JP6046180B2 - 3層の巻線構造を有する電動機 - Google Patents

3層の巻線構造を有する電動機 Download PDF

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Description

本発明は、電動機に関し、特に固定子のスロットに3層の巻線を配置した構造を有する電動機に関する。
従来、トルクリップルを低減するために、回転子のコアの形状や固定子のコアの形状、回転子のコアのスキュー、固定子のコアにおけるスキューなどの最適化が行われてきた。
ただし、これらの電動機の改造は、より複雑な電動機の構造を必要とし、製造における工数を増加させる要因になっている。
また、電動機において、極数、スロット数及び巻線の巻線配置より、トルクリップルの大きさは影響を受ける。
トルクリップルを低減させることができる極とスロットの組み合わせとして、スロット数を極数で割った値が既約分数となる分数スロットを有する電動機が挙げられる(例えば、特許文献1及び2)。
分数スロットの電動機では、極数とスロット数の最小公倍数を大きくするように、極数とスロット数を選定でき、トルクリップルを減少させることができる。しかし、電動機の誘起電圧に含まれる高調波成分のうち、比較的低次なものは、完全には消えておらず、トルクリップルの発生原因になっている。
また、トルクリップルを低減させようとすると、1次の巻線係数の値が低下し、トルクが下がってしまうという課題もある。
特開2004−23950号公報 特開昭62−250851号公報
本発明の目的は、電動機のトルクが十分大きいまま、トルクリップルをさらに低減することが可能な巻線配置を持つ電動機を提供することにある。
本発明の一実施例に係る3相交流電動機は、複数対の磁極を有する回転子と、回転子の回転軸方向に形成され、かつ周方向に配列された複数のスロットを有し、回転子と径方向に対向配置された固定子と、スロットに挿入されて固定子に巻装された複数の巻線と、を備えた3相交流電動機において、回転子の極数を2P、固定子の巻線を挿入するスロット数をNとし、スロット数Nを極対数Pで除した値が既約分数となり、かつ、既約分数の分母の値が奇数となる関係を持ち、巻線を挿入する固定子の各スロットには、U相、V相及びW相の3相及びその逆位相の合計6相帯のいずれかの巻線が、1スロットにつき3層に重ねて配置され、各スロットに配置されている3層の巻線のうち、1層目の巻線は、U相、V相及びW相の3相の各巻線の配置が、互いに機械角で±120度の回転対称性を持つように配置され、残りの2層のうち片方の層である2層目の巻線は、1層目の巻線の配置を1層目の巻線の配置とはLスロット分だけずらして配置され、2層のうちの残りの層である3層目の巻線は、1層目の巻線の配置を1層目とはLスロット分だけ2層目の巻線の配置とは逆方向にずらして配置されている、ことを特徴とする。
本発明の一実施例に係る3相交流電動機によれば、電動機のトルクが十分大きいまま、トルクリップルをさらに低減できる巻線配置を持つ電動機が得られる。
10極36スロットの電動機の断面図である。 10極36スロット2層巻の電動機の巻線配置の展開断面図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線配置の展開断面図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目の−U相の巻線の配置を示した巻線配置図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目の+U相及び−U相の巻線の配置を示した巻線配置の展開断面図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目及び2層目の−U相の巻線の配置を示した巻線配置図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目及び2層目の+U相及び−U相の巻線の配置を示した巻線配置の展開断面図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線の1層目〜3層目の−U相の巻線の配置を示した巻線配置図である。 本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線の1層目〜3層目のうち+U相及び−U相のみの巻線のみを示した巻線配置の展開断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る3相交流電動機について説明する。図1に10極36スロットの電動機の断面図を示す。図1において、6は固定子、10は回転子を表す。回転子10は、10個の磁石11と、回転子コア12と、回転子のシャフト13とを備え、回転子10は回転子の回転軸Cを中心として回転する。