JP5045726B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5045726B2
JP5045726B2 JP2009240037A JP2009240037A JP5045726B2 JP 5045726 B2 JP5045726 B2 JP 5045726B2 JP 2009240037 A JP2009240037 A JP 2009240037A JP 2009240037 A JP2009240037 A JP 2009240037A JP 5045726 B2 JP5045726 B2 JP 5045726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
path member
path
gas
generated water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009240037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011086566A (ja
Inventor
道太郎 糸賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009240037A priority Critical patent/JP5045726B2/ja
Priority to US12/905,190 priority patent/US9099698B2/en
Publication of JP2011086566A publication Critical patent/JP2011086566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5045726B2 publication Critical patent/JP5045726B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • H01M8/04156Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal
    • H01M8/04164Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal by condensers, gas-liquid separators or filters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池システムに関するものである。
近年、燃料電池システムを搭載した車両が実用化されつつある。燃料電池システムは、一般的に、水素と酸素との電気化学反応によって発電を行なう燃料電池スタックの他、燃料電池スタックの電気化学反応によって生成された生成水と燃料電池スタックから排出された排出水素ガスとを分離する気液分離装置や、生成水と分離された排出水素ガスを再び燃料電池スタックに供給するための循環ポンプ等を有している。
燃料電池システムにおける循環ポンプは、金属製の部材で形成されている場合が多く、一方、気液分離装置は、軽量化のため、樹脂等の部材で形成されている場合が多い。従来、燃料電池システムにおける気液分離装置に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
燃料電池システムの多くの場合では、燃料電池スタックと絶縁性の気液分離装置とが接続され、気液分離装置の経路を構成する部材の下流側には、循環ポンプの経路を構成する部材が接続されている。この導電性の循環ポンプは、車両のフレーム等のグランドに接続された状況となる場合がある。
このような燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックの高電圧部位(例えば、燃料電池スタックを構成するセパレータ内の流路)と循環ポンプとが生成水を介して導通すると、燃料電池スタックが短絡してしまうといった問題があった。
なお、このような問題は、燃料電池システムの気液分離装置と、気液分離装置に接続された循環ポンプとの関係に限らず、一般に、生成水と排出ガスとが通る絶縁性の経路部材と、この経路部材に接続された導電性の経路部材とが存在する場合に共通する問題であった。
特開2008−66087号公報 特開2009−9762号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池システムにおける燃料電池スタックの短絡を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
燃料電池システムであって、
燃料ガスを用いた電気化学反応によって発電を行なう燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックの前記電気化学反応によって生成された生成水と前記燃料電池スタックから排出される排出ガスとが通る絶縁性の第1の経路部材と、
前記第1の経路部材に接続された導電性の第2の経路部材と、
前記第1の経路部材の内部に設けられ、前記第1の経路部材の内壁から前記第2の経路部材へ導入される前記生成水の連続性を分断する生成水分断部と
を備える燃料電池システム。
適用例1の燃料電池システムによれば、生成水分断部によって生成水の連続性を分断することができるので、燃料電池スタックが生成水を介して短絡するのを抑制することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の燃料電池システムであって、
前記生成水分断部は、前記第1の経路部材の内壁から突出した形状を有する突出部である燃料電池システム。
適用例2の燃料電池システムによれば、突出部によって生成水の連続性を分断することができるので、燃料電池スタックが生成水を介して短絡するのを抑制することができる。
[適用例3]
適用例2に記載の燃料電池システムであって、
前記突出部のうち、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における流線の上流側には、前記流線に対して略垂直な平面を有する壁面部が形成されている燃料電池システム。
適用例3の燃料電池システムによれば、突出部の壁面部によって生成水の連続性を効果的に分断することができるので、燃料電池スタックが生成水を介して短絡するのを抑制することができる。
[適用例4]
適用例2または3に記載の燃料電池システムであって、
前記突出部のうち、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における流線の下流側には、前記第1の経路部材の内壁に対して傾斜している傾斜部が形成されており、
前記傾斜部と前記内壁との間に形成される角度は、90°を超えている
燃料電池システム。
適用例4の燃料電池システムによれば、生成水が第2の経路部材から第1の経路部材の方向へ逆流した場合であっても、突出部のうち流線の下流側の部分に生成水が溜まってしまうのを抑制することができる。
[適用例5]
適用例2ないし4のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
前記突出部は、前記第1の経路部材の内壁のうち、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における流線が描く曲線の外側部分に設けられている燃料電池システム。
生成水は、流線が描く曲線の外側部分の経路部材に沿って流れる傾向にある。したがって、適用例5の燃料電池システムによれば、生成水の連続性を効果的に分断することができる。
[適用例6]
適用例1に記載の燃料電池システムであって、
前記生成水分断部は、前記第1の経路部材の内部に配置された網目構造を有する網目構造部材である燃料電池システム。
適用例6の燃料電池システムによれば、網目構造部材によって生成水の連続性を分断することができるので、燃料電池スタックが生成水を介して短絡するのを抑制することができる。
[適用例7]
適用例6に記載の燃料電池システムであって、
前記網目構造部材のうち前記第1の経路部材の中央近傍に位置する部分は、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における流線の方向に沿って突状に形成されている燃料電池システム。
適用例7の燃料電池システムによれば、網目構造部材によって連続性が分断された生成水は、網目構造部材の中央近傍の突状部から第2の経路部材の側へ導入されるため、水滴となった生成水が第1の経路部材と第2の経路部材との接続箇所に付着するのを抑制することができる。
[適用例8]
適用例1ないし7のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
前記排出ガスは、前記燃料電池スタックから排出される排出水素ガスであり、
前記第1の経路部材は、前記生成水と前記排出水素ガスとを分離する気液分離装置に含まれる部材である
燃料電池システム。
[適用例9]
適用例8に記載の燃料電池システムであって
前記第2の経路部材は、前記気液分離装置から前記排出水素ガスを吸い上げるポンプに含まれる部材である燃料電池システム。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池システムにおける短絡の発生を抑制する方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての燃料電池システムの構成を概略的に示す説明図である。 燃料電池スタック100と燃料電池スタック100に接続された周辺装置を模式的に示す説明図である。 気液分離装置230と水素循環ポンプ250との接続箇所を拡大して示す説明図である。 燃料電池スタック100が車両に搭載される場合におけるレイアウトの一例を示す説明図である。 第2実施例における気液分離装置230Bと水素循環ポンプ250との接続箇所を拡大して示す説明図である。 第1実施例の変形例(1)における突出部240aを示す説明図である。 同じく変形例(2)における突出部240bを示す説明図である。 同じく変形例(3)における突出部240cを示す説明図である。 同じく変形例(4)における突出部240dを示す説明図である。 第2実施例の変形例(1)における網目構造部材310aを示す説明図である。 同じく変形例(2)における網目構造部材310bを示す説明図である。 同じく変形例(3)における網目構造部材310cを示す説明図である。 同じく変形例(4)における網目構造部材310dを示す説明図である。 その他の変形例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池システムの構成を概略的に示す説明図である。燃料電池システム1000は、水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行うシステムであり、燃料電池スタック100と、空気供給システム150と、燃料供給システム200と、を備えている。なお、本実施例では、燃料電池車両用の燃料電池システム1000を例に用いているが、本発明は定置用の燃料電池システムといった他の燃料電池システムにも適用可能である。
燃料電池スタック100は、複数のセル(図示せず)を重ね合わせた積層体110と、該積層体110を挟持する2つのエンドプレートEPとによって構成されている。セルは、セパレータと、水素極(以下「アノード」と呼ぶ)と、電解質膜と、酸素極(以下「カソード」と呼ぶ)と、セパレータとをこの順に重ね合わせることによって形成される。セルは、例えばセパレータに設けられた溝を介して供給される水素と空気に含まれる酸素との電気化学反応により発電を行う。なお、本実施例では、固体高分子型の燃料電池が用いられている。
空気供給システム150は、燃料電池スタック100に空気を供給するためのシステムであり、フィルタ152と、コンプレッサ154と、これらの機器を接続する空気供給路156と、を含んでいる。外部からフィルタ152を通して取り込まれた空気は、コンプレッサ154により圧縮され、燃料電池スタック100を構成している複数のセルのそれぞれのカソードに供給される。なお、燃料電池スタック100内を経た空気は、外部へと排出される。
燃料供給システム200は、燃料電池スタック100に燃料ガスとしての水素ガスを供給するためのシステムであり、水素タンク202と、減圧弁206と、これらの機器を接続する燃料供給路208と、を含んでいる。水素タンク202内に貯留された水素ガスは、減圧弁206により所定の圧力に減圧された後、燃料電池スタック100を構成している複数のセルのそれぞれのアノードに供給される。
燃料供給システム200は、さらに、燃料電池スタック100内を経た後に燃料電池スタック210から排出された水素ガス(以下「排出水素ガス」とも呼ぶ)を再び燃料電池スタック100へと供給するために、気液分離装置230と、水素循環ポンプ250と、循環路270と、パージ弁280とを含んでいる。
気液分離装置230は、燃料電池スタック100における電気化学反応によって生成された生成水と排出水素ガスとを分離する装置である。気液分離装置230によって生成水から分離された排出水素ガスは、水素循環ポンプ250によって循環路270に導入され、再び燃料電池スタック100へと供給される。一方、気液分離装置230によって排出水素ガスから分離された生成水は、パージ弁280を介して、外部へと排出される。なお、水素循環ポンプ250は、通常、金属などの導電性の部材(本実施例ではステンレス鋼)で形成されている。
図2は、燃料電池スタック100と燃料電池スタック100に接続された周辺装置を模式的に示す説明図である。なお、この図2では、燃料電池を設置した際の水平方向を矢印Lで示し、鉛直方向を矢印Hで示している。以下で説明する図面においても同様である。燃料電池スタック100は、支持部材102,104に支持されている。燃料電池スタック100のエンドプレートEP側には、気液分離装置230と水素循環ポンプ250とが配置されている。水素循環ポンプ250に接続された循環路270は、エンドプレートEPに接続されており、気液分離装置230を通過した排出水素ガスは、水素循環ポンプ250によって再び燃料電池スタック100に供給される。
図3(A)は、気液分離装置230と水素循環ポンプ250との接続箇所を拡大して示す説明図である。図3(B)は、気液分離装置230の内部を図3(A)の矢印Yの方向から示す説明図である。図3(A)には、気液分離装置230の一部として、排出水素ガスから分離された生成水を貯留する生成水貯留部232と、生成水から分離された排出水素ガスの通り道であって略鉛直方向に延びた円筒状の経路部234と、水素循環ポンプ250と接続するためのフランジ部236とが示されている。この気液分離装置230は、樹脂等の絶縁性の部材(本実施例ではナイロン系の樹脂)で形成されている。
さらに、図3(A)には、水素循環ポンプ250の一部として、気液分離装置230のフランジ部236と接続するためのフランジ部252と、排出水素ガスの通り道であって略鉛直方向に延びた円筒状の経路部254とが示されている。
