図1〜7を参照して、本発明による電子機器をカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した電子カメラ1の外観を示す図であり、図1(a),(b),(c)は、それぞれ電子カメラ1を正面、上面、背面から見た図である。電子カメラ1のボディ10の正面には、撮影レンズ用の窓部101と、被写体に光を照射する発光部102と、画像を投影するプロジェクタのプロジェクタ投射窓103とが設けられている。電子カメラ1の上面には、レリーズボタン104、および、メインスイッチボタン105が設けられている。
ボディ10の背面には、液晶表示器107、および操作部材21が設けられている。操作部材21は、ズームボタン210、モードボタン211、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212、メニューボタン213、削除ボタン214、ロータリーセレクタ215、OKボタン216、および再生ボタン217などを含む。操作部材21は、後述するカメラモードにおいて操作されるとともに、投影モードにおいて操作されるものが含まれている。電子カメラ1の撮像光学系は、窓部101から入射した被写体光束を高さ方向に屈折させる屈折光学系として構成されている。
レリーズボタン104は、レリーズ操作を行うための操作ボタンである。メインスイッチボタン105は、電子カメラ1の電源をオン/オフするための操作ボタンである。液晶表示器107は、撮像して得られた画像や各種のメニュー画面を表示する表示モニタとして働くほか、撮像時に、被写体の画像(スルー画)を表示する電子ファインダとして働く。なお、スルー画は、本撮影の前段階として後述する撮像素子で繰り返し取得される予備撮影画像である。
ズームボタン210は、撮像光学系の焦点距離の変更操作や、プロジェクタとして投影する画像の拡大縮小操作(ズーム操作)を行うための操作ボタンであり、左右端の押圧操作が可能である。モードボタン211は、被写体像を撮像する撮影モードと、撮像して得た画像を液晶表示器107に表示させる再生モードとを切り替えるための操作ボタンである。切替ボタン212は、撮影モードまたは再生モードで動作中の電子カメラ1を、画像を投影する投影モードに切り替えるための操作ボタンである。
メニューボタン213は、電子カメラ1の各種機能を選択、設定、調節するための各メニュー画面などを液晶表示器107に表示させる際に操作される操作ボタンである。削除ボタン214は、撮像して得た画像を消去する際に操作される操作ボタン(消去ボタン)である。ロータリーセレクタ215は、時計方向および反時計方向に回動可能に構成された操作部材であり、たとえば、液晶表示器107に表示された項目の中から選択する項目を順次変更するためなどに用いられるものである。
OKボタン216は、たとえば、ロータリーセレクタ215による選択操作で選択された項目を確定する際に操作される操作ボタンである。再生ボタン217は、撮像して得た画像を再生する際に操作される操作ボタンである。カメラ/プロジェクタ切替ボタン212および再生ボタン217が押圧された際の電子カメラ1の動作については後に詳述する。
図2は、電子カメラ1のブロック図である。電子カメラ1は、プロジェクタ部30、撮像部40、制御回路50、メモリ60、液晶表示器107、およびメモリカードインタフェース109を有する。また電子カメラ1は、半押しスイッチ104a、全押しスイッチ104b、メインスイッチ105a、右ズームスイッチ210a、左ズームスイッチ210b、モードスイッチ211a、切替スイッチ212a、メニュースイッチ213a、削除スイッチ214a、ロータリースイッチ215a、OKスイッチ216a、および再生スイッチ217aを有する。
制御回路50は、制御プログラムに基づいて、電子カメラ1を構成する各部から入力される信号を用いて所定の演算を行なうなどして、電子カメラ1の各部に対する制御信号を送出して、撮影動作および投影動作の制御を行なう。なお、制御プログラムは制御回路50内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
メモリ60は、制御プログラムを格納するROM、制御回路50の作業エリアのRAM、および、各種設定値などを記憶する不揮発メモリを含むメモリである。
メモリカードインタフェース109は、メモリカード110が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース109は、制御回路50の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード110に書き込んだり、メモリカード110に記録されている画像ファイルを読み出すインタフェース回路である。メモリカード110はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
半押しスイッチ104aは、レリーズボタン104が半押し操作されるとオン信号を制御回路50へ出力する。全押しスイッチ104bは、レリーズボタン104が全押し操作されるとオン信号を制御回路50へ出力する。右ズームスイッチ210aは、ズームボタン210の右側端部が押圧操作されると操作信号を制御回路50へ出力する。左ズームスイッチ210bは、ズームボタン210の左側端部が押圧操作されると操作信号を制御回路50へ出力する。
ロータリースイッチ215aは、ロータリーセレクタ215の回転方向および回転量に応じた操作信号を制御回路50へ出力する。メインスイッチ105a、モードスイッチ211a、および切替スイッチ212aは、メインスイッチボタン105、モードボタン211、およびカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧操作されると操作信号をそれぞれ制御回路50へ出力する。メニュースイッチ213a、削除スイッチ214a、OKスイッチ216a、および再生スイッチ217aは、メニューボタン213、削除ボタン214、OKボタン21、および再生ボタン217が押圧操作されると操作信号をそれぞれ制御回路50へ出力する。
−−−撮像部40−−−
撮像部40は、撮影レンズ401、撮像素子(イメージセンサ)402、レンズ駆動回路403、および撮影制御回路404を含む。イメージセンサ402としては、CCDやCMOS撮像素子などが用いられる。撮影制御回路404は、制御回路50からの指令によりイメージセンサ402およびレンズ駆動回路403を駆動制御するとともに、イメージセンサ402から出力される撮像信号(蓄積電荷信号)に対して所定の画像処理を行なう。画像処理は、ホワイトバランス処理やガンマ処理などである。
撮影レンズ401は、イメージセンサ402の撮像面上に被写体像を結像させる。撮影制御回路404は、撮影開始指示に応じてイメージセンサ402に撮像を開始させ、撮像終了後にイメージセンサ402から蓄積電荷信号を読出し、上記画像処理を施した上で画像データとして制御回路50へ送出する。
レンズ駆動回路403は、撮影制御回路404から出力されるズーム調節信号に基づいて、撮影レンズ401を構成するズームレンズ(不図示)を光軸方向(テレ側もしくはワイド側)へ進退駆動する。
−−−プロジェクタ部30−−−
図2、図3を参照して、プロジェクタ部30について説明する。図2のブロック図、および図3のプロジェクタ部30の構成図に示すように、プロジェクタ部30は、レンズ駆動回路300、投影光学系301、液晶パネル302、LED光源303、集光光学系304、PBS(偏光ビームスプリッタ)ブロック305、投射制御回路306、および屈曲プリズム307を備える。液晶パネル302は、投射制御回路306からの駆動信号に応じて光像を生成する。なお、本実施の形態では、液晶パネル302として図3に示すように反射型の液晶パネルを使用する。投射制御回路306は、制御回路50から出力される投影指令に応じてLED光源303および液晶パネル302を制御する。
LED光源303は、白色光を射出する白色LEDであり、投射制御回路306を介して入力した制御回路50の投影指令に基づいて、図3に示す光軸L1に沿って白色光を射出する。集光光学系304は、LED光源303から射出されて入射した白色光をほぼ平行光にしてPBSブロック305へ向けて射出する光学系である。PBSブロック305は、集光光学系304から射出される照明光の光軸L1に対して45度の角度をなす偏光分離部305aを有する偏光ビームスプリッタである。PBSブロック305の面305bには、たとえば、黒色処理などの無反射処理が施される。PBSブロック305の図示右側面には反射型液晶素子(LCOS)によって構成される液晶パネル302が配設される。液晶パネル302は、赤、緑、青のフィルターが形成された複数の画素から構成され、カラーの画像を生成するように投射制御回路306により駆動される。
PBSブロック305へ入射された偏光光束(たとえばP偏光)は、PBSブロック305を透過して液晶パネル302を照明する。液晶パネル302の液晶層を透過する光は、液晶パネル302へ入射されると液晶層を図示右向きに進行し、液晶パネル302の反射面で反射された後、液晶層を図示左向きに進行して液晶パネル302から射出され、PBSブロック305へ再度入射される。電圧が印加された液晶層は位相板として機能するので、PBSブロック305へ再度入射される光は、S偏光である変調光とP偏光である非変調光との混合光である。PBSブロック305は、再入射された光束のうちS偏光成分である変調光のみを偏光分離部305aで光軸L2に沿った方向へ反射(折り曲げる)し、上方の投影光学系301へ向けて射出する。
投影光学系301は、液晶パネル302から射出される光像を屈曲プリズム307へ導く。図2のレンズ駆動回路300は、投射制御回路306から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、投影光学系301を構成するフォーカスレンズを光軸L2方向へ進退駆動する。レンズ駆動回路300はさらに、投射制御回路306から出力されるズーム調節信号に基づいて、投影光学系301を構成するズームレンズを光軸L2方向へ進退駆動する。屈曲プリズム306は投影光学系301から入射した投影光を光軸L3の方向へ偏向してプロジェクタ投射窓103から投影画像をボディ10の正面に向けて投影する(図3)。
電子カメラ1には、上述したプロジェクタ装置(プロジェクタ部)30が搭載されている。この電子カメラ1は正面に配設されるスクリーンなどに向けて、画像などの情報をプロジェクタ投射窓103から投影する。そのため、電子カメラ1は、プロジェクタ部30により画像を投影するための投影モードと、撮像部40により被写体像を撮像(撮影)するための撮影モード(カメラモード)とを動作モードとして有する。また電子カメラ1は、撮像して得た画像を液晶表示器107に表示させる再生モードと、画像をプロジェクタ部30から投影するとともに液晶表示器107にも表示させる再生+投影モードとを動作モードとして有する。
−−−電子カメラ1の動作説明−−−
次に、図4〜7を参照して、投影モードに移行する際、および投影モードに移行後の動作を中心に、電子カメラ1の動作を説明する。図4〜7は、液晶表示器107の表示内容、および、プロジェクタ部30から投影される画像の内容の遷移状態を示す図である。電子カメラ1の電源がオフされているときに、所定時間以上メインスイッチボタン105が押圧されると、電子カメラ1の電源がオンとなり、電子カメラ1がカメラモードで起動する。すなわち、制御回路50は、電子カメラ1の電源がオフされているときに、所定時間以上メインスイッチ105aからの操作信号を連続して受信すると、電子カメラ1の電源をオンとして、カメラモードで起動するよう各部を制御する。
カメラモードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)に示すように、液晶表示器107には、再生モードに移行するのか、投影モードに移行するのか、再生+投影モードに移行するのかを問い合わせ画面107aが表示される。また、この時点では、プロジェクタ部30から画像は投影されない。
すなわち、制御回路50は、カメラモードに設定されているときに、切替スイッチ212aからの操作信号を受信すると、図4(a)に示した問い合わせ画面107aを表示するよう、液晶表示器107を制御する。
ユーザは、ロータリーセレクタ215を操作することで、液晶表示器107に表示されている問い合わせ画面107a上で、再生モードへの移行を指示する「再生モード」か、投影モードへの移行を指示する「投影モード」か、再生+投影モードへの移行を指示する「再生+投影モード」のいずれかを選択することができる。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって「再生モード」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、再生モードへ移行する。すなわち、制御回路50は、図4(a)の問い合わせ画面107aにおける「再生モード」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、再生モードへ移行するよう各部を制御する。なお、再生モードにおける電子カメラ1の動作については公知であるので説明を省略する。
−−−投影モード−−−
ロータリーセレクタ215の回転操作によって図4(a)に示した問い合わせ画面107a上の「投影モード」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、投影モードへ移行する。投影モードに移行すると、液晶表示器107には、図4(b)に示すように、メモリカード110に記録されている画像をすべて投影するのか、選択した画像だけを投影するのかを問い合わせる問い合わせ画面107bが表示される。また、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、図4(a)の問い合わせ画面107aにおける「投影モード」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影モードへ移行するよう各部を制御する。そして、制御回路50は、図4(b)に示す問い合わせ画面107bを液晶表示器107に表示するよう制御する。また、制御回路50は、壁紙用の画像のデータをメモリ60から読み込んで再生し、再生した画像を投影するようにプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、再生された壁紙の画像を投影するよう各部を制御する。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって図4(b)に示した問い合わせ画面107b上の「すべての画像」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図4(c)に示すように、メモリカード110に記録されている画像データのサムネイル画像がサムネイル一覧画面107cとして液晶表示器107に一覧表示される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、図4(b)の問い合わせ画面107bにおける「すべての画像」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、メモリカード110に記録されている画像データからサムネイル画像のデータを読み込んで、サムネイル画像を液晶表示器107に一覧表示するよう各部を制御する。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図4(c)に示すサムネイル一覧画面107cの中から、図4(d)に示すように投影すべき画像のサムネイルが選択されてOKボタン216が押圧されると、選択されたサムネイルに対応する画像がプロジェクタ部30から投影される。
すなわち、制御回路50は、サムネイル一覧画面107c上で任意のサムネイル画像が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、サムネイル一覧画面107c上で選択されているサムネイル画像に対応する画像データをメモリカード110から読み込んで再生し、再生した画像を投影するようにプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって図4(b)に示した問い合わせ画面107b上の「選択画像のみ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図5(a)に示すように、メモリカード110に記録されている画像データのサムネイル画像がサムネイル一覧画面107eとして液晶表示器107に一覧表示される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、図4(b)の問い合わせ画面107bにおける「選択画像のみ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、メモリカード110に記録されている画像データからサムネイル画像のデータを読み込んで、サムネイル画像を液晶表示器107に一覧表示するよう各部を制御する。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図5(a)に示すサムネイル一覧画面107eの中から、投影すべき画像のサムネイルが選択されてOKボタン216が押圧されると、図5(b)の画像107fに示すように、選択されたサムネイル画像が、投影すべき画像の候補として選択される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。なお、図5(b)において、投影画像の候補のサムネイル画像には、説明便宜上、投影画像の候補であることを示すマークを星印で付して表示しているが、実際には画像の投影を想起させるようなマークを付すことが望ましい。
すなわち、制御回路50は、サムネイル一覧画面107e上で任意のサムネイル画像が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、サムネイル一覧画面107e上で選択されているサムネイル画像に対応する画像を投影画像の候補として選択する。
図5(b)に示すようにサムネイル一覧画面107fの中から、投影すべき画像のサムネイルを選択しているときに、たとえば、OKボタン216が所定時間以内に2回連続で押圧されると、投影すべき画像の選択処理が終了されて、図5(c)に示すように、選択した画像を投影するか否かを問い合わせる問い合わせ画面107gが液晶表示器107に表示される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、サムネイル一覧画面107e(107f)上で任意のサムネイル画像が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を所定時間以内に2回連続して受信すると、投影画像の候補選択処理を終了するとともに、図5(c)に示した問い合わせ画面107gを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図5(c)に示す問い合わせ画面107gの中から、「はい」が選択されてOKボタン216が押圧されると、図5(d)に示すように、投影画像の候補についてのサムネイル一覧画面107hが液晶表示器107に表示される。なお、サムネイル一覧画面107hでは、投影画像の候補以外のサムネイル画像については、たとえばハーフトーン表示されるなど、投影画像の候補についてのサムネイル画像とは異なる表示形態で表示される。そして、プロジェクタ部30からは、投影画像の候補のうち、ファイル作成日時が最も新しい画像が自動的に投影される。なお、液晶表示器107には、投影されている画像に対応するサムネイル画像が強調表示される。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、サムネイル一覧画面107hの中から、投影画像の候補についてのサムネイル画像のみが選択可能である。ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、サムネイル一覧画面107hの中から、投影画像の候補についてのサムネイル画像が任意に選択されて、OKボタン216が押圧されると、当該選択されたサムネイル画像についての画像データがメモリカード110から読み込まれて、画像がプロジェクタ部30から投影される(図5(d))。
すなわち、制御回路50は、図5(c)に示す問い合わせ画面107g上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(d)に示すサムネイル一覧画面107hを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。そして、制御回路50は、投影画像の候補の中から、ファイル作成日時が最も新しい画像をメモリカード110から読み込んで再生し、再生した画像を投影するようにプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。
また、制御回路50は、ロータリーセレクタ215の回転操作によって、サムネイル一覧画面107h上で投影画像の候補についての任意のサムネイル画像が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、当該選択されていたサムネイル画像についての画像データがメモリカード110から読み込んで再生し、再生した画像を投影するようにプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図5(c)に示す問い合わせ画面107gの中から、「いいえ」が選択されてOKボタン216が押圧されると、図5(b)に示す状態に戻り、投影すべき画像のサムネイルが再び選択可能となる。
すなわち、制御回路50は、図5(c)に示す問い合わせ画面107g上で「いいえ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、図5(b)に示すサムネイル一覧画面107c上を液晶表示器107に表示し、投影すべき画像のサムネイルが選択可能となるよう各部を制御する。
−−−再生+投影モード−−−
上述したように、カメラモードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)に示すように、液晶表示器107には、再生モードに移行するのか、投影モードに移行するのか、再生+投影モードに移行するのかを問い合わせ画面107aが表示される。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって図4(a)に示した問い合わせ画面107a上の「再生+投影モード」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードは、再生+投影モードへ移行する。再生+投影モードに移行すると、液晶表示器107には、図6(a)に示すように、メモリカード110に記録されている画像をすべて投影するのか、選択した画像だけを投影するのかを問い合わせる問い合わせ画面107iが表示される。また、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、図4(a)の問い合わせ画面107aにおける「再生+投影モード」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、再生+投影モードへ移行するよう各部を制御する。そして、制御回路50は、図6(a)に示す問い合わせ画面107iを液晶表示器107に表示するよう制御する。また、制御回路50は、壁紙用の画像のデータをメモリ60から読み込んで再生し、再生した画像を投影するようにプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、再生された壁紙の画像を投影するよう各部を制御する。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって図6(a)に示した問い合わせ画面107b上の「すべての画像」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、プロジェクタ部30から投影していた直近の画像、または、撮像部40で撮像して得られた直近の画像がプロジェクタ部30から投影される。液晶表示器107には、図6(b)に示すように、投影画像と同じ画像107jが表示される。
ここで、ロータリーセレクタ215が回転操作されると、プロジェクタ部30から投影される画像が順次切り替わり、液晶表示器107に表示される画像107jも投影画像と同じ画像となるように順次切り替わる。すなわち、ロータリーセレクタ215の回転操作により、投影指示される画像が順次切り替えられ、投影指示された画像がプロジェクタ部30から投影されることになる。そして、液晶表示器107には投影指示された画像と同じ画像107jが表示される。
すなわち、制御回路50は、図6(a)の問い合わせ画面107iにおける「すべての画像」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、プロジェクタ部30から投影していた直近の画像のデータ、または、撮像部40で撮像して得られた直近の画像のデータをメモリカードインタフェース109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。また、制御回路50は、投影画像と同じ画像を液晶表示器107に表示するように各部を制御する。
また、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号を受信すると、受信した操作信号から、ロータリーセレクタ215の回転方向および回転量を推定する。そして制御回路50は、推定したロータリーセレクタ215の回転方向および回転量に基づいて、投影している画像についてのファイル作成日時(撮像日時)を基準に、ファイル作成日時(撮像日時)が古い、または、新しい画像のデータをメモリカードインタフェース109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。また、制御回路50は、投影画像と同じ画像を液晶表示器107に表示するように各部を制御する。
ロータリーセレクタ215の回転操作によって図6(a)に示した問い合わせ画面107i上の「選択画像のみ」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、液晶表示器107には、図6(c)に示すように、メモリカード110に記録されている画像データのサムネイル画像がサムネイル一覧画面107kとして液晶表示器107に一覧表示される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、図6(a)の問い合わせ画面107iにおける「選択画像のみ」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、メモリカード110に記録されている画像データからサムネイル画像のデータを読み込んで、サムネイル画像を液晶表示器107に一覧表示するよう各部を制御する。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図6(c)に示すサムネイル一覧画面107kの中から、投影すべき画像のサムネイルが選択されてOKボタン216が押圧されると、図6(d)の画像107lに示すように、選択されたサムネイル画像が、投影すべき画像の候補として選択される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。なお、図6(d)において、投影画像の候補のサムネイル画像には、説明便宜上、投影画像の候補であることを示すマークを星印で付して表示しているが、実際には画像の投影を想起させるようなマークを付すことが望ましい。
すなわち、制御回路50は、サムネイル一覧画面107k上で任意のサムネイル画像が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、サムネイル一覧画面107k上で選択されているサムネイル画像に対応する画像を投影画像の候補として選択する。
図6(d)に示すようにサムネイル一覧画面107lの中から、投影すべき画像のサムネイルを選択しているときに、たとえば、OKボタン216が所定時間以内に2回連続で押圧されると、投影すべき画像の選択処理が終了されて、図6(e)に示すように、選択した画像を投影するか否かを問い合わせる問い合わせ画面107mが液晶表示器107に表示される。この段階では、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影される。
すなわち、制御回路50は、サムネイル一覧画面107k(107l)上で任意のサムネイル画像が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を所定時間以内に2回連続して受信すると、投影画像の候補選択処理を終了するとともに、図6(e)に示した問い合わせ画面107mを液晶表示器107に表示するよう各部を制御する。
ユーザによるロータリーセレクタ215の回転操作によって、図6(e)に示す問い合わせ画面107mの中から、「はい」が選択されてOKボタン216が押圧されると、図6(f)に示すように、プロジェクタ部30から、投影画像の候補のうち、ファイル作成日時が最も新しい画像が自動的に投影される。液晶表示器107には、投影画像と同じ画像107oが表示される。
ここで、ロータリーセレクタ215が回転操作されると、プロジェクタ部30から投影される画像が、次の(または手前の)投影画像の候補へ順次切り替わり、液晶表示器107に表示される画像107oも投影画像と同じ画像となるように順次切り替わる。すなわち、ロータリーセレクタ215の回転操作により、投影指示される画像が投影画像の候補の中で順次切り替えられ、投影指示された画像がプロジェクタ部30から投影されることになる。そして、液晶表示器107には投影指示された画像と同じ画像107oが表示される。
すなわち、制御回路50は、図6(e)に示す問い合わせ画面107m上で「はい」が選択されているときにOKスイッチ216aからの操作信号を受信すると、投影画像の候補のうち、ファイル作成日時が最も新しい画像のデータをメモリカードインタフェース109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。また、制御回路50は、投影画像と同じ画像を液晶表示器107に表示するように各部を制御する。
また、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号を受信すると、受信した操作信号から、ロータリーセレクタ215の回転方向および回転量を推定する。そして制御回路50は、推定したロータリーセレクタ215の回転方向および回転量に基づいて、投影画像の候補の中から、投影している画像についてのファイル作成日時(撮像日時)を基準に、ファイル作成日時(撮像日時)が古い、または、新しい画像のデータをメモリカードインタフェース109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。また、制御回路50は、投影画像と同じ画像を液晶表示器107に表示するように各部を制御する。
−−−再生モード時にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧された場合−−−
再生モードで動作中には、図7(a)に示すように、電子カメラ1では、再生指示された画像のデータがメモリカード110から読み込まれて再生され、液晶表示器107に表示される。なお、再生モードで動作中であるので、プロジェクタ部30から画像は投影されない。
再生モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図7(b)に示すように、プロジェクタ部30からは液晶表示器107に表示されている画像と同じ画像が投影される。ここで、ロータリーセレクタ215が回転操作されると、液晶表示器107に表示される画像が、順次切り替わり、プロジェクタ部30から投影される画像も液晶表示器107に表示される画像と同じ画像となるように順次切り替わる。
すなわち、制御回路50は、再生モードで動作中に切替スイッチ212aからの操作信号を受信すると、液晶表示器107に表示している画像と同じ画像を投影するようプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、液晶表示器107に表示している画像と同じ画像を投影するよう各部を制御する。
また、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号を受信すると、受信した操作信号から、ロータリーセレクタ215の回転方向および回転量を推定する。そして制御回路50は、推定したロータリーセレクタ215の回転方向および回転量に基づいて、液晶表示器107に表示している画像についてのファイル作成日時(撮像日時)を基準に、ファイル作成日時(撮像日時)が古い、または、新しい画像のデータをメモリカードインタフェース109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生して液晶表示器107に表示するように各部を制御する。また、制御回路50は、液晶表示器107に表示している画像と同じ画像を投影するようにプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、液晶表示器107に表示している画像と同じ画像を投影するよう各部を制御する。
図7(b)に示すように、液晶表示器107に表示される画像と同じ画像を投影している際に、再びカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図7(c)に示すように、液晶表示器107による画像の表示が中止される。なお、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されてもプロジェクタ部30から投影される画像には変化はないが、ロータリーセレクタ215が回転操作されると、プロジェクタ部30から投影される画像が順次切り替わる。このように、液晶表示器107に表示される画像と同じ画像を投影している際に、再びカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、消費電力低減のため、液晶表示器107による画像の表示が中止される。
すなわち、制御回路50は、図7(b)に示すように、液晶表示器107に表示される画像と同じ画像を投影している際に、切替スイッチ212aからの操作信号を受信すると、液晶表示器107による画像の表示を中止するよう液晶表示器107を制御する。
また、制御回路50は、ロータリースイッチ215aからの操作信号を受信すると、受信した操作信号から、ロータリーセレクタ215の回転方向および回転量を推定する。そして制御回路50は、推定したロータリーセレクタ215の回転方向および回転量に基づいて、投影している画像についてのファイル作成日時(撮像日時)を基準に、ファイル作成日時(撮像日時)が古い、または、新しい画像のデータをメモリカードインタフェース109を介してメモリカード110から読み込む。そして、制御回路50は、読み込んだ画像のデータを再生してプロジェクタ部30から投影するように各部を制御する。投射制御回路306は、再生された画像を投影するよう各部を制御する。
図7(c)に示すように、消費電力低減のため、液晶表示器107による画像の表示が中止された後、再生ボタン217が押圧されると、液晶表示器107による画像の表示が再開され、投影画像と同じ画像が液晶表示器107に表示される。
すなわち、制御回路50は、切替スイッチ212aからの操作信号を受信して液晶表示器107による画像の表示を中止した後、再生スイッチ217aからの操作信号を受信すると、液晶表示器107による画像の表示を再開するよう各部を制御する。
図7(b)に示すように、液晶表示器107に表示される画像と同じ画像を投影している際に、再生ボタン217が押圧されると、図7(a)に示すように、プロジェクタ部30からの画像の投影が中止され、カメラの動作モードが再生モードに戻る。
すなわち、制御回路50は、図7(b)に示すように、液晶表示器107に表示される画像と同じ画像を投影している際に、再生スイッチ217aからの操作信号を受信すると、画像の投影を中止するようプロジェクタ部30を制御する。投射制御回路306は、画像の投影を中止するよう各部を制御する。
なお、上述した、図7(a),(b)に示すように、液晶表示器107で画像の表示を行っている場合には、所定の操作によって、メモリカード110に記録されている画像データのサムネイル画像が、図4(c)に示すサムネイル一覧画面107cと同様に表示されるように構成してもよい。これにより、ユーザは、液晶表示器107の表示画面を見ながら投影画像の選択ができるようになる。なお、サムネイル画像の一覧を表示している際には、それまで投影していた画像を継続して投影するようにしてもよく、上述した壁紙を投影するようにしてもよい。
上述した電子カメラ1では、次の作用効果を奏する。
(1) カメラモードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)に示すように、液晶表示器107には、再生モードに移行するのか、投影モードに移行するのか、再生+投影モードに移行するのかを問い合わせ画面107aが表示されるように構成した。また、ロータリーセレクタ215の回転操作によって図4(a)に示した問い合わせ画面107a上の「投影モード」が選択されて、OKボタン216が押圧されると、電子カメラ1の動作モードが投影モードへ移行するように構成した。これにより、カメラモードで動作中の電子カメラ1の動作モードを、投影モードに容易に切り替えられる。
(2) 投影モードに移行すると、液晶表示器107には、図4(b)に示すように、メモリカード110に記録されている画像をすべて投影するのか、選択した画像だけを投影するのかを問い合わせる問い合わせ画面107bが表示されるように構成した。これにより、投影画像を選択するというユーザの意志を反映できる。
(3) 投影モードに移行すると、プロジェクタ部30からは壁紙としてあらかじめ設定されている画像が投影されるように構成した。これにより、投影モード移行時に、ユーザの予期せぬ画像が投影されることを防止でき、予期せぬ画像を投影したくないと考えるユーザの意に沿う動作を実現できる。
(4) カメラモードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)に示すように、液晶表示器107には、再生モードに移行するのか、投影モードに移行するのか、再生+投影モードに移行するのかを問い合わせ画面107aが表示されるように構成した。これにより、簡単な操作でメモリカード110に記録されている画像データの表示/投影方法の選択肢を表示できるので、操作性がよく利便性が高い。
(5) 投影モードで画像を投影中、液晶表示器107には、メモリカード110に記録された画像データのサムネイル画像を表示するように構成した。また、図4(c)または図5(d)に示すサムネイル一覧画面107c,107hの中から、ロータリーセレクタ215の回転操作によって投影すべき画像のサムネイルが選択されてOKボタン216が押圧されると、選択されたサムネイルに対応する画像がプロジェクタ部30から投影されるように構成した。これにより、次に投影される画像をユーザが確認して選択できるので、投影画像の選択に際し、ユーザの意志を反映できる。
(6) 再生モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図7(b)に示すように、プロジェクタ部30からは液晶表示器107に表示されている画像と同じ画像が投影されるように構成した。これにより、再生モードで画像を鑑賞中に、鑑賞している画像を即座に投影したいという、ユーザの要求に応えることができる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを液晶表示器107に表示するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを表示することなく、投影モードへ移行して、図4(b)に示す問い合わせ画面107bを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。また、図4(a)に示した状態に移行してからカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107a上で投影モードが選択されていなくても、投影モードへ移行して、図4(b)に示す問い合わせ画面107bを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。
これにより、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212の押圧操作のみで投影モードに移行できるので、操作回数が少なくて済み、操作性が向上する。また、この場合には、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212があたかも投影モード移行のための専用ボタンであるとも言えるので、投影モードへ移行する際の操作時に、ユーザが操作に迷い難くなり、操作性・利便性が向上する。
また、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを表示することなく、投影モードへ移行して、図4(b)の問い合わせ画面107b上で「すべての画像」が選択された場合と同様に動作するように構成してもよい。すなわち、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(c)に示すサムネイル一覧画面107cを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。
また、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを表示することなく、投影モードへ移行して、図4(b)に示す問い合わせ画面107b上で「選択画像のみ」が選択された場合と同様に動作するように構成してもよい。すなわち、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、図5(a)に示した、サムネイル一覧画面107eを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。
(2) 上述の説明では、メモリカード110に画像のデータが記録されていることを前提に説明したが、メモリカード110に画像のデータが記録されていない場合には、上述の説明における、メモリカード110に記録された画像を投影する場面において、たとえば、壁紙を投影し、所定時間後に壁紙の投影を中止するように構成してもよい。この場合に、壁紙の画像とともに、たとえば、「投影できる画像がありません。消灯まであと25秒です。」といった、投影できる画像がない旨および投影中止(プロジェクタ消灯)までの時間をあわせて投影するようにしてもよい。また、液晶表示器107には、投影(表示)できる画像がない旨の表示を行うようにしてもよく、プロジェクタ消灯後も、カメラのいわゆるスリープモードに移行するまで、当該表示を継続するようにしてもよい。
(3) 上述の説明では、電子カメラ1の電源がオフされているときに、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧された際の動作については特に言及していない。しかし、たとえば、電子カメラ1の電源がオフされているときに、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、電子カメラ1を投影モードで起動して、図4(b)に示した状態に移行するように構成してもよい。なお、この場合には、プロジェクタ部30からの壁紙の投影を行わなくてもよい。また、液晶表示器107に図4(b)に示す問い合わせ画面107bを表示させた後、一定時間以上何らかの操作がない場合には、液晶表示器107による問い合わせ画面107bの表示を中止するように構成してもよい。
(4) 上述の説明では、投影モードから他のモードへ移行する場合などについては特に言及していないが、たとえば、電子カメラ1が次のように動作するように構成してもよい。たとえば、投影モードで動作中にメインスイッチボタン105が所定時間以上継続して押圧されると、電子カメラ1の電源をオフし、その後、再びメインスイッチボタン105が所定時間以上継続して押圧されると、電子カメラ1の電源をオンして、カメラモードで起動するように構成してもよい。また、たとえば、投影モードで動作中にメインスイッチボタン105が押圧されると、カメラモードに移行するように構成してもよい。
たとえば、投影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が所定時間以上継続して押圧されると、カメラモードに移行するように構成してもよい。なお、投影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が短時間だけ押圧されても、カメラモードに移行するように構成してもよいが、ユーザの誤操作を防止するため、上述したように、カメラモードに戻るには、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212の所定時間以上の継続した押圧を条件としてもよい。
たとえば、投影モードで動作中にレリーズボタン104が半押し操作されると、カメラモードに移行するように構成してもよい。また、たとえば、投影モードで動作中に所定時間以上何の操作もなされなかったときに、プロジェクタ部30からの画像の投影を中止し、その後、電子カメラ1に対して何らかの操作がなされた場合には、投影中止前に投影していた画像の投影を再開するように構成してもよい。
なお、プロジェクタ部30からの画像の投影が中止された後、さらに所定時間が継続して電子カメラ1がスリープモードに移行した場合には、その後カメラ/プロジェクタ切替ボタン212が押圧されると、投影中止前に投影していた画像の投影を再開するように構成してもよい。
また、プロジェクタ部30からの画像の投影が中止された後、さらに所定時間が継続して電子カメラ1がスリープモードに移行した場合には、その後カメラ/プロジェクタ切替ボタン212以外のボタンが押圧されると、投影中止前に投影していた画像の投影を再開するか否かを問い合わせる画面を液晶表示器107に表示するように構成してもよい。ここで、投影中止前に投影していた画像の投影再開が指示されると、投影中止前に投影していた画像の投影を再開するように構成してもよい。また、投影中止前に投影していた画像の投影再開が指示されなかった場合には、上述した変形例(3)における、「電子カメラ1の電源がオフされているときに、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されたとき」の動作と同じ動作をするように構成してもよい。
(5) 上述の説明では、投影モード時、および再生+投影モード時の液晶表示器107の表示の明るさについては、特に言及していないが、画像の投影は周囲が暗い環境下で行われることが多いため、投影モード時や再生+投影モード時には、液晶表示器107の表示の明るさを暗く(表示輝度を低く)するように構成してもよい。
(6) 上述した変形例の(1)の場合とは異なり、たとえば、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを表示することなく、投影モードへ移行し、図4(b)に示す問い合わせ画面107bを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。
また、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを表示することなく、図4(b)の問い合わせ画面107b上で「すべての画像」が選択された場合と同様に動作するように構成してもよい。すなわち、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、図4(c)に示すサムネイル一覧画面107cを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。
また、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、図4(a)の問い合わせ画面107aを表示することなく、投影モードへ移行して、図4(b)に示す問い合わせ画面107b上で「選択画像のみ」が選択された場合と同様に動作するように構成してもよい。すなわち、撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、図5(a)に示した、サムネイル一覧画面107eを液晶表示器107に表示し、壁紙をプロジェクタ部30から投影するようにしてもよい。
(7) たとえば、再生モードや再生+投影モードで動作中に、カメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されると、上述した変形例(6)における、「撮影モードで動作中にカメラ/プロジェクタ切替ボタン212が一定時間以上継続して押圧されたとき」の動作と同じ動作をするように構成してもよい。
(8) 上述の説明では、被写体像の撮影機能と、画像の投影機能とを有する電子機器の一例として電子カメラ1について説明したが、本発明は、電子カメラに限定されない。たとえば、被写体像の撮影機能と、画像の投影機能とを有する携帯可能なテレビや、画像再生装置、携帯電話機、PDA、ノートPCなど各種の電子機器に適用可能である。
(9) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、被写体像を撮像する撮像手段と、画像を投影する投影手段と、電子機器本体に設けられた表示手段と、電子機器の動作モードを、少なくとも、撮像手段によって被写体像を撮像する撮影モードと、投影手段によって画像を投影する投影モードとに切り替えて設定するモード設定手段と、電子機器の動作モードを撮影モードから投影モードに切り替えるための操作入力を受け付ける1つの操作部材とを備え、モード設定手段は、電子機器の動作モードが撮影モードに設定されている場合に操作部材が操作されると、電子機器の動作モードを撮影モードから投影モードに切り替えることを特徴とする各種構造の電子機器を含むものである。