JP5036157B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、複数の太陽電池を備えた太陽電池モジュールに関する。
一般に、太陽電池モジュールは、複数の太陽電池を直列に接続することにより構成される(例えば、特許文献1〜6参照)。
図26(a),(b)は従来の太陽電池モジュールの構成を示す模式的断面図および模式的側面図である。
図26に示す太陽電池モジュールは、隣接するように配置された複数の太陽電池101を備える。
各太陽電池101の主たる光入射側の面(以下、表面と称する)および表面とは反対側の面(以下、裏面と称する)には集電極が設けられている。集電極は、光入射により生成された光キャリアを収集するための複数の細いフィンガー電極部と、収集された光キャリアを外部へ取り出すための比較的太いバスバー電極部とにより構成されている。このような集電極は、例えば、銀ペーストを表面および裏面にスクリーン印刷することにより形成される。
各太陽電池101の表面のバスバー電極部に半田コート銅箔等からなる接続タブ102が接合されるとともに、隣接する他の太陽電池101の裏面のバスバー電極部に当該接続タブ102が接合される。各太陽電池101の表面の接続タブ102と裏面の接続タブ102とは互いに対向する位置に設けられている。このようにして、複数の太陽電池101が直列に接続される。
複数の太陽電池101の表面側に透光性部材105が配設され、複数の太陽電池101の裏面側に裏面部材106が配設され、透光性部材105と裏面部材106との間に透光性樹脂104が充填される。
特開2000−164910号公報 特開2001−237448号公報 特開2002−111024号公報 特開2002−353478号公報 特開2004−119687号公報 特開2004−179260号公報
一般に、各太陽電池の表面側のバスバー電極部および裏面側のバスバー電極部にそれぞれ接続タブを接合する際には、半田を溶融させるために加熱処理を行う必要がある。この場合、表面側のバスバー電極部への接続タブの接合と、裏面側のバスバー電極部への接続タブの接合とを別々の工程で行うと、後の工程での接続タブの接合の際に、前の工程で接合された接続タブの半田が溶融し、接続タブの接合強度が低くなることがある。
そのため、各太陽電池の表面側への接続タブの接合と裏面側への接続タブの接合とは同じ工程で行われる。
しかしながら、各太陽電池への熱損傷を抑制しつつ表面側および裏面側の接続タブの接合強度をより高くするためには、各太陽電池の表面側への接続タブの接合と裏面側への接続タブの接合とを別々の工程で行い、表面側への接続タブの接合時の処理条件および裏面側への接続タブの接合時の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが望ましい場合がある。
一方、特許文献5には、太陽電池素子の電極とインナーリード(接続タブ)との熱膨張収縮率の違いによる電極またはインナーリードの剥離を防止するために、裏面側のバスバー電極の長手方向の中心線が表面側のバスバー電極の長手方向の中心線と重ならないように裏面側のバスバー電極を設けることが記載されている。インナーリードの一端は一方の太陽電池素子の表面側のバスバー電極に接続され、インナーリードの他端は他方の太陽電池素子の裏面側のフィンガー電極に点状に接続される。
しかしながら、特許文献5に記載された太陽電池モジュールにおいても、各太陽電池素子の表面側へのインナーリードの接合と裏面側へのインナーリードの接合とを別々の工程で行った場合には、これらインナーリードは中心線が重なるように配置されるため、上記と同様に後の工程での加熱時に前の工程で接合されたインナーリードの接合強度が低下するというおそれが生じる。
なお、特許文献4の太陽電池モジュールでは、太陽電池素子の表面にバスバー電極およびフィンガー電極が形成され、太陽電池素子の裏面全面にアルミニウム電極および銀電極が形成されている。この太陽電池モジュールでは、太陽電池素子の表面のバスバー電極が裏面のアルミニウム電極に対向しているため、表面のバスバー電極に配線部材が半田付けされる際に熱が裏面のアルミニウム電極および銀電極に伝達しやすい。それにより、裏面の銀電極に接合された配線部材の接合強度が低下するおそれがある。
本発明の目的は、各太陽電池の第1面側および第2面側の接続部材の接合強度を向上させることが可能な太陽電池モジュールを提供することである。
(1)第1の発明に係る太陽電池モジュールは、第1面および第2面にそれぞれ第1電極および第2電極を有する複数の太陽電池と、各太陽電池の第1面の第1電極に接合された帯状の1または複数の第1接続部材と、各太陽電池の第2面の第2電極に接合された帯状の1または複数の第2接続部材とを備え、第1電極および第2電極は、第1面および第2面にそれぞれ部分的に形成された金属電極であり、各太陽電池の第1接続部材と隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材とが接続され、各太陽電池の少なくとも一部の第1接続部材の幅方向の中心位置と第2接続部材の幅方向の中心位置とが異なるものである。
本発明に係る太陽電池モジュールにおいては、複数の太陽電池が第1面および第2面に第1電極および第2電極を有する。第1電極および第2電極は、第1面および第2面にそれぞれ部分的に形成された金属電極である。各太陽電池の第1面の第1電極に帯状の1または複数の第1接続部材が接合され、各太陽電池の第2面の第2電極に帯状の1または複数の第2接続部材が接合されている。また、各太陽電池の第1接続部材と隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材とが接続されている。
ここで、各太陽電池の少なくとも一部の第1接続部材の幅方向の中心位置と第2接続部材の幅方向の中心位置とは異なる。
そのため、複数の太陽電池へ第1接続部材を接合した後に複数の太陽電池へ第2接続部材を接合する場合に、第2接続部材の接合時の熱が少なくとも一部の第1接続部材に伝達しにくくなる。それにより、第2接続部材の接合時に第1接続部材の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池への第1接続部材の接合と複数の太陽電池への第2接続部材の接合とを別々の工程で行い、第1接続部材の接合時と第2接続部材の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池への第1接続部材および第2接続部材の接合を同時に行う場合でも、少なくとも一部の第1接続部材と第2接続部材との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、第1接続部材および第2接続部材の接合時の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。
これらの結果、第1接続部材および第2接続部材の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
各太陽電池の各第1接続部材の幅方向の中心位置と各第2接続部材の幅方向の中心位置とが全て異なることが好ましい。
その場合、第1接合部材および/または第2接続部材の接合時に第1接続部材と第2接続部材との間で熱が伝達しにくくなる。それにより、第1接続部材および第2接続部材の接合強度をより向上させることが可能となる。
(2)第2の発明に係る太陽電池モジュールは、第1面および第2面にそれぞれ第1電極および第2電極を有する複数の太陽電池と、各太陽電池の第1面の第1電極に接合された帯状の1または複数の第1接続部材と、各太陽電池の第2面の第2電極に接合された帯状の1または複数の第2接続部材とを備え、第1電極および第2電極は、第1面および第2面にそれぞれ部分的に形成された金属電極であり、各太陽電池の第1接続部材と隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材とが接続され、各太陽電池の第1接続部材の数と第2接続部材の数とが異なるものである。
本発明に係る太陽電池モジュールにおいては、複数の太陽電池が第1面および第2面に第1電極および第2電極を有する。第1電極および第2電極は、第1面および第2面にそれぞれ部分的に形成された金属電極である。各太陽電池の第1面の第1電極に帯状の1または複数の第1接続部材が接合され、各太陽電池の第2面の第2電極に帯状の1または複数の第2接続部材が接合されている。また、各太陽電池の第1接続部材と隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材とが接続されている。
ここで、各太陽電池の第1接続部材の数と第2接続部材の数とが異なる。それにより、各太陽電池の少なくとも一部の第1接続部材の幅方向の中心位置がすべての第2接続部材の幅方向の中心位置とは異なり、または各太陽電池の少なくとも一部の第2接続部材の幅方向の中心位置がすべての第1接続部材の幅方向の中心位置とは異なる。
そのため、複数の太陽電池へ第1接続部材を接合した後に複数の太陽電池へ第2接続部材を接合する場合に、第2接続部材の接合時の熱が第1接続部材に伝達しにくくなる。それにより、第2接続部材の接合時に第1接続部材の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池へ第2接続部材を接合した後に複数の太陽電池へ第1接続部材を接合する場合に、第1接続部材の接合時の熱が第2接続部材に伝達しにくくなる。それにより、第1接続部材の接合時に第2接続部材の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池への第1接続部材の接合と複数の太陽電池への第2接続部材の接合とを別々の工程で行い、第1接続部材の接合時と第2接続部材の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。その結果、第1接続部材および第2接続部材の接合強度を向上させることが可能となる。
また、太陽電池への第1接続部材および第2接続部材の接合を同時に行う場合でも、少なくとも一部の第1接続部材と第2接続部材との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、第1接続部材および第2接続部材の接合時の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。
これらの結果、第1接続部材および/または第2接続部材の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
(3)第1の発明に係る太陽電池において、各太陽電池の第1接続部材の数と第2接続部材の数とが異なってもよい。
この場合、各太陽電池の少なくとも一部の第1接続部材の幅方向の中心位置がすべての第2接続部材の幅方向の中心位置とは異なり、または各太陽電池の少なくとも一部の第2接続部材の幅方向の中心位置がすべての第1接続部材の幅方向の中心位置とは異なる。
そのため、複数の太陽電池へ第1接続部材を接合した後に複数の太陽電池へ第2接続部材を接合する場合に、第2接続部材の接合時の熱が第1接続部材に伝達しにくくなる。それにより、第2接続部材の接合時に第1接続部材の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池へ第2接続部材を接合した後に複数の太陽電池へ第1接続部材を接合する場合に、第1接続部材の接合時の熱が第2接続部材に伝達しにくくなる。それにより、第1接続部材の接合時に第2接続部材の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池への第1接続部材の接合と複数の太陽電池への第2接続部材の接合とを別々の工程で行い、第1接続部材の接合時と第2接続部材の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。その結果、第1接続部材および第2接続部材の接合強度を向上させることが可能となる。
また、太陽電池への第1接続部材および第2接続部材の接合を同時に行う場合でも、少なくとも一部の第1接続部材と第2接続部材との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、第1接続部材および第2接続部材の接合時の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。
これらの結果、第1接続部材および/または第2接続部材の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
(4)各太陽電池の第2接続部材の数は第1接続部材の数よりも多くてもよい。この場合、第1接続部材の数が第2接続部材の数よりも少ないので、第1接続部材による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。また、第2接続部材の数が第1接続部材の数よりも多いので、電気抵抗が小さくなる。それにより、第2接続部材による抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
(5)各太陽電池の各第1接続部材の形状と各第2接続部材の形状とが異なってもよい。
この場合、第1接続部材を光学損失が小さい形状に形成することができる。また、第2接続部材を抵抗損失が小さい形状に形成することができる。それにより、太陽電池モジュールの発電効率および出力の向上が可能となる。
(6)各太陽電池の各第1接続部材の最大幅は各第2接続部材の最大幅よりも小さくてもよい。
この場合、第1接続部材の最大幅が第2接続部材の最大幅よりも小さいので、第1接続部材による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。また、第2接続部材の最大幅が第1接続部材の最大幅より大きいので、第2接続部材の電気抵抗を小さくすることができる。それにより、第2接続部材による抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
(7)各太陽電池の各第1接続部材の最大厚さは各第2接続部材の最大厚さよりも大きくてもよい。
この場合、第1接続部材の最大幅を大きくすることなく、第1接続部材の電気抵抗を小さくすることができる。それにより、第1接続部材による光学損失および抵抗損失を低減することが可能となる。
(8)各太陽電池の各第1接続部材は略円形の断面を有し、各第2接続部材は平板状の断面を有してもよい。
この場合、第1接続部材の最大幅を大きくすることなく、第1接続部材の電気抵抗を小さくすることができる。また、第1接続部材が円柱状の外周面を有するので、入射光が種々の方向に散乱され、散乱した一部の光が太陽電池の第1面に入射する。それにより、第1接続部材による光学損失および抵抗損失を低減することが可能となる。また、第2接続部材の電気抵抗を小さくすることができる。それにより、第2接続部材による抵抗損失を低減することが可能となる。
(9)各太陽電池の第2接続部材は、隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材が接続される接続部を有してもよい。
この場合、各太陽電池の第2接続部材の接続部に隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材が接続される。それにより、各太陽電池の第2接続部材へ隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材を容易に接続することができる。
(10)各太陽電池の第2接続部材の接続部は、当該太陽電池の第2面に接触しないように設けられてもよい。
この場合、各太陽電池の第2接続部材の接続部へ隣接する他の太陽電池の第1接続部材または第2接続部材を接続するときに、熱が当該太陽電池に伝達しにくくなる。それにより、当該太陽電池の第1接続部材の接合強度が低下することが十分に防止される。
(11)各太陽電池の第1接続部材は隣接する他の太陽電池の第2面側まで延び、第1接続部材の端部が第2接続部材に接続されてもよい。この場合、複数の太陽電池が第1接続部材により電気的に直列接続される。
(12)隣接する複数の太陽電池の第1接続部材同士が連続するように形成され、隣接する複数の太陽電池の第2接続部材同士が連続するように形成されてもよい。
この場合、第1接続部材は隣接する複数の太陽電池の第1面上に配置され、第2接続部材は隣接する複数の太陽電池の第2面上に配置される。それにより、隣接する複数の太陽電池間で第1接続部材と第2接続部材とを接続する必要がないので、隣接する複数の太陽電池間の接続構造が簡単になり、かつ製造工程が簡略化される。その結果、製造コストが低減される。また、隣接する複数の太陽電池間の間隔を小さくすることができる。それにより、太陽電池モジュールの発電効率のさらなる向上が可能となる。
(13)各太陽電池の表面側接続部材と裏面側接続部材とは、当該太陽電池を挟んで対向しないことが好ましい。
この場合、第1接合部材および第2接続部材の接合時に第1接続部材と第2接続部材との間で熱が伝達しにくくなる。それにより、第1接続部材および第2接続部材の接合強度をより向上させることが可能となる。
(14)各太陽電池の第1電極が第1バスバー電極部を有し、各太陽電池の第2電極が第2バスバー電極部を有し、第1接続部材および第2接続部材がそれぞれ第1バスバー電極部および第2バスバー電極部に接続され、各太陽電池の第1バスバー電極部と第2バスバー電極部とが当該太陽電池を挟んで対向しないことが好ましい。
この場合、第1バスバー電極部への第1接合部材の接合時および第2バスバー電極部への第2接続部材の接合時に第1バスバー電極部と第2バスバー電極部との間で熱が伝達しにくくなる。それにより、第1バスバー電極部への第1接続部材の接合強度および第2バスバー電極部への第2接続部材の接合強度をより向上させることが可能となる。
本発明によれば、複数の太陽電池への第1接続部材の接合と複数の太陽電池への第2接続部材の接合とを別々の工程で行い、第1接続部材の接合時と第2接続部材の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池への第1接続部材および第2接続部材の接合を同時に行う場合でも、少なくとも一部の第1接続部材と第2接続部材との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、第1接続部材および第2接続部材の接合時の処理条件をそれぞれより最適に設定することが可能となる。
これらの結果、第1接続部材および/または第2接続部材の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施の形態
(a)太陽電池モジュールの全体の構成
図1は本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。図2(a),(b)はそれぞれ第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。図3は図2(a)のA−A線断面図である。
図1において、矢印XおよびYで示す直交する2方向をそれぞれ列方向および行方向と呼ぶ。
図1に示す太陽電池モジュールは、列方向および行方向にマトリクス状に配列された複数の太陽電池1により構成される。各列に並ぶ複数の太陽電池1は複数本の表面側接続タブ2および複数本の裏面側接続タブ3(図2および図3)により電気的に直列接続されている。本実施の形態では、各太陽電池1は矩形形状を有する。
各太陽電池1の主たる光入射面(主たる受光面)を表面と呼び、表面と反対側の面を裏面と呼ぶ。本実施の形態では、複数の太陽電池1の表面が正極であり、裏面が負極である。
第1番目の列の一端側の太陽電池1の表面側接続タブ2は、端部接続タブ2aにより互いに接続されている。端部接続タブ2aには、電力ケーブル2eが接続されている。
第1番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2bにより第2番目の列の他端側の太陽電池1の表面側接続タブ2に接続されている。第2番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2cにより第3番目の列の一端側の太陽電池1の表面側接続タブ2に接続されている。
同様にして、奇数番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2bにより次の偶数番目の列の他端側の太陽電池1の表面側接続タブ2に接続されている。偶数番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2cにより次の奇数番目の列の一端側の太陽電池1の表面側接続タブ2に接続されている。
最終列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2dにより互いに接続されている。端部接続タブ2dには、電力ケーブル2fが接続されている。
このようにして、電力ケーブル2eと電力ケーブル2fとの間に複数の列に並ぶ複数の太陽電池1が電気的に直列接続されている。
なお、影の影響により一部の太陽電池1への光の入射が遮られた場合に逆方向電圧が印加されることを防止する手段としてダイオードを有する端子ボックスが太陽電池モジュールの一端に配置される。ここでは図を簡略化するために端子ボックスは図示されていない。
図2(a)に示すように、各太陽電池1の表面上には、表面全体をほぼ2等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置に2本の表面側接続タブ2が接合されている。2本の表面側接続タブ2は、列方向に沿って互いに平行に延びている。
各太陽電池1の裏面上には、3本の裏面側接続タブ3が接合されている。3本の裏面側接続タブ3は、裏面全体をほぼ3等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
このように、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置は裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とは異なる。
3本の裏面側接続タブ3の一端は、太陽電池1の裏面上で裏面側接続タブ3に直交する方向に延びる端部接続タブ3aに接合されている。
図2(b)に示すように、各太陽電池1の表面側接続タブ2は、同じ列内で一方側に隣接する他の太陽電池1の裏面の端部接続タブ3aに接合されている。それにより、各太陽電池1の表面の正極が隣接する太陽電池1の裏面の負極と電気的に順次接続され、各列内の複数の太陽電池1が電気的に直列接続される。
複数の太陽電池1は、透光性樹脂からなる封止材4により封止され、封止材4の表面側に透光性の表面部材5が設けられ、封止材4の裏面側に裏面部材6が設けられる。封止材4としては、EVA(エチレン酢酸ビニル)等を用いることができる。表面部材5としては、透明ガラス、透明フィルム等の透光性材料を用いることができる。裏面部材6は、例えばアルミニウムをフッ化ビニルフィルムで挟んだ構造を有する。これらの表面部材5、封止材4および裏面部材6の周囲には、図1の枠体7が装着される。
図3に示すように、表面側接続タブ2は、断面円形の金属製ワイヤからなる。表面側接続タブ2として、例えば銅製ワイヤが用いられる。銅製ワイヤの表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。表面側接続タブ2の直径は例えば0.5mmである。
裏面側接続タブ3は、ストライプ状の金属箔からなる。裏面側接続タブ3として、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。裏面側接続タブ3の幅は例えば2mmであり、厚さは0.1mmである。
このように、本実施の形態では、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
端部接続タブ3aは、裏面側接続タブ3と同様に、ストライプ状の金属箔からなる。端部接続タブ3aとして、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。端部接続タブ3aの幅は例えば5mmであり、厚さは0.1mmである。
本実施の形態では、端部接続タブ3aは、裏面側接続タブ3とは別体として形成され、半田により裏面側接続タブ3に接合されるが、端部接続タブ3aが裏面側接続タブ3と一体的に形成されてもよい。その場合、好ましくは、裏面側接続タブ3はEの字状に形成される。
また、各太陽電池1の2本の表面側接続タブ2、一方側に隣接する太陽電池1の3本の裏面側接続タブ3および端部接続タブ3aが一体的に形成されてもよい。
本実施の形態の太陽電池モジュールにおいては、表面部材5を通して主として太陽電池1の表面側から光が入射するが、裏面部材6での反射光が太陽電池1の裏面側からも入射する。
(b)太陽電池の電極構造
図4は1つの太陽電池1の表面側の平面図、図5は1つの太陽電池1の裏面側の平面図である。
図4に示すように、太陽電池1は略正方形状を有するn型単結晶シリコンウエハ11を備える。n型単結晶シリコンウエハ11の主面側に、後述する非晶質シリコン膜を介してITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなる表面電極12が形成されている。表面電極12上には、ストライプ状の2本のバスバー電極部13pが互いに平行に形成され、バスバー電極部13pと直交するようにストライプ状の複数のフィンガー電極部14pが互いに平行に形成されている。バスバー電極部13pおよびフィンガー電極部14pが正極として働く集電極15pを構成する。
図5に示すように、n型単結晶シリコンウエハ11の裏面側に、後述する非晶質シリコン膜を介してITO等の透明導電膜からなる裏面電極25が形成されている。裏面電極25上には、ストライプ状の3本のバスバー電極部13nが互いに平行に形成され、バスバー電極部13nと直交するようにストライプ状の複数のフィンガー電極部14nが互いに平行に形成されている。バスバー電極部13nおよびフィンガー電極部14nが負極として働く集電極15nを構成する。
集電極15p,15nは、例えばAg(銀)等の導電性粒子を含む導電性ペーストにより形成される。
(c)接続タブの接合方法
図2および図3の表面側接続タブ2が図4のバスバー電極部13p上に配置される。この状態で、表面側接続タブ2が加熱されることにより、表面側接続タブ2の半田が溶融し、バスバー電極部13p上に表面側接続タブ2が接合される。
また、図2および図3の裏面側接続タブ3が、図5のバスバー電極部13n上に配置され、裏面側接続タブ3の一端部に直交するように端部接続タブ3aが配置される。この状態で、裏面側接続タブ3および端部接続タブ3aが加熱されることにより、裏面側接続タブ3および端部接続タブ3aの半田が溶融し、バスバー電極部13n上に裏面側接続タブ3が接合されるとともに、裏面側接続タブ3の一端部に直交するように端部接続タブ3aが接合される。
さらに、各太陽電池1の表面側接続タブ2の一端が隣接する他の太陽電池1の端部接続タブ3a上に配置される。この状態で、表面側接続タブ2が加熱されることにより、表面側接続タブ2の半田が溶融し、表面側接続タブ2の一端が端部接続タブ3aに接合される。
(d)太陽電池の層構造
図6は太陽電池1の模式的断面図である。図6に示すように、n型単結晶シリコンウエハ11の主面上にi型非晶質シリコン膜21およびp型非晶質シリコン膜22が順に形成されている。n型単結晶シリコンウエハ11、i型非晶質シリコン膜21およびp型非晶質シリコン膜22が光電変換層を形成し、n型単結晶シリコンウエハ11が主たる発電層となる。
p型非晶質シリコン膜22上に、表面電極12が形成されている。図4に示したように、表面電極12上には複数のバスバー電極部13pおよび複数のフィンガー電極部14pからなる集電極15pが形成されている。
また、n型単結晶シリコンウエハ11の裏面上には、i型非晶質シリコン膜23およびn型非晶質シリコン膜24が順に形成されている。n型非晶質シリコン膜24上にITO等の透明導電膜からなる裏面電極25が形成されている。図5に示したように、裏面電極25上には、複数のバスバー電極部13nおよび複数のフィンガー電極部14nからなる集電極15nが形成されている。
本実施の形態の太陽電池1は、pn接合特性を改善するためにn型単結晶シリコンウエハ11とp型非晶質シリコン膜22との間にi型非晶質シリコン膜21を設けたHIT(真性薄膜を有するヘテロ接合:Heterojunction with Intrinsic Thin-Layer)型構造を有するとともに、裏面でのキャリアの再結合を防止するためにn型単結晶シリコンウエハ11の裏面にi型非晶質シリコン膜23およびn型非晶質シリコン膜24を設けたBSF(Back Surface Field)構造を有する。
本実施の形態の太陽電池1においては、主として表面電極12から光が入射するが、裏面電極25からも光が入射する。n型単結晶シリコンウエハ11において発生したキャリアは、光電流として表面電極12および裏面電極25に拡散し、集電極15p,15nで収集される。
(e)第1の実施の形態の効果
本実施の形態の太陽電池モジュールにおいては、表面側接続タブ2の本数が裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なる。
そのため、複数の太陽電池1へ表面側接続タブ2を接合した後に複数の太陽電池1へ裏面側接続タブ3を接合する場合に、裏面側接続タブ3の接合時の熱が表面側接続タブ2に伝達しにくくなる。それにより、裏面側接続タブ3の接合時に表面側接続タブ2の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池1へ裏面側接続タブ3を接合した後に複数の太陽電池1へ表面側接続タブ2を接合する場合に、表面側接続タブ2の接合時の熱が裏面側接続タブ3に伝達しにくくなる。それにより、表面側接続タブ2の接合時に裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池1への表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1への裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池1への表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合を同時に行う場合でも、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合時の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
これらの結果から判るように、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
また、表面側接続タブ2は断面円形の金属製ワイヤからなり、裏面側接続タブ3はストライプ状の金属箔からなる。このように、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
