JP5054044B2 - 薄膜超電導線材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜超電導線材の製造方法に関するものであり、より特定的には、効率よく熱処理を行なう薄膜超電導線材の製造方法に関するものである。
送電ケーブルや産業用マグネット機器へ適用するための高温超電導の実用化に向けて、薄膜を用いた次世代高温超電導線材の開発が進んでいる。薄膜を用いた次世代高温超電導線材としての薄膜超電導線材は、金属基板、中間層、REBaCuを用いた超電導層、安定化層からなる多層構造のテープ状線材である。ここで超電導層を構成するREBaCuのREとはたとえばY(イットリウム)もしくは希土類元素である。
上述した多層構造の薄膜超電導線材を形成する際には、超電導層の特性を制御するため、REBaCuに含まれる酸素の量を調整する工程を行なう必要がある。通常、形成された超電導層を構成するREBaCuに含まれる酸素の量は不定性を有しているためである。そこで、当該酸素の量が最適値となるようにするため、REBaCuに所望の量の酸素を導入する処理を行なう。具体的には、上述した多層構造を形成した後、当該多層構造を酸素雰囲気中で熱処理することによりREBaCuに所望の量の酸素を導入する工程を行なう。
ところで通常、上述した多層構造の薄膜超電導線材は、超電導層を保護したり、クエンチングなどの不具合が起きた際に超電導層の電流の一部を分散して流したりするための安定化層(銀安定化層)で覆われている。この銀安定化層が形成された状態で、REBaCuに所望の量の酸素を導入するための熱処理を行なう。これは、銀安定化層を形成する工程における加熱温度は高いため、上述した酸素の導入工程の後に銀安定化層を形成すると、超電導層を構成するREBaCuに含まれる酸素の量が変化する可能性があるからである。このため、銀安定化層を形成する工程を行なった後に、REBaCuに所望の量の酸素を導入するための熱処理を行なう。
このREBaCuに所望の量の酸素を導入するための熱処理を行なう温度は600℃程度である。ここで銀の融点は962℃と比較的低いため、当該熱処理を行なう工程において多層構造を加熱すれば、銀安定化層を構成する銀が軟化する。このとき当該多層構造の最表面をなす銀安定化層同士が接触した状態であれば、軟化した銀により当該接触した箇所において銀安定化層同士が接着することがある。そこで、このような現象を抑制するため、従来から、当該多層構造をなす薄膜超電導線材をコイル状に巻回する際に、最表面の銀安定化層同士が接触することがないよう一定の間隔を設けた状態でコイル状に巻回した上で、熱処理を行なう工程が行なわれている。図7は、一定の間隔を設けた状態でコイル状に巻回した超電導線材の態様を示す概略図である。図7に示す多層構造をなす超電導線材30は、その最表面に形成されている銀安定化層同士が接触しないように、一定の間隔を保ちながらコイル状に巻回されている。この状態で熱処理を行なえば、銀安定化層が加熱により軟化しても、たとえば対向する銀安定化層同士が接触して接着することを抑制することができる。対向する銀安定化層同士は間隔を隔てて配置されているためである。
ところが上述した方法によれば、銀安定化層同士が接触することを抑制するために設けた間隔により、配置される超電導線材30が占有するスペースが大きくなる。また、占有するスペースが一定であると仮定すれば、たとえば一定の間隔を設けずに超電導線材をコイル状に巻回した場合に比べて、図7のように一定の間隔を保ちながら超電導線材をコイル状にパンケーキ巻きした場合の方が、巻回することができる超電導線材の長さが短くなる。
そこで、たとえば以下の特許文献1においては、超電導線材と、当該超電導線材の延在方向に延伸するシート状の形状を備えるスペーサとを重畳したものを、一定の間隔を設けずコイル状に巻回した状態で熱処理を行なう方法が開示されている。
特開平10−289623号公報
特許文献1における熱処理を行なう方法において開示されているスペーサとしては、たとえばアルミナ繊維と当該アルミナ繊維同士を結合するバインダからなるものや、マグネシア粒子と当該マグネシア粒子同士を結合するバインダからなるものや、アルミナ繊維とマグネシア粒子との混合物とバインダとからなるものが挙げられている。たとえばアルミナ繊維とバインダとからなるスペーサを用いた場合には、熱処理後にアルミナ繊維が超電導線材の表面に残りやすく、当該繊維を超電導線材の表面から分離することが困難である。マグネシア粒子とバインダとからなるスペーサを用いた場合においては、熱処理中にバインダが消失するため、当該処理を行なった後においてスペーサが大きく変形劣化し、再利用することが困難な状態となっていた。
一方、アルミナ繊維とマグネシア粒子との混合物とバインダとからなるスペーサについて、特許文献1には、繊維成分が超電導線材の表面に付着したり、スペーサが劣化したりする問題は起こらず、良好な結果であった旨が記載されている。しかしながらこの場合においても、バインダを含むスペーサを用いているため、熱処理を行なう酸素雰囲気中の酸素の一部が、バインダの消失(燃焼)に消費されることになる。このため、酸素雰囲気中の酸素は、超電導線材の超電導層に含まれる酸素の量を制御するために消費される分に加え、バインダの消失により消費される分が必要になる。つまり、バインダの消失が酸素雰囲気中の酸素の濃度に影響を与えるため、超電導層への酸素の導入量が設定値から外れるおそれがある。また、バインダが消失するため当該スペーサを再利用することは困難であると考えられる。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、熱処理を行なう酸素雰囲気に影響を与えることなく、スペーサの再利用を可能とする超電導線材の製造方法を提供することである。
本発明に係る薄膜超電導線材の製造方法は、薄膜超電導線材を準備する工程と、薄膜超電導線材とシート状のスペーサとを、薄膜超電導線材とスペーサとの延在方向に重畳した状態でコイル状に巻回する工程と、薄膜超電導線材を、加熱温度が200℃以上600℃以下という条件で熱処理する工程とを備えている。さらに、本発明に係る薄膜超電導線材の製造方法において、上記スペーサは熱処理する工程を行なう際に安定である。上記スペーサは酸化ケイ素が主成分であり、上記スペーサは熱処理する工程において軟化点に達しない材料からなり、0.1mm以上の厚みを有する。
上述した薄膜超電導線材の製造方法においては、薄膜超電導線材を構成する多層構造に含まれる超電導層の酸素の量を調整するための熱処理する工程において、薄膜超電導線材とスペーサとを密に巻回することで形成したコイルを熱処理するので、熱処理炉におけるコイルの占有体積を極力小さくできるとともに、超電導線材の最表面同士が接着することを抑制するために用いるスペーサは安定な状態である。ここで安定であるとは具体的には、熱処理する工程において、当該スペーサを構成する材質が酸素と反応したり、スペーサが加熱により変形したりしないことを意味する。このため、当該熱処理を行なう過程で熱処理を行なう雰囲気中の酸素濃度の変化が、超電導層に酸素を供給する以外の原因により影響を受けることを抑制することができる。すなわち、当該熱処理を行なう酸素雰囲気中の酸素濃度の制御を容易にすることができる。この結果、超電導層へ供給する酸素量を正確に制御することができるので、優れた特性の超電導線材を得ることができる。
また、当該熱処理においてスペーサを構成する材質が酸素と反応しないため、スペーサは熱処理の過程においてたとえば超電導線材の最表面である銀安定化層と接着したり、変形する可能性は低い。したがって当該スペーサを複数回再利用することができる。
また、使用するスペーサは酸化ケイ素(SiO)が主成分であるようにすれば、上述したように熱処理を行なう際におけるスペーサの安定性を高めることができる。
また、本発明に係る薄膜超電導線材の製造方法において、スペーサ0.1mm以上の厚みを有するようにすれば、熱処理を行なった後に当該スペーサを薄膜超電導線材から分離させる処理を容易に確実に行なうことができる。
上述した本発明に係る薄膜超電導線材の製造方法を用いて製造した薄膜超電導線材は、高精度に制御された所望の酸素の量を含む超電導層を含み、最表面である銀安定化層同士の接着のない、高品質な薄膜超電導線材である。
本発明によれば、薄膜超電導線材が占有するスペースを節約し、薄膜超電導線材の銀安定化層同士が接着することなく熱処理を行なうことができる。当該スペーサは熱処理を行なう過程で安定であるため、酸素雰囲気中の酸素の濃度が、超電導層への酸素の導入以外の要因の影響を受けることを抑制することができる。また、スペーサはほとんど反応、変形しないため、当該スペーサを複数回再利用することができる。
本発明の実施の形態に係る薄膜超電導線材の製造方法を示すフローチャートである。 (A)工程(S10)にて準備する薄膜超電導線材の構成を概略的に示す部分斜視図である。(B)工程(S20)にて準備するシート状のスペーサの構成を概略的に示す部分斜視図である。 薄膜超電導線材10とスペーサ20とを重畳させた超電導線材の構成を概略的に示す部分斜視図である。 薄膜超電導線材10とスペーサ20とを重畳させた超電導線材30をコイル状に巻回させた状態を示す概略図である。 本実施例1におけるデータ比較用サンプルの態様を示す部分斜視図である。 本実施例1における試験用サンプルの態様を示す部分斜視図である。 一定の間隔を設けた状態でコイル状に巻回した超電導線材の態様を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、実施の形態において、同一の機能を果たす要素には同一の参照符号を付し、その説明は、特に必要がなければ繰り返さない。
まず、図1を参照して、本発明による薄膜超電導線材の製造方法を説明する。図1に示すように、まず、薄膜超電導線材を準備する工程(S10)を実施する。具体的には、本発明における薄膜超電導線材を構成する多層構造を準備する。続いて、シート状のスペーサを準備する工程(S20)を実施する。具体的には、工程(S10)で準備した薄膜超電導線材を熱処理する工程を行なう際に、当該薄膜超電導線材に重畳させた上でコイル状に巻回するためのシート状のスペーサを準備する。そして、両者を巻回する工程(S30)において薄膜超電導線材とスペーサとを重畳した状態でコイル状に巻回する。コイル状に巻回した超電導線材を、両者を熱処理する工程(S40)において熱処理することにより、薄膜超電導線材を構成する超電導層に含まれる酸素の量が所望の適正値となるよう高精度な制御を行なう。以下、これらの各工程、および形成される薄膜超電導線材について、より詳細に説明する。
図2(A)に示すように、本発明の実施の形態に係る薄膜超電導線材10は、金属基板1、中間層3、超電導層5、安定化層7からなる多層構造のテープ状線材である。金属基板1は、たとえばハステロイ(登録商標)やニッケルベース合金を用いて、断面が矩形をなす長尺形状(テープ状)に形成することが好ましい。この薄膜超電導線材10が延在方向に延在する長さは、たとえば100m以上である。薄膜超電導線材10に流れる電流密度を大きくするためには、金属基板1の断面積が小さい方が好ましい。ただし、金属基板1の断面積を小さくするために金属基板1の厚み(図2(A)における上下方向)を薄くしすぎると、金属基板1の強度が劣化する可能性がある。したがって、金属基板1の厚みはたとえば0.1mm程度にすることが好ましい。
金属基板1の主表面上に超電導層5を形成すると、金属基板1の主表面に沿った方向における結晶軸の配向性に劣る多結晶の薄膜が形成される。この場合、形成された薄膜超電導線材の臨界超電導密度(Jc)を大きくすることが困難となる。そこで、金属基板1と超電導層5との間に中間層3を配置することが好ましい。金属基板1の延在する主表面上に、たとえばGdZr(Gd(ガドリニウム)とZr(ジルコニウム)との酸化物)やCeO(酸化セリウム)、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)の材料を中間層3として形成することが好ましい。中間層3としてこれらの材料を用いれば、中間層3の主表面上に形成する超電導層5の結晶軸を整えることが容易になる。
中間層3を形成する方法としては、たとえばIBAD法(イオンビームアシスト蒸着法)やPLD法(パルスレーザ蒸着法)を用いることができる。これらの方法を用いれば、中間層3の主表面上に形成する超電導層5の結晶配向性を向上させることができる。また、中間層3は1層であってもよいが、複数の層を積層した構成としてもよい。なお、ここでは主表面とは表面のうち最も面積の大きい主要な面をいうこととする。
そして中間層3の主表面上に、超電導層5を形成する。超電導層5は、たとえばイットリウム系(YBaCu)の薄膜を、PLD法や高周波スパッタリング法、MOD法(有機金属析出法)を用いて形成することが好ましい。
金属基板1と中間層3、および超電導層5からなる多層構造を保護したり、たとえば超電導層5にクエンチングなどの不具合が発生して超電導層5に過剰な電流が流れる状態となった場合に臨時的に電流を流して過剰な電流を分散したりするための安定化層7が、当該多層構造の表面をコーティングするように形成されている。この安定化層7は、たとえば銀により構成されていることが好ましい。
以上の各手順により構成された、多層構造を有する薄膜超電導線材10を構成する超電導層5に含まれる酸素の量は不定性を持っており、超電導層5を形成した条件による誤差が大きくなる。そこで、超電導層5に含まれる酸素の量を所望の最適値にするために、形成された薄膜超電導線材10を酸素雰囲気中で熱処理することにより、酸素雰囲気中の酸素を超電導層5の内部に導入する処理を行なうことが好ましい。このようにすれば、超電導層5に含まれる酸素の量が所望の最適値となるため、超電導層5の超電導体としての品質を向上することができる。
ここで、超電導層5に含まれる酸素の量が所望の最適値となるように超電導層5への酸素の導入量に関して高精度な制御を行なうためには、当該熱処理を行なう酸素雰囲気の温度を約200℃以上、600℃程度の温度にすることが好ましい。しかし、この場合、薄膜超電導線材10の最表面に形成された安定化層7を構成する銀が加熱により軟化することがある。このため、たとえば当該熱処理を行なう際に酸素雰囲気中において当該薄膜超電導線材10がコイル状に巻回されており、薄膜超電導線材10の一の領域における安定化層7と、上記一の領域から離れた、薄膜超電導線材10の他の領域における安定化層7とが接触した状態で熱処理を行なえば、加熱により軟化した銀の安定化層7同士が接着する不具合が発生することがある。このような現象を抑制するために、当該熱処理を行なう際には、薄膜超電導線材10の一の領域における安定化層7と、薄膜超電導線材10の他の領域における安定化層7とが接触しないように配置した状態で熱処理を行なうことが好ましい。
ただし、薄膜超電導線材10は通常延在方向において100m以上の長尺形状を有するため、これを1方向に延在させた状態で、たとえば熱処理炉の内部に配置することは困難である。このため上述したように、当該熱処理を行なう際には薄膜超電導線材10を、コイル状に巻回(パンケーキ巻き)した状態とすることが好ましい。このようにすれば、薄膜超電導線材10の占有する領域の体積を極力小さくでき、熱処理炉の内部空間を有効利用することができる。
このとき、薄膜超電導線材10の一の領域における安定化層7と、薄膜超電導線材10の他の領域における安定化層7とが接触しないようにするためには、薄膜超電導線材10をコイル状に巻回する際に、薄膜超電導線材10の一の領域と、上記一の領域から離れた、薄膜超電導線材10の他の領域との間に一定の間隔を保ちながら巻回する配置としてもよい。しかしこのような配置にすると、薄膜超電導線材10が1周巻回されるごとに一定の間隔が設けられるため、コイル状に巻回された薄膜超電導線材10が占有するスペースが大きくなる。したがって、コイル状に巻回された薄膜超電導線材10が占有するスペースを節約するためには、一定の間隔を設けずに薄膜超電導線材10をコイル状に巻回することが好ましい。
そこで、図2(B)に示すスペーサ20を、薄膜超電導線材10に重畳させた上で工程(S30)に示すように両者を共に、コイル状に巻回することが好ましい。スペーサ20は、薄膜超電導線材10の一の主表面に重畳させた上で、薄膜超電導線材10とスペーサ20とを共にパンケーキ巻きするために設ける部材である。
図3に示すように、スペーサ20は、薄膜超電導線材10の一の主表面に重畳するように配置するための部材である。したがって、スペーサ20は薄膜超電導線材10と同様に一方向に延在するシート状の形状を有し、スペーサ20の延在方向の長さおよびそれに交差する方向の幅のそれぞれが、薄膜超電導線材10の長さおよび幅以上となっていることが好ましい。このようにすれば、薄膜超電導線材10とスペーサ20とを重畳させた、図3に示す超電導線材30をコイル状に巻回するにあたり、一定の間隔を設ける必要がないため、超電導線材30を配置するスペースを節約してコイル状に巻回された超電導線材30の体積をコンパクトにするとともに、巻回する作業を簡素化することができる。これは、コイル状に巻回された薄膜超電導線材10の一の領域と他の領域との間には少なくともスペーサ20が挟まれているため、薄膜超電導線材10の一の領域と他の領域とに存在する安定化層7同士が接着することを抑制することができるためである。図4に示すように、薄膜超電導線材10とスペーサ20とを重畳させた超電導線材30をコイル状に巻回させる際には、超電導線材30の表面の一の領域と、上記一の領域から離れた、超電導線材30の表面の他の領域との接触を許すように、間隔を設けずにパンケーキ巻きを行なうことができる。
このように、熱処理を行なう際に必要なスペースや時間を節約するために用いるスペーサ20を、シート状のスペーサを準備する工程(S20)において準備する。上述したように、スペーサ20の形状は、薄膜超電導線材10と同様の長尺(テープ状)の形状であることが好ましく、重畳により薄膜超電導線材10と対向する主表面の延在方向の長さや、延在方向に交差する方向の幅が、重畳によりスペーサ20と対向する薄膜超電導線材10の主表面の延在方向の長さや、当該幅以上であることが好ましい。
また、スペーサ20を構成する材料としては、安定化層7を構成する銀と反応することなく、熱処理を行なう600℃程度の温度下にて反応や変形を起こさず、600℃程度の加熱を行なっても同一のスペーサ20を熱処理の工程を行なうために複数回、再利用できる程度に安定である材料を用いることが好ましい。このようにすれば、工程(S40)において上述したようにスペーサ20を薄膜超電導線材10とともに600℃程度に加熱しても、反応や変形を起こさないため、当該熱処理を行なう酸素雰囲気中の酸素の濃度が、スペーサ20がたとえば酸素と反応することや、熱を受けることにより変形するなどの影響を受ける現象の発生を抑制することができる。また、スペーサ20は600℃程度に加熱してもたとえば酸素による反応や熱による変形を起こさないため、同一のスペーサ20を複数回、再利用することができる。さらに、スペーサ20を薄膜超電導線材10の最表面の銀の安定化層7と接触させた状態で加熱しても、スペーサ20は反応や変形を起こさないため、安定化層7の軟化した銀がスペーサ20に接触したとしても、スペーサ20が銀と反応することにより安定化層7と接着して安定化層7の品質を劣化させる問題の発生を抑制することができる。
また、スペーサ20は薄膜超電導線材10とともに巻回するために用いるものであるため、フレキシブルで柔軟な、容易に巻回できる材質を用いることが好ましい。また、スペーサ20自身の温度が熱処理時の加熱温度に迅速に追従するべく、スペーサ20には熱容量の小さい材料を用いることがより好ましい。また、酸素雰囲気を供給するたとえば熱処理炉中にてスペーサ20を使用する場合のことを考慮し、スペーサ20の材料として粉塵が発生しにくい材質を用いることが好ましい。
以上に述べた条件に適合するために、スペーサ20を構成する材料は、たとえばSiO(酸化ケイ素)を主成分に含む材料であることが好ましい。ここで主成分に含むとは、当該材料(ここではSiO)を50質量%以上含むことを意味する。上述したSiOを主成分に含むスペーサ20の場合、SiOとSi(シリコン)とから構成されるスペーサ20とすることが好ましい。SiOの融点は1713℃、Siの融点は1414℃である。このため、SiOとSiとから構成されるスペーサ20の温度は、熱処理を行なう600℃程度の温度では軟化点に達することはない。したがって当該スペーサ20は、酸素雰囲気中の酸素と反応したり、熱による変形を起こす可能性は低い。また、酸素雰囲気中の酸素と反応しないため、当該熱処理を行なう酸素雰囲気中の酸素が、スペーサ20の反応のために消費されたり、当該熱処理を行なう酸素雰囲気中の酸素の濃度が、スペーサ20の反応や変形により変化するなどの影響を受けたりする現象の発生を抑制することができる。
上述した好ましい条件を満たす、スペーサ20を構成する材料としては、上述したSiOとSiとの化合物のほかに、たとえばSiOを主成分とし、その他の成分としてジルコニア(ZrO)やスズの酸化物、アルミナ(Al)や酸化マグネシウム(MgO)、またはアルミニウムやマグネシウムの金属単体などが用いられたスペーサ20を用いることが好ましい。これらの物質とSiOとの化合物で構成されたスペーサ20を用いた場合においても、上述したSiOとSiとの化合物で構成されたスペーサ20と同様に、融点が高いために熱処理を行なう600℃程度の温度においては軟化点に達しないため、熱処理の過程で酸素雰囲気中の酸素と反応することなく、スペーサ20が酸素雰囲気中の酸素の濃度に影響を与えることを抑制することができる。また、熱処理の過程でスペーサ20が酸素雰囲気中の酸素と反応したり、熱によりスペーサ20が変形することが抑制できるため、当該スペーサ20を当該熱処理用に複数回、再利用することができる。さらに、スペーサ20を薄膜超電導線材10の最表面の銀の安定化層7と接触させた状態で加熱しても、スペーサ20は反応や変形を起こさないため、スペーサ20が銀と反応することにより安定化層7と接着して安定化層7の品質を劣化させる問題の発生を抑制することができる。
以上に述べたスペーサ20の厚み(図2(B)および図3における上下方向)は0.1mm以上であることが好ましい。0.1mm以上の厚みを有すれば、当該スペーサ20を薄膜超電導線材10に重畳させて熱処理を行なった後にスペーサ20を薄膜超電導線材10から分離する作業を容易に行なうことができる。また、当該作業を行なう際に、スペーサ20の一部がたとえば薄膜超電導線材10の最表面である銀の安定化層7に接着するなどの問題の発生を抑制することができる。
ただし、スペーサ20の厚みが大きくなると、これを薄膜超電導線材10に重畳させたものをコイル状に巻回する作業が困難になる。さらに、スペーサ20の厚みが大きくなると、これと薄膜超電導線材10とが重畳されたものをコイル状に巻回した、図4に示す超電導線材30の占有するスペースが大きくなる。このことから、スペーサ20の厚みは2mm以下であることが好ましい。
以上の方法により製造した薄膜超電導線材10は、多層構造を形成した後に酸素雰囲気中にて熱処理を行なうことにより、超電導層5を構成するたとえばYBaCuなどの超電導体に含まれる酸素の量を所望の適正値に高精度に制御している。したがって、高精度に超電導特性を制御された、優れた超電導特性を有する超電導線材である。また、熱処理を行なう際に上述したスペーサ20を薄膜超電導線材10と重畳した状態で両者を熱処理するため、熱処理の過程で薄膜超電導線材10の一の領域に存在する銀の安定化層7と、一の領域から離れた薄膜超電導線材10の他の領域に存在する銀の安定化層7とが軟化したもの同士が接着するなどの不具合のない、高品質な薄膜超電導線材10とすることができる。
また、図7のようにスペーサ20を用いずに一定の間隔を設けて超電導線材30を巻回する場合に比べて、図4のようにスペーサ20を用いて一定の間隔を設けずに超電導線材30をパンケーキ巻きすれば、同じ占有面積であっても延在方向の長さがより長い超電導線材30を処理することができる。たとえば図7の方法を用いた場合に100mの長さを有する超電導線材30を形成することが可能な場合、図4の方法を用いることにより、当該巻回されたコイルの占有するスペースが同じであれば、400mの長さを有する超電導線材30を形成することが可能となる。
以上に述べた本発明の実施の形態に則り、多層構造を有する薄膜超電導線材10を形成し、工程(S40)の熱処理を行なう温度条件下における薄膜超電導線材10同士の接着の発生有無を調査する試験を行なった。
上述した薄膜超電導線材10を形成し、試験用に延在方向の長さ50mm、延在方向に交差する(直交する)幅が10mm、厚みが0.1mmの大きさに切り取った切片を2本ずつ用意した。なお、薄膜超電導線材10におけるニッケル合金からなる金属基板1の厚みは100μm、CeO/YSZ/CeOの積層構造からなる中間層3の厚みは0.5μm、GdBaCuからなる超電導層5の厚みは1μm、銀からなる安定化層の厚みは、薄膜超電導線材10の表側および裏面側のそれぞれ、10μmおよび2μmである。これらを図5に示すように延在方向の主表面に関して重畳させたものの上側から、たとえば重り50を用いて50g/cm程度の圧力を加えた。この圧力は、薄膜超電導線材10や超電導線材30を図4に示すように一定の間隔を設けずにコイル状に巻回した場合に、当該線材の一の領域が、当該線材の他の領域から受ける圧力の大きさに略等しい。
このような圧力を加えた状態で図5に示すこの系を、熱処理炉内の酸素を20質量%含む雰囲気中で600℃に加熱して3時間保持する熱処理を行なうことにより、2段に重畳させた薄膜超電導線材10のうち、上側の薄膜超電導線材10の安定化層7と下側の薄膜超電導線材10の安定化層7とが軟化したもの同士が接着するか否かを試験した。また、図5と同様の系を準備し、熱処理における加熱温度を500℃、400℃、350℃にした場合においても同様の調査を行なった。この条件を以下、条件0と示す。
また、図6に示すように、上述した図5の場合と同様の2本の薄膜超電導線材10の切片の間に、スペーサ20を挟んでこれらを3段に重畳させたものの上側から、図5の場合と同様に重り50を用いて50g/cm程度の圧力を加えた。この状態に対しても同様に、熱処理炉内の酸素を20質量%含む雰囲気中で600℃、500℃、400℃、350℃に加熱することにより、薄膜超電導線材10とスペーサ20とが接着するか否かを試験した。この試験を、SiOを80質量%、Siを20質量%含む材質から構成されるスペーサ20を用いた場合(以下、条件1と示す)と、SiOを80質量%、Alを20質量%含む材質から構成されるスペーサ20を用いた場合(以下、条件2と示す)とのそれぞれに対して実施した。なお、条件1、条件2ともに、スペーサ20としては、薄膜超電導線材10と同様に、延在方向の長さ50mm、延在方向に交差する幅が10mm、厚みが0.1mmの大きさに切り取った切片を使用した。
以下の表1は、条件0、条件1、条件2における各温度で試験を行なった結果を示す表である。なお、表1中の「接着」の欄において、○は接着が発生しなかったことを、×は接着が発生したことを示す。なお、各条件における試験を行なったサンプル数n=1である。
Figure 0005054044
表1より、600℃、500℃、400℃、350℃の温度範囲においては、加熱温度に関係なくすべて、条件0においては接着が発生し、条件1および条件2においては接着が発生しなかった。このことより、上述したスペーサ20を用いない場合は、たとえ熱処理の温度を350℃まで下げたとしても、薄膜超電導線材10の最表面の銀の安定化層7が軟化したもの同士が接着する現象が発生することがわかる。これに対して、条件1および条件2のように、2本の薄膜超電導線材10の間にスペーサ20を挟めば、薄膜超電導線材10とスペーサ20との接着、あるいは薄膜超電導線材10同士の接着は発生せず、熱処理を行なった後にそれぞれの薄膜超電導線材10とスペーサ20とのそれぞれを容易に分離することができた。
実施例2においては、スペーサ20を用いて熱処理を行なった場合に形成される薄膜超電導線材の超電導電流Icを調査した。条件Aとして、上述した図5と同様の系を、条件Bとして、上述した図6と同様の系を準備した。薄膜超電導線材10やスペーサ20の切片の寸法は実施例1と同様である。また、条件Bにおいて使用したスペーサ20は、SiOを80質量%、Siを20質量%含む材質から構成されるものである。
これらの系を熱処理炉内にて酸素を100質量%含む雰囲気中にて300℃で3時間加熱した。その後の薄膜超電導線材10の接着の有無、および薄膜超電導線材10に流れる超電導電流Ic(A)の値を調査した。また、条件Aおよび条件Bに使用した薄膜超電導線材10の切片単体についても、上述した条件Aおよび条件Bと同様の条件で熱処理を行ない、データの比較用に超電導電流Ic(A)の測定を行なった。
以下の表2は、各条件におけるサンプルの接着の有無および超電導電流Icの測定値を示す表である。なお、表2中の「接着」の欄においても、○は接着が発生しなかったことを、×は接着が発生したことを示す。また、当該試験を行なったサンプル数n=1である。
Figure 0005054044
表2に示すように、熱処理の温度を300℃とした場合についても、実施例1の場合と同様に、薄膜超電導線材10の安定化層7同士を接触させた条件Aにおいては接着が発生し、薄膜超電導線材10の間にスペーサ20を挟んだ条件Bにおいては接着が発生しなかった。このことから、銀の融点に比べて十分低い温度である300℃に加熱しても、安定化層7を構成する銀は軟化を起こしていることがわかった。
また、表2に示すように、超電導臨界電流Icの値は、比較用の薄膜超電導線材10の切片単体においては150Aであったのに対し、条件Bを経た薄膜超電導線材10の切片単体においても150Aに近い値を観測した。また、条件Aを経た薄膜超電導線材10の切片単体については、薄膜超電導線材10同士の接着が発生したため、測定不能となった。
すなわち、スペーサ20と薄膜超電導線材10とをコイル状に巻回させた状態で熱処理を行なった薄膜超電導線材10においても、当該処理を行なわなかった薄膜超電導線材10に対して、超電導特性に顕著な差は見られなかった。このことから、スペーサ20と薄膜超電導線材10とをコイル状に巻回した状態で熱処理を行なっても、所定の間隔を空けて薄膜超電導線材10を熱処理していた従来と同様の特性を得られることがわかる。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、今回開示した実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、高効率にかつ高品質に、薄膜超電導線材を形成する技術として、特に優れている。
1 金属基板、3 中間層、5 超電導層、7 安定化層、10 薄膜超電導線材、20 スペーサ、30 超電導線材、50 重り。

Claims (1)

  1. 薄膜超電導線材の製造方法であり、
    前記薄膜超電導線材を準備する工程と、
    前記薄膜超電導線材とシート状のスペーサとを、前記薄膜超電導線材と前記スペーサとの延在方向に重畳した状態でコイル状に巻回する工程と、
    前記薄膜超電導線材を、加熱温度が200℃以上600℃以下という条件で熱処理する工程とを備えており、
    前記スペーサは前記熱処理する工程を行なう際に安定であり、
    前記スペーサは酸化ケイ素が主成分であり、
    前記スペーサは前記熱処理する工程において軟化点に達しない材料からなり、0.1mm以上の厚みを有する、薄膜超電導線材の製造方法。
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