JP5042753B2 - スタビライザーの支持構造 - Google Patents
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Description
このスタビライザーは、トーション部の左右の端部にアーム部が設けられ、左右のアーム部に左右のサスペンション部がそれぞれ設けられている。
トーション部の車幅方向への移動を防止するために、トーション部のうち、ブッシュを嵌合させる嵌合部を小径に形成する方法や、車体フレームにブッシュを取り付ける取付ブラケットにストッパを設ける方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、取付ブラケットにストッパを設けてストッパをアーム部に当接することで、トーション部の車幅方向への移動をストッパで防止することが可能である。
また、特許文献1のスタビライザーの支持構造は、取付ブラケットにストッパを設ける必要があるので、構成が複雑になるという問題がある。
これにより、トーション部を軸方向に移動させようとする荷重が作用した場合に、膨出部でアーム部の移動を阻止して、トーション部が軸線方向にスライド移動することを防ぐことができる。
これにより、スタビライザーの簡素化を図ることができる。
さらに、膨出部をアーム部に当接させる構成とすることで、従来技術のようにアーム部材に当接するストッパを個別に設ける必要がない。
これにより、スタビライザーの支持構造の構成の簡素化を図ることができる。
また、膨出部以外の部分でトーション部との隙間を低減でき、水の侵入を抑制できる。
加えて、請求項1に係る発明では、膨出部を避けた部位にスリットを形成した。よって、スリットの幅寸法を小さくすることができる。
よって、スリットを取付ブラケットに十分に近づけて配置することができる。
これにより、取付ブラケットでブッシュを組み付けた際に、取付ブラケットの押付力をスリットの全域に均一に作用させることができる。
したがって、スリットを密着状態に保ち、スリットに水などが侵入することを防止できる。
膨出部に面取部を形成することで、面取部を大きく確保することができる。
これにより、大きな面取部に、アーム部の折り曲げられた部位を当接することで、トーション部の軸線方向(車幅方向)への移動を面取部で確実に防止することができる。
スタビライザーの支持構造10は、スタビライザー11のトーション部12が車幅方向(左右方向)に延出され、トーション部12の左端部12aから左アーム部14が折り曲げられ、トーション部12の右端部12bから右アーム部15が折り曲げられ、トーション部12の左右の端部12a,12bに左右のブッシュ16,17がそれぞれ嵌め込まれ、左ブッシュ16が左取付ブラケット21で車体フレーム24に取り付けられ、右ブッシュ17が右取付ブラケット22で車体フレーム24に取り付けられている。
ナックル33に左輪35が設けられている。
右サスペンション部27のナックル33に右輪36が設けられている。
スタビライザー11は、例えば、車体がローリングして、左右の車輪35,36が逆方向に上下動する場合に、左右のアーム部14,15が逆方向に上下動してトーション部12が捩れる。トーション部12が捩れることで、車体のローリングを抑えるモーメントが発生し、車両の操縦安定性を確保することができる。
右アーム部15の先端部15aが右リンク42を介して、右サスペンション部27のダンパー31に連結されている。
トーション部12の左端部12aに左ブッシュ16が嵌め込まれ、左ブッシュ16が左取付ブラケット21で車体フレーム24に取り付けられている。
トーション部12は、車幅方向に直線状に延出されたロッドである(図1も参照)。トーション部12の左端部12aから左アーム部14が車体後方に折り曲げられている。
左湾曲部44は、トーション部12の左端部12aから左アーム部14を車体後方に折り曲げることにより形成された折曲部位(すなわち、アーム部が折り曲げられた部位)である。
左ブッシュ16は、外形が蒲鉾状に形成されたブッシュ本体51と、ブッシュ本体51の左端部(車体外側の端部)51aに設けられた外側フランジ52と、ブッシュ本体51の右端部(車体中心側の端部)51bに設けられた内側フランジ53とを備え、略中央に嵌合孔54が形成されるとともに側壁にスリット55が形成されたゴム状の軸受けである。
この外側フランジ52は、図3に示すように、仕切線56に対して車体後方側のエリアE1と、仕切線56に対して車体前方側のエリアE2とに分けられている。
よって、車体後方側のエリアE1は、「左アーム部14に対向する部位」57となる。
一方、車体前方側のエリアE2は、「左アーム部14に対向しない部位」58となる。
すなわち、車体後方側のエリアE1は、「左アーム部14に対向しない部位」58を含まない「左アーム部14に対向する部位の近傍のみ」が該当する。
左アーム部14に対向する部位を膨出部57とすることで、図5に示すように、外側フランジ52は、膨出部57の肉厚寸法T1が、左アーム部14に対向しない部位58の肉厚寸法T2より大きく形成されている。
すなわち、面取部65は、図4に示すように、上側の傾斜壁面62の部位65aから下側の傾斜壁面62の部位65b間に形成されている。
この面取部65は、図6に示すように、左湾曲部44の外周壁44aのうち、内側壁部44bに沿うように形成されている。
膨出部57を備えることで、面取部65の面取幅W1を大きく確保することができる。
面取部65の面取幅W1を大きく確保する理由は図6で詳しく説明する。
この嵌合孔54は、トーション部12の左端部12aに嵌合可能に形成されている。
スリット55を形成することで、外側フランジ52の左アーム部14に対向しない部位(一方の部位)58、ブッシュ本体51の左アーム部14に対向しない部位58側、および内側フランジ53の左アーム部14に対向しない部位(他方の部位)58が、それぞれ上下に分割される。
左ブッシュ16を弾性変形させてスリット55を拡げることができる。スリット55を拡げることで、上端部76および下端部77間の間隔からトーション部12を嵌合孔54に嵌入させることができる。
この左取付ブラケット21は、ブラケット本体71が左ブッシュ16のブッシュ本体51に嵌合された状態で、取付片72,72がブッシュ本体51の上端部51eに面一に位置する(図2、図3参照)。
これにより、左取付ブラケット21で左ブッシュ16が車体フレーム24に取り付けられる。
面取部65の面取幅W1を大きく確保することで、車体前後方向の面取幅W2を大きく確保できる。
車体前後方向の面取幅W2を大きくすることで、トーション部12が矢印方向(軸線方向)にスライド移動することを確実に防ぐことができる。
このため、面取部65は、左アーム部14に対向しない部位58において、嵌合孔54の左端部(すなわち、左アーム部14に対向しない左端部)54bに形成されていない。
これにより、外側壁部44cと嵌合孔54の左端部(左アーム部14に対向しない左端部)54bとの間(すなわち、当接部68)に隙間が生じないので、外側壁部44cと嵌合孔54の左端部(左アーム部14に対向しない左端部)54bとの間に水などが侵入することを防ぐことができる。
また、右取付ブラケット22は、左取付ブラケット21と同一部材であり、各構成部材に左取付ブラケット21と同じ符号を付して説明を省略する。
図7(a),(b)は第1実施の形態に係るスタビライザーを左ブッシュに嵌合させる例を説明する図である。
(a)において、左ブッシュ16を弾性変形させてスリット55(図4参照)を拡げる。上下の端部76,77間の間隔79から嵌合孔54にトーション部12の左端部12aを矢印Aの如く嵌入する。
スリット55が狭まることで、トーション部12を嵌合孔54に保持する。
(a)において、左取付ブラケット21のブラケット本体71を左ブッシュ16のブッシュ本体51に矢印Bの如く嵌合する。
取付片72,72の取付孔72a,72aにボルト74,74を差し込み、取付孔72a,72aから突出したねじ部74a,74aを車体フレーム24に矢印Cの如くねじ結合する。
このように、左右のブッシュ16,17を車体フレーム24に取り付けることで、図1に示すように、スタビライザー11が車体フレーム24に取り付けられる。
この状態で、外側フランジ52および内側フランジ53は、ブラケット本体71の外側に配置されている(図6も参照)。
よって、スリット55のうち、外側フランジ52に形成されるスリット55aの幅寸法や、内側フランジ53に形成されるスリット55bの幅寸法をT2と小さくすることができる。
これにより、左取付ブラケット21と車体フレーム24とでブッシュ本体51を挟持した際に、左取付ブラケット21の押付力を、左アーム部14に対向する側にスリットを設ける場合に比べて、スリット55a,55bの全域に均一に作用させることができる。
したがって、スリット55a,55bを密着状態に保ち、スリット55a,55bに水などが侵入することを防止できる。
図9は第1実施の形態に係るスタビライザーを左右のブッシュで車体フレームに組み付けた状態を説明する図である。
トーション部12の左端部12aが左ブッシュ16に支持されることで、左ブッシュ16の面取部65が左湾曲部44の外周壁44aのうちの内側壁部44bに当接する。
同様に、トーション部12の右端部12bが右ブッシュ17に支持されることで、面取部65が右湾曲部47の外周壁47aのうちの内側壁部47bに当接する。
左湾曲部44の内側壁部44bに左ブッシュ16の面取部65が当接しているので、トーション部12が右方向(軸線方向)にスライド移動することを防ぐ。
右湾曲部47の外周壁47aのうちの内側壁部47bに右ブッシュ17の面取部65が当接しているので、トーション部12が左方向(軸線方向)にスライド移動することを防ぐ。
これにより、スタビライザー11の形状の簡素化を図ることができる。
これにより、スタビライザーの支持構造10の構成の簡素化を図ることができる。
図10は本発明に係るスタビライザーの支持構造(第2実施の形態)を示す断面図である。
スタビライザーの支持構造80は、第1実施の形態のトーション部12に略クランク状のクランク曲部82を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
クランク曲部82は、トーション部12の左端部12aから車体後方に折り曲げられた第1曲部83と、第1曲部83から車体前方に折り曲げられた第2曲部84とを有する。
よって、トーション部12に荷重F3が矢印の如く作用した場合に、トーション部12が左方向(矢印D方向)にスライド移動することを防ぐことができる。
これにより、トーション部12が左右方向にスライド移動することを確実に防ぐことができる。
図11は本発明に係るスタビライザーの支持構造(第3実施の形態)を示す断面図である。
スタビライザーの支持構造90は、第1実施の形態の内側フランジ53に面取部65を形成しないようにしたもので、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
左ブッシュ16の内側フランジ53に面取部65を形成しないようにした。
よって、トーション部12の左端部12aのうち、車体中心側の部位12cと嵌合孔54との間に隙間が生じない。
加えて、第3実施の形態のスタビライザーの支持構造90によれば、第1実施の形態のスタビライザーの支持構造10と同様の効果を得ることができる。
Claims (2)
- スタビライザーのトーション部が車幅方向に延出され、前記トーション部の左右の端部からアーム部がそれぞれ折り曲げられ、前記トーション部の左右の端部にブッシュがそれぞれ嵌合され、前記ブッシュが取付ブラケットで車体フレームに取り付けられ、前記アーム部にサスペンション部がそれぞれ設けられたスタビライザーの支持構造において、
前記ブッシュは、
前記トーション部を嵌合する嵌合孔が形成され、
前記嵌合孔から延びたアーム部に対向する部位の近傍のみ、前記アーム部に当接するように前記アーム部に向けて膨出する膨出部とし、
この膨出部を避けた部位に、前記トーション部を前記嵌合孔に嵌合させるためのスリットが形成されていることを特徴とするスタビライザーの支持構造。 - 前記膨出部は、前記嵌合孔の端部に、前記アーム部が折り曲げられた部位に当接可能な面取部が形成されたことを特徴とする請求項1記載のスタビライザーの支持構造。
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