JP5044995B2 - 自動車用ハブユニット - Google Patents

自動車用ハブユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5044995B2
JP5044995B2 JP2006149840A JP2006149840A JP5044995B2 JP 5044995 B2 JP5044995 B2 JP 5044995B2 JP 2006149840 A JP2006149840 A JP 2006149840A JP 2006149840 A JP2006149840 A JP 2006149840A JP 5044995 B2 JP5044995 B2 JP 5044995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
general formula
inner ring
hub
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006149840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007320987A (ja
Inventor
真也 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2006149840A priority Critical patent/JP5044995B2/ja
Publication of JP2007320987A publication Critical patent/JP2007320987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5044995B2 publication Critical patent/JP5044995B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Description

本発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の自動車用ハブユニットの改良に関する。
自動車の車輪は懸架装置に対して、転がり軸受により回転自在に支持する。また、重量の嵩む自動車の車輪は、複列円すいころ軸受を組み込んだ自動車用ハブユニットにより、懸架装置に対して回転自在に支持する。
図1は、この様な場合に使用する自動車用ハブユニットの一例を示す断面図である。図示される自動車用ハブユニット1は、ハブ本体2と、このハブ本体2に外嵌固定した内輪3と、これらハブ本体2及び内輪3の周囲に配置した外輪4と、これらハブ本体2及び内輪3の外周面と外輪4の内周面との間に設けた複数個の円すいころ5a、5bとを備える。このうちのハブ本体2の外端部(軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で幅方向外側となる部分で、図1の左側。反対に、軸方向に関しては、自動車への組み付け状態で幅方向中央側となる、図1の右側部分を「内」と言う。本明細書全体で同じ。)で上記外輪4から露出した部分の外周面には、車輪を支持する為の第一のフランジ6を形成している。また、上記ハブ本体2の中間部外周面には、第一列の円すいころ軸受7を構成する為の、円すい凸面状の第一の内輪軌道8を、直接形成している。更に、上記ハブ本体2の内端部外周面には、小径段部9を設けている。この小径段部9の外周面は、上記ハブ本体2と同心の円筒面としている。また、図示の例は、駆動輪を支持する為の自動車用ハブユニット1を示しており、この為に上記ハブ本体2の中心部にスプライン孔10を設けて、図示しない等速ジョイントに付属の駆動軸をスプライン係合自在としている。
また、上記内輪3は、第二列の円すいころ軸受11を構成する為の、円すい凸面状の第二の内輪軌道12を外周面に形成しており、上記ハブ本体2の小径段部9に外嵌固定している。この第二の内輪軌道12の傾斜方向と上記第一の内輪軌道8の傾斜方向とは、互いに逆にしている。また、上記内輪3の内端部は、この内輪3の外端面を上記小径段部9の段差面13に突き当てた状態で、上記ハブ本体2の内端面よりも少しだけ突出する。自動車への組み付け状態で、この様にハブ本体2から突出した、上記内輪3の内端面には、上記等速ジョイントの外端面等が突き当たり、上記内輪3が上記小径段部9から抜け出る事を防止する。
また、上記外輪4の内周面には、上記第一列、第二列の円すいころ軸受7、11を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二の外輪軌道14、15を形成している。これら第一、第二の外輪軌道14、15の傾斜方向は、上記第一、第二の内輪軌道8、12に合わせて、互いに逆としている。また、上記外輪4の外周面の軸方向中間部には、この外輪4を図示しない懸架装置に対し固定する為の第二のフランジ16を設けている。
