JP3450635B2 - コンクリート構造物緑化用の植生ユニット - Google Patents

コンクリート構造物緑化用の植生ユニット

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JP3450635B2
JP3450635B2 JP06451497A JP6451497A JP3450635B2 JP 3450635 B2 JP3450635 B2 JP 3450635B2 JP 06451497 A JP06451497 A JP 06451497A JP 6451497 A JP6451497 A JP 6451497A JP 3450635 B2 JP3450635 B2 JP 3450635B2
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水 安 夫 清
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安藤建設株式会社
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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
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  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート構造物
を緑化するための装置に関する。特に、垂直なコンクリ
ート壁等のコンクリート打設時に、コンクリート打設用
型枠として使用でき、かつ、コンクリート打設後は、コ
ンクリート構造物の表面に植物を群生させるコンクリー
ト構造物緑化用の植生ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自然環境の保護と景観の向上
と土の流失防止等の目的から、傾斜面のコンクリートに
植物を成長させる技術が知られている。この傾斜面のコ
ンクリートに植物を成長させる方法としては、傾斜面に
金網を張り、植物の種子を含む客土や有機質基材を吹き
付ける方法が採られていた。しかし、この方法では、擁
壁や建物外壁等のコンクリートの垂直面については客土
や有機質基材が定着しないので、植物を成長させること
はできなかった。
【0003】これに対して、最近は垂直なコンクリート
面に植物を成長させる技術が提案されている。
【0004】その一つとして、植生基盤材をコンクリー
ト打設時に型枠内面に配置し、コンクリートの打設とと
もにコンクリート表面に固着させる方法が提案されてい
る(特開平8−128061号公報参照)。
【0005】図6に垂直コンクリート面に植生基盤材を
設けて植物を成長させる上記方法を示す。このうち、図
6(a)はコンクリート打設時、図6(b)はコンクリ
ート打設後の状態をそれぞれ示している。
【0006】図6(a)に示すように、上記従来方法で
は、従来使用されている型枠30,31を使用し、型枠
30の内側に植生基盤材32を配置し、型枠30,31
を間隔維持金具33によって連結している。植生基盤材
32は、植物の種子34を仕込んだ不織布層35と植物
の発芽を抑制する遮光性フィルム36とからなる。植物
の種子34は、耐アルカリコーティングを施されてい
る。
【0007】上記型枠30の内側に植生基盤材32を配
置し、型枠30,31を組み立てた状態で型枠30,3
1間にコンクリート37を打設する。このとき、コンク
リート37から沁み出たアルカリ性の水は植生基盤材3
2の不織布層35に入り込むが、植物の種子34は耐ア
ルカリコーティングを施しているので、アルカリ性の水
によって悪影響を受けることがない。
【0008】コンクリート打設後は、型枠30,31を
解体撤去する。その後、水洗いや雨水によって不織布層
35中のアルカリが完全に取り除かれるまでは、遮光性
フィルム36を貼付したままにしておく。
【0009】水洗い等によって不織布層35中のアルカ
リが完全に取り除かれた段階で、遮光性フィルム36を
取り除く。これにより、植物に日光があたり、植物が発
芽し、図6(b)に示す状態になる。
【0010】また、もう一つの従来の方法は、コンクリ
ート自体を植物が成長しやすいように透水性の多孔質の
コンクリートとし、このコンクリート表面に植物の種子
を吹き付け、発芽した植物の根がコンクリートの隙間に
入り込んで成長するように方法が提案されている。
【0011】この方法は、コンクリートの空隙量をコン
クリート全体の20%程度とし、透水性を高くしてい
る。このコンクリートの表面特性により、垂直面であっ
ても植物の種子を吹き付けたときの定着率を高くするこ
とができる。また、種子が発芽した後も、植物の根が容
易にコンクリートに入り込むことができ、これによって
植物が垂直なコンクリート表面に定着することができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記垂
直なコンクリート面に植物を成長させる従来の方法はそ
れぞれ未だ未解決の課題を有していた。
【0013】最初に、コンクリート表面に植生基盤材を
固着させる特開平8−128061号公報の方法は、コ
ンクリート打設時に型枠内面に植生基盤材を配設しなけ
ればならなかった。このため、型枠と植生基盤材の設
置、コンクリートの打設、型枠の解体撤去等の工程を逐
次行わなければならなかった。特に、型枠と植生基盤材
の設置は、型枠と植生基盤材とを同時に設置しなければ
ならなかったので、作業が煩雑であった。また、コンク
リート打設後の型枠の解体撤去の作業も可能ならば省略
するのが望ましかった。
【0014】また、上記特開平8−128061号公報
の方法は、植物の種子が、コンクリート打設時にコンク
リートから流出するアルカリ水に晒されるので、植物の
種子に耐アルカリコーティングを施していた。この耐ア
ルカリコーティングを施す作業は煩雑であった。また、
植物の種類によっては、耐アルカリコーティングに適し
ていないものもあった。このため、可能ならば種子の耐
アルカリコーティングを必要としない技術の開発が待た
れていた。
【0015】また、上記方法では、植物の種子が発芽す
るまでに、植生基盤材中のアルカリを除去すべく、植生
基盤材を水洗い等しなければならなかった。
【0016】さらに、上記方法では、コンクリート打設
後は植生基盤材はコンクリート表面に固着されるので、
たとえば一部の植物が枯れる等のトラブルがあった場合
に、その部分に新たな植物を成長させることが困難であ
った。
【0017】次に、植物が定着成長しやすいようにコン
クリートを透水性の多孔質にする方法は、コンクリート
打設後にコンクリート表面に種子を吹き付けなければな
らなかった。このため、別個に行う2工程を必要として
いた。
【0018】また、植物の根がコンクリートの内部に入
り込むため、コンクリート内部のアルカリ環境に適した
植物を選ばなければならなかった。このため、この方法
に適した植物の種類が限られていた。
【0019】また、植物の根がコンクリートに入り込ん
で成長するので、一旦植物が枯れたときは、その部分の
植物を植え替えるのは困難であった。
【0020】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、植物の播種床の設置が簡単であり、広範な植物の生
育に適し、かつ、植物の植え替えが可能なコンクリート
構造物緑化用の植生ユニットを提供することにある。
【0021】また、上記従来の方法では、擁壁の表面に
植物を成長させた場合に、擁壁の内側に溜まった地下水
を排出させると、排水用配管を引き回した場合を除き植
物の根が排水によって直接洗われることになった。そこ
で、本発明の解決しようとする他の課題は、植物と外観
を損なうことなく、擁壁内の排水を可能にするコンクリ
ート構造物緑化用の植生ユニットを提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係るコン
クリート構造物緑化用の植生ユニットは、偏平状の植生
マットと、前記植生マットの縁部を支持する支持枠とか
らなるコンクリート構造物緑化用の植生ユニットにおい
て、前記植生マットは、植物の種子を含む播種層と、コ
ンクリートの一部が入り込んで固化する多孔質のコンク
リート固着層と、前記播種層とコンクリート固着層との
間に介在する不透水層とからなり、前記支持枠は、全体
として四辺形または6角形の形状を有し、コンクリート
打設用型枠の間隔維持金具を貫通させる筒状部材または
を備えていることを特徴とするものである。
【0023】本願請求項2に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項1の植生ユニットに
おいて、前記コンクリート固着層は、コンクリートに接
する面がコンクリートペーストの流入を許容するメッシ
ュからなり、そのメッシュと前記不透水層の間に汚泥再
生粒を収容したものからなることを特徴とするものであ
る。
【0024】本願請求項3に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項1の植生ユニットに
おいて、前記コンクリート固着層は、コンクリートペー
ストの流入を許容する繊維層からなることを特徴とする
ものである。
【0025】
【0026】本願請求項に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項の植生ユニットに
おいて、前記筒状部材は、先端部に半径方向に突出する
部材を有していることを特徴とするものである。
【0027】本願請求項に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項1の植生ユニットに
おいて、前記支持枠は、不透水層に関してコンクリート
側の低い位置に配置される部分に水を排出する排水孔を
有していることを特徴とするものである。
【0028】本願請求項に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項1の植生ユニットに
おいて、前記支持枠は、生分解性プラスチックからなる
ことを特徴とするものである。
【0029】本願請求項に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項1の植生ユニットに
おいて、前記播種層は、前記不透水層に対して張替え可
能に接着されていることを特徴とするものである。
【0030】本願請求項に係るコンクリート構造物緑
化用の植生ユニットは、上記請求項1の植生ユニットに
おいて、前記植生マットは、コンクリート打設時にコン
クリートの側圧によって外方に膨出する柔軟性を有して
いることを特徴とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるコンクリート
構造物緑化用の植生ユニットの実施形態について添付の
図面を参照しながら説明する。図1に、本発明の一実施
形態によるコンクリート構造物緑化用の植生ユニットを
4つ組み合わせたものを示す。この4つの植生ユニット
は、組み合わされてコンクリート打設用の型枠の片方を
形成している。
【0032】図1から明らかなように、本実施形態によ
る植生ユニット1はそれぞれ、偏平状の植生マット2
と、この植生マット2の縁部を支持する支持枠3とから
なる。
【0033】支持枠3は、上下の植生ユニット1を組み
合わせる縦方向連結棒4とその挿入孔5とを有してい
る。また、支持枠3は、左右の植生ユニット1を互いに
嵌め込んで組み合わせる突起6と溝7とを有している。
本実施形態の支持枠3の上下面には、上下の支持枠3を
組み合わせるとともに、打設コンクリートの漏れを防止
する段部8が設けられている。さらに、支持枠3の隅の
一部には、コンクリート打設時の型枠の間隔を保持する
金具を貫通させる筒状部材9が設けられている。筒状部
材9の先端には、コンクリート駆体の鉄筋10のコンク
リートのかぶりを維持するとともに、植生ユニット1を
コンクリートに定着させるための半径方向の突起11を
有している。
【0034】なお、半径方向の突起11は任意の形状に
することができ、図1の半径方向の突起11は半径方向
に突出した棒状の部材であるが、たとえば板状のもの、
あるいはスキーのストック先端部に付けられている部材
のような形状のものとしてもよい。
【0035】上記構造により、植生ユニット1は、上下
方向には縦方向連結棒4、挿入孔5、段部8により、水
平方向には突起6、溝7により、組み合わされてコンク
リート打設の型枠を形成する。植生ユニット1の支持枠
3の段部8と突起6、溝7は、コンクリートの漏れを防
止する。
【0036】この型枠は、対向する他方の型枠12と間
隔を維持する金具13(通称では「セパ」と呼ばれてい
る。以下間隔維持金具13と表記する。)によって連結
されている。間隔維持金具13は、筒状部材9の内部を
貫通し、両端が植生ユニット1と型枠12の外側に突出
している。型枠12を貫通した間隔維持金具13の端部
は、図示しないプレートとナットを有し、型枠12を固
定している。植生ユニット1の外側に突出した間隔維持
金具13の端部は、その端部に螺着されたナット14に
より、植生ユニット1全体を押さえる押え部材15(図
1の例ではパイプ)をさらに押さえる押え金具16を固
定している。
【0037】筒状部材9の先端部の半径方向突起11
は、好ましくは近接する鉄筋10に固定しておく。
【0038】上述したように植生ユニット1を組み合わ
せることにより、植生ユニット1は、型枠を構成し、そ
の内側にコンクリートを打設することができるようにな
る。このコンクリートの打設については後にさらに説明
する。その前に、植生ユニット1の単体の構造について
説明する。
【0039】図2に、植生ユニット1の単体の横断面を
示す。既に説明したように、この植生ユニット1は、植
生マット2、支持枠3とからなる。支持枠3は、縦方向
連結棒4、挿入孔5、図示しない突起と溝6,7、段部
8、筒状部材9、及び半径方向突起11を有している。
【0040】植生マット2は、図2に示すように、植物
の種子を含む播種層17と、打設コンクリートに固着す
るコンクリート固着層18と、播種層17とコンクリー
ト固着層18との間に介在する不透水層19とを有して
いる。
【0041】播種層17は、水分と必要に応じて肥料を
保持することができる材料からなる層であって、植物の
種子20を予め内部に埋め込んでいる。上記水分や肥料
を保持可能な材料としては、たとえば高吸水性樹脂、フ
ェルト状の繊維層、あるいはピートモス等の有機材料を
使用することができる。ピートモス等の結合力の小さい
材料をを使用するときは、層が分離脱落するのを防止す
るカバー21で外側を包むようにする。この場合、外側
に位置するカバー21の面は、植物の発芽を妨げない粗
さのメッシュとする。結合力の強いフェルト状の繊維層
を使用するときは、カバーを省略することができる。
【0042】また、播種層17に汚泥再生粒を混入さ
せ、植生の生育の助ける適度な空洞部を形成することも
できる。この場合には、汚泥再生粒は、時間の経過後土
壌化し、植物が生育する客土となる。さらにこれに限ら
れず、これらの播種層の構造は、公知の任意のものを使
用することもできる。
【0043】コンクリート固着層18は、コンクリート
と結合する層である。本実施形態のコンクリート固着層
18は、偏平な袋状の固定層用のカバー22(前記播種
層17のカバー21と区別するために以下固定層用カバ
ー22と記す)の内部に、汚泥再生粒を収納したもので
ある。汚泥再生粒とは、汚泥を溶融して硬化させ、粒状
にしたものである。汚泥再生粒は、水を通すことがで
き、コンクリートを流し込むことによってコンクリート
の骨材として優れた性質を発揮する。固定層用カバー2
2の打設コンクリートと接する面は、コンクリートペー
ストの流入を許容する粗さのメッシュとする。これによ
り、植生ユニット1の型枠内にコンクリートを打設する
と、コンクリートペーストがコンクリート固着層18内
に入り込み、コンクリート固着層18をコンクリート駆
体と一体化させる。
【0044】なお、コンクリート固着層18は、コンク
リートペーストを入り込ませ、コンクリート駆体と一体
化させるものなら任意の公知のものを使用することがで
きる。たとえば、ガラス繊維をフェルト状に圧縮した繊
維層としてもよい。この場合、固定層用カバー22を設
ける必要はない。また、ガラス繊維層のコンクリートと
接する面で、ガラス繊維を長く多数起毛させることによ
り、筒状部材9に半径方向突起11を設けることなく、
コンクリート固着層18をコンクリート駆体に定着させ
ることができる。ガラス繊維のほか金属等の繊維を使用
することもできる。
【0045】不透水層19は、本実施形態で不透水性の
可撓性の樹脂層からなる。不透水層19は、播種層17
とコンクリート固着層18とを接着し、打設コンクリー
トから沁み出すアルカリ性の水を遮断する。不透水層1
9は、上記機能を発揮するものなら多少の変形をするこ
とができる。たとえば、固定層用カバー22の播種層1
7と接する面を不透水性マットとし、その縁部を支持枠
3の内側に密着させてもよい。この場合、固定層用カバ
ー22の一面が不透水層19に該当する。
【0046】不透水層19は、播種層17を接着する
が、好ましくは播種層17を剥離可能に接着するように
する。このようにすることにより、播種層17の植物の
生育が悪い場合等に播種層17を張り替えることができ
る。
【0047】上記播種層17とコンクリート固着層18
と不透水層19とからなる植生マット2は、全体として
変形しない剛性のものとしてもよいが、好ましくは打設
コンクリートの側圧によって外側に膨出する可撓性のも
のとする。可撓性のものとした場合の作用効果について
は後述する。
【0048】支持枠3は、本実施形態では樹脂からな
る。好ましくは、支持枠3は時間の経過によって土壌化
する材料によって製造する。このような時間の経過とと
もに土壌化する材料の一つとして、生分解性プラスチッ
クが挙げられる。生分解性プラスチックは、微生物によ
って分解される高分子材料である。現在、PHB(ポリ
- β- ヒドロキシ酪酸)、PEA(ポリエチレンアジペ
ート)、PCL(ポリカプロラクトン)、澱粉、または
これらの混合材等が挙げられる。
【0049】支持枠3の形状は、四辺形に限られない。
たとえば、6角形状とし、ハニカム状に植生ユニット1
を組み合わせられるようにしてもよい。なお、本願請求
項1にいう「他の支持枠と組み合わされてコンクリート
打設用の型枠を構成する形状」とは、上記四辺形や6角
形等の支持枠3の全体の形状をいい、縦方向連結棒4、
挿入孔5、突起6、溝7、段部8等の支持枠の細部につ
いてはその有無を問わない。
【0050】植生ユニット1を組み合わせるための手段
は、公知の任意のものとすることができる。縦方向連結
棒4、挿入孔5、突起6、溝7、段部8は、植生ユニッ
ト1が互いに係合する限り、任意の形状とすることがで
きる。また、縦方向連結棒4、挿入孔5、突起6、溝
7、段部8を省略し、支持枠3同士をU字形クリップ、
連結ボルト等によって植生ユニット1を組み合わせるよ
うにしてもよい。
【0051】本実施形態では筒状部材9は、半径方向突
起11を鉄筋10に結合して鉄筋10のコンクリートの
かぶりを確保するため、所定の長さを有している。しか
し、筒状部材9は、間隔維持金具13を貫通させること
ができれば、任意の長さにすることができる。たとえ
ば、支持枠3の一部として支持枠3の隅部に間隔維持金
具13を通す孔のみとしてもよい。
【0052】上記筒状部材9あるいは間隔維持金具13
を通す孔は、それ自体本願請求項1にいう「打設コンク
リートの側圧に耐えて植生ユニットを保持する保持手
段」を構成し、広い意味の保持手段(筒状部材9、間隔
維持金具13、ナット14、押え部材15、押え金具1
6の全体によって構成される保持手段)の一部を構成し
ている。
【0053】半径方向突起11は、既に説明したように
たとえばプレートのように、植生ユニット1を定着させ
るために任意の形状とすることができる。また、半径方
向突起11は、コンクリート固着層18を上記ガラス繊
維層のようにコンクリートとの結合力が強い形状とする
ことにより、省略することができる。
【0054】以上で植生ユニット1の構造の説明を終了
し、次にこの植生ユニット1の型枠を使用したコンクリ
ート打設工法と、本発明の植生ユニット1による作用効
果について以下に説明する。
【0055】図3に植生ユニット1を組み合わせた型枠
にコンクリート23を打設したところの縦断面を示す。
既に説明したように、本発明の植生ユニット1によれ
ば、植生ユニット1を組み合わせてコンクリート打設用
の型枠としてそのまま使用することができる。
【0056】従って、本発明の植生ユニット1によれ
ば、図3に示すように、植生ユニット1を組み合わせた
型枠と型枠12の間に、生コンクリート23を打設す
る。この打設コンクリート23の側圧は、押え部材15
等によって支えられる。コンクリート打設後は、ナット
14、押え部材15、押え金具16を取り外せば、コン
クリート構造物外面の煩雑な型枠の解体作業を行う必要
がない。
【0057】ここで、注目すべきことは、本実施形態の
植生マット2が可撓性を有し、打設コンクリート23の
側圧によって膨出することである。このように、植生マ
ット2が膨出することにより、植生マット2のコンクリ
ート固着層18とコンクリート表面との結合が強くな
る。つまり、コンクリート固着層18が凸状に固化する
ことにより、垂直面においては、植生マット2のずれ落
ちる力が凸出したコンクリート面によって軽減されるの
である。
【0058】次に、本発明の植生ユニット1によれば、
コンクリート打設時にコンクリートペーストがコンクリ
ート固着層18に入り込み、コンクリート固着層18と
コンクリート駆体とを一体化させる。また、打設コンク
リートから沁み出すアルカリ性の水を、植物の種子に触
れさせることなく、外部に排出することができる。この
様子を図4に示す。
【0059】図4に矢印で示すように、植生ユニット1
を組み合わせた型枠内に生コンクリート23を流し込む
と、打設コンクリート23のうちの流動性が高いコンク
リートペーストが、固定層用カバー22のメッシュ面を
通り、その内部の汚泥再生粒の間に入り込む。このコン
クリートペーストは、汚泥再生粒を骨材として固く連結
し、コンクリート固着層18とコンクリート駆体とを一
体化させる。
【0060】また、コンクリートの打設過程で沁み出す
アルカリ性の水は、矢印で示すように固定層用カバー2
2のメッシュ面を通るが、不透水性の不透水層19によ
って17側に入り込むのを阻止される。このアルカリ性
の水は、下方に流れ、支持枠3に設けられた上下に連通
する排水孔24を通り、最終的には外部に排出される。
【0061】なおこの場合、段部8は、支持枠3の下部
に集まるアルカリ性の水の水が、不透水層19の下方の
隙間をくぐって播種層17側に流出するのを有効に防止
する。したがって、この段部8の止水作用により、不透
水層19の4辺を支持枠3の内側に密着させない実施態
様も可能となる。
【0062】このように、アルカリ性の水が不透水層1
9によって播種層17に入り込むのを防止されるので、
植物の種子20に耐アルカリコーティング等する必要が
ない。これにより、種子のコンクリート構造物緑化用の
植生ユニットアルカリコーティングの煩雑な作業を省略
することができる。また、耐アルカリコーティング、及
びコンクリート固化後にも沁み出るアルカリ性の雨水等
に適した植物を選択する必要がなくなる。さらに、コン
クリート表面に植生基盤材を固着させる従来の技術によ
れば、植物の種子が発芽するまでに、水洗い等によって
植生基盤材中のアルカリを除去しなければならなかった
が、本発明の植生ユニット1によれば、この必要がな
く、コンクリート打設直後から水や肥料等をやって植物
の発芽を促すことができる。
【0063】また、不透水層19を播種層17を剥離で
きる程度の接着力のものとしている場合には、将来的に
植物の成長が悪かったり、枯れたりしたときに、その部
分の播種層17を剥がし、新しい播種層17と取り替え
ることができる。
【0064】支持枠3を時間の経過とともに土壌化する
材料とした場合には、植物が成長した後に支持枠3が土
壌化して消失し、美しい外観の植生を得ることができ
る。
【0065】以上は、本発明による植生ユニット1をコ
ンクリート建築物の壁等に使用した場合の作用効果であ
ったが、本発明による植生ユニット1を擁壁として使用
した場合には、特有の排水構造を得ることができる。
【0066】図5に本発明による植生ユニット1を擁壁
として使用した場合の縦断面を示す。コンクリートの擁
壁は、傾斜面の土を堰きとめるものである。このコンク
リート擁壁の内側には、雨水や地下水が溜まる。通常、
この溜まった雨水や地下水を排出するために、コンクリ
ート擁壁を貫通する排水管を設ける。
【0067】ところが、コンクリート擁壁の外面に植物
を植えている場合は、この排水が直接植物の根を洗い、
植物の生育に悪い影響を与える。この悪影響を避けるた
めには、コンクリート擁壁内側から導出した水を植物に
触れさせないように案内する排水管を、コンクリート擁
壁外面で引き回さなければならない。しかし、これで
は、コンクリート擁壁の外面に多数の排水管が露出して
景観上好ましくなかった。
【0068】これに対し、本発明の植生ユニット1によ
れば、図5に示すように、排水管25を擁壁26の内側
の土の部分から導き、擁壁26の植生マット2のコンク
リート固着層18に排出口が当接し、あるいは排水管2
5の排出側端部が一部コンクリート固着層18に入り込
むようにする。
【0069】このように排水管25を配設することによ
り、擁壁26の内側の土の部分に溜まった水は排水管2
5を通って植生マット2のコンクリート固着層18に入
り、排水孔24を通ってコンクリート固着層18内を下
方に流れ、最終的には擁壁26の下部から外部に流出す
る。このように水がコンクリート固着層18内を下方に
流れるのは、汚泥再生粒が水を通す性質を有しているこ
と、コンクリート固着層18に一部コンクリートペース
トが入り込むが、不透水層19の内側近傍では隙間を有
していること、等による。
【0070】このように、本発明の植生ユニット1によ
れば、擁壁26の内側の土の部分に溜まった水は、植生
ユニット1の背面を流れ、擁壁26の下部から流出する
ので、擁壁26外面の植生に悪影響を与えることがな
い。また、擁壁26の外面に排水管を引き回さなくても
よいので、植生による美しい外観を損ねることがない。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のコンクリート構造物緑化用の植生ユニットによれば、
垂直なコンクリート構造物の表面に植物を成長させるこ
とができる。
【0072】また、本発明の植生ユニットは、植生ユニ
ットをそのままコンクリート打設用の型枠として使用す
ることができるので、コンクリート打設作業を簡単に行
うことができる。特に、型枠内面に植生基盤材を予め設
置する従来の技術に比べ、設置時の作業が簡単に済み、
かつ、コンクリート打設後の型枠の解体作業を省略する
ことができる。これにより、建設工事の大幅な効率化を
図ることができる。
【0073】また、型枠内面に植生基盤材を予め設置す
る従来の技術では、コンクリート打設時にはコンクリー
トから沁み出すアルカリ性の水から種子を守るため、植
物の種子に耐アルカリコーティングを施さなければなら
なかった。また、植物を発芽させる前に、水洗い等によ
って植生基盤材のアルカリを除去しなければならなかっ
た。これに対し、本発明の植生ユニットは、植物の種子
がコンクリートから沁み出る水に触れないので、耐アル
カリコーティングを施す必要がない。また、コンクリー
ト打設後直ちに植物を発芽させることができる。さら
に、耐アルカリコーティングやコンクリートから沁み出
る雨水のアルカリ性に適する植物に制限されることもな
い。
【0074】また、コンクリートを多孔質として植物の
根がコンクリートの隙間に入り込んで成長するようにし
た従来技術でも、コンクリートの隙間に入り込む植物の
根がアルカリ性の環境に晒されるので、これに適する植
物に制限される。これに対して、本発明は上述したとお
り植物の種子の選択の幅を広くすることができる。
【0075】また、従来の技術では、植物が成長した後
は、植物を取り替えることが難しかった。これに対し、
本発明の植生ユニットでは、播種層が不透水層に対して
剥離することができる。これにより、播種層を張り替え
ることにより、一部植物の生育がよくない等の場合にそ
の部分の播種層を取り替えたり、植生全体の模様替えを
することができる。
【0076】また、本発明の植生ユニットを擁壁の外面
に使用した場合には、擁壁内部に溜まった水を、植生ユ
ニットの内面に沿って下方に導き、擁壁下部から排出さ
せることができる。これにより、排水によって植物に悪
影響を与えること、擁壁外面に排水管を引き回すことに
よって景観を損なうこと、等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による植生ユニットを組み合わせてコン
クリート打設用の型枠を構成したところ示す斜視図。
【図2】本発明による植生ユニットの構造を示す縦断面
図。
【図3】本発明による植生ユニットを組み合わせたコン
クリート打設用型枠にコンクリートを流し込んだところ
を示す縦断面図。
【図4】本発明によるコンクリート打設時のコンクリー
トペーストとコンクリートから沁み出た水の流れを示す
縦断面図。
【図5】本発明による植生ユニットを使用した擁壁の排
水構造を示す縦断面図。
【図6】型枠内面に植生基盤材を予め設置する従来の技
術によるコンクリート構造物の縦断面図。
【符号の説明】
1 植生ユニット 2 植生マット 3 支持枠 4 縦方向連結棒 5 挿入孔 6 突起 7 溝 8 段部 9 筒状部材 10 鉄筋 11 半径方向突起 12 型枠 13 間隔維持金具 14 ナット 15 押え部材 16 押え金具 17 播種層 18 コンクリート固着層 19 不透水層 20 植物の種子 21 カバー 22 固定層用カバー 23 打設コンクリート 24 排水孔 25 排水管 26 擁壁

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏平状の植生マットと、前記植生マットの
    縁部を支持する支持枠とからなるコンクリート構造物緑
    化用の植生ユニットにおいて、 前記植生マットは、植物の種子を含む播種層と、コンク
    リートの一部が入り込んで固化する多孔質のコンクリー
    ト固着層と、前記播種層とコンクリート固着層との間に
    介在する不透水層とからなり、 前記支持枠は、全体として四辺形または6角形の形状を
    有し、コンクリート打設用型枠の間隔維持金具を貫通さ
    せる筒状部材または孔を備えていることを特徴とするコ
    ンクリート構造物緑化用の植生ユニット。
  2. 【請求項2】前記コンクリート固着層は、コンクリート
    に接する面がコンクリートペーストの流入を許容するメ
    ッシュからなり、そのメッシュと前記不透水層の間に汚
    泥再生粒を収容したものからなることを特徴とする請求
    項1記載のコンクリート構造物緑化用の植生ユニット。
  3. 【請求項3】前記コンクリート固着層は、コンクリート
    ペーストの流入を許容する繊維層からなることを特徴と
    する請求項1記載のコンクリート構造物緑化用の植生ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】前記筒状部材は、先端部に半径方向に突出
    する部材を有していることを特徴とする請求項に記載
    のコンクリート構造物緑化用の植生ユニット。
  5. 【請求項5】前記支持枠は、不透水層に関してコンクリ
    ート側の低い位置に配置される部分に水を排出する排水
    孔を有していることを特徴とする請求項1記載のコンク
    リート構造物緑化用の植生ユニット。
  6. 【請求項6】前記支持枠は、生分解性プラスチックから
    なることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造
    物緑化用の植生ユニット。
  7. 【請求項7】前記播種層は、前記不透水層に対して張替
    え可能に接着されていることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート構造物緑化用の植生ユニット。
  8. 【請求項8】前記植生マットは、コンクリート打設時に
    コンクリートの側圧によって外方に膨出する柔軟性を有
    していることを特徴とする請求項1記載のコンクリート
    構造物緑化用の植生ユニット。
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