この場合、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少なく、かつ表面側接続タブ2の直径は裏面側接続タブ3の幅よりも小さい。また、表面側接続タブ2が円柱状の外周面を有するので、入射光が種々の方向に散乱し、散乱した一部の光が太陽電池1の表面側から入射する。これらにより、主たる光の入射面となる表面側で表面側接続タブ2による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。
一方、裏面側接続タブ3の本数は表面側接続タブ2の本数よりも多く、かつ裏面側接続タブ3は大きな面積を有するので、電気抵抗が小さい。また、表面側接続タブ2は円形の断面を有するため、表面側接続タブ2の電気抵抗を小さく抑えることができる。それにより、太陽電池モジュールの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3での抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
(f)接続タブの他の配置例
図7は表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の他の配置例を示す断面図である。
図7に示すように、2本の裏面側接続タブ3が2本の表面側接続タブ2と重なる位置に設けられてもよい。この場合、各表面側接続タブ2の幅方向の中心位置P1と各裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置P2とは異なる。
それにより、複数の太陽電池1への表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1への裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。その結果、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能となる。
なお、第1の実施の形態において、表面側接続タブ2と隣接する他の太陽電池1の裏面側接続タブ3とは一体的に形成されてもよい。
(2)第2の実施の形態
(a)太陽電池モジュールの構成
第2の実施の形態に係る太陽電池モジュールの全体の構成は図1に示した構成と同様である。第2の実施の形態に係る太陽電池モジュールが第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールと異なるのは次の点である。
図8(a),(b)はそれぞれ第2の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。図9は図8(a)のB−B線断面図である。
図8(a)に示すように、各太陽電池1の表面上には、表面全体をほぼ2等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置に2本の表面側接続タブ2が接合されている。2本の表面側接続タブ2は、列方向に沿って互いに平行に延びている。各太陽電池1の裏面上には、2本の裏面側接続タブ3が接合されている。2本の裏面側接続タブ3は、2本の表面側接続タブ2からそれぞれ幅方向にずれた位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
このように、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置は裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とは異なる。
太陽電池1の裏面上で2本の裏面側接続タブ3の一端から内側に直角に延びる端部接続タブ3bが設けられている。裏面側接続タブ3と端部接続タブ3bとは一体的に形成されている。
図8(b)に示すように、各太陽電池1の表面側接続タブ2は、同じ列内で一方側に隣接する他の太陽電池1の裏面の端部接続タブ3bに接合されている。それにより、各太陽電池1の表面の正極が隣接する太陽電池1の裏面の負極と電気的に順次接続され、各列内の複数の太陽電池1が電気的に直列接続される。
図9に示すように、表面側接続タブ2は、断面長方形の平型金属材からなる。表面側接続タブ2として、例えば平型銅材が用いられる。銅材の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。表面側接続タブ2の幅は例えば0.8mmであり、厚さは0.2mmである。
裏面側接続タブ3は、ストライプ状の金属箔からなる。裏面側接続タブ3として、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。裏面側接続タブ3の幅は例えば3mmであり、厚さは0.1mmである。
このように、本実施の形態では、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
端部接続タブ3bは、裏面側接続タブ3と同様に、ストライプ状の金属箔からなる。端部接続タブ3bとして、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。端部接続タブ3aの列方向(裏面側接続タブ3の長手方向)の長さは例えば5mmであり、行方向(裏面側接続タブ3の幅方向)の長さは3mmであり、厚さは0.1mmである。表面側接続タブ2と端部接続タブ3bとを半田付けする際に、端部接続タブ3bと太陽電池1の裏面との間に断熱部材を挿入できるように、端部接続タブ3bは、太陽電池1の裏面に接触しないように裏面側接続タブ3に対して屈曲可能となっている。
(b)接続タブの接合方法
図10は端部接続タブ3bに表面側接続タブ2が接合された状態を示す拡大断面図である。
図10に示すように、裏面側接続タブ3は、太陽電池1の裏面のバスバー電極部13nに接合されている。裏面側接続タブ3から内側に延びる端部接続タブ3bと太陽電池1の裏面との間には隙間が形成されている。この状態で、端部接続タブ3bに隣接する他の太陽電池1の表面側接続タブ2が接合される。したがって、表面側接続タブ2の接合時の熱が太陽電池1に直接伝達しない。
本実施の形態では、端部接続タブ3bは、裏面側接続タブ3と一体的に形成されるが、端部接続タブ3bが裏面側接続タブ3とは別体として形成され、半田により裏面側接続タブ3に接合されてもよい。
(c)第2の実施の形態の効果
本実施の形態の太陽電池モジュールにおいては、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なる。
そのため、複数の太陽電池1へ表面側接続タブ2を接合した後に複数の太陽電池1へ裏面側接続タブ3を接合する場合に、裏面側接続タブ3の接合時の熱が表面側接続タブ2に伝達しにくくなる。それにより、裏面側接続タブ3の接合時に表面側接続タブ2の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池1へ裏面側接続タブ3を接合した後に複数の太陽電池1へ表面側接続タブ2を接合する場合に、表面側接続タブ2の接合時の熱が裏面側接続タブ3に伝達しにくくなる。それにより、表面側接続タブ2の接合時に裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池1への表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1への裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池1への表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合を同時に行う場合でも、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合時の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
これらの結果から判るように、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
また、端部接続タブ3bと太陽電池1の裏面との間に隙間が形成されている。それにより、端部接続タブ3bへの表面側接続タブ2の接合時に太陽電池1に熱が直接伝達することが防止される。したがって、端部接続タブ3bへの表面側接続タブ2の接合時に表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
さらに、表面側接続タブ2は断面長方形の平型金属材からなり、裏面側接続タブ3はストライプ状の金属箔からなる。このように、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
この場合、表面側接続タブ2の幅は裏面側接続タブ3の幅よりも小さい。それにより、主たる光の入射面となる表面側で表面側接続タブ2による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。
一方、裏面側接続タブ3は大きな面積を有するので、電気抵抗が小さい。また、表面側接続タブ2の厚さは裏面側接続タブ3の厚さよりも大きいため、表面側接続タブ2の電気抵抗を小さく抑えることができる。それにより、太陽電池モジュールの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3での抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
(d)端部接続タブの他の例
図11は端部接続タブの他の例を示す側面図である。図11に示すように、端部接続タブ3bが裏面側接続タブ3の長手方向において太陽電池1から突出するように設けられてもよい。
この場合、端部接続タブ3bが太陽電池1の裏面に接触しない。それにより、端部接続タブ3bへの表面側接続タブ2の接合時に太陽電池1に熱が直接伝達することが防止される。したがって、端部接続タブ3bへの表面側接続タブ2の接合時に表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
なお、第2の実施の形態において、表面側接続タブ2と隣接する他の太陽電池1の裏面側接続タブ3とは一体的に形成されてもよい。
(e)接続タブの他の配置例
図12は表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の他の配置例を示す断面図である。
図12に示すように、2本の裏面側接続タブ3が2本の表面側接続タブ2と重なる位置に設けられてもよい。この場合、各表面側接続タブ2の幅方向の中心位置P1と各裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置P2とは異なる。
それにより、複数の太陽電池1への表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1への裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。その結果、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能となる。
(3)第3の実施の形態
(a)太陽電池モジュールの全体の構成
図13は本発明の第3の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。図14(a),(b)はそれぞれ第3の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。図15は図14(a)のC−C線断面図である。
第3の実施の形態に係る太陽電池モジュールが第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールと異なるのは次の点である。
図13に示す太陽電池モジュールは、列方向および行方向にマトリクス状に配列された2種類の太陽電池1,1aにより構成される。
本実施の形態では、太陽電池1の表面が正極であり、裏面が負極である。また、太陽電池1aの表面が負極であり、裏面が正極である。
各列には、太陽電池1と太陽電池1aとが交互に配置される。各列に並ぶ複数の太陽電池1,1aは後述する複数本の表面側接続タブ2および複数本の裏面側接続タブ3により電気的に直列接続されている。
第1番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2aにより互いに接続されている。端部接続タブ2aには、電力ケーブル2eが接続されている。
第1番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2bにより第2番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。第2番目の列の一端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2cにより第3番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。
同様にして、奇数番目の列の他端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2bにより次の偶数番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。偶数番目の列の一端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2cにより次の奇数番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。
最終列の一端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2dにより互いに接続されている。端部接続タブ2dには、電力ケーブル2fが接続されている。
このようにして、電力ケーブル2eと電力ケーブル2fとの間に複数の列に並ぶ複数の太陽電池1,1aが電気的に直列接続されている。
図14(a)に示すように、隣接する各2つの太陽電池1,1aの表面を電気的に接続するように2本の表面側接続タブ2が形成されている。2本の表面側接続タブ2は、太陽電池1,1aの表面全体をほぼ2等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。表面側接続タブ2により互いに接続された2つの太陽電池1,1aが1組を構成する。
各組の太陽電池1の裏面と隣接する他の組の太陽電池1aの裏面とを電気的に接続するように3本の裏面側接続タブ3が形成されている。3本の裏面側接続タブ3は、裏面全体をほぼ3等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
このように、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置は裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とは異なる。
図14(b)に示すように、表面側接続タブ2は、同じ組内で隣接する太陽電池1,1aの表面上に接合され、裏面側接続タブ3は、異なる組間で隣接する太陽電池1,1aの裏面上に接合されている。それにより、各太陽電池1の表面の正極が一方側に隣接する太陽電池1aの表面の負極と電気的に接続され、各太陽電池1の裏面の負極が他方側に隣接する太陽電池1aの裏面の正極と電気的に接続される。それにより、各列内の複数の太陽電池1,1aが電気的に直列接続される。
図15に示すように、表面側接続タブ2は、断面円形の金属製ワイヤからなる。表面側接続タブ2として、例えば銅製ワイヤが用いられる。銅製ワイヤの表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。表面側接続タブ2の直径は例えば0.5mmである。
裏面側接続タブ3は、ストライプ状の金属箔からなる。裏面側接続タブ3として、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。裏面側接続タブ3の幅は例えば2mmであり、厚さは0.1mmである。
このように、本実施の形態では、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
(b)太陽電池の電極構造
本実施の形態に係る太陽電池1の電極構造は、図4および図5に示した構造と同様である。
図16は1つの太陽電池1aの表面側の平面図、図17は1つの太陽電池1aの裏面側の平面図である。
図16に示すように、太陽電池1aは略正方形状を有するn型単結晶シリコンウエハ11を備える。n型単結晶シリコンウエハ11の主面側に、後述する非晶質シリコン膜を介してITO等の透明導電膜からなる表面電極12aが形成されている。表面電極12a上には、ストライプ状の2本のバスバー電極部13nが互いに平行に形成され、バスバー電極部13nと直交するようにストライプ状の複数のフィンガー電極部14nが互いに平行に形成されている。バスバー電極部13nおよびフィンガー電極部14nが負極として働く集電極15nを構成する。
図17に示すように、n型単結晶シリコンウエハ11の裏面側に、後述する非晶質シリコン膜を介してITO等の透明導電膜からなる裏面電極25aが形成されている。裏面電極25a上には、ストライプ状の3本のバスバー電極部13pが互いに平行に形成され、バスバー電極部13pと直交するようにストライプ状の複数のフィンガー電極部14pが互いに平行に形成されている。バスバー電極部13pおよびフィンガー電極部14pが正極として働く集電極15pを構成する。
集電極15n,15pは、例えばAg(銀)等の導電性粒子を含む導電性ペーストにより形成される。
このように、太陽電池1aの表面側の集電極15nは太陽電池1の表面側の集電極15pと同様の形状を有し、太陽電池1aの裏面側の集電極15pは太陽電池1の裏面側の集電極15nと同様の形状を有する。
(c)接続タブの接合方法
図14および図15の表面側接続タブ2が図4のバスバー電極部13pおよび図16のバスバー電極部13n上に配置される。この状態で、表面側接続タブ2が加熱されることにより、表面側接続タブ2の半田が溶融し、バスバー電極部13p上およびバスバー電極部13n上に表面側接続タブ2が接合される。
また、図14および図15の裏面側接続タブ3が、図5のバスバー電極部13nおよび図17のバスバー電極部13p上に配置される。この状態で、裏面側接続タブ3が加熱されることにより、裏面側接続タブ3の半田が溶融し、バスバー電極部13n上およびバスバー電極部13p上に裏面側接続タブ3が接合される。
(d)太陽電池の層構造
本実施の形態に係る太陽電池1の層構造は、図6に示した構造と同様である。
図18は太陽電池1aの模式的断面図である。図18に示すように、n型単結晶シリコンウエハ11の主面上にi型非晶質シリコン膜23およびn型非晶質シリコン膜24が順に形成されている。n型単結晶シリコンウエハ11、i型非晶質シリコン膜23およびn型非晶質シリコン膜24が光電変換層を形成し、n型単結晶シリコンウエハ11が主たる発電層となる。
n型非晶質シリコン膜24上に、表面電極12aが形成されている。図16に示したように、表面電極12a上には複数のバスバー電極部13nおよび複数のフィンガー電極部14nからなる集電極15nが形成されている。
また、n型単結晶シリコンウエハ11の裏面上には、i型非晶質シリコン膜21およびp型非晶質シリコン膜22が順に形成されている。p型非晶質シリコン膜22上にITO等の透明導電膜からなる裏面電極25aが形成されている。図17に示したように、裏面電極25a上には、複数のバスバー電極部13pおよび複数のフィンガー電極部14pからなる集電極15pが形成されている。
本実施の形態の太陽電池1aにおいては、主として表面電極12aから光が入射するが、裏面電極25aからも光が入射する。n型単結晶シリコンウエハ11において発生したキャリアは、光電流として表面電極12aおよび裏面電極25aに拡散し、集電極15n,15pで収集される。
(e)第3の実施の形態の効果
本実施の形態の太陽電池モジュールにおいては、表面側接続タブ2の本数が裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なる。
