JP5042753B2 - スタビライザーの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スタビライザーのトーション部がブッシュを介して支持されたスタビライザーの支持構造に関する。
スタビライザーの支持構造として、スタビライザーのトーション部が車幅方向に延出され、トーション部の左右の端部にブッシュがそれぞれ嵌め込まれ、ブッシュが取付ブラケットを介して車体側に取り付けられたものが知られている。
このスタビライザーは、トーション部の左右の端部にアーム部が設けられ、左右のアーム部に左右のサスペンション部がそれぞれ設けられている。
このスタビライザーの支持構造によれば、運転者がステアリングホイールを操作して車輪を転舵したとき、左右のアーム部の先端部が変位(移動)してトーション部が車幅方向に移動することが考えられる。
トーション部の車幅方向への移動を防止するために、トーション部のうち、ブッシュを嵌合させる嵌合部を小径に形成する方法や、車体フレームにブッシュを取り付ける取付ブラケットにストッパを設ける方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−280286号公報
トーション部のうち、ブッシュを嵌合する嵌合部を小径に形成することで、トーション部の車幅方向への移動をブッシュで防止することが可能である。
また、取付ブラケットにストッパを設けてストッパをアーム部に当接することで、トーション部の車幅方向への移動をストッパで防止することが可能である。
しかし、特許文献1のスタビライザーの支持構造は、トーション部のうち、ブッシュを嵌合する嵌合部を小径に形成する必要があるので、スタビライザーの形状が複雑になるという問題がある。
また、特許文献1のスタビライザーの支持構造は、取付ブラケットにストッパを設ける必要があるので、構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、トーション部の車幅方向への移動を防止することができ、スタビライザーの簡素化や、構成の簡素化を図ることができるスタビライザーの支持構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、スタビライザーのトーション部が車幅方向に延出され、前記トーション部の左右の端部からアーム部がそれぞれ折り曲げられ、前記トーション部の左右の端部にブッシュがそれぞれ嵌合され、前記ブッシュが取付ブラケットで車体フレームに取り付けられ、前記アーム部にサスペンション部がそれぞれ設けられたスタビライザーの支持構造において、前記ブッシュは、前記トーション部を嵌合する嵌合孔が形成され、前記嵌合孔から延びたアーム部に対向する部位の近傍のみ、前記アーム部に当接するように前記アーム部に向けて膨出する膨出部とし、この膨出部を避けた部位に、前記トーション部を前記嵌合孔に嵌合させるためのスリットが形成されていることを特徴とする。
請求項2において、前記膨出部は、前記嵌合孔の端部に、前記アーム部が折り曲げられた部位に当接可能な面取部が形成されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ブッシュは、アーム部に対向する部位の近傍のみを膨出部とし、膨出部がアーム部に当接するようにした。
これにより、トーション部を軸方向に移動させようとする荷重が作用した場合に、膨出部でアーム部の移動を阻止して、トーション部が軸線方向にスライド移動することを防ぐことができる。
また、膨出部をアーム部に当接させる構成とすることで、従来技術のようにトーション部に小径部を形成する必要がない。
これにより、スタビライザーの簡素化を図ることができる。
さらに、膨出部をアーム部に当接させる構成とすることで、従来技術のようにアーム部材に当接するストッパを個別に設ける必要がない。
これにより、スタビライザーの支持構造の構成の簡素化を図ることができる。
また、膨出部以外の部分でトーション部との隙間を低減でき、水の侵入を抑制できる。
加えて、請求項1に係る発明では、膨出部を避けた部位にスリットを形成した。よって、スリットの幅寸法を小さくすることができる。
よって、スリットを取付ブラケットに十分に近づけて配置することができる。
これにより、取付ブラケットでブッシュを組み付けた際に、取付ブラケットの押付力をスリットの全域に均一に作用させることができる。
したがって、スリットを密着状態に保ち、スリットに水などが侵入することを防止できる。
請求項2に係る発明では、膨出部に面取部を形成し、面取部をアーム部が折り曲げられた部位に当接させた。
膨出部に面取部を形成することで、面取部を大きく確保することができる。
これにより、大きな面取部に、アーム部の折り曲げられた部位を当接することで、トーション部の軸線方向(車幅方向)への移動を面取部で確実に防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係るスタビライザーの支持構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。
スタビライザーの支持構造10は、スタビライザー11のトーション部12が車幅方向(左右方向)に延出され、トーション部12の左端部12aから左アーム部14が折り曲げられ、トーション部12の右端部12bから右アーム部15が折り曲げられ、トーション部12の左右の端部12a,12bに左右のブッシュ16,17がそれぞれ嵌め込まれ、左ブッシュ16が左取付ブラケット21で車体フレーム24に取り付けられ、右ブッシュ17が右取付ブラケット22で車体フレーム24に取り付けられている。
左アーム部14の先端部14aに左サスペンション部26が設けられ、右アーム部15の先端部15aに右サスペンション部27が設けられている。
左サスペンション部26は、車体フレーム24に取り付けられたダンパー31と、ダンパー31の上部に同軸上に設けられたスプリング32と、ダンパー31の下部に取り付けられたナックル33と、ナックル33が連結されたサスペンションアーム34とを備える。
ナックル33に左輪35が設けられている。
右サスペンション部27は、左サスペンション部26と左右対称の部である。よって、右サスペンション部27の各構成部材に、左サスペンション部26と同じ符号を付して説明を省略する。
右サスペンション部27のナックル33に右輪36が設けられている。
左右のサスペンション部26,27やスタビライザー11などでストラット式のサスペンション装置が構成されている。
スタビライザー11は、例えば、車体がローリングして、左右の車輪35,36が逆方向に上下動する場合に、左右のアーム部14,15が逆方向に上下動してトーション部12が捩れる。トーション部12が捩れることで、車体のローリングを抑えるモーメントが発生し、車両の操縦安定性を確保することができる。
このスタビライザー11は、車幅方向に直線状に延出されたトーション部(捩れ部)12と、トーション部12の左端部12aから車体後方に向けて折り曲げられた左アーム部14と、トーション部12の右端部12bから車体後方に向けて折り曲げられた右アーム部15とを備える。
左アーム部14の先端部14aが左リンク41を介して、左サスペンション部26のダンパー31に連結されている。
右アーム部15の先端部15aが右リンク42を介して、右サスペンション部27のダンパー31に連結されている。
図2は第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造の要部を示す斜視図、図3は第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造のブッシュを示す側面図である。
トーション部12の左端部12aに左ブッシュ16が嵌め込まれ、左ブッシュ16が左取付ブラケット21で車体フレーム24に取り付けられている。
トーション部12は、車幅方向に直線状に延出されたロッドである(図1も参照)。トーション部12の左端部12aから左アーム部14が車体後方に折り曲げられている。
よって、左アーム部14は、トーション部12の左端部12aから湾曲状に曲げられた左湾曲部44と、左湾曲部44から直線状に延ばされた左直線部45とを備える。
左湾曲部44は、トーション部12の左端部12aから左アーム部14を車体後方に折り曲げることにより形成された折曲部位(すなわち、アーム部が折り曲げられた部位)である。
右アーム部15は、図1に示すように、左アーム部14と同様に、トーション部12の右端部12bから湾曲状に曲げられた右湾曲部(アーム部が折り曲げられた部位)47と、右湾曲部47から直線状に延ばされた右直線部48とを備える。
図4は第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造の要部を示す分解斜視図、図5は第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造のブッシュを示す断面図である。
左ブッシュ16は、外形が蒲鉾状に形成されたブッシュ本体51と、ブッシュ本体51の左端部(車体外側の端部)51aに設けられた外側フランジ52と、ブッシュ本体51の右端部(車体中心側の端部)51bに設けられた内側フランジ53とを備え、略中央に嵌合孔54が形成されるとともに側壁にスリット55が形成されたゴム状の軸受けである。
ブッシュ本体51は、外周51cが略U字状に形成され、外周51cの中央51dが外側に向けて隆起するように太鼓腹状に形成され、外周51cの頂部に位置する上端部51eが平坦に形成されている。
外側フランジ52は、左アーム部14が折り曲げられた側の端部である。
この外側フランジ52は、図3に示すように、仕切線56に対して車体後方側のエリアE1と、仕切線56に対して車体前方側のエリアE2とに分けられている。
ここで、図5に示すように、左アーム部14はトーション部12の左端部12aから車体後方、すなわち、車体後方側のエリアE1側に近づくように折り曲げられている。
よって、車体後方側のエリアE1は、「左アーム部14に対向する部位」57となる。
一方、車体前方側のエリアE2は、「左アーム部14に対向しない部位」58となる。
すなわち、車体後方側のエリアE1は、「左アーム部14に対向しない部位」58を含まない「左アーム部14に対向する部位の近傍のみ」が該当する。
左アーム部14に対向する部位57は、左アーム部14に対向しない部位58から一対の傾斜壁面62が斜めに立ち上げられ、左アーム部14に対向しない部位58に対して高さ寸法H(図5参照)だけ高い平坦部63で形成された膨出部である。
左アーム部14に対向する部位を膨出部57とすることで、図5に示すように、外側フランジ52は、膨出部57の肉厚寸法T1が、左アーム部14に対向しない部位58の肉厚寸法T2より大きく形成されている。
膨出部57には嵌合孔54の膨出部側左端部(端部)54aが形成され、膨出部側左端部54aに面取部(傾斜部)65が形成されている。
すなわち、面取部65は、図4に示すように、上側の傾斜壁面62の部位65aから下側の傾斜壁面62の部位65b間に形成されている。
この面取部65は、図6に示すように、左湾曲部44の外周壁44aのうち、内側壁部44bに沿うように形成されている。
すなわち、膨出部57は、左アーム部14に当接するように、左アーム部14に向けて膨出されている。
膨出部57を備えることで、面取部65の面取幅W1を大きく確保することができる。
面取部65の面取幅W1を大きく確保する理由は図6で詳しく説明する。
内側フランジ53は、外側フランジ52と左右対称の部材であり、各構成部材に左アーム部14と同じ符号を付して説明を省略する。
嵌合孔54は、ブッシュ本体51、外側フランジ52および内側フランジ53を貫通する孔である。
この嵌合孔54は、トーション部12の左端部12aに嵌合可能に形成されている。
スリット55は、図4に示すように、左ブッシュ16のうち、左アーム部14に対向しない部位(すなわち、膨出部57を避けた部位)58側にスリット55が形成されている。
スリット55を形成することで、外側フランジ52の左アーム部14に対向しない部位(一方の部位)58、ブッシュ本体51の左アーム部14に対向しない部位58側、および内側フランジ53の左アーム部14に対向しない部位(他方の部位)58が、それぞれ上下に分割される。
スリット55で分割された上部の端部(すなわち、上端部)76と下部の端部(すなわち、下端部)77とは互いに当接した状態に保たれている。
左ブッシュ16を弾性変形させてスリット55を拡げることができる。スリット55を拡げることで、上端部76および下端部77間の間隔からトーション部12を嵌合孔54に嵌入させることができる。
左取付ブラケット21は、図4に示すように、略U字状に形成されたブラケット本体71と、ブラケット本体71の両端部71a,71aにそれぞれ形成された取付片72,72とを備える。
この左取付ブラケット21は、ブラケット本体71が左ブッシュ16のブッシュ本体51に嵌合された状態で、取付片72,72がブッシュ本体51の上端部51eに面一に位置する(図2、図3参照)。
取付片72,72の取付孔72a,72aにボルト74,74がそれぞれ差し込まれ、取付孔72a,72aから突出したねじ部74a,74aが車体フレーム24にねじ結合されている。
これにより、左取付ブラケット21で左ブッシュ16が車体フレーム24に取り付けられる。
図6は第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造のブッシュをトーション部に嵌合させた状態を示す断面図である。
面取部65の面取幅W1を大きく確保することで、車体前後方向の面取幅W2を大きく確保できる。
車体前後方向の面取幅W2を大きくすることで、トーション部12が矢印方向(軸線方向)にスライド移動することを確実に防ぐことができる。
このように、左アーム部14に対向する部位を膨出部57とし、膨出部57(具体的には、面取部65)を左アーム部14に当接させることで、膨出部57で左アーム部14の移動を阻止して、トーション部12が軸線方向にスライド移動することを防ぐことができる。
一方、左アーム部14に対向しない部位58は、肉厚寸法T2が小さく形成されている。さらに、図4に示すように、面取部65は上側の傾斜壁面62の部位65aから下側の傾斜壁面62の部位65b間に形成されている。
このため、面取部65は、左アーム部14に対向しない部位58において、嵌合孔54の左端部(すなわち、左アーム部14に対向しない左端部)54bに形成されていない。
よって、左湾曲部44の外周壁44aのうち、外側壁部44cを嵌合孔54の左端部(左アーム部14に対向しない左端部)54bに当接させることができる。
これにより、外側壁部44cと嵌合孔54の左端部(左アーム部14に対向しない左端部)54bとの間(すなわち、当接部68)に隙間が生じないので、外側壁部44cと嵌合孔54の左端部(左アーム部14に対向しない左端部)54bとの間に水などが侵入することを防ぐことができる。
なお、右ブッシュ17は、左ブッシュ16と同一部材であり、各構成部材に左ブッシュ16と同じ符号を付して説明を省略する。
また、右取付ブラケット22は、左取付ブラケット21と同一部材であり、各構成部材に左取付ブラケット21と同じ符号を付して説明を省略する。
つぎに、スタビライザー11を車体フレーム24に組み付ける手順を図7〜図8に基づいて説明する。
図7(a),(b)は第1実施の形態に係るスタビライザーを左ブッシュに嵌合させる例を説明する図である。
(a)において、左ブッシュ16を弾性変形させてスリット55(図4参照)を拡げる。上下の端部76,77間の間隔79から嵌合孔54にトーション部12の左端部12aを矢印Aの如く嵌入する。
(b)において、嵌合孔54にトーション部12の左端部12aが嵌入した後、左ブッシュ16の復元力でスリット55(すなわち、上下の端部76,77間の間隔79)が狭まる。
スリット55が狭まることで、トーション部12を嵌合孔54に保持する。
図8(a),(b)は第1実施の形態に係る左ブッシュを車体フレームに組み付ける例を説明する図である。
(a)において、左取付ブラケット21のブラケット本体71を左ブッシュ16のブッシュ本体51に矢印Bの如く嵌合する。
取付片72,72の取付孔72a,72aにボルト74,74を差し込み、取付孔72a,72aから突出したねじ部74a,74aを車体フレーム24に矢印Cの如くねじ結合する。
(b)において、左取付ブラケット21のブラケット本体71および車体フレーム24で左ブッシュ16を挟持して車体フレーム24に取り付ける。
図7〜図8と同じ組付手順により、右取付ブラケット22のブラケット本体71および車体フレーム24で右ブッシュ17を挟持して車体フレーム24に取り付ける。
このように、左右のブッシュ16,17を車体フレーム24に取り付けることで、図1に示すように、スタビライザー11が車体フレーム24に取り付けられる。
図2に戻って、ボルト74,74を車体フレーム24にねじ結合することで、左取付ブラケット21のブラケット本体71および車体フレーム24で蒲鉾状のブッシュ本体51が挟持される。
この状態で、外側フランジ52および内側フランジ53は、ブラケット本体71の外側に配置されている(図6も参照)。
ここで、外側フランジ52および内側フランジ53は、左アーム部14に対向しない部位58の肉厚寸法T2が小さく形成されている。そして、左アーム部14に対向しない部位58側にスリット55が形成されている。
よって、スリット55のうち、外側フランジ52に形成されるスリット55aの幅寸法や、内側フランジ53に形成されるスリット55bの幅寸法をT2と小さくすることができる。
スリット55a,55bを小さくすることで、スリット55a,55bを左取付ブラケット21に十分に近づけて配置することができる。
これにより、左取付ブラケット21と車体フレーム24とでブッシュ本体51を挟持した際に、左取付ブラケット21の押付力を、左アーム部14に対向する側にスリットを設ける場合に比べて、スリット55a,55bの全域に均一に作用させることができる。
したがって、スリット55a,55bを密着状態に保ち、スリット55a,55bに水などが侵入することを防止できる。
つぎに、スタビライザー11のスライド移動を左右のブッシュ16,17で防止する例を図9に基づいて説明する。
図9は第1実施の形態に係るスタビライザーを左右のブッシュで車体フレームに組み付けた状態を説明する図である。
トーション部12の左端部12aが左ブッシュ16に支持されることで、左ブッシュ16の面取部65が左湾曲部44の外周壁44aのうちの内側壁部44bに当接する。
同様に、トーション部12の右端部12bが右ブッシュ17に支持されることで、面取部65が右湾曲部47の外周壁47aのうちの内側壁部47bに当接する。
例えば、ステアリングホイールを操作して左右の車輪35,36(図1参照)を転舵したとき、左アーム部14の先端部が変位(移動)してトーション部12の左端部12aに荷重F1が矢印の如く作用することが考えられる。
左湾曲部44の内側壁部44bに左ブッシュ16の面取部65が当接しているので、トーション部12が右方向(軸線方向)にスライド移動することを防ぐ。
一方、ステアリングホイールを操作して左右の車輪35,36(図1参照)を転舵したとき、右アーム部15の先端部が変位(移動)してトーション部12の右端部12bに荷重F2が矢印の如く作用することが考えられる。
右湾曲部47の外周壁47aのうちの内側壁部47bに右ブッシュ17の面取部65が当接しているので、トーション部12が左方向(軸線方向)にスライド移動することを防ぐ。
このように、ステアリングホイールを操作した際に、トーション部12が左右方向(軸線方向)にスライド移動することを防ぐことができる。したがって、ステアリングホイールを操作した際に、操舵フィーリングを良好に確保し、車両の操縦安定性を確保することができる。
図9で説明したように、左右のブッシュ部16,17に膨出部57,57をそれぞれ備え、膨出部57,57(具体的には、面取部65,65)を左右の湾曲部44,47に当接させる構成とすることで、従来技術のようにトーション部12に小径部を形成する必要がない。
これにより、スタビライザー11の形状の簡素化を図ることができる。
さらに、膨出部57,57(具体的には、面取部65,65)を左右の湾曲部44,47に当接させる構成とすることで、従来技術のように左右のアーム部材14,15に当接するストッパを個別に設ける必要がない。
これにより、スタビライザーの支持構造10の構成の簡素化を図ることができる。
つぎに、第2〜第3の実施の形態のスタビライザーの支持構造を図10、図11に基づいて説明する。なお、第1実施の形態のスタビライザーの支持構造10と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
(第2実施の形態)
図10は本発明に係るスタビライザーの支持構造(第2実施の形態)を示す断面図である。
スタビライザーの支持構造80は、第1実施の形態のトーション部12に略クランク状のクランク曲部82を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
クランク曲部82は、トーション部12の左端部12aから車体後方に折り曲げられた第1曲部83と、第1曲部83から車体前方に折り曲げられた第2曲部84とを有する。
第1曲部83の外周壁83aのうち、内側壁部83bが内側フランジ53の面取部65に当接している。
よって、トーション部12に荷重F3が矢印の如く作用した場合に、トーション部12が左方向(矢印D方向)にスライド移動することを防ぐことができる。
すなわち、第2実施の形態のスタビライザーの支持構造80によれば、第1実施の形態のスタビライザーの支持構造10と同様に、トーション部12が右方向にスライド移動することを防ぎ、加えて、トーション部12が左方向にスライド移動することを防ぐことができる。
これにより、トーション部12が左右方向にスライド移動することを確実に防ぐことができる。
(第3実施の形態)
図11は本発明に係るスタビライザーの支持構造(第3実施の形態)を示す断面図である。
スタビライザーの支持構造90は、第1実施の形態の内側フランジ53に面取部65を形成しないようにしたもので、その他の構成は第1実施の形態と同じである。
左ブッシュ16の内側フランジ53に面取部65を形成しないようにした。
よって、トーション部12の左端部12aのうち、車体中心側の部位12cと嵌合孔54との間に隙間が生じない。
これにより、車体中心側の部位12cと嵌合孔54の左端部(左アーム部14に対向しない左端部)54bとの間に水などが侵入することを防ぐことができる。
加えて、第3実施の形態のスタビライザーの支持構造90によれば、第1実施の形態のスタビライザーの支持構造10と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1〜第3の実施の形態では、ストラット式のサスペンション装置にスタビライザーの支持構造10,80,90を適用した例について説明したが、これに限らないで、スタビライザーの支持構造10,80,90は任意の形式のサスペンション装置に適用することが可能である。
また、前記第1〜第3の実施の形態では、左右のブッシュ部16,17を略U字状の取付ブラケット21,22で車体フレーム24に支持した例について説明したが、これに限らないで、車体フレーム24に略U字状の取付凹部を形成し、この取付凹部に左右のブッシュ部16,17を嵌合させ、嵌合させた左右のブッシュ部16,17を平坦な取付ブラケットで押さえ付けて車体フレーム24に支持することも可能である。
さらに、前記第1〜第3の実施の形態では、スタビライザー11の左右のアーム部14,15をダンパー31,31に連結させた例について説明したが、これに限らないで、左右のアーム部14,15をナックル33,33やサスペンションアーム34,34に連結させることも可能である。
また、前記第1〜第3の実施の形態では、左右のブッシュ部16,17を左右の取付ブラケット21,22で車体フレーム24に下方から取り付けた例について説明したが、これに限らないで、左右のブッシュ部16,17を左右の取付ブラケット21,22で車体フレーム24に上方から取り付けることも可能である。
さらに、前記第1〜第3の実施の形態で例示した左右のブッシュ部16,17や、左右の取付ブラケット21,22の形状は適用する車両に合わせて適宜変更が可能である。
本発明は、スタビライザーのトーション部がブッシュを介して支持されたスタビライザーの支持構造を備えた自動車への適用に好適である。
本発明に係るスタビライザーの支持構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造の要部を示す斜視図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造のブッシュを示す側面図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造の要部を示す分解斜視図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造のブッシュを示す断面図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーの支持構造のブッシュをトーション部に嵌合させた状態を示す断面図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーを左ブッシュに嵌合させる例を説明する図である。 第1実施の形態に係る左ブッシュを車体フレームに組み付ける例を説明する図である。 第1実施の形態に係るスタビライザーを左右のブッシュで車体フレームに組み付けた状態を説明する図である。 本発明に係るスタビライザーの支持構造(第2実施の形態)を示す断面図である。 本発明に係るスタビライザーの支持構造(第3実施の形態)を示す断面図である。
符号の説明
10,80,90…スタビライザーの支持構造、11…スタビライザー、12…トーション部、12a…左端部、12b…右端部、14…左アーム部、15…右アーム部、16…左ブッシュ(ブッシュ)、17…右ブッシュ(ブッシュ)、21…左取付ブラケット(取付ブラケット)、22…右取付ブラケット(取付ブラケット)、24…車体フレーム、26…左サスペンション部(サスペンション部)、27…右サスペンション部(サスペンション部)、44…左湾曲部(アーム部が折り曲げられた部位)、47…右湾曲部(アーム部が折り曲げられた部位)、54…嵌合孔、54a…嵌合孔54の膨出部側左端部(端部)、55…スリット、57…アーム部に対向する部位(膨出部)、58…左アーム部14に対向しない部位(膨出部57を避けた部位)、65…面取部。

Claims (2)

  1. スタビライザーのトーション部が車幅方向に延出され、前記トーション部の左右の端部からアーム部がそれぞれ折り曲げられ、前記トーション部の左右の端部にブッシュがそれぞれ嵌合され、前記ブッシュが取付ブラケットで車体フレームに取り付けられ、前記アーム部にサスペンション部がそれぞれ設けられたスタビライザーの支持構造において、
    前記ブッシュは、
    前記トーション部を嵌合する嵌合孔が形成され、
    前記嵌合孔から延びたアーム部に対向する部位の近傍のみ、前記アーム部に当接するように前記アーム部に向けて膨出する膨出部とし
    この膨出部を避けた部位に、前記トーション部を前記嵌合孔に嵌合させるためのスリットが形成されていることを特徴とするスタビライザーの支持構造。
  2. 前記膨出部は、前記嵌合孔の端部に、前記アーム部が折り曲げられた部位に当接可能な面取部が形成されたことを特徴とする請求項1記載のスタビライザーの支持構造。
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