JPS5936244B2 - 複合レンズ及びその製造方法 - Google Patents

複合レンズ及びその製造方法

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JPS5936244B2
JPS5936244B2 JP53035614A JP3561478A JPS5936244B2 JP S5936244 B2 JPS5936244 B2 JP S5936244B2 JP 53035614 A JP53035614 A JP 53035614A JP 3561478 A JP3561478 A JP 3561478A JP S5936244 B2 JPS5936244 B2 JP S5936244B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00413Production of simple or compound lenses made by moulding between two mould parts which are not in direct contact with one another, e.g. comprising a seal between or on the edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/0048Moulds for lenses
    • B29D11/00528Consisting of two mould halves joined by an annular gasket

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレンズ用樹脂材料をその中に偏光膜等を無拘束
状態で位置決めた後重合硬化させることにより、内部応
力等の発生しない高品質でしかも高性産性、高歩留りの
複合レンズを製造することを目的とする。
一般に、メガネレンズ材料としての樹脂はガラスに比し
て耐衝撃強度が大きく、安全であり、比重は1/2以下
であり、又着色も容易である等の数々の利点を有してお
り、特にジエチレングリコールビスアリルカーボネート
のホモポリマー及びアクリル酸メチル等とのコポリマー
は透明性が良い上、耐摩粍性も接部であり且つ生産性も
高いためメガネレンズのガラス代替素材として急速に普
及しつつある。
他方、近年防眩用の眼鏡レンズとしての偏光レンズの要
望はレジヤ一、屋外活動の拡大と共に高まりを見せ、ガ
ラス偏光レンズに代る軽量で耐衝撃性に優れ、しかも生
産性の高い偏光レンズの商品化が望まれている。
しかしながらこの偏光レンズを上記樹脂材料により製造
しようとすると、今までは複雑な製造テクニツクを必要
として生産性が低くなるという問題点があつたが近年こ
の問題点を解決したものとして例えば次に示す従来例が
ある。上記従来の複合レンズを製造する方法としては例
えば第1図に示す方法がある。
円筒状弾性モールド1にその内周凸部1a下面に当接し
て凸型剛性モールド2を嵌合すると共に、内周凸部1a
上面に該凸部1a内径より大なる径を有し且つ例えば凸
部3aを一体形成された偏光膜3を載置位置決めて室4
を形成し、更にその上面に凹型剛性モールド5を上記凸
部3aに当接させて嵌合させ空隙部6を形成しておく。
次いで例えば弾性モールド1の側方より室4内部にレン
ズ材料用樹脂モノマーを注入充填し更に所定のポート8
を介して空隙部6内部にも導入充填した後これを重合硬
化させる。かくして第2図に示ず如く偏光膜3及び樹脂
モノマーTよりなる鍔部9aを有する複合偏光レンズ9
が完成される。しかるに上記従来例のレンズ9によれば
、製造時に上記鍔部9aにおいて偏光膜3を弾性モール
ド1の内周凸部1a及び剛性モールド5により挾持拘束
しているため、上記樹脂モノマー7は硬化過程において
特に偏光膜3近傍に内部応力が発生し易く、レンズ9の
光学的品質が劣化し易いという欠点があり、又上記樹脂
モノマーの注入時に該樹脂モノマーと偏光膜3又は各剛
性モールド2,5との間に気泡を抱き込み易く、製品歩
留まりが悪いという欠点があつた。
本発明は、上記欠点を除去したものであり、以下図面と
共に本発明になる複合レンズ及びその製造方法につき説
明する。
まず第3図に示す如く、合成ゴム等よりなる円筒状弾性
モールド11に直線伏内周面Ilaを有するテーパ状の
内周凸部Ilbを一体形成してそのーヒ下に1対の嵌合
部Ilc,lldを形成しておき、この弾性モールド1
1下方よりガラス製凹型剛性モールド12をその下方嵌
合部Ildに嵌合させて上記内周凸部11b下面に当接
させる。
これにより椀状空洞部13が形成される。尚剛性モール
ド12の凹面12aはレンズ凸面を形成するものである
ため、予め任意のジオプトリ一を与えるように光学的曲
面研摩仕上げを施しておく。(又上記従来例ではモール
ドの組立セツトをレンズ凸面が上方を向く状態で行なつ
ているが、本発明では後述するモノマー14の注入充填
及び偏光膜15の積層載置作業が容易なるようレンズ凸
面が下方を向く状態で製作する。)次に第4図に示す如
く、上記椀状空洞部13内に予め調合した熱重合性又は
放射線重合性樹脂モノマー141を所定量注入充填する
このときの樹脂モノマー141の充填量は複合レンズの
構成によつて異なるが、通常後述する偏光膜15をレン
ズの凸面近傍位置に配設しなければならないため、レン
ズ全体充填量のl/2〜1/10の範囲内である。又上
記偏光膜15のレンズ凸面近傍配設をより確実にするた
めに偏光膜15及び樹脂モノマー14の比重関係を適切
に設定しておく必要があるがこれについては後述する。
尚偏光膜15をレンズ凸面近傍位置に配設する理由とし
ては、通常樹脂製メガネレンズは後述する如くモールド
11,12,21より離型した後に、凸、凹面のうち凹
面側のみ研摩仕上げするからである。次に第5図に示す
如く、上記樹脂モノマー141の上面に円板伏偏光膜1
5を積層載置するが、こ゛の偏光膜15は上記内周面I
laの内径より若干小なる外径を有するため該内周面I
laに遊嵌して無拘束の自由状態で載置される。
迄この偏光膜15は上記の如く、レンズ凸面近傍に配設
されるので予め該レンズ凸面カーブに合わせて曲面形成
しておく必要がある。又偏光膜15の上記積層時には、
これと樹脂モノマー141との接触境界面に気泡を抱込
まないよう注意する必要がある。次に第6図に示す如く
、上記偏光膜15の上面に樹脂モノマー14,を所定量
注入する。
このときの注入量は上記の事よりレンズ全体注入量の1
/2〜9/10の範囲内である。尚樹脂モノマー142
は上記樹脂モノマー141と同一のものでも又異なるも
のでもよく、又樹脂モノマー142の注入時にはこれと
偏光膜15との境界面に気泡を抱込まないよう注意する
必要がある。次に第7図に示す如く、弾性モールド11
の上方よりその上方嵌合部Ilcにガラス製凸型剛性モ
ールド21を嵌合させ、上記内周凸部11b上面に当接
させてセツト22を完成する。
尚剛性モールド21の凸面21aはレンズ凹面を形成す
るものであるため、予め任意のジオプトリ一を与えるよ
うに光学的曲面研摩仕上げを施しておく。又上記剛性モ
ールド21の嵌合時に注入樹脂モノマー141,142
の少量は空気と共に剛性モールド21及び弾性モールド
11の嵌合間隙23より外へ流出する。この場合にも樹
脂モノマー142及び剛性モールド21の境界面に気泡
を抱込まないよう注意する必要がある。尚上記第3図〜
第T図の組付及び充填(積層)の工程は塵埃を含まない
少なくともクラス2,000以下のクリーンエアシステ
ムの下で行なうべきである。次に第7図に示す如く上記
セツト22の各剛性モールド12,21を上下より例え
ばクリツプ24で挾圧保持しこの伏態で樹脂モノマー1
41,142を加熱重合又は放射線重合させ硬化させて
、次いで、各モールド11,12,21より離型する。
かくして第9図(平面図)に示す如く上記弾性モールド
11の直線状内周図11aにより形成された直線状外周
面25aを有する複合レンズ25が得られる。尚この複
合レンズは完成品レンズでも半完成品レンズでもよい。
又この複合レンズ25によれば、製造時に偏光膜15は
後述する如く単に樹脂モノマー14との相互比重差によ
り自由状態で位置決められ、従来例の如く鍔部9aを形
成されて無理な位置決め拘束力を及ぼされないため、上
記重合硬化時に偏光膜15近傍に内部応力を発生するこ
となくレンズの光学的品質を向上しうる。又複合レンズ
25は直線状外周面25aを有するため、偏光膜15の
径を比較的大としておけば、そのままメガネフレームに
合わせ使用することも可能である。以下述べる各複合レ
ンズ27,29,31,32についても上記利点を有す
ることは同様である。次に上記樹脂モノマー14及び偏
光膜15の材料及び比重関係につき説明する。
まず樹脂モノマー14としては、メチルメタアクリレー
ト、スチロール、ジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート、ジエチレングリコールジメタアクリレート、
ジアリルフタレート等を夫々単独で用いたホモポリマー
でもよく、又コポリマーでもよく、更には上記注入充填
作業に差支えない程度に部分重合されたプレポリマ一で
もよい。又偏光膜15は例えばポリビニルアルコールの
延伸、二色性染料染色フイルム等の偏光効果を与える各
種のポリビニル系フイルム又はンート材料が用いられ、
これらの高分子フイルム、シートは上記の如く予めレン
ズの形状、曲率に合せて成形、カツトされ更に必要に応
じて上記樹脂モノマー14との接着性を高めるための接
着コート処理を行なう必要がある。但しこの偏光膜15
は100℃以上の加熱により脱色し易く又耐湿性に乏し
いという欠点があり、その成型、保持等に当つては十分
な注意を要する。一方相互の比重関係については、仮に
樹脂モノマー14の比重が偏光膜15の比重に比べて小
さ過ぎると偏向膜15は上記セツト22中で凹型剛性モ
ールド12に接近し過ぎた位置で重合されてしまい、又
逆に大き過ぎると凸型剛性モールド21に接近し過ぎた
位置で重合され、何れも好ま・しくない。従つて例えば
偏光膜15としてポリビニルアルコールフイルムを用い
る場合はその比重は1.20〜 1.25であるので、
1.15〜 1.25のジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートのモノマー又は一部重合したプレポリマ
一が好適な組合せを構成する。次に本発明の代表的な複
合レンズの製造方法を各実施例につき第3図〜第7図を
順次使用して説明する。
第1実施例 6.00ジオプトリー相当の凹球面を有する直径74w
tのガラス製凹型剛性モールド12に、有効内径70w
t)厚さ4wt)巾10驕(レンズコバ成型巾2.7w
t)の合成ゴム製の筒状弾性モールド11を所定位置に
嵌入し、この空洞部13にイソJプロピルパーカーボネ
ート3.0重量,を含むジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートモノマー配合物6gを注入充填する。
次にこのモノマー上面に6.00ジオプトリー相当の球
面状に成型され予め接着補強コートを施した直径68驕
、厚さ20μのポリビニルアルコール系偏光膜15をそ
の凹面を上側にして積層載置した後、この凹面部に前記
モノマー6gを注入する。
更に6.00ジオプトリー相当の凸球面を有する直径7
47H11tのガラス製凸型剛性モールド21を弾性モ
ールド11上部に嵌入セツトし、余分のモノマーをモー
ルド11,21間の間隙23より気泡と共に除去する。
かくして組立てられたセツト22を加圧力約100gの
クリツプ24により上下に挾持し、この状態で40℃〜
90℃で約14時間重合硬化させる。
重合終了後上記各モールド11,12,21を離型して
取出した重合物を洗浄し、次いで80℃で3時間アニー
ルすると、直径70驕、厚さ2.5wt)屈折力0.0
0ジオプトリ一の複合レンズ25が得られた。この複合
レンズ25の可視光線の透過率は40〜55%、偏光度
は95〜98%である。
このレンズ25をカツトして調べた結果、偏光膜15は
レンズ凸面より1.3±0.4驕の距離にインサートさ
れ、偏光班及び光学的歪は認められなかつた。第2実施
例4.00ジオプトリー相当の凹球面を有する値径74
?の凹型剛性モールド12に有効内径70wt)厚さ5
?、巾18wt(レンズコバ成型巾IOWI)の筒状弾
性モールド11を第1実施例と同様にセツトし、この空
洞部13にイソプロピルパーカーボネート3.0重量%
を含むジエチレングリコールビスアリルカーボネートの
プレポリマ一10gを注入充填する。
尚このプレポリマ一は室温下での粘度を80〜120C
PSになるよう50℃で約1時間加熱して調製される。
次に上記充填されたプレポリマ一の上面に4.00ジオ
プトリー相当の球面状に成型し、直径68wtの円型に
カツトし、予め接着補強コートを施した厚さ20μのポ
リビニールアルコール系偏光膜を上記第1実施例と同様
にして積層載置し、次いで第1実施例と同一のモノマー
(粘度22CPS)を約50g注人し、次いで第1実施
例と同様6.00ジオプトリー相当の凸型剛性モールド
21を嵌入セツトし、余分モノマーを除去する。
かくして組立てられたセツト22を40℃〜80℃で約
20時間重合硬化させる。
重合終了後第1実施例と同様に各モールド11,12,
21を離型、洗浄、アニール処理すると、直型70?、
中心厚さ6wt)周辺厚さ9−の屈折力一2.00ジオ
プトリー半完成品の複合レンズ25が得られた。この複
合レンズの特性は第1実施例と同様であつた。又、この
レンズ25をカツトして調べた結果、偏光膜15は凸面
から2.0±0.5711Rの距離にインサートされて
おり、偏光班及び光学的歪は認められなかつた。第3実
施例 4.00ジオプトリー相当の凹球面を有する直径74驕
の凹型剛性モールド12に有効内径70聰、厚さ4wt
)巾1071g1,(レンズコバ成型巾5.5−)の弾
性モールド11を第1実施例と同様にセツトし、この空
洞部13にイソプロピルパーカーボネート3.0重量%
、UV吸収剤(P−メトキシベンジリデンマロン酸ジメ
チルエステル系)0.3重量%を含むジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネートプレポリマ一(粘度80〜
120CPS)6gを注入し、その上面に4.00ジオ
プトリー相当の球面状に成型した第1実施例と同様の偏
光膜15を第1実施例と同様に積層し、次いで上記プレ
ポリマ一と同一組成のモノマー(粘度20〜30CPS
)17gを第1実施例と同様に注入し、6.50ジオプ
トリー相当の凸球面を有する直径74wtの凸型剛性モ
ールド21を第1実施例と同様にセツトし、以下第1実
施例と同様に重合、離型、洗浄、アニール処理すると直
径70wt)中心厚さ27wt、周辺厚さ5wt、屈折
力一 2.50ジオプトリ一の複合レンズ25が得られ
た。
このレンズ25の偏光特性は第1実施例と同様であつた
。又偏光膜15はレンズ25の凸面側より1.3±0.
4糠の距離にインサートされ、偏光班及び光学的歪は認
められなかつた。第4実施例 7.00ジオプトリー相当の凹球面を有する直径74?
の凹型剛性モールド12,4.00ジオプトり一相当の
凸球面を有する直径74wtの凸型剛性モールド2L有
効内径70聰、厚さ4wt、巾10wt(レンズコバ成
型巾1.5wt)の弾性モールド11と、7.00ジオ
プトリー相当の球面状に成型した第1実施例と同様の偏
光膜15とを用い、第3実施例と同様にセツト、充填、
重合、離型、洗浄、アニール処理すると、中心厚さ5.
4驕、周辺厚さ1.4響、屈折力+ 3.00ジオプト
リ一の複合レンズ25が得られた。
このレンズ25の偏光特性は第1実施例と同様であつた
。又偏光膜15はレンズ25の凸面側から1.3±0.
4?の距離にインサートされ、偏光班及び光学的歪は認
められなかつた。上記各実施例においては、偏光膜15
は単に樹脂モノマー14との相互比重差のみにより位置
決めていたが、例えば偏光膜15の比重がモノマー14
の比重に比してかなり小さい場合は、偏光膜15はモノ
マー14中で浮上するため、第10図及び第12図に示
す如く予め偏光膜15の上面外周部に複数個の所定厚さ
のスペーサ26を固着しておき、該スペーサ26を上方
剛性モールド21に当接させることにより、偏光膜15
とレンズ凸面との所望距離を得て複合レンズ27を製作
してもよい。
又偏光膜15の比重がモノマー14の比重に比してかな
り大きい場合は、偏光膜15はモノマー14中で沈むた
め、第11図及び第12図に示す如く予め偏光膜15の
下面外周部に複数個の所定厚さのスペーサ28を固着し
ておき、該各スペーサ28を下方剛性モールド12に当
接させることにより、偏光膜15及びレンズ凸面間の所
望距離を得るようにして複合レンズ29を製作してもよ
い。以下この複合レンズ29の実際の製作例を第11図
に基づき説明する。第5実施例 2.00ジオプトリー相当の凹球面を有する直径75W
1の凹型剛性モールド12に有効内径70W,、厚さ4
?、巾18驕(レンズコバ成型巾12穢)の弾性モール
ド11を第1実施例と同様にセツトし、この空洞部13
にイソプロピルパーカーボネート3.3重量% UV吸
収剤(P−メトキシベンジリデンマロン酸ジメチルエス
テル系)0.3重量弊を含むジエチレングリコールビス
アリルカーボネートモノマー141(粘度20〜25C
PS)6gを注入充填する。
一方、2.00ジオプトリ一相当の球面状に成型した第
1実施例と同様の偏光膜15の凸面側周辺に第11図及
び第12図に示すように厚さ1.00wt)縦、横各々
2.5WR,の正方形に栽断した軟質ビニールシート片
よりなるスペーサ28を8個円周等分に配設して、後述
する凹型剛性モールド12と偏光膜15との距離が約1
.0顧になるように市販粘着剤「エバーステイツク70
5H」により固着する。次に上記スペーサ28を固着し
た偏光膜15を上記モノマー141の上に積層載置し、
次いで上記モノマー142、25gを第1実施例と同様
に注入し、その後8.00ジオプトリー相当の凸面を有
する直径74T1gtの凸型剛性モールド21を第1実
施例と同様にセツトし、以下第1実施例と同様に、重合
、硬化、離型、洗浄、アニール処理を行なうことにより
、中心厚さ2.1聰、周辺厚さ11.0驕、外径69.
5W1、屈折力一 6.00ジオプトリ一の複合レンズ
29を得た。
このレンズの偏光特性は第1実施例と同様であつた。
又偏光膜15はレンズ凸面側より1.0±0.2wtの
距離にインサートされ、偏光班及び光学的歪は認められ
なかつた。更に他の偏光膜15の位置決め方法を適用し
た第3の方法として、上記第1の方法の相互比重差、及
び第2の方法のスペーサ26,28使用の他に、第13
図及び第14図に示す如く、弾性モールド11の内周面
Ilaの所定高さ位置に円周等分割に例えば6個の三角
状突起部30を一体的に設けておき、この各突起部30
により比重差により浮き上る偏光膜15を係止位置決め
して、該偏光膜15及びレンズ凸面間の所望距離を得て
複合レンズ31を製作してもよい。
従つて、このレンズ31は離型後に外周面に上記各突起
部30を取去つた後の6個のΞ角状孔部が形成される。
以下この複合レンズ31の実際の製作例につき説明する
。実6実施例有効内径70響、厚さ5wt)巾18驕、
(レンズコバ成型巾10驕)の合成ゴム製弾性モールド
11で、第13図に示す如く内周面11aの内周凸部1
1b下面より2wt離間した位置に夫々巾1.5顧、長
さ1.5wt)厚さ0.5wtの6個の正三角形状突起
部30を円周等分に設けられており、第2実施例と同様
に、弾性モールド11及び凹型剛性モールド12を組付
セツトし、空洞部13にプレポリマ一を注入充填する。
上記充填プレポリマー上に、第2実施例と同様の偏光膜
15を第13図に示す如く上記各突起部30の下側に配
置されるよう積層する。
次いで、上記充填に使用したと同一のプレポリマー約5
0gを注入充填し、以下第2実施例と同様に剛性モール
ド21の組立セツト、重合硬化、熱処理を行なうことに
より、第2実施例と同様の半完成品の複合レンズ31が
得られた。更に他の偏光膜15の位置決め方法を適用し
た第4の方法として、第15図に示す如く第2の方法の
スペーサ28及び第3の方法の突起部30を併用して製
造してなる複合レンズ32がある。
これによれば、偏光膜15はモノマー14との相互比重
差とは全く無関係にスペーサ28及び突起部30により
、上下方向に揺動しないよう所定位置に軽く拘束位置決
められるもので、その他の製作手順は上記各実施例と同
様である。尚、この場合にもスペーサ28が軟質ビニー
ル製で若干の弾性を有するため、偏光膜15は上記位置
決め時に強固に拘束されておらず、後工程で複合レンズ
32に内部応力は発生しない。
尚上記各実施例の偏光膜15は、必ずしもこれに限るこ
となく、単にレンズを着色するのみの色付膜でもよく、
又ホトクロミツク性の膜でもよく、その他用途に応じて
種々の膜を使用しうる。
又上記各実施例で用いた「dジオプトリー相当の球面」
とは、素材の屈折率をn=1.501として求められる
曲率を有する凸面又は凹面を意味するものである。上述
の如く、本発明になる複合レンズ及びその製造方法によ
れば、直線状内周面を有し且つ底部に第1の剛性モール
ドを組付けられた筒状弾性モールド内に樹脂モノマーを
充填し該第1の剛性モールドにより少なくともレンズの
一の面を形成する第1の工程と、該樹脂モノマー上部に
該直線状内周面より小なる径を有する膜状要素をレンズ
凸面近傍の所定位置に大略自由状態で位置決められるよ
う積層載置する第2の工程と、該膜伏要素上部に上記樹
脂モノマーを充填した後この上部に更に第2の剛性モー
ルドを組付け該第2の剛性モールドによりレンズの他の
面を又該弾性モールドの直線状内周面によりレンズの直
線状外周面を夫々形成する第3の工程とより複合レンズ
を得ているため従来該偏光要素を弾性モールド及び一の
剛性モールド間に強固に挾持拘束していたためレンズに
内部応力が発生していたものに比して、該膜状要素は上
記位置決め時に大略自由状態で無理な拘束力を及ばされ
ることなく位置決めされるため、該樹脂モノマーの重合
硬化過程において該膜状要素近傍には内部応力を発生せ
ず、レンズの光学的品質を向上しえ、又樹脂モノマーは
該弾性モールドの上方開口部より容易に注入充填しうる
ため、作業が容易でしかも気泡等を抱き込むことなく、
レンズ製造を高生産性及び高歩留りとしうる等の特長を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々従来の複合レンズの製造工程を
示す縦断面図及びこれにより製造された複合レンズの外
形を示す斜視図、第3図〜第7図は夫々本発明になる複
合レンズ及びその製造方法の第1の実施例の各製造工程
を示す縦断面図、第8図は上記製造工程に使用する弾性
モールドの斜視図、第9図は上記第1の実施例の製造方
法になる複合レンズの平面図、第10図及び第11図は
夫々本発明複合レンズ及びその製造方法の第2の実施例
の1例及び変形例の最終工程を示す縦断面図、第12図
は上記第2の実施例の製造方法になる複合レンズの平面
図、第13図及び第14図は夫々本発明複合レンズ及び
その製造方法の第3の実施例の最終工程を示す縦断面図
及びこれに使用する弾性モールドの斜視図、第15図は
本発明複合レンズ及びその製造方法の第4の実施例の最
終工程を示す縦断面図である。 1,11・・・・・・弾性モールド、1a, 11b
・・・・・・内周凸部、2,5,12,21・・・・・
・剛性モールド、3,15・・・・・・偏光膜、3a・
・・・・・凸部、4,6・・・・・・空隙部、7,14
(141,142)・・・・・・樹脂モノマー、8・・
・・・・ポート、9,25,21,29,31,32・
・・・・・複合レンズ、9a・・・・・・鍔部、Ila
・・・・・・直線状内周面、11C,Ild・・・・・
・嵌合部、13・・・・・・空洞部、12a・・・・・
・モールド凹面、21a・・・・・・モールド凸面、2
2・・・・・・セツト、23・・・・・・間隙、24・
・・・・・クリツプ、25a,2Ta,29a,31a
,32a・・・・・・直線状外周面、26,28・・・
・・・スペーサ、30・・・・・・突起部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レンズ凸面及びレンズ凹面を夫々第1及び第2の剛
    性モールドにより型決めされ且つレンズ外周を筒状弾性
    モールドにより全周にわたり軸方向直線状に型決めされ
    た樹脂モノマーと、該樹脂モノマー外径より小なる外径
    を有しており該樹脂モノマー内部の該レンズ凸面近傍所
    定位置に埋設位置決められた膜状要素とより構成してな
    ることを特徴とする複合レンズ。 2 上記膜状要素の位置決めを、該樹脂モールドと該膜
    状要素との比重差により行なつてなることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の複合レンズ。 3 上記膜状要素の位置決めを、予め該膜状要素の所定
    位置に更に固着した所定厚さのスペーサ部材を該第1又
    は第2の剛性モールドの少くなくとも一に当接させるこ
    とにより行なつてなることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の複合レンズ。 4 上記膜状要素の位置決めを、該弾性モールドの内周
    に一体的に設けた突起部を該膜状要素に係止させること
    により行なつていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の複合レンズ。 5 上記膜状要素の位置決めを、予め該膜状要素の所定
    位置に更に固着した所定厚さのスペーサ部材を該第1又
    は第2の剛性モールドに当接させると共に、該弾性モー
    ルドの内周に一体的に設けた突起部を該膜状要素の該ス
    ペーサ部材固着面とは反対側面を係止させることにより
    行なつてなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の複合レンズ。 6 直線状内周面を有し且つ底部に第1の剛性モールド
    を組付けられた筒状弾性モールド内に樹脂モノマーを充
    填し該第1の剛性モールドにより少なくともレンズの一
    の面を形成する第1の工程と、該樹脂モノマー上部に該
    直線状内周面より小なる径を有する膜状要素をレンズ凸
    面近傍の所定位置に大略自由状態で位置決められるよう
    積層載置する第2の工程と、該膜状要素上部に上記樹脂
    モノマーを充填した後この上部に更に第2の剛性モール
    ドを組付け該第2の剛性モールドによりレンズの他の面
    を又該弾性モールドの直線状内周面によりレンズの直線
    状外周面を夫々形成する第3の工程とより複合レンズを
    得ることを特徴とする複合レンズ製造方法。
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