JP5053482B2 - 活性成分としてイソマルトを含むかぜ治療薬 - Google Patents

活性成分としてイソマルトを含むかぜ治療薬 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は 6-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール(1,6-GPS)および1-O-α-D-グルコピラノシル-D-マンニトール(1,1-GPM)を含み、特に亜鉛を共に含む糖アルコール混合物の、治療作用物質、特に免疫刺激性および/または抗菌性作用物質としての薬剤、食品および嗜好品における使用並びにこれらの物質を含む製品に関する。
【0002】
かぜは広くまん延して、不快な症状を引き起こす疾病である。かぜを引き起こす微生物、例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)のような細菌またはライノウイルスのようなウイルスは、感染した生物の、主として咽喉腔、咽頭腔および鼻腔に滞留するが、但し通常これらの微生物を作用物質によって直接抑制することができる。薬理学的作用物質のための適当な投与剤形は例えばトローチ、チューインガムまたは圧縮錠剤である。このような投与剤形は、咽喉腔および咽頭腔で徐々に溶解する固形製剤であって、それによって特に粘膜の表面または上に存在する微生物の増殖および伝播を妨げることを特徴とする。
【0003】
かぜを引き起こす微生物を抑制するための薬学的に有効な物質として亜鉛が知られている。ライノウイルスについての研究で、抗ウイルス効果が遊離Zn2+イオンの量に直接依存することを示すことができた(Merluzziら:Research Communications in Chemical Pathology and Pharmacology、66巻(1989年)3号425-440頁所載)。遊離即ち非錯化亜鉛イオンは今日、かぜ疾患の症状を継続時間においても重篤度においても明らかに軽減する薬剤とみなされる(Mossadら:Annals of Internal Medicine、125巻(1996年)2号、81-87頁およびGodfreyら:Alternative Therapies、2巻(1996年)6号63-72頁所載)。観察される亜鉛の治療効果のための不可欠な前提は、亜鉛イオンを含む薬物担体、例えばトローチを発症の初めからなるべく間断なく、例えば1.5〜2時間おきの規則的間隔で服用し、口中で溶解させる必要性である。その理由は亜鉛イオンが口腔、鼻腔または咽腔で局所的に作用することである。
【0004】
ところが作用物質のこのような口腔内連続的適用は一連の大きな欠点を伴う。なぜならたいていの場合薬物担体中にある単糖および二糖が虫歯の発生を促進するからである。この理由から、虫歯を促進する糖の代わりに歯にやさしい糖代替物を使用することが好ましい。亜鉛含有製剤に使用するための糖代替物としてソルビトールおよびマンニトールが知られている。ところがソルビトールおよびマンニトールの使用は、これらが口腔および咽腔中で急速に溶解するので、亜鉛イオンのなるべく長い連続的な作用時間の要求が必ずしも保証されないという欠点を伴う。しかもソルビトールとマンニトールは金属を錯化する性質があり、亜鉛も錯化することが、例えば米国特許第5,409,905号および第5,002,970号明細書から知られている。またGodfreyら:Journal of International Medical Research、20巻(1992年)234-246頁およびZaremboら:Journal of Pharmaceutical Sciences、81巻(1992年)2号128-130頁により、マンニトールとソルビトールは亜鉛を錯化する作用があり、さらに同様にマンニトール、ソルビトールおよび亜鉛塩を含むトローチはこのためかぜ症状の時間的短縮と軽減に関して効果が著しく減少することが知られている(Smithら:Antimicrobial Agents and Chemotherapy、33巻(1989年)5号646-648頁)。形成されるマンニトールおよびソルビトール亜鉛錯体は、亜鉛を薬学的に不活性な形態に変化させるのである。
【0005】
そこで本発明の根底にある技術問題は、免疫防御の全体的刺激を促進し、かぜ疾患を軽減および抑制するとともに、虫歯の原因とならず、低カロリーであり、また作用物質の絶え間ない効果的な放出を保証する製品を製造することにある。
【0006】
本発明は1,6-GPSおよび1,1-GPMを含む糖アルコール混合物の薬剤、食品、および嗜好品での治療作用物質、特に免疫刺激剤および/または抗菌剤としての使用を提供することによってこの問題を解決する。意外なことに1,6-GPSと1,1-GPMの混合物、特に43〜57重量%1,1-GPMおよび57〜43重量%1,6−GPS(DS、すなわち乾燥物に基づく)を含むこれらの2種類の糖アルコールのおよそ等モルの混合物(イソマルト、水酸化イソマルツロースまたはPalatinit(登録商標)とも呼ばれる)は抗菌作用があり、しかも低カロリーであり、虫歯の原因にならず、極めて良好な処理性を有し、ソルビトールよりも溶解が遅いので長時間にわたる作用物質放出が可能であることが判明したからである。その場合意外なことに、1,6-GPSおよび1,1-GPMを含むこのような混合物は免疫刺激効果を有し、感染症に対して身体および細胞固有の免疫性と抵抗力を高めることも明らかになった。
【0007】
本発明の特に有利な実施形態においては、1,6-GPSおよび1,1-GPMを含む糖アルコール混合物はさらに1,1-GPS(1-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール)および場合によっては少量の水酸化または非水酸化単糖、二糖およびオリゴ糖、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、水酸化グルコースシロップおよびデンプンシロップ、ラクチトールおよびポリデキストロースを有する。本発明に基づき使用されうる糖アルコール混合物は例えばEP 0 625 578 B1明細書により知られており、これはこのような糖アルコール混合物およびその製造に関して、本発明の開示内容に組み入れられている。特に本発明は例えば10〜50重量%の1,6-GPS、0.5〜20重量%の1,1-GPSおよび30〜70重量%の1,1-GPM(DSに基づく)を含む上記の糖アルコール混合物に関する。別の好適な実施形態では上記の糖アルコール混合物は5-10重量%の1,6-GPS、30-40重量%の1,1-GPSおよび45-60重量%の1,1-GPM(DSに基づく)を含むことができる。
【0008】
本発明に関連して薬剤とは、予防的および治癒的性質を有し、この効果を生ずる治療作用物質を含有し、主としてヒトまたは動物の身体の健康を促進または回復する製剤をいう。従って本発明に関連する治療作用物質は疾病および身体機能の障害の治癒にも、予防にも利用することができる。
【0009】
本発明に関連して食品とは、主としてヒトまたは動物の身体の栄養のために使用される製品、例えばヨーグルト、マーマレード、ジャムおよびいわゆる「機能性食品」をいい、嗜好品とは、主として快適な味覚のための製品、例えばチューインガム、キャンデー、キャラメル、チョコレート、パン菓子、ケーキ、ガムバー等をいう。上記の食品や嗜好品はいずれも治療作用物質、即ち好ましくは1,1-GPMおよび1,6-GPSと亜鉛の組合わせを含むから、薬剤と呼ぶこともできる。
【0010】
前述のように、本発明に基づき使用される糖アルコールと特に亜鉛の混合物は、抗菌作用物質または作用物質混合物として作用する。即ち該混合物は以下で定義する抗菌作用物質の性質を有する。本発明に関連して抗菌作用物質とは、細菌即ちグラム陽性菌およびグラム陰性菌に、また原生動物、ウイルス、バクテリオファージ、レトロウイルス、ウイロイド、酵母、藻類、菌類および/または同様の微生物に作用し、その作用が微生物の成長および/または増殖の阻害および/または殺害であって、従って微生物抑制および/または殺微生物の性質がある作用物質をいう。本発明の特に好適な実施形態では、抗菌作用物質が特に静菌性および/または殺菌および/または抗ウイルス作用を有する。特に本発明に係る作用物質をトローチに使用するときに、この作用が局所的に口腔および咽腔で発揮されることが好ましい。
【0011】
本発明に基づき特に亜鉛とともに使用される糖アルコール混合物は免疫刺激作用を有する。即ち異常な体外の影響、特に寄生体または呼吸器および胃腸管の病原体を含む病原菌による細菌性もしくはウイルス性感染症に対する身体自身の防御力を改善し、腫瘍発生に対しても作用する。この免疫刺激作用は特に免疫反応物質を供給し、放出させるという特徴がある。この作用は嚥下した、即ち胃腸管内にある本発明製品に基づき発揮されることが好ましい。
【0012】
本発明の特に好適な実施形態では、本発明に基づき使用される1,6-GPSおよび1,1-GPM含有糖アルコール混合物を亜鉛、特に無機または有機亜鉛塩例えばグルコン酸亜鉛または酢酸亜鉛と組み合わせた構成になっている。意外なことに、文献で知られているように、ソルビトールまたはマンニトールは亜鉛を錯化するため、亜鉛を含むソルビトールまたはマンニトール含有製品はかぜ抑制または免疫刺激機能がまったくまたはあまりないが、本発明に基づき使用される、亜鉛も含む溶解した1,6-GPSおよび1,1-GPM含有糖アルコール混合物は、サッカロース/グルコース配合物をベースとする製品で観察されるのと同様な錯化挙動を示すから、亜鉛イオンの大部分は非錯化形態で存在し、従ってその抗菌および免疫刺激機能を発揮できることが判明した。とりわけ二糖アルコールである1,6-GPSおよび1,1-GPMはソルビトールまたはマンニトール誘導体であり、おそらく亜鉛の大部分を錯化するはずであるから、この所見は意外に思われる。そこで本発明は上記の糖アルコールと亜鉛イオンの混合物の、抗菌作用物質または抗菌作用物質組合せ、特にかぜ薬および免疫刺激剤としての使用に関する。
【0013】
本発明に関連して遊離または非錯化亜鉛イオンとは、水性媒体中のすべてのイオンが溶媒和球体の形態であるような、ごく不安定なアコ錯体を水溶液中で形成する亜鉛イオンのことである。従って遊離または非錯化亜鉛イオンは他の物質と錯体の形で会合しない。
【0014】
本発明の好適な実施形態では糖アルコール混合物中の亜鉛の割合は糖アルコール1g当り亜鉛0.5〜10mg、好ましくは糖アルコール1g当り亜鉛1〜5mgである。また本発明は免疫刺激および/または抗菌作用を有する薬剤の製造のための、上記の糖アルコール混合物、特に1,1-GPMおよび1,6-GPSの混合物と好ましくは亜鉛および/または1,1-GPSの組合せの使用に関する。
【0015】
従って本発明はまた上記の糖アルコール混合物、特に1,1-GPMおよび1,6-GPS含有糖アルコール混合物と亜鉛、特に有機または無機亜鉛塩との組合せを含む製品、特に薬剤、食品および嗜好品に関する。本発明の特に好適な実施形態では製品中にある糖アルコール、1,1-GPMと1,6-GPSの重量比はおよそ1:1である。即ち製品に含まれる1,1-GPMおよび1,6-GPSの糖アルコール混合物はイソマルトである。また本発明に基づき糖アルコール混合物が1,1-GPM、1,6-GPSおよび1,1-GPSからなり、またはこの糖アルコール混合物と場合によっては残量の他の糖アルコールおよびオリゴ糖の配合物を含むようにすることもできる。
【0016】
本発明に係る製品は経口適用形態、即ちトローチ、錠剤、圧縮錠剤、シロップ、糖衣剤、硬質または軟質カラメルまたは懸濁液、噴霧剤、吸入薬等の形をとることができる。
【0017】
このようにして本発明に係る使用または本発明に係る製品は、1,1-GPMおよび1,6-GPSに場合によっては1,1-GPSを組み合わせた、本発明に基づき使用される糖アルコール混合物の形態での特に歯にやさしい基質が特徴であり、場合によって存在するZn2+イオンはかぜを引き起こす微生物例えばライノウイルスに対する効果または免疫刺激剤としての効果が錯化によって阻害されない。さらに本発明に係る、特にかぜ薬として調製された製品または本発明に係る使用は、公知の製品に比して溶解速度が小さいので、作用物質が所望の作用部位で長期間放出され、作用することができる特徴がある。最後に本発明に基づき使用される糖アルコール混合物は低カロリーであり、糖尿病患者にも適合し、良好な保存性を有する製品を製造することができるから、費用のかからない包装が可能になる。本発明に係る製品は例えば糖含有製品に比して保存性が改善されているので、しばしば亜鉛が不足し、感染の危険が高い地域である多湿の熱帯地域での使用にも特に適している。
【0018】
また本発明の別の実施形態は、DE 195 32 396 C2明細書に記載されているように、糖アルコール混合物が1,6-GPS富化混合物であるかまたは1,1-GPM富化混合物である上記の使用および上記の亜鉛含有製品に関する。このような1,6-GPS富化混合物は1,6-GPSと1,1-GPMを57重量%:43重量%〜99重量%:1重量%(DSに基づく)の比率で含むことができる。このような1,1-GPM富化混合物は例えば1,6-GPSと1,1-GPMを1重量%:99重量%〜43重量%:57重量%(DSに基づく)の比率で含むことができる。使用される糖アルコールの相互の数量比を本発明に基づき変えることができるので、製造される製品の所望の溶解速度を調整することが可能である。所望の用途および適用される作用物質に従って糖アルコール混合物の特定の相互比率を調整することができることから、薬理学的作用物質特に亜鉛の実質的にほぼ任意の溶解速度、したがって放出速度を設定することができる。このことは糖アルコール1,6-GPS、1,1-GPMおよび1,1-GPSの溶解速度が互いに大幅に相違することに基づいている。例えば1,1-GPMは1,6-GPSまたはこの用途のために考えられる他の物質より溶解速度が著しく低いのが特徴である。作用物質特に亜鉛の急速な放出が望ましい場合は、本発明に基づき溶解速度を高めた1,6-GPS富化混合物を使用するが、薬物の時間的に持続する放出が問題になる場合は、まず第一に1,1-GPM富化混合物を使用する。
【0019】
従って本発明の好適な実施形態は、少なくとも98重量%の1,6-GPSおよび1,1-GPMを含み、75〜85重量%の1,6-GPSと25〜15重量%の1,1-GPMを含み、イソマルト GSと呼ばれる、糖アルコール混合物の使用に関する。さらに、少量の、例えば各場合について0.5重量%以下のマンニトールおよびソルビトールが糖アルコール混合物中に存在し得る。
【0020】
別の好適な実施形態では、混合物の全量に対して90重量%を超える1,1-GPMおよび1,6-GPSを含み、マンニトールの最大量を3重量%、ソルビトールの最大量を6重量%とする糖アルコール混合物を提供することができる。このようなイソマルト混合物はイソマルト HCと呼ばれる。
【0021】
別の好適な実施形態では、95重量%を超える1,6-GPSおよび1,1-GPMを有し、その内43〜57重量%が1,6-GPSである糖アルコール混合物が提供される。この実施形態ではマンニトールの最大量を1重量%、ソルビトールの最大量を2重量%とする。このようなイソマルトはイソマルト HBと呼ばれる。
【0022】
最後に別の好適な実施形態では98重量%を超える1,6-GPSおよび1,1-GPMを有し、その内75〜85重量%が1,1-GPM、25〜15重量%が1,6-GPSである糖アルコール混合物が提供される。このような実施形態ではマンニトールの最大量を0.5重量%、ソルビトールの最大量を0.5重量%とする。この糖アルコール混合物はイソマルト GSと呼ばれる。
【0023】
上記の糖アルコール混合物は本発明に基づき提供される用途および本発明に基づき提供される薬剤において有利に使用することができ、その場合他の甘味料、糖または糖代替物を使用しないことが特に好ましい。
【0024】
本発明の特に好適な実施形態では、本発明に係る製品または本発明に基づき使用される1,1-GPMおよび1,6-GPSの糖アルコール混合物がさらに強力甘味料、例えばアセサルファーム(Acesulfam-K)、アスパルテーム、シクラマート、グリチルリチン、ネオテーム、ネオヘスペリジン(Neohesperidin)DHC、ステビオシド、スクラロース(Sucralose)、タウマチン、サッカリン等を含むものとする。本発明に係る製品または本発明に基づき使用される1,1-GPMおよび1,6-GPSの糖アルコール混合物はさらに風味物質または香味料例えばレモンまたはペパーミント香味料を含むことが好ましい。また本発明に係る製品または本発明に基づき使用される1,1-GPMおよび1,6-GPSの糖アルコール混合物は、食品に適合する酸類例えばアスコルビン酸、リンゴ酸またはグルコン酸、および潤滑剤として脂肪酸またはその塩例えばステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸ナトリウムを含むことができる。最後に、本発明に係る製品または本発明に基づき使用される1,1-GPMおよび1,6-GPSの糖アルコール混合物に着色料および/または崩壊剤例えば変性デンプン、ポリビニルピロリドン(PVP)またはカルボキシメチルセルロースを含めることができる。このような混合物はイソマルト GSと呼ばれる。
【0025】
本発明の好適な実施形態では、本発明に基づき提供される糖アルコール、1,1-GPMおよび1,6-GPSのほかにさらに酵素、補酵素、ミネラル類、ビタミン、抗生物質、ニコチン、カフェイン、ユーカリ油、コデイン、フェナセチン、パラセタモール、アセチルアミノフェノール、アセチルサリチル酸、メントールまたはその他の薬理的に有効な作用物質(Smit M.B.H.およびFeldmann W.「店頭販売のかぜ薬(Over-the-counter cold medications)」;「1950年〜1991年の臨床試験の批判的考察(A critical review of clinical trials between 1950 and 1991)」を参照、JAMA 269(1993年)2258-2263頁所載)を製品または使用に含めることができる。薬学的に有効な作用物質特に亜鉛は、所望の薬理的効果をもたらすような量で提供しなければならない。
【0026】
本発明の好適な実施形態は、1,1-GPMおよび1,6-GPS、特に亜鉛および場合によっては1,1-GPSおよび場合によってはその他の上記の物質を含む食品、薬剤または嗜好品がまったくまたは実質的に無糖であり、即ち特にショ糖および/または果糖および/またはグルコースを含まないものとする。実質的に無糖とは、最大10重量%、好ましくは最大5重量%、特に好ましくは最大1重量%の糖(製品の全重量に対して)が存在するという意味である。
【0027】
好適な実施形態では発明に係る製品が無糖であって、歯を保護し、虫歯の原因とならず、しかも歯垢基質の形成を促進しないのが特徴である。また本発明に係る製品は消化しやすいグルコース含有製品と異なり、糖尿病患者に適合する。イソマルトは小腸酵素によって緩慢に不十分にしか分解されないので、血中グルコース濃度がほとんどまたはまったく上昇しないからである。血糖症指数およびインスリン反応が相応に低い。また大腸に到達したイソマルトは発酵して短鎖脂肪酸になり、こうして特に高齢者がよくかかる便秘を防止する。
【0028】
本発明のその他の有利な実施態様は従属請求項で明らかである。
【0029】
実施例および当該の図に基づき本発明を詳述する。
【0030】
【実施例】
実施例 1 :イソマルトの抗菌効果
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)をCASO培地で37℃にて培養した。該培地には炭素源のグルコース(5%)のほかにイソマルト(0.58M)を加えた。16時間後に振とうフラスコ中の細菌培養物の増殖を光学密度(OD578)に基づいて決定し、対照(イソマルトを含まないCASO培地)と比較した。その場合すべての実験で、イソマルトとともに培養した培養物の増殖が50%以上阻害されたことが観察された。これと比較して等モル量のソルビトール(0.58M)中での増殖は約75%に減少したに過ぎない(図1、試料1、2および5)。
【0031】
また60%の1,6-GPS富化溶液(1,6-GPS/1,1-GPMが80部/20部)の抗菌効果を検出することができた(黄色ブドウ球菌の死滅挙動に関する図2を参照)。
【0032】
高濃度の60%イソマルト溶液に種々の細菌約1000個(黄色ブドウ球菌および肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)を混入し、様々な時点で試料を採取した。溶液中に生存する微生物をフィルター(0.45μm)で濾過し、選択性寒天培地上で該フィルターをインキュベートして視覚化した。30分後に微生物の数は大幅に減少し、1日(1140分)後にはもはやほとんど検出できないことが示された。
【0033】
実施例 2 :亜鉛/イソマルトの抗菌効果
グルコン酸亜鉛または酢酸亜鉛(イソマルト1g当り亜鉛2.5mg)を混入したイソマルト硬質カラメルをCASO培地に溶解して20%(w/v)とし、新しい黄色ブドウ球菌培養物を接種した。振とうフラスコ中で37℃にて16時間後に細菌の増殖を光学密度(OD578)に基づき決定し、対照(硬質カラメルを含まないCASO培地)と比較した。イソマルト−グルコン酸亜鉛およびイソマルト−酢酸亜鉛のいずれの組合せも細菌を増殖させなかった。すべての培地で光学密度0.0が測定された(図1、試料3および4を参照)。
【0034】
実施例3:亜鉛、糖アルコールおよび硬質カラメル溶液中の遊離亜鉛イオンの決定
10mlのグルコン酸亜鉛溶液(完全脱塩水250ml中グルコン酸亜鉛2g)にポリオール溶液(糖または糖アルコール1.0gを完全脱塩水25mlに溶解)10mlおよび酢酸緩衝液(pH=6.0)2mlを混合し、セル中で35℃に保温した。
【0035】
続いて1モルのNaHCO3溶液を少量ずつ滴下して加え、比濁光度計により濁度を測定した。
【0036】
表でイソマルト、サッカロース、グルコース、イソマルト硬質カラメル、亜鉛源として使用したグルコン酸亜鉛および2種類の市販製品を対比した。なお亜鉛イオンの総量は夫々50ml溶液中26mgに相当する。
【0037】
遊離亜鉛イオンおよびその百分率(総量比)は、イソマルト(硬質カラメルとしてのものも含む)の存在下では他のポリオールと比べて比較的多くの遊離亜鉛イオンがあることを示す。
【0038】
表:ポリオールの存在下での遊離亜鉛イオンの比濁分析測定
市販製品A:グルコン酸亜鉛を混合したサッカロースおよびグルコースシロップからなる硬質カラメル;
市販製品B:グルコン酸亜鉛およびレモン香料を混合したサッカロースおよびグルコースシロップからなる硬質カラメル
Figure 0005053482
*同じ亜鉛イオン濃度に標準化した。
【0039】
実施例4:イソマルト亜鉛製剤の抗ライノウイルス活性
出発材料と試験方法:
抗ウイルス活性の可能性に関して、グルコン酸亜鉛および酢酸亜鉛と5mg/mlのイソマルト(1,1-GPMと1,6-GPSの等モル混合物)の組合せの形態で4つの異なる亜鉛濃度(0.125mM、0.1mM、0.075mMおよび0.05mM)について試験を行った。各組合せごとに3つの異なるライノウイルス血清型に対して3つの同じ調製物と、EDTA (亜鉛塩に対して等モル量)を含む夫々1つの対照を製造した。別の対照は亜鉛塩を含まないイソマルトおよびイソマルトを含まない各亜鉛塩濃度からなるものであった。
【0040】
上記の調製物のライノウイルスに対する効果をHeLa細胞で試験した( ATCC Rockville MD、カタログ番号CRL-1958から得た)。HeLa細胞系をダルベッコの改良イーグル培地(DMEM)で培養し、ウシ胎児血清(最終濃度5%)および硫酸ゲンタマイシン(最終濃度50μg/ml)を補充した。細胞培養物を湿潤5%CO2雰囲気で37℃にてインキュベートした。ウイルスの存在に基づいてインキュベーション温度を33℃に低下させた。
【0041】
ライノウイルス株をHeLa細胞で増殖させ、TCID50(50%組織培養感染価)を連続希釈により決定した。
【0042】
細胞をトリプシン処理して収集し、計数し、96ウエルマイクロタイタープレートの各ウエルにウエル当り250000細胞の濃度で播種した。接種の後、プレートを湿潤5%CO2雰囲気で37℃にて一晩インキュベートし、翌日培地を細胞から除去し、濃度1.143倍の被検物質組合せ液175μmを補充した。プレートを湿潤5%CO2雰囲気で37℃で1時間インキュベートした。
【0043】
このインキュベーション後に抗ウイルス活性の評価のために、ウエルに各ウイルスのTCID50が100のDMEM溶液25μlを混合した。プレートごとに6個のウエルをウイルス対照(亜鉛イソマルト調製物を含まない)として、別の6個のウエルを細胞対照(亜鉛イソマルト調製物およびウイルスを含まない)として使用した。続いてプレートを湿潤5%CO2雰囲気で33℃にてインキュベートし、顕微鏡で細胞変性効果を検査した。
【0044】
結果:
抗ウイルス活性をHeLa細胞におけるライノウイルスの組織変性効果の減少として規定した。測定は顕微鏡的にまたは比色テストを使用して行なった。ウイルス対照(亜鉛イソマルト調製物を添加せず)が完全なウイルス性組織変性効果の徴候を示した時点で測定を行なった。ライノウイルス7型については感染の3日後に、血清型1Aおよび2については感染の5日後に抗ライノウイルス活性の評価を行なった。細胞対照(ウイルスを含むHeLa細胞)はウイルス感染の徴候をまったく示さなかったが、ウイルス対照(ウイルスを含み、亜鉛イソマルト調製物を含まないHeLa細胞)はウイルス感染の完全徴候を示した。
【0045】
HeLa組織培地のウイルス感染は細胞の組織学的変化をもたらす。これは顕微鏡的に例えば細胞形態の変化および表面からの脱着により観察することができる。ウイルス感染の過程で細胞が破壊されおよび/または基質から分離されるからである。この場合ウイルス感染の徴候の存在を顕微鏡的にも、また染色技術によっても分析した。染色分析では、感染した細胞が基質から分離され、洗い流されることを利用する。従ってウイルス感染から保護される細胞が入ったウエルは、染色テストで、無保護の細胞が入ったウエルよりも濃い色の細胞層を示す。なぜなら後者の場合は細胞層の染色に関与し得た細胞が少ないからである。
【0046】
ライノウイルス1A型に対して0.1mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せで、ライノウイルス1A型による感染に対する抗ウイルス効果が観察された。同様に0.1mM酢酸亜鉛とイソマルトの組合せおよび0.075mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せでライノウイルス1A型に対する抗ウイルス活性が得られた。しかしこの活性は、0.1mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せで得たものより小さかった。
【0047】
ライノウイルス2型に対して0.1mM酢酸亜鉛とイソマルトおよび0.1mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せ、また夫々程度は低いが0.075mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せおよび0.1mMグルコン酸亜鉛(イソマルト含まず)で抗ウイルス効果が得られた。
【0048】
ライノウイルス7型に対して夫々0.05、0.075および0.1mM酢酸亜鉛とイソマルトの組合せおよび0.05mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せにより、0.075mMグルコン酸亜鉛とイソマルトの組合せのライノウイルス2に対する効果にほぼ相当する程度の抗ウイルス効果が観察された。
【0049】
等モル量のEDTAを亜鉛塩に加えることによって、ライノウイルス1a型および2型に対する抗ウイルス活性を高めることができた。このことは明細書の冒頭で論じた「遊離イオン仮説」を証明するものである。酢酸亜鉛およびグルコン酸亜鉛単独では0.1mMグルコン酸亜鉛(イソマルトなし)での比較的微弱な抗ウイルス防御をもたらすに過ぎなかった。しかも0.1mMグルコン酸亜鉛で得られる防御は、0.1mM酢酸亜鉛またはグルコン酸亜鉛と夫々イソマルトとの組合せで得た防御より著しく微弱であった。
【0050】
データが示すところでは、イソマルトとグルコン酸亜鉛または酢酸亜鉛を含む調製物はライノウイルス感染症に対して、亜鉛調製物単独より良好な防御をもたらすのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 黄色ブドウ球菌の増殖に対するイソマルトおよび亜鉛塩並びに基準物質の作用を示す図である。
【図2】 60%イソマルト溶液(1,6-GPS 80部:1,1-GPM 20部)中の黄色ブドウ球菌の死滅挙動を示す図である。

Claims (16)

  1. 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)またはライノウイルスの成長および/または増殖の阻害および殺害のための、1,6-GPS(6-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール)および1,1-GPM(1-O-α-D-グルコピラノシル-D-マンニトール)を含む糖アルコール混合物を含む組成物
  2. 1,6-GPSおよび1,1-GPMが糖アルコール混合物に等モル量で存在する、請求項1に記載の組成物
  3. 糖アルコール混合物が1,6-GPS富化混合物または1,1-GPM富化混合物である、請求項1に記載の組成物
  4. 糖アルコール混合物に75〜85重量%の1,6-GPSおよび25〜15重量%の1,1-GPMが含まれている、請求項3に記載の組成物
  5. 糖アルコール混合物に75〜85重量%の1,1-GPMおよび25〜15重量%の1,6-GPSが含まれている、請求項3に記載の組成物
  6. 糖アルコール混合物がさらに1,1-GPS(1-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール)を含む、請求項1および3〜5のいずれか1項に記載の組成物
  7. 糖アルコール混合物がさらに亜鉛を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
  8. 亜鉛が有機または無機亜鉛塩の形で存在する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物
  9. 亜鉛塩がグルコン酸亜鉛または酢酸亜鉛である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物
  10. 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)またはライノウイルスの成長および/または増殖の阻害および殺害のための、1,1-GPMおよび1,6-GPS並びに糖アルコール1gにつき亜鉛を0.5〜10mg含む、ヒトまたは動物の服用のための薬剤。
  11. さらに1,1-GPSを含む、請求項10に記載の薬剤。
  12. 等モル量の1,1-GPMおよび1,6-GPSを含む、請求項10または11に記載の薬剤。
  13. 1,1-GPM富化混合物または1,6-GPS富化混合物の形で1,1-GPMおよび1,6-GPSを含む、請求項10または11に記載の薬剤。
  14. 75〜85重量%の1,1-GPMと25〜15重量%の1,6-GPSを含む、請求項13に記載の薬剤。
  15. 15〜25重量%の1,1-GPMと75〜85重量%の1,6-GPSを含む、請求項10または11に記載の薬剤。
  16. 亜鉛が無機または有機亜鉛塩の形で存在する、請求項10〜15のいずれか1項に記載の薬剤。
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