気液分離装置230のフランジ部236は、締結ボルト130によって、水素循環ポンプ250のフランジ部252と締結されている。水素循環ポンプ250のフランジ部252には、環状の溝部256が形成されており、その溝部256には、環状のシール部材255が配置されている。このシール部材255は、いわゆるOリングであり、気液分離装置230の経路部112と水素循環ポンプ250の経路部254との間における気密を確保している。シール部材255は、ガス不透性と弾力性と耐熱性とを有する材料、例えば、ゴムなどの弾性部材よって形成される。具体的には、エチレン・プロピレン系ゴム、シリコン系ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、天然ゴム、フッ素系ゴム、エチレン・プロピレン系ゴム、スチレン系エラストマー、フッ素系エラストマーなどが用いられる。本実施例では、シール部材255は、エチレン・プロピレン系ゴムで形成されている。
生成水から分離された排出水素ガスは、水素循環ポンプ250の吸引作用によって、生成水貯留部232の上方を通過し、さらに経路部234及び経路部254を通って略鉛直方向に導入される。この排出水素ガスの流れは、図3(A)の流線SLとして示されている。
本実施例では、気液分離装置230の経路部234の内壁には、該内壁から突出した形状を有する突出部240が形成されている。水素循環ポンプ250の吸引作用によって経路部234の壁面を伝った生成水は、この突出部240によってその連続性を分断される。すなわち、生成水貯留部232に貯留された生成水が、水素循環ポンプ250の吸引作用によって経路部234の壁面を伝わり、水素循環ポンプ250の経路部254と気液分離装置230の経路部234との接続部分まで連続性を保ったまま達することを抑制することができる。この結果、本実施例によれば、燃料電池スタック100が、生成水を介して水素循環ポンプ250と導通することを抑制することができる。
また、導電性の部材で形成された水素循環ポンプ250は、直接又は他の部材を介してグランド(例えば車両のフレーム)に接続されることがある。このような場合においても、経路部234の内壁には突出部240が形成されているため、燃料電池スタック100が、生成水を介して短絡するのを抑制することができる。
本実施例のように、突出部240のうち、流線SLの上流側(鉛直下方側)には、流線SLの方向に対して略垂直な平面を有する壁面部244が形成されていることが好ましい。流線SLの方向に沿った生成水の連続性は、突出部240の壁面部244によって効果的に分断される。したがって、突出部240に壁面部244が形成されていれば、燃料電池スタック100が生成水を介して短絡するのを効果的に抑制することができる。
さらに、本実施例のように、突出部240のうち、流線SLの下流側(鉛直上方側)には、経路部234の内壁に対して傾斜している傾斜部242が形成されていることが好ましい。そして、この傾斜部242と経路部234の内壁との間に形成される角度θは、90°(=π/2)より大きな値に設定されていることが好ましい。本実施例では、角度θは、160°に設定されている。
本実施例のように、突出部240に傾斜部242が形成されていれば、水素循環ポンプ250が停止して鉛直下向き方向に生成水が流れる(逆流する)場合であっても、生成水が突出部240の上方部分に溜まることなく、傾斜部242を伝って鉛直下向き方向に流れることになる。すなわち、突出部240の上方部分に溜まった生成水が凍ったとしても、その凍った生成水が水素循環ポンプ250内に吸い込まれ、水素循環ポンプ250に不具合が発生するといったことを抑制することができる。
また、本実施例のように、突出部240は、経路部234の内壁のうち、流線SLが描く曲線の外側部分に設けられていることが好ましい。この理由について説明する。水素循環ポンプ250によって巻き上げられた生成水は、流線SLが描く曲線の外側部分における経路部234の内壁を伝うことが多い。したがって、経路部234の内壁のうち、流線SLが描く曲線の外側部分に突出部240が設けられていれば、生成水による燃料電池スタック100の短絡を効果的に抑制することができる。ただし、突出部240は、経路部234の内壁のうち、流線SLが描く曲線の内側部分に形成されていてもよく、また、経路部234の内壁の径方向を一周するように形成されていてもよい。このようにしても、燃料電池スタック100の短絡を抑制することができる。
図4は、燃料電池スタック100が車両に搭載される場合におけるレイアウトの一例を示す説明図である。図4に示すように、燃料電池スタック100は、例えば車両の座席400の床下部分に配置することが可能である。ただし、燃料電池スタック100は、車両のボンネット内や、座席以外の他の床下部分に配置することとしてもよい。
なお、第1実施例では、突出部240を形成することによって燃料電池スタック100の生成水による短絡を抑制することができるため、経路部234及び経路部254の長さを短くすることも可能である。したがって、燃料電池システム1000を小型・軽量化することができる。
B.第2実施例:
図5は、第2実施例における気液分離装置230Bと水素循環ポンプ250との接続箇所を拡大して示す説明図である。図3(A)に示した第1実施例との違いは、気液分離装置230Bの経路部234には突出部240が形成されていない代わりに、網目構造部材310が経路部234の内部に配置されている点だけであり、他の構成は第1実施例と同じである。なお、本実施例では、網目構造部材310は溶着によって経路部234の内部に固定されているが、網目構造部材310は経路部234との嵌め合いによって固定されていてもよい。
網目構造部材310は、網目構造を有しており、例えば、ナイロンなどの樹脂やゴムなどによって形成することができる。網目構造部材310は、その網目構造によって、水素循環ポンプ250の吸引作用によって巻き上げられた生成水や、経路部234の壁面を伝わって鉛直上向きに移動する生成水を捕捉することができる。網目構造部材310によって補足された生成水は、その連続性が分断され、水滴状態となる。したがって、燃料電池スタック100が生成水を介して短絡するのを抑制することが可能である。
さらに、網目構造部材310のうち、経路部234の中央近傍に位置する部分には、流線SLの方向に沿った突状部312が形成されていることが好ましい。こうすれば、水滴状態となった生成水は、網目構造部材310の中央の突状部312から水素循環ポンプ250側に引き込まれるため、経路部234のうち網目構造部材310の上流側の壁面や経路部254の壁面に付着しにくくなる。したがって、燃料電池スタック100が生成水を介して水素循環ポンプ250と導通することを抑制することができ、燃料電池スタック100が生成水を介して短絡するのを抑制することが可能である。
また、網目構造部材310は、圧力損失により排出水素ガスの流速を低下させる機能も有しているため、生成水貯留部232から生成水が巻き上げられる量を減少させる効果や、生成水貯留部232に貯留された生成水の液面が流線SLに沿って偏ってしまうことを抑制する効果も有している。
このように、気液分離装置230Bの経路部234の内部に網目構造部材310を配置しても、第1実施例と同様に、燃料電池スタック100が生成水を介して短絡するのを抑制することが可能である。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.第1実施例の変形例:
以下では、第1実施例の変形例について説明する。図3に示した第1実施例との違いは、経路部234に形成された突出部240の形状が異なっている点だけであり、他の構成は第1実施例と同じである。
図6は、第1実施例の変形例(1)における突出部240aを示す説明図である。この図6に示すように、突出部240aの鉛直下方側に形成された壁面部244aは、流線SLに対して斜めに形成されていてもよく、壁面部244aと経路部234との間に形成される角は、鈍角となっていてもよい。
図7は、第1実施例の変形例(2)における突出部240bを示す説明図である。この図7に示すように、突出部240bの鉛直下方側に形成された壁面部244bは、流線SLに対して斜めに形成されていてもよく、壁面部244bと経路部234との間に形成される角は、鋭角となっていてもよい。
図8は、第1実施例の変形例(3)における突出部240cを示す説明図である。この図8に示すように、突出部240cの壁面部244cは、傾斜部242cと曲面状に連続的に形成されていてもよい。
図9は、第1実施例の変形例(4)における突出部240dを示す説明図である。この図9に示すように、突出部240dの壁面部244dは、傾斜部242dと曲面状に連続的に形成されていてもよく、壁面部244dと経路部234との間に形成される角は、鋭角となっていてもよい。
このように、第1実施例の変形例によっても、上記第1実施例と同様に、生成水の連続性を分断することができ、燃料電池スタック100の生成水による短絡の発生を抑制することができる。
C2.第2実施例の変形例:
以下では、第2実施例の変形例について説明する。図5に示した第2実施例との違いは、経路部234の内部に配置された網目構造部材310の形状が異なっている点だけであり、他の構成は第2実施例と同じである。
図10は、第2実施例の変形例(1)における網目構造部材310aを示す説明図である。この図10に示すように、網目構造部材310aの突状部312aは、球面状に形成されていてもよい。
図11は、第2実施例の変形例(2)における網目構造部材310bを示す説明図である。この図11に示すように、網目構造部材310bの突状部312b及び流線SLの上流側(鉛直下方側)の部分は、球面状に形成されていてもよい。
図12は、第2実施例の変形例(3)における網目構造部材310cを示す説明図である。この図12に示すように、網目構造部材310cの突状部312cは、円錐状に形成されていてもよく、網目構造部材310cのうち流線SLの上流側(鉛直下方側)の部分は、球面状に形成されていてもよい。
図13は、第2実施例の変形例(4)における網目構造部材310dを示す説明図である。この図13に示すように、網目構造部材310dの突状部312dの周囲部分は、経路部234に沿って流線SLの下流方向(鉛直上方向)に延びた形状に形成されていてもよい。
このように、第2実施例の変形例によっても、上記第2実施例と同様に、生成水の連続性を分断することができ、燃料電池スタック100の生成水による短絡の発生を抑制することができる。
C3.その他の変形例:
C3−1.