磁極の数Pは磁石の数と同数の10である。固定子6は、固定子のコア3と、回転子の回転軸Cの方向に形成され、周方向に配列された36個のスロット2とを備え、スロット2に後述する巻線が配置される。本発明は電動機の固定子コア3に巻かれた巻線配置に関するものであるので、以下の説明では回転子の記載を省略する。図2は10極36スロット2層巻、即ち、極数が10、スロット数が36、各スロットに巻線を2層配置した電動機の巻線配置の展開断面図である。図2において、2はスロット、3は固定子のコア、4は巻線、6は固定子、Bはスロット識別番号をそれぞれ示す。固定子6は本来円筒状であるが、ここでは説明を分かり易くするために、円筒状である固定子6を直線的に展開した展開断面図として固定子6を示す。本発明は、図2のように電動機の巻線配置に関する発明であり、電動機の回転子の極数を2P、固定子の巻線を挿入するスロット数をNとし、スロット数Nを極対数Pで除した値が既約分数となり、かつ、既約分数の分母の値が奇数となる関係を有する電動機の巻線配置に関する。
図2の「U」、「V」、「W」は3相交流の各相を表し、「+」と「−」は電流の向きを示している。図2は2層巻の例を示し、各スロットには、+U、−U、+V、−V、+W、−W相の合計6相帯のいずれかが2つずつ配置される。各配置には、銅線などの電流が流れる線材が、同じ数だけ挿入されている。
以後、電流が流れる銅線などの線材、あるいは、線材の束のことを「巻線」と呼び、この線材を使用して、閉じた輪の形状をつくり、同一形状で連結して束で重なっているものを「コイル」と呼ぶ。
従来の電動機の巻線配置は1層巻、あるいは、図2に示すような2層巻である。本発明は分数スロット電動機(固定子のスロット数を回転子の極数で除した値が既約分数となる電動機)において、3層巻となる電動機に関する発明である。
本発明の実施例に係る3相交流電動機を構成する固定子の巻線配置について説明する。ここでは、回転子の極数が10、スロット数が36、1スロットあたりの層数が3(10極36スロット3層巻)の巻線配置を例にとって説明する。即ち、極対数P=5、スロット数N=36である。図3は、本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線配置の展開断面図である。図3(a)はスロット識別番号1〜18のスロットの1層目〜3層目の6相の巻線配置の展開断面図であり、図3(b)はスロット識別番号19〜36のスロットの1層目〜3層目の6相の巻線配置の展開断面図である。また、ここでは巻線配置図におけるスロット内の層の識別について、図3(a)に示すように、中央の層を「1層目」、中央より上の層を「2層目」、中央より下の層を「3層目」とする。
図3に示すように、本発明の実施例に係る3相交流電動機は、複数対の磁極を有する回転子(図1参照)と、回転子の回転軸方向に形成され、周方向に配列された複数のスロット2を有し、回転子と径方向に対向配置された固定子6と、スロットに挿入されて固定子に巻装された複数の巻線4と、を備えている。
図3に示すように、巻線4を挿入する固定子6の各スロット2には、U相、V相及びW相の3相及びその逆位相の合計6相帯のいずれかの巻線4が、1スロットにつき3層に重ねて配置されている。
分数スロット電動機において、3層巻にすることで、高次の巻線係数の値を小さくすることができる。またU相、V相及びW相に±120度の回転対称性があるならば、3層巻の配置の取り方は多数存在するが、特定の配置を選択することで、1次の巻線係数を大きく取ることができる。つまり、電動機のトルクを大きくしたまま、トルクリップルを小さくすることができる。
本発明の実施例に係る3相交流電動機は、各スロットに配置されている3層の各相の巻線は、U相、V相及びW相の3相の各巻線の配置が、互いに機械角で±120度の回転対称性を持つように配置されている。
U相、V相及びW相は±120度回転対称性があるように配置されているため、V相及びW相の巻線は図3のU相の巻線配置をそれぞれ、左に12スロット、右に12スロット移動させたものに必ず重なる。例えば、1層目の巻線配置に関して、スロット識別番号1の巻線は「+U」相であり、これを左方向に12スロット移動させるとスロット識別番号25の巻線の「+V」相に重なり、右方向に12スロット移動させるとスロット識別番号13の巻線の「+W」相に重なる。同様にして、+U相の巻線の位置であるスロット識別番号8、15、22、29、36を左方向に12スロット移動させたスロット識別番号32、3、10、17、24の位置に+V相の巻線が配置され、右方向に12スロット移動させたスロット識別番号20、27、34、5、12の位置に+W相の巻線が配置される。この関係は−U相、−V相及び−W相でも同様である。また、以上の説明は1層目を例にとって説明したが、2層目及び3層目も同様の関係にある。
次に、本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線配置において、1層目、2層目及び3層目の巻線配置の関係について説明する。以降、発明を解りやすくするため、U相1相分のみ(+U相、−U相)表示して説明する。
まず、1層目の巻線の配置について説明する。図4は、本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目の−U相の巻線の配置を示した巻線配置図である。図4において、1層目の−U相の巻線7を白丸で示している。図4では分かり易いように−U相のみ表示している。図4に示した例では、スロット識別番号4、11、18、19、26、33のスロットに−U相の巻線7が配置されている。
図5は、本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目の+U相及び−U相の巻線の配置を示した巻線配置の展開断面図である。図5(a)はスロット識別番号1〜18のスロットの1層目の+U相及び−U相の巻線配置の展開断面図であり、図5(b)はスロット識別番号19〜36のスロットの1層目の+U相及び−U相の巻線配置の展開断面図である。−U相の巻線の配置を18スロットずらしたものが+U相の巻線の配置になる。図5(a)、(b)に示した例では、スロット識別番号4、11、18、19、26、33のスロットに配置された−U相の巻線に対応して、スロット識別番号22、29、36、1、8、15のスロットに+U相の巻線が配置されている。
1層目の配置は、U相、V相及びW相の配置関係において、±120度の回転対称性があれば、任意に選べるものとする。また、スロット数を極数で除した値の既約分数の分母が奇数の場合、全てのスロットをU相、V相及びW相のいずれかで埋められる1層巻の配置が必ず存在する。
次に、2層目の巻線の配置について説明する。図6は、本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線のうちの1層目及び2層目の−U相の巻線の配置を示した巻線配置図である。図6において、2層目の−U相の巻線8を黒丸で示している。
3層のうちの1層目以外の残りの2層のうち片方の層である2層目の−U相の巻線8は、1層目の−U相の巻線7の配置を、1層目の−U相の巻線7の配置とはLスロット分だけずらした位置に配置されている。即ち、1層目に2層目の配置を重ねたとき、2層目は、1層目の配置を左にずらし数L=14スロット(固定子の回転軸Cの周りに反時計方向に140度)ずらした位置に配置する。例えば、図6に示した例では、スロット識別番号4、11、18、19、26、33の1層目の−U相の巻線の位置を反時計方向に14スロットずらしたスロット識別番号26、33、4、5、8、19のスロットに2層目の−U相の巻線が配置されている。
図7は本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻のうちの1層目及び2層目の+U相及び−U相の巻線の配置を示した巻線配置の展開断面図である。図7(a)はスロット識別番号1〜18のスロットの1層目及び2層目の+U相及び−U相の巻線配置の展開断面図であり、図7(b)はスロット識別番号19〜36のスロットの1層目及び2層目の+U相及び−U相の巻線配置の展開断面図である。図7に示すように、1層目に2層目の配置を重ねたとき、2層目は、1層目の配置を左に14スロットずらした位置に配置する。
次に、3層目の巻線の配置について説明する。図8は、本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線の1層目、2層目及び3層目の−U相の巻線の配置を示した巻線配置図である。図8は図6の巻線の配置に3層目を追加したものである。図8において、3層目の−U相の巻線9を、ハッチングを施した丸印で示している。
本発明の実施例に係る3相交流電動機においては、2層のうちの残りの層である3層目の巻線9は、回転対称性を有する1層目の巻線7の配置を1層目とはLスロット分だけ2層目の巻線8の配置とは逆方向にずらして配置されている。例えば、図8に示すように、3層目は1層目を2層目とは逆の右方向に14スロット(140度)ずらした位置に配置されている。例えば、図8に示した例では、スロット識別番号4、11、18、19、26、33の1層目の−U相の巻線の位置を時計方向に14スロットずらしたスロット識別番号18、25、32、33、4、11のスロットに2層目の−U相の巻線が配置されている。
図9は本発明の実施例に係る3相交流電動機の10極36スロット3層巻の巻線の1層目〜3層目のうち+U相及び−U相のみの巻線のみを示した巻線配置の展開断面図である。図9(a)はスロット識別番号1〜18のスロットの1層目〜3層目の+U相及び−U相の巻線配置の展開断面図であり、図9(b)はスロット識別番号19〜36のスロットの1層目〜3層目の+U相及び−U相の巻線配置の展開断面図である。
なお、電動機の固定子のスロット2において、U相、V相及びW相の3相の巻線の挿入の順番、及び、スロット内のU相、V相及びW相の巻線の位置は、1層目、2層目、3層目で区別していない。
なお、図8においては、ずらし数L=14の配置を例にとって示したが、Lの値は任意に取れる。ただし、単相の+、−のどちらかの巻線配置の形がなるべく電動機の極対数の数の正多角形に近づくようにLを選択すると、後述する巻線係数の1次の値が大きくなり、大きなトルクが得られる。10極36スロットの場合、極対数は5であり、L=7、8、14、15の場合がこれに相当する。他のLの値を選択すると、正5角形の形から崩れ、トルクを大きくできない。
一般的な電動機の極数とスロット数の組み合わせである10極12スロット2層巻、従来の10極36スロット2層巻(ずらし数3)の配置、及び、本発明の10極36スロット3層巻(L=1、7、8、14、15)の巻線係数の値を比較した。表1にそれぞれの巻線係数の計算結果を示す。なお、上記のL以外の他のLの値の場合の巻線係数は、1次の巻線係数が小さいため省略する。
Figure 0006046180
各次数の巻線係数の値は0から1の値を取り、1次の値はトルクの大きさに影響し、残りの巻線係数の高次の値は、トルクリップルの大きさに影響する。
表1から、10極36スロット3層巻において、1次の巻線係数が0.9以上あるものを挙げると、L=7、L=14が挙げられる。L=7は1次の値が大きいが、高次の値で従来の10極36スロット2層巻と比較すると大きいため、トルクリップルの低減としては、従来例より劣る。L=14の場合は、従来例と本発明を比較すると、巻線係数の1次の大きさはあまり変わらないが、他の高次の値は、軒並み小さいことが分かる。従って、ずらし数Lは、7、8、14、15が好ましく、7、14がより好ましく、14が最も好ましいといえる。
なお、巻線係数は下記の式で計算できる。
Figure 0006046180
ここで、nは巻線係数の次数、Nkはk番目のスロット内の巻数、θkは基準軸からk番目のスロットのスロット角(電気角)である。巻線係数は、3相と各−、+の合計6相体のうち、1つの配置について計算すれば、十分である。例えば、−U相の配置のみ計算に使用する。10極36スロットの場合、基準軸は図8において、スロット識別番号18と19と固定子の真ん中を通る線を使用する。
以上説明したように、本発明の実施例に係る3相交流電動機によれば、電動機のトルクが十分大きいまま、トルクリップルをさらに低減できる巻線配置を持つ電動機が得られる。
2 スロット
3 固定子のコア
4 巻線
6 固定子
7 −U相の1層目の巻線
8 −U相の2層目の巻線
9 −U相の3層目の巻線
10 回転子
11 磁石
12 回転子コア
13 回転子のシャフト

Claims (3)

  1. 複数対の磁極を有する回転子と、
    前記回転子の回転軸方向に形成され、かつ周方向に配列された複数のスロットを有し、前記回転子と径方向に対向配置された固定子と、
    前記スロットに挿入されて前記固定子に巻装された複数の巻線と、を備えた3相交流電動機において、
    回転子の極数を2P、固定子の巻線を挿入するスロット数をNとし、スロット数Nを極対数Pで除した値が既約分数となり、かつ、該既約分数の分母の値が奇数となる関係を持ち、
    前記巻線を挿入する前記固定子の各スロットには、U相、V相及びW相の3相及びその逆位相の合計6相帯のいずれかの巻線が、1スロットにつき3層に重ねて配置され、
    各スロットに配置されている3層の巻線のうち、1層目の巻線は、U相、V相及びW相の3相の各巻線の配置が、互いに機械角で±120度の回転対称性を持つように配置され、
    残りの2層のうち片方の層である2層目の巻線は、前記1層目の巻線の配置を前記1層目の巻線の配置とはLスロット分だけずらして配置され、
    前記2層のうちの残りの層である3層目の巻線は、前記1層目の巻線の配置を前記1層目の巻線の配置とはLスロット分だけ前記2層目の巻線の配置とは逆方向にずらして配置されている、
    ことを特徴とする3相交流電動機。
  2. 前記電動機の固定子のスロットにおいて、U相、V相及びW相の3相の巻線の挿入の順番、及び、スロット内のU相、V相及びW相の巻線の位置は、1層目、2層目、3層目で区別していない、請求項1に記載の電動機。
  3. 前記電動機において、前記極対数P=5、前記スロット数N=36、前記のスロットずらし数L=14とした、請求項2に記載の3相交流電動機。
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