JP5059758B2 - 複数のソースからの通信を検知するための装置及び方法 - Google Patents

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Description

この開示は、大略、通信及び計算システムに向けられたものであり、且つ更に詳細には、複数のソースからの通信を検知するための装置及び方法に向けられたものである。
しばしば「MIMO」(マルチ入力マルチ出力)と呼称される複数のアンテナを介しての無線通信は、マルチメディアサービスからの高いデータレート通信に対する要求のために現在高い人気を誇っている。多くのアプリケーションは、データレート又は通信リンクのロバストネス即ち堅牢性を向上させるためにMIMOを使用しているか又はそれを使用することを検討している。これらのアプリケーションは、次世代の無線LANネットワーク(IEEE802.11nネットワーク等)、固定無線アクセス(「FWA」)用のモバイル「WiMax」システム、及び第四世代(「4G」)モバイル端末を包含している。
MIMO検知は、しばしば、複数の送信器から又は複数のアンテナを具備する単一の送信器から等の複数のソース(source)即ち供給源から同時的に送信されるデジタル的に変調されたシンボルからなるシーケンスを推定することに関係している。MIMO検知器は、しばしば、アンテナ間干渉を経験しており、フェ−ディング(fading)チャンネルにより歪まされており、且つノイズにより崩壊されているデジタル的に変調されたシンボルからなるシーケンスの1つのバージョンを入力として受取る。
一般的に、狭帯域MIMOシステムは、以下の線形複素ベースバンド方程式により表わすことが可能である。
Figure 0005059758
ここで、Tは送信アンテナの数を表わしている。Yは受信したベクトル即ち受信ベクトル(寸法R×1)を表わしており、尚Rは受信アンテナの数を表わしている。Xは送信したベクトル即ち送信ベクトル(寸法T×1)を表わしている。HはR×Tチャンネル行列を表わしており、該行列におけるエントリは、ディメンジョン当たり分散でσ2=0.5であるゼロ平均ガウスランダム変数の送信器から受信器サンプルへの複素経路利得を表わしている。Nはディメンジョン当たり分散N0/2である独立な円対称ゼロ平均複素ガウスランダム変数のサンプルを表わす要素を包含しているノイズベクトル(寸法R×1)を表わしている。Es=シンボル送信エネルギ当たりのトータルを表わしている(平均コンステレーション(constellation)エネルギが1であるという仮定の下)。式(1)は、広帯域直交周波数分割多重(「OFDM」)システムにおけるサブキャリア当たりに有効であると考えねばならない場合がある。
最大尤度(「ML」)検知は、しばしば、通信システムにおいて高性能を達成するのに望ましいものであり、というのは、これは加算性ホワイトガウスノイズ(「AWGN」)の存在する場合の最適検知技術だからである。ML検知は、典型的に、以下の如くに表わすことが可能な誤差ベクトルの二乗ノルムの最小値を最小化させる送信ベクトルXを見つけ出すことを典型的に包含している。
Figure 0005059758
尚、この表記法は通常使用される線形MIMOチャンネルに対応しており、その場合には、受信器において独立且つ同一的に分布した(「IID」)レイリー(Rayligh)フェーディング及び理想的なチャンネル状態情報(「CSI」)が仮定される。ML検知は、典型的に、デジタル的に変調されたシンボルの可能なST個のシーケンスの全てにわたり網羅的なサーチが関与し、その場合に、Sは直交振幅変調(「QAM」)又は位相シフトキーイング(「PSK」)コンステレーション寸法であり且つTは送信アンテナの数である。このことは、ML検知が、しばしば、スペクトル効率の増加と共に益々実現不可能なものとなることを意味している。
複雑性が低減されているために、ゼロフォーシング(Zero−Forcing)(「ZF」)又は最小平均二乗誤差(「MMSE」)アルゴリズム等の最適なものではない線形検知アルゴリズムが無線通信において広く使用されている。これらのアルゴリズムは線形結合ナリング(linear combinatorial nulling)検知器のクラスに属している。このことは、各変調されたシンボルの推定値は、その他のシンボルを干渉体として考慮し且つ受信アンテナの全てにより受信された信号の線形重み付けを実施することにより得られることを意味している。
それらの性能を改善するために、線形検知器と空間的に順番付けした判定帰還型等化(「O−DFE」)との結合に基づく非線形検知器が提案されている。これらの技術においては、干渉除去及びレイヤーオーダリング(layer ordering)即ちレイヤー順番付けの原理が確立されている。「レイヤー(ayer)」及び「アンテナ(antenna)」という用語及びそれらの派生語はこの文書においては交換可能に使用される場合がある。これらの検知器においては、ZF又はMMSE線形検知のステージは、又、干渉「ナリング」と呼ばれるが、それはTシンボル推定値を決定するために適用される。「検知後」信号対雑音比(「SNR」)に基づいて、第一レイヤーが検知される。その後に、各サブストリームが所望の信号として考慮され、且つその他のサブストリームは「干渉体」と考えられる。既に検知された信号からの干渉は受信信号から除去され、且つ修正された受信ベクトルに関してナリングが実施され、その場合に効果的に存在する干渉体はより少ない。このプロセスは、しばしば、「干渉除去(IC)及びナリング」又は「空間的DFE」と呼ばれる。
干渉除去のためには、送信信号が検知される順番が検知器の性能に対して臨界的なものである場合がある。全ての可能な順番付けにわたり最小のSNRを最大化(「最大−最小」基準)に対応する最適な基準が確立されている。幸運なことに、T送信アンテナの場合、全ての可能なT!個のディスポジションの代わりに、最適なオーダリング即ち順番付けを決定するためにレイヤーのT×(T+1)/2個のディスポジションのみを考慮せねばならないに過ぎないことを示すことが可能である。
より良い性能のクラスの検知器をリスト検知器(「LDs」)により表わすことが可能であり、それらはML及びDFE原理の組合わせに基づいている。通常の考え方は、検知すべき送信ストリームを2つのグループに分割することである。第一に、1個又はそれ以上の基準送信ストリームが選択され、且つ対応するリストの候補コンステレーションシンボルが決定される。第二に、該リスト内の各シーケンスに対して、干渉が受信信号から除去され、且つ残りのシンボル推定値が減少された寸法のサブチャンネルに関して動作するサブ検知器によって決定される。O−DFEと比較して、その差はレイヤーを順番付けするために採用される基準及び第一レイヤーに対するシンボル推定値(即ち、干渉除去の前)は候補のリストにより置換されるという事実に存在している。最も良い性能の変形例は基準ストリーム又はレイヤーに対し全ての可能なS個の場合をサーチし且つ残りのT−1個のサブ検知器からなる適切に選択された組に対する空間的DFEを採用することに対応している。この場合には、そのリスト検知器は、レイヤー順番が適切に選択されている場合には、完全な受信ダイバーシチー(diversity)及び僅かなデシベルの程度におけるMLからのSNR距離を達成することが可能である。顕著な特性は、このことは、しばしば、サブ検知器が独立的に動作することが可能である場合には並列実現を介して達成することが可能であるということである。リスト検知器に対する最適な順番付け基準は、O−DFEに対して提案されるように、最悪の場合の検知後SNRを最大化する原理(「最大−最小」(mxi−min))から生じる。このことは、寸法R×(T−1)のTサブチャンネル行列に対するO−DFEオーダリングを計算することとなり、従ってO(T)の複雑性を発生する。
性能(ベンチマークは、夫々、2つの極限に関する最適なML検知及び線形MMSE及びZFである)以外に、次世代の無線通信アルゴリズムにおいてMIMO検知アルゴリズムが効果的であり且つ実現可能なものであるためには種々の特徴が重要な場合がある。
これらの特徴は、
※検知アルゴリズムの全体的な複雑性、
※ビット軟出力値を発生する可能性(又は対数ドメインにある場合には、対数尤度比即ち「LLRs」)、というのは、これは誤り訂正符号(「ECC」)コーディング及びデコーディングアルゴリズムを使用する無線システムにおいて著しい性能利得を発生する場合があるからであり、且つ
※アルゴリズムの並列化可能アーキテクチャ、それは応用特定集積回路(「ASIC」)実現例又はその他の実現例に対して及び実時間高データレート送信によって必要とされる低いレイテンシーを発生するために基本的なものである場合がある、
を包含する場合がある。
上述した種々のタイプの検知器は、しばしば、多数の欠点により特性付けられる。例えば、ZF及びMMSEスキームは低い空間的ダイバーシチー次数を発生するので、それらはしばしば最適なものとは程遠い。T個の送信アンテナ及びR個の受信アンテナを具備するMIMOシステムの場合には、ML検知器の場合にはRであるのと対比して、この場合はR−T+1に等しい。又、ビットインターリーブ型符号化変調(「BICM」)スキームにおいてMIMO−OFDM及びECCを採用する実際的な適用例においては、R=Tである場合にはMMSEに対して著しいギャップが観察可能である。
そればかりではなく、非線形ZF又はMMSEを基礎としたO−DFEスキームは、ナリングにより発生されるノイズの向上及び干渉除去により発生されるエラー全般に起因して線形ZF又はMMSEスキームを超えて制限された性能改善を有している場合がある。又、線形検知器の場合におけるように、非線形検知器は悪い状態のチャンネル条件から損害を被る場合がある。更に、オリジナルの非線形アルゴリズムの複雑性は非常に高く、即ちO(T4)であり、というのは、それは減少する寸法のサブチャンネル行列の複数のムーア・テンローズ(Moore−Tenrose)擬似逆行列の計算が関与するからである。より最近の効率的な実現例が存在するが、それらは未だにO(T3)の複雑性を有している。更に、ビット軟メトリック(bit soft metrics)を計算するためのストラテジーは提案されておらず且つO−DFE検知器に関して開発されていない。
リスト検知器は、又、しばしば幾つかの欠点を被る。例えば、リスト検知器において使用される「並列検知」(TD)アルゴリズムは高い計算複雑性から悪影響を受ける。何故ならば、R×(T−1)個のサブチャンネル行列に関して動作するT個のO−DFE検知器を計算せねばならないからである。このことは、関連するムーア・テンローズサブチャンネル擬似逆行列の計算が関与する。このことはT個の複雑な「ソート付き(sorted)」QR分解を介して効率的に実現することが可能であるが、全体的な複雑性は尚且つO(T4)の程度である。更に、既知のリストに基づいた検知アルゴリズムは、最近のコーディング及びデコーディングアルゴリズム内において使用するための軟ビットメトリックを発生するための方法を組込むものではない。
別のファミリーのMLアプローチング検知器は、受信信号をラティス即ち格子として表現することが可能である場合に適用可能である格子デコーティングアルゴリズムにより表わされる。「デコーダー(decoder)」及び「検知器(detector)」という用語及びそれらの派生語は本文書においては交換可能に使用される場合がある。スフィアデコーダー(Sphere Decoder)即ち球体復号器(「SD」)はこのファミリーにおける最も広く知られているアルゴリズムであり、且つ著しく減少させた複雑性で硬出力ML性能を達成するために使用することが可能である。SDアルゴリズムの動作は3つのステップ、即ち格子形成、格子予備処理、格子サーチに分割することが可能である。
格子形成において、式(1)における複素ベースバンドモデルは次式の如くリアルドメイン内に変換される。
Figure 0005059758
リアル(real)ベクトルの夫々の寸法はmx1及びnx1である(尚、m=2T及びn=2R)。等価なリアルチャンネル行列Bは次式の如くに表現することが可能である。
Figure 0005059758
これはn×mの「格子発生器」行列として考えることが可能である。簡単化のためにあり得るスカラー正規化係数を無視すると、SDアルゴリズムは、典型的に、以下の最小化問題に対する解を見つけることを試みる。
Figure 0005059758
その場合に、複素デジタル変調シンボルXの同相(I)及び直交相(Q)成分に対する可能な値の組を独立的にスパンさせ、且つサーチを与えられた半径の「球体」へ制限させる。それを行うために、該複素シンボルはQAM等の正方形のコンステレーションに属する場合がある。このアルゴリズムの変形例はPSKコンステレーションを取扱うために存在するが、QAM及びPSKの両方のコンステレーションを取扱うための単一のアルゴリズムの派生は存在しない。