図14は、その他の変形例を示す説明図である。上記第1実施例では、突出部240は、気液分離装置230の経路部234の内壁を変形させることによって形成されていたが、この代わりに、経路部234に別部材を配置することによって、経路部234から突出した形状を設けることとしてもよい。この変形例では、経路部234の内壁に突出部材330が取り付けられている。
このようにしても、上記実施例と同様に、生成水の連続性を分断することができ、燃料電池スタック100の生成水による短絡の発生を抑制することができる。なお、突出部材330の先端部分は、ひだ状に形成されていることが好ましい。こうすれば、突出部材330の水切り性能が向上し、生成水の連続性を効果的に分断することができる。
C3−2.
上記実施例及び変形例では、気液分離装置230と水素循環ポンプ250との接続箇所を例にとって説明したが、本発明は、燃料電池システムにおいて、生成水と排出ガスとが通る絶縁性の第1の経路部材と、第1の経路部材に接続された導電性の第2の経路部材とに対して適用することができる。例えば、第2の経路部材は、排出ガスの圧力を検出する圧力センサ等に含まれる導電性の経路部材であってもよい。
100…燃料電池スタック
102…支持部材
110…積層体
112…経路部
130…締結ボルト
150…空気供給システム
152…フィルタ
154…コンプレッサ
156…空気供給路
200…燃料供給システム
202…水素タンク
206…減圧弁
208…燃料供給路
210…燃料電池スタック
230…気液分離装置
230B…気液分離装置
232…生成水貯留部
234…経路部
236…フランジ部
240…突出部
240a…突出部
240b…突出部
240c…突出部
240d…突出部
242…傾斜部
242c…傾斜部
242d…傾斜部
244…壁面部
244a…壁面部
244b…壁面部
244c…壁面部
244d…壁面部
250…水素循環ポンプ
252…フランジ部
254…経路部
255…シール部材
256…溝部
270…循環路
280…パージ弁
310…網目構造部材
310a…網目構造部材
310b…網目構造部材
310c…網目構造部材
310d…網目構造部材
312…突状部
312a…突状部
312b…突状部
312c…突状部
312d…突状部
330…突出部材
400…座席
1000…燃料電池システム
SL…流線
EP…エンドプレート

Claims (2)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料ガスを用いた電気化学反応によって発電を行なう燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの前記電気化学反応によって生成された生成水と前記燃料電池スタックから排出される排出ガスとが通る絶縁性の第1の経路部材と、
    前記第1の経路部材に接続された導電性の第2の経路部材と、
    前記第1の経路部材の内部に設けられ、前記第1の経路部材の内壁から前記第2の経路部材へ導入される前記生成水の連続性を分断する生成水分断部と
    を備え
    前記生成水分断部は、前記第1の経路部材の内壁から突出した形状を有する突出部であり、
    前記突出部のうち、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における鉛直上向き方向の流線の上流側には、前記流線に対して略垂直な平面を有する壁面部が形成されており、
    前記突出部のうち、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における鉛直上向き方向の流線の下流側には、前記第1の経路部材の内壁に対して傾斜している傾斜部が形成されており、
    前記傾斜部と前記内壁との間に形成される角度は、90°を超えており、
    前記排出ガスは、前記燃料電池スタックから排出される排出水素ガスであり、
    前記第1の経路部材は、前記生成水と前記排出水素ガスとを分離する気液分離装置に含まれる部材であり、
    前記第2の経路部材は、前記気液分離装置から前記排出水素ガスを吸い上げるポンプに含まれる部材である、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記突出部は、前記第1の経路部材の内壁のうち、前記排出ガスが前記第1の経路部材から前記第2の経路部材へ向かって流れる場合における流線が描く曲線の外側部分に設けられている燃料電池システム。
JP2009240037A 2009-10-19 2009-10-19 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5045726B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240037A JP5045726B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 燃料電池システム
US12/905,190 US9099698B2 (en) 2009-10-19 2010-10-15 Fuel cell system having a water flow disruption portion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240037A JP5045726B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011086566A JP2011086566A (ja) 2011-04-28
JP5045726B2 true JP5045726B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=43879542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240037A Expired - Fee Related JP5045726B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 燃料電池システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9099698B2 (ja)
JP (1) JP5045726B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2703058B1 (de) * 2012-08-28 2017-10-11 Eberspächer catem GmbH & Co. KG Brennstoffzellensystem mit einem auffangbehälter für flüssigkeitsabscheider sowie verfahren zum betrieb des flüssigkeitsabscheiders
DE102014003310A1 (de) 2014-03-08 2015-09-10 Daimler Ag Abluftanlage
US9744877B2 (en) 2014-08-11 2017-08-29 Ford Global Technologies, Llc Vehicular fuel cell cooling system
JP6237582B2 (ja) * 2014-11-14 2017-11-29 トヨタ自動車株式会社 気液分離器および燃料電池システム
JP6769394B2 (ja) * 2017-06-08 2020-10-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池車両

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1310792A (en) * 1970-04-24 1973-03-21 Pall Corp Vortex separator
US5366818A (en) * 1991-01-15 1994-11-22 Ballard Power Systems Inc. Solid polymer fuel cell systems incorporating water removal at the anode
JPH08329970A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Toshiba Corp 燃料電池
US6280867B1 (en) * 1997-12-05 2001-08-28 Griff Consulting, Inc. Apparatus for pumping a fluid in a fuel cell system
JP2005050554A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP5077730B2 (ja) * 2004-03-02 2012-11-21 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2006103263A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Seiko Epson Corp 点字打刻装置
JP2006339078A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2008066087A (ja) 2006-09-06 2008-03-21 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2008103263A (ja) 2006-10-20 2008-05-01 Denso Corp 燃料電池システム
JP2008241008A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Toyota Motor Corp 配管継手、配管構造体及びこれらを備えた燃料電池システム
JP5126572B2 (ja) * 2007-04-13 2013-01-23 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2009009762A (ja) 2007-06-27 2009-01-15 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
US8236456B2 (en) * 2007-07-19 2012-08-07 GM Global Technology Operations LLC Bidirectional water separator
JP2011086565A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20110091782A1 (en) 2011-04-21
JP2011086566A (ja) 2011-04-28
US9099698B2 (en) 2015-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5045726B2 (ja) 燃料電池システム
US9564647B2 (en) Fuel cell system
US7537626B2 (en) Gas-liquid separator for a fuel cell system onboard a vehicle
US10396380B2 (en) On-vehicle fuel cell system
JP5759627B2 (ja) 燃料電池スタックにおけるガス出口領域の水切り構造
JP7155364B2 (ja) 燃料電池用気液分離器
JP5157086B2 (ja) 燃料電池を備える車両
US9236628B2 (en) Fuel cell system
US8697299B2 (en) Fuel cell system with anode off-gas dilution device
JP2011086565A (ja) 燃料電池システム
CN111162304A (zh) 燃料电池、燃料电池搭载装置以及燃料电池的制造方法
JP5103868B2 (ja) 燃料電池搭載車両用排気管および燃料電池搭載車両
US11605823B2 (en) Fuel cell system
JP5000089B2 (ja) 燃料電池装置
JP2010232189A (ja) 燃料電池システム
JP2009187790A (ja) 燃料電池
US10714781B2 (en) Moving body
JP2007080655A (ja) 燃料電池発電装置
JP5291379B2 (ja) 燃料電池車両
JP5309554B2 (ja) 燃料電池システム
US11296345B2 (en) Air cleaner
JP2008097972A (ja) 燃料電池システム及び気液分離装置
US20230290972A1 (en) Fuel cell system with a deflection means in the anode path
JP2008002479A (ja) 可撓性管継手及びこれを用いた燃料電池システム
JP2009146859A (ja) 燃料電池および燃料電池スタック

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5045726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees