JP5070760B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、水素ガスと酸化ガスの電気化学反応によって発電する。燃料電池システムの燃料となる水素ガスは、無色無臭の気体である。そこで、無色無臭である水素ガスに付臭剤を添加して、水素ガスの漏洩を検知することが行われている。しかし、付臭剤は燃料電池内で消費されないので、燃料電池から排出される排気には付臭剤が含まれたままとなり、臭いを生じることがあった。
水素ガスに添加された付臭剤を除去する技術として、例えば特許文献1に開示の技術が知られている。特許文献1には、付臭剤除去部により付臭剤を吸着すると共に付臭剤除去部の吸着性能を再生させる技術が開示されている。
特開2004−134272号公報
燃料電池システムに活性炭などの物理吸着剤を設けることで、排気に含まれる付臭剤を吸着することができる。また、吸着された付臭剤は、物理吸着剤の温度を上昇することで放出(リリース)することができ、その結果物理吸着剤の吸着性能の再生を行うことができる。しかし、例えば車両が所定の速度以上で走行している場合には、再生時に放出される付臭剤を走行風により希釈することができるが、車両が所定の速度を下回る速度で走行している場合には、走行風による希釈を十分に行うことができない。そして、このように希釈が十分に行えない条件下で物理吸着剤が吸着した付臭剤を放出すると、物理吸着剤の吸着性能の再生は図れるものの臭いを生じさせることになってしまっていた。
本発明では、上記した問題に鑑み、アノードオフガスに含まれる付臭剤を吸着する付臭剤吸着手段の吸着性能の再生を図ることができると共に吸着した付臭剤の放出のタイミングを調整することで臭いの発生を抑制することができる燃料電池システムに関する技術を提供することを課題とする。
本発明では、上述した課題を解決するため以下の手段を採用した。すなわち、本発明に係る燃料電池システムは、車両に搭載され、水素ガスと酸化ガスとの電気化学反応にて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池のアノード側から排出されるアノードオフガスに含まれる付臭剤を物理吸着により吸着する付臭剤吸着手段と、前記付臭剤吸着手段の温度を調整し、該付臭剤吸着手段が吸着した付臭剤を放出して吸着性能を再生する再生手段と、前記再生手段による再生に適した状態か否かを前記車両の状態情報に基づいて判断する判断手段と、前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記再生手段による吸着性能の再生を禁止する禁止手段と、を備える。
燃料電池は、水素ガスと酸化ガスとの電気化学反応にて発電を行う。水素ガス(燃料ガス)に付臭剤を添加することで水素ガスの漏洩を検知することが可能となる。そして、この付臭剤が添加された水素ガスが燃料電池のアノード側に供給され、アノード側からは付臭剤を含むアノードオフガスが排出される。アノード側から排出されるアノードオフガスは、最終的に車両の外部に排出される。
アノードオフガスに含まれる付臭剤は、付臭剤吸着手段の物理吸着によって吸着することができる。物理吸着とは、ファンデルワールス力に起因する吸着を意味するものである。吸着とは、気体分子が液体や固体の表面付近に留まっている現象を意味する。また、本発明の付臭剤吸着手段は、温度を調整することで物理吸着により吸着した付臭剤を放出することができ、その結果付臭剤吸着手段の吸着性能の再生を行うことができる。なお、付臭剤の吸着と放出との切り替えは、例えば付臭剤吸着手段の温度を上昇又は下降することで行うことができる。このように、本発明に係る付臭剤吸着手段は、吸着した付臭剤を放出し難い温度領域と放出し易い温度領域を有することを特徴とする。なお、付臭剤を放出し難い温度領域には低温が例示でき、付臭剤を放出し易い温度領域には高温が例示できる。
再生手段によれば付臭剤吸着手段の吸着性能を再生することができるが、常に再生状態、すなわち吸着した付臭剤を放出することとすると、例えば放出される付臭剤が走行風等により十分に希釈されない場合に臭いを生じてしまう。そこで、本発明に係る燃料電池システムは、前記再生手段による再生に適した状態か否かを前記車両の状態情報に基づいて判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づいて再生手段による再生を禁止する禁止手段とを備えることでこのような問題を解消することができる。
再生手段は、付臭剤吸着手段を吸着した付臭剤を放出し易い温度領域にすることで、付臭剤を放出させて付臭剤吸着手段の再生を行うことができる。判断手段は、燃料電池システムが搭載される車両の状態情報に基づいて再生手段による再生に適した状態か否かを判断する。車両の状態情報とは、燃料電池が搭載される車両からの情報であって、再生による付臭剤の放出と関連する車両の状態に関する情報を意味する。また、禁止手段は、付臭剤吸着手段が吸着した付臭剤を放出し難い温度領域にすることで、付臭剤の放出を抑制して付臭剤吸着手段の吸着性能の再生を禁止することができる。
以上説明した本発明に係る燃料電池システムによれば、付臭剤吸着手段を備えることで付臭剤を吸着することができ、再生手段を備えることで付臭剤吸着手段の吸着性能を再生することが可能となる。また、判断手段と禁止手段とを備えることで、付臭剤吸着手段からの付臭剤の放出のタイミングを調整し、臭いの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、前記車両の状態情報は、前記車両の速度情報であり、前記判断手段は、前記車両の速度が所定の速度を下回った場合、前記再生手段による再生に適さない状態であると判断してもよい。
速度情報とは、車両の現在の速度に関する情報であり、例えば速度センサを用いて取得することができる。例えば、走行風による希釈は車両の速度に依存するので、速度情報を取得することで走行風による希釈が十分に行われるか否かを容易に判断することが可能となる。所定の速度とは、走行風による希釈が期待できない速度であり適宜設定することができる。走行風による希釈が十分に行われない場合に付臭剤吸着手段の吸着性能の再生を行うと、付臭剤吸着手段から放出される付臭剤が走行風によって希釈されずに臭いを発生してしまう。しかし、判断手段が速度情報に基づいて再生に適さない状態であると判断することでこのような問題を解消することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムは、前記付臭剤吸着手段よりも前記アノードオフガスの流れにおいて上流側に配置され、前記燃料電池から排出されるカソードオフガスを導くことで、アノードオフガスに含まれる付臭剤を希釈する希釈手段を更に備え、前記車両の状態情報は、前記車両に搭載される燃料電池の出力情報であり、前記判断手段は、前記燃料電池の出力が所定の出力を下回った場合、前記再生手段による再生に適さない状態であると判断してもよい。
希釈手段によればアノードオフガスに含まれる付臭剤を希釈することができる。しかし、燃料電池の出力が低い場合には、カソードオフガスの流量も少ないためアノードオフガスに含まれる付臭剤を十分に希釈できないことも考えられる。したがって、このような場合においては、希釈手段より下流側に配置される付臭剤吸着手段によってアノードオフガスに含まれる付臭剤を吸着することが好ましい。そこで、本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池の出力が所定の出力を下回った場合、禁止手段により再生手段による付臭剤吸着性能の再生を禁止する。吸着性能の再生を禁止する場合には、付臭剤吸着手段が付臭剤を吸着し易い温度領域にあり効果的に付臭剤を吸着できるので、車両の外部に排出される付臭剤を抑制することができる。なお、所定の出力とは、燃料電池の所定の電気出力値であり、燃料電池から排出されるカソードオフガスを希釈手段に導くことでアノードオフガスに含まれる付臭剤の希釈を十分に行える程度の電気出力値として適宜設定することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムにおいて、前記禁止手段は、前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記付臭剤吸着手段の温度を所定の温度まで低下してもよい。
所定の温度とは、付臭剤吸着手段が吸着した付臭剤を放出しない温度であり、付臭剤吸着手段の物性に応じて適宜設定することができる。禁止手段が前記付臭剤吸着手段の温度を所定の温度まで低下することで、付臭剤吸着手段からの付臭剤の放出が抑制される。その結果、車両の外部に排出される付臭剤を抑制することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムは、前記付臭剤吸着手段に冷却用の空気を供給する冷却用空気供給手段を更に備え、前記禁止手段は、前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記空気供給手段からの冷却用の空気を前記付臭剤吸着手段に供給するようにしてもよい。これにより、付臭剤吸着手段の温度を低下させることができる。
なお、本発明に係る燃料電池システムにおいて、前記再生手段は、前記判断手段が前記再生手段による再生に適する状態であると判断した場合には、前記付臭剤吸着手段の温度を高めてもよい。これにより、付臭剤吸着手段の吸着性能をより効果的に再生することができる。なお、付臭剤吸着手段の温度を高めるとは、通常状態の温度よりも更に高めることを意味する。通常状態とは、燃料電池を稼動させている場合における付臭剤吸着手段の平均的な温度である。付臭剤吸着手段の加温は、例えば熱を供給する熱供給手段により行うことができる。なお、熱供給手段は、付臭剤吸着手段を覆うように配置してもよく、また、付臭剤吸着手段の上流側に配置してもよい。
本発明によれば、アノードオフガスに含まれる付臭剤を吸着する付臭剤吸着手段の吸着性能の再生を図ることができると共に吸着した付臭剤の放出のタイミングを調整することで臭いの発生を抑制することができる燃料電池システムに関する技術を提供することができる。
次に、本発明に係る燃料電池システムの実施形態について図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。なお、本実施形態に係る燃料電池システムは、車両50に搭載される。図1に示すように、第1の実施
形態に係る燃料電池システムは、燃料電池10と、水素ガス供給装置20と、水素ガス供給通路21と、アノードオフガス通路22と、酸化ガス供給通路24と、カソードオフガス通路25と、ECU(electronic control unit)30と、速度センサ40と、コンプ
レッサ1と、バイパス通路26と、切替弁2と、希釈器4と、活性炭5と、電気ヒータ6と、を備える。なお、図中の実線矢印は、燃料電池システム内を流通するガスの流れを示す。
燃料電池10は、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池とすることができる。燃料電池10は、水素ガス供給通路21を介してアノード側に供給される水素ガスと酸化ガス供給通路24を介して供給される酸化ガスとを電気化学反応させて発電する。発電された電気エネルギーは車両50の駆動部に伝達され、車両50の走行が可能となる。
水素ガス供給通路21は、一端が水素ガス供給装置20に接続され、他端が燃料電池10に接続され、水素ガス供給装置20より供給される付臭剤が混合された水素ガスを燃料電池10に導く。
アノードオフガス通路22は、一端が燃料電池10に接続され、他端が車両50の外部へ解放され、燃料電池10のアノード側から排出されるアノードオフガスを車両50の外部へ導く。また、アノードオフガス通路22には、アノードオフガスの流れにおいて上流側から順に希釈器4と、活性炭5が設けられている。
酸化ガス供給通路24は、一端から取り込んだ空気を他端に接続された燃料電池10に導く。また、酸化ガス供給通路24には、コンプレッサ1が設けられ、取り込んだ空気を圧縮して燃料電池10に供給することができる。更に、酸化ガス供給通路24は、通路途中で分岐してバイパス通路26が設けられ、バイパス通路26の終端は活性炭5に接続されている。
カソードオフガス通路25は、一端が燃料電池10に接続され、他端が希釈器4に接続され、燃料電池10のカソード側から排出されるカソードオフガスを希釈器4に導く。
コンプレッサ1は、酸化ガス供給通路24の一端から取り込んだ空気を圧縮して燃料電池10に供給する他、活性炭5を冷却するための空気を活性炭5へ供給する。バイパス通路26は、コンプレッサ1から供給される冷却用の空気を直接活性炭5に導く。切替弁2は、ECU30の制御により、空気が通る通路を切り替える。なお、コンプレッサ1とバイパス通路26は、本発明の冷却用空気供給手段に相当する。
希釈器4は、アノードオフガスに含まれる付臭剤を希釈するものであり、本発明の希釈手段に相当する。希釈器4にカソードオフガスを取り込むことでアノードオフガスに含まれる付臭剤を希釈することができる。なお、希釈器4は、外部からの空気を取り込んでアノードオフガスと混合することで希釈してもよい。
活性炭5は、希釈器4の下流側に配置され、アノードオフガスに含まれる付臭剤を吸着するものであり、本発明の付臭剤吸着手段に相当する。活性炭5は、低温域では吸着した付臭剤の放出をし難く、高温域では付臭剤の放出をし易いといった性質を有する。なお、活性炭5に換えて、ゼオライト等の多孔質材料を用いてもよい。
熱供給手段としての電気ヒータ6は、活性炭5に熱を供給する。なお、本実施形態では活性炭5を覆うように電気ヒータ6を配置することで、活性炭5の全体が短時間で効果的に加温される。但し、電気ヒータ5の配置は上記に限定されるわけではない。活性炭5の
上流側に直列的に配置してもよい(図2参照)。これにより、電気ヒータ6の配置スペースを削減することができる。
ECU30は、本発明の判断手段に相当するものであり、速度センサ40と電気的に接続され、速度センサ40から車両50の速度情報を取得し、取得した速度情報に基づいて、活性炭5の再生に適した状態であるか否か判断する。より具体的には、車両50の速度が所定の速度を下回っていることにより車両50の外部に排出される付臭剤が走行風により十分に希釈されない場合、再生に適さない状態であると判断する。なお、所定の速度とは、走行風による希釈が期待できない程度の速度であり適宜設定することができる。
ECU30は、速度センサ40の他、コンプレッサ1、切替弁2、電気ヒータ6、燃料電池10等の各装置にも電気的に接続され、接続された各装置を制御することができる。例えばECU30は、速度センサ40により検知した速度が所定の速度を下回っている場合、切替弁2を切り替え、コンプレッサ1からの冷却用空気を直接活性炭5に導く。このようにすることで、活性炭5の温度を低下させることができ、活性炭5の吸着性能の再生を禁止することができる。また、ECU30は、速度センサ40により検知した速度が所定の速度以上である場合、電気ヒータ6の温度を上昇させることもできる。これにより、活性炭5の吸着性能の再生を促進することができる。このようにECU30は、禁止手段、再生手段にも相当する。
次に、第1の実施形態に係る燃料電池システムによる、速度情報に基づいて活性炭5の温度を調整する制御について説明する。なお、以下に説明する制御は、ECU30によって実行されるものである。図3は、速度情報に基づいて活性炭5の温度を調整する制御を示すフロー図である。
ステップS01では、ECU30は、燃料電池10の発電開始に伴い、速度センサ40より速度情報を取得する。なお、速度情報とは、燃料電池システムが搭載される車両50の速度に関する情報である。
ステップS02では、ECU30は、車両50の速度が所定の速度を下回っているか否かを判断する。そして、ECU30は、車両50の速度が所定の速度を下回っていると判断した場合、活性炭5の吸着性能の再生に適さない状態であると判断し、ステップS03に進む。
ステップS03では、ECU30は、冷却用空気の供給を開始する。すなわち、ECU30は、冷却用の空気がバイパス通路26を介して直接活性炭5に供給されるように切替弁2を切り替え、冷却用空気により活性炭5の温度を所定の温度まで低下する。なお、所定の温度とは活性炭5が吸着性能の再生を行わない温度、すなわち吸着した付臭剤を放出しない温度であり、活性炭5の物性に応じて適宜設定することができる。
一方、ECU30は、車両50の速度が所定の速度を下回っていると判断しなかった場合、活性炭5の吸着性能の再生に適する状態であると判断し、ステップS04の処理を実行する。ステップS04では、ECU30は、電気ヒータ6によって活性炭5の温度を高める。
なお、速度情報に基づく活性炭5の温度の調整は、例えば、供給する冷却用空気の流量や電気ヒータ6の温度を速度毎に設定したテーブルを予め設けることで行ってもよい。また、活性炭5の温度を検知する温度センサを設け、ECU30が車両50の速度と活性炭5の温度を比較演算して、最適な冷却用の空気の流量を決定し、又は最適な電気ヒータ6の温度を決定し、活性炭5の温度調整を行ってもよい。
また、ステップS02において、ECU30が所定の速度を下回っていると判断した場合、ECU30は、車両50が停車中であるか否かを更に判断することとしてもよい。そして、ECU30は、車両50が停車中である場合、走行風による希釈が望めず、活性炭5の吸着性能の再生に適さないと判断して、コンプレッサ1からの冷却用空気の流量を最大としてもよい。一方、ECU30は、車両50が停車中でない場合には、コンプレッサ1からの冷却用空気の流量を車両50の速度に応じて調整するようにしてもよい。
以上説明した第1の実施形態に係る燃料電池システムによれば、活性炭5を備えることでアノードオフガスに含まれる付臭剤を吸着することができ、その結果車両50の外部に付臭剤が排出されるのを抑制することができる。また、ECU30が速度情報に基づいて活性炭5の温度を調整することで、車両50の停車中や低速走行中のように走行風による希釈が期待できない場合、付臭剤が車両50の外部へ排出されるのを抑制して、臭いの発生を抑えることが可能となる。また、車両50が所定の速度以上で走行することにより、走行風による希釈が期待できる場合には、活性炭5の温度を上昇させて吸着した付臭剤の放出を促進することができ、活性炭5の吸着性能の再生を効果的に行うことができる。
<第2の実施形態>
次に第2の実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。第2の実施形態に係る燃料電池システムは、その構成は上述した第1の実施形態に係る燃料電池システムと同じであるが、ECU30が燃料電池10の出力情報に基づいて活性炭5の温度を調整する点で異なるものである。したがって、構成についてはその説明は省略し、以下、燃料電池10の出力情報に基づいて活性炭5の温度を調整する制御について説明する。図4は、出力情報に基づいて活性炭5の温度を調整する制御を示すフロー図である。なお、以下に説明する制御は、ECU30によって実行されるものである。
ステップS11では、ECU30は、燃料電池10の発電開始に伴い、燃料電池10より燃料電池10の出力情報を取得する。なお、出力情報とは、燃料電池10が発電する電気出力値である。
ステップS12では、ECU30は、燃料電池10の出力が所定の出力を下回っているか否かを判断する。そして、ECU30は、燃料電池10の出力が所定の出力を下回っていると判断した場合、活性炭5の吸着性能の再生に適さない状態であると判断し、ステップS13に進む。なお、所定の出力とは、燃料電池10から排出されるカソードオフガスを希釈器4に導くことでアノードオフガスに含まれる付臭剤の希釈を十分に行える程度の電気出力値として適宜設定することができる。
ステップS13では、ECU30は、冷却用空気の供給を開始する。すなわち、ECU30は、冷却用の空気がバイパス通路26を介して直接活性炭5に供給されるように切替弁2を切り替え、冷却用空気により活性炭5の温度を所定の温度まで低下する。一方、ECU30は、燃料電池10の出力が所定の出力を下回っていると判断しなかった場合、活性炭5の吸着性能の再生に適する状態であると判断し、電気ヒータ6によって活性炭5の温度を高める(ステップS14)。
上述した第2の実施形態に係る燃料電池システムによれば、活性炭5によりアノードオフガスに含まれる付臭剤を吸着することで車両50の外に付臭剤が排出されるのを抑制することができる。また、ECU30が燃料電池10の出力情報に基づいて活性炭5の温度を調整することで、燃料電池10の出力が低くカソードオフガスによる十分な希釈が期待できない場合には、活性炭5の再生を禁止することで、活性炭5によってアノードオフガスに含まれる付臭剤を効果的に吸着することができる。これにより、車両50の外部へ排
出される付臭剤が抑制され、臭いの発生を抑えることが可能となる。また、燃料電池10の出力が高く、燃料電池10から排出されるカソードオフガスによって十分に希釈ができる場合には、活性炭5の温度を電気ヒータ6によって高めることで吸着した付臭剤の放出を促進することができ、活性炭5の吸着性能の再生を効果的に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る燃料電池システムはこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。例えば、上述した実施形態では、活性炭5の温度の調整を速度情報に基づいて行う場合と出力情報に基づいて行う場合とで別々の実施形態として説明した。しかし、これに限定されるわけではなく、ECU30が速度情報及び出力情報の両方の情報に基づいて活性炭5の温度を調整することとしてもよい。
第1の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 電気ヒータの配置構成の一例を示す図である。 速度情報に基づいて活性炭の温度を調整する制御を示すフロー図である。 出力情報に基づいて活性炭の温度を調整する制御を示すフロー図である。
符号の説明
1・・・コンプレッサ
2・・・切替弁
4・・・希釈器
5・・・活性炭
6・・・電気ヒータ
10・・・燃料電池
20・・・水素ガス供給装置
21・・・水素ガス供給通路
22・・・アノードオフガス通路
24・・・酸化ガス供給通路
25・・・カソードオフガス通路
26・・・バイパス通路
30・・・ECU
40・・・速度センサ
50・・・車両

Claims (4)

  1. 車両に搭載される燃料電池システムであって、
    水素ガスと酸化ガスとの電気化学反応にて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池のアノード側から排出されるアノードオフガスに含まれる付臭剤を物理吸着により吸着する付臭剤吸着手段と、
    前記付臭剤吸着手段の温度を調整し、該付臭剤吸着手段が吸着した付臭剤を放出して吸着性能を再生する再生手段と、
    前記再生手段による再生に適した状態か否かを前記車両の状態情報に基づいて判断する判断手段と、
    前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記再生手段による吸着性能の再生を禁止する禁止手段と、
    を備え、
    前記車両の状態情報は、前記車両の速度情報であり、
    前記判断手段は、前記車両の速度が所定の速度を下回った場合、前記再生手段による再生に適さない状態であると判断する燃料電池システム。
  2. 車両に搭載される燃料電池システムであって、
    水素ガスと酸化ガスとの電気化学反応にて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池のアノード側から排出されるアノードオフガスに含まれる付臭剤を物理吸着により吸着する付臭剤吸着手段と、
    前記付臭剤吸着手段の温度を調整し、該付臭剤吸着手段が吸着した付臭剤を放出して吸着性能を再生する再生手段と、
    前記再生手段による再生に適した状態か否かを前記車両の状態情報に基づいて判断する判断手段と、
    前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記再生手段による吸着性能の再生を禁止する禁止手段と、
    前記付臭剤吸着手段よりも前記アノードオフガスの流れにおいて上流側に配置され、前記燃料電池から排出されるカソードオフガスを導くことで、アノードオフガスに含まれる付臭剤を希釈する希釈手段と、
    を備え、
    前記車両の状態情報は、前記車両に搭載される燃料電池の出力情報であり、
    前記判断手段は、前記燃料電池の出力が所定の出力を下回った場合、前記再生手段による再生に適さない状態であると判断する燃料電池システム。
  3. 前記禁止手段は、前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記付臭剤吸着手段の温度を所定の温度まで低下する請求項1又は請項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記付臭剤吸着手段に冷却用の空気を供給する冷却用空気供給手段を更に備え、
    前記禁止手段は、前記判断手段が前記再生手段による再生に適さない状態であると判断した場合、前記空気供給手段からの冷却用の空気を前記付臭剤吸着手段に供給する請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料電池システム。
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