JP6842009B2 - ナースコールシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ナースコールシステムに関し、特に、ナースコール子機からの呼び出しに対して医療従事者による応答が行われたときに、呼び出しに対する対応が完了した復旧状態となるナースコールシステムに用いて好適なものである。
一般に、病院や介護施設などに設置されるナースコールシステムは、患者や被介護者(以下、まとめて患者と記載する)のベッドサイドなどに設置するナースコール子機と、ナースセンタなどに設置するナースコール親機と、病室や介護室等の各部屋の入口付近に設置する廊下灯とを備えて構成されている。また、看護師や介護者(以下、まとめて医療従事者と記載する)が携行する携帯端末とPBX(Private Branch Exchange:電話交換機)とを更に備えたナースコールシステムも提供されている。
このように構成されたナースコールシステムにおいて、患者がナースコール子機の呼出ボタンを操作すると、ナースコール親機や携帯端末に設けられた報知部が動作し、患者が医療従事者を呼び出すことができる。医療従事者は、ナースコール親機のハンドセットや携帯端末によって応答を行うとともに、患者と通話を行うことができる。医療従事者が応答を行うと、ナースコール親機や携帯端末による報知動作は停止する。
廊下灯は、ナースコール親機と連動しており、患者がナースコール子機の呼出ボタンを操作すると、廊下灯に設けられたLEDなどが点灯/点滅し、その廊下灯が設置されている病室で呼び出しが行われていることが報知される。これにより、廊下を歩いている医療従事者は、呼び出しを行った患者がいる病室を特定することができる。
ところが、このようなナースコールシステムでは、医療従事者がナースコール親機のハンドセットや携帯端末で応答するだけで報知動作が停止するため、医療従事者が患者のいる病室に赴いて看護を行う必要があるにも関わらず、医療従事者が患者のいる病室へ行くことを忘れるケースが生じてしまうという問題があった。
このような問題を解決するために、ナースコール親機や携帯端末にて応答が行われた場合に、報知動作は停止するものの、廊下灯のLEDを点灯させたままとし、医療従事者が患者のいる病室に行って所定の操作を行った場合に、廊下灯のLEDを消灯して、呼び出しに対する対応が完了した状態(いわゆる復旧状態)となるようにしたナースコールシステムが提供されている。
また、ナースコール子機に復旧操作部を接続し、医療従事者による復旧操作部の操作によってシステムを復旧状態にするナースコールシステムも知られている(例えば、特許文献1に記載)。この特許文献1には、ナースコール子機からの呼び出しに対して、所定時間が経過しても復旧操作部が操作されなかった場合に、ナースコール親機にて再び報知を行うことが記載されている。
特開2014−144165号公報
ところで、ナースコールシステムの中には、ナースコール子機からの呼び出しに対して、ナースコール親機のハンドセットや携帯端末にて応答を行うだけで復旧状態となるものも存在する。しかしながら、この種のナースコールシステムでは、医療従事者が患者のいる病室に行かなくてもシステムが復旧状態となるので、医療従事者が患者のいる病室へ行くことを忘れるケースが生じてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ナースコール子機からの呼び出しに対して医療従事者が応答を行うだけで復旧状態となるナースコールシステムにおいて、医療従事者が患者のいる病室へ行くことを忘れるという問題を抑制できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、ナースコール子機からの呼び出しに応じて報知動作を行った後、呼び出しに対する応答を検知したときに、報知動作を停止してシステムを復旧状態にする。その後、所定時間以内に、上記の呼び出しが行われた部屋に設置された読取装置において、医療従事者が携行する被読取装置に記憶されている従事者識別情報が読み取られなかった場合に、報知動作を再実行するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、ナースコール子機からの呼び出しに対して医療従事者が応答を行うことによって復旧状態とされた後、その呼び出しが行われた部屋に医療従事者が行かなければ、当該部屋に設置された読取装置において所定時間以内に従事者識別情報の読み取りが行われないため、報知動作が再度実行される。医療従事者は、この報知動作の再実行により、呼び出しが行われた部屋に行くことが促される。これにより、呼び出しが行われた部屋へ医療従事者が行くことを忘れるという問題を抑制することができる。
第1の実施形態によるナースコールシステムの全体構成例を示す図である。 第1の実施形態によるナースコール親機の機能構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態によるナースコール親機の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態によるナースコールシステムの全体構成例を示す図である。 第2の実施形態によるナースコール親機の機能構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態によるナースコール親機の動作例を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明による第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるナースコールシステムの全体構成例を示す図である。なお、ここでは病院に設置される看護支援用のナースコールシステムを例にとって説明するが、本実施形態のナースコールシステムは、病院に設置されるものに限定されない。例えば、介護施設等に設置される場合にも適用可能である。
図1に示すように、第1の実施形態によるナースコールシステムは、ナースコール親機1、制御機2、廊下灯3、壁埋込形子機4、ハンド形子機5、病室側読取装置9(特許請求の範囲の「読取装置」に相当)、ハンディナースコール主装置6、無線基地局7および携帯端末(例えば、PHS端末や、スマートフォン)8を備えて構成されている。
ナースコール親機1は、患者(ナースコール子機)からの呼び出しに対する応答の操作または患者の呼び出しの操作を行うためのものであり、例えばナースセンタに設置される。ナースコール親機1は、この応答や呼び出しを行うためのハンドセット1aを備えている。また、ナースコール親機1は、液晶表示パネルや有機ELパネル等の、情報の表示が可能な表示パネル1bを備えている。
制御機2は、ナースコール親機1と廊下灯3との間に配置され、通話やデータの送受信に関する制御を行う。
廊下灯3は、各病室(特許請求の範囲の「部屋」に相当)の外部の入口付近に設置され、病室内の患者名が表示されるとともに、病室内の患者が医療従事者の呼び出しを行うと、呼び出しが行われたことがLED等により表示されるようになっている。廊下灯3は、壁埋込形子機4またはハンド形子機5から親機呼出信号(後述)が入力された場合、親機呼出信号に、廊下灯3が設置された病室の部屋番号を付加し、制御機2を介して、ナースコール親機1に送信する。また、廊下灯3は、病室側読取装置9から読取信号(後述)が入力された場合、読取信号に、廊下灯3が設置された病室の部屋番号を付加し、制御機2を介して、ナースコール親機1に送信する。
壁埋込形子機4は、病室の各ベッドサイドの壁に埋め込み設置される。この壁埋込形子機4は、廊下灯3に接続されている。ハンド形子機5は、壁埋込形子機4に接続される。壁埋込形子機4およびハンド形子機5は、特許請求の範囲におけるナースコール子機に相当する。以下では、壁埋込形子機4およびハンド形子機5をまとめてナースコール子機4,5と記す。
壁埋込形子機4は、患者が医療従事者を呼び出すための呼出ボタン、患者が医療従事者と会話を行う際に使用するマイクおよびスピーカ、ハンド形子機5を接続するための接続端子などを備えている。壁埋込形子機4は、呼出ボタンが操作された場合に、壁埋込形子機4を特定する子機IDを少なくとも含む親機呼出信号を、廊下灯3に出力する。上述したように、廊下灯3は、壁埋込形子機4から親機呼出信号が入力された場合、部屋番号を付加してナースコール親機1に送信する。
ハンド形子機5は、患者が医療従事者を呼び出すための呼出ボタン、患者が医療従事者と会話を行う際に使用するマイクおよびスピーカを備えている。ハンド形子機5は、呼出ボタンが操作された場合、ハンド形子機を特定する子機IDを少なくとも含む親機呼出信号を、壁埋込形子機4を介して廊下灯3に出力する。上述したように、廊下灯3は、ハンド形子機5から親機呼出信号が入力された場合、部屋番号を付加してナースコール親機1に送信する。
病室側読取装置9は、各病室の内部の入口付近に設けられる。病室側読取装置9は、ICタグ(特許請求の範囲の「被読取装置」に相当)との間で無線信号を送受信するアンテナ、RF回路等を備え、ICタグと所定の近距離無線通信規格に従って通信し、ICタグから情報を読み取る。また、病室側読取装置9は、ICタグから情報を読み取った場合、ICタグの読み取りを行ったことを示す読取信号を廊下灯3に出力する。上述したように、廊下灯3は、病室側読取装置9から読取信号が入力された場合、部屋番号を付加してナースコール親機1に送信する。ナースコール親機1では、読取信号は、後述する第1通信インタフェース20を介して、後述する読取判定部27に出力される。
本実施形態では、医療従事者のそれぞれに対して、医療従事者を特定する従事者ID(特許請求の範囲の「従事者識別情報」に相当)が事前に割り振られる。そして、医療従事者は、自身を特定する従事者IDが記憶されたICタグを携行する。例えば、ICタグは、医療従事者が携行するカード(例えば、IDカード)に取り付けられ、また例えば、ICタグは、医療従事者が携行する携帯端末8に取り付けられ、また例えば、ICタグは、医療従事者に装着されたウェアラブル端末(例えば、腕時計型のウェアラブル端末)に取り付けられる。そして、病室側読取装置9が読み取りの対象とするICタグは、医療従事者が携行するICタグである。医療従事者は、後述する所定の場合に、自身が携行するICタグを病室側読取装置9にかざし、病室側読取装置9に、ICタグに記憶された従事者IDの読み取りを行わせる。
ハンディナースコール主装置6は、医療従事者が携行する携帯端末8を用いた通話やデータの送受信に関する制御を行う。このハンディナースコール主装置6は、例えば病院内の通信センタに設置され、ナースコール親機1と接続されている。無線基地局7は、携帯端末8との間で通話やデータの無線通信をするためのものであり、ハンディナースコール主装置6と接続されている。
携帯端末8は、医療従事者が携行する小型の端末であり、操作スイッチ8aと、ディスプレイ8bとを備えている。携帯端末8は、無線基地局7を介してハンディナースコール主装置6と通信する機能、音声を出力する機能、操作スイッチ8aに対する医療従事者による操作を検出する機能、ディスプレイ8bに情報を表示する機能を備えている。
以上の構成の下、ナースコールシステムでは、患者が使用するナースコール子機4,5からの呼び出しがあった場合、呼び出しがあったことをナースコール親機1および携帯端末8により医療従事者に報知する報知動作が実行される。ナースコールシステムは、報知動作の後、呼び出しに対する応答を検知した場合、報知動作を停止すると共に、廊下灯3のLEDを消灯して、システムを復旧状態とする。このように、本実施形態に係るナースコールシステムは、呼び出しに対する応答があった場合、そのことをトリガとして、システムを復旧状態とする。呼び出しに対する応答があった場合にシステムを復旧状態とすることにより、医療従事者が呼び出しに対する応答を行った場合に、即時に、システムを復旧状態とすることができる。また、医療従事者は、呼び出しに対して応答することによってシステムを復旧状態とすることができ、復旧状態とするために煩雑な作業を行う必要がなく、医療従事者の利便性が高い。
一方で、呼び出しに対する応答があった場合に、システムを復旧状態とする構成の場合、医療従事者が呼び出しを行った患者のいる病室に実際に行かなくてもシステムが復旧状態となる。このため、医療従事者が、呼び出しに対して応答した後、呼び出しを行った患者のいる病室に行くことを忘れてしまうケースが生じる可能性がある。このことを踏まえ、本実施形態に係るナースコールシステムは、以下の構成を有し、以下の処理を実行することによって、医療従事者が、呼び出しを行った患者のいる病室に行くことを忘れてしまうことを抑制する。
図2は、第1の実施形態によるナースコール親機1の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態によるナースコール親機1は、その機能構成として、第1通信インタフェース部20、第2通信インタフェース部21、呼出受付部22、報知実行部23、操作受付部24、応答受付部25、復旧処理部26、読取判定部27および報知再実行部28を備えている。また、ナースコール親機1は、記憶媒体として、部屋情報記憶部40、患者情報記憶部41、担当従事者記憶部42および連絡先記憶部43を備えている。
なお、上記各機能ブロック20〜28は、ハードウェア構成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、上記各機能ブロック20〜28は、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。これらのことは、第2の実施形態で説明する応答受付部25A、復旧処理部26A、読取判定部27Aおよび読取情報取得部30についても同様である。
第1通信インタフェース部20は、通信モジュールを備え、制御機2との間で通信を行う。第2通信インタフェース部21は、通信モジュールを備え、ハンディナースコール主装置6との間で通信を行う。
呼出受付部22は、ナースコール子機4,5からの呼び出しがあった場合、そのことを検知し、以下の処理を実行する。すなわち、呼出受付部22は、制御機2から送られてくる部屋番号が付加された親機呼出信号を受信した場合、ナースコール子機4,5からの呼び出しがあったことを検知する。呼び出しがあったことを検知した場合、呼出受付部22は、親機呼出信号に付加された部屋番号を、部屋情報記憶部40に記憶する。以下、部屋情報記憶部40に記憶された部屋番号を「呼出部屋番号」という。部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号は、呼び出しを行ったナースコール子機4,5がある部屋を特定する情報であり、特許請求の範囲の「部屋識別情報」に相当する。
さらに、呼出受付部22は、患者情報記憶部41を参照し、親機呼出信号に含まれる子機IDに基づいて、呼び出しを行った患者の患者ID(患者を特定する識別情報)、当該患者の氏名、および、当該患者が使用するベッドのベッド番号(ベッドを特定する識別情報)を取得する。
詳述すると、患者情報記憶部41は、患者ごとに、患者IDと、患者が使用するナースコール子機4,5の子機IDと、患者の氏名と、患者が使用するベッドのベッド番号と、患者関連情報(年齢、性別、症状等)とを対応付けて記憶する。なお、患者IDと対応付けて患者に関する他の情報を記憶する構成でもよい。呼出受付部22は、子機IDの突合により、呼び出しを行った患者の患者ID、当該患者の氏名、および、当該患者が使用するベッドのベッド番号を取得する。以下、呼び出しを行った患者の患者IDを「呼出患者ID」といい、当該患者の氏名を「呼出患者氏名」といい、当該患者が使用するベッドのベッド番号を「呼出ベッド番号」という。
呼出患者氏名等を取得した後、呼出受付部22は、呼出部屋番号、呼出患者ID、呼出患者氏名および呼出ベッド番号を報知実行部23に通知する。なお、本実施形態では、後述する報知動作において、呼出部屋番号、呼出患者氏名および呼出ベッド番号を医療従事者に報知する構成のため、呼出受付部22は、呼出患者IDに加えて、これら3つの情報を報知実行部23に出力する。この点に関し、呼出受付部22が報知実行部23に、他の情報(例えば、患者の病状)を通知し、報知動作において他の情報を医療従事者に報知する構成としてもよい。
報知実行部23は、呼出受付部22からの通知に基づいてナースコール子機4,5からの呼び出しを検知し、ナースコール子機4,5からの呼び出しを検知したときに、報知動作を行う。報知実行部23は、報知動作として、携帯端末8を利用した報知動作と、ナースコール親機1を利用した報知動作とを行う。
携帯端末8を利用した報知動作では、報知実行部23は、担当従事者記憶部42を参照し、呼び出しを行った患者の看護を担当する一または複数の医療従事者の従事者IDを取得する。担当従事者記憶部42は、患者ごとに、患者IDと、患者を担当する一または複数の医療従事者の従事者IDとを対応付けて記憶するデータベースを有する。報知実行部23は、患者IDの突合により、呼び出しを行った患者の看護を担当する一または複数の医療従事者の従事者IDを取得する。
次いで、報知実行部23は、連絡先記憶部43を参照し、取得した一または複数の従事者IDに対応する電話番号(=呼び出しを行った患者を担当する一又は複数の医療従事者の電話番号)を取得する。連絡先記憶部43は、医療従事者ごとに、医療従事者の従事者IDと、医療従事者が携行する携帯端末8の携帯端末ID(携帯端末8を特定する識別情報)と、当該携帯端末8の電話番号とを対応付けて記憶するデータベースを有する。報知実行部23は、従事者IDの突合により、取得した一または複数の従事者IDに対応する電話番号を取得する。次いで、報知実行部23は、取得した一または複数の電話番号を宛先として、第2通信インタフェース部22を介して、ハンディナースコール主装置6に、呼出部屋番号、呼出患者氏名および呼出ベッド番号を含む携帯呼出信号を送信する。これにより、ハンディナースコール主装置6によって無線基地局7を介して一または複数の携帯端末8に対する呼び出しが行われる。
携帯端末8は、呼び出しに応じて、所定の態様で音声を出力すると共に、ディスプレイ8bに、呼出部屋番号、呼出患者氏名および呼出ベッド番号を所定の態様で表示する。呼び出しがなされた携帯端末8を携行する医療従事者は、携帯端末8が出力する音声を感知することにより、患者による呼び出しが行われたことを認識すると共に、ディスプレイ8bに表示された呼出患者氏名、呼出部屋番号および呼出ベッド番号を参照することにより、呼び出しを行った患者の氏名、当該患者が滞在する病室、および、当該病室において当該患者に割有られたベッドを認識する。なお、携帯端末8が、音声出力に代えて、または、音声出力と共に振動する構成でもよい。医療従事者は、自身の状況(他の患者の看護に従事中かどうか等)、自身の現在の位置と呼び出しを行った患者が滞在する病室の位置との関係、その他の事情を考慮して、呼び出しを行った患者の看護を担当するか否かを決定し、担当する場合は、操作スイッチ8aを操作する。
操作スイッチ8aが操作されると、携帯端末8は、応答信号を無線基地局7、ハンディナースコール主装置6およびナースコール親機1の第2通信インタフェース部21を介して、応答受付部25に出力する。応答受付部25の処理については後述する。
ナースコール親機1を利用した報知動作では、報知実行部23は、呼出受付部22から通知された呼出部屋番号と、呼出患者氏名と、呼出ベッド番号とを含むポップアップを表示パネル1bに表示する。報知実行部23は、ポップアップと共に所定の態様で音声を出力する。これにより、報知実行部23は、ナースコール親機1が設置されたナースセンタに滞在する医療従事者に、患者による呼び出しがあったことを報知する。
ナースコール親機1が設置されたナースセンタに滞在する医療従事者は、自身の状況等を考慮して、呼び出しを行った患者の看護を担当するか否かを決定し、担当する場合は、ハンドセット1aをオフフックする。操作受付部24は、ハンドセット1aがオフフックされた場合、そのことを検出し、応答信号を応答受付部25に出力する。応答受付部25の処理については後述する。
以上、報知実行部23による報知動作について説明した。報知動作は、最先の応答に応じてナースコールシステムが復旧状態となるまでの間、継続して実行される。
応答受付部25は、携帯端末8、または、操作受付部24から応答信号の入力があった場合に、復旧処理部26に、報知動作に対する応答を受け付けたことを通知する。
復旧処理部26は、応答受付部25からの通知に基づいて呼び出しに対する応答を検知し、呼び出しに対する応答を検知したときに、報知実行部23による報知動作を停止すると共に、廊下灯3のLEDを消灯することにより、ナースコールシステムを復旧状態にする。
詳述すると、復旧処理部26は、応答受付部25から、報知動作に対する応答を受け付けたことの通知があった場合、報知実行部23に対して、報知動作の停止を指示する通知を行う。報知実行部23は、当該通知があった場合、携帯端末8での報知動作を停止することを指示する停止信号を、第2通信インタフェース21を介して、ハンディナースコール主装置6に送信することにより、携帯端末8を利用した報知動作を停止する。また、報知実行部23は、ナースコール親機1の表示パネル1bへのポップアップの表示を停止し音声の出力を停止することにより、報知動作を停止する。この結果、報知動作に対する最先の応答に応じて、報知動作が停止する。また、復旧処理部26は、廊下灯3のLEDの消灯を指示する消灯信号を、第1通信インタフェース20を介して、廊下灯3に送信する。このように、本実施形態に係るナースコールシステムは、呼び出しに対する応答があった場合、そのことをトリガとして、システムを復旧状態とする。
ナースコールシステムを復旧状態とした後、復旧処理部26は、読取判定部27に対して、ナースコールシステムを復旧状態としたことを通知する。
読取判定部27は、復旧処理部26によりナースコールシステムが復旧状態にされた後の時間T1以内に、部屋情報記憶部40に呼出部屋番号が記憶された病室に設置された病室側読取装置9において、医療従事者が携行するICタグに記憶されている従事者IDが読み取られたか否かを判定する。以下、読取判定部27の処理について詳述する。
読取判定部27は、復旧処理部26からナースコールシステムを復旧状態としたことの通知があった場合、その時点からの経過時間の計測を開始する。そして、読取判定部27は、経過時間の計測を開始してから時間T1が経過する前に、第1通信インタフェース20を介して、読取信号の入力があったか否かを判定する。読取信号の入力があった場合、読取判定部27は、部屋情報記憶部40にアクセスして部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号を取得し、読取信号に付加された部屋番号の値と、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値とが一致するか否かを判定する。
ここで、報知動作に応じて、呼び出しに対する応答を行った医療従事者は、呼び出しを行った患者が滞在する病室を訪問し、当該患者を看護する必要がある。そして、本実施形態では、医療従事者が呼び出しに対する応答を行った後、呼び出しを行った患者を看護するために当該患者が滞在する病室に入室した際に、携行するICタグを病室側読取装置9にかざして、読み取りを行わせることがルール化されており、そのことが全ての医療従事者に事前に周知されている。これを踏まえ、読取判定部27は、上述した処理を実行することにより、システムが復旧状態にされた後、時間T1以内に、呼び出しを行った患者が滞在する病室においていずれかの医療従事者が携行するICタグに記憶されている従事者IDが読み取られたか否か、換言すれば、いずれかの医療従事者が、呼び出しを行った患者が滞在する病室を訪問したか否かを判定している。
読取判定部27は、時間T1が経過する前に、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値と一致する値の部屋番号が付加された読取信号の入力があった場合、後述する報知再実行指示を報知再実行部28に通知しない。この結果、報知再実行部28による報知動作の再実行は行われない。一方、読取判定部27は、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値と一致する値の部屋番号が付加された読取信号の入力が行われることなく、時間T1が経過した場合、報知動作の再実行を指示する報知再実行指示を報知再実行部28に通知する。
報知再実行部28は、読取判定部27から報知再実行指示の通知があった場合、報知動作を再実行する。報知再実行部28は、報知実行部23が行った報知動作と同様の態様で、報知動作を再実行する。このように、報知再実行部28は、ICタグに記憶された従事者IDの読み取りが時間T1以内に行われなかったと読取判定部27により判定された場合、報知動作を再実行する。
なお、本実施形態では、医療従事者によって呼び出しに対する応答が行われた後、時間T1以内に、呼び出しが行われた病室に設置された病室側読取装置9により、当該応答を行った医療従事者以外の医療従事者が携行するICタグが読み取られた場合、報知動作の再実行は行われない。これは、例えば、当該応答を行った医療従事者が他の医療従事者に口頭などで呼び出しを行った患者への対応を依頼し、当該他の医療従事者が病室を訪問した場合や、当該応答を行った医療従事者以外の医療従事者が廊下にて呼び出しを把握し、病室を訪問した場合などであり、これらの場合は、呼び出しを行った患者が滞在する病室に、時間T1が経過する前に、いずれかの医療従事者が訪問したこととなり、その医療従事者によって患者の看護が行われるからである。
図3は、第1の実施形態に係るナースコール親機1の処理の手順を示すフローチャートである。図3で例示する処理は、ナースコール親機1が稼働している間、随時、実行される。
図3のフローチャートに示すように、呼出受付部22は、ナースコール子機4,5からの呼び出しがあったか否かを判定する(ステップS1)。呼出受付部22は、呼び出しがあるまで、ステップS1の処理を継続して実行する。呼び出しがあった場合(ステップS1:YES)、呼出受付部22は、そのことを検知し、呼出部屋番号を部屋情報記憶部40に記憶する(ステップS2)。次いで、呼出受付部22は、呼出部屋番号、呼出患者ID、呼出患者氏名および呼出ベッド番号を報知実行部23に通知する(ステップS3)。
報知実行部23は、呼出受付部22からの通知に応じて、報知動作の実行を開始する(ステップS4)。報知実行部23により報知動作の実行が開始された後、応答受付部25は、携帯端末8または操作受付部24から応答信号が入力されたか否かを判定する(ステップS5)。応答受付部25は、応答信号の入力があるまで、ステップS5の処理を継続して実行する。
応答信号の入力があった場合(ステップS5:YES)、応答受付部25は、復旧処理部26に、報知動作に対する応答を受け付けたことを通知する(ステップS6)。復旧処理部26は、応答受付部25からの通知に応じて、ナースコールシステムを復旧状態にする(ステップS7)。次いで、復旧処理部26は、読取判定部27に対して、ナースコールシステムを復旧状態としたことを通知する(ステップS8)。
読取判定部27は、復旧処理部26からの通知に応じて、経過時間の計測を開始する(ステップS9)。次いで、読取判定部27は、読取信号の入力があったか否かを判定しつつ(ステップS10)、経過時間の計測を開始してから時間T1が経過したか否かを判定する(ステップS11)。
時間T1が経過する前に、読取信号の入力があった場合(ステップS10:YES)、読取判定部27は、部屋情報記憶部40にアクセスして部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号を取得し(ステップS12)、読取信号に付加された部屋番号の値と、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値とが一致するか否かを判定する(ステップS13)。
値が一致しない場合(ステップS13:NO)、読取判定部27は、処理手順をステップS11に移行する。値が一致する場合(ステップS13:YES)、読取判定部27は、報知再実行指示を報知再実行部28に通知することなく処理を終了する。
一方、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値と一致する値の部屋番号が付加された読取信号の入力が行われることなく、時間T1が経過した場合(ステップS11:YES)、読取判定部27は、報知再実行指示を報知再実行部28に通知する(ステップS14)。報知再実行部28は、報知再実行指示の通知に応じて、報知動作を再実行する(ステップS15)。
以上の処理が行われた結果、報知動作を停止してシステムを復旧状態にした後、時間T1以内に、呼び出しが行われた病室に設置された病室側読取装置9において、医療従事者が携行するICタグに記憶されている従事者IDが読み取られなかった場合、報知動作が再実行される。
以上のように、本実施形態に係るナースコールシステムは、ナースコール子機4,5からの呼び出しに応じて報知動作を行った後、呼び出しに対する応答を検知したときに、報知動作を停止してシステムを復旧状態にする。その後、時間T1以内に、呼び出しが行われた病室に設置された病室側読取装置9において、医療従事者が携行するICタグに記憶されている従事者IDが読み取られなかった場合に、報知動作を再実行する。このような構成のため、ナースコール子機4,5からの呼び出しに対して医療従事者が応答を行うことによって復旧状態とされた後、その呼び出しが行われた病室に医療従事者が行かなければ、当該病室に設置された病室側読取装置9において時間T1以内に従事者IDの読み取りが行われず、報知動作が再度実行される。医療従事者は、この報知動作の再実行により、呼び出しが行われた病室に行くことが促される。これにより、呼び出しが行われた病室へ医療従事者が行くことを忘れることが抑制される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図4は、第2の実施形態によるナースコールシステムの全体構成例を示す図である。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、第2の実施形態に係るナースコールシステムは、ナースコール親機1に代えてナースコール親機1Aを備えている点、病室側読取装置9に代えて病室側読取装置9Aを備えている点、および、ナースコール親機1Aの近傍に親機側読取装置10(特許請求の範囲の「読取装置」に相当)が設けられている点で、第1の実施形態に係るナースコールシステムと構成が異なっている。
本実施形態に係る病室側読取装置9Aは、医療従事者が携行するICタグから従事者IDを読み取った場合、読み取った従事者IDを含む読取信号を廊下灯3に出力する。廊下灯3は、第1の実施形態と同様、病室側読取装置9Aから読取信号が入力された場合、部屋番号を付加してナースコール親機1Aに送信する。
本実施形態に係る親機側読取装置10は、病室側読取装置9Aと同様、近接したICタグと所定の近距離無線通信規格に従って通信し、ICタグから従事者IDを読み取る機能を有する。親機側読取装置10は、ICタグから従事者IDを読み取った場合、読み取った従事者IDを含む読取信号を読取情報取得部30(後述)に出力する。本実施形態では、親機側読取装置10は、医療従事者がハンドセット1aをオフフックするためにナースコール親機1Aの筐体に近づき、ハンドセット1aのオフフックが可能な状態となったときに、その医療従事者が携行するICタグが、親機側読取装置10により読み取られるような位置に設けられる。なお、親機側読取装置10をこのような位置に設けず、医療従事者がハンドセット1aをオフフックすることにより呼び出しに応答した場合に、自身が携行するICタグを親機側読取装置10にかざして、ICタグの読み取りを行わせるようにルール化してもよい。
図5は、本実施形態に係るナースコール親機1Aの機能構成例を示すブロック図である。図5と図2との比較で明らかなとおり、本実施形態に係るナースコール親機1Aは、機能構成として、応答受付部25に代えて応答受付部25Aを備えている点、復旧処理部26に代えて復旧処理部26Aを備えている点、読取判定部27に代えて読取判定部27Aを備えている点、読取情報取得部30を備えている点で、第1の実施形態に係るナースコール親機1と異なっている。また、本実施形態に係るナースコール親機1Aは、記憶媒体として従事者情報記憶部44を備えている点で、第1の実施形態に係るナースコール親機1と機能構成が異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心として本実施形態に係るナースコール親機1Aの機能ブロックの機能について説明する。
本実施形態に係るナースコール親機1Aでは、第1の実施形態と同様、患者からの呼び出しに応じて、報知実行部23により報知動作が行われる。報知動作に応じて携帯端末8による応答(医療従事者による操作スイッチ8aの操作)が行われた場合、携帯端末8は、携帯端末IDを含む応答信号を、無線基地局7、ハンディナースコール主装置6およびナースコール親機1の第2通信インタフェース部21を介して、応答受付部25Aに出力する。
応答受付部25Aは、携帯端末8から応答信号の入力があった場合、応答信号に含まれる携帯端末IDを取得する。次いで、応答受付部25Aは、連絡先記憶部43のデータベースを参照し、取得した携帯端末IDに基づいて、携帯端末8を携行する医療従事者(=呼び出しに対する応答を行った医療従事者)の従事者IDを取得する。次いで、応答受付部25Aは、取得した従事者IDを従事者情報記憶部44に記憶する。この結果、従事者情報記憶部44には、呼び出しに対する応答を行った医療従事者の従事者IDが記憶された状態となる。次いで、応答受付部25Aは、報知動作に対する応答を受け付けたことを、復旧処理部26Aに対して通知する。
一方、報知動作に応じて、ハンドセット1aがオフフックされることによって呼び出しに対する応答が行われた場合、ナースコール親機1Aは、以下の処理を実行する。すなわち、この場合、ハンドセット1aがオフフックされたタイミングに近いタイミングで、応答を行った医療従事者のICタグに記憶された従事者IDが親機側読取装置10により読み取られ、読取情報取得部30に出力される。読取情報取得部30は、従事者IDが入力された場合、従事者IDを応答受付部25Aに出力する。また、操作受付部24は、ハンドセット1aがオフフックされた場合、そのことを検出し、応答信号を応答受付部25Aに出力する。
応答受付部25Aは、操作受付部24から応答信号の入力があった場合、応答信号の入力のタイミングに最も近いタイミング(応答信号の入力のタイミングよりも時間的に前でも後ろでもよい)で読取情報取得部30から入力された従事者IDを取得する。ここで応答受付部25Aが取得した従事者IDは、ハンドセット1aをオフフックした医療従事者の従事者IDである。次いで、応答受付部25Aは、取得した従事者IDを従事者情報記憶部44に記憶する。この結果、従事者情報記憶部44には、呼び出しに対する応答を行った医療従事者の従事者IDが記憶された状態となる。次いで、応答受付部25Aは、報知動作に対する応答を受け付けたことを、復旧処理部26Aに対して通知する。
以下、従事者情報記憶部44に記憶された従事者IDを「応答従事者ID」という。
復旧処理部26Aは、応答受付部25Aからの通知に基づいて呼び出しに対する応答を検知し、呼び出しに対する応答を検知したときに、ナースコールシステムを復旧状態にする。次いで、復旧処理部26Aは、読取判定部27Aに対して、ナースコールシステムを復旧状態としたことを通知する。
読取判定部27Aは、復旧処理部26Aによりシステムが復旧状態にされた後の時間T1以内に、部屋情報記憶部40に呼出部屋番号が記憶された病室に設置された病室側読取装置9Aにおいて、従事者情報記憶部44に記憶された応答従事者IDと同じ従事者IDが読み取られたか否かを判定する。
詳述すると、読取判定部27Aは、復旧処理部26Aからナースコールシステムを復旧状態としたことの通知があった場合、その時点からの経過時間の計測を開始する。そして、読取判定部27Aは、経過時間の計測を開始してから時間T1が経過する前に、第1通信インタフェース20を介して、読取信号の入力があったか否かを判定する。読取信号の入力があった場合、読取判定部27Aは、部屋情報記憶部40にアクセスして部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号を取得すると共に、従事者情報記憶部44にアクセスして従事者情報記憶部44に記憶された応答従事者IDを取得する。そして、読取判定部27Aは、「読取信号に付加された部屋番号の値と、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値とが一致し」、かつ、「読取信号に含まれる従事者IDの値と、従事者情報記憶部44に記憶された応答従事者IDの値とが一致する」か否かを判定する。
読取判定部27Aは、上述した処理を実行することにより、システムが復旧状態にされた後、時間T1以内に、「呼び出しを行った患者が滞在する病室において、呼び出しに対する応答を行った医療従事者が携行するICタグに記憶されている従事者IDが読み取られたか否か」、換言すれば、「呼び出しに対する応答を行った医療従事者が、呼び出しを行った患者が滞在する病室を訪問したか否か」を判定している。
読取判定部27Aは、時間T1が経過する前に、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値と一致する値の部屋番号が付加され、かつ、従事者情報記憶部44に記憶された応答従事者IDの値と一致する値の従事者IDを含む読取信号の入力があった場合、報知再実行指示を報知再実行部28に通知しない。この結果、報知再実行部28による報知動作の再実行は行われない。一方、読取判定部27Aは、上述した読取信号の入力が行われることなく、時間T1が経過した場合、報知動作の再実行を指示する報知再実行指示を報知再実行部28に通知する。
報知再実行部28は、読取判定部27Aから報知再実行指示の通知があった場合、報知動作を再実行する。
図6は、第2の実施形態に係るナースコール親機1Aの処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同様の処理が行われるステップについては、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。ただし、図3のフローチャートにおいて処理の主体が応答受付部25だったステップについては、図6のフローチャートでは、処理の主体は応答受付部25Aとなり、復旧処理部26だったステップについては、復旧処理部26Aとなり、読取判定部27だったステップについては、読取判定部27Aとなる。
図6のフローチャートに示すように、応答受付部25Aは、ステップS5の処理と、ステップS6の処理との間で、ステップSA1の処理を実行する。ステップSA1において、応答受付部25Aは、応答従事者IDを従事者情報記憶部44に記憶する。
また、読取判定部27Aは、ステップS12の処理と、ステップS13’の処理との間で、ステップSA2の処理を実行する。ステップSA2において、読取判定部27Aは、従事者情報記憶部44に記憶された応答従事者IDを取得する。
また、読取判定部27Aは、ステップS13の処理に代えて、ステップS13’の処理を実行する。ステップS13’において、読取判定部27Aは、読取信号に付加された部屋番号の値と、部屋情報記憶部40に記憶された呼出部屋番号の値とが一致し、かつ、読取信号に含まれる従事者IDの値と、従事者情報記憶部44に記憶された応答従事者IDの値が一致するか否かを判定する。読取判定部27Aは、両方の値が一致する場合は、処理を終了し、そうではない場合は、処理手順をステップS11に移行する。
以上の処理が行われた結果、報知動作に応じて応答が行われた場合において、当該応答を行った医療従事者が、ナースコールシステムが復旧状態となった後の時間T1以内に、呼び出しを行った患者が滞在する病室を訪問しなかった場合、報知動作が再実行される。応答を行った医療従事者は、この報知動作の再実行により、呼び出しが行われた病室に行くことが促される。これにより、呼び出しが行われた病室へ、応答を行った医療従事者が行くことを忘れることが抑制される。
なお、上記第1および第2の実施形態では、読取装置としてICタグを読み取る装置(病室側読取装置9、9A、親機側読取装置10)を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、読取装置として、バーコードや2次元コードなどのコードリーダ、NFC(Near field communication)リーダ、Wi−Fi(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)などの無線読取装置を用いてもよい。また被読取装置についても、ICタグに限らず、バーコードや2次元コードなどのコードを印刷した記録媒体、コード等の情報を画面表示させたり、従事者IDを無線送信したりする機能を備えたスマートフォンやタブレットなどの携帯端末などを用いてもよい。
また、上記第1および第2の実施形態では、読取装置として各病室の内部の入口付近に設けられる病室側読取装置9、9Aを用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、多床室(ベッドが複数設置された部屋)である病室の各ベッド付近に読取装置を各々設置するようにし、各ベッド近傍の読取装置を識別可能にしても良い。これにより、病室に入室しただけの医療従事者や、呼び出しを行っていない患者の看護を行った医療従事者が、呼び出しに対応した医療従事者から除外されるので、医療従事者が呼び出しを行った患者に対応した場合にのみ報知動作の再実行が行われなくなり、報知動作の再実行の精度を
向上することができる。
その他、上記第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
8 携帯端末
9、9A 病室側読取装置(読取装置)
10 親機側読取装置(読取装置)
23 報知実行部
26、26A 復旧処理部
27、27A 読取判定部
28 報知再実行部
40 部屋情報記憶部
44 従事者情報記憶部

Claims (3)

  1. ナースコール子機からの呼び出しを検知したときに、報知動作を行う報知実行部と、
    上記呼び出しを行ったナースコール子機がある部屋を特定する部屋識別情報を記憶する部屋情報記憶部と、
    上記呼び出しに対する応答を検知したときに、上記報知動作を停止してシステムを復旧状態にする復旧処理部と、
    上記復旧処理部によりシステムが復旧状態にされた後の所定時間以内に、上記部屋情報記憶部に上記部屋識別情報が記憶された部屋に設置された読取装置において、医療従事者が携行する被読取装置に記憶されている従事者識別情報が読み取られたか否かを判定する読取判定部と、
    上記従事者識別情報の読み取りが上記所定時間以内に行われなかったと上記読取判定部により判定された場合、上記報知動作を再実行する報知再実行部とを備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  2. 上記医療従事者が携行する携帯端末において上記呼び出しに対する応答が行われた場合に、当該携帯端末を使用する医療従事者の従事者識別情報を記憶する従事者情報記憶部を更に備え、
    上記読取判定部は、上記復旧処理部によりシステムが復旧状態にされた後の所定時間以内に、上記部屋情報記憶部に上記部屋識別情報が記憶された部屋に設置された読取装置において、上記従事者情報記憶部に記憶された従事者識別情報と同じ従事者識別情報が読み取られたか否かを判定し、
    上記報知再実行部は、上記従事者情報記憶部に記憶された従事者識別情報と同じ従事者識別情報の読み取りが上記所定時間以内に行われなかったと上記読取判定部により判定された場合に、上記報知動作を再実行することを特徴とする請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. ナースコール親機において上記呼び出しに対する応答が行われた場合に、上記ナースコール親機の近傍に設置された読取装置において上記被読取装置から読み取られた上記医療従事者の従事者識別情報を記憶する従事者情報記憶部を更に備え、
    上記読取判定部は、上記復旧処理部によりシステムが復旧状態にされた後の所定時間以内に、上記部屋情報記憶部に上記部屋識別情報が記憶された部屋に設置された読取装置において、上記従事者情報記憶部に記憶された従事者識別情報と同じ従事者識別情報が読み取られたか否かを判定し、
    上記報知再実行部は、上記従事者情報記憶部に記憶された従事者識別情報と同じ従事者識別情報の読み取りが上記所定時間以内に行われなかったと上記読取判定部により判定された場合に、上記報知動作を再実行することを特徴とする請求項1に記載のナースコールシステム。
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