JP5058560B2 - エッチング液管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造工程や液晶基板製造工程においてアルミニウム膜(例えばアルミニウムあるいはアルミニウム合金の薄膜、モリブデンあるいはモリブデン合金の第1薄膜とアルミニウムあるいはアルミニウム合金の第2薄膜;以下アルミニウム膜という)のエッチングに用いられるエッチング液の管理装置、詳しくは、エッチング液の循環使用における連続自動補給機構、酸濃度調整機構を併せて有する装置に関する。
液晶基板製造工程のアルミニウム膜エッチング工程においては、エッチング液として硝酸と燐酸の混合水溶液、硝酸と燐酸と酢酸の混合水溶液、硝酸と燐酸とマロン酸の混合水溶液などの酸を主成分とした混酸水溶液が、スプレー方式あるいはディップ方式などで使用されている。主として、硝酸と燐酸と酢酸の混合水溶液が多用されている。例えば、燐酸濃度が70.0%、酢酸濃度が10.0%、硝酸濃度が4.0%、残りの水分濃度が16.0%の水溶液が挙げられる。
従来法では、エッチング処理槽へ所定濃度の一定量のエッチング新液を充填してスタートし、経験等にもとづく基板処理枚数などを指標として、エッチング液が減量しつつ所定劣化濃度域に達したとき、予め用意した新液と一挙に全量交換するバッチ操業の形態をとっている。この液交換時期は槽容量や基板の種類、枚数等により一定ではないが、およそ4時間に1回の頻度で行なわれている。
アルミニウム薄膜のエッチング液として用いられる混酸水溶液は、使用中にエッチング槽からの排気に同伴して硝酸や酢酸が蒸発することで、硝酸濃度や酢酸濃度が下降して濃度変動を生じる。また、エッチング反応により、硝酸が消費されて硝酸濃度が下降する。また、燐酸はアルミニウム塩として消費されるが、硝酸、酢酸、水分の蒸発により濃縮され燐酸濃度が上昇する(例えば特許文献1参照)。
特開2004−319568号公報
そのため逐次エッチング性能が低下するが、従来は各々の酸濃度をリアルタイムで正確に測定することがほとんど行なわれず、かつ一定濃度に制御することが困難であった。
一部では、非水中和滴定法により間歇的に測定して濃度管理する装置があるが、装置が複雑であること、滴定試薬を使用する必要があること、間歇的な測定であるため制御性が良くないことなど多くの問題がある。
また、硝酸濃度を紫外線吸光光度法により測定する濃度管理装置があるが、エッチング反応により生成したNOx成分が硝酸濃度測定の波長域に吸光度を有して妨害するという問題がある。
さらに、モリブデンがエッチングにより溶解されると硝酸濃度測定の波長域に吸光度を有して妨害するという問題もある。
また、近赤外線吸光光度法と多変量解析法とを組み合わせて測定する濃度管理装置があるが、最も重要と考えられる硝酸濃度の測定精度が不十分などの問題がある。
従って、エッチングの基板処理に伴うエッチング液の酸濃度は経時的に変化して一定でないため、エッチング速度が変化して、エッチングによるアルミニウム薄膜の高精細寸法の精度制御が困難であり、またアルミニウム薄膜のテーパー角度の制御も困難であり、製品の品質を不安定にし、歩留りを低下させていた。
また液交換時の操業停止(ダウンタイム)により大幅な稼動率低下をきたし、エッチング液の交換作業に伴う労務コストが必要であった。
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、液晶基板製造工程の大量生産に適した簡便な従来技術によるライン搬送方式の利点を生かしながら、前述した従来技術の問題点を解消するものである。
すなわち、本発明の目的は、所定の原液を用意しておけばエッチング液を所定の硝酸濃度、酢酸濃度及び燐酸濃度に自動制御し、かつエッチング処理槽の液補給に対して適切な管理を行ない、もってエッチング性能を常時一定化するとともに、使用原液量を削減し、操業停止時間を大幅に短縮して総合的な製造コストの低減を可能とすることにある。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、硝酸を含む混酸のエッチング液を貯留するエッチング処理槽と、前記エッチング処理槽に貯留されたエッチング液を循環させるエッチング液循環機構と、前記エッチング液循環機構により循環させられるエッチング液によりエッチングされるアルミニウム膜を含む基板を搬送するエッチング処理機構と、を備えるエッチング処理装置において用いられるエッチング液管理装置において、エッチング液をサンプリングするエッチング液サンプリング手段と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈する希釈手段と、前記希釈手段により希釈されたエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、前記導電率計により得られた導電率値に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値が予め定められた目標値となるように、前記エッチング処理槽に補充液を供給する補充液供給手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、導電率計により得られた導電率値(硝酸濃度に相関する)に基づいて、エッチング処理槽に補充液を供給する補充液供給手段を備えているので、例えば、エッチング液の導電率(硝酸濃度に相関する)が目標値より低下し(すなわち、エッチング液の硝酸濃度が低下し)エッチング性能が低下したとしても、エッチング処理槽に補充液を供給することができるので、エッチング液の導電率(硝酸濃度に相関する)が予め定められた目標値となるように、すなわち、エッチング液の硝酸濃度が一定となるように管理することが可能となる。
これにより、エッチング性能の常時一定化、使用原液量の削減、操業停止時間大幅短縮が達成されるので、総合的な製造コストの低減が可能となる。
請求項2に記載の発明は、硝酸及び燐酸を含むエッチング液を貯留するエッチング処理槽と、前記エッチング処理槽に貯留されたエッチング液を循環させるエッチング液循環機構と、前記エッチング液循環機構により循環させられるエッチング液によりエッチングされるアルミニウム膜を含む基板を搬送するエッチング処理機構と、を備えるエッチング処理装置において用いられるエッチング液管理装置において、エッチング液をサンプリングするエッチング液サンプリング手段と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈する希釈手段と、前記希釈手段により希釈されたエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の水分濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計、又は、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の密度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する密度値を得る密度計と、前記導電率計により得られた硝酸濃度に相関する導電率値、前記吸光光度計により得られた水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記吸光光度計又は前記密度計により得られた燐酸濃度に相関する吸光度値又は密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算する成分濃度演算手段と、前記成分濃度演算手段により演算された成分濃度に基づいて、前記エッチング処理槽に補充液を供給する補充液供給手段と、を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、多成分演算法、即ち、多変量解析法(例えば、重回帰分析法)によりエッチング液の成分濃度を演算する成分濃度演算手段を備えているので、各成分濃度をより正確に演算することができるので、エッチング液の各成分濃度が予め定められた目標値となるようにより正確に管理することが可能となる。
これにより、エッチング性能の常時一定化、使用原液量の削減、操業停止時間の大幅短縮が達成されるので、総合的な製造コストの低減が可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記エッチング液は、燐酸、硝酸を含む水溶液であることを特徴とする。
これは、エッチング液の例示である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記エッチング液は、さらに有機酸、塩酸、硫酸、過塩素酸の少なくとも一つを含む水溶液であることを特徴とする。
これもエッチング液の例示である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記有機酸は、酢酸、マロン酸であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、硝酸及び燐酸を含むエッチング液を貯留するエッチング処理槽と、前記エッチング処理槽に貯留されたエッチング液を循環させるエッチング液循環機構と、前記エッチング液循環機構により循環させられるエッチング液によりエッチングされるアルミニウム膜を含む基板を搬送するエッチング処理機構と、を備えるエッチング処理装置において用いられるエッチング液管理装置において、エッチング液をサンプリングするエッチング液サンプリング手段と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈する希釈手段と、前記希釈手段により希釈されたエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の水分濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計と、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計、又は、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の密度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する密度値を得る密度計と、前記導電率計により得られた硝酸濃度に相関する導電率値、前記吸光光度計により得られた水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記吸光光度計又は前記密度計により得られた燐酸濃度に相関する吸光度値又は密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算する成分濃度演算手段と、を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、多成分演算法、即ち、多変量解析法(例えば、重回帰分析法)によりエッチング液の成分濃度を演算する成分濃度演算手段を備えているので、各成分濃度をより正確に演算するエッチング液濃度測定装置を得ることができる。
請求項7、9に記載の発明は、硝酸を含む混酸のエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈し、この希釈後のエッチング液の導電率を導電率計で測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る。
請求項7、9に記載の発明によれば、従来測定が困難であった酸を含む混酸のエッチング液の硝酸濃度の測定を、酸を含む混酸のエッチング液を純水で希釈し、この希釈後のエッチング液の導電率を導電率計で測定することのみで行うことが可能となる。
請求項8、10に記載の発明は、硝酸及び燐酸を含むエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈し、この希釈後のエッチング液の導電率を導電率計で測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得て、当該得られたエッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値、前記エッチング液の吸光度を吸光光度計で測定することにより得られる水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記エッチング液の吸光度を吸光光度計で測定することにより得られる燐酸濃度に相関する吸光度値又は前記エッチング液の密度を密度計で測定することにより得られる燐酸濃度に相関する密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算することを特徴とする。
請求項8、10に記載の発明によれば、多成分演算法、即ち、多変量解析法(例えば、重回帰分析法)によりエッチング液の各成分濃度をより正確に演算するエッチング液濃度測定装置を得ることができる。
本発明によれば、エッチング液を所定の硝酸濃度、酢酸濃度及び燐酸濃度に自動制御し、かつエッチング処理槽の液補給に対して適切な管理を行ない、もってエッチング性能を常時一定化するとともに、使用原液量を削減し、操業停止時間を大幅に短縮して総合的な製造コストの低減を可能とすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。ただし、これらの実施の形態に記載されている構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではなく、単なる説明例にすぎない。
〔第一実施形態〕
図1は、本発明の第一実施形態であるエッチング液管理装置を説明するための装置系統図である。
本実施形態のエッチング管理装置は、主として、エッチング処理においてエッチング液の硝酸濃度の管理が重要な場合などに適用されるものであり、エッチング液処理部A、エッチング液撹拌部B、補充液供給部C、導電率測定部D、エッチング液面レベル制御器29、及び、硝酸濃度制御部30等を備えている。
〔エッチング液処理部A〕
エッチング液処理部Aは、搬送される基板表面にエッチング液を噴射し、これにより基板表面をエッチングするためのものである。
図1に示すように、エッチング液処理部Aは、エッチング液が貯留されるエッチング処理槽1、エッチング処理槽1からオーバーフローしたエッチング液を受けるためのオーバーフロー槽2、エッチング室フード4、エッチング処理槽1上方に配置された、基板6を搬送するためのローラーコンベアー5、及び、エッチング液スプレー7等を備えている。
エッチング処理槽1とエッチング液スプレー7とは、途中に送液ポンプ8及びエッチング液の微細粒子等を除去するためのフィルター9が設けられた循環管路10により接続されている。
送液ポンプ8を作動させると、エッチング処理槽1に貯留されたエッチング液は、循環管路10を介してエッチング液スプレー7に供給され、このエッチング液スプレー7から噴射させられる。これにより、ローラーコンベアー5により搬送される基板6表面がエッチングされる。なお、基板6の表面はアルミニウム膜(例えばアルミニウムあるいはアルミニウム合金の薄膜、モリブデンあるいはモリブデン合金の第1薄膜とアルミニウムあるいはアルミニウム合金の第2薄膜;以下アルミニウム膜という)で覆われている。
エッチング後のエッチング液は、エッチング処理槽1に落下し再び貯留され、上記と同様、循環管路10を介してエッチング液スプレー7に供給され、このエッチング液スプレー7から噴射させられる。
〔エッチング液撹拌部B〕
エッチング液撹拌部Bは、主として、エッチング処理槽1内に貯留されたエッチング液を撹拌するためのものである。
エッチング処理槽1の底部と側部とは、途中に循環ポンプ11及び微細粒子除去用フィルター13が設けられた循環管路12により接続されている。
循環ポンプ11を作動させると、エッチング処理槽1に貯留されたエッチング液は、循環管路12を介して循環する。これにより、エッチング処理槽1に貯留されたエッチング液の清浄化と撹拌が行われる。
また、合流管路28を介して循環管路12に補充液が流入した場合、この流入した補充液は、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。
〔補充液供給部C〕
補充液供給部Cは、エッチング処理槽1内に補充液を供給するためのものである。補充液としては、エッチング原液、硝酸原液、エッチング新液及び純水がある。必ずしも全て必要というのではなく、エッチング液の組成、濃度変化の程度、設備条件、運転条件、補充液の入手条件などにより、最適な補充液及び供給装置が選択される。エッチング原液としては、酢酸、燐酸などの単酸原液、硝酸と酢酸を含む混酸原液などがある。
補充液供給部Cは、各補充液を貯留するための、エッチング原液供給缶20、硝酸原液供給缶21、エッチング新液供給缶22、及び、純水供給用の既設の配管等を備えている。
各缶20〜22及び純水供給用の既設の配管には、循環管路12に接続された合流管路28からパラレルに分岐した分岐管路がそれぞれ接続されている。各分岐管路の途中にはそれぞれ、液面レベル制御器29(又は導電率制御器30)により開閉制御される流量調節弁24〜27が設けられている。また、各缶20〜22にはN2ガス供給用の配管23が接続されており、この配管23から供給されるN2ガスにより各缶20〜22は0.1〜0.2MPa に加圧されている。このため、液面レベル制御器29(又は導電率制御器30)により流量調節弁24〜26のうちの少なくとも1つを開くように制御すると、その制御された流量調整弁に対応する補充液が、分岐管路、合流管路28、及び循環管路12を介してエッチング処理槽1内に圧送される。
例えば、液面レベル制御器29(又は導電率制御器30)により流量調節弁24を開くように制御すると、エッチング原液供給缶20に貯留されているエッチング原液が、分岐管路、合流管路28、及び循環管路12を介してエッチング処理槽1内に圧送される。同様に、液面レベル制御器29(又は導電率制御器30)により流量調節弁27を開くように制御すると、既設配管から純水が、分岐管路、合流管路28、及び循環管路12を介してエッチング処理槽1内に供給される。
なお、各補充液は、各分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。なお、合流管路28を介することなく、各分岐管路を循環管路12又はエッチング処理槽1に直接接続することも可能である。
各補充液のエッチング処理槽1への供給量は、例えば、液面レベル制御器29(又は導電率制御器30)により各流量調節弁24〜27を開く時間を制御することで調整される。
なお、エッチング処理槽1内に貯留されたエッチング液を排出するための液排出ポンプ19が設けられている。
〔導電率測定部D〕
本発明者は、実験により、エッチング処理槽1内に貯留されたエッチング液の硝酸濃度と、純水で所定比率に希釈したエッチング液(以下、希釈液ともいう)の導電率と、の間に相関関係があることを見出した。
図2は、縦軸が希釈液の導電率、横軸が硝酸濃度である座標系に、実際に測定した希釈液の導電率とその希釈液の導電率に対応する硝酸濃度とをプロットしたグラフである。図2から明らかなように、希釈液の導電率とその希釈液の導電率に対応する硝酸濃度とは、右肩上がりの直線に沿ってプロットされている。すなわち、希釈液の導電率と希釈液の硝酸濃度との間には直線関係があること、及び、この関係に基づけば、希釈液の導電率を検出することにより、硝酸濃度に相関する導電率値が得られること、が理解される。
導電率測定部Dは、上記発明者の知見に基づき、エッチング液処理部Aにおいて循環させられているエッチング液の導電率を測定することにより、硝酸濃度に相関する導電率値を得る。
導電率測定部Dは、循環管路10が接続されており途中にサンプリングポンプ38が設けられたサンプリング管路34、純水源(図示せず)が接続されており途中に純水ポンプ39が設けられた純水供給管路35、サンプリング管路34及び純水供給管路35が接続されておりサンプリング管路34及び純水供給管路35からエッチング液及び純水が流入する合流管路36、及び、合流管路36が接続されており合流管路36に流入し所定比率に希釈されたエッチング液の導電率を測定するための導電率計15を備えている。
サンプリングポンプ38及び純水ポンプ39を作動させると、循環管路10からサンプリング管路34を介してサンプリングされるエッチング液、及び、純水供給管路35から供給される純水は、合流管路36に流入し、合流管路36内において所定比率に希釈され(混合撹拌され)た後、導電率計15に供給される。
希釈の比率は、例えば、サンプリングポンプ38及び純水ポンプ39の送液流量を調節することで調整される。
導電率計15は、希釈液の導電率を連続測定する。これにより、硝酸濃度に相関する導電率値が得られる。なお、測定済みの希釈液は管路37からドレンされる。
導電率計15では希釈後のエッチング液の導電率を測定するが、所定比率(例えば10倍)に希釈されることは予め判明しているので、希釈前のエッチング液の硝酸濃度を測定できる。なお、導電率計15は、測定誤差を最小限とするための諸補償機能を有している。
〔エッチング液面レベル制御器29〕
エッチング液面レベル制御器29は、エッチング処理槽1内のエッチング液のエッチング液量を一定範囲に管理するためのものである。
液面レベル制御器29には、液面レベル計3、及び、流量調節弁24〜27が接続されている。液面レベル計3は、エッチング処理槽1に設けられたエッチング液の液面レベルを検出するためのものであり、エッチング処理中に基板6に付着して系外に持ち出されることで自然減量することによる液面レベル低下、あるいは、エッチング性能が劣化した液を強制排出したときの液面レベル低下等を検出する。
液面レベル制御器29は、液面レベル計3から入力される液面レベルが予め定められた目標値となるように、流量調節弁24〜27のうちの少なくとも1つを開閉制御する。これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液がエッチング処理槽1内に供給される。通常、エッチング処理槽1の液面レベルはオーバーフロー未満の液面レベル計3付近の位置となるように制御される。なお、目標値については、予め制御器29等に設定しておく。
〔導電率制御器30〕
導電率制御器30は、エッチング処理槽1内のエッチング液の硝酸濃度を一定範囲に管理するためのものである。
導電率制御器30には、導電率計15、及び、流量調節弁24〜27が接続されている。導電率制御器30は、導電率計15から入力される導電率が予め定められた目標値となるように、流量調節弁24〜27のうちの少なくとも1つを開閉制御する。これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液をエッチング処理槽1内に供給し、導電率(すなわち硝酸濃度)を調整する。なお、硝酸濃度(製品基板の品質管理上で必要なエッチング液の硝酸濃度)の目標値については、操業実績又は計算に基づき予め制御器30等に設定しておく。
〔動作例〕
次に、上記構成のエッチング処理装置の動作について説明する。以下、エッチング液として硝酸と燐酸と酢酸と純水を混合した溶液(例えば、約40℃の一定液温に保持されている)を使用した例について説明する。
エッチング液面レベル制御器29は、液面レベル計3から入力される液面レベルが予め定められた目標値に達していない場合(例えばエッチング処理槽1が空の場合)、液面レベル計3から入力される液面レベルが予め定められた目標値となるように、流量調節弁24〜27のうちの少なくとも1つを開くように制御する。
これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液は、各分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。
例えば、エッチング液面レベル制御器29は、液面レベル計3から入力される液面レベルが予め定められた目標値に達していない場合(例えばエッチング処理槽1が空の場合)、流量調節弁26を開くように制御する。これにより、その制御された流量調節弁26に対応する予め調合したエッチング新液は、分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。あるいは、各流量調節弁24、25、27を開くように制御し、エッチング新液とほぼ同等の濃度となるように、エッチング原液、硝酸原液、純水をエッチング処理槽1内に供給するようにしてもよい。
そして、エッチング液面レベル制御器29は、液面レベル計3から入力される液面レベルが予め定められた目標値に達した場合、先ほど開くように制御した流量調節弁を閉じるように制御する。
以上のエッチング液面レベル制御器29による制御により、エッチング処理槽1内のエッチング液のエッチング液量を一定範囲に管理することが可能となる。このエッチング液面レベル制御器29による制御は、エッチング液処理部Aによるエッチング開始後も継続して行われる。このため、エッチング液処理部Aによるエッチング中に基板6に付着して系外に持ち出されることでエッチング処理槽1内のエッチング液が減量したとしても、エッチング処理槽1内のエッチング液のエッチング液量を一定範囲に管理することが可能となる。その結果、新鮮な補充液が補給され、溶解アルミニウム濃度が希釈されることでエッチング性能が回復する。なお、排出ポンプ19を作動させることによりエッチング劣化液はドレン用配管を介して排出される。なお、ドレン用配管を経由させずにエッチング劣化液を直接系外に抜き出す場合もある。
次に、エッチング液処理部Aによるエッチングを開始する。すなわち、送液ポンプ8を作動させると、エッチング処理槽1に貯留されたエッチング液は、循環管路10を介してエッチング液スプレー7に供給され、このエッチング液スプレー7から噴射させられる。これにより、ローラーコンベアー5により搬送される基板6表面がエッチングされる。
エッチング後のエッチング液は、エッチング処理槽1に落下し再び貯留され、上記と同様、循環管路10を介してエッチング液スプレー7に供給され、このエッチング液スプレー7から噴射させられる。
このようにエッチング液処理部Aによるエッチングが行われている間、主として、基板6の処理枚数が増加するにつれて、硝酸が排ガスに同伴して蒸発することによりエッチング液の硝酸濃度が減少するので、エッチング液のエッチング性能が徐々に低下する。また、エッチング反応により硝酸が消費され硝酸濃度が減少するので、これによってもエッチング液のエッチング性能が徐々に低下する。
そこで、エッチング液の硝酸濃度減少に起因するエッチング性能低下を防止するべく、下記の制御を行う。
すなわち、サンプリングポンプ38及び純水ポンプ39を作動させると、循環管路10からサンプリング管路34を介してサンプリングされるエッチング液、及び、純水供給管路35から供給される純水は、合流管路36に流入し、合流管路36内において所定比率に希釈され(混合撹拌され)た後、導電率計15に供給される。
希釈の比率は、例えば、サンプリングポンプ38及び純水ポンプ39の送液流量を調節することで調整される。
なお、サンプリングポンプ38をエッチング処理槽1に接続してサンプリングすることも可能である。
導電率計15は、希釈液の導電率を連続測定する。これにより、硝酸濃度に相関する導電率値が得られる。なお、測定済みの希釈液は管路37からドレンされる。
導電率制御器30は、導電率計15から入力される導電率が予め定められた目標値(例えば4.0±1.0%)となるように、流量調節弁24、25、27のうちの少なくとも1つの流量調節弁を開くように制御する。
例えば、導電率制御器30は、エッチング液の導電率が目標値より低下したことを検出した場合、導電率計15から入力される導電率が予め定められた目標値となるように、流量調節弁25を開くように制御する。なお、硝酸濃度が低下すると酢酸濃度も低下するので、エッチング原液として缶20に酢酸を貯留しておけば、導電率制御器30は、流量調節弁24を開くことで、所定範囲の酢酸濃度となるよう制御できる。
これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液は、各分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。
そして、導電率制御器30は、導電率計15から入力される導電率が予め定められた目標値に達した場合、先ほど開くように制御した流量調節弁を閉じるように制御する。
以上の導電率制御器30による制御により、エッチング処理槽1内のエッチング液の硝酸濃度を一定範囲に管理することが可能となる。例えば、エッチング液処理部Aによるエッチング中に、硝酸濃度の下降、酢酸濃度の下降、燐酸濃度の上昇、基板6に付着して系外に持ち出されることによるエッチング処理槽1内のエッチング液の減量及びアルミニウムイオンの濃縮が進行したとしても、エッチング処理槽1内のエッチング液の硝酸濃度を一定範囲に管理することが可能となる。
なお、本実施形態では、通常において、エッチング処理槽1の液面レベルは、オーバーフロー未満の液面レベル計付近の位置で運転される。
〔第二実施形態〕
図3は、本発明の第二実施形態であるエッチング液管理装置を説明するための装置系統図である。
本実施形態のエッチング液管理装置は、主として、エッチング処理においてエッチング液の硝酸濃度の管理が重要な場合、水分濃度の管理が重要な場合などに適用されるものであり、第一実施形態であるエッチング液管理装置に、吸光度測定部E、及び、吸光度制御器31を付加したものである。他の構成については第一実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
〔吸光度測定部E〕
本発明者は、エッチング液の水分濃度と吸光度との関係を実験により検討した結果、吸光度の測定波長は、近赤外線領域の1920nmから1960nmの範囲が適切であること、特に1931nm付近の感度が大きく特に良好であること、を見出した。
図4は、縦軸が吸光度、横軸が水分濃度である座標系に、実際に測定した吸光度(測定波長λ=1931nm)とその吸光度に対応する水分濃度とをプロットしたグラフである。図4から明らかなように、吸光度(測定波長λ=1931nm)とその吸光度に対応する水分濃度とは、右肩上がりの直線に沿ってプロットされている。すなわち、吸光度(測定波長λ=1931nm)と水分濃度との間には直線関係があること、及び、この関係に基づけば、吸光度を検出することにより、水分濃度に相関する吸光度値が得られること、が理解される。
吸光度測定部Eは、上記発明者の知見に基づき、エッチング液処理部Aにおいて循環させられているエッチング液の吸光度を測定することにより、水分濃度に相関する吸光度値を得る。
吸光度測定部Eは、循環管路10から分岐した管路14を介して流入するエッチング液の吸光度を測定(例えば測定波長λ=1931nm)するための吸光光度計16を備えている。
循環管路10から管路14を介してサンプリングされるエッチング液は、吸光光度計16に供給される。なお、測定用の循環ポンプを使用してエッチング処理槽1の試料液を吸光光度計16に導入することも可能である。
吸光光度計16は、エッチング液の吸光度を連続測定する。これにより、水分濃度に相関する吸光度値が得られる。なお、測定済みのエッチング液は管路18を介して循環管路10に戻される。
なお、吸光光度計16は、測定誤差を最小限とするための諸補償機能を有している。
〔吸光度制御器31〕
吸光度制御器31は、エッチング処理槽1内のエッチング液の水分濃度を一定範囲に管理するためのものである。
吸光度制御器31には、吸光光度計16、及び、流量調節弁24〜27が接続されている。吸光度制御器31は、吸光光度計16から入力される吸光度が予め定められた目標値(例えば16.0±2.0%)となるように、流量調節弁24〜27のうちの少なくとも1つを開閉制御する。これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液をエッチング処理槽1内に供給し、吸光度(すなわち水分濃度)を調整する。なお、水分濃度の目標値については、操業実績又は計算に基づき予め制御器31等に設定しておく。
〔動作例〕
次に、上記構成のエッチング処理装置の動作について説明する(なお、第一実施形態と重複する動作についてはその説明を省略する)。
エッチング液処理部Aによるエッチングが行われている間、主として、水分が排ガスに同伴して蒸発することにより、あるいは、硝酸、酢酸、燐酸の成分バランスにより、エッチング液の水分濃度が減少する。
そこで、エッチング液の水分濃度減少に起因するエッチング性能低下を防止するべく、下記の制御を行う。
すなわち、循環管路10から管路14を介してサンプリングされるエッチング液は、吸光光度計16に供給される。
吸光光度計16は、エッチング液の吸光度を連続測定する。これにより、水分濃度に相関する吸光度値が得られる。なお、測定済みのエッチング液は管路18を介して循環管路10に戻される。
吸光度制御器31は、吸光光度計16から入力される吸光度値が予め定められた目標値(例えば16.0±2.0%)となるように、流量調節弁24、25、27のうちの少なくとも1つを開くように制御する。
例えば、吸光度制御器31は、エッチング液の吸光度値が目標値より低下したことを検出した場合(例えば、水分の蒸発により水分濃度が目標値より低下した場合)、吸光光度計16から入力される吸光度値が予め定められた目標値(例えば16.0±2.0%)となるように、流量調節弁27を開くように制御する。また、例えば、吸光度制御器31は、エッチング液の吸光度値が目標値より上昇したことを検出した場合(例えば、酢酸の蒸発により水分濃度が目標値より上昇した場合)、吸光光度計16から入力される吸光度値が予め定められた目標値(例えば16.0±2.0%)となるように、流量調節弁24及び25のうちの少なくとも一方の流量調節弁を開くように制御する。
これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液は、各分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。
そして、吸光度制御器31は、吸光光度計16から入力される吸光度値が予め定められた目標値に達した場合、先ほど開くように制御した流量調節弁を閉じるように制御する。
以上の吸光度制御器31による制御により、エッチング処理槽1内のエッチング液の水分濃度を一定範囲に管理することが可能となる。例えば、エッチング液の水分濃度が、主として排気ガスに同伴して水分が蒸発することにより、あるいは硝酸、酢酸、燐酸の成分バランスにより変化してエッチング性能が変動したとしても、エッチング処理槽1内のエッチング液の水分濃度を一定範囲に管理することが可能となる。
なお、本実施形態では、通常において、エッチング処理槽1の液面レベルは、オーバーフロー用の堰の位置付近にあり、補充液が補給されたときは、オーバーフロー用の堰から劣化したエッチング液がオーバーフローする。なお、基板6に付着して系外に持ち出されることでエッチング処理槽1内のエッチング液が減量した場合、液面レベル計オーバーフロー用の堰の位置より若干低下する。
〔第三実施形態〕
図5は、本発明の第三実施形態であるエッチング液管理装置を説明するための装置系統図である。
本実施形態のエッチング液管理装置は、主として、エッチング処理においてエッチング液の水分濃度の管理が重要な場合、燐酸濃度の管理が重要な場合などに適用されるものであり、第二実施形態であるエッチング液管理装置に、吸光度測定部F、及び、吸光度制御器32を付加し、導電率測定部Dを省略したものである。他の構成については第二実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
〔吸光度測定部F〕
本発明者は、エッチング液の燐酸濃度と吸光度との関係を実験により検討した結果、吸光度の測定波長は、近赤外線領域の2050nmから2300nmの範囲が適切であること、特に2101nm付近の感度が大きく特に良好であること、を見出した。
図6は、縦軸が吸光度、横軸が燐酸濃度である座標系に、実際に測定した吸光度(測定波長λ=2101nm)とその吸光度に対応する燐酸濃度とをプロットしたグラフである。図6から明らかなように、吸光度(測定波長λ=2101nm)とその吸光度に対応する燐酸濃度とは、右肩上がりの直線に沿ってプロットされている。すなわち、吸光度(測定波長λ=2101nm)と燐酸濃度との間には直線関係があること、及び、この関係に基づけば、吸光度を検出することにより、燐酸濃度に相関する吸光度値が得られること、が理解される。
吸光度測定部Fは、上記発明者の知見に基づき、エッチング液処理部Aにおいて循環させられているエッチング液の吸光度を測定することにより、燐酸濃度に相関する吸光度値を得る。
吸光度測定部Fは、循環管路10から分岐した管路14を介して流入するエッチング液の吸光度を測定(例えば測定波長λ=2101nm)するための吸光光度計17を備えている。なお、吸光光度計17は、吸光光度計16と一体的に構成してもよいし別体で構成してもよい。
循環管路10から管路14を介してサンプリングされるエッチング液は、吸光光度計16に供給されるとともに吸光光度計17にも供給される。なお、測定用の循環ポンプを使用してエッチング処理槽1の試料液を吸光光度計16及び吸光光度計17に導入することも可能である。
吸光光度計17は、エッチング液の吸光度を連続測定する。これにより、燐酸濃度に相関する吸光度値が得られる。なお、測定済みのエッチング液は管路18を介して循環管路10に戻される。
なお、吸光光度計17は、測定誤差を最小限とするための諸補償機能を有している。
〔吸光度制御器32〕
吸光度制御器32は、エッチング処理槽1内のエッチング液の燐酸濃度を一定範囲に管理するためのものである。
吸光度制御器32には、吸光光度計17、及び、流量調節弁24〜27が接続されている。吸光度制御器31は、吸光光度計17から入力される吸光度が予め定められた目標値(例えば70.0±2.0%)となるように、流量調節弁24〜27のうちの少なくとも1つを開閉制御する。これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液をエッチング処理槽1内に供給し、吸光度(すなわち燐酸濃度)を調整する。なお、燐酸濃度の目標値については、操業実績又は計算に基づき予め制御器32等に設定しておく。
〔動作例〕
次に、上記構成のエッチング処理装置の動作について説明する(なお、第二実施形態等と重複する動作についてはその説明を省略する)。
エッチング液処理部Aによるエッチングが行われている間、燐酸は、アルミニウム塩として消費されるが、硝酸、酢酸、及び、水分の蒸発により濃縮され、燐酸濃度が上昇する。
そこで、エッチング液の燐酸濃度減少に起因するエッチング性能低下を防止するべく、下記の制御を行う。
すなわち、循環管路10から管路14を介してサンプリングされるエッチング液は、吸光光度計16に供給されるとともに吸光光度計17にも供給される。
吸光光度計17は、エッチング液の吸光度を連続測定する。これにより、燐酸濃度に相関する吸光度値が得られる。なお、測定済みのエッチング液は管路18を介して循環管路10に戻される。
吸光度制御器32は、吸光光度計17から入力される吸光度値が予め定められた目標値(例えば70.0±2.0%)となるように、流量調節弁24、25、27のうちの少なくとも1つを開くように制御する。
例えば、吸光度制御器32は、エッチング液の吸光度値が目標値より低下したことを検出した場合、吸光光度計17から入力される吸光度値が予め定められた目標値(例えば70.0±2.0%)となるように、流量調節弁24、25、27のうちの少なくとも一つの流量調節弁を開くように制御する。
これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液は、各分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。
そして、吸光度制御器32は、吸光光度計17から入力される吸光度値が予め定められた目標値に達した場合、先ほど開くように制御した流量調節弁を閉じるように制御する。
以上の吸光度制御器32による制御により、エッチング処理槽1内のエッチング液の燐酸濃度を一定範囲に管理することが可能となる。例えば、燐酸はアルミニウム塩として消費されるとともに、硝酸、酢酸および水分の蒸発により濃縮され燐酸濃度が上昇したとしても、エッチング処理槽1内のエッチング液の水分濃度を一定範囲に管理することが可能となる。
なお、本実施形態では、エッチング処理槽1の液面レベルはオーバーフローの堰の位置付近で運転される。補充液が補給されたときは、オーバーフロー用の堰から劣化したエッチング液がオーバーフローする。なお、基板6に付着して系外に持ち出されることでエッチング処理槽1内のエッチング液が減量した場合、液面レベル計オーバーフロー用の堰の位置より若干低下する。
〔第四実施形態〕
図7は、本発明の第四実施形態であるエッチング液管理装置を説明するための装置系統図である。
本実施形態のエッチング液管理装置は、主として、燐酸濃度及び硝酸濃度が重要な管理項目の場合などに適用されるものであり、第一実施形態であるエッチング液管理装置に、第三実施形態で説明した吸光度測定部F、及び、吸光度制御器32を付加したものである。他の構成及び動作については第一実施形態等と同様であるのでその説明を省略する。
〔第五実施形態〕
図8は、本発明の第五実施形態であるエッチング液管理装置を説明するための装置系統図である。
本実施形態のエッチング液管理装置は、主として、硝酸濃度、水分濃度及び燐酸濃度のいずれもが重要な管理項目の場合などに適用されるものであり、第二実施形態であるエッチング液管理装置に、第三実施形態で説明した吸光度測定部F、及び、吸光度制御器32を付加したものである。
他の構成及び動作については第二実施形態等と同様であるのでその説明を省略する。
〔第六実施形態〕
図9は、本発明の第六実施形態であるエッチング液管理装置を説明するための装置系統図である。
本実施形態のエッチング液管理装置は、主として、硝酸濃度、水分濃度、燐酸濃度及び酢酸濃度のいずれもが重要な管理項目の場合や硝酸濃度、水分濃度、燐酸濃度及び酢酸濃度を正確に測定して管理する場合などに適用されるものであり、第五実施形態であるエッチング液管理装置に、多成分演算器33を付加したものである。他の構成については第五実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
〔多成分演算器33〕
本発明者は、実験により、硝酸、燐酸、さらには酢酸が共存する場合、硝酸濃度の希釈水溶液の導電率、水分濃度の吸光度、燐酸濃度の吸光度、燐酸濃度の密度の測定値は、それぞれ一つの成分だけに感応するわけでなく、相互に相関するので、重回帰分析によらなければより正確な濃度を求められないことを知見した。
また、本発明者は、相関関係による研究、及び、解析の結果、3種類の特性値(アルミニウム膜用エッチング処理槽内のエッチング液を純水で希釈した液の硝酸濃度を測定する導電率計の導電率値、エッチング液の水分濃度を測定する吸光光度計の吸光度値、エッチング液の燐酸濃度を測定する吸光光度計の吸光度値(または密度計の密度値))から、線形重回帰分析法(MLR−ILS)によりさらに正確なエッチング液の成分濃度(硝酸濃度、水分濃度、及び、燐酸濃度)を演算できること、この演算された硝酸濃度、水分濃度、及び、燐酸濃度を100%から差し引くことにより酢酸濃度を算出すること、を見出した。
ここで、重回帰分析の演算式について例示する。重回帰分析は校正と予測の二段階からなる。n成分系の重回帰分析において、校正標準溶液をm個用意したとする。i 番目の溶液中に存在するj 番目の成分の濃度をCijと表す。ここで、i = 1〜m、j = 1〜nである。m個の標準溶液について、それぞれ、p個の特性値(例えば、ある波長における吸光度とか導電率)Aik (k = 1〜p )を測定する。濃度データと特性値データは、それぞれ、まとめて行列の形(C, A)に表すことができる。
Figure 0005058560
これらの行列を関係づける行列を校正行列といい、ここでは記号S(Skj ; k = 1〜p、
j = 1〜n)で表す。
Figure 0005058560
既知のCとA(Aの内容は同質の測定値のみならず異質の測定値が混在しても構わない。例えば、吸光度と導電率。)からSを行列演算により算出するのが校正段階である。この時、p>=n、且つ、m>=np でなければならない。Sの各要素は全て未知数であるから、m>npであることが望ましく、その場合は次のように最小二乗演算を行う。
Figure 0005058560
ここで、上付きのTは転置行列を、上付きの−1は逆行列を意味する。
濃度未知の試料液についてp個の特性値を測定し、それらをAu(Auk ; k =1〜p)とすれば、それにSを乗じて求めるべき濃度Cu(C uj ; j = 1〜n)を得ることができる。
Figure 0005058560
これが予測段階である。
校正標準12(12個の校正標準溶液)のうち、一つを未知試料に見立てて、残り11標準で校正行列を求め、仮定した未知試料の濃度を算出して既知の値(重量調値)と比べる手法Leave-One-Out法によって、MLR-ILS計算を行った計算結果を表1に示す。表1は、近赤外2波長(1931,2101nm)と10倍希釈導電率から求めた燐酸、硝酸、水分の濃度である。
Figure 0005058560
多成分演算器33は、上記発明者の知見に基づき、多成分演算法、即ち、多変量解析法(例えば、重回帰分析法)により、正確なエッチング液の成分濃度を演算して調整、制御する。
多成分演算器33には、導電率計15、吸光光度計16、及び、吸光光度計17が接続されている。
多成分演算器33は、導電率計15、吸光光度計16、及び、吸光光度計17から入力される導電率、各吸光度から、多成分演算法、即ち、多変量解析法(例えば、重回帰分析法)によりさらに正確なエッチング液の成分濃度(硝酸濃度、水分濃度、及び、燐酸濃度)を演算し、さらに、この演算された硝酸濃度、水分濃度、及び、燐酸濃度を、100%から差し引くことにより酢酸濃度を算出し、これらの各濃度が予め定められた目標値となるように、流量調節弁24、25、27のうちの少なくとも1つの流量調整弁を開閉制御する。これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液をエッチング処理槽1内に供給し、各成分濃度を調整する。
〔動作例〕
次に、上記構成のエッチング処理装置の動作について説明する(なお、第一実施形態等と重複する動作についてはその説明を省略する)。
エッチング液処理部Aによるエッチングが行われている間、主として、基板6の処理枚数が増加するにつれて、酢酸が排ガスに同伴して蒸発することにより、エッチング液のエッチング性能が徐々に低下する。
そこで、エッチング液の酢酸濃度減少に起因するエッチング性能低下を防止するべく、下記の制御を行う。
多成分演算器33は、導電率計15、吸光光度計16、及び、吸光光度計17から入力される導電率、各吸光度から、多成分演算法、即ち、多変量解析法(例えば、重回帰分析法)によりさらに正確なエッチング液の成分濃度(硝酸濃度、水分濃度、及び、燐酸濃度)を演算し、さらに、この演算された硝酸濃度、水分濃度、及び、燐酸濃度を、100%から差し引くことにより酢酸濃度を算出し、これらの各濃度が予め定められた目標値(例えば硝酸濃度については目標値10.0±1.0%)となるように、流量調節弁24、25、27のうちの少なくとも1つの流量調整弁を開くように制御する。
これにより、その制御された流量調整弁に対応する補充液は、各分岐管路及び合流管路28を介して循環管路12に流入し、循環管路12内において循環するエッチング液と混合されながら、エッチング処理槽1内に供給される。
そして、多成分演算器33は、演算された各濃度が予め定められた目標値に達した場合、先ほど開くように制御した流量調節弁を閉じるように制御する。
以上の多成分演算器33による制御により、例えば、エッチング液の水分濃度が、主として排気ガスに同伴して水分が蒸発することにより、あるいは硝酸、酢酸、燐酸の成分バランスにより変化してエッチング性能が変動したとしても、エッチング処理槽1内のエッチング液の水分濃度を一定範囲に管理することが可能となる。
なお、本実施形態では、通常において、エッチング処理槽1の液面レベルはオーバーフローの堰の位置付近で運転される。
以上の各実施形態から明らかなように、本発明者は、各制御機能に基づく結果を相互補完的な関連で運用することによって、総合的にエッチング液組成の一定化、エッチング性能の一定化、連続操業、及びエッチング液使用量の削減を容易に実現することができることを実験により知見している。
なお、上記各実施形態では、エッチング液として硝酸と酢酸と燐酸及び純水の溶液を使用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、エッチング液として燐酸と硝酸と純水の溶液、燐酸と硝酸にさらに有機酸、塩酸、硫酸、過塩素酸の少なくとも1種を含む水溶液、前記の有機酸が、酢酸、マロン酸である水溶液を使用することもできる。
以上説明したように、上記各実施形態のエッチング液管理装置によれば、エッチング液を所定の硝酸濃度、酢酸濃度及び燐酸濃度に自動制御し、かつエッチング処理槽の液補給に対して適切な管理を行ない、もってエッチング性能を常時一定化するとともに、使用原液量を削減し、操業停止時間を大幅に短縮して総合的な製造コストの低減を可能とすることが可能となる。
記各実施形態のエッチング液管理装置によれば、さらに、次の効果を奏する。
(1)上記各実施形態のエッチング液管理装置を半導体や液晶基板のエッチング工程に適用することにより、エッチング液の硝酸濃度、水分濃度、燐酸濃度、及び、酢酸濃度を、リアルタイムで連続的に監視することができるので、エッチング液を一定濃度に精度よく制御することが可能となる。
(2)エッチング液を一定濃度に精度よく制御することが可能となるので、アルミニウム薄膜の高精細寸法の制御が一定化し、またアルミニウム薄膜のテーパー角度の制御も一定化して製品の歩留りが大幅に向上する。さらに、安定した液面レベルにおいて長時間の連続操業が可能となる。
(3)エッチング液の品質を一定に制御すること及び連続操業が可能になるので、液交換のダウンタイムと無駄な廃棄が無くなり、液使用量とエッチング液コストの大幅削減、稼動率の向上による生産性の大幅な向上、無人化による労務コストの低減など総合的効果が達成される。
次に、変形例について説明する。
本発明者は、エッチング液の燐酸濃度と密度との関係を実験により検討した結果、燐酸濃度の上昇により、密度が高くなることを見出した。図10は、縦軸が密度、横軸が燐酸濃度である座標系に、実際に測定した密度とその密度に対応する燐酸濃度とをプロットしたグラフである。図10から明らかなように、密度とその密度に対応する燐酸濃度とは、右肩上がりの直線に沿ってプロットされている。すなわち、密度と燐酸濃度との間には直線関係があること、及び、この関係に基づけば、密度を測定することで、燐酸濃度の測定が可能なこと、が理解される。
この発明者の知見に基づけば、上記各実施形態における吸光光度計17に代えて密度計17´を採用することが可能である。これによっても、上記各実施形態の効果を奏することが可能である。
本発明の第一実施形態であるエッチング液管理装置の系統図である。 エッチング液の硝酸濃度と希釈液の導電率との関係を示すグラフである。 本発明の第二実施形態であるエッチング液管理装置の系統図である。 エッチング液の水分濃度と吸光度との関係を示すグラフである。 本発明の第三実施形態であるエッチング液管理装置の系統図である。 エッチング液の燐酸濃度と吸光度との関係を示すグラフである。 本発明の第四実施形態であるエッチング液管理装置の系統図である。 本発明の第五実施形態であるエッチング液管理装置の系統図である。 本発明の第六実施形態であるエッチング液管理装置の系統図である。 エッチング液の燐酸濃度と密度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…エッチング処理槽、3…液面レベル計、5…ローラーコンベアー、6…基板、7…エッチング液スプレー、8…送液ポンプ、11…循環ポンプ、15…導電率計、16…吸光光度計、17…吸光光度計、17´…密度計、19…排出ポンプ、20…エッチング原液供給缶、21…硝酸原液供給缶、22…エッチング新液供給缶、24…原液流量調節弁、25…硝酸流量調節弁、26…新液流量調節弁、27…純水流量調節弁、29…液面レベル制御器、30…導電率制御器、31…吸光度制御器、32…吸光度制御器、33…多成分演算器

Claims (10)

  1. 硝酸を含む混酸のエッチング液を貯留するエッチング処理槽と、前記エッチング処理槽に貯留されたエッチング液を循環させるエッチング液循環機構と、前記エッチング液循環機構により循環させられるエッチング液によりエッチングされるアルミニウム膜を含む基板を搬送するエッチング処理機構と、を備えるエッチング処理装置において用いられるエッチング液管理装置において、
    エッチング液をサンプリングするエッチング液サンプリング手段と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈する希釈手段と、
    前記希釈手段により希釈されたエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、
    前記導電率計により得られた導電率値に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値が予め定められた目標値となるように、前記エッチング処理槽に補充液を供給する補充液供給手段と、
    を備えることを特徴とするエッチング液管理装置。
  2. 硝酸及び燐酸を含むエッチング液を貯留するエッチング処理槽と、前記エッチング処理槽に貯留されたエッチング液を循環させるエッチング液循環機構と、前記エッチング液循環機構により循環させられるエッチング液によりエッチングされるアルミニウム膜を含む基板を搬送するエッチング処理機構と、を備えるエッチング処理装置において用いられるエッチング液管理装置において、
    エッチング液をサンプリングするエッチング液サンプリング手段と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈する希釈手段と、
    前記希釈手段により希釈されたエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の水分濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計、又は、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の密度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する密度値を得る密度計と、
    前記導電率計により得られた硝酸濃度に相関する導電率値、前記吸光光度計により得られた水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記吸光光度計又は前記密度計により得られた燐酸濃度に相関する吸光度値又は密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算する成分濃度演算手段と、
    前記成分濃度演算手段により演算された成分濃度に基づいて、前記エッチング処理槽に補充液を供給する補充液供給手段と、
    を備えることを特徴とするエッチング液管理装置。
  3. 前記エッチング液は、燐酸、硝酸を含む水溶液であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエッチング液管理装置。
  4. 前記エッチング液は、さらに有機酸、塩酸、硫酸、過塩素酸の少なくとも一つを含む水溶液であることを特徴とする請求項3に記載のエッチング液管理装置。
  5. 前記有機酸は、酢酸、マロン酸であることを特徴とする請求項4に記載のエッチング液管理装置。
  6. 硝酸及び燐酸を含むエッチング液を貯留するエッチング処理槽と、前記エッチング処理槽に貯留されたエッチング液を循環させるエッチング液循環機構と、前記エッチング液循環機構により循環させられるエッチング液によりエッチングされるアルミニウム膜を含む基板を搬送するエッチング処理機構と、を備えるエッチング処理装置において用いられるエッチング液管理装置において、
    エッチング液をサンプリングするエッチング液サンプリング手段と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈する希釈手段と、
    前記希釈手段により希釈されたエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の水分濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計と、
    前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する吸光度値を得る吸光光度計、又は、前記エッチング液サンプリング手段によりサンプリングされたエッチング液の密度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する密度値を得る密度計と、
    前記導電率計により得られた硝酸濃度に相関する導電率値、前記吸光光度計により得られた水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記吸光光度計又は前記密度計により得られた燐酸濃度に相関する吸光度値又は密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算する成分濃度演算手段と、
    を備えることを特徴とするエッチング液濃度測定装置。
  7. 硝酸を含む混酸のエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈し、この希釈後のエッチング液の導電率を導電率計で測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得ることを特徴するエッチング液の硝酸濃度測定方法。
  8. 硝酸及び燐酸を含むエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈し、この希釈後のエッチング液の導電率を導電率計で測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得て、当該得られたエッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値、前記エッチング液の吸光度を吸光光度計で測定することにより得られる水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記エッチング液の吸光度を吸光光度計で測定することにより得られる燐酸濃度に相関する吸光度値又は前記エッチング液の密度を密度計で測定することにより得られる燐酸濃度に相関する密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算することを特徴とするエッチング液の成分濃度測定方法。
  9. 硝酸を含む混酸のエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈するエッチング液希釈部と、
    この希釈後のエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、
    を備えることを特徴とするエッチング液の硝酸濃度測定装置。
  10. 硝酸及び燐酸を含むエッチング液を、希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間に直線関係があるように、純水を加えて所定比率に希釈するエッチング液希釈部と、
    この希釈後のエッチング液の導電率を測定することにより、前記希釈液の導電率と前記エッチング液の硝酸濃度との間の直線関係に基づいて、前記エッチング液の硝酸濃度に相関する導電率値を得る導電率計と、
    前記エッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の水分濃度に相関する吸光度値を得る第1吸光光度計と、
    前記エッチング液の吸光度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する吸光度値を得る第2吸光光度計、又は、前記エッチング液の密度を測定することにより、前記エッチング液の燐酸濃度に相関する密度値を得る密度計と、
    前記導電率計で測定することにより得られる導電率値、前記第1吸光光度計で測定することにより得られる水分濃度に相関する吸光度値、及び、前記第2吸光光度計で測定することにより得られる燐酸濃度に相関する吸光度値又は前記密度計で測定することにより得られる燐酸濃度に相関する密度値から、多変量解析法により前記エッチング液の成分濃度を演算する多成分演算器と、
    を備えることを特徴とするエッチング液の成分濃度測定装置。
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