JP2021531999A - 上部にウェハを有する光学物品を注型成形するための改善されたモールディング装置、対応する方法及び光学物品 - Google Patents

上部にウェハを有する光学物品を注型成形するための改善されたモールディング装置、対応する方法及び光学物品 Download PDF

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Abstract

光学物品を熱硬化性樹脂で注型成形するためのモールディング装置であって、光学物品は、2つの向かい合う主要表面を画定し、主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成され、モールディング装置は、−a.注型成形モールドの後面又は前面部分を形成するモールディング要素(2)、−b.モールディング要素を取り囲むことを意図されたガスケット(3)、−c.成形される光学物品の2つの主要表面の一方に応じて所定の曲率を画定するあらかじめ湾曲されたウェハ(4)、−d.ガスケット上のウェハの周辺部が押さえ付けられる閉鎖位置において、モールディング要素、ガスケット及びウェハ間に注入空間を画定する閉鎖要素(6)、−e.ウェハとモールディング要素との間に挟まれて、ウェハと閉鎖要素との間に内容積を画定する間隔設定手段(9)であって、間隔設定手段、ウェハ及び閉鎖要素は、閉鎖部材が閉鎖位置を占めるとき、モールディング装置内に注入される樹脂に対して密閉されたセットを形成するように構成される、間隔設定手段(9)を含む、モールディング装置。

Description

本発明は、機能ウェハの一方の側に光学物品を熱硬化性樹脂で注型成形するためのモールディング装置、前記モールディング装置によって実現される製造方法及び対応する光学物品に関する。
より詳細には、本発明は、モールディング装置、対応する製造方法及び2つの向かい合う主要表面を有する種類の光学物品であって、主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成される、光学物品に関する。
「機能ウェハ」、又は「ウェハ」、又は「光学機能ウェハ」は、眼科用基板に会合した場合、完成した光学物品(例えば、レンズ)に1つ以上の機能的特性、例えばフォトクロミック特性及び/又は偏光特性を付与する目的を有する。
このウェハは、単一のフィルム層で形成されたフィルム構造又は互いに付着された複数のフィルム層で形成されたフィルム積層構造を指す。より正確には、機能ウェハは、眼科用グレード機能フィルムで形成されるか、又は(例えば、偏光特性若しくはフォトクロミック特性等を有する)眼科用グレード機能フィルムであって、その眼科用機能フィルムの片面又は両面に眼科用グレード保護フィルムを有するもので形成される。
機能ウェハは、前面レンズ表面の真下でレンズ樹脂に埋め込まれるか、又はレンズの前側、後側若しくは前側及び後側に組み込まれる。
そのようなウェハは、基板上への積層、基板を形成する熱可塑性の射出された樹脂との会合などの異なる製造方法等によって光学レンズに組み込むことができるが、本発明は、特に、基板を形成する注型成形樹脂へのウェハの会合から形成される光学物品及び関連するモールディング装置に傾注している。
注型成形によって得られた光学物品におけるウェハの最終的な位置に応じて(樹脂中に埋め込まれるか、又は樹脂の上面及び/若しくは後面に配設される)、既知の製造方法及び装置からの様々な欠点を特定することができる。
ウェハが注型成形樹脂の厚さ内に埋め込まれる場合、対応する製造方法は、例えば、仏国特許第2183108号明細書に記載されているように、湾曲したウェハを弾性ガスケットの特定の高さにおいてモールディング装置内に配置するステップと、上位モールディング部分をウェハの特定の距離に配置するステップであって、この距離は、ウェハが注型成形樹脂中に配置される深さを画定する、ステップと、下位モールディング部分をウェハの下部に配置するステップと、閉鎖要素を所定位置に置いてモールディング装置を閉鎖するステップとを伴う。
上位モールディング要素は、ウェハの1つ及び製造されるレンズの最終的な曲率に厳密に一致するように傾注された厳密な曲率を有する。モールディング要素は、高精度な特定の曲率を有するガラスで作製される。
モノマーがこのモールディング装置に注入された場合、一実施形態では、ウェハの厚さ内に形成されたアパーチャのためにウェハの両側を流れ、一方では上位モールディング要素とウェハとの間の空間を充填し、他方ではウェハと下位モールディング要素との間の空間を充填する。
硬化した樹脂は、上位モールディング要素及び下位モールディング要素の内側表面と接触するようになるため、それらは、両方とも特定の曲率を画定しなければならず、且つ注型成形後に洗浄されるか又はそうでなければ無視される必要があり、それにより上位モールディング要素及び下位モールディング要素の製造及び維持コストが高価になる。
その上、基板中に埋め込まれ、樹脂の厚みによって光学物品の上面から間隔を置いたウェハの位置は、ウェハの機能的特性を損なう可能性がある。例えば、入射光を偏光させるように機能化されたウェハにおいて、光が通過しなければならない樹脂の厚さが入射光を部分的に偏光解消させるように作用する場合、ウェハの偏光効率が損なわれる可能性がある。
そのような欠点を回避するために、より新しい方法では、光学物品の上部及び/又は下部にウェハが配置されるモールディング装置及び製造方法が提案されている。
そのようなモールディング装置、製造方法及び上部にウェハを有する光学物品は、例えば、Vision Easeの名義で出願された米国特許出願公開第2017/0329051号明細書によって公知である。それは、光学機能ウェハと、重合させたポリ尿素−ウレタンのレンズ樹脂の層とを含み、重合させたポリ尿素−ウレタンのレンズ樹脂の層に光学機能ウェハを付着させるウェハ処理を含む。
この文献で開示されている特定の実施形態によれば、機能ウェハを、製造されるレンズの上部に置くことができる。この場合、機能レンズは、テーピング工程を介して形成され、テーピング工程では、機能ウェハが前面ガラスモールド又は後面ガラスモールドに一時的に付着されるか又は取り付けられ、向かい合うガラスモールドがウェハから所望の距離に配置され、組み立てられた構成要素の外辺部の周りにテープのリボンが付着される。
ウェハ表面が接触するモールディング要素の特定の曲率にウェハ表面を厳密に一致させるには、テーピング工程が必須と思われ、テーピング工程により、ウェハの対応する表面及び製造される光学物品の対応する表面にモールディング要素の曲率が付与されることになる。
この装置では、上位モールディング要素は、その内側表面にタップされたウェハと直接接触し、これは、先に提示した従来技術のように、モールディング装置の空洞内に注入されるモノマーと直接接触しない。
しかしながら、ウェハと上位モールディング要素の内側表面との間の完全な接着及び曲率の一致を得るには、多くの注意を払わなければならず、これは、常に保証されるわけではなく、且つ/又はセットアップ時間が不可避であることを意味する。
この従来技術にも欠点があり、それは、その文献に記載されている製造方法が、注入及び硬化された樹脂へのウェハの接着を可能にするために必須のウェハ処理ステップを必要とすることである。
その上、ウェハが前面又は後面のガラスモールドに接着されるか又は取り付けられる、上述した実施形態において使用されるモールディング装置は、対応する前面又は後面のガラスモールドに対して、製造されるレンズの対応する外側表面の関数として正確な曲率を画定することを強いる。これは、自動的に、精密な寸法の使用、したがって製造用モールドの高価な部品を意味する。
Qspex Technologiesの名義で出願された別の文献欧州特許第2203300号明細書は、上部にウェハを有する偏光眼科用レンズの製造方法について開示しており、その方法は、
(a)曲率を有する凹面を有する前面レンズモールドを提供するステップ、
(b)前面レンズモールドの凹面上にハードコート組成物をスピンコーティングして、その上にハードコート層を形成するステップ、
(c)ハードコート層上に第1の接着材層を形成するステップ、
(d)接着材層上に偏光フィルムを置くステップ、
(e)接着材層をUV光又は可視光で硬化させて、偏光フィルムをハードコート層に結合させ、それにより偏光前面レンズモールドを形成するステップ、及び
(f)偏光レンズを前面レンズモールドで形成するステップ
を含む。
偏光フィルムは、ポリビニルアルコールPVA又はポリエチレンテレフタレートPETにより形成され、熱硬化性UV硬化性樹脂が注型成形モールド内のウェハの背後に注入される前に、UV硬化性接着剤層を介してウェハの外側表面上に適用されたハードコート層によって保護される。
したがって、この方法は、Vision Wareの1つとして、前面及び後面部分を有する注型成形モールドを伴い、これらの部分は、モールドのモールディング部分であり、それぞれが熱硬化性樹脂を成形し、保護されたウェハと直接的且つ連続的に接触するため、両方とも特定の曲率精度を必要とし、これは、自動的に、製造におけるより高い仕様及びコストを意味する。
その上、このモールディング装置は、UV硬化性樹脂、UV硬化性接着剤層に特有であり、これにより、使用される基板及び製造する光学デバイスの種類並びにモールディング要素を構成する材料が大幅に低減する。
その上、UV硬化性接着剤及びハードコートを介して注型成形前にウェハを保護するために関与する異なるステップにより、製造方法が長くなり、コストが上昇する。
更に、使用する偏光フィルムが水に敏感な種類である場合、レンズ製造の初期段階でのハードコートの使用が必須になり、これは、異なる欠点を意味する。
実際、この方法では、注型成形前にハードコートを適用することは、レンズ製造のその段階におけるハードコートを介した初期的な区別を意味し、これは、製造方法を複雑及び制限的にする。
本発明は、従来技術よりも安価であり、複雑でない非制限的なモールディング装置及び製造方法を用いて、上記で特定された問題を解決する目的を有する。
本発明は、光学物品を熱硬化性樹脂で注型成形するためのモールディング装置に関し、光学物品は、2つの向かい合う主要表面を画定し、主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成され、モールディング装置は、
a.注型成形モールドの後面又は前面部分を形成するモールディング要素、
b.モールディング要素の周辺を取り囲むことを意図されたガスケット、
c.製造される光学物品の2つの主要表面の一方に応じて所定の曲率を画定するあらかじめ湾曲されたウェハ、
d.ガスケット上でウェハの周辺部が押さえ付けられる閉鎖位置において、モールディング要素、ガスケット及びウェハ間に注入空間を画定する閉鎖要素、
e.ウェハと閉鎖要素との間に挟まれて、ウェハと閉鎖要素との間に内容積を画定する間隔設定手段であって、間隔設定手段、ウェハ及び閉鎖要素は、閉鎖部材が閉鎖位置を占めるとき、モールディング装置内に注入される樹脂に対して密閉されたセットを形成するように構成される、間隔設定手段
を含む。
したがって、本発明のモールディング装置は、従来技術で行われるようなモールドのモールディング部分の代わりに、所定の曲率を有するウェハ自体を樹脂のモールディング部分として使用し、それにより、高い寸法精度を有する2つの向かい合うモールディング部分を有するモールディング装置を提供する必要がもはやない。代わりに、閉鎖要素が、ウェハ、閉鎖要素及び内側表面間のいかなる接触も回避する十分な空洞を画定する場合、閉鎖要素は、いかなる種類の形状も有する内側表面を有することができる。閉鎖要素に寸法精度が必要とされないため、閉鎖要素は、例えば、再利用された材料などの品質の劣る材料から機械加工及び/又は作製することができる。所定の曲率を有するウェハは、それ自体、製造されるレンズの関数として正確な曲率を画定する役割を保証する。閉鎖要素と接触していないウェハは、前記閉鎖要素の曲率に適合する必要がない。モノマー/硬化樹脂と決して接触しない閉鎖要素は、注型成形後に洗浄されるか又は無視される必要がなく、再利用することができる。
本発明は、単独で又は組み合わせて考慮した以下の特徴に係る他の利点を示す:
− 間隔設定手段によって取り囲まれるウェハの中心部分は、モールディング装置に注入される樹脂に対して密閉され、
− 間隔設定手段は、モールディング装置に注入される樹脂に対して密閉され、
− 間隔設定手段は、ウェハの周辺部と接触されることを意図され、且つ閉鎖部材の主要表面から延びる突出縁部を含み、
− 閉鎖要素の突出縁部と主要表面とは、固有の要素を構成し、
− 閉鎖要素の内側表面は、樹脂のための非モールディング表面であり、
− 閉鎖要素及びモールディング要素は、異なる材料から且つ/又は異なる曲率精度を有して作製され、モールディング要素の曲率精度は、製造される物品の対応する表面の曲率と相関され、閉鎖要素の曲率精度は、製造される物品の対応する表面の曲率精度と相関されず、
− ウェハは、ポリカーボネートなどの再利用された熱可塑性物質で構成され得る。
本発明は、光学物品を熱硬化性樹脂で製造する方法に関し、光学物品は、2つの向かい合う主要表面を画定し、主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成され、方法は、
○モールディング装置を形成するステップであって、モールディング装置は、
・注型成形モールドの後面又は前面部分を形成するモールディング要素、
・モールディング要素を取り囲むガスケット、
・成形される光学物品の2つの主要表面の一方に応じて所定の曲率を画定するウェハ、
・ウェハ又はウェハ上に適用された可剥性保護層に緊密に適用された閉鎖要素、
・ウェハとモールディング要素との間に挟まれて、ウェハと閉鎖要素との間に内容積を画定する間隔設定手段
を含む、ステップ、
○閉鎖要素を閉鎖位置に置くステップであって、モールディング要素、ガスケット及びウェハは、熱硬化性樹脂のための注入空間を画定し、間隔設定手段、ウェハ及び閉鎖要素は、注入空間内に注入される樹脂に対して密閉されたセットを形成するように構成される、ステップ、
○熱硬化性樹脂を注入空間内に注入するステップ
を含む。
− 好ましくは、方法は、製造する光学物品の対応する表面の曲率の関数としてウェハの曲率の寸法を決める予備ステップを含む。
− 理想的には、モールディング装置を形成するステップ前に、ウェハを乾燥させて湿度を除去するステップがある。
本発明は、2つの向かい合う主要表面であって、主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成される、2つの向かい合う主要表面を画定する光学物品であって、熱硬化性樹脂によって構成され、
○セルロースアシレート系材料を含むウェハ、少なくとも1つの最上表面を画定する硬化性樹脂
を含み、
○ウェハは、硬化性樹脂の少なくとも1つの最上表面上に配置され、
○光学機能ウェハが配置される樹脂の最上表面は、機能ウェハの主要表面と一緒にされる、光学物品に関する。
別の実施形態によれば、本発明は、2つの向かい合う主要表面であって、主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成される、2つの向かい合う主要表面を画定する光学物品であって、熱硬化性樹脂によって構成され、
○PVAを含むウェハ、
○少なくとも1つの最上表面を画定する硬化性樹脂であって、アリルジグリコールカーボネート又はポリチオウレタンを含む硬化性樹脂
を含み、
○ウェハは、硬化性樹脂の少なくとも1つの最上表面上に配置され、
○光学機能ウェハが配置される樹脂の最上表面は、機能ウェハの主要表面と一緒にされる、光学物品に関する。
好ましくは、ウェハは、セルロースアシレート系材料、セルロースジアセテート及び/又はセルローストリアセテートを含む。
理想的には、物品は、ウェハの最外表面上に適用された可剥性保護層を含む。
本発明のこれらの及び他の態様、特徴及び利点は、添付の図面を参照して、本発明の実施形態の以下の説明から明らかになり且つ明確にされるであろう。
本発明の一実施形態による眼科用レンズの断面図である。 図1の拡大図である。 曲率、厚み及び/又はサイズが異なるレンズの製造を可能にする本発明の4つの実施形態(3a、3b、3c、3d)の断面図である。 レンズの直径D、中心における厚さTc、周辺における厚さTeを測定するための、且つレンズの中心及びの中心から20mmの4点において前面の曲率を測定するための基準点の概略図である。
ここで、本発明の特定の実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すような本発明の図示した実施形態では、光学物品を熱硬化性樹脂で注型成形するためのモールディング装置が使用され、光学物品は、2つの向かい合う主要表面を画定し、その一方は、光学機能ウェハによって形成され、それぞれは、所定の特定の曲率Cfront、Crearを有する。
この実施形態では、ウェハによって形成される光学物品の主要表面は、光学物品の前面主要表面である。
この場合、図1に図示するように、モールディング装置1は、
a.本発明の例示した実施形態において、注型成形モールドの後部を形成するモールディング要素2、
b.モールディング要素2を取り囲むことを意図されたガスケット3、
c.成形される光学物品の対応する主要表面の曲率Cfrontに応じた所定の曲率Cwaferを画定する前述のウェハ4、
d.ウェハの周辺部7が、対応する突出縁部8、ガスケットに押さえ付けられる閉鎖位置において、モールディング要素2、ガスケット3及びウェハ4間に注入空間を画定する閉鎖要素6
を含む。より正確には、閉鎖要素6は、主要表面8を画定する固有の要素を構成し、主要表面は、閉鎖要素6の主要表面8の内面から突出する環状突出縁部9によって取り囲まれる。
図2から明らかなように、突出縁部9によって形成された間隔設定手段は、閉鎖部材が閉鎖位置を占めるとき、ウェハ4の周辺部と接触されることを意図され、且つ閉鎖部材6の主要表面8から延びて、ウェハ4の周辺部11をガスケット3の対応する部分に押さえ付ける。
ウェハ4とモールディング要素6の主要表面6との間に挟まれた突出縁部9は、ウェハと閉鎖要素との間に内容積を画定する。
ウェハ、ガスケット及びモールディング要素が注入スペースIを画定し、閉鎖部材が閉鎖位置を占めるとき、そのスペースに樹脂が注入される。間隔設定手段、ウェハ及び閉鎖要素は、樹脂に対して密封されたセットを形成するように構成される。
その間隔設定突出縁部9を有する閉鎖要素6がウェハ4の周辺部11に適用され、ガスケット3がウェハと後面モールディング要素2との間に挟まれると、閉鎖要素6の主要表面8と後面モールディング要素との間に引張り力を印加するために、閉鎖クリップ12が所定位置に配置され、それにより、ウェハ4の周辺部11は、突出縁部9とガスケット3の対応する部分との間に緊密に挟み込まれ、モールディング装置は、閉鎖されて、内側主空洞14(注入空間)が形成され、その中に樹脂が注入されることになる。
(例示されない)手段は、図1において点線で概略的に示すような、ウェハ4、ガスケット3及びモールドの後部2間に形成される主内側空洞14において、硬化されることになる液体樹脂15の流れを可能にする。
一方で、ウェハ4及び突出縁部9は、樹脂に対して密閉されているため、ウェハ4、突出縁部9及び閉鎖要素6の主要表面8間に形成される小さい上側空洞13に樹脂が存在しないままである。
上側の小さい空洞13に樹脂がない一方、内側主空洞14の全ての容積を樹脂が占めると、樹脂は、硬化され、ウェハに接触して凝固し、ウェハに付着する。
更に、樹脂が完全に凝固し、モールディング装置を開放すると、硬化した樹脂の上にウェハが付着した光学物品が所定の前面曲率及び後面曲率を有して得られる。
正確な曲率/寸法で画定される必要がない閉鎖要素6は、モールディング装置のあらゆるモールディング部分とは反対に、低コストで製造することができる(例えば、図示した実施例では、樹脂のためのモールディング部分を形成するモールドの後面部分)。
例えば、閉鎖要素6は、100℃を超える、好ましくは130℃を超える温度に対応するのに好適な材料によって構成される、機械加工又は射出された被加工物の形態において提供することができる。したがって、閉鎖要素は、金属製の機械加工された被加工物(例えば、アルミニウムで作製された)の形態において提供され得る。閉鎖要素は、好適な熱可塑性樹脂の射出によっても成形され得る。より好ましくは、閉鎖要素は、眼科分野において廃棄され、再利用された熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネートレンズの製造から生じるポリカーボネート残余部分から作製され得る。
樹脂/モノマーに対して密閉されたセットの一部であるため、樹脂/モノマーと接触しない閉鎖要素は、2つの注型成形工程間にいかなる洗浄工程もなしで又は清浄な密封タイプのガスケットを何ら使用する必要なく、無期限に再利用することができる。
機能ウェハ
曲率精度
本発明によれば、ウェハ4は、樹脂の上側部分に対する唯一のモールディング要素を構成し、注入及び硬化プロセスの全体にわたって閉鎖要素6の内面と接触しない。したがって、閉鎖要素6の内面は、何らかの寸法精度を有する特定の曲率を画定する必要がなく、単に樹脂の注入及び硬化工程中、ウェハと閉鎖要素6の内面との間の接触を生じさせることなくウェハの形態のいかなる変化も可能にする形態である。
ウェハが、モールディング装置内に注入され、硬化される樹脂の上側部分に対してその曲率を付与する唯一の要素であるため、ウェハは、製造される光学物品の対応する表面(図示した例では前面)の曲率の関数として特定の曲率を画定するのに十分な初期的な剛性又は半剛性を有するように選択される。
ウェハ4と組み合わされた場合の製造された光学物品の表面の曲率(最終曲率)は、ウェハ4の初期曲率並びに樹脂の注入及び硬化条件に依存する。
当業者が利用可能な実験を用いて、同じ樹脂注入及び硬化条件並びに/又は同じ注入すべき樹脂質量、ウェハの側における光学物品の最終曲率間の対応及びモールディング装置内に導入されたときのウェハの初期曲率を確立することができる。
この目的のために、図3に開示されるように、異なる初期曲率半径(147.01、147、87.22、104.77mm)を有する異なる半剛性ウェハのセットを使用することができる。
図4に図示した、得られた光学物品の異なる基準点は、中心C及び中心から距離d(例えば、20mm)の等距離にあり、90°ずらした4つの点A、B、C、Dに配置され、これらを用いて、ウェハ側での光学物品の最終曲率を測定することができる。
また、直径D、光学物品の中心における厚さTc、光学物品の縁部における厚さTeは、プロセスの寸法精度を制御するための測定値として使用される。
光学装置の対応する表面の正確な曲率を確実に得るために、特定の曲率を有するウェハを、好ましくはモールディング装置内への導入前に乾燥させる。この目的のために、ウェハをモールド内に導入する直前(又は数時間、例えば4時間未満前)に、加熱チャンバ内での乾燥工程に例えば70℃超、75℃超、80℃超又は85℃超の温度において5、10、18又は20時間の乾燥時間中にさらすことができる。
ウェハの構造
ウェハの平坦な膜構造は、フィルムの単一層とすることができるか、又は保護フィルム層に隣接して配置された若しくは2つの保護フィルム層間に配置された、機能層を有するフィルム積層体であり得る。
本発明の特定の実施形態では、機能ウェハの機能層は、例えば、20〜700マイクロメートル、好ましくは30〜600マイクロメートルの範囲の厚さを有する。保護層は、例えば、約50μmの厚さを有する。
閉鎖要素6の前面の機能ウェハの保護層は、注入及び硬化工程中に残したままにすることができるが、樹脂が注入及び硬化される際に沿って移動する、機能層の側の保護層が存在する場合、ウェハがモールド内に導入される前に除去される。
使用するウェハは、湿度に敏感ではないため、ハードコート及び/又は保護ニスの使用などの保護は必要ない。
その上、特定のハードコート/トップコートの取り込みを樹脂/ウェハのセットの製造後に遅延させて、区別の遅延を実現することは、任意であり且つ利点があり、それにより、半完成した物品の保管管理及び/又は光学物品の特定の特性の追加、例えば製造工程における遅い時期での染色などが容易になる。
化学組成
機能フィルムウェハ及び/又はフィルム積層体ウェハの保護層は、眼科用グレードの透明な樹脂フィルム又はシートで形成される。好適な透明な樹脂フィルム又はシート材料は、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)又はセルロースアシレート系材料、例えばセルロースジアセテート及びセルローストリアセテート(TAC)を含む。他の使用可能なウェハは、ポリカーボネート、ポリスルホン、セルロースアセテートブチレート(CAB)、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリスチレン、アクリレートとスチレンとの共重合体及びポリ(ビニルアルコール)(PVA)を含むことができる。ポリカーボネート系材料は、例えば、ポリビスフェノール−Aカーボネート;ホモポリカーボネート、例えば1,1’−ジヒロキシジフェニル(dihroxydiphenyl)−フェニルメチルメタン、1,1’−ジヒロキシジフェニル−ジフェニルメタン、1,1’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニル−2,2−プロパン、それらの相互共重合体ポリカーボネート及びビスフェノールAを有する共重合体ポリカーボネートを含む。
機能
本発明による機能ウェハは、光学機能、例えば呈色、染色、偏光、フォトクロミズム、エレクトロクロミズム、紫外線吸収、ブルーライトフィルタリング、ミラー、着色強化及び/又は狭周波数帯フィルタリングなどを提供する。このウェハは、アクティブフィルム又はデジタル(エレクトロクロミック、光起電性、コネクテッド)でもあり得る。また、ウェハは、表面が硬化され、且つ/又は偏光特性、反射防止特性及び/若しくは防汚特性を有する保護フィルムであり得る。
ウェハは、平坦なフィルム構造から始まり、円形、ストリップ又は他の形状などの形状に切断され、次いで所望のベース曲線に熱的に形成される。実際には、ウェハを平坦なフィルム構造から切断し、それを特定の曲率で熱形成した後、所望のサイズ/曲率を有するウェハを得ることができるか、又はウェハを平坦なフィルム構造から切断し、特定の曲率で熱形成し、所望のサイズに再切断することができる。
樹脂
あらゆる透明な熱硬化性樹脂は、その重合が熱又は光で活性化され得るあらゆる硬化可能な液体モノマーから形成される。
具体的には、熱硬化樹脂の作製のためにPPG Industriesによって販売されている、1.5の屈折率を有するCR39(登録商標)などのジエチレングリコールビス(アリルカーボネート);1.54〜1.58の屈折率を有するアリル酸及び(メタ)アクリル酸コポリマー;ポリチオウレタン、例えばMitsui Chemicalsによって提供されているMRシリーズ、すなわちMR6(登録商標)、MR7(登録商標)、MR8(登録商標)、MR10(登録商標)、MR174(登録商標);又は更にポリカーボネート又はポリウレタン(Trivex(登録商標))が基板のために好適な材料である。
テストしたウェハの例
トリアセテートセルロース、延伸PVAで構成され、特定の接着剤によって積層された偏光TACウェハを、熱機械技術を用いて、必要なレンズベース曲線上の所望のジオプターに応じた所与の曲率に湾曲させた。
より正確には、偏光要素の特性に影響を与えることなく化学接着を正しく強化するために、特定の接着剤は、PVOH及び/又はGlyoxalとして定められた。また、Rx中、全ての機械的応力及び化学処理がなされることを可能にするために、TACとCR39との間に十分な接着が存在しなければならず、そのため、アクリル系のプライマが使用される。このようなプライマは、国際公開第2018052454号パンフレットにおいて開示されているものであり得る。
実施した試験は、以下のウェハ定義を使用することに焦点を当てた。
− φ81mm、試験した半径:376.57mm及び147.01mm
− φ86mm、試験した半径:205mm、140mm、104.77及び87.22mm
挙げられた実施例について、偏光TACウェハの曲率は、80mm〜400mmに固定され、光学物品の上側表面の所望の曲率について、物質移動法則に従って約80mm〜約400mmである。ウェハについて、光学物品の上側表面の所望の曲率の1つと同じ曲率が選択される(すなわち光学物品の上側表面についての所望の曲率が80mmである場合、ウェハについて80mmである)。
ウェハのコンディショニングは、熱チャンバにおける80℃、18時間に基づく乾燥工程に基づいており、これは、適切な接着及び構造安定化のために必要である。
その後、ブロッカで構成された注型成形ツール内にTACウェハが導入され、ブロッカは、湾曲したウェハをガスケットと共に保持し、最後に後面モールドが置かれ、その後、クリップが全てのツールを一緒に保持する。
モールディング装置が閉鎖されると、CR39樹脂を形成する硬化可能モノマーが注入空間内に注入され、ウェハ、ガスケット及び閉鎖要素間に画定された上位空間内に何も導入されない。
樹脂がウェハに接着した状態で硬化すると、このようにして形成された光学物品は、モールディング装置から取り外される。
ウェハによって形成される光学物品の上側表面の曲率は、光学特性に関してCCモールドと同じ表面をもたらした。

Claims (15)

  1. 光学物品を熱硬化性樹脂で注型成形するためのモールディング装置であって、前記光学物品は、2つの向かい合う主要表面を画定し、前記主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成され、前記モールディング装置は、
    a.注型成形モールドの後面又は前面部分を形成するモールディング要素(2)、
    b.前記モールディング要素の周辺を取り囲むことを意図されたガスケット(3)、
    c.製造される前記光学物品の前記2つの主要表面の一方に応じて所定の曲率を画定するあらかじめ湾曲されたウェハ(4)、
    d.前記ガスケット上の前記ウェハの周辺部が押さえ付けられる閉鎖位置において、前記モールディング要素、前記ガスケット及び前記ウェハ間に注入空間を画定する閉鎖要素(6)、
    e.前記ウェハと前記閉鎖要素との間に挟まれて、前記ウェハと前記閉鎖要素との間に内容積を画定する間隔設定手段(9)であって、前記間隔設定手段、ウェハ及び閉鎖要素は、前記閉鎖部材が前記閉鎖位置を占めるとき、前記モールディング装置内に注入される前記樹脂に対して密閉されたセットを形成するように構成される、間隔設定手段(9)
    を含む、モールディング装置。
  2. 前記間隔設定手段(9)によって取り囲まれる前記ウェハ(4)の中心部分は、前記モールディング装置内に注入される前記樹脂に対して密閉される、請求項1に記載のモールディング装置。
  3. 前記間隔設定手段(9)は、前記モールディング装置内に注入される前記樹脂に対して密閉される、請求項1又は2に記載のモールディング装置。
  4. 前記間隔設定手段(9)は、前記ウェハの周辺部と接触されることを意図され、且つ前記閉鎖部材の主要表面から延びる突出縁部を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモールディング装置。
  5. 前記突出縁部(9)と前記閉鎖要素(6)の前記主要表面とは、固有の要素を構成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のモールディング装置。
  6. 前記閉鎖要素(6)の内側表面は、前記樹脂のための非モールディング表面である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のモールディング装置。
  7. 前記閉鎖要素(6)及び前記モールディング要素(2)は、異なる材料から且つ/又は異なる曲率精度を有して作製され、前記モールディング要素の前記曲率精度は、製造される前記物品の対応する表面の曲率と相関され、前記閉鎖要素の前記曲率精度は、製造される前記物品の対応する表面の曲率精度と相関されない、請求項1〜6のいずれか一項に記載のモールディング装置。
  8. 前記閉鎖部材(6)は、ポリカーボネートなどの再利用された熱可塑性樹脂から作製される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のモールディング装置。
  9. 光学物品を熱硬化性樹脂で製造する方法であって、前記光学物品は、2つの向かい合う主要表面を画定し、前記主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成され、前記方法は、
    a.モールディング装置を形成するステップであって、前記モールディング装置は、
    i.注型成形モールドの後面又は前面部分を形成するモールディング要素(2)、
    ii.前記モールディング要素を取り囲むガスケット(3)、
    iii.成形される前記光学物品の前記2つの主要表面の一方に応じて所定の曲率を画定するウェハ(4)、
    iv.前記ウェハ又は前記ウェハ上に適用された可剥性保護層に緊密に適用された閉鎖要素(6)、
    v.前記ウェハと前記モールディング要素との間に挟まれて、前記ウェハと前記閉鎖要素との間に内容積を画定する間隔設定手段(9)
    を含む、ステップ、
    b.前記閉鎖要素を閉鎖位置に置くステップであって、前記モールディング要素(2)、前記ガスケット(3)及び前記ウェハ(4)は、前記熱硬化性樹脂のための注入空間を画定し、前記間隔設定手段(9)、ウェハ(4)及び閉鎖要素は、前記注入空間内に注入される前記樹脂に対して密閉されたセットを形成するように構成される、ステップ、
    c.熱硬化性樹脂を前記注入空間内に注入するステップ
    を含む、方法。
  10. 製造する前記光学物品の対応する表面の曲率の関数として前記ウェハの曲率の寸法を決める予備ステップを含む、請求項9に記載の方法。
  11. モールディング装置を形成する前記ステップ前に、前記ウェハを乾燥させて湿度を除去するステップを含む、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 2つの向かい合う主要表面であって、前記主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成される、2つの向かい合う主要表面を画定する光学物品であって、熱硬化性樹脂によって構成され、
    a.セルロースアシレート系材料を含むウェハ、
    b.少なくとも1つの最上表面を画定する硬化性樹脂
    を含み、
    c.前記ウェハは、前記硬化性樹脂の少なくとも1つの最上表面上に配置され、
    d.前記光学機能ウェハが配置される前記樹脂の前記最上表面は、前記機能ウェハの主要表面と一緒にされる、光学物品。
  13. 2つの向かい合う主要表面であって、前記主要表面の一方は、光学機能ウェハによって形成される、2つの向かい合う主要表面を画定する光学物品であって、熱硬化性樹脂によって構成され、
    a.PVAを含むウェハ、
    b.少なくとも1つの最上表面を画定する硬化性樹脂であって、アリルジグリコールカーボネート又はポリチオウレタンを含む硬化性樹脂
    を含み、
    c.前記ウェハは、前記硬化性樹脂の少なくとも1つの最上表面上に配置され、
    d.前記光学機能ウェハが配置される前記樹脂の前記最上表面は、前記機能ウェハの主要表面と一緒にされる、光学物品。
  14. 前記ウェハは、セルロースアシレート系材料、セルロースジアセテート及び/又はセルローストリアセテートを含む、請求項13に記載の光学物品。
  15. 前記ウェハの最外表面上に適用された可剥性保護層を含む、請求項11又は12に記載の光学物品。
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