JP5046790B2 - ガスケット、及び光学素子の製造方法 - Google Patents

ガスケット、及び光学素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5046790B2
JP5046790B2 JP2007215878A JP2007215878A JP5046790B2 JP 5046790 B2 JP5046790 B2 JP 5046790B2 JP 2007215878 A JP2007215878 A JP 2007215878A JP 2007215878 A JP2007215878 A JP 2007215878A JP 5046790 B2 JP5046790 B2 JP 5046790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film member
protrusion
optical element
main body
gasket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007215878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009045886A (ja
Inventor
直文 白瀬
茂樹 井野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Essilor Co Ltd
Original Assignee
Nikon Essilor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Essilor Co Ltd filed Critical Nikon Essilor Co Ltd
Priority to JP2007215878A priority Critical patent/JP5046790B2/ja
Publication of JP2009045886A publication Critical patent/JP2009045886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5046790B2 publication Critical patent/JP5046790B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、光学素子を製造するためのガスケット、及び光学素子の製造方法に関する。
近年、釣り等のレジャー、あるいは自動車の運転時等に使用される眼鏡のレンズとして、例えば水面、窓ガラス等からの反射光を遮るための偏光機能、明暗を調整する調光機能等を備えた機能性レンズと呼ばれる光学素子の需要が増えつつある。機能性レンズは、レンズの内部に機能性フィルムを備えている。機能性レンズを製造する方法として、例えば下記特許文献1に開示されているような、筒状のガスケットの内側に機能性フィルムを配置した状態で、ガスケットの両端の開口のそれぞれにモールド部材を配置し、ガスケットと一対のモールド部材との間に形成される空間に、レンズを製造するための材料であるモノマーを供給する技術が案出されている。
特開2004−1362号公報
機能性フィルムをガスケットの内側に配置する際、例えばガスケットの構造等によっては、機能性フィルムをガスケットの内側に良好に配置することが困難となる可能性がある。例えば機能性フィルムをガスケットの内側に良好に配置できず、機能性フィルムが損傷したり、変形したりする可能性がある。また、機能性フィルムをガスケットの内側に良好に配置できず、例えば機能性フィルムがガスケットの内側において所望の位置に配置されていない状態で、モノマーが供給される可能性がある。そのような不都合が生じた場合、製造される機能性レンズの性能が低下する可能性がある。
本発明は、機能性フィルムのようなフィルム部材を良好に配置できるガスケットを提供することを目的とする。また本発明は、フィルム部材を良好に配置できるガスケットを用いて製造される、所望の性能を有する光学素子を提供することを目的とする。また本発明は、フィルム部材をガスケットの内側に良好に配置して、所望の性能を有する光学素子を製造できる光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明を例示する各態様として実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明を例示する第1の態様に従えば、光学素子(P)を製造するためのガスケットであって、筒状の本体部(2)と、本体部(2)の内周面(5)から本体部(2)の中心軸(AX)に向かって突出し、フィルム部材(F)を支持可能な支持部(6)と、中心軸(AX)と平行な方向に関する支持部(6)の第1側であって、中心軸(AX)に対して支持部(6)の外側に配置され、第1側に向かって突出する折り曲げ可能な突起部(7)と、を備え、突起部(7)は、本体部(2)の内側に折り曲げられることによって、支持部(6)との間にフィルム部材(F)を挟むことができるガスケット(1)が提供される。
本発明を例示する第1の態様によれば、フィルム部材を良好に配置できる。
本発明を例示する第2の態様に従えば、光学素子(P)を製造するためのガスケットであって、筒状の本体部(2)と、本体部(2)の内周面(5)から本体部(2)の中心軸(AX)に向かって突出し、フィルム部材(F)の一方の面(F2)を支持可能な支持部(6)と、中心軸(AX)と平行な方向に関する本体部(2)の第1側の第1開口(3)に配置される光学素子(P)の外形を定めるための第1モールド部材(11)と支持部(6)に支持されたフィルム部材(F)の他方の面(F1)との間に挟まれる本体部(2)の内周面(5)に接続された突起部(7)と、を備え、支持部(6)と突起部(7)との間にフィルム部材(F)を保持するガスケット(1)が提供される。
本発明を例示する第2の態様によれば、フィルム部材を良好に配置できる。
本発明を例示する第3の態様に従えば、上記態様のガスケット(1)を用いて製造された光学素子(P)が提供される。
本発明を例示する第3の態様によれば、フィルム部材を良好に配置できるガスケットを用いて製造される、所望の性能を有する光学素子を提供できる。
本発明を例示する第4の態様に従えば、上記態様のガスケット(1)を用いる光学素子(P)の製造方法が提供される。
本発明を例示する第4の態様によれば、フィルム部材をガスケットの内側に良好に配置して、所望の性能を有する光学素子を製造できる。
本発明を例示する第5の態様に従えば、筒状の本体部(2)を含むガスケット(1)を用いた光学素子(P)の製造方法であって、本体部(2)の内周面(5)の少なくとも一部に配置された支持部(6)でフィルム部材(F)の一方の面(F2)を支持することと、本体部(2)の中心軸(AX)と平行な方向に関する支持部(6)の第1側であって、中心軸(AX)に対して支持部(6)の外側に配置され、第1側に向かって突出する突起部(7)を本体部(2)の内側に折り曲げてフィルム部材(F)の他方の面(F1)と接触させ、支持部(6)と突起部(7)との間にフィルム部材(F)を挟むことと、支持部(6)と突起部(7)との間に挟まれたフィルム部材(F)の他方の面(F1)と対向する位置に、光学素子(P)の外形を定めるための第1モールド部材(11)を配置することと、第1モールド部材(11)と、フィルム部材(F)との間に形成された第1空間(13)に、光学素子(P)を製造するための材料を供給することと、第1空間(13)に供給された材料を加熱することと、を含む製造方法が提供される。
本発明を例示する第5の態様によれば、フィルム部材をガスケットの内側に良好に配置して、所望の性能を有する光学素子を製造できる。
本発明を例示する第6の態様に従えば、筒状の本体部(2)を含むガスケット(1)を用いた光学素子(P)の製造方法であって、本体部(2)の内周面(5)の少なくとも一部に配置された支持部(6)でフィルム部材(F)の一方の面(F2)を支持することと、フィルム部材(F)の他方の面(F1)と本体部(2)の少なくとも一部に配置された突起部(7)とを接触させた状態で、光学素子(P)の外形を定めるための第1モールド部材(11)と支持部(6)との間にフィルム部材(F)と突起部(7)とを挟んで、支持部(6)と突起部(7)との間にフィルム部材(F)を保持することと、第1モールド部材(11)と、フィルム部材(F)との間に形成された第1空間(13)に、光学素子(P)を製造するための材料を供給することと、第1空間(13)に供給された材料を加熱することと、を含む製造方法が提供される。
