JP5061675B2 - 半導体装置およびそれに用いられる半導体チップ - Google Patents

半導体装置およびそれに用いられる半導体チップ Download PDF

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Description

本発明は、電源電圧から負荷に印加するためのスイッチング電圧を生成する半導体装置およびそれに用いられる半導体チップに関する。
従来より、パワーMOSFETをスイッチングするに際し、当該パワーMOSFETのスイッチング損失およびスイッチングノイズの両方を低減することができる電源装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、パワーMOSFETのゲートに直列に接続された第1の抵抗と、第1の抵抗に対して並列に接続された第1のコンデンサおよび第2の抵抗の直列回路と、パワーMOSFETのゲート−ソース間に接続された第1のダイオードおよび第2のコンデンサとを有する電源装置が提案されている。
このような電源装置では、駆動信号が第1の抵抗を介してパワーMOSFETのゲートに入力すると、パワーMOSFETのゲート−ソース間電圧は、第1のコンデンサおよび第2の抵抗により決まる時定数により第1のコンデンサの動作が制限され、当該時定数に従って上昇する。その結果、ゲート−ソース間電圧が閾値を超える際の傾きが小さくなる。一方、パワーMOSFETのゲート−ソース間電圧が閾値を超えてパワーMOSFETがオンした後では、第1のコンデンサがスピードアップコンデンサとして働き、ゲート−ソース間電圧の傾きが大きくなる。このように、ゲート−ソース間電圧の傾きが大きくなることで、スイッチング損失とスイッチングノイズの両方を低減することができる。
特開平10−163838号公報
しかしながら、上記従来の技術では、第1のコンデンサを電源装置におけるスピードアップコンデンサとして機能させているものの、パワーMOSFETそのものの性能で決まるオンオフ切り替わりのスピードは変化していない。このため、従来のように、電気回路においてパワーMOSFETのスイッチング損失を低減できても、パワーMOSFETそのもののスイッチング損失を低減することに限界があった。
また、電源回路において第1の抵抗や第1のコンデンサ等に適切な抵抗値、容量値を決定したとしても、電源回路にて負荷をスイッチング駆動する際に、パワーMOSFETに入力されるゲート信号に依存して過渡現象が起こり、パワーMOSFETの性能の限界によってリンギングノイズが発生してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、負荷をスイッチング駆動するためのトランジスタのスイッチング損失を低減することを第1の目的とし、リンギングノイズを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴では、電源(300)から印加される電圧に基づいて、スイッチング信号を生成するプリドライバ回路(120)と、ドリフト領域としての第1導電型コラム領域(2a〜2c)および第2導電型コラム領域(3a〜3c)が第1導電型基板(1)上に形成され、第1導電型コラム領域(2a〜2c)および第2導電型コラム領域(3a〜3c)が第1導電型基板(1)の面方向に繰り返し配置された繰り返し構造上に形成されたスイッチング素子(Tr1〜Tr3)において各コラム領域(2a〜2c、3a〜3c)の幅が異なるものを複数有し、プリドライバ回路(120)から入力されるスイッチング信号で複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)をスイッチング駆動することにより、スイッチング電流を出力するドライバ回路(130)とを備えたことを特徴とする。
このように、繰り返し構造、すなわちスーパージャンクション構造上に形成されたスイッチング素子(Tr1〜Tr3)を用いることで、当該半導体装置におけるスイッチング速度の向上およびスイッチング損失の低減を図ることができる。
この場合、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)が1つの半導体チップ(20)に形成されたものを用いることができる。
上記半導体チップ(20)として、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)の一端にそれぞれ接続されたゲート端子(12a〜12c)と、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)のうちゲート端子(12a〜12c)が接続される側とは反対側とグランドとの間に接続される抵抗(R1)とを備えることができる。
これにより、各スイッチング素子(Tr1〜Tr3)の各ゲート電極(7a〜7c)において電圧勾配を設けることができ、各スイッチング素子(Tr1〜Tr3)がオン/オフするタイミングに時間差を設けることができる。このようにして、スイッチング素子(Tr1〜Tr3)すべてが同時にオン/オフすることを防止することができ、ひいてはリンギングノイズを低減することができる。
また、ドライバ回路(130)から外部に出力される電流の大きさを検出して、当該電流に対応した大きさの電流が流れる複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のうちのいずれかを駆動するかを選択し、ドライバ回路(130)に判定結果を出力する負荷電流検出回路(200)を備えており、ドライバ回路(130)は、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のうちいずれかを駆動するかを負荷電流検出回路(200)で選択された判定結果に応じて複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)をオン/オフすることもできる。
本発明の第2の特徴では、ドリフト領域としての第1導電型コラム領域(2a〜2c)および第2導電型コラム領域(3a〜3c)が第1導電型基板(1)上に形成され、第1導電型コラム領域(2a〜2c)および第2導電型コラム領域(3a〜3c)が第1導電型基板(1)の面方向に繰り返し配置された繰り返し構造上に形成されたスイッチング素子(Tr1〜Tr3)を複数備えた半導体チップであって、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)の各コラム領域(2a〜2c、3a〜3c)の幅が異なっていることを特徴とする。
このような繰り返し構造、すなわちスーパージャンクション構造を有するスイッチング素子(Tr1〜Tr3)を形成することで、各スイッチング素子(Tr1〜Tr3)のスイッチング速度を向上させることができ、ひいてはスイッチング損失を低減することができる。
また、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)それぞれは、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)の一端に接続されたゲート端子(12a〜12c)と、複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)のうちゲート端子(12a〜12c)が接続される側とは反対側とグランドとの間に接続される抵抗(R1)とを有することを特徴とする。
これにより、各スイッチング素子(Tr1〜Tr3)の各ゲート電極(7a〜7c)がオン/オフするタイミングに時間差を設けることができ、すべてが同時にオン/オフすることを防止してリンギングノイズを低減することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される半導体装置は、例えば主電源の電圧を一定電圧に降圧してスイッチング電圧として出力するスイッチング電源回路に適用される。また、本実施形態で示される半導体チップは、スイッチング電源回路に適用される駆動回路の半導体スイッチング素子として用いられるものである。半導体スイッチング素子としては、IGBTやパワーMOSトランジスタ等が採用される。以下では、半導体スイッチング素子としてDMOSトランジスタを例に説明する。なお、以下に示すN型、N+型は本発明の第1導電型に対応し、P型は本発明の第2導電型に対応する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に採用されるNch型DMOSトランジスタを示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図1(b)に示されるように、DMOSトランジスタは、N+型基板1に形成される。N+型基板1の表面側には、ドリフト領域としてN型領域2およびP型領域3がエピタキシャル成長によって形成されていると共に、これらN型領域2およびP型領域3がN+型基板1の面方向に交互に配置されたスーパージャンクション構造をなしている。また、当該スーパージャンクション構造上にP型ベース層4が形成されている。
そして、このP型ベース層4を貫通してN型領域2に達するトレンチ5が形成されている。このトレンチ5にはゲート酸化膜6を介してゲート電極7が形成されており、さらに、トレンチ5の側面にはN+型ソース領域8が形成されている。また、N+型ソース領域8の一部およびトレンチ5の上部を覆うように絶縁膜9が形成され、この絶縁膜9に形成されたコンタクトホール10を介してN+型ソース領域8およびP型ベース層4に接続されるソース電極11が形成されている。当該ソース電極11は例えばAl(アルミニウム)で形成された配線である。そして、N+型基板1の裏面側にドレイン電極12が形成されている。
このようなDMOSトランジスタにおいては、ゲート電極7に電圧を印加すると、トレンチ5の側面におけるP型ベース層4にチャネルが形成され、このチャネルを通じてソース−ドレイン間に電流が流れるように作動する。すなわち、ゲート電極7に閾値より高い電圧を印加した場合、P型ベース層4にチャネルが形成され、ドレイン−ソース間が導通する。他方、ゲート電極7に閾値より低い電圧を印加した場合、ゲート電極7にチャネルが形成されず、ドレイン−ソース間は導通しない。
このように動作するDMOSトランジスタを、図1(a)に示すように、ゲート電極7、絶縁膜9に形成されたコンタクトホール10(すなわちソース電極11のコンタクト部)等の上面形状が六角形をなすように構成している。そして、六角形状の一辺の面方位を{100}とし、他の辺を{100}面よりも高次の面方位として構成している。図1(a)に示される六角形の形状をなすハッチング部分がトレンチ5の領域を示し、六角形の中心部分のハッチング部分がソース電極11のコンタクト領域を示している。
また、図2では、N+型基板1上にスーパージャンクション構造を構成するN型領域2aおよびP型領域3aがストライプ状のコラムとしてレイアウトされたDMOSトランジスタTr1が示されており、ストライプ状のスーパージャンクション構造上にトランジスタセルが六角形セル状に構成されたものになっている。
なお、スーパージャンクション構造のコラムとトランジスタセルとの組み合わせを六角形同士、あるいはストライプ状同士とした場合、P型ベース層4のチャネルの両端、すなわちN+型ソース領域8とN+型基板1とがすべて電気的に繋がり、オン抵抗を小さくすることができる。また、六角形状とストライプ状との組み合わせでは、オン抵抗が少し大きくなるが、耐圧面で有利な場合もある。
図2〜図4は、スーパージャンクション構造のコラムの幅がそれぞれ異なるDMOSトランジスタTr1〜Tr3の平面図および断面図である。図2〜図4に示される断面図は、図1に示されるA−A断面に相当する図である。なお、DMOSトランジスタTr1〜Tr3は、本発明のスイッチング素子に相当する。
図2〜図4に示される各Nch型DMOSトランジスタTr1〜Tr3の平面図および断面図は、図1に示される平面図および断面図にそれぞれ対応している。これらの図に示されるように、スーパージャンクション構造を構成するN型領域2a〜2cおよびP型領域3a〜3cはそれぞれストライプ状にレイアウトされ、スーパージャンクション構造の各コラムの幅がそれぞれ異なっている。本実施形態では、各コラムの幅が異なる3種類のスーパージャンクション構造が示されている。
具体的には、図3に示されるDMOSトランジスタTr2は、N型領域2bおよびP型領域3cのコラムの幅を図2に示されるN型領域2aおよびP型領域3aのコラムの幅の半分にした場合である。また、図4に示されるDMOSトランジスタTr3は、N型領域2cおよびP型領域3cのコラムの幅を図3に示されるコラムの幅を更に半分にした場合である。なお、N型領域2a〜2c、P型領域3a〜3cは、本発明のコラム領域に相当する。
このようにスーパージャンクション構造のN型領域2a〜2cおよびP型領域3a〜3cの幅を変化させると、空乏層の延びの限界(完全空乏化)を変化させることができる。これは、N型領域2a〜2cすべてのコラムに空乏層の延びが到達するときのドレイン−ソース間電圧がN型領域2a〜2cおよびP型領域3a〜3cのコラムの幅により異なるからである。
また、スーパージャンクション構造を構成するN型領域2a〜2cおよびP型領域3a〜3cの幅が異なる3種類のDMOSトランジスタTr1〜Tr3が1つの半導体チップに形成されて構成されている。本実施形態では、図2に示されるスーパージャンクション構造のコラムの幅が「粗」、図3に示されるスーパージャンクション構造のコラムの幅が「中」、図4に示されるスーパージャンクション構造のコラムの幅が「細」とする。このようにDMOSトランジスタTr1〜Tr3においてコラムの幅が異なることは、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の耐圧が異なることを意味している。
図5は、3種類のスーパージャンクション構造のDMOSトランジスタTr1〜Tr3を形成した半導体チップ20の平面図である。図示しないが、紙面垂直方向のうち表面側にソース電極11が形成され、裏面側にドレイン電極12が形成されている。また、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート電極7a〜7cはG1〜G3で示される各ゲート端子12a〜12cに接続されている。
図6は、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート電極7a〜7cに抵抗R1をそれぞれ接続した模式図である。この図に示されるように、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート電極7a〜7cの一端に各ゲート端子12a〜12cにそれぞれ接続されており、ゲート電極7a〜7cのうちゲート端子12a〜12cが接続される側とは反対側は抵抗R1を介してグランドにそれぞれ接続されている。
すなわち、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート端子12a〜12cそれぞれは、グランドに達するまでにゲート電極7a〜7cの配線抵抗に相当する抵抗Aおよび抵抗Bを介し、さらに抵抗R1を介してグランドに接続される形態となる。なお、抵抗Aおよび抵抗Bは、おおまかなゲート電極7a〜7cの抵抗分布をそれぞれ示すものである。
図7は、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート端子12a〜12cに入力される入力電圧Vinに基づくゲート電圧Vgおよびドレイン電圧Vdの各波形を示したものである。この図に示されるように、ゲート端子12a〜12cに入力電圧Vinが入力されると、ゲート電圧Vgは抵抗Aと抵抗Bとで位相差が生じるため、抵抗A近傍のトランジスタと抵抗B近傍のトランジスタとでゲート電圧Vgの立ち上がり電圧に差が生じる。これに伴い、抵抗A近傍のトランジスタと抵抗B近傍のトランジスタとでゲート電圧Vgが閾値Vtを超えるタイミングがずれ、トランジスタがオン/オフするタイミングがずれる。これにより、すべてのトランジスタにおける同時オン/オフを防止することができ、リンギングノイズを低減することができる。
このリンギングノイズの低減は、DMOSトランジスタTr1〜Tr3における各ドレイン電圧Vdの立ち上がり立下りが抵抗A近傍のトランジスタと抵抗B近傍のトランジスタとでそれぞれずれることにもよる。
例えば、ゲート電極7a〜7cのシート抵抗は例えば1〜50Ωであり、抵抗R1は例えば100倍〜1000倍の値として100kΩ〜1MΩを選択することが好ましい。また、各トランジスタをオン/オフするタイミングをずらす方法として、チャネル部インプラ条件、ゲート酸化膜厚、ウェル濃度、バックゲート電圧をチップ平面内で分布を持たせること等が採用される。
図8は、上記半導体チップ20を用いたスイッチング電源回路を示した図である。当該スイッチング電源回路は、例えば車両に搭載され、バッテリから印加される電圧を6Vのスイッチング電圧に降圧し、当該6Vのスイッチング電圧を例えば5Vの電圧を出力するシリーズ電源に印加する機能を有するものであり、当該スイッチング電源回路に上記半導体チップ20を適用することができる。
スイッチング電源回路は、集積回路100と、負荷電流検出回路200とを備えて構成されている。集積回路100は、バッテリ(VB)300の電圧をダイオード310を介して第1入力端子110から入力し、一定の大きさのスイッチング電圧に変換して出力する機能を有するものであり、プリドライバ回路120とドライバ回路130とを有している。バッテリ300の入力電圧は例えば14Vであり、ダイオード310はバッテリ300から流れる電流の逆流防止用として用いられる。また、プリドライバ回路120は集積回路100内で生成された一定電圧VA(例えば3V)によって駆動し、ドライバ回路130はバッテリ300から入力される電圧によって駆動する。
プリドライバ回路120とドライバ回路130は、バッテリ300から入力される電圧を降圧する機能を有するものである。このようなプリドライバ回路120では、第1入力端子110にnpn型のトランジスタ121のコレクタが接続されており、当該トランジスタ121のベース−コレクタ間に抵抗122が接続されている。
トランジスタ121のベースは、npn型のトランジスタ123のコレクタに接続されている。当該トランジスタ123のベースにNch型MOSトランジスタ124のドレイン、トランジスタ123のエミッタにトランジスタ124のソースが接続されており、当該トランジスタ124のソースはグランドGNDに接続されている。
トランジスタ124のゲートには、集積回路100に備えられた図示しない駆動回路からスイッチング信号が入力されるようになっている。これに伴って、トランジスタ124がスイッチング駆動されるようになっている。
また、トランジスタ123のコレクタおよびトランジスタ124のドレインには、ダイオード125a、125bを介して定電流回路126が接続されており、各トランジスタ123のコレクタ、トランジスタ124のドレインに一定電流が流れる構成となっている。
定電流回路126は、プリドライバ回路120内で生成された一定電圧VAに基づいて一定電流を生成するものである。定電流回路126で生成された一定電流は、ダイオード125a、125bに流れるようになっている。
また、トランジスタ121のエミッタは、pnp型のトランジスタ127のエミッタに接続され、当該トランジスタ127のベースがトランジスタ123のコレクタに接続されている。さらに、トランジスタ127のエミッタにnpn型のトランジスタ128のコレクタに接続され、当該トランジスタ128のベースが上記トランジスタ127のコレクタに接続されており、当該トランジスタ128のエミッタは集積回路100の出力端子140に接続されている。そして、トランジスタ128のベース−エミッタ間に抵抗129が接続されている。
このようなプリドライバ回路120においては、トランジスタ121とトランジスタ127との接続点の電位がプリドライバ回路120の出力としてドライバ回路130に入力される。
ドライバ回路130は、プリドライバ回路120から入力されるスイッチング信号に基づいて、スイッチング電流を出力するものである。このようなドライバ回路130には、図6に示される半導体チップ20が備えられている。当該半導体チップ20や周辺部品は、例えばディスクリート部品として用意されたものである。
当該半導体チップ20には、スーパージャンクション構造におけるコラムの幅が「粗」、「中」、「細」の3種類のDMOSトランジスタTr1〜Tr3が形成されている。各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート端子12a〜12cとグランドとの間には、上述のように抵抗R1が接続されているが、図8では省略してある。
また、これら各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート端子12a〜12cには、各々に対応したスイッチ131a〜131cが抵抗132a〜132cを介してプリドライバ回路120にそれぞれ接続されている。各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ソースは、出力端子140にそれぞれ接続され、各ドレインには集積回路100の第2入力端子150およびコイル320を介してバッテリ300の電圧が印加される。また、第2入力端子150と出力端子140との間にはコンデンサ330が接続されている。
各スイッチ131a〜131cは周知のトランジスタで構成されており、集積回路100の切替端子150に入力される切替信号に応じてオン/オフするようになっている。これにより、スイッチ131a〜131cのいずれかがオンした場合、オンしたスイッチ131a〜131cに対応したDMOSトランジスタTr1〜Tr3にプリドライバ回路120からスイッチング信号が入力されることとなる。
また、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート端子12a〜12cには、各ゲートに蓄積された電荷を外部に抜き出すための抵抗133a〜133cがそれぞれ接続されている。
さらに、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ドレイン電極12と出力端子140との間にダイオード134とコンデンサ135との直列回路が接続されている。これらダイオード134およびコンデンサ135は、リンギング電圧が所定電圧(ダイオード134のツェナー電圧)以上になると動作してリンギング電圧をなまらせる効果を発揮する。これにより、ドレイン電圧Vdが急峻な突出波形となることを防止することができる。
負荷電流検出回路200は、コイル320に流れる電流の大きさを検出する周知の回路である。また、負荷電流検出回路200は、図8に示されるスイッチング電源回路に接続される負荷の数等が変化することによってコイル320に流れる電流の大きさが変化したとき、どのDMOSトランジスタTr1〜Tr3をオンさせて所望の大きさの電流を流すか否かを判定し、当該判定に基づいて切替信号を出力する。以上が、スイッチング電源回路の構成である。
このようなスイッチング電源回路においては、本実施形態では、負荷電流検出回路200にてすべてのスイッチ131a〜131cをオンさせている。なお、必要に応じて、いずれかのスイッチ131a〜131cをオンさせても良い。
以上のように、スーパージャンクション構造上に形成されたDMOSトランジスタTr1〜Tr3を備える半導体チップ20をスイッチング電源回路に適用することで、当該スイッチング電源回路におけるスイッチング速度の向上およびスイッチング損失の低減を図ることができ、さらにリンギングノイズを低減させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、スーパージャンクション構造においてコラムの幅が異なるDMOSトランジスタTr1〜Tr3を半導体チップ20に備えたことが特徴となっている。このように、スーパージャンクション構造上に各DMOSトランジスタTr1〜Tr3を形成することで、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3のスイッチング速度を向上させることができ、ひいてはスイッチング損失を低減することができる。
また、高速スイッチングによってリンギングノイズが発生するが、抵抗R1を介して各DMOSトランジスタTr1〜Tr3の各ゲート端子12a〜12cをグランドに接続することで、各DMOSトランジスタTr1〜Tr3内の各ゲートにおいて電圧勾配を設けることができる。これにより、各トランジスタがオンするタイミングに時間差を設けることができ、トランジスタすべてが同時にオン/オフすることを防止することで、リンギングノイズを低減することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、ゲート電極7が形成されたトレンチ5が六角形状にレイアウトされていたが、当該トレンチ5を正方形にレイアウトしてメッシュ状にすることもできる。
スーパージャンクション構造のコラムを六角形状にレイアウトしてトランジスタセルを六角形セル状にすることができる。また、スーパージャンクション構造のコラムをストライプ状にレイアウトしてトランジスタセルをストライプ状にレイアウトすることもできる。
上記実施形態において、図6に示される抵抗A部分ではゲート酸化膜6を厚くし、抵抗Bに向かって少しずつ膜厚を薄くしていくこともできる。これにより、半導体チップ20の平面内で閾値Vtの分布を設けることができる。したがって、各トランジスタの同時オン/オフを防止することができ、リンギングノイズを低減することもできる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置に採用されるNch型DMOSトランジスタを示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 図1に示されるDMOSトランジスタにおけるスーパージャンクション構造の平面構造を示した図である。 図2に示されるスーパージャンクション構造のコラムの幅を半分にした場合におけるDMOSトランジスタの平面図および断面図である。 図3に示されるスーパージャンクション構造のコラムの幅を半分にした場合におけるDMOSトランジスタの平面図および断面図である。 3種類のスーパージャンクション構造のDMOSトランジスタを形成した半導体チップの平面図である。 各DMOSトランジスタの各ゲート電極に抵抗をそれぞれ接続した模式図である。 各DMOSトランジスタの各ゲート端子に入力される入力電圧Vinに基づくゲート電圧Vgおよびドレイン電圧Vdの各波形を示した図である。 半導体チップを用いたスイッチング電源回路を示した図である。
符号の説明
Tr1〜Tr3…スイッチング素子、1…N+型基板、2a〜2c…N型領域、3a〜3c…P型領域、7a〜7c…ゲート電極、12a〜12c…ゲート端子、20…半導体チップ、120…プリドライバ回路、130…ドライバ回路、200…負荷電流検出回路、300…電源。

Claims (6)

  1. 電源(300)から印加される電圧に基づいて、スイッチング信号を生成するプリドライバ回路(120)と、
    ドリフト領域としての第1導電型コラム領域(2a〜2c)および第2導電型コラム領域(3a〜3c)が第1導電型基板(1)上に形成され、前記第1導電型コラム領域(2a〜2c)および前記第2導電型コラム領域(3a〜3c)が前記第1導電型基板(1)の面方向に繰り返し配置された繰り返し構造上に形成されたスイッチング素子(Tr1〜Tr3)において前記各コラム領域(2a〜2c、3a〜3c)の幅が異なるものを複数有し、前記プリドライバ回路(120)から入力されるスイッチング信号で前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)をスイッチング駆動することにより、スイッチング電流を出力するドライバ回路(130)とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)は1つの半導体チップ(20)に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体チップ(20)には、
    前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)の一端にそれぞれ接続されたゲート端子(12a〜12c)と、
    前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)のうち前記ゲート端子(12a〜12c)が接続される側とは反対側とグランドとの間に接続される抵抗(R1)とが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記ドライバ回路(130)から外部に出力される電流の大きさを検出して、当該電流に対応した大きさの電流が流れる前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のうちのいずれかを駆動するかを選択し、前記ドライバ回路(130)に判定結果を出力する負荷電流検出回路(200)を備えており、
    前記ドライバ回路(130)は、前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のうちいずれかを駆動するかを前記負荷電流検出回路(200)で選択された前記判定結果に応じて前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)をオン/オフすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. ドリフト領域としての第1導電型コラム領域(2a〜2c)および第2導電型コラム領域(3a〜3c)が第1導電型基板(1)上に形成され、前記第1導電型コラム領域(2a〜2c)および前記第2導電型コラム領域(3a〜3c)が前記第1導電型基板(1)の面方向に繰り返し配置された繰り返し構造上に形成されたスイッチング素子(Tr1〜Tr3)を複数備えた半導体チップであって、
    前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)の各コラム領域(2a〜2c、3a〜3c)の幅が異なっていることを特徴とする半導体チップ。
  6. 前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)それぞれは、
    前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)の一端に接続されたゲート端子(12a〜12c)と、
    前記複数のスイッチング素子(Tr1〜Tr3)のゲート電極(7a〜7c)のうち前記ゲート端子(12a〜12c)が接続される側とは反対側とグランドとの間に接続される抵抗(R1)とを有していることを特徴とする請求項5に記載の半導体チップ。
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