JP5039281B2 - 滑りリング固定装置 - Google Patents
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Description
a) 滑り封隙面、およびこの滑り封隙面と反対側の接触面を有し、それら両方のそれぞれの滑りリングがこれら滑りリングの滑り封隙面によって、当接状態で相互に滑動する、該滑りリング、
b) この滑りリングの第1の接触面との封隙的な結合のための、第2の接触面を有する滑りリング担持体、
c) その保持装置が、第1および第2の接触面を封隙的な係合状態で互いに保持する、この滑りリングのための保持装置を有し、その際、
d) この滑りリングが、外套面を有し、
この外套面が、第1の接触面への移行部において始まり、円錐形に先細りの状態で、この滑り封隙面への移行部の方向に指向しており、および、
e) この保持装置が、保持部分を有し、この保持部分が、円錐形に指向する内側面を有し、
この内側面が、この滑りリングの円錐形の外套面に対して相補的に形成されている上記装置に関する。
このような様式の装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第32 39 855号明細書(特許文献1)、ドイツ連邦共和国特許公開第32 06 080号明細書(特許文献2)、および、ドイツ連邦共和国特許公開第19 29 312号明細書(特許文献3)から公知である。
滑りリング担持体に、軸線方向の滑りリング封隙部の滑りリングを固定するための装置であって、
この装置が、比較的に高い度合いを、信頼性および耐久性において有しており、且つ、この装置が、それにも拘らず十分に場所を取らず、
結果として、その回転管継手の場合に滑りリングが、滑りリング担持体に対して接着されている既存の回転管継手を、従来の回転管継手の代わりに相互的な交換状態で組み込まれ得る、改良された回転管継手に置き換え可能である、
上記装置を提案することである。
f)保持装置が、キャップナットとして形成され、
このキャップナットが雌ねじを有し、
g)その際、滑りリング担持体が、この滑りリング担持体の、この滑りリングと反対側の端部分において、このキャップナットの雌ねじに対して適合している雄ねじを有しており、
このキャップナットが、この滑りリング担持体の相応する雄ねじの上にねじり固定可能であること、
h)このキャップナットのために、付加的な誤回転防止装置が設けられていること、
によって解決される。
滑りリング、およびキャップナットが、接し合うようにくさび状に固定され、且つ、この滑りリングが、相対して位置している滑りリングとの滑り係合状態になる場合、この滑りリングが、従って、このキャップナットに対して誤回転されないことの利点を有している。同時に、互いに係合状態になる、円錐形の面、および、封隙リング担持体の雄ねじの上へのこのキャップナットのねじり固定によって、この滑りリングの第1の接触面は、強固に、この滑りリング担持体の第2の接触面に対して押し付けられ、従って、同様にここでも、一方では封隙的な、および他方では同様に機械的に強固な摩擦係合が行われ、従って、滑りリング担持体、滑りリング、および、キャップナットは、総じて、コンパクトに連結した状態で、強固なユニットを形成する。
しかしながら、金属の材料から成る、特に金属合金、またはいわゆる硬質合金から成る適当な滑りリングを製造することも、同様に可能である。後者の硬質合金は、セラミックと同様に、極めて大きな耐磨耗性の利点を有しており、且つ、これら硬質合金が、合目的に、僅かの摩擦を顧慮して選択される。もちろん、これら滑りリングの間の摩擦を更に減少させるために、全く同一の滑りリング封隙部に関して、2つの異なる材料から成る滑りリングを使用することも同様に可能である。
この範囲の維持が、少なくとも、セラミックの封隙リングの使用の場合において、一方では、更に、良好なくさび状固定の効果が得られ、且つ、
他方では、封隙リングが、従って、過度な負荷に曝されること無く、このキャップナットが、妥当に取扱い可能な回転トルクでもって締付けら得ることが判明した。
振動、および加速、特に、回転運動の減速、及び/または始動によって、キャップナットが、滑りリング担持体に対して回転し、且つ従って、これら両方の部材の間のねじ山の噛み合いを弛緩し、従って同様に、滑りリング、キャップナット、および滑りリング担持体、もしくはOリングの全ての残りの面の間の係合も弛緩されるというやり方で、
それでも尚、解離可能であることが判明した。
このことは、キャップナットが、他の、または比較的に古い回転管継手に比して、回転管継手のスペースの節約、および交換可能性の目的で、軸線方向に相対的に短く保持されねばならず、従って、場合によっては、このキャップナットを滑りリング担持体において固定するために、ただ僅かのねじピッチだけが使用に供せられるので、それだけいっそう多く言えることである。
他のバリエーションは、回り止めナットの使用にあり、その際、このキャップナットが、雄ねじを備えており、且つ、この回り止めナットが相応する雌ねじを有しており、この回り止めナットが、