本発明を例示する第6の態様によれば、フィルム部材をガスケットの内側に良好に配置して、所望の性能を有する光学素子を製造できる。
本発明によれば、フィルム部材をガスケットの内側に良好に配置できる。また本発明によれば、所望の性能を有する光学素子を製造できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら例示的に説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るガスケット1を+Z側(上側)から見た平面図、図2は、図1のA−A断面矢視図、図3は、図1のB−B断面矢視図である。また、図4は、図2の一部を拡大した図、図5は、図3の一部を拡大した図である。
本実施形態においては、ガスケット1を用いて、レンズの内部にフィルム部材Fを備えた光学素子Pを製造する場合を例にして説明する。フィルム部材Fは、例えば偏光機能を有する偏光フィルム、調光機能を有する調光フィルム等、機能性フィルムと呼ばれるフィルム部材を含む。光学素子Pは、偏光機能、調光機能等の機能性を有する機能性レンズと呼ばれる光学素子を含む。
図1〜図5において、ガスケット1は、円筒状の本体部2を備えている。本体部2は、第1側に第1開口3を備え、第1側と反対側の第2側に第2開口4を備えている。
ここで、以下の説明において、円筒状の本体部2の中心軸AXが、Z軸と平行である場合を例にして説明する。本体部2は、Z軸と平行な中心軸AXの周囲に配置される。また、ガスケット1によって製造される光学素子Pの光軸は、Z軸と平行である。また、本実施形態において、中心軸AX(Z軸)と直交するXY平面内におけるフィルム部材Fの外形は、円形である。
また、以下の説明において、第1側を、+Z側(上側)とし、第1側と反対側の第2側を、−Z側(下側)とする。したがって、第1開口3は、本体部2の+Z側に配置され、第2開口4は、本体部2の−Z側に配置されている。
また、以下の説明において、−Z側を向くフィルム部材Fの一方の面F2を適宜、フィルム部材Fの裏面F2、と称し、+Z側を向くフィルム部材Fの他方の面F1を適宜、フィルム部材Fの表面F1、と称する。
ガスケット1は、本体部2の内周面5から本体部2の中心軸AXに向かって突出し、フィルム部材Fを支持可能な第1支持部6と、第1支持部6の+Z側であって、中心軸AXに対して第1支持部6の外側に配置され、+Z側に向かって突出する折り曲げ可能な突起部7とを備えている。突起部7は、本体部2の内側に折り曲げられることによって、第1支持部6との間にフィルム部材Fを挟むことができる。
第1支持部6は、本体部2の内側に配置されている。本実施形態において、第1支持部6は、+Z側を向く支持面6Aを有する。第1支持部6の支持面6Aとフィルム部材Fの裏面F2とは対向可能である。第1支持部6の支持面6Aは、フィルム部材Fの裏面F2を支持可能である。
突起部7は、可撓性を有し、外力によって撓むことにより折り曲げられる。突起部7は、例えばエラストマー、ポリオレフィンによって形成されており、可撓性を有し、弾性変形可能である。また、ガスケット1は、例えばエラストマー、ポリオレフィンによって形成されている。本実施形態においては、本体部2、第1支持部6、及び突起部7は、一体であり、それら本体部2、第1支持部6、及び突起部7を含むガスケット1の全体が、ポリオレフィンによって形成されている。
図1に示すように、第1支持部6及び突起部7のそれぞれは、中心軸AXの周囲に複数配置されている。複数の突起部7のそれぞれは、複数の第1支持部6のそれぞれに対応する位置に配置されている。本実施形態においては、第1支持部6及び突起部7のそれぞれは、中心軸AXの周囲にほぼ等間隔で、4つ配置されている。なお、第1支持部6及び突起部7は、3箇所以上であれば、任意の複数箇所に配置することができる。
突起部7は、本体部2の内側に配置されている。突起部7は、本体部2の内周面5の少なくとも一部と接続されている。折り曲げられていない状態における突起部7は、中心軸AXと対向する内面8と、内面8と反対側の外面9とを有する。突起部7の内面8は、本体部2の内側に向いている。外面9は、本体部2の外側に向いている。
また、突起部7は、本体部2の内側に折り曲げられることによって、内面8を−Z側に向けることができ、外面9を+Z側に向けることができる。すなわち、本体部2の内側に折り曲げられた状態における突起部7の内面8は、−Z側を向き、外面9は、+Z側を向く。本体部2の内側に折り曲げられた状態における突起部7の内面8は、第1支持部6の支持面6Aと対向可能である。
ここで、以下の説明において、突起部7に関して、折り曲げられていない状態を適宜、初期状態、と称し、本体部2の内側に折り曲げられた状態を適宜、折り曲げ状態、と称する。図1〜図5には、突起部7が初期状態であるガスケット1が示されている。また、図1には、フィルム部材Fが第1支持部6に支持されていない状態が示され、図2〜図5には、フィルム部材Fが第1支持部6に支持された状態が示されている。
図2及び図4に示すように、初期状態における突起部7は、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外縁の外側に配置される。すなわち、初期状態における突起部7の内面8は、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外縁の外側に配置される。本実施形態においては、初期状態における突起部7の内面8と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外縁との間に、第1の間隙G1が形成される。すなわち、初期状態における突起部7の内面8と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外縁とは、離れている。なお、初期状態における突起部7の内面8の内径と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外径とが等しくてもよい。
また、図3及び図5に示すように、本体部2の内周面5と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外縁との間に、第2の間隙G2が形成される。すなわち、本体部2の内周面5と、支持部5に支持されたフィルム部材Fの外縁とは、離れている。
なお、第2の間隙G2のサイズは、第1の間隙G1のサイズよりも大きくてもよいし、小さくてもよい。また、第1の間隙G1のサイズと第2の間隙G2のサイズとが等しくてもよい。本実施形態においては、第1の間隙G1のサイズは、第1支持部6の支持面6Aの突出量(突起部7の内面8から本体部2の中心軸AXに向かって突出した距離)の半分よりも小さい。したがって、フィルム部材Fを第1支持部6から脱落させることなく支持することができ、且つ第2の間隙G2を確保することができる。
また、本実施形態においては、中心軸AX(Z軸)と直交するXY平面内における第1開口3の大きさは、フィルム部材Fの外形よりも大きい。また、本実施形態においては、XY平面内における内周面5の大きさ(内径)は、フィルム部材Fの外径よりも大きい。
したがって、ガスケット1とフィルム部材Fとの接触(干渉)を抑制しつつ、+Z側(突起部7側)から、第1開口3を介して、フィルム部材Fを本体部2の内側に挿入し、第1支持部6の支持面6Aに支持させることができる。
図6は、第1開口3に第1モールド部材11が配置され、突起部7が折り曲げ状態であるガスケット1を上方(+Z側)から見た平面図、図7は、図6のA−A断面矢視図、図8は、図6のB−B断面矢視図である。また、図9は、図7の一部を拡大した図、図10は、図8の一部を拡大した図である。
本実施形態において、本体部2の+Z側の第1開口3は、第1モールド部材11を配置可能であり、−Z側の第2開口4は、第2モールド部材12を配置可能である。第1モールド部材11及び第2モールド部材12のそれぞれは、製造される光学素子Pの外形を定めることができる。第1モールド部材11は、製造される光学素子Pの表面(+Z側の面)P1の形状を規定することができ、第2モールド部材12は、製造される光学素子Pの裏面(−Z側の面)P2の形状を規定することができる。本実施形態において、第1モールド部材11及び第2モールド部材12のそれぞれは、ガラスによって形成されている。なお、第1モールド部材11及び第2モールド部材12の少なくとも一方が金属によって形成されていてもよい。
本実施形態において、フィルム部材Fの表面F1及び裏面F2のそれぞれは、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。また、本体部2の内側に配置されているフィルム部材Fの表面F1と対向可能な第1モールド部材11の下面(−Z側の面)11Bは、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。また、本体部2の内側に配置されているフィルム部材Fの裏面F2と対向可能な第2モールド部材12の上面(+Z側の面)12Aは、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。
本実施形態においては、突起部7は、第1開口3に配置される第1モールド部材11によって、本体部2の内側に折り曲げられる。折り曲げ状態における突起部7の少なくとも一部は、第1モールド部材11と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fとの間に配置される。すなわち、突起部7は、第1モールド部材11で本体部2の内側に折り曲げられることによって、第1モールド部材11と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fとの間に配置される。
突起部7の内面8は、第1モールド部材11で折り曲げられることによって、−Z側を向き、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの表面F1と対向する。また、突起部7の外面9は、第1モールド部材11で折り曲げられることによって、+Z側を向き、第1モールド部材11の下面11Bと対向する。第1開口3に配置された第1モールド部材11の下面11Bは、折り曲げ状態の突起部7の外面9と対向して接触する。
本実施形態においては、第1開口3に第1モールド部材11が配置され、その第1モールド部材11によって、突起部7が本体部2の内側に折り曲げられることによって、第1支持部6との間にフィルム部材Fを挟むことができる。また、第1モールド部材11が第1開口3に配置されることによって、突起部7は、第1モールド部材11の下面11Bと第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの表面F1との間に挟まれた状態となる。フィルム部材Fは、第1支持部6と突起部7との間に挟まれて、その第1支持部6と突起部7との間に保持される。
なお、突起部7は、第1モールド部材11による外力によって折り曲げ可能な程度の剛性、厚みを有する。また、初期状態における突起部7の高さ(Z軸方向に関するサイズ)は、第1支持部6と折り曲げ状態の突起部7との間にフィルム部材Fを確実に挟むために十分な高さを有しており、突起部7は、初期状態において、自重等によって撓まない(折り曲げられない)程度の剛性を有する。
本実施形態においては、第1開口3に第1モールド部材11が配置されることによって、第1モールド部材11と、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fとの間に、第1空間13が形成される。第1空間13は、第1開口3に配置された第1モールド部材11と、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fと、ガスケット1との間に形成される空間である。
上述のように、フィルム部材Fの表面F1は、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。また、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの表面F1と対向する第1モールド部材11の下面11Bは、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。第1開口3に配置された第1モールド部材11の下面11Bは、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの表面F1に沿っている。本実施形態において、第1開口3に配置された第1モールド部材11の下面11Bと、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの表面F1とは、ほぼ同じ曲率であり、ほぼ平行である。なお、第1開口3に配置された第1モールド部材11の下面11Bと、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの表面F1とは、曲率が異なっていてもよい。第1開口3に配置された第1モールド部材11の下面11Bと、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの表面F1との間には、第3の間隙G3が形成される。
また、本実施形態において、第2開口4に第2モールド部材12が配置されることによって、第2モールド部材12と、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fとの間に、第2空間14が形成される。第2空間14は、第2開口4に配置された第2モールド部材12と、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fと、ガスケット1との間に形成される空間である。
本実施形態において、第2開口4の近傍の本体部2の内側には、第2モールド部材12を支持可能な第2支持部15が設けられている。第2支持部15は、−Z側を向いており、第2開口4に配置された第2モールド部材12の上面12Aを支持可能である。上述のように、フィルム部材Fの裏面F2は、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの裏面F2と対向する第2モールド部材12の上面12Aは、中央部が周辺部に対して+Z側に湾曲する形状である。
また、図11に示すように、ガスケット1は、光学素子Pを製造するためのモノマーを第2空間14に供給可能な供給口16を有する。供給口16は、Z軸方向に関して、第1支持部6と第2開口4との間の本体部2の少なくとも一部に配置されている。本実施形態においては、第1支持部6と第2開口4との間の本体部2の所定位置に、第2空間14と外部空間とを接続する貫通孔17が形成されており、供給口16は、第2空間14側の貫通孔17の端部に配置されている。本実施形態においては、貫通孔17は、XY平面内において、第1支持部6及び突起部7とは異なる位置に形成されている。
貫通孔17は、外部空間に配置された、モノマーを供給可能な供給装置18と接続可能である。供給装置18より貫通孔17にモノマーが供給されることによって、そのモノマーは、貫通孔17及び供給口16を介して、第2空間14に供給される。
上述のように、本体部2の内周面5と、第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの外縁とは、離れており、第1支持部6と突起部7との間に挟まれたフィルム部材Fの外縁と、本体部2の内周面5との間に、第2の間隙G2が形成されている。第2の間隙G2は、光学素子Pを製造するためのモノマーを流通可能である。すなわち、本実施形態においては、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの外縁の少なくとも一部と、本体部2の内周面5との間に、光学素子Pを製造するためのモノマーが流通可能な通路18が形成される。
また、モノマーは、フィルム部材Fの+Z側の第1空間13と、−Z側の第2空間14との間で、通路18(第2の間隙G2)を介して移動可能である。したがって、供給口16より第2空間14にモノマーを供給することによって、第2空間14をモノマーで満たすことができるとともに、第2空間14のモノマーを、通路18を介して第1空間13に供給することができ、第1空間13をモノマーで満たすことができる。
本実施形態においては、突起部7の内面8と外面9との距離に応じて、換言すれば、突起部7の厚みに応じて、第1開口3に配置された第1モールド部材11の下面11Bと、第1支持部6と突起部7との間に挟まれるフィルム部材Fの表面F1との距離が定められる。すなわち、突起部7の内面8と外面9との距離に応じて、第3の間隙G3のサイズが定められる。したがって、突起部7の内面8と外面9との距離(突起部7の厚み)を調整することによって、第1モールド部材11の下面11Bとフィルム部材Fの表面F1との距離(第3の間隙G3のサイズ)を調整することができる。例えば、第3の間隙G3を大きくしたい場合には、突起部7の厚みを厚くし、第3の間隙G3を小さくしたい場合には、突起部7の厚みを薄くする。
図12は、初期状態における突起部7の内面8を中心軸AX側から見た図である。図12に示すように、本実施形態において、突起部7の内面8の形状は、Z軸方向に長い長方形である。
本実施形態においては、折り曲げ状態において、フィルム部材Fの表面F1と接触する突起部7の内面8は、第1支持部6との間でフィルム部材Fを良好に保持できる程度の大きさ、摩擦係数を有する。同様に、第1支持部6(支持面6A)も、突起部7との間でフィルム部材Fを良好に保持できる程度の大きさ、摩擦係数を有する。
次に、上述のガスケット1を用いて光学素子Pを製造する方法の一例について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、突起部7が初期状態であるガスケット1にフィルム部材Fがセットされる。フィルム部材Fが、ガスケット1の+Z側(突起部7側)から、第1開口3を介して、本体部2の内側に挿入される。本体部2の内側に挿入されたフィルム部材Fの裏面F2は、本体部2の内周面5に配置された第1支持部6に支持される(ステップSA1)。
次に、ガスケット1に第1モールド部材11がセットされる(ステップSA2)。第1モールド部材11が、ガスケット1の+Z側(突起部7側)から、第1開口3を介して、本体部2の内側に挿入される。本体部2の内側に挿入された第1モールド部材11は、突起部7と接触する。第1モールド部材11と突起部7とを接触させた状態で、第1モールド部材11を−Z方向に移動する(押し込む)ことによって、突起部7が本体部2の内側に折り曲げられ、突起部7の内面8と第1支持部6に支持されているフィルム部材Fの表面F1とが接触する。そして、第1モールド部材11と第1支持部6との間にフィルム部材Fと突起部7とを挟んだ状態で、第1モールド部材11を−Z方向に移動することによって、第1支持部6と突起部7との間にフィルム部材Fが挟まれる。これにより、フィルム部材Fが、第1支持部6と突起部7との間に保持される(ステップSA3)。第1支持部6と突起部7との間に挟まれたフィルム部材Fの表面F1と対向する位置に第1モールド部材11が配置されることによって、第1モールド部材11とフィルム部材Fとの間に第1空間13が形成される。
また、所定のタイミングで、ガスケット1に第2モールド部材12がセットされる。第2モールド部材12が、ガスケット1の−Z側から、第2開口4を介して、本体部2の内側に挿入される。本体部2の内側に挿入された第2モールド部材12は、第2支持部15に支持される。第1支持部6と突起部7との間に挟まれたフィルム部材Fの裏面F2と対向する位置に第2モールド部材12が配置されることによって、第2モールド部材12とフィルム部材Fとの間に第2空間14が形成される。
第1空間13及び第2空間14のそれぞれが形成された後、供給口16を介して第2空間14にモノマーが供給される。供給口16より第2空間14にモノマーが供給されることによって、第2空間14がモノマーで満たされる。また、第2空間14に供給されたモノマーは、通路18を介して第1空間13に供給される(ステップSA4)。通路18より第1空間13にモノマーが供給されることによって、第1空間13がモノマーで満たされる。
第1空間13及び第2空間14のそれぞれをモノマーで満たした後、第1空間13及び第2空間14に供給されたモノマーに対する加熱処理(重合処理)が実行される(ステップSA5)。本実施形態において、モノマーは、例えばジエチレングリコールビスアリルカーボネート等のような熱重合性樹脂を含む。モノマーを所定の加熱条件で加熱することによって、図14に示すような、フィルム部材Fを備えた光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pが生成される。モノマーの加熱処理は、第1空間13及び第2空間14に満たされたモノマーを、ガスケット1、第1モールド部材11、及び第2モールド部材12とともに、例えば電気オーブン等の所定の加熱装置にセットする工程と、その加熱装置を用いて所定の加熱条件でモノマーを加熱処理する工程とを含む。
モノマーを重合させることによって、光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pが生成された後、その光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pより、ガスケット1、第1モールド部材11、及び第2モールド部材12が外される。光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの周縁は、第1支持部6及び突起部7に応じた形状を有する。すなわち、光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの周縁には、第1支持部6と突起部7との間に挟まれることによって形成された跡(マーク)が生成される。
その後、光学素子Pの厚みの調整、視力矯正の度数等の調整のために、光学素子Pの表面P1及び裏面P2の少なくとも一方を研磨する研磨処理、例えばメガネフレームの形状等に応じて光学素子Pの周縁をカットするカット処理等が実行される(ステップSA6)。また、必要に応じて、光学素子Pの表面P1及び裏面P2の少なくとも一方に多層膜を形成する処理等の表面処理が実行される。以上により、フィルム部材(機能性フィルム)Fを含む光学素子(機能性レンズ)Pが完成する(ステップSA7)。
なお、本実施形態においては、光学素子Pの研磨処理において、主に、光学素子Pの裏面P2が研磨される。
以上説明したように、本実施形態によれば、フィルム部材Fをガスケット1の内側に円滑且つ良好に配置することができる。本実施形態によれば、XY平面内における第1開口3の大きさは、フィルム部材Fの外径よりも大きく、突起部7は中心軸AXに対して第1支持部6の外側に配置されているので、ガスケット1の内側にフィルム部材Fを配置する際、ガスケット1とフィルム部材Fとの接触(干渉)を抑制しつつ、ガスケット1の+Z側(突起部7側)から、第1開口3を介して、フィルム部材Fをガスケット1の本体部2の内側に挿入し、第1支持部6に支持させることができる。
ガスケット1とフィルム部材Fの外縁とが接触(干渉)すると、例えばフィルム部材が損傷する可能性がある。また、ガスケット1とフィルム部材Fの外縁とが接触(干渉)すると、例えばフィルム部材Fが変形する可能性がある。その結果、例えばフィルム部材Fの曲率が変化し、フィルム部材Fが所望の状態(位置、形状を含む)でガスケット1の内側に配置されなくなる可能性がある。そのような不具合が生じている状態で、ガスケット1の内側(第1空間13及び第2空間14)にモノマーを供給すると、製造される光学素子Pの性能が低下する可能性がある。
本実施形態によれば、例えばフィルム部材Fの損傷、変形等を抑制しつつ、フィルム部材Fをガスケット1の本体部2の内側に配置することができる。したがって、製造される光学素子Pの性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、フィルム部材Fを第1開口3から本体部2の内側に挿入するといった簡易な作業で、フィルム部材Fを第1支持部6に支持させることができる。すなわち、作業の複雑化が抑制されている。したがって、作業効率良く、フィルム部材Fを第1支持部6に支持させることができる。
そして、ガスケット1(本体部2)の内側に配置されたフィルム部材Fは、第1支持部6と突起部7との間に挟まれて保持されるので、例えばフィルム部材Fの位置ずれ等を十分に抑制できる。したがって、フィルム部材Fの位置精度を維持することができ、フィルム部材Fをガスケット1(本体部2)の内側の所望の位置に配置した状態で、ガスケット1(本体部2)の内側にモノマーを供給することができる。したがって、製造される光学素子Pの性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1開口3に第1モールド部材11を配置するといった簡易な構成で、突起部7を折り曲げて、フィルム部材Fを第1支持部6と突起部7との間に挟んで保持することができる。すなわち、作業の複雑化が抑制されている。したがって、作業効率良く、第1モールド部材11を用いて、第1支持部6と突起部7との間にフィルム部材Fを保持することができる。そして、第1モールド部材11と第1支持部6に支持されたフィルム部材Fとの間に突起部7を挟んだ状態で、ガスケット1(本体部2)の内側にモノマーを供給することによって、光学素子Pを効率良く製造することができる。
また、本実施形態によれば、XY平面内における本体部2の内周面5の大きさ(直径)は、フィルム部材Fの外径よりも大きく、第1支持部6と突起部7との間に挟まれたフィルム部材Fの外縁と、本体部2の内周面5との間に、光学素子Pを製造するためのモノマーが流通可能な通路18が形成されているので、供給口16を介して第2空間14に供給したモノマーを、通路18を介して第1空間13に円滑に供給することができる。すなわち、本実施形態によれば、モノマーは、フィルム部材Fの表面F1側の第1空間13及び裏面F2側の第2空間14のそれぞれに円滑に行き渡る。したがって、例えばモノマーに気泡等が発生する等の不具合の発生を抑制しつつ、第1空間13及び第2空間14のそれぞれをモノマーで良好に満たすことができる。したがって、所望の性能を有する光学素子Pを製造することができる。
また、本実施形態によれば、第1モールド部材11と第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの表面F1との間に挟まれる突起部7によって、第1モールド部材11の下面11Bとフィルム部材Fの表面F1との距離(第3の間隙G3のサイズ)を調整することができる。本実施形態によれば、突起部7の内面8と外面9との距離(突起部7の厚み)を調整するといった簡易な構成で、第1モールド部材11の下面11Bとフィルム部材Fの表面F1との距離、換言すれば、重合処理後の光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの表面P1とフィルム部材Fの表面F1との距離G4(図14参照)を調整することができる。また、本実施形態によれば、突起部7によって、光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの厚み方向におけるフィルム部材Fの位置を調整することができる。
また、本実施形態によれば、第1モールド部材11と第1支持部6に支持されたフィルム部材Fの表面F1との間に突起部7を挟むことによって、フィルム部材Fの変形、位置ずれ等を抑制した状態で、第1モールド部材11の下面11Bとフィルム部材Fの表面F1との距離(第3の間隙G3のサイズ)を十分に小さくすることができる。したがって、重合処理後の光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの表面P1とフィルム部材Fの表面F1との距離G4を小さくすることができる。また、本実施形態によれば、第1モールド部材11の下面11Bの曲率(光学素子Pの表面P1の曲率)とフィルム部材Fの表面F1の曲率とを、簡易な構成でほぼ同じにすることができる。
例えば厚みの調整、視力矯正の度数等の調整のために、重合処理後の光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの表面P1及び裏面P2の少なくとも一方を研磨する際、良好な作業性の維持等の観点から、光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの表面P1を研磨せずに、裏面P2のみを研磨することが望ましい場合がある。また、光学素子Pを眼鏡に使用する場合、光学素子Pの表面P1が眼鏡の正面側に配置され、例えば他人から見られることとなる。光学素子Pの外観を均一にするために、あるいは光学素子Pの美観を確保するために、光学素子Pの表面P1を大幅に研磨することは望ましくない場合がある。そのため、光学素子Pを研磨する際、裏面P2を研磨することが望ましい場合がある。その場合、例えば光学素子Pの厚みを薄くするために、光学素子Pの表面P1とフィルム部材Fの表面F1との距離G4は、可能な限り小さいことが望ましい。また、光学素子Pの表面P1の曲率とフィルム部材Fの表面F1の曲率とは、可能な限り等しいことが望ましい。なお、第1モールド部材11の下面11Bの曲率(光学素子Pの表面P1の曲率)とフィルム部材Fの表面F1とは、曲率が異なっていてもよい。
本実施形態によれば、光学素子Pの表面P1(第1モールド部材11の下面11B)とフィルム部材Fの表面F1との距離G4を十分に小さくし、光学素子Pの表面P1(第1モールド部材11の下面11B)の曲率とフィルム部材Fの表面F1との曲率とをほぼ同じにすることができる。したがって、例えば光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pの表面P1を研磨することなく、裏面P2のみを研磨することで、光学素子Pの厚みを薄くすることができる。また、複数の光学素子Pを製造する際にも、光学素子Pの表面P1(第1モールド部材11の下面11B)とフィルム部材Fの表面F1との距離G4のばらつき、光学素子Pの表面P1(第1モールド部材11の下面11B)の曲率とフィルム部材Fの表面F1の曲率との差のばらつき等を抑制することができる。したがって、均一で、所望の性能を有する光学素子Pを製造することができる。
また、光学素子(セミフィニッシュレンズ)P内におけるフィルム部材Fの位置、曲率等が所望状態にない場合、フィルム部材Fが研磨されることを抑制しつつ、光学素子Pを所望の厚みになるまで研磨することが困難となる可能性がある。すなわち、フィルム部材Fの位置、曲率等が所望状態にないと、研磨処理条件等を含む加工条件が制約を受ける可能性がある。本実施形態によれば、光学素子Pの表面P1とフィルム部材Fの表面F1との距離G4を小さくすることができ、フィルム部材Fの位置ばらつきを少なくすることができ、さらに光学素子Pの表面P1の曲率とフィルム部材Fの表面F1の曲率とをほぼ同じにすることによって、今まで以上に加工条件の制約等の発生を抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図15は、第2実施形態に係る突起部7Bを示す側断面図である。図15において、初期状態における突起部7Bの外面9Bは、中心軸AXから外側に離れる方向において、−Z側に向かって傾斜している。すなわち、初期状態における突起部7Bの外面9Bは、中心軸AXから外側に離れる方向において、第2開口4に対して除々に近づくように傾斜している。
こうすることにより、第1開口3を介して本体部2の内側に挿入された第1モールド部材11の下面11Bと、突起部7Bの外面9Bとを円滑に接触させることができ、その第1モールド部材11の下面11Bと突起部7Bの外面9Bとを接触させた状態で、第1モールド部材11を−Z方向に移動することによって、突起部7Bを本体部2の内側に円滑に折り曲げることができる。
また、ガスケット1は、図16の模式図に示すように、第1の金型K1と第2の金型K2とで形成された空間に、ガスケット1を製造するための液体状の材料(例えばポリオレフィン)を供給する工程と、その液体状の材料を固めてガスケット1を形成する工程と、第1の金型K1と第2の金型K2とをガスケット1から外す工程とを経て製造される。突起部7Bの外面9Bを、中心軸AXから外側に離れる方向において、−Z側に向かって傾斜させることによって、例えば第1の金型K1をガスケット1から円滑に外すことができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図17は、第3実施形態に係る突起部7Cを示す側断面図である。図17において、初期状態における突起部7Cの外面9Cは、中心軸AXから外側に離れる方向において、−Z側に向かって傾斜している。すなわち、初期状態における突起部7Cの外面9Cは、中心軸AXから外側に離れる方向において、第2開口4側に除々に近づくように傾斜している。
また、本実施形態においては、初期状態における突起部7Cの内面8Cは、中心軸AXから外側に離れる方向において、+Z側に向かって傾斜している。すなわち、初期状態における突起部7Cの内面8Cは、中心軸AXから外側に離れる方向において、第2開口4に対して除々に離れるように傾斜している。
また、本実施形態においては、突起部7Cの外面9Cの傾斜角度θ1は、内面8Cの傾斜角度θ2よりも大きい。ここで、傾斜角度θ1は、外面9CとXY平面とがなす角度であり、傾斜角度θ2は、内面8CとXY平面とがなす角度である。
こうすることによっても、第1開口3を介して本体部2の内側に挿入された第1モールド部材11の下面11Bと、突起部7Cの外面9Cとを円滑に接触させることができ、その第1モールド部材11の下面11Bと突起部7Cの外面9Cとを接触させた状態で、第1モールド部材11を−Z方向に移動することによって、突起部7Cを本体部2の内側に円滑に折り曲げることができる。
また、図16を参照して説明したように、ガスケット1を製造する際、第1の金型K1と第2の金型K2とで形成された空間に、ガスケット1を製造するための液体状の材料(例えばポリオレフィン)を供給し、その液体状の材料が固まってガスケット1が製造された後、第1の金型K1と第2の金型K2とがガスケット1から外される。突起部7Cの外面9Cを、中心軸AXから外側に離れる方向において、−Z側に向かって傾斜させるとともに、内面8Cを、中心軸AXから外側に離れる方向において、+Z側に向かって傾斜させることによって、例えば第1の金型をガスケットから容易に外すことができる。
なお、突起部7Cの外面9Cと内面8Cとの両方を傾斜させた場合において、外面9Cの傾斜角度θ1が内面8Cの傾斜角度θ2よりも小さくても、第1の金型K1をガスケット1から容易に取り外すことができる。また、突起部7Cの外面9Cを傾斜させずに、内面8Cのみを傾斜させることによっても、第1の金型K1をガスケット1から容易に取り外すことができる。
なお、上述の第1〜第3実施形態においては、初期状態における突起部7(7B、7C)の上端の形状が矩形である場合を例にして説明したが、初期状態における突起部の状態の形状は任意である。例えば、図18に示すように、初期状態における突起部7Dの上端の断面形状が、円弧でもよい。また、初期状態における突起部の上端の形状が、球面であってもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図19は、第4実施形態に係る初期状態における突起部7Eの内面8Eを中心軸AX側から見た図である。図19に示すように、本実施形態において、突起部7Eの内面8Eの形状は、三角形である。こうすることによっても、第1支持部6と突起部7Eとの間にフィルム部材Fを保持することができる。
なお、図20に示すように、突起部7Fの内面8Fの形状が、台形であってもよい。また、図21に示すように、突起部7Gの内面8Gの上端の形状が、円弧であってもよい。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図22は、第5実施形態に係る光学素子Pの製造方法の一例を示すフローチャートである。上述の第1〜第4実施形態においては、突起部7が、第1モールド部材11で折り曲げられる場合を例にして説明したが、第5実施形態の特徴的な部分は、第1モールド部材11以外の所定の治具を用いて、突起部7を本体部2の内側に折り曲げて第1支持部6と突起部7との間にフィルム部材Fを挟んで保持する点にある。
本体部2の内側にフィルム部材Fが挿入され、第1支持部6に支持される(ステップSB1)。本実施形態においては、フィルム部材Fが第1支持部6に支持された後、第1モールド部材11以外の所定の治具による外力によって、突起部7が本体部2の内側に折り曲げられて、第1支持部6と突起部7との間にフィルム部材Fが挟まれる。これにより、フィルム部材Fは、第1支持部6と突起部7との間に保持される(ステップSB2)。
次いで、第1開口3に、第1モールド部材11が配置される。これにより、第1支持部6と突起部7との間に挟まれたフィルム部材Fの表面F1と対向する位置に、第1モールド部材11が配置される(ステップSB3)。また、所定のタイミングで、第2開口4に第2モールド部材12が配置される。次いで、上述の各実施形態と同様、供給口16を介して、第1空間13及び第2空間14にモノマーが供給される(ステップSB4)。そして、第1空間13及び第2空間14に供給されたモノマーに対する加熱処理(重合処理)が実行される(ステップSB5)。その後、モノマーを重合させることによって生成された光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pに対する研磨処理、カット処理、及び表面処理等が実行される(ステップSB6)。以上により、光学素子(機能性レンズ)Pが完成する(ステップSB7)。
本実施形態においては、突起部7は、折り曲げ状態から初期状態に復元し難い材料(弾性に基づく復元力が弱い材料)で形成されている。なお、突起部7が、折り曲げ状態から初期状態に復元し難い構造で形成されていてもよい。これにより、第1モールド部材11以外の所定の治具を用いて突起部7を折り曲げた後、第1支持部6と突起部7との間に挟まれたフィルム部材Fの表面F1と対向する位置に第1モールド部材11を円滑に配置することができる。
なお、本実施形態において、突起部7が、上述の第1〜第4実施形態と同様、弾性を有する材料で形成されていてもよい。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。第6実施形態の特徴的な部分は、突起部7とフィルム部材Fとを接触させた後、突起部7を加熱する点にある。
図23は、第6実施形態に係る光学素子の製造方法の一例を示すフローチャートである。図23に示すように、本実施形態においては、上述の第5実施形態と同様、まず、本体部2の内側にフィルム部材Fが挿入され、第1支持部6に支持される(ステップSC1)。次いで、第1モールド部材11以外の所定の治具による外力によって、突起部7が本体部2の内側に折り曲げられる。これにより、突起部7と第1支持部6に支持されているフィルム部材Fの表面F1とが接触する(ステップSC2)。
次に、突起部7とフィルム部材Fとを接触させた状態で、突起部7が加熱される(ステップSC3)。突起部7とフィルム部材Fとを接触させた状態で、突起部7を加熱することによって、突起部7の少なくとも一部が溶け、突起部7がフィルム部材Fに接着(溶着)する。また、本実施形態においては、突起部7とともに第1支持部6も加熱され、第1支持部6もフィルム部材Fに接着(溶着)する。第1支持部6及び突起部7とフィルム部材Fとを接着することによって、フィルム部材Fは、第1支持部6と突起部7との間に保持される。
フィルム部材Fが第1支持部6と突起部7との間に保持された後、第1開口3に第1モールド部材11が配置される。これにより、第1支持部6と突起部7との間に保持されたフィルム部材Fの表面F1と対向する位置に、第1モールド部材11が配置される(ステップSC4)。また、所定のタイミングで、第2開口4に第2モールド部材12が配置される。
次いで、上述の各実施形態と同様、供給口16を介して、第1空間13及び第2空間14にモノマーが供給される(ステップSC5)。そして、第1空間13及び第2空間14に供給されたモノマーに対する加熱処理(重合処理)が実行される(ステップSC6)。その後、モノマーを重合させることによって生成された光学素子(セミフィニッシュレンズ)Pに対する研磨処理、カット処理、及び表面処理等が実行される(ステップSC7)。以上により、光学素子(機能性レンズ)Pが完成する(ステップSC8)。
なお、上述の第1〜第6実施形態において、突起部7の基端(根元)に、切り欠きを形成してもよい。こうすることにより、突起部7を折り曲げやすくすることができる。
なお、上述の第1〜第6実施形態においては、可撓性を有する材料で突起部7を形成し、その突起部7を外力によって撓ませることによって折り曲げる場合を例にして説明したが、例えば、突起部7と内側面との間にヒンジ機構を配置し、そのヒンジ機構の作用によって、突起部7を折り曲げ可能としてもよい。
第1実施形態に係るガスケットの一例を示す平面図である。 図1のA−A断面矢視図である。 図1のB−B断面矢視図である。 図2の一部を拡大した図である。 図3の一部を拡大した図である。 ガスケットに第1モールド部材がセットされた状態を示す平面図である。 図6のA−A断面矢視図である。 図6のB−B断面矢視図である。 図7の一部を拡大した図である。 図8の一部を拡大した図である。 供給口にモノマーが供給される状態を示す模式図である。 第1実施形態に係る突起部の内面を示す図である。 第1実施形態に係る光学素子の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 光学素子の一例を示す断面図である。 第2実施形態に係る突起部の一例を説明するための断面図である。 ガスケットの製造方法の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る突起部の一例を説明するための断面図である。 第3実施形態に係る突起部の一例を説明するための断面図である。 第4実施形態に係る突起部の内面を示す図である。 第4実施形態に係る突起部の内面を示す図である。 第4実施形態に係る突起部の内面を示す図である。 第5実施形態に係る光学素子の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 第6実施形態に係る光学素子の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…ガスケット、2…本体部、3…第1開口、4…第2開口、5…内周面、6…第1支持部、6A…支持面、7…突起部、8…内面、9…外面、11…第1モールド部材、11B…下面、12…第2モールド部材、12A…上面、13…第1空間、14…第2空間、15…第2支持部、16…供給口、17…貫通孔、18…通路、AX…中心軸、F…フィルム部材、F1…表面、F2…裏面、P…光学素子

Claims (32)

  1. 光学素子を製造するためのガスケットであって、
    筒状の本体部と、
    前記本体部の内周面から前記本体部の中心軸に向かって突出し、フィルム部材を支持可能な支持部と、
    前記中心軸と平行な方向に関する前記支持部の第1側であって、前記中心軸に対して前記支持部の外側に配置され、前記第1側に向かって突出する折り曲げ可能な突起部と、を備え、
    前記突起部は、前記本体部の内側に折り曲げられることによって、前記支持部との間に前記フィルム部材を挟むことができるガスケット。
  2. 前記突起部は、可撓性を有し、外力によって撓むことにより折り曲げられる請求項1記載のガスケット。
  3. 折り曲げられていない状態における前記突起部は、前記支持部に支持された前記フィルム部材の外縁の外側に配置される請求項1又は2記載のガスケット。
  4. 前記突起部は、前記本体部の内側に配置されている請求項1〜3のいずれか一項記載のガスケット。
  5. 前記光学素子の外形を定めるための第1モールド部材で、前記突起部が折り曲げられる請求項1〜4のいずれか一項記載のガスケット。
  6. 折り曲げられた状態における前記突起部の少なくとも一部は、前記本体部の前記第1側の第1開口に配置される前記第1モールド部材と前記フィルム部材との間に配置される請求項5記載のガスケット。
  7. 前記支持部と前記突起部との間に挟まれる前記フィルム部材の前記第1側の面と対向する前記第1モールド部材の対向面は、中央部が周辺部に対して前記第1側に湾曲する形状である請求項5又は6記載のガスケット。
  8. 前記突起部は、前記第1モールド部材で折り曲げられたときに前記支持部に支持された前記フィルム部材と対向する第1面と、前記第1モールド部材と対向する第2面とを有し、
    前記第1モールド部材と、前記フィルム部材との間に、第1空間が形成される請求項5〜7のいずれか一項記載のガスケット。
  9. 前記第1面と前記第2面との距離に応じて、第1モールド部材と前記フィルム部材との距離が定められる請求項8記載のガスケット。
  10. 前記突起部が折り曲げられていない状態における前記第2面は、前記中心軸から離れる方向において、前記第1側と反対側の第2側に向かって傾斜している請求項8又は9記載のガスケット。
  11. 前記突起部が折り曲げられていない状態における前記第1面は、前記中心軸から離れる方向において、前記第1側に向かって傾斜している請求項8〜10のいずれか一項記載のガスケット。
  12. 前記支持部及び前記突起部のそれぞれは、前記中心軸の周囲に複数配置され、
    前記支持部と前記突起部との間に挟まれる前記フィルム部材の少なくとも一部と、前記本体部の内周面との間に、前記光学素子を製造するための材料が流通可能な通路が形成される請求項1〜11のいずれか一項記載のガスケット。
  13. 前記本体部の前記第1側の第1開口に配置される前記光学素子の外形を定めるための第1モールド部材と、前記支持部と前記突起部との間に挟まれる前記フィルム部材との間に形成される第1空間と、前記本体部の前記第1側と反対側の第2側の第2開口に配置される前記光学素子の外形を定めるための第2モールド部材と、前記支持部と前記突起部との間に挟まれる前記フィルム部材との間に形成される第2空間との間で、前記材料は、前記通路を介して移動可能である請求項12記載のガスケット。
  14. 前記光学素子を製造するための材料を前記第2空間に供給可能な供給口を有する請求項13記載のガスケット。
  15. 前記供給口は、前記支持部と前記第2開口との間の前記本体部の少なくとも一部に配置されている請求項14記載のガスケット。
  16. 光学素子を製造するためのガスケットであって、
    筒状の本体部と、
    前記本体部の内周面から前記本体部の中心軸に向かって突出し、フィルム部材の一方の面を支持可能な支持部と、
    前記中心軸と平行な方向に関する前記本体部の第1側の第1開口に配置される前記光学素子の外形を定めるための第1モールド部材と前記支持部に支持された前記フィルム部材の他方の面との間に挟まれる前記本体部の内周面に接続された突起部と、を備え、
    前記突起部は、前記支持部の第1側であって、前記中心軸に対して前記支持部の外側に配置され、前記第1側に向かって突出し、前記第1モールド部材で前記本体部の内側に折り曲げられることによって、前記第1モールド部材と前記フィルム部材との間に配置され、
    前記支持部と前記突起部との間に前記フィルム部材を保持するガスケット。
  17. 前記支持部と前記突起部との間に保持される前記フィルム部材の前記他方の面と対向する前記第1モールド部材の対向面は、中央部が周辺部に対して前記第1側に湾曲する形状である請求項16記載のガスケット。
  18. 前記突起部は、前記支持部に支持された前記フィルム部材と対向する第1面と、前記第1モールド部材と対向する第2面とを有し、
    前記第1モールド部材と、前記フィルム部材との間に、第1空間が形成される請求項16又は17記載のガスケット。
  19. 前記第1面と前記第2面との距離に応じて、第1モールド部材と前記フィルム部材との距離が定められる請求項18記載のガスケット。
  20. 前記支持部及び前記突起部のそれぞれは、前記中心軸の周囲に複数配置され、
    前記支持部に支持される前記フィルム部材の少なくとも一部と、前記本体部の内周面との間に、前記光学素子を製造するための材料が流通可能な通路が形成される請求項16〜19のいずれか一項記載のガスケット。
  21. 前記第1開口に配置される前記第1モールド部材と前記支持部に支持される前記フィルム部材との間に形成される第1空間と、前記本体部の前記第1側と反対側の第2側の第2開口に配置される前記光学素子の外形を定めるための第2モールド部材と前記支持部に支持される前記フィルム部材との間に形成される第2空間との間で、前記材料は、前記通路を介して移動可能である請求項20記載のガスケット。
  22. 前記光学素子を製造するための材料を前記第2空間に供給可能な供給口を有する請求項21記載のガスケット。
  23. 前記供給口は、前記支持部と前記第2開口との間の前記本体部の少なくとも一部に配置されている請求項22記載のガスケット。
  24. 前記突起部は、可撓性を有し、撓むことにより折り曲げられる請求項16〜23のいずれか一項記載のガスケット。
  25. 折り曲げられていない状態における前記突起部は、前記支持部に支持された前記フィルム部材の外縁の外側に配置される請求項16〜24のいずれか一項記載のガスケット。
  26. 請求項1〜25のいずれか一項記載のガスケットを用いる光学素子の製造方法。
  27. 筒状の本体部を含むガスケットを用いた光学素子の製造方法であって、
    前記本体部の内周面の少なくとも一部に配置された支持部でフィルム部材の一方の面を支持することと、
    前記本体部の中心軸と平行な方向に関する前記支持部の第1側であって、前記中心軸に対して前記支持部の外側に配置され、前記第1側に向かって突出する突起部を前記本体部の内側に折り曲げて前記フィルム部材の他方の面と接触させ、前記支持部と前記突起部との間に前記フィルム部材を挟むことと、
    前記支持部と前記突起部との間に挟まれた前記フィルム部材の他方の面と対向する位置に、前記光学素子の外形を定めるための第1モールド部材を配置することと、
    前記第1モールド部材と、前記フィルム部材との間に形成された第1空間に、前記光学素子を製造するための材料を供給することと、
    前記第1空間に供給された材料を加熱することと、を含む製造方法。
  28. 前記支持部と前記突起部との間に挟まれた前記フィルム部材の一方の面と対向する位置に、前記光学素子の外形を定めるための第2モールド部材を配置することと、
    前記第2モールド部材と、前記フィルム部材との間に形成された第2空間に、前記光学素子を製造するための材料を供給することと、
    前記第2空間に供給された材料を加熱することと、を含む請求項27記載の製造方法。
  29. 前記突起部を前記第1モールド部材で折り曲げる請求項27又は28記載の製造方法。
  30. 筒状の本体部を含むガスケットを用いた光学素子の製造方法であって、
    前記本体部の内周面の少なくとも一部に配置された支持部でフィルム部材の一方の面を支持することと、
    前記フィルム部材の他方の面と前記本体部の少なくとも一部に配置された突起部とを接触させた状態で、前記光学素子の外形を定めるための第1モールド部材と前記支持部との間に前記フィルム部材と前記突起部とを挟んで、前記支持部と前記突起部との間に前記フィルム部材を保持することと、
    前記第1モールド部材と、前記フィルム部材との間に形成された第1空間に、前記光学素子を製造するための材料を供給することと、
    前記第1空間に供給された材料を加熱することと、を含み、
    前記突起部は、前記本体部の中心軸と平行な方向に関する前記支持部の第1側であって、前記中心軸に対して前記支持部の外側に配置され、前記第1側に向かって突出し、
    前記第1モールド部材で前記突起部を前記本体部の内側に折り曲げることによって、前記突起部が前記支持部に支持された前記フィルム部材の他方の面と接触する製造方法。
  31. 前記支持部と前記突起部との間に挟まれた前記フィルム部材の一方の面と対向する位置に、前記光学素子の外形を定めるための第2モールド部材を配置することと、
    前記第2モールド部材と、前記フィルム部材との間に形成された第2空間に、前記光学素子を製造するための材料を供給することと、
    前記第2空間に供給された材料を加熱することと、を含む請求項30記載の製造方法。
  32. 前記突起部と前記フィルム部材とを接触させた後、前記突起部を加熱することを含む請求項2731のいずれか一項記載の製造方法。
JP2007215878A 2007-08-22 2007-08-22 ガスケット、及び光学素子の製造方法 Expired - Fee Related JP5046790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215878A JP5046790B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 ガスケット、及び光学素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215878A JP5046790B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 ガスケット、及び光学素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009045886A JP2009045886A (ja) 2009-03-05
JP5046790B2 true JP5046790B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40498572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007215878A Expired - Fee Related JP5046790B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 ガスケット、及び光学素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5046790B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110835A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Nikon-Essilor Co Ltd ガスケット、ガスケットの製造方法、光学素子の製造方法
CN102689389A (zh) * 2012-05-07 2012-09-26 温州市黎东眼镜有限公司 一种偏光镜片的制作模具
JP5873584B1 (ja) 2015-03-12 2016-03-01 株式会社ホプニック研究所 プラスチックレンズの製造方法、フィルムの位置決め方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513009B2 (ja) * 1972-05-02 1980-04-05
JPS5936244B2 (ja) * 1978-03-28 1984-09-03 旭光学工業株式会社 複合レンズ及びその製造方法
JPS59187819A (ja) * 1983-04-09 1984-10-25 Sugihiko:Kk 合成樹脂偏光レンズの製法
JPS61213114A (ja) * 1985-03-19 1986-09-22 Asahi Glass Co Ltd 複合プラスチツクの製造方法
JPS61235113A (ja) * 1985-04-12 1986-10-20 Asahi Glass Co Ltd 複合プラスチツクの製造方法
JPS6218225A (ja) * 1985-07-16 1987-01-27 Mikasa Kogyo Kk 合成樹脂製複合レンズの製造方法及びその製造用ガスケツト
JP3481183B2 (ja) * 2000-05-02 2003-12-22 タレックス光学工業株式会社 プラスチック偏光レンズ及びその製造方法
US20040188873A1 (en) * 2001-07-16 2004-09-30 Kotaro Ono Method for producing resin lens and the resin lens
JP2004001362A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Sun-Lux Optical Co Ltd 機能性レンズの製造用治具、及び機能性レンズの製造方法
JP2005067186A (ja) * 2003-08-20 2005-03-17 Hanii Optical Co Ltd 偏光レンズの製造方法、その製造方法に用いるガスケット金型の構造及びこれらによって製造した偏光レンズ
JP3852612B2 (ja) * 2003-12-26 2006-12-06 有限会社メイオプティクス 偏光調光レンズの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009045886A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109791228B (zh) 虚拟现实显示器
KR20200003864A (ko) 형상 기억 합금 액추에이터 및 그 방법
KR101725442B1 (ko) 카메라 렌즈 모듈
KR20190049240A (ko) 플렉서블 프레임 및 이를 구비하는 플렉서블 디스플레이 유닛
KR20190049242A (ko) 플렉서블 디스플레이 유닛 및 이를 구비하는 이동 단말기
CN107407788B (zh) 透镜驱动装置及包括该透镜驱动装置的摄像装置模块
CN111538165B (zh) 带抖动修正功能的光学单元及带抖动修正功能的光学单元的制造方法
JP5046790B2 (ja) ガスケット、及び光学素子の製造方法
CN103874950A (zh) 透镜单元
JP6709071B2 (ja) 振れ補正機能付き光学ユニット
GB2608572A (en) Shape memory alloy actuation apparatus
JP2020510798A (ja) フレキシャル・ピボット
JP6375698B2 (ja) 光コネクタの製造方法および光コネクタ
CN105527775A (zh) 含有支持手段的相机模块
WO2019243846A1 (en) Shape memory alloy actuation apparatus
JP7040896B2 (ja) カメラモジュールおよびそれを制御する方法
EP3969749A2 (en) Actuator assembly
JP2020129105A (ja) 振れ補正機能付き光学ユニットおよび振れ補正機能付き光学ユニットの製造方法
KR20230006430A (ko) 렌즈 구동장치 및 이를 포함하는 카메라 모듈
KR20130029820A (ko) 곡선형상 스프링 및 슬라이드 기구
TWI465789B (zh) Resonance Suppression Method and Structure of Anti - Shot Lens Focusing Module
JP2009080463A (ja) 組合せレンズ、レンズユニット、撮像装置および光学機器
KR20220000978A (ko) 렌즈 구동 장치 및 이를 포함하는 카메라 모듈
US20210311321A1 (en) Light-guide type display device and method of positioning light guide plate
KR102481509B1 (ko) 카메라 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20100525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120717

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5046790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees