JP5039437B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

車両用電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5039437B2
JP5039437B2 JP2007152252A JP2007152252A JP5039437B2 JP 5039437 B2 JP5039437 B2 JP 5039437B2 JP 2007152252 A JP2007152252 A JP 2007152252A JP 2007152252 A JP2007152252 A JP 2007152252A JP 5039437 B2 JP5039437 B2 JP 5039437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
switch means
auxiliary
battery
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007152252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008302825A (ja
Inventor
壽夫 浅海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007152252A priority Critical patent/JP5039437B2/ja
Publication of JP2008302825A publication Critical patent/JP2008302825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5039437B2 publication Critical patent/JP5039437B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車等に搭載される車両用電源装置に関し、特に、電動パワーステアリング装置やステアバイワイヤ装置の電動モータのように、大電流を必要とする電気負荷を備えた車両に搭載される車両用電源装置に関するものである。
自動車等の車両の電動パワーステアリング装置においては、ドライバがステアリングホイールに加える手動操舵力を軽減するための補助操舵力を発生するために、特に、ステアバイワイヤ装置においては、操舵に必要な全ての操舵力を発生するために、高出力(大電流)の電動モータが用いられている。
このような車載電動モータの高出力要求に対応すべく、車載の鉛蓄電池等によるバッテリから供給される電力の電圧を昇圧するDC−DCコンバータによる昇圧回路を、電動モータの電源回路に組み込んだものがある。この昇圧回路の組み込みにより、入力側の電圧変化の影響を最小限に抑えることができて安定した電力供給が可能となる。
このような昇圧回路を車両に設けるにあたっては、電動モータを駆動する電力制御インバータの近傍に昇圧回路を配置したもの(例えば、特許文献1参照)、バッテリ電源の近傍に昇圧回路を配置した構成(特許文献2参照)が知られている。
特開2004−276841号公報 特開2005−212659号公報
しかしながら、特許文献1、2等の従来技術では、鉛蓄電池等によるバッテリが故障したり、バッテリと電気負荷や昇圧回路を接続するワイヤハーネスが地絡すると、電圧低下により、電気負荷に電力を適切に供給できなくなる。
本発明が解決しようとする課題は、鉛蓄電池等によるバッテリが故障したり、バッテリと電気負荷や昇圧回路を接続するワイヤハーネスが地絡しても、電源回路の適切な冗長化によって電気負荷に対する適切な電力供給を保証することである。
本発明による車両用電源装置は、車載の主バッテリおよび補助バッテリと、前記主バッテリと車載の電気負荷とを導通接続する主電源回路と、前記主電源回路を開閉する第一のスイッチ手段と、前記補助バッテリを前記第一のスイッチ手段より前記電気負荷の側の前記主電源回路に導通接続する補助給電路と、主バッテリの故障と前記第一のスイッチ手段より前記主バッテリ側の前記主電源回路の地絡の少なくとも何れか一方を検出する主電源回路故障検出手段と、前記主電源回路故障検出手段によって主バッテリの故障あるいは前記主電源回路の地絡が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段を開成し、それ以外の場合には前記第一のスイッチ手段を閉成する制御手段とを有する。
この場合、主バッテリの故障あるいは第一のスイッチ手段より主バッテリ側の主電源回路の地絡により、主バッテリによる電力供給が正常に行われない状態になると、第一のスイッチ手段が開成することにより、主バッテリ側の主電源回路および主バッテリが電気負荷より切り離され、補助バッテリによる電気負荷に対する電力供給が維持される。
本発明による車両用電源装置は、車載の主バッテリおよび補助バッテリと、前記主バッテリと車載電気負荷および車載の発電機とを導通接続する主電源回路と、前記補助バッテリを前記主電源回路の途中に導通接続する補助電源回路と、前記補助電源回路との接続点より前記電気負荷の側の前記主電源回路を開閉する第一のスイッチ手段と、前記補助電源回路の途中を前記第一のスイッチ手段より前記電気負荷の側の前記主電源回路に導通接続する補助給電路と、前記補助電源回路と前記補助給電路との接続点より前記主電源回路側の前記補助電源回路を開閉する第二のスイッチ手段と、主バッテリの故障と前記第一のスイッチ手段より前記主バッテリ側の前記主電源回路の地絡の少なくとも何れか一方を検出する主電源回路故障検出手段と、前記第一のスイッチ手段の接触不良を検出するスイッチ手段故障検出手段と、前記主電源回路故障検出手段によって主バッテリの故障あるいは前記主電源回路の地絡が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を開成し、スイッチ手段故障検出手段によって前記第一のスイッチ手段の接触不良が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段を開成して前記第二のスイッチ手段を閉成し、それ以外の場合には、前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を閉成する制御手段とを有する。
この場合、主バッテリの故障あるいは第一のスイッチ手段より主バッテリ側の主電源回路の地絡により、主バッテリによる電力供給が正常に行われない状態になると、主バッテリ側の主電源回路および主バッテリが電気負荷および補助バッテリより切り離され、補助バッテリによる電気負荷に対する電力供給が維持される。また、第一のスイッチ手段に接触不良が生じると、第一のスイッチ手段が開成して前記第二のスイッチ手段が閉成し、補助電源回路および補助給電路によるバイパス路をもって主バッテリによる電気負荷に対する電力供給がバックアップされる。
本発明による車両用電源装置は、車載の主バッテリおよび補助バッテリと、前記主バッテリと車載の電気負荷および車載の発電機とを導通接続する主電源回路と、前記補助バッテリを前記主電源回路の途中に導通接続する補助電源回路と、前記補助電源回路との接続点より前記電気負荷の側の前記主電源回路を開閉する第一のスイッチ手段と、前記補助電源回路の途中を前記第一のスイッチ手段より前記電気負荷の側の前記主電源回路に導通接続する補助給電路と、前記補助電源回路と前記補助給電路との接続点より前記主電源回路側の前記補助電源回路を開閉する第二のスイッチ手段と、前記補助電源回路と前記補助給電路との接続点より前記補助バッテリ側の前記補助電源回路を開閉する第三のスイッチ手段と、主バッテリの故障と前記第一のスイッチ手段より前記主バッテリ側の前記主電源回路の地絡の少なくとも何れか一方を検出する主電源回路故障検出手段と、前記第一のスイッチ手段の接触不良を検出するスイッチ手段故障検出手段と、前記補助バッテリの故障を検出する補助バッテリ故障検出手段と、前記主電源回路故障検出手段によって主バッテリの故障あるいは前記主電源回路の地絡が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を開成して前記第三のスイッチ手段を閉成し、スイッチ手段故障検出手段によって前記第一のスイッチ手段の接触不良が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段を開成して前記第二のスイッチ手段と前記第三のスイッチ手段を閉成し、前記補助バッテリ故障検出手段によって前記補助バッテリの故障が検出された場合には、前記第三のスイッチ手段を開成して前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を閉成し、それ以外の場合には、前記第一のスイッチ手段〜第三のスイッチ手段の全てを閉成する制御手段とを有する。
この場合には、更に、補助バッテリが故障すると、第三のスイッチ手段が開成し、補助バッテリの切り離しが行われ、補助バッテリの故障による悪影響が主電源回路側に及ぶことが回避される。
本発明による車両用電源装置は、好ましくは、前記補助給電路の途中に設けられ、前記補助バッテリより前記電気負荷へ向かう電流の流れのみを許すダイオードを有する。
この場合、ダイオードの順方向の閾値電圧により、主バッテリの電流が補助給電路を通って電気負荷へ流れることが抑制される。
本発明による車両用電源装置は、前記主電源回路に複数個の前記電気負荷が互いに並列に導通接続されている場合には、好ましくは、電流の廻り込み防止のために、各電気負荷毎に設けられた前記補助給電路の各々に前記補助バッテリより前記電気負荷へ向かう電流の流れのみを許すダイオードを有する。
本発明による車両用電源装置は、前記ダイオードと並列に接続された第四のスイッチ手段を有し、前記制御手段は、前記ダイオードに順方向電流が流れていない時には前記第四のスイッチ手段を開成し、前記ダイオードに順方向電流が流れている時には前記第四のスイッチ手段を閉成する。
この場合、ダイオードを順方向電流が流れる状態においては、第四のスイッチ手段が閉成し、第四のスイッチ手段を通じて電力供給が行われることにより、ダイオードによる電圧降下の影響を排除することができる。
本発明の車両用電源装置によれば、主バッテリの故障により、あるいは主バッテリと電気負荷とを接続するワイヤハーネス等、第一のスイッチ手段より主バッテリ側の主電源回路が地絡したことにより、主バッテリによる電力供給が正常に行われない状態になると、第一のスイッチ手段が開成することにより、主バッテリ側の主電源回路および主バッテリが電気負荷より切り離され、主バッテリ故障、地絡に阻害されることなく、冗長化による補助バッテリによって電気負荷に対する電力供給が維持される。
以下に、本発明による車両用電源装置の実施形態1を、図1を参照して説明する。
本実施形態の車両用電源装置は、車載電源として、主バッテリ1と、補助バッテリ41とを有する。主バッテリ1は長寸なワイヤハーネス2によって電動パワーステアリングシステム3に電力供給を行う。電動パワーステアリングシステム3の操舵制御ユニット31の近傍には補助バッテリ41を含む補助電源ユニット4が設けられている。
主バッテリ1は、例えば、鉛畜電池による再充電可能な車載バッテリであり、12Vの定格電圧のものである。主バッテリ1には、図示されていない車両用エンジンにより駆動される車載の発電機(オルタネータ)12が整流器(レクチファイア)13を介して接続されている。主バッテリ1は発電機12が発生する電力により充電される。
主バッテリ1には、車載の電気負荷の一つとして、セルモータ11が接続されている。セルモータ11は、主バッテリ1から電力供給され、エンジン(図示せず)を始動する。
主バッテリ1には、電磁リレー14を介して、燃料噴射点火系の電装部品15、ルームランプやヘッドライト等のその他の電装部品16が接続されている。主バッテリ1は、これらにも電力を供給する。
電動パワーステアリングシステム3は、操舵車輪Wを転舵する際に、ステアリングホイール32の手動操舵力を軽減するための補助操舵力を発生する電動モータ(電気負荷)33と、手動操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ34と、ステアリングホイール31の回転角を検出する操舵角センサ35と、操舵制御ユニット31とを備えている。
操舵制御ユニット31は、操舵トルクセンサ34及び操舵角センサ35により取得した操舵トルク及び操舵角などに基づいてモータ電流の目標値を算出し、電力制御インバータからなる駆動回路36において目標値と電流検出器37により検出される実電流値A0との偏差が小さくなるよう、電動モータ33に通電する電流の電流値を制御する。この電流制御において、大きな補助操舵力が要求される際には、モータ電流の目標値が大きくなり、大電流が必要となる。
補助電源ユニット4は、大電流を必要とする電動パワーステアリングシステム3のサブ電源として機能するものであり、補助バッテリ41と、双方向コンバータ42と、電流検出器44と、電圧検出器45と、コントローラ(制御手段)43とを有する。
補助バッテリ41は、再充電可能な二次電池、例えば、リチウムイオン電池からなる。リチウムイオン電池による補助バッテリ41は、主バッテリ1の電圧(通常12V)よりも高い電圧(例えば16V)を充放電可能となっている。
補助電源ユニット4は、主バッテリ1からのワイヤハーネス2が接続される入力端子4Aと、電動パワーステアリングシステム3に向かうワイヤハーネス5が接続される出力端子4Bと、入力端子4Aと出力端子4Bとを接続する内部配線46の流れる電流(接続点Nより入力端子4A側)の電流値A1を検出する電流検出器44と、内部配線46の流れる電流(接続点Nより入力端子4A側)の電圧値V1を検出する電圧検出器45とを備えている。なお、本実施形態では、ワイヤハーネス2、ワイヤハーネス5、内部配線46をまとめて主電源回路と云う。
双方向コンバータ42は、昇圧及び降圧の両方向の電圧変換が可能なDC/DCコンバータであり、充電入力端子Cinと充電出力端子Coutと放電入力端子Dinと放電出力端子Doutを有する。双方向コンバータ42は、充電入力端子Cinと充電出力端子Coutとの間で昇圧を行い、放電入力端子Dinと放電出力端子Doutとの間で降圧を行う。
充電入力端子Cinは補助電源回路(配線)47によって内部配線46の途中の接続点Nに導通接続されている。充電出力端子Coutと放電入力端子Dinは共に補助バッテリ41に導通接続されている。放電出力端子Doutは補助給電線48によって接続点Nより出力端子4B側の接続点Mにて内部配線46に導通接続されている。
これにより、双方向コンバータ42は、接続点Nからの電流の電圧を昇圧して補助バッテリ41の充電を行い、補助バッテリ41の放電電流の電圧を適切な電圧に降圧して接続点Mに送り込む。
双方向コンバータ42による降圧は、電圧検出器45によって検出される接続点Nより入力端子4A側の内部配線46の電圧値V1に基づいて行われる。これにより発生したブースト電流が接続点Mに送り込まれる。
これにより、電動モータ33の電流値A0が増大しても、主バッテリ1側からのワイヤハーネス2に流れる電流の電流値A1の上昇が抑制され、ワイヤハーネス2での電気抵抗による電圧低下(V0−V1)を小さく抑えることができる。このため、電動モータ33の動作電圧が高くなり、電動モータ33に十分な電力が供給され、電動モータ33の出力向上を図ることができる。
主電源回路を開閉する第一のスイッチ手段として、内部配線46の接続点NとMとの間に第一の電磁継電器51が接続されている。前述した補助給電路48は、換言すると、補助バッテリ41を第一の電磁継電器51より電気負荷である電動モータ33の側の主電源回路(内部配線46)に導通接続している。
コントローラ43は、主電源回路故障検出手段として、電流検出器44によって接続点Nより主バッテリ1側における主バッテリ1側への電流の逆流を判別し、逆流判別によって主バッテリ1の故障と第一の電磁継電器51より主バッテリ1側の主電源回路(専ら、ワイヤハーネス2)の地絡の少なくとも何れか一方を検出する。コントローラ43は、上述の主電源回路故障検出手段によって主バッテリ1の故障あるいは主電源回路の地絡が検出された場合には、第一の電磁継電器51を開成し、それ以外の場合(主電源正常時)には第一の電磁継電器51を閉成する制御を行う。
本実施形態によれば、主バッテリ1の故障、第一の電磁継電器51より主バッテリ側の主電源回路の地絡がない正常時には、第一の電磁継電器51が閉成し、前述したように、電動モータ33の電流A0の応じて、主バッテリ1と補助バッテリ41より電動モータ33に対して電力供給が行われる。
これに対し、主バッテリ1の故障により、あるいはワイヤハーネス2など、第一の電磁継電器51より主バッテリ側の主電源回路が地絡したことにより、主バッテリ1による電動モータ33に対する電力供給が正常に行われない状態になると、第一の電磁継電器51が開成する。これにより、主バッテリ1側の主電源回路および主バッテリ1が電動モータ33より切り離され、冗長化による補助バッテリ41によって電動モータ33に対する正常な電力供給が、主バッテリ1の故障、ワイヤハーネス2の地絡に阻害されることなく、維持される。この結果、電動モータ33の出力が保証される。
次に、本発明による車両用電源装置の実施形態2を、図2を参照して説明する。なお、図2において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、双方向コンバータ42が、主電源回路側端子42Aと補助バッテリ側端子42Bとの2端子型のものであり、主電源回路側端子42Aが充電入力端子Cinと放電出力端子Doutとを兼ね、補助バッテリ側端子42Bが充電出力端子Coutと放電入力端子Dinとを兼ねている。
補助バッテリ側端子42Bは補助バッテリ41に導通接続されている。主電源回路側端子42Aは補助電源回路47によって内部配線46の途中の接続点Nに導通接続されている。つまり、補助電源回路47は、補助バッテリ41を内部配線46の途中の接続点Nに導通接続している。補助給電線48は、接続点Lをもって補助電源回路47の途中に導通接続されている。換言すると、補助給電線48は、補助電源回路47の途中(接続点L)を第一の電磁継電器51より電気負荷である電動モータ33の側の内部配線46に導通接続している。
補助電源回路(配線)47と補助給電路48との接続点Lより主電源回路側の補助電源回路(配線)47の途中(接続点NとLとの間の補助電源回路(配線)47)には、補助電源回路(配線)47を開閉する第二のスイッチ手段として第二の電磁継電器52が接続されている。
補助給電線48の途中には、接続点Lより接続点Nに向かう電流の流れのみを許す、つまり、補助バッテリ41の側より電動モータ33の側へ向かう電流の流れのみを許すダイオード55が接続されている。
また、補助給電線48には、ダイオード55と並列に第四のスイッチ手段として、電界効果トランジスタ(EFT)54が接続されている。
コントローラ43は、主電源回路故障検出手段として、電流検出器44によって主バッテリ1側への電流の逆流を判別し、逆流判別によって主バッテリ1の故障と第一の電磁継電器51より主バッテリ1側の主電源回路(専ら、ワイヤハーネス2)の地絡の少なくとも何れか一方を検出する。
コントローラ43は、スイッチ手段故障検出手段として、電圧検出器45により検出される電圧値V1と操舵制御ユニット31に設けられた電流検出器38により検出される第一の電磁継電器51より電動モータ33側の電流値および電圧検出器38により検出される第一の電磁継電器51より電動モータ33側の電圧値に基づいて第一の電磁継電器51の接点の接触不良を検出する。具体的には、電圧検出器45により検出される電圧値V1が正常であるにも拘わらず、電流検出器38により検出される電流値あるいは電圧検出器38により検出される電圧値が小さい場合には、第一の電磁継電器51の接点の接触不良と判定する。
コントローラ43は、上述の主電源回路故障検出手段によって主バッテリ1の故障あるいは主電源回路の地絡が検出された場合には、第一の電磁継電器51と第二の電磁継電器52を共に開成して電界効果トランジスタ54をオン状態にし、上述のスイッチ手段故障検出手段によって第一の電磁継電器51の接点の接触不良が検出された場合には、第一の電磁継電器51を開成して第二の電磁継電器52を閉成し、それ以外の場合には、第一の電磁継電器51と第二の電磁継電器52を共に閉成する。
さらに、コントローラ43は、ダイオード55を順方向電流が流れていない時には電界効果トランジスタ54をオフ状態にし、ダイオード55を順方向電流が流れている時には電界効果トランジスタ54をオン状態にする。
本実施形態によれば、主バッテリ1の故障、第一の電磁継電器51より主バッテリ側の主電源回路の地絡、第一の電磁継電器51の接点の接触不良がない正常時には、第一の電磁継電器51が閉成していることにより、前述したように、電動モータ33の電流値A0に応じて、主バッテリ1と補助バッテリ41より電動モータ33に対して電力供給が行われる。また、第二の電磁継電器52も閉成していて補助バッテリ41の充電等も通常通り行われる。
補助給電線48に設けられているダイオード55は、順方向の閾値電圧により、主バッテリ1の電流が補助給電線48を通って電動モータ33へ流れることを抑制する。補助バッテリ41よりの電力供給が必要になり、補助バッテリ41よりダイオード55を順方向電流が流れ、補助バッテリ41より電動モータ33に対して電力供給が行われる状態になると、電界効果トランジスタ54がオフ状態よりオン状態に遷移し、電界効果トランジスタ54を通じて補助バッテリ41を電源する電力供給が電動モータ33に対して行われる。これにより、ダイオード55による電圧降下の影響を排除して電動モータ33に対するバックアップ電力供給が行われる。
これに対し、主バッテリ1の故障により、あるいはワイヤハーネス2など、第一の電磁継電器51より主バッテリ側の主電源回路が地絡したことにより、主バッテリ1による電動モータ33に対する電力供給が正常に行われない状態になると、第一の電磁継電器51と第二の電磁継電器52が開成することにより、主バッテリ1側の主電源回路および主バッテリ1が電動モータ33および補助電源回路47より切り離される。
この切り離しにより、補助バッテリ41よりダイオード55を順方向電流が流れ、無停電式に補助バッテリ41より電動モータ33に対して電力供給が行われる。ダイオード55を順方向電流が流れることにより、電界効果トランジスタ54がオフ状態よりオン状態に遷移し、電界効果トランジスタ54を通じて補助バッテリ41を電源する電力供給が電動モータ33に対して行われる。これにより、ダイオード55による電圧降下の影響を排除して電動モータ33に対するバックアップ電力供給が行われる。これらの動作により、主バッテリ1の故障、第一の電磁継電器51より主バッテリ側の主電源回路の地絡が生じても、電動モータ33の出力が保証される。
第一の電磁継電器51の接点の接触不良が検出されると、第二の電磁継電器52が閉成したまま、第一の電磁継電器51が開成する。これにより、内部配線46(第一の電磁継電器51より主バッテリ1側)、補助電源回路47、補助給電線48により、N点−L点−M点を経由して第一の電磁継電器51をバイパスした給電路が確保され、正常時と同様に、電動モータ33の電流値A0に応じて、主バッテリ1と補助バッテリ41より電動モータ33に対して電力供給が行われる。
なお、電界効果トランジスタ54が、MOS型等によるもので、スイッチング部と並列に寄生ダイオードを含むものである場合には、寄生ダイオードを上述のダイオード55として機能させ、ダイオード55を省略することもできる。
図3に示されているように、共通電源で、電気負荷が、第一の電動モータ61と第二の電動モータ62と云うように、複数個ある場合には、第一の電動モータ61、第二の電動モータ62は、ワイヤハーネス2A、ワイヤハーネス2B、内部配線46A、46B、ワイヤハーネス5A、5Bによって個別に主バッテリ1に接続されている。この場合には、内部配線46A、46Bの各々に第一の電磁継電器51A、51Bを設け、分岐点(接続点)Na、Nbより補助バッテリ41側の補助電源回路47A、47Bの各々に第二の電磁継電器52A、52Bを設ける。また、補助電源回路47A、47Bには補助バッテリ41側へ流れる電流の流れのみを許すダイオード57A、57Bを設け、補助電源回路47A、47B相互の干渉を避けるようにする。
また、補助給電線48に、各電気負荷毎に個別に、電界効果トランジスタ54A、54B、ダイオード55A、55Bを設ける。
これにより、補助給電線48における電流の廻り込みを未然に防止することができる。
次に、本発明による車両用電源装置の実施形態3を、図4を参照して説明する。なお、図4において、図1、図2に対応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、電界効果トランジスタ54に代えて第四の電磁継電器56が設けられている。第四の電磁継電器56は、電界効果トランジスタ54と同じように開閉し、電界効果トランジスタ54と同等の働きをする。
本実施形態では、補助電源回路47の接続点Lより補助バッテリ41の側の補助電源回路47に、第三の電磁継電器53が追加されている。
コントローラ43は、前述の実施形態で説明した主電源回路故障検出手段、スイッチ手段故障検出手段に加えて、補助バッテリ41の故障を検出する補助バッテリ故障検出手段を含んでいる。補助バッテリ故障検出手段は、故障診断モードで補助バッテリ41より電動モータ33へ通電を行い、その時に電流検出器37によって検出される電流に基づいて行う。
コントローラ43は、補助バッテリ41の故障が検出された時のみ第三の電磁継電器53を開成し、それ以外の時には第三の電磁継電器53を閉成する。
これにより、補助バッテリ41が故障すると、第三の電磁継電器53の開成によって補助バッテリ41の切り離しが行われ、補助バッテリ41の故障による悪影響が主電源回路側に及ぶことが回避される。
なお、第一の電磁継電器51、第二の電磁継電器52、電界効果トランジスタ54に代わる第四の電磁継電器56は、実施形態2のものと同様に動作する。これにより、実施形態でも、実施形態2と同様の効果も得られる。
本発明による車両用電源装置が適用された電力供給システムの実施形態1を示すブロック図である。 本発明による車両用電源装置が適用された電力供給システムの実施形態2を示すブロック図である。 本発明による車両用電源装置が適用された電力供給システムの他の実施形態を示すブロック図である。 本発明による車両用電源装置が適用された電力供給システムの実施形態3を示すブロック図である。
符号の説明
1 主バッテリ
2 ワイヤハーネス(給電路)
3 電動パワーステアリングシステム
4 補助電源ユニット
5 ワイヤハーネス
15、16 電装部品
31 操舵制御ユニット
33 電動モータ(電気負荷)
37 電流検出器
38 電圧検出器
41 補助バッテリ
42 双方向コンバータ
43 コントローラ
44 電流検出器
45 電圧検出器
46 内部配線
47 補助電源回路
48 補助給電線
51 第一の電磁継電器
52 第二の電磁継電器
53 第三の電磁継電器
54 電界効果トランジスタ
55 ダイオード
56 第四の電磁継電器

Claims (5)

  1. 車載の主バッテリおよび補助バッテリと、
    前記主バッテリと車載の電気負荷および車載の発電機とを導通接続する主電源回路と、
    前記補助バッテリを前記主電源回路の途中に導通接続する補助電源回路と、
    前記補助電源回路との接続点より前記電気負荷の側の前記主電源回路を開閉する第一のスイッチ手段と、
    前記補助電源回路の途中を前記第一のスイッチ手段より前記電気負荷の側の前記主電源回路に導通接続する補助給電路と、
    前記補助電源回路と前記補助給電路との接続点より前記主電源回路側の前記補助電源回路を開閉する第二のスイッチ手段と、
    主バッテリの故障と前記第一のスイッチ手段より前記主バッテリ側の前記主電源回路の地絡の少なくとも何れか一方を検出する主電源回路故障検出手段と、
    前記第一のスイッチ手段の接触不良を検出するスイッチ手段故障検出手段と、
    前記主電源回路故障検出手段によって主バッテリの故障あるいは前記主電源回路の地絡が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を開成し、スイッチ手段故障検出手段によって前記第一のスイッチ手段の接触不良が検出された場合には、接触不良が検出された前記第一のスイッチ手段を開成して前記第二のスイッチ手段を閉成し、それ以外の場合には、前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を閉成する制御手段と、
    を有することを特徴とする車両用電源装置。
  2. 車載の主バッテリおよび補助バッテリと、
    前記主バッテリと車載の電気負荷および車載の発電機とを導通接続する主電源回路と、
    前記補助バッテリを前記主電源回路の途中に導通接続する補助電源回路と、
    前記補助電源回路との接続点より前記電気負荷の側の前記主電源回路を開閉する第一のスイッチ手段と、
    前記補助電源回路の途中を前記第一のスイッチ手段より前記電気負荷の側の前記主電源回路に導通接続する補助給電路と、
    前記補助電源回路と前記補助給電路との接続点より前記主電源回路側の前記補助電源回路を開閉する第二のスイッチ手段と、
    前記補助電源回路と前記補助給電路との接続点より前記補助バッテリ側の前記補助電源回路を開閉する第三のスイッチ手段と、
    主バッテリの故障と前記第一のスイッチ手段より前記主バッテリ側の前記主電源回路の地絡の少なくとも何れか一方を検出する主電源回路故障検出手段と、
    前記第一のスイッチ手段の接触不良を検出するスイッチ手段故障検出手段と、
    前記補助バッテリの故障を検出する補助バッテリ故障検出手段と、
    前記主電源回路故障検出手段によって主バッテリの故障あるいは前記主電源回路の地絡が検出された場合には、前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を開成して前記第三のスイッチ手段を閉成し、スイッチ手段故障検出手段によって前記第一のスイッチ手段の接触不良が検出された場合には、接触不良が検出された前記第一のスイッチ手段を開成して前記第二のスイッチ手段と前記第三のスイッチ手段を閉成し、前記補助バッテリ故障検出手段によって前記補助バッテリの故障が検出された場合には、前記第三のスイッチ手段を開成して前記第一のスイッチ手段と前記第二のスイッチ手段を閉成し、それ以外の場合には、前記第一のスイッチ手段〜第三のスイッチ手段の全てを閉成する制御手段と、
    を有することを特徴とする車両用電源装置。
  3. 前記補助給電路の途中に設けられ、前記補助バッテリより前記電気負荷へ向かう電流の流れのみを許すダイオードを有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電源装置。
  4. 前記主電源回路に複数個の前記電気負荷が互いに並列に導通接続され、各電気負荷毎に設けられた前記補助給電路の各々に前記補助バッテリより前記電気負荷へ向かう電流の流れのみを許すダイオードを有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用電源装置。
  5. 前記ダイオードと並列に接続された第四のスイッチ手段を有し、
    前記制御手段は、前記ダイオードに順方向電流が流れていない時には前記第四のスイッチ手段を開成し、前記ダイオードに順方向電流が流れている時には前記第四のスイッチ手段を閉成することを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の車両用電源装置。
JP2007152252A 2007-06-08 2007-06-08 車両用電源装置 Expired - Fee Related JP5039437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007152252A JP5039437B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 車両用電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007152252A JP5039437B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 車両用電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008302825A JP2008302825A (ja) 2008-12-18
JP5039437B2 true JP5039437B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40231908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007152252A Expired - Fee Related JP5039437B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 車両用電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5039437B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4666045B2 (ja) * 2008-10-07 2011-04-06 株式会社デンソー 信号検出装置
JP6128491B2 (ja) * 2012-03-23 2017-05-17 三洋電機株式会社 車両用の電源装置及びこの電源装置を備える車両
JP6233169B2 (ja) * 2014-04-21 2017-11-22 トヨタ自動車株式会社 パワーステアリングシステム
JPWO2015163312A1 (ja) * 2014-04-21 2017-09-28 山口 作太郎 ワイヤーハーネスシステムと装置と給電方法
DE102015201032B4 (de) * 2015-01-22 2018-12-20 Volkswagen Aktiengesellschaft Lenksystem für ein automatisiertes Fahren eines Kraftfahrzeuges
KR102441049B1 (ko) * 2016-07-08 2022-09-07 현대자동차주식회사 차량 전력 시스템 및 그 제어 방법
US10836259B2 (en) 2018-07-11 2020-11-17 Ford Global Technologies, Llc Vehicle electrical system with isolation circuit
JP7343294B2 (ja) 2019-04-19 2023-09-12 株式会社ジェイテクト 電源回路及び電源装置
DE102019134505A1 (de) * 2019-12-16 2021-06-17 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Messsystem zur Erfassung eines physikalischen Parameters und Verfahren zum Betreiben eines Messsystems
KR102468832B1 (ko) * 2020-11-26 2022-11-17 현대오토에버 주식회사 페일 세이프 기능을 구비한 차량의 전원 시스템 및 그것의 제어 방법
JP7388410B2 (ja) 2021-07-28 2023-11-29 トヨタ自動車株式会社 ステアリングシステム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000043655A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Zexel Corp 車両用電源回路
JP4203362B2 (ja) * 2003-06-06 2008-12-24 株式会社日立製作所 電動ブレーキ装置
JP4751679B2 (ja) * 2005-09-13 2011-08-17 富士重工業株式会社 車両の電源オフ対応システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008302825A (ja) 2008-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5039437B2 (ja) 車両用電源装置
US10855100B2 (en) Power supply control apparatus and battery unit
US10889201B2 (en) Power redundancy system
CN108602478B (zh) 车载电源用的开关装置及车载用电源装置
US10279761B2 (en) Vehicle power-supply device
EP3170701B1 (en) Vehicle power supply system
US10549705B2 (en) Switch device for on-board power supply and on-board power supply device
CN108604809B (zh) 继电器装置以及电源装置
US20180208064A1 (en) Power Supply System for Safety-Relevant Systems in a Motor Vehicle
WO2015174379A1 (ja) 自動車の電源装置
JP6451708B2 (ja) 車載用のバックアップ装置
US10804714B2 (en) Relay device and in-vehicle system
WO2017169817A1 (ja) 車載電源用のスイッチ装置および制御装置
US20170113637A1 (en) Device for connecting a base vehicle electrical system to a, in particular, safety-relevant subsystem
US9843184B2 (en) Voltage conversion apparatus
US11097675B2 (en) Vehicular power supply system
CN110893822A (zh) 一种用于机动车辆的车载电网
JP2016107877A (ja) 車両用電源システム
JP7210521B2 (ja) 電源切換制御システム
JP6750558B2 (ja) 電源ボックス
CN110832729A (zh) 电源控制装置和电池单元
JP6951662B2 (ja) 電源システム
JP5140322B2 (ja) 車両用電源装置
WO2018110243A1 (ja) 電池ユニット、及び電源システム
JP6673179B2 (ja) 電池ユニット、及び電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120709

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees