JP2016107877A - 車両用電源システム - Google Patents

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剛史 紺谷
Takashi Konya
剛史 紺谷
知弘 谷口
Tomohiro Taniguchi
知弘 谷口
真也 伊東
Shinya Ito
真也 伊東
勲 米山
Isao Yoneyama
勲 米山
直 堀竹
Sunao Horitake
直 堀竹
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康晴 寺田
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Abstract

【課題】コストを低減すること。【解決手段】車両用電源システム10の蓄電池13は、オルタネータ11から供給される電力を蓄える。蓄電池13は、第1の電気負荷としての電気負荷31と第3の電気負荷としての電気負荷32に接続されている。また、蓄電池13は、第1の開閉器としての分離リレーR1を介して第2の電気負荷としての電気負荷33と電池ユニット14とに接続されている。分離リレーR1には暗電流リレーR2が並列に接続されている。電池ユニット14は、車両に対して着脱可能であり、保護リレーR3、蓄電池15、監視制御装置16を含む。監視制御装置16は、蓄電池13と蓄電池15に流れる電流を監視し、分離リレーR1と保護リレーR3を制御する。分離リレーR1は、電池ユニット14以外の箇所であって、例えば電源ボックスに配設される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電源システムに関する。
従来、自動車など車両に搭載された車両用電源システムは、車載発電機(オルタネータ),バッテリ等を備えている。また、車両には電動パワーステアリング装置などの各種電気負荷が搭載されている。エンジンに連動するオルタネータで発電された電力は、バッテリの充電や、車両に搭載された電気負荷の駆動に利用される(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−178384号公報
ところで、車両用電源システムにおいて、車両への設置や交換等におけるコストの低減が求められている。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、コストを低減することにある。
上記課題を解決する車両用電源システムは、車両に備えられる第1の電気負荷と第2の電気負荷に電力を供給する車両用電源システムであって、電力を発生する発電機と、前記発電機による電力を蓄積する第1の蓄電装置と、前記発電機による電力を蓄積する第2の蓄電装置と、前記第2の蓄電装置に対する充放電電流を監視する監視制御装置と、前記監視制御装置により開閉制御され、前記第1の蓄電装置及び前記第1の電気負荷と、前記第2の蓄電装置との間を遮断または通電する第1の開閉器と、を有し、前記第2の蓄電装置と前記監視制御装置は蓄電ユニットに含まれ、前記第1の開閉器は、前記蓄電ユニット以外に設けられる。
この構成によれば、前記第1の蓄電装置及び前記第1の電気負荷と、前記第2の蓄電装置及び前記第2の電気負荷との間を遮断または通電する第1の開閉器は、蓄電ユニットに含まれる監視制御装置により開閉制御される。第2の蓄電装置の交換が必要になったときに、この第2の蓄電装置を含む蓄電ユニットが交換される。そして、この蓄電ユニットには、前記第1の蓄電装置及び前記第1の電気負荷と、前記第2の蓄電装置及び前記第2の電気負荷との間を遮断または通電する第1の開閉器が含まれていない。したがって、この第1の開閉器を含む蓄電ユニットと比べ、交換にかかるコストが少なくなる。
上記の車両用電源システムは、前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置から前記第1の電気負荷と前記第2の電気負荷のそれぞれに含まれる機器に対して電力を供給する経路に設けられた複数の電気接続箱を有し、前記第1の開閉器は、前記複数の電気接続箱のうちの1つに設けられることが好ましい。
この構成によれば、第1の開閉器の配置を容易に設定することが可能となる。例えば、車両に設定された既存の電気接続箱に第1の開閉器を配設することで、電気接続箱を別途用意する必要がなく、コストの上昇を抑制することが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記第1の蓄電装置の端子に接続された第1の電気接続箱と、前記第1の電気接続箱と前記蓄電ユニットがそれぞれ主電線を介して接続され、前記第1の蓄電装置からの電力と前記蓄電ユニットからの電力を前記第1の電気負荷及び前記第2の電気負荷に対して供給するための第2の電気接続箱と、を有し、前記第1の開閉器は前記第1の電気接続箱または前記第2の電気接続箱に配設されることが好ましい。
この構成によれば、第1の蓄電装置,蓄電ユニット,第1または第2の電気接続箱電源を接続する主電線の数は、例えば開閉器を蓄電ユニットに配設したシステムに比して少なくなる。第1の蓄電装置,蓄電ユニット,第1,第2の電気接続箱の接続には、電流容量の大きな主電線が使用される。したがって、主電線の数を少なくすることで、車両用電源システムのコストが抑制される。
上記の車両用電源システムは、前記第1の開閉器に並列に接続された常閉型の第2の開閉器を有し、前記監視制御装置は、前記車両の電源オン時に前記第2の開閉器を開路することが好ましい。
この構成によれば、例えば車両の電源オフ時に、第2の開閉器が閉路することで、第2の電気負荷に含まれる機器に対して第1の蓄電装置から電力の供給が可能となる。このため、例えば常時動作が必要な機器を第2の電気負荷側に接続してもその機器を動作させることが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記第1の開閉器は半導体スイッチであり、前記第2の開閉器は機械式の電磁リレーであることが好ましい。
この構成によれば、第1の開閉器を半導体スイッチとすることにより電流を素早く導通・遮断することが可能となる。例えば機械式の電磁リレーである第2の開閉器を実装する端子に短絡部材を挿入することで、第1及び第2の開閉器の開閉制御を必要としない電源システムに容易に適用することが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記監視制御装置により開閉制御され、前記第1の開閉器と前記第2の蓄電装置の間を遮断または通電する第3の開閉器を有し、前記第3の開閉器は、前記第2の電気接続箱または前記蓄電ユニットに配設されることが好ましい。
この構成によれば、第2の電気接続箱または蓄電ユニットに配設された第3の開閉器を開路することで、第2の蓄電装置に対する充電が行われないため、第2の蓄電装置の過充電等を防ぐことが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記第1の開閉器の開路時に前記第1の蓄電装置または前記第2の蓄電装置から電力の供給が可能に接続された第3の電気負荷を有することが好ましい。
この構成によれば、第3の電気負荷に対して第1の蓄電装置と第2の蓄電装置のいずれかから電力供給が可能であるため、第1の蓄電装置と第2の蓄電装置のいずれかから電力供給ができない状態でも、第3の電気負荷を動作させることが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記第1の開閉器及び前記第2の電気負荷と、前記第3の開閉器との間に設けられ、前記監視制御装置により開閉制御される第4の開閉器を有し、前記第3の電気負荷は、前記第1の蓄電装置に接続されるとともに、前記第3の開閉器と前記第4の開閉器の間に接続されることが好ましい。
この構成によれば、第1の開閉器を開路すると、第2の蓄電装置の電力は、第2の電気負荷と第3の電気負荷に供給される。そしれ、第4の開閉器を開路すると、第2の蓄電装置の電力は、第3の電気負荷のみに供給される。したがって、第1及び第4の開閉器を開路することで、第3の電気負荷を確実に動作させ、その第3の電気負荷の動作時間を長くすることが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記第3の開閉器または前記第4の開閉器が半導体スイッチであることが好ましい。
この構成によれば、半導体スイッチを用いることにより、電流を素早く導通・遮断することが可能となる。
上記の車両用電源システムは、前記監視制御装置は、前記第1の蓄電装置に接続され前記エンジンを始動するためのスタータを駆動するときに前記第1の開閉器を開路することが好ましい。
この構成によれば、スタータに電力を供給する経路においてそのスタータの駆動により電圧変動が生じても、第1の開閉器を開路することにより、第2の電気負荷において電圧変動による不具合の発生が抑制される。
上記の車両用電源システムは、前記監視制御装置は、前記第1の蓄電装置における電流を監視し、前記第1の蓄電装置において電流が流れないときに前記第1の開閉器を開路することが好ましい。
この構成によれば、例えば第1の蓄電装置において電流が流れなくなったときに、第1の開閉器を開路することで、第2の蓄電装置側の経路を第1の蓄電装置側の経路から分離する。これにより、動作が必要な電気負荷を第2の蓄電装置側の経路に接続することで、第2の蓄電装置から電力を供給して動作させることが可能となる。
本発明によれば、車両用電源システムに係るコストを低減することができる。
車両用電源システムの概略を示す電気回路図である。 車両用電源システムを搭載した車両の概略図である。 比較例の車両用電源システムを搭載した車両の概略図である。 別の車両用電源システムを搭載した車両の概略図である。 別の車両用電源システムを搭載した車両の概略図である。 別の車両用電源システムを搭載した車両の概略図である。 (a)(b)は別の車両用電源システムの一部を示す概略図である。 (a)(b)は比較例の車両用電源システムの一部を示す概略図である。 別の車両用電源システムの概略を示す電気回路図である。 別の車両用電源システムの概略を示す電気回路図である。
以下、一実施形態を説明する。
図1に示すように、車両用電源システム10は、発電機としてのオルタネータ(「ALT」と表記)11は、エンジン21に連結されている。オルタネータ11は、エンジン21に連動し、車両状況に応じて電力を発生する。例えば、加速時では、エンジン21の回転に応じてオルタネータ11が駆動される。また、減速時では、車輪22がエンジン21を回転させ、そのエンジン21の回転に応じてオルタネータ11が駆動される。
発電制御装置(単に「制御装置」と表記)12は、車両状況に応じた検出信号に基づいてオルタネータ11の出力電圧を制御する。検出信号は1つ又は複数の信号を含む。検出信号に含まれる信号は例えば、車速センサからの車速信号、ブレーキペダルの操作に応じたブレーキ信号、である。発電制御装置12は、検出信号に基づいて判定した車両の走行状態に応じて、オルタネータ11を制御する。
オルタネータ11はレギュレータと整流器を含む。レギュレータは、発電制御装置12からの制御電圧に応じてフィールドコイルに流れる励磁電流(界磁電流)を制御する。オルタネータ11は、励磁状態のフィールドコイルが回転することにより、ステータコイルに誘起電力を発生する。そして、この誘起電力を整流器により直流電力に変換して出力する。したがって、発電制御装置12は、制御電圧により、オルタネータ11における発電電圧を制御する。
オルタネータ11は蓄電池(「BAT」と表記)13に接続されている。蓄電池13は、例えば鉛蓄電池などの二次電池である。蓄電池13は、オルタネータ11から供給される電力を蓄える。
蓄電池13はエンジン21を始動するためのスタータ(「ST」と表記)34に接続されている。スタータ34は、エンジン21を制御する制御装置(図示略)により制御される。この制御装置は、例えば車両の一時停止時にエンジン21を停止させ、設定条件に応じてスタータ34を駆動してエンジン21を始動する、所謂アイドリングストップ機能を有している。制御装置における設定条件は、例えばブレーキペダルの操作である。制御装置は、例えば車速センサによる車速信号に基づいて車両の一時停止を判定し、エンジン21を停止する。制御装置は、ブレーキペダルから足が離れると、エンジン21を始動する。これにより、車両の低燃費化を図る。
また、蓄電池13は、第1の電気負荷としての電気負荷31と第3の電気負荷としての電気負荷32に接続されている。電気負荷31と電気負荷32は、その駆動に大電流が必要な機器を含む。電気負荷31は、例えば、オルタネータ11を制御するための機器、エンジン21に係る機器、等を含む。電気負荷32は、例えば電動パワーステアリング装置(EPS)や電子制御ブレーキ装置等の機器を含む。
また、蓄電池13は、第1の開閉器としての分離リレーR1を介して第2の電気負荷としての電気負荷33と電池ユニット14とに接続されている。
分離リレーR1は、例えば電界効果トランジスタ(MOS−FET)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体スイッチである。半導体スイッチを用いることにより、半導体スイッチを介した経路における電流の供給・遮断を素早く行うことが可能となる。
電気負荷33は、舵角センサ,バックソナー等の各種センサ、オーディオ装置,メータ等の表示部、ヘッドランプ、等を含む。なお、電気負荷31に、例えばナビゲーションシステム、電子料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)、等が含まれていてもよい。
また、電気負荷33は、電気時計や電動ドアロック装置の通信機器等のように、車両の電源がオフ状態のときでも電源電圧の供給が必要な機器を含む。車両の電源がオフ状態のときにこのような機器の動作によって流れる電流を暗電流とよぶ。この暗電流のため、分離リレーR1には、第2の開閉器としての暗電流リレーR2が並列に接続されている。暗電流リレーR2は、例えば機械式リレーであり、例えば電磁力により可動する接点を有している。暗電流リレーR2は、常閉型(ノーマリオンタイプ)であり、後述する監視制御装置16により開路するように制御される。
電池ユニット14は、車両に対して着脱可能である。電池ユニット14は、第3の開閉器としての保護リレーR3、第2の蓄電装置としての蓄電池(「BAT」と表記)15、監視制御装置(単に「制御装置」と表記)16、センサS2を含む。
保護リレーR3は、例えば電界効果トランジスタ(MOS−FET)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体スイッチである。
蓄電池15は、蓄電池13と比べ、充放電性が良く、急速な充放電が可能である。本実施形態の蓄電池15は、例えばリチウム・イオン蓄電池などの二次電池である。蓄電池15は、オルタネータ11から供給される電力を蓄える。
センサS2は、例えば電流センサである。センサS2は、蓄電池15における充放電電流に応じた信号を出力する。監視制御装置16は、センサS2と、蓄電池13における充放電電流に応じた信号を出力するセンサS1に接続されている。監視制御装置16は、センサS1の出力信号に基づいて、蓄電池13に流れる電流(充電電流、放電電流)を監視する。同様に、監視制御装置16は、センサS2の出力信号に基づいて、蓄電池15に流れる電流(充電電流、放電電流)を監視する。そして、監視制御装置16は、蓄電池13の電流と蓄電池15の電流に基づいて、分離リレーR1と保護リレーR3を制御する。
例えば、監視制御装置16は、図示しないイグニションスイッチの操作に基づいて車両の電源がオン状態になると、分離リレーR1と保護リレーR3をオンする。分離リレーR1と保護リレーR3がオンすることにより、蓄電池15に対する充放電が可能となる。そして、分離リレーR1と保護リレーR3がオンすることにより、電気負荷33に対して蓄電池13と蓄電池15から電流が供給される。
そして、監視制御装置16は、センサS1の出力信号に基づいて、蓄電池13において電流が流れないとき、分離リレーR1をオフする。蓄電池13に対する電流経路における断線、電力線の接続不良、等により、センサS1において電流が検出されなくなる。このとき、監視制御装置16は、保護リレーR3をオンしている。したがって、電気負荷32には、蓄電池15から電力が供給される。これにより、電気負荷32を動作させることが可能となる。また、監視制御装置16は、センサS2の出力信号に基づいて、蓄電池15に対する電流量を検出する。そして、監視制御装置16は、検出した電流量に応じて、保護リレーR3をオフし、蓄電池15の過充電,過放電を防ぐ。
また、監視制御装置16は、上記のスタータ34の駆動時に分離リレーをオフする。スタータ34は、蓄電池13からの電力に基づいて駆動する。スタータ34の駆動時に、電力線における電圧変動が生じる。このとき、分離リレーR1がオフされているため、電気負荷33に対する電力線は、スタータ34から分離されている。そして、電気負荷33に対して、蓄電池15から電力が供給される。したがって、電気負荷33に対する電力変動が、分離リレーR1を備えていない場合に比して少ない。このため、電気負荷33において、電圧変動に基づく動作の不具合(例えば、表示パネルのちらつき、等)が低減される。
また、監視制御装置16は、上記の暗電流リレーR2を制御する。監視制御装置16は、車両の電源がオン状態のとき、分離リレーR1をオン(閉路)し、暗電流リレーR2をオフ(開路)する。したがって、電気負荷33に含まれる多くの機器が動作するとき、それらの機器に対する電流は、分離リレーR1を通過する。そして、車両の電源がオフ状態のとき、電気負荷33に含まれる一部の機器(電源のオフ状態のときにも動作の保証が必要な電気負荷)に対して、暗電流リレーR2を介して電力が供給される。したがって、暗電流リレーR2は、このような電気負荷に必要な電力を流す事が可能であればよく、電流容量の小さなリレーを用いることができる。
次に、上記の車両用電源システムの配置の一例を説明する。
図2に示すように、蓄電池13と電池ユニット14は、車両40の後部であって、例えばラゲージルーム43に配設されている。また、このラゲージルーム43には、電源ボックス51が配設されている。
蓄電池13の端子(例えば正極端子)は、電気接続箱52に接続されている。電気接続箱52は、ヒュージブルリンクが配設され、ヒュージブルリンクボックス(FL/B)と呼ばれる。蓄電池13の端子は、電気接続箱52のヒュージブルリンクと主電線61,62を介して電源ボックス51と接続されている。
主電線61,62は、例えばボルトによって、電気接続箱52と電源ボックス51のそれぞれに配設された配線材に接続されている。
電源ボックス51は、主電線63を介して電池ユニット14に接続されている。主電線63は、例えばボルトによって、電池ユニット14と電源ボックス51のそれぞれに配設された配線材に接続されている。
本実施形態において、電源ボックス51は、図1に示す電気負荷31〜33に対して供給する電力を分岐する電気接続箱である。この電源ボックス51には、主電線61〜63を接続するための端子部、蓄電池13と蓄電池15の電力を、各電気負荷31〜33に応じて分岐するための配線材、各電気負荷31〜33に応じたヒューズが配設されている。
なお、図2では省略しているが、蓄電池13の端子(正極端子)は、電気接続箱52に配設された配線材を介して図1に示すオルタネータ11に接続されている。つまり、蓄電池13とオルタネータ11の間には、ヒュージブルリンクが介在されていない。なお、図1に示すスタータ34についても同様に、ヒュージブルリンクが介在されていない。
本実施形態において、図1に示す分離リレーR1と暗電流リレーR2は、この電源ボックス51に配設されている。
分離リレーR1と暗電流リレーR2は、主電線62と電気接続箱52を介して蓄電池13に接続されるとともに、主電線63と、電池ユニット14に含まれる保護リレーR3を介して蓄電池15に接続される。そして、分離リレーR1と暗電流リレーR2は、電池ユニット14と電源ボックス51の間に接続された信号配線64を介して電池ユニット14の監視制御装置16から供給される信号より基づいてオン・オフする。
なお、図1に示す電気負荷31〜33に含まれる機器は、その用途に応じて、エンジンルーム(エンジンコンパートメント)41や車室42に配置されている。このように配置された機器(電気負荷)に対して、エンジンルーム41には電気接続箱(例えばリレーボックス:R/B)53,54が配設され、車室42には電気接続箱(例えばジャンクションボックス:J/B)55,56が配設されている。車両に配設された機器(電気負荷)は、これらの電気接続箱53〜56に接続されている。そして、電気接続箱53〜56は、配設された機器に応じた電流容量の電線65,66,67,68によって電源ボックス51に接続されている。これらの電線65〜68に流れる電流は、蓄電池13及び蓄電池15と電源ボックス51の間の主電線61〜63に流れる電流より少ない。したがって、これらの電線65〜68は、主電線61〜63よりも細く、コストが低い。そして、これらの電線65〜68の本数の増加は、主電線61〜63の本数の増加と比べ、コストの上昇が少ない。
次に、比較例を説明する。
なお、比較例において、上記の実施形態と同じ部材については同じ名称,同じ符号を用いる。
図3に示すように、車両40のラゲージルーム43に、蓄電池13、電池ユニット101、電源ボックス102が配設されている。電池ユニット101に、蓄電池15、分離リレーR1、暗電流リレーR2、保護リレーR3と、各リレーR1〜R3を制御する監視制御装置16が配設されている。
蓄電池13の端子(正極端子)は、電気接続箱52のヒュージブルリンクと主電線111を介して電池ユニット101の分離リレーR1及び暗電流リレーR2に接続されるとともに、電気接続箱52のヒュージブルリンクと主電線112を介して電源ボックス102に接続されている。
電池ユニット101の分離リレーR1と暗電流リレーR2の第1端子(蓄電池13側の端子)は、主電線113を介して電源ボックス102に接続され、分離リレーR1及び暗電流リレーR2の第2端子(蓄電池15側の端子)は主電線114を介して電源ボックス102に接続されている。そして、保護リレーR3は、主電線115を介して電源ボックス102に接続されている。
したがって、この比較例では、蓄電池13、電池ユニット101、電源ボックス102の間の接続に、5本の主電線111〜115が用いられている。
上記したように、図2に示す電池ユニット14は、蓄電池15と、この蓄電池15に接続された保護リレーR3と、保護リレーR3を制御する監視制御装置16を有している。これに対し、図3に示す電池ユニット101は、蓄電池15、分離リレーR1、暗電流リレーR2、保護リレーR3、及びこれらのリレーR1〜R3を制御する監視制御装置16を備えている。
例えば、蓄電池15の交換が必要となった場合、電池ユニット14,101が交換される。ユニット化は、蓄電池15の状態(たとえば、蓄電池の製造上のばらつき)に応じた設定値を監視制御装置16に設定することで、蓄電池15の蓄電量をより正確に検出して保護リレーR3を制御する利点がある。したがって、本実施形態の車両用電源システム10は、比較例に対して、電池ユニット14の交換にかかるコストが低い。
また、本実施形態では、図2に示すように、蓄電池13、電池ユニット14、電源ボックス51の間を、3本の主電線61〜63により接続されている。したがって、本実施形態の車両用電源システム10は、分離リレーR1と暗電流リレーR2を電池ユニット101に配設した比較例と比べ、主電線の数が少なく、配線材にかかるコストが低い。また、主電線61〜63は、ボルトにより電源ボックス51等に接続されている。したがって、主電線61〜63の本数は、これらの主電線61〜63を接続するボルトの数と、それらのボルトにより主電線61〜63を締結するための工数に対応する。このため、本実施形態の車両用電源システム10は、比較例の電源システムに比して主電線の本数が少なく、部品点数と配設のための工数が少ない。
次に、上記の車両用電源装置の動作(作用)を説明する。
図1に示すように、オルタネータ11はエンジン21に連結され、エンジン21に連動して発電する。オルタネータ11において、フィールドコイルの励磁電流は、フィールドコイル(ロータ)とステータコイル(ステータ)の間の回転抵抗、つまりオルタネータ11のトルクに影響する。励磁電流を大きくすると回転抵抗が増し、トルクが増大する。オルタネータ11のトルク(回転抵抗)は、エンジン21における負荷である。したがって、例えば加速時にオルタネータ11の励磁電流を小さくすることで、エンジン21の負荷を軽減する。また、例えば減速時に車輪22がエンジン21を回転させるため、オルタネータ11の励磁電流を大きくすることで、燃料消費を少なくして効率のよい発電が可能となる。
上記のように、例えば車両の減速時において、オルタネータ11にて発電される電力(回生電力)は、蓄電池13と蓄電池15に蓄えられる。蓄電池15は、蓄電池13と比べ、急速な充放電に適している。したがって、オルタネータ11により生じる回生電力を容易に蓄積することができる。また、蓄電池15を搭載することで、鉛蓄電池のみを搭載した車両と比べ、回生エネルギーを効率よく回収される。
また、エンジン21を制御する制御装置は、例えば車両の一時停止時にエンジン21を停止させ、設定条件に応じてスタータ34を駆動してエンジン21を始動する、所謂アイドリングストップ機能を有している。したがって、この車両においてエンジン21の燃料が少なくなる。そして、監視制御装置16は、スタータ34を駆動してエンジン21を始動するとき、分離リレーR1を開路する。これにより、スタータ34に電力を供給する経路においてそのスタータ34の駆動により電圧変動が生じても、開路した分離リレーR1によって分離された電気負荷33における不具合(例えば、照明のちらつき)の発生が抑制される。
図2に示すように、本実施形態の車両用電源システム10は、分離リレーR1と暗電流リレーR2が電源ボックス51に配置されている。電池ユニット14と電源ボックス51は、主電線63により互いに接続される。蓄電池13と電源ボックス51は、主電線61,62により互いに接続される。したがって、分離リレーR1及び暗電流リレーR2を電池ユニット101に含めた図3に示す比較例と比べ、太い主電線の数が少なくなる。
なお、電池ユニット14と電源ボックス51の間の信号配線64の数は、比較例と比べて増加する。しかし、これらの信号配線64は、太い主電線61〜63と比べ安い。また、これらの信号配線64は、例えばコネクタにより接続されるため、主電線61〜63の接続と比べ、設置等における工数の増加は少ない。
図3に示す比較例では、分離リレーR1が電池ユニット101に含まれている。したがって、分離リレーR1からの熱を放熱する放熱器は、電池ユニット101に取り付けられる。このことは、電池ユニット101を大型化し、コスト上昇の要因となる。
一方、図2に示す本実施形態の車両用電源システム10では、分離リレーR1は電源ボックス51に配設されている。分離リレーR1は、上記したように、例えば半導体スイッチである。このような分離リレーR1は、その動作に応じて発熱する。このため、電源ボックス51には、分離リレーR1からの熱を放熱する放熱器が取り付けられる。このため、電池ユニット14の大型化が抑制される。また、比較例と比べ、電池ユニット14のコストが低減される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)車両用電源システム10の蓄電池13は、オルタネータ11から供給される電力を蓄える。蓄電池13は、第1の電気負荷としての電気負荷31と第3の電気負荷としての電気負荷32に接続されている。また、蓄電池13は、第1の開閉器としての分離リレーR1を介して第2の電気負荷としての電気負荷33と電池ユニット14とに接続されている。分離リレーR1には暗電流リレーR2が並列に接続されている。
電池ユニット14は、車両に対して着脱可能であり、保護リレーR3、蓄電池15、監視制御装置16を含む。監視制御装置16は、蓄電池13に流れる電流(充電電流、放電電流)と、蓄電池15に流れる電流(充電電流、放電電流)を監視する。そして、監視制御装置16は、蓄電池13の電流と蓄電池15の電流に基づいて、分離リレーR1と保護リレーR3を制御する。分離リレーR1は、電池ユニット14以外の箇所であって、例えば電源ボックス51に配設される。
例えば、蓄電池15の交換が必要となった場合、電池ユニット14が交換される。したがって、本実施形態の車両用電源システム10は、分離リレーR1,暗電流リレーR2を電池ユニットに搭載する場合と比べ、電池ユニット14の交換にかかるコストを低減することができる。
(2)蓄電池13の端子は、電気接続箱52のヒュージブルリンクと主電線61,62を介して電源ボックス51と接続されている。主電線61,62は、例えばボルトによって、電気接続箱52と電源ボックス51のそれぞれに配設された配線材に接続されている。電源ボックス51は、主電線63を介して電池ユニット14に接続されている。主電線63は、例えばボルトによって、電池ユニット14と電源ボックス51のそれぞれに配設された配線材に接続されている。
分離リレーR1と暗電流リレーR2を搭載した電池ユニット101は、主電線111により蓄電池13に接続される。この蓄電池13は、主電線112により電源ボックス102に接続される。また、電池ユニット101は、主電線113〜115により電源ボックス102に接続される。
したがって、本実施形態は、電池ユニット101に分離リレーR1と暗電流リレーR2を搭載した場合と比べ、主電線の数が少なくなる。主電線61〜63は、各電気負荷31〜33に供給する電力に応じた電流容量の電線であり、このような電線は高価である。したがって、主電線の数を少なくすることで、電源システムのコストを低減することができる。
(3)主電線61〜63は、例えばボルトによって蓄電池13,電池ユニット14,電源ボックス51に接続される。したがって、主電線61〜63の数が少なくなると、それらを接続するための部品数や接続のための工数が少なくなる。このため、電源システムにかかるコストを低減することができる。
(4)分離リレーR1は、例えばMOS−FET等の半導体スイッチである。したがって、分離リレーR1の動作における熱を放熱するために放熱器が必要となる。分離リレーR1を電池ユニット101に配設した場合、その電池ユニット101に分離リレーR1に対する放熱器が取り付けられる。このため、電池ユニット101は、大型化し、コストが上昇する。
本実施形態では、この放熱器は、分離リレーR1が配設された電源ボックス51に取着される。このため、電池ユニット14の大型化を抑制し、コストの低減を図ることができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・電源ボックス51等の配置位置は、上記実施形態に限定されない。
例えば、図4に示すように、蓄電池13と電源ボックス51は、車両40前部のエンジンルーム41に配設されている。電池ユニット14は、エンジンルーム41以外、例えばエンジンルーム41後方の車室42内(例えばシート下)に配設されている。蓄電池13(電気接続箱52)は主電線61a,62aにより電源ボックス51に接続されている。電池ユニット14は、主電線63aにより電源ボックス51に接続されている。なお、図4では、電流容量の大きな主電線61a〜63a以外を省略している。
このように、電源ボックス51及び蓄電池13と電池ユニット14とを離れた場所に配置した。この場合、電源ボックス51と電池ユニット14を互いに接続する主電線63aの長さが上記実施形態と比べて長くなる。しかし、主電線の本数は、図3に示す比較例と比べて少ない。したがって、図4に示す電源システムにおいても、比較例と比べ、主電線等の部品点数が少なくなり、コストを低減することができる。なお、蓄電池13と電源ボックス51をエンジンルーム41に配設し、電池ユニット14をラゲージルーム43に配置した電源システムにおいても、同様の作用・効果が得られる。
・上記実施形態では、分離リレーR1と暗電流リレーR2を電源ボックス51内に配置した。分離リレーR1と暗電流リレーR2の配置位置は一例であり、電源ボックス51に限定されない。また、電池ユニット14以外に配置されるリレーは、分離リレーR1と暗電流リレーR2に限定されない。
例えば、図5に示すように、分離リレーR1と暗電流リレーR2を電気接続箱(ヒュージブルリンクボックス:FL/B)52aに配設してもよい。この電源システムにおいて、電気接続箱52aは、主電線71を介して電池ユニット14に接続される。また、電気接続箱52aは、主電線72〜74を介して電源ボックス51aに接続される。
また、図6に示すように、各リレーR1〜R3を電源ボックス51bに配設してもよい。この電源システムは、上記実施形態と同様に、電気接続箱52(蓄電池13)は主電線61,62により電源ボックス51bに接続され、電池ユニット14aは主電線63により電源ボックス51bに接続される。
このように各リレーR1〜R3を配設した電源システムにおいても、上記各形態と同様の作用・効果が得られる。
なお、各リレーR1〜R3を電気接続箱(ヒュージブルリンクボックス:FL/B)52に配設してもよい。また、他の電気接続箱に各リレーを配設してもよい。例えば、図2に示す車両40において、電気接続箱53〜56に配設してもよい。また、ラゲージルーム43に設けられた電気接続箱に、分離リレーR1及び暗電流リレーR2、又は各リレーR1〜R3を配設してもよい。
なお、図2等における電気接続箱53〜56の配設位置は一例であり、他の場所に配設されていてもよい。また、図2等における電気接続箱53〜56は一例であり、1つまたは3つ以上の電気接続箱を設け、それらにリレーを配設してもよい。
・上記実施形態の電源システムに含まれる部材は、他の電源システムに適用することができる。例えば、車種によっては、上記実施形態のように、2つの蓄電池を搭載した車両(以下、2バッテリ車)と、1つの蓄電池を搭載した車両(以下、1バッテリ車)とが設定されている。
例えば、図7(a)に示すように、2バッテリ車の電源システムは、上記実施形態の蓄電池13と電源ボックス51と電池ユニット14を含む。蓄電池13は主電線61,62を介して電源ボックス51に接続され、電池ユニット14は主電線63を介して電源ボックス51に接続される。蓄電池13と電源ボックス51は、1バッテリ車に適用される。
すなわち、図7(b)に示すように、1バッテリ車の電源システムは、蓄電池13と電源ボックス51を含み、電池ユニット14を含まない。蓄電池13は、主電線61,62を介して電源ボックス51に接続される。電源ボックス51において、図7(a)に示す分離リレーR1及び暗電流リレーR2と、電池ユニット14に対応する電気ヒューズが搭載されていない。そして、1バッテリ車の電源ボックス51には、短絡部材(バスバー)81が搭載され、図1に示す電気負荷33に対した蓄電池13から電力の供給を可能としている。短絡部材81は、例えば暗電流リレーR2に替えて実装される。
上記実施形態において、暗電流リレーR2は、機械式の電磁リレーであり、電源ボックス51には、暗電流リレーR2を実装するための部品穴が設けられている。この場合、短絡部材81は、この暗電流リレーR2を実装するための部品穴に実装可能に形成される。したがって、短絡部材81を実装することにより、電源ボックス51を1バッテリ車に適用することができる。また、短絡部材81を実装するための端子部等を暗電流リレーR2とは別に形成する必要がないため、電源ボックス51のサイズを大きくする必要がない。そして、電源ボックス51を2バッテリ車と1バッテリ車に用いることができるため、2バッテリ車と1バッテリ車とに異なる電源ボックスを用いる場合と比べ、電源システムにおけるコストを低減することができる。なお、短絡部材81を、半導体スイッチである分離リレーR1を実装する部分(例えば、導電パッド)に実装可能としてもよい。
例えば、図2に示す比較例の電源システムを1バッテリ車に適用した場合を説明する。
図8(a)に示すように、2バッテリ車では、蓄電池13が主電線111を介して電池ユニット14に接続されるとともに、主電線112を介して電源ボックス51に接続される。電池ユニット14は、主電線113〜115を介して電源ボックス51に接続される。
一方、図8(b)に示すように、1バッテリ車では、蓄電池13が主電線116,112を介して電源ボックス51に接続される。そして、電源ボックス51には、図8(a)に示す電池ユニット14(蓄電池15)により主に電力が供給される電気負荷に対して蓄電池13から電力を供給するための短絡部材121が搭載される。
このように、1バッテリ車では、蓄電池13に接続する主電線116が、2バッテリ車の主電線111と比べ、長さ等が異なる場合がある。このため、2バッテリ車の主電線111と1バッテリ車の主電線116は、車両に応じて用意する必要があり、異なる品番にて管理される。また、電源ボックス51には、2バッテリ車に不要な短絡部材121を搭載するための端子等が必要となる。
これに対し、図7(a)に示す電源システムでは、図7(b)に示すように、主電線61,62が2バッテリ車と1バッテリ車とに適用される。したがって、2バッテリ車と1バッテリ車とで異なる主電線を用いる必要がない、つまり主電線61,62を共通に用いることができるため、品番の変更等の処理が不要となる。また、共通の主電線61,62を用いることで、部品コストを低減することが可能となる。
・上記各形態では、電源システムに含まれる各リレーR1〜R3の配設位置について説明したが、これらのリレーR1〜R3以外のリレーについても、同様に設定した位置に配設することで、上記各形態と同様の作用・効果を得ることができる。
例えば、図9に示す車両用電源システムは、分離リレーR1と保護リレーR3との間に接続された第4の開閉器としての分離リレーR4を有している。電気負荷32は、保護リレーR3と分離リレーR4の間に接続されている。分離リレーR4は、例えば電界効果トランジスタ(MOS−FET)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体スイッチである。なお、分離リレーR4を電磁リレーとしてもよい。
監視制御装置16は例えば、蓄電池13に異常が発生したとき、分離リレーR1をオフ(開路)するとともに、分離リレーR4をオフ(開路)する。これにより、蓄電池15から電気負荷32のみに対して電流が供給される。したがって、電気負荷32を動作させることができる。そして、電気負荷33に対する電力供給を行わない分、電気負荷32の動作時間を延ばすことができる。
この電源システムにおいても、分離リレーR4を電池ユニット14以外、例えば図2に示す電源ボックス51に配設することで、上記各形態と同様に設置や交換にかかるコストを低減することができる。
・分離リレーR1を電磁リレーとしてもよい。また、保護リレーR3を電磁リレーとしてもよい。
暗電流リレーR2を、ラッチ式の電磁リレーとしてもよい。また、暗電流リレーR2を、車両の電源オフ時に例えば保持回路によりオン制御される半導体スイッチとしてもよい。
・上記実施形態では、蓄電池としての蓄電池13を鉛蓄電池としたが、他の蓄電池、例えばニッケル・カドミウム蓄電池などの二次電池を用いてもよい。
・上記実施形態では、蓄電池としての蓄電池15をリチウム・イオン二次電池としたが、他の二次電池、例えばニッケル水素電池などを用いてもよい。また、蓄電池として、例えば電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタなどのキャパシタを用いてもよい。また、蓄電池を、二次電池とキャパシタを複合した電源装置としてもよい。
・上記各形態に対し、リレーR1,R2を省略してもよい。
例えば、図10に示す車両用電源システムは、電気負荷33が蓄電池13に直接的に接続されている。このような電源システムが搭載された車両は、所謂アイドリングストップ機能を搭載していない車両(非搭載車両)である。この電源システムにおいて、蓄電池15は、保護リレーR3と分離リレーR4を介して蓄電池13に接続される。分離リレーR4は、図9に示す車両用電源システムと同様に、分離リレーR4は、例えば電界効果トランジスタ(MOS−FET)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の半導体スイッチである。
電気負荷32は、保護リレーR3と分離リレーR4の間に接続されている。監視制御装置16は例えば、蓄電池13に異常が発生したとき、分離リレーR4をオフ(開路)する。これにより、蓄電池15から電気負荷32のみに対して電流が供給される。この電源システムにおいて、分離リレーR4は第1の開閉器として機能する。この電源システムにおいても、分離リレーR4を電池ユニット14以外、例えば図2に示す電源ボックス51に配設することで、上記各形態と同様に設置や交換にかかるコストを低減することができる。
10…車両用電源システム、11…オルタネータ(発電機)、12…発電制御装置、13,15…蓄電池、14…電池ユニット、16…監視制御装置、31〜33…電気負荷、34…スタータ、R1…分離リレー、R2…暗電流リレー、R3…保護リレー、R4…分離リレー。

Claims (11)

  1. 車両に備えられる第1の電気負荷と第2の電気負荷に電力を供給する車両用電源システムであって、
    電力を発生する発電機と、
    前記発電機による電力を蓄積する第1の蓄電装置と、
    前記発電機による電力を蓄積する第2の蓄電装置と、
    前記第2の蓄電装置に対する充放電電流を監視する監視制御装置と、
    前記監視制御装置により開閉制御され、前記第1の蓄電装置及び前記第1の電気負荷と、前記第2の蓄電装置との間を遮断または通電する第1の開閉器と、
    を有し、
    前記第2の蓄電装置と前記監視制御装置は蓄電ユニットに含まれ、
    前記第1の開閉器は、前記蓄電ユニット以外に設けられたこと、
    を特徴とする車両用電源システム。
  2. 請求項1に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置から前記第1の電気負荷と前記第2の電気負荷のそれぞれに含まれる機器に対して電力を供給する経路に設けられた複数の電気接続箱を有し、
    前記第1の開閉器は、前記複数の電気接続箱のうちの1つに設けられること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  3. 請求項1に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第1の蓄電装置の端子に接続された第1の電気接続箱と、
    前記第1の電気接続箱と前記蓄電ユニットがそれぞれ主電線を介して接続され、前記第1の蓄電装置からの電力と前記蓄電ユニットからの電力を前記第1の電気負荷及び前記第2の電気負荷に対して供給するための第2の電気接続箱と、
    を有し、
    前記第1の開閉器は前記第1の電気接続箱または前記第2の電気接続箱に配設されること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第1の開閉器に並列に接続された常閉型の第2の開閉器を有し、
    前記監視制御装置は、前記車両の電源オン時に前記第2の開閉器を開路すること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  5. 請求項4に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第1の開閉器は半導体スイッチであり、
    前記第2の開閉器は機械式の電磁リレーであること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  6. 請求項3に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記監視制御装置により開閉制御され、前記第1の開閉器と前記第2の蓄電装置の間を遮断または通電する第3の開閉器を有し、
    前記第3の開閉器は、前記第2の電気接続箱または前記蓄電ユニットに配設されること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  7. 請求項6に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第1の開閉器の開路時に前記第1の蓄電装置または前記第2の蓄電装置から電力の供給が可能に接続された第3の電気負荷を有すること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  8. 請求項7に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第1の開閉器及び前記第2の電気負荷と、前記第3の開閉器との間に設けられ、前記監視制御装置により開閉制御される第4の開閉器を有し、
    前記第3の電気負荷は、前記第1の蓄電装置に接続されるとともに、前記第3の開閉器と前記第4の開閉器の間に接続されること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  9. 請求項8に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記第3の開閉器または前記第4の開閉器は半導体スイッチであることを特徴とする車両用電源システム。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記監視制御装置は、前記第1の蓄電装置に接続されエンジンを始動するためのスタータを駆動するときに前記第1の開閉器を開路すること、
    を特徴とする車両用電源システム。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の車両用電源システムにおいて、
    前記監視制御装置は、前記第1の蓄電装置における電流を監視し、前記第1の蓄電装置において電流が流れないときに前記第1の開閉器を開路すること、
    を特徴とする車両用電源システム。
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