JP5058123B2 - 加熱調理器、電力使用量制御システム - Google Patents

加熱調理器、電力使用量制御システム Download PDF

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Description

本発明は、加熱調理器、および加熱調理器の電力使用量を制御するシステムに関するものである。
一般に、各住戸では、電力会社から供給された電力を、分電盤を介し各部屋の回路に分岐、供給している。分電盤には主幹の遮断器、あるいは電力会社との契約電力にかかわる電力制限を行う遮断器が設置されている。当該住戸では、遮断器により最大電力使用量が制限されるので、ユーザは安全に電気を使用することができる。
一方、電気をエネルギーとする加熱調理器は、その安全性、利便性から広く普及が進んでいる。しかし、強い火力で調理する際に大きな電力を消費するため、遮断器の容量によっては、他の電気機器を同時に使用すると、遮断器の容量を超過し遮断器がOFFすることがある。
上記に関連した技術として、加熱調理器に関し、『設置される電力環境に合わせて十分に使用可能な熱調理器を提供すること』を目的とする技術として、『本発明に係る加熱調理器1は、電力により駆動する加熱調理器において、被加熱物を加熱するための複数の加熱手段15、16、17、18、19と、調理器の動作を制御する制御手段25、27と、前記制御手段25.27に調理器の操作・設定情報等を入力する操作手段26と、調理器全体で消費される総電力量の上限値としての定格電力を設定する定格電力設定手段31とを備え、前記定格電力設定手段31により定格電力を変更可能なことを特徴とする。』というものが提案されている(特許文献1)。
また、誘導加熱調理器に関し、『複数の誘導加熱装置を使用したときの総電力量を制限する為に、複数の誘導加熱装置の出力レベルを同時に制限すると共に、使用者に制限されていることを表示し警告する。』ことを目的とした技術として、『誘導加熱装置2および6と、各々の前記誘導加熱装置を個々にオンオフするあるいは出力レベルを変更するための操作手段13を備え、前記複数の誘導加熱装置2および6が同時にオンしているとき、同時に既設定の最大出力レベルより小さい既設定出力レベルに制限する誘導加熱調理器。』というものが提案されている(特許文献2)。
また、電気機器システムに関し、『一の電力系統から電力の供給を受ける複数の電気機器を有するシステムにおいて、優先度の高い電気機器を使用中、優先度の低い電気機器の消費電力を低減して、システム全体の電力需要を一定値以下に抑制する。』ことを目的とする技術として、『電子レンジ2からデマンド制御要求を出力し、デマンドコントローラ3にてこのデマンド制御要求を受け、空調機1に電力値指令を出力する。空調機1ではこの電力値指令を受けて、消費電力低減のための能力制御を行い、その制御が完了したことを検出して、能力制御中(低減完了)信号を出力する。デマンドコントローラ3にて、能力制御中信号を受けて、動作許可信号を出力し、電子レンジ2ではこの動作許可信号を受けて加熱を開始し、加熱終了を検出してデマンド信号の解除指示を出力する。デマンドコントローラ3にてこのデマンド信号の解除指示を受け、空調機1に電力値指令を出力し、空調機1ではその能力を回復する。』というものが提案されている(特許文献3)。
特開2005−76997号公報(要約) 特開2002−190376号公報(要約) 特開平11−98688号公報(要約)
住戸内における各電気機器の使用電力の状況は、時々刻々と変化する。
上記特許文献1に記載の技術では、定格電力設定手段31で設定した定格電力が使用可能電力の上限値となるが、遮断器の容量や、上記のような時々刻々と変化する他の電気機器の使用状況によっては、定格電力未満の電力量しか使用できない場合もある。
即ち、上記特許文献1に記載の技術では、加熱調理器が使用可能な電力量が経時変化する環境下において、必ずしも最良の使い勝手を提供することができない。
上記特許文献2に記載の技術では、オン状態にある誘導加熱装置の出力レベルが一律に制限される。そのため、特定の誘導加熱装置のみ火力を維持するといった、個別の使用状況に合わせた火力制御は困難である。
上記特許文献3に記載の技術では、機器単位で能力制御を行うことができるが、1つの機器が電力を消費する複数の機能を有する場合、各機能を個別に制限することについては考慮されていない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電力使用可能量が経時変化する環境下で使い勝手のよい加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱調理器であって、電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、当該加熱調理器の使用可能電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、当該加熱調理器の使用電力量が電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、を備え、御手段は、各加熱手段の使用電力量が電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が上限値を超えないようにし、電力配分決定手段は、他の電気機器の電力使用状況の時間経過により上限値が変化することに対応して制御手段が抑制を実行した後に、配分を初期化し、配分を初期化した後に、最初に使用された加熱手段の使用電力量が最大となるように配分を決定するものである。
本発明に係る加熱調理器によれば、被加熱物を加熱する加熱調理器であって、電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、当該加熱調理器の使用可能電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、当該加熱調理器の使用電力量が電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、を備え、御手段は、各加熱手段の使用電力量が電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が上限値を超えないようにし、電力配分決定手段は、他の電気機器の電力使用状況の時間経過により上限値が変化することに対応して制御手段が抑制を実行した後に、配分を初期化し、配分を初期化した後に、最初に使用された加熱手段の使用電力量が最大となるように配分を決定するため、当該加熱調理器の使用可能電力の上限値に基づき、各加熱手段の使用電力量の配分が決定されるので、ユーザは配分の範囲内で各加熱手段を使用することができる。
即ち、加熱調理器全体が一律に使用可能電力量を制限されるのではなく、各加熱手段の使用電力量の配分総和が上限値を超えなければよいので、配分の調整によって、ユーザは少なくともいずれかの加熱手段を自由に使用することができる。
これにより、加熱調理器全体の使用可能電力量が制限されている場合でも、ユーザは調理を制限されている感覚をあまり感じずに済み、使い勝手のよい加熱調理器を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。
加熱調理器100は、制御手段103、操作手段104、表示手段105、電力上限値決定手段106、電力配分決定手段107、第1加熱手段111、第2加熱手段112を備える。
制御手段103は、加熱調理器100の全体動作を制御する。
制御手段103は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンなどの演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
操作手段104は、ユーザが第1加熱手段111や第2加熱手段112の加熱出力の設定などの操作入力を行うための操作パネルなどで構成されている。ユーザが入力した操作内容は制御手段103に出力される。制御手段103はその操作内容に対応した制御動作を実行する。
表示手段105は、制御手段103の指示に基づき情報を表示する。
表示手段105は、例えば液晶ディスプレイなどの表示デバイスを用いて構成することができる。
電力上限値決定手段106は、加熱調理器100の外部より、加熱調理器100全体で使用することのできる許容電力値の通知を受け取る。そして、この値と加熱調理器100の定格電力値のうちいずれか小さいほうを、加熱調理器100の使用可能電力量の上限値として決定する。詳細は後述する。
また、電力上限値決定手段106は、上記許容電力値の通知を受け取るための通信インターフェースなどを適宜備える。
電力配分決定手段107は、電力上限値決定手段106が決定した上限値に基づき、第1加熱手段111と第2加熱手段112の使用可能電力量の配分を決定する。
電力上限値決定手段106と電力配分決定手段107は、これらの機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンなどの演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
また、制御手段103の一機能として構成してもよいし、独立の機能部として構成してもよい。
第1加熱手段111と第2加熱手段112は、加熱調理器100に供給される電力を使用して被加熱物を加熱する。
第1加熱手段111と第2加熱手段112は、同種類の加熱手段であってもよいし、異なる種類の加熱手段であってもよい。例えば、第1加熱手段111は誘導加熱手段、第2加熱手段112は電気ヒータ、といった構成が考えられる。
また、第1加熱手段111と第2加熱手段112の加熱出力は、必ずしも同一でなくともよい。
図1では、第1加熱手段111と第2加熱手段112の2つの加熱手段を備える構成を例示したが、加熱手段の数はこれに限られるものではない。
以下、説明上の必要に応じて、第3加熱手段113、第4加熱手段114、などの加熱手段を適宜例示的に使用する。
図2は、本実施の形態1に係る電力使用量制限システムの構成図である。
本実施の形態1に係る電力使用量制限システムは、住戸内に設置され、加熱調理器100、分電盤210、遮断器220、電灯線230、電気機器241および242、計測手段250、電力使用量制御手段260、通信媒体270を有する。
分電盤210は、電灯線230を介して電力会社から供給される電力を受電し、遮断器220を介して、分岐電灯線231および232に分電して出力する。
遮断器220は、当該住戸内の使用電力量が規定値を超えたときに電力会社からの受電を遮断する。
電気機器241および242は、家電機器などの電力を消費する機器である。
計測手段250は、当該住戸内の電力使用量を計測して電力使用量制御手段260に通知する。
電力使用量制御手段260は、加熱調理器100、電気機器241および242に、通信媒体270を介して使用可能電力量を通知する。
通信媒体270は、有線・無線などの通信ネットワークを形成する通信経路であり、加熱調理器100、分電盤210、電気機器241および242、計測手段250、電力使用量制御手段260を接続する。
また、各機器は必要な通信インターフェースなどを適宜備える。
電力使用量制御手段260は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンなどの演算装置とその動作を規定するソフトウェアで構成することもできる。
以上、本実施の形態1に係る電力使用量制限システムの構成を説明した。
次に、本実施の形態1に係る電力使用量制限システムの動作を、以下のステップ(1)〜(8)で説明する。
(1)加熱調理器100のユーザは、操作手段104を操作して加熱調理を開始するよう加熱調理器100に指示する。
制御手段103はその操作指示入力を受け取り、第1加熱手段111や第2加熱手段112の加熱動作を開始する。また、制御手段103は、このときの操作の状態などを表示手段105に表示させる。
(2)加熱調理器100が備える図示しないROM(Read Only Memory)などの記憶装置には、あらかじめ加熱調理器100の定格電力値が格納されている。
この定格電力値は、加熱調理器であれば一般に200V/20A=4000Wや、200V/30A=6000Wなど、概ね6000W以下の値が設定されている。
加熱調理器によっては、使用環境に応じて最適な定格電力値を用いることができるように、複数の値から定格電力値を選択設定可能としているものもある。
(3)電力使用量制御手段260は、図示しないROMなどの記憶装置を備える。この記憶装置には、当該住戸の遮断器220の容量や、電力会社との契約に基づく当該住戸の使用可能な最大電力値が格納されている。
電気機器241〜242や加熱調理器100が同時に稼動し、住戸全体の電力使用量が最大電力値を超過した場合には、遮断器220が作動し、電力の供給が遮断される。
(4)計測手段250は、当該住戸全体の電力使用量を計測し、電力使用量制御手段260に通知する。
(5)電力使用量制御手段260は、計測手段250からの上記通知に基づき、各電気機器241〜242や加熱調理器100が使用可能な許容電力値を算出し、通信媒体270を介して各機器に通知する。
電力使用量制御手段260は、各電気機器241〜242や加熱調理器100の優先順位に応じて上記許容電力値を算出、通知し、住戸全体として最大電力を超えないように各電気機器241〜242や加熱調理器100の能力制御を行わせる。
現在の電力使用値が使用可能な最大電力値を超過している場合には、使用電力量を下げるべき旨の指示として、許容電力値をマイナス値として通知することもできる。
(6)電力上限値決定手段106は、電力使用量制御手段260が通知する上述の許容電力値を受け取る。次に、電力上限値決定手段106は、通知された許容電力値に現在の加熱調理器100全体での電力使用量を加えた値と、加熱調理器100の定格電力値とを比較し、低いほうの値を現在の上限電力値として決定する。
(7)電力配分決定手段107は、加熱調理器100が備える第1加熱手段111と第2加熱手段112に、使用可能な電力量を配分する。配分手法の例については、後述の図3で説明する。
(8)以上のステップ(4)〜(7)の動作は、例えば所定時間間隔ごとに実行される。これにより、各加熱手段の使用可能電力の配分は、時々刻々と変化する当該住戸内の電力使用状況に追従して最適に設定される。
以上、本実施の形態1に係る電力使用量制限システムの動作を説明した。
次に、各加熱手段の使用可能電力の配分手法について説明する。
図3は、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。以下、図3の各ステップについて説明する。
(S300)
電力配分決定手段107は、使用可能電力の配分を開始する。
(S301)
電力配分決定手段107は、電力上限値決定手段106が決定した加熱調理器100の使用可能電力の上限値を、加熱調理器100が備える加熱手段の数で除算する。図1の構成例では、加熱手段の数は2である。
(S302)
電力配分決定手段107は、ステップS301の除算結果を、各加熱手段の使用可能電力量の配分として、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置に格納する。制御手段103は、その配分結果を読み取り、各加熱手段の使用電力を必要に応じて抑制する。
たとえば、電力上限値決定手段106が決定した上限値が5000Wであれば、各加熱手段には2500Wずつが配分される。制御手段103は、各加熱手段を2500W以下の電力使用量で動作させる。
以上のように、本実施の形態1によれば、加熱調理器100の使用可能電力量が制限された場合でも、電力配分決定手段107は、各加熱手段に所定の電力量を配分し、ユーザはその範囲内で加熱調理を継続することができる。
本実施の形態1では、各加熱手段に均等に電力を配分することとしたので、例えば複数の加熱手段を使用して比較的低加熱出力で同時に加熱調理を行いたいような場合には、ユーザの調理が妨げられることがなく、良好な使用感を提供することができる。
また、本実施の形態1において、計測手段250は住戸内の総電力使用量を経常的に監視して電力使用量制御手段260に通知している。
これにより、電気機器241〜242や加熱調理器100の電力使用量が遮断器220の作動閾値を超える前に、電力使用量制御手段260より各機器に電力使用量を抑えるよう通知し、遮断器220が動作する前にこれを未然に防止し、住戸内の全電気機器が突然停止するような事態を回避することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、各加熱手段に均等に使用可能電力量を配分する例を説明した。しかし、必ずしも全ての加熱手段が同等の電力量を要求しない場合も考えられる。
例えば、加熱調理器100上面に2つの第1加熱手段111と第2加熱手段112が設けられ、それぞれの最大出力が、2500W、2000Wというように異なる場合が考えられる。
また、加熱調理器100の内部に、グリルとして魚などを焼いたり、オーブンとして使用する1200W程度の第3加熱手段113が備えられている場合もある。
そこで、本発明の実施の形態2では、各加熱手段の電力使用量が異なる場合を考慮し、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する他手法を説明する。
なお、電力配分決定手段107が実行する配分手法以外の構成は、実施の形態1と同様である。
図4は、本実施の形態2において、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。以下、図4の各ステップについて説明する。
ここでは、加熱調理器100は、第1加熱手段111〜第3加熱手段113の3つの加熱手段を備えているものとする。また、ROMなどの記憶装置には、各加熱手段の電力使用量の配分割合があらかじめ格納されているものとする。
(S400)
電力配分決定手段107は、使用可能電力の配分を開始する。
(S401)
電力配分決定手段107は、ROMなどの記憶装置から、第1加熱手段111に配分する電力使用量の割合を取得する。ここでは、電力上限値決定手段106が決定した加熱調理器100の使用可能電力の上限値のうち5割を第1加熱手段111に配分するものとする。
(S402)
電力配分決定手段107は、ステップS401と同様の手順で、電力上限値決定手段106が決定した加熱調理器100の使用可能電力の上限値のうち3割を第2加熱手段112に配分する。
(S403)
電力配分決定手段107は、ステップS401と同様の手順で、電力上限値決定手段106が決定した加熱調理器100の使用可能電力の上限値のうち2割を第3加熱手段113に配分する。
(S404)
電力配分決定手段107は、ステップS401〜S403の結果をRAMなどの記憶装置に格納する。制御手段103は、その結果を読み取って電力量の抑制を実施する。
たとえば、電力上限値決定手段106が決定した上限値が5000Wであれば、第1加熱手段111に2500W、第2加熱手段112に1500W、第3加熱手段113に1000Wが配分される。
以上のように、本実施の形態2によれば、各加熱手段の仕様が異なる場合でも、各仕様に応じて電力使用量を最適に配分し、ユーザの使用感を向上させることができる。
また、本実施の形態2では、第1加熱手段111の配分割合を最も大きくして優先的に使用可能電力を配分する例を示した。例えば、ユーザが第1加熱手段111を最も頻繁に使用するような場合には、このように所定の加熱手段の使用可能電力量を、他の加熱手段よりも多く割り当てる構成が奏効する。
実施の形態3.
加熱調理器100が備える加熱手段が必要な加熱出力は、加熱調理器100の設置環境によって異なる場合もある。本発明の実施の形態3では、設置環境に合わせて各加熱手段に使用可能電力量を配分する例を示す。
なお、電力配分決定手段107が実行する配分手法以外の構成は、実施の形態1と同様である。
図5は、本実施の形態3に係る加熱調理器100の設置場所周辺を示す図である。ここでは加熱調理器100を家庭内の台所の壁際に設置した例を示す。
加熱調理器100は、誘導加熱を行う第1加熱手段111と第2加熱手段を本体上面に備えるとともに、グリル調理を行う第3加熱手段113を本体下部に備える。
加熱調理器100の向かって右側には壁21、左側には調理作業を行うための作業台22がある。作業台22の左方にはシンク23がある。第3加熱手段113の左方および下方には、収納24a〜24bがある。
一般に、ユーザが加熱調理器100を使用する際には、グリル調理よりも炒め調理や焼き調理などを行うことが多い。そのため、第1加熱手段111と第2加熱手段112は、第3加熱手段113よりも使用頻度が高い。
また、壁21のすぐ横にある第2加熱手段112は、鍋などの被加熱物を入れ替えたりする作業が行いにくいため、作業台22に近い第1加熱手段111の方が、使用頻度が高いと思われる。
そこで、電力配分決定手段107は、第1加熱手段111>第2加熱手段112>第3加熱手段113の順に、電力使用量を優先して割り当てる。
いずれの加熱手段が壁21から最も遠いかは、あらかじめROMなどの記憶装置にその加熱手段の番号などを格納しておいてもよいし、ユーザが操作手段104を介して指定するようにしてもよい。
本実施の形態3における「特定手段」は、上述のいずれの加熱手段が壁21から最も遠いかを指定する手段がこれに相当する。
本実施の形態3では、壁21から最も遠い加熱手段に電力使用量を優先して割り当てることを説明したが、この手法によれば、必ずしもその加熱手段の使用可能電力量が最も多くなるとは限らない。
一方、壁21から最も遠い加熱手段へ明示的に最も多い電力量を配分するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態3によれば、加熱調理器100全体の使用可能電力量が制限されたときでも、壁21から離れた第1加熱手段111の使用制限を最小限に留めることができる。
即ち、加熱調理器100の電力配分を、設置環境とユーザの使用感に好適に適合させ、使い勝手のよい加熱調理器100を提供することができる。
実施の形態4.
一般に、煮込み調理などの長い加熱時間を必要とする調理は、最初に着手するのが通常であると考えられる。このとき、その加熱手段は調理が完了するまで長時間の通電を必要とするので、優先的に電力量を割り当てることが望ましい。
そこで、本発明の実施の形態4では、先に使用された加熱手段に優先的に電力量を割り当てる例を説明する。
なお、電力配分決定手段107が実行する配分手法以外の構成は、実施の形態1と同様である。
図6は、本実施の形態4において、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。以下、図6の各ステップについて説明する。
ここでは、加熱調理器100は、第1加熱手段111〜第3加熱手段113の3つの加熱手段を備えているものとする。
(S600)
電力配分決定手段107は、使用可能電力の配分を開始する。
(S601)
制御手段103は、加熱手段に加熱動作を開始させる際に、その順序をRAMなどの記憶装置に格納しておく。最初に動作を開始する加熱手段の番号等のみを格納しておいてもよいし、全ての加熱手段の使用順序を格納してもよい。
電力配分決定手段107は、上記順序を記憶装置から取得し、最初に加熱動作を開始した加熱手段に優先的に電力使用量を配分する。割当量は、操作手段104で設定されている加熱出力レベルの設定を充足するまでとする。
(S602)
電力配分決定手段107は、ステップS601で配分した電力量の残りを、次の加熱手段に配分する。2番目に加熱動作を開始した加熱手段の番号等をRAM等の記憶装置から読み取って本ステップの対象にしてもよいし、規定の優先順位などに基づいて本ステップの対象とする加熱手段を定めてもよい。
(S603)
電力配分決定手段107は、ステップS601〜S602で配分した電力量の残りを、最後の加熱手段に配分する。
(S604)
電力配分決定手段107は、ステップS601〜S603の結果をRAMなどの記憶装置に格納する。制御手段103は、その結果を読み取って電力量の抑制を実施する。
上記図6の動作フローでは、最初に使用された加熱手段から優先的に電力量を割り当てることを説明したが、どの時点からカウントして最初であるかの基準時は、例えば以下のようにすることができる。
(1)加熱調理器100の電源がONされてから最初に使用された加熱手段を、優先割り当ての対象とする。
(2)電力配分決定手段107が前回配分を決定してから最初に使用された加熱手段を、優先割り当ての対象とする。
本実施の形態4では、最初に使用された加熱手段に電力使用量を優先して割り当てることを説明したが、この手法によれば、必ずしもその加熱手段の使用可能電力量が最も多くなるとは限らない。
一方、最初に使用された加熱手段へ明示的に最も多い電力量を配分するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態4によれば、先に加熱動作を開始した加熱手段は長時間の動作を要するという想定の下、その加熱手段を優先して電力量を配分する。
これにより、使用可能電力量が制限されたときでも、使用中の加熱手段の加熱出力が低下して加熱調理が中断されるようなことがなくなり、使い勝手のよい加熱調理器100を提供することができる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、加熱手段に電力量を配分するルールがあらかじめ定められている例を説明したが、配分の優先順位や量をユーザが設定できるようにしてもよい。
具体的には、例えば以下の(1)〜(2)のようにすることが考えられる。
(1)制御手段103は、表示手段105に、各加熱手段の電力使用量の配分優先順位や量を設定するための画面を表示させる。ユーザはその画面を見ながら操作手段104を操作して各加熱手段の優先順位や配分量を直接入力する。
制御手段103は、その設定内容をRAM等の記憶装置に格納し、後に電力量を配分する際にその内容を読み取って使用する。
(2)各加熱手段の優先順位や配分量を直接入力することに代えて、規定の配分ルールから好適なものを選択するようにしてもよい。
この場合、制御手段103は、例えば実施の形態1〜4で説明した配分ルールの中からいずれかを選択するための画面を表示手段105に表示させる。ユーザはその画面を見ながら操作手段104を操作して、いずれかのルールを選択する。その後の動作は、選択したルールに該当する実施の形態で説明したものと同様である。
本実施の形態5における「指定手段」は、操作手段104と表示手段105がこれに相当する。
実施の形態6.
加熱調理器100を実際に使用している際には、電力量配分の優先順位に関わらず、現在使用している加熱手段の加熱出力が低下すると困る場合も考えられる。そこで、本発明の実施の形態6では、このような事態を回避することのできる動作例を説明する。
なお、電力配分決定手段107が実行する配分手法以外の構成は、実施の形態1と同様である。
図7は、本実施の形態6において、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。以下、図7の各ステップについて説明する。
(S700)
電力配分決定手段107は、使用可能電力の配分を開始する。
(S701)
制御手段103は、現在加熱動作を行っている加熱手段がいずれであるかを判定する。いずれの加熱手段が動作しているかは、例えば加熱手段の通電を検出するセンサなどの検出結果を用いて判定してもよいし、各加熱手段の動作を開始する際にその旨のフラグ等をRAM等の記憶装置に格納しておいて、そのフラグに基づき判定してもよい。
(S702)
電力配分決定手段107は、ステップS701で制御手段103が判定した現在使用中の加熱手段に電力量を割り当てる。割当量は、操作手段104で設定されている加熱出力レベルの設定を充足するまでとする。
(S703)
電力配分決定手段107は、ステップS702で配分した電力量の残りを、他の加熱手段に配分する。配分手法は、ステップS702で電力量を配分した加熱手段を除き、実施の形態1〜5のいずれかで説明したものを用いるとよい。
(S704)
電力配分決定手段107は、ステップS701〜S703の結果をRAMなどの記憶装置に格納する。制御手段103は、その結果を読み取って電力量の抑制を実施する。
以上のように、本実施の形態6では、実施の形態1〜5で説明した配分ルールを用いつつ、既に使用している加熱手段への電力配分をこれらのルールに優先する。
そのため、いずれの配分ルールを用いているかを問わず、使用可能電力量が制限されることによって使用中の加熱手段が突然停止するような事態を確実に防止して、使い勝手のよい加熱調理器100を提供することができる。
実施の形態7.
以上の実施の形態1〜6では、所定の配分ルールにしたがって各加熱手段に電力量が配分されるが、加熱調理器100の使用状況によっては、配分が決定して加熱手段の使用可能電力量が抑制される前に、その旨をユーザが知りたい場合もある。
例えば、制御手段103が加熱手段の使用可能電力量を抑制する前に、不要な加熱手段をユーザが自ら停止すれば、それ以上電力量を抑制する必要がなくなる。
本発明の実施の形態7では、表示手段105を用いて上記のような要求に対応する動作例を説明する。なお、後述の図8で説明する動作フロー以外の構成は、実施の形態1〜6と同様である。
図8は、本実施の形態7に係る加熱調理器100の動作フローである。以下、図8の各ステップについて説明する。
(S800)
ユーザが加熱調理器100の電源をONすると、加熱調理器100は動作を開始する。
(S801)
制御手段103は、電流センサなどの適当な検出手段を用いて各加熱手段の使用電力量を測定し、その総和が電力上限値決定手段106の定めた上限値を超えて使用量抑制を実施する必要があるか否かを判定する。
抑制をする必要があればステップS802へ進み、必要がなければ本動作フローを終了して通常の加熱動作を継続する。
(S802)
制御手段103は、これから加熱手段の使用可能電力量を抑制する旨のメッセージなどの警告表示を、表示手段105に表示させる。
(S803)
制御手段103は、表示手段105に上記表示をさせた後、電力使用量の抑制を実施することなく所定時間待機する。ユーザは、その表示を見て使用電力量が上限値を超過している旨を知り、必要に応じて優先度の低い加熱手段を停止させるなどの対応を実施する。
(S804)
電力上限値決定手段106は、上限値を経常的に決定している。そのため、ステップS803で制御手段103が待機している間に、ユーザが加熱手段を停止させるなどして電力量に余裕が生じ、上限値が変化している場合がある。
上限値が大きく変化しているときは、ステップS801に戻って電力使用量の抑制要否を再度判定する。上限値が変化していないか、または変化が小さいときは、ステップS805へ進む。
本ステップの判断基準となる上限値の変化量の閾値は、例えばROMなどの記憶装置に格納しておくなどして、あらかじめ定めておく。
(S805)
電力配分決定手段107は、実施の形態1〜6のいずれかで説明した手法を用いて、各加熱手段の電力配分を決定する。
(S806)
電力配分決定手段107は、ステップS805の結果をRAMなどの記憶装置に格納する。制御手段103は、その結果を読み取って電力量の抑制を実施する。
以上のように、本実施の形態7によれば、制御手段103は、各加熱手段の電力使用量を抑制する前に、表示手段105にその旨を表示させてユーザに対応を促す。ユーザが何らかの対応を行って使用可能電力量の上限値が変更された場合は、制御手段103は電力使用量を抑制する必要がなくなる。
これにより、加熱調理器100全体としての使用可能電力量が抑制されても、ユーザにとって真に必要な加熱手段の動作が中断されることがなくなるので、ユーザにとって便宜である。特に、火加減を維持することが重要な調理を行っているような場合に、上記のような機能が奏効する。
実施の形態8.
実施の形態7では、各加熱手段の電力使用量の総和が上限値に達した時点で警告表示を行うことを説明した。この警告表示は、電力使用量の総和が上限値に達する前、例えば上限値の90%に達した時点で表示するようにしてもよい。
本発明の実施の形態8では、その動作例について説明する。なお、後述の図9で説明する動作フロー以外の構成は、実施の形態1〜7と同様である。
図9は、本実施の形態8に係る加熱調理器100の動作フローである。以下、図9の各ステップについて説明する。
(S900)
ユーザが加熱調理器100の電源をONすると、加熱調理器100は動作を開始する。
(S901)
制御手段103は、電流センサなどの適当な検出手段を用いて各加熱手段の使用電力量を測定し、その総和が電力上限値決定手段106の定めた上限値の所定割合(例えば90%)まで近づいたか否かを判定する。
(S902)
制御手段103は、まもなく電力使用量が上限値に達し、加熱手段の使用可能電力量を抑制する必要がある旨のメッセージなどの警告表示を、表示手段105に表示させる。
(S903)
制御手段103は、表示手段105に上記表示をさせた後、所定時間待機する。ユーザは、その表示を見て使用電力量が上限値に達しつつある旨を知り、必要に応じて優先度の低い加熱手段を停止させるなどの対応を実施する。
(S904)
制御手段103は、電流センサなどの適当な検出手段を用いて各加熱手段の使用電力量を測定し、その総和が電力上限値決定手段106の定めた上限値を超えて使用量抑制を実施する必要があるか否かを判定する。
抑制をする必要があればステップS905へ進み、必要がなければ本動作フローを終了して通常の加熱動作を継続する。
(S905)〜(S906)
図8のステップS805〜S806と同様である。
図9で説明した動作フローでは、ステップS902〜S903でユーザが加熱手段を停止するなどの対応を行うことを促した後にステップS904で抑制の要否を判定しているため、図8のステップS804に相当するステップは設けていない。
しかし、例えばステップS904とS905の間に、図8のステップS802〜S804に相当するステップを挿入し、実施の形態7と同様の動作を行ってもよい。
以上のように、本実施の形態8によれば、制御手段103は、各加熱手段の使用電力量の総和が、電力上限値決定手段106の決定した上限値に所定割合まで近づいてきたときは、表示手段105にその旨の警告表示を表示させてユーザに対応を促す。
これにより、加熱調理器100全体としての使用可能電力量が抑制されても、実施の形態7と同様に、ユーザにとって真に必要な加熱手段の動作が中断されることがなくなるので、ユーザにとって便宜である。
実施の形態9.
実施の形態7〜8では、表示手段105に所定の警告表示を表示させた後、所定時間経過後に電力使用量の抑制を行うことを説明した。
一方、ユーザが警告表示を確認してから抑制を実施するまでの間に、加熱手段を停止するなどの対応を行う時間がないような場合には、抑制の実施を一時的に保留したい場合も考えられる。
そこで、本発明の実施の形態9では、ユーザが上記警告表示を確認した旨を加熱調理器100に通知して抑制の実施を保留する構成と動作例を説明する。なお、その他の構成は実施の形態7〜8と同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図10は、本実施の形態9に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。
本実施の形態9に係る加熱調理器100は、実施の形態1の図1で説明した構成に加えて、新たに警告確認入力手段108を備える。その他の構成は図1と同様である。
警告確認入力手段108は、ユーザが表示手段105に表示される上述の警告表示を確認した旨を入力するための手段である。
警告確認入力手段108は、操作手段104の一部として例えば押下ボタンなどで構成することもできるし、操作手段104とは独立して設けることもできる。
本実施の形態9に係る加熱調理器100の動作は、実施の形態7〜8と概ね同様であるが、警告表示を確認した旨をユーザが警告確認入力手段108より入力した場合の動作が異なる。
制御手段103は、各加熱手段の電力使用量の抑制を実施する前(所定時間の待機中)に、警告確認入力手段108より確認入力があったか否かを判定する。確認入力があったときは、図8のステップS803や図9のステップS903の所定時間に加えて、さらに追加の所定時間(第2所定時間)待機する。
警告確認入力手段108より確認入力があったか否かを判定するステップや、第2所定時間の待機を実施するステップは、図8のステップS803や図9のステップS903の直後などに実行すればよい。
以上のように、本実施の形態9によれば、各加熱手段の電力使用量が抑制される前にこれを保留して、他の電気機器の動作を停止するなどの対応をとり、加熱調理器100を他の電気機器に優先して使用することができる。
即ち、警告確認入力手段108より確認入力を行うことは、ユーザが他の電気機器よりも加熱調理器100の動作を優先するという意思表明をするような意義がある。このように、警告確認入力手段108を設けることによって、いずれの加熱手段を優先するかの配分ルールとは異なる動作ルールを設けることができるのである。
実施の形態10.
実施の形態9において、制御手段103が電力使用量の抑制を上述の第2所定時間保留した後も、依然として電力使用量の総和が上述の上限値を超えている場合は、表示手段105に警告表示を改めて表示させてもよい。
これにより、ユーザが他の電気機器の停止などの対応を失念した場合でも、再度対応を促すことが可能となる。
実施の形態11.
実施の形態9〜10では、警告確認入力手段108より確認入力があったときは、制御手段103は電力使用量の抑制を第2所定時間保留することを説明した。一方、抑制を保留することに代えて、抑制の実施そのものを中止してもよい。
図11は、本実施の形態11に係る加熱調理器100の動作フローである。以下、図11の各ステップについて説明する。
なお、図11では図8の動作フローに加えて新たに警告確認入力手段108より確認入力があったか否かを判定するステップを追加した例を示したが、図9の動作フローに加えて同ステップを追加してもよい。
(S1100)〜(S1103)
図8のステップS800〜S803と同様である。
(S1104)
制御手段103は、表示手段105に警告表示をさせて所定時間待機した後、ユーザが警告確認入力手段108より確認入力を行ったか否かを判定する。確認入力があった場合は、以後の電力使用量の抑制に関するステップの実行を中止し、本動作フローを終了する。確認入力がなかった場合は、ステップS1105に進む。
(S1105)〜(S1107)
図8のステップS804〜S806と同様である。
以上のように、本実施の形態11によれば、ユーザは実施の形態9〜10と同様に、加熱調理器100を他の電気機器に優先して最大限に使用することができる。
実施の形態12.
一般に、住宅で使用される遮断器は、遮断器の定格を超過している量により遮断動作に至るまでの時間が異なる。超過量が少なければ長時間で、超過量が多ければ短時間で遮断動作に至る。
本発明の実施の形態12では、遮断器が遮断動作に至るまでの時間を電力使用量の抑制処理に反映した動作例を説明する。なお、その他の動作は実施の形態7〜11と同様である。
制御手段103は、実施の形態7〜11で説明した、表示手段105に警告表示をさせた後の待機時間(所定時間)を、各加熱手段の電力使用量の総和が上述の上限値をどの程度上回っているかに応じて定める。
上回っている量が大きければ所定時間を短くし、上回っている量が小さければ所定時間を長くする。どの程度の量に応じて所定時間をどの程度長くしたり短くしたりするかは、適当な閾値などを適宜定めて決定する。
以上のように、本実施の形態12では、各加熱手段の電力使用量の総和が上述の上限値を大きく上回って遮断器220が遮断動作を行う可能性が高い場合は、所定時間を短くしてユーザに早急の対応を促す。また、上回っている量が小さければ所定時間を長くして、ユーザの便宜を図る。
これにより、各電気機器や加熱調理器100の安全性を高めつつ、ユーザは加熱調理器100を最大限に利用することができる。
実施の形態13.
図12は、本発明の実施の形態13に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。本実施の形態13に係る加熱調理器100は、実施の形態1の図1で説明した構成に加えて、新たに加熱設定記憶手段109を備える。その他の構成は図1と同様である。
なお、その他の実施の形態で説明した構成に加えて、新たに加熱設定記憶手段109を備えてもよい。以下の説明では、図12の構成を用いる。
加熱設定記憶手段109は、例えばRAM等の書き込み可能な記憶装置で構成され、ユーザが操作手段104を介して入力した各加熱手段の加熱出力設定レベルを記憶する。
本実施の形態13における「加熱出力設定手段」は、操作手段104が相当する。
制御手段103は、実施の形態1〜12のいずれかで説明した、各加熱手段の電力使用量を抑制する処理を実施する。
抑制の実施後、ユーザが他の電気機器を停止するなどの対応を行い、加熱調理器100に割り当てることのできる使用可能電力量が所定量以上回復し、上述の上限値が増える場合がある。
このとき、制御手段103は、加熱設定記憶手段109に格納されている従前の加熱出力設定レベルを読み取り、各加熱手段の加熱出力レベルをその値に復帰させる。
なお、上記の「所定量以上」とは、1つ以上の加熱手段が加熱出力レベルを復帰可能な量であったり、あるいはいずれかの加熱手段の加熱出力レベルが1段階以上上げられるに相当する量などが考えられる。
必ずしも、加熱設定記憶手段109に記憶する設定まで復帰できなくとも、加熱出力レベルがひとつ復帰するだけでも、ユーザの使い勝手を回復することができる。
以上のように、本実施の形態13において、制御手段103は、電力使用量を抑制した後、加熱調理器100に割り当てることのできる使用可能電力量が回復したときは、各過熱手段の加熱出力レベルを従前のレベルにまで自動的に復帰させる。
これにより、ユーザの操作負担が軽減され、使い勝手のよい加熱調理器100を提供することができる。
実施の形態14.
実施の形態13では、制御手段103は各加熱手段の加熱出力レベルを自動的に復帰させることを説明した。しかし、ユーザがその旨を認識していないままで自動復帰を行うと、加熱出力が一時的に過剰になって、例えば被調理物が焦げたり、鍋が吹きこぼれたりする可能性がある。
これを回避するために、本実施の形態14に係る加熱調理器100では、制御手段103は上述の自動復帰を行う前に、その旨を表示手段105に表示させる。
これにより、ユーザにとっては加熱出力が復帰する旨を事前に認識することができるので、これに備えておくことができ、安全性が増す。
なお、表示手段105以外の手段、例えば音声通知などの手段により、自動復帰を行う旨をユーザに通知してもよい。
本実施の形態14における「加熱出力復帰通知手段」は、表示手段105、または上述の音声通知などの他手段がこれに相当する。
実施の形態15.
図13は、本発明の実施の形態15に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。本実施の形態15に係る加熱調理器100は、実施の形態13の図12で説明した構成に加えて、新たに復帰許可入力手段110を備える。その他の構成は図12と同様である。
復帰許可入力手段110は、各加熱手段の加熱出力レベルが自動的に復帰しようとしていることをユーザが確認した旨を入力するための手段である。
復帰許可入力手段110は、操作手段104の一部として例えば押下ボタンなどで構成することもできるし、操作手段104とは独立して設けることもできる。
本実施の形態15に係る加熱調理器100の動作は、実施の形態14と概ね同様であるが、自動復帰することを確認した旨をユーザが復帰許可入力手段110より入力した場合の動作が異なる。
制御手段103は、各加熱手段の加熱出力レベルを復帰させる前に、復帰許可入力手段110より確認入力があったか否かを判定する。確認入力があったときは、実施の形態13〜14と同様に、各加熱手段の加熱出力レベルを従前のレベルまで復帰させる。
確認入力がなかったときは、加熱出力レベルが自動復帰することをユーザが認識していない可能性があり、上述のような不都合が生じるおそれがある。
そこで、制御手段103は、確認入力がなかったときは、加熱出力レベルを自動復帰させることなく、そのままの加熱出力レベルを維持する。
以上のように、本実施の形態15によれば、制御手段103は、復帰許可入力手段110より確認入力があった場合のみ、上述の自動復帰を行う。
そのため、ユーザが気付かないうちに各加熱手段の加熱出力レベルが上昇し、例えば被調理物が焦げたり、鍋が吹きこぼれたりすることはなく、安全性を高めることができる。
実施の形態16.
実施の形態13〜15では、制御手段103は各加熱手段の加熱出力レベルを自動復帰させることを説明した。
一方、ユーザにとっては、自ら加熱出力を所望のレベルまで復帰させたいので、加熱出力を復帰することが分かるのみで十分である、という場合も考えられる。
そこで、本発明の実施の形態16では、上記の旨を表示手段105で表示して、ユーザが自ら加熱出力レベルを復帰させることを促す構成と動作例を説明する。
本実施の形態16における「復帰可能表示手段」は、表示手段105が相当する。
図14は、本実施の形態16に係る加熱調理器100が備える表示部105の画面表示例である。その他の構成は、実施の形態13〜15と同様である。
表示領域121、122、123は、それぞれ第1加熱手段111、第2加熱手段112、第3加熱手段113の加熱出力レベルとその設定を表示する領域である。
現在出力表示領域124は、第2加熱手段112の現在の出力を表示している。
設定出力表示領域125は、ユーザが設定した設定出力を表示する。ここでは加熱出力レベルを8段階で設定可能な例を示す。
お知らせ表示領域126は、当該加熱手段にかかわるユーザに対するメッセージを表示する。
制御手段103は、実施の形態1〜12のいずれかで説明した、各加熱手段の電力使用量を抑制する処理を実施する。
抑制の実施後、ユーザが他の電気機器を停止するなどの対応を行い、して加熱調理器100に割り当てることのできる使用可能電力量が所定量以上回復し、上述の上限値が増える場合がある。
このとき、制御手段103は、実施の形態13〜15と同様に、加熱設定記憶手段109に格納されている従前の加熱出力設定レベルを読み取る。
次に、制御手段103は、加熱出力レベルを復帰することができる加熱手段について、加熱設定記憶手段109より読み取った従前の加熱出力設定レベルを設定出力表示領域125に表示させるとともに、現在の加熱出力レベルを現在出力表示領域124に表示させる。
また、お知らせ表示領域126に、当該加熱手段の出力を復帰することができる旨のメッセージを表示させる。
図14の表示例では、コンロ右(第2加熱手段112)の加熱出力を復帰することができる旨のメッセージが、お知らせ表示領域126に表示されている。
また、コンロ右の現在の加熱出力レベルは4、従前の加熱出力レベルは7であった旨が現在出力表示領域124と設定出力表示領域125に表示されている。
実施の形態13〜15とは異なり、制御手段103は、各加熱手段の加熱出力レベルを復帰させる処理は実施せず、単にユーザに図14のような必要情報を提示するに留まる。
ユーザは、図14のような画面表示を参照し、必要であれば加熱出力レベルの復帰操作を自ら行う。
これにより、現在の調理の状況に応じてユーザの判断で最良の出力に設定することが可能となる効果がある。
もし、ユーザが加熱調理器100の前に不在で、表示手段105を参照することができない場合には、図14の状態がそのまま放置されることになる。
制御手段103は、図14の状態が所定時間継続したときは、ユーザが自ら復帰操作を行うことはないものと判断し、現在の加熱出力レベルを保持するか、または実施の形態13〜15で説明したような自動復帰を実施する。
出力を保持するか、または自動復帰するか、いずれの制御を実施するかは、一意に決めておくことも可能であるが、安全性と利便性の観点からユーザがあらかじめ設定できるように構成してもよい。
以上のように、本実施の形態16によれば、表示手段105は、ユーザが自ら加熱出力レベルを復帰させるために有用な情報を表示するので、ユーザの利便性を高めて使い勝手のよい加熱調理器100を提供することができる。
実施の形態17.
以上の実施の形態1〜16において、電力配分決定手段107は、制御手段103が各加熱手段の使用電力量の抑制を実施した後、先に決定した配分を初期化してもよい。あるいは、当該加熱調理器100の電源をONまたはOFFする際に初期化してもよい。
特に、他の電気機器の電力使用状況が時間経過にともなって大きく変化する環境など、どの時点で配分を決定するかが重要である場合には、適宜初期化を行うと配分がより最適化されて好ましい。
実施の形態1に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る電力使用量制限システムの構成図である。 電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。 実施の形態2において、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係る加熱調理器100の設置場所周辺を示す図である。 実施の形態4において、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。 実施の形態6において、電力配分決定手段107が各加熱手段に使用可能電力を配分する手法を説明するフローチャートである。 実施の形態7に係る加熱調理器100の動作フローである。 実施の形態8に係る加熱調理器100の動作フローである。 実施の形態9に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 実施の形態11に係る加熱調理器100の動作フローである。 実施の形態13に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 実施の形態15に係る加熱調理器100の機能ブロック図である。 実施の形態16に係る加熱調理器100が備える表示部105の画面表示例である。
符号の説明
21 壁、22 作業台、23 シンク、24a〜24b 収納、100 加熱調理器、103 制御手段、104 操作手段、105 表示手段、106 電力上限値決定手段、107 電力配分決定手段、108 警告確認入力手段、109 加熱設定記憶手段、110 復帰許可入力手段、111 第1加熱手段、112 第2加熱手段、113 第3加熱手段、121〜123 表示領域、124 現在出力表示領域、125 設定出力表示領域、126 お知らせ表示領域、210 分電盤、220 遮断器、230 電灯線、241〜242 電気機器、250 計測手段、260 電力使用量制御手段、270 通信媒体。

Claims (20)

  1. 被加熱物を加熱する加熱調理器であって、
    電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    当該加熱調理器の使用可能電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った前記使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った前記使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、
    当該加熱調理器の使用電力量が前記電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各前記加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、
    を備え、
    記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が前記上限値を超えないようにし、
    前記電力配分決定手段は、
    他の電気機器の電力使用状況の時間経過により前記上限値が変化することに対応して前記制御手段が前記抑制を実行した後に、前記配分を初期化し、
    前記配分を初期化した後に、最初に使用された前記加熱手段の使用電力量が最大となるように前記配分を決定する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 被加熱物を加熱する加熱調理器であって、
    電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    当該加熱調理器の使用可能な電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った前記使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った前記使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、
    当該加熱調理器の使用電力量が前記電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各前記加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が前記上限値を超えないようにし、
    前記電力配分決定手段は、
    他の電気機器の電力使用状況の時間経過により前記上限値が変化することに対応して前記制御手段が前記抑制を実行した後に、前記配分を初期化し、
    前記配分を初期化した後に、各前記加熱手段の使用電力量が均等になるように前記配分を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 被加熱物を加熱する加熱調理器であって、
    電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    当該加熱調理器の使用可能な電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った前記使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った前記使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、
    当該加熱調理器の使用電力量が前記電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各前記加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が前記上限値を超えないようにし、
    前記電力配分決定手段は、
    他の電気機器の電力使用状況の時間経過により前記上限値が変化することに対応して前記制御手段が前記抑制を実行した後に、前記配分を初期化し、
    前記配分を初期化した後に、所定の前記加熱手段の使用電力量が他の加熱手段より多くなるように前記配分を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  4. 被加熱物を加熱する加熱調理器であって、
    電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    当該加熱調理器の使用可能な電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った前記使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った前記使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、
    当該加熱調理器の使用電力量が前記電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各前記加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、
    当該加熱調理器の設置場所に存在する壁から最も遠く離れた位置にある前記加熱手段を特定する特定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が前記上限値を超えないようにし、
    前記電力配分決定手段は、
    他の電気機器の電力使用状況の時間経過により前記上限値が変化することに対応して前記制御手段が前記抑制を実行した後に、前記配分を初期化し、
    前記配分を初期化した後に、前記特定手段が特定した加熱手段の使用電力量が他の加熱手段より多くなるように前記配分を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  5. 被加熱物を加熱する加熱調理器であって、
    電力を使用して被加熱物を加熱する複数の加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    当該加熱調理器の使用可能な電力量の値を当該加熱調理器の外部より受け取り、この受け取った前記使用可能な電力量の値が定格電力より小さいときには、この受け取った前記使用可能な電力量の値を上限値と決定する電力上限値決定手段と、
    当該加熱調理器の使用電力量が前記電力上限値決定手段の決定した上限値以下となるように各前記加熱手段の使用電力量の配分を決定する電力配分決定手段と、
    他の加熱手段より多く使用電力量を配分する前記加熱手段を指定する指定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、その加熱手段の加熱出力を当該配分以下に抑制し、配分総和が前記上限値を超えないようにし、
    前記電力配分決定手段は、
    他の電気機器の電力使用状況の時間経過により前記上限値が変化することに対応して前記制御手段が前記抑制を実行した後に、前記配分を初期化し、
    前記配分を初期化した後に、前記指定手段が指定した加熱手段の使用電力量が他の加熱手段より多くなるように前記配分を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  6. 前記電力配分決定手段は、
    現在使用中である前記加熱手段を他の加熱手段に優先して前記配分を決定する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記制御手段の指示に基づき情報を表示する表示手段を備え、
    前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、
    その加熱手段の加熱出力を抑制する前に抑制しようとしている旨を示す警告表示を前記表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の加熱調理器。
  8. 前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量の総和が前記上限値に所定割合を乗じた値を超過している場合は、
    前記警告表示を前記表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  9. 前記制御手段は、
    前記警告表示を前記表示手段に表示させた後、所定時間経過するまでの間に、
    前記電力上限値決定手段が前記上限値を変更しなかったか、もしくは変更量が所定量未満であった場合は、前記抑制を実行する
    ことを特徴とする請求項または請求項記載の加熱調理器。
  10. 前記制御手段は、
    前記警告表示を前記表示手段に表示させた後、所定時間経過するまでの間に、
    前記電力上限値決定手段が前記上限値を前記所定量以上変更した場合は、
    前記抑制を保留して前記電力配分決定手段に前記配分を再決定させる
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理器。
  11. 前記表示手段が前記警告表示を表示したことを確認した旨を入力する警告確認入力手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記警告表示を前記表示手段に表示させた後、所定時間経過するまでの間に、
    前記警告確認入力手段より前記確認した旨の入力を受け取った場合は、
    前記所定時間が経過した後、さらに第2所定時間、前記抑制の実行を保留する
    ことを特徴とする請求項または請求項10記載の加熱調理器。
  12. 前記制御手段は、
    前記抑制の実行を前記第2所定時間保留した後になっても、
    各前記加熱手段の使用電力量が前記電力配分決定手段の決定した配分を超過している場合は、
    前記警告表示を前記表示手段に改めて表示させる
    ことを特徴とする請求項11記載の加熱調理器。
  13. 前記表示手段が前記警告表示を表示したことを確認した旨を入力する警告確認入力手段を備え、
    前記表示手段に前記警告表示を表示させた後、所定時間経過するまでの間に、
    前記警告確認入力手段より前記確認した旨の入力を受け取った場合は、
    前記抑制を中止する
    ことを特徴とする請求項または請求項10記載の加熱調理器。
  14. 前記制御手段は、
    各前記加熱手段の使用電力量の総和が前記上限値を超過している量の大小に応じて前記所定時間の長短を決定する
    ことを特徴とする請求項ないし請求項13のいずれかに記載の加熱調理器。
  15. 前記加熱手段の加熱出力を設定する加熱出力設定手段と、
    前記加熱出力設定手段が設定した加熱出力を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記抑制を実行した後、
    各前記加熱手段の使用電力量の総和が前記上限値を所定量以上下回ったときは、
    加熱出力を抑制した前記加熱手段の加熱出力を復帰させ、
    前記記憶手段が記憶している加熱出力に近づける
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の加熱調理器。
  16. 前記加熱手段の加熱出力を復帰させて前記記憶手段が記憶している加熱出力に近づける旨を通知する加熱出力復帰通知手段を備えた
    ことを特徴とする請求項15記載の加熱調理器。
  17. 前記加熱手段の加熱出力を復帰させて前記記憶手段が記憶している加熱出力に近づけることを許可する旨を入力する復帰許可入力手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記復帰許可入力手段より前記許可する旨の入力を受け取った場合のみ前記復帰を実行する
    ことを特徴とする請求項16記載の加熱調理器。
  18. 前記加熱手段の加熱出力を設定する加熱出力設定手段と、
    前記加熱出力設定手段が設定した加熱出力を記憶する記憶手段と、
    各前記加熱手段の使用電力量の総和が前記上限値を所定量以上下回ったことにより前記加熱手段の加熱出力を前記記憶手段が記憶している加熱出力まで復帰させることが可能となった旨を表示する復帰可能表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の加熱調理器。
  19. 前記加熱手段の加熱出力を設定する加熱出力設定手段と、
    前記加熱出力設定手段が設定した加熱出力を記憶する記憶手段と、
    各前記加熱手段の使用電力量の総和が前記上限値を所定量以上下回ったことにより前記加熱手段の加熱出力を前記記憶手段が記憶している加熱出力まで復帰させることが可能となった旨を表示する復帰可能表示手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記復帰可能表示手段が前記表示を行った後、前記加熱手段の加熱出力を変更することなく第3所定時間が経過したときは、
    加熱出力を抑制した前記加熱手段の加熱出力を復帰させ、
    前記記憶手段が記憶している加熱出力に近づける
    ことを特徴とする請求項15ないし請求項17のいずれかに記載の加熱調理器。
  20. 請求項1ないし請求項19のいずれかに記載の加熱調理器と、
    前記加熱調理器の設置場所の総電力使用量を計測する計測手段と、
    前記計測手段の計測結果に基づき前記加熱調理器に使用可能電力量の値を通知する電力使用量制御手段と、
    を有することを特徴とする電力使用量制御システム。
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