この滑りリング担持体に固定されており且つこの滑りリング担持体の端部部分を囲繞する部材に支持されるまで、
この雌ねじが、滑りリング担持体の雄ねじの上へのこのキャップナットのねじ固定の後、このキャップナットの上へとねじ固定される。
この留め具が、この留め具に対して横方向に延在する軸線方向の引張りねじと結合されており、
この引張りねじが、キャップナットの外套部内における軸線方向の穿孔を通って延在し、且つ、ナットによって、その内において、この留め具が滑りリング担持体の雄ねじとの係合状態において回転されている、位置内において固定される。
この液体が、可能な限り漏洩室25の外側壁へと達し、且つそこから開口部26を通って流出、即ち排出されるために、および、軸線方向に、遠心分離ディスク20とこの遠心分離ディスクの外側の(定置の)囲繞部との間の間隙を通って、且つ、この軸4の軸受部の方向に流出可能でないために、
滑り封隙面2と12との間で流出する液体を捕捉すること、および、外方へと遠心飛散することの目的に使用される。
中央において、滑りリング1によって囲繞された中央の貫通開口部31が認識され、その際、断面A−Aは、ちょうど、この断面が、両方の滑り封隙面2、12の間の移行部と一致するように配置されており、従って、図2において、実際的に、この滑りリング1の滑り封隙面の上が目視されている。キャップナット7は、このキャップナットの円錐形の内側面でもって、封隙リング1の円錐形の外套部分を囲繞しており、且つ、このキャップナット7が、それ自体、保持ディスク10によって囲繞されている。このキャップナット7は、2つの直径方向に相対して位置している側面において、更に2つの平坦部24を有しており、これら平坦部が、しかしながら同様に良く、溝形状の切欠き部としても形成され得、これら平坦部内に、半径方向に内側に突出する、この保持ディスク10の突起部(Nocken)27が係合可能であり、図10において、この突起部が両側に設けられている。
既に述べられているように、
この保持ディスク10は、半径方向に内側に突出する突起部を有しており、この突起部が、キャップナット7の相応する切欠き部、または平坦部24内へと係合している。合目的に、この保持ディスクは、図2において図示されているように、2つの同一の、互いに直径方向に相対して位置している突起部27を有しており、これら突起部が、同時に、相応する相対して位置している、このキャップナット7の切欠き部、または平坦部24内へと係合している。図10に従う、この2つの直径方向に相対して位置している突起部27を有する構成は、この保持ディスクが均衡を保たれていること、即ち、回転の際に、不都合な振動を、または同様に損傷をも結果として招く、どんな種類の不均衡も有していないことを誘起する。同様に3つの長手孔33も対称的に形成されており、従って、これら3つの長手孔のこの配置によって、この保持ディスクの均衡を保たれた状態は、維持された状態に留まっている。この保持ディスクの対称的な構成が、この保持ディスクの個別の部材が本実施例において、(突起部に関して)2回回転対称性を持つ(2個の部分から成る)(zweizaehlige)か、それとも(長手孔に関して)3回回転対称性を持つ(3個の部分から成る)対称軸線を有しており、ただ、この保持ディスクが、更に均等な厚さを有しており且つその際に均質の材料から成っている場合にだけ、総じて均衡を保たれた保持ディスク10を誘起することは、自明のことである。それにも拘らず、このように構成された(図10)保持ディスク10は、全体として、如何なる多数回回転対称性を持つ(多数個の部分から成る)対称軸線も有してない。何故ならば、この保持ディスクが、少なくとも360°だけの回転の後に初めて、同一に自身の上に自体で投影され、これに対して、このことは、この保持ディスク(突起部、もしくは長手孔)の個別の幾何学的な特徴に、それぞれに180°もしくは120°だけの回転の後、該当するからである。
この保持ディスクの長手孔33と結合状態にある、遠心飛散ディスク20の構成は、この保持ディスク10を、キャップナット7のそれぞれの適宜の角度位置に適合させることを可能にし、従って、両方の相対して位置している突起部27(これら突起部から、図2内においてはただ1つだけが図示されている)が、相応する切欠き部、または平坦部24内へと、このキャップナット7の相対して位置している側面の上で、係合している。
この先の尖った留め具39は、十分に幅が狭く、従って、この先の尖った留め具が、この図8内における眺望に対して90°だけ(このねじボルト41の軸線を中心にして)回転された位置内において、この滑りリング担持体4の雄ねじと係合状態には無い。滑りリング担持体4のねじ山の上での所定の回転トルクでもってのキャップナット7の締め付けの後、このねじボルト41は、このねじボルトに固定された留め具39でもって、このキャップナット7の壁部、即ち外套部内における軸線方向孔内へと挿入され、且つ、このねじボルト41の、キャップナット内における軸線方向の穿孔から幾分突出する自由な端部が、適合しているナットを備えている。次いで、この先の尖った留め具39が、この先の尖った留め具の、図8内において図示された係合位置内へと、この滑りリング担持体4のねじ山でもって回転され、且つ引き続いて、このねじボルトの端部におけるナットが、このねじ山と係合状態にある留め具39をこのねじ山において堅固に締め付けるため、即ち、回り止めナットと同じような作用を得るために、堅固に締め付けられる。
2、12 滑り封隙面
3、13 第1の接触面
4、14 滑りリング担持体、封隙リング担持体
5、15 接触面
6、16 外套面
7、17 キャップナット
8、18 内側面
9、19 Oリング
10 保持ディスク
10′ 保持リング
20 遠心飛散ディスク
21 ねじ部分
22 ラビリンスリング
23 保持ねじ、固定ねじ
24 平坦部
25 漏洩室
26 漏洩室開口部
27 突起部
29 保持ねじ
30 軸線、回転軸線
31 穿孔、貫通開口部
34 回り止めナット
35、35′ 押し退け部材
36 ねじ孔
37 セットスクリュー
38 セットスクリュー
39 先の尖った留め具
41 引張りねじ、ねじボルト
50 静止している、回転しない機械部材、定置の機械部材
Claims (20)
- 軸線方向の回転管継手の、滑りリング封隙部の滑りリング(1、11)を固定するための装置であって、この装置が、以下の特徴:
a) 滑り封隙面(2、12)、およびこの滑り封隙面(2、12)と反対側の接触面(3、13)を有し、それら両方のそれぞれの滑りリング(1、11)がこれら滑りリングの滑り封隙面(2、12)によって、当接状態で相互に滑動する、該滑りリング(1、11)、
b) この滑りリング(1、11)の第1の接触面(3、13)との封隙的な結合のための、第2の接触面(5、15)を有する滑りリング担持体(4、14)、
c) その保持装置が、第1および第2の接触面(3、5;13、15)を封隙的な係合状態で互いに保持する、この滑りリング(1、11)のための保持装置を有し、その際、d) この滑りリング(1、11)が、外套面(6、16)を有し、
この外套面が、第1の接触面(3、13)への移行部において始まり、円錐形に先細りの状態で、この滑り封隙面(2、12)への移行部の方向に指向しており、および、
e) この保持装置が、保持部分を有し、この保持部分が、円錐形に指向する内側面(8、18)を有し、
この内側面が、この滑りリング(1、11)の円錐形の外套面(6、16)に対して相補的に形成されている、上記装置において、
f)保持装置が、キャップナット(7、17)として形成され、
このキャップナットが雌ねじを有し、
g)その際、滑りリング担持体(4、14)が、この滑りリング担持体の、この滑りリング(1、11)と反対側の端部分において、このキャップナット(7、17)の雌ねじに対して適合している雄ねじ(21)を有しており、
このキャップナット(7、17)が、この滑りリング担持体(4、14)の相応する雄ねじ(21)の上にねじり固定可能であること、
h)このキャップナット(7、17)のために、付加的な誤回転防止装置が設けられていること、
を特徴とする装置。 - 滑りリング(1、11)は、セラミックの材料から製造されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 滑りリング(1、11)は、金属の材料から製造されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 滑りリング(1、11)は、硬質合金の材料から製造されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
- 滑りリング(1、11)は、炭素/グラファイトベースの材料から製造されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 滑りリング(1、11)の外套面(6、16)、およびキャップナット(7、17)の保持部分の内側面(8、18)の円錐角度は、
それぞれに、これらリング状の部材の中央の軸線に関連付けられて、3°と15°との間の値であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の装置。 - 第1の接触面(3、13)は、第2の接触面(5、15)に対して、Oリング(9、19)によって、封隙されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の装置。
- 第2の接触面(5、15)に沿って、リング状に周囲に延在する溝部が、Oリング(9、19)の少なくとも部分的な収容のために設けられていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
- 前記誤回転防止装置は、リング状の、キャップナット(7、17)を囲繞する保持ディスク(10)として形成されており、
この保持ディスクが、滑りリング担持体(4、14)と強固に結合され且つこの滑りリング担持体(4、14)の端部をリング状に囲繞する部材(20)に固定されており、且つ、キャップナット(7、17)と固着係合状態にあることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。 - キャップナット(7、17)は、このキャップナットの外側に、平坦部、または切欠き部を有しており、この内において、半径方向に内側へと突出する、保持ディスク(10)の突起部(27)が係合していることを特徴とする請求項9に記載の装置。
- 保持ディスク(10)は、リング状に形成されており、且つ、この保持ディスクのリングの軸線を中心とする回転に関して、均衡が保たれているように構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
- 保持ディスク(10)が、均質の、板状の材料から製造されていること、および、
この保持ディスク(10)の、完全な回転対称性から外れる幾何学的な全ての部材が、
少なくとも2回回転対称性を持つ1つの対称軸線を有しており、この対称軸線が、リングの軸線と一致することを特徴とする請求項11に記載の装置。 - 前記誤回転防止装置は、
キャップナット(7、17)を保持するために、付加的な回り止めナット(34)が設けられており、
その際、このキャップナット(7、17)が雄ねじを有しており、且つ、この回り止めナット(34)が、相応する雌ねじを有しており、
この回り止めナットが、この回り止めナットの雌ねじでもって、このキャップナット(7、17)の雄ねじ(21)の上にねじ固定されており、且つ、滑りリング担持体(4、14)を囲繞する部材(20)に対して支持していることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。 - 保持ディスク(10)は、キャップナット(7、17)の外側面との摩擦係合状態にあることを特徴とする請求項9に記載の装置。
- 前記誤回転防止装置は、
キャップナット(7、17)の雌ねじが、切欠き部を有しており、この切欠き部内へと、合成物質部材が挿入されており、その際、
このキャップナット(7、17)の壁部が、軸線方向穿孔を有しており、この軸線方向穿孔が、この切欠き部と交差し、且つ、その際、
この軸線方向穿孔が、雌ねじを備えており、この雌ねじ内へと、セットスクリューがねじ込み可能であり、このセットスクリューが、このキャップナット(7、17)の保持のために、この切欠き部内へと挿入された合成物質部材を、半径方向に内側へと押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。 - 前記誤回転防止装置は、
キャップナット(7、17)の壁部が、雌ねじを有する横方向穿孔を備えており、
この横方向穿孔内方へと、セットスクリューがねじ込み可能であり、このセットスクリューが、このキャップナット(7、17)を保持するために、滑りリング担持体(4、14)の雄ねじ(21)との係合状態においてねじ留めされるように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。 - 前記誤回転防止装置は、
キャップナット(7、17)の壁部が、横方向穿孔、および軸に平行なねじ孔を有しており、その際、クランプ部材が、この横方向穿孔内において収容されており、このクランプ部材が、軸に平行な穿孔内へとねじ留めされたセットスクリューによって、半径方向に内側へと、滑りリング担持体(4、14)の雄ねじ(21)に対して押圧されるように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。 - クランプ部材は、合成物質から成ることを特徴とする請求項17に記載の装置。
- 前記誤回転防止装置は、
軸線方向の引張りねじ(41)が、この引張りねじ(41)の一方の端部から、横方向に延在する先の尖った留め具(39)を備えており、
その際、この引張りねじ(41)は、キャップナット(7、17)の壁部内における軸線方向の穿孔を通って延在しており、この留め具(39)が、滑りリング担持体(4、14)の雄ねじ(21)と係合可能であり、その際、この引張りねじ(41)の、キャップナット内における軸線方向の穿孔から幾分突出する自由な端部が、適合しているナットを備えており、
且つこの引張りねじ(41)が、この回り止めナットを介して、この位置内において固定可能であるように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の装置。 - 滑りリング(1、11)の外套面(6、16)とキャップナット(7、17)の保持部分の内側面(8、18)との円錐角度は、
それぞれに、これらリング状の部材の中央の軸線に関連付けられて、5°と10°との間の値であることを特徴とする請求項6、または請求項6に従属する請求項7から19のいずれか一つに記載の装置。
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