格子予備処理において、リアルドメインチャンネル行列Bは、三角行列係数Rを分離するために分解される。これを行うための2つの既知のアルゴリズムは、(1)SDのオリジナルのバージョンにおけるようにグラム(Gram)行列BTBのコレスキー(Cholesky)分解、又は(2)Bに直接的に適用されるQR分解のいずれかに基づいている。両者は式(5)における最小化問題に対する解を見つけるための1組の再帰方程式を派生する異なる方法である。
格子サーチにおいては、SDアルゴリズムは当業者に良く知られた1組の再帰ステップを包含している。(i)Rが寸法m×m及び正の対角線要素を有している上正方三角行列であり且つ(ii)y′が受信ベクトルyを介して適用された線形フィルタ動作を介して得られるm×1ベクトルである(即ち、y′=Ay、尚AはQR又はコレスキー分解のいずれかに関連している)場合には、SDは次式を解き、
Figure 0005059758
シーケンスxのサーチを次式の如く半径Cの球体へ制限する。
Figure 0005059758
式(7)から、m個の不等式の組を得ることが可能であり、その場合に与えられた座標をサーチするために使用される境界は前のものに割当てられた値に依存する。このような態様で進むと、そのアルゴリズムが全体的なベクトルxに対する候補解を有していると、その半径は初期点からの距離及び新たな有効な格子点としてアップデートされる。デコーダーが幾つかのxk(座標はxmからx1への順番でサーチされるものと仮定)に対する下側境界及び上側境界内のコンステレーションにおけるいずれの点も見つけるものではない場合には、xk+1,xk+2,...,xmに対して少なくとも1個の不良の候補選択がなされている。次いで、デコーダーはその範囲内の別の候補を見つけることによりxk+1に対する選択を改訂し且つ再度xkに対する解を見つけるべく進行する。xk+1に対して最早候補が入手可能でない場合には、xk+2に対する残りの可能な値が検査され、且つ以下同様である。このサーチは、該球体内の可能な点が評価されるべく存在しない場合に終了する。平均的に、SDアルゴリズムは「ブルートフォース(brute−force)」ML検知器により必要とされる網羅的なST個のシーケンスより著しく少ない数の格子点に対するサーチを行うことによりML解に収束する。
然しながら、この球体デコーダーは、しばしば、多数の欠点を提示する。例えば、該球体デコーダーは本来的に直列検知器である。換言すると、それは逐次的にQAMシンボルのI及びQパルス振幅変調(「PAM」)成分に対する可能な値をスパンし、従って並列実現のために適したものではない。又、サーチすべき格子点の数は可変であり且つ初期的半径の選択、SNR、(フェーディング)チャンネル条件等の多くのパラメータにより影響を受ける。このことは、実際の実現例に適用された場合に非決定論的レイテンシー(即ち等価的に処理能力)を暗示する。特に、このことは、高処理能力802.11n無線LAN等のデータ通信において実時間応答を必要とする適用例に対して不適切なものである場合があることを意味している。
更に、該球体デコーダーにおけるMLアプローチング送信シーケンスへ収束する前にサーチの寸法を減少させることの必要性は、ビット軟出力情報を発生するために(選択された)シーケンスの数を見つけ出すことの必要性と常に互換性があるものではない。例えば、Mcが変調されたシンボルに対するビット数である場合には、ビットLLRsの「最大−対数(max−log)」近似は、bk=1である場合の1つのシーケンス及びbk=0である場合の1つのシーケンス等の全てのビットbk(k=0,...,T・Mc)に対してXの2つのシーケンスの最小を見つけることを必要とする場合がある。定義上、該2つのシーケンスのうちの1つは(最適)硬判定ML解である。然しながら、SDを使用した場合に、他方のシーケンス(この場合に、考慮中のビットの値はMLシーケンスにおける対応するビット値と比較して逆にされている)が格子サーチ期間中にSDにより見つけられた有効な格子点のうちの1つであることの保証はない。1つのソリューションは、最適シーケンスのサブセットを構成するポイント即ち点の「候補リスト」を構築することである。然しながら、このソリューションは近似化されており且つ決定論的なものではなく、その候補リストが充分に高いものでない限り所望のシーケンスが見つけられると言う保証は存在しないことを意味している。これは性能劣化と複雑性との間の無視することが出来ないトレードオフを関与させる。軟出力SDに対する制限されたシミュレーション結果は、非常に複雑な再帰的結合型検知及びデコーディング技術及び該候補リスト(T≦4の場合に≧512)又は4×4 16QAM及びターボ符号化変調に対して数千個の格子点を有する候補リスト内に格納すべき多数の格子点を関与させていた。
その他のMLアプローチングアルゴリズムは減少させた組のサーチアプローチを包含しており、それは10-4ビットエラーレート(「BER」)より低い良好な性能を発生するものではない場合がある。更に別のものは近似的方法であり、それは高い複雑性が関与する場合があり、且つ直交位相ソフトキーイング(「QBSK」)コンステレーションを超えた結果を示すものではなかった。
この開示は複数のソースからの通信を検知する装置及び方法を提供するものである。
第一実施例においては、方法が、複数のソースにより送信され且つ1つの受信器において受信されたデジタル的に変調されたシンボルのシーケンスを検知する。該方法は、該複数のソースにより送信された受信ベクトル、チャンネル利得、送信ベクトルの同相(in−phase)及び直交(quadrature)成分を別々に取扱うリアルドメイン(real−domain)表現を決定することを包含している。該方法は、又、三角行列を得るために該リアルドメイン表現を処理することを包含している。更に、該方法は、該受信器において、(i)送信シーケンスの硬判定検知及び送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づいての対応するビットのデマッピング(demapping)、及び(ii)送信シーケンスの該数の複雑性低減サーチに基づくビット軟出力値の発生のうちの少なくとも1つを実施することを包含している。該複雑性低減サーチは該三角行列に基づいている。
特定の実施例においては、チャンネル状態情報及び受信したオブザベーション(received observations)は該受信器において知られている。該チャンネル状態情報は複素行列を包含しており、尚該複素行列は送信アンテナと受信アンテナとの間の複素利得チャンネル経路を表わすエントリを有している。該受信したオブザベーションは複素ベクトルを包含している。
その他の特定の実施例においては、該方法は、又、該シンボルが属する所望の直交振幅変調(QAM)又は位相シフトキーイング(PSK)コンステレーションの1つ又はそれ以上の特性を1組の規則に対する入力として受取ることを包含している。
更にその他の特定の実施例においては、該リアルドメイン表現を処理することは、チャンネル行列の直交行列と三角行列との因子分解を発生するための該リアルドメイン表現の方程式を処理することを包含している。更にその他の特定の実施例においては、該リアルドメイン表現を処理することは、チャンネル行列を使用してグラム(Gram)行列を形成し且つ該グラム行列のコレスキー(Cholesky)分解を実施することを包含している。
第二実施例においては、装置が複数のソース(source)即ち供給源により送信されたデジタル的に変調されたシンボルのシーケンスを検知する。該装置は、該複数のソースにより送信された受信したベクトル、チャンネル利得、送信したベクトルの同相及び直交成分を別々に取扱うリアルドメイン表現を決定するために動作可能な検知器を包含している。該検知器は、又、三角行列を得るために該リアルドメイン表現を処理するため動作可能である。更に、該検知器は、(i)送信されたシーケンスの硬判定検知及び送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づく対応するビットのデマッピング、及び(ii)送信シーケンスの該数の複雑性低減サーチに基づくビット軟出力値の発生のうちの少なくとも1つを実施するために動作可能である。該複雑性低減サーチは該三角行列に基づいている。
第三実施例においては、コンピュータプログラムがコンピュータ読取可能媒体上に実現されており且つプロセッサにより実行させることが可能である。該コンピュータプログラムは、複数のソースにより送信された受信ベクトル、チャンネル利得、送信ベクトルの同相及び直交成分を別々に取扱うリアルドメイン表現を決定するためのコンピュータにより読取可能なプログラムコードを包含している。該コンピュータプログラムは、又、三角行列を得るために該リアルドメイン表現を処理するためのコンピュータにより読取可能なプログラムコードを包含している。更に、該コンピュータプログラムは、(i)送信シーケンスの硬判定検知及び送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づく対応するビットのデマッピング、及び(ii)該送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づくビット軟出力値の発生、のうちの少なくとも1つを実施するためのコンピュータにより読取可能なプログラムコードを包含している。該複雑性低減サーチは該三角行列に基づいている。
その他の技術的特徴は、以下の図面、説明及び特許請求の範囲から当業者にとって容易に理解可能なものである。
図1A乃至17及びこの開示において説明する種々の実施例は例示的なものに過ぎず本発明の範囲を制限する態様で解釈すべきものではない。当業者が認識するように、この開示において記載する種々の実施例は容易に修正することが可能であり且つこのような修正はこの開示の範囲内に入るものである。
この開示は、大略、複数のソースにより送信されたデジタル的に変調されたシンボルのシーケンスを検知するための技術を提供している。例えば、検知器は、複数のアンテナにより送信されたデジタル的に変調されたシンボルからなるシーケンスを検知することが可能な場合がある。幾つかの実施例においては、該検知器は複数のアンテナ又はその他のソースにより送信された離散的な量の検知器(又はデコーダー)のクラスに属する場合がある。これらの実施例においては、該検知器は、ノイズにより崩壊された受信された格子ベクトル(又は点)に対して最も近いベクトル(2つのソースの場合)又はそれの密接した近似(2個を超えるソースの場合)を見つけ出す。特定の実施例においては、該検知器は、又、最適ビット又はシンボルの事後確率計算のために必要な最も蓋然性のあるシーケンスを得る(2つのソースの場合)又は密接に近似する(2つを超えるソースの場合)ことが可能である。
オプションとして、検知のために考慮されるレイヤーの全て又は一部を適切にデザインしたオーダリング即ち順番付け技術を使用して順番付けさせることが可能である。例えば、2つを超えるソースが存在する場合には、検知のために考慮されるレイヤーのシーケンスの全て又は一部の順番が著しく性能に影響を与える場合がある。オーダリング即ち順番付けアルゴリズムがこの開示において提供され、それは最適な又はほぼ最適な性能を達成することに貢献する場合がある。実現例に依存して、以下に説明する検知器は2つのソースに対して最適な性能を達成する。2つを超えるソース及び硬出力の場合には、該検知器は、検知のために考慮されるレイヤーが以下に説明する順番付けアルゴリズムに従って決定される適宜の順番において取られる場合にほぼ最適な性能を達成することが可能である。2個を超えるソース及び軟出力の場合には、この開示はほぼ最適な性能を達成することが可能であり、それは、検知のために考慮されるレイヤーが以下に説明する順番付けアルゴリズムに従って決定されるような適宜の順番で取られる場合に更に向上させることが可能である。
実現例に依存して、以下に説明する検知器は、著しくより低い複雑性(従来のML検知器及びML性能に近い検知器と比較して)により特性付けることが可能である。又、以下に説明する検知器は、信頼性のある軟出力メトリックを発生するための技術を実現することが可能である。更に、以下に説明する検知器は、高度に並列的なハードウエアアーキテクチャに対して適したものとすることが可能であり、それは超大規模集積(「VLSI」)実現例に対して及び実時間又は低レイテンシー応答を必要とする適用例に対する基本的な条件である場合がある。
複数の通信を検知するための通信システムにおいて使用されるものとして以下に説明するが、この開示において記載する技術はその他の又は付加的な環境において使用することが可能である。例えば、以下に説明する技術は、そのシステムが数学的モデル(式(1)等)により記述され且つ最小化問題(式(2)等)を解くことを必要とする場合にはその他の物理的システムへ適用することが可能である。このことは最近接点サーチ、最短ベクトルサーチ、又は整数最小二乗を実現するシステムを包含することが可能である。特定の例として、これらの技術は暗号問題を解くために使用することが可能である。
図1A及び1Bはこの開示に従って複数の通信ソースを検知するための例示的なシステム100a−100bを例示している。特に、図1A,1Bは例示的なMIMOシステムを示している。これらの実施例は例示のためであるに過ぎない。システム100a−100bのその他の実施例はこの開示の範囲を逸脱することなしに使用することが可能である。
図1Aに示したように、システム100aは送信器102と受信器104とを包含している。送信器102は複数の送信アンテナ106(1−Tとして示してある)を包含しているか又はそれに結合されており、且つ受信器104は複数の受信アンテナ108(1−Rとして示してある)を包含しているか又はそれに結合されている。図1Bに示したように、システム100bは複数の送信器102a−102t及び受信器104を包含している。この例においては、送信器102a−102tの各々は単一の送信アンテナ106を包含しているか又はそれに結合されている。送信器102、図1A及び1Bにおける102a−102tの各々は通信のためにデータを発生又は供給することが可能な任意の適宜の装置又はコンポーネントを表している。受信器104は通信されたデータを受信することが可能な任意の適宜の装置又はコンポーネントを表わしている。
これらの例においては、受信器104は検知器110を包含しており、それは複数のソースからの複数の通信を検知する。これらの複数のソースは複数のアンテナ106を具備している単一の送信器102、各々が1つ又は幾つかのアンテナ106を具備している複数の送信器102a−102t、又はそれらの組み合わせを包含することが可能である。検知器110は以下に詳細に説明するように動作することが可能である。検知器110は複数のソースからの複数の通信を検知するための任意のハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア又はそれらの組合わせを包含している。検知器110は応用特定集積回路(「ASIC」)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、又はマイクロプロセッサを使用すること等により任意の適宜の態様で実現することが可能である。特定の例として、検知器110は1個又はそれ以上のプロセッサ112及びプロセッサ11により使用されるデータ及び命令を格納することが可能な1個又はそれ以上のメモリ114を包含することが可能である。
システム100a−100bのいずれかは、式(1)におけるように表わすことが可能であり、それは単一キャリアフラットフェーディング(single−carrier flat fading)MIMOシステム及び広帯域OFDMシステム(サブキャリア当たり)の両方に対して有効である場合がある。式(1)の解釈は、受信器104によって各アンテナ108において受信された信号は乗法的フェーディング及びAWGNにより崩壊されたT個の送信信号の重ね合せを表わしていることである。以下に説明するように、確率P(Y|X)を最大化させる送信シーケンスXを見つけるため(換言すると、式(2)における最小化問題を解くため)に簡単化されているが尚且つほぼ最適な技術が提供される。
図1A及び1Bは複数の通信ソースを検知するためのシステム100a−100bの例を例示しているが、図1A及び1Bに対して種々の変更を行うことが可能である。例えば、システムは任意の数の送信器及び任意の数の受信器を包含することが可能である。又、該送信器及び受信器の各々は任意の数のアンテナを包含するか又はそれに結合させることが可能である。
図2A及び2Bはこの開示に基づいて複数の通信ソースを検知するための例示的な方法200a−200bを示している。図2A及び2Bに示した方法の実施例は例示的なものに過ぎない。方法200a−200bのその他の実施例をこの開示の範囲から逸脱すること無しに使用することが可能である。方法200a−200bは、複数のソースからの通信を検知するために、レイヤー型直交格子検知器を表わすことが可能な検知器110により実施することが可能である。より詳細には、検知器110は受信した格子ベクトル又は点に対して最も近いベクトル、又はその密接した近似を見つけることにより複数のソースから送信されたデジタルに変調されたシンボルからなるシーケンスを検知するために方法200aを使用することが可能である。図2Bに示した方法200bは、最適ビット又はシンボルの事後確率計算のために必要とされる最も蓋然性のあるシーケンスを最適に選択するか又は綿密に近似させるために検知器110によって実施させることが可能である。両方の場合において、検知器110は、入力として、受信したシーケンスY及び(知られているものとして仮定される)チャンネル状態乗法行列Hを有することが可能である。
図2Aに示したように、方法200aにおけるステージ202は、該システムの適切なリアルドメイン格子表現を計算することが関与する。就中、該リアルドメイン格子表現は、受信したベクトル、チャンネル利得、送信したベクトルのI及びQ成分を別々に取扱う。
ステージ204は、リアルドメイン格子表現の予備処理格子方程式が関与する。該予備処理は、特定の特性を有する三角行列を得るために実施される。例えば、該予備処理は、(リアルドメイン)チャンネル行列を、直交行列及び三角行列等の積項へ因子分解することを関与させる場合がある。別の例として、該予備処理は、該リアルチャンネル行列のグラム(Gram)行列及びこのようなグラム行列のコレスキー(Cholesky)分解を関与させる場合がある。このステージ204は、入力として、選択したレイヤーディスポジション(disposition)に従って順番付けされた列を有するチャンネル行列を受取ることが可能である。
ステージ20aは、格子サーチ及び硬判定検知及びデマッピングを実施することを関与させる。これらの機能は、三角行列の特性を使用しながら、格子点の数の適切に構成された複雑性低減サーチに基づくものとすることが可能である。該サーチは、又、送信シーケンスの適切に決定されたサブセットに基づくものとすることが可能である。
オプションとして、ステージ203aはステージ202と204との間で発生することが可能である。オプションのステージ203aはステージ204による検知のために考慮されるレイヤーの全て又はその一部のシーケンスを順番付けすることを関与させる。例えば、ステージ203aは、処理後のSNRに基づいて逐次的な検知のために考慮される送信シンボルを順番付けさせることを関与させる場合がある。より詳細には、このことは、ステージ204に対して入力としてパスすべきレイヤー順列を選択すること及びステージ204から検知後SNRを受信することを包含させる場合がある。検知後SNRは、適宜の基準に基づいてレイヤー選択を実施するために使用することが可能である。
同様に、図2Bにおいては、ステージ202は受信したベクトル、チャンネル利得、送信したベクトルのI及びQ成分を別々に取扱うもの等の適切なリアルドメイン格子表現を計算することを関与させる。ステージ204は、特定の特性を有する三角行列を得るために該リアルドメイン格子表現の格子方程式を予備処理することを包含させる。特定の実施例においては、ステージ204は、リアルチャンネル行列の直交及び三角積行列への因子分解、又はリアルチャンネル行列のグラム行列を計算し且つこのようなグラム行列のコレスキー分解の実施を関与させる場合がある。
ステージ206bは格子サーチの実施及びビット軟出力値の発生を関与させる。ステージ206bは、直交行列及び三角行列の特性を使用しながら、格子点の数の適切に構成した複雑性低減サーチに基づくものとすることが可能である。又、ビット軟出力値の発生は、送信シーケンスの適切に決定したサブセットのサーチに基づくものとすることが可能である。このステージ206bは、最適ビット又はシンボルの事後確率計算のために必要な最も蓋然性のあるシーケンスを最適に識別するか又は密接に近似することが可能である。オプションとして、ステージ203bはステージ202と204との間において発生することが可能である。オプションのステージ203bは処理後のSNRに基づく逐次的な検知のために考慮される送信シンボルの順番付けを関与させることが可能である。それは、また、ステージ204に対して入力としてパスされるべきレイヤー順列を選択すること及びステージ204から検知後SNRを受取ることを関与させることが可能である。
以下は方法20a及び20b及び検知器110の1つの特定の実現例の付加的な詳細を表わしている。これらの詳細は例示的なものに過ぎない。検知器110及び方法20a−20bのその他の実施例を使用することが可能である。
図2Aにおいて、該ステージは確率T(Y|X)を最大化する送信シーケンスXを見つけるためのアルゴリズムをインプリメントする。第一ステージ202は式(3)及び(4)において与えられたものとは異なる適切な「格子」(リアルドメイン)表現の決定を関与させる。例えば、複素量のI及びQ成分は、以下に示すように、スカラー正規化係数を無視して異なる順番で取ることが可能である。
Figure 0005059758
チャンネル列は以下の形態を有することが可能である。
Figure 0005059758
尚Hj,kは(複素)チャンネル行列Hのエントリを表している。その結果、カップルh2k-1,h2kは既に直交しており、即ち
Figure 0005059758
である。その他の有用な関係は以下の通りである。
Figure 0005059758
一般的な場合においては、該モデルは、一般的エンコーダ行列、即ち
Figure 0005059758
が次式のように考える場合に有効である場合がある。
Figure 0005059758
この場合には、システム方程式は次式で与えることが可能である。
Figure 0005059758
これは格子発生器行列がHrGとなることを意味している。以下の説明においては簡潔性のために符号化していないMIMOシステムを参照するが、この技術の適用はより広いものであり且つ任意の一般的な(格子)符号化システムに対して有効なものである。
これらの実施例においては、ステージ204は(リアルドメイン)チャンネル行列Hrの予備処理直交化プロセスを関与させる。理解されるように、スタンダードのQR(それは当業者にとって良く知られている幾つかの態様で達成することが可能である)又はコレスキー分解アルゴリズム等のこの開示の範囲から逸脱すること無しに異なる行列処理をHrに対して適用することが可能である。
以下の予備処理は、T=2(2個の送信アンテナ106が存在している)及びR≧2(2個又はそれ以上の受信アンテナ108が存在している)である場合にステージ204期間中に発生することが可能である。この説明においては、以下の表記を使用する。
Figure 0005059758
rのQR分解を実施するための効率的な態様はグラム・シュミット(Gram−Schmidt)直交化(「GSO」)プロセスを介してのものである。このプロセスにおいては、以下の直交行列Qがある。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
Qは以下のような2R×2T直交行列である。
Figure 0005059758
又、Hr=QRであるような2T×2T三角行列Rがある。
Figure 0005059758
式(8)をQTで乗算すると次式が得られる。
Figure 0005059758
この処理の残りに対しては、Rの代わりに次式を使用することが可能である。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
又、式(17)から、次式を得ることが可能である。
Figure 0005059758
尚Qは明示的に計算されることは必要ではない。又、次式を注意することが可能である。
Figure 0005059758
且つ、式(10)の結果、次式が得られる。
Figure 0005059758
上式から、式(2)における最小化問題は以下の通りとなる。
Figure 0005059758
ノイズベクトル
Figure 0005059758
は独立した成分を有しているが等しくない分散であり、且つその共分散行列は次式で与えることが可能である。
Figure 0005059758
従って、この三角化したモデルにおいて必要とされるパラメータは8個の変数の関数である場合がある。4個はチャンネルのみの関数であり、即ち
Figure 0005059758
且つ、4個はチャンネル及びオブザベーション(observations)の関数であり、即ち
Figure 0005059758
である。
該アルゴリズムのステージ206aは受信し且つ予備処理した信号の復調を関与させる。より詳細には、ステージ206aは硬出力値の発生を関与させる(軟出力値の発生を関与させるステージ206bと対比されるように)。予備処理が行われた後に、式(18)における行列、即ち
Figure 0005059758
の特性のおかげで簡単化されたML復調が可能である。式(17)と関連しており且つ式(22)における問題を解くにために最小化されるべきユークリッドメトリック即ち距離は次式の通りである。
Figure 0005059758
式(24)における最小化問題は、実際には、x3及びx4のみの関数、即ち、
Figure 0005059758
であることを注意することにより該サーチの簡単化が可能である場合がある。
この特性は式(8)における再順番化した格子形成の直接的な結果である。このことは、カップルx3,x4に対する全ての候補値に対して、T(x)の最小値は、I及びQの最も近いPAM値に対する(x1,2)の簡単な量子化(即ち「スライシング」)演算から得られる。
Figure 0005059758
次いで、結果的に得られるMLシーケンス推定値は、
Figure 0005059758
として決定することが可能であり、尚、
Figure 0005059758
である。ここで、Ωxは各リアルディメンジョン即ち実次元に対するM−PAMコンステレーション要素を示している。
要約すると、上の技術は、2個の送信アンテナ及びM2−QAMコンステレーションを有するMIMOシステムの場合には、低い予備処理複雑性、即ちチャンネル依存性項に対してのO(8R+3)個の実乗数及び受信器オブザベーション依存性項に対してのO(8R+6)の実乗数での最適なML解を達成することを可能とする。それは、又、O(M2)の程度の複雑性低減サーチを与える(網羅的なMLアルゴリズムによって必要とされるO(M4)の代わりに)。更に、それは並列ハードウエアアーキテクチャに対して適切なものである。
注意すべきことであるが、上に概略説明した復調特性はR=1(1個の受信アンテナ108が存在している)の場合にも有効である。この場合には、注意すべき差異は、式(18)における行列
Figure 0005059758
の底部の2つの行が取除かれるということであるが、残りの上側の行に対しては同一の一般的な形態が保持される。
図2Bに示されるように、ビット軟出力を発生するために同様の技術を使用することが可能である。これは以下の如くに説明することが可能である。即ち、McはQAMシンボル当たりのビット数を表わすものとし、且つXj(j=1,...,T)を送信されたシーケンス即ち送信シーケンスXにおけるQAMシンボルを表わすものとする。受信チャンネルシンボルベクトルYに関して条件付けされたビットbk(k=1,...,T・Mc)の(対数)APP比は以下の通りである。
Figure 0005059758
尚、S+はbk=1を有する2T・Mc―1個のビットシーケンスの組であり、且つS-はbk=0を有するビットシーケンスの組である。又、pa(X)はXの事前確率を表わしている。式(1)から、式(28)内に代入される場合に無視することが可能な比例係数を介し且つσN 2=N0/2であるから、次式が得られる。
Figure 0005059758
式(28)内に含まれる指数の加算は所謂次式の「max−log」近似に従って近似させることが可能である。
Figure 0005059758
送信シンボルが等確率である場合の一般的な場合に対するように事前確率を無視すると、式(28)は式(29)を使用して以下のように書き直すことが可能である。
Figure 0005059758
以下の説明においては、そうでないものとして説明しない限り、ビットAPP発生の問題を取扱う場合に式(30)を参照する。
この開示はリアルドメインにおいてこの問題を取扱う。想起されるように(x2j-1,x2j)は複素シンボルXjのI及びQ成分を示している。シンボルシーケンスX=(X1,X2)における複素シンボルX2=(x3,x4)に対応するビットを検討する。ステージ204における事前処理を実施した後に、式(17)における等価なシステム表現及び式(24)におけるメトリックから、尤度関数は次式で与えることが可能である。
Figure 0005059758
式(30)の計算は、全てのk=1,...,2Mcに対して全てのビットに対する2つのシーケンス、即ちbk=1である場合の最も蓋然性の高いもの及びbk=0である場合の最も蓋然性の高いものを見つけることを必要とする。提示上、これら2つのシーケンスのうちの1つは式(22)の最適硬判定ML解である。
式(26)及び(27)における簡単化したML復調へ導かれたものと同様な議論を使用して、(x3,x4)に対する全ての可能なM2値を考慮し且つ(x1,x2)にわたっての式(24)及び(25)を最小化して底部レイヤー(x3,x4)のmax−log即ち最大・対数ビット軟デマッピングを計算することが可能である。還元すると、QAMシンボルX3に対しては、以下の通りに書くことが可能である。
Figure 0005059758
全ての考慮したカップル(x3,x4)に対して式(32)において必要とされるメトリックの最小化は(x1,x2)の対応する値に対して式(26)における表現を使用して実施することが可能である。
シンボルX(そのI及びQ成分は,xである)に対する最適なmax−logLLRを計算し尚且つMLよりも著しく低い複雑性を維持するために、該アルゴリズムは再度全ての前のステップを実施するが再順番付けしたI及びQシーケンスから開始する。換言すると、考慮したx=[x,x,x,xの代わりにx′=[x,x,x,xであり、底部レイヤーが上側レイヤーと交換されていることを意味している。このことは、外面的には、別の直交プロセスを暗示しており、式(13)−(18)の処理が次式の行列から開始することを意味している。
Figure 0005059758
然しながら、最終的な結果は、エキストラな複雑性の量が非常に制限されていることを示している。多くの係数は既に計算された行列及びベクトルに対して共通なものとなる。より詳細には次式の通りである。
Figure 0005059758
従って、式(34)から派生されるEDメトリックは次式により与えることが可能である。
Figure 0005059758
シンボルX1に対するmax−logLLRsは次式に従ってx1,x2に対する全てのM2の場合に対してサーチングを行っていることが可能である。
Figure 0005059758
このように、2つのレイヤー順番付け(低い量のエキストラな複雑性を有している)及び最適MLに対するM4の代わりに2M2個のシーケンスにわたっての並列サーチ(送信アンテナ106の数についての指数的依存性は線形となるが性能劣化はない)を使用して正確なビットmax−logAPP計算が可能である。理解されるように、上述したmax−logLLRの導出はLLRsを発生するための単に1つの計算上効率的な方法である。この開示の範囲を逸脱することなしにその他の方法をインプリメントすることが可能である。これらのその他の方法は、max−logLLR計算に対して上述したように派生される同一の2M2シーケンスを使用して式(28)における指数加算の計算を包含することが可能である(このことは、加算的又は対数的ドメインのいずれかにおいて行うことが可能である)。
ステージ204において上述したグラム・シュミット直交化プロセスも異なる態様でインプリメントすることが可能である。行列Qの列は、ステージ204期間中に正規直交(直交の代わりに)行列Qが計算されるように正規化させることが可能である。しばしば、正規化は、式(24)及び(35)のED計算におけるノイズ分散等化(即ち分母)の実施を回避しながらチャンネル処理ステージの一部として割算を計算することを必要とする。一般的には、このことは、硬及び軟出力復調の両方に対して非常に高い複雑性の節約を暗示している。又、軟出力発生の場合には、上に概説したように、Qの明示的な計算が実施されず、
Figure 0005059758
が直接計算される場合には、複雑性を節約することが可能である。ここで、以下の通りである。
Figure 0005059758
T=2(2個の送信アンテナ106が存在している)であり且つR≧2(2個又はそれ以上の受信アンテナ108が存在している)である場合には、この実施例は2R×4行列を計算することに対応する場合がある。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
及び、
Figure 0005059758
又、Hx=QRであるような4×4三角行列Rが存在している。
Figure 0005059758
式(17)から得られるノイズベクトル、即ち
Figure 0005059758
は独立成分及び等しい分散を有している。従って、式(20)は次式で置換することが可能である。
Figure 0005059758
式(40)及び(41)の計算は、最適硬出力復調を実施するのに充分である場合があり、特に、
Figure 0005059758
ED、即ち
Figure 0005059758
は式(24)におけるものの代替的表現に対応しており、尚異なる分母は存在しておらず、従って著しい複雑性の節約が発生する。
図2Bにおけるステージ206b期間中におけるビット軟出力発生のために、シフトさせたアンテナ順番x′=[x3,x4,x1,x2Tを有するMIMOモデルに対してグラム・シュミット直交化を計算することが可能である。
Figure 0005059758
その結果次のようになる。
Figure 0005059758
結果的に得られるED項は
Figure 0005059758
である。ビットLLRsは以下のように決定することが可能である。
Figure 0005059758
及び、
Figure 0005059758
上述したアルゴリズムは2個の送信アンテナ106に関して説明した。以下の説明に示されるように、該アルゴリズムは任意の数の送信アンテナ106に対して一般化させることが可能である。2つの可能な実施例を以下に説明するが、スタンダードのQR(それは当業者に良く知られている幾つかの態様で達成することが可能である)又はコレスキー分解アルゴリズム等のこの開示の範囲から逸脱することなしにHrに対して異なる行列処理を適用することが可能である。
T個の送信アンテナの場合(尚T≧2)、ステージ204期間中の予備処理は以下の如くに発生する場合がある。任意の数のT個のアンテナ106(T≧2)及びR≧T個の受信アンテナ108を有するMIMOシステムに対する行列Q及び
Figure 0005059758
の要素に対して一般的な閉じた表現が使用される。リアル直交行列Qは次式の如く定義することが可能である。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
尚、pはq個の列の一般的なk番目の対を示している(p={2k+1,2k+2}、尚k={2,...,T−1})。これは、又、以下の定義、
Figure 0005059758
を使用し、尚m及びnは1≦m≦nである整数である。
項r2k-1、尚k={1,...,T}、は以下のように与えることが可能である。
Figure 0005059758
式(1)は次のように一般化することが可能である。
Figure 0005059758
又、構成上、該q個のベクトル及び{q,h}カップルは対毎に直交性であり、即ち
Figure 0005059758
であることを意味している。T=2から任意の数の送信アンテナ106への式(15)−(18)の一般化は簡単明瞭である。例えば、直交行列Qは以下の条件を満足する場合がある。
Figure 0005059758
定義上、以下の2T×2T上三角行列、即ち
Figure 0005059758
であり、リアルチャンネル行列Hrは積の形態で分解することが可能であり、
Figure 0005059758
尚、2T×2T対角線行列、即ち
Figure 0005059758
は正規化係数を包含しており、というはQは直交性ではないからである。式(17)は未だに適用することが可能であるので、以下の三角行列を計算することで充分な場合がある。
Figure 0005059758
式(17)から得られたノイズベクトル、即ち
Figure 0005059758
は独立成分を有しているが次式で与えられる等しい分散を有している。
Figure 0005059758
T個の送信アンテナ106の場合には、ステージ206a期間中の復調は以下の如くに発生する場合がある。上の式によって説明した予備処理が完了すると、式(17)におけるオブザベーションモデルから、簡単化された復調が可能である。式(55)における
Figure 0005059758
の構成を使用して、判定行列
Figure 0005059758
は以下の如くに書くことが可能である。
Figure 0005059758
1つの復調技術は、最も低いレベルのレイヤーのI及びQカップルに対しての全てのM2個の値を考慮することを包含している。x2T-1及びx2Tの各仮定された値に対して(ここでは、
Figure 0005059758
として示される)、より高いレベルのレイヤーは干渉ナリング及びキャンセリング即ちZF−DFEを介してデコードされる。残りT−1個の複素シンボルのI及びQカップルの推定は、式(26)に類似した形でΩx(x1,...,x2T-2)の最も近いM−PAM個の要素に対するスライシング操作を介してインプリメントすることが可能である。該ステップをより良く例示するために、以下のように表わすことが可能である。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
1,...,x2T-2の条件付きデコード値は再帰的に以下にように決定することが可能である。
Figure 0005059758
これらの2T−2個の条件付き判定を
Figure 0005059758
として示すと、結果的に得られる推定シーケンスは以下のように決定することが可能である。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
上に例示した復調原理の説明は以下の如くである。式(55)における
Figure 0005059758
の2つの行からなる各グループは1個の送信アンテナ106に対応している。
Figure 0005059758
の行とのレイヤー対応はこの文書においては上から下に列挙される。T番目の送信アンテナ106のI及びQカップルに対するサーチは独立的に実施することが可能である。
Figure 0005059758
の更なる結果として、式(60)を見ると、I及びQカップル(x2k-1,x2k)に対応する部分的ユークリッド距離(「PED」)項は互いに独立的である。従って、1つの近似は、より低いレイヤーのみのI及びQカップルの値に基づいて全てのレベルkにおける硬判定を取ることが関与する(説明したスライシングを介して又は最も近いPAMレベルへ丸めることにより)。これは式(8)における格子形成の直接的結果であり且つ式(3)における格子形成に対して成立するものではない。結論的には、硬出力復調の場合には(ステージ206a)、該アルゴリズムはM2T(最適ML検知におけるように)の代わりにM2個の送信シーケンスを使用する。従って、複雑性における節約はかなり大きい。
注意すべきことであるが、上に概説した復調特性は、R=T−1(受信アンテナ108の数が送信アンテナ106の数−1に等しい)の場合においても尚且つ有効である。この場合には、注意すべき差異は、式(55)における行列、即ち
Figure 0005059758
の底部2つの行が除去されているが、残りの上側の行に対しては同一の一般的な形式が成立するということである。
理解されるように、ステージ206aにおける復調のその他の実施例を本開示の範囲から逸脱することなしに採用することが可能である。例えば、最適ML復調は、その他のより低いリアル成分(x3,...,x2T)に対応するPEDの全ての可能なM2T-2個の値にわたって上側レイヤー(x1,x2)のみをスライシングすることにより達成することが可能である。又、別の例として、任意のその他の中間的な場合をインプリメントすることが可能であり、その結果最も低い性能で最も低い複雑な場合(基準底部レイヤーに対するM2個のシンボルのサーチ)のものと最適な最も複雑で最も性能の高い場合(基準T−1個の下側レベルレイヤーに対するM2T-2個のシンボルのサーチ)のものとの間の中間の複雑性及び性能が得られる。これらは、それに制限されるものではないが、T−2個の場合のうちのいずれかを包含しており、尚三角化させたモデルにおける数jの底部レイヤー(尚、2≦j≦T−1)は
Figure 0005059758
の最小化における網羅的なサーチの要旨である。これはj個の下側のレイヤーに対する全てのM2j個の可能なPEDsを計算し且つ格子サーチ期間中に基準レイヤーに対して割当てられた値に基づいて残りのT−j個のレイヤーに対して硬判定(又はスライシング又は丸め)を行うことに対応する場合がある。
ステージ206a期間中に、該レイヤーの特定の順番付けは検知器の性能に関して重要な暗示を有するものである場合がある。1つの例示的な順番付け技術について以下に説明する。然しながら、ステージ206a期間中に発生する復調の観点からは、自然なレイヤー順番付けシーケンス{1,2,...,T}の任意の順列がこの開示によって包含される。
T個の送信アンテナの場合(尚、T≧2)、復調ステージ206bにおいて、ビット軟出力情報の発生は、式(60)−(62)の簡単化した復調方法の使用を介してビットLLRmax−log計算を近似させることにより行うことが可能である。このことは、シーケンスX=(X1,...,XT)におけるシンボルXTに属するビットに関して、式(30)は次の如くに近似させることが可能である。
Figure 0005059758
Xにおけるその他のT−1個のシンボルに対応するビットに対して近似されたmax−logLLRsを計算するために、該アルゴリズムはその他のT−1個の異なるレイヤーディスポジションに対して前に説明したステップを計算し(全部でT個の順列に対して)、尚各レイヤーは一度だけ基準レイヤーとなる。このことは、
Figure 0005059758
行列の最後の2つの行がベクトルシンボルXにおける全てのシンボルに対応することを意味している。リアルチャンネル行列Xxの列は、グラム・シュミット直交化を実施する前に並べ換えられる。
グラム・シュミット直交化を適用することにより、QRは上から下にライン毎に行列Rを計算し且つ左から右に列毎に行列Qを計算することを思い起こすことにより、インデックス順列を最適化させることが可能である。このことは、複雑性を最小化させるために、考慮される順列は、最も蓋然性の低い数のインデックスに対して、特に最初のレイヤーに対して異なる場合があることを示唆している。例えば、第一レイヤーが変化すると、別の完全なQRが計算されることを必要とする場合がある。オリジナルの順列における第一レイヤーが、関連するAPPsを計算するために、最後の位置において一度移動されることを必要とする場合には、このことは、全体的な処理の複雑性は2つの完全なグラム・シュミット直交化+中間レイヤーシフティングに関連するエキストラな項に等しい場合があることを暗示している。
これらの場合の全てにおいて、(リアル)チャンネル列が関与する2R−要素ベクトル間のスカラー積に対する処理のコアは一度だけ計算することが可能である。この特性はGSOがこの実施例において提案されたように選択される場合に成立するが、修正されたGSO(「MGSO」)技術等のその他の方法が選択された場合には成立しない場合がある。然しながら、この可能性は複雑性を節約するために重要であり、且つコレスキー分解又はMGSO等の任意の異なる三角化方法はこの技術の性能を阻害しない場合がある。上に報告した基準が与えられると、APP計算のための効率的な組を以下の如くに発生することが可能である。2個の初期的な順列(a及びbの場合)から開始し且つ最後の要素をT/2の第二半分要素の各々で交換し、即ち以下の通りである。
Figure 0005059758
然しながら、各レイヤーがT個のレイヤー組πjにおける最後のエントリとして配置される場合には、任意のその他の組のT個の順列を使用することが可能である。
別の例として、レイヤー順列の直接的な組が次式により与えられる。
Figure 0005059758
ここで、
Figure 0005059758
をインデックス組
Figure 0005059758
に従ってHrの列を配置させる2T×2T順列行列を表わすものとする。式(53)−(55)は以下の如くに一般化させることが可能である。置換されるリアルチャンネル行列のQR分解は以下の通りに書くことが可能である。
Figure 0005059758
又、予備処理したシステム方程式(17)は次のようになる。
Figure 0005059758
式(65)から、EDメトリックは以下のように書くことが可能である。
Figure 0005059758
且つ、式(63)における近似されたmax−logビットLLRは次のようになる。
Figure 0005059758
この技術は、網羅的サーチ最大事後確率(MAP)復調器によって必要とされるようなM2Tシンボルシーケンスのサーチと対比して、TM2個のシンボルシーケンスの格子サーチに依存する近似させたmax−logLLRsの発生を可能とする。又、ビット軟出力情報を並列的な態様で計算することが可能である。
理解されるように、上述したmax−logLLRの導出は、ビット軟出力情報を発生するための単に1つの計算上の効率的な方法である。この開示の範囲を逸脱することなしにその他をインプリメントすることが可能である。これらは、max−logLLR計算に対して上に説明したように導出される同一のTM2シーケンスを使用する式(28)における指数的加算の計算(これは加算的又は対数的ドメインのいずれかにおいて行うことが可能である)を包含するが、それに制限されるものではない。又、LLR計算のための代替的技術は、幾つかのシナリオにおいて顕著な性能改善を与えることが可能な式(67)の修正を包含している。レイヤーjに対するLLR計算は次式を介して実施することが可能である。
Figure 0005059758
尚、Lは一定のスレッシュホールドであり、その最適値はシステムパラメータ(チャンネル条件、コンステレーション寸法、コードレート等)に依存する。換言すると、2つのED項の最小化は、結果的に得られる項もスレッシュホールドLより低い場合には、式(67)で例示されるように実施される。直感的には、このことは最適なものではない検知システムに対するLLRsの非信頼性を制限する。LLR計算に対するスレッシュホールドを設定することは、ほぼML性能を達成することを可能とするが、この効果性はT>2の場合のMIMOシステムに対してのみ存在する場合がある。
ステージ204期間中の上述したグラム・シュミット直交化プロセスの代わりに、正規直交(直交の代わりに)行列Qが計算されるように行列Qの列を正規化させることが可能である。しばしば、正規化は、式(57)及び(66)のED計算におけるノイズ分散等化(即ち、分母)の実施を回避しながらチャンネル処理ステージの一部として割算を計算することを必要とする。一般的には、このことは、硬及び軟出力復調の両方に対して非常に高い複雑性の節約を暗示する。又、軟出力発生の場合には、Qの明示的な計算が実施されない場合には複雑性を節約することが可能であるが、その代わりに、
Figure 0005059758
のエントリ及び処理した受信シーケンス
Figure 0005059758
(kはビットLLRsが計算される複素シンボルのインデックスである)の両方が直接的に計算される。例えば、以下のようなリアル正規直交行列Qがある。
Figure 0005059758
尚、
Figure 0005059758
ここで、pはQ個の列の一般的なk番目の対を示しており(例えば、p={2k−1,2k}、尚k={2,...,T})、且つ
Figure 0005059758
Qはここでは明示的に計算されることを必要とするものではない。その代わりに、sjkに対する値が格納されると、2R要素スカラー積
Figure 0005059758
を直接的に計算することが可能である。このことは複雑性を節約するのに有用である場合があり、というのは、LLR発生は送信シーケンスの異なる順番に対してT繰り返し型GSO処理を必要とするからである。このように、該操作(2R要素スカラー積)のコアはそれらの全てに対して再使用することが可能である。この特性は、この実施例において提案されているように、GSOが選択される場合に成立するが、MGSO等のその他の方法が選択された場合には、成立しない場合がある。この可能性は複雑性を節約するために重要であり、且つコレスキー分解又はMGSO等の異なる三角化方法はこの技術の性能に悪影響を与えない場合がある。より詳細には、項tj,kは以下の如くに与えることが可能である。
Figure 0005059758
r=QRであるような2T×2T三角行列Rは以下のように与えることが可能である。
Figure 0005059758
式(17)から得られたノイズベクトル
Figure 0005059758
は独立成分及び等しい分散を有している。T GSO処理が実施されねばならない場合に複雑性を節約するために、式(70)及び既に計算したスカラー積Vk及びSjk,tjkを使用して、
Figure 0005059758
を分解することが可能である。
Figure 0005059758
は次の如くに書き直すことが可能である。
Figure 0005059758
この点において、EDメトリック、即ち
Figure 0005059758
を計算し且つ上述したように簡単化した硬及び軟出力復調及びデマッピング原理を適用するために使用することが可能である。
上述したように、チャンネル状態情報は受信器104において知られているものと仮定している。受信器104は、入力として、(複素)受信ベクトルオブザベーション、送信アンテナと受信アンテナ104−108の間の(複素)利得チャンネル経路、及びシンボルが属する所望のQAM(又はPSK)コンステレーションの特性を持っている1組の規則を包含する場合がある。これらの実施例においては、チャンネル状態情報(式(1)における行列H)は、受信器104において知られていると仮定される。図2A及び2Bにおける方法は、検知器110が、入力として、式(1)における(複素)受信ベクトルY、送信アンテナと受信アンテナ106−108の間の(複素)チャンネル経路(Hのエントリ)、及びシンボルが属する所望のQAM(又はPSK)コンステレーションの特性を有することを可能とする1組の規則を使用することを包含することが可能である。
又、上述したように、逐次的な検知のために考慮されるレイヤー(送信アンテナ106)の順番付けは硬出力検知の場合には性能に関して非常に重要な影響を有している場合がある。方法200a−200bはレイヤー順番付けアルゴリズムをインプリメントする場合があり(ステージ203a−203bを介して)、且つ方法200a−200bは以下のシーケンスのステップを包含する場合がある(インプリメントされた順番付け技術に従って与えられた回数繰り返される)。方法200a−200bはチャンネル行列の列の対を並べ換え且つそれをそのうちの1つが処理されたチャンネル係数に基づく三角行列である積項に因子分解させるために並び替えたチャンネル行列を予備処理する。方法200a−200bは、又、考慮されるレイヤーに対する事後処理SNRを定義し且つ適切に計算する。次いで、方法200a−200bはSNRの値に基づいて与えられた基準を適用することにより該レイヤーの順番を決定する。
特定の実施例においては、SNRに基づくレイヤー順番付けは該レイヤーの順番付けを選択するために使用される。異なるレイヤーの検知後SNRは、下から上へ進行し且つより下側のレイヤーからの完全な干渉除去を仮定してノイズ分散(それは使用される実施例に依存してベクトル方程式(56)又はスカラーN0/2のいずれかにより与えることが可能である)及び三角行列
Figure 0005059758
(又は考慮されている実施例に依存してR)の対角線要素の値に基づいて決定することが可能である。前に定義した表記法を使用して、一般的なk番目のレイヤーに対するSNRは次式で与えることが可能である。
Figure 0005059758
与えられたレイヤーのSNRは、送信シンボルの検知のために考慮されるオーダリング即ち順番付けに依存する場合がある。簡単であるが非常に強力な順番付け技術は硬出力復調の場合に対して導出することが可能である。上に概説した硬出力復調概念は有効のままである。更に、順番付けアルゴリズムの基本的な思想は、複素コンステレーション内の全ての候補シンボルがそれに対してサーチされる「基準」(底部)レイヤーとして、最悪のSNRにより特性付けされるものを選択することである。残りのレイヤーは、レイヤーT−1から第一レイヤーに至るまで減少する順番(O−DFE)においてそれらのSNRによって順番付けされる。このことは、O−DFEに対して確立され且つML−DFEに対して一般化された最適「最大−最小(maxi−min)」順番付け基準の簡単化し近似化したバージョンに対応している。然しながら、それはそれにも拘わらず最適に非常に近い性能を発生する場合がある。
ステージ204に関して説明したGSO処理に対しては、基本的な特性が式(76)におけるSNRkに対して成立し、それは、又、該アルゴリズムの制限された全体的な複雑性を維持するために基本的なことであり、即ちj<kであって1からjへのレイヤーのディスポジション即ち配置に対してSNRkの不変性である。その結果、底部(j=T)から上部(j=1)へ進むと、多くの異なるレイヤー順列として考えて計算することが可能なSNRjに対するj個の可能な異なる値が存在しており、その場合に、その組におけるj個のレイヤーの各々は一度だけj番目の位置に配置されねばならない。従って、考慮されるべき順列の全体的な数はT!の代わりにTT×T+1/2に等しい。
全ての考慮したレイヤー順列に対して、チャンネル行列Hrの列はGSO処理の前に並び替えられる。QRは上から下へライン毎に行列Rを計算し且つ行列Qは左から右へ列毎に計算することを思い起こすと、レイヤーインデックス順列の組は、それらが可及的に最小数のインデックスに対して異なるように最適化されるべきであるということとなる。このように、GSOは部分的に実行されるに過ぎない(式(76)における項をアップデートするために必要な最小数の演算に対して)。
上の検討事項から、以下のレイヤー順番付けアルゴリズムを導出することが可能である。第一に、オリジナルのチャンネル行列Hrに対応するレイヤーが自然整数シーケンスπT,1=1,2,...,Tに従って列挙される。次に、チャンネル行列HrのGSOが計算される。その後に、底部レイヤー(k=T)から開始して、SNRTは最後の位置にあるレイヤーの関数であるに過ぎないので(その他のレイヤーのディスポジション即ち配置に拘わらずに)、SNRTに対してT個の可能な異なる値を決定する。このことは、T個のレイヤーディスポジションπT,j、尚j=1,...,T、を選択することを必要とする。このようなパーミュテーション(permutation)即ち順列の効率的な組は以下のものであり、即ち2つの初期的なディスポジション(ケースa及びb)から開始し且つ最後の要素を以下のようにしてT/2個の2番目の半要素のうちの各1つと交換する。
Figure 0005059758
rの列は、従って、GSOを処理する前に並び替えることが可能であり、且つ1つの順列から他のものへ変化させたレイヤーインデックスに対応する
Figure 0005059758
のエントリのみが式(76)を計算するためにアップデートされる。T個のSNR値が計算され、且つ最小のSNRにより特性付けられるレイヤーがT番目のものとして選択される。このレイヤーは「基準」レイヤーとなり、且つ全ての可能なM2個の格子点(M2−QAMコンステレーションに対して)がそれに対してサーチされる。同様なシーケンスの操作をk番目のレイヤー(尚、k=T−1,...,2)に対して繰り返すことが可能である。各ステージにおいて、k個の異なるSNRk値を決定することが可能であり、特にk個のパーミュテーション即ち順列πk,j(尚、j=1,...,k)がSNRk,jを計算するために選択される。処理の複雑性はk=Tに対して上述したものと同様に最小化させることが可能である。従ってその特徴は、
Figure 0005059758
に基づいてk番目のレイヤーを選択することである。その論理的根拠はO−DFEの場合におけるようにエラー伝搬の効果を可及的に減少させることである。これは、又、k=1に対して選択されたレイヤーを決定することが可能であるので、同一の順番付け操作はk=2まで繰り返すことが可能である。最終的なレイヤーシーケンスが決定されると、必要である場合には、可能性のある最終的なGSOプロセスが計算され、且つEDメトリック及び全体的な硬出力シーケンス推定値を上に概説したように計算することが可能である。
この方法は、硬出力判定が発生される場合には非常に強力なものである場合がある。全体的な処理複雑性はT=4までO(T3)の程度とすることが可能である。(部分的な)順番付けスキームも適用することが可能である。底部レイヤーを選択するために使用される基準は変化しない場合があるが、部分的な順番付けスキームはO−DFE基準をサブセットのレイヤー(1から最大数T−1まで)に対して適用することを包含している。
軟出力発生の場合には、この提案された順番付け技術は、T個の並列なLLR計算プロセスが実施されるので、部分的に適用することが可能であるに過ぎず、その場合に各レイヤーが基準である。このことは、該レイヤー順番付けスキームを修正すべきであることを暗示している。より詳細には、該レイヤー順番付けスキームはレイヤーT−1から開始して適用することが可能である。このことは、T−1個のレイヤーのT組の各々に対して成立する。実際に、T個の並列なGSOプロセスは計算されることを必要とする場合があり、その場合にT個の異なるレイヤーが基準である。各場合において、残りのT−1個のレイヤーはO−DFEの場合のように減少するSNRの順番で配置させることが可能である。換言すると、全ての考慮した順列πj(尚、j=1,...,T)に対して、性能を向上させるためにπj(T−1)からπj(1)のレイヤーの減少する順番のSNRディスポジション即ち配置を実施することが可能である。「部分的な」順番付けスキームも適用することが可能である。最も簡単なものは、LLR計算のために必要とされるレイヤーのT個の考慮される組の各々に対して、上側レイヤーとして最小のSNRにより特性付けられる1つのレイヤーを選択することを包含することが可能である。このことは、T組の各々におけるT−1個のレイヤーに対して
Figure 0005059758
の値を比較し且つその最小値を選択することによって行うことが可能である。
これらの検知技術は従来のMIMO検知技術と比較して幾つかの利点を提供する場合がある。例えば、線形ZF及びMMSE検知器と比較して、この開示における技術は、同等の予備処理複雑性(T=4までに対してO(T3)の程度)を示す場合があるが、受信器ベクトルの線形重み付けを格子サーチで置換させており、そのことは著しい性能利得となる。又、ここでの該アルゴリズムは硬デマッピングに対する完全複雑性ML検知器により必要とされるS2、の代わりにS個の格子点を使用することが可能である。この数はmax−logビットLLR発生及びT=2送信アンテナ106に対して2Sへ増加する場合がある。T>2送信アンテナ106の場合には、該アルゴリズムはS個の格子点をサーチしながら(MLの場合におけるようなSTの代わりに)、硬出力近最適性能を達成することが可能である。ビット軟出力発生の場合には、この数はT・Sへ増加する場合があり、且つそのアルゴリズム性能はMLに近いものである場合がある。
又、非線形O−BFE検知器と比較して、最も効率的なアルゴリズムを介してインプリメントされたものであっても、この開示のアルゴリズムは同等の複雑性(T=4まででO(T3)の程度)のチャンネル予備処理により特性付けることが可能であり且つ初期的なシンボル推定値を中程度のエキストラの複雑性を犠牲にして著しい性能利得が得られる格子サーチで置換する。特に、前述したように、上に説明した順番付け技術のおかげで、該アルゴリズムは一定数のS個の格子点(MLに対する場合のようにSTの代わりに)をサーチする非常に高い数のT>2個の送信アンテナ106まで近最適硬出力性能を達成することが可能である。反対に、O−DFEの性能はMLから程遠い。又、ビットLLRsを計算するためのストラテジー即ち方策はO−DFEアルゴリズムに対して概説されておらず且つこの開示はMIMO−OFDM BICMシステムにおいて近ML性能を達成することが可能である。
結合されたML、DFE又はリスト検知器と比較して、この開示は幾つかの付加的な利点を発生する。該アルゴリズムの硬出力バージョンは、リスト検知器のサブクラスと考えられる場合があり、その場合に全ての可能なコンステレーションシンボルのユークリッド距離項は基準レイヤーに対して計算され且つ残りのシンボル推定値は直接的なZF−DFE(又は空間的DFE又はIC及びナリング)を介して決定される。該アルゴリズムはリアルドメインにおいて動作することが可能であり、一方前者LDアルゴリズムは複素ドメインにおいて動作する。このことは該アルゴリズムが複素変調シンボルのI及びQカップルを別々に取扱うことを可能とする「格子形成」代替物のおかげで計算効率を維持することにより行われる。リアルドメイン表現は顕著な向上を構成する、というのは、複素シンボルのI及びQカップルを独立的に取扱うことにより、それは複素値型球体デコーダーの同じ程度の並列性を維持することを可能とするからであり、以前は、等価な「ツリー」の深さを2倍としないため及びVLSIインプリメンテーションを簡単化するために必要なハードウエア選択と考えられていた。又、それは、硬出力及び軟出力バージョンに対して両方共復調及びデマッピングステージ(ステージ206a−206b)における複雑性を節約することを可能とする。更に、その結果のうちの1つは、硬出力及び軟出力(max−log近似)の両方においてT=2に対するアルゴリズムの最適性の簡単明瞭な証拠である。更に、硬出力の場合において、レイヤー順番付けは近MLを達成するのに基本的なものである場合がある。「maxi−min」(最悪の場合の検知後SNRの最大化)最適レイヤー順番付け方法はリアルドメインにおいて該アルゴリズムに対して適用することが可能である。然しながら、上述した順番付けアルゴリズムは「maxi−min」の簡単化した準最適バージョンを表わしているが、それは最適なもの及びMLに非常に近い性能を示す。又、上述したアルゴリズムは最大でT=4に至るまでO(T3)複雑性を維持することが可能である。更に、上述したアルゴリズムはビット軟出力情報を計算するための信頼性のある技術を提供しており、当該技術水準のLDと比較して主要な区別的特徴を表わしている。
更に、既存の格子サーチに基づいたアルゴリズムと比較して、ここでの検知器はSDアルゴリズムの主要な問題の多く又は全てを解決することが可能である。それは並列検知アルゴリズムであり、従ってVLSIインプリメンテーションに対して適している。それは、又、決定論的な数の格子点をサーチし、且つその結果得られるレイテンシーは可変なものでない場合がある。それは2個の送信アンテナ106に対して最適な性能を発生し(軟出力である場合にmax−logの意味において)且つ2個を超える送信アンテナ106に対して近最適である。更に、それは決定論的な数の格子点の並列サーチを使用してビットLLRsを発生することを可能とし、そのことは2個の送信アンテナ106に対して最適なmax−logAPPsを発生し且つ2を超えるより高い数に対して最適なmax−logの良好な近似を発生する。
図2A及び2Bは複数の通信ソースを検知するための方法200a−200bの例を示しているが、図2A及び2Bに対して種々の変更を行うことが可能である。例えば、ステージ203a−203bにおけるレイヤーを順番付けするために任意のその他の又は付加的な順番付け技術を使用することが可能である。
図3乃至17はこの開示に基づく異なるシステムにおいての検知アルゴリズムの例示的な性能を示している。特に、図3乃至17は上述した検知アルゴリズムをインプリメント即ち実現する検知器110の例示的な性能を示している。図3乃至17に示した性能は例示的なものに過ぎない。検知器110は、例えば、インプリメンテーションに依存して任意のその他の適宜の態様で動作することが可能である。
図3は64QAMをサポートする符号化されていない2×2MIMOシステムにおける上述した検知アルゴリズム(レイヤー型直交格子検知器に対して「LORD」と示してある)の性能を例示している。図4は、IEEE TGnタスクグループにより特定されるように従来の符号化された64QAM、コードレート5/6及びチャンネルモデルDを使用する2×2MIMO−OFDM BICMシステムにおける上述した検知アルゴリズムの性能を例示している。「2×2」は2個の送信アンテナ106及び2個の受信アンテナ108を使用していることを表わしている。
図5は64QAMをサポートする符号化されていない3×3MIMOシステムにおいて異なる順番付け技術を使用した検知アルゴリズムの性能を例示している。同様に、図6乃至9は、夫々、16QAMをサポートする符号化されていない4×4MIMOシステム、64QAMをサポートする符号化されていない4×4MIMOシステム、64QAMをサポートする符号化されていない6×6MIMOシステム、及び64QAMをサポートする符号化されていない8×8MIMOシステムにおける異なる順番付け技術を使用した検知アルゴリズムの性能を例示している。
図10乃至15は、従来の符号化した16QAM、コードレート3/4、チャンネルモデルDをサポートする3×3MIMO−OFDMシステム(図10;従来の符号化した16QAM、コードレート3/4、チャンネルモデルDをサポートしている4×4MIMO−OFDMシステム(11);従来の符号化した64QAM、コードレート5/6、チャンネルモデルB及びD(IEEE TGnタスクグループにより特定される2つの異なる周波数選択性チャンネルモデル)をサポートする3×3MIMO−OFDMシステム(12);従来の符号化し且つ低密度パリティチェックコード(「LDPCC」)64QAM、コードレート5/6、チャンネルモデルB及びDをサポートする4×4MIMO−OFDM(図13);従来の符号化した16QAM、コードレート1/2、チャンネルモデルB及びDをサポートする2×3MIMO−OFDMシステム(図14);及び従来の符号化した64QAM、コードレート5/6、チャンネルモデルB及びDをサポートする2×3MIMO−OFDMシステム(図15)における検知アルゴリズムの性能を例示している。図16及び17は、従来の符号化した16QAM、コードレート3/4、チャンネルモデルDをサポートする4×4MIMO−OFDMシステム(図16)、及び従来の符号化した64QAM、コードレート5/5、チャンネルモデルDをサポートする4×4MIMO−OFDMシステム(図17)に対して軟出力順番付けを使用した検知アルゴリズムの性能を例示している。
これらの図に示されるように、上述した検知アルゴリズムの性能(順番付けがある場合又はない場合)は、概略、従来の技術よりもより最適に近いものである。例えば、図3及び4に示されるように、該アルゴリズムはMMSEスキームと対比して、2個の送信アンテナ106の場合において最適な(ML)性能を達成することが可能である。
図5乃至9に示されるように、T>2個の送信アンテナ106の場合には、レイヤー順番付けで向上された該アルゴリズムは硬出力近最適性能を達成することが可能である。上述した最適な「maxi−min」順番付けの簡単化し近似したバージョンを使用して、該アルゴリズムは、最適に非常に近い硬出力性能を達成することが可能であり且つ最適な「maxi−min」技術をサポートするアルゴリズムに非常に近い。又、図5乃至7に示されるように、O−DFEの性能は概略MLから離れている。
図10乃至13に示されるように、ビット軟出力発生の場合においては、該アルゴリズムの性能は未だに近MLであり、且つMMSEにわたっての利得は非常に高い(送信アンテナ106の数における増加に拘わらず)。更に、式(68)に関して説明したように、準最適検知システムに対するLLRsの非信頼性を制限するためにLLRスレッシュホールドを使用することが可能である。図10及び11は、近ML性能(T>2を有するMIMOシステムに対して)を可能とする場合のあるLLRスレッシュホールドを使用する検知アルゴリズムの性能を例示している。
図13は、比較のために、約2,000ビットコードワード長を有する低密度パリティチェックコード(「LDPCC」)、又は反復的検知技術等の高度化したECCを使用して得られた性能を例示している。図13はT=4個の送信アンテナ106が関与している。従来の符号化したECC及び軟出力ビタビアルゴリズム(「SOVA」)を有する反復的MMSE軟干渉除去(「SIC」)の性能が報告されている。ここで、該検知器アルゴリズムの単一のステージが、1,000バイトパケット長に対し10-2パケットエラーレート(PER)におけるMMSE−SICと比較して3dBを超える利得を示していることを理解することが可能である。従来のコーディングの代わりにLDPCCを使用することは「LORD」又はMMSEのいずれかを使用して、同一のターゲットPERにおいて2dB内に閉じ込められたSNRを与える。一般的に、上述したアルゴリズムは、線形検知器と比較してより高いダイバーシチー次数を達成することが可能である場合があり、T>2に対してRに近付き且つ2個の送信アンテナ106に対して2に等しく、送信アンテナ106の数の増加及びビット軟出力発生に対し複雑性が線形的に(指数的の代わり)増加する。このことは、又、チャンネルモデルDの代わりにチャンネルモデルBのようにより周波数選択性の低いチャンネルを使用した場合にMMSEにわたっての利得がより高いことの理由を説明している。実際に、MMSEは、R=Tである場合には受信ダイバーシチーを発生するものではない場合があり、且つMMSEは空間的ダイバーシチー損失を保証するために低コードレートECCと共にBICSシステムにおいてかなり周波数選択性のチャンネルを必要とする場合がある。その場合には、ECCデコーダーの前に近最適検知ステージが配置されない限り、線形検知器により発生される性能損失を回復するためにコード化したECCは正しい解決法であるとは思われない。2×3MIMO形態のような非対称的システムの場合には、MMSEに関して上述したアルゴリズムの利得は2×2より低いものである場合があるが尚且つ顕著なものであり、特に図14及び15に示されるようにチャンネルモデルB及びより高いコードレートの場合にそうである。
更に、軟出力発生の場合には、上述した順番付け技術を部分的に適用することが可能である。MIMO−OFDM BISMシステムにおけるこの順番付け技術の性能上の利点は図16及び17に示してある。
図3乃至17は異なるシステムにおける検知アルゴリズムの性能の例を示しているが、図3乃至17に対して種々の変更を行うことが可能である。例えば、検知器アルゴリズムをインプリメントする検知器110は、図3乃至17と関連するものではないその他のシステムにおいて使用することが可能である。又、検知器110は図3乃至17に示したものと異なる動作を行うことが可能である。
幾つかの実施例において、上述した種々の機能はコンピュータ読取可能プログラムコードから形成され且つコンピュータ読取可能媒体内に具体化されているコンピュータプログラムによってインプリメント又はサポートすることが可能である。「コンピュータ読取可能プログラムコード」という用語はソースコード、オブジェクトコード、実行可能なコードを含む任意のタイプのコンピュータコードを包含している。「コンピュータ読取可能媒体」という用語は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、又は任意のその他のタイプのメモリ等のコンピュータによりアクセス可能な任意のタイプの媒体を包含している。然しながら、上述した種々のコーディング機能は任意のその他の適宜の論理(ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、又はそれらの組み合わせ)を使用してインプリメントすることが可能である。
この特許文書において使用されているある単語及びフレーズの定義について説明することが有益的である場合がある。「結合(couple)」という用語及びその派生語は、互いに物理的に接触しているか否かに拘わらずに2個又はそれ以上の要素の間で任意の直接的又は間接的に通信を行うことを意味している。「含む」(include)」という用語及び「有する(comprise)」及びそれらの派生語は、制限なしで包含することを意味している。「又は(or)」という用語は包括的であり及び/又は(and/or)を意味している。「と関連する」及び「それと関連している」というフレーズ及びそれらの派生語は、含むこと、その中に含まれること、それと相互接続すること、包含すること、その中に包含されること、それへ又はそれと接続すること、それへ又はそれと結合すること、それと通信可能であること、それと共同すること、インターリーブすること、並置すること、それに近接していること、それへ又はそれと拘束されていること、持っていること、その特性を持っていること等を意味する場合がある。「制御器」という用語は少なくとも1つの動作を制御する任意の装置、システム又はその一部を意味している。制御器はハードウエア、ファームウエア、又はソフトウエア、又はそれらの少なくとも2つの組合わせでインプリメントすることが可能である。注意すべきことであるが、任意の特定の制御器と関連する機能性は、局所的又は遠隔的であるかに拘わらず、集中化又は分散化することが可能である。
この開示はある実施例及び一般的に関連する方法を説明しているが、これらの実施例及び方法の変更例及び置換例は当業者にとって自明である。従って、例示的実施例の上の説明はこの開示を画定又は拘束するものではない。以下の特許請求の範囲により定義されるように、この開示の精神及び範囲から逸脱することなしにその他の変化、置換及び変更も可能である。
この開示に基づいて複数のソースからの通信を検知するための例示的なシステムを示した概略図。 この開示に基づいて複数のソースからの通信を検知するための例示的なシステムを示した概略図。 この開示に基づいて複数のソースからの通信を検知するための例示的な方法を示した概略図。 この開示に基づいて複数のソースからの通信を検知するための例示的な方法を示した概略図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。 この開示に基づいて異なるシステムにおける検知アルゴリズムの例示的な性能を示したグラフ図。

Claims (28)

  1. 複数のソースにより送信され且つ1つの受信器で受信されたデジタル変調されたシンボルのシーケンスを検知する方法において、
    受信ベクトルと、チャンネル利得と、該複数のソースにより送信された送信ベクトルとの同相及び直交成分を別々に取扱うリアルドメイン表現を以下の如くに決定し、
    Figure 0005059758
    Figure 0005059758
    尚、y:受信ベクトル
    x:送信ベクトル
    H:チャンネル行列
    N:ノイズベクトル
    I:同相成分
    Q:直交成分
    T:送信アンテナ数
    R:受信アンテナ数
    該リアルドメイン表現を処理して三角行列を得、
    該受信器において、(i)送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づく送信シーケンスの硬判定検知及び対応するビットのデマッピング、及び(ii)送信シーケンスの数の該複雑性低減サーチであって該三角行列に基づく複雑性低減サーチに基づくビット軟出力値の発生、のうちの1つを実施する、
    ことを包含している方法。
  2. 請求項1において、チャンネル状態情報及び受信オブザベーションが該受信器において知られており、
    該チャンネル状態情報が複素行列を有しており、該複素行列は送信アンテナと受信アンテナとの間の複素利得チャンネル経路を表わすエントリを有しており、
    該受信オブザベーションが複素ベクトルを有している、
    方法。
  3. 請求項1において、更に、1組の規則に対する入力として、該シンボルが属する所望の直交振幅変調(QAM)又は位相シフトキーイング(PSK)コンステレーションの1つ又はそれ以上の特性を受取ることを包含している方法。
  4. 請求項1において、該リアルドメイン表現を処理することが、チャンネル行列の直交行列及び三角行列への分解を発生させるために該リアルドメイン表現の方程式を処理することを包含している方法。
  5. 請求項4において、
    受信アンテナの数が送信アンテナの数−1に等しく、且つ
    該リアルドメイン表現の方程式を処理することが該チャンネル行列を直交行列及び最後の2つの行を除去した三角行列へ分解することを包含している、
    方法。
  6. 請求項1において、該リアルドメイン表現を処理することが、
    チャンネル行列を使用してグラム行列を形成し、
    該グラム行列のコレスキー分解を実施する、
    ことを包含している方法。
  7. 請求項1において、該複数のソースが2個を超えるソースを包含しており、
    更に、異なるレイヤーの処理後信号対雑音比に基づいて送信したシンボルに対応する少なくとも幾つかのレイヤーの順番付けすることを包含している、
    方法。
  8. 請求項1において、該複雑性低減サーチが、候補シーケンスの値を使用して最小化問題を解くことを包含しており、該候補シーケンスの値は、
    1つ又はそれ以上の基準送信複素シンボルの同相及び直交成分に対する全ての可能な値であって候補値を表わしている可能な値を識別し、且つ
    該1つ又はそれ以上の基準シンボルの各候補値から開始して空間的判定帰還等化を介して1つ又はそれ以上の残存するシンボルの同相及び直交成分の値を得る、
    ことにより得られる方法。
  9. 請求項8において、
    該複雑性低減サーチが、少なくとも、最適ビット又はシンボル事後確率計算のために必要な1つ又はそれ以上の最も蓋然性のあるシーケンスを密接に近似し、且つ
    該複雑性低減サーチは、該考慮するステップ及び得るステップを送信アンテナの数に等しい回数繰り返すことを包含しており、該回数の各々は送信シンボルに対応するレイヤーの異なるディスポジションと関連しており、各レイヤーは該ディスポジションのうちの1つのみにおける基準レイヤーである、
    方法。
  10. 複数のソースにより送信されたデジタル的に変調されたシンボルのシーケンスを検知する装置において、
    該複数のソースにより送信された受信ベクトル、チャンネル利得及び送信ベクトルの同相及び直交成分を別々に取扱うリアルドメイン表現を以下の如くに決定し、
    Figure 0005059758
    Figure 0005059758
    尚、y:受信ベクトル
    x:送信ベクトル
    H:チャンネル行列
    N:ノイズベクトル
    I:同相成分
    Q:直交成分
    T:送信アンテナ数
    R:受信アンテナ数
    三角行列を得るために該リアルドメインを処理し、且つ
    (i)送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づく送信シーケンスの硬判定検知及び対応するビットのデマッピング、及び(ii)該送信シーケンスの数の複雑性低減サーチであって該三角行列に基づく複雑性低減サーチに基づくビット軟出力値の発生、のうちの少なくとも1つを実施する、
    べく動作可能な検知器を有している装置。
  11. 請求項10において、
    チャンネル状態情報及び受信オブザベーションが該検知器において知られており、
    該チャンネル状態情報が複素行列を有しており、該複素行列が送信アンテナと受信アンテナとの間の複素利得チャンネル経路を表わすエントリを有しており、且つ
    該受信オブザベーションが複素ベクトルを有している、
    装置。
  12. 請求項10において、
    該検知器が、該シンボルが属する所望の直交振幅変調(QAM)又は位相シフトキーイング(PSK)コンステレーションの1つ又はそれ以上の特性を入力として具備している1組の規則を有している装置。
  13. 請求項10において、該検知器が、チャンネル行列の直交行列及び該三角行列への分解を発生させるために該リアルドメイン表現の方程式を処理することにより該リアルドメイン表現を処理することが可能である装置。
  14. 請求項13において、
    受信アンテナの数が送信アンテナの数−1に等しく、且つ
    該検知器が、該チャンネル行列を直交行列及び最後の2つの行を除去した三角行列へ分解することにより該リアルドメイン表現の方程式を処理すべく動作可能である、
    装置。
  15. 請求項10において、該検知器が、
    チャンネル行列を使用してグラム行列を形成し、且つ
    該グラム行列のコレスキー分解を実施する、
    ことにより該リアルドメイン表現を処理すべく動作可能である装置。
  16. 請求項10において、
    該複数の装置が2個を超えるソースを有しており、
    該検知器が、更に、異なるレイヤーの処理後信号対雑音比に基づいて送信されたシンボルに対応する少なくとも幾つかのレイヤーを順番付けすべく動作可能である、
    装置。
  17. 請求項10において、該検知器が、候補シーケンスの値を使用して最小化問題を解くことにより該複雑性低減サーチを実施すべく動作可能であり、該検知器は、
    1つ又はそれ以上の基準送信複素シンボルの同相及び直交成分に対する全ての可能な値であって候補値を表わしている可能な値を識別し、且つ
    該1つ又はそれ以上の基準シンボルの各候補値から開始して空間的判定帰還等化を介して1つ又はそれ以上の残存するシンボルの同相及び直交成分の値を得る、
    ことにより該候補シーケンスの値を得るために動作可能である装置。
  18. 請求項17において、
    該複雑性低減サーチが、少なくとも、最適ビット又はシンボル事後確率計算のために必要とされる1つ又はそれ以上の最も蓋然性のあるシーケンスを密接に近似し、且つ
    該検知器が送信アンテナの数に等しい回数該考慮する動作及び得る動作を繰り返すことにより該複雑性低減サーチを実施すべく動作可能であり、該回数の各々が送信されたシンボルに対応するレイヤーの異なるディスポジションと関連しており、各レイヤーは該ディスポジションのうちの1つのみにおける基準レイヤーである、
    装置。
  19. 請求項10において、該検知器が少なくとも1個のプロセッサ及び該少なくとも1個のプロセッサにより使用される命令及びデータを格納すべく動作可能な少なくとも1個のメモリを有している装置。
  20. コンピュータ読取可能媒体上に実現されており且つプロセッサにより実行されるべく動作可能なコンピュータプログラムにおいて、受信ベクトルと、チャンネル利得と、複数のソースにより送信された送信ベクトルの同相及び直交成分を別々に取扱うリアルドメイン表現を以下の如くに決定し、
    Figure 0005059758
    Figure 0005059758
    尚、y:受信ベクトル
    x:送信ベクトル
    H:チャンネル行列
    N:ノイズベクトル
    I:同相成分
    Q:直交成分
    T:送信アンテナ数
    R:受信アンテナ数
    三角行列を得るために該リアルドメイン表現を処理し、且つ
    (i)送信シーケンスの数の複雑性低減サーチに基づいた送信シーケンスの硬判定検知及び対応するビットのデマッピング、及び(ii)該送信シーケンスの数の複雑性低減サーチであって該三角行列に基づく複雑性低減サーチに基づいたビット軟出力値の発生、のうちの少なくとも1つを実施する、
    ためのコンピュータ読取可能プログラムコードを有しているコンピュータプログラム。
  21. 請求項20において、
    チャンネル状態情報及び受信オブザベーションが知られており、
    該チャンネル状態情報は複素行列を有しており、該複素行列は送信アンテナと受信アンテナとの間の複素利得チャンネル経路を表わすエントリを有しており、且つ
    該受信オブザベーションが複素ベクトルを有している、
    コンピュータプログラム。
  22. 請求項20において、更に、1組の規則に対する入力として、該シンボルが属する所望の直交振幅変調(QAM)又は位相シフトキーイング(PSK)コンステレーションの1つ又はそれ以上の特性を受取るためのコンピュータ読取可能プログラムコードを有しているコンピュータプログラム。
  23. 請求項20において、該リアルドメイン表現を処理するための該コンピュータ読取可能プログラムコードが、チャンネル行列を直交行列と三角行列との分解を発生するために該リアルドメイン表現の方程式を処理するためのコンピュータ読取可能プログラムコードを有しているコンピュータプログラム。
  24. 請求項23において、
    受信アンテナの数が送信アンテナの数−1に等しく、且つ
    該リアルドメイン表現の方程式を処理するための該コンピュータ読取可能プログラムコードが、該チャンネル行列を直交行列及び最後の2つの行を除去した三角行列へ分解するためのコンピュータ読取可能プログラムコードを包含している、
    コンピュータプログラム。
  25. 請求項20において、該リアルドメイン表現を処理するための該コンピュータ読取可能プログラムコードが、
    チャンネル行列を使用してグラム行列を形成し、且つ
    該グラム行列のコレスキー分解を実施する、
    ためのコンピュータ読取可能プログラムコードを有しているコンピュータプログラム。
  26. 請求項20において、該複数のソースが2個を超えるソースを包含しており、且つ
    更に、異なるレイヤーの処理後信号対雑音比に基づく送信したシンボルに対応する少なくとも幾つかのレイヤーの順番付けのためのコンピュータ読取可能プログラムコードを有している、
    コンピュータプログラム。
  27. 請求項20において、該複雑性低減サーチが、候補シーケンスの値を使用して最小化問題を解くことを包含しており、該候補シーケンスの値は、
    1つ又はそれ以上の基準送信複素シンボルの同相及び直交成分に対する全ての可能な値であって候補値を表わしている可能な値を識別し、且つ
    該1つ又はそれ以上の基準シンボルの各候補値から開始して空間的判定帰還等化を介して1つ又はそれ以上の残存するシンボルの同相及び直交成分の値を得る、
    ためのコンピュータ読取可能プログラムコードを使用して得られるコンピュータプログラム。
  28. 請求項27において、
    該複雑性低減サーチが、少なくとも、最適ビット又はシンボル事後確率計算のために必要な1つ又はそれ以上の最も蓋然性のあるシーケンスを密接に近似し、且つ
    該複雑性低減サーチが、送信アンテナの数に等しい回数該考慮するステップ及び得るステップを繰り返すことを包含しており、該回数の各々が送信されたシンボルに対応するレイヤーの異なるディスポジションと関連しており、各レイヤーが該ディスポジションのうちの1つのみにおける基準レイヤーである、コンピュータプログラム。
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