JP5050154B2 - 緑化用パネル - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート擁壁などのコンクリート躯体を形成するとともに該コンクリート躯体面の緑化を実現する緑化用パネルに関する。
従来、コンクリート躯体を形成するとともに該コンクリート躯体面の緑化を実現する緑化用パネルとして下記特許文献1(特開平10−257824号公報)の発明が知られており、該特許文献1の発明は、
植物の種子20を予め内部に埋め込んでいる水分や肥料を保持可能な高吸水性樹脂、フェルト状の繊維層、あるいはピーとモス等の有機材料からなる播種層17、この播種層17を包み収納してなる、外面(表面)が植物の発芽を妨げない粗さのメッシュとしたカバー21と、
コンクリートが入り込んで固化する他孔質のコンクリート固着層18を包み収納してなる打設コンクリート流入面がメッシュで構成された固定層用カバー22と、
四角形の合成樹脂製の前後を開口した板枠体からなり且つ中を不透水層19である仕切り板により仕切って、不透水層19の前部に前方カバー収納部を形成し、不透水層19の後部に後方カバー収納部を形成してなる打設したコンクリート躯体に一体的に残される残存型枠である支持枠3とからなり、
前記不透水層19の前部面に前記カバー21を接着して前記前方カバー収納部に該カバー21を収納固定し、前記不透水層19の後部面に前記固定層用カバー22を接着して前記後方カバー収納部に該固定層用カバー22を収納固定してなる植生ユニット1であり、段落番号[0071]に「以上の説明から明らかなように、本発明のコンクリート構造物緑化用の植生ユニットによれば、垂直なコンクリート構造物の表面に植物を成長させることができる。」と記載されているように、垂直法面の緑化を実現するというものである。
前記特許文献1の発明は、次のような欠点を有するものである。
(1)植物を発芽させ生育させる発芽生育部である播種層17の表面は平らな垂直法面であり、あるいは略垂直法面に近い浅い湾曲法面である。よって、多くの植物は垂直面での生育が困難であることが植物生育の通説から明らかであるから、緑化が実現し難いという欠点を有するものであった。
(2)カバー21は不透水層19への接着によって保持されているものであるので、捲れたり剥がれ脱落したりする危険が大きいという欠点を有するものである。
(3)図2に示されたその断面および段落番号[0057]と図3に「ここで、注目すべきことは、本実施形態の植生マット2が可撓性を有し、打設コンクリート23の側圧によって膨出することである。」との記載から、カバー21は全部が1つのメッシュ体からなり且つ打設コンクリートの側圧で湾曲する程度の強度のものであると判断することが妥当であり、このような強度のメッシュ構成では、ツツジ、ナンテン、ヤマブキなどの幹と枝とが区別しにくく、一般的には1メートル〜3メートル程度にしか成長しない低木(灌木)を植生した場合、低木が根を張り幹・枝を支持する土台となるカバー21の支持力が無いので、生育したとしても強風などにより抜け剥がれてしまうので、低木の植生ができないという欠点を有するものであった。
また、不透水層19への接着によって保持されているカバー21が低木の重量や強風の低木のあおりにより、より捲れや剥がれ落ちがおきやすくなるという欠点を有するものである。
(4)播種層17に細かい土や固形肥料などの細かい粒状物を混入させた場合、該粒状物が保持されず流出して行くという欠点を有するものである。
特開平10−257824号公報 特に無し
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、垂直法面でも植物の発芽・生育が確実に実現されるとともに、低木の生育支持を可能とする緑化用パネルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明>
型枠本体と、
この型枠本体の前部側に張られてなる、メッシュ状穴形態や横長穴形態などの開口部を多数有する多数開口部材本体、前記開口部が前記多数開口部材本体の表面より前方に突き出し且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上向き開口形態とされ、該開口部の下部には上向きの該開口形態を実現する前方に突き出してなる突き出し顎部が形成されたメッシュ板状体からなる多数開口板状部材と、
この多数開口板状部材の裏側に該多数開口板状部材と前記型枠本体の側壁とによって形成された植生基盤収納部と、
この植生基盤収納部に前記多数開口板状部材の裏面を覆うように設けられた植生基盤と、
この植生基盤の一部が前記突き出し顎部の一部分あるいは略全部を埋めるように設けられ且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上部面である発芽床面が上向きとされて、前記開口部から植物が上方に向かって生育し易くした発芽床部とからなるとともに、
前記多数開口板状部材が、切込みを多数配列設けた金属板を引き伸して前記切込みを開き形成されてなる前記開口部を多数有し、前記開口部は傾斜30度〜50度で前方に突き出した前記突き出し顎部によって形成されてなるメッシュ形態のものであることを特徴とする緑化用パネルである。
「前記開口部が前記多数開口部材本体の表面より前方に突き出し且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上向き開口形態とされ」の「上向き」とは、斜め上向きも含まれるものである。
「該多数開口部材本体が垂直の状態で上部面である発芽床面が上向きである発芽床部」の「上向き」とは、斜め上向きも含まれるものである。
「形枠本体」の形状は、方形、三角形、六角形などの多角形、円形、楕円形、台形、動物や花などをイメージしたものなど多様な形態を技術的範疇とするものである。
緑化は、種子が埋め込まれて提供されて種子から植物が生育して緑化状態となる形態のもの、親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉が埋め込まれて提供され茎葉から植物が生育して緑化状態となる形態のもの、植物がすでに生育された緑化状態あるいは生育途中の緑化中途にある形態で提供されるもの、壁、フェンスなどの施工後にあるいは施工途中で種子、苗木などが蒔かれたり植生される形態のいずれも本願発明の技術的範疇に含むものである。
<請求項2記載の発明>
多数開口板状部材に植物がすでに生育された緑化状態あるいは生育途中の緑化中途にある形態で提供されるものであることを特徴とする請求項1記載の緑化パネルである。
<請求項3記載の発明>
メッシュシートと糊を内側に施した水溶性シートとの間に栄養繁殖可能な植物の茎葉を散乱載置してなる植物載置シートを、多数開口板状部材の内側面に敷いてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネルである。
<請求項4記載の発明>
水溶性シートを多数開口板状部材の内側面に敷き、その上に親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉あるいは種子を蒔き、その上に植生基盤の一部を薄く敷いてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネルである。
<請求項5記載の発明>
内面を糊面とした水溶性シートを多数開口板状部材の内側面に敷き、その上に親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉あるいは種子を蒔き、その上にガーゼなどのメッシュシートを敷いてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネルである。
<請求項6記載の発明>
多数開口板状部材の内側に植生基盤の一部が薄く敷かれ押し圧されてなることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の緑化パネルである。
<請求項7記載の発明>
多数開口部材本体の内側に吹き付け塗布する形態で種子有層が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネルである。
<請求項8記載の発明>
多数開口部材本体の内側に種を混入した種子有層を設け、この種子有層を押し圧して顎部内に上向きの発芽床面を形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の緑化パネルである。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
型枠本体と、
この型枠本体の前部側に張られてなる、メッシュ状穴形態や横長穴形態などの開口部を多数有する多数開口部材本体、前記開口部が前記多数開口部材本体の表面より前方に突き出し且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上向き開口形態とされ、該開口部の下部には上向きの該開口形態を実現する前方に突き出してなる突き出し顎部が形成されたメッシュ板状体からなる多数開口板状部材と、
この多数開口板状部材の裏側に該多数開口板状部材と前記型枠本体の側壁とによって形成された植生基盤収納部と、
この植生基盤収納部に前記多数開口板状部材の裏面を覆うように設けられた植生基盤と、
この植生基盤の一部が前記突き出し顎部の一部分あるいは略全部を埋めるように設けられ且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上部面である発芽床面が上向きとされて、前記開口部から植物が上方に向かって生育し易くした発芽床部とからなるとともに、
前記多数開口板状部材が、切込みを多数配列設けた金属板を引き伸して前記切込みを開き形成されてなる前記開口部を多数有し、前記開口部は傾斜30度〜50度で前方に突き出した前記突き出し顎部によって形成されてなるメッシュ形態のものであることを特徴とする緑化用パネルであるので、次に述べるような効果を奏する。
(1)緑化用パネルを垂直にした状態において、上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、多数開口部材本体に収納された植生基盤の一部で該顎部の一部分あるいは略全部を埋めるようにして形成した発芽床面を上向きとする発芽床部を形成することを実現しているので、植物が発芽し生育する発芽床面が上向きであることから、該植物が茎の生際(茎の根元)に負荷の掛らない上方に向いて生育する生育し易い形態を実現しているので、植物の安定した生育を実現できるという効果を奏する。
(3)上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、植生基盤に細かい土や固形肥料などの細かい粒状物を混入させた場合でも、該粒状物が流出することがないという効果を奏する。
(4)上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、匍匐茎植物あるいは匍匐枝植物の根掛りおよび根のはりがよいという効果を奏する。
(5)上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、雨水を前記上向き開口部で受けることができ、雨水の受け入れが全体に満遍なく均一良好に行なわれる、肥料液を撒く場合も肥料液を全体に満遍なく均一良好に浸透させることができるという効果を奏する。
特に粒状固形肥料を上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部に受け留め置いておくことができるという効果を奏する。
(6)塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの構築物の緑化パネルとして、あるいは屋内に置く観賞用の衝立パネル、鉢囲い、観賞用の緑化ポール、鉢囲いなどの置物としても、植物による緑化を観賞することができるという効果を奏する。
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態を説明する。ただし、本発明の技術的範囲をこれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1の実施の形態>
図1ないし図5に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は緑化用パネルであって、この緑化用パネル1は型枠本体2と、該型枠本体2の前部外側あるいは内側に張られた多数開口板状部材3と、型枠本体2と多数開口板状部材3によって形成されている植生基盤収納部4に収納された植生基盤5とからなっている。
型枠本体2は、L鋼で形成された1200ミリ×600ミリ×骨幅40ミリあるいは900ミリ×1800ミリ×骨幅55ミリあるいは400ミリ×400ミリ×厚3.2ミリの開口枠形態である。
多数開口板状部材3は、型枠本体2の表側に該型枠本体2の開口を覆うように熔接されて張られており、切込みを多数配列設けた略0.5mm〜1.5mm厚の金属板を引き伸して前記切込みを略六角形状、略菱形形状あるいは略楕円に開き形成されてなる開口部6を多数有し、該開口部6は傾斜30度〜50度で前方に突き出した顎部7によって形成されてなる形態のものであり、側面に適宜ネジ通し穴11が設けられ、ネジ通し穴11を有する部位の内側には該ネジ通し穴11にボルト12を通しナットを螺合させて締め付け操作を行うための空間を形成する植生基盤避け部9を設けてなるものである。
多数開口板状部材は、例えば、金属板に多数の切込みを配列形成し、その切込部分を凸押し出して顎形態の孔を多数形成してなる椀顎形態、傾斜顎形態などの多数開口板状部材なども良いし、また、合成樹脂部材により一体的に形成してなるものもよい。
型枠本体はC鋼、角パイプ鋼、木材、合成樹脂製やこれらの組合せによるものなど多様なものがある。
植生基盤収納部4に収納された植生基盤5は、その前部部分を顎部7の一部分あるいは略全部を埋めるようにされて、その上部面が発芽床面8を形成していて、多数開口部材本体3が垂直の状態で上部面である発芽床面8が上向きとされて、前記開口部から植物が上方に向かって生育し易くした発芽床部8となっている。
植生基盤5の素材は、例えば、抗菌性の強いスギやヒノキの樹皮を細かく粉砕(3cm−5cmの繊維状にしたもの)したものと土粒と、肥料を混ぜたもの(以下「抗菌性樹皮繊維植生材」という)が好適である。土粒70パーセントと樹皮30パーセントの混合割合が適当である。抗菌性樹皮繊維植生材は抗菌性・棒害虫抑制力に優れているために無農薬・無除草剤を実現、保肥性・保土性・保水性に優れているため植物の根張り強さおよび、植生材の長期使用を実現しているものである。
植生基盤5には、予め、芝生、笹あるいは竜のヒゲなどの植物の種子19が混入されていて、時間が経過すると発芽し生育してゆくようになっている。笹あるいは竜のヒゲなどの常緑多年性植物が、冬でも緑化を実現するので好ましい。
植生基盤5の背部(裏面)には、打設されたコンクリートのアルカリ性液などが該植生基盤5に浸透するのを防止するための、裏面を覆う防水部材からなる浸入防止体10が設けられている。
浸入防止体は、樹脂製部材を吹き付けあるいはハケ塗り塗布したもの、合成樹脂性シート、防水機能を持たせたダンボール性部材や木製部材からなるシート部材あるいは板部材で覆い周囲縁を目地止めしてなるもの、ポリエチレンなどの合成樹脂性部材によってトレー形態(盆形態)に真空成形やブロー成形により形成されてなるものなど多様な素材と形態がある。
緑化用パネル1による擁壁13の建造は次のように行われる。
取付け済みの緑化用パネル1の上部に新たな緑化用パネル1を載せ、上部と下部をネジ通し穴9にボルト12を通し締め付け固定し、横に次の緑化用パネル1を載せ即部と下部をボルト12により締め付け固定して、緑化用パネル1による型枠壁を形成する。その際、L形ボルト16を即部のネジ通し穴11に通して締め付け連結し、かつ、打設完了コンクリート14の上部面に打ち立てたアンカーボルト15に、間に鉄筋17を熔接して熔接固定する。
緑化用パネル1による囲いを形成したら、コンクリート18を流し込む。囲いを1段〜3段くらいずつ形成しながら擁護壁13を高く構築して行く。
図4の上図(植物が生育した状態を示す断面図)、図4の下図(試験装置において植物が実際に生育した状態の写真)からも明らかなように、植物の茎の根元(植生基盤の発芽床面=生育床面)から上向きに茎が延びているために、茎に掛かる負担が少なく、垂直の壁状態で植物19を旺盛に成長させることに成功した。
緑化用パネル1を、打設済みのコンクリート壁に取り付けて緑化壁とすることもできることはいうまでも無い。
コンクリート壁がアルカリ水溶液が生じない程度まで固まっている場合は浸入防止体10を設ける必要な無いものであり、浸入防止体を有さない形態も請求項1記載の発明の技術的範疇に含まれるものである。
緑化用パネル1の完成済みあるいは既存の壁(コンクリート壁に限定されない。例えば、石垣、骨組みだけの囲い、既存の囲い)への取付けは、ネジ穴を有するL形金具などの金具とボルトで取り付ける形態、緑化用パネル1のはまる枠や凹みに嵌め込みボルト、熔接、固定金具などにより固定する形態など多様な形態がある。
また、緑化用パネル1による塀、囲いを形成するのもよく、この場合、塀ないし囲いの骨組みの縦骨組みをH鋼などとして、緑化用パネル1を上から嵌め込み取り付け、引き抜き取り外すことができる形態とするのがよい。
また、緑化用パネル1による塀、囲いを形成するのもよく、この場合、塀ないし囲いの骨組みの縦骨組みをネジ通し穴を有するT鋼などとして、緑化用パネル1を内側からネジ止め取り付け、ネジを外して取り外すことができる形態とするのがよい。
また、緑化用パネル1による塀、囲いを形成するのもよく、この場合、緑化用パネル1を2枚向かい合わせた形態の緑化用パネルにして、外側も内側も緑化される塀ないし囲いを実現するものとするのがよい。
また、緑化用パネル1による塀、囲いを形成するのもよく、この場合、1つの型枠本体の表面と裏面の両面に多数開口板状部材を設けた形態として、外側も内側も緑化される塀ないし囲いを実現するものとするのがよい。
緑化パネル1の背部を金属製あるいは合成樹脂性の強靭なパネルで覆い(浸入防止体10を設ける必要は無い)、この緑化パネル1を連結するなり名レベルなりして塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの緑化構築物を形成するのもよい。
緑化パネル同士を横、縦に直接連結して、緑化塔、鉢やオブジェなどの緑化囲いなどを形成するのもよい。
緑化パネルごとに種子を異ならせることにより、複数種類の植物により緑化された緑化構築物とすることができる。
緑化パネルは、予め植物を生育させて緑化状態にあるもので緑化構築物を形成してなるものも、本願発明の技術的範疇に含まれるものである。
また、緑化パネル1を付き合わせ手形成した、型枠本体2の表裏の両面に多数開口板状部材3を張った形態、あるいは型枠本体2の奥行き幅を厚くして表裏の両面に多数開口板状部材3を張った形態として、この緑化パネル1を連結するなり並べるなりして塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの緑化構築物を形成するのもよい。
また、緑化パネル1を付き合わせ手形成した形態において、植物種子を異ならせたものを付き合わせ形態とすることにより、表面と裏面とでは異なる植物による緑化を実現することができる。
緑化パネル1を付き合わせ手形成した形態においては、植生基盤と植生基盤の間に、根の張りを阻止する根張り阻止部材を設けて、一方の植物によって他方の植物が枯れるなどの影響を受けないようにするのもよい。
型枠本体の上部面と下部面に水やりようの水通し穴を適宜設け、その水通し穴から水を供給するようにすることで、室内であれば床を濡らさない水やりが可能となり、屋外では地面や外の通行人に水をかける心配の無い水やりや雨水の供給が可能となる。
水通し穴を設けた構成に置いては、重ねた最上段の緑化パネル群の型枠本体の上部には水通し穴に水を運ぶレール形態の漏斗を設けるのがよい。漏斗の適宜な部位にホースを接続する下向きの管からなるホース接続を設けるとか、バンドなどのホースを取り付け固定するホース取付け固定部などを設け、水道や雨水貯水タンクのバルブを開くだけで水が漏斗内に流入するようにするのがよい。
植生植物としてセダム類を用いるのもよい。
セダム類とは、ベンケイソウ科マンネングサ属の総称で、多肉植物のサボテンに近い防火性、耐乾燥性に優れた植物である。海岸や岩場など、他の植物が生育できないような過酷な地盤にコロニー(固体の群落)で生息する多年生の植物であり、わずかな土があれば天然雨水のみで生育する。
セダム類には、タイトゴメ、ツルマンネングサ、セダム・アドルフィー、新タマツヅリ、ウスユキマンネングサ、オノマンネングサ、マルバマンネングサ、マルバマンネングサ、メキシコマンネングサ、タマツヅリ、セダム・レフレクスム、ニジノタマ(セダム・ルブロティンクツム)、オーロラ(セダム・ルブロティンクツム)、オーロラ(セダム・ルブロティンクツム)、白雪ミセバヤ、セダム・スプリウム(コーカサスキリンソウ)などが知られている。以下総称してセダム類植物と呼ぶ。
緑化用パネル1の多数開口板状部材3へのセダム類植物を植生する方法は以下の方法によるのがよい。
(1)第1の方法
ガーゼなどのメッシュシートと糊を内側に施した水溶性シートとの間に、セダム類植物の親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉を散乱載置してなる植物載置シートを、多数開口板状部材3の内側面に敷き、その上に植生基盤の一部となる土や土と他の部材との混合物などを薄く敷き、ローラ、ヘラ、押し圧部材で押し圧して植物載置シートおよびセダム植物茎が発芽床面8を形成するようにする。茎葉に替えて種子を使用するのもよい。
(2)第2の方法
水溶性シートを多数開口板状部材3の内側面に敷き、その上にセダム類植物の親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉あるいは種子を蒔き、その上に植生基盤の一部となる土や土と他の部材との混合物などを薄く敷き、ローラ、ヘラ、押し圧部材で押し圧して植物シートおよび茎葉が発芽床面8を形成するようにする。
(3)
内面を糊面とした水溶性シートを多数開口板状部材3の内側面に敷き、その上にセダム類植物の親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉あるいは種子を蒔き、その上にガーゼなどのメッシュシートを敷いて茎葉を挟んだ植物載置シートを形成し、その上に植生基盤の一部となる土や土と他の部材との混合物などを薄く敷き、ローラ、ヘラ、押し圧部材で押し圧して植物載置シートおよびセダム植物茎葉が発芽床面8を形成するようにする。
(発明を実施するための異なる形態)
次に、本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前述した実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
<第2の実施の形態>
図6ないし図9に示す第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、多数開口板状部材を横幅100mm〜150mmの横切り込みを前方にプレス押し出しして突き出して顎部22として、横幅100mm〜150mm、奥行き10mm〜15mmの開口部23を形成してなる多数開口板状部材24とし、植生基盤を種子19を抗菌性の強いスギやヒノキの樹皮を細かく粉砕(3cm−5cmの繊維状にしたもの)したものと土粒と、肥料を混ぜたものに混入した種子有層25、抗菌性の強いスギやヒノキの樹皮を細かく粉砕(3cm−5cmの繊維状にしたもの)したものと土粒と、肥料を混ぜたもので種子の混入の無い種子無層26、この種無し層26に当接して裏側に設けられた水の保水性の高い保水性部材からなる保水層27とからなる植生基盤28とし、型枠本体2の奥行き幅を長くしてネジ通し穴11を浸入防止体10の外側に位置させた構成としてなる緑化用パネル30を形成した点にある。
種子有層25は吹き付け塗布する形態、板状のものを置き押し圧ローラや押し圧板により押し圧して顎部22内に上向きの発芽床面8を形成するようにする。
多数開口板状部材24と同様な形態は、射出成形などにより成形してなる合成樹脂製部材からなるものもよい。
<第3の実施の形態>
図10ないし図11に示す第3の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、多数開口板状部材24の一部を植生基盤5によって覆い、かつ、浸入防止体を植生基盤5を真空成形あるいはブロー成形により形成した合成樹脂製部材からなるフランジ33を有するトレー形態の浸入防止体34としてなる緑化用パネル35を形成した点にある。
フランジ33に接着剤36を塗布して浸入防止体34を浸入防止体34に接着固定している。
多数開口板状部材24の表面の植生基盤5位置する部位を覆うように、打設まもないコックリートからのアルカリ水が浸入するのを主に防止するための、成分解性シート37が張られている。
多数開口板状部材24の顎部23の浸入防止体34で覆わない部位は、打設したコンクリートが入り込み擁壁に堅固に一体化される。
浸入防止体34は、多数開口板状部材24の格枡部分を全部覆う形態として、ネジ通し穴14部位を避ける凹み形態としてなる形態もよいものである。
<第4の実施の形態>
図12ないし図13に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において40は緑化パネルであって、この緑化パネル40は、前記実施の形態1の緑化パネル1、1(浸入防止体10は設けず植生基盤収納4には植生基盤5が充満状態に設けられている)を裏面を合わせ熔接、ネジ締め付けなどにより接合して、多数開口板状部材3と同様な構成の前部面を前部多数開口板状部材3a、後部面を後部多数開口板状部材3bとし、型枠本体2、2を接合して形成した型枠本体41の前部と後部にはボルト12を通すためのネジ通し穴43が適宜な数と配置で設けられ、型枠本体41の上部と下部には水を通すための水通し穴44が適宜に設けられた構成となっている。
ネジ通し穴43の一部にボルト12を通し緑化パネル1、1を連結接合して緑化パネル40を形成することもでき、この場合、緑化機能が落ちた緑化パネルを回収して、ボルト12を外し緑化パネル1、1を分離させて植生基盤を植え替えて、繰り返し利用することも可能となる。
塀である構築物46は、基礎47にネジ通し穴48を有するL鋼である支柱49を所定の間隔で立設し、家側から緑化パネル40を一枚ずつネジ通し穴48とネジ通し穴43にボルト12を通し締め付け固定してなるものである。
構築物46の最上部には水通し穴44から水を植生基盤5に流し込むためのレール形態の漏斗50が設けられ、漏斗50には下向きに給水ホースを接続するためのホース接続パイプ51が設けられている。
図ではら緑化パネル40を隙間なく設けているが、一段目のみあるいは中段のみなどを緑化パネル列する、ところどころを緑化パネルにする、あるいは何らかの模様を形成するなど自在な配置が可能であるとともに、緑化パネルごとに生える植物が異なるものとすることも自在に行える。
また、緑化パネルと他のパネルとのコラボレーションのある塀とすることも可能である。
また、一つひとつの緑化パネル40の取り外し取り付けが自在に行えるので、一部をあるいは全部を季節の草花に交換するなどのことも可能とするものである。
図では植物は笹である。
植生基盤5、5の間に保水性部材からなる保水層を設け、水まきの回数を軽減するようにするのもよい。
<付記>
<付記1記載の発明の効果>
型枠本体と、
この型枠本体の前部側に張られてなる、メッシュ状穴形態や横長穴形態などの開口部を多数有する多数開口部材本体、前記開口部が前記多数開口部材本体の表面より前方に突き出し且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上向き開口形態とされ、該開口部の下部には上向きの該開口形態を実現する前方に突き出してなる突き出し顎部が形成されるとともに、メッシュ板状態を含む板状体からなる多数開口板状部材と、
この多数開口板状部材の裏側に該多数開口板状部材と前記型枠本体の側壁とによって形成された植生基盤収納部と、
この植生基盤収納部に前記多数開口板状部材の裏面を覆うように設けられた植生基盤と、
この植生基盤の一部が前記突き出し顎部の一部分あるいは略全部を埋めるように設けられ且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上部面である発芽床面が上向きとされて、前記開口部から植物が上方に向かって生育し易くした発芽床部とからなることを特徴とする緑化用パネルであるので、次に述べるような効果を奏する。
(1)緑化用パネルを垂直にした状態において、上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、多数開口部材本体に収納された植生基盤の一部で該顎部の一部分あるいは略全部を埋めるようにして形成した発芽床面を上向きとする発芽床部を形成することを実現しているので、植物が発芽し生育する発芽床面が上向きであることから、該植物が茎の生際(茎の根元)に負荷の掛らない上方に向いて生育する生育し易い形態を実現しているので、植物の安定した生育を実現できるという効果を奏する。
(3)上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、植生基盤に細かい土や固形肥料などの細かい粒状物を混入させた場合でも、該粒状物が流出することがないという効果を奏する。
(4)上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、匍匐茎植物あるいは匍匐枝植物の根掛りおよび根のはりがよいという効果を奏する。
(5)上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部とにより、雨水を前記上向き開口部で受けることができ、雨水の受け入れが全体に満遍なく均一良好に行なわれる、肥料液を撒く場合も肥料液を全体に満遍なく均一良好に浸透させることができるという効果を奏する。
特に粒状固形肥料を上向きの開口部と、該開口部の前方に突き出した顎部に受け留め置いておくことができるという効果を奏する。
(6)塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの構築物の緑化パネルとして、あるいは屋内に置く観賞用の衝立パネル、鉢囲い、観賞用の緑化ポール、鉢囲いなどの置物としても、植物による緑化を観賞することができるという効果を奏する。
<付記2記載の発明の効果>
付記1記載の発明の構成において、緑化用パネルをコンクリート擁壁形成のための残存形枠とする場合において、コンクリート構造体形成時のコンクリートからの主にアルカリ性水溶液が植生基盤に浸入するのを防止するための、該植生基盤の裏面を覆う防水部材からなる浸入防止体を設けてなることを特徴とする緑化用パネルであるので、
付記1記載の発明の効果に加えて、浸入防止体によりコンクリート打設時のアルカリ水が植生基盤に浸入するのを防止するので、植生基盤に予め種子を混入させていた場合や、コンクリート打設直後に植物を植生して、植物の生育を開始させることができるという効果を奏する。
<付記3記載の発明の効果>
付記1、2いずれか記載の発明の構成において、植生基盤全体にあるいは発芽床部に種子が混ぜられてなることを特徴とする緑化用パネルであるので、
付記1、2いずれか記載の発明の効果に加えて、予め種子が植生基盤に混入されているので、取付け後ある程度の期間を経過してから発芽して緑化が行われるものである。
<付記4記載の発明の効果>
付記1、2、3記載の発明の構成において、発芽床部を形成する種子が入れられた種子入り植生基盤層と、該種入り植生基盤層と一体化されたあるいは当接された種子の無い種子無し植生基盤層とで植生基盤を形成してなることを特徴とする緑化用パネルであるので、
付記1、2、3記載の発明の効果に加えて、種子の混入量を少なくできるので、その分低コスト化を実現できるという効果を奏する。
<付記5記載の発明の効果>
付記1〜4いずれか記載の発明の構成において、低木の挿し木、低木の苗あるいは低木の種子を設けてなるとともに、多数開口板状部材が生育した低木を支える強度のものであることを特徴とする緑化用残存メッシュ型枠であるので、
付記1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、低木に覆われたあるいは草の中に低木を点在させたり、低木で模様を描くようにした擁壁を実現するという緑化アート擁壁を実現可能とする効果を奏する。
<付記6記載の発明の効果>
付記1〜5いずれか記載の発明の構成において、植生基盤に種子、挿し木あるいは苗が設けられ、この種子、挿し木あるいは苗が匍匐茎植物あるいは匍匐枝植物である匍匐植物であることを特徴とする緑化用パネルであるので、
擁壁を形成する残存型枠の一部に匍匐植物を設けた緑化用パネルを配置し、擁壁を形成する残存型枠の一部に種子や植物の無い種子無し緑化用パネルを配置し、他の部位を植生基盤の無い枠のみの残存型枠とする擁壁を可能とするものであるので、高価な緑化用パネルの使用を少なくできるので低コストの緑化擁壁を実現するという効果を奏する。
すなわち、匍匐植物はその茎なり枝を這わせ伸ばしながら節ごとに根を張って行くので、全てを緑化用パネルとしなくて(例えば1つ飛び複数飛びの緑化用パネル配置とする。)も、十分に擁壁を緑化することが可能であることによる。
また、植生基盤の無い枠のみの残存型枠は打設コンクリートが顎部および開口部にまで達して残存型枠を強固にコンクリート擁壁に固定するものであるので、該残存型枠と連結される緑化用パネルの固定も強固なものにできるという効果を奏する。
<付記7記載の発明の効果>
付記1〜6いずれか記載の発明の構成において、コンクリート構造体を形成するにおいて隣接する型枠本体同士をボルトを通しナットで締め付け連結するためのボルト通し連結穴が該型枠本体の側壁に設けられ、前記型枠本体の前記側壁にコンクリート構造体を形成するにおいて打設されたコンクリートが通るコンクリート通り穴が設けられ、前記ボルト通し連結穴および前記コンクリート通し穴が植生基盤裏面から外れた該植生基盤裏面の後方部位に設けられてなることを特徴とする緑化用パネルであるので、
付記1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて、コンクリート通り穴に打設コンクリートが通り硬化するので、コンクリート擁壁と緑化用パネルの連結固定が強固にできるという効果を奏する。
<付記8記載の発明の効果>
付記1〜7いずれか記載の発明の構成において、植生基盤を形成する植生基盤形成部材の多くが樹木皮などを破砕加工して得られた樹皮繊維などの細い繊維部材からなっていて、前記植生基盤形成部材を多数開口板状部材裏面に直接強く噴きつけて発芽床部を形成するようにしてなることを特徴とする緑化用パネルであるので、
付記1〜7いずれか記載の発明の効果に加えて、細い繊維部材を主構成とする植生基盤形成部材を噴射吹き付けにより吹き付け発芽床部を形成したものであるので、発芽床部が細い繊維部材が絡み合ったり剥がれたり抜け取れたりしない、植生基盤本体と強固な一体性のある発芽床部を形成するという効果を奏する。
<付記9記載の発明の効果>
付記1〜8いずれか記載の発明の構成において、植生基盤を植生基盤収納部の一部に設けた形態とするとともに、該植生基盤以外の部位の多数開口板状部材部位が打設されたコンクリートと一体化されることを特徴とする緑化用パネルであるので、
植生基盤を少ないので軽量化と低コスト化を実現するという効果を奏するとともに、植生基盤以外の部位は打設されたコンクリートが顎部および開口部に入る擁壁一体構造を実現するので、擁壁と強固な連結固定となる緑化用パネルを実現するという効果を奏する。
<付記10記載の発明の効果>
型枠本体と、
この型枠本体の前部側と裏側に張られてなる、メッシュ状穴形態や横長穴形態などの開口部を多数有する多数開口部材本体、前記開口部が前記多数開口部材本体の表面より前方に突き出し且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上向き開口形態とされ、該開口部の下部には上向きの該開口形態を実現する前方に突き出してなる突き出し顎部が形成されるとともに、メッシュ板状態を含む板状体からなる前部多数開口板状部材、後部多数開口板状部材と、
前記前部多数開口板状部材と前記後部多数開口板状部材の間に形成された植生基盤収納部と、
この植生基盤収納部に詰められた植生基盤と、
この植生基盤の一部が前記突き出し顎部の一部分あるいは略全部を埋めるように設けられ且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上部面である発芽床面が上向きとされて、前記開口部から植物が上方に向かって生育し易くした発芽床部とからなることを特徴とする緑化用パネルであるので、
表側(前部側)も裏側(後部側)も緑化面となるので、塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの構築物とした場合に、家から見ても家の外の道から見ても緑化面を観賞することができるという効果を奏する。
また、屋内に置く観賞用の衝立パネル、鉢囲い、観賞用の緑化ポール、鉢囲いなどの置物としても、両面緑化置物とできるという効果を奏する。
また、植生基盤を前部多数開口板状部材側と後部多数開口板状部材側とで共有する構造のものでは、多数開口板状部材に水をかけての水やりは、前部多数開口板状部材、後部多数開口板状部材の一方の側から行えばよく、例えば塀にしたものでは、家の側からの後部多数開口板状部材への水かけで、植生基盤全体に水が浸透行き渡るので前部多数開口板状部材からの水かけを行わなくてもよいという効果を奏する。
<付記11記載の発明の効果>
塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの構築物であって、
基礎あるいは土台から立設された複数本の支柱と、
この支柱により支持される緑化用パネルとからなり、
前記緑化パネルが付記1〜9いずれか記載の緑化パネルであることを特徴とする構築物であるので、
緑化パネルを支柱に上から嵌め込み取り付ける、緑化パネルを支柱にネジで一枚一枚締め付け固定するなどの取付けによって、緑化された塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの構築物を容易に構築できるという効果を奏するとともに、緑化用パネルを交換可能とできるので、植物が枯れたなどのパネルを新しいものに交換することも可能とできるという効果を奏する。
<付記12記載の発明の効果>
塀、フェンス、垣根、囲い、垣、壁などの構築物であって、
基礎あるいは土台から立設された複数本の支柱と、
この支柱により支持される緑化用パネルとからなり、
前記緑化パネルが付記10記載の緑化パネルであることを特徴とする構築物である。
付記11記載の発明と同様な効果を奏するとともに、両面が緑化された構築物を容易に構築できるという効果を奏する。
本発明は壁、塀などを緑化する緑化産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の実施の形態を示す正面図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態を示す背面図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態を示すA−A部分B−B線切断拡大断面図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の植物が生育した状態を示す部分断面図および実際に植物が生育した状態の写真図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のコンクリート擁壁を構築している状態の断面図。 第2の実施の形態を示す正面図。 第2の実施の形態の部分拡大正面図。 第2の実施の形態を示す背面図。 第2の実施の形態を示すA−A部分B−B線切断拡大断面図。 第3の実施の形態を示す背面図。 第3の実施の形態の部分拡大断面図。 本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の緑化パネルの正面図、背面図および支柱に取り付けた状態の側面図。 本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の植物が育成された状態の構築物の正面図およびその側面図。
1:緑化用パネル、
2:型枠本体、
3:多数開口板状部材、
3a:前部多数開口板状部材、
3b:後部多数開口板状部材、
4:植生基盤収納部、
5:植生基盤、
6:開口部、
7:顎部、
8:発芽床面、
9:植生基盤避け部、
10:浸入防止体、
11:ネジ通し穴、
12:ボルト、
13:擁壁、
14:打設完了コンクリート、
15:アンカーボルト、
16:L形ボルト、
17:鉄筋、
18:コンクリート、
19:種子、
22:顎部、
23:開口部、
24:多数開口板状部材、
25:種子有層、
26:種子無層、
27:保水層、
28:植生基盤、
30:緑化用パネル、
33:フランジ、
34:浸入防止体、
35:緑化用パネル、
36:接着剤、
37:成分解性シート、
40:緑化パネル、
41:型枠本体、
43:ネジ通し穴、
44:水通し穴、
46:構築物、
47:基礎、
48:ネジ通し穴、
49:支柱、
50:漏斗、
51:ホース接続パイプ。

Claims (8)

  1. 型枠本体と、
    この型枠本体の前部側に張られてなる、メッシュ状穴形態や横長穴形態などの開口部を多数有する多数開口部材本体、前記開口部が前記多数開口部材本体の表面より前方に突き出し且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上向き開口形態とされ、該開口部の下部には上向きの該開口形態を実現する前方に突き出してなる突き出し顎部が形成されたメッシュ板状体からなる多数開口板状部材と、
    この多数開口板状部材の裏側に該多数開口板状部材と前記型枠本体の側壁とによって形成された植生基盤収納部と、
    この植生基盤収納部に前記多数開口板状部材の裏面を覆うように設けられた植生基盤と、
    この植生基盤の一部が前記突き出し顎部の一部分あるいは略全部を埋めるように設けられ且つ該多数開口部材本体が垂直の状態で上部面である発芽床面が上向きとされて、前記開口部から植物が上方に向かって生育し易くした発芽床部とからなるとともに、
    前記多数開口板状部材が、切込みを多数配列設けた金属板を引き伸して前記切込みを開き形成されてなる前記開口部を多数有し、前記開口部は傾斜30度〜50度で前方に突き出した前記突き出し顎部によって形成されてなるメッシュ形態のものであることを特徴とする緑化用パネル。
  2. 多数開口板状部材に植物がすでに生育された緑化状態あるいは生育途中の緑化中途にある形態で提供されるものであることを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
  3. メッシュシートと糊を内側に施した水溶性シートとの間に栄養繁殖可能な植物の茎葉を散乱載置してなる植物載置シートを、多数開口板状部材の内側面に敷いてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
  4. 水溶性シートを多数開口板状部材の内側面に敷き、その上に親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉あるいは種子を蒔き、その上に植生基盤の一部を薄く敷いてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
  5. 内面を糊面とした水溶性シートを多数開口板状部材の内側面に敷き、その上に親苗から切り取られた栄養繁殖可能な植物の茎葉あるいは種子を蒔き、その上にガーゼなどのメッシュシートを敷いてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
  6. 多数開口板状部材の内側に植生基盤の一部が薄く敷かれ押し圧されてなることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の緑化パネル。
  7. 多数開口部材本体の内側に吹き付け塗布する形態で種子有層が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
  8. 多数開口部材本体の内側に種を混入した種子有層を設け、この種子有層を押し圧して顎部内に上向きの発芽床面を形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
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