JP5045363B2 - カード - Google Patents

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本発明は、意匠性に優れ、所持することが楽しくなるカードに関する。
近年、各種分野で顧客囲い込みのための会員カードが発行されている。
運動施設や娯楽関連施設等では、カード会員は、例えば、施設を優先的に利用したり、施設内で販売されている商品を非会員より安い金額で購入することができるようになっている。
商店等で利用される会員カードは、商店内で発行され、カード会員は、ダイレクトメール等でキャンペーン情報を優先的に入手したり、商品を安い会員価格で購入したりすることができる。
また、ポイントカード等も商品購入時に発行され、カードには商品購入のたびに顧客の買上げ金額に対するポイント情報が記録され、会員は累積された点数に応じたサービスを受けることができる。
また、ギフトカードや電子マネーのようなプリペイドカードも発行されて、商品やサービスの購入に利用されている。
いずれのカードも、顧客の継続的な来店のため、商品の購入を促すために発行される。
前述の会員カードやポイントカードは、施設や商店側の意向により発行されるが、行動範囲が広い顧客はカードを全て財布などに収納することができず、使用頻度が多いカード以外は家に放置し、放置されたカードはその存在すら忘れてしまっていることが多い。
そのため、カード発行者は、顧客に常時携帯して貰えるように、また、頻繁に来店してもらえるようにカードデザインに工夫を凝らす。
クレジットカードなどは、インターナショナルで使用される必要があるために、ISO(International Organization for Standardization)規格に準拠して作られる。
クレジットカード会社は、不透明なコア材の表裏に透明なオーバーシートを貼り合わせて所定の厚みとし、最表面に磁気ストライプやICモジュールを形成してISO規格に準拠したカードとして発行している。
一方、商店などで発行される会員カードやポイントカードは、必ずしもISO規格に準拠している必要がないために、独自の仕様で、目立つデザインで企画され発行される。
そこで、カード基材の一部に蛍光染料を練り込んだカードが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−281999号公報
特許文献1に記載されている発明は、材料そのものに蛍光染料を混ぜ合わせるために、カードメーカーでは、従来から使用している材料をそのまま使用することができない。
また、カード材料を供給する材料メーカーにとっては、一連の成形装置が蛍光染料で汚染されるために、再び蛍光染料を使用しない材料の製造に戻す場合に、成形装置の掃除に多大な時間をかけなければならない。
前記課題を解決するために、本発明のカードの第一の態様は、何れも透明な樹脂材料からなる、表用カバーシート,表用コアシート,裏用コアシート,裏用カバーシートが順次積層されたカードであって、前記表用カバーシートには表用カバーシートの最表面側から、磁気材料層,一部に空白領域を有し前記磁気材料層を遮蔽するための遮蔽層,表面用図柄印刷層(以下、表面用図柄印刷部ともいう)が順次形成され、前記表用コアシートの表用カバーシート側には、前記遮蔽層の空白領域の少なくとも一部を埋めるように配置された集光性蛍光染料インキによる集光性蛍光染料印刷層(以下、集光性蛍光染料印刷層又は集光性蛍光染料印刷部という)が形成され、前記裏用コアシートの裏用カバーシート側には印刷インキによる裏面用印刷図柄が形成されたことを特徴とするものである。
また、第二の態様は、第一の態様において、透明な樹脂は非結晶性ポリエステル系樹脂であることを特徴とするものである。
また、第三の態様は、第一の態様において、透明な樹脂はポリ乳酸系樹脂であることを特徴とするものである。
また、第四の態様は、第一の態様において、透明な樹脂はポリ塩化ビニル樹脂であることを特徴とするものである。
また、第五の態様は、第一から第四何れかの態様において、カードの表用カバーシート側の最表面には、さらに、透明材料による保護層が形成されたことを特徴とするものである。
本発明のカードによって、
1)磁気記録部が遮蔽されているため、カード全面をデザイン領域として使用することができる。
2)また、磁気記録部が遮蔽されていることによって、磁気記録内容を改竄しようとする者に対しその存在を偽装すことができる。
3)また、カード基体の側面から放出される光は、カードに印刷された集光性蛍光染料印刷部とは異なる波長の光であるために、デザイン効果はもとより、偽造対策としても大きな効果を発揮する。
4)また、カードメーカー側では本発明のカード作製に当たって、従来から使用しているカード基材をそのまま使用し、所定のエリアだけに集光性蛍光染料を含有する印刷インキによって印刷すればよく、またカード発行者側は、所持して楽しいカードとして顧客に提供することができる。
5)また、保護層を設けたことによって、カードの表面の強化が計られ傷などからカード表面を護ることができる。
以下、図面を参照して、本発明のカードについて説明する。
図1は、本発明のカードの一例について説明するための図,図2は、図1のA−A線断面について説明するための図,図3は、集光性蛍光染料印刷部から吸収された光がカードの側面に放出されるメカニズムの一例について説明するための図,図4は、吸収された光が異なる周波数の光に変換されて放出される集光性蛍光染料の特性の一例について説明するための図,図5は、本発明のカードの他の一例について説明するための図,である。
図1を参照して、本発明のカードの一例について説明する。
本発明のカード1のカード基体100は、図示しないが、何れも透明な非結晶性ポリエステル系樹脂, 透明な樹脂はポリ乳酸系樹脂,透明な樹脂はポリ塩化ビニル樹脂の何れかの材料からなる表用カバーシート,表用コアシート,裏用コアシート,裏用カバーシートが順次積層された積層構造となっている。
前記表用カバーシート(図示せず)には、磁気情報記録部13,一部に空白領域を有し前記磁気情報記録部13を遮蔽するための遮蔽部15,表面用図柄印刷部11が順次形成されている。
また、前記表用コアシート(図示せず)には、前記遮蔽部15の空白領域を埋めるように配置された集光性蛍光染料印刷部12が形成され、前記裏用コアシート(図示せず)の裏用カバーシート側には、印刷インキによる裏面用印刷図柄(図示せず)が形成されている。
前記裏面用印刷図柄が印刷された裏面用印刷部や、表面用図柄印刷部11には、文字,罫線,記号を含むデザインが印刷によって施されている。
図5を参照して、本発明のカードの、他の一例について説明する。
図1で説明したのと同様、本発明のカード1のカード基体100は、透明な非結晶性ポリエステル系樹脂,透明なポリ乳酸系樹脂,透明なポリ塩化ビニル樹脂材料の何れかからなる複数のシートが順次積層された積層構造になっている。
前記表用カバーシート(図示せず)には、表用カバーシート側から、磁気情報記録部13,前記磁気情報記録部を遮蔽するための遮蔽部15,表面用図柄印刷部11が順次形成されている。
また、前記表用コアシート(図示せず)には、前記遮蔽部15の空白領域の一部を埋めるように配置された集光性蛍光染料印刷部12が形成され、前記裏用コアシートの裏用カバーシート(図示せず)側には印刷インキによる裏面用印刷図柄(図示せず)が形成されている。
図1では、遮蔽部15の一部空白領域が「たまご」の形状をしたデザイン領域になっているが、図5では、遮蔽部15の一部空白領域は単なる空白領域になっており、空白領域の中に長方形の集光性蛍光染料印刷部12が形成されたデザインになっている。
また、遮蔽部15は、磁気情報記録部13を遮蔽したデザインになっている。
図1,図5は、何れも磁気情報記録部13の存在を遮蔽部15によって遮蔽しているために、磁気ストライプに邪魔されることなくカード全域をデザイン領域として使用することができる。
図2を参照して、図1のA−A線断面について説明する。
図1で説明したように、カード基体100は、表用カバーシート101,表用コアシート102,裏用コアシート103,裏用カバーシート104が順次積層された積層構造になっている。
図2に示す例では、カード基体100は4層構成になっているが、厚手のシートに直接印刷することが可能な場合は、表用コアシート、裏用コアシートを一体化して1枚のシートにし3層構成にすることもでき、逆に、表用コアシート、裏用コアシートをそれぞれ2枚構成にしてカード基体100を6層構成にすることもできる。
また、前記表裏用コアシートを薄くし、表用コアシートと裏用コアシートの間にセンターコアを挟んで5層構成とすることもできる。
表用カバーシート101の最表面側には、磁気材料層13が形成されている。
また、磁気材料層13は、表用カバーシート,表用コアシート,裏用コアシート,裏用カバーシートが積層される前に、表用カバーシートに事前に形成される。
前記表用カバーシート101には、前記磁気材料層13を遮蔽するための遮蔽層15,表面用図柄印刷部11が順次形成される。必要な場合は、図に示すように最表面に表面用図柄印刷部11を保護するための透明材料による保護層16が形成される。
前述の透明材料による保護層16,表面用図柄印刷部11,遮蔽インキによる遮蔽層15は、転写シートに予め形成し、転写シート,磁気情報記録部13が形成された表用カバーシート,後述する集光性蛍光染料印刷部12が形成された表用コアシート102,裏面用印刷図柄14が形成された裏用コアシート,裏用カバーシートを順次重ね、同時に積層することもできる。
表用コアシート102には、印刷によって集光性蛍光染料印刷部12を形成する。
集光性蛍光染料印刷部12は、集光性蛍光染料印刷皮膜を一層で構成しても、複数層で構成してもよい。
図2に示す例では、集光性蛍光染料印刷部12は、前述の遮蔽部15の一部空白領域を埋めるように形成されている。
その結果、出来上がったカードを表用カバーシート101側から見たときに、全面に遮蔽部15が形成された中に、「たまご形状」の空白領域が形成され、そこに黄色の透明インキによる集光性蛍光染料印刷部12がはめ込まれて形成されたデザインになっており、集光性蛍光染料印刷部12が違和感なくデザインの一部となっている。
なお、褐色〜黒色の磁気材料層13は、遮蔽層15によって遮蔽され、最表面からはその存在が認識されない状態になっている。
この場合、遮蔽層の印刷色は、磁気材料を偽装する褐色〜黒色であってもよいし、表面(おもて面)から見たときに磁気材料層を反射によって遮る、例えば、シルバー色,ゴールド色,白色であってもよい。
図示しないが、磁気材料層の存在をより完全に偽装するために、裏面コアシートの磁気材料層の裏側に相当する部分にも遮蔽層を設けることができる。
前記表面用図柄印刷部11には、文字,罫線,記号を含むデザインが透明又は不透明な印刷インキによって印刷されている。また、前記裏用コアシート103の裏用カバーシート104の側にも同様、文字,罫線、または、記号などによる裏面用印刷図柄14が透明又は不透明な印刷インキによって印刷されている。
集光性蛍光染料印刷部12の印刷面積が大きいほど、また、集光性蛍光染料印刷部12の印刷されたインキの皮膜が厚いほど、カード基体100の側面から放出される光の強さが大きくなる。
また、表面用図柄印刷部11に使用される印刷インキが透明インキであるほうが、不透明インキであるよりカード基体100の側面から放出される光の強度が大きくなる。
さらに、表面用図柄印刷部11に使用される印刷インキが不透明インキの場合は、表面用図柄印刷部の印刷面積が小さいほどカード基体100の側面から放出される光の強度が大きくなる。
表用カバーシート101,表用コアシート102,裏用コアシート103,裏用カバーシート104は熱によって融着されて積層されても、接着剤を介して積層されてもよい。前記表用カバーシート101,表用コアシート102,裏用コアシート103,裏用カバーシート104が熱によって融着される場合は、接着のために接着剤を使用しないために前述のように、中心部に位置する表用コアシート102,裏用コアシート103をさらに枚数を多くして構成することもできる。
図3を参照して、集光性蛍光染料印刷部から吸収された光がカードの側面に放出されるメカニズムの一例について説明する。
図3は、図2の表用コアシート102部周辺を拡大した図である。
集光性蛍光染料印刷部12の表面から矢印の方向に入射した「aの光」は、実線に示すコースを辿ってコアシート102の上下面によって反射されて、表用コアシート102の側面に到達し、放出される。
また、集光性蛍光染料印刷部12の表面から矢印の方向に入射した「bの光」は、点線に示すコースを辿って表用コアシート102の上下面によって反射されて、表用コアシート102の側面に到達し、放出される。
同様「cの光」は、一点破線に示すコースを辿ってコアシート102の上下面によって反射され、表用コアシート102の側面から放出される。
上記の如く、コアシート102に印刷された集光性蛍光染料印刷部12から吸収された光は、濃縮された状態でコアシート102の側面から放出される。
図示しないが、集光性蛍光染料印刷部12から吸収された光の一部は、表用コアシート102と裏用コアシート103の境界を透過し、裏用カバーシート104の側面から放出される。
前記表用カバーシート101,表用コアシート102,裏用コアシート103,裏用カバーシート104が熱によって融着される場合は、表用コアシート102と裏用コアシート103の境界はなくなり、表用コアシート102に印刷された集光性蛍光染料印刷部12から吸収された光は、濃縮された状態で表用コアシート102と裏用コアシート103の側面から放出される。
図4を参照して、吸収された光が異なる周波数の光に変換されて放出される集光性蛍光染料の特性の一例について説明する。
図4に示す例は、BASF社の「LumogenF Yellow083」を使用した集光性蛍光染料の吸収スペクトルと放出(励起)スペクトルの一例を示している。
「LumogenF Yellow083」は、最大吸収波長が476nmで、最大放出波長が490nmであるという特性を有することを示している。
即ち、「LumogenF Yellow083」を使用した集光性蛍光染料印刷部に、周波数476nmの光源の光を照射した場合、「無駄なく」その光を吸収して周波数490nmの光をカード基体の側面から放出するということである。
この染料は、300°Cの耐熱性を有し、従って、カードの積層時の温度100〜150°C及び積層時間約40〜60分に十分耐えることができる。
さらに、キセノンランプ2,000時間の連続照射後も90%以上の特性を維持する(耐光性を有する)ために、カードを長時間使用しても前述の集光性蛍光染料の吸収/放出特性を実用範囲で維持させることができる。
図4に示す集光性蛍光染料の他に、最大吸収波長が377nmで最大放出波長が411nmの染料,最大吸収波長が378nmで最大放出波長が413nmの染料,最大吸収波長が578nmで最大放出波長が613nmの染料,最大吸収波長が524nmで最大放出波長が539nmの染料,等があり、何れも「LumogenF Yellow083」と同等の耐熱性、耐光性を有する。
図1〜図4を参照して、本発明のカードの使用方法と特徴について説明する。
カード1の表用カバーシート101、または、裏用カバーシート104の表面を太陽光、室内光又は近くの光源に向ける。
その結果、カード1は表面用図柄印刷部11又は裏面用図柄印刷部14を透過させて、または、その隙間を通過させて照射された光を集光性蛍光染料印刷層12で吸収し、カード基体100の側面から集光性蛍光染料の種類に応じた周波数の光を放出する。
カード基体100の側面から放出される光は、カード1に印刷された集光性蛍光染料印刷部12とは異なる波長の光であるために、デザイン効果はもとより、偽造対策としても大きな効果を発揮する。
(材料)
図2を参照して、本発明のカードに使用される材料の一例について説明する。
カード基体100の、表用カバーシート101,表用コアシート102,裏用コアシート103,裏用カバーシート104には透明な非結晶性ポリエステル系樹脂,透明なポリ乳酸系樹脂,透明なポリ塩化ビニル樹脂を使用する。
非結晶性ポリエステル系樹脂は、一般的には芳香族ジカルボン酸とジオールとの脱水縮合体であって、共重合ポリエステルの中でも特に結晶性が低い非結晶性の芳香族ポリエステル樹脂からなる。ジカルボン酸としてはテレフタル酸,イソフタル酸,アジピン酸,ナフタレンジカルボン酸等があり、ジオールとしてはエチレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,1,4−シクロヘキサンジメタノール等がある。ジカルボン酸成分とジオール成分の組合せは適宜行われる。
前記非結晶性ポリエステル系樹脂として、ポリエチレンテレフタレートにおけるエチレングリコール成分の30モル%を1,4−シクロヘキサンジメタノールで置換した商品(商品名「PETG」)がイーストマンケミカル社から市販されており、これらを使用することができる。
ポリ乳酸系樹脂は、例えば、ポリー3ーヒドロキシアルカノエート、或いは3又は4ーヒドロキシアルカノエートの共重合体、又はこれらの混合物と、ジカルボン酸とグリコールを重縮合して成る脂肪族ポリエステル、又は/及び、乳酸を原料としてこれを直接又は二量体の開環重合してなるポリ乳酸を、二種又は三種ブレンドして使用する。
ポリ塩化ビニル樹脂については公知の市販材料を使用する。
集光性蛍光染料インキには、例えば、セイコーアドバンス社製「ACT800メジューム」に前記BASF社製「集光性蛍光染料」を、インキ比5質量%で配合させたインキを使用する。
遮蔽層用インキには、通常、アクリル系樹脂と酢酸ビニル系樹脂をそれぞれ10質量部、アルミニウム粉末を40質量部、その他顔料などを5質量部をシルクスクリーン印刷用溶剤に溶かしたシルクスクリーン印刷用インキを使用する。
その他表面用図柄印刷部,裏面用図柄印刷部に使用する印刷インキには、市販されている紫外線硬化型のオフセットインキ、または、市販されているシルクスクリーン用インキを使用する。
磁気材料には、音響用に使用される抗磁力が300エルステッドのフェライト、または、磁気カード用に使用される650エルステッドのフェライトを塗料用に調合して使用する。
または、前述のフェライトを使用した磁気転写用の材料を使用する。
透明材料による保護層には、紫外線硬化用に処方された、例えば、アクリル系樹脂60質量部、ポリエチレンワックス2質量部をメチルエチルケトンなどの溶剤に溶解した塗料、または、シルクスクリーン印刷用のインキを使用する。
前述の透明カード基材を構成する材料の厚さについては、特に限定しないが、例えば、表用カバーシートと裏用カバーシートは、0.10mm、表用コアシートと裏用コアシートは、0.28mm程度の、紙用印刷機がそのまま使用でき、出来上がったカードが、市販されている磁気カード読取り・書き込み装置がそのまま利用できる厚さとすることが好ましい。
また、表用カバーシートに形成される磁気材料層は、乾燥皮膜状態で10〜20μm,遮蔽層は、乾燥皮膜状態で3〜15μm,表裏図柄印刷部は、1〜5μm,透明材料による保護層は、乾燥皮膜状態で5〜20μm程度とする。
さらに、表用コアシートに形成される集光性蛍光染料印刷層は、要求される放出光の強度によって、乾燥皮膜状態で10〜40μm程度が適当である。
前述の材料の使用方法として、透明材料による保護層,表面用図柄印刷部,遮蔽層を転写紙上に形成してその他のシートと重ねて積層し、カードとする。
その他の使用方法として、予め磁気材料層が形成された表用カバーシートに印刷手段によって遮蔽層,表面用図柄印刷部,透明材料による保護層を順次形成してその他のシートと重ねて積層し、カードとする。
本発明のカードは、会員カード、ポイントカード、ギフトカード、電子マネーなどに利用される。
本発明のカードの一例について説明するための図である。 図1のA−A線断面について説明するための図である。 集光性蛍光染料印刷部から吸収された光がカードの側面に放出されるメカニズムの一例について説明するための図である。 吸収された光が異なる周波数の光に変換されて放出される集光性蛍光染料の特性の一例について説明するための図である。 本発明のカードの、他の一例について説明するための図である。
符号の説明
1 カード
11 表面用図柄印刷層又は表面用図柄印刷部
12 集光性蛍光染料印刷層又は集光性蛍光染料印刷部
13 磁気材料層又は磁気情報記録部
14 裏面用図柄印刷部
15 遮蔽層又は遮蔽部
16 透明材料による保護層
100 カード基体
101 表用カバーシート
102 表用コアシート
103 裏用コアシート
104 裏用カバーシート

Claims (5)

  1. 何れも透明な樹脂材料からなる、表用カバーシート,表用コアシート,裏用コアシート,裏用カバーシートが順次積層されたカードであって、
    前記表用カバーシートには表用カバーシートの最表面側から、磁気材料層,一部に空白領域を有し前記磁気材料層を遮蔽するための遮蔽層,表面用図柄印刷層が順次形成され、
    前記表用コアシートの表用カバーシート側には、前記遮蔽層の空白領域の少なくとも一部を埋めるように配置された集光性蛍光染料インキによる集光性蛍光染料印刷層が形成され、
    前記裏用コアシートの裏用カバーシート側には印刷インキによる裏面用印刷図柄が形成されたことを特徴とするカード。
  2. 請求項1に記載のカードにおいて、
    透明な樹脂は非結晶性ポリエステル系樹脂であることを特徴とするカード。
  3. 請求項1に記載のカードにおいて、
    透明な樹脂はポリ乳酸系樹脂であることを特徴とするカード。
  4. 請求項1に記載のカードにおいて、
    透明な樹脂はポリ塩化ビニル樹脂であることを特徴とするカード。
  5. 請求項1〜4何れかに記載のカードにおいて、
    カードの表用カバーシート側の最表面には、さらに、透明材料による保護層が形成されたことを特徴とするカード。
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