JP5050331B2 - 影文字出力装置、影文字出力制御方法及びそのプログラム - Google Patents

影文字出力装置、影文字出力制御方法及びそのプログラム Download PDF

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本発明は、影文字出力装置、影文字出力制御方法及びそのプログラムに関する。
従来、携帯電話に代表される携帯通信端末では、電子メールを送受信したり掲示板と呼ばれるウェブページに文章をアップロードしたりするときに、ひらがなやカタカナ、漢字、アルファベット、記号などの文字に加えて、怒っている顔や悲しい顔、ハートマークなどのいわゆる絵文字を用いることがある。一方、このような文字と絵文字とが混在したデータを印刷したいという要望があることから、絵文字を印刷可能な装置が提案されている。例えば、特許文献1に提案されている装置では、絵文字セットを装置内部のフォントデータ記憶部に記憶しておき、携帯通信端末から受信したテキストデータに絵文字コードが含まれていた場合には、その絵文字コードに対応する絵文字を絵文字セットから抽出して用紙に印刷する。この特許文献1では、絵文字セットがフォントデータとして記憶されている。ここで、フォントとは、一般的には同一書体・同一サイズの文字の一そろいのことをいうから、特許文献1の絵文字セットは各サイズごとに用意されていることになる。
特開2004−240550
しかしながら、絵文字は多種類存在するため、絵文字セットを各サイズごとにフォントデータ記憶部に記憶するとなると、大きな記憶容量が必要となるという問題が生じる。この問題を解決するために、絵文字をフォントデータではなく画像データとして記憶し、その画像を拡大又は縮小することによりサイズを可変とすることが考えられる。一方、文字と絵文字とを含む文字列を強調する場合には、その文字や絵文字を影付きの文字(影文字)に変換することが一案として考えられるが、フォントデータを利用した文字と画像データを利用した絵文字とが入り交じった文字列を簡易な制御によって影文字に変換することはこれまでのところ知られていない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、フォントデータを利用した文字と画像データを利用した絵文字とが入り交じった文字列を簡易な制御によって影文字に変換可能な影文字出力装置を提供することを目的の一つとする。また、そのような影文字出力装置に利用される影文字出力制御方法及びそのプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の影文字出力装置は、
各文字につきフォントデータを記憶する文字記憶手段と、
各絵文字につき画像データを記憶する絵文字記憶手段と、
所定の出力媒体に出力可能な出力手段と、
所定の文字及び所定の絵文字を含む文字列を入力するデータ入力手段
前記文字列をオリジナル文字列として出力する際の文字色を設定するオリジナル文字列出力条件設定手段と、
前記文字列を前記オリジナル文字列の影となる影側文字列として出力する際の文字色及び該文字色と略同じ画像色を設定する影側文字列出力条件設定手段と、
前記オリジナル文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記オリジナル文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字は対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し該画像データに含まれる画像色で出力するよう前記出力手段を制御する一方、前記影側文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字については対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色で出力するよう前記出力手段を制御する出力制御手段と、
を備えたものである。
この影文字出力装置では、オリジナル文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを文字記憶手段から読み出しオリジナル文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう出力手段を制御し、各絵文字は対応する画像データを絵文字記憶手段から読み出し該画像データに含まれる画像色で出力するよう出力手段を制御する。一方、影側文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを文字記憶手段から読み出し影側文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう出力手段を制御し、各絵文字については対応する画像データを絵文字記憶手段から読み出し影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色で出力するよう出力手段を制御する。このように、フォントデータを利用した文字と画像データを利用した絵文字とが入り交じった文字列について、オリジナル文字列とその影となる影側文字列とを作成すると共に影側文字列につき絵文字の画像色を文字色と略同じ色に設定するという簡易な制御により、文字列中の文字や絵文字を影文字に変換することができる。
本発明の影文字出力装置において、前記データ入力手段は、携帯通信端末から前記文字列を入力するようにしてもよい。一般に携帯電話に代表される携帯通信端末では絵文字を使ってメールなどの文書を作成することが多いことから、本発明の影文字出力装置の通信相手として好適といえる。
本発明の影文字出力装置において、前記オリジナル文字列出力条件設定手段は、前記オリジナル文字列の配置位置を前記出力媒体の所定位置に設定し、前記影側文字列出力条件設定手段は、前記影側文字列の配置位置を前記オリジナル文字列の背後であって前記オリジナル文字列から所定量ずれた位置に設定し、前記出力制御手段は、前記オリジナル文字列が前記出力媒体の所定位置に配置され、前記影側文字列が前記オリジナル文字列の背後であって該オリジナル文字列から前記所定量ずれた位置に配置されるよう前記出力手段を制御するようにしてもよい。こうすれば、オリジナル文字列の背面に影側文字列をずらして配置するという簡易な制御により影文字を作成することができる。
本発明の影文字出力装置において、前記オリジナル文字列出力条件設定手段及び前記影側文字列出力条件設定手段は、所定のマークアップ言語によって記述された文書を作成する手段であり、前記出力制御手段は、前記文書を解析して前記出力手段の制御を行う手段であってもよい。マークアップ言語はさまざまな属性情報などをあらかじめ定義されたコマンドとして文書中に記述していく方式の言語であるため、マークアップ言語によって記述された文書を用いることにより、出力制御手段はその文書の内容を理解して印刷手段の制御を行うことが可能となる。
本発明の影文字出力装置において、前記影側文字列出力条件設定手段は、前記影側文字列として出力する際の前記文字色及び前記画像色を、前記オリジナル文字列として出力する際の前記文字色に比べて所定の閾値を超える明度差及び色差を持つように設定するようにしてもよい。こうすれば、オリジナル文字列の色と影側文字列の色とが十分なコントラストを持つため、オリジナル文字列が浮き立ち強調される。なお、「所定の閾値」は、オリジナル文字列の色と影側文字列の色とが十分なコントラストを持つように設定された経験値である。例えば、RGBデータを24ビットデータとして表した場合、明度差を下記式(1)により算出するとしたとき閾値を125としてもよく、色差を下記式(2)により算出するとしたとき閾値を500としてもよい。
明度差=((Rの値×299)+(Gの値×587)+(Bの値×114)/1000 …(1)
色差=(max(両者のR値)-min(両者のR値))+(max(両者のG値)-min(両者のG値))
+(max(両者のB値)-min(両者のB値)) …(2)
本発明の影文字出力装置において、前記絵文字に対応する画像データは、カラーパレットを備えた画像データであり、前記出力制御手段は、前記影側文字列のうち、各絵文字については対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し、該画像データのカラーパレットの全色を前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色に置き換えるようにしてもよい。こうすれば、絵文字の画像データが多色の画像であったとしても、所望の色へ容易に変更することができる。
本発明の影文字出力装置において、前記出力手段は、所定の印刷媒体に印刷可能な手段としてもよい。こうすれば、文字と絵文字とが混在する文字列の影文字を容易に印刷することができる。
本発明の印刷装置において、前記絵文字記憶手段は、各絵文字につき1つの画像ファイルを記憶していてもよい。こうすれば、各絵文字につき大きさの異なる数種の画像を記憶している場合に比べて、絵文字のデータ量を軽くすることができる。
本発明の影文字出力制御方法は、
各文字につきフォントデータを記憶する文字記憶手段と、各絵文字につき画像データを記憶する絵文字記憶手段と、所定の出力媒体に出力可能な出力手段と、所定の文字及び所定の絵文字を含む文字列をオリジナル文字列として出力する際の文字色を設定するオリジナル文字列出力条件設定手段と、前記文字列を前記オリジナル文字列の影となる影側文字列として出力する際の文字色及び該文字色と略同じ画像色を設定する影側文字列出力条件設定手段とを備えた装置を用いて影文字の出力を制御する、コンピュータ・ソフトウェアによる影文字出力制御方法であって、
(a)前記文字列を入力するステップと、
(b)前記ステップ(a)で入力した前記文字列を前記オリジナル文字列として出力するにあたり、前記オリジナル文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記オリジナル文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字は対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し該画像データに含まれる画像色で出力するよう前記出力手段を制御し、前記ステップ(a)で入力した前記文字列を前記影側文字列として出力するにあたり、前記影側文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字については対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色で出力するよう前記出力手段を制御するステップと、
を含むものである。
この影文字出力制御方法では、オリジナル文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを文字記憶手段から読み出しオリジナル文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう出力手段を制御し、各絵文字は対応する画像データを絵文字記憶手段から読み出し該画像データに含まれる画像色で出力するよう出力手段を制御する。一方、影側文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを文字記憶手段から読み出し影側文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう出力手段を制御し、各絵文字については対応する画像データを絵文字記憶手段から読み出し影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色で出力するよう出力手段を制御する。このように、絵文字の画像色を文字色と略同じ色に設定することにより文字の影の色と絵文字の影との色とを略同じにしているため、簡易な制御で影文字を実現することができる。また、得られた影文字は、文字の影の色と絵文字の影との色とが略同じになるため、視認したときに文字と絵文字との間で違和感を覚えることがない。なお、本発明の影文字出力制御方法において、上述したいずれかの影文字出力装置の機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、1又は複数のコンピュータに、上述した影文字出力制御方法の各ステップを実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した影文字出力制御方法と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるマルチファンクションプリンタ10の斜視図、図2はマルチファンクションプリンタ10の電気的接続を表すブロック図、図3はコントローラのROMの各格納領域の説明図である。
本実施形態のマルチファンクションプリンタ10は、図1に示すように、筐体12の上面奥側にヒンジ14,14を介して開閉自在に取り付けられた蓋カバー16と、筐体12の上面に嵌め込まれたガラス板22を介して該ガラス板22に載置された対象物をスキャニングするスキャナ部20と、スキャナ部20の下方に配置され筐体12の背面から給紙された用紙Pにインクジェット方式による印刷を行い筐体12の前面に設けられた排出口18から印刷された用紙Pを排出するインクジェット印刷部30と、通信カードやメモリカードなどを挿入可能なカードスロット40と、各種の情報を表示するディスプレイ52のほか電源スイッチやコピーボタン、スキャナボタン、印刷ボタンなどのボタン群54が設けられた操作パネル50と、このマルチファンクションプリンタ10の全体の制御を司るコントローラ60(図2参照)とを備えている。
スキャナ部20は、いわゆるフラットベッド型のフルカラースキャナとして構成されている。このスキャナ部20は、図2に示すように、ガラス板22に載置された対象物Mをこのガラス板22を介して光学的に読み取るラインイメージセンサ24と、対象物Mを読み取るためラインイメージセンサ24を走査させる移動機構26とを備えている。このラインイメージセンサ24は、対象物Mに向かって発光した後の反射光をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色に分解してスキャンデータとする周知のカラーイメージセンサである。
インクジェット印刷部30は、インクジェット方式のフルカラープリンタとして構成されている。このインクジェット印刷部30は、図2に示すように、キャリッジモータ32aにより紙送り方向と直交する方向(図2では紙面に垂直な方向)に沿って往復動するキャリッジ32と、このキャリッジ32に搭載されシアン・マゼンタ・イエロー・ライトシアン・ライトマゼンタ及びブラックの各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ34と、各インクカートリッジ34から供給された各インクに圧力をかける印刷ヘッド36と、用紙Pを搬送する搬送ローラ38とを備えている。印刷ヘッド36は、ここでは圧電素子に電圧をかけてこの圧電素子を変形させることによりインクを加圧して図示しないノズルからインク滴を吐出させる方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)によってインクを沸騰させそのとき発生する気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。
カードスロット40は、差し込まれたカードを外部通信インタフェース68に接続するためのコネクタである。このカードスロット40には、図2に示すように、赤外線通信カード42が差し込まれているが、そのほかに各種のメモリカードを差し込むことも可能である。赤外線通信カード42は、IrDA(Infrared Data Association)に準拠した赤外線通信機能を有したモジュールであり、データバッファとして機能するメモリ44と、赤外線通信の通信ポートとして機能する赤外線受発光部46と、このカードを統括制御するカード制御部48とを備えている。赤外線受発光部46は、図示しないが発光素子と受光素子とを含んで構成されている。このうち発光素子は、キャリア周波数が例えば25〜50kHzの搬送波をパルス位相変調したビット信号からなる赤外線をその発光のオンオフにより出力する。一方、受光素子は、同様の方式で表現されるビット信号からなる赤外線を受光する。カード制御部48は、図示しないがCPUやROM等を含んで構成され、CPUがROM内の制御プログラムやアプリケーションに基づき各種動作を実行する。例えば、カード制御部48は、外部から赤外線受発光部46を介して各種データを受信すると、そのデータをメモリに一時的に保存したあとマルチファンクションプリンタ10のコントローラ60へ転送する。
操作パネル50は、上述したようにディスプレイ52とボタン群54とを備え、内部通信インタフェース67を介してCPU62と信号のやり取りを行うように構成されている。操作パネル50のうちディスプレイ52は、携帯電話80内の画像データや文字データを利用して印刷を行う携帯文字合成印刷モードの操作手順ごとに用意された操作画面をボタン操作に応じて順次表示可能である。また、ボタン群54は、操作画面に表示された複数の選択肢から一つを選択したり次の画面に進んだり前の画面に戻ったりするときに利用される十字キー(上下左右キー)を有している。
コントローラ60は、図2に示すように、CPU62を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種テーブルなどを記憶したROM64と、一時的にスキャンデータや印刷データを記憶したりデータを保存したりするRAM66と、操作パネル50との通信を可能とする内部通信インタフェース67と、カードスロット40に差し込まれた赤外線通信カード42を介して携帯電話80との通信を可能とする外部通信インタフェース68とを備え、これらはバス69を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。このコントローラ60は、スキャナ部20やインクジェット印刷部30からの各種動作信号や各種検出信号を入力したり、携帯電話80から送信された画像データや文字データを赤外線通信カード42を介して入力したり、操作パネル50のボタン群54の操作に応じて発生する操作信号を入力したりする。また、コントローラ60は、操作パネル50のディスプレイ52に表示制御信号を出力したり、スキャナ部20やインクジェット印刷部30への各種制御信号を出力したりする。
コントローラ60のROM64には、図3に示すように、文字フォントセット格納領域64aや文字コード変換テーブル格納領域64b、絵文字画像ファイル格納領域64c、絵文字コード変換テーブル格納領域64d、XHTML文書データ格納領域64eが設けられている。このうち、文字フォントセット格納領域64aには、同一書体・同一サイズの文字群からなる文字フォントセットが書体やサイズごとに格納されている。文字コード変換テーブル格納領域64bには、文字コード(本実施形態ではシフトJISコードとする)とそれに対応する文字との関係を表す文字コード変換テーブルが格納されている。絵文字画像ファイル格納領域64cには、絵文字の画像ファイルが格納されている。絵文字画像ファイル格納領域64cには、絵文字コードとそれに対応する絵文字の画像ファイル名との関係を表す絵文字コード変換テーブルが格納されている。絵文字コードとは、シフトJISコードにおいて「・」が対応づけられているコードのうち、携帯電話会社に特有の絵文字が対応づけられているコードをいう。本実施形態では、絵文字コード変換テーブルは、図3示すように、16進数で表されるシフトJISコード「F89F」に対して画像ファイル名が「emoji0001.png」である晴れマークの画像が唯一つ対応づけられ、シフトJISコード「F8A0」に対して画像ファイル名が「emoji0002.png」である曇りマークの画像が唯一つ対応づけられ、シフトJISコード「F8A1」に対して画像ファイル名が「emoji0003.png」である雨マークの画像が唯一つ対応づけられている。なお、画像ファイル名の作成方法は、16進数で表されるシフトJISコードの数値からオフセット分(ここでは16進数でF89E)を減算して得られた値を4桁の2進数で表記してそれを「emoji」と「.png」の間に挿入するという手法を採用した。
XHTML文書データ格納領域64eには、携帯文字合成印刷モードで使用されるレイアウトを定義したテンプレートに対応づけられたXHTMLの文書データを記憶している。テンプレートは背景画像やテキストのレイアウトに応じて複数種類作成されているため、XHTMLの文書データも各テンプレートごとに複数種類作成されている。図4はテンプレートの一例を示す説明図である。図4のテンプレート100では、用紙全面に背景画像102が配置され、用紙上側に左右に延びるテキスト枠104(テキストデータを入れるための枠)が配置されている。このテンプレート100では、テキスト枠104にいわゆる影文字が入力されるようになっている。XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)は、XMLに沿った仕様としてHTMLを定義し直したものであり、既に周知であるため詳細な説明は省略するが、テンプレートに対応づけられたXHTML文書の一例を概念的に示すと図5のようになる。XHTML文書は、図5に示すように、冒頭にXML宣言の記述があり、ここにはXMLのバージョンや使用する文字コードなどが記述される。次にDOCUTYPEの宣言の記述があり、XHTMLの文法構造を定義したDTD(Doucument Type Definition)というファイルの場所が記述される。次に、XHTMLの本体の記述があり、ここにはhtml要素の中に、head要素として文書をレイアウトするための書式情報(例えば用紙サイズ、テキスト枠の位置・横幅・フォントサイズ、文字設定、絵文字の画像ファイルのサイズ、背景画像の位置など)が記述されると共に、body要素として文書の内容(背景画像のパス名、テキスト枠に入るテキストの内容など)が記述される。
このXHTML文書では、図6に示すように、文書をレイアウトするための書式情報(head)の中に、「タイトル1」と称されるテキスト枠の書式情報が定義されている。それによると、このテキスト枠は、座標位置が固定、フォントサイズが10ポイント、フォントウェイト(文字の太さ)がボールド、高さが12ポイント、幅が83mmと定義されている。また、「タイトル1a」は、タイトル1のテキスト枠を利用するオリジナル文字列であり、印刷用紙の上辺との距離が2.0mm、左辺との距離が1.5mmである座標点にそのテキスト枠の左上隅が配置されるよう定義されている。「タイトル1b」は、タイトル1のテキスト枠を利用する影側文字列であり、印刷用紙の上辺との距離が2.3mm、左辺との距離が1.8mmである座標点にそのテキスト枠の左上隅が配置されるよう定義されている。このときの様子を図4の部分拡大図に示す。また、「タイトル1a」の文字色(color)は16ビットのRGBデータで(255,0,0)すなわち赤色と定義され、「タイトル1b」の文字色(color)及び絵文字の画像色(kage_color)は16ビットのRGBデータで(255,255,255)すなわち白色と定義されている。ここで、オリジナル文字列の色と影側文字列の色について上記式(1)により明度差を算出すると約179であり、上記式(2)により色差を算出すると510であることから、両者の色は十分なコントラストが得られることがわかる。一方、図6のXHTML文書において、本文(body)には、最初に「タイトル1 タイトル1b」つまりタイトル1のテキスト枠に入る影側文字列の内容が印刷対象となるテキストデータに基づいて記述され、次に「タイトル1 タイトル1a」つまりタイトル1のテキスト枠に入るオリジナル文字列の内容が印刷対象となるテキストデータに基づいて記述されているため、「タイトル1 タイトル1b」が先に処理され、「タイトル1 タイトル1a」が後で処理される。この結果、影側文字列の上に影側文字列からずれてオリジナル文字列が重なるようになるため、各文字は影文字として認識される。
携帯電話80は、IrDAに準拠した赤外線通信機能を搭載しており、テンキー等からなる操作ボタン81や受話口で話された音声を集音するマイク82、送話口を介して音声を外部に出力するスピーカ83、各種画面(画像)を表示するディスプレイ84、画像を撮影するCCDカメラ85、携帯電話網のデータ入出力インタフェースである送受信部86、各種データを一時的に保存可能なメモリ87、赤外線通信が可能な赤外線受発光部88、携帯電話全体の制御を司る携帯電話制御部89を備えている。ここで、メモリ87には、操作ボタン81を操作することにより逐次作成された電話帳データ、送受信部86を介して他の携帯電話やパーソナルコンピュータ等へ送信したか送信する予定の送信メールデータ、送受信部86を介して他の携帯電話やパーソナルコンピュータ等から受信した受信メールデータ、操作ボタン81の操作により作成されたメモ帳データ、CCDカメラ85によって撮影された画像データなどが保存されている。携帯電話制御部89は、種々の制御を実行するが、そのうちの一つとして、操作ボタン81から送信指令が入力されたとき、これらのデータの中から選択されたデータを、上述した赤外線通信カード42の赤外線受発光部46と同様の赤外線受発光部88を介してマルチファンクションプリンタ10へ送信する。
次に、こうして構成された本実施形態のマルチファンクションプリンタ10の動作のうち、コントローラ60のCPU62によって実行される携帯文字合成印刷プログラムについて説明する。携帯文字合成印刷プログラムはROM64に記憶されている。図7は、このプログラムのメインルーチンのフローチャートである。このメインルーチンは、オペレータがボタン群54を操作して操作パネル50のディスプレイ52に携帯文字合成印刷モードの操作画面(図示せず)を表示し、その操作画面に表示される複数のテンプレートの中から所望のテンプレートを選択したときに開始される。なお、ここでは、説明の便宜上、図4に示す影文字のテキスト枠を持つテンプレートが選択され、背景画像及びテキストデータがいずれも携帯電話80から取得される場合について説明する。
このメインルーチンが開始されると、CPU62は、まず、携帯電話80から背景画像やテキストデータを入力するデータ入力処理を実行し(ステップS100)、次に、入力したデータに基づいて図5に示すXHTML文書を完成させるXHTML文書作成処理を実行し(ステップS200)、最後に、作成したXHTML文書に基づいて用紙に印刷を行う印刷処理を実行し(ステップS300)、このメインルーチンを終了する。次に、データ入力処理、XHTML文書作成処理、印刷処理の各ルーチンについて、図8、図9及び図10に基づいて個別に説明する。
まず、データ入力処理ルーチンについて、図8に基づいて説明する。データ入力処理ルーチンが開始されると、CPU62は、「携帯電話から背景画像に用いる画像データを送信して下さい」という内容のダイアログボックスを操作パネル50のディスプレイ52に表示し(ステップS110)、携帯電話80から赤外線通信カード42及びカードスロット40を介して画像データの受信を完了したか否かを判定する(ステップS120)。CPU62は、携帯電話80から画像データを受信している間はRAM66に設けられた図示しない受信バッファに順次受信した画像データを蓄積していく。そして、ステップS120で携帯電話80からの画像データの受信が完了していないときには、再びステップS120に戻る。一方、携帯電話80からの画像データの受信が完了したときには、受信した画像データを今回印刷を行う際の背景画像として用いる画像データとしてRAM66に記憶する(ステップS130)。続いて、CPU62は、「携帯電話からテキスト枠に入力するテキストデータを送信して下さい」という内容のダイアログボックスを操作パネル50のディスプレイ52に表示し(ステップS140)、携帯電話80から赤外線通信カード42及びカードスロット40を介してテキストデータの受信を完了したか否かを判定する(ステップS150)。CPU62は、携帯電話80からテキストデータを受信している間はRAM66に設けられた図示しない受信バッファに順次受信したテキストデータを蓄積していく。そして、ステップS150で携帯電話80からのテキストデータの受信が完了していないときには、再びステップS150に戻る。一方、携帯電話80からのテキストデータの受信が完了したときには、受信したテキストデータを今回印刷を行う際に用いるテキストデータとしてRAM66に記憶し(ステップS160)、このデータ入力処理ルーチンを終了する。
次に、XHTML文書作成処理ルーチンについて、図9に基づいて説明する。XHTML文書作成処理ルーチンが開始されると、CPU62は、図5に示すXHTML文書の本文(body要素)の中の「背景画像のパス名」に、今回印刷を行う際の背景画像として用いる画像データのパス名を埋め込む(ステップS210)。パス名は、この画像データが格納されているドライブ名と画像ファイル名とを含んで作成される。続いて、今回印刷を行う際に用いられるテキストデータをRAM66から取得し(ステップS220)、そのテキストデータに含まれる先頭の文字コード(ここではシフトJISコード)を読み込み(ステップS230)、そのシフトJISコードが絵文字コードか否かを判定する(ステップS240)。このステップS240では、読み込んだシフトJISコードが図3の絵文字コード変換テーブルの絵文字コードに該当する場合に肯定判定され、該当しない場合に否定判定される。このステップS240で今回のシフトJISコードが絵文字コードでないと判定されたときには、今回のシフトJISコードに対応する文字を文字コード変換テーブル(図3参照)から取得し(ステップS250)、その文字をXHTML文書の本文(body要素)の該当箇所に組み込む(ステップS260)。一方、ステップS240で今回のシフトJISコードが絵文字コードであると判定されたときには、今回の絵文字コードに対応する画像ファイル名を絵文字コード変換テーブル(図3参照)から取得し(ステップS270)、絵文字の画像ファイルが格納されているROM64を指定するドライブ名と画像ファイル名とを含むパスをXHTML文書の本文(body要素)の該当箇所に組み込む(ステップS280)。そして、ステップS260又はステップS280のあと、テキストデータに含まれるすべてのシフトJISコードについて処理したか否かを判定し(ステップS290)、まだすべてのシフトJISコードについて処理していないときには、テキストデータに含まれる次のシフトJISコードを読み込み(ステップS295)、再びステップS240以降の処理を実行する。一方、テキストデータに含まれるすべてのシフトJISコードについて処理したときには、このXHTML文書作成処理ルーチンを終了する。例えば、携帯電話80から送信されてきたテキストデータが携帯電話80のディスプレイ84上では図11(a)に示すように表示されていた場合、XHTML文書の本文(body要素)の「テキストデータに基づいて入力する欄」(図6参照)には、図11(b)に示すように、絵文字以外の箇所はシフトJISコードに対応する文字が埋め込まれ、絵文字の箇所はその絵文字の画像ファイルが格納されているROM64を表すドライブ名「R」と画像ファイル名「emoji0001.png」とを含むパス名が埋め込まれる。すなわち、「今日の天気は<img src="R:emoji0001.png"/>。暑くなりそう。」と入力される。
次に、印刷処理ルーチンについて、図10に基づいて説明する。印刷処理ルーチンが開始されると、CPU62は、テキストの色や印字品質、印刷枚数などの設定が可能であると共に印刷開始の指令が可能な印刷設定画面(図示せず)を操作パネル50のディスプレイ52に表示する(ステップS310)。続いて、テキストの色等の設定が変更されたか否かを判定し(ステップS320)、設定が変更されたときには設定変更後の印刷設定画面をディスプレイ52に表示し(ステップS330)、再びステップS320に戻る。一方、設定が変更されていないときには、印刷開始の指令がなされたか否かを判定し(ステップS340)、印刷開始の指令がなされていないときには、再びステップS320に戻る。一方、印刷開始の指令がなされたときには、今回作成したXHTML文書を解析し、携帯電話80から入力した画像やテキストがXHTML文書に定義されたレイアウト通りに印刷用紙に配置されるように、ビットマップ画像データを作成する(ステップS350)。その後、CPU62はインクジェット印刷部30を制御して、ビットマップ画像データに基づいて印刷用紙に印刷を行い(ステップS360)、印刷終了後に本ルーチンを終了する。
ここで、ビットマップ画像データの作成例を説明する。ビットマップ画像の背景画像は、携帯電話80から入力した背景画像用の画像データをXHTML文書で定義された用紙サイズに合うように拡大又は縮小することにより作成される。また、ビットマップ画像の影側文字列は、左上隅が用紙の上辺から2.3mm、左辺から1.8mmの座標点となるように配置したテキスト枠内に文字と絵文字とを並べることにより作成する(図4の部分拡大図参照)。このときの文字は、XHTML文書で定義されたフォントサイズにあった文字フォントセットをROM64の文字フォントセット格納領域64aから選択し、該文字フォントセットのフォントデータを利用し、タイトル1bで指定された文字色(白色)となるように作成する。一方、絵文字は、XHTML文書で定義された絵文字の画像ファイルのパスに基づいてROM64の絵文字画像ファイル格納領域64cから画像ファイルを読み出し、該画像ファイルの画像がこのXHTML文書で定義された絵文字の画像ファイルのサイズとなるように拡大又は縮小し、元々絵文字の画像ファイルに設定されていた色をタイトル1bで指定された画像色(白色)に変更して作成する。画像色の変更は、本実施形態では画像ファイルとしてpngファイルを利用しているため、pngファイルのカラーパレットをすべてタイトル1bで指定された画像色に変更することにより実現することができる。一方、ビットマップ画像のオリジナル文字列は、左上隅が上辺から2.0mm、左辺から1.5mmの座標点となるように配置したテキスト枠内に文字と絵文字とを並べることにより作成する(図4の部分拡大図参照)。このときの文字は、XHTML文書で定義されたフォントサイズにあった文字フォントセットをROM64の文字フォントセット格納領域64aから選択し、該文字フォントセットのフォントデータを利用し、タイトル1aで指定された文字色(赤色)となるように作成する。絵文字は、XHTML文書で定義された絵文字の画像ファイルのパスに基づいてROM64の絵文字画像ファイル格納領域64cから画像ファイルを読み出し、該画像ファイルの画像がこのXHTML文書で定義された絵文字の画像ファイルのサイズとなるように拡大又は縮小し、画像色は元々絵文字の画像ファイルに設定されていた色となるように作成する。このように、背景画像の上に影側文字列が重ねられ、更にその上にオリジナル文字列が重ねられるため、背景画像のうち影側文字列やオリジナル文字列が重なっている部分はビットマップ画像に表れず、影側文字列のうちオリジナル文字列が重なっている部分はビットマップ画像に表れない。したがって、赤色の文字と元々絵文字に設定されていた色の絵文字とが混在するオリジナル文字列の背後に、白色の文字と白色の絵文字とが混在した影側文字列がずれるようにして配置され、更にその背後に背景画像が配置されることになる。なお、図11(c)に影文字の印刷結果の一例を示す。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のROM64が文字記憶手段及び絵文字記憶手段に相当し、インクジェット印刷部30が出力手段に相当し、赤外線通信カード42がデータ入力手段に相当し、ROM64に格納されているXHTML文書がオリジナル文字列出力条件設定手段及び影側文字列出力条件設定手段に相当し、CPU62が出力制御手段に相当する。なお、本実施形態では、マルチファンクションプリンタ10の動作を説明することにより本発明の影文字出力装置の一例を明らかにすると共に、影文字出力制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のマルチファンクションプリンタ10によれば、フォントデータを利用した文字と画像データを利用した絵文字とが入り交じった文字列について、オリジナル文字列の背面にその影となる影側文字列をずらして配置すると共に影側文字列につき絵文字の画像色を文字色と略同じ色に設定するという簡易な制御により、文字列中の文字や絵文字を影文字に変換して印刷することができる。また、オリジナル文字列の色と影側文字列の色とが十分なコントラストを持つため、影文字に変換することによりオリジナル文字列が浮き立ち強調される。更に、絵文字の画像データが多色の画像であったとしても、画像データのカラーパレットの全色をXHTML文書によって設定された画像色に置き換えるため、所望の色へ容易に変更することができる。更にまた、XHTMLのようなマークアップ言語はさまざまな属性情報などをあらかじめ定義されたコマンドとして文書中に記述していく方式の言語であるため、マークアップ言語によって記述された文書データを用いることにより、CPU62は容易にその文書データの内容を理解してインクジェット印刷部30の制御を行うことが可能となる。そして、一般に携帯電話80では絵文字を使ってメールなどの文書を作成することが多いことから、携帯電話80はマルチファンクションプリンタ10の通信相手として好適といえる。そしてまた、各絵文字につき1つの画像ファイルを記憶しているため、各絵文字につき大きさの異なる数種の画像を記憶している場合に比べて、絵文字のデータ量を軽くすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、影側文字列の文字色及び画像色を白色としたが、白色以外の色に設定したテンプレートを別途用意してもよいし、任意の色をオペレータが選択できるようにしてもよい。それらの場合であっても、オリジナル文字列の文字色と十分なコントラストが確保できる色であることが望ましい。
上述した実施形態では、携帯電話会社ごとに文字コードに対応する絵文字が異なる場合について触れなかったが、そのような場合に本発明を適用してもよい。具体的には、各携帯電話会社ごとに絵文字画像ファイル格納領域64cと絵文字コード変換テーブル格納領域64dとをROM64内に設けておく。そして、マルチファンクションプリンタ10が携帯電話80からテキストデータを受信する際、該テキストデータには携帯電話会社を識別可能な識別データが添付されることからその識別データを解析して携帯電話会社を認識し、その携帯電話会社の絵文字画像ファイル格納領域64cと絵文字コード変換テーブル格納領域64dとを利用して上述した実施形態と同様の携帯文字合成印刷ルーチンを実行してもよい。
上述した実施形態では、マルチファンクションプリンタ10は赤外線通信カード42をカードスロット40に着脱可能に差し込んで携帯電話80と通信する例を示したが、赤外線通信機能を内蔵していてもよい。また、印刷対象となるテキストデータを赤外線通信を利用して入力するようにしたが、Bluetooth(登録商標)のように数GHz帯域を用いる無線通信を利用してもよいし、USB接続などを用いる有線通信を利用してもよい。
上述した実施形態では、携帯電話80から印刷対象となるテキストデータを受信するものとして説明したが、例えばPDA(Personal Digital Assistant)やディスクトップ型コンピュータ、モバイルコンピュータなどから印刷対象となるテキストデータを受信してもよい。
上述した実施形態では、マルチファンクションプリンタ10に本発明を適用した例を示したが、印刷機能を有する装置であれば特にこれに限定されるものではなく、例えばスキャナ部20を有さないインクジェットプリンタに本発明を適用してもよいし、ファクシミリ装置に本発明を適用してもよい。また、印刷方式もインクジェット方式に限らず、電子写真方式(レーザプリンタなど)であってもよいし熱転写式であってもよい。また、印刷機能を有する装置以外に、例えば表示機能を有する装置に本発明を適用してもよく、その場合も上述した実施形態と同様の手法によりディスプレイなどの表示手段に影文字を出力することができる。
マルチファンクションプリンタの斜視図。 マルチファンクションプリンタの電気的接続を表すブロック図。 コントローラのROMの各格納領域を表す説明図。 テンプレートの一例を示す説明図。 テンプレートに対応づけられたXHTML文書の一例を示す概念図。 XHTML文書の本体の記述(html要素)の一例を示す説明図。 携帯文字合成印刷のメインルーチンのフローチャート。 データ入力処理ルーチンのフローチャート。 XHTML文書作成処理ルーチンのフローチャート。 印刷処理ルーチンのフローチャート。 テキストデータの一例についての説明図。
符号の説明
10 マルチファンクションプリンタ、12 筐体、14 ヒンジ、16 蓋カバー、18 排出口、20 スキャナ部、22 ガラス板、24 ラインイメージセンサ、26 移動機構、30 インクジェット印刷部、32 キャリッジ、32a キャリッジモータ、34 インクカートリッジ、36 印刷ヘッド、38 搬送ローラ、40 カードスロット、42 赤外線通信カード、44 メモリ、46 赤外線受発光部、48 カード制御部、50 操作パネル、52 ディスプレイ、54 ボタン群、60 コントローラ、62 CPU、64 ROM、66 RAM、64a 文字フォントセット格納領域、64b 文字コード変換テーブル格納領域、64c 絵文字画像ファイル格納領域、64d 絵文字コード変換テーブル格納領域、64e 文書データ格納領域、67 内部通信インタフェース、68 外部通信インタフェース、69 バス、80 携帯電話、81 操作ボタン、82 マイク、83 スピーカ、84 ディスプレイ、85 CCDカメラ、86 送受信部、87 メモリ、88 赤外線受発光部、89 携帯電話制御部、100 テンプレート、102 背景画像、104 テキスト枠。

Claims (9)

  1. 各文字につきフォントデータを記憶する文字記憶手段と、
    各絵文字につき画像データを記憶する絵文字記憶手段と、
    所定の出力媒体に前記フォントデータ及び前記画像データに基づく画像を出力可能な出力手段と、
    所定の文字及び所定の絵文字を含む文字列を入力するデータ入力手段と、
    前記文字列をオリジナル文字列として出力する際の文字色を設定するオリジナル文字列出力条件設定手段と、
    前記文字列を前記オリジナル文字列の影となる影側文字列として出力する際の文字色及び該文字色と略同じ画像色を設定する影側文字列出力条件設定手段と、
    前記オリジナル文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記オリジナル文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字は対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し該画像データに含まれる画像色で出力するよう前記出力手段を制御する一方、前記影側文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字については対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色で出力するよう前記出力手段を制御する出力制御手段と、
    を備えた影文字出力装置。
  2. 前記データ入力手段は、携帯通信端末から前記文字列を入力する、
    請求項1に記載の影文字出力装置。
  3. 前記オリジナル文字列出力条件設定手段は、前記オリジナル文字列の配置位置を前記出力媒体の所定位置に設定し、
    前記影側文字列出力条件設定手段は、前記影側文字列の配置位置を前記オリジナル文字列の背後であって前記オリジナル文字列から所定量ずれた位置に設定し、
    前記出力制御手段は、前記オリジナル文字列が前記出力媒体の所定位置に配置され、前記影側文字列が前記オリジナル文字列の背後であって該オリジナル文字列から前記所定量ずれた位置に配置されるよう前記出力手段を制御する、
    請求項1又は2に記載の影文字出力装置。
  4. 前記オリジナル文字列出力条件設定手段及び前記影側文字列出力条件設定手段は、所定のマークアップ言語によって記述された文書を作成する手段であり、
    前記出力制御手段は、前記文書を解析して前記出力手段の制御を行う手段である、
    請求項1〜3のいずれかに記載の影文字出力装置。
  5. 前記影側文字列出力条件設定手段は、前記影側文字列として出力する際の前記文字色及び前記画像色を、前記オリジナル文字列として出力する際の前記文字色に比べて所定の閾値を超える明度差及び色差を持つように設定する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の影文字出力装置。
  6. 前記絵文字に対応する画像データは、カラーパレットを備えた画像データであり、
    前記出力制御手段は、前記影側文字列のうち、各絵文字については対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し、該画像データのカラーパレットの全色を前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色に置き換える、
    請求項1〜5のいずれかに記載の影文字出力装置。
  7. 前記出力手段は、所定の印刷媒体に印刷可能な手段である、
    請求項1〜6のいずれかに記載の影文字出力装置。
  8. 各文字につきフォントデータを記憶する文字記憶手段と、各絵文字につき画像データを記憶する絵文字記憶手段と、所定の出力媒体に前記フォントデータ及び前記画像データに基づく画像を出力可能な出力手段と、所定の文字及び所定の絵文字を含む文字列をオリジナル文字列として出力する際の文字色を設定するオリジナル文字列出力条件設定手段と、前記文字列を前記オリジナル文字列の影となる影側文字列として出力する際の文字色及び該文字色と略同じ画像色を設定する影側文字列出力条件設定手段とを備えた装置を用いて影文字の出力を制御する、コンピュータ・ソフトウェアによる影文字出力制御方法であって、
    (a)前記文字列を入力するステップと、
    (b)前記ステップ(a)で入力した前記文字列を前記オリジナル文字列として出力するにあたり、前記オリジナル文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記オリジナル文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字は対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し該画像データに含まれる画像色で出力するよう前記出力手段を制御し、前記ステップ(a)で入力した前記文字列を前記影側文字列として出力するにあたり、前記影側文字列のうち、各文字については対応するフォントデータを前記文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された文字色で出力するよう前記出力手段を制御し、各絵文字については対応する画像データを前記絵文字記憶手段から読み出し前記影側文字列出力条件設定手段によって設定された画像色で出力するよう前記出力手段を制御するステップと、
    を含む影文字出力制御方法。
  9. 請求項8に記載の影文字出力制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのプログラム。
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