JP2010252438A - 回転電機の電機子巻線 - Google Patents
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Abstract
【課題】6並列回路を有する電機子巻線を提供する。
【解決手段】72個のスロットに納められる電機子巻線の各相は、2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片15と下コイル片16の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心からに,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置となるように接続する。
【選択図】図1
【解決手段】72個のスロットに納められる電機子巻線の各相は、2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片15と下コイル片16の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心からに,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置となるように接続する。
【選択図】図1
Description
本発明は、3相2極72スロットを備えた回転電機に適用される6並列回路を有する電機子巻線に関する。
大容量の回転電機においては、電機子巻線は上コイル片と下コイル片を積層鉄心に設けられたスロットに2層に配置し、これを直列に接続することによって発生電圧を高め、機器容量を増大している。しかし、電機子巻線の電圧が高くなると耐電圧のために電機子巻線の主絶縁厚さが厚くなり、その結果として導体部分の断面積が減少して電流密度が増加し、損失増加を招く。
また、特に電機子巻線を主絶縁の外側から冷却するような間接冷却方式の機械では、主絶縁厚さが厚くなることは熱抵抗の増加を招き、電機子巻線の温度上昇が大きくなる問題がある。このため、電機子巻線を複数の並列回路に分割することにより、機器の容量はそのままにして電機子巻線の電圧を低減して主絶縁厚さを薄くし、損失低減および冷却能力の向上を図ることが実施されている。また、間接冷却方式の大容量機ではスロット数を多くして電機子巻線の冷却周長を増加することが一般的であるため、3並列回路を超えるような並列回路を有する電機子巻線が必要となっている。
このように2極機において3並列回路を超えるような並列回路を有する電機子巻線を適用した場合には、各並列回路の発生電圧を完全に同一にすることができないため、並列回路間の循環電流が発生し、電機子巻線の損失を増加する問題が発生する。
この循環電流損失を低減するためには、各並列回路の発生電圧の不平衡をできる限り小さくすることが肝要であり、このために各相帯中の各並列回路に属するコイル配置に特別な配慮を必要とする。
このようなコイル配置を改善した例について、図30に示す電機子巻線の1相分の展開模式図を参照して説明する。
図30はハミルトン・テイラーの米国特許に基づく3相2極72スロットを有する回転電機に適用可能な4並列回路を有する電機子巻線の例を示すものである(特許文献1)。
なお、図30では1相分のみを示しているが他の2相については、図示された相の電機子巻線の構成をそれぞれ120度および240度ずらしたものであることは容易に理解できる。
同特許においては、並列回路を1〜4の番号で表した場合に第1の相帯17の12個の上コイル片15a、下コイル片16aの並列回路番号をそれぞれ極中心側から順に122121121221とし、第2の相帯18の上コイル片15b、下コイル片16bの並列回路番号をそれぞれ極中心側から順に344343343443とするようにし、並列回路毎の電圧の大きさの偏差(平均的な相電圧よりの偏差の絶対値)および並列回路毎の電圧の位相差の偏差(平均的な相電圧の位相角の偏差)を小さくなるようにしている。
また、このような接続を実現するため、図30においては接続側のコイルエンド19aに14本/相のジャンパ線20aを設けている。
一方、並列回路毎の電圧の大きさの偏差および位相角の偏差については、ルドルフ・ヘイバーマンの米国特許が知られている(特許文献2)。
同特許においては、並列回路毎の電圧の大きさの偏差については0.4%以内、位相角の偏差については0.15度以内という基準が示されているが、上述したハミルトン・テイラーの米国特許においては並列回路毎の電圧の大きさの偏差が0.12%、位相角の偏差が0度と同基準からみても高度な平衡度を示しており、循環電流を低減する効果は十分なものと考えられる。
上述した特許文献1(ハミルトン・テイラーの米国特許)における接続方法は、3相2極72スロットを有する回転電機に適用可能な4並列回路を有する電機子巻線を提供するものであるが、間接冷却方式の大容量回転電機においてはさらに並列回路数の多い電機子巻線が必要となる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、3相2極72スロットを有する大容量機に適用される6並列回路を有する回転電機の電機子巻線を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため次のような手段により回転電機の電機子巻線を構成するものである。
(1)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置となるように接続する。
(2)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置となるように接続する。
(3)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,8番目の位置となるように接続する。
(4)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,8番目の位置となるように接続する。
(5)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置となるように接続する。
(6)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,9番目の位置となるように接続する。
(7)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続する。
(8)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続する。
(9)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続する。
(10)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,9番目の位置となるように接続する。
(11)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,10番目の位置となるように接続する。
(12)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,8番目の位置となるように接続する。
(13)本発明は、3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は6つの並列回路を有し2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心からか数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,9番目の位置となるように接続する。
(14)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,10,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,8番目の位置となるように接続する。
(15)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,10番目の位置となるように接続する。
(16)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,9番目の位置となるように接続する。
(17)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,10,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,9番目の位置となるように接続する。
(18)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置となるように接続する。
(19)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続する。
(20)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続する。
(21)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続する。
(22)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続する。
(23)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,9,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,8番目の位置となるように接続する。
(24)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,9番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,11,12番目の位置となるように接続する。
(25)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,10,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,8番目の位置となるように接続する。
(26)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,9,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続する。
(27)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続する。
(28)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,10,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続する。
(29)本発明は、積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2,5,7,12番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上コイル片の位置が極中心から3,4,8,11番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置となるように接続する。
本発明によれば、間接冷却方式の大容量回転電機においても好適な並列回路数の多い電機子巻線を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)(請求項1,2対応)
図1は、本発明の第1の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図1は、本発明の第1の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図1に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
ここで、第1及び第2の相帯とは、3相各相を2つに分割して割り当てられた積層鉄心(電機子鉄心)に有する72個のスロットにそれぞれ上コイル片及び下コイル片を2層に収めてこれらを順次直列接続して同一相を形成する巻線部分を言う。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路には図示したように○の中に1,2,3、4、5、6という回路番号をつけて識別している。なお、この回路番号は単に説明の便宜上、その並列回路を特定するためにつけた符号であって、特にどのような符号をどのような順番につけてもかまわないものである。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図1は、コイルピッチに2/3という小さ目の値を採用した例であるが、これは図を見やすくする目的のためであって、特にこのコイルピッチに特定されるものではない。
図1に示すように各相帯17、18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心Pa側から順に3,2,1,1,2,3,1,2,3,3,2,1となり、下コイル片16の回路番号が極中心Pa側から順に1,2,3,3,2,1,3,2,1,1,2,3となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が極中心Pb側から順に6,5,4,4,5,6,4,5,6,6,5,4となり、下コイル片16の回路番号が極中心極中心Pb側から側から順に4,5,6,6,5,4,6,5,4,4,5,6となるようにして接続している。
表1に示すように第1及び第4の並列回路の4個の上コイル片15が、極中心から3,4,7,12番目の位置に、4個の下コイル片16が極中心から1,6,9,10番目の位置に配置され、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,8,11番目の位置に配置され、上記第3及び第6の並列回路の4個の上コイル片15については、極中心から1,6,9,10番目の位置に、4個の下コイル片16については極中心から3,4,6,7,12番目の位置にそれぞれ配置されている。
次に1相中の発生電圧の不平衡について説明するが、ここではその不平衡度を数値評価する手段として、一般に次の定義を採用する。つまり、一相中の多数の並列回路のうちの1回路のみの電圧をp.u.表示で表わしたものは、その並列回路の開放電圧と相全体としての平均電圧(相電圧)との比であって、その並列回路と相全体の電圧の大きさの不平衡の程度を表わす。同様に、1つの並列回路に発生する開放電圧と相電圧との位相角偏差はその並列回路と相全体の電圧の位相角の不平衡の程度を表わす。
表2は本発明の第1の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。なお、本実施形態では平衡度はコイルピッチによって変化しない。表2に示すように本発明の第1の実施形態における電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.17度とルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準と比較して位相角の偏差がわずかに大きいが、電圧の大きさの偏差は小さく、全体として高度な平衡度を実現していることがわかる。
以上のように本発明の第1の実施形態においては、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準と同程度の平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
また、本発明の第1の実施形態においては、ジャンパ線20aの総数が8本/相であるのに対して、図30に示す電機子巻線の1相分のジャンパ線が14本/相であり、減少していることがわかる。このため、ジャンパ線20aの間の距離が拡大し、ジャンパ線20aの接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第2の実施形態)(請求項3,4,5対応)
図2は本発明の第2の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図2は本発明の第2の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図2に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図2に示すように各相帯17,18の反接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表3のようになる。
表3に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,8,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,7,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から1,6,9,10番目の位置にそれぞれ配置されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,1,2,2,1,3,2,1,3,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,4,5,5,4,6,5,4,6,6,5,4となる。
表4は本発明の第2の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表4では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第2の実施形態における電機子巻線では、表4に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.20%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表5は本発明の第2の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。巻線ピッチが31/36以下の実用的な巻線ピッチの範囲内では平衡度は、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第2の実施形態においては、巻線ピッチが31/36以下の実用的な巻線ピッチの範囲内で、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第3の実施形態)(請求項6,7,8対応)
図3は本発明の第3の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図3は本発明の第3の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図3に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図3において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに12本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表6のようになる。
表6に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,9,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,7,8番目の位置にそれぞれ配置されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,2,3,3,2,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,5,6,6,5,5,4,4となる。
表7は本発明の第3の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では、平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表7では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第3の実施形態における電機子巻線では、表7に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.20%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また、第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表8は本発明の第3の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。巻線ピッチが30/36または31/36の場合では平衡度は、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第3の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第4の実施の形態)(請求項9,10,11対応)
図4は、本発明の第4の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図4は、本発明の第4の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図4に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線は各スロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線は、それぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図4において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに8本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表9のようになる。
表9に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から3,4,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,9,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,8番目の位置にそれぞれ配置されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,3,1,1,3,2,3,3,2,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,6,4,4,6,5,6,6,5,5,4,4となる。
表10は本発明の第4の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表10では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第4の実施形態における電機子巻線では、表10に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.20%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また、第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表11は本発明の第4の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。巻線ピッチが29/36または30/36の場合では平衡度は、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第4の実施形態においては、巻線ピッチが29/36または30/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第5の実施形態)(請求項12,13,14対応)
図5は、本発明の第5の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分の展開模式図である。
図5は、本発明の第5の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分の展開模式図である。
図5に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線は、それぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図5において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに18本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表12のようになる。
表12に示すように第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から3,4,8,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,7,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から1,6,9,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,2,1,1,2,3,2,1,3,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,5,4,4,5,6,5,4,6,6,5,4となる。
表13は本発明の第5の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表13では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第5の実施形態における電機子巻線では、表13に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.20%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表14は本発明の第5の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表に示さない巻線ピッチも含めて巻線ピッチが28/36〜35/36の範囲内の場合では平衡度は、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第5の実施形態においては、巻線ピッチが28/36〜35/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第6の実施の形態)(請求項15,16,17対応)
図6は本発明の第6の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図6は本発明の第6の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図6に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図6において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに6本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表15のようになる。
表15に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,8,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,3,2,2,3,2,3,1,3,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,6,5,5,6,5,6,4,6,5,4,4となる。
表16は、本発明の第6の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表16では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第6の実施形態における電機子巻線では、表16に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.21%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表17は本発明の第6の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36の場合に限り、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第6の実施形態においては、巻線ピッチが30/36の場合に並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第7の実施の形態)(請求項18,19,20対応)
図7は、本発明の第7の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図7は、本発明の第7の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図7に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13が設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はこれら各スロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線は、それぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図7において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに2本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに12本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表18のようになる。
表18に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,8,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,7,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置して構成されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,2,3,3,2,3,2,1,3,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,5,6,6,5,6,5,4,6,5,4,4となる。
表19は本発明の第7の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表19では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第7の実施形態における電機子巻線では、表19に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.21%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表20は本発明の第7の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36の場合に限り、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第7の実施形態においては、巻線ピッチが30/36の場合に並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第8の実施形態)(請求項21,22,23対応)
図8は、本発明の第8の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図8は、本発明の第8の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図8に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図8において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表21のようになる。
表21に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,9,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,7,8,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,3,2,2,1,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,6,5,5,4,6,5,4となる。
表22は本発明の第8の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表22では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第8の実施形態における電機子巻線では、表22に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.21%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表23は本発明の第8の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第8の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第9の実施形態)(請求項24,25,26対応)
図9は本発明の第9の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図9は本発明の第9の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図9に示すように回転電機の電機子11積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図9において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表24のようになる。
表24に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,10,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,7,8,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,3,2,2,3,1,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,6,5,5,6,4,5,4となる。
表25は本発明の第9の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表25では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第9の実施形態における電機子巻線では、表25に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.21%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表26は本発明の第9の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第9の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第10の実施形態)(請求項27,28,29対応)
図10は、本発明の第10の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図10は、本発明の第10の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図10に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はこれら各スロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図10において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表27のようになる。
表27に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,10,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,7,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から1,6,8,9番目の位置にそれぞれ配置して構成されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,1,2,2,1,3,2,3,3,1,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,4,5,5,4,6,5,6,6,4,5,4となる。
表28は本発明の第10の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表28では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第10の実施形態における電機子巻線では、表28に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表29は本発明の第10の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第10の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第11の実施の形態)(請求項30,31,32対応)
図11は、本発明の第11の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図11は、本発明の第11の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図11に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図11において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに2本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに18本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表30のようになる。
表30に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,9,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,7,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から1,6,8,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,1,2,2,1,3,2,3,1,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,4,5,5,4,6,5,6,4,6,5,4となる。
表31は本発明の第11の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表31では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第11の実施形態における電機子巻線では、表31に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表32は本発明の第11の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが29/36〜31/36の範囲にある場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第11の実施形態においては、巻線ピッチが29/36〜31/36の範囲にある場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第12の実施の形態)(請求項33,34,35対応)
図12は、本発明の第12の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図12は、本発明の第12の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図12に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図12において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表33のようになる。
表33に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,10,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,9,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,7,8番目の位置にそれぞれ配置して構成されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,2,3,3,2,1,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,5,6,6,5,4,5,4となる。
表34は本発明の第12の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表34では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第12の実施形態における電機子巻線では、表34に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表35は本発明の第12の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが29/36または30/36である場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第12の実施形態においては、巻線ピッチが29/36または30/36である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第13の実施の形態)(請求項36,37,38対応)
図13は本発明の第13の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図13は本発明の第13の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図13に示すように回転電機の電機子11積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図13において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに20本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表36のようになる。
表36に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から3,4,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,7,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,8,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,2,1,1,2,3,2,3,3,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,5,4,4,5,6,5,6,6,5,4,4となる。
表37は本発明の第13の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表37では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第13の実施形態における電機子巻線では、表37に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表38は本発明の第13の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第13の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第14の実施の形態)(請求項39,40,41対応)
図14は、本発明の第14の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図14は、本発明の第14の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図14に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図14において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表39のようになる。
表39に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,9,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,10,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,7,8番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,2,3,3,1,2,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,5,6,6,4,5,5,4となる。
表40は本発明の第14の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表40では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第14の実施形態における電機子巻線では、表40に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表41は本発明の第14の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが29/36または30/36である場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第14の実施形態においては、巻線ピッチが29/36または30/36である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第15の実施の形態)(請求項42,43,44対応)
図15は、本発明の第15の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図15は、本発明の第15の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図15に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はこれら各スロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図15において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに12本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに8本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表42のようになる。
表42に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から3,4,8,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,9,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,3,1,1,3,2,3,1,2,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,6,4,4,6,5,6,4,5,6,5,4となる。
表43は本発明の第15の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表43では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第15の実施形態における電機子巻線では、表43に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表44は本発明の第15の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが28/36〜31/36の範囲内である場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第15の実施形態においては、巻線ピッチが28/36〜31/36の範囲内である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第16の実施の形態)(請求項45,46,47対応)
図16は、本発明の第16の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図16は、本発明の第16の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図16に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図16において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに18本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表45のようになる。
表45に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片を極中心から3,4,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,8,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,3,1,1,3,2,3,2,3,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,6,4,4,6,5,6,5,6,5,4,4となる。
表46は本発明の第16の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表46では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第16の実施形態における電機子巻線では、表46に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表47は本発明の第16の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36である場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第16の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第17の実施の形態)(請求項48,49,50対応)
図17は、本発明の第17の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図17は、本発明の第17の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図17に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図17において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに6本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表48のようになる。
表48に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から3,4,8,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,6,10,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,9番目の位置にそれぞれ配置して構成されている。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,3,1,1,3,2,3,1,3,2,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,6,4,4,6,5,6,4,6,5,5,4となる。
表49は本発明の第17の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表49では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第17の実施形態における電機子巻線では、表49に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表50は本発明の第17の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが29/36または30/36である場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第17の実施形態においては、巻線ピッチが29/36または30/36である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第18の実施の形態)(請求項51,52対応)
図18は、本発明の第18の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図18は、本発明の第18の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図18に示すように回転電機の電機子11積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線は、それぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図18において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表51のようになる。
表51に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から3,4,7,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,8,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から1,6,9,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,2,1,1,2,3,1,2,3,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,5,4,4,5,6,4,5,6,6,5,4となる。
表52は本発明の第18の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表52では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第18の実施形態の電機子巻線では、表52に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表53は本発明の第18の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表に示さないものも含めて実用的な巻線ピッチの範囲内で、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第18の実施形態においては実用的な巻線ピッチの範囲内において、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第19の実施の形態)(請求項53,54,55対応)
図19は、本発明の第19の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図19は、本発明の第19の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図19に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図19において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに10本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表54のようになる。
表54に示すように第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,7,9,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,8,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,2,3,3,2,3,1,2,1,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,5,6,6,5,6,4,5,4,6,5,4となる。
表55は本発明の第19の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表55では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第19の実施形態における電機子巻線では、表55に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表56は本発明の第19の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36である場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第19の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36である場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第20の実施の形態)(請求項56,57,58対応)
図20は、本発明の第20の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図20は、本発明の第20の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図20に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はこれら各スロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図20において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表57のようになる。
表57に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,7,10,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,8,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,2,3,3,2,3,1,2,3,1,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,5,6,6,5,6,4,5,6,4,5,4となる。
表58は本発明の第20の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表58では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第20の実施形態における電機子巻線では、表58に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.25%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表59は本発明の第20の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36の場合に限って、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第20の実施形態においては、巻線ピッチが30/36の場合に限って、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第21の実施の形態)(請求項59,60,61対応)
図21は、本発明の第21の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図21は、本発明の第21の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図21に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図21において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表60のようになる。
表60に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,8,9,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,7,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,2,3,3,2,3,2,1,1,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,5,6,6,5,6,5,4,4,6,5,4となる。
表61は本発明の第21の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表61では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第21の実施形態における電機子巻線では、表61に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表62は本発明の第21の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第21の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第22の実施の形態)(請求項62,63,64対応)
図22は、本発明の第22の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図22は、本発明の第22の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図22に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図22において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに6本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表63のようになる。
表63に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,8,10,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から2,5,7,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,2,3,3,2,3,2,1,3,1,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,5,6,6,5,6,5,4,6,4,5,4となる。
表64は本発明の第22の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表64では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第22の実施形態における電機子巻線では、表64に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表65は本発明の第22の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第22の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第23の実施の形態)(請求項65,66,67対応)
図23は、本発明の第23の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図23は、本発明の第23の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図23に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図23において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表66のようになる。
表66に示すように第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,9,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,8番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,3,2,2,3,2,3,3,1,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,6,5,5,6,5,6,6,4,5,4,4となる。
表67は本発明の第23の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表67では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
表67に示すように本発明の第23の実施形態における電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表68は本発明の第23の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが0/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第23の実施形態においては、巻線ピッチが0/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第24の実施の形態)(請求項68,69,70対応)
図24は、本発明の第24の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図24は、本発明の第24の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図24に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図24において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表69のようになる。
表69に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から1,7,8,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に3,1,2,2,1,2,3,3,3,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に6,4,5,5,4,5,6,6,6,5,4,4となる。
表70は本発明の第24の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表70では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第24の実施形態における電機子巻線では、表70に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表71は本発明の第24の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示す。表より巻線ピッチが30/36の場合に限って、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第24の実施形態においては、巻線ピッチが30/36の場合に限って、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第25の実施の形態)(請求項71,72,73対応)
図25は、本発明の第25の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図25は、本発明の第25の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図25に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図25において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに6本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相帯のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表72のようになる。
表72に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から1,10,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から2,5,7,8番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に1,3,2,2,3,2,3,3,2,1,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に4,6,5,5,6,5,6,6,5,4,4,4となる。
表73は本発明の第25の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表73では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第25の実施形態の電機子巻線では、表73に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表74は本発明の第25の実施形態の巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36の場合に限って、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第25の実施形態においては、巻線ピッチが30/36の場合に限って、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第26の実施の形態)(請求項74,75,76対応)
図26は、本発明の第26の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図26は、本発明の第26の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図26に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図26において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに14本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表75のようになる。
表75に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,8,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,7,9,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,10番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,3,2,1,2,3,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,6,5,4,5,6,5,4となる。
表76は本発明の第26の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表76では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第26の実施形態における電機子巻線では、表76に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表77は本発明の第26の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第26の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第27の実施の形態)(請求項77,78,79対応)
図27は、本発明の第27の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図27は、本発明の第27の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図27に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図27において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに10本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに18本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表78のようになる。
表78に示すように第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,11,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,7,8,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,3,2,2,3,2,1,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,6,5,5,6,5,4,4となる。
表79に本発明の第27の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表79では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第27の実施形態における電機子巻線では、表79に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表80は本発明の第27の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36の場合に限って、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第27の実施形態においては、巻線ピッチが30/36の場合に限って、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第28の実施の形態)(請求項80,81,82対応)
図28は、本発明の第28の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図28は、本発明の第28の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図28に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図28において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表81のようになる。
表81に示すように、第1及び第4の並列回路の各4個の上下コイル片15,16を極中心から2,5,8,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については、極中心から1,7,10,11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の各4個の上下コイル片15,16については極中心から3,4,6,9番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に2,1,3,3,1,3,2,1,3,2,2,1となり、第2の相帯18における上下コイル片15、16の回路番号が極中心側から順に5,4,6,6,4,6,5,4,6,5,5,4となる。
表82は本発明の第28の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表82では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
表82に示すように本発明の第28の実施形態における電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.36%、位相角の偏差が0.00度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表83は本発明の第28の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示すものである。表より巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第28の実施形態においては、巻線ピッチが30/36または31/36の場合に、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
(第29の実施の形態)(請求項83,84対応)
図29は、本発明の第29の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図29は、本発明の第29の実施形態における回転電機の電機子巻線の1相分を示す展開模式図である。
図29に示すように回転電機の電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相6並列回路の電機子巻線はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15,16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続して構成されている。
さらに、電機子巻線は上下コイル片15,16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線はそれぞれ6つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように○の中に1,2,3,4,5,6という回路番号をつけて識別している。
各相帯17,18の上コイル片15は、接続側および反接続側のコイルエンド19a,19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて6つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線を形成している。
図29において、各相帯17,18の接続側コイルエンド19aに6本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに16本/相のジャンパ線20bを設けることにより、相帯内の上下コイル片15,16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上下コイル片15,16の位置は表84のようになる。
表84に示すように、第1及び第4の並列回路の4個の上コイル片15を極中心から2,5,7,12番目の位置に、4個の下コイル片16を極中心から1,6,9,10番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第5の並列回路の4個の上コイル片15については、極中心から3,4,8,11番目の位置に、4個の下コイル片16については極中心から3,4,7,12番目の位置にそれぞれ配置し、上記第3及び第6の並列回路の4個の上コイル片15については極中心から1,6,9,10番目の位置に、4個の下コイル片16については極中心から2,5,8,11番目の位置にそれぞれ配置している。
これにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心側から順に3,1,2,2,1,3,1,2,3,3,2,1で下コイル片16の回路番号が極中心側から順に1,3、2,2,3,1,2,3,1,1,3,2となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が極中心側から順に6,4,5,5,4,6,6,4,5,6,5,4となり、下コイル片16の回路番号が極中心側から順に4,6,5,5,6,4,5,6,4,4,6,5となる。
表85は本発明の第29の実施形態における電機子巻線の発生電圧の平衡度を示すものである。ただし、本実施形態では平衡度は巻線ピッチによって変化するため、表85では30/36(83.33%)の巻線ピッチの場合を示している。
本発明の第29の実施形態における電機子巻線では、表85に示すように電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.31%、位相角の偏差が0.12度と、ルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足し、また第1の実施形態を上回る電圧平衡度を実現していることがわかる。
また、表86は本発明の第29の実施形態における巻線ピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示す。表に示さないものも含めて実用的な巻線ピッチの範囲内で、平衡度がルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
以上のように本発明の第29の実施形態においては、実用的な巻線ピッチの範囲内において、並列回路毎の電圧について前述のルドルフ・ヘイバーマンの特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路4の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えたりしても成立つことはもちろんである。
11…電機子、12…電機子鉄心、13…スロット、15…上コイル片、15a…第1の相帯の上コイル片、15b…第2の相帯の上コイル片、16…下コイル片、16a…第1の相帯の下コイル片、16b…第2の相帯の下コイル片、17…第1の相帯、18…第2の相帯、19a…接続側コイルエンド、19b…反接続側コイルエンド、20a…接続側のジャンパ線、20b…反接続側のジャンパ線、21…口出し導体
Claims (67)
- 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項1に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,2,1,1,2,3,1,2,3,3,2,1であり、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,3,3,2,1,3,2,1,1,2,3であり、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,5,4,4,5,6,4,5,6,6,5,4であり、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,5,6,6,5,4,6,5,4,4,5,6となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項3に記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを25/36〜31/36の間の値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項3に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,1,2,2,1,3,2,1,3,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,4,5,5,4,6,5,4,6,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,8番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項6に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,2,3,3,2,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,5,6,6,5,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,8番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項8に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,3,1,1,3,2,3,3,2,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,6,4,4,6,5,6,6,5,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項10に記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを30/36〜35/36の間の値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項10に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,2,1,1,2,3,2,1,3,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,5,4,4,5,6,5,4,6,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項13に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,3,2,2,3,2,3,1,3,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,6,5,5,6,5,6,4,6,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項15に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,3,3,2,3,2,1,3,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,5,6,6,5,6,5,4,6,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項17に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,3,2,2,1,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,6,5,5,4,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項19に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,3,2,2,3,1,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,6,5,5,6,4,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項21に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,1,2,2,1,3,2,3,3,1,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,4,5,5,4,6,5,6,6,4,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項23に記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを29/36〜31/36の範囲にある値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項23に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,1,2,2,1,3,2,3,1,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,4,5,5,4,6,5,6,4,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,8番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項26に記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを29/36または30/36にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項26に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,2,3,3,2,1,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,5,6,6,5,4,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 3相2極の2層巻き電機子巻線であって、当該巻線の各相は6つの並列回路を有し2つの相帯に分割され積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められており、各並列回路は直列コイルを有し、各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片を有し、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心からか数えた位置で表した場合に、当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。
- 請求項29に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,2,1,1,2,3,2,3,3,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,5,4,4,5,6,5,6,6,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,10,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,8番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項31に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,2,3,3,1,2,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,5,6,6,4,5,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項33に記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを28/36〜31/36の範囲の値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項33に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,3,1,1,3,2,3,1,2,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,6,4,4,6,5,6,4,5,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,8,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項36に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,3,1,1,3,2,3,2,3,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,6,4,4,6,5,6,5,6,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,10,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項38に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,3,1,1,3,2,3,1,3,2,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,6,4,4,6,5,6,4,6,5,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項40に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,2,1,1,2,3,1,2,3,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,5,4,4,5,6,4,5,6,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項42に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,3,3,2,3,1,2,1,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,5,6,6,5,6,4,5,4,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項44に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,3,3,2,3,1,2,3,1,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,5,6,6,5,6,4,5,6,4,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,9,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項46に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,3,3,2,3,2,1,1,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,5,6,6,5,6,5,4,4,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,8,10,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項48に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,2,3,3,2,3,2,1,3,1,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,5,6,6,5,6,5,4,6,4,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,9,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,8番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項50に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,3,2,2,3,2,3,3,1,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,6,5,5,6,5,6,6,4,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,9番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,11,12番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項52に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,3,2,2,3,2,1,1,1,2,3,3であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,6,5,5,6,5,4,4,4,5,6,6となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,10,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,7,8番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項54に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,3,2,2,3,2,3,3,2,1,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,6,5,5,6,5,6,6,5,4,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,9,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,10番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項56に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,3,2,1,2,3,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,6,5,4,5,6,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,11,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,8,10番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項58に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,3,2,2,3,2,1,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,6,5,5,6,5,4,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から2,5,8,12番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から1,7,10,11番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上下コイル片の位置が極中心から3,4,6,9番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項60に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に2,1,3,3,1,3,2,1,3,2,2,1であり、第2の相帯の上下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に5,4,6,6,4,6,5,4,6,5,5,4となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 積層鉄心に設けられた72個のスロットに納められる3相2極の2層巻き電機子巻線であって、
当該巻線の各相は、第1及び第2の相帯からなる2つの相帯に分割した6つの並列回路を有し、各並列回路は接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに直列接続される上コイル片と下コイル片の2つのコイル片からなり、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から順に数えた位置で表した場合に、
当該第1及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2,5,7,12番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、当該第2及び第5の並列回路の上コイル片の位置が極中心から3,4,8,11番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から3,4,7,12番目の位置であり、当該第3及び第6の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1,6,9,10番目の位置であり、下コイル片の位置が極中心から2,5,8,11番目の位置となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項62に記載の回転電機の電機子巻線において、
前記第1の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に3,1,2,2,1,3,1,2,3,3,2,1であり、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列が順に1,3、2,2,3,1,2,3,1,1,3,2であり、第2の相帯の上コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に6,4,5,5,4,6,6,4,5,6,5,4であり、下コイル片の極中心から数えた並列回路番号の配列を順に4,6,5,5,6,4,5,6,4,4,6,5となるように接続することを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項6、請求項17、請求項19、請求項21、請求項29、請求項36、請求項42、請求項46、請求項48、請求項56、請求項60の何れかに記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを30/36または31/36の値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項8、請求項31、請求項38の何れかに記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを29/36または30/36の値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項13、請求項15、請求項44、請求項50、請求項52、請求項54、請求項58の何れかに記載の回転電機の電機子巻線において、
巻線ピッチを30/36の値にしたことを特徴とする回転電機の電機子巻線。 - 請求項1乃至請求項66の何れかに記載の電機子巻線を備えたことを特徴とする回転電機。
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