JP5037181B2 - 経皮吸収剤の包装袋 - Google Patents

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本発明は、パップ剤等のシート状の経皮吸収剤を密封し包装する包装袋に関するものである。
患部に貼って皮膚から薬効成分を吸収させて体内に取り込むパップ剤等の経皮吸収剤は、一般に基材シートに薬剤を含む粘着剤あるいはのり状の薬剤を塗布してなるもので、通常、ガスバリア性の合成樹脂フイルムを含む包装材により密封包装されている(例えば、特許文献1)。
かかる経皮吸収剤の包装袋の形態は、熱可塑性合成樹脂の延伸フィルムや無延伸フィルム等よりなる包装材を表裏に用いて、経皮吸収剤を収容した状態で四周で表裏をヒートシールした所謂四方シール形態の袋が一般に使用されている。この場合、複数枚のシート状の経皮吸収剤を一つの袋で包装する場合のほか、経皮吸収剤を1枚ずつ個々に一つの包装袋で包装し、この包装体の複数をさらに外装用の袋で包装することも多い。
前記の経皮吸収剤を1枚ずつ個々に包装している包装袋の開封方法としては、一辺のシール部外側端に形成されたノッチの部分から引き裂き開封する形式のものが殆どであるが、ノッチからの開封では、通常、一辺に沿った開封口ができるだけであるため、中身を取り出す際には開封口を押し広げて、中の経皮吸収剤を取り出す必要がある。このとき、袋表裏が中身の経皮吸収剤に密着していることもあって、非常に取り出し難い。
従って、前記包装材の隣接する縦横2辺に沿って鉤状に開封するのが望ましいが、ノッチからの開封では、延伸フィルムの配向性もあって縦横両方向に真っ直ぐに開封するのは困難である。
また、前記包装袋において内面のシーラント層として一般に使用されているポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂フィルムは、経皮吸収剤に含まれている薬効成分を吸着し易い性質を持っており、薬効成分が吸収されると、経皮吸収剤のそのものの効果が薄れてしまうことになる。従って、薬効成分の吸収を抑えるためには、内容物の経皮吸収剤に比して収納部の面積が過度に大きならないように、つまりは収納された前記経皮吸収剤と袋四方のシール部との間の間隔をできるだけ小さくするのが望ましいが、そうした場合、前記ノッチからの開封による破断線が内容物である経皮吸収剤に引っ掛かり易く、容易に開封できないことになる。
そのため、従来は、内容物の経皮吸収剤とシール部との間の間隔を比較的大きくとってノッチからの開封性を確保した上で、経皮吸収剤の薬効成分を予め余分に含有させことで対応しており、その分コストアップになっている。
実開昭63−78031号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、経皮吸収剤の包装袋として、隣接する縦横2辺に沿って鉤状に引っ掛かりなく容易にかつ確実に引き裂き開封でき、内容物の経皮吸収剤が取り出し易くて、しかも経皮吸収剤の薬効成分の吸収を抑えるために経皮吸収剤に比して収納部の面積が過度に大きならないようにするのも容易に可能な包装袋を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の経皮吸収剤の包装袋は、合成樹脂フィルムを基材とする二層以上の積層構造をなす包装材により構成され、経皮吸収剤を収容した状態で四周の少なくとも三辺で表裏がヒートシールされて密封されてなる包装袋であって、隣接する縦横2辺の各シール部と収容された経皮吸収剤との間の領域において、それぞれ前記各シール部の内縁に沿って、ミシン目状の切目列による開封助成手段が縦横の交差方向に形成されてなり、前記縦横の開封助成手段のうちの一方の開封助成手段の切目列は、他方の開封助成手段が沿う側のシール部の外縁を引き裂き開始端として相対向するシール部の側に向かって形成され、また、他方の開封助成手段の切目列は、前記一方の開封助成手段が沿う側のシール部とは反対側のシール部の外縁を引き裂き開始端として前記一方の開封助成手段と交差する方向に向かって形成されるとともに、該一方の開封助成手段の切目列の領域に入り込まないように終端せしめられてなることを特徴とする。
これにより、隣接する縦横2辺のシール部に沿って形成されたミシン目状の切目列による開封助成手段によって縦横の鉤状に大きく容易に引き裂き開封することができ、内部に収容された経皮吸収剤の取り出しが容易になる。
特に、前記縦横の開封助成手段は、前記2辺の各シール部の内縁に沿って設定された縦横の開封想定ラインを挟んで前記シール部側と内方側との双方に、それぞれ少なくとも一列の切目列が前記各シール部と交差する一方の辺のシール部外縁を引き裂き開始端として形成されるとともに、各切目列の各切目がそれぞれ前記引き裂き開始端からの開封時の破断方向を前記開封想定ラインの側へ誘導し補正する形状をなして並列しているものとすることができる。
この場合、引き裂きによる破断線が該開封助成手段の領域から逸れるのを規制しながら、所定の開封想定ライン上で確実にかつほぼ真っ直ぐに引き裂き開封でき、ひいては隣接する縦横2辺を容易にかつ鉤状に大きく綺麗に開封することができる。それゆえ、内部に収容された経皮吸収剤を容易に取り出すことができる。
前記各切目列の各切目がそれぞれ前記引き裂き開始端から開封方向に向かって前記開封想定ラインの側へ傾斜して並列しているものが、引き裂きによる破断線の逸れ防止の効果が大きく、実施上特に好ましい。
前記の包装袋において、前記開封想定ラインよりシール部側には少なくとも1列の切目列が、前記開封想定ラインより内方側には前記シール部側より多い複数列の切目列が並列して設けられてなるものが、引き裂きによる破断線の内方への逸れを防止できるとともに、前記破断線がシール部の近くになり、内容物の経皮吸収剤の保護の点から、特に好適なものである。
さらに、前記積層構造の包装材としては、前記切目列が形成される少なくとも一層の合成樹脂フィルムよりなる基材層と、前記切目列が形成されることなく袋内面側に積層される少なくとも一層のポリ塩化ビニリデンのコート層を有してなるものが好適である。
上記した本発明の経皮吸収剤の包装袋によれば、隣接する縦横2辺のシール部の内縁に沿って形成されたミシン目状の切目列による開封助成手段によって、逸れを生じさせることなく、また内容物あるいはシール部による引っ掛かりを生じさせることなく、容易にかつ確実に引き裂き開封できる。しかも、鉤状に大きく開封できるため、内容物の経皮吸収剤を容易に取り出すことができる。
また、前記の開封助成手段を、破断方向の逸れを開封想定ラインの側へ誘導補正する機能を持つ切目列とすることにより、前記のように縦横ともに逸れを生じずに設定した開封想定ラインに沿って正確に引き裂き開封でき、このため、収容された経皮吸収剤とシール部との間隔を前記開封助成手段を形成できる程度に小さく設定することが可能であり、またそのようにすることにより、経皮吸収剤に比して収納部の面積を従来よりも小さくできて、経皮吸収剤の薬効成分の吸着を抑制できることにもなる。
特に、袋内面側に薬効成分を吸着し難くかつヒートシール性も良好なポリ塩化ビニリデンのコート層を設けた場合には、薬効成分の吸着防止の効果はさらに大きくなる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明にかかる経皮吸収剤の包装袋を示す一部を切欠した略示平面図、図2は同上の引き裂き開封した状態の略示平面図である。図3は同上の一部の拡大断面図、図4および図5は縦方向及び横方向の開封助成手段の切目列の拡大した説明図である。
この実施例の包装袋Aは、図3のように、主に合成樹脂フィルムを基材とする二層以上の積層構造、例えば基材層11と、中間層12と、袋内面側のシーラント層13とを有する積層構造の包装材10よりなり、包装対象の経皮吸収剤Bを収容した状態で四周の各辺で袋表裏1a,1bをヒートシールし密封した所謂四方シール形態の平面矩形の包装袋である。符号2,3,4,5は四周各辺のシール部を示し、7は前記シール部内方の収納部を示す。四周の一辺を袋表裏の折り曲げ部として、他の三辺で袋表裏をヒートシールした三方シール形態の袋の場合もある(図示せず)。なお、包装対象の経皮吸収剤Bは、従来より公知のように、布や不織布あるいは合成樹脂のシート等の基材シートに、薬剤を含む粘着剤あるいはのり状の薬剤を塗布してなるものであり、主に略方形のシート状をなすものである。
前記の包装袋Aにおいて、前記四方のシール部2,3,4,5のうち隣接する縦横2辺の各シール部2,3と、前記収納部7に収納された経皮吸収剤Bとの間の領域、すなわち収容部7の一部の非シール領域において、前記袋表裏1a,1bには、前記各シール部2,3の内縁に沿って、特に前記内縁と交わらないように間隔を保有して、それぞれ後述する断続したミシン目状の切目列による開封助成手段20,30が縦横の交差方向に形成されている。
前記縦横の両開封助成手段20,30は、通常のミシン目状の切目が直線状に断続する通常の切目列であってもよく、該切目列に沿って容易に引き裂き開封できるが、実施上は、図のように破断方向を所定の開封想定ライン上に誘導し補正する機能を持たせた切目列が好ましい。
図示する実施例の前記縦横の両開封助成手段20,30は、縦横2辺の各シール部2,3と、収容された経皮吸収剤Bとの間の領域において、それぞれ前記各シール部2,3の内縁に沿って該内縁と平行をなすように設定された縦横の開封想定ライン、すなわち最適な開封ラインとして想定される開封想定ラインL2,L3を挟んで、該開封想定ラインより前記シール部2,3側と内方側との双方に、それぞれ少なくとも一列の切目列21,22および31,32が形成されている。前記切目列21,22および31,32は、前記各シール部2,3と交差する一方の辺のシール部3又は4の外縁を引き裂き開始端として形成されるとともに、各切目列21、22および31,32の切目23,33が、それぞれ前記引き裂き開始端から開封方向に向かって前記開封想定ラインL2,L3の側へ傾斜して並列している。言い換えれば、前記切目列21及び31の各切目と、前記切目列22及び32の各切目とは、図のように互いに逆向きの傾斜をなしている。これによって、前記引き裂き開始端からの引き裂きによる開封時の破断方向、つまり破断線aを前記開封想定ラインL2,L3の上に誘導し補正できるようになっている。
前記両開封助成手段20,30の各切目列21,22および31,32の列数については、適宜設定できるが、実施上は、前記開封想定ラインL2およびL3よりもシール部2、3側(外方側)には少なくとも1列の切目列21及び31を、前記開封想定ラインL2およびL3より内方側には前記シール部2,3側の切目列21及び31より多い複数列の切目列22及び32を並列して設けておくのがよい。これにより、引き裂きによる破断線aの内方への逸れを防止する効果が大きくなる。図の場合は、前記開封想定ラインL2,L3よりシール部2、3側に1列の切目列21,31、内方側に4列の切目列22,32が設けられている。
前記両開封助成手段20,30の各切目列21,22および31,32は、交差して形成されているものでもよいが、図示する場合は、前記縦横の開封助成手段20,30のうち、一方の開封助成手段20の切目列21,22は、他方の開封助成手段30が沿う側のシール部3の外縁を引き裂き開始端として相対向するシール部5の側に向かって形成され、また、他方の開封助成手段30の切目列31,32は、前記一方の開封助成手段20が沿う側のシール部2とは反対側のシール部4の外縁を引き裂き開始端として前記一方の開封助成手段20と交差する方向に向かって形成されるとともに、該一方の開封助成手段20の切目列21,22の領域に入り込まないように該領域の近傍で終端せしめられている。この場合、前記一方の開封助成手段20の側を最初に引き裂き開封操作し、次に他方の開封助成手段30の側を引き裂き開封操作して、隣接する縦横2辺を鉤状に開封することになる。図1において矢印に付した○中の数字は、引き裂き開封操作の順番を示している。
なお、前記包装袋Aには、前記の開封助成手段20,30の引き裂き開封操作の順番を示す数字、及び引き裂き方向及び/又は引き裂き開始端を示す矢印等の表示8を設けておくのがよい。また、前記とは別に前記引き裂き開始端の位置、特には前記切目列の領域の端縁位置にI形やV形のノッチ(図示せず)を設けておくこともできる。
前記の何れの場合においても、前記各切目列21、22および31,32は、前記包装材10のガスバリア層となる少なくともなくとも1層を残して、例えば図3のように袋表裏1a,1bのそれぞれ外側になる前記基材層11のみに形成される。なお、前記開封助成手段20,30の各切目列21、22および31,32は、袋表裏1a,1bで切目23,33の傾斜方向及び配列が重なって同方向に引き裂き開封できるように、表裏で対称同形に形成されるのは言うまでもない。
前記切目列21,22および31,32の列数は、前記開封想定ラインL2およびL3よりシール部2,3側には1〜3列、好ましくは1〜2列の切目列21,31を、また、前記開封想定ラインL2およびL3より内方側には1〜6列、好ましくは2〜4列の切目列22,32を配列し、全列数を2〜9列、好ましくは3〜6列とする。すなわち、前記列数が多くなればなるほど、前記開封助成手段20,30の切目列による領域の全幅が大きくなるため、収納された経皮吸収剤Bと前記各シール部との間の間隔を大きくする必要があって、経皮吸収剤Bの薬効成分の吸収抑制の効果が低下する。そのため、前記範囲に設定するのがよい。
前記開封想定ラインL2およびL3よりシール部2,3側及び/又は内方側の切目列21、22および31,32が複数列である場合、図6に例示するように、隣接する切目列21、22および31,32の各切目切目23,33が互いの列領域に入り込む配置にして実施することもできる。
また、前記切目列21、22および31,32における各切目23、33については、一つの切目の長さは0.3〜3.0mm、好ましくは0.5〜1.5mm、切目と切目の間隔は0.3〜3.0mm、好ましくは0.5〜1.5mmとする。隣接する切目列の切目同士の間隔も同様とする。また、開封方向に対する傾斜角度は20°〜70°、好ましくは20゜〜40°とする。
前記シール部2,3側の切目列21,31の切目23,33とシール部2,3の内端との間隔は、5.0mm以下、好ましくは1.0〜3.0mmとする。前記切目列21,31がシール部2,3に接近し過ぎると、引き裂きによる破断線aがシール部2,3に掛かって開封し難くなつたり、逸れて破れる虞があり、またシール部2,3から離れ過ぎると、引き裂きの破断線aが経皮吸収剤Bに引っかかる虞がある。そのため、前記範囲の間隔に設定しておくのが好ましい。
なお、前記縦横の開封助成手段を構成する破断方向の補正の機能を備えるミシン目状の切目列としては、必ずしも図示する実施例のように、各切目が開封想定ラインを挟んで逆方向に傾斜した切目によるものには限らず、前記引き裂き開始端からの開封操作時の破断方向を前記開封想定ライン上に誘導し補正する形状であれば、種々の形状の切目による実施が可能であり、例えば、略Y字状の切目が断続状に並列するもの、あるいは円弧状もしくは略くの字状に屈曲した切目を前記開封想定ラインを挟んで向かい合わせに形成したもの等、一つの切目からの引き裂き方向の逸れを次の切目で開封想定ライン上に誘導し補正できるものであれば、どのような切目形態をなすものであってもよい。
そして、上記の包装袋Aを構成する積層構造の包装材10については、基材層11として、例えばナイロン樹脂やポリエステル樹脂その他の合成樹脂の延伸フィルム、紙、セロハン等で、必要に応じて印刷を施すか、あるいは印刷を施した樹脂フィルムを積層して用い、中間層12として、アルミ箔あるいは他のガスバリア性のよい樹脂フィルムやコーティング層を単独あるいは複数を組み合わせて前記基材層11に積層し、さらに袋内面側にシーラント層13としてのポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂その他の熱接着性の良い樹脂フィルムやコート層を積層したものが用いられる。
特に、経皮吸収剤Bの薬効成分の吸着を低減する上では、ポリエチレン等の前記シーラント層13の袋内面側に、さらに薬効成分を吸着し難い性質を有するポリ塩化ビニリデン(PVDC)をコーティングするのが、薬効性分の吸着を抑制でき特に好ましい。図7はポリ塩化ビニリデンのコート層14を設けた包装材10を示している。このポリ塩化ビニリデンのコート層14は、厚みが5μ(ミクロン)前後と薄く、厚薄精度も良い上、コーティング量も少なくてすむので、コストアップを抑えることができる。また、前記ポリ塩化ビニリデンのコート層14は、加工性がよく、しかもヒートシール性もよくて、使用上問題のないシール強度を保有できる。前記ポリ塩化ビニリデンのコート層14を、ガスバリア性やヒートシール性等の特性を異にした2層構造とすることもできる。
上記した実施例の経皮吸収剤Bの包装袋Aによれば、隣接する縦横2辺の各シール部2,3に沿って形成された縦横の切目列による開封助成手段20、30のうち、まず、一方(図は縦方向の)のシール部2に沿う開封助成手段20について、前記シール部3の外縁の引き裂き開始端の側から、該開封助成手段20の領域内の開封想定ラインL2に沿って引き裂き開封する。この際、前記の引き裂き開始端が前記開封助成手段20の領域内で前記開封想定ラインL2の位置からずれていたとしても、図4のように、前記引き裂きによる破断線aが、前記開封想定ラインL2を挟んでシール部側と内方側との双方に形成された切目列21,22の各切目23の傾斜により、シール部2に近い前記開封想定ラインL2上に誘導補正され、以て前記破断線aが該開封助成手段20の領域から逸れるのを規制しながら前記開封想定ラインL2上で確実に引き裂き開封される。これにより、前記シール部2側を縦方向にほぼ真っ直ぐに、かつ前記シール部や内容物の経皮吸収剤に対する引っ掛かりを生じさせずに容易にかつ確実に開封することができる。
次に、前記開封方向とは交差する方向の他方(図は横方向)のシール部3に沿う開封助成手段30について、前記シール部4の外縁の引き裂き開始端の側から、該開封助成手段30の領域内の開封想定ラインL3に沿って引き裂き開封する。この場合も、図5のように、前記引き裂きによる破断線aが、前記開封想定ラインL3を挟んでシール部3側と内方側とに形成された切目列31,32の各切目33の傾斜により、該開封想定ラインL3上に誘導補正され、以て前記破断線aが該開封助成手段30の領域から逸れるのを規制しながらシール部3に近い前記開封想定ラインL3上で確実にほぼ真っ直ぐに引き裂き開封される。これにより、隣接する縦横2辺を容易にかつ鉤状に大きく開封することができ、以て、内部に収容された経皮吸収剤Bを容易に取り出すことができる。
しかも、前記のように、縦横の開封助成手段20、30の各切目列による破断線aの誘導補正機能により、縦横ともに逸れを生じずに引き裂き開封でき、収容された経皮吸収剤とシール部との間隔を前記開封助成手段を形成できる程度に小さく設定することが可能であり、またそうすることにより、経皮吸収剤に比して収納部の面積を従来よりも小さくできて、経皮吸収剤の薬効成分の吸着を抑制できることにもなる。
本発明は、パップ剤等のシート状の経皮吸収剤を密封し包装するための包装袋として好適に利用できる。
本発明の経皮吸収剤の包装袋を示す一部を切欠した略示平面図である。 同上の引き裂き開封した状態の略示平面図である。 同上の一部の拡大断面図である。 縦方向の開封助成手段の切目列の説明図である。 横方向の開封助成手段の切目列の説明図である。 開封助成手段の切目列の他の例を示す説明図である。 包装材の積層構造の他の例を示す略示拡大断面図である。
符号の説明
A…包装袋、B…経皮吸収剤、a…破断線、L2,L3…縦横の開封想定ライン、1a,1b…袋表裏、2,3,4,5…シール部、7…収納部、8…表示、10…包装材、11…基材層、12…中間層、13…シーラント層、14…コート層、20,30…縦横の開封助成手段、21,22;31,32…縦横の切目列、23,33…切目。

Claims (5)

  1. 合成樹脂フィルムを基材とする二層以上の積層構造をなす包装材により構成され、経皮吸収剤を収容した状態で四周の少なくとも三辺で表裏がヒートシールされて密封されてなる包装袋であって、
    隣接する縦横2辺の各シール部と収容された経皮吸収剤との間の領域において、前記各シール部の内縁に沿って、それぞれミシン目状の切目列による開封助成手段が縦横の交差方向に形成されてなり、
    前記縦横の開封助成手段のうちの一方の開封助成手段の切目列は、他方の開封助成手段が沿う側のシール部の外縁を引き裂き開始端として相対向するシール部の側に向かって形成され、また、他方の開封助成手段の切目列は、前記一方の開封助成手段が沿う側のシール部とは反対側のシール部の外縁を引き裂き開始端として前記一方の開封助成手段と交差する方向に向かって形成されるとともに、該一方の開封助成手段の切目列の領域に入り込まないように終端せしめられてなる経皮吸収剤の包装袋。
  2. 前記縦横の開封助成手段は、前記2辺の各シール部の内縁に沿って設定された縦横の開封想定ラインを挟んで前記シール部側と内方側との双方に、それぞれ少なくとも一列の切目列が前記各シール部と交差する一方の辺のシール部外縁を引き裂き開始端として形成されるとともに、各切目列の各切目がそれぞれ前記引き裂き開始端からの開封時の破断方向を前記開封想定ラインの側へ誘導し補正する形状をなして並列していることを特徴とする請求項1に記載の経皮吸収剤の包装袋。
  3. 前記各切目列の各切目がそれぞれ前記引き裂き開始端から開封方向に向かって前記開封想定ラインの側へ傾斜して並列している請求項2に記載の経皮吸収剤の包装袋。
  4. 前記開封想定ラインよりシール部側には少なくとも1列の切目列が、前記開封想定ラインより内方側には前記シール部側より多い複数列の切目列が並列して設けられてなる請求項2又は3に記載の経皮吸収剤の包装袋。
  5. 前記積層構造の包装材が、前記切目列が形成される少なくとも一層の合成樹脂フィルムよりなる基材層と、前記切目列が形成されることなく袋内面側に積層される少なくとも一層のポリ塩化ビニリデンのコート層を有してなる請求項1〜のいずれか1項に記載の経皮吸収剤の包装袋。
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