JP5058527B2 - ステッピングモータの駆動装置 - Google Patents

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    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/22Control of step size; Intermediate stepping, e.g. microstepping

Description

本発明は、ステッピングモータの駆動装置に関する。
従来から、ステッピングモータの駆動装置を用いたものとして、例えば、車両用の指示装置が知られている。この指示装置は、各種センサが計測した計測値を指針によって指示するもので、この指針を駆動するムーブメントとしてステッピングモータが用いられている。
このステッピングモータを駆動する駆動装置は、指針の現角度位置θ′と、目標角度位置θとの差分である移動量(θ−θ′)に応じて、ステッピングモータを回転させる。これにより、指針が移動量(θ−θ′)分、移動して目標角度位置θを指示するようになる。上記目標角度位置θは、各種センサが計測した計測値に基づき算出された角度データθiが入力される毎に、当該角度データθiに更新される。
また、駆動装置は、互いに位相が異なる周期的な駆動信号を供給し、周期的にステッピングモータ内部の励磁コイルの励磁状態を変化させることにより、この励磁コイルに囲まれたマグネットロータに回転トルクを発生させて、ステッピングモータを回転させる。
ところで、上記指示装置は、車両の振動あるいは雑音が重畳している角度データθiの入力等の原因により、指針が本来移動すべき移動量(θ−θ′)と、実際の移動量とが異なる脱調を起こしてしまうことがあった。そして、この脱調が繰り返されると、指針が指示する計測値と、各種センサが計測した計測値との間で誤差が生じ、正確な指示を行うことができなくなってしまう。
そこで、このような問題を解決するために、ステッピングモータに、その回転に連動する被駆動部材としての当接片と、この当接片との当接により、ステッピングモータの回転を機械的に停止させるストッパとを設ける。このストッパは、当接片と当接したとき、指針が計測値0を指示するように設ける。
そして、駆動装置は、例えば、電源が投入される毎に、当接片がストッパ側に向かうように、ステッピングモータを回転させて、当接片を強制的にストッパに当接させ、これにより、指針を強制的に計測値0の位置で停止させる初期化動作を行う。
以上の初期化動作を行うことにより、現位置θ′を計測値0であると認識しているとき、指針も実際に計測値0を指示することとなるため、指針が指示する計測値と、各種センサが計測した計測値との間の誤差をリセットすることができる。
しかしながら、上述した指示装置は、初期化時に当接片がどの位置にあるか分からないため、当接片を確実にストッパに当接させるためには、当接片を例えば、360°回転させる必要がある。このため、当接片が360°以内の回転途中でストッパに当接して、これ以上ステッピングモータがストッパ方向に回転できない状態になっても、ステッピングモータ内の励磁コイルの励磁状態が、周期的に変化し続けるという状態が発生する。
このような状態では、励磁コイルの励磁状態が一周期変化するうちに、ステッピングモータには、ストッパに向かう方向の回転トルクと、ストッパから離れる方向の回転トルクとが交互に発生する。そして、これにより、当接片がストッパに当接したり、当接片がストッパから離れる跳ね返しを交互に繰り返し、それにより、指針も計測値0の指示位置から跳ね返る挙動を示し、初期化動作時の見栄えが悪いという問題があった。
そこで、このような指針挙動を低減させる方法として、ステッピングモータの初期化動作時に所定位相範囲の回転トルクを低下させる方法がある(たとえば、特許文献1参照)。
図5は、上述の方法を実施した従来のステッピングモータの駆動装置を組み込んだ指示装置を示す図である。この指示装置は、ステッピングモータ1と、このステッピングモータ1により駆動される指針2と、ステッピングモータ1の回転を制御する駆動部3とを備えている。ステッピングモータ1は、2つの励磁コイル1a1および1a2と、N極およびS極が交互に5極づつ着磁され、励磁コイル1a1および1a2の励磁状態の変化に追従して回転するマグネットロータ1bと、マグネットロータ1bの駆動力を指針2に伝えるギア1cとを備えている。
さらに、ステッピングモータ1は、指針2側のギア1cの裏側に設けられ、マグネットロータ1bの回転に連動する被駆動部材としての当接片1dと、励磁コイル1a1および1a2、マグネットロータ1b、ギア1cおよび当接片1dを収容する図示しない収容ケースに設けられ、当接片1dとの当接により、マグネットロータ1bの回転を機械的に停止させるストッパ1eとを備えている。このストッパ1eは、当接片1dと当接したとき、指針2が文字板上の計測値0の目盛上を指示するように設けられている。
以下、当接片1dがストッパ1eに向かうようなステッピングモータ1の回転方向を逆転方向とする。これに対して、当接片1dがストッパ1eから離れるような、ステッピングモータ1の回転方向を正転方向とする。
駆動部3は、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央処理ユニット(CPU)3a、CPU3aのためのプログラム等を格納した読み出し専用メモリであるROM3b、各種のデータを格納すると共にCPU3aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM3c等を内蔵するマイクロコンピュータから構成されている。
ステッピングモータ1内の励磁コイル1a1および1a2は、駆動部3に接続されている。そして、この駆動部3から出力される周期的な駆動信号の供給を受けて、各励磁コイル1a1および1a2の励磁状態が周期的に変化し、マグネットロータ1bに回転トルクが発生する。また、上述した駆動部3には、例えば、イグニッションスイッチオンのタイミングで、電源投入が開始されるようになっている。
次に、上述の構成を有する指示装置においてCPU3aが行う初期化動作の処理手順を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。CPU3aは、車載バッテリからの電源投入が行われると、初期化動作を開始し、まず、RAM3cに格納された指針2の現位置θ′を読み出す(ステップS1)。この指針2の現位置θ′は、当然、当接片1dの現位置にも相当する。
なお、RAM3cは、電源遮断時でも内容を保持する不揮発性のものである。このため、電源投入開始が、エンジン始動に応じて駆動部3に対する電源投入が一時遮断された状態から、復帰したことによるものであれば、RAM3c内に格納された現位置θ′は、一時遮断される前の指針2の指示位置が格納されている。
次に、CPU3aは、読み出した現位置θ′と初期位置0°(=ストッパ位置)との差分(−θ′)に応じた分だけ、逆転方向の駆動信号Bをステッピングモータ1に供給する(ステップS2)。このステップS2の処理により、当接片1d及び指針2は、−θ′分、逆転方向に回転する。
図7は、駆動信号Bの位相φとステッピングモータ1に発生する回転トルクとの関係を示す図であり、(a)はトルク制御パターン、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。同図に示すように、駆動部3は、ステッピングモータ1に発生する回転トルクTが常に一定となるような、駆動信号Bを供給する。このとき、励磁コイル1a1及び1a2には各々、同図(b)に示す振幅一定のCOS電流と、このCOS電流に対して位相が90°ずれたSIN電流が流れる。車両の走行状態の計測量を指示する通常動作時においては、回転トルクTが常に一定となる正転方向の駆動信号Bを供給し、メータの指示を待つ。これに対して、初期化動作時のステップS2においては、図7に示される逆転方向の駆動信号Bが供給される。
駆動信号Bの出力が終了すると、次にCPU3aは、逆転方向の駆動信号Aをステッピングモータ1に供給する(ステップS3)。このステップS3の処理により、指針2は、計測値0に向かって、当接片1dは、ストッパ1eに向かって回転する。
図8は、駆動信号Aの位相φとステッピングモータ1に発生する回転トルクとの関係を示す図であり、(a)はトルク制御パターン、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。同図に示すように、駆動部3は、1電気サイクルにおける位相範囲R2 (0°〜180°)を供給したときのステッピングモータ1に発生する回転トルクTに対して、1電気サイクルにおける残りの位相範囲、すなわち位相範囲R1 (180°〜360°)を供給したときの回転トルクTが1/2になるような駆動信号Aが供給される。このとき、励磁コイル1a1及び1a2には各々、同図(b)に示すように、位相範囲R1 の振幅が、位相範囲R2 の振幅の1/2となるCOS電流、SIN電流が流れる。
このように、ステップS3において、逆転方向の駆動信号Aをステッピングモータ1に供給すれば、正転方向、つまり、当接片1dをストッパ1eから跳ね返す方向の回転トルクが発生する位相範囲R1 では、ステッピングモータ1に発生する回転トルクを小さくすることができるため、逆転方向から正転方向に反転する速度が遅く目立たなくなり、当接片1dの跳ね返りを抑えることができる。また、逆転方向、つまり、ストッパ1eに当接片1dを押しつける方向の回転トルクが発生する位相範囲R2 では、大きい回転トルクが発生する為、当接片1dの跳ね返りをより抑えることができる。
次に、CPU3aは、当接片1dが360°回転するのを待って(ステップS4でY)、駆動信号Aの供給を停止し、処理を終了する。
上述したように、この方法は、ステッピングモータの回転に連動する当接片1dをストッパ1eに当接させる初期化動作時に、駆動信号Aの位相角360°中の所定の位相範囲R1 を供給したときにステッピングモータ1に発生する回転トルクTが、360°中の残りの位相範囲R2 を供給したときに発生する回転トルクTより小さくなるような、駆動信号Aを供給し、ステッピングモータの回転トルクの大きさを所定位相範囲の間制御することにより、当接片1dの挙動、したがって指針2の挙動を低減することができる。
特開2004−364403号公報
しかし、上述の方法では、ギア1cのバックラッシュのバラツキや、ストッパ1eの成型位置のバラツキや、マグネットロータ1bのN極およびS極の着磁幅のバラツキ等に起因して、ステッピングモータ1内部のマグネットロータ1bの反転が発生する位相角(励磁位置)にバラツキがあり、逆転トルクが発生する位相角が個々のモータで異なるため、上記の初期化動作時(帰零時)の指針挙動にもバラツキが生じてしまうという問題があった。
すなわち、たとえば図9に示すように、当接片1dの跳ね返り時のトルクを制御すべく設定された位相範囲R1 の開始点180°に対して、ステッピングモータ1としてモータaが使用される場合、モータbが使用される場合およびモータcが使用される場合のそれぞれにおいて、逆転方向から正転方向への反転が発生する位相角(励磁位置)にバラツキがあり、それぞれのモータに備えられている当接片1dの実際の跳ね返りの開始位置が、設定された位相範囲R1 の開始点180°からずれ、それにより、指針2の挙動にバラツキが生じてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような課題を解決して、初期化動作時の被駆動部材の挙動を低減することができるステッピングモータの駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、複数の励磁ステップで1電気サイクルが構成され互いに位相が異なる複数の周期的な駆動信号を供給することによって、ステッピングモータに回転トルクを発生させ、前記駆動信号の1電気サイクルにおける第1の位相範囲において前記ステッピングモータに発生する第1の回転トルクが、前記第1の位相範囲を除いた残りの第2の位相範囲において前記ステッピングモータに発生する第2の回転トルクより小さくなる前記駆動信号を供給する駆動信号供給手段と、前記ステッピングモータの回転に連動する被駆動部材をストッパに当接させる初期化動作時に、前記駆動信号供給手段に前記駆動信号を供給させるように制御する制御手段とを備え、前記第1の位相範囲は、前記被駆動部材が前記ストッパに向かう第1の回転方向への回転により前記被駆動部材が前記ストッパに当接した状態で、前記第1の回転方向の前記駆動信号を供給し続けたとき、前記ステッピングモータに前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の回転トルクが発生する位相範囲を含むステッピングモータの駆動装置であって、前記ステッピングモータ固有の反転位相特性に応じたトルク制御パラメータが記憶されている第1の記憶手段と、前記駆動信号の前記回転トルクを設定するための駆動テーブルが記憶されている第2の記憶手段を備え、前記第1の記憶手段には、前記トルク制御パラメータとして、前記ステッピングモータに前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の回転トルクが発生する位相範囲における開始点の励磁ステップとして予め検出された跳ね返り励磁ステップ番号が記憶されており、前記第2の記憶手段には、各々が前記第1および第2の位相範囲を含み、第1の位相範囲の開始点がそれぞれ異なる複数の前記駆動テーブルが記憶されており、前記制御手段は、前記第2の記憶手段に記憶されている前記複数の駆動テーブルの中から、前記第1の位相範囲の開始点が前記第1の記憶手段に記憶されている前記跳ね返り励磁ステップ番号に適合する前記駆動テーブルを選択し、選択した駆動テーブルに基づいて前記第1および第2の位相範囲が設定された前記駆動信号を前記駆動信号供給手段より前記ステッピングモータに供給するように制御することを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、複数の励磁ステップで1電気サイクルが構成され互いに位相が異なる複数の周期的な駆動信号を供給することによって、ステッピングモータに回転トルクを発生させ、駆動信号の1電気サイクルにおける第1の位相範囲においてステッピングモータに発生する第1の回転トルクが、第1の位相範囲を除いた残りの第2の位相範囲においてステッピングモータに発生する第2の回転トルクより小さくなる駆動信号を供給する駆動信号供給手段と、ステッピングモータの回転に連動する被駆動部材をストッパに当接させる初期化動作時に、駆動信号供給手段に駆動信号を供給させるように制御する制御手段とを備え、第1の位相範囲は、被駆動部材がストッパに向かう第1の回転方向への回転により被駆動部材がストッパに当接した状態で、第1の回転方向の駆動信号を供給し続けたとき、ステッピングモータに第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の回転トルクが発生する位相範囲を含むステッピングモータの駆動装置であって、ステッピングモータ固有の反転位相特性に応じたトルク制御パラメータが記憶されている第1の記憶手段と、駆動信号の前記回転トルクを設定するための駆動テーブルが記憶されている第2の記憶手段を備えている。第1の記憶手段には、トルク制御パラメータとして、ステッピングモータに第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の回転トルクが発生する位相範囲における開始点の励磁ステップとして予め検出された跳ね返り励磁ステップ番号が記憶されており、第2の記憶手段には、各々が第1および第2の位相範囲を含み、第1の位相範囲の開始点がそれぞれ異なる複数の前記駆動テーブルが記憶されている。制御手段は、第2の記憶手段に記憶されている複数の駆動テーブルの中から、第1の位相範囲の開始点が第1の記憶手段に記憶されている跳ね返り励磁ステップ番号に適合する駆動テーブルを選択し、選択した駆動テーブルに基づいて第1および第2の位相範囲が設定された駆動信号を駆動信号供給手段よりステッピングモータに供給するように制御する。それにより、第2の記憶手段に記憶されている複数の駆動テーブルの中からステッピングモータ固有の反転位相特性に適合した駆動テーブルを選択して、トルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
請求項記載の発明によれば、ステッピングモータ固有の反転位相特性に合わせて、第2の記憶手段に記憶されている複数の駆動テーブルの中からステッピングモータの反転位相特性に適合した駆動テーブルを選択して、トルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係るステッピングモータの駆動装置を組み込んだ車両用の指示装置を示す図である。この指示装置は、ステッピングモータ1と、このステッピングモータ1により駆動される指針2と、ステッピングモータ1の回転を制御する駆動部3と、駆動部3に接続された書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM4とを備えている。すなわち、図1の指示装置においては、図5に示す従来構成と同一の構成に加えて、EEPROM4を備えている点が構成上の特徴である。この構成において、駆動部3は、請求項における駆動信号供給手段に相当し、CPU3aは、請求項における制御手段に相当し、ROM3bは、請求項における第2の記憶手段に相当し、EEPROM4は、請求項における第1の記憶手段に相当する。
駆動部3は、複数の励磁ステップで1電気サイクルが構成され互いに位相が90度異なる2つの周期的な駆動信号、すなわちCOS電流およびSIN電流をステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。1電気サイクルは、たとえば、均等に割り当てられた32の励磁ステップから構成される。
ROM3bには、駆動部3から出力される駆動信号の回転トルクを設定するための複数の駆動テーブルが予め記憶されている。複数の駆動テーブルは、図8に示すように、1電気サイクルにおける位相範囲R2 (0°〜180°)を供給したときのステッピングモータ1に発生する回転トルクTに対して、1電気サイクルにおける残りの位相範囲、すなわち位相範囲R1 (180°〜360°)を供給したときの回転トルクTが1/2になるような駆動信号Aが供給される基準のトルク制御パターンを持つ駆動テーブルが基準の駆動テーブルとされ、この基準の駆動テーブルと、この基準の駆動テーブルの位相範囲R1 (180°〜360°)の範囲と同一の範囲を持ち、位相範囲R1 の開始点180°と異なりかつ互いにも異なる開始点(すなわち、180°の前後にずれた値)となるトルク制御パターンを持つ複数の駆動テーブルとから構成されている。位相範囲R1 は、請求項における第1の位相範囲に相当し、位相範囲R2 は、請求項における第2の位相範囲に相当する。位相範囲R1 (180°〜360°)を供給したときの回転トルクTは、請求項における第1の回転トルクに相当し、位相範囲R2 (0°〜180°)を供給したときのステッピングモータ1に発生する回転トルクTは、請求項における第2の回転トルクに相当する。
EEPROM4には、ステッピングモータ1の初期化動作時のトルク制御に関連するトルク制御パラメータを予め記憶されている。すなわち、ステッピングモータ1の単品検査時または指示装置の配線板アセンブリ取付後のステッピングモータ1の検査時に、駆動部3より、当接片1dがストッパ1eに向かう逆転方向の駆動信号Bをステッピングモータ1に供給し、被駆動部材としての当接片1dがストッパ1eに当接した後、当接片1dがストッパ1eから離れる正転方向に跳ね返る時の励磁ステップである跳ね返り励磁ステップ番号を検出する。この跳ね返り励磁ステップ番号が、トルク制御パラメータとしてEEPROM4に予め記憶されている。なお、当接片1dがストッパ1eに向かうステッピングモータ1の逆転方向は、請求項における第1の回転方向に相当し、当接片1dがストッパ1eから離れるステッピングモータ1の正転方向は、請求項における第2の回転方向に相当する。
上述の跳ね返り励磁ステップ番号の検出は、たとえば、特開2002−112589号公報に示されている既知の技術を用いて行われる。すなわち、たとえばプッシュスイッチ(図示しない)を利用して、当接片1dと連動する指針2の跳ね返りを目視で確認した時に、このプッシュスイッチが押下されることによって、この時の励磁ステップ番号が跳ね返り励磁ステップ番号としてCPU3aで検出され、EEPROM4に記憶される。
このEEPROM4に記憶される跳ね返り励磁ステップ番号は、ステッピングモータ1固有の反転位相特性を反映したものであり、反転位相特性にバラツキが生じた場合は個々のステッピングモータで異なる値になる。また、この跳ね返り励磁ステップ番号は、跳ね返りの開始点を示し、その位相角は、初期化動作時に供給される駆動信号Aにおける位相範囲R1 の開始点の位相角に対応している。
そこで、CPU3aは、初期化動作時、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータとしての跳ね返り励磁ステップ番号を読み出し、読み出した跳ね返りステップ番号の位相角に適合する、位相範囲R1 の開始点の位相角を持つ駆動テーブルをROM3b内の複数の駆動テーブルの中から選択し、選択した駆動テーブルの位相範囲R1 およびR1 によるトルク制御パターンの駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
たとえば、EEPROM4に記憶されている跳ね返り励磁ステップ番号が16であれば跳ね返りステップ番号(16)に対応する位相角は(180°)であり、CPU3aは、位相範囲R1 の開始点の位相角(180°)および終了点の位相角(360°)を持つ基準の駆動テーブルをROM3b内の複数の駆動テーブルの中から選択し、選択した駆動テーブルの位相範囲R1 およびR2 によるトルク制御パターンの駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。この場合は、図8に示す駆動信号Aを供給した場合と同じ動作となる。
また、図2に示すように、EEPROM4に記憶されている跳ね返り励磁ステップ番号が16より大きく、それに対応する位相角が(180°−φx)であれば、CPU3aは、位相範囲R1 の開始点の位相角(180°−φx)および終了点の位相角(360°−φx)を持つ駆動テーブルをROM3b内の複数の駆動テーブルの中から選択し、選択した駆動テーブルの位相範囲R1 およびR2 によるトルク制御パターンの駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
図2(a)は駆動信号Aの位相φとステッピングモータ1に発生する回転トルクとの関係を示す図であり、(a)はトルク制御パターン、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。
それにより、跳ね返り時の正転トルクは、(180°−φx)から(360°−φx)の位相範囲R1 で50%になり、従来のように、設定されたトルク制御パターンの位相範囲R1 (180°〜360°)と実際の跳ね返り現象の起きる位相範囲のずれが生じることなく、跳ね返り現象が起きる全ての位相範囲において回転トルクが小さくなるので、初期化動作の当接片1dおよび指針2の挙動が軽減される。
同様に、図3に示すように、EEPROM4に記憶されている跳ね返り励磁ステップ番号が16より小さく、それに対応する位相角が(180°+φy)であれば、CPU3aは、位相範囲R1 の開始点の位相角(180°+φy)および終了点の位相角(360°+φy)を持つ駆動テーブルをROM3b内の複数の駆動テーブルの中から選択し、選択した駆動テーブルの位相範囲R1 およびR2 によるトルク制御パターンの駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
図3(a)はこの場合のトルク制御パターン、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。
それにより、跳ね返り時の正転トルクは、(180°+φy)から(360°+φy)の位相範囲R1 で50%になり、従来のように、設定されたトルク制御パターンの位相範囲R1 (180°〜360°)と実際の跳ね返り現象の起きる位相範囲のずれが生じることなく、跳ね返り現象が起きる全ての位相範囲において回転トルクが小さくなるので、初期化動作の当接片1dおよび指針2の挙動が軽減される。
次に、CPU3aが行う上述の初期化動作の処理手順を、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。CPU3aは、車載バッテリからの電源投入が行われると、初期化動作を開始し、まず、EEPROM4に予め記憶されたトルク制御パラメータを読み出す(ステップS11)。次に、CPU3aは、読み出したトルク制御パラメータに基づいてROM3b内の複数の駆動制御テーブルの中から上述のトルク制御パラメータに適合する駆動テーブルを選択し(ステップS12)、次に、CPU3aは、選択した駆動テーブルに基づく駆動信号Aを用いたステッピングモータ1の逆転処理を行う(ステップS13)。このステップS13の処理は、図6に示すステップS1〜S4の実行により行われる。
このように、第1の実施形態によれば、指示装置に使用されるステッピングモータ1の製造上の位相角発生特性にバラツキがあっても、EEPROM4に予め記憶されたステッピングモータ固有の跳ね返り励磁ステップ番号に基づいて、トルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに影響されることなく、ストッパ1eからの当接片1dの跳ね返りを軽減するので、初期化動作時の指針2の挙動を低減することができる。
第1の参考例)次に本発明の理解に役立つ第1の参考例について説明する。上述の第1の実施形態では、ROM3b内に基準の駆動テーブルを含む複数の駆動テーブルが予め記憶されているが、これに代えて第1の参考例では、ROM3b内には、図8に示すような基準のトルク制御パターンを持つ基準の駆動テーブルが1つだけ予め記憶された構成とされる。
そして、初期化動作時、CPU3aは、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータとしての跳ね返り励磁ステップ番号を読み出し、ROM3b内の基準の駆動テーブルにおける位相範囲R1 の開始点が、読み出した跳ね返りステップ番号と一致するように駆動テーブルをシフトし、シフト後の駆動テーブルの位相範囲R1 およびR2によるトルク制御パターンの駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
それにより、ROM3bに記憶されている駆動テーブルをステッピングモータの反転位相特性に適合するようにシフトして、トルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
第2の参考例)次に本発明の理解に役立つ第2の参考例について説明する。上述の第1の実施形態では、ROM3b内に基準の駆動テーブルを含む複数の駆動テーブルが予め記憶されているが、これに代えて第2の参考例では、駆動テーブルを予め記憶することなく、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータに基づいて駆動テーブルを算出するようにするものである。この場合、駆動テーブルの算出のための励磁ステップ変位量およびトルク補正係数等は、ROM3b(またはEEPROM4)に予め記憶しておく。
すなわち、初期化動作時、CPU3aは、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータとしての跳ね返り励磁ステップ番号を読み出し、読み出した跳ね返りステップ番号を位相範囲R1 の開始点とする位相範囲R1 およびR2によるトルク制御パターンの駆動テーブルを、ROM3b(またはEEPROM4)に予め記憶された励磁ステップ変位量およびトルク補正係数等を使用して算出し、算出した駆動テーブルによる駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
それにより、ステッピングモータ固有の跳ね返り励磁ステップ番号に基づいて、トルク制御範囲を算出して設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
第3の参考例)次に本発明の理解に役立つ第3の参考例について説明する。上述の第2の実施形態では、ROM3b内には、図8に示すような位相範囲R1 およびR2 が設定された基準のトルク制御パターンを持つ基準の駆動テーブルが1つだけ予め記憶された構成とされているが、これに代えて第3の参考例では、ROM3bに1電気サイクルの全部が位相範囲R2 とされたトルク制御パターンを持つ駆動テーブルが1つだけ予め記憶され、EEPROM4内には、跳ね返り励磁ステップ番号が位相範囲R1 の開始点を表すものとして記憶された構成とされる。
そして、初期化動作時、CPU3aは、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータとしての跳ね返り励磁ステップ番号を読み出し、読み出した跳ね返りステップ番号を開始点とする位相範囲R1 を、ROM3b内の駆動テーブルにおける位相範囲R2 の途中から1電気サイクルの最後までの範囲に代える演算を行い、演算後の駆動テーブルによる駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
それにより、ROM3bに記憶されている1電気サイクルの全部が位相範囲R2 とされている駆動テーブルにおいて、位相範囲R2 の途中から1電気サイクルの最後までをステッピングモータの反転位相特性に適合するように位相範囲R1 としてトルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
第4の参考例)次に本発明の理解に役立つ第4の参考例について説明する。上述の第3の実施形態では、ROM3b内には、EEPROM4内には、跳ね返り励磁ステップ番号が位相範囲R1 の開始点を表すものとして記憶された構成とされるが、これに代えて、第4の参考例では、跳ね返り励磁ステップ番号が位相範囲R1 の開始点を表すものとして記憶され、さらに、跳ね返り励磁ステップ番号から位相範囲R1 だけ離れた励磁ステップ番号が位相範囲R1 の終了点を表すものとして記憶された構成とされる。
そして、初期化動作時、CPU3aは、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータとしての跳ね返り励磁ステップ番号と、跳ね返り励磁ステップ番号から位相範囲R1 だけ離れた励磁ステップ番号とを読み出し、読み出した跳ね返りステップ番号と跳ね返り励磁ステップ番号から位相範囲R1 だけ離れた励磁ステップ番号とを開始点および終了点とする位相範囲R1 を、ROM3b内の駆動テーブルにおける位相範囲R2 の途中からの範囲に代える演算を行い、演算後の駆動テーブルによる駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
それにより、ROM3bに記憶されている1電気サイクルの全部が位相範囲R2 とされている駆動テーブルにおいて、位相範囲R2 の途中からステッピングモータの反転位相特性に適合するように位相範囲R1 としてトルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
第5の参考例)次に本発明の理解に役立つ第5の参考例について説明する。上述の第3の実施形態では、ROM3b内には、EEPROM4内には、跳ね返り励磁ステップ番号が位相範囲R1 の開始点を表すものとして記憶された構成とされるが、これに代えて、第5の参考例では、跳ね返り励磁ステップ番号が位相範囲R1 の開始点を表すものとして記憶され、さらに、跳ね返り励磁ステップ番号から位相範囲R1 に相当する励磁ステップ数が記憶された構成とされる。
そして、初期化動作時、CPU3aは、EEROM4に記憶されているトルク制御パラメータとしての跳ね返り励磁ステップ番号と励磁ステップ数を読み出し、読み出した跳ね返りステップ番号と励磁ステップ数から、ROM3b内の駆動テーブルにおける位相範囲R2 の途中からの位相範囲R1 に代える演算を行い、演算後の駆動テーブルによる駆動信号Aをステッピングモータ1の励磁コイル1a1および1a2に供給する。
それにより、ROM3bに記憶されている1電気サイクルの全部が位相範囲R2 とされている駆動テーブルにおいて、位相範囲R2 の途中からステッピングモータの反転位相特性に適合するように位相範囲R1 としてトルク制御範囲を設定することができ、ステッピングモータの反転位相特性のバラツキに起因する、ストッパからの被駆動部材の跳ね返りを軽減することができる。
以上説明したように、本発明によれば次の利点がある。
(1)個々のステッピングモータに応じた固有のトルク制御パラメータを予め記憶することにより、初期化動作時のステッピングモータの回転トルクを制御する駆動テーブルを、個々のステッピングモータに合わせて設定することができ、初期化動作時の指針挙動の発生を防ぐことができるトルク制御が可能となる。
(2)ステッピングモータのトルク制御のステップや制御の起点をパラメータにより指針帰零時の挙動が起きないモータの固有のトルク制御パラメータとして記憶するので、ギアのバックラッシュ等を必要以上に厳しくすることなく、安価に個々のステッピングモータに適合した挙動の少ないトルク制御が可能となる。
(3)ステッピングモータ単品の検査または配線基板アセンブリの組み付け後のステッピングモータの検査において、トルク制御パラメータとして、たとえば跳ね返り励磁ステップ番号を記憶させることにより、ステッピングモータ個々の反転位相特性のバラツキの影響をなくして、帰零時の指針の挙動に対しよりスムーズな指針の動きが可能となる。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施形態では、トルク制御パラメータとして跳ね返り励磁ステップ番号が予め記憶されるが、当接片1dがストッパ1eに当接した時の当接励磁ステップ番号を予め記憶し、これに基づいて駆動テーブルを選択、シフトまたは算出するように構成しても良い。この場合、当接励磁ステップ番号は、跳ね返り励磁ステップ番号から1電気サイクルの半分のサイクルに対応する励磁ステップ数だけシフトした励磁ステップ番号なので、跳ね返り励磁ステップ番号と同等にトルク制御パラメータとすることができる。
また、上述の実施形態では、駆動テーブルは、ROM3bに記憶されているが、これに代えて、EEPROM4に記憶されるように構成しても良い。
本発明の第1の実施形態に係るステッピングモータの駆動装置を組み込んだ指示装置を示す図である。(第1の実施形態) 図1の指示装置における駆動信号Aの位相φとステッピングモータ1に発生する回転トルクとの関係を示す図であり、(a)はトルク制御パターンの一例、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。(第1の実施形態) (a)は図1の指示装置における駆動信号Aのトルク制御パターンの他の例を示す図、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。(第1の実施形態) 図1の指示装置の初期化動作におけるCPU3aの処理手順を示すフローチャートである。(第1の実施形態) 従来のステッピングモータの駆動装置を組み込んだ指示装置を示す図である。(従来技術) 図5の指示装置の初期化動作におけるCPU3aの処理手順を示すフローチャートである。(従来技術) 図5の指示装置における駆動信号Bの位相φとステッピングモータ1に発生する回転トルクとの関係を示す図であり、(a)はトルク制御パターンの一例、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。 図5の指示装置における駆動信号Aの位相φとステッピングモータ1に発生する回転トルクとの関係を示す図であり、(a)はトルク制御パターンの一例、(b)は(a)に示すトルク制御パターンに基づくCOS電流およびSIN電流を示すタイムチャートである。 図5の指示装置における励磁コイル1a1、1a2に流れる駆動信号Aに対するステッピングモータの反転位相特性のバラツキを説明するタイムチャートである。
符号の説明
1 ステッピングモータ
1b ロータ
1d 当接片(被駆動部材)
1e ストッパ
2 指針
3 駆動部(駆動信号供給手段)
3a CPU(制御手段)
3b ROM(第2の記憶手段)
4 EEPROM(第1の記憶手段)

Claims (1)

  1. 複数の励磁ステップで1電気サイクルが構成され互いに位相が異なる複数の周期的な駆動信号を供給することによって、ステッピングモータに回転トルクを発生させ、前記駆動信号の1電気サイクルにおける第1の位相範囲において前記ステッピングモータに発生する第1の回転トルクが、前記第1の位相範囲を除いた残りの第2の位相範囲において前記ステッピングモータに発生する第2の回転トルクより小さくなる前記駆動信号を供給する駆動信号供給手段と、前記ステッピングモータの回転に連動する被駆動部材をストッパに当接させる初期化動作時に、前記駆動信号供給手段に前記駆動信号を供給させるように制御する制御手段とを備え、前記第1の位相範囲は、前記被駆動部材が前記ストッパに向かう第1の回転方向への回転により前記被駆動部材が前記ストッパに当接した状態で、前記第1の回転方向の前記駆動信号を供給し続けたとき、前記ステッピングモータに前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の回転トルクが発生する位相範囲を含むステッピングモータの駆動装置であって、
    前記ステッピングモータ固有の反転位相特性に応じたトルク制御パラメータが記憶されている第1の記憶手段と、前記駆動信号の前記回転トルクを設定するための駆動テーブルが記憶されている第2の記憶手段を備え、
    前記第1の記憶手段には、前記トルク制御パラメータとして、前記ステッピングモータに前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の回転トルクが発生する位相範囲における開始点の励磁ステップとして予め検出された跳ね返り励磁ステップ番号が記憶されており、
    前記第2の記憶手段には、各々が前記第1および第2の位相範囲を含み、第1の位相範囲の開始点がそれぞれ異なる複数の前記駆動テーブルが記憶されており、
    前記制御手段は、前記第2の記憶手段に記憶されている前記複数の駆動テーブルの中から、前記第1の位相範囲の開始点が前記第1の記憶手段に記憶されている前記跳ね返り励磁ステップ番号に適合する前記駆動テーブルを選択し、選択した駆動テーブルに基づいて前記第1および第2の位相範囲が設定された前記駆動信号を前記駆動信号供給手段より前記ステッピングモータに供給するように制御することを特徴とするステッピングモータの駆動装置。
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