JP5038769B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマ処理装置に関するものである。
近年、プラズマの高密度化や低電子エネルギー化を図るために、プラズマ励起周波数の高周波化が試みられている。例えば、薄膜太陽電池セルのアモルファスシリコン薄膜は、13.56MHz駆動の平行平板での容量結合プラズマによるプラズマCVDで製造されている。これをより高周波化すると、プラズマ中の電子エネルギーが小さくなることで、アモルファスシリコン成膜中に発生するSi−H重合反応を抑制でき、高品質な膜が形成される。
しかし、プラズマ励起周波数の高周波化は定在波による電極面内の電圧分布劣化を引き起こし、プラズマの分布が不均一になる。そのため、基板の大型化に対応する電極の大面積化が困難であった。具体的には、液晶ディスプレイや薄膜太陽電池の製造に用いられるガラス基板は矩形であるため、それに伴って電極も矩形となるが、矩形電極の場合、プラズマCVDでは四隅のプラズマ密度が著しく低下するという問題があった。
このため、例えば一辺が2mを超えるような大型電極をもつプラズマ装置では、周波数は13.56MHzを採用するのが一般的であり、それ以上の周波数(27.12MHzや40.68MHzなど)は使用することができなかった。
そこで、この問題を解消するために、高高周波を利用したプラズマCVDなどにおいて、大型の基板などを対象として、大面積で均一なプラズマを生成させ、均一処理を行うことができる高周波プラズマ生成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この高周波プラズマ生成装置は、放電電極に給電された高周波電力に基づいて放電状態を発生させるための放電電極への給電方法であって、異なる発振周波数の高周波を互いに独立する高周波電源を用いて、それぞれの電源の周波数の差により定在波の発生を抑制するものである。
特開2001−274099号公報
ところで、上述の高周波プラズマ生成装置では、複数の高周波電源を用いて、それぞれの位相を変えながら電極に電圧を印加して均一なプラズマを生成させるため、制御が複雑であり、装置に過大な費用をかける必要があった。したがって、装置の量産化が困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、装置の構成を簡略化することができ、また、高周波電源を用いても均一なプラズマを生成することができるプラズマ処理装置を提供するものである。
請求項1に記載した発明は、被処理基板を配置可能な基板配置電極と、該基板配置電極に略平行に対向配置され、前記基板配置電極とは反対側に交流電圧を印加可能に構成された導電性材料からなる対向電極と、該対向電極と前記基板配置電極との間に配置された、誘電体材料からなる板状部材と、を備え、該板状部材は、該板状部材と前記対向電極との間に供給された処理ガスを、前記板状部材に形成された複数のガス噴出口から、前記基板配置電極に向かって噴出するように形成されたプラズマ処理装置において、前記対向電極に、貫通孔が形成されており、該対向電極が平面視において矩形状に形成され、該対向電極の中心点より四隅に接近した位置に、それぞれ前記交流電圧が印加される給電点が設けられていることを特徴としている。
このように構成することで、対向電極に印加した交流電圧の電磁波が貫通孔を通過して伝播することができるため、貫通孔の形成位置における電界強度を高めることができる。したがって、貫通孔の位置を調整することで、対向電極の裏面における電圧分布を調整することができるため、対向電極の裏面における電界強度を均一にすることができる。結果として、均一なプラズマを生成することができる効果がある。
また、対向電極に貫通孔を形成するだけで実現することができるため、装置の構成を簡略化することができる効果がある。
このように構成することで、矩形状の対向電極において四隅に接近した位置の電圧分布を調整することができ、対向電極の裏面における電界強度を均一にすることができる。したがって、均一なプラズマを生成することができる効果がある。
請求項に記載した発明は、前記給電点を含む所定領域内のみに、前記貫通孔が形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、対向電極の給電点に対応する裏面位置における電界強度を確実に高くすることができるため、より均一なプラズマを生成することができる効果がある。
請求項に記載した発明は、前記給電点を含む所定領域内における前記貫通孔の形成密度は、前記所定領域外における前記貫通孔の形成密度より高くなっていることを特徴としている。
このように構成することで、対向電極の給電点に対応する裏面位置における電界強度を確実に高くすることができるとともに、対向電極の裏面における電界強度を自在に調整することができるため、さらに均一なプラズマを生成することができる効果がある。
請求項に記載した発明は、前記対向電極の角部を含む所定領域内のみに、前記貫通孔が形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、給電点の位置に関係なく、対向電極の角部近傍の所定領域における電界強度を高めることができる。したがって、均一なプラズマを生成することができる効果がある。
請求項に記載した発明は、前記対向電極の角部を含む所定領域内における前記貫通孔の形成密度は、前記所定領域外における前記貫通孔の形成密度より高くなっていることを特徴としている。
このように構成することで、対向電極の角部近傍の所定領域において、電磁波を貫通孔に沿って伝播させることができるため、所定領域の電界強度を高めることができる。したがって、均一なプラズマを生成することができる効果がある。
請求項に記載した発明は、前記対向電極における前記板状部材と対向する面に、誘電体からなるプレート部材が貼着され、該プレート部材により、前記対向電極の貫通孔が閉塞されていることを特徴としている。
このように構成することで、プレート部材により対向電極に形成された貫通孔を閉塞することができるため、板状部材と対向電極との間に供給された処理ガスが貫通孔から漏出することなく、確実にガス噴出口から基板配置電極に向かって供給することができる効果がある。
請求項に記載した発明は、前記対向電極の貫通孔が、誘電体からなる埋込部材により閉塞されていることを特徴としている。
このように構成することで、埋込部材により対向電極に形成された貫通孔を閉塞することができるため、板状部材と対向電極との間に供給された処理ガスが貫通孔から漏出することなく、確実にガス噴出口から基板配置電極に向かって供給することができる効果がある。
本発明によれば、対向電極に印加した交流電圧の電磁波が、貫通孔を通過して伝播することができるため、貫通孔の形成位置における電界強度を高めることができる。したがって、給電点および貫通孔の位置を調整することで、対向電極の裏面における電圧分布を調整することができるため、対向電極の裏面における電界強度を均一にすることができる。結果として、均一なプラズマを生成することができる効果がある。
また、対向電極に貫通孔を形成するだけで実現することができるため、装置の構成を簡略化することができる効果がある。
(第一実施形態)
(成膜装置)
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態における成膜装置の概略構成図である。
図1に示すように、プラズマCVD法を実施する成膜装置10は、有底筒型形状の真空チャンバ11を有している。真空チャンバ11は、例えばアルミニウムなどの導電材で形成されている。また、真空チャンバ11は、接地されており、接地電位を保持できるように構成されている。さらに、真空チャンバ11の開口周縁部12には、絶縁材からなる絶縁フランジ13が設けられている。そして、真空チャンバ11に連接するようにシールドカバーとして機能する蓋体15が設けられている。つまり、真空チャンバ11および蓋体15で、箱型形状をなすように構成されている。また、絶縁フランジ13により、接地電位に保持される真空チャンバ11と交流電圧が印加される対向電極40とを確実に絶縁することができる。
真空チャンバ11の下部には、真空チャンバ11の底部16を挿通するように支柱17が配置されており、支柱17の先端(真空チャンバ11内)は、板状のヒータベース18の底面19と接続されている。また、支柱17は、真空チャンバ11の外部に設けられた図示しない昇降機構に接続されており、上下方向に移動可能に構成されている。つまり、支柱17の先端に接続されているヒータベース18および基板20を載置するための基板テーブル21を上下方向に昇降可能に構成されている。真空チャンバ11の外部において、支柱17の周縁を覆うようにベローズ23が設けられている。
なお、ヒータベース18は、表面が平坦に形成された板状の部材であり、その上面に基板テーブル21が載置されている。ヒータベース18は、例えばインコネル(登録商標)などのニッケル系合金からなる導電材で形成されている。なお、ヒータベース18は、剛性を有し、耐食性および耐熱性を有するものであればよい。
また、基板テーブル21は、ヒータベース18と同様に表面が平坦に形成された板状の部材であり、その上面に基板20が載置されている。基板テーブル21は、例えばアルミニウム合金などの導電材で形成される。基板テーブル21は接地電極として機能するため、導電性を有するものが採用される。
基板テーブル21は、その内部にヒータ線22が内包されており、温度調節可能に構成されている。ヒータ線22は、基板テーブル21の平面視略中央部の底面から引き出されており、ヒータベース18の平面視略中央部に形成された貫通孔26および支柱17の内部を挿通して、真空チャンバ11の外部へと導かれている。そして、ヒータ線22は真空チャンバ11の外部にて図示しない電源と接続され、温度調節がなされるように構成されている。
また、ヒータベース18と真空チャンバ11との間を接続するようにアースプレート25が平面視において略等間隔に複数配置されている。なお、アースプレート25は、フレキシブルな金属プレートで形成されており、例えば、ニッケル系合金やアルミ合金などで構成されている。つまり、ヒータベース18と真空チャンバ11とは電気的に接続されており、真空チャンバ11が接地電位に保持されるため、ヒータベース18およびヒータベース18に載置されている基板テーブル21も接地電位に保持されるように構成されている。
真空チャンバ11にはクリーニングガス導入管27が接続されている。クリーニングガス導入管27にはフッ素系ガス供給部28とラジカル源29とが設けられており、フッ素系ガス供給部28から供給されたフッ素ガスをラジカル源29で分解し、これによるフッ素ラジカルを、真空チャンバ11内の成膜空間に供給するように構成されている。つまり、基板20への成膜が何度か繰り返されることにより、真空チャンバ11の内壁面などに付着した成膜材料を、化学反応させることにより除去することができる。
さらに、真空チャンバ11には、排気管31が接続され、その先端には、真空ポンプ32が設けられおり、真空チャンバ11内を減圧状態にすることができるように構成されている。
ここで、真空チャンバ11内に、基板テーブル21と対向するようにシャワープレート35が設けられている。シャワープレート35は、例えばアルミナなどの誘電体で形成されている。また、シャワープレート35には多数のガス噴出口36が設けられている。さらに、シャワープレート35の周縁部には、全周に亘って壁部37が形成されている。
シャワープレート35の壁部37を覆うように、板状の対向電極40が設けられている。対向電極40は、例えばアルミニウム合金などの導電材で形成されている。シャワープレート35と対向電極40とは連接されて箱型形状をなしている。つまり、シャワープレート35と対向電極40との間には、空間部41が形成されている。また、シャワープレート35および対向電極40は、真空チャンバ11に絶縁フランジ13を介して取り付けられている。
さらに、対向電極40における空間部41側の面(裏面62)には、例えばアルミナなどの誘電体で形成された誘電プレート42が、裏面62を略全面覆うように設けられている。
そして、誘電プレート42とシャワープレート35との間の距離、つまり、空間部41の垂直方向の距離は、空間部41でプラズマが放電しないように、例えば5mm以下程度に構成されている。
対向電極40には、ガス導入管43が接続されており、真空チャンバ11の外部に設けられた成膜ガス供給部45から空間部41に原料ガス(例えば、SiH)を供給できるように構成されている。ガス導入管43は、対向電極40との接続部から蓋体15を貫通して真空チャンバ11の外部へと延設され、成膜ガス供給部45に接続されている。そして、空間部41内に導入された成膜ガスはガス噴出口36から真空チャンバ11内に噴出されるように構成されている。
基板20を基板テーブル21上に配置すると、基板20とシャワープレート35とは互いに近接して平行に位置するように構成されている。基板テーブル21上に基板20を配置した状態で、ガス噴出口36から成膜ガスを噴出させると、その成膜ガスは基板20の表面に吹き付けられるように構成されている。
また、対向電極40の表面61には、真空チャンバ11の外部に設けられたRF電源(高周波電源)47からの電源線49が接続されている。ここで、対向電極40の表面61には、電源線49が複数箇所で接続されている(本実施形態では、4箇所)。対向電極40と電源線49との接続点が給電点57として構成される。つまり、対向電極40の複数箇所に高周波電圧を印加可能に構成されている。給電点57は、矩形状の対向電極40の中心点51より四隅に接近した位置に設けられている。
(貫通孔)
図2は、対向電極40の平面図である。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向およびY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。なお、ガス導入管43が接続されるための貫通孔は図示を省略している。
図2に示すように、対向電極40は、平面視において基板20の外形より大きい矩形形状に形成されている。なお、対向電極40の周縁部は、その一辺がX軸方向と平行になるように設定され、それに直交する辺がY軸方向と平行になるように設定されている。
対向電極40の四隅近傍には、貫通孔50が複数形成され、貫通孔群55が四隅それぞれに構成されている。具体的には、対向電極40をX軸方向およびY方向にそれぞれ2分割し、対向電極40を四等分したうちの一つの領域について説明する。四等分されたうちの一つの領域において、給電点57および対向電極40の角部を含む第一領域71のみに貫通孔50が形成され、それ以外の第二領域72には貫通孔50が形成されていない。つまり、第一領域71に貫通孔群55が形成されている。なお、貫通孔群55は、対向電極40の平面視における中心点51に対して対称な位置(四隅)にそれぞれ形成されている。
ここで、貫通孔50は平面視において長方形の形状をなしている。また、長方形の貫通孔50は、その長軸方向がX軸方向と並行になるように形成された第一貫通孔50aと、長軸方向がY軸方向と並行になるように形成された第二貫通孔50bとのいずれかで構成されている。
次に、対向電極40に形成されている貫通孔50および貫通孔群55の構成について図3を用いて詳細に説明する。
図3は、図2のA部詳細図である。
図3に示すように、第一貫通孔50aは、Y軸方向に沿って等間隔に複数形成(本実施形態では、7箇所(図2参照))されるとともに、X軸方向に沿って等間隔に複数形成(本実施形態では、6箇所(図2参照))されている。つまり、第一貫通孔50aは、Y軸方向に沿って隣接する第一貫通孔50aと隙間aを空けるように等間隔に配列形成されるとともに、X軸方向に沿って隣接する第一貫通孔50aと隙間bを空けるように等間隔に配列形成されている。
また、第二貫通孔50bは、隙間aかつ隙間bで形成された領域52に、その領域52の中心と第二貫通孔50bの中心位置が一致するように形成され、第一貫通孔50aと同様にY軸方向とX軸方向に沿って等間隔に配列形成(本実施形態では、Y軸方向に6箇所、X軸方向に7箇所(図2参照))されている。つまり、第一貫通孔50aおよび第二貫通孔50bで形成された貫通孔群55の外形形状は、略正方形に構成されている。
図2に戻り、一つの貫通孔群55の中心点は、RF電源47からの高周波電圧の給電点57として構成されている。給電点57には、電源線49が接続されている。
対向電極40の四隅近傍には、貫通孔群55がそれぞれに構成されている。給電点57は、対向電極40の角部を含む第一領域71に形成された貫通孔群55の中心点に設けられている。それ以外の第二領域72には貫通孔50が形成されていない。つまり、給電点57を含む第一領域71のみに貫通孔群55が形成されている。
上述の貫通孔群55の構成が、対向電極40の四隅において同じように構成されている。したがって、対向電極40には、4箇所から給電可能に構成されている。ここで、RF電源47は、一つの給電点57に対して一台ずつ個別に設けられている。なお、全ての給電点57に対して一台のRF電源47を用いて、一括して電圧を印加可能に構成してもよいし、一台のRF電源47で2箇所の給電点57に電圧を印加可能に構成してもよい。
(作用)
次に、成膜装置10を用いて基板20に成膜する場合の作用について説明する。
図1に戻り、上記構成の成膜装置10を用いて基板20の表面に薄膜を成膜するには、まず、真空ポンプ32で真空チャンバ11内を排気する。真空チャンバ11内を減圧状態に維持した状態で、基板20を真空チャンバ11内に搬入し、基板テーブル21上に載置する。ここで、基板20を載置する前は、基板テーブル21は真空チャンバ11内の下方に位置している。つまり、基板テーブル21とシャワープレート35との間隔が広くなっており、基板20を基板テーブル21上に載置しやすい状態に保持されている。
そして、基板20が基板テーブル21上に載置された後に、図示しない昇降装置が起動して支柱17が上方へ押し上げられ、それに合わせて基板テーブル21上に載置された基板20も上方へと移動して、シャワープレート35との間隔を、成膜を行うのに適正な距離に保持される。その後、ガス導入管43から成膜ガス(原料ガス)を空間部41に導入して、シャワープレート35のガス噴出口36から真空チャンバ11内に成膜ガスを噴出させる。ここで、誘電プレート42により対向電極40に形成された貫通孔50を閉塞しているため、成膜ガスは確実にガス噴出口36から噴出される。
真空チャンバ11を接地電位に接続した状態で、RF電源47を起動して真空チャンバ11内の対向電極40の表面61に高周波電圧を印加する。つまり、真空チャンバ11と電気的に接続されている基板テーブル21が接地電極として機能し、対向電極40と基板テーブル21との間に高周波電圧が印加されて放電が生じ、シャワープレート35と基板20の表面との間にプラズマが発生する。こうして発生したプラズマ内で成膜ガスが分解され、基板20の表面で気相成長反応が起こることにより、基板20の表面に薄膜が成膜される。
また、基板20は真空チャンバ11内の基板テーブル21のヒータ作用によって予め所定温度(200〜450℃)に加熱されており、活性化した成膜ガスが基板20の表面に到達すると、加熱によってこの成膜ガスが反応し、基板20の表面に反応生成物が堆積する。
ここで、対向電極40の表面61の4箇所の給電点57に高周波電圧を印加すると、その電磁波は、対向電極40の表面61を伝播して、対向電極40の周縁部において表面61から裏面62に沿って回り込むように伝播するものと、対向電極40の貫通孔50に沿って表面61から裏面62に伝播するものとが混在する。これにより、対向電極40の裏面62に生成される四隅近傍の電界強度を高くすることができる。
これは、給電点57に対応する対向電極40の裏面62位置において、貫通孔50を伝播してきた電磁波が位相ずれなく合成されるため、その位置において電界強度が高められる。したがって、対向電極40の四隅において、電界強度の低下を抑制することができる。つまり、シャワープレート35と基板20との間に生成されるプラズマの不均一を抑制することができ、基板20に成膜むらが生じることなく成膜をすることができる。
(シミュレーション結果)
次に、対向電極に貫通孔を形成したときの効果についてのシミュレーション結果について説明する。
図4は、シミュレーションで用いた対向電極の平面図であり、図5は、図4のB部拡大図である。また、図6は、対向電極に給電したときの電界強度の比較図である。
図4に示すように、対向電極65は、平面視において2050mm×2450mmの大きさを有する矩形状の板状部材である。対向電極65を、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ二等分して四分割したうちの一つの領域に貫通孔群66を形成した。貫通孔群66は、上述した第一実施形態と略同等に配列形成した。
図5に示すように、一つの貫通孔67の大きさは80mm×20mmの大きさで形成し、隣接する貫通孔67の中心軸のピッチが122mmとなるようにX軸方向およびY軸方向(上述の第一貫通孔50aおよび第二貫通孔50b)とも構成した。また、貫通孔67の誘電率はε=1(空気と同値)として計算した。
このように、貫通孔群66が形成された対向電極65の中心点68に27.12MHzの高周波電圧を給電する。このときの対向電極65の短辺の中心軸69に沿う方向の電界強度を図6の(A)に示す。なお、中心点68が長辺方向0mmの位置である。
一方、貫通孔群66が形成されていない対向電極の中心点に高周波電圧を給電したときの上述と同じ中心軸69における電界強度を図6の(B)に示す。
図6の(A)と(B)とを比較すると、(B)の方は中心点68に対応した位置で電界強度が最大となり、中心点68から遠ざかるにつれて電界強度が弱くなることが分かる。これは、中心点68に印加された高周波電圧の電磁波が対向電極65の表面から裏面に放射状に伝播し、裏面の中心点で電磁波が位相ずれを生じることなく到達するために電界強度が最大となり、周縁部では電磁波の到達時間にばらつきが発生し、位相ずれが生じることにより電界強度が弱くなる。
逆に、(A)では中心軸69上において、略均一な電界強度が得られることが分かる。つまり、対向電極65に貫通孔群66を形成した場合の方が、高周波電圧を印加したときの電界強度を対向電極65の略全面に亘って均一にすることができる。したがって、それによりプラズマも略均一に生成されるため、対向電極65に対向するように配置されている基板に均一に成膜をすることができる。また、この結果から給電点が貫通孔群66の中心点でなくても対向電極65に貫通孔67を形成することで、電界強度を略均一に調整できることが分かる。
次に、本実施形態における別の態様として、図7のように対向電極を構成することもできる。
図7は、本実施形態における対向電極の別の態様の平面図である。
図7に示すように、対向電極80の四隅近傍には、貫通孔81が複数形成され、貫通孔群83がそれぞれ構成されている。なお、貫通孔群83は、対向電極80の平面視における中心点85に対して対称な位置にそれぞれ形成されている。
ここで、貫通孔81は平面視において円形の形状をなしている。また、貫通孔群83の中心点は、RF電源47からの高周波電圧の給電点57として構成されている。そして、貫通孔81は、給電点57を中心としてX軸およびY軸に対称となるように複数形成され、貫通孔群83が構成されている。このように構成することで、上述の長方形の貫通孔の場合と略同等の効果が得られる。
また、貫通孔81は、Z軸方向に沿った断面において(貫通孔81の幅)/(対向電極40の厚み)で求められるアスペクト比が大きい方が、貫通孔81に電磁波が伝播されやすい。貫通孔81を円形にすることで、アスペクト比を大きく設定し易いため、給電点57の直下部の電界強度をより高めることができる。
本実施形態によれば、基板20を配置可能な基板テーブル(基板配置電極)21と、基板配テーブル21に略平行に対向配置され、基板テーブル21とは反対側に交流電圧を印加可能に構成された導電性材料からなる対向電極22と、対向電極22と基板テーブル21との間に配置された、誘電体材料からなるシャワープレート35と、を備え、シャワープレート35は、そのシャワープレート35と対向電極22との間に供給された成膜ガスを、シャワープレート35に形成された複数のガス噴出口36から、基板テーブル21に向かって噴出するように形成された成膜装置10において、対向電極22に、貫通孔50を形成した。
このように構成したため、対向電極22に印加した交流電圧の電磁波が貫通孔50を通過して伝播することができるため、貫通孔50の形成位置における電界強度を高めることができる。したがって、貫通孔50の位置を調整することで、対向電極22の裏面62における電圧分布を調整することができるため、対向電極22の裏面62における電界強度を均一にすることができる。結果として、均一なプラズマを生成することができる。
また、対向電極22に貫通孔50を形成するだけで実現することができるため、装置の構成を簡略化することができる。
また、対向電極22が平面視において矩形状に形成され、対向電極22の中心点51より四隅に接近した位置に、それぞれ交流電圧が印加される給電点57を設けた。
このように構成したため、矩形状の対向電極22において四隅に接近した位置の電圧分布を調整することができ、対向電極22の裏面62における電界強度を均一にすることができる。したがって、均一なプラズマを生成することができる。
また、給電点57を含む第一領域71内のみに、貫通孔50を形成した。
このように構成したため、対向電極22の給電点57に対応する裏面62位置における電界強度を確実に高くすることができるため、より均一なプラズマを生成することができる。
さらに、対向電極22におけるシャワープレート35と対向する面(裏面62)に、誘電体からなるプレート部材42を貼着し、プレート部材42により、対向電極22の貫通孔50を閉塞した。
このように構成したため、プレート部材42により対向電極22に形成された貫通孔50を閉塞することができるため、シャワープレート35と対向電極22との間に供給された成膜ガスが貫通孔50から漏出することなく、確実にガス噴出口36から基板テーブル21に向かって供給することができる。
そして、対向電極22の構成を上述のように給電点57の位置および貫通孔50の位置や大きさを調整することで、発振周波数27.12MHzのような高周波電圧を印加しても、対向電極22の略全面に亘ってプラズマを均一に生成することができる。印加電圧をより高周波にすることで、プラズマ密度を高くすることができる分、個々の電子エネルギー(電子温度)が下がるため、過剰に重合した反応が起き得にくく、光劣化の要因のひとつであるSi−H2結合がアモルファスシリコン膜の中に取り込まれにくくなるためである。
したがって、平面視において3m×3mという大型基板であっても、基板の略全面に均一に成膜をすることができる。シミュレーション結果からは、貫通孔を設けない場合には膜厚分布が±30%程度あったものを、貫通孔を設けることで膜厚分布を±10%程度に向上することができた。
また、印加電圧の周波数を13.56MHzとして良好な太陽電池の光発電効果を得ることができる膜質を得るには成膜速度は500Å/分程度が上限となる。一方、本実施形態のように印加電圧の周波数を27.12MHzとすると成膜速度を1000Å/分としても上述と同等以上の光発電効果を得ることができる膜を成膜することができる。したがって、生産効率を向上することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図8に基づいて説明する。なお、本実施形態の構成は、第一実施形態と対向電極の貫通孔の形成方法が異なるのみで、その他は略同一の構成であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図8は、本実施形態における対向電極の平面図である。
図8に示すように、対向電極90は、平面視において基板20の外形より大きい矩形形状に形成されている。対向電極90には、貫通孔91が複数形成されている。なお、貫通孔91は、対向電極90の平面視における中心点92に対して点対称な位置にそれぞれ形成されている。
貫通孔91は平面視において円形の形状をなしている。また、第一実施形態と略同一位置に、RF電源47からの高周波電圧の給電点57が構成されている。したがって、対向電極90には、4箇所から給電可能に構成されている。
ここで、貫通孔91は、対向電極90の略全面に形成されている。また、貫通孔91は、給電点57近傍には、数多く形成されており、対向電極90の中心点92に近づくにつれて数少なく形成されている。具体的には、第一実施形態と同様に、四等分されたうちの一つの領域において、給電点57および対向電極40の角部を含む第一領域71に形成された貫通孔91の形成密度が、それ以外の第二領域72に形成された貫通孔91の形成密度より高くなるように構成されている。
本実施形態によれば、給電点57を含む第一領域71内における貫通孔91の形成密度を、第一領域71外(第二領域72)における貫通孔91の形成密度より高くした。
このように構成したため、第一実施形態の効果に加え、対向電極22の給電点57に対応する裏面位置における電界強度を確実に高くすることができるとともに、対向電極22の裏面62における電界強度を自在に調整することができるため、さらに均一なプラズマを生成することができる。
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態において、対向電極の裏面に誘電プレートを設けた場合の説明をしたが、誘電プレートを設けず、対向電極に形成した貫通孔に誘電体からなる埋込部材を充填するようにしてもよい。このように構成することで、誘電プレートを設けた場合と略同一の効果を得ることができる。
また、本実施形態において、貫通孔の形状を平面視において長方形や円形としたが、それ以外の形状で貫通孔を形成してもよい。
また、本実施形態において、対向電極に給電点を4箇所設けた場合の説明をしたが、給電点の箇所数は4箇所でなくてもよい。
また、本実施形態において、対向電極に各種貫通孔を対向電極の一部に形成したり、貫通孔の形成密度を領域により異なるようにして形成したりしたが、対向電極の全面に亘って略均一に貫通孔を形成してもよい。
さらに、本実施形態において、成膜装置に本発明を適用した場合の説明をしたが、それに限らず、エッチング装置などに採用してもよい。
本発明の実施形態における成膜装置の概略構成図である。 本発明の第一実施形態における対向電極を示す平面図である。 図2のA部拡大詳細図である。 本発明の実施形態におけるシミュレーションに用いた対向電極の平面図である。 図4のB部拡大詳細図である。 シミュレーション結果を示すグラフであり、(A)が本発明の場合、(B)が従来の貫通孔が形成されていない場合における電界強度を示すグラフである。 本発明の第一実施形態における対向電極の別の態様を示す平面図である。 本発明の第二実施形態における対向電極を示す平面図である。
符号の説明
10…成膜装置(プラズマ処理装置) 11…真空チャンバ(チャンバ) 20…基板 21…基板テーブル(基板配置電極) 35…シャワープレート(板状部材) 36…ガス噴出口 40,65,80,90…対向電極 42…誘電プレート(プレート部材) 50,67,81,91…貫通孔 57…給電点

Claims (7)

  1. 被処理基板を配置可能な基板配置電極と、
    該基板配置電極に略平行に対向配置され、前記基板配置電極とは反対側に交流電圧を印加可能に構成された導電性材料からなる対向電極と、
    該対向電極と前記基板配置電極との間に配置された、誘電体材料からなる板状部材と、を備え、
    該板状部材は、該板状部材と前記対向電極との間に供給された処理ガスを、前記板状部材に形成された複数のガス噴出口から、前記基板配置電極に向かって噴出するように形成されたプラズマ処理装置において、
    前記対向電極に、貫通孔が形成されており、該対向電極が平面視において矩形状に形成され、該対向電極の中心点より四隅に接近した位置に、それぞれ前記交流電圧が印加される給電点が設けられていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記給電点を含む所定領域内のみに、前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記給電点を含む所定領域内における前記貫通孔の形成密度は、前記所定領域外における前記貫通孔の形成密度より高くなっていることを特徴とする請求項に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記対向電極の角部を含む所定領域内のみに、前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記対向電極の角部を含む所定領域内における前記貫通孔の形成密度は、前記所定領域外における前記貫通孔の形成密度より高くなっていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記対向電極における前記板状部材と対向する面に、誘電体からなるプレート部材が貼着され、
    該プレート部材により、前記対向電極の貫通孔が閉塞されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記対向電極の貫通孔が、誘電体からなる埋込部材により閉塞されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
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