JP5193557B2 - 電機子 - Google Patents

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Description

本発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロットに収納された3相2極の2層巻き電機子巻線を備えた電機子に関する。
大容量の回転電機においては、電機子巻線は上コイル片と下コイル片を積層鉄心に設けられたスロットに2層に配置し、これを直列に接続することによって発生電圧を高め、機器容量を増大している。しかし、電機子巻線の電圧が高くなると耐電圧のために電機子巻線の主絶縁厚さが厚くなり、その結果として導体部分の断面積が減少して電流密度が増加し、損失増加を招く。
また、特に電機子巻線を主絶縁の外側から冷却するような間接冷却方式の機械では、主絶縁厚さが厚くなることは熱抵抗の増加を招き、電機子巻線の温度上昇が大きくなる問題がある。このため、電機子巻線を複数の並列回路に分割することにより、機器の容量はそのままにして電機子巻線の電圧を低減して主絶縁厚さを薄くし、損失低減および冷却能力の向上を図ることが実施されている。特に、間接冷却方式の大容量機ではスロット数を多くして電機子巻線の冷却周長を増加することが一般的であるため、3並列回路を超えるような並列回路を有する電機子巻線が必要となっている。
このように2極機において3並列回路を超えるような並列回路を有する電機子巻線を適用した場合には、各並列回路毎の発生電圧を完全に同一にすることができないため、並列回路間の循環電流が発生し、電機子巻線の損失を増加する問題が発生する。この循環電流損失を低減するためには、各並列回路の発生電圧の不平衡をできる限り小さくすることが肝要であり、このために各相帯中の各並列回路に属するコイル配置に特別な配慮を必要とする。
このようなコイル配置の改善に関する例を図7に示す電機子巻線の1相分の展開模式図を例として説明する。図7は1957年1月22日の発行特許文献1に基づく3相2極72スロットを有する回転電機に適用可能な4並列回路を有する電機子巻線の例である。なお、図7では1相分のみを示しているが、他の2相については、図示された相の電機子巻線の構成をそれぞれ120度および240度ずらしたものであることは容易に理解できる。
図7においては、並列回路を1〜4(図では丸数字:円の中に1、2、3、4と記載したもの)の番号で表した場合に第1の相帯17の12個の上コイル片15、下コイル片16の並列回路番号をそれぞれ極中心側から順に1、2、2、1、2、1、1、2、1、2、2、1とし、第2の相帯18の上コイル片15、下コイル片16の並列回路番号をそれぞれ極中心側から順に3、4、4、3、4、3、3、4、3、4、4、3とするようにし、並列回路毎の電圧の大きさの偏差(平均的な相電圧よりの偏差の絶対値)および並列回路毎の電圧の位相差の偏差(平均的な相電圧の位相角の偏差)を小さくなるようにしている。
また、このような接続を実現するため、図7においては接続側コイルエンド19aに14本/相の接続側ジャンパ線20aを設け、反接続側コイルエンド19bにはジャンパ線20aを設けていない。
並列回路毎の電圧の大きさの偏差および位相角の偏差については、1957年1月22日発行の特許文献2において並列回路毎の電圧の大きさの偏差については0.4%以内、位相角の偏差については0.15度以内という基準が示されているが、上述した特許文献1においては並列回路毎の電圧の大きさの偏差が0.12%、位相角の偏差が0度と同基準からみても高度な平衡度を示しており、循環電流を低減する効果は十分なものと考えられる。
USP2、778、962(ハミルトン・テイラー特許) USP2、778、963(ルドルフ・ヘイバーマン特許)
上述した特許文献1における接続方法では、並列回路毎の発生電圧の大きさの偏差は小さく抑えられ電気的な観点からは適切であるが、機械的にはその構造が複雑となる問題点がある。即ち、図7に示すように同特許に基づく電機子巻線を構成するためには。接続側コイルエンド19aに上コイル片15、下コイル片16を接続する14本/相のジャンパ線20aを設ける必要があり、このジャンパ線20aの接続作業が増加し、かつジャンパ線20aの絶縁性、固定強度を確保することが重要となる。接続側コイルエンド19aにおける上下コイル片15、16の接続箇所は、口出し接続導体21との接続箇所を除いて20箇所/相であり、このうち14箇所/相がジャンパ線20aによる接続となり、ジャンパ線20a間の距離が短いため作業性が悪く、かつジャンパ線20a間の干渉およびジャンパ線20aと口出し接続導体21の干渉により上記の絶縁性、固定強度の確保が困難である問題があった。
本発明は前述した事情を考慮してなされたもので、2極72スロットを有する電機子鉄心と、スロットに収納される3相2極の2層巻きであって、各相は4並列回路を有する電機子巻線からなり、該各並列回路間の不平衡電圧を低減して該並列回路間の循環電流損失を低減しつつ、電機子巻線を構成するにあたってジャンパ線接続部の作業性を軽減し、絶縁性、固定強度を確保しやすくした電機子を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の前記上コイル片及び前記下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の前記上コイル片及び前記下コイル片が極中心から1、4、6、7、10、12番目の位置であり、前記第2及び第4の並列回路の前記上コイル片及び前記下コイル片の相対位置が極中心から2、3、5、8、9、11番目の位置となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、2、1、2、1、1、2、2、1、2、1であり、前記第2の相帯の上下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列を順に3、4、4、3、4、3、3、4、4、3、4、3となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項4に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2、4、5、7、9、12番目の位置で、前記第1及び第3の並列回路の下コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置であり、前記第2及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1、3、6、8、10、11番目の位置であり、前記第2及び第4の並列回路の下コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項5に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に2、1、2、1、1、2、1、2、1、2、2、1で、前記第1の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2であり、前記第2の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に4、3、4、3、3、4、3、4、3、4、4、3で、前記第2の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項6に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置で、前記第1及び第3の並列回路の下コイル片の位置が極中心から1、3、6、8、10、11番目の位置であり、前記第2及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置で、前記第2及び第4の並列回路の下コイル片の位置が極中心から2、4、5、7、9、12番目の位置となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項7に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に2、1、1、2、1、2、1、2、2、1、2、1で、前記第1の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、1、2、2、1、2、1、2、1、1、2であり、前記第2の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に4、3、3、4、3、4、3、4、4、3、4、3で、前記第2の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に3、4、3、4、4、3、4、3、4、3、3、4となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項8に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置で、前記第1及び第3の並列回路の下コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置で、前記第2及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置で、前記第2及び第4の並列回路の下コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項9に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に2、1、1、2、1、2、1、2、2、1、2、1であり、前記第1の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2であり、前記第2の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に4、3、3、4、3、4、3、4、4、3、4、3であり、前記第2の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるように接続したことを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項12に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記コイルエンドに2本1組で隣接する複数組のジャンパ線を設け、前記ジャンパ線で接続される2組の上下コイル片の極中心側からの接続番号の順が同一となるように接続することを特徴とする電機子である。
前記目的を達成するため、請求項13に対応する発明は、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、前記電機子巻線は、前記接続側コイルエンドに6組12本のジャンパ線を設け、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1の相帯の極中心側からの並列回路番号の順を1、2、2、1、2、1、1、2、1、2、2、1とし、前記第2の相帯の極中心側からの並列回路番号の順を3、4、4、3、4、3、3、4、3、4、4、3となるように接続したことを特徴とする電機子である。
本発明によれば、電機子巻線の各並列回路間の不平衡電圧を低減して並列回路間の循環電流損失を低減しつつ、電機子巻線を構成するにあたってジャンパ線接続部の作業性を軽減し、絶縁性、固定強度を確保しやすい電機子を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の各実施形態は、いずれも以下に述べる電機子が前提である。すなわち、72個のスロットが形成された電機子鉄心と、前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子である。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における電機子の1相分の展開模式図である。電機子11は積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相4並列回路の電機子巻線(電機子コイル)14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット13内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上コイル片15、下コイル片16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいてそれぞれ直列に接続してなる。さらに電機子巻線14は上コイル片15、下コイル片16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
ここでは、相帯17、18とはある瞬間ではN極又はS極を構成するコイル片群のことである。
各相の電機子巻線14はそれぞれ4つの並列回路を有しており、この各並列回路には図示したように1、2、3、4という回路番号をつけて識別している。なお、この回路番号は単に説明の便宜上、その並列回路を特定するためにつけた符号であって、特にどのような符号をどのような順番につけてもかまわないものである。
各相帯17、18の上コイル片15は、接続側コイルエンド19a、反接続側コイルエンド19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて4つの並列回路をなし、各並列回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線14を形成している。
図1は、コイルピッチに2/3という小さ目の値を採用した例であるが、これは図を見やすくする目的のためであって、特にこのコイルピッチに特定されるものではない。
図1において各相帯17の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに8本/相のジャンパ線20bを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15、下コイル片16の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に(極中心側から順に)1、2、2、1、2、1、1、2、2、1、2、1となり、第2の相帯18における上コイル片15、下コイル片16の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に(極中心側から順に)3、4、4、3、4、3、3、4、4、3、4、3となるようにして接続している。
これにより、相帯17、18内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心から遠ざかる方向の位置によって表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表1のようになっており、第1及び第3の並列回路の各6個の上コイル片15、下コイル片16が、極中心から1、4、6、7、10、12番目の位置に配置され、第2及び第4の並列回路の各6個の上コイル片15、下コイル片16については、極中心から2、3、5、8、9、11番目の位置にそれぞれ配置されている。
Figure 0005193557
次に1相中の発生電圧の不平衡について説明するが、ここではその不平衡度を数値評価する手段として、一般に次の定義を採用する。つまり、一相中の多数の並列回路のうちの1回路のみの電圧をp.u.表示で表わしたものは、その並列回路の開放電圧と相全体としての平均電圧(相電圧)との比であって、その並列回路と相全体の電圧の大きさの不平衡の程度を表わす。同様に、1つの並列回路に発生する開放電圧と相電圧との位相角偏差はその並列回路と相全体の電圧の位相角の不平衡の程度を表わす。
表2に本発明の第1の実施形態の電機子の発生電圧の平衡度を示す。ただし、本実施形態では平衡度はコイルピッチによって変化するため、表2では30/36(83.33%)のコイルピッチの場合を示している。表2に示すように本発明の第1の実施形態の電機子では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.12%、位相角の偏差が0.0度と前述の特許文献1と同一の平衡度を示し、特許文献2の特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることがわかる。
Figure 0005193557
また表3に本発明の第1の実施形態のコイルピッチ(巻線ピッチ)による電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示す。コイルピッチによっては平衡度が前述の特許文献1を上回る場合も下回る場合もあるが、コイルピッチが24/36〜34/36の範囲であれば特許文献2の特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
ここで、コイルピッチ(巻線ピッチ)とは、スロット数と磁極ピッチの比、つまり上コイル片と下コイル片の平均的なスロット数で数えた間隔具体的にはスロット番号の差のことである。
Figure 0005193557
以上のように、本発明の第1の実施形態においては並列回路毎の電圧について前述の特許文献1の特許と同程度の平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。また、本発明の第1の実施形態においてはジャンパ線20aおよび20bの総数は12本/相と図7の14本/相から減少しており、しかも12本のうち8本が接続側コイルエンド19aに、4本が反接続側コイルエンド19bと分散して設置される。このため、ジャンパ線20aおよび20bの間の距離が拡大し、かつ反接続側コイルエンド19bに設置されるジャンパ線20bについては口出し導体21との干渉がなくなるため、ジャンパ線20aおよび20bの接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより信頼性の高い電機子を提供できる。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路3の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えるなどとしても成立つことはもちろんである。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る電機子の第2の実施形態を図2について説明する。図2は本発明の第2の実施形態における電機子の1相分の展開模式図である。電機子11は積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相3並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット13内の上部に納められる上コイル片15と、スロット13内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上コイル片15、下コイル片16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいて直列に接続してなる。さらに電機子巻線14は上下コイル片15、16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と、同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ4つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように1、2、3、4という回路番号をつけて識別している。
各相帯17、18の上コイル片15は、接続側コイルエンド19a、および反接続側コイルエンド19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて4つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線14を形成している。
図2において各相帯17、18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に2、1、2、1、1、2、1、2、1、2、2、1となり、下コイル片16の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が極中心から順に4、3、4、3、3、4、3、4、3、4、4、3となり、下コイル片16の回路番号が極中心側から順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるようにして接続している。
これにより、相帯17、18内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心からの位置によって表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表4のようになっており、第1及び第3の並列回路の各6個の上コイル片15を極中心から2、4、5、7、9、12番目の位置に、下コイル片を極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置にそれぞれ配置し、第2及び第4の並列回路の各6個の上コイル片15については、極中心から1、3、6、8、10、11番目の位置に、下コイル片16については極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置にそれぞれ配置されている。
Figure 0005193557
表5に本発明の第2の実施形態の電機子巻線の発生電圧の平衡度を示す。なお、本実施形態2では平衡度はコイルピッチによって変化しない。表5に示すように本発明の第2の実施形態の電機子では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.39%、位相角の偏差が0.0度と前述の特許文献1の特許よりは悪化するが、特許文献2の特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることがわかる。
Figure 0005193557
以上のように、本発明の第2の実施形態においては並列回路毎の電圧について前述の特許文献2の特許による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。また、本発明の第2の実施形態においてはジャンパ線20aが接続側のみにあることは図7と同様であるが、接続側ジャンパ線20aの本数が8本/相と低減できるため、ジャンパ線20aの間の間隔が拡大して接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になり信頼性の高い電機子を提供できる。またジャンパ線の本数が低減されたことにより、ジャンパ線の設置に関する工数が低減されることはもちろんである。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路3の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えるなどとしても成立つことはもちろんである。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る電機子の本発明の第3の実施形態を図3を用いて説明する。図3は本発明の第3の実施形態における電機子の1相分の展開模式図である。電機子11は積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相3並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これらコイル片15、16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいて直列に接続してなる。さらに電機子巻線14は上コイル片15、下コイル片16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ4つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように1、2、3、4という回路番号をつけて識別している。
各相帯17、18の上コイル片15は、接続側コイルエンド19a、および反接続側コイルエンド19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて4つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線14を形成している。
図3において各相帯17、18の接続側コイルエンド19aに8本/相のジャンパ線20aを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に2、1、1、2、1、2、1、2、2、1、2、1となり、下コイル片16の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に1、2、1、2、2、1、2、1、2、1、1、2となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に4、3、3、4、3、4、3、4、4、3、4、3となり、下コイル片16の回路番号が極中心から遠ざかる方向で順に3、4、3、4、4、3、4、3、4、3、3、4となるようにして接続している。
これにより、相帯内の上コイル片15、下コイル片16の相対位置を極中心からの位置により表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表6のようになっており、第1及び第3の並列回路の各6個の上コイル片15を極中心から2、3、5、7、10、12の位置に、下コイル片16を極中心から1、3、6、8、10、11番目の位置にそれぞれ配置し、第2及び第4の並列回路の各6個の上コイル片15については極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置に、下コイル片16については極中心から2、4、5、7、9、12番目の位置にそれぞれ配置されている。
Figure 0005193557
表7に本発明の第3の実施形態の電機子の発生電圧の平衡度を示す。なお、本発明の第3の実施形態のでは平衡度はコイルピッチによって変化しない。表7に示すように本発明の第3の実施形態の電機子巻線では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.39%、位相角の偏差が0.0度と前述の特許文献1の特許よりは悪化するが、特許文献2による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることがわかる。
Figure 0005193557
以上のように、本発明の第3の実施形態においては並列回路毎の電圧について前述の特許文献2による基準値を満足する平衡度を実現でき、循環電流を低減することができる。また、本発明の第3の実施形態においては接続側ジャンパ線20aが接続側コイルエンドのみにあることは図7と同様であるが、ジャンパ線20aの本数が8本/相と低減できるため、ジャンパ線20aの間の間隔が拡大して接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になり信頼性の高い電機子を提供できる。またジャンパ線の本数が低減されたことにより、ジャンパ線の設置に関する工数が低減されることはもちろんである。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路3の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えるなどとしても成立つことはもちろんである。
(第4の実施形態)
次に、本発明に係る電機子の第4の実施形態を図4を用いて説明する。図4は本発明の第4の実施形態における電機子の1相分の展開模式図である。回転電機の電機子11積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相3並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納めれている。
各相の電機子巻線14は、スロット13内の上部に納められる上コイル片15と、スロット13内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これらコイル片15、16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいて直列に接続してなる。さらに電機子巻線14はコイル片15、16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ4つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように1、2、3、4という回路番号をつけて識別している。
各相帯17、18の上コイル片15は、接続側コイルエンド19aおよび反接続側19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて4つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線14を形成している。
図4において各相帯17、18の反接続側コイルエンド19bに8本/相の反接続側ジャンパ線20bを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が極中心側から順に2、1、1、2、1、2、1、2、2、1、2、1となり、下コイル片16の回路番号が極中心側から順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2となり、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が順に4、3、3、4、3、4、3、4、4、3、4、3となり、下コイル片16の回路番号が順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるようにして接続している。
これにより、相帯内の上下コイル片15、16の相対位置を極中心からの位置によりと表した場合に、各並列回路の上コイル片15、下コイル片16の位置は表8のようになっており、第1及び第3の並列回路の各6個の上コイル片15を極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置に、下コイル片16を極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置にそれぞれ配置し、上記第2及び第4の並列回路の各6個の上コイル片15については、極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置に、下コイル片16については極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置に配置されている。
Figure 0005193557
表9に本発明の第4の実施形態の電機子の発生電圧の平衡度を示す。ただし、本実施形態では平衡度はコイルピッチによって変化するため、表7では30/36(83.33%)のコイルピッチの場合を示している。表7に示すように本発明の第4の実施形態の電機子では、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0よりの偏差)は最大で0.00%、位相角の偏差が0.02度と前述の特許文献1の特許よりも優れた平衡度を示し、特許文献2の特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足していることがわかる。
Figure 0005193557
また表10に本発明の第4の実施形態のコイルピッチによる電圧の大きさの偏差、位相角の偏差の最大値の変化を示す。実用的なコイルピッチの範囲内では平衡度は常に前述の特許文献1の特許を上回り、特許文献2の特許による基準値である、電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を0.15度以内という基準を満足している。
Figure 0005193557
以上のように、本発明の第4の実施形態においては並列回路毎の電圧について前述の特許文献1の特許を上回る平衡度を実現でき、循環電流をより低減することができるため、電機子巻線の温度上昇を低減して信頼性の高い電機子巻線を提供できる。また、第4の実施形態においては、ジャンパ線20bの本数が8本/相と低減できるためにジャンパ線20bの間の間隔が拡大できる。
さらにジャンパ線20bが反接続側コイルエンド19b側にのみ設けられるため、口出し導体21との干渉も避けられる。このため、ジャンパ線20bの接続のための作業性が改善され、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより信頼性の高い電機子巻線を提供できる。
またジャンパ線の本数が低減されたことにより、ジャンパ線の設置に関する工数が低減されることはもちろんである。
次に、本発明に係る電機子の第4の実施形態の変形例を図5を用いて説明する。図5は本発明の第4の実施形態の変形例における電機子の1相分の展開模式図である。電機子11の積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相3並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納めれている。
各相の電機子巻線14は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これらコイル片15、16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいて直列に接続してなる。さらに電機子巻線14は上下コイル片15、16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ4つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示したように1、2、3、4という回路番号をつけて識別している。
各相帯17、18の上コイル片15は、接続側コイルエンド19aおよび反接続側コイルエンド19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続され、かつ反接続側コイルエンド19bに設けられた反接続側ジャンパ線20bで対応するコイル片15、16を接続して4つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線14を形成している。
図5において各相帯17、18の接続側コイルエンド19aに4本/相のジャンパ線20aを、反接続側コイルエンド19bに4本/相の反接続側ジャンパ線20bを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15の回路番号が順に1、2、1、2、2、1、2、1、2、1、1、2となり、下コイル16の回路番号が順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2となるように、第2の相帯18における上コイル片15の回路番号が順に3、4、3、4、4、3、4、3、4、3、3、4となり、下コイル片16の回路番号が順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるようにして接続している。
上記のコイル片配置は本発明の第4の実施形態と同一となるため、電気的な作用・効果は本発明の第4の実施形態と同様である。またジャンパ線20a、20bの本数が8本/相と低減できるためにジャンパ線20a、20bの間の間隔が拡大できることも同様である。さらに本発明の第4の実施形態ではごく短いジャンパ線20bが2本1組で隣接して設けられるため、ジャンパ線20bを固定するためのスペースが確保しにくい問題があるが、本変形例では反接続側ジャンパ線20bの長さが長いために固定するためのスペースが確保できて固定が容易になる。また接続側ジャンパ線20aについてはごく短いことは本発明の第4の実施形態と同様であるが、隣接するジャンパ線がないため固定が容易になり、接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより、信頼性の高い電機子を提供できる。またジャンパ線の本数が低減されたことにより、ジャンパ線の設置に関する工数が低減されることはもちろんである。さらに、図4の実施形態及び図5の変形例によれば、異なる相の口出し接続導体が集中しない(つまり均等配列に近い)ので、作業性がより向上するばかりでなく、絶縁に対する信頼性が向上する。
なお、本実施形態は図示した構成に限らず、口出し導体21の位置を図示したものと違う位置に配置したり、例えば並列回路1と並列回路3の電気的に等価な位置にあるコイル片を入れ替えるなどとしても成立つことはもちろんである。
図5において、第1の相帯17において、実線に示すコイルと、1点鎖線に示すコイルの配置を逆にしたり、第2の相帯18において破線に示すコイルと、2点鎖線に示すコイルの配置を逆にしたりすることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明に係る電機子の第5の実施形態を図6を用いて説明する。図6は本発明の第5の実施形態における電機子の1相分の展開模式図である。電機子11は、積層鉄心よりなる電機子鉄心12に72個のスロット13を設けてあり、2極3相3並列回路の電機子巻線14はスロット13に2層に納められている。
各相の電機子巻線14は、スロット内の上部に納められる上コイル片15と、スロット内の下部に納められる下コイル片16とを有し、これら上下コイル片15、16の端部同士を巻線口出し部に接続される接続側コイルエンド19aと、その軸方向反対側で巻線口出し部に接続されない反接続側コイルエンド19bにおいて直列に接続してなる。さらに電機子巻線14は上下コイル片15、16を、電機子鉄心12に設けられた12個のスロット13に納める第1の相帯17と同じく12個のスロット13に納める第2の相帯18とを有している。
各相の電機子巻線14はそれぞれ4つの並列回路を有しており、この各並列回路に図示
したように1、2、3、4という回路番号をつけて識別している。
各相帯17、18の上コイル片15は、接続側コイルエンド19aおよび反接続側コイルエンド19bで所定のコイルピッチだけ離れた位置にある対応する下コイル片16と接続されて4つの並列回路をなし、各回路は接続側コイルエンド19aに設けられる口出し導体21を介して並列接続されて電機子巻線14を形成している。
図6において各相帯17、18の接続側コイルエンド19aに2本1組となる計12本/相のジャンパ線20aを設けることにより、第1の相帯17における上コイル片15、下コイル片16の回路番号が極中心側から順に1、2、2、1、2、1、1、2、1、2、2、1となり、第2の相帯18における上コイル片15、下コイル片16の回路番号が順に3、4、4、3、4、3、3、4、3、4、4、3となるようにして接続している。
ジャンパ線20aは2本1組で隣接して設置され、例えば第1の相帯の極中心側から数えて1、2番目の下コイル片16と9、10番目の上コイル片15を接続するが、この場合にジャンパ線20aで接続される2組の上下コイル片の並列回路番号がともに極中心側から1、2の順になるように接続する。
図6のコイル片配置は図7に示す特許文献1の特許と同一となるため、電気的な作用・効果は特許文献1の特許と同様である。しかし、図6の実施形態ではジャンパ線20aを2本1組として、ジャンパ線20aで接続される全ての2組の上下コイル片の並列回路番号の極中心側からの順番が同一となるように接続することにより、ジャンパ線20aの総数が12本/相と特許文献1の特許よりも低減され、ジャンパ線20aの間の間隔が拡大できるために接続部の絶縁性、固定強度の確保が容易になってより信頼性の高い電機子を提供できる。また、ジャンパ線20aの本数が低減されたことにより、ジャンパ線20aの設置に関する工数が低減されることはもちろんである。
(変形例)
本願発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。具体的な例で、本発明は前述の実施形態では3相2極でスロット数が72のものをあげて説明したが、これを3相4極でスロット数が144のものにも適用できることは言うまでもない。
本発明の電機子の第1の実施形態の1相分を示す展開模式図。 本発明の電機子の第2の実施形態の1相分を示す展開模式図。 本発明の電機子の第3の実施形態の1相分を示す展開模式図。 本発明の電機子の第4の実施形態の1相分を示す展開模式図。 本発明の電機子の第4の実施形態の変形例の1相分を示す展開模式図。 本発明の電機子の第5の実施形態の1相分を示す展開模式図。 従来の電機子の1相分を示す展開模式図。
符号の説明
11…電機子、12…電機子鉄心、13…スロット、14…電機子巻線、15…上コイル片、16…下コイル片、17…第1の相帯、18…第2の相帯、19a…接続側コイルエンド、19b…反接続側コイルエンド、20a…接続側ジャンパ線、20b…反接続側ジャンパ線、21…口出し導体。

Claims (13)

  1. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の前記上コイル片及び前記下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の前記上コイル片及び前記下コイル片が極中心から1、4、6、7、10、12番目の位置であり、前記第2及び第4の並列回路の前記上コイル片及び前記下コイル片の相対位置が極中心から2、3、5、8、9、11番目の位置となるように接続したことを特徴とする電機子。
  2. 前記電機子巻線の巻線ピッチを24/36〜34/36の間の値にしたことを特徴とする請求項1に記載の電機子。
  3. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、2、1、2、1、1、2、2、1、2、1であり、前記第2の相帯の上下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列を順に3、4、4、3、4、3、3、4、4、3、4、3となるように接続したことを特徴とする電機子。
  4. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2、4、5、7、9、12番目の位置で、前記第1及び第3の並列回路の下コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置であり、
    前記第2及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1、3、6、8、10、11番目の位置であり、前記第2及び第4の並列回路の下コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置となるように接続したことを特徴とする電機子。
  5. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に2、1、2、1、1、2、1、2、1、2、2、1で、前記第1の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2であり、
    前記第2の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に4、3、4、3、3、4、3、4、3、4、4、3で、前記第2の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるように接続したことを特徴とする電機子。
  6. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置で、前記第1及び第3の並列回路の下コイル片の位置が極中心から1、3、6、8、10、11番目の位置であり、
    前記第2及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置で、前記第2及び第4の並列回路の下コイル片の位置が極中心から2、4、5、7、9、12番目の位置となるように接続したことを特徴とする電機子。
  7. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に2、1、1、2、1、2、1、2、2、1、2、1で、前記第1の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、1、2、2、1、2、1、2、1、1、2であり、
    前記第2の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に4、3、3、4、3、4、3、4、4、3、4、3で、前記第2の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に3、4、3、4、4、3、4、3、4、3、3、4となるように接続したことを特徴とする電機子。
  8. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記相帯のうちの一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1及び第3の並列回路の上コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目の位置で、前記第1及び第3の並列回路の下コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置で、
    前記第2及び第4の並列回路の上コイル片の位置が極中心から1、4、6、8、9、11番目の位置で、前記第2及び第4の並列回路の下コイル片の位置が極中心から2、3、5、7、10、12番目となるように接続したことを特徴とする電機子。
  9. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記第1の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に2、1、1、2、1、2、1、2、2、1、2、1であり、前記第1の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に1、2、2、1、2、1、2、1、1、2、1、2であり、
    前記第2の相帯の上コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に4、3、3、4、3、4、3、4、4、3、4、3であり、前記第2の相帯の下コイル片の極中心から遠ざかる方向に数えた並列回路番号の配列が順に3、4、4、3、4、3、4、3、3、4、3、4となるように接続したことを特徴とする電機子。
  10. 前記反接続側コイルエンドに上コイル片及び下コイル片を接続する8本/相のジャンパ線を設けたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電機子。
  11. 前記反接続側コイルエンドに上コイル片及び下コイル片を接続する4本/相のジャンパ線を、接続側コイルエンドに上コイル片及び下コイル片を接続する4本/相のジャンパ線を設けたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電機子。
  12. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記コイルエンドに2本1組で隣接する複数組のジャンパ線を設け、前記ジャンパ線で接続される2組の上下コイル片の極中心側からの接続番号の順が同一となるように接続することを特徴とする電機子。
  13. 72個のスロットが形成された電機子鉄心と、
    前記各スロット内に収納され、3相2極の2層巻きであって、各相は第1、第2、第3、第4の並列回路を有し、前記各並列回路は直列コイルを有し、かつ各直列コイルは接続側コイルエンド及び反接続側コイルエンドでそれぞれ互いに接続される上コイル片及び下コイル片を有し、これらのコイル片を第1及び第2の相帯に分割された電機子巻線を備えた電機子において、
    前記電機子巻線は、前記接続側コイルエンドに6組12本のジャンパ線を設け、一つの相帯中の上下コイル片の相対位置を極中心から遠ざかる方向に数えた位置で表した場合に、前記第1の相帯の極中心側からの並列回路番号の順を1、2、2、1、2、1、1、2、1、2、2、1とし、前記第2の相帯の極中心側からの並列回路番号の順を3、4、4、3、4、3、3、4、3、4、4、3となるように接続したことを特徴とする電機子。
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