JP5055535B2 - 水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法 - Google Patents

水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5055535B2
JP5055535B2 JP2003304097A JP2003304097A JP5055535B2 JP 5055535 B2 JP5055535 B2 JP 5055535B2 JP 2003304097 A JP2003304097 A JP 2003304097A JP 2003304097 A JP2003304097 A JP 2003304097A JP 5055535 B2 JP5055535 B2 JP 5055535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
carbon
water
carbon film
soft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003304097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005068387A (ja
Inventor
継頼 大花
章浩 田中
義紀 古賀
雅裕 鈴木
挙子 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2003304097A priority Critical patent/JP5055535B2/ja
Publication of JP2005068387A publication Critical patent/JP2005068387A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5055535B2 publication Critical patent/JP5055535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Description

本発明は、水圧駆動機械など、水中で摺動が必要とされる機械の部品に適応可能な炭素系二層膜に関するものである。
これまで、炭素膜は耐摩耗、低摩擦などの特性に優れ、保護膜や固体潤滑膜として応用が期待されてきた物質である。しかし、炭素膜の固体潤滑膜としての応用は限られたところで使われているのに過ぎず、基材との密着性や摩耗量など多くの課題を抱えている。特に、一般的に使用されている機械の材質である鉄系の材料には膜の密着性が悪く、応用範囲が限られている。また、近年、環境保護に関する問題意識の高まりと共に、一般的に用いられてきた油圧機械に変わり、環境への負荷がより少ないと考えられる水を使用した水圧での駆動機械が求められている。そこで水環境下で使用できる固体潤滑膜の開発への期待が急速に高まっている。
従来のダイヤモンドライクカーボン等の炭素系薄膜による固体潤滑膜は、鉄系材質への密着性が悪く、成膜時に中間層を挟むことにより、その密着性の改善を行ってきた(例えば、特許文献1〜3参照)。しかし、中間層を用いた成膜法においては、基板の材質が変わることにより新たに中間層を開発しなければならなかった。また、中間層なしに水中での耐剥離特性を向上させることは困難であった。
特開平9−124394号公報 特開2000−8155号公報 特開2000−177046号公報
本発明は、中間層を設けずに、水中での耐剥離特性に優れた炭素膜を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者は、SUS製の基材上に中間層を用いることなしに成膜した硬い炭素膜の表面にらかい膜を載せることにより、膜自体の基材への密着性を改善でき水中での耐剥離性、耐摩耗性および低摩擦性を達成できることを見出した。本発明はこの知見に基づきなされたものである。
すなわち、本発明は、
(1)SUS製の基材上に中間層を用いることなしに厚さ0.5μm〜5μmの第1の炭素膜を成膜し、次いで該第1の炭素膜の表面に、該第1の炭素膜より柔らかい膜であって、Siを3〜20atom%含有する厚さ0.05μm〜0.5μmの第2の炭素膜を成膜することを特徴とする、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜の製造方法。
記第1の炭素膜よりらかい膜をヘキサメチルシロキサンまたはテトラメチルシランガスを混合した原料ガスを用いたパルスバイアスCVD法により形成することを特徴とする上記(1)の、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜の製造方法。
)上記(1)又は(2)の方法により製造されたことを特徴とする、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜。
本発明の製造方法により、炭素膜の基材への密着性を向上させ、水中における炭素膜の耐摩耗特性が向上された。
また、本発明の製造方法により製造された炭素系二層膜は、これまで炭素膜が密着しにくいとされてきた基板に対して高密着性膜となる。また、炭素系二層膜は水中での耐剥離性・耐摩耗性が向上し、この膜を固体潤滑膜として使用することにより、水圧駆動機械や水中での摺動機構の寿命や効率を向上することができる。
さらに、本発明によれば、中間層を用いていないので、多くの基材への応用が可能となり、また、環境への悪影響が抑えられる。
本発明においては、基材上に中間層を用いることなしに成膜した第1の炭素膜の表面に、該第1の炭素膜より柔らかい膜を成膜して炭素系二層膜を製造するものである。
第1の炭素膜は、好ましくはダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜である。第1の炭素膜の厚さは、0.5μm〜5μm、好ましくは1μm〜2μmである。第1の炭素膜の製造方法は、従来用いられている炭素膜の製造方法のいずれかを用いて行うことができる。
また、本発明において「柔らかい」とは、ダイヤモンド圧子微少押し込み(ナノインデンテーション)試験によって測定された硬度が低いことをいう。柔らかい膜は、第1の炭素膜に対して、ナノインデンテーションによる硬度が、好ましくは1.5GPa以下、より好ましくは2GPa以下である。
本発明において、柔らかい膜は、例えば、異元素を混入させた炭素膜、または、第1の炭素膜に比べ、水素含有率が高い炭素膜とすることにより、形成することができるが、本発明においては、異元素を混入させた炭素膜を用いる
柔らかい膜の厚さは、0.05μm〜0.5μm、好ましくは0.1μm〜0.2μmである。
柔らかい膜炭素膜に混入させた異元素としては、Si、Ti、Cr、Ni、または、Coが挙げられる。膜中の異元素の含有率は、3〜20atom%、好ましくは、5〜15atom%である。混入される異元素は1種類であっても、2種類以上であってもよい。異元素としては、Si(シリコン)が特に好ましい。Siを含ませる場合には、上記第1の炭素膜の製造方法において、原料ガスに、ヘキサメチルジシロキサン、あるいは、テトラメチルシランガスなどを適宜の割合で混合させることにより成膜することができる。
また、第1の炭素膜中の水素含有率は、好ましくは10〜40atom%、さらに好ましくは15〜30atom%である。
柔らかい膜が、第1の炭素膜に比べ、水素含有率が高い炭素膜の場合、柔らかい膜中の水素の含有率は、好ましくは35〜60atom%、さらに好ましくは40〜50atom%である。柔らかい膜の水素含有率を第1の炭素膜における水素含有率より高くするためには、例えば、水素含有量の多いメタンガスもしくはメタンガスと水素の混合ガスをCVDガスとして用いること、または、基板バイアスの電圧を小さくすることにより成膜すればよい。
本発明の炭素系二層膜は、鉄系基板上に好適に用いることができる。その場合、まず第1の炭素膜を鉄系基板上に形成することによって、炭素系二層膜を被覆することができる。鉄系基板としては、例えば、ステンレス鋼、合金鋼などが挙げられる。また、本発明の炭素系二層膜は鉄系基板以外にも、例えば、アルミニウム合金、セラミックスなどの基材にも形成することができる。
本発明の炭素系二層膜は、固体潤滑膜として用いることができる。特に、その水中での耐剥離性、耐摩耗性および低摩擦性により、水圧機械や水中での使用を目的とした機器の摺動機構など、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜として好適である。
従来の方法で得られた炭素膜はラマン等の分析により、ダイアモンドライクカーボン(DLC)膜と考えられ、パルスバイアスCVD法を用いることにより、内部応力の減少を達成し、空気中での耐摩耗、低摩擦特性を達成してきた。パルスバイアスCVD法を用いたDLC膜の作成については、例えば、Wazumiら、Diamond Relat. Mater., 12 (2003) 1018に記載されている。しかし、ステンレス鋼基板上に成膜した膜の水中での耐剥離特性は優れたものではなかった。本発明は、膜の水中での耐剥離特性を改善するものである。例えば、対ステンレス鋼ボールの摩擦試験の結果、2Nの荷重で剥離が観測されDLC膜の表層にシリコンを混入させたカーボン膜を成膜することにより、9.4Nの荷重に耐えることができた。さらに荷重を増やし、11.4Nでの試験結果では若干の剥離が見られたものの、摩擦係数は0.1以下を保ち、十分実用的なレベルであった。これは、硬いDLC膜の上に柔らかいシリコン含有のカーボン膜を被膜させることにより発現された耐剥離特性である。
水中での従来の炭素膜の剥離過程を詳細に検討すると、まず、摩擦により膜に微小なクラックが発生することが明らかになった。このクラックを通して水が基板と膜の間に進入し、破壊的な膜の剥離を引きおこす。このとき、膜の表面へ柔らかい膜を被覆させておくことにより、クラックの発生を押さえることができると考えられる。また、柔らかい膜により膜全体の内部応力を減少させることができ、この二つの効果により耐摩耗特性の向上が達成される。
このように硬い膜上に柔らかい膜を載せる手法により、水中での耐剥離性・耐摩耗性の向上が発現できた。このような水中において微小なクラックを生じて剥離が観測されるような従来の膜に代えて本発明の膜を適用できる。これまで中間層を用いて膜の密着性の向上を図ってきたすべての膜に対して、本手法を用いれば、中間層なしで耐剥離特性の向上が図られる。本発明は硬い膜の上に柔らかい膜を薄く成膜したものであり、柔らかい膜が水中でのクラックの発生を抑制し、内部応力を減少させることができることをその原理とすると考えられる。
以上のように、水中の摩耗摩擦特性は空気中での摩耗摩擦と違い、膜表面に柔らかい膜をつけることにより耐摩耗特性を向上させることができる。すなわち、硬い膜が摩耗を抑え、表層の柔らかい膜がクラックの発生を抑えることにより剥離を抑えることができるといえる。
次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1
基板としてSUS440Cを用い、トルエンを原料ガスとして、熱電子励起CVD法により、2.5時間かけて成膜し、厚さ1.24μmの第1の炭素膜を得た。用いた成膜装置の概略図を図1に示す。1は電源、2は基板、3はガス導入口、4はアノード、5はフィラメントである。このとき、基板2には電源1から−3kVのパルスバイアスを印加した。パルスバイアスは1kHzでduty比(バイアスのかかっている時間とかかっていないときの時間の比)を10%とした。成膜温度は成膜中に自然に上昇し成膜終了時には約130℃となった。
その後、原料ガスにヘキサメチルジシロキサンをトルエンに同量混ぜたガスをガス導入口3から矢印に示すように導入し、さらに0.5時間成膜を行った。形成されたシリコン含有の炭素膜の厚みは0.16ミクロンであった。この膜のシリコン含有量は7.3atom%であった。表面には炭素及び酸素原子がX線光電子分光法(XPS)により検出された。さらに、赤外分光法により水素原子の存在が予測された。
得られた炭素系二層膜の構造を図2に断面図で示す。鉄系基板8上に形成された、第1の炭素膜7の表面に、柔らかいシリコン含有炭素膜6が成膜されている。
上記と同じ条件で別途、第1の炭素膜7のみを作成した場合のラマンスペクトルを図3に示す。横軸はラマンシフト(cm-1 )、縦軸は強度(a.u.(任意単位))である。なだらかなGバンド(1550cm-1 )およびDバンド(1350cm-1 )と呼ばれるピークが観測され、一般的にダイヤモンドライクカーボン(DLC)と呼ばれる炭素膜であることがわかる。この膜のナノインデンテーションによる硬さは21.3GPaであり、内部応力は−1.18GPaであった。この膜の表面にシリコン含有炭素膜を成膜し、二層膜としたものの硬さは18.0GPaであり、内部応力は−0.76GPaであった。全体の硬さはそれほど変化ないが、内部応力は顕著に減少していることがわかる。
また、図4に膜の押し込み深さと硬さの関係を示した。○がDLC膜、□が二層膜を示す。横軸は表面からの押し込み深さ(nm)であり、縦軸が硬さ(GPa)である。測定は押し込み試験機を用いて行った。DLC膜のみ場合、押し込み深さに伴い急激に硬くなっていることがわかるが、表層にシリコン膜を成膜したものは緩やかに硬くなっていることがわかる。したがって、表層の膜により、内部応力の低下と表層が柔らかくなっていることがわかる。
得られた二層膜の機械的性質は水中において、1.9N,9.4N及び11.3Nの荷重により、SUS440Cのボール(直径4.76mm)を用いた摩擦試験により検討した。その結果を図5に示す。比較のため1.9N及び9.4Nの荷重により、空気中で行った摩擦試験の結果(in air)を合わせて図5に示した。グラフの横軸は摩擦回数、縦軸は摩擦係数(μ)である。二層膜は空気中および水中において十分低い摩擦係数を示した。
また、DLC膜が、9.4Nの荷重で極めて深刻なダメージを受けるのに対し、本発明の二層膜は十分耐えることを図6に示す。図6は水中において9.4Nの荷重で摩擦試験をした後の磨耗痕である。図6(a)はDLC膜、図6(b)はDLC膜の表面にシリコン含有炭素膜を成膜した二層膜である。
さらに特筆するべき点は、摩擦試験の相手材に対するダメージが極めて低いことである。9.4Nの摩擦に対し、摩耗量は3.2x10-9 mm3 /mNである。DLC膜のみの場合、膜がダメージを受けているため、4.3x10-7 mm3 /mNであった。
また、水中での膜のダメージはSEM観察により検討を行った。DLC膜を水中で摩擦した場合、摩耗痕に微小なマイクロクラックが観測された。一方、本発明の二層膜ではこのようなクラックが観測されなかった。空気中での摩擦試験では、DLC膜がよい特性を示したことを考えると、水中での摩耗は別の機構によるものと考えられる。本発明の二層膜は表面のマイクロクラックの発生を押さえることができるために耐摩耗特性が向上したものと考えられる。また内部応力の低下は密着性の向上に寄与し、相乗効果によって水中での耐摩耗特性の向上をもたらせたものと考えられる。
次に、シリコンの含有量をヘキサメチルジシロキサンの導入量を変化させることにより制御した。シリコンの含有量の違いにより、水中での耐摩耗特性の違いが見られたが、いずれも表層にシリコン含有の炭素膜をつけていない膜と比較して水中での耐剥離特性の向上が観測された。シリコン含有量の違いによる耐摩耗特性の違いは膜の柔らかさ(硬さ)の違いによるものと考えられる。
また、原料ガスの違いによる膜の性質の違いをヘキサメチルジシロキサンのかわりにテトラメチルシランガスを用いた実験により確認した。同様に、シリコン含有膜を表層につけた二層膜は水中での耐剥離特性の向上に寄与した。
実施例に用いた成膜装置の概略図である。 実施例で製造された炭素系二層膜の構造を示す断面図である。 実施例で製造されたDLC膜のラマンスペクトルを示すグラフである。 実施例で製造された炭素系二層膜及びDLC膜の押し込み深さと硬さの関係を示すグラフである。 実施例で製造された炭素系二層膜の空気中および水中での摩擦試験結果を示すグラフである。 実施例で製造された水中摩擦試験後の磨耗痕を示す顕微鏡写真である。
符号の説明
1 電源
2 基板
3 ガス導入口
4 アノード
5 フィラメント
6 シリコン含有炭素膜
7 ダイヤモンドライクカーボン膜(第1の炭素膜)
8 鉄系基板

Claims (3)

  1. SUS製の基材上に中間層を用いることなしに厚さ0.5μm〜5μmの第1の炭素膜を成膜し、次いで該第1の炭素膜の表面に、該第1の炭素膜より柔らかい膜であって、Siを3〜20atom%含有する厚さ0.05μm〜0.5μmの第2の炭素膜を成膜することを特徴とする、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜の製造方法。
  2. 記第1の炭素膜よりらかい膜をヘキサメチルシロキサンまたはテトラメチルシランガスを混合した原料ガスを用いたパルスバイアスCVD法により形成することを特徴とする請求項1記載の、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法により製造されたことを特徴とする、水中で使用される機械部品用の固体潤滑膜。
JP2003304097A 2003-08-28 2003-08-28 水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法 Expired - Lifetime JP5055535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003304097A JP5055535B2 (ja) 2003-08-28 2003-08-28 水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003304097A JP5055535B2 (ja) 2003-08-28 2003-08-28 水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005068387A JP2005068387A (ja) 2005-03-17
JP5055535B2 true JP5055535B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=34407877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003304097A Expired - Lifetime JP5055535B2 (ja) 2003-08-28 2003-08-28 水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5055535B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056720A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Sanden Corp 斜板式圧縮機
JP2007056721A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Sanden Corp 斜板式圧縮機
WO2007109114A2 (en) * 2006-03-17 2007-09-27 Triumf, Operating As A Joint Venture By The Governors Of The University Of Alberta, The University Of British Columbia, Carleton University, Simon Fraser University, The University Of Toronto, And The Self-supporting multilayer films having a diamond-like carbon layer
JP5574165B2 (ja) * 2010-05-31 2014-08-20 株式会社ジェイテクト 被覆部材の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6262893A (ja) * 1985-09-12 1987-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 耐摩耗素子
JP2623611B2 (ja) * 1987-11-17 1997-06-25 株式会社ニコン 硬質炭素膜被覆を施した金属基体
JPH02143912A (ja) * 1988-11-25 1990-06-01 Nec Corp 磁気記録媒体
JPH06349054A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Fuji Electric Co Ltd 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH1192935A (ja) * 1997-09-19 1999-04-06 Daido Steel Co Ltd 耐摩耗性硬質炭素被膜
JP2001064005A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 被覆摺動部材およびその製造方法
JP4683177B2 (ja) * 2001-07-17 2011-05-11 住友電気工業株式会社 非晶質炭素被膜と非晶質炭素被膜の製造方法および非晶質炭素被膜の被覆部材
JP4793531B2 (ja) * 2001-07-17 2011-10-12 住友電気工業株式会社 非晶質炭素被膜と非晶質炭素被膜の製造方法および非晶質炭素被膜の被覆部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005068387A (ja) 2005-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Miyake et al. Micro-tribological studies on fluorinated carbon films
Wei et al. Effect of dopants (F, Si) material on the structure and properties of hydrogenated DLC film by plane cathode PECVD
Dwivedi et al. Interface engineering and controlling the friction and wear of ultrathin carbon films: high sp3 versus high sp2 carbons
Evaristo et al. Influence of the silicon and oxygen content on the properties of non-hydrogenated amorphous carbon coatings
JP5976328B2 (ja) ピストンリング
JP4876464B2 (ja) 低摩擦摺動部材
Moolsradoo et al. Thermal Stability and Tribological Performance of DLC‐Si–O Films
Quispe et al. Tribological and mechanical performance of Ti2AlC and Ti3AlC2 thin films
Wang et al. Effect of tribochemistry on friction behavior of fluorinated amorphous carbon films against aluminum
Pei et al. Deposition and characterization of hydrogenated diamond-like carbon thin films on rubber seals
JP5055535B2 (ja) 水中耐剥離性に優れた炭素系二層膜の製造方法
JP5652927B2 (ja) 炭素膜積層体、並びにその積層体の製造方法及びそれを用いた潤滑材
Jatti et al. Synthesis and characterization of diamond-like carbon coatings for drill bits using plasma-enhanced chemical vapor deposition
Meneve et al. Low friction and wear resistant aC: H/a-Si1− xCx: H multilayer coatings
JP2013014801A (ja) 軸受部品への硬質膜形成方法、転がり軸受
Han et al. Effect of bias gradient delta on mechanical and tribological properties of DLC films sputtered on ACM
Kang et al. Effects of Process Temperature on the Tribological Properties of Tetrahedral Amorphous Carbon (ta-C) Coating
Miyake et al. Friction properties of surface-modified polished chemical-vapor-deposited diamond films under boundary lubrication with water and poly-alpha olefin
Vandenbulcke et al. Deposition, structure, mechanical properties and tribological behavior of polycrystalline to smooth fine-grained diamond coatings
Cano et al. Low wear and low friction DLC coating with good adhesion to CoCrMo metal substrates
JP6143916B2 (ja) ピストンリング
Ayala et al. Nano-and micro-scale wear of fluorinated carbon films
Yuan et al. Effect of target power on microstructure, tribological properties of the graphite-like carbon based nanocomposite coating
JP5664279B2 (ja) 摺動部材、その製造方法及び摺動構造
Rahman et al. Continuously deposited duplex biomedical coatings

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080417

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091009

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091021

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5055535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term