JP5060325B2 - 回転電機の電機子巻線 - Google Patents

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Description

本発明は、3相2極84スロットを備えた回転電機に適用される4並列回路を有する電機子巻線に関する。
大容量の回転電機においては、電機子巻線は上コイル片と下コイル片を積層鉄心に設けられたスロットに2層に配置し、これを直列に接続することによって発生電圧を高め、機器容量を高めている。しかし、電機子巻線の電圧が高くなると耐電圧のために電機子巻線の主絶縁厚さが厚くなり、その結果として導体部分の断面積が減少して電流密度が増加し、損失増加を招く。
また、特に電機子巻線を主絶縁の外側から冷却するような間接冷却方式の回転電機では、主絶縁厚さが厚くなると熱抵抗の増加を招き、電機子巻線の温度上昇が大きくなるという問題がある。このため、電機子巻線を複数の並列回路に分割することにより、機器の容量はそのままにして電機子巻線の電圧を低減して主絶縁厚さを薄くし、損失低減および冷却能力の向上を図ることが実施されている。特に、間接冷却方式の大容量機ではスロット数を多くして電機子巻線の冷却周長を増加することが一般的であるため、3並列回路を超えるような並列回路を有する電機子巻線が必要になっている。
このように2極機において、3並列回路を超えるような並列回路を有する電機子巻線を適用した場合には、各並列回路の発生電圧を完全に同一にすることができないため、並列回路間に循環電流が発生し、電機子巻線の損失が増加するという問題が発生する。
この循環電流による損失を低減するためには、各並列回路の発生電圧の不平衡をできる限り小さくすることが肝要であり、そのためには各相帯中の各並列回路に属するコイル配置に特別な配慮を必要とする。
ここで、相帯とは、3相各相を複数に分割して割当てられた電機子鉄心に有する複数のスロットにそれぞれ上コイル片および下コイル片を2層に納めてこれらを順次直列接続して同一相を形成する巻線部分を言う。
このようなコイル配置の改善に関する例として図7に示す電機子巻線の1相分の展開模式図により説明する。図7はハミルトン・テイラーの米国特許(特許文献1)に基づく3相2極72スロットを有する回転電機に適用可能な4並列回路を有する電機子巻線の一例を示す1相分の展開模式図である。
なお、図7では1相分のみを示している。他の2相については、図示された相の電機子巻線の構成をそれぞれ120度および240度ずらしたものであることは容易に理解できることなので、図示を省略している。
図7に示すように、電機子11は電機子鉄心12と、この電機子鉄心12に設けられたスロット13に納められた電機子巻線14から構成されている。
この電機子巻線14においては、スロット13に納められた並列回路を囲み英数字1〜4の番号で表した場合に、第1の相帯17となる12個の上コイル片15a、下コイル片16aの並列回路番号をそれぞれ極中心Pa側から順に1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1とし、同様に第2の相帯18となる上コイル片15b、下コイル片16bの並列回路番号をそれぞれ極中心Pb側から順に3,4,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3として、並列回路毎の電圧の大きさの偏差(平均的な相電圧よりの偏差の絶対値)および並列回路毎の電圧の位相差の偏差(平均的な相電圧の位相角の偏差)が小さくなるようにしている。
また、このような接続を実現するため、図7の電機子巻線14は接続側のコイルエンド19aを14本/相のジャンパ線20aによって接続すると共に、反接続側コイルエンド19bを直接接続し、さらに第1の相帯17と第2の相帯18間に対応する各並列回路の口出し端を口出し接続導体21により接続している。
一方、並列回路毎の電圧の大きさの偏差および位相角の偏差に関する例としては、ルドルフ・ヘイバーマンの米国特許(特許文献2)がある。この特許においては、並列回路毎の電圧の大きさの偏差については0.4%以内、位相角の偏差については0.15度以内という基準が示されているが、前述したハミルトン・テイラーの特許においては並列回路毎の電圧の大きさの偏差が0.12%、位相角の偏差が0度と同基準から見ても高度な平衡度を示しており、循環電流を低減する効果は十分なものと考えられる。
米国特許第2778962号公報 米国特許第2778963号公報
上述したハミルトン・テイラーの特許における接続方法では、並列回路毎の発生電圧の大きさの偏差は小さく抑えられ、電気的な観点からは適切であるが、適用が3相2極72スロットを有する回転電機に限られる。
また、4並列回路を有する電機子巻線は、機械的にはその構造が複雑となる問題点がある。すなわち、図7に示すように電機子巻線を構成するためには、接続側のコイルエンド19aに上コイル片15、下コイル片16を接続する14本/相のジャンパ線20aを設ける必要があり、このジャンパ線の接続作業に多くの手間と時間を要し、且つジャンパ線20aの絶縁性、固定強度を確保することが重要となる。
しかしながら、接続側のコイルエンド19aにおける上コイル片15、下コイル片16の接続箇所は、口出し接続導体21との接続箇所を除いて20箇所/相であり、このうち14箇所/相が接続側ジャンパ線20a間の距離が短いため、作業性が悪く、且つ接続側ジャンパ線20a間の干渉および接続側ジャンパ線20aと口出し接続導体21の干渉により上記の絶縁性、固定強度の確保が困難であるという問題があった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、3相2極84スロットを有する回転電機に適用される4並列回路を有する電機子巻線において、各並列回路間の不平衡電圧を低減して並列回路間の循環電流損失を低減しつつ、電機子巻線を構成するにあたってジャンパ線接続作業を軽減し、ジャンパ線の絶縁性、固定強度を確保し易い回転電機の電機子巻線を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、次のような手段により回転電機の電機子巻線を構成する。
(1)本発明は、毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、各並列回路の半分の並列回路において同一の並列回路に含まれる上コイル片および下コイル片の位置が極中心から1,4,6,7,9,12,14番目の位置となるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路において同一の並列回路に含まれる上コイル片および下コイル片の位置が極中心から2,3,5,8,10,11,13番目の位置となるように接続したものである。
(2)本発明は、2極3相の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、第1の相帯の上コイル片および下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1,2,1となり、第2の相帯の上コイル片および下コイル片の極中心から数えた並列番号の配列が順に3,4,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3,4,3となるように接続したものである。
(3)本発明は、毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、各並列回路の半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から1,4,6,8,9,11,14番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から2,4,5,7,9,12,14番目の位置となるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路においては上コイル片の位置が2,3,5,7,10,12,13番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が,3,,8,10,11,13番目の位置となるように接続したものである。
(4)本発明は、2極3相の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,2,1,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が2,1,2,1,1,2,1,2,1,2,2,1,2,1となるように接続し、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列番号の配列の順が3,4,4,3,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が4,3,4,3,3,4,3,4,3,4,4,3,4,3となるように接続したものである。
(5)本発明は、毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、各並列回路の半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から1,4,6,8,9,11,14番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から1,4,6,7,9,12,14番目の位置となるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から2,3,5,7,10,12,13番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から2,3,5,8,10,11,13番目の位置となるように接続したものである。
(6)本発明は、2極3相の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,2,1,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1,2,1となるように接続し、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列番号の配列の順が3,4,4,3,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が3,4,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3,4,3となるように接続したものである。
(7)本発明は、毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、各並列回路の半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から2,3,5,7,10,12,14番目の位置に、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から1,3,6,8,10,12,13番目の位置になるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から1,4,6,8,9,11,13番目の位置に、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から2,4,5,7,9,11,14番目の位置になるように接続したものである。
(8)本発明は、2極3相の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が2,1,1,2,1,2,1,2,2,1,2,1,2,1となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,1,2,2,1,2,1,2,1,2,1,1,2となるように接続し、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列番号の配列の順が4,3,3,4,3,4,3,4,4,3,4,3,4,3となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が3,4,3,4,4,3,4,3,4,3,4,3,3,4となるように接続したものである。
本発明によれば、3相2極84スロットを有する回転電機に適用される4並列回路を有する電機子巻線において、各並列回路間の不平衡電圧を低減して並列回路間の循環電流損失を低減しつつ、電機子巻線を構成するにあたってジャンパ線接続作業を軽減し、ジャンパ線の絶縁性、固定強度を確保し易い回転電機の電機子巻線が提供できる。
以下、本発明に係る回転電機の電機子巻線の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付けて、重複する説明は適宜省くものとする。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
回転電機の電機子11は積層鉄心よりなる電機子鉄心12に84個のスロット13が設けられ、これらのスロット13に2極3相4並列回路の電機子巻線14が2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット内の上部に納められる上コイル片15(15a,15b)と、スロット内の下部に納められる下コイル片16(16a,16b)とを有し、これら上コイル片15、下コイル片16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続されている。
さらに、電機子巻線14は、上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた14個のスロット13に納める第1の相帯17と、同じく14個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14は、それぞれ4つの並列回路を有しており、その各並列回路には図示したように囲み英数字で1,2,3,4という回路番号を付けて識別できるように示してある。
なお、回路番号は単に説明の便宜上、その並列回路を特定するためにつけた符号であって、特にどのような符号をどのような順番につけてもよいことは言うまでもない。
第1の相帯17および第2の相帯18は、上コイル片15が接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されることによって4つの並列回路1,2,3,4を構成し、各並列回路1,2,3,4は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続され、電機子巻線14を形成している。図1では、コイルピッチに2/3という小さ目の値を採用した例であるが、これは図を見易くする目的のためであって、特にこのコイルピッチに特定されるものではない。
図1において、第1の相帯17および第2の相帯18の反接続側コイルエンド19bに6本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心Pa(Pb)からの位置によって表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表1のようになっており、第1の並列回路1および第3の並列回路3の各7個の上コイル片15、下コイル片16を極中心Pa(Pb)から1,4,6,7,9,12,14番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2の並列回路2および第4の並列回路4の各7個の上コイル片15、下コイル片16を、極中心Pa(Pb)から2,3,5,8,10,11,13番目の位置に配置している。
Figure 0005060325
これにより、第1の相帯17における上コイル片15、下コイル片16の回路番号が極中心Pa側から順に1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1,2,1となり、第2の相帯18における上コイル15、下コイル片16の回路番号が極中心Pb側から順に3,4,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3,4,3となる。
次に1相中の発生電圧の不平衡について説明するに、ここではその不平衡度を数値評価する手段として、一般に次の定義を採用する。つまり、一相中の多数の並列回路のうちの1回路のみの電圧をp.u.表示で表したものは、その並列回路の開放電圧と相全体としての平均電圧(相電圧)との比であって、その並列回路の開放電圧と相全体の電圧の大きさの不平衡の程度を表す。同様に、1つの並列回路に発生する開放電圧と相電圧との位相角偏差はその並列回路と相全体の電圧の位相角の不平衡の程度を表す。
表2に本発明の第1の実施形態の電機子巻線における発生電圧の平衡度を示している。
但し、本実施形態においては、平衡度がコイルピッチによって変化するため、表2では35/42(83.33%)のコイルピッチの場合を示している。表2に示すように本発明の第1の実施形態の電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.18%、位相角の偏差が0.0度と前述のハミルトン・テイラーの発明による平衡度をやや下回るとはいえ、ルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることが分かる。
Figure 0005060325
また、表3に本発明の第1の実施形態におけるコイルピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角偏差の最大値の変化を示している。実用的なコイルピッチの範囲内での平衡度は、ルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
Figure 0005060325
このように本発明の第1の実施形態においては、並列回路毎に電圧について前述のハミルトン・テイラーの発明と同程度の平衡度を実現でき、かつルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値を満足するため、循環電流を低減することができる。
また、本発明の第1の実施形態においては、ジャンパ線20bの総数は12本/相から減少している。また、ジャンパ線20bが反接続側接続コイルエンド19bに設置されているため、口出し導体21との干渉がなくなるため、ジャンパ線20bの接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になって信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示した位置とは異なる位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路3の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりするなどしても前述同様の作用効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
回転電機の電機子11は積層鉄心よりなる電機子鉄心12に84個のスロット13が設けられ、これらのスロット13に2極3相4並列回路の電機子巻線14が2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット内の上部に納められる上コイル片15(15a,15b)と、スロット内の下部に納められる下コイル片16(16a,16b)とを有し、これら上コイル片15、下コイル片16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続されている。
さらに、電機子巻線14は、上コイル片15、下コイル片16を、電機子鉄心12に設けられた14個のスロット13に納める第1の相帯17と、同じく14個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14は、それぞれ4つの並列回路を有しており、その各並列回路には図示したように囲み英数字で1,2,3,4という回路番号を付けて識別できるように示してある。
第1の相帯17および第2の相帯18は、上コイル片15が接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されることによって4つの並列回路1,2,3,4を構成し、各並列回路1,2,3,4は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続され、電機子巻線14を形成している。
図2において、第1の相帯17および第2の相帯18の反接続側コイルエンド19bに6本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表4のようになっており、第1の並列回路1および第3の並列回路3の各7個の上コイル片15a,15bを極中心Pa(Pb)から1,4,6,8,9,11,14番目の位置に、上記第1の並列回路1および第3の並列回路3の各7個の下コイル片16a,16bを、極中心Pa(Pb)から2,4,5,7,9,12,14番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2の並列回路2および第4の並列回路4の各7個の上コイル片15については、極中心Pa(Pb)から2,3,5,7,10,12,13番目の位置に、下コイル片16については極中心Pa(Pb)から1,3,6,8,10,11,13番目の位置にそれぞれ配置している。
Figure 0005060325
これにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に1,2,2,1,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1となり、下コイル片16の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に2,1,2,1,1,2,1,2,1,2,2,1,2,1となり、第2の相帯18における上コイル15の回路番号が極中心側から順に3,4,4,3,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3となり、下コイル片16の回路番号が極中心側から順に4,3,4,3,3,4,3,4,3となる。
表5に本発明の第2の実施形態の電機子巻線における発生電圧の平衡度を示している。
但し、本実施形態においては、平衡度がコイルピッチによって変化するため、表5では35/42(83.33%)のコイルピッチの場合を示している。表5に示すように本発明の第2の実施形態の電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.14%、位相角の偏差が0.04度と前述のハミルトン・テイラーの発明よりは悪化するが、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることが分かる。
Figure 0005060325
また、表6に本発明の第2の実施形態におけるコイルピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角偏差の最大値の変化を示している。実用的なコイルピッチの範囲内での平衡度は、ルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
Figure 0005060325
このように本発明の第2の実施形態においては、並列回路毎に電圧について前述のハミルトン・テイラーの発明による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
また、本発明の第2の実施形態においては、ジャンパ線20bが反接続側のみにあることは第1の実施形態と同様であり、口出し導体21との干渉がなくなるため、ジャンパ線20bの接続のための作業が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になって信頼性の高い電機子巻線を提供できることは第1の実施形態と同様である。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示した位置とは異なる位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路3の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりするなどしても前述同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図3は本発明の第3の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
回転電機の電機子11は積層鉄心よりなる電機子鉄心12に84個のスロット13が設けられ、これらのスロット13に2極3相4並列回路の電機子巻線14が2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット内の上部に納められる上コイル片15(15a,15b)と、スロット内の下部に納められる下コイル片16(16a,16b)とを有し、これら上コイル片15、下コイル片16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続されている。
さらに、電機子巻線14は、上コイル片15、下コイル片16を、電機子鉄心12に設けられた14個のスロット13に納める第1の相帯17と、同じく14個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14は、それぞれ4つの並列回路を有しており、その各並列回路には図示したように囲み英数字で1,2,3,4という回路番号を付けて識別できるように示してある。
第1の相帯17および第2の相帯18は、上コイル片15が接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されることによって4つの並列回路1,2,3,4を構成し、各並列回路1,2,3,4は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続され、電機子巻線14を形成している。
図3において、第1の相帯17および第2の相帯18の接続側コイルエンド19aに4本/相帯の20aを、反接続側コイルエンド19bに2本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心Pa(Pb)からのスロット位置として表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表7のようになっており、第1並列回路1および第3の並列回路3の各7個の上コイル片15a,15bを極中心Pa(Pb)から1,4,6,8,9,11,14番目の位置にそれぞれ配置し、下コイル片16a,16bについては極中心Pa(Pb)から1,4,6,7,9,12,14番目に配置し、一方上記第2の並列回路2および第4の並列回路4の各7個の上コイル片15a,15bについては、極中心Pa(Pb)から2,3,5,7,10,12,13番目の位置に、下コイル片16a,16bについては極中心Pa(Pb)から2,3,5,8,10,11,13番目の位置にそれぞれ配置している。
Figure 0005060325
したがって、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に1,2,2,1,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1となり、下コイル片16の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1,2,1となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が極中心側から順に3,4,4,3,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3となり、下コイル片16の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に3,4,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3,4,3となるように接続している。
表8に本発明の第3の実施形態の電機子巻線における発生電圧の平衡度を示している。
但し、本実施形態においては、平衡度がコイルピッチによって変化するため、表8では35/42(83.33%)のコイルピッチの場合を示している。表8に示すように本発明の第3の実施形態の電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.01%、位相角の偏差が0.01度と第1および第2の実施形態を上回る優れた平衡度を示し、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることが分かる。
Figure 0005060325
また、表9に本発明の第3の実施形態のコイルピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示す。実用的なコイルピッチの範囲内では、平衡度が第1および第2の実施形態を上回り、ルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
Figure 0005060325
このように本発明の第3の実施形態においては、並列回路毎に電圧について前述のハミルトン・テイラーの発明による基準値を上回る平衡度を実現でき、循環電流を低減することができるため、電機子巻線の温度上昇を低減して信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
また、本発明の第3の実施形態においては、ジャンパ線20a,20bが接続側コイルエンド19aと反接続側コイルエンド19bに分散されて配置されるため、第一および第2の実施形態に比べてジャンパ線20a,20bの間の距離が拡大し、接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になり、信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
次に本発明 の第3の実施形態の変形例を図4により説明するに、ここでは図3と異なる部分について述べる。
本変形例では、図4に示すように第1の相帯17および第2の相帯18の反接続側コイルエンド19bに6本/相帯のジャンパ線20bを設けて、第1の並列回路1および第3の並列回路3の各7個の上コイル片15を極中心Pa(Pb)から1,4,6,8,9,11,14番目の位置に、第2並列回路2および第4の並列回路4の各7個の下コイル片16を、極中心Pa(Pb)から1,4,6,7,9,12,14番目の位置にそれぞれ配置し、一方上記第2の並列回路2および第4の並列回路4の各7個の上コイル片15については、極中心Pa(Pb)から2,3,5,7,10,12,13番目の位置に、下コイル片16については極中心Pa(Pb)から2,3,5,8,10,11,13番目の位置にそれぞれ配置している。
上記のコイル片の配置は、本発明の第3の実施形態と同一なので、ここでは電気的な作用および効果についての説明は省略する。
また、本変形例では、ジャンパ線20bのうち2本/相帯の長さが長くなるものの、総数は6本/相帯と第3の実施形態と同一である。
前述した第3の実施形態では、ジャンパ線20aが接続側コイルエンド19a側に2本/相帯あるため、口出し導体21との干渉があり、接続作業が困難となるが、本変形例では、ジャンパ線20bが反接続側コイルエンド19b側のみにあるため、口出し導体21との干渉がなくなり、ジャンパ線20bの接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
また、本変形例では、口出し導体21の接続部を第1および第2の相帯17,18と図示しない他の相の相帯との隣接部分ではなく、第1および第2の相帯17,18の内部に配置することができるため、口出し導体21の接続部の隣接コイルとの電位差を低減でき、口出し導体21の接続部における絶縁性に対する信頼性を向上できる利点がある。
(第4の実施形態)
図5は本発明の第4の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図であり、図1と同一構成部分についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の構成について述べる。
第4の実施形態では、図5に示すように第1および第2の相帯17,18の接続側コイルエンド19aおよび反接続側コイルエンド19bを設けて、相帯内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心Pa(Pb)からの位置として表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16を表10に示すような位置に配置するようにしたものである。
Figure 0005060325
すなわち、第1の並列回路1および第3の並列回路3の各7個の上コイル片15を極中心Pa(Pb)から2,3,5,7,10,12,14番目の位置に、下コイル片16を極中心から1,3,6,8,10,12,13番目の位置にそれぞれ配置し、一方上記第2の並列回路2および第4の並列回路4の各7個の上コイル片15については極中心Pa(Pb)から1,4,6,8,9,11,13番目の位置に、下コイル片16については極中心Pa(Pb)から2,4,5,7,9,11,14番目の位置にそれぞれ配置している。
したがって、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に2,1,1,2,1,2,1,2,2,1,2,1,2,1となり、下コイル片16の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に1,2,1,2,2,1,2,1,2,1,2,1,1,2となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に4,3,3,4,3,4,3,4,4,3,4,3,4,3となり、下コイル片16の回路番号が極中心Pa(Pb)側から順に3,4,3,4,4,3,4,3,4,3,4,3,3,4となるように接続している。
表11に本発明の第4の実施形態の電機子巻線における発生電圧の平衡度を示している。
但し、本実施形態においては、平衡度がコイルピッチによって変化するため、表11では35/42(83.33%)のコイルピッチの場合を示している。表11に示すように本発明の第4の実施形態の電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.26%、位相角の偏差が0.05度と第1乃至第3の実施形態より悪化するもののルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることが分かる。
Figure 0005060325
また、表12に本発明の第4の実施形態のコイルピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示す。実用的なコイルピッチの範囲内では、平衡度が第1乃至第3の実施形態より悪化するものの、ルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
Figure 0005060325
このように本発明の第4の実施形態においては、並列回路毎に電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの発明による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
また、本発明の第4の実施形態においては、ジャンパ線20a,20bの数が4本/相4帯と第1乃至第3の実施形態と比べて減少し、かつ接続側コイルエンド19aと反接続側コイルエンド19bに分散されて配置されるため、ジャンパ線20a,20bの間の距離が拡大し、接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になり、信頼性の高い電機子巻線を提供できる。また、ジャンパ線の本数が低減されたことにより、ジャンパ線の設置に関する工数が低減されることは言うまでもない。
次に本発明の第4の実施形態の変形例を図6により説明するに、ここでは図5と異なる部分について述べる。
本変形例では、図6に示すように第1の相帯17および第2の相帯18の反接続側コイルエンド19bに4本/相帯のジャンパ線20bを設けて、相帯内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心Pa(Pb)からの位置として表した場合に、各並列回路1,2,3,4の上コイル片15、下コイル片16を前述した表10に示すような位置に配置するようにしたものである。
上記のコイル片の配置は、本発明の第4の実施形態と同一なので、ここでは電気的な作用および効果についての説明は省略する。
このような構成によれば、ジャンパ線20bのうち2本/相帯の長さが長くなるものの、総数は6本/相帯と第3の実施形態と同一である。また、前述した第4の実施形態では、ジャンパ線20aが接続側コイルエンド19a側に2本/相帯あるため、口出し導体21との干渉があり、接続作業が困難となるが、本変形例では、ジャンパ線20bが反接続側コイルエンド19b側のみにあるため、口出し導体21との干渉がなくなり、ジャンパ線20bの接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
また、ジャンパ線の本数が低減されたことにより、ジャンパ線の設置に関する工数が低減されることは勿論である。
また、本変形例では、口出し導体21の接続部を第1および第2の相帯17,18と図示しない他の相の相帯との隣接部分ではなく、第1および第2の相帯17,18の内部に配置することができるため、口出し導体21の接続部の隣接コイルとの電位差を低減でき、口出し導体21の接続部における絶縁性に対する信頼性を向上できる利点がある。
本発明の第1の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図。 本発明の第2の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図。 本発明の第3の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図。 同実施形態における回転電機の電機子巻線の変形例を示す展開模式図。 本発明の第4の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図。 同実施形態における回転電機の電機子巻線の変形例を示す展開模式図。 従来の回転電機の電機子巻線の一例を示す展開模式図。
符号の説明
11…電機子、12…電機子鉄心、13…スロット、14…電機子巻線、15a,16a…上コイル片、16a,16b…下コイル片、17…第1の相帯、18…第2の相帯、19a…接続側コイルエンド、19b…反接続側コイルエンド、20a…接続側ジャンパ線、20b…反接続側ジャンパ線、21…口出し接続導体

Claims (13)

  1. 毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、
    各並列回路の半分の並列回路において同一の並列回路に含まれる上コイル片および下コイル片の位置が極中心から1,4,6,7,9,12,14番目の位置となるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路において同一の並列回路に含まれる上コイル片および下コイル片の位置が極中心から2,3,5,8,10,11,13番目の位置となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  2. 2極3相の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、
    第1の相帯の上コイル片および下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1,2,1となり、第2の相帯の上コイル片および下コイル片の極中心から数えた並列番号の配列が順に3,4,4,3,4,3,,3,4,,4,3となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  3. 毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、
    各並列回路の半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から1,4,6,8,9,11,14番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から2,4,5,7,9,12,14番目の位置となるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路においては上コイル片の位置が2,3,5,7,10,12,13番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が,3,,8,10,11,13番目の位置となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  4. 2極3相の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、
    第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,2,1,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が2,1,2,1,1,2,1,2,1,2,2,1,2,1となるように接続し、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列番号の配列の順が3,4,4,3,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が4,3,4,3,3,4,3,4,3,4,4,3,4,3となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  5. 毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、
    各並列回路の半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から1,4,6,8,9,11,14番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から1,4,6,7,9,12,14番目の位置となるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から2,3,5,7,10,12,13番目の位置となるように接続し、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から2,3,5,8,10,11,13番目の位置となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  6. 2極3相の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、
    第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,2,1,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,2,1,2,1,1,2,1,2,2,1,2,1となるように接続し、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列番号の配列の順が3,4,4,3,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が3,4,4,3,4,3,3,4,3,4,4,3,4,3となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  7. 請求項5又は請求項6記載の回転電機の電機子巻線において、
    前記反接続側コイルエンドに上コイル片と下コイル片を接続する2本/相帯のジャンパ線を、接続側コイルエンドに上コイル片と下コイル片を接続する4本/相帯のジャンパ線を設けたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  8. 請求項5又は請求項6記載の回転電機の電機子巻線において、
    前記反接続側コイルエンドに上コイル片と下コイル片を接続する6本/相帯のジャンパ線を設けたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  9. 毎極毎相あたりのコイル数が14の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相帯が2つの並列回路を有し、積層鉄心に設けられたスロットに納められており、
    各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上コイル片および下コイル片の相対位置を極中心から数えた位置で表した場合に、
    各並列回路の半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から2,3,5,7,10,12,14番目の位置に、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から1,3,6,8,10,12,13番目の位置になるように接続し、各並列回路の残りの半分の並列回路においては上コイル片の位置が極中心から1,4,6,8,9,11,13番目の位置に、同一の並列回路に含まれる下コイル片の位置が極中心から2,4,5,7,9,11,14番目の位置になるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  10. 2極3相の2層巻き電機子巻線であって、
    当該巻線の各相は4つの並列回路を有し、2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた84個のスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、
    第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が2,1,1,2,1,2,1,2,2,1,2,1,2,1となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が1,2,1,2,2,1,2,1,2,1,2,1,1,2となるように接続し、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列番号の配列の順が4,3,3,4,3,4,3,4,4,3,4,3,4,3となるように接続し、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列の順が3,4,3,4,4,3,4,3,4,3,4,3,3,4となるように接続したことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  11. 請求項9又は請求項10記載の回転電機の電機子巻線において、
    前記反接続側コイルエンドに上コイル片と下コイル片を接続する2本/相帯のジャンパ線を、接続側コイルエンドに上コイル片と下コイル片を接続する2本/相帯のジャンパ線を設けたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  12. 請求項9又は請求項10記載の回転電機の電機子巻線において、
    前記反接続側コイルエンドに上コイル片と下コイル片を接続する4本/相帯のジャンパ線を設けたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の電機子巻線を備えた回転電機。
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