JP5047555B2 - 大気中の不純物除去システム - Google Patents

大気中の不純物除去システム Download PDF

Info

Publication number
JP5047555B2
JP5047555B2 JP2006201874A JP2006201874A JP5047555B2 JP 5047555 B2 JP5047555 B2 JP 5047555B2 JP 2006201874 A JP2006201874 A JP 2006201874A JP 2006201874 A JP2006201874 A JP 2006201874A JP 5047555 B2 JP5047555 B2 JP 5047555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorption filter
flow path
atmosphere
channel
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006201874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008023497A (ja
Inventor
信彦 中垣
安成 荒井
明司 森田
剛 浅井
広志 有澤
豊一 梅花
真 上野
潤治 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2006201874A priority Critical patent/JP5047555B2/ja
Publication of JP2008023497A publication Critical patent/JP2008023497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5047555B2 publication Critical patent/JP5047555B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、大気中の不純物除去システムに関する。
燃料電池は、カソード極(陽極)に酸素が供給され、アノード極(陰極)に燃料である水素が供給されて水素の酸化還元反応により発電する。一般に、カソードに供給される酸素は大気として供給されるが、大気中には燃料電池の発電を阻害する不純物が含有されていることがあるため、一般に、フィルタ等により不純物が取り除かれた大気が供給される。大気中の不純物を除去するシステムとしては、例えば、特許文献1には、微粒子フィルタと、化学汚染物質用フィルタとの2つのフィルタを通過させることにより不純物を取り除く汚染管理システムが開示されている。この汚染管理システムによれば、微粒子フィルタによりゴミ、スモッグ、煙等の微粒子状の不純物を取り除き、化学汚染物質用フィルタで硫黄化合物や一酸化炭素等の不純物ガスを取り除くことができる。
また、引用文献2には、燃料電池に供給する大気から不要な二酸化炭素をフィルタで除去することにより必要な酸素の濃度を高めて供給する燃料電池システムが開示されている。この燃料電池システムに備えられているフィルタは、流路方向に複数の室に分割されており、複数のうちのいずれかの室に加熱されていない大気を通過させることにより不要な二酸化炭素を吸着することができる。同時に、他の室には加熱した大気を流すことにより既にその室に吸着されている二酸化炭素を脱離してフィルタを再生することができる。
特表2005−502988号公報 特開2001−70736号公報
ところで、燃料電池の発電に悪影響を及ぼす不純物ガスの種類は限られたものであり、それらのガス種でも一定以上の濃度でなければ悪影響を及ぼさない。一般的な都市環境下では大気中にこれらのガス種が燃料電池の発電に悪影響を及ぼす一定以上の濃度で存在することは稀である。しかしながら、上記特許文献1に記載の汚染管理システムでは、常に微粒子フィルタと、化学汚染物質用フィルタとの両方に大気が通気される。したがって、化学汚染物質用フィルタでは、大気中に含まれる不純物ガスの濃度に関わらず、システム運転中は常に不純物ガスを吸着する。すなわち、不純物ガスの濃度が一定より低く、燃料電池の発電に悪影響を及ぼさない場合であっても化学汚染物質用フィルタが使用されるため、消耗が早くなり寿命が短くなる。したがって、化学汚染物質用フィルタは、交換頻度が多くなったり、あるいは、交換頻度を少なくするために吸着材を多量に充填しなければならなかった。
一方、上記特許文献2の燃料電池システムのフィルタは、システム運転中に吸着に使用していない室を再生することができるため、取り外さずに再生可能であり、取り外して再生するフィルタに比べてフィルタの交換頻度は少ない。しかしながら、このフィルタは上記特許文献1の化学汚染物質用フィルタ同様に不純物ガス濃度に関わらずシステム運転中は常に不純物ガスが吸着し、常に吸着と再生を繰り返すためにダメージを受けやすく、寿命が十分に長いとは言い難い。また、フィルタを再生するための専用のヒーター設備とエネルギーを要する。
而して、本発明が解決しようとする課題は、吸入した大気の不純物の濃度が予め設定した所定値を超えているときのみフィルタに大気を通気して不純物を取り除くことによりフィルタの消耗を遅らせることにある。
更に、本発明は上記課題に加えて、フィルタを取り外さずに再生可能とすることによりフィルタの交換頻度を低減することにある。
上記課題を達成するために、大気中の不純物除去システムは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、吸入した大気に含まれる不純物を吸着除去する大気中の不純物除去システムであって、吸入した大気中の不純物の濃度を測定する濃度検出手段と、吸入した大気中に含まれる不純物を吸着除去する吸着フィルタと、前記濃度検出手段、前記吸着フィルタを流路に大気吸入側から順に配置した主流路と、該主流路における吸着フィルタを迂回するバイパス流路と、前記濃度検出手段による不純物の濃度に基づき前記主流路又は前記バイパス流路のいずれかを選択する流路切替手段と、を備え、該流路切替手段による切替は、吸入した大気の不純物の濃度が予め設定した所定値を超えているときには前記主流路を選択する切替状態とし、前記所定値以下のときには前記主流路を吸着フィルタ位置よりも上流側位置で閉じることによって前記バイパス流路を選択する切替状態として大気を通過させ、前記主流路は燃料電池のカソード極に接続されていることを特徴とする大気中の不純物除去システムである。
この第1の発明の大気中の不純物除去システムによれば、吸入した大気中の不純物の濃度を濃度検出手段で測定し、吸入した不純物の濃度が予め設定した所定値を超えている場合にのみ主流路を選択して吸着フィルタを経由させ大気中の不純物を取り除き、所定値以下であるときは吸着フィルタを経由しないバイパス流路を選択することによって、吸着フィルタの消耗を遅らせることができる。さらに、上記の作用が顕著に発揮されることにより、車両等の限られたスペースに対して燃料電池を搭載する場合にも容易に対応することができる。
次に、第2の発明は、上記第1の発明の大気中の不純物除去システムであって、前記主流路における吸着フィルタの下流側の流路には大気強制送給手段が配置されており、吸入した大気を前記大気強制送給手段から前記吸着フィルタを循環させて大気に排出する第1の吸着フィルタ再生流路が前記主流路と前記バイパス流路に組み込まれて形成されており、該第1の吸着フィルタ再生流路の選択切替は前記流路切替手段によって可能とされており、該流路切替手段による前記第1の吸着フィルタ再生流路への切替は、吸入した大気の不純物の濃度が前記所定値以下の時に可能とされていることを特徴とする大気中の不純物除去システムである。
この第2の発明の大気中の不純物除去システムによれば、吸入した大気の不純物の濃度が所定値以下の時に第1の吸着フィルタ再生流路へ大気を送給することにより、吸着フィルタを取り外さずに再生可能とし、吸着フィルタの交換頻度を低減することができる。
次に、第3の発明は、上記第1の発明の大気中の不純物除去システムであって、前記燃料電池のカソード極に供給された大気の一部が前記吸着フィルタを循環して大気に排出する第2の吸着フィルタ再生流路が前記第1の吸着フィルタ再生流路とは別に独立して又前記第1の吸着フィルタ再生流路と共に前記主流路と前記バイパス流路に組み込まれて形成されており、前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路の選択切替は前記流路切替手段によって可能とされており、該流路切替手段による前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路への切替は、吸入した大気の不純物濃度が前記所定値以下の時に可能とされていることを特徴とする大気中の不純物除去システムである。
この第3の発明の大気中の不純物除去システムによれば、上記第1の発明の作用に加えて、第2の吸着フィルタ再生流路を用いれば、燃料電池のカソード極へ大気を供給すると同時に吸着フィルタを再生することができる。
次に、第4の発明は、上記第2又は第3の発明の大気中の不純物除去システムであって、前記濃度検出手段の検出結果に基づいて前記吸着フィルタの不純物吸着量を算出し、該不純物吸着量に基づいて前記流路切替手段が前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路を選択することを特徴とする大気中の不純物除去システムである。
この第4の発明の大気中の不純物除去システムによれば、濃度検出手段の検出結果に基づいて算出された吸着フィルタの不純物吸着量に基づいて吸着フィルタが再生されるため、吸着フィルタの吸着能が飽和する前に確実に吸着フィルタを再生することができる。
次に、第5の発明は、上記第2から第4のうちいずれかの不純物除去システムであって、前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路が選択された状態では前記吸着フィルタに送給される大気は前記大気強制送給手段で加熱されていることを特徴とする大気中の不純物除去システムである。
この第5の発明の大気中の不純物除去システムによれば、加熱された大気により吸着フィルタが再生されるため、より効率よく再生することができる。また、大気強制送給手段で加熱された大気により吸着フィルタを再生するため、吸着フィルタを再生することのみを目的として大気を加熱する装置を設ける必要がない。
先ず、第1の発明によれば、吸着フィルタの消耗を遅らせることができる。また、車両等の限られたスペースに対して燃料電池を搭載する場合にも容易に対応することができる。
次に、第2の発明によれば、吸着フィルタを取り外さずに再生可能とし、吸着フィルタの交換頻度を低減することができる。
次に、第3の発明によれば、燃料電池のカソード極へ大気を供給すると同時に吸着フィルタを再生することができる。
次に、第4の発明によれば、吸着フィルタの吸着能が飽和する前に確実に吸着フィルタを再生することができる。
次に、第5の発明によれば、大気強制送給手段で加熱された大気により吸着フィルタを再生するため、吸着フィルタを再生することのみを目的として大気を加熱する装置を設けることなく、効率よく吸着フィルタを再生することができる。
本発明の大気中の不純物除去システムは、吸入した大気に含まれる不純物を吸着フィルタにより吸着除去し、大気を利用して何らかの機能あるいは作用を発揮するもの(以下、本明細書では大気利用手段と言う。)に対して大気を供給することができる。本発明の不純物とは、大気中に混入していることにより大気利用手段の機能や作用に悪影響を及ぼすもののことである。本発明の不純物除去システムは、吸入した大気の不純物の濃度を測定し、その不純物の濃度が予め設定した所定値を超えている時にのみ、大気を吸着フィルタに通すことを特徴とする。この「所定値」は、例えば、その不純物が大気中に混入していることにより大気利用手段の機能や作用に悪影響を及ぼす濃度に対応して設定することができる。すなわち、大気利用手段に供給すべき大気として許容されるレベルに対応して設定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、具体的な実施形態を挙げ、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
先ず、第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態の不純物除去システム10を模式的に示した図であり、(A)〜(C)はそれぞれ異なる流路を選択した状態を示している。
図1(A)に示すように、第1の実施形態の不純物除去システム10は、ガス濃度センサ18と、除塵フィルタ14と、ガス吸着フィルタ15と、コンプレッサ16と、大気利用手段17とを備え、それらが互いに配管で接続されており、これらを順に経由する主流路11が設定されている。主流路11には切替弁19a,19bが設けられており、図1(B)に示すように主流路11においてガス吸着フィルタ15を迂回するバイパス流路12へ切り替え可能に構成されている。先ず以下にこれらの各構成要素について説明する。
ガス濃度センサ18は、大気中のガス状の不純物(以下、本明細書では不純物ガスと言う。)の濃度を測定することができる。切替弁19a,19bは、ガス濃度センサ18と電気的に接続されており、ガス濃度センサ18による不純物ガスの濃度の測定結果に対応して向きを変えることにより大気の流路を切り替えることができる。このガス濃度センサ18が本発明の濃度検出手段に相当し、切替弁19a,19bが本発明の流路切替手段に相当する。
除塵フィルタ14は、大気中に含まれる粉塵等の微粒子状の不純物を取り除くことができるフィルタであり、必要に応じて設けられる。
ガス吸着フィルタ15は、大気に含まれる不純物ガスを吸着して取り除くことができる。このガス吸着フィルタ15では、吸着材として主に活性炭が用いられており、常温の大気状態では不純物ガスの濃度が高いほど不純物ガスを吸着しやすく脱離しにくい。逆に不純物ガス濃度が低いほど不純物ガスを脱離しやすい。つまり、吸着と脱離のバランスが通過する大気の不純物ガスの濃度によって変化する。本明細書においては、脱離に比べて吸着が有利な状態について単に「吸着」といい、吸着に比べて脱離が有利な状態を単に「脱離」という。このガス吸着フィルタ15は、大気中の不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されないレベルのときには不純物ガスを吸着し、許容されるレベルのときには不純物ガスを脱離するように作成されているが、加熱された大気を通気させればより脱離しやすい。このガス吸着フィルタ15は、吸着した不純物ガスを脱離させて再生することができる。このガス吸着フィルタ15が本発明の吸着フィルタに相当する。
コンプレッサ16は、吸入口16aから吸入した大気を圧縮して吐出するが、大気利用手段17へ供給する供給口16bと、ガス吸着フィルタ15へ送給する排出口16cとの2箇所において吐出可能となっている。供給口16bと排出口16cは、それぞれ弁によって開閉可能となっている。このコンプレッサ16が本発明の大気強制送給手段に相当する。
大気利用手段17は、供給される大気を利用して何らかの機能あるいは作用を発揮するものであれば特に限定されない。
不純物除去システム10は、基本的動作として上流(吸気口20)で吸入した大気を清浄な空気としてコンプレッサ16から下流の大気利用手段17に供給することができる。以下、この基本的動作を単に供給動作とよぶ。なお、ここで言う清浄な空気とは、吸入した大気の不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されるレベルである大気であることを示している。以下、供給動作について説明する。
供給動作では、吸気口20から吸入した大気の不純物ガスの濃度を測定し、その測定結果に基づいて流路が選択され、切替弁19a,19bの向きが変わることにより流路が設定される。
図1(A)は、吸入した不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されるレベルを超えている場合の大気の流路を示している。この場合、大気は、図1(A)中に矢印11a、矢印11c及び矢印11bで示される主流路11を選択する。まず、矢印11aで示されるように、吸気口20で大気を吸入してガス濃度センサ18によりガス濃度が測定されると、その測定結果に基づいて直ちに切替弁19a,19bが作動して大気の流路が変更される。大気は、除塵フィルタ14により微粒子状の不純物が取り除かれ、矢印11cで示されるようにガス吸着フィルタ15を経由してコンプレッサ16へ送られる。このとき大気はガス吸着フィルタ15を通過することにより不純物ガスがほぼ取り除かれ、清浄な空気としてコンプレッサ16へ送られる。コンプレッサ16に送られた清浄な空気は、矢印11bで示すように供給口16bから大気利用手段17へ供給される。
図1(B)は、吸入した不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されるレベルである場合の大気の流路を示している。この場合大気は図1(A)に示される主流路11においてガス吸着フィルタ15を迂回するバイパス流路12を選択する。その結果、図1(B)に示す矢印11a、矢印12(バイパス流路)、矢印11bを経由することとなる。矢印11aで示すように、吸気口20で大気を吸入してガス濃度センサ18により不純物ガスの濃度が測定されると、その測定結果に基づいて直ちに切替弁19a,19bが作動して大気の流路が変更される。除塵フィルタ14により微粒子状の不純物が取り除かれた大気は、清浄な空気としてバイパス流路12を経由し、ガス吸着フィルタ15を迂回してそのままコンプレッサ16に送られ、大気利用手段17へ供給される。
不純物除去システム10は、清浄な空気を大気利用手段17へ供給しないときにガス吸着フィルタ15に清浄な空気を通過させることによりガス吸着フィルタ15を再生させることができる。以下、このガス吸着フィルタ15を再生させる動作を再生動作とよぶ。以下、再生動作について説明する。
図1(C)は、ガス吸着フィルタ15を再生する際の大気の流路を示している。
不純物除去システム10は、再生動作においても吸気口20から大気を吸入し(矢印11a)、吸入した不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されるレベルである場合に除塵フィルタ14で微粒子状の不純物が取り除かれ、バイパス流路12を経由して清浄な空気としてコンプレッサ16に送る。再生動作では、コンプレッサ16の排出口16cから清浄な空気を吐出して矢印13aで示すようにガス吸着フィルタ15に送給する。ガス吸着フィルタ15を清浄な空気が通過することによりガス吸着フィルタ15から不純物ガスが脱離し、矢印13bで示すように、ガス吸着フィルタ15から脱離した不純物ガスを含む大気として排気口22から排出される。このとき、この不純物除去システム10では、大気強制送給手段としてコンプレッサ16を用いているため、コンプレッサ16で大気が圧縮されて100〜200℃程度に加熱されてガス吸着フィルタ15に送られる。ガス吸着フィルタ15に加熱された清浄な空気が送給されることにより不純物ガスの脱離がより促進され、効率よくガス吸着フィルタ15を再生することができる。図1(C)中に矢印13a、13bで示される流路13が本発明の第1の吸着フィルタ再生流路に相当する。
以上の構成の不純物除去システム10は、以下の作用効果を奏する。
先ず供給動作では、ガス濃度センサ18で吸入した大気中の不純物ガスの濃度を測定し、吸入した不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されるレベルを超えている場合にのみガス吸着フィルタ15を経由させ大気中の不純物ガスを取り除き、許容されるレベルの場合にはガス吸着フィルタ15を迂回する。したがって、ガス吸着フィルタ15の消耗を遅らせることができる。また、供給動作においては吸入した不純物ガスの濃度が大気利用手段17に供給すべき大気として許容されるレベルの大気はガス吸着フィルタ15に送給されないから、ガス吸着フィルタ15から不純物ガスが脱離して大気利用手段17に流れ込むのを防ぐことができる。したがって、大気利用手段17に対して常に清浄な空気を供給することができる。
次に再生動作では、ガス吸着フィルタ15を取り外さずに効率よく再生可能とすることによりガス吸着フィルタ15の交換頻度が低減される。また、大気強制送給手段であるコンプレッサ16で清浄な空気が加熱されるため、ガス吸着フィルタ15を再生することのみを目的とした大気を加熱する装置を設けることなく、ガス吸着フィルタ15を効率よく再生することができる。
なお、不純物除去システム10は、ガス濃度センサ18の測定値と吸入した大気量からガス吸着フィルタ15に吸着した不純物ガス吸着量を算出し、その算出結果に基づいて再生動作が開始されるように構成するとより好ましい。それにより、ガス吸着フィルタ15の吸着能が飽和する前にガス吸着フィルタ15を再生することができる。算出した不純物ガス吸着量に基づいてアラームを発するように構成してもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、第2の実施形態の不純物除去システム30を模式的に示した図である。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態における大気利用手段17として燃料電池29のカソード極27を適応した実施形態である。第1の実施形態から変更を要しない部分については同じ符号を用い、詳細な説明は省略する。
この燃料電池29は、カソード極27に酸素が供給され、アノード極28に燃料である水素が供給されて水素の酸化還元反応により発電する一般的な発電形式の燃料電池である。カソード極27に供給される酸素は大気として供給されるため、このカソード極27を本発明の大気利用手段として用いることができる。
大気利用手段として燃料電池29のカソード極27を用いた場合、不純物ガスとしては、具体的には、温泉地等に存在する硫黄系ガス(SO2、H2S)や、排気ガス等に含まれるNOX、SOX等があげられる。不純物ガスの種類によって異なるが、これらの不純物ガスは0.1ppm以下であれば燃料電池29の発電にほとんど悪影響をおよぼさず、一般に許容されるレベルである。
この第2の実施形態の不純物除去システム30は、供給動作および再生動作の際の流路は第1の実施形態の不純物除去システム10と同様であるから詳細な説明は省略する。なお、図2では、不純物除去システム30の大気の流路として、矢印11a、12、11bが示されており、これは、吸入した不純物ガスの濃度がカソード極27に供給すべき大気として許容されるレベルである場合に大気がバイパス流路12を経由してカソード極27へ供給される流路が示されている。図2では図示しないが、第1の実施形態の不純物除去システム10と同様に、図1(A)に示される主流路11を選択することもでき、同様に図1(C)に示される第1の吸着フィルタ再生流路13に切り替えることもできる。したがって、この不純物除去システム30は供給動作と再生動作について第1の実施形態の不純物除去システム10と同様の作用効果を奏する。
この不純物除去システム30においては、燃料電池29の発電を制御するためのコンピュータ26が設けられている。このコンピュータ26は、燃料電池29の発電を制御するのみでなく、切替弁19a、19bやコンプレッサ16の制御、ガス濃度センサ18により測定された不純物ガス濃度や吸気口20からの大気の吸気量等の情報の記録、演算、または通信等が可能となっており、不純物除去システム30の供給動作および再生動作を制御することができる。
この不純物除去システム30は、コンピュータ26によりあらかじめプログラムされた再生条件で切替弁19a、19bの向きを変えて第1の吸着フィルタ再生流路13に切り替えることにより、ガス吸着フィルタ15の再生を行うことができる。あらかじめプログラムする再生条件としては、例えば以下のa〜dが挙げられる。
再生条件
a)吸入した大気の不純物ガス濃度と、吸入した大気の量とから算出したガス吸着フィルタ15に吸着した不純物ガス量が一定量を超えたとき。
b)ガス吸着フィルタ15への通気時間が一定時間を越えたとき。
c)燃料電池29が発電を停止したとき。
d)不純物除去システム30起動直後で燃料電池29の発電開始前のウォームアップ時。
このコンピュータ26は、燃料電池29の発電の制御機能と、不純物除去システム30の供給動作および再生動作の制御機能とを合わせ持つものとして備えられているが、不純物除去システム30の供給動作および再生動作を制御するコンピュータを燃料電池29の発電を制御するコンピュータとは別に独立して設けてもよい。
このような不純物除去システム30は、例えば燃料電池自動車等の車両に適応することができる。車両は走行することにより外部環境が変化して吸入する大気中に含まれる不純物ガスの濃度が変化しやすい。そのため、吸入した大気の不純物ガスの濃度が許容レベルを超えている場合にのみ主流路11(図1(A))を選択してガス吸着フィルタ15が無駄に消耗されるのを防ぐことができるという不純物除去システム30の作用効果がより顕著に発揮される。また、ガス吸着フィルタ15が無駄に消耗されることがなく、しかも取り外さずに再生可能であることから、より少ない吸着材で構成されていても一定の寿命を保証することが可能となる。したがって、この不純物除去システム30は、車両のような限られたスペースに対して搭載するのに適していると言える。
この不純物除去システム30を車両に適応した場合、あらかじめコンピュータ26にプログラムする再生条件としては、上記の再生条件a〜dに加えて、例えば以下のe〜hが挙げられる。
再生条件
e)主流路11が選択されたときの大気中の不純物ガス濃度と、主流路11が選択されたときの走行距離と、の積より求めたガス吸着フィルタ15の吸着量の概算値が一定の値を超えたとき。
f)主流路11が選択されている状態での走行距離が一定の値を超えたとき。
g)火山が近い、あるいはトンネルが近いなどの地図情報から外部環境の不純物ガス濃度の増加あるいは減少が予想される場合。
h)一般環境大気測定局、自動車排出ガス測定局等の気象情報により外部環境の不純物ガス濃度の増加あるいは減少が予想されるあるいは確認される場合。
[第3の実施形態]
次に、大気利用手段として燃料電池のカソード極を用いる別の実施形態として第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3は、第3の実施形態の不純物除去システム40を模式的に示した図である。なお、この不純物除去システム40に設けられた燃料電池59は、カソード極57とアノード極58とを備えた一般的な発電形式の燃料電池であるが、カソード極57で使用された後の大気をシステム外へ排出する排気口57bと、ガス吸着フィルタ45へ送給するための送給口57cとを備えており、それぞれ弁によって開閉可能である。
図3に示すように、第3の実施形態の不純物除去システム40は、ガス濃度センサ48と、除塵フィルタ44と、ガス吸着フィルタ45と、コンプレッサ46と、カソード極57とを備え、それらが互いに配管で接続されており、これらを順に経由する主流路41が設定されている。主流路41には切替弁49a,49bが設けられており、主流路41においてガス吸着フィルタ45を迂回するバイパス流路42へ切り替え可能に構成されている。以下に、この不純物除去システム40の供給動作について説明する。
吸気口50から吸入した不純物ガスの濃度がカソード極57に供給すべき大気として許容されるレベルを超えている場合には、大気の流路は矢印41a、矢印41c、および矢印41bで示される主流路41を選択することとなる。先ず矢印41aで示されるように、吸気口50で大気を吸入してガス濃度センサ48によりガス濃度が測定されると、その測定結果に基づいて直ちに切替弁49a,49bが作動して大気の流路が変更される。大気は、除塵フィルタ44により微粒子状の不純物が取り除かれ、矢印41cで示すようにガス吸着フィルタ45を経由して不純物ガスが取り除かれて清浄な空気としてコンプレッサ46へ送られる。コンプレッサ46に送られた清浄な空気は、吸入口46aから取り込まれ、圧縮されて供給口46bから吐出されて矢印41bで示すようにカソード極57へ供給される。吸気口50から吸入した不純物ガスの濃度がカソード極57に供給すべき大気として許容されるレベルである場合には、吸気口50で大気を吸入してガス濃度センサ48によりガス濃度が測定されると、その測定結果に基づいて直ちに切替弁49a,49bが作動して流路が変更され、バイパス流路42へ導かれる。除塵フィルタ44により微粒子状の不純物が取り除かれた大気は、ガス吸着フィルタ45を経由することなくそのままコンプレッサ46に送られ、コンプレッサ46から圧縮空気としてカソード極57(吸入口57a)へ供給される。
次に、再生動作について説明する。
不純物除去システム40では、カソード極57に供給された大気の一部をガス吸着フィルタ45に送給することによりガス吸着フィルタ45を再生することができる。すなわち、カソード極57に大気(清浄な空気)が供給されると、大気中の酸素の一部のみが発電により消費され、消費されない残りの一部をガス吸着フィルタ45に送給することによりガス吸着フィルタ45を再生することができる。この再生動作をしないときはカソード極57で消費されなかった酸素や酸素以外の大気成分は矢印55で示されるように排気口57bから排気される。この不純物除去システム40では、再生動作時には排気口57bを閉鎖して送給口57cを開放することにより、矢印43aで示されるようにカソード極57に大気をガス吸着フィルタ45に送給する。ガス吸着フィルタ45を大気(清浄な空気)が通過することによりガス吸着フィルタ45から不純物ガスが脱離し、矢印43bで示すように、ガス吸着フィルタ45から脱離した不純物ガスを含む大気として排気口52から排出される。カソード極57からガス吸着フィルタ45に送給された大気は、燃料電池59の発電に伴いカソード極57で加熱されている。したがって、ガス吸着フィルタ45に送給することにより不純物ガスの脱離がより促進され、効率よくガス吸着フィルタ45を再生することができる。図3中に矢印43aと矢印43bとで示される流路43が本発明の第2の吸着フィルタ再生流路に相当する。
以上の構成の不純物除去システム40は、再生動作において以下の作用効果を奏する。
ガス吸着フィルタ45を取り外さずに効率よく再生可能とすることによりガス吸着フィルタ45の交換頻度が低減される。また、カソード極57で加熱された大気を用いるため、再生することのみを目的とした大気を加熱する装置を設けることなく、ガス吸着フィルタ45を効率よく再生することができる。また、この不純物除去システム40の再生動作は、主に燃料電池59の発電中に行われ、供給動作においてバイパス流路42が選択されてガス吸着フィルタ45が供給動作に関与していないときであれば、供給動作に平行して行うことができる。もちろん、燃料電池59が発電中でなくても、カソード極57に供給された清浄な空気をそのままガス吸着フィルタ45に送給して再生することもできる。
なお、この再生動作においてカソード極57からガス吸着フィルタ45に送給される大気は、カソード極57で使用されなかった酸素や酸素以外の大気成分の他に、発電に伴ってカソード極で生じた水蒸気を含んでいてもよい。
また、コンピュータ56は、燃料電池59の発電の制御機能と、不純物除去システム40の供給動作および再生動作の制御機能とを合わせ持つものとして備えられている。もちろん、不純物除去システム40の供給動作および再生動作を制御するコンピュータを燃料電池59の発電を制御するコンピュータとは別に独立して設けてもよい。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4は、第4の実施形態の不純物除去システム60を模式的に示した図である。なお、第4の実施形態は、第3の実施形態において、主流路41(矢印41a、41c、41b)におけるガス吸着フィルタ45とコンプレッサ46との間にサブガス濃度センサ54を設けた実施形態である。第4の実施形態から変更を要しない部分については同じ符号を用い、詳細な説明は省略する。
この不純物除去システム60では、供給動作において主流路41が選択されるときに、サブガス濃度センサ54によりガス吸着フィルタ45を通過した大気中の不純物ガス濃度を測定する。ガス吸着フィルタ45の吸着性能が低下していれば、ガス吸着フィルタ45で吸着されなかった不純物ガスがコンプレッサ46へ送られるため、サブガス濃度センサ54で測定される不純物ガス濃度は高くなる。サブガス濃度センサ54の測定結果に基づき、不純物ガス濃度が一定値を超えた場合に再生動作を開始する構造とすることができる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図5は、第5の実施形態の不純物除去システム70を模式的に示した図である。第5の実施形態においては、大気強制送給手段として、大気の吐出口が1つしか設けられていないコンプレッサ76を用いる場合の実施形態を示している。
図5に示すように、不純物除去システム70は、ガス濃度センサ78と、除塵フィルタ74と、ガス吸着フィルタ75と、コンプレッサ76と、大気利用手段77とを備え、それらが互いに配管で接続されおり、これらを順に経由する主流路71が設定されている。主流路71には切替弁79a,79bが設けられており、主流路71においてガス吸着フィルタ75を迂回するバイパス流路72へ切り替え可能に構成されている。
供給動作では、ガス濃度センサ78で吸入した大気の不純物ガスの濃度を測定し、その測定結果により切替弁79a,79bが動作して流路が切り替えられる。大気利用手段77に供給すべき大気として許容されるレベルを超えている場合は、ガス吸着フィルタ75を経由する主流路71(矢印71a、71c、71b)を選択し、許容されるレベルであればバイパス流路72を選択する。
再生動作では、コンプレッサ76は、吸入口76aから取り込んだ大気を吐出口76bのみからしか排出できないため、コンプレッサ76から大気利用手段77へ清浄な空気を送給する流路(矢印71b)から分岐させて清浄な空気をガス吸着フィルタ75へ送給する流路(矢印73a)を設ける。大気利用手段77へ清浄な空気を送給する流路(矢印71b)と、清浄な空気をガス吸着フィルタ75へ送給する流路(矢印73a)とを切り替える再生切替弁79cにより流路を切り替えることができる。この不純物除去システム70では、再生動作時は、図5中に矢印71a、矢印72、矢印73a、矢印73bで示される流路をとる。吸入口80から取り込まれた大気の不純物ガス濃度をガス濃度センサ78で測定し、大気利用手段により許容されるレベルであれば、バイパス流路72を経て直接コンプレッサ76に送り、コンプレッサ76から吐出された大気(清浄な空気)がガス吸着フィルタ75に送られる。ガス吸着フィルタ75を清浄な空気が通過することにより不純物ガスが脱離して、不純物ガスを含む大気として排気口82から排出される。図5中に矢印73aと矢印73bとで示される流路73が本発明の第1の吸着フィルタ再生流路に相当する。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6は、第6の実施形態の不純物除去システム90を模式的に示した図である。本発明の不純物除去システムでは、ガス吸着フィルタとして、不純物ガスを吸着する機能のほかに、除塵機能等の不純物ガス以外の不純物を補足する機能を兼ね備えたフィルタを用いることもできる。第6の実施形態は、ガス吸着フィルタとして除塵機能を兼ね備えたガス吸着フィルタ95を用いた場合の実施形態を示している。
不純物除去システム90は、図6に示すように、ガス濃度センサ98と、除塵フィルタ94と、除塵機能を兼ね備えたガス吸着フィルタ95と、コンプレッサ96と、大気利用手段97とを備え、それらが互いに配管で接続されている。ガス濃度センサ98と、ガス吸着フィルタ95と、コンプレッサ96と、大気利用手段97とを順に経由する主流路91と、主流路91においてガス吸着フィルタ95を迂回して除塵フィルタ94を経由するバイパス流路92とが設定されている。主流路91とバイパス流路92とが、切替弁99a、99bがガス濃度センサ98の測定結果に対応して作動して流路を変更可能に構成されている。
先ず供給動作について説明する。
この不純物除去システム90においても、上記第1から第5の実施形態同様に、吸入した大気の不純物ガスの濃度が大気利用手段97に供給すべき大気として許容されるレベルにより流路を選択する。不純物ガスの濃度が許容されるレベルでない場合はガス吸着フィルタ95を経由する主流路91(図6中に実線で示される矢印91a,矢印91b)を選択し、許容されるレベルである場合は主流路91においてガス吸着フィルタ95を迂回するバイパス流路92を選択する。吸気口100から大気を吸入し、先ずガス濃度センサ98で大気中の不純物ガスの濃度を測定する。次いでガス濃度センサ98の測定結果に基づき、切替弁99a,99bが作動することにより流路が変更される。吸入した大気の不純物ガスの濃度が大気利用手段97に供給すべき大気として許容されるレベルでない場合は、主流路91に切り替わり、大気はガス吸着フィルタ95を通過することにより不純物ガスが取り除かれるとともに、この吸着フィルタ95は除塵機能を兼ね備えているから、微粒子状の不純物も取り除かれる。大気は、清浄な空気としてコンプレッサ96(吸入口96a)に送られ、圧縮されて供給口96bから大気利用手段97に供給される。吸入した大気の不純物ガスの濃度が大気利用手段97に供給すべき大気として許容されるレベルである場合はバイパス流路92が選択され、大気は除塵フィルタ94を通過して微粒子状の不純物が取り除かれ、清浄な空気としてコンプレッサ96に送られ、大気利用手段97に供給される。
次に再生動作について説明する。
再生動作では、吸気口100から大気を吸入し、吸入した不純物ガスの濃度が大気利用手段97に供給すべき大気として許容されるレベルである場合にバイパス流路92を経由させて除塵フィルタ94で微粒子状の不純物が取り除かれ、清浄な空気としてコンプレッサ96に送る。コンプレッサ96が排出口96cから清浄な空気を吐出して矢印93aで示すようにガス吸着フィルタ95に送給する。ガス吸着フィルタ95を清浄な空気が通過することによりガス吸着フィルタ95から不純物ガスが脱離し、矢印93bで示すように、ガス吸着フィルタ95から脱離した不純物ガスを含む大気として排気口102から排出される。図6中に矢印93a、93bで示される流路93が本発明の第1の吸着フィルタ再生流路に相当する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態3及び4では、カソード極57において、排気口57bの他に送給口57cを設けることにより、カソード極57からガス吸着フィルタ45に大気を送給する第2の吸着フィルタ再生流路43への切り替えを可能としたが、カソード極57に送給口57cを設けない場合でも本発明を適応することができる。その場合、図示しないが、排気口57bから排出された大気の流路を分岐させて、システム外へ排気する流路と、ガス吸着フィルタ45へ送給する流路とを設け、それらの流路を切り替え可能とすればよい。
また、上記の実施形態では第1の吸着フィルタ再生流路と、第2の吸着フィルタ再生流路とをそれぞれ別に設けた実施形態を示したが、第1の吸着フィルタ再生流路と、第2の吸着フィルタ再生流路とをともに設け、いずれかを選択可能に構成してもよい。
第1の実施形態の不純物除去システムを模式的に示した図であり、(A)〜(C)はそれぞれ異なる流路を選択した状態を示している。 第2の実施形態の不純物除去システムを模式的に示した図である。 第3の実施形態の不純物除去システムを模式的に示した図である。 第4の実施形態の不純物除去システムを模式的に示した図である。 第5の実施形態の不純物除去システムを模式的に示した図である。 第6の実施形態の不純物除去システムを模式的に示した図である。
符号の説明
10 不純物除去システム
11 主流路
12 バイパス流路
13 第1の吸着フィルタ再生流路
14 除塵フィルタ
15 ガス吸着フィルタ
16 コンプレッサ
17 大気利用手段
18 ガス濃度センサ
19a,19b 切替弁
27 カソード極
28 アノード極
29 燃料電池
30 不純物除去システム
40 不純物除去システム
41 主流路
42 バイパス流路
43 第2の吸着フィルタ再生流路
44 除塵フィルタ
45 ガス吸着フィルタ
46 コンプレッサ
48 ガス濃度センサ
49a,49b 切替弁
54 サブガス濃度センサ
56 コンピュータ
57 カソード極
59 燃料電池
60 不純物除去システム
70 不純物除去システム
71 主流路
72 バイパス流路
73 第1の吸着フィルタ再生流路
74 除塵フィルタ
75 ガス吸着フィルタ
76 コンプレッサ
77 大気利用手段
78 ガス濃度センサ
79a,79b 切替弁
90 不純物除去システム
91 主流路
92 バイパス流路
93 第1の吸着フィルタ再生流路
94 除塵フィルタ
95 ガス吸着フィルタ
96 コンプレッサ
97 大気利用手段
98 ガス濃度センサ
99a,99b 切替弁

Claims (5)

  1. 吸入した大気に含まれる不純物を吸着除去する大気中の不純物除去システムであって、
    吸入した大気中の不純物の濃度を測定する濃度検出手段と、吸入した大気中に含まれる不純物を吸着除去する吸着フィルタと、前記濃度検出手段、前記吸着フィルタを流路に大気吸入側から順に配置した主流路と、
    該主流路における吸着フィルタを迂回するバイパス流路と、
    前記濃度検出手段による不純物の濃度に基づき前記主流路又は前記バイパス流路のいずれかを選択する流路切替手段と、を備え、
    該流路切替手段による切替は、吸入した大気の不純物の濃度が予め設定した所定値を超えているときには前記主流路を選択する切替状態とし、前記所定値以下のときには前記主流路を吸着フィルタ位置よりも上流側位置で閉じることによって前記バイパス流路を選択する切替状態として大気を通過させ
    前記主流路は燃料電池のカソード極に接続されていることを特徴とする大気中の不純物除去システム。
  2. 請求項1に記載の大気中の不純物除去システムであって、
    前記主流路における吸着フィルタの下流側の流路には大気強制送給手段が配置されており、
    吸入した大気を前記大気強制送給手段から前記吸着フィルタを循環させて大気に排出する第1の吸着フィルタ再生流路が前記主流路と前記バイパス流路に組み込まれて形成されており、
    該第1の吸着フィルタ再生流路の選択切替は前記流路切替手段によって可能とされており、
    該流路切替手段による前記第1の吸着フィルタ再生流路への切替は、吸入した大気の不純物の濃度が前記所定値以下の時に可能とされていることを特徴とする大気中の不純物除去システム。
  3. 請求項1に記載の大気中の不純物除去システムであって、
    前記燃料電池のカソード極に供給された大気の一部が前記吸着フィルタを循環して大気に排出する第2の吸着フィルタ再生流路が前記第1の吸着フィルタ再生流路とは別に独立して又は前記第1の吸着フィルタ再生流路と共に前記主流路と前記バイパス流路に組み込まれて形成されており、
    前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路の選択切替は前記流路切替手段によって可能とされており、
    該流路切替手段による前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路への切替は、吸入した大気の不純物濃度が前記所定値以下の時に可能とされていることを特徴とする大気中の不純物除去システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の大気中の不純物除去システムであって、
    前記濃度検出手段の検出結果に基づいて前記吸着フィルタの不純物吸着量を算出し、該不純物吸着量に基づいて前記流路切替手段が前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路を選択することを特徴とする大気中の不純物除去システム。
  5. 請求項2から請求項4のうちいずれか1項に記載の大気中の不純物除去システムであって、
    前記第1の吸着フィルタ再生流路および/または前記第2の吸着フィルタ再生流路が選択された状態では前記吸着フィルタに送給される大気は前記大気強制送給手段で加熱されていることを特徴とする大気中の不純物除去システム。
JP2006201874A 2006-07-25 2006-07-25 大気中の不純物除去システム Expired - Fee Related JP5047555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006201874A JP5047555B2 (ja) 2006-07-25 2006-07-25 大気中の不純物除去システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006201874A JP5047555B2 (ja) 2006-07-25 2006-07-25 大気中の不純物除去システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008023497A JP2008023497A (ja) 2008-02-07
JP5047555B2 true JP5047555B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=39114685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006201874A Expired - Fee Related JP5047555B2 (ja) 2006-07-25 2006-07-25 大気中の不純物除去システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5047555B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI122525B (fi) * 2009-10-02 2012-03-15 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Menetelmä ja järjestelmä anodikaasun puhtaanapitämiseksi polttokennossa
JP2013191283A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池発電装置及び燃料電池発電装置のフィルタ交換方法
EP3780199A1 (en) 2014-09-19 2021-02-17 Osaka Gas Co., Ltd. Electrochemical element, solid oxide fuel cell, and methods for producing the same
DE102014018231A1 (de) * 2014-12-04 2016-06-09 Mann + Hummel Gmbh Akkumulator-Anordnung für ein Fahrzeug
JP6420682B2 (ja) * 2015-02-06 2018-11-07 株式会社トクヤマ 燃料電池システム
KR101767160B1 (ko) 2015-04-14 2017-08-23 한국기계연구원 오염 촉매의 재생 수단이 포함된 일산화탄소 및 오염 물질 제거 장치
AU2017298994B2 (en) * 2016-07-22 2019-09-12 Nantenergy, Inc. Moisture and carbon dioxide management system in electrochemical cells
JP7079068B2 (ja) * 2016-12-13 2022-06-01 三菱重工業株式会社 火力発電プラント、ボイラ及びボイラの改造方法
JP6957366B2 (ja) * 2018-01-17 2021-11-02 三菱重工業株式会社 内燃機関及び内燃機関の制御方法
JP7443186B2 (ja) 2020-07-31 2024-03-05 株式会社東芝 燃料電池用不純物除去システム
CN114259844A (zh) * 2021-12-27 2022-04-01 中国科学院广州能源研究所 一种复合塔式co2吸收吸附系统
KR102631677B1 (ko) * 2023-09-01 2024-01-30 현대로템 주식회사 철도차량 수소연료전지 공기공급시스템용 에어필터 먼지 제거장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0253119A (ja) * 1988-08-17 1990-02-22 Nec Corp 電気毛布の温度調節方式
JP2002114504A (ja) * 2000-10-02 2002-04-16 Toshiba Corp Sf6ガス回収装置及び回収方法
JP2005046800A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 空気清浄機
JP2005297720A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Mayekawa Mfg Co Ltd 空気浄化装置
JP2006088001A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Tsubaden:Kk 揮発性有機ガス濃縮方法及び揮発性有機ガス濃縮装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008023497A (ja) 2008-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5047555B2 (ja) 大気中の不純物除去システム
JP6068912B2 (ja) Co2選択吸収部材を備えた金属−空気電池システム及びその運転方法
ES2590955T3 (es) Sistema y método para regular el funcionamiento de un ensamble de calentamiento a través del control de purga de la adsorción con oscilación de presión
JP4254751B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2001322801A (ja) 水素貯蔵装置
JP2005536011A (ja) 物理的及び化学的フィルタを用いた、燃料電池を動作させるために供給するガスの浄化方法及び装置
CN117337208A (zh) 用于移动式碳捕捉的系统和方法
KR20120099485A (ko) 고로가스의 분리방법 및 장치
JP5881872B1 (ja) 分解装置及びその運転方法
KR20170046739A (ko) 전기화학 수소 압축기들을 갖는 압력 스윙 흡착 정화기들의 작동 방법
WO2011093246A1 (ja) 可燃性ガス濃縮装置
KR101244129B1 (ko) 고로가스의 분리방법
JP5103757B2 (ja) 燃料電池の酸化剤ガス浄化装置
JP5117053B2 (ja) 燃料電池システム
EP1344669B1 (en) Method for removing harmful impurities from the air and device for carrying out said method
JP2021074657A (ja) 二酸化炭素回収装置、炭化水素生成装置、炭素循環システム、および、二酸化炭素回収方法
US20080184882A1 (en) High purity air and gas fractionation system
JP2021169097A (ja) 有機溶剤ガス濃縮装置
JP2012136560A (ja) 脱硫システムおよび脱硫システムの制御方法
US20170084944A1 (en) Scrubbing device for gas used in a fuel cell and method of scrubbing gas using the device
JP5632688B2 (ja) 脱硫システムおよび脱硫システムの制御方法
JP2008207138A (ja) 炭化水素の除去・回収装置
KR20160136080A (ko) 금속 공기 전지 및 금속 공기 전지의 작동방법
JP2007103335A (ja) 燃料電池システム
JP2020104056A (ja) 吸着材再生装置、voc回収装置、voc回収システム及び吸着材再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120321

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5047555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees