JP5054264B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワンダリング性能を向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤ、とりわけ高内圧が充填されかつトレッド部を強靱なベルト層によって補強した重荷重用ラジアルタイヤでは、ショルダー部の剛性が大となるため、例えば轍路面などを走行した際にハンドルが取られる所謂ワンダリング現象が発生しやすい傾向にある。このようなワンダリング現象を抑制(すなわちワンダリング性能を向上)するためには、トレッドショルダ部の剛性を下げ、キャンバースラストをプラス側に移行させるの効果的であることが知られている。
【0003】
なおキャンバースラスト(CT)とは、図8に示すように、タイヤ1をキャンバー角θで傾けて転動させるときに発生する進行方向と直角な向きの力であって、傾けた方向に働く場合をプラス、傾く向きと逆方向に働く場合にはマイナスとして表される。そして、このキャンバースラストがプラスの値となるタイヤにあっては、例えば轍路の斜面にトレッド端縁Eが衝突した場合、タイヤにこの斜面を登る軸方向力が作用し、轍からの脱出がスムーズとなるためワンダリング性能を向上しうるのである。
【0004】
そのために従来、図7(A)に示すように、トレッド端縁TEを小円弧b1とするラウンドショルダ化や、図7(B)に示すように、トレッド端縁TEを斜面b2とするテーパショルダ化が行われている。また近年の空気入りタイヤ、とりわけ重荷重用タイヤでは、ワイドトレッド化が進んでいるため、ワンダリング性能に非常に不利となっており、そのために図7(C)にトレッド部の半分を展開して示すように、さらにトレッドショルダ部の剛性をさらに緩和するためトレッド端縁TEにラジアル方向にのびるサイプsを設けることも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、ワンダリング性能はある程度改善しうるものの、サイプsによってトレッド端縁TEの部分の剛性が大きく低下するため、該部分を起点としてショルダ部にヒール&トゥ摩耗や肩落ち摩耗等の異常摩耗が発生しやすく、またゴム欠け等の損傷も招きやすくなる。
【0006】
発明者らは、トレッド端縁にショルダーブロックを配した空気入りタイヤにおいて、耐摩耗性や耐ゴム欠け性を維持しつつワンダリング性能を向上するため、種々の研究を重ねた。その結果、トレッド端縁のテーパショルダ化に際して、斜面の形状を改善すること、そして同時にショルダブロックのバットレス面の形状を改善することを基本として、ショルダブロックの剛性を極端に低下させることなくトレッド端縁の剛性緩和を効果的に実現しワンダリング性能をさらに向上しうることを見出した。
【0007】
以上のように、本発明は、偏摩耗やゴム欠けといった不具合を招くことなくワンダリング性能を効果的に向上しうる空気入りタイヤ、特に好ましくは重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド面に、トレッド端縁寄りをタイヤ周方向に連続してのびる縦主溝と、この縦主溝から前記トレッド端縁側ヘのびる横溝とを設けることにより前記トレッド端縁に沿ってタイヤ周方向に並ぶショルダブロックを形成した空気入りタイヤであって、前記ショルダブロックは、該ショルダーブロックのタイヤ軸方向の外側面であるバットレス面と前記トレッド面との間を継ぐ斜面を具え、この斜面と前記ブロックのトレッド面とが交わる上の稜線は、該上の稜線の周方向中心の点を通る半径線に対して直角な平面に投影して半径R1の円弧状曲線からなり、かつ前記斜面とバットレス面とが交わる下の稜線は、前記曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2の円弧状曲線からなり、前記斜面と前記バットレス面とは、前記下の稜線で屈曲して連なり、しかも前記斜面は、前記上の稜線と前記下の稜線間との間を滑らかに継ぐコーン状曲面部をなすとともに、前記バットレス面は、その半径方向内方縁がタイヤ軸を中心とする円周線をなしかつこの円周線から半径方向外方に行くに従いタイヤ軸方向外側に徐々に膨出する膨らみ部を有する湾曲曲面を具えることを特徴とする。
【0010】
また請求項2記載の発明は、前記下の稜線の曲率半径R2は、前記ショルダブロックのタイヤ周方向の長さL1の2.0〜4.0倍であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を、重荷重用ラジアルタイヤを例に挙げ図面に基づき説明する。図1は内部構造を省略した重荷重用ラジアルタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の断面図、図2はそのトレッド面の展開図を示す。図において、タイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウオール部3の内方端に位置するビード部4とを具えるとともに、前記ビード部4、4のビードコア5、5間に架け渡されたカーカス6と、このカーカス6の外側かつトレッド部2の内方に配された強靱なベルト層7とを具える。
【0012】
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなる。このカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウオール部3をへてビード部4のビードコア5の廻りで内側から外側に折り返して係止される。カーカスコードとしては、本例では、スチールコードが採用されるが、必要に応じてまたタイヤのカテゴリに応じてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードをも使用できる。
【0013】
又前記ベルト層7は、本例ではスチールコードをタイヤ赤道Cに対して、例えば60±10°程度の角度で傾けた最も内のベルトプライ7Aと、タイヤ赤道Cに対してスチールコードを30°以下の小角度で傾けて並べたベルトプライ7B、7C、7Dとを、例えば前記ベルトコードがプライ間で互いに交差する箇所を1箇所以上設けて重ね合わせた4層構造を例示している。なお、ベルト層7には、必要に応じてレーヨン、ナイロン、芳香族ポリアミド、ナイロンなど他のコード材料を用いることができる。
【0014】
次に、前記トレッド部2の表面であるトレッド面2Sには、トレッド端縁TE寄りをタイヤ周方向に連続してかつ本例ではジグザグ状にのびる縦主溝G1、G1と、この縦主溝G1から前記トレッド端縁TE側ヘのびる横溝G2とを設けることにより前記トレッド端縁TEに沿ってタイヤ周方向に並ぶショルダブロックBを形成している。また前記縦主溝G1、G1の間には、本例では複数本の縦副溝G3〜G5、複数本の横溝G6、G7などが配置され、これにより、略コ字状をなすブロックDが隔設されたものを示す。なお本発明では、ショルダブロックBを具えていれば、トレッド面2Sの他の部分については任意に形成できる。
【0015】
前記縦主溝G1、横溝G2の溝巾、溝深さなどは、必要に応じて種々設定することができる。例えば、縦主溝G1の溝巾W1は、トレッド接地巾TWの2.0%以上、より好ましくは2.5%以上であって、本例の如く重荷重用のタイヤ1の場合には少なくとも5mm以上の巾で連続して形成されることが特に好ましい。また各横溝G2の溝巾W2は、例えばトレッド接地巾TWの1.5%以上とするのが望ましい。また、縦主溝G1の溝深さは、例えば前記トレッド接地巾TWの5〜12%、横溝G2の溝深さは、例えば前記トレッド接地巾TWの2〜12%とするのが望ましい。
【0016】
なお前記「トレッド接地巾TW」は、タイヤを正規リムにリム組みし、かつ正規内圧と正規荷重を負荷して平面に接地させたときの最外側のトレッド接地端間のタイヤ軸方向距離として定める。このとき、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMA であれば標準リム、TRA であれば "Design Rim" 、或いはETRTO であれば "Measuring Rim"となる。
【0017】
また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMA であれば最高空気圧、TRA であれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTO であれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用の場合には180kPaとする。さらに、「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMA であれば最大負荷能力、TRA であれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTO であれば "LOAD CAPACITY"とする。
【0018】
また本実施形態のタイヤは、図1に示すようにタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面において、前記ショルダブロックBは、該ショルダーブロックBのタイヤ軸方向の外側面であるバットレス面9と前記トレッド面2Sとの間を継ぐ斜面10を具える。また図3にショルダブロックBを拡大して示すように、前記斜面10とショルダブロックBのトレッド面2Sとの交わり部に上の稜線E1が、また斜面10とバットレス面9との交わり部には下の稜線E2がそれぞれ形成されている。さらに、斜面10とバットレス面9とは、下の稜線E2で屈曲して連なっている。
【0019】
前記上の稜線E1は、その周方向中心の点Pを通る半径線N(図1に示す)に対して直角な平面HP(図1に示す)に投影したときに、実質的に曲率半径R1の円弧状曲線C1からなる。また前記下の稜線E2は、同平面HPに投影したときに、前記曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2の円弧状曲線C2からなる。なお前記平面HPに投影された円弧状曲線C1、C2を図4に示す。各円弧状曲線C1、C2は、いずれもタイヤ軸方向外側に向かって凸となる。また前記斜面10は、上の稜線E1と下の稜線E2との間を滑らかに継ぐコーン状曲面部12を形成する。
【0020】
以上のような斜面10は、ショルダブロックBのトレッド端縁TE側の剛性を弱めてワンダリング性能を向上させる。即ち、轍路の傾斜面にショルダブロックの斜面10が衝突した場合、ショルダブロックBの剛性が最適化されているため、衝撃力を緩和してハンドルへの反力を軽減しうるとともに、タイヤにこの斜面を登る向きのキャンバースラストが発生し、轍からの脱出をスムーズに行うことができる。
【0021】
本発明のタイヤ1では、前記斜面10が、コーン状曲面部12をなしているため、負荷走行時の荷重にもよるが、概ねショルダブロックBの接地端の位置は、実質的に前記上の稜線E1又はE2に近似して円弧状に変化する。即ち、接地端が、接地初期から徐々にタイヤ軸方向外側に移動し接地終期で再びタイヤ軸方向内側に位置する。ワンダリング性能の向上には、接地幅が小さいほど有利であるため、ショルダブロックBの接地初期、接地終期でワンダリング性能の効果的に向上できる。また、このようなショルダブロックBの剛性の低下は、斜面10の物理的な形状によってもたらされる結果、サイプなどを設ける必要が無く、これに伴い、サイプを起点とした偏摩耗、ゴム欠けの発生も防止できる点で望ましいものとなる。
【0022】
前記斜面10における前記曲率半径R1、R2の比(R2/R1)は、1.42〜1.89である。前記比(R2/R1)が1.42よりも小の場合、円弧状曲線C1、C2が近似するため斜面10が円筒状曲面に近づくため、ワンダリング性能の大巾な向上が得られない傾向があり、逆に1.89よりも大になると、円弧状曲線C1、C2の形状差が大きくなり、ひいてはコーン状曲面部12が極端な形状となり偏摩耗の起点となりやすい。なお円弧状曲線C1、C2が、複数の円弧を組み合わせた複合円弧からなる場合には、その平均の曲率半径として実質的に定めることができる。
【0023】
また下の稜線E2における前記円筒状曲面C2の曲率半径R2は、好ましくはショルダブロックBのタイヤ周方向の長さL1(図1に示す)の2.0〜4.0倍、より好ましくは2.0〜3.5倍とするのが望ましい。前記曲率半径R2が、ショルダブロックBのタイヤ周方向の長さL1の2.0倍未満になると、下の稜線E2の曲率が大きくなりワンダリングには有利となるが耐摩耗性に劣る傾向があり、逆に4.0倍を超えると、ワンダリング性能の向上効果が低下しやすくなる。
【0024】
また本発明のタイヤ1のバットレス面9は、その半径方向内方縁9i(本例では横溝G2の溝底位置)がタイヤ軸を中心とする円周線CLをなしかつこの円周線CLから半径方向外方に行くに従い前記円周線CLよりも外方のバットレス面9の輪郭線の曲率半径が徐々に小となる。このような湾曲曲面を具えるバットレス面9を、前記斜面10の内方に連ねることにより、より効果的にショルダブロックBのトレッド端縁TE側の剛性を低下させ、さらにワンダリング性能を向上させ得る。
【0025】
また前記ショルダーブロックBは、そのブロック高さHの50〜70%、より好ましくは60〜70%程度のタイヤ半径方向の高さhaの範囲に前記膨らみ部13を形成することが望ましい。前記膨らみ部13の高さhaが、ブロック高さHの50%未満の場合、斜面10の占める範囲が相対的に大となり、ショルダブロック6のトレッド端縁E側の剛性が過度に低下し偏摩耗が発生する傾向があり、逆に70%を超えると逆に膨らみ部13が占める割合が大きくなりすぎてワンダリング性能の向上効果が少なくなる。
【0026】
図5には本発明の他の実施形態を示す。この例では、ショルダブロックBに、トレッド端縁寄りでタイヤ周方向にのびる細溝15を形成している。該細溝15は、溝巾が例えば1.5〜3.0mm、本例では約2.0mmとしたものを例示している。また、この細溝15は、タイヤ軸方向外側に凸となる円弧状の湾曲部分15aと、この湾曲部分15aの周方向両端から前記横溝G2へタイヤ周方向に略直線状でのびて開口する端部分15b、15bとを含むものが例示される。また本実施形態では、前記細溝15bの端部分15bと前記斜面10との間を横溝G2側に下降するよう斜めに切り欠く面取り部16を形成している。この実施形態のショルダブロックBは、細溝15、面取り部16によって、さらにショルダブロックBの剛性が最適化され、ワンダリング性能を高めることが可能になる。
【0027】
なお図5に示すように、ショルダブロックB、B間を横切る横溝G2には、その溝底から隆起しかつタイヤ周方向で隣り合う前記ショルダブロックB、B間を継ぐ溝底隆起部17が設けられている。該溝底隆起部17は、ワンダリング性能を損ねることなくショルダブロックBのタイヤ周方向剛性を高め、周方向への大きな倒れ込みを抑制しるのに役立ち、該ショルダブロックBの路面先着側及び後着側に偏摩耗が生じるのを抑制しうる。
【0028】
以上詳述したが、本発明では、タイヤのカテゴリーも上記の例に限定されることなく、乗用車用、小型トラック用など種々のカテゴリの空気入りタイヤに採用することができる。またタイヤの全てのショルダブロックBに、前記斜面10、膨らみ部13を含むバットレス面9を形成することが望ましいが、例えばショルダブロック6の全個数の7割以上に設ければワンダリング性能を向上しうる。また前記各部の寸法値などは、特に断りがない場合、いずれもタイヤを正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷の状態での値とする。
【0029】
【実施例】
次に本発明をより具体化した実施例について説明する。
図1に示す構造をなしかつタイヤサイズが11R22.5、14PRの重荷重用ラジアルタイヤ(実施例、比較例)を表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤのワンダリング性能、偏摩耗性能及びゴム欠け性能をテストした。各ショルダブロックの概略形状を図6に示す。テスト方法は次の通りである。
【0030】
<ワンダリング性能>
各供試タイヤを内圧700kPaでサイズ22.5×7.50のリムにリム組みし、20トン積みの2−D・4の10トン積載状態の車両の全輪に装着するとともに、テストコースに設けた轍路面を走行して轍路面でのハンドルの取られ方などを重視しドライバーの官能により評価した。
【0031】
<偏摩耗性能、ゴム欠け性能>
上記車両の前輪に各供試タイヤを装着し、40000km走行後にショルダーブロックの偏摩耗状況、トレッド端縁でのゴム欠けを目視により観察した。
テストの結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
テストの結果、R1=R2とした比較例1は、他の比較例に比べるとワンダリング性能を向上しているが、R1<R2とした実施例のものに比べると、やはりワンダリング性能の向上が十分でない。また実施例3から明らかなように、比(R2/R1)が1.4〜2.0程度のものが良い結果となっている。なお実施例3のものでは、若干の型落ち摩耗が見られた。これは、円弧状の曲線部の曲率半径の比(R2/R1)が2.0を超えているためと考えられる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは、偏摩耗やゴム欠けなどを招くことなくワンダリング性能を効果的に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すタイヤの断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すトレッド面の展開図である。
【図3】そのショルダブロックを略示する斜視図である。
【図4】平面に投影した円弧状曲線を示す線図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示すショルダブロックの斜視図である。
【図6】(A)〜(D)は、実施例、比較例のショルダブロックの略図である。
【図7】(A)〜(C)は従来技術を説明する線図である。
【図8】キャンバースラストを説明する線図である。
【符号の説明】
2S トレッド面
9 バットレス面
10 斜面
12 コーン状曲面部
13 膨らみ部
C1、C2 円弧状曲線
E1 上の稜線
E2 下の稜線
TE トレッド端縁
G1 縦主溝
G2 横溝
B ショルダブロック
Claims (2)
- トレッド面に、トレッド端縁寄りをタイヤ周方向に連続してのびる縦主溝と、この縦主溝から前記トレッド端縁側ヘのびる横溝とを設けることにより前記トレッド端縁に沿ってタイヤ周方向に並ぶショルダブロックを形成した空気入りタイヤであって、
前記ショルダブロックは、該ショルダーブロックのタイヤ軸方向の外側面であるバットレス面と前記トレッド面との間を継ぐ斜面を具え、
この斜面と前記ブロックのトレッド面とが交わる上の稜線は、該上の稜線の周方向中心の点を通る半径線に対して直角な平面に投影して半径R1の円弧状曲線からなり、
かつ前記斜面とバットレス面とが交わる下の稜線は、前記平面に投影したときに前記曲率半径R1よりも大きい曲率半径R2の円弧状曲線からなり、
前記斜面と前記バットレス面とは、前記下の稜線で屈曲して連なり、
しかも前記斜面は、前記上の稜線と前記下の稜線間との間を滑らかに継ぐコーン状曲面部をなし、かつ前記曲率半径R1、R2の比(R2/R1)が1.42〜1.89であり、
前記バットレス面は、その半径方向内方縁がタイヤ軸を中心とする円周線をなしかつこの円周線から半径方向外方に行くに従い前記バットレス面の輪郭線の曲率半径が小となる湾曲面を具えることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記下の稜線の曲率半径R2は、前記ショルダブロックのタイヤ周方向の長さL1の2.0〜4.0倍であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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