JP5056660B2 - 車両の動力伝達系の共振判定装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、デュアルマスフライホイールが備えられ、振動特性が異なる複数の動力伝達状態を有する車両の動力伝達系の共振判定装置において、動力伝達系の動力伝達状態に基づいて変更される共振判定条件を満たした時に共振状態であると判定することをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、共振判定条件は平均エンジン回転速度と共振判定回転速度との偏差が所定回転速度未満であることを含んでおり、伝動状態である場合は遮断状態である場合よりも共振判定回転速度が高いことをその要旨とする。
クランキング中は、エンジン回転速度が共振回転速度と一致してもエンジン回転速度はさらに上昇するため、エンジン回転速度が共振回転速度に留まらない。そのため、共振が起こりにくく、共振判定を行う必要性が低い。
図1は、この発明にかかる車両の動力伝達系の共振判定装置を搭載した車両のパワートレーンを示す概略構成図である。
ECU11には、車速センサ19と、シフトレバーSのポジションスイッチ21と、アクセルペダルAのアクセル開度センサ23と、ブレーキペダルBのストロークセンサ25と、電子スロットルバルブ13のスロットル開度センサ27と、エンジン回転速度センサ29と、T/M入力軸回転速度センサ31と、クラッチペダルCの踏力センサ33とがハーネスなどを介して接続されている。
シフトレバーSの位置は、ポジションスイッチ21により検知され、検知結果を表す信号がECU11に送信される。
ストロークセンサ25は、ブレーキペダルBのストローク量を検知し、検知結果を表す信号をECU11に送信する。
エンジン回転速度センサ29は、エンジン1の出力軸であるクランクシャフトの回転速度を検知し、検知結果を表す信号をECU11に送信する。
踏力センサ33は、クラッチペダルCの踏力を検知し、検知結果を表す信号をECU11に送信する。
まず、第1の例として、アイドリングしている車両の停止中において、クラッチ15を解放して手動変速機3が1速を形成した状態から、徐々にクラッチ15を係合していき、クラッチ15が完全に係合する前に開放した場合を想定する。尚、この間は運転者がブレーキペダルBを踏み込んでおり、車両が発進しない状態とする。
初期状態は、車速が0、エンジン回転速度はアイドル回転速度、クラッチ15は開放状態、手動変速機3の変速段は1速、である。
エンジン回転速度が後に説明する第1の共振回転速度ω1*図との整合よりも減少してから、時間t2にてクラッチ15を開放する。クラッチ15を開放すると、エンジン1の出力軸であるクランクシャフトにかかっていた負荷がなくなるため、エンジン回転速度は上昇し始める。
次に、第2の例として、変速段がニュートラルである場合において、クランキングを開始して、エンジン回転速度が共振回転速度付近まで上昇した時にクランキングを終了した場合を想定する。尚、この間はクラッチ15が係合状態に保たれていることとする。
初期状態は、車速とエンジン回転速度とはともに0、クラッチ15は係合状態、手動変速機3の変速段はニュートラル、である。
この共振時の動力伝達系の連結状態は、クラッチ15が係合状態であり、かつ手動変速機3の変速段がニュートラルであるため、図5に示すようにエンジン1の出力軸であるクランクシャフトから手動変速機3の入力軸までが連結されている状態である。
初期状態は、車速とエンジン回転速度とはそれぞれ一定の値、クラッチ15は係合状態、手動変速機3の変速段は前進段、である。
図7は、この共振が起こっている場合における動力伝達系の連結状態を示す概念図である。
また、慣性モーメントが大きいことよりも弾性係数が大きいことによる影響が大きいため、動力伝達系全体としての共振回転速度は第1の例と比較して高くなるとしたが、慣性モーメント及び弾性係数のバランスによっては、慣性モーメントが大きいことによる影響が大きくなり、共振回転速度が第1の例と比較して低くなる場合もある。
デュアルマスフライホイール17に起因する共振回転速度は、セカンダリフライホールから駆動輪側の慣性モーメントが大きくなるにつれて低くなり、セカンダリフライホイールから駆動輪側に接続された弾性部材の弾性係数が大きくなるにつれて高くなる。
図8は本実施形態における動力伝達系で共振が発生したか否かを判定するフローチャートである。
イグニッション信号がOFFであることを条件に共振判定が開始される。共振判定は、エンジン回転速度変動幅が所定値より大きいことと、エンジン回転速度がその時点での動力伝達系の連結状態によって異なる共振回転速度(ω1、ω2、ω3)付近であることとの2条件に基づいて行う。
上記実施形態では次のような効果を奏することができる。
・本実施形態では、予め設定された第1、第2、第3の共振回転速度ω1、ω2、ω3を用いたが、それぞれ実験値を用いてもよく、計算値を用いてもよい。計算値を用いる場合は、クランクシャフトから駆動輪9までの動力伝達系だけではなく、駆動輪9を通して伝わる車両の振動も考慮することが好ましい。
付記1 請求項1に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、前記デュアルマスフライホイールは、第1のフライホイールと、第2のフライホイールと、前記2つのフライホイールを接続する弾性体と、を有し、前記動力伝達系は、前記第1のフライホイールと一体回転する部材のトータル慣性モーメントと前記第2のフライホイールと一体回転する部材のトータル慣性モーメントとの偏差が小さい小慣性偏差状態と同偏差が大きい大慣性偏差状態とに切替可能であり、前記複数の動力伝達状態は、前記小慣性偏差状態と前記大慣性偏差状態とを含むことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。
Claims (8)
- デュアルマスフライホイールが備えられ、振動特性が異なる複数の動力伝達状態を有する車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記動力伝達系の動力伝達状態に基づいて変更される共振判定条件を満たした時に共振状態であると判定する
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記動力伝達系は、車輪軸に動力を伝達する伝動状態と車輪軸に動力を伝達しない遮断状態とに切替可能であり、
前記複数の動力伝達状態は、前記伝動状態と前記遮断状態とを含む
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項2に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記共振判定条件は、平均エンジン回転速度と共振判定回転速度との偏差が所定回転速度未満であることを含んでおり、
前記伝動状態である場合は前記遮断状態である場合よりも前記共振判定回転速度が高い
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項2又は3に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記動力伝達系に変速機と前記変速機への動力を伝達・遮断することが可能な係合装置とが備えられ、
前記伝動状態は、前記係合装置が動力を伝達するとともに前記変速機が動力を伝達する変速段を形成している状態であり、
前記遮断状態は、前記変速機が動力を遮断する変速段を形成している状態である
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項2又は3に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記動力伝達系に変速機と前記変速機への動力を伝達・遮断することが可能な係合装置とが備えられ、
前記伝動状態は、前記係合装置が動力を伝達するとともに前記変速機が動力を伝達する変速段を形成している状態であり、
前記遮断状態は、前記係合装置が動力を遮断する状態である
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項1に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記動力伝達系に変速機と前記変速機への動力を伝達・遮断することが可能な係合装置とが備えられ、
前記複数の動力伝達状態は、前記係合装置が動力を遮断する第1状態と、前記係合装置が動力を伝達するとともに前記変速機が動力を遮断する変速段を形成している第2状態と、前記係合装置が動力を伝達するとともに前記変速機が動力を伝達する変速段を形成している第3状態と、を含む
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項6に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
前記共振判定条件は、平均エンジン回転速度と共振判定回転速度との偏差が所定回転速度未満であることを含んでおり、
前記第1状態である場合の前記共振判定回転速度は、前記第2状態である場合よりも高く、前記第3状態である場合よりも低い
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両の動力伝達系の共振判定装置において、
エンジンのクランキング中は共振状態であると判定することを禁止する
ことを特徴とする車両の動力伝達系の共振判定装置。
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