また、上記複数の円すいころ5a、5bの図中左側半分の円すいころ5a、5aは、第一の保持器17により転動自在に保持した状態で、上記第一の内輪軌道8と上記第一の外輪軌道14との間に配置している。これに対して、上記複数の円すいころ5a、5bの残部(図中右側半分)の円すいころ5b、5bは、第二の保持器18により転動自在に保持した状態で、上記第二の内輪軌道12と上記第二の外輪軌道15との間に配置している。
更に、上記外輪4の両端部内周面と前記ハブ本体2の中間部外周面及び前記内輪3の内端部外周面との間にはシールリング19a、19bを設けて、前記第一列、第二列の円すいころ軸受7、11を設置した空間と外部とを遮断している。そして、この空間内に封入したグリースが外部に漏洩する事を防止すると共に、この空間内に異物が侵入する事を防止している。
また、図2に示すような自動車用ハブユニットも知られている。尚、図1と同一部材には同一の符号を付してある。図示される自動車ハブユニット1aは、構成部材を中炭素鋼等で形成し、更に焼入れすることで耐久性の向上を図っている。即ち、ハブ本体2aは全体が中炭素鋼製であり、このハブ本体2aの中間部外周面で第一のフランジ6aの基端部分からこのハブ本体2aの内端面にかけての部分(図中斜格子で示す部分)を、高周波熱処理により焼き入れ硬化させている。また、外輪4に就いても、全体を中炭素鋼製とし、この外輪4の内周面で第一、第二の外輪軌道14、15を形成した部分(図中斜格子で示す部分)を高周波熱処理により焼き入れ硬化させている。また、内輪3aは、SCr420等の浸炭鋼製とし、斜格子で示した表面層部分を焼き入れして硬化させている。更に、各円すいころ5a、5bに就いても、全体を軸受鋼製とし、ずぶ焼きにより表面から心部までほぼ同じ硬さに硬化させている。また、ハブ本体2aに車輪を支持固定する為の第一のフランジ6aに、軽量化の為の肉抜き孔20が形成されている。
このような自動車用ハブユニットでは、内輪軌道や外輪軌道と、円すいころとの間に転がり摩擦が、鍔部と円すいころとの間にすべり摩擦が発生する。転がり摩擦に比べるとすべり摩擦は大きいので、鍔部の焼付きが原因となって破損に至る場合が多い。このような不具合を防ぐために、従来しばしば極圧グリースが使用されている。極圧グリースに添加される極圧剤として、モリブデンジチオカーバメイト多く使用されている。このモリブデンジチオカーバメイトは、極圧性能や融点、溶媒に対する溶解度等の性質がその化学構造により変化することが知られている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特公昭45−24562号公報(特許請求の範囲) 特公昭51−964号公報(特許請求の範囲) 特公昭53−31646号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、自動車用ハブユニットの使用条件がより高速、より高温、より高荷重になってきており、破損等による寿命の低下が懸念されている。そこで本発明は、今後も使用条件がより過酷になることが想定される中、自動車用ハブユニットの寿命低下を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は下記の自動車用ハブユニットを提供する。
(1)ハブ本体と、このハブ本体に外嵌固定した内輪と、これらハブ本体及び内輪の周囲に配置した外輪と、これらハブ本体及び内輪の外周面と外輪の内周面との間に設けた複数個の円すいころとを備え、このうちのハブ本体は、外端部外周面に車輪を支持する為の第一のフランジを設けると共に、中間部外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第一の内輪軌道を直接形成し、内端部外周面に小径段部を設けたものであり、上記内輪は、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第二の内輪軌道を外周面に形成し、上記ハブ本体の小径段部に外嵌固定したものであり、上記外輪は、内周面に上記第一列、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二の外輪軌道を、外周面に上記外輪を懸架装置に支持固定する為の第二のフランジを、それぞれ形成したものである自動車用ハブユニットに於いて、
リチウムコンプレックス石鹸を増ちょう剤とし、かつ、
チオフォスフェート類及びチオフォスファイト類から選ばれるリン−硫黄系極圧剤と、下記一般式(1)で表されるリン酸エステル、下記一般式(2)で表される酸性リン酸エステル、下記一般式(3)で表される酸性リン酸エステル及び下記一般式(4)で表されるアミン塩から選ばれるリン系極圧剤との混合物を、グリース全量の1〜10質量%含有するグリース組成物が充填されていることを特徴とする自動車用ハブユニット。
Figure 0005044995
