JP5047149B2 - フィルタ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、ミリ波帯用帯域通過フィルタ回路に適した広通過帯域なフィルタ回路に関し、ミリ波帯用帯域通過フィルタ回路等において高い製作精度を必要としている高周波用部品の精度を抑え、回路実装サイズの小型化を可能にすると共に、歩留りを改善し、低コスト化を実現するフィルタ回路に関する。
従来、平面基板(絶縁層)上に構成するフィルタ回路として、結合線路を用いたカップルドライン型帯域通過フィルタ回路が用いられている(例えば、非特許文献1参照)。図11に、従来技術に係るカップルドライン型帯域通過フィルタ回路の構成例を示す。ここで、図11(a)は従来のフィルタ回路の結合線路を構成するストリップ線路の配置を示す平面図であり、図11(b)は従来のフィルタ回路の基板の断面構造を模式的に示す説明図である。
図11(a)及び図11(b)に示すように、積層された誘電体基板103a、103bの間にストリップ線路101が配置されている。なお、図11(b)におけるストリップ線路101は、図11(a)におけるストリップ線路101a、101b、101c、101d、101eに対応する。また、誘電体基板103a、103bの外側の面には地板106、107がそれぞれ設けられ、ストリップ線路101a、101eには入出力端子104、105がそれぞれ接続されている。
このように構成されたフィルタ回路は、ストリップ線路の対向する部分をそれぞれ電磁的に結合させることで、特定の周波数のみを通過させることが可能なバンドパスフィルタとなるとされる。
また、ストリップ線路間の電磁的結合部の近傍に絶縁層を介して無給電素子を配置したフィルタ回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、図12(a)は従来のフィルタ回路のストリップ線路及び無給電素子の配置を示す平面図であり、図12(b)は従来のフィルタ回路の基板の断面構造を模式的に示す説明図である。
図12(a)及び図12(b)に示すように、積層された誘電体基板113a、113b、113c、113dにおいて、誘電体基板113bと誘電体基板113cとの間にストリップ線路111が配置されている。なお、図12(b)におけるストリップ線路111は、図12(a)におけるストリップ線路111a、111b、111c、111d、111eに対応する。
そして、ストリップ線路111aとストリップ線路111bとの電磁的結合部の上層及び下層、すなわち、誘電体基板113aと誘電体基板113bとの間、及び誘電体基板113cと誘電体基板113dとの間には、無給電素子114a、114bがそれぞれ設けられている。同様に、ストリップ線路111dとストリップ線路111eとの電磁的結合部の上層及び下層、すなわち、誘電体基板113aと誘電体基板113bとの間、及び誘電体基板113cと誘電体基板113dとの間には、無給電素子114c、114dがそれぞれ設けられている。
このフィルタ回路によれば、無給電素子によりストリップ線路同士の電磁的な結合を強め、ミリ波帯等においても低損失なフィルタ回路を実現することが可能とされている。
小西良弘著、マイクロ波回路の基礎とその応用(基礎知識から新しい応用まで)、総合電子出版社、1995年6月10日 第3版、第302〜305頁。 特開2008−61029号公報
しかしながら、上記の非特許文献1、特許文献1に示される平面構成のカップルドライン型帯域通過フィルタ回路において、広い通過帯域特性を実現するためには、ストリップ線路の電磁的に結合する部分の線路幅及び電磁的に結合する部分の間隔をそれぞれ小さくする必要がある。しかし、既存の製造プロセスルールにおいて、ストリップ線路の線路幅及び線路間隔の最小値には限界があり、ミリ波等の高周波帯域ではこうした限界となる最小値が比較的大きな値となり、十分な通過帯域幅を得ることが困難であった。さらに、製造プロセスルールの最小値で製造するとフィルタ回路の歩留まりが悪化すると言う問題点もある。
なお、本願発明者の解析によれば、図12に示した従来のカップルドライン型帯域通過フィルタ回路を、低温焼結セラミック基板(比誘電率εr=7.7)を用いて既存の製造プロセスルールで製造した場合、通過帯域特性は図9に点線で示すように、中心周波数61GHzに対し通過帯域は高々2.5GHzである。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、ストリップ線路を同一の絶縁層上に配置する場合に比べて、ストリップ線路同士を電磁的及び容量的により強く結合させるとともに、広帯域化と小型化に適したフィルタ回路を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のフィルタ回路は、層状に複数積層された絶縁層と、該絶縁層同士の間に配置された複数のストリップ線路と、を備えるフィルタ回路において、前記複数のストリップ線路は互いの間に前記絶縁層を挟んでそれぞれ配置され、前記複数のストリップ線路のうち前記絶縁層を挟んで隣接して配置される前記ストリップ線路の組は、前記絶縁層を介してそれぞれが互いに電磁的に結合し、複数の前記絶縁層が積層された積層方向から見たときに、前記複数のストリップ線路は一方向に順に並ぶように配置され、前記ストリップ線路の組の一つを構成する前記ストリップ線路を第一ストリップ線路、第二ストリップ線路としたときに、前記第一ストリップ線路は矩形状に形成され、前記第二ストリップ線路は、前記第一ストリップ線路に重畳するとともに、前記第一ストリップ線路とは前記一方向に直交する幅方向の長さが異なる第一幅部と、前記第一ストリップ線路に重畳せず、前記第一幅部とは前記幅方向の長さが異なる第二幅部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、隣接して配置されるストリップ線路のそれぞれの組を、ストリップ線路の縁だけでなくストリップ線路の面でも電磁的に結合させることができる。従って、ストリップ線路の組の間の電磁的な結合を強めることができ、広帯域化、小型化が可能となる。
また、上記のフィルタ回路において、前記幅方向の長さは、前記第一幅部の方が前記第一ストリップ線路より長く設定されているとともに、前記第二幅部の方が前記第一ストリップ線路より短く設定されていることがより好ましい。
また、上記のフィルタ回路において、前記第二ストリップ線路に対して前記第一ストリップ線路とは反対側に、前記第二ストリップ線路に隣接して配置された前記ストリップ線路を第三ストリップ線路とし、前記積層方向から見たときに、前記第三ストリップ線路は矩形状に形成され、前記第三ストリップ線路は、前記第一幅部に重畳せず、前記第二幅部に重畳し、前記幅方向の長さは、前記第三ストリップ線路の方が前記第二幅部より短く設定されていることより好ましい。
また、上記のフィルタ回路において、前記ストリップ線路の組において、一方の前記ストリップ線路には、前記絶縁層同士の間に配置されるとともに前記一方のストリップ線路と電気的に接続された補助ストリップ線路が設けられ、該補助ストリップ線路は、他方の前記ストリップ線路との間に前記絶縁層を挟んで配置されるとともに、前記他方のストリップ線路と前記絶縁層を介して互いに電磁的に結合していることがより好ましい。
この発明によれば、補助ストリップ線路も他方の前記ストリップ線路に電磁的に結合させることにより、ストリップ線路の組におけるストリップ線路間の互いの電磁的な結合をさらに強化させることができる。
また、上記のフィルタ回路において、前記補助ストリップ線路は、前記他方のストリップ線路に対して前記一方のストリップ線路とは反対側に位置するとともに、複数の前記絶縁層が積層された積層方向から見たときに、前記他方のストリップ線路の少なくとも一部に重畳するように配置されていることがより好ましい。
この発明によれば、ストリップ線路の組において、他方のストリップ線路を一方のストリップ線路及び補助ストリップ線路で両側から挟むようにそれぞれ配置することで、ストリップ線路の組におけるストリップ線路間の互いの電磁的な結合をより強化させることができる。
本発明のフィルタ回路によれば、ストリップ線路を同一の絶縁層上に配置する場合に比べて、ストリップ線路同士を電磁的及び静電容量的により強く結合させるとともに、広帯域化と小型化に適した回路とすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るフィルタ回路の第1実施形態を、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1(a)は本実施形態のフィルタ回路のストリップ線路の配置を示す平面図であり、図1(b)は本実施形態のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。そして、図2は本実施形態のフィルタ回路のストリップ線路を分解した平面図である。
なお、以下では、複数の誘電体基板(絶縁層)をまとめて示すときは数字のみを記し、複数の誘電体基板を構成するそれぞれの誘電体基板を区別して示すときは数字に英字を添えて示す。なお、ストリップ線路等についても同様の方式で示すものとする。
図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、本実施形態のフィルタ回路1は、層状に6つ積層された誘電体基板2a、2b、2c、2d、2e、2fからなる多層基板と、誘電体基板2同士の間に配置された5つのストリップ線路3a、3b、3c、3d、3eと、を備えている。なお、図1(a)及び図1(b)に示すように、6つの誘電体基板2が積層された方向を積層方向Dとする。
本実施形態では、フィルタ回路1はさらに、ストリップ線路3aに接続された入力端子4、ストリップ線路3eに接続された出力端子5、誘電体基板2aにおける誘電体基板2bとは反対側の面、及び誘電体基板2fにおける誘電体基板2eとは反対側の面にそれぞれ接続された地板6、7、をそれぞれ備えている。
なお、図1(a)では、地板6、7を省略して示している。また、フィルタ回路1において、地板6、7は、いずれか一方のみを備えられるだけでも良い。
図2に示すように、5つのストリップ線路3a、3b、3c、3d、3eは、積層方向Dから見たときに、それぞれの仮想軸線8a、8b、8c、8d、8eに対して線対称形状にそれぞれ形成され、図中に示す寸法に設定されている。そして、図1(a)に示すように、それぞれの仮想軸線8は互いに重畳する位置に配置されている。
また、積層方向Dから見たときに、5つのストリップ線路3は一方向Eに順に並ぶように配置されるとともに、5つのストリップ線路3のうちの一方向Eの一端側から3番目のストリップ線路3cの中心点における一方向Eに直交する仮想中心線Lに対し、5つのストリップ線路3が全体として線対称の形状となるように配置されている。
すなわち、積層方向Dから見たときに、仮想中心線Lに対し、ストリップ線路3cは線対称の形状に形成されている。そして、ストリップ線路3aとストリップ線路3e、ストリップ線路3bとストリップ線路3d、はそれぞれ仮想中心線Lに対して線対称の形状となるように配置されている。
さらに、図1(a)及び図1(b)に示すように、ストリップ線路3は互いの間に誘電体基板2を挟んでそれぞれ配置されている。そして、5つのストリップ線路3のうち誘電体基板2を挟んで隣接して配置されるストリップ線路3の組は、積層方向Dから見たときに互いの一部が重畳するようにそれぞれ配置され、誘電体基板2を介してそれぞれが互いに電磁的に結合している。
より詳しく説明すると、ストリップ線路3aとストリップ線路3bは、互いの間に誘電体基板2bを挟んで隣接するとともに対向して配置され、積層方向Dから見て互いに重畳する部分でそれぞれ電磁的に結合している。そして、この電磁的に結合した部分が電磁的結合部11aとなり、ストリップ線路3aとストリップ線路3bとでストリップ線路3の組を構成している。
同様に、ストリップ線路3bとストリップ線路3c、ストリップ線路3cとストリップ線路3d、及びストリップ線路3dとストリップ線路3eは、互いの間に誘電体基板2c、2d、2eをそれぞれ挟み、電磁的に結合した部分が電磁的結合部11b、11c、11dとなっている。そして、ストリップ線路3bとストリップ線路3c、ストリップ線路3cとストリップ線路3d、及びストリップ線路3dとストリップ線路3eとで、ストリップ線路3の組をそれぞれ構成している。
すなわち、本実施形態では4つの電磁的結合部11が形成されている。
各電磁的結合部11は、一種の共振器として機能し、これにより、その共振周波数に対応した特定の周波数帯を選択的に通過させるバンドパスフィルタの特性が得られるようになっている。
なお、本実施形態では、主としてストリップ線路3の間の対向する縁及び対向する面が電磁的結合部11として機能するように構成した。しかし、これに限定されることなく、例えばストリップ線路3同士が互いに交差するように配置されている場合であっても、ストリップ線路間で電磁波の授受に寄与する領域を電磁的結合部とすれば良い。
次に、本実施形態のフィルタ回路1の動作について、ストリップ線路3aとストリップ線路3bとで構成されるストリップ線路3の組の間の電磁的結合部11aでの作用を中心に説明する。
外部の高周波信号源(図示なし)から、入力端子4に高周波信号が印加されると入力端子4に接続されたストリップ線路3aが給電され、このストリップ線路3aから電磁波が放射される。この電磁波は、電磁的結合部11aを介して、ストリップ線路3aと電磁的に結合されたストリップ線路3bを励振し、ストリップ線路3bに高周波電流が誘導される。
このとき、ストリップ線路3aに印加された高周波信号は、ストリップ線路3a、3bにおけるインダクタの効果と、誘電体基板2bにおけるキャパシタの効果を受ける。
また、この電磁的結合部11aには容量結合の効果もある。外部の高周波信号源から、入力端子4に高周波信号が印加されるとストリップ線路3aが給電され、このストリップ線路3a表面に誘起された電荷に誘導される。そして、ストリップ線路3aと容量的に結合されたストリップ線路3bに面上に、ストリップ線路3a表面に誘起された電荷とは逆の極性の電荷が誘起されることで、ストリップ線路3bに高周波電圧が誘導される。
このようにして、入力端子4に印加された高周波信号は、帯域通過フィルタ回路として作用する誘電体基板2及びストリップ線路3により、特定の範囲の周波数を除去して出力端子5から出力される。
こうして、本発明の第1実施形態のフィルタ回路1によれば、隣接して配置されるストリップ線路3のそれぞれの組を、ストリップ線路3の縁だけでなくストリップ線路3の面でも電磁的に結合させることができる。従って、ストリップ線路3の組の間の電磁的な結合を強めることができ、フィルタ回路1を広帯域化、小型化にすることができる。
また、積層方向Dから見たときに、ストリップ線路3の組は、互いの一部が重畳するようにそれぞれ配置されているので、ストリップ線路3の面を互いに接近させることで、ストリップ線路3の組におけるストリップ線路3間の互いの電磁的な結合を強化させることができる。
フィルタ回路1の設計においては、ストリップ線路3の線路幅及び線路長さというパラメータがあり、ストリップ線路3の素子数が増加すると決定しなければならないパラメータの組合わせが指数関数的に増加する。本発明によるフィルタ回路1は、電磁的結合部11が4つ直列に接続されて構成されている。
そして、積層方向Dから見たときに、5つのストリップ線路3a、3b、3c、3d、3eは、それぞれの仮想軸線8a、8b、8c、8d、8eに対して線対称形状にそれぞれ形成され、それぞれの仮想軸線8は互いに重畳する位置に配置されている。さらに、5つのストリップ線路3は、積層方向Dから見たときに一方向Eに順に並ぶように配置されるとともに、5つのストリップ線路3のうちの一方向Eの一端側から3番目のストリップ線路3cの中心点における一方向Eに直交する仮想中心線Lに対し、5つのストリップ線路3が全体として線対称の形状となるように配置されている。
このように構成されているために、フィルタ回路1は、ストリップ線路3の素子の線路幅及び線路長さといった決定すべきパラメータの数を少なく抑えて設計が可能であり、フィルタ回路1の設計が容易となっている。
なお、本実施形態ではストリップ線路3は5つ備えられていたが、ストリップ線路はNを自然数として(2×N+1)備えられ、これら複数のストリップ線路のうちの一方向の一端側から(N+1)番目のストリップ線路の中心点における一方向に直交する仮想中心線に対し、複数のストリップ線路が全体として線対称の形状となるように配置されていても良い。
より詳しくは、例えば、ストリップ線路が、一方向に順に並ぶように3つ備えられた場合には、一方向の一端側から2番目のストリップ線路の中心点における一方向に直交する仮想中心線Lに対し、3つのストリップ線路が全体として線対称の形状となるように配置されていても良い。
このように構成することでも、フィルタ回路1の設計変数を少なく抑えることができ、フィルタ回路1の設計を容易にすることが可能となる。
また、本実施形態では、積層方向Dから見たときに、5つのストリップ線路3a、3b、3c、3d、3eは、それぞれの仮想軸線8a、8b、8c、8d、8eに対して線対称形状にそれぞれ形成されていなくても良い。そして、積層方向Dから見たときに、仮想中心線Lに対し5つのストリップ線路3が全体として線対称の形状となるように配置されていなくても良い。
このようにそれぞれ構成しても、フィルタ回路1の設計は可能だからである。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態のフィルタ回路21は、4層積層された誘電体基板2a、2b、2c、2dを備えている。
誘電体基板2aと誘電体基板2bとの間にストリップ線路23a、23eが配置され、誘電体基板2bと誘電体基板2cとの間にストリップ線路23b、23dが配置され、誘電体基板2cと誘電体基板2dとの間にストリップ線路23cが配置されている。
そして、ストリップ線路23aとストリップ線路23b、ストリップ線路23bとストリップ線路23c、ストリップ線路23cとストリップ線路23d、ストリップ線路23dとストリップ線路23eが、積層方向Dから見て互いに重畳する部分でそれぞれ電磁的に結合している。
すなわち、ストリップ線路23cは、隣接する誘電体基板2bと誘電体基板2cとの間に配置された2つのストリップ線路23b、23dとそれぞれ電磁的に結合している。
本実施形態の場合は、ストリップ線路23bとストリップ線路23dとの距離を大きくとり、電磁的結合が大きくならないように配慮する必要がある。従って、ストリップ線路23cの中心付近には、他のストリップ線路23との電磁結合が小さい線路区間R1が存在する。線路区間R1の線路幅及び線路長さも、フィルタ回路21の特性に影響がある。
このように構成された本実施形態のフィルタ回路21によれば、ストリップ線路23cが電磁的に結合される2つのストリップ線路23b、23dを隣接する誘電体基板2bと誘電体基板2cとの間に配置することで、フィルタ回路21を積層方向Dに薄く構成することができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、フィルタ回路26が、3層積層された誘電体基板2a、2b、2cを備え、誘電体基板2aと誘電体基板2bとの間にストリップ線路28a、28c、28eが配置され、誘電体基板2bと誘電体基板2cとの間にストリップ線路28b、28dが配置されているように構成しても良い。この変形例では、ストリップ線路28aとストリップ線路28b、ストリップ線路28bとストリップ線路28c、ストリップ線路28cとストリップ線路28d、ストリップ線路28dとストリップ線路28eが、積層方向Dから見て互いに重畳する部分でそれぞれ電磁的に結合している。
このように構成された本実施形態の変形例のフィルタ回路26によれば、フィルタ回路26を積層方向Dにより薄く構成することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態のフィルタ回路31は、4層積層された誘電体基板2a、2b、2c、2dを備えている。
そして、ストリップ線路28の組を構成するストリップ線路28aとストリップ線路28bにおいて、ストリップ線路28aには、誘電体基板2c、2dの間に配置されるとともにストリップ線路28aと電気的に接続された補助ストリップ線路32aが設けられている。この補助ストリップ線路32aは、誘電体基板2b、2cに形成されたビアホール33aを介してストリップ線路28aに接続されている。そして、補助ストリップ線路32aは、ストリップ線路28bとの間に誘電体基板2cを挟んで配置されるとともに、ストリップ線路28bと誘電体基板2cを介して互いに電磁的に結合している。
また、補助ストリップ線路32aは、ストリップ線路28bに対してストリップ線路28aとは反対側に位置するとともに、積層方向Dから見たときに、ストリップ線路28bの一部に重畳するように配置されている。
同様に、ストリップ線路28の組を構成するストリップ線路28eとストリップ線路28dにおいて、ストリップ線路28eには、誘電体基板2c、2dの間に配置されるとともにストリップ線路28eと電気的に接続された補助ストリップ線路32bが設けられている。この補助ストリップ線路32bは、誘電体基板2b、2cに形成されたビアホール33bを介してストリップ線路28eに接続されている。そして、補助ストリップ線路32bは、ストリップ線路28dとの間に誘電体基板2cを挟んで配置されるとともに、ストリップ線路28dと誘電体基板2cを介して互いに電磁的に結合している。
また、補助ストリップ線路32bは、ストリップ線路28dに対してストリップ線路28eとは反対側に位置するとともに、積層方向Dから見たときに、ストリップ線路28dの一部に重畳するように配置されている。
このように構成された本実施形態のフィルタ回路31によれば、
ストリップ線路28aだけでなく補助ストリップ線路32aもストリップ線路28bに電磁的に結合させることにより、ストリップ線路28a、28bの組における互いの電磁的な結合をさらに強化させることができる。同様に、ストリップ線路28eだけでなく補助ストリップ線路32bもストリップ線路28dに電磁的に結合させることにより、ストリップ線路28e、28dの組における互いの電磁的な結合をさらに強化させることができる。
また、ストリップ線路28bをストリップ線路28a及び補助ストリップ線路32aで両側から挟むように配置することで、ストリップ線路28aとストリップ線路28bとの間の電磁的な結合をより強化させることができる。同様に、ストリップ線路28dをストリップ線路28e及び補助ストリップ線路32bで両側から挟むように配置することで、ストリップ線路28eとストリップ線路28dとの間の電磁的な結合をより強化させることができる。
なお、本実施形態では、図6に示すフィルタ回路36のように、補助ストリップ線路32aをストリップ線路28bに対してストリップ線路28aと同じ側に配置しても良い。同様に、補助ストリップ線路32bをストリップ線路28dに対してストリップ線路28eと同じ側に配置しても良い。
補助ストリップ線路32は、自身が電気的に接続されているストリップ線路28と同じ側に配置されていても電磁的な結合を強化させることができるからである。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態のフィルタ回路41は、8層積層された誘電体基板2a〜2hと、誘電体基板2の間に配置された7つのストリップ線路43a〜43gを備えている。そして、本実施形態では、6箇所の電磁的結合部44a〜44fが設けられている。
このように構成された本実施形態のフィルタ回路41によれば、ストリップ線路43が電磁的に結合する電磁的結合部44の数を6箇所に増加させることにより特性曲線の極の数も増加させ、より広帯域、急峻は特性を有するフィルタ回路41を構成することが可能となる。
また、本実施形態では、図8に示すフィルタ回路46ように、6層積層された誘電体基板2a〜2fを備え、誘電体基板2の間に配置された7つのストリップ線路48a〜48gを備えるように構成しても良い。本変形例においても、6箇所の電磁的結合部49a〜49fが設けられている。
本願発明者の解析によれば、本変形例による60GHz帯帯域通過フィルタ回路を低温焼結セラミック基板(比誘電率εr=7.7)を用いて既存の製造プロセスルールで製造した場合、反射特性S11を−10dB未満とすることができる通過帯域を10GHz以上にすることが可能である。本変形例では、ストリップ線路48bにおいて、他のストリップ線路48との電磁的結合の小さい線路区間R2の線路の長さを長く取ることで、急峻な通過特性、つまり帯域外減衰量を大きく、通過帯域幅を狭く調整することが可能である。
以上、本発明の第1実施形態から第4実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
例えば、上記第1実施形態から第4実施形態では、誘電体基板として低温焼成セラミック基板を用いた。しかし、これに限らず他の誘電体基板を用いても良い。また、絶縁層として、ストリップ線路間の電磁的及び容量的結合部を構成する誘電体基板を用いたが、これに限らず、電磁的及び容量的結合部を構成する空気層を用いても良い。
また、上記第1実施形態から第4実施形態では、ストリップ線路のそれぞれの組は、積層方向Dから見たときに互いに重畳するように配置されていなくても良い。ストリップ線路は、積層方向Dから見たときに互いに重畳するように配置されていなくても互いに電磁的に結合することは可能だからである。
上記第1実施形態において、図1に示す誘電体基板2として、低温焼成セラミック基板(εr=7.7)を想定し、誘電体基板2のそれぞれの厚さを0.05mm(50μm)とし、多層基板の厚さを0.3mmとした。ストリップ線路3の形状は図2に示す通りとし、設計した帯域通過型のフィルタ回路1の周波数特性を電磁界解析によって求めた。製造プロセスルールによって線路幅及び線路間隔の最小値が75μmと規定されているとき、本発明の実施例のフィルタ回路1と、比較例として従来技術による帯域通過フィルタ回路との通過帯域幅を比較した結果を図9及び図10に示す。
ここで、比較例の帯域通過フィルタ回路については、本実施例と同様に、誘電体基板として低温焼成セラミック基板(εr=7.7)を想定した。そして、4つ積層された誘電体基板のそれぞれの厚さを0.05mm(50μm)として多層基板の厚さを0.2mmとし、図12に示すようにストリップ線路111a〜111e及び無給電素子114a〜114dの形状を設定した。なお、図12に示すストリップ線路111a〜111e及び無給電素子114a〜114dの形状は、従来技術による構成のフィルタ回路において通過帯域幅が最も広くなるように選定されている。
図9にフィルタ回路の通過特性(S21)、図10にフィルタ回路の入力反射特性(S11)をそれぞれ示す。図9及び図10において、本実施例による解析結果を実線で、比較例による解析結果を点線で示す。いずれの場合においても、本実施例によるフィルタ回路の方が比較例のフィルタ回路よりも広帯域特性を示すことが分かった。
従来技術では、広い通過帯域を得ることはそもそも不可能であったが、本発明では広い通過帯域を得ることが可能になる。図9の特性曲線では、本発明のフィルタ回路の帯域外減衰量が従来技術によるフィルタ回路に比べて小さくなっているが、帯域外減衰量はフィルタ回路を多段に接続することにより大きくすることが可能であるため、問題はない。
なお、各誘電体基板2の材質(比誘電率)や厚さ等は、本実施例における設定値には限定されず、必要とするフィルタ特性に応じて適切に定めれば良い。
図1(a)は本発明の第1実施形態のフィルタ回路のストリップ線路の配置を示す説明図であり、図1(b)は本発明の第1実施形態のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態のフィルタ回路のストリップ線路を分解した平面図である。 本発明の第2実施形態のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 本発明の第2実施形態の変形例のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 本発明の第3実施形態のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 本発明の第3実施形態の変形例のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 本発明の第4実施形態のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 本発明の第4実施形態の変形例のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 本発明の第1実施形態のフィルタ回路の通過特性を示す特性図である。 本発明の第1実施形態のフィルタ回路の入力反射特性を示す特性図である。 図11(a)は従来のフィルタ回路の結合線路を構成するストリップ線路の配置を示す平面図であり、図11(b)は従来のフィルタ回路の断面構造を模式的に示す説明図である。 図12(a)は従来のフィルタ回路のストリップ線路及び無給電素子の配置を示す平面図であり、図12(b)は従来のフィルタ回路の基板の断面構造を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1、21、26、31、36、41、46 フィルタ回路
2 誘電体基板(絶縁層)
3、23、28、43、48 ストリップ線路
8 仮想軸線
32 補助ストリップ線路
D 積層方向
E 一方向
L 仮想中心線

Claims (5)

  1. 層状に複数積層された絶縁層と、該絶縁層同士の間に配置された複数のストリップ線路と、を備えるフィルタ回路において、
    前記複数のストリップ線路は互いの間に前記絶縁層を挟んでそれぞれ配置され、
    前記複数のストリップ線路のうち前記絶縁層を挟んで隣接して配置される前記ストリップ線路の組は、前記絶縁層を介してそれぞれが互いに電磁的に結合し、
    複数の前記絶縁層が積層された積層方向から見たときに、
    前記複数のストリップ線路は一方向に順に並ぶように配置され、
    前記ストリップ線路の組の一つを構成する前記ストリップ線路を第一ストリップ線路、第二ストリップ線路としたときに、
    前記第一ストリップ線路は矩形状に形成され、
    前記第二ストリップ線路は、
    前記第一ストリップ線路に重畳するとともに、前記第一ストリップ線路とは前記一方向に直交する幅方向の長さが異なる第一幅部と、
    前記第一ストリップ線路に重畳せず、前記第一幅部とは前記幅方向の長さが異なる第二幅部と、
    を有することを特徴とするフィルタ回路。
  2. 請求項1に記載のフィルタ回路において、
    前記幅方向の長さは、前記第一幅部の方が前記第一ストリップ線路より長く設定されているとともに、前記第二幅部の方が前記第一ストリップ線路より短く設定されていることを特徴とするフィルタ回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のフィルタ回路において、
    前記第二ストリップ線路に対して前記第一ストリップ線路とは反対側に、前記第二ストリップ線路に隣接して配置された前記ストリップ線路を第三ストリップ線路とし、前記積層方向から見たときに、
    前記第三ストリップ線路は矩形状に形成され、
    前記第三ストリップ線路は、前記第一幅部に重畳せず、前記第二幅部に重畳し、
    前記幅方向の長さは、前記第三ストリップ線路の方が前記第二幅部より短く設定されていることを特徴とするフィルタ回路。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフィルタ回路において、
    前記ストリップ線路の組において、
    一方の前記ストリップ線路には、前記絶縁層同士の間に配置されるとともに前記一方のストリップ線路と電気的に接続された補助ストリップ線路が設けられ、
    該補助ストリップ線路は、他方の前記ストリップ線路との間に前記絶縁層を挟んで配置されるとともに、前記他方のストリップ線路と前記絶縁層を介して互いに電磁的に結合していることを特徴とするフィルタ回路。
  5. 請求項4に記載のフィルタ回路において、
    前記補助ストリップ線路は、
    前記他方のストリップ線路に対して前記一方のストリップ線路とは反対側に位置するとともに、
    複数の前記絶縁層が積層された積層方向から見たときに、前記他方のストリップ線路の少なくとも一部に重畳するように配置されていることを特徴とするフィルタ回路。
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