JP5044274B2 - 走行減速機 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る走行減速機1を図1に示す。この走行減速機1は、例えば油圧ショベルなどの履帯式車両に備えられるものであり、油圧により駆動される走行用モータ2の駆動力によってスプロケット42を回転させ、これにより履帯(図示せず)を駆動する。走行減速機1は、固定側ハウジング3と、回転側ハウジング4と、遊星歯車式減速機構5とを備える。なお、図1は、走行減速機1の側面断面図であるが、理解の容易のために、構成部品の一部のみにハッチングを付している。
固定側ハウジング3は、走行用モータ2を収容しており、履帯式車両本体(図示せず)に対して固定的に取り付けられる。固定側ハウジング3は、先端部31と基端部32とを有する。
回転側ハウジング4は、固定側ハウジング3の先端部31を覆っており、固定側ハウジング3に対して回転可能に設けられている。回転側ハウジング4は、遊星歯車式減速機構5を内部に収納している。回転側ハウジング4は、ハブ41と、スプロケット42と、リングギヤ43と、カバー部材44とを有している。
遊星歯車式減速機構5は、回転側ハウジング4内に設けられ、走行用モータ2から出力された回転を減速して回転側ハウジング4に伝達する機構である。遊星歯車式減速機構5は、第1減速部51と、第2減速部52とを有する。
この遊星歯車式減速機構5では、走行用モータ2が回転すると、第1減速部51において、走行用モータ2の出力軸に直結された第1サンギヤ53が回転し、第1サンギヤ53とリングギヤ43との間で第1プラネタリギヤ54が自転しながら公転する。これにより、第1キャリア55が第1サンギヤ53の回りを回転する。
この走行減速機1では、固定側ハウジング3の第2先端部34が、第2プラネタリギヤ58の軸部58aの径方向内側に位置しており、第2プラネタリギヤ58の基端側軸端面よりも先端側に位置している。また、固定側ハウジング3の第3先端部35が、第2キャリア59の孔59aに挿入されている。すなわち、第2サンギヤ57および第2キャリア59の内側の空間が、固定側ハウジング3の先端部31の配置空間として利用されている。これにより、この走行減速機1では、軸方向寸法が小型化されている。
(A)
上記の実施形態では、第1減速部51と、第2減速部52との2段の減速部が設けられているが、減速部の段数はこれに限られるものではない。
上記の実施形態では、固定側ハウジング3と第2キャリア59との固定は、溝部とギヤ部との嵌合によるスプライン結合が用いられているが、ボルトやピンなどの他の固定手段が用いられてもよい。
上記の実施形態では、履帯式車両として油圧ショベルが例示されているが、ブルドーザなどの他の履帯式車両に本発明に係る走行減速機1が適用されてもよい。
上記の実施形態では、固定側ハウジング3が第2サンギヤ57の孔57bに挿入される第1先端部33を有しているが、第1先端部33が形成されていない場合であっても、上記のように第2先端部34が第2プラネタリギヤ58の軸部58aの内側に位置することにより、走行減速機1の軸方向の小型化が可能である。
上記の実施形態では、軸受36,37の小型化の観点から、第1先端部33の半径R1が、第2サンギヤ57の中心から第2プラネタリギヤ58の軸部58aの内側までの距離D1よりも小さくなっているが、走行減速機1の軸方向の小型化の観点からは、第1先端部33の半径R1が、第2サンギヤ57の中心から第2プラネタリギヤ58の軸部58aの内側までの距離D1よりも大きくてもよい。
2 走行用モータ
3 固定側ハウジング
4 回転側ハウジング
5 遊星歯車式減速機構
31 先端部
33 第1先端部
34 第2先端部
35 第3先端部
57 第2サンギヤ(サンギヤ)
58 第2プラネタリギヤ(プラネタリギヤ)
59 第2キャリア(キャリア)
Claims (6)
- 走行用モータを収容する固定側ハウジングと、
前記固定側ハウジングの先端部を覆い前記固定側ハウジングに対して回転可能に設けられた回転側ハウジングと、
前記回転側ハウジング内に設けられ、前記走行用モータから出力された回転を減速して前記回転側ハウジングに伝達する遊星歯車式減速機構と、
を備え、
前記遊星歯車式減速機構は、
サンギヤと、
前記サンギヤの周囲に配置され、前記サンギヤの回転を前記回転側ハウジングに伝達する複数のプラネタリギヤと、
複数の前記プラネタリギヤの軸部を支持し、前記固定側ハウジングの先端部に固定されるキャリアと、
を有し、
前記キャリアには、前記サンギヤの中心から前記プラネタリギヤの軸部の内側までの距離よりも小さな半径を有する孔が形成されており、
前記固定側ハウジングの先端部の少なくとも一部は、前記キャリアの孔に挿入され、複数の前記プラネタリギヤの径方向内側に位置している、
走行減速機。 - 前記固定側ハウジングの先端部の少なくとも一部の外周面には、軸方向に延びる複数の溝が形成されており、
前記キャリアの孔の内周面には、軸方向に延び前記固定側ハウジングの先端部の複数の溝と嵌合するギヤ部が形成されており、
前記キャリアの孔は、前記キャリアを軸方向に貫通している、
請求項1に記載の走行減速機。 - 前記固定側ハウジングの先端部は、前記回転側ハウジングを回転可能に受ける軸受が嵌着される第1先端部と、前記第1先端部の軸方向先端側に位置しており前記キャリアの孔に挿入される第2先端部とを有し、
前記第1先端部の半径は、前記サンギヤの中心から前記プラネタリギヤの軸部の内側までの距離よりも小さい、
請求項1または2に記載の走行減速機。 - 前記サンギヤの中心には、軸方向に貫通する孔が形成されており、
前記固定側ハウジングの先端部は、前記キャリアの孔に挿入される第2先端部と、前記第2先端部の軸方向先端側に位置しており前記サンギヤの孔に挿入される第3先端部とを有する、
請求項1または2に記載の走行減速機。 - 前記第3先端部の内部には、軸受を含む前記走行用モータの構成部品が収容される、
請求項4に記載の走行減速機。 - 前記サンギヤの中心には、軸方向に貫通する孔が形成されており、
前記固定側ハウジングの先端部は、前記キャリアの孔に挿入される第2先端部と、前記第2先端部の軸方向先端側に位置しており前記前記第2先端部よりも小径であり前記プラネタリギヤの径方向内側に位置する第3先端部とを有し、
前記第3先端部の内部には、軸受を含む前記走行用モータの構成部品が収容される、
請求項1または2に記載の走行減速機。
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JP2007120960A JP5044274B2 (ja) | 2007-05-01 | 2007-05-01 | 走行減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007120960A JP5044274B2 (ja) | 2007-05-01 | 2007-05-01 | 走行減速機 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JPH03123148A (ja) * | 1989-10-05 | 1991-05-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 実装機ラインの通信装置 |
-
2007
- 2007-05-01 JP JP2007120960A patent/JP5044274B2/ja not_active Expired - Fee Related
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