(一般式(1)において、R1〜R3は炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数6〜30のアリール基を表し、それぞれ異なっていてもよく、全て同じであってもよい。一般式(2)及び一般式(3)において、R4及びR5は炭素数1〜30のアルキル基を表し、それぞれ異なっていてもよく、全て同じであってもよい。一般式(4)において、R6は炭素数1〜30の分岐状または直鎖状のアルキル基を表し、nは1、2または3である。)
(2)ハブ本体の焼入部分の表面硬度がH C60〜64、外輪の焼入部分の表面硬度がH C60〜64、内輪の焼入部分の表面硬度がH C60〜64、円すいころの表面硬度がH C61〜65であることを特徴とする上記(1)記載の自動車用ハブユニット。
本発明の自動車用ハブユニットは、特定の極圧剤を含有するグリース組成物を封入したことにより、これまでよりも潤滑性能をより長期にわたり維持でき、耐久性に優れたものとなる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において自動車用ハブユニットの構造には制限がなく、例えば図1及び図2に示したものを例示することができ、内輪軌道や外輪軌道と、円すいころとの間に発生する転がり摩擦、並びに鍔部と円すいころとの間に発生するすべり摩擦を抑制するために、下記に示すグリース組成物を封入する。尚、図2に示す自動車用ハブユニット1aにおいて、ハブ本体2aの焼入部分の表面硬度をHC60〜64、外輪4の焼入部分の表面硬度をHC 60〜64、内輪3aの焼入部分の表面硬度をHC60〜64、各円すいころ5a、5bの表面硬度をHC 61〜65とすることができる。
グリース組成物の基油は、制限されるものでないが、鉱油系潤滑油及び合成潤滑油を好適に使用することができる。鉱油系潤滑油としては、制限されるものではないが、例えば、パラフィン系鉱物油、ナフテン系鉱油及びこれらの混合油を使用することができる。合成潤滑油としては、制限されるものではないが、例えば、合成炭化水素油、エーテル油、エステル油及びフッ素油を使用することができる。具体的には、合成炭化水素油としてはポリα−オレフィン等を、エーテル油としてはジアルキルジフェニルエーテル油、アルキルトリフェニルエーテル油、アルキルテトラフェニルエーテル等を、エステル油としてはジエステル油、ネオペンチル型ポリオールエステル油またはこれらのコンプレックスエステル油、芳香族エステル油等を、フッ素油としてはパーフルオロエーテル油、フルオロシリコーン油、クロロトリフルオロエチレン油、フルオロフォスファゼン油等を、それぞれ挙げることができる。また、これらの潤滑油は、それぞれ単独でも、複数種を適宜組み合わせて使用してもよい。中でも、高温、高速での潤滑性能及び寿命を考慮すると、合成潤滑油を含むことが好ましく、特にエステル油、エーテル油を含有することが好ましい。また、コスト面からは、鉱油系潤滑油を含有することが好ましい。
また、基油は、40℃における動粘度が20〜100mm/sであることが好ましく、低トルク性及び耐久性を考慮すると40〜80mm/sがより好ましい。
増ちょう剤、潤滑性能及び耐熱性を考慮して、リチウムコンプレックス石鹸を用いる。リチウムコンプレックス石鹸として、例えば、炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数2〜12の脂肪酸ジカルボン酸のリチウム塩とからなるリチウムコンプレックス石鹸を例示でき、これらは2種以上混合して使用してもよい。
また、増ちょう剤の含有量は、グリース全量の5〜35質量%が好ましい。増ちょう剤含有量が5質量%未満ではグリースが液状化しやすく、35質量%を超えるとグリースが固形化しやすくなり、何れも好ましくない。
本発明では、グリース組成物にリン−硫黄系極圧剤とリン系極圧剤とを組み合わせ、合計でグリース全量の1〜10質量%、好ましくは5〜10質量%添加する。これら極圧剤の合計添加量が1質量%未満では、十分な極圧作用を付与できず、10質量%を超えて添加しても効果が飽和し、更に熱安定性が低下するようになる。
また、リン−硫黄系極圧剤及びリン系極圧剤の個々の添加量は、グリース組成物全量の0.1質量%以上とし、1〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましい。リン−硫黄系極圧剤及びリン系極圧剤の何れか一方の添加量が0.1質量%未満の場合、両極圧剤を組み合わせる相乗効果が得られない。
リン系極圧剤としては、下記一般式(1)で表されるリン酸エステルを挙げることができる。
Figure 0005044995
一般式(1)において、R1〜R3は炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数6〜30のアリール基を表し、それぞれ異なっていてもよく、全て同じであってもよい。一般的(1)で表されるリン酸エステルの具体例として、トリブチルホフフェート、エチルジブチルホスフェート、トリヘキシルフォスフェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリデシルホスフェート、トリラウリルホスフェート、トリミリスチルホスフェート、トリパルミチルホスフェート、トリステアリルホスフェート、トリオレイルホスフェート、トリクレジルホスフェート等を挙げることができる。中でも、トリクレジルホスフェートが好ましい。
また、リン系極圧剤として、下記の一般式(2)または一般式(3)で表される酸性リン酸エステルも使用できる。
Figure 0005044995
一般式(2)及び一般式(3)において、R4及びR5は炭素数1〜30のアルキル基を表し、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基、各種ノニル基、各種デシル基、各種ウンデシル基、各種トリデシル基、各種テトラデシル基、各種ペンタデシル基、各種ヘキサデシル基、各種ペンタデシル基、各種オクタデシル基、各種ナデシル基、各種エイコシル基、各種ヘンエイコシル基、各種ドコシル基、各種トリコシル基、各種テトラコシル基、各種ペンタコシル基、各種ヘキサコシル基、各種ペンタコシル基、各種オクタコシル基、各種ノナコシル基、各種トリアコンチル基が挙げられる(各種とは、分岐状または直鎖状を示す)。また、R4及びR5は同一でも異なっていてもよい。中でも、メチル基が好ましい。
また、酸性リン酸エステルは、アミン塩でもよい。アミン塩を形成するアミン類としては、下記一般式(4)で表されるものが好ましい。
R6NH3−n ・・・(4)
一般式(4)において、R6は炭素数1〜30の分岐状または直鎖状のアルキル基(具体例は上記の通り)を表し、nは1、2または3である。また、R6が複数、即ちジ置換(第2級)アミンやトリ置換(第3級)アミンの場合、複数のRは同一でも異なっていてもよい。これらの中では、ドデシル基置換第1級アミンが好ましい。
リン−硫黄系極圧剤としては、チオフォスフェート類及びチオフォスファイト類が挙げられる。
チオフォスフェート類としては、チオリン酸エステルの基本構造を有するもので、例えばトリフェニルフォスフォロチオネート(TPPT)等が挙げられる。また、チオフォスファイト類としては、一般式「(RS)P;Rはアルキル基」で表される有機トリチオフォスファイトが挙げられ、例えばトリブチルトリチオフォスファイトやトリ(2−エチルヘキシル)チオフォスファイト等が挙げられる。
また、グリース組成物には、必要に応じて、その他の各種添加剤を添加してもよい。例えば、フェニル−1−ナフチルアミン等のアミン系、2,6−ジ−tert−ジブチルフェノール等のフェノール系、硫黄系、ジチオリン酸亜鉛等の酸化防止剤;アルカリ金属及びアルカリ土類金属等の有機スルフォン酸塩、アルキルコハク酸エステルやアルケニルコハク酸エステル等のコハク酸誘導体、ソルビタンモノオレエート等の多価アルコールの部分エステル等の防錆剤;脂肪酸、動植物油等の油性向上剤;ベンゾトリアゾール等の金属不活性化剤、等を添加することができる。これら添加剤は、2種以上を混合して添加してもよい。また、これら添加剤の添加量は、本発明の効果を損なわない限り、制限はない。
グリース組成物は上記の各成分を含有するが、その製造方法には制限がなく、従来のグリースと同様にして調製することができるが、一般的には基油中で増りょう剤を反応させて得られるベースグリースに、リン−硫黄系極圧剤及びリン系極圧剤、更にはその他の添加剤を添加した後、ロールミル等により十分に混練して均一に混合する。また、混練時に加熱してもよい。
また、グリース組成物の混和ちょう度は、220〜340が好ましく、250〜295がより好ましい。
以下に、実施例及び比較例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
(実施例1〜5、比較例1〜4)
表1及び表2に示す如く、基油、増ちょう剤並びに極圧剤を配合してロールミルを通すことで試験グリースを得た。尚、何れの試験グリースにも、グリース全量に対し2質量%のアミン系酸化防止剤、1質量%のカルシウムスルフォネート系防錆剤、0.05質量%のベンゾトリアゾール系金属不活性化剤を添加した。そして、各試験グリースに関して、下記に示す高温高速高荷重耐久試験を行った。
・高温高速高荷重耐久試験
円すいころ軸受(呼び番号:30205)に各試験グリースを封入し、内輪回転速度8000rpm、軸受外輪温度150℃、ラジアル荷重100kgf、アキシアル荷重100kgfの条件で連続回転させた。そして、軸受外輪温度が155℃あるいは軸受トルクが増大し、モータ渦電流になった時を焼付き寿命と判断し、それまでの時間を測定した。試験結果を表1、表2に併記した。
Figure 0005044995
Figure 0005044995
表1及び表2から、本発明に従い、リン−硫黄系極圧剤とリン系極圧剤とを組み合わせ、合計でグリース全量の1〜10質量%含有するグリース組成物を封入することで、高温、高速、高加重下での耐久性が向上することがわかる。
自動車用ハブユニットの一例を示す断面図である。 自動車用ハブユニットの他の例を示す断面図である。
符号の説明
1、1a 自動車用ハブユニット
2、2a ハブ本体
3、3a 内輪
4 外輪
5a、5b 円すいころ
6、6a 第一のフランジ
7 第一列の円すいころ軸受
8 第一の内輪軌道
9 小径段部
10 スプライン孔
11 第二列の円すいころ軸受
12 第二の内輪軌道
13 段差面
14 第一の外輪軌道
15 第二の外輪軌道
16 第二のフランジ
17 第一の保持器
18 第二の保持器
19a、19b シールリング
20 肉抜き孔

Claims (2)

  1. ハブ本体と、このハブ本体に外嵌固定した内輪と、これらハブ本体及び内輪の周囲に配置した外輪と、これらハブ本体及び内輪の外周面と外輪の内周面との間に設けた複数個の円すいころとを備え、このうちのハブ本体は、外端部外周面に車輪を支持する為の第一のフランジを設けると共に、中間部外周面に第一列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第一の内輪軌道を直接形成し、内端部外周面に小径段部を設けたものであり、上記内輪は、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、円すい凸面状の第二の内輪軌道を外周面に形成し、上記ハブ本体の小径段部に外嵌固定したものであり、上記外輪は、内周面に上記第一列、第二列の円すいころ軸受を構成する為の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二の外輪軌道を、外周面に上記外輪を懸架装置に支持固定する為の第二のフランジを、それぞれ形成したものである自動車用ハブユニットに於いて、
    リチウムコンプレックス石鹸を増ちょう剤とし、かつ、
    チオフォスフェート類及びチオフォスファイト類から選ばれるリン−硫黄系極圧剤と、下記一般式(1)で表されるリン酸エステル、下記一般式(2)で表される酸性リン酸エステル、下記一般式(3)で表される酸性リン酸エステル及び下記一般式(4)で表されるアミン塩から選ばれるリン系極圧剤との混合物を、グリース全量の1〜10質量%含有するグリース組成物が充填されていることを特徴とする自動車用ハブユニット。
    Figure 0005044995
    (一般式(1)において、R1〜R3は炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数6〜30のアリール基を表し、それぞれ異なっていてもよく、全て同じであってもよい。一般式(2)及び一般式(3)において、R4及びR5は炭素数1〜30のアルキル基を表し、それぞれ異なっていてもよく、全て同じであってもよい。一般式(4)において、R6は炭素数1〜30の分岐状または直鎖状のアルキル基を表し、nは1、2または3である。)
  2. ハブ本体の焼入部分の表面硬度がH C60〜64、外輪の焼入部分の表面硬度がH C60〜64、内輪の焼入部分の表面硬度がH C60〜64、円すいころの表面硬度がH C61〜65であることを特徴とする請求項1記載の自動車用ハブユニット。
JP2006149840A 2006-05-30 2006-05-30 自動車用ハブユニット Expired - Fee Related JP5044995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006149840A JP5044995B2 (ja) 2006-05-30 2006-05-30 自動車用ハブユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006149840A JP5044995B2 (ja) 2006-05-30 2006-05-30 自動車用ハブユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007320987A JP2007320987A (ja) 2007-12-13
JP5044995B2 true JP5044995B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=38854086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006149840A Expired - Fee Related JP5044995B2 (ja) 2006-05-30 2006-05-30 自動車用ハブユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5044995B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7303659B2 (ja) * 2019-04-26 2023-07-05 Ntn株式会社 円すいころ軸受
JP7448282B2 (ja) * 2020-03-31 2024-03-12 住鉱潤滑剤株式会社 耐熱性グリース組成物

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001303086A (ja) * 2000-04-18 2001-10-31 Chevron Oronite Ltd 潤滑油組成物および添加剤組成物
JP2002323053A (ja) * 2001-04-26 2002-11-08 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2003327990A (ja) * 2002-03-07 2003-11-19 Nsk Ltd グリース組成物、転がり軸受及びスピンドルモータ
JP4197407B2 (ja) * 2002-06-24 2008-12-17 株式会社ジャパンエナジー 軸受用潤滑油組成物
JP2004169862A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Nsk Ltd 自動車用ホイールベアリング及びハブユニット
JP2005331013A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Nsk Ltd 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
JP2005337350A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nsk Ltd 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
JP5012021B2 (ja) * 2004-06-23 2012-08-29 日本精工株式会社 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置用グリース組成物及び一方向クラッチ内臓型回転伝達装置
US20080219610A1 (en) * 2004-10-18 2008-09-11 Nsk Ltd. Waterproof Grease Composition and Wheel-Supporting Roller Bearing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007320987A (ja) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5012021B2 (ja) 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置用グリース組成物及び一方向クラッチ内臓型回転伝達装置
JP5681414B2 (ja) ハブユニット軸受用グリース組成物
JP7042375B2 (ja) ハブユニット
CN107922868B (zh) 润滑脂组合物及封入润滑脂滚动轴承
JP6736041B2 (ja) グリース組成物および車両用転動装置
KR102379991B1 (ko) 차량용 롤링 장치
JP5044995B2 (ja) 自動車用ハブユニット
JP5769101B2 (ja) グリース組成物および転がり軸受
JP6919799B2 (ja) 車両用転動装置
JP2006349137A (ja) 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
JP2007303640A (ja) ころ軸受
JP5593677B2 (ja) 鉄道車軸軸受用グリース組成物及び鉄道車軸支持用転がり軸受
EP2891705B1 (en) Grease composition for constant velocity joints, and constant velocity joint in which grease composition for constant velocity joints is sealed
JP2007177040A (ja) 転がり軸受
JP7303659B2 (ja) 円すいころ軸受
JP6330496B2 (ja) グリース組成物および転がり軸受
JP2008144808A (ja) 転がり軸受
JP2007192329A (ja) 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
JP2020128766A (ja) 円すいころ軸受
WO2017033954A1 (ja) 車両用転動装置
JP2020122494A (ja) 円すいころ軸受
JP2009067888A (ja) グリース組成物及び転がり軸受
JP2005331013A (ja) 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
JP2008298222A (ja) 電動ファン用転がり軸受
JP2008298221A (ja) 燃料噴射制御装置用転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees