JP5048434B2 - 看護業務管理システム - Google Patents

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Description

本発明は看護業務管理システムに関し、特に、予定された様々な看護業務を看護師が実施することを支援するシステムに用いて好適なものである。
周知のように、病院や福祉介護施設では、主に看護師や介護師(以下、看護師および介護師をまとめて単に「看護師」という)と患者や被介護者(以下、患者および被介護者をまとめて単に「患者」という)とが通話するためのナースコールシステムが設置されている。このナースコールシステムでは、患者が呼び出しに使用するナースコール子機が各ベッドに備えられ、ナースステーションにはナースコール親機が設置されていて、その間で通話できるようになっている。
最近では、看護師が携帯するPHS(Personal Handy-phone System)端末とPBX(Private Branch Exchange:電話交換機)とを組み合わせたナースコールシステムも提供されている。この種のナースコールシステムにおいて、患者がナースコール子機の呼出ボタンを押下して呼び出しを行うと、呼び出しが行われたことがPHS端末やナースコール親機にて報知される。看護師は、自身が携帯するPHS端末や、ナースコール親機のハンドセット等によって応答する。
ところで、看護師は複数の患者を担当しているのが普通であり、看護業務も多岐に渡っている。看護師は、担当の患者に対して「オーダー」としてあらかじめ決められた看護業務を予定に従って行うほか、ナースコールが発生したときに呼出元の患者に対して所要の看護業務を行う。なお、オーダーとは、医療現場における医療行為の指示であり、例えば検査オーダー、処方オーダー、リハビリオーダー、注射オーダーなどがある。
従来、看護師が行う看護業務のスケジュールをサーバで管理して看護師の使用端末に予定を表示するシステムが存在する(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のシステムでは、看護師はPDA(Personal Digital Assistant)などの看護支援端末を保持し、オーダー用紙に貼付された非接触タグシールをPDAの読取部で読み取り、当該非接触タグシールの示すオーダー識別情報に対応するオーダー情報を看護支援サーバから読み込む。看護師は、PDAの表示部に表示されるオーダー情報に従って、オーダー処理を行う。また、オーダー処理の内容をPDAおよび看護支援サーバが照合してチェックする仕組みや、オーダーの追加や変更が指示された場合に、担当の看護師が所持するPDAに即座に音声、ボタン点滅、バイブレーション等で報知する仕組みも盛り込まれている。
特開2006−309300号公報
また、看護師毎のスケジュールを作成することに加えて、看護師が予定の看護業務を実施済みか否かまで管理するシステムも提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2では、看護師、患者、医薬品、薬品棚、医療機器に非接触タグ装置を取り付け、病室の出入口などにタグリーダを設置する。そして、タグリーダにより読み取られたタグの種類および読取時刻を取得し、取得した情報に基づいて、看護業務予定表に含まれる看護業務を特定して実施済とする。具体的には、タグから読み取った看護師名、患者名、医薬品、場所、時間等のタグ情報を分析し、分析したタグ情報が看護業務予定表のどの行為レコードに当てはまるかを検出する。
特開2006−260437号公報
さらに、自分が実施すべきことを看護師自身が予定として入力し、予定時間になったら予定を入力した本人に報知するようにしたシステムも提供されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3では、看護師が所持するPHS端末に自分が実施する看護予定(患者名、看護内容、予定時刻、呼び出し先)を入力すると、入力した内容がナースコール制御機に送られて記憶される。ナースコール制御機は、予定時刻を常に監視し、予定時刻になると指定されたPHS端末に呼び出しを行う。
特開2006−238134号公報
上記特許文献1〜3に記載された従来のシステムを用いれば、予定された様々な看護業務を看護師が忘れないで実施することを支援することができる。しかしながら、上記従来のシステムでは、予定外のナースコールがあったときのことは何ら考慮されていない。すなわち、ナースコールがなければ看護師は予定通り看護業務を実施することができ、その予定を管理してくれる上記従来のシステムはかなり有用なものとなる。
ところが、ナースコールは予定と関係なく発生する。このため、看護師がナースコールに応答して不測の看護業務を行うと、その後の看護業務はオーダーによって予定された通り(看護業務予定表の通り)には実施できなくなる。この場合に、看護師が所持する端末に看護予定を表示したり、予定時刻になったときに報知を行ったりすると、予定通りに看護業務を実施できていないという焦燥感を看護師に与えてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、予定された看護業務に加えて、不測のナースコールに応答して行う看護業務も考慮して、看護師が様々な看護業務を適切に実施することを支援できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、看護業務予定情報に含まれていない不測の看護業務が看護師によって行われたか否かを判定し、不測の看護業務が看護師によって行われたことが検出されたときに、看護業務予定情報を変更するようにしている。
ここで、不測の看護業務が看護師によって行われたか否かを判定する不測業務実施検出手段は、看護業務を行う際に使用される個々の対象物の使用履歴情報と、看護業務の内容とその看護業務で使用する1以上の対象物の種類とを互いに関連付けた看護業務情報とを照合することによって、対象物の使用履歴から看護業務の内容を特定し、当該特定された看護業務が看護業務予定情報に含まれていないときに、不測の看護業務が看護師によって行われたことを検出するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、例えば看護師が看護業務予定情報に従って看護業務を行っている途中で、ナースコールに応答して不測の看護業務を行うと、不測の看護業務を行ったことが検出されて、当該不測の看護業務を行った時間を考慮して看護業務予定情報が変更されることとなる。これにより、看護師は、ナースコールに応答して不測の看護業務を行った後も、変更された看護業務予定情報に従って看護業務を行うことができ、予定通りに看護業務を実施できていないという焦燥感を看護師に与えてしまう不都合を回避することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による看護業務管理システムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の看護業務管理システム10は、主として非接触タグ装置(以下、これを単に「タグ装置」と称する)1と、非接触タグリーダ装置(以下、これを単に「タグリーダ装置」と称する)2と、サーバ装置3とを備えて構成されている。
タグ装置1は、看護師が看護業務を行う際に使用する個々の対象物またはその収納領域にそれぞれ取り付ける。対象物の例としては、医薬品の包装、薬品収納ケース、医療機器、医療器具、カルテ、処方箋、食器などが挙げられる。なお、薬品収納ケースにタグ装置1を取り付ける際、当該ケース内に複数種類の医薬品が収納される場合には、個々の医薬品の収納位置毎にタグ装置1を取り付ける。一方、ケース内に1種類の医薬品が収納される場合には、そのケースに対して1つタグ装置1を取り付ければよい。
この他、病室の出入口にある扉や病室内の床、ベッドなどにタグ装置1を取り付けても良い。ベッドの代わりに、患者が着ている衣類にタグ装置1を取り付けるようにしても良い。なお、ここでは衣類としたが、これに限定されない。要は患者が院内を移動する場合に患者と共に移動する物であれば、いかなる物にタグ装置1を取り付けても良い。
タグリーダ装置2は、看護業務を行う看護師が携帯する。そして、看護師が看護業務を行う際には、タグリーダ装置2をタグ装置1に近接させる。例えば、看護師が患者に対して看護業務を施す前に、その患者の衣類あるいはベッド等に設けたタグ装置1にタグリーダ装置2を近接させる。更にその後、医薬品や医療器具などの対象物を使用して看護業務を実施する際に、使用する個々の対象物またはその収納領域に設けたタグ装置1にタグリーダ装置2を近接させる。
タグ装置1は、タグリーダ装置2が近接したときに、電磁波などを用いてタグリーダ装置2と無線で通信できるようになっている。本実施形態において、タグ装置1とタグリーダ装置2とは、例えば10cm以下の通信距離の近距離無線通信を行う。タグリーダ装置2は、タグ装置1との近距離無線通信機能に加えて、アクセスポイント4を介して院内ネットワーク5に接続する機能を備えている。この院内ネットワーク5には、サーバ装置3が接続されている。これによりタグリーダ装置2は、アクセスポイント4および院内ネットワーク5を介してサーバ装置3と通信できるようになっている。
なお、タグリーダ装置2は、例えば看護師が携帯するPHS端末などに内蔵する構成としても良い。また、看護師が装着するリストバンドにタグリーダ装置2を付設する構成としても良い。後者のように構成すれば、看護師が対象物を手にとると自然にタグリーダ装置2がタグ装置1に近接するので、タグリーダ装置2をタグ装置1にわざわざ近接させる手間を省けて好ましい。
図2は、本実施形態よる看護業務管理システムの他の構成例を示す図である。図2に示す例は、既存のナースコールシステムが備えるナースコール制御機3’を図1のサーバ装置3として用いるものであり、サーバ装置3の機能をナースコール制御機3’に持たせる。
図2において、51はナースコール親機であり、例えばナースステーションに設置される。このナースコール親機51は、患者(ナースコール子機)からの呼び出しに対する応答の操作を行うためのハンドセットを備えている。ナースコール制御機3’は、図示しない廊下灯を通じて、ナースコール親機51と図示しないナースコール子機との間で通話やデータの送受信に関する制御を行う。
52はコードレス主装置であり、各看護師が所持するPHS端末53を用いた通話やデータの送受信に関する制御を行う。このコードレス主装置52は、例えば病院内の通信センタに設置される。54はPHS端末53と通信するための無線基地局である。
なお、図2の例ではPHS端末53とは別にタグリーダ装置2を設ける構成を示しているが、上述したように、PHS端末53にタグリーダ装置2を内蔵する構成としても良い。この場合は、タグリーダ装置2により読み取られたタグ装置1の情報が、無線基地局54およびコードレス主装置52を介してナースコール制御機3’に送られる。
図3は、図1に示したタグ装置1、タグリーダ装置2およびサーバ装置3の機能構成例を示すブロック図である。なお、ここではサーバ装置3の機能構成を示すが、図2に示したナースコール制御機3’もこれと同様の機能構成を有する。図3に示すように、タグ装置1は、これが取り付けられる物の識別情報を記憶するID記憶部11と、タグリーダ装置2が近接したときに識別情報を発信する発信部12とを備えている。
医薬品の包装や薬品収納ケースに取り付けられるタグ装置1のID記憶部11には、当該医薬品の種類を一意に特定可能な識別情報が記憶される。同様に、医療機器、医療器具、カルテ、処方箋、食器、ベッド、患者などに取り付けられるタグ装置1のID記憶部11には、当該医療機器、医療器具、カルテ、処方箋、食器、ベッド、患者などを一意に特定可能な識別情報が記憶される。以下、ID記憶部11に記憶される識別情報のうち、看護師が看護業務を行う際に使用される対象物またはその収納領域に取り付けられるタグ装置1に記憶されるものを「対象物ID」と称し、ベッドや患者に取り付けられるタグ装置1に記憶されるものを「患者ID」と称する。
発信部12は、識別情報を出力する本発明の識別情報出力手段に相当するものである。この発信部12は、タグリーダ装置2と近距離無線通信による交信を行うとともに、電磁誘導による電力供給を受けるためのアンテナコイルを備えている。電磁誘導により起電力を得るために、タグ装置1は、図示しない整流回路や電源回路などを備えている。なお、電磁誘導により起電力を得るための構成は公知のものを適用できるので、ここでは詳細な説明を割愛する。
また、タグリーダ装置2は、看護師ID記憶部21と、受信部22と、タイマ23と、送信判定部24と、ネットワーク送信部25とを備えている。看護師ID記憶部21は、タグリーダ装置2を携帯する看護師を一意に特定可能な識別情報(以下、これを「看護師ID」と称する)を記憶する。受信部22は、タグ装置1と近距離無線通信による交信を行うとともに、電磁誘導による電力供給を行うためのアンテナコイルを備えており、タグ装置1の発信部12から出力された対象物IDや患者IDを受信する。
タイマ23は、タグリーダ装置2がタグ装置1から対象物IDや患者IDを読み取っている時間を計測する。上述のように、タグ装置1の発信部12からタグリーダ装置2の受信部22に対して対象物IDや患者IDが送信されるが、タグ装置1との通信可能範囲内にタグリーダ装置2が近接している間は、タグ装置1とタグリーダ装置2との間で交信が繰り返し行われる。つまり、看護師が対象物を使用することによってタグ装置1とタグリーダ装置2とが近接している間は交信が繰り返し行われている。このときタイマ23は、その交信によりタグリーダ装置2がタグ装置1から対象物IDまたは患者IDを読み取っている時間を計測する。具体的には、タイマ23は、受信部22にて対象物ID等の受信を開始した時点から読取時間の計測を開始し、受信部22にて対象物ID等の受信が終了した時点で読取時間の計測を終了する。
送信判定部24は、タイマ23により計測された時間が所定時間以上であるか否かを判定し、所定時間以上である対象物IDや患者IDのみをサーバ装置3に送信するようにネットワーク送信部25を制御する。
ネットワーク送信部25は、受信部22によりタグ装置1から対象物IDや患者IDが受信されたときに、当該受信された対象物IDまたは患者IDと、看護師ID記憶部21から読み出される看護師IDとを、院内ネットワーク5を介してサーバ装置3に送信する。このときネットワーク送信部25は、送信判定部24による制御に従って、受信部22により受信される対象物IDや患者IDのうち、タイマ23により計測された読取時間が所定時間以上である対象物IDや患者IDだけをサーバ装置3に送信する。
このようにタイマ23を使って対象物ID等の送信有無を判定するのは、看護師の所持するタグリーダ装置2が対象物や患者のタグ装置1に偶然に近づいただけのときに取得される対象物ID等は採用しないようにするためである。すなわち、看護師が対象物を使用していなくても、看護師の所持しているタグリーダ装置2が対象物のタグ装置1に偶然に近づくと、使用していない対象物に関しても対象物IDの読み取りが行われてしまう可能性がある。しかし、看護師により実際に使用された対象物に関しては、実際に使用されていない対象物よりも対象物IDの読取時間が長くなる。患者IDも同様である。
そこで、本実施形態では、タグリーダ装置2がタグ装置1から対象物IDや患者IDを読み取っている時間をタイマ23により測定し、これが所定時間以上であるか否かを送信判定部24にて判定する。そして、対象物IDや患者IDの読取時間が所定時間以上である場合にのみ、ネットワーク送信部25がその対象物ID等を院内ネットワーク5を介してサーバ装置3に送信するようにしている。
なお、ここでは対象物ID等の読取時間が所定時間以上であるか否かを判定するようにしているが、これに限定されない。例えば、タグリーダ装置2がタグ装置1から対象物ID等を所定時間以内に所定回数以上読み取ったか否かを判定するようにしても良い。上述のように、タグ装置1とタグリーダ装置2とが互いに近接している間は交信が繰り返し行われる。両者が偶然に一時的に近づいただけのときは、交信回数は少なくなる。これにより、一定時間以内に繰り返し行われた交信の回数、例えば対象物IDの読取回数をもとに、看護師が対象物を実際に使用しているときに得られた対象物IDであるか否かを判定することができる。
次いで、サーバ装置3は、ネットワーク受信部31、対象物記録部32、対象物使用履歴記憶部33、看護業務情報記憶部34、業務特定部35、時計部36、予定記憶部37、業務照合部38、予定変更部39および予定出力部40を備えている。ネットワーク受信部31は、タグリーダ装置2から院内ネットワーク5を介して送られてくる対象物ID、患者IDおよび看護師IDを受信する。時計部36は、ネットワーク受信部31が対象物IDを受信した日時を測定するために使用される。
対象物記録部32は、本発明の対象物記録手段に相当するものであり、ネットワーク受信部31により受信された対象物ID(識別情報出力手段により出力された対象物の識別情報)、患者IDおよび看護師IDを入力し、当該入力した各IDを用いて対象物の使用履歴情報を対象物使用履歴記憶部33(本発明の記録媒体に相当する)に記録する。このとき対象物記録部32は、時計部36により測定された時刻を合わせて記録する。
図4は、対象物使用履歴記憶部33に記憶される対象物の使用履歴情報の例を示す図である。図4に示す例において、対象物使用履歴記憶部33は、看護師ID、患者ID、使用した対象物、対象物の使用開始時刻および使用終了時刻の各項目を1つのレコードとして、複数レコードR1,R2,・・・にわたって対象物の使用履歴情報を記録している。ここで記録する対象物は、対象物IDそのものであっても良いし、対象物IDから特定される対象物の名称などであっても良い。図4の例では対象物の名称を記録するものとして図示しているが、以下では説明の便宜上、対象物IDを記録するものとして説明する。
上述したように、看護師が対象物を使用している間はタグ装置1の対象物IDがタグリーダ装置2により繰り返し読み取られ、その都度タグリーダ装置2からサーバ装置3に対象物IDが送られてくる。こうして対象物IDが送られてくる都度対象物使用履歴記憶部33に対象物IDを記録するようにしても良いが、これでは看護師が1つの対象物を使用し続けている間ずっと、同じ対象物IDが複数レコードに渡って記録されてしまい、無駄である。
そこで本実施形態では、対象物記録部32は、例えば同じ対象物IDが続けてネットワーク受信部31にて受信されているか否かを判定し、同じ対象物IDが続けて受信されている間はその対象物IDを1つのレコードに記録するように動作する。そして、その同じ対象物IDを最初にネットワーク受信部31で受信した時刻を時計部36より取得して対象物の使用開始時刻として記録する。また、同じ対象物IDを最後にネットワーク受信部31で受信した時刻を時計部36より取得して対象物の使用終了時刻として記録する。この使用開始時刻および使用終了時刻が本発明による対象物の使用時刻情報に相当する。
例えば、看護師が担当の患者に対して看護業務を施す前に、その患者の衣類あるいはベッド等に設けたタグ装置1にタグリーダ装置2を近接させると、患者IDが読み取られ、その患者IDが看護師IDと共にタグリーダ装置2からサーバ装置3に送信される。次に、看護師が医薬品や医療器具などの対象物を使用して看護業務を実施する際に、使用する個々の対象物またはその収納領域に設けたタグ装置1にタグリーダ装置2を近接させると、使用した対象物の対象物IDが読み取られ、その対象物IDが看護師IDと共にタグリーダ装置2からサーバ装置3に送信される。
看護師が1つの対象物を使用している間は、同じ対象物IDが看護師IDと共に繰り返しサーバ装置3に送信される。このとき対象物記録部32は、繰り返し送られてくる対象物ID等をその都度対象物使用履歴記憶部33に1レコードずつ記録することはせずに、同じ対象物IDが続けてネットワーク受信部31にて受信されているか否かを監視する。そして、同じ対象物IDの受信が止まったと判断したときに、それまで受信していた看護師IDと対象物IDを、最初に受信した患者IDとセットにして1つのレコードに記録する。また、同じ対象物IDを最初に受信した時刻を対象物の使用開始時刻として記録し、同じ対象物IDを最後に受信した時刻を対象物の使用終了時刻として記録する。
次に、看護師が別の対象物を使用し始めると、別の対象物IDが看護師IDと共にサーバ装置3に送信され始める。このとき対象物記録部32は、繰り返し送られてくる新たな対象物ID等も先ほどと同様にその都度対象物使用履歴記憶部33に記録することはせずに、同じ対象物IDが続けてネットワーク受信部31にて受信されているか否かを監視する。そして、同じ対象物IDの受信が止まったと判断したときに、それまで受信していた看護師IDと対象物IDを、最初に受信した患者IDとセットにして1つのレコードに記録する。また、2番目の対象物IDを最初に受信した時刻を対象物の使用開始時刻として記録し、2番目の対象物IDを最後に受信した時刻を対象物の使用終了時刻として記録する。
なお、看護師が一人の患者に対して看護業務を行う場合、使用する対象物が複数であることが多い。そのため、最初にタグリーダ装置2で患者のタグ装置1から患者IDが読み取られた後、使用した複数の対象物のそれぞれ毎に複数の対象物IDが順次読み取られる。この場合に対象物記録部32は、当該複数の対象物IDをサーバ装置3の対象物使用履歴記憶部33に1レコードずつ対象物の使用履歴情報として記録する。このとき、対象物記録部32は、次の患者IDが読み取られるまでは、同じ患者IDを複数の対象物IDに関連付けて記録する。
その後、タグリーダ装置2によって別の患者IDが読み取られ、それがサーバ装置3に送信されてくると、対象物記録部32は、その後にタグリーダ装置2から送られてくる1以上の対象物IDを新たな患者IDに関連付けて対象物使用履歴記憶部33に1レコードずつ記録していく。
このような形式で対象物の使用履歴情報を記録することにより、同じ患者IDが続けて記録されているレコードのまとまりを、看護師が一人の患者に対して看護業務を行ったときに使用した一連の対象物の履歴として捉えることが可能となる。また、看護師が一人の患者に対して看護業務を行ったときに使用した一連の対象物のうち最後に使用した対象物の使用終了時刻を、当該看護業務の実施時刻として捉えることが可能となる。さらに、看護師が一人の患者に対して看護業務を行ったときに使用した一連の対象物のうち、最初に使用した対象物の使用開始時刻から最後に使用した対象物の使用終了時刻までの経過時間を、当該看護業務の実施時間として捉えることが可能となる。
なお、図4の例では看護師IDや患者IDを使用履歴情報の一部として記録するようにしているが、これらは必ずしも必須の情報ではない。必須の情報ではない。患者IDを記録しない場合は、患者IDの読み取りも不要となる。患者IDを記録しない場合は、例えば、対象物の使用開始時刻および使用終了時刻をもとに、看護師が一人の患者に対して看護業務を行ったときに使用した一連の対象物のまとまりを捉えることが可能である。
すなわち、一人の患者に対して1つの看護業務を行う際には複数の対象物を一連に使用することから、あるレコードに記録される使用終了時刻とその次のレコードに記録される使用開始時刻との差はあまり大きくならない。これに対して、ある患者に対する1つの看護業務を終えて次の患者に対して別の看護業務を行う際には、看護師が次の患者の場所まで移動する必要があることから、あるレコードに記録される使用終了時刻とその次のレコードに記録される使用開始時刻との差が大きくなる。そこで、あるレコードに記録される使用終了時刻とその次のレコードに記録される使用開始時刻との差が所定値以上か否かを判定することにより、看護師が一人の患者に対して看護業務を行ったときに使用した一連の対象物のまとまりを捉えることが可能である。
看護業務情報記憶部34は、看護業務の内容とその看護業務で使用する1以上の対象物の種類とを互いに関連付けて成る看護業務情報を個々の看護業務毎に記憶する。図5は、看護業務情報記憶部34に記憶されている看護業務情報の例を示す図である。図5に示す看護業務情報は、縦軸に看護業務の内容をとり、横軸に対象物の種類をとったテーブル情報から成る。このテーブル情報には、個々の看護業務毎にどの対象物を使用するのかという情報と、使用する対象物の内容を表す情報とが含まれている。
図5に示すテーブル情報は、一例として、患者に薬剤を投与する看護業務の内容とその看護業務において使用する対象物の種類とを示している。具体的には、看護業務の内容として、「皮下注射」「皮内注射」「筋肉内注射」および「内服」の4種類を示している。また、対象物の種類として、「注射せん」「処方せん」「注射薬」「内服薬」「注射器」「注射針」「薬杯」「アルコール綿」「トレイ」の9種類を示している。そして、個々の看護業務毎に、9種類の中のどの対象物を使用するか、「注射針」に関してはどの種類の注射針を使用するのかが示されている。
業務特定部35は、対象物記録部32により対象物使用履歴記憶部33に記録された対象物の使用履歴情報(図4参照)と、看護業務情報記憶部34に記憶されている看護業務情報(図5参照)とを照合し、対象物の使用履歴から看護業務の内容、実施時刻および実施時間を特定する。
具体的には、まず業務特定部35は、対象物使用履歴記憶部33に記録された使用履歴情報から、看護師が一人の患者に対して看護業務を行ったときに使用した一連の対象物を抽出する。この抽出方法は上述した通りである。次に業務特定部35は、看護業務情報記憶部34に記憶されている看護業務情報を参照して、上述のように抽出した1以上の対象物が全て含まれる看護業務を特定する。図4および図5の例では、看護師により行われた看護業務は「皮下注射」であると特定される。
また、業務特定部35は、上述のように抽出した1以上の対象物のうち最後に使用した対象物の使用終了時刻を、当該1以上の対象物を使用した看護業務の実施時刻として特定する。さらに、業務特定部35は、上述のように抽出した1以上の対象物のうち、最初に使用した対象物の使用開始時刻から最後に使用した対象物の使用終了時刻までの経過時間を、当該1以上の対象物を使用した看護業務の実施時間として特定する。
予定記憶部37は、看護業務の実施予定を規定した看護業務予定情報を記憶する。この看護業務予定情報は、看護師自身が入力した予定情報に基づいて作成したものであっても良いし、医師が入力したオーダー情報に基づいて作成したものであっても良い。看護業務予定情報をどのように作成するかは本発明の主題でないので詳しい説明を割愛するが、例えば以下のようにして作成することが可能である。
例えば、予定情報またはオーダー情報の登録を行う端末(図示せず)が院内ネットワーク5に接続されていて、この端末から入力した予定情報またはオーダー情報をサーバ装置3に送信することにより、看護業務予定情報を予定記憶部37上に作成する。または、サーバ装置3の外部端末で看護業務予定情報を作成し、これをリムーバル記録媒体にコピーしてサーバ装置3に入力することにより、予定記憶部37に看護業務予定情報を記憶するようにしても良い。
図6は、予定記憶部37に記憶されている看護業務予定情報の例を示す図である。図6に示す看護業務予定情報は、ある看護師のある一日における看護業務の実施予定を規定したものであり、実施対象の患者を特定する患者ID、実施予定の看護業務および開始予定時刻を項目として含んでいる。一日の中に実施予定の看護業務が複数存在する場合は、患者ID、実施予定の看護業務および開始予定時刻を1レコードとして、これが複数レコードにわたって記憶される。
業務照合部38は、本発明の業務照合手段に相当するものであり、業務特定部35により特定された看護業務を予定記憶部37に記憶されている看護業務予定情報(図6参照)と照合することによって、予定にはない不測の看護業務、すなわち、ナースコールへの応答による看護業務が看護師によって行われたことを検出する。具体的には、業務照合部38は、業務特定部35により特定された看護業務が看護業務予定情報に含まれているか否かを判定する。そして、業務特定部35により特定された看護業務が看護業務予定情報に含まれていないと判断したときに、不測の看護業務が看護師によって行われたことを検出する。
ここで、業務特定部35により特定された看護業務が看護業務予定情報に含まれているか否かは、例えば看護業務予定情報の「看護業務」の項目を参照することによって判定することができる。また、補足的に「患者ID」の項目を参照することによって判定を行うこともできる。患者IDを使えば、看護予定に含まれていない患者からのナースコールに応じて行った看護業務が看護業務予定情報の中に偶然含まれていたとしても、対象患者が違っていることから、予定にはない不測の看護業務であると判定することができる。
患者IDを判定に使う場合、業務特定部35では、看護業務を特定することに加えて、その看護業務を行った対象患者を特定する。図4に示したように、対象物使用履歴情報の中には患者IDも項目として含まれているので、看護業務を行った対象患者を特定することが可能である。そして業務照合部38は、業務特定部35により特定された看護業務とその実施対象患者との組み合わせが看護業務予定情報に含まれているか否かを判定する。
予定変更部39は、本発明の予定変更手段に相当するものであり、不測の看護業務が行われたことが業務照合部38により検出されたときに、予定記憶部37に記憶されている看護業務予定情報を変更する。具体的には、予定変更部39は、看護業務予定情報に含まれる看護業務のうち、業務特定部35により特定された不測の看護業務の実施時刻以降の看護業務に関する実施予定時刻を、当該不測の看護業務の実施時間に基づいて変更する。
より具体的には、不測の看護業務が実施された時刻以降の看護業務の実施予定時刻を、当該不測の看護業務の実施時間分だけ順次遅らせる。例えば、図4の例において、1番目の看護業務と2番目の看護業務との間に看護師がナースコールに応じて不測の看護業務を10分間行ったとする。この場合に予定変更部39は、2番目以降の看護業務の実施予定時刻を10分ずつ後ろにシフトし、各看護業務の実施予定時刻を10:35、10:55、・・・に変更する。
また、看護業務予定情報の別の変更例として、不測の看護業務が実施された時刻以降の看護業務の実施スケジュールを、その日の最後の看護業務の予定終了時刻を変えないように、当該不測の看護業務の実施時間分だけ圧縮するようにしても良い。
予定出力部40は、予定記憶部37に記憶されている看護業務予定情報を外部に出力する。例えば、看護業務予定情報を看護師が所持する端末に出力することにより、看護師の端末に看護業務予定情報を表示できるように成されている。図2の例の場合、ナースコール制御機3’が備える予定出力部40からコードレス主装置52、無線基地局54を介してPHS端末53に看護業務予定情報を出力することにより、PHS端末53の画面上にて看護師が看護業務予定情報を確認することができる。
なお、図3のように構成した看護業務支援システム10において、タグ装置1が備える発信部12(識別情報出力手段)、サーバ装置3が備える対象物記録部32、対象物使用履歴記憶部33、看護業務情報記憶部34、業務特定部35および業務照合部38により、本発明の不測業務実施検出手段が構成される。
次に、上記のように構成した本実施形態による看護業務管理システム10の動作を説明する。図7は、タグリーダ装置2の動作例を示すフローチャートである。図7において、タグリーダ装置2の受信部22は、タグ装置1からID(患者IDまたは対象物ID)を受信したか否かを判定する(ステップS1)。ここで、IDを受信していないと受信部22にて判断した場合は(ステップS1にてNO)、ステップS1に戻り、タグ装置1からIDを受信したか否かの監視を継続する。
一方、IDを受信したと受信部22にて判断した場合(ステップS1にてYES)、受信部22は、今回受信したIDが、前のタイミングで受信したIDと同じであるか否かを判定する(ステップS2)。今回受信したIDが前回受信したIDと同じでないと受信部22にて判断した場合(ステップS2にてNO)、タイマ23は、読取時間をゼロにリセットした後(ステップS3)、タグリーダ装置2がタグ装置1からIDを読み取っている時間を計測する(ステップS4)。
これに対して、今回受信したIDが前回受信したIDと同じであると受信部22にて判断した場合(ステップS2にてYES)、ステップS4にジャンプし、タイマ23は、受信部22がタグ装置1からIDを読み取っている時間を計測する(ステップS4)。次に、送信判定部24は、タイマ23により計測された読取時間が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、読取時間が所定時間以上でないと送信判定部24にて判断した場合は(ステップS5にてNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、読取時間が所定時間以上であると送信判定部24にて判断した場合(ステップS5にてYES)、ネットワーク送信部25は、受信部22により受信された患者IDまたは対象物IDと、看護師ID記憶部21から読み出した看護師IDとを、院内ネットワーク5を介してサーバ装置3に送信する(ステップS6)。その後処理はステップS1に戻る。
図8は、サーバ装置3の動作例を示すフローチャートである。図8において、ネットワーク受信部31は、タグリーダ装置2から患者IDを(看護師IDと共に)受信したか否かを判定する(ステップS11)。ここで、患者IDを受信していないとネットワーク受信部31にて判断した場合は(ステップS11にてNO)、処理はステップS13にジャンプする。
一方、患者IDを受信したとネットワーク受信部31にて判断した場合(ステップS11にてYES)、対象物記録部32は、その受信した患者IDを看護師IDと共に一時保存用のメモリ(図示せず)に保持する(ステップS12)。次にネットワーク受信部31は、タグリーダ装置2から対象物IDを受信したか否かを判定する(ステップS13)。ここで、対象物IDを受信していないとネットワーク受信部31にて判断した場合は(ステップS13にてNO)、処理はステップS11に戻る。
一方、対象物IDを受信したとネットワーク受信部31にて判断した場合(ステップS13にてYES)、対象物記録部32は、当該対象物IDを受信した時刻を対象物の使用開始時刻として時計部36より取得する(ステップS14)。さらに、対象物記録部32は、ステップS13で受信した対象物IDとステップS14で取得した使用開始時刻とを一時保存用のメモリに保持する(ステップS15)。
次に、ネットワーク受信部31は、タグリーダ装置2から対象物IDを更に受信したか否かを判定する(ステップS16)。ここで、対象物IDを受信していないとネットワーク受信部31にて判断した場合は(ステップS16にてNO)、処理はステップS11に戻る。一方、対象物IDを受信したとネットワーク受信部31にて判断した場合(ステップS16にてYES)、対象物記録部32は、ステップS16で対象物IDを受信したときの時刻を時計部36より取得し、これを対象物の使用終了時刻の候補として一時保存用のメモリに保持する(ステップS17)。
その後、対象物記録部32は、今回受信した対象物IDが、前のタイミングで受信した対象物IDと同じであるか否かを判定する(ステップS18)。ここで、今回受信した対象物IDが前回受信した対象物IDと同じであると対象物記録部32にて判断した場合(ステップS18にてYES)、処理はステップS16に戻る。なお、ステップS16〜S18のループが繰り返し行われている間、ステップS17では、対象物の使用終了時刻(候補)が一時保存用のメモリに上書きして記憶される。
そして、今回受信した対象物IDが前回受信した対象物IDと同じでないと対象物記録部32にて判断した場合(ステップS18にてNO)、対象物記録部32は、ステップS12で一時メモリに保持した看護師IDおよび患者IDと、ステップS15で一時メモリに保持した対象物IDおよび対象物の使用開始時刻と、ステップS17で一時メモリに保持した対象物の使用終了時刻とを対象物使用履歴記憶部33の1つのレコードに記録する(ステップS19)。
その後、業務特定部35は、看護師が一人の患者に対して行った1つの看護業務が終わったかどうかを判定する(ステップS20)。この判定は、例えば、ステップS19で最後のレコードに記録した患者IDがその前のレコードに記録した患者IDと異なるか否かを判断することによって行うことができる。上述したように、同じ患者IDが続けて記録されているレコードのまとまりを1つの看護業務として捉えることができるからである。
また、ステップS19で最後のレコードに記録した対象物の使用開始時刻と、その前のレコードに記録した対象物の使用終了時刻との差が所定値以上か否かを判断することによっても、1つの看護業務が終わったかどうかを判定することができる。なお、このステップS20の判定を行った段階では、何か1つの看護業務が終わったことが検出されるが、その看護業務の内容は特定されていない。
1つの看護業務がまだ終わっていないと業務特定部35にて判断した場合(ステップS20にてNO)、処理はステップS11に戻る。一方、1つの看護業務が終わったと業務特定部35にて判断した場合には(ステップS20にてYES)、業務特定部35は、対象物使用履歴記憶部33および看護業務情報記憶部34を参照することにより、その看護業務の内容、実施時刻および実施時間を特定する(ステップS21)。
次に、業務照合部38は、業務特定部35により特定された看護業務を予定記憶部37に記憶されている看護業務予定情報と照合する(ステップS22)。そして、業務照合部38は、その照合結果に基づいて、ナースコールへの応答などによって不測の看護業務が看護師により行われたか否かを判定する(ステップS23)。ここで業務照合部38は、例えば、業務特定部35により特定された看護業務が予定記憶部37の看護業務予定情報に含まれているか否かを判定する。
そして、業務特定部35により特定された看護業務が予定記憶部37の看護業務予定情報に含まれていて、不測の看護業務が看護師によって行われていないと業務照合部38にて判断した場合(ステップS23にてNO)、処理はステップS11に戻る。一方、不測の看護業務が看護師によって行われたと業務照合部38にて判断した場合(ステップS23にてYES)、予定変更部39は、予定記憶部37に記憶されている看護業務予定情報を変更する(ステップS24)。その後処理はステップS11に戻る。
以上詳しく説明したように、本実施形態の看護業務管理システム10では、タグ装置1から読み取った対象物ID等をもとに生成した対象物の使用履歴情報から看護師が行った看護業務を業務特定部35により特定し、特定した看護業務と看護業務予定情報とを業務照合部38が照合することにより、看護業務予定情報に含まれていない不測の看護業務が看護師によって行われたか否かを判定する。そして、不測の看護業務が看護師によって行われたことが検出されたときに、予定記憶部37の看護業務予定情報を予定変更部39が変更するようにしている。
これにより、例えば看護師が看護業務予定情報に従って看護業務を行っている途中で、ナースコールに応答して不測の看護業務を行うと、不測の看護業務を行ったことが検出されて、当該不測の看護業務を行った時間を考慮して看護業務予定情報が変更されることとなる。これにより、看護師は、ナースコールに応答して不測の看護業務を行った後も、予定通りに看護業務を実施できていないという焦燥感に駆られることなく、変更された看護業務予定情報に従って看護業務を行うことができる。
なお、上記実施形態では、タグリーダ装置2が送信判定部24を備え、対象物IDの読取時間が所定時間以上のときのみタグリーダ装置2からサーバ装置3に対象物IDを送信する例について説明したが、これに限定されない。例えば、読み取られた対象物IDは全てタグリーダ装置2からサーバ装置3に送信し、サーバ装置3内において、同じ対象物IDを続けて所定個以上受信したか否かを判定して、所定個以上同じ対象物IDを続けて受信したときのみ対象物の使用履歴情報として記録するようにしても良い。
また、上記実施形態では、タグ装置1が識別情報出力手段を備える構成について説明したが、タグリーダ装置2が備えるようにしても良い。例えば、医薬品の包装、薬品収納ケース、医療機器、医療器具、カルテ、処方箋、食器などの個々の対象物や患者のベッドに小型のタグリーダ装置を取り付け、タグ装置を看護師が携帯するようにする。この場合、タグ装置が看護師IDを記憶し、タグリーダ装置が患者IDまたは対象物IDを記憶している。
看護師が対象物を使用する際には、自己が所有するタグ装置を対象物のタグリーダ装置に近接させる。これに応じてタグリーダ装置は、タグ装置から看護師IDを取得するとともに、自身の内部メモリに記憶している対象物IDを読み出してサーバ装置3に送信する。このときタグリーダ装置は、タグリーダ装置がタグ装置から看護師IDを読み取った時間が所定時間以上である場合、または、タグリーダ装置がタグ装置から看護師IDを所定時間以内に所定回数以上読み取った場合にのみ、タグリーダ装置の内部から取得された対象物IDをサーバ装置3に送信して対象物使用履歴記憶部33に記録させる。
また、上記実施形態では、対象物使用履歴情報として記録された1つの看護業務を表す一まとまりの対象物のうち、最初に使用した対象物の使用開始時刻から最後に使用した対象物の使用終了時刻までの経過時間を看護業務の実施時間として特定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、個々の看護業務について想定される実施時間をテーブル情報などにあらかじめ記憶しておき、このテーブル情報を参照することによって看護業務の実施時間を特定するようにしても良い。
この場合、予定変更部39は、看護業務予定情報に含まれる看護業務のうち、業務特定部35により特定された不測の看護業務の実施時刻以降の看護業務に関する実施予定時刻を、当該不測の看護業務についてテーブル情報においてあらかじめ決められた実施時間に基づいて変更する。このように看護業務の実施時間をテーブル情報によりあらかじめ決めておく場合、対象物使用履歴記憶部33に記憶する対象物使用履歴情報の各項目のうち、対象物の使用終了時刻は看護業務の実施時刻として捉えるために必要であるが、対象物の使用開始時刻は必ずしも必須の情報ではない。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本実施形態による看護業務管理システムの全体構成例を示す図である。 本実施形態による看護業務管理システムの他の構成例を示す図である。 本実施形態によるタグ装置、タグリーダ装置およびサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態の対象物使用履歴記憶部に記憶される対象物の使用履歴情報の例を示す図である。 本実施形態の看護業務情報記憶部に記憶されている看護業務情報の例を示す図である。 本実施形態の予定記憶部に記憶されている看護業務予定情報の例を示す図である。 本実施形態によるタグリーダ装置の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態によるサーバ装置の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 タグ装置
2 タグリーダ装置
3 サーバ装置
11 ID記憶部
12 発信部
21 看護師ID記憶部
22 受信部
23 タイマ
24 送信判定部
25 ネットワーク送信部
31 ネットワーク受信部
32 対象物記録部
33 対象物使用履歴記憶部
34 看護業務情報記憶部
35 業務特定部
36 時計部
37 予定記憶部
38 業務照合部
39 予定変更部
40 予定出力部

Claims (3)

  1. 看護業務の実施予定を規定した看護業務予定情報を記憶する予定記憶部と、
    上記看護業務予定情報に含まれていない不測の看護業務が看護師によって行われたことを検出する不測業務実施検出手段と、
    上記不測業務実施検出手段により上記不測の看護業務が看護師によって行われたことが検出されたときに、上記予定記憶部に記憶されている上記看護業務予定情報を変更する予定変更手段とを備え、
    上記不測業務実施検出手段は、看護業務を行う際に使用される個々の対象物またはその収納領域に配置され上記対象物の識別情報を出力する識別情報出力手段と、
    上記識別情報出力手段により出力された識別情報を入力し、上記識別情報により示される上記対象物の使用履歴情報を記録媒体に記録する対象物記録手段と、
    上記看護業務の内容とその看護業務で使用する1以上の対象物の種類とを互いに関連付けた看護業務情報を個々の看護業務毎に記憶してなる看護業務情報記憶部と、
    上記対象物記録手段により記録された上記対象物の使用履歴情報と上記看護業務情報記憶部に記憶されている上記看護業務情報とを照合し、上記対象物の使用履歴から上記看護業務の内容を特定する業務特定手段と、
    上記業務特定手段により特定された看護業務を上記看護業務予定情報と照合することによって、上記業務特定手段により特定された看護業務が上記看護業務予定情報に含まれていないときに、上記不測の看護業務が看護師によって行われたことを検出する業務照合手段とを備えたことを特徴とする看護業務管理システム。
  2. 上記対象物記録手段が上記記録媒体に記録する上記対象物の使用履歴情報は上記対象物の使用時刻情報を含み、
    上記業務特定手段は、上記対象物の使用履歴情報から上記看護業務の内容および実施時刻を特定し、
    上記予定変更手段は、上記看護業務予定情報に含まれる看護業務のうち、上記業務特定手段により特定された上記不測の看護業務の実施時刻以降の看護業務に関する実施予定時刻を、上記業務特定手段により特定された上記不測の看護業務についてあらかじめ決められた時間に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の看護業務管理システム。
  3. 上記対象物記録手段が上記記録媒体に記録する上記対象物の使用履歴情報は上記対象物の使用時刻情報を含み、
    上記業務特定手段は、上記対象物の使用履歴情報から上記看護業務の内容、実施時刻および実施時間を特定し、
    上記予定変更手段は、上記看護業務予定情報に含まれる看護業務のうち、上記業務特定手段により特定された上記不測の看護業務の実施時刻以降の看護業務に関する実施予定時刻を、上記業務特定手段により特定された上記不測の看護業務の実施時間に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の看護業務管理システム。
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