JP2000050549A - 回転電機の電機子巻線 - Google Patents

回転電機の電機子巻線

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JP2000050549A
JP2000050549A JP10210038A JP21003898A JP2000050549A JP 2000050549 A JP2000050549 A JP 2000050549A JP 10210038 A JP10210038 A JP 10210038A JP 21003898 A JP21003898 A JP 21003898A JP 2000050549 A JP2000050549 A JP 2000050549A
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slots
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coil piece
circuit
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JP10210038A
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Tadashi Tokumasu
正 徳増
Toshikazu Matsumoto
壽和 松本
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Toshiba Corp
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】2つの相帯が異なる数のスロットに配置される
ような3並列回路を有する電機子巻線において、コイル
エンドのジャンパ線の本数を削減し、かつ短かくしつ
つ、各並列回路間の発生電圧の不平衡を低減する。 【解決手段】2つの相帯が異なる数のスロットに配置さ
れるような3並列回路1〜3を有する電機子巻線14で
ある。(3n+1)個のスロットに納められた巻線から
なる第1の相帯17の反接続側コイルエンドにおいて、
2本で1組のジャンパ線19a,19bにより、所要の
上コイル片20,21と下コイル片22,23とを、こ
れらの回路番号2,3が入れ替わるように接続する。第
1の相帯17の所要の上コイル片20,21と、下コイ
ル片22,23とを、これらの回路番号1〜3が入れ替
わるようにジャンパ線19a,19bで接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2極3相のタービ
ン発電機等の回転電機の電機子巻線に関し、特に、各相
毎に3並列回路を設けた回転電機の電機子巻線に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、大容量のタービン発電機におい
ては、電機子巻線は上コイル片と下コイル片を積層鉄心
のスロット内に上下2層に収容し、これを直列に接続す
ることによって発生電圧を高め、発電機容量を増大して
いる。しかし、電機子巻線の電圧が高くなると耐電圧の
ために電機子巻線の主絶縁厚さが厚くなり、その結果と
して導体部分の断面積が減少して電流密度が増加し、損
失増加を招く。
【0003】また、特に電機子巻線を主絶縁の外側から
冷却するような間接冷却方式の機械では、主絶縁厚さが
厚くなることは熱抵抗の増加を招き、電機子巻線の温度
上昇が大きくなる問題がある。
【0004】このため、電機子巻線を複数の並列回路に
分割することにより、発電機の容量はそのままにして発
生電圧を低減して、損失低減および冷却能力の向上を図
ることが実施されている。特に、間接冷却方式の大容量
機ではスロット数を多くして冷却周長を増加することが
一般的であるため、3並列回路を超えるような並列回路
を有する電機子巻線が必要となっている。
【0005】このように2極機において3並列回路を超
えるような並列回路を有する電機子巻線を適用した場合
には、各並列回路毎の発生電圧を完全に同一にすること
ができないため、並列回路間の循環電流が発生し、電機
子巻線の損失が増加する問題が発生する。この循環電流
損失を低減するためには、各並列回路の発生電圧の不平
衡をできる限り小さくすることが肝要であり、このため
に各相帯中の各並列回路に属するコイル配置に特別な配
慮を必要とし、例えば1957年1月22日発行のルド
ルフ・ヘイバーマンの米国特許2778963号公報に
示されるように、各並列回路の発生電圧の絶対値と位相
角の偏差を最小限に抑えて不平衡電圧を低減するような
コイル配置とする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に3相2極機の電
機子巻線は1相あたり2つの相帯を有するため、これら
2つの相帯を、これらの不平衡電圧が互いに打ち消し合
うように接続することにより不平衡電圧を低減すること
が行われている。しかし、スロット数が奇数であるよう
な場合には2つの相帯のコイル数が相互に一致しないた
め、このような方法での不平衡電圧の低減が困難である
という問題がある。このようなスロット数が奇数である
場合の不平衡電圧低減方法の一例としては、1972年
3月28日発行のディーン・ハリントンの米国特許36
52888号公報に記載された45スロットの場合の例
がある。これによれば、3並列回路の位相角の偏差が
0.13度ないし0.14度であるので、上記ヘイバー
マンの特許で示される位相角の偏差が0.15度以内と
いう基準からみて、高度な平衡が実現されているとは言
い難い。
【0007】また、このような不平衡電圧の低減のため
に、機械的には若干構造が複雑となる問題点がある。こ
れは相帯内の各並列回路に属するコイル配置が不規則と
なるため、コイルエンドでの上,下コイル片の接続に多
数のジャンパ線を必要とするためである。
【0008】このジャンパ線と通常の上,下コイル片の
口出し線との接続部および他のジャンパ線との干渉を避
けるためには余分なスペースを必要とするため、発電機
の長さが長くなる要因となる。また、多数のジャンパ線
の接続のための作業量が増大し、かつジャンパ線の長さ
が通常の上下コイル接続片よりも長いので、この部分の
固定の信頼性を低減する要因ともなり得る。
【0009】そこで、本発明は、このような2つの相帯
が異なる数のスロットに配置されるような3並列回路を
有する電機子巻線において、コイルエンドのジャンパ線
の数を削減し、かつ各並列回路間の発生電圧の不平衡を
低減した回転電機の電機子巻線を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような、2つの相帯
が異なる数のスロットに配置されるような電機子巻線に
おいては、各相帯のスロット数を、nを自然数として、
それぞれ(3n+1)個および(3n+2)個、あるい
は(6n±1)個および(6n±2)個としても一般的
に表わすことができるので、以下、このように表記す
る。
【0011】請求項1に対応する回転電機の電機子巻線
は、各相毎に3つの並列回路を設けた3相の2層重ね巻
き巻線を、複数の相帯に分割されて回転子回りに並設さ
れた複数の鉄心スロット内に納めており、これら各並列
回路は、上記スロット内に収められる上記上コイル片と
下コイル片を直列に接続してなる直列コイルにより構成
されると共に、口出し線に接続される接続側コイルエン
ドとその反対側の反接続側コイルエンドとを有し、上記
相帯は(3n+1)個のスロットに納められた巻線から
なる相帯と、(3n+2)個のスロットに納められた巻
線からなる相帯とを有し、上記並列回路に所要の番号を
付して、その配列を表わすときに、これら回路番号が同
一相帯における上記上コイル片と下コイル片とで同一順
にそれぞれ配列されるように各相の3並列回路を配列す
る回転電機の電機子巻線において、上記(3n+2)個
のスロットに納められた相帯における上記上コイル片と
下コイル片の上記両回路番号順の一部を、これら上コイ
ル片と下コイル片との間で入れ替えるように接続する1
組のジャンパ線を、この相帯の反接続側コイルエンドに
設けることを特徴とする回転電機の電機子巻線である。
【0012】この発明によれば、(3n+2)個のスロ
ットに納められた相帯(以下第1の相帯という)の反接
続側コイルエンドに、この第1の相帯における所要の上
コイル片と下コイル片とを、これらの回路番号の一部同
士が入れ替わるように接続するジャンパ線を設けるの
で、この入れ替えられた上コイル片と下コイル片でそれ
ぞれ発生する電圧同士がほぼ等しくなるうえに、第1の
相帯の残りの上,下コイル片と、第2の相帯[(3n+
1)相帯]の上,下コイル片の数が見掛け上ほぼ等しく
なるため、並列回路の発生電圧の平衡度を高めることが
できる。
【0013】また、反接続側コイルエンドに、各相当り
2本で1組のジャンパ線を設けるだけであるので、コイ
ルエンドの構造を簡素化できるうえに、ジャンパ線の長
さも短くすることができ、ひいてはコイルエンドの接続
の信頼性も向上させることができる。
【0014】請求項2に対応する回転電機の電機子巻線
は、各相毎に3つの並列回路を設けた3相の2層重ね巻
き巻線を、複数の相帯に分割されて回転子回りに並設さ
れた複数の鉄心スロット内に納めており、これら各並列
回路は、上記スロット内に収められる上記上コイル片と
下コイル片を直列に接続してなる直列コイルにより構成
される共に、口出し線に接続される接続側コイルエンド
とその反対側の反接続側コイルエンドとを有し、上記相
帯は、(6n±1)個のスロットに納められた巻線から
なる相帯と、(6n±2)個のスロットに納められた巻
線からなる相帯とを有し、上記並列回路に所要の番号を
付して、その配列順を表わすときに、これら回路番号が
同一相帯における上記上コイル片と下コイル片とで同一
順にそれぞれ配列されるように各相の3並列回路を配列
する回転電機の電機子巻線において、上記(6n±2)
個のスロットに納められた相帯における上記上コイル片
と下コイル片の上記両回路番号順の一部を、これら上コ
イル片と下コイル片との間で入れ替えるように接続する
1組のジャンパ線をこの相帯の反接続側コイルエンドに
設ける一方、上記(6n±1)個のスロットに納められ
た相帯における上コイル片と下コイル片の上記両回路番
号順の一部を、これら上コイル片と下コイル片とで入れ
替えるように接続する他の1組のジャンパ線を、この相
帯の接続側コイルエンドに設けることを特徴とする回転
電機の電機子巻線である。
【0015】この発明によれば、1組のジャンパ線によ
り、(6n±2)個のスロットに納められた相帯におけ
る上コイル片と下コイル片の上記両回路番号順の一部
を、これら上コイル片と下コイル片との間で入れ替える
ように接続する一方、他の組のジャンパ線により、(6
n±1)個のスロットに納められた相帯における上コイ
ル片と下コイル片の上記両回路番号順の一部を、これら
上コイル片と下コイル片とで入れ替えるように接続する
ので、これら並列回路の配列を示す回路番号の配列が、
各相対の中心に対して対称になる。このために、各並列
回路の発生電圧の位相角がほぼ一致するので、並列回路
間の発生電圧の不平衡を低減させることができる。
【0016】また、接続側コイルエンドと、反接続側コ
イルエンドに1組ずつのジャンパ線を設置するだけなの
で、これら両コイルエンドの構造を簡素化できるうえ
に、ジャンパ線の長さも短かくすることができるから、
両コイルエンドの接続の信頼性も向上させることができ
る。
【0017】請求項3に対応する回転電機の電機子巻線
は、各相毎に3つの並列回路を設けた3相の2層重ね巻
き巻線を、複数の相帯に分割されて回転子回りに並設さ
れた鉄心スロット内に納めており、これら各並列回路
は、上記スロット内に納められる上コイル片と下コイル
片を直列に接続してなる直列コイルで構成されると共
に、口出し線に接続される接続側コイルエンドとその反
対側の反接続側コイルエンドとを有し、上記の相帯は、
(6n±1)個のスロットに納められた巻線からなる相
帯と、(6n±2)個のスロットに納められた巻線から
なる相帯とを有し、上記並列回路に所要の番号を付し
て、その配列を表わすときに、これら回路番号が同一相
帯における上コイル片と下コイル片とで同一順にそれぞ
れ配列されるように各相の3並列回路を配列する回転電
機の電機子巻線において、上記(6n±2)個のスロッ
トに納められた相帯における上コイル片と下コイル片の
上記両回路番号順の一部を、これら上コイル片と下コイ
ル片との間で入れ替えるように接続する1組のジャンパ
線を、この相帯の反接続側コイルエンドに設ける一方、
上記(6n±1)個のスロットに納められた相帯におけ
る2組の上コイル片と下コイル片の上記各回路番号順が
それぞれ入れ替わるように接続する2組のジャンパ線
を、これら相帯の各反接続側コイルエンドに設けること
を特徴とする回転電機の電機子巻線である。
【0018】この発明によれば、1組のジャンパ線によ
り、(6n±2)個のスロットに納められた相帯におけ
る上コイル片と下コイル片の上記両回路番号順の一部
を、これら上コイル片と下コイル片との間で入れ替える
ように接続する一方、他の2組のジャンパ線により、
(6n±1)個のスロットに納められた相帯における2
組の上コイル片と下コイル片の上記各回路番号順がそれ
ぞれ入れ替わるように接続しているので、これら並列回
路の配列を示す回路番号の配列が、各相対の中心に対し
て対称になる。このために、各並列回路の発生電圧の位
相角がほぼ一致するので、並列回路間の発生電圧の不平
衡を低減させることができる。
【0019】請求項4に対応する回転電機の電機子巻線
は、各ジャンパ線の配設位置を、各並列回路の不平衡電
圧を低減すると共に各並列回路に誘起する電圧のうち最
大の電圧の位相が、当該相の平均電圧に対して遅れ位相
となる位置に選択していることを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子巻線であ
る。
【0020】この発明によれば、上記請求項1,2,3
のジャンパ線の配置を、3並列回路の発生電圧の不平衡
が低減し、かつ各回路の発生電圧のうち最大の発生電圧
が3並列回路の平均電圧より遅れ位相となるような位置
に選択している。これら3並列回路間の不平衡電圧によ
り発生する循環電流はほぼ不平衡電圧から90度遅れ位
相となるため、3並列回路の平均電圧より遅れ位相の電
圧は平均電圧と同位相の電機子電流と逆位相の循環電流
を発生することになるので、循環電流による電機子電流
の増加を抑制し、循環電流による損失増大も抑制するこ
とができる。
【0021】請求項5に対応する回転電機の電機子巻線
は、10スロットと11スロットの相帯に区分されて全
スロット数が63の鉄心スロットに納められ、各相の3
並列回路の番号を1,2,3としたときに、上記10ス
ロットからなる相帯の並列回路の上コイル片と下コイル
片の回路番号の各配置順を、この11スロットの相帯に
おける上コイル片の始端から10スロットの相帯におけ
る下コイル片の終端に向けて、1,2,3,1,2,
3,1,2,3,1の順にそれぞれ配列する一方、11
スロットからなる相帯の上コイル片の回路番号の配置順
を、上記始端から終端に向けて2,3,1,3,2,
1,3,2,1,3,2の順で配列すると共に、下コイ
ル片の回路番号の配置順を、上記始端から終端に向けて
3,2,1,3,2,1,3,2,1,3,2の順で配
列することを特徴とする請求項第1項記載の回転電機の
電機子巻線である。
【0022】この発明によれば、上記請求項1の発明
を、10個と11個のスロットの相帯に区分されて全ス
ロット数が63個の電機子巻線に適用した場合の並列回
路の配列の一例を特定しているので、請求項1と同様の
作用効果を奏することができる。
【0023】請求項6に対応する回転電機の電機子巻線
は、10スロットと11スロットの相帯に区分されて全
スロット数が63の鉄心スロットに納められ、各相の3
並列回路の番号を1,2,3としたときに、上記10ス
ロットからなる相帯の並列回路の上コイル片の回路番号
の各配置順を、この10スロットの相帯における上コイ
ル片の始端から11スロットの相帯における下コイル片
の終端に向けて、1,2,3,1,2,3,1,3,
2,1の順にそれぞれ配列する一方、その下コイル片の
回路番号の配置順を、上記始端から終端に向けて1,
2,3,1,3,2,1,3,2,1の順に配列し、1
1スロットからなる相帯の並列回路の上下コイル片の回
路番号の配置順を、上記始端から終端に向けて3,2,
1,3,2,1,2,3,1,2,3の順で共に配列す
ることを特徴とする請求項2記載の回転電機の電機子巻
線である。
【0024】この発明によれば、上記請求項2の発明
を、10個と11個のスロットの相帯に区分されて全ス
ロット数が63個の電機子巻線に適用した場合の並列回
路の配列の一例を特定しているので、請求項2と同様の
作用効果を奏することができる。
【0025】請求項7に対応する回転電機の電機子巻線
は、10スロットと11スロットの相帯に区分されて全
スロット数が63の鉄心スロットに納められ、各相の3
並列回路の番号を1,2,3としたときに、上記10ス
ロットからなる相帯の並列回路の上コイル片の回路番号
の各配置順を、この10スロットの相帯における上コイ
ル片の始端から11スロットの相帯における下コイル片
の終端に向けて、1,2,3,1,2,3,1,3,
2,1の順に配列する一方、下コイル片の回路番号の配
置順を、上記始端から終端に向けて1,2,3,1,
3,2,1,3,2,1の順に配列し、11スロットか
らなる相帯の並列回路の上コイルの回路番号の配置順
を、上記始端から終端に向けて3,2,1,3,2,
1,2,3,1,2,3の順に配列する一方、その下コ
イル片の回路番号の配置順を、上記始端から終端に向け
て3,2,1,2,3,1,2,3,1,3,2の順で
配列することを特徴とする請求項3記載の回転電機の電
機子巻線である。
【0026】この発明によれば、請求項3の発明を、1
0個と11個のスロットの相帯に区分されて全スロット
数が63個の電機子巻線に適用した場合の並列回路の配
列の一例を特定しているので、請求項3と同様の作用効
果を奏することができる。
【0027】請求項8に対応する回転電機の電機子巻線
では、8スロットと7スロットの相帯に区分されて全ス
ロット数が45の鉄心スロットに納められ、各相の3並
列回路の番号を1,2,3としたときに、上記8スロッ
トからなる相帯の並列回路の上コイル片の回路番号の各
配置順を、この8スロットの相帯における上コイル片の
始端から7スロットの相帯における下コイル片の終端に
向けて、2,3,1,3,2,1,3,2の順に配列す
る一方、その下コイル片の回路番号の配置順を、上記始
端から終端に向けて3,2,1,3,2,1,3,2の
順に配列し、7スロットからなる相帯の並列回路の上,
下コイル片の回路番号の配置順を、上記始端から終端に
向けて1,2,3,1,2,3,1の順で共に配列する
ことを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子巻線
である。
【0028】この発明によれば、請求項1の発明を、7
個と8個のスロットの相帯に区分されて全スロット数が
45個の電機子巻線に適用した場合の並列回路の配列の
一例を特定しているので、請求項1と同様の作用効果を
奏することができる。
【0029】である。
【0030】請求項9に対応する回転電機の電機子巻線
では、8スロットと7スロットの相帯に区分されて全ス
ロット数が45の鉄心スロットに納められ、各相の3並
列回路の番号を1,2,3としたときに、上記8スロッ
トからなる相帯の並列回路の上コイル片の回路番号の各
配置順を、この8スロットの相帯における上コイル片の
始端から7スロットの相帯における下コイル片の終端に
向けて、2,3,1,2,3,1,3,2の順に配列す
る一方、その下コイル片の回路番号の配置順を、上記始
端から終端に向けて2,3,1,3,2,1,3,2の
順に配列し、7スロットからなる相帯の並列回路の上下
コイル片の回路番号の配置順を、上記始端から終端に向
けて1,3,2,1,2,3,1の順で共に配列するこ
とを特徴とする請求項2記載の回転電機の電機子巻線で
ある。
【0031】この発明によれば、請求項2の発明を、7
個と8個のスロットの相帯に区分されて全スロット数が
45個の電機子巻線に適用した場合の並列回路の配列の
一例を特定しているので、請求項2と同様の作用効果を
奏することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図7に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付してその重複した説明は
省略している。
【0033】図1は本発明の第1実施形態に係るタービ
ン発電機等の回転電機の電機子巻線11の展開図であ
る。巻線11は2極3相の発電機の積層鉄心よりなる電
機子鉄心12に設けた45個のスロット13内に上下2
層に収容されている。なお、図1では3相よりなる電機
子巻線11の1相分14のみを図示しているが、他の2
相については、図示された相の電機子巻線11と同じ構
成の巻線をこの電機子巻線11に対してそれぞれ120
度および240度ずらして配設される。
【0034】各相の電機子巻線14は、スロット内の上
部に収容される上コイル片15と、スロット内の下部に
収容される下コイル片16とを有し、これら上,下コイ
ル片15,16の端部同士を直列に接続し、かつ図示し
ない巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド16
aと、その軸方向反対側にて上,下コイル片15,16
同士を直列に接続するが、巻線口出し部には接続されな
い反接続側コイルエンド16bとを有する。さらに、
上,下コイル片15,16を、8個のスロット13に納
める第1の相帯17と、7個のスロット13に納める第
2の相帯18とを有する。
【0035】各相の電機子巻線14は3つの並列回路を
それぞれ有しており、この各並列回路には図1で図示し
たように1,2,3という回路番号をつけている。この
回路番号は単に説明の便宜上、その並列回路を特定する
ために付した符号であって、特にどのような符号をどの
ような順番につけても構わないものである。さらに、図
1では並列回路1は破線で、並列回路2は実線で、並列
回路3は一点鎖線で示している。
【0036】各相帯17,18の上コイル片15は、接
続側および反接続側のコイルエンド16a,16bで所
定のコイルピッチだけ離れた位置にあって対応する下コ
イル片16と接続され、かつ2つの相帯17,18の対
応する並列回路のコイルを極間接続線により接続して直
列コイルを形成している。図1は、反接続側のコイルピ
ッチに2/3という小さ目の値を採用した場合の一例で
あるが、これは図を見易くする目的のためであって、特
にこのコイルピッチに特定されるものではない。
【0037】そして、電機子巻線14は基本的には第
1,第2の相帯17,18における上コイル片15と下
コイル片16の並列回路1〜3の配列を同じ番号順に配
列している。但し、第1の相帯17については、その反
接続側のコイルエンド16bに2本で1組のジャンパ線
19a,19bを設けることにより、並列回路2,3の
一部を構成する上コイル片20,21と、並列回路2,
3の一部を構成する下コイル片22,23とを、これら
並列回路2,3の順番が上,下コイル片15,16間で
入れ替わるように接続している。すなわち、一方のジャ
ンパ線19aは並列回路2の一部を構成する上コイル片
20と、本来並列回路3の一部を構成すべき下コイル片
23とを接続し、他のジャンパ線19bは並列回路3の
一部を構成する上コイル片21と、本来並列回路2の一
部を構成すべき下コイル片22とを接続している。この
ために、第1の相帯17の上コイル片15の並列回路
1,2,3の配置は、第1の相帯17の始端である上コ
イル片15の図1中の左端から第2の相帯18の終端で
ある図1中の右端の下コイル片16に向けて2,3,
1,3,2,1,3,2の順に配置する一方、同じ第1
の相帯17における下コイル片の配置を3,2,1,
3,2,1,3,2の順に配置し、第1相帯17におけ
る上コイル片15の図1中左端とその右隣の配置と、第
1相帯17における下コイル片16の図中左端とその右
隣の配置とを、上コイル片15と下コイル片16とで入
れ替えている。一方、第2の相帯18にはジャンパ線を
設けていないため、上,下コイル片15,16の並列回
路1〜3の配置の順番はいずれも第2相帯18の図1中
左端から右端に向けて41,2,3,1,2,3,1で
同一順に配列している。
【0038】ところで、並列回路1,2,3に発生する
電圧の不平衡を小さくすることは、各並列回路1〜3の
発生電圧と相全体としての3並列回路1〜3の平均電圧
の差を小さくするということであるから、この目的にた
めには各並列回路1〜3の発生電圧の位相を相全体とし
ての平均電圧の位相に近づけることが必要であることは
明らかである。
【0039】この点については、並列回路1が第1の相
帯17で2組の上,下コイル片15,16、第2の相帯
18の3組の上,下コイル片15,16からなるが、い
ずれの相帯においても相帯の中心に対して対称的に配置
されているため、明らかに並列回路1の発生電圧の位相
は相全体としての平均電圧の位相とほぼ完全に一致す
る。したがって、各並列回路1〜3に発生する電圧の不
平衡を小さくするためには並列回路2,3の発生電圧の
位相を相全体としての平均電圧の位相に近づけることが
必要になる。あるいは同じことであるが、並列回路2,
3の発生電圧の位相を近づけることが必要となる。
【0040】並列回路2,3はともに第1の相帯17の
3組の上,下コイル片15,16、第2の相帯18の2
組の上,下コイル片15,16からなるため、いずれの
相帯においても相帯の中心に対して対称的に配置するこ
とはできず、発生電圧の位相は相全体としての平均電圧
の位相と完全に一致させることはできない。あるいは、
同じことであるが並列回路2,3の発生電圧の位相を完
全に一致させることはできない。
【0041】次に、図2に基づいて本実施形態の作用を
説明する。
【0042】まず、仮に、2本1組のジャンパ線19
a,19bを設けない場合について説明する。この場合
は、第1の相帯17、第2の相帯18の並列回路1〜3
の配置はいずれも上,下コイル片15,16とも同一と
なり、第1の相帯17の始端である図1中左端の上コイ
ル片15側から第2の相帯18の終端である図1中右端
の下コイル片16側に向けて、それぞれ、3,2,1,
3,2,1,3,2および1,2,3,1,2,3,1
となり、この場合の並列回路2,3の発生電圧を模式的
に示すと図2(A)のようになる。
【0043】図2(A)においてV12,V13は第1
の相帯17における並列回路2,3の発生電圧をそれぞ
れ示し、V22,V23はそれぞれ第2の相帯18にお
ける並列回路2,3の発生電圧をそれぞれ示している。
すなわち、Vの十の位の添数字は相帯を示し、一の位の
添数字は並列回路1〜3の番号を示す。並列回路2にお
いてV12とV13の位相差とV22とV23の位相差
が逆位相となるように2つの相帯17,18の並列回路
1〜3の配置順が選択されているが、V12が3個の
上,下コイル片15,16の発生電圧、V22が2個の
上,下コイル片15,16の発生電圧であり、コイル数
が異なる並列回路2と並列回路3の位相差のキャンセル
が十分ではない。
【0044】一方、図2(B)は本実施形態での並列回
路2,3の発生電圧を模式的に示す。本実施形態におい
ては2本で1組のジャンパ線19a,19bにより、第
1の相帯17の下コイル片22,23の配列、すなわち
回路番号3,2が上コイル片20,21の回路番号2,
3と入れ替えられた接続となっているため、並列回路2
における上コイル片20と下コイル片23の発生電圧の
合成電圧V12′と、並列回路3における上コイル片2
1と下コイル片22の発生電圧の合成電圧V13′の位
相差は等しくなる。また、第1の相帯17における並列
回路2,3の残りの上,下コイル片15,16による発
生電圧をV12″,V13″とすれば、V12″とV1
3″の位相差とV22とV23の位相差は逆位相であ
り、かついずれの電圧も2個同数の上,下コイル片1
5,16の発生電圧の合成電圧となるので、全体として
並列回路2と並列回路3の発生電圧の位相差を減少させ
ることができる。
【0045】次に、1相中の発生電圧の不平衡について
説明するが、ここでは、その不平衡を数値評価する手段
として、一般に次の定義を採用する。つまり、1相中の
多数並列回路のうちの1回路のみの電圧、すなわちp.
u.電圧はその並列回路に発生する開放電圧(無負荷電
圧)と定格電圧との比からなり、その並列回路と相全体
との電圧の大きさの不平衡の程度を表わす。同様に1つ
の並列回路に発生する開放電圧と定格電圧との間の位相
角偏差は、その並列回路と相全体との電圧の位相角の不
平衡の程度を表わす。
【0046】次の表1は本発明の第1実施形態の電機子
巻線11の発生電圧の平衡度を示す。ただし、平衡度は
コイルピッチによって変化するため、表1では19/2
2.5(84.44%)のコイルピッチの場合を示して
いる。表1に示すように実施形態の電機子巻線11で
は、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの
偏差)は最大で0.34%、位相角の偏差が0.121
度と高い平衡度を示す。
【0047】特に、位相角の偏差については前述のヘイ
バーマンの特許における、並列回路1〜3間の電圧の絶
対値の偏差が0.4%、位相角の偏差を0.15度以内
という基準を満足し、また位相角については前述のハリ
ントンの特許における0.13度ないし0.14度から
改善していることがわかる。
【0048】
【表1】
【0049】以上のように、各相に1組(2本)のジャ
ンパ線19a,19bを設けるだけであるので、これら
ジャンパ線19a,19bの設置による反接続側コイル
エンド16bの軸方向寸法の増大と、これらジャンパ線
19a,19bが2本であるので、その接続による作業
量の増加を最小限にとどめることができる。また、ジャ
ンパ線19a,19bは隣接する2つの下コイル片2
2,23を入れ替えるものであるため、ジャンパ線19
a,19b自体の長さも最小ですみ、ジャンパ線接続部
の信頼性を向上させることができる。
【0050】また、並列回路1〜3間の不平衡電圧も低
減されるため、並列回路1〜3間の循環電流が低減さ
れ、循環電流損失による巻線の過熱や効率の低下を防止
して、高効率、高信頼性の電機子巻線11を提供するこ
とができる。
【0051】図3は本発明の第2実施形態に係るタービ
ン発電機の1相分の電機子巻線14の展開図である。
【0052】この電機子巻線14Aは、第1の相帯17
が、8個、すなわち、(6n±2)のスロット13と、
第2の相帯18が7個、すなわち、(6n±1)のスロ
ット13とにより区分され、全スロット数が45の鉄心
に納められる場合に2組のジャンパ線19cと19d、
24aと24bを設けるときの一例を示している。
【0053】すなわち、第1の相帯17の第1の上コイ
ル片15(図3では左端)から第4,5番目の上コイル
片20a,21aと、同第1の相帯17の下コイル片1
6の始端(図3では左端)から第4,5番目の下コイル
片22a,23aの回路順番2,3がこれら上コイル片
20a,21aと下コイル片22a,23aとの間で入
れ替わるように接続する2本で1組のジャンパ線19
c,19dを第1の相帯17の反接続側コイルエンド1
6bに設ける。
【0054】一方、第2の相帯18の接続側コイルエン
ド16bには、第2の相帯18の上コイル片15の始端
(図3では左端)から第5,6番目の上コイル片25
a,26aと、第2の相帯18の下コイル片16の始端
(図3では左端)から第2,3番目の下コイル片27
a,28aとを、これらの間で回路番号2,3が入れ替
わるように接続する2本で1組のジャンパ線24a,2
4bを設けたている。
【0055】したがって、第1の相帯17の上コイル片
15の並列回路1〜3の配列状態を示す回路番号の順番
は第1の相帯17の上コイル片15の始端である図1の
左端側から図中右方(終端側)へ向けて2,3,1,
2,3,1,3,2の順であり、同じく第1の相帯17
の下コイル片16の配置順は2,3,1,3,2,1,
3,2となる。
【0056】一方、第2の相帯18の上,下コイル片1
5,16の並列回路1〜3の配置の順番(配列)は図3
中、始端側から終端側に向けて、共に1,3,2,1,
2,3,1となる。
【0057】したがって、並列回路1については、配置
の対称性から発生電圧の位相が相の平均電圧の位相と同
一となることは図1で示す第1の実施形態とほぼ同様で
ある。また、並列回路2,3については、第2の相帯1
8の2個の上,下コイル片15,16については配置の
対称性から発生電圧の位相が相の平均電圧の位相と同一
であり、第1の相帯17の3個の上,下コイル片15,
16については、その一部の図3中左右を入れ替えた鏡
像関係にあることから、同じく発生電圧の位相が相の平
均電圧の位相と同一となる。これより、3並列回路1〜
3の発生電圧の位相が全て相の平均電圧の位相と同一と
なるため、次の表2に示すような発生電圧の高度な平衡
度が得られる。なお、各並列回路1〜3間の循環電流の
駆動力となるのは、各並列回路1〜3の発生電圧と相の
平均電圧の偏差分であるから、各並列回路1〜3の発生
電圧の大きさの偏差が同一であっても発生電圧の位相差
が0でないような場合よりも表2に示すように位相差が
ほぼ完全に0となる方が誘起される循環電流が小さくな
ることはもちろんである。
【0058】
【表2】
【0059】以上のように、各相に2組(4本)のジャ
ンパ線19cと19d,24aと24bを設けるだけで
並列回路1〜3間の電圧の不平衡を低減させることがで
きるので、これらジャンパ線19c,19d,24a,
24bの設置による両コイルエンド16a,16bの軸
方向寸法の増大と、ジャンパ線19c,19d,24
a,24bの接続による作業量の増加を最小限にとどめ
ることができる点については、請求項1よりややその効
果が小さくなるが、より高度な電圧の平衡度が得られる
ため、循環電流による損失増加と温度上昇を低減できる
効果がある。
【0060】図4は本発明の第3実施形態に係るタービ
ン発電機の電機子巻線14Bの展開図である。この電機
子巻線14Bは、電機子鉄心12の63個のスロット1
3に納められ、10個[(6n±2)]のスロットの第
1の相帯17と、11個(6n±1)のスロットの第2
の相帯18とに区分されている場合に、2本で1組のジ
ャンパ線19eと19f,24cと24d,29aと2
9bの3組を設けた点に主な特徴がある。
【0061】すなわち、第1の相帯17の反接続側コイ
ルエンド16bに、その上コイル片15の始端(図4中
左端)から第5,6番目の上コイル片20b,21b
と、下コイル片16の始端(図4中左端)から第5,6
番目の下コイル片22b,23bの回路順番を入れ替え
る2本で1組のジャンパ線19e,19fを設けてい
る。
【0062】一方、第2の相帯18の反接続側コイルエ
ンドに、2組(4本)のジャンパ線24cと24d,2
9aと29bとを設けている。すなわち、2本で1組の
ジャンパ線24c,24dは、第2の相帯18の上コイ
ル片15の始端(図4中左端)から右側方へ向けて第
4,5番目の上コイル片25,26と、同じく第2の相
帯18の下コイル片16の始端から終端に向けて第4,
5番目の下コイル片27b,28bとの回路番号2,3
を入れ替えるように、これら上コイル片25,26と下
コイル片27b,28bとを接続している。
【0063】また、2本で1組の他のジャンパ線29
a,29bは、第2の相帯18における上コイル片15
の始端から第9,10番目の上コイル片30,31と、
下コイル片16の始端から第9,10番目の下コイル片
32,33とを、これらの順番が入れ替わるように接続
している。
【0064】したがって、第1の相帯17の上コイル片
15の並列回路1〜3の配置の順番(配列)は、その始
端である図4中の左端側から1,2,3,1,2,3,
1,3,2,1の順で配列され、下コイル片16の配置
順はその始端から1,2,3,1,3,2,1,3,
2,1の順に配列される。
【0065】一方、第2の相帯18の上コイル片15の
並列回路1〜3の配置の順番はその始端(左端)から、
その右側方へ向けて、3,2,1,3,2,1,2,
3,1,2,3であり、下コイル片の配置順は、その始
端(左端)から、その右側方へ向けて、3,2,1,
2,3,1,2,3,1,3,2となる。
【0066】したがって、並列回路1については、配置
の対称性から発生電圧の位相が相の平均電圧の位相と同
一となることは上記第1の実施形態とほぼ同様である。
また、並列回路2,3については、第1の相帯17の3
個の上,下コイル片15,16については、下コイル片
16の配置が上コイル片15の配置の左右を入れ替えた
鏡像関係にあることから、並列回路2,3の発生電圧の
絶対値と位相はほぼ同一となる。
【0067】一方、第2の相帯18の上コイル片15に
ついては、配置の対称性から、並列回路2,3の発生電
圧の位相は共に第2の相帯18の全上コイル片15の平
均電圧の位相と一致する。また、第2の相帯18の下コ
イル片16については、回路2の配置と回路3の配置と
を左右を入れ替えた鏡像関係にあることから、並列回路
2,3の発生電圧の絶対値がほぼ等しくなる。このため
に、第1,第2の相帯17,18の上,下コイル片1
5,16のいずれにおいても、並列回路2,3の発生電
圧は高度の平衡度を有し、結果として表3に示すような
発生電圧の高度な平衡度が得られる。
【0068】
【表3】
【0069】以上のように、各相に3組(6本)のジャ
ンパ線を設けるだけで並列回路1〜3間の電圧の不平衡
を低減できるため、これらジャンパ線19e,19f,
24c,24d,29a,29bの設置によるコイルエ
ンドの軸方向寸法の増大とジャンパ線接続による作業量
の増加を最小限にとどめることができる点については、
ジャンパ線19e〜29bの本数が上記第1の実施形態
よりも若干多いので、これら効果も第1の実施形態より
も若干小さくなるが、より高度な電圧の平衡度が得られ
るため、循環電流による損失増加と温度上昇をさらに一
段と低減できる効果がある。
【0070】上記表1の平衡度の算出においては、図1
に示した電機子巻線14に対して図示しない回転子磁極
が図1の左側から右側へ回転するものとしている。した
がって、電機子巻線14の構成が図1と同一の構成にお
いて回転子磁極が図の右側から左側へ回転するものとす
れば、その場合の電機子巻線の発生電圧の平衡度は次の
表4の通りとなり、表1とは並列回路2,3の電圧の位
相が逆符号になることだけが異なることになる。
【0071】
【表4】
【0072】そて、各組の並列回路1,2,3間の不平
衡電圧により、これら並列回路1〜3間に循環電流が生
じる場合、循環電流回路のインピーダンスの主成分は電
機子巻線の漏れリアクタンスであり、従って循環電流の
位相は不平衡電圧の位相に比べて約90度遅れ位相とな
る。このことから、不平衡電圧に定格電圧に対して進み
位相成分が含まれれば、誘起される循環電流に定格電圧
と同位相成分が含まれることになる。一般に発電機は電
圧と電流が同位相(力率1)に近い状態で運転されるた
め、循環電流の絶対値が同一であっても、定格電圧と同
位相成分が多く含まれるほど電機子電流との重畳作用に
よって循環電流損失が大きくなる。
【0073】表3においては、最も不平衡電圧の大きな
並列回路3の発生電圧が定格電圧に対して進み位相とな
っているため、表1の並列回路3の発生電圧が定格電圧
に対して遅れ位相となっている場合に比べて循環電流損
失が大きくなる。
【0074】図5は本発明の第4の実施形態に係るター
ビン発電機の電機子巻線14Cの展開図である。この電
機子巻線14Cは上記第1の実施形態と同様に、2極4
5のスロットを有する場合に、第1の相帯17の2本で
1組のジャンパ線19g,19hを、図1で示す第1の
実施形態に係るジャンパ線19a,19bに対して第1
の相帯17の中心Oaの対称な位置に設けた点に特徴が
ある。
【0075】すなわち、ジャンパ線19g,19hは、
第1の相帯17の上コイル片15の始端(図5では左
端)から図中右側方の終端へ向けて第7,8番目の上コ
イル片20c,21cと、同じ第1の相帯17の下コイ
ル片16の始端(図5では左端)から図中右側方へ向け
て第7,8番目の下コイル片22c,23cとの配置番
号2,3とを入れ替えるように反接続側コイルエンド1
6bに設置されている。
【0076】したがって、第1の相帯17の上コイル片
15の回路配置を始端から終端に向けて、3,1,2,
3,1,2,3,1の順に配列され、下コイル片の配置
を3,1,2,3,1,2,1,3の順に配列し、第2
の相帯の上,下コイル片15,16の回路配置を図中左
端から右側方に向けて、2,1,3,2,1,3,2の
順に共に配列する構成が考えられる。このような構成と
した場合には図示しない回転子磁極が図の左側から右側
へ回転するものとした場合に各回路に発生する電圧は表
1に示したものと同一となり、回路3の発生電圧が定格
電圧に対して遅れ位相となるために図1に示した構成よ
りも循環電流損失を低減できる。
【0077】このように、回転子の回転方向によって、
それぞれ最も不平衡電圧の大きな回路3の発生電圧が定
格電圧に対して遅れ位相となるような接続方法を採用す
ることにより、各並列回路1〜3の電圧の平衡度が同一
であっても、より循環電流損失の小さな電機子巻線14
Cを提供できる。なお、この実施形態では、図1で示す
請求項1の電機子巻線14を例にして説明したが、請求
項4は請求項1の構成の電機子巻線14に限ることな
く、請求項第2及び第3の電機子巻線14A,14Bに
おいても適用可能であることはもちろんである。
【0078】図6は本発明の第5の実施形態に係るター
ビン発電機の電機子巻線14Dの展開図である。この電
機子巻線14Dは11個のスロットを有する第1の相帯
17と10個のスロットを有する第2の相帯18とに区
分され、全スロット数が63個の場合に、11個のスロ
ット13に納められた第1の相帯17の反接続側コイル
エンド16bに、2本で1組のジャンパ線19i,19
jを設けた点に特徴がある。
【0079】ジャンパ線19i,19jは、第1の相帯
17の上コイル片15の左端から右側方に向けて第1,
第2番目の上コイル片20d,21dと、同じく第1の
相帯17の第1,第2番目の下コイル片22d,23d
の回路番号2,3が入れ替わるようにして接続してい
る。
【0080】したがって、第1の相帯17においては、
上コイル片15の回路番号の配置順が図中左から右に向
けて、2,3,1,3,2,1,3,2,1,3,2で
あり、下コイル片16の回路番号の配置順が図中左から
右に向けて、3,2,1,3,2,1,3,2,1,
3,2となるようにし、11個のスロット13に納めら
れた第2の相帯18の上下コイル片15,16片の配置
順が図中左から右に向けて、1,2,3,1,2,3,
1,2,3,1の順に共に配列されるように構成されて
いる。
【0081】したがって、この実施形態の作用効果は第
1の実施形態とほぼ同様であり、次の表5に示すように
発生電圧を高度に平衡させることができる。
【0082】
【表5】
【0083】図7は本発明の第6の実施形態に係るター
ビン発電機の電機子巻線14Eの展開図である。この電
機子巻線14Eは、10個のスロット13を有する第1
の相帯17と、11個のスロット13を有する第2の相
帯18とに区分され、全スロット数が63個の場合に、
10個のスロット13に納められた第1の相帯17の反
接続側コイルエンド16bに、2本で1組(2本)/相
のジャンパ線19k,19lを設けると共に、第2の相
帯18の接続側コイルエンド16aに2本で1組のジャ
ンパ線24e,24fを設けた点に特徴がある。
【0084】すなわち、ジャンパ線19k,19lは第
1の相帯17の上コイル片15の図中左端から右側方に
向けて第5,6番目の上コイル片20e,21eと、第
1の相帯17の下コイル片16の図中左端から右側方に
向けて、第5,6番目の下コイル片22e,23eとの
回路番号2,3が入れ替わるように接続したものであ
る。したがって、第1の相帯17の上コイル片15の回
路番号の配置順が図中左端から右側方に向けて、1,
2,3,1,2,3,1,3,2,1の順で配列され
る。また、第1の相帯17の下コイル片16の回路番号
の配置順が図中左端から右側方に向けて、1,2,3,
1,3,2,1,3,2,1の順に配列される。
【0085】さらに、他の組のジャンパ線24e,24
fは第2の相帯18の上コイル片15の図中左端から右
側方に向けて第7,8番目の上コイル片25e,26e
と、同じく第4,5番目の下コイル片27e,28eと
を、これらの回路番号2,3の順番が入れ替わるように
接続したものである。したがって、第2の相帯18の
上,下コイル片15,16の回路番号の配置順が図中左
端から右側方に向けて、3,2,1,3,2,1,2,
3,1,2,3となるように配列されている。
【0086】したがって、この電機子巻線14Eの作用
効果は上記第2の実施形態とほぼ同様であり、次の表6
に示すように発生電圧を高度に平衡させることができ
る。
【0087】
【表6】
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの相帯が異なる数のスロットに配置されるような3並
列回路を有する電機子巻線において、これら並列回路の
配列の少なくとも一部を、上コイル片と下コイル片と
を、これらの間でその配列を入れ替えるように接続する
ジャンパ線を、反接続側コイルエンドおよび接続側コイ
ルエンドの少なくとも一方に設けるので、これらジャン
パ線の長さと本数を削減しつつ、各並列回路間の発生電
圧の不平衡を低減させることができる。
【0089】さらに、このようにジャンパ線の数を低減
することにより、発電機のコイルエンドの寸法の増大を
抑制し、かつジャンパ線の接続作業を削減してコイルエ
ンド組み立て作業の作業性の向上を図ることができる。
さらにまた、ジャンパ線の長さを最小とすることによ
り、ジャンパ線の数の低減と併せてジャンパ線接続部の
信頼性を向上させることができる。
【0090】また、並列回路間の発生電圧の不平衡を低
減することにより、並列回路間の循環電流の発生を抑制
し、循環電流損失による電機子巻線の過熱と損失の増大
を抑制できる。その結果、小型・高出力でかつ作業性・
信頼性に優れた回転電機の電機子巻線を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電機子巻線の展
開図。
【図2】(A)は従来の電機子巻線の発生電圧の模式
図、(B)は図1で示す本発明の第1の実施形態の電機
子巻線に係る発生電圧の模式図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る電機子巻線の展
開図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る電機子巻線の展
開図。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る電機子巻線の展
開図。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る電機子巻線の展
開図。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る電機子巻線の展
開図。
【符号の説明】
12 電機子鉄心 13 スロット 14,14A〜14E 電機子巻線 15 上コイル片 16 下コイル片 17 第1の相帯 18 第2の相帯 19a〜19l 第1の相帯に設けられた2本で1組の
ジャンパ線 20,20a〜20e 第1の相帯に設けられたジャン
パ線につながる第1の上コイル片 21,21a〜21e 第1の相帯に設けられたジャン
パ線につながる第2の上コイル片 22,22a〜22e 第1の相帯に設けられたジャン
パ線につながる第1の下コイル片 23,23a〜23e 第1の相帯に設けられたジャン
パ線につながる第2の下コイル片 24,24a〜24f 第2の相帯に設けられた2本で
1組の第1のジャンパ線 25a,25b 第2の相帯に設けられた第1のジャン
パ線につながる第1の上コイル片 26a,26b 第2の相帯に設けられた第1のジャン
パ線につながる第2の上コイル片 27a,27b 第2の相帯に設けられた第1のジャン
パ線につながる第1の下コイル片 28a,28b 第2の相帯に設けられた第1のジャン
パ線につながる第2の下コイル片 29a,29b 第2の相帯に設けられた2本で1組の
第2のジャンパ線 30 第2の相帯に設けられた第2のジャンパ線につな
がる第1の上コイル片 31 第2の相帯に設けられた第2のジャンパ線につな
がる第2の上コイル片 32 第2の相帯に設けられた第2のジャンパ線につな
がる第1の下コイル片 33 第2の相帯に設けられた第2のジャンパ線につな
がる第2の下コイル片 V12 第1の相帯における並列回路2の発生電圧 V13 第1の相帯における並列回路3の発生電圧 V22 第2の相帯における並列回路2の発生電圧 V23 第2の相帯における並列回路3の発生電圧 V12′ 第1の相帯における上コイル片20及び下コ
イル片23の発生電圧 V13′ 第1の相帯における上コイル片21及び下コ
イル片22の発生電圧 V12″ 第1の相帯における並列回路2の残りの発生
電圧 V13″ 第1の相帯における並列回路3の残りの発生
電圧

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各相毎に3つの並列回路を設けた3相の
    2層重ね巻き巻線を、複数の相帯に分割されて回転子回
    りに並設された複数の鉄心スロット内に納めており、こ
    れら各並列回路は、上記スロット内に収められる上記上
    コイル片と下コイル片を直列に接続してなる直列コイル
    により構成されると共に、口出し線に接続される接続側
    コイルエンドとその反対側の反接続側コイルエンドとを
    有し、上記相帯は(3n+1)個のスロットに納められ
    た巻線からなる相帯と、(3n+2)個のスロットに納
    められた巻線からなる相帯とを有し、上記並列回路に所
    要の番号を付して、その配列を表わすときに、これら回
    路番号が同一相帯における上記上コイル片と下コイル片
    とで同一順にそれぞれ配列されるように各相の3並列回
    路を配列する回転電機の電機子巻線において、上記(3
    n+2)個のスロットに納められた相帯における上記上
    コイル片と下コイル片の上記両回路番号順の一部を、こ
    れら上コイル片と下コイル片との間で入れ替えるように
    接続する1組のジャンパ線を、この相帯の反接続側コイ
    ルエンドに設けることを特徴とする回転電機の電機子巻
    線。
  2. 【請求項2】 各相毎に3つの並列回路を設けた3相の
    2層重ね巻き巻線を、複数の相帯に分割されて回転子回
    りに並設された複数の鉄心スロット内に納めており、こ
    れら各並列回路は、上記スロット内に収められる上記上
    コイル片と下コイル片を直列に接続してなる直列コイル
    により構成される共に、口出し線に接続される接続側コ
    イルエンドとその反対側の反接続側コイルエンドとを有
    し、上記相帯は、(6n±1)個のスロットに納められ
    た巻線からなる相帯と、(6n±2)個のスロットに納
    められた巻線からなる相帯とを有し、上記並列回路に所
    要の番号を付して、その配列順を表わすときに、これら
    回路番号が同一相帯における上記上コイル片と下コイル
    片とで同一順にそれぞれ配列されるように各相の3並列
    回路を配列する回転電機の電機子巻線において、上記
    (6n±2)個のスロットに納められた相帯における上
    記上コイル片と下コイル片の上記両回路番号順の一部
    を、これら上コイル片と下コイル片との間で入れ替える
    ように接続する1組のジャンパ線をこの相帯の反接続側
    コイルエンドに設ける一方、上記(6n±1)個のスロ
    ットに納められた相帯における上コイル片と下コイル片
    の上記両回路番号順の一部を、これら上コイル片と下コ
    イル片とで入れ替えるように接続する他の1組のジャン
    パ線を、この相帯の接続側コイルエンドに設けることを
    特徴とする回転電機の電機子巻線。
  3. 【請求項3】 各相毎に3つの並列回路を設けた3相の
    2層重ね巻き巻線を、複数の相帯に分割されて回転子回
    りに並設された鉄心スロット内に納めており、これら各
    並列回路は、上記スロット内に納められる上コイル片と
    下コイル片を直列に接続してなる直列コイルで構成され
    ると共に、口出し線に接続される接続側コイルエンドと
    その反対側の反接続側コイルエンドとを有し、上記の相
    帯は、(6n±1)個のスロットに納められた巻線から
    なる相帯と、(6n±2)個のスロットに納められた巻
    線からなる相帯とを有し、上記並列回路に所要の番号を
    付して、その配列を表わすときに、これら回路番号が同
    一相帯における上コイル片と下コイル片とで同一順にそ
    れぞれ配列されるように各相の3並列回路を配列する回
    転電機の電機子巻線において、上記(6n±2)個のス
    ロットに納められた相帯における上コイル片と下コイル
    片の上記両回路番号順の一部を、これら上コイル片と下
    コイル片との間で入れ替えるように接続する1組のジャ
    ンパ線を、この相帯の反接続側コイルエンドに設ける一
    方、上記(6n±1)個のスロットに納められた相帯に
    おける2組の上コイル片と下コイル片の上記各回路番号
    順がそれぞれ入れ替わるように接続する2組のジャンパ
    線を、これら相帯の各反接続側コイルエンドに設けるこ
    とを特徴とする回転電機の電機子巻線。
  4. 【請求項4】 各ジャンパ線の配設位置を、各並列回路
    の不平衡電圧を低減すると共に各並列回路に誘起する電
    圧のうち最大の電圧の位相が、当該相の平均電圧に対し
    て遅れ位相となる位置に選択していることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子
    巻線。
  5. 【請求項5】 10スロットと11スロットの相帯に区
    分されて全スロット数が63の鉄心スロットに納めら
    れ、各相の3並列回路の番号を1,2,3としたとき
    に、上記10スロットからなる相帯の並列回路の上コイ
    ル片と下コイル片の回路番号の各配置順を、この11ス
    ロットの相帯における上コイル片の始端から10スロッ
    トの相帯における下コイル片の終端に向けて、1,2,
    3,1,2,3,1,2,3,1の順にそれぞれ配列す
    る一方、11スロットからなる相帯の上コイル片の回路
    番号の配置順を、上記始端から終端に向けて2,3,
    1,3,2,1,3,2,1,3,2の順で配列すると
    共に、下コイル片の回路番号の配置順を、上記始端から
    終端に向けて3,2,1,3,2,1,3,2,1,
    3,2の順で配列することを特徴とする請求項第1項記
    載の回転電機の電機子巻線。
  6. 【請求項6】 10スロットと11スロットの相帯に区
    分されて全スロット数が63の鉄心スロットに納めら
    れ、各相の3並列回路の番号を1,2,3としたとき
    に、上記10スロットからなる相帯の並列回路の上コイ
    ル片の回路番号の各配置順を、この10スロットの相帯
    における上コイル片の始端から11スロットの相帯にお
    ける下コイル片の終端に向けて、1,2,3,1,2,
    3,1,3,2,1の順にそれぞれ配列する一方、その
    下コイル片の回路番号の配置順を、上記始端から終端に
    向けて1,2,3,1,3,2,1,3,2,1の順に
    配列し、11スロットからなる相帯の並列回路の上下コ
    イル片の回路番号の配置順を、上記始端から終端に向け
    て3,2,1,3,2,1,2,3,1,2,3の順で
    共に配列することを特徴とする請求項2記載の回転電機
    の電機子巻線。
  7. 【請求項7】 10スロットと11スロットの相帯に区
    分されて全スロット数が63の鉄心スロットに納めら
    れ、各相の3並列回路の番号を1,2,3としたとき
    に、上記10スロットからなる相帯の並列回路の上コイ
    ル片の回路番号の各配置順を、この10スロットの相帯
    における上コイル片の始端から11スロットの相帯にお
    ける下コイル片の終端に向けて、1,2,3,1,2,
    3,1,3,2,1の順に配列する一方、下コイル片の
    回路番号の配置順を、上記始端から終端に向けて1,
    2,3,1,3,2,1,3,2,1の順に配列し、1
    1スロットからなる相帯の並列回路の上コイルの回路番
    号の配置順を、上記始端から終端に向けて3,2,1,
    3,2,1,2,3,1,2,3の順に配列する一方、
    その下コイル片の回路番号の配置順を、上記始端から終
    端に向けて3,2,1,2,3,1,2,3,1,3,
    2の順で配列することを特徴とする請求項3記載の回転
    電機の電機子巻線。
  8. 【請求項8】 8スロットと7スロットの相帯に区分さ
    れて全スロット数が45の鉄心スロットに納められ、各
    相の3並列回路の番号を1,2,3としたときに、上記
    8スロットからなる相帯の並列回路の上コイル片の回路
    番号の各配置順を、この8スロットの相帯における上コ
    イル片の始端から7スロットの相帯における下コイル片
    の終端に向けて、2,3,1,3,2,1,3,2の順
    に配列する一方、その下コイル片の回路番号の配置順
    を、上記始端から終端に向けて3,2,1,3,2,
    1,3,2の順に配列し、7スロットからなる相帯の並
    列回路の上,下コイル片の回路番号の配置順を、上記始
    端から終端に向けて1,2,3,1,2,3,1の順で
    共に配列することを特徴とする請求項1記載の回転電機
    の電機子巻線。
  9. 【請求項9】 8スロットと7スロットの相帯に区分さ
    れて全スロット数が45の鉄心スロットに納められ、各
    相の3並列回路の番号を1,2,3としたときに、上記
    8スロットからなる相帯の並列回路の上コイル片の回路
    番号の各配置順を、この8スロットの相帯における上コ
    イル片の始端から7スロットの相帯における下コイル片
    の終端に向けて、2,3,1,2,3,1,3,2の順
    に配列する一方、その下コイル片の回路番号の配置順
    を、上記始端から終端に向けて2,3,1,3,2,
    1,3,2の順に配列し、7スロットからなる相帯の並
    列回路の上下コイル片の回路番号の配置順を、上記始端
    から終端に向けて1,3,2,1,2,3,1の順で共
    に配列することを特徴とする請求項2記載の回転電機の
    電機子巻線。
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