そのため、複数の太陽電池1,1aへ表面側接続タブ2を接合した後に複数の太陽電池1,1aへ裏面側接続タブ3を接合する場合に、裏面側接続タブ3の接合時の熱が表面側接続タブ2に伝達しにくくなる。それにより、裏面側接続タブ3の接合時に表面側接続タブ2の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池1,1aへ裏面側接続タブ3を接合した後に複数の太陽電池1,1aへ表面側接続タブ2を接合する場合に、表面側接続タブ2の接合時の熱が裏面側接続タブ3に伝達しにくくなる。それにより、表面側接続タブ2の接合時に裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池1,1aへの表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1,1aへの裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池1,1aへの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合を同時に行う場合でも、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合時の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
これらの結果から判るように、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
また、表面側接続タブ2は断面円形の金属製ワイヤからなり、裏面側接続タブ3はストライプ状の金属箔からなる。このように、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
この場合、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少なく、かつ表面側接続タブ2の直径は裏面側接続タブ3の幅よりも小さい。また、表面側接続タブ2が円柱状の外周面を有するので、入射光が種々の方向に散乱し、散乱した一部の光が太陽電池1,1aの表面側から入射する。これらにより、主たる光の入射面となる表面側で表面側接続タブ2による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。
一方、裏面側接続タブ3の本数は表面側接続タブ2の本数よりも多く、かつ裏面側接続タブ3は大きな面積を有するので、電気抵抗が小さい。また、表面側接続タブ2は円形の断面を有するため、表面側接続タブ2の電気抵抗を小さく抑えることができる。それにより、太陽電池モジュールの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3での抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
また、表面側接続タブ2は、同じ組内で隣接する太陽電池1,1aの表面上に延び、裏面側接続タブ3は、異なる組間で隣接する太陽電池1,1aの裏面上に延びる。それにより、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とを接続する必要がないので、端部接続タブが不要になる。したがって、隣接する太陽電池1,1a間の接続構造が簡単になり、かつ製造工程が簡略化される。その結果、製造コストが低減される。また、隣接する太陽電池1,1a間の間隔を小さくすることができる。それにより、太陽電池モジュールの発電効率のさらなる向上が可能となる。
(f)接続タブの他の配置例
図19は表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の他の配置例を示す断面図である。
図19に示すように、2本の裏面側接続タブ3が2本の表面側接続タブ2と重なる位置に設けられてもよい。この場合、各表面側接続タブ2の幅方向の中心位置P1と各裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置P2とは異なる。
それにより、複数の太陽電池1,1aへの表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1,1aへの裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。その結果、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能となる。
(4)第4の実施の形態
(a)太陽電池モジュールの全体の構成
図20は本発明の第4の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。図21(a),(b)はそれぞれ第4の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。図22は図21(a)のD−D線断面図である。
第4の実施の形態に係る太陽電池モジュールが第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールと異なるのは次の点である。
図20に示す太陽電池モジュールは、列方向および行方向にマトリクス状に配列された複数の太陽電池1により構成される。
本実施の形態では、各列に並ぶ複数の太陽電池1が複数組に区分される。各組は隣接する2つの太陽電池1からなる。複数本の表面側接続タブ2および複数本の裏面側接続タブ3により各組の2つの太陽電池1が電気的に並列接続され、隣接する2つの組が電気的に直列接続されている。
図21(a)に示すように、各組の隣接する2つの太陽電池1の表面を電気的に接続するように2本の表面側接続タブ2が形成されている。2本の表面側接続タブ2は、太陽電池1の表面全体をほぼ2等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
各組の隣接する2つの太陽電池1の裏面を電気的に接続するように3本の裏面側接続タブ3が形成されている。3本の裏面側接続タブ3は、裏面全体をほぼ3等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
このように、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3のよりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置は裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とは異なる。
上記のようにして、各組の隣接する2つの太陽電池1の表面の正極同士が表面側接続タブ2により接続され、各組の隣接する2つの太陽電池1の裏面の負極同士が裏面側接続タブ3により接続されている。それにより、各組の隣接する2つの太陽電池1が電気的に並列接続されている。
各組の3本の裏面側接続タブ3の一端は、一方の太陽電池1の裏面上で裏面側接続タブ3に直交する方向に延びる端部接続タブ3aに接合されている。
図21(b)に示すように、各組の太陽電池1の表面側接続タブ2は、同じ列内で一方側に隣接する他の組の太陽電池1の裏面の端部接続タブ3aに接合されている。それにより、各組の太陽電池1の表面の正極が隣接する他の組の太陽電池1の裏面の負極と電気的に接続される。
このようにして、電気的に並列接続された2つの太陽電池1の組が各列内で電気的に直列接続される。
図22に示すように、表面側接続タブ2は、断面円形の金属製ワイヤからなる。表面側接続タブ2として、例えば銅製ワイヤが用いられる。銅製ワイヤの表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。表面側接続タブ2の直径は例えば0.7mmである。
裏面側接続タブ3は、ストライプ状の金属箔からなる。裏面側接続タブ3として、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。裏面側接続タブ3の幅は例えば4mmであり、厚さは0.1mmである。
このように、本実施の形態では、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
端部接続タブ3aは、裏面側接続タブ3と同様に、ストライプ状の金属箔からなる。端部接続タブ3aとして、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。端部接続タブ3aの幅は例えば5mmであり、厚さは0.1mmである。
本実施の形態では、端部接続タブ3aは、裏面側接続タブ3とは別体として形成され、半田により裏面側接続タブ3に接合されるが、端部接続タブ3aが裏面側接続タブ3と一体的に形成されてもよい。その場合、裏面側接続タブ3はEの字状に形成される。
(b)第4の実施の形態の効果
本実施の形態の太陽電池モジュールにおいては、表面側接続タブ2の本数が裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なる。
そのため、複数の太陽電池1へ表面側接続タブ2を接合した後に複数の太陽電池1へ裏面側接続タブ3を接合する場合に、裏面側接続タブ3の接合時の熱が表面側接続タブ2に伝達しにくくなる。それにより、裏面側接続タブ3の接合時に表面側接続タブ2の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池1へ裏面側接続タブ3を接合した後に複数の太陽電池1へ表面側接続タブ2を接合する場合に、表面側接続タブ2の接合時の熱が裏面側接続タブ3に伝達しにくくなる。それにより、表面側接続タブ2の接合時に裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池1への表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1への裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池1への表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合を同時に行う場合でも、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合時の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
これらの結果から判るように、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なるので、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが短絡することが防止される。
さらに、表面側接続タブ2は断面円形の金属製ワイヤからなり、裏面側接続タブ3はストライプ状の金属箔からなる。このように、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
この場合、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少なく、かつ表面側接続タブ2の直径は裏面側接続タブ3の幅よりも小さい。また、表面側接続タブ2が円柱状の外周面を有するので、入射光が種々の方向に散乱し、散乱した一部の光が太陽電池1の表面側から入射する。これらにより、主たる光の入射面となる表面側で表面側接続タブ2による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。
一方、裏面側接続タブ3の本数は表面側接続タブ2の本数よりも多く、かつ裏面側接続タブ3は大きな面積を有するので、電気抵抗が小さい。また、表面側接続タブ2は円形の断面を有するため、表面側接続タブ2の電気抵抗を小さく抑えることができる。それにより、太陽電池モジュールの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3での抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
また、表面側接続タブ2は、同じ組内で隣接する太陽電池1の表面上に延び、裏面側接続タブ3は、同じ組内で隣接する太陽電池1の裏面上に延びる。それにより、同じ組内で表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とを接続する必要がない。したがって、同じ組内で隣接する太陽電池1間の接続構造が簡単になり、かつ製造工程が簡略化される。その結果、製造コストが低減される。また、同じ組内で隣接する太陽電池1間の間隔を小さくすることができる。それにより、太陽電池モジュールの発電効率のさらなる向上が可能となる。
しかも、簡単な構造で複数の太陽電池1を並列接続および直列接続することが可能となる。
(c)接続タブの他の配置例
図23は表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の他の配置例を示す断面図である。
図23に示すように、2本の裏面側接続タブ3が2本の表面側接続タブ2と重なる位置に設けられてもよい。この場合、各表面側接続タブ2の幅方向の中心位置P1と各裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置P2とは異なる。
それにより、複数の太陽電池1への表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1への裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。その結果、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能となる。
(5)第5の実施の形態
(a)太陽電池モジュールの全体の構成
図24は本発明の第5の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。図25(a),(b)はそれぞれ第5の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。図25(a)のE−E線断面は図15に示した断面と同様である。
第5の実施の形態に係る太陽電池モジュールが第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールと異なるのは次の点である。
図24に示す太陽電池モジュールは、列方向および行方向にマトリクス状に配列された2種類の太陽電池1,1aにより構成される。
本実施の形態では、太陽電池1の表面が正極であり、裏面が負極である。また、太陽電池1aの表面が負極であり、裏面が正極である。
各列には、2つの太陽電池1の組と2つの太陽電池1aの組とが交互に配置される。以下、2つの太陽電池1の組を第1組と呼び、2つの太陽電池1aの組を第2組と呼ぶ。
本実施の形態では、複数本の表面側接続タブ2および複数本の裏面側接続タブ3により第1組の2つの太陽電池1が電気的に並列接続され、第2組の2つの太陽電池1が電気的に並列接続され、隣接する第1組と第2組とが電気的に直列接続されている。
第1番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2aにより互いに接続されている。端部接続タブ2aには、電力ケーブル2eが接続されている。
第1番目の列の他端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2bにより第2番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。第2番目の列の一端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2cにより第3番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。
同様にして、奇数番目の列の他端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2bにより次の偶数番目の列の他端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。偶数番目の列の一端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2cにより次の奇数番目の列の一端側の太陽電池1の裏面側接続タブ3に接続されている。
最終列の一端側の太陽電池1aの裏面側接続タブ3は、端部接続タブ2dにより互いに接続されている。端部接続タブ2dには、電力ケーブル2fが接続されている。
図25(a)に示すように、各第1組の2つの太陽電池1の表面と一方側に隣接する第2組の2つの太陽電池1aの表面とを電気的に接続するように2本の表面側接続タブ2が形成されている。2本の表面側接続タブ2は、太陽電池1,1aの表面全体をほぼ2等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
各第1組の2つの太陽電池1の裏面と他方側に隣接する第2組の2つの太陽電池1aの裏面とを電気的に接続するように3本の裏面側接続タブ3が形成されている。3本の裏面側接続タブ3は、裏面全体をほぼ3等分することにより得られる領域のそれぞれ略中央の位置で列方向に沿って互いに平行に延びている。
このように、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置は裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とは異なる。
図25(b)に示すように、表面側接続タブ2は、各第1組の太陽電池1および一方側に隣接する第2組の太陽電池1aの表面上に接合され、裏面側接続タブ3は、各第1組の太陽電池1および他方側に隣接する第2組の太陽電池1aの裏面上に接合されている。それにより、第1組の2つの太陽電池1の表面の正極同士が電気的に接続され、第1組の2つの太陽電池1の裏面の負極同士が電気的に接続される。また、第2組の2つの太陽電池1aの表面の負極同士が電気的に接続され、第2組の2つの太陽電池1aの裏面の正極同士が電気的に接続される。さらに、第1組の2つの太陽電池1の表面の正極が一方側に隣接する第2組の2つの太陽電池1aの表面の負極に電気的に接続され、第1組の2つの太陽電池1の裏面の負極が他方側に隣接する第2組の2つの太陽電池1aの裏面の正極に電気的に接続される。
このようにして、電気的に並列接続された2つの太陽電池1の第1組と電気的に並列接続された2つの太陽電池1aの第2組とが各列内で電気的に直列接続される。
表面側接続タブ2は、断面円形の金属製ワイヤからなる。表面側接続タブ2として、例えば銅製ワイヤが用いられる。銅製ワイヤの表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。表面側接続タブ2の直径は例えば0.7mmである。
裏面側接続タブ3は、ストライプ状の金属箔からなる。裏面側接続タブ3として、例えば銅箔が用いられる。銅箔の表面には鉛を含有しない半田めっきが施されている。裏面側接続タブ3の幅は例えば4mmであり、厚さは0.1mmである。
このように、本実施の形態では、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
なお、太陽電池1の電極構造は、図4および図5に示した構造と同様である。太陽電池1aの電極構造は、図16および図17に示した構造と同様である。太陽電池1の層構造は図6に示した構造と同様である。太陽電池1aの層構造は図18に示した構造と同様である。
(b)第5の実施の形態の効果
本実施の形態の太陽電池モジュールにおいては、表面側接続タブ2の本数が裏面側接続タブ3の本数よりも少ない。また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なる。
そのため、複数の太陽電池1,1aへ表面側接続タブ2を接合した後に複数の太陽電池1,1aへ裏面側接続タブ3を接合する場合に、裏面側接続タブ3の接合時の熱が表面側接続タブ2に伝達しにくくなる。それにより、裏面側接続タブ3の接合時に表面側接続タブ2の接合強度が低下することが防止される。あるいは、複数の太陽電池1,1aへ裏面側接続タブ3を接合した後に複数の太陽電池1,1aへ表面側接続タブ2を接合する場合に、表面側接続タブ2の接合時の熱が裏面側接続タブ3に伝達しにくくなる。それにより、表面側接続タブ2の接合時に裏面側接続タブ3の接合強度が低下することが防止される。
したがって、複数の太陽電池1,1aへの表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1,1aへの裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
また、太陽電池1,1aへの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合を同時に行う場合でも、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3との間で熱が伝達しにくくなる。したがって、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合時の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。
これらの結果から判るように、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能になるとともに、製造工程の選択の幅も広がる。
また、表面側接続タブ2の幅方向の中心位置と裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置とが異なるので、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが短絡することが防止される。
さらに、表面側接続タブ2は断面円形の金属製ワイヤからなり、裏面側接続タブ3はストライプ状の金属箔からなる。このように、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とが異なる形状を有する。
この場合、表面側接続タブ2の本数は裏面側接続タブ3の本数よりも少なく、かつ表面側接続タブ2の直径は裏面側接続タブ3の幅よりも小さい。また、表面側接続タブ2が円柱状の外周面を有するので、入射光が種々の方向に散乱し、散乱した一部の光が太陽電池1,1aの表面側から入射する。これらにより、主たる光の入射面となる表面側で表面側接続タブ2による光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの発電効率が向上する。
一方、裏面側接続タブ3の本数は表面側接続タブ2の本数よりも多く、かつ裏面側接続タブ3は大きな面積を有するので、電気抵抗が小さい。また、表面側接続タブ2は円形の断面を有するため、表面側接続タブ2の電気抵抗を小さく抑えることができる。それにより、太陽電池モジュールの表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3での抵抗損失を低減することができる。その結果、太陽電池モジュールの出力の低下が防止される。
また、表面側接続タブ2は、太陽電池1,1aの表面上に延び、裏面側接続タブ3は、太陽電池1,1aの裏面上に延びる。それにより、表面側接続タブ2と裏面側接続タブ3とを接続する必要がないので、端部接続タブが不要になる。したがって、隣接する太陽電池1間、隣接する太陽電池1a間および隣接する太陽電池1,1a間の接続構造が簡単になり、かつ製造工程が簡略化される。その結果、製造コストが低減される。また、隣接する太陽電池1間、隣接する太陽電池1a間および隣接する太陽電池1,1a間の間隔を小さくすることができる。それにより、太陽電池モジュールの発電効率のさらなる向上が可能となる。
しかも、簡単な構造で複数の太陽電池1,1aを並列接続および直列接続することが可能となる。
(c)接続タブの他の配置例
本実施の形態においても、図19に示したように、2本の裏面側接続タブ3が2本の表面側接続タブ2と重なる位置に設けられてもよい。この場合、各表面側接続タブ2の幅方向の中心位置P1と各裏面側接続タブ3の幅方向の中心位置P2とは異なる。
それにより、複数の太陽電池1,1aへの表面側接続タブ2の接合と複数の太陽電池1,1aへの裏面側接続タブ3の接合とを別々の工程で行い、表面側接続タブ2の接合時と裏面側接続タブ3の接合時とで加熱温度および加熱時間等の処理条件をそれぞれ独立に最適に設定することが可能となる。その結果、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の接合強度を向上させることが可能となる。
(6)他の実施の形態
(A)表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の本数は、上記実施の形態の本数に限定されず、他の本数であってもよい。例えば、表面側接続タブ2の本数が1本であってもよく、3本以上であってもよい。また、裏面側接続タブ3の本数が1本または2本であってもよく、4本以上であってもよい。
(B)表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の形状は、上記実施の形態の形状に限定されず、他の形状であってもよい。例えば、表面側接続タブ2が楕円形の断面を有してもよく、矩形等の多角形の断面を有してもよい。また、裏面側接続タブ3が円形または楕円形の断面を有してもよく、多角形の断面を有してもよい。
(C)表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の位置は、上記実施の形態の位置に限定されず、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3が太陽電池1,1aの表面および裏面の他の位置に形成されてもよい。
(D)表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3の材料は、銅に限定されず、その他の導電性材料を用いてもよい。例えば、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3がアルミニウム、ステンレス等の他の金属材料により形成されてもよく、あるいは合金材料により形成されてもよい。
(E)太陽電池1,1aは、非晶質シリコン膜と単結晶シリコンとを用いたハイブリッド型構造に限定されず、他の構造を有してもよい。例えば、非晶質シリコン膜の代わりに多結晶シリコン膜または微結晶シリコン膜を用いてもよい。また、太陽電池1,1aがHIT型構造の代わりに単結晶型、多結晶型、非晶質型構造等を有してもよい。
(F)太陽電池1,1aの形状は正方形に限定されず、太陽電池1,1aが長方形、円形、楕円形、多角形等の他の形状を有してもよい。
(G)裏面部材6として、表面部材5と同様に、透明ガラス、透明フィルム等の透光性材料を用いてもよい。
(H)表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3は、太陽電池1,1aの列方向の全長にわたって延びるように形成されることが好ましいが、これに限定されず、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3が太陽電池1,1aの列方向の一部の領域に形成されてもよい。
(I)第4の実施の形態では、太陽電池1が2つずつ並列接続されているが、3つ以上の数の太陽電池1が並列接続されてもよい。
(J)第5の実施の形態では、太陽電池1が2つずつ並列接続され、太陽電池1aが2つずつ並列接続されているが、3つ以上の数の太陽電池1が並列接続され、3つ以上の数の太陽電池1aが並列接続されてもよい。
(K)集電極15p,15nがバスバー電極部13p,13nを有さないでもよい。この場合には、表面側接続タブ2および裏面側接続タブ3はフィンガー電極部14p,14nに接合される。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
上記実施の形態では、太陽電池1,1aの表面が第1面に相当し、太陽電池1,1aの裏面が第2面に相当し、太陽電池1の集電極15pが第1電極に相当し、太陽電池1の集電極15nが第2電極に相当し、太陽電池1aの集電極15nが第1電極に相当し、太陽電池1aの集電極15pが第2電極に相当する。また、表面側接続タブ2が第1接続部材に相当し、裏面側接続タブ3が第2接続部材に相当し、端部接続タブ3a,3bが接続部に相当する。さらに、太陽電池1が第1の太陽電池に相当し、太陽電池1aが第2の太陽電池に相当し、正極が第1の極性の電極に相当し、負極が第2の極性の電極に相当する。
また、表面側タブ電極2の直径または幅が第1接続部材の最大幅に相当し、裏面側タブ電極3の幅が第2接続部材の最大幅に相当し、表面側タブ電極2の直径または厚さが第1接続部材の最大厚さに相当し、裏面側タブ電極3の厚さが第2接続部材の最大厚さに相当する。
本発明に係る太陽電池モジュールは、種々の電源等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。 (a),(b)はそれぞれ第1の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。 図2(a)のA−A線断面図である。 1つの太陽電池の表面側の平面図である。 1つの太陽電池の裏面側の平面図である。 太陽電池の模式的断面図である。 表面側接続タブおよび裏面側接続タブの他の配置例を示す断面図である。 (a),(b)はそれぞれ第2の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。 図8(a)のB−B線断面図である。 端部接続タブに表面側接続タブが接合された状態を示す拡大断面図である。 端部接続タブの他の例を示す側面図である。 表面側接続タブおよび裏面側接続タブの他の配置例を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。 (a),(b)はそれぞれ第3の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。 図14(a)のC−C線断面図である。 1つの太陽電池の表面側の平面図である。 1つの太陽電池の裏面側の平面図である。 太陽電池の模式的断面図である。 表面側接続タブおよび裏面側接続タブの他の配置例を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。 (a),(b)はそれぞれ第4の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。 図21(a)のD−D線断面図である。 表面側接続タブおよび裏面側接続タブの他の配置例を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る太陽電池モジュールの模式的平面図である。 (a),(b)はそれぞれ第5の実施の形態に係る太陽電池モジュールの一部の模式的平面図および模式的側面図である。 (a),(b)は従来の太陽電池モジュールの構成を示す模式的断面図および模式的側面図である。
符号の説明
1,1a 太陽電池
2 表面側接続タブ
2a,2b,2c,2d,3a,3b 端部接続タブ
2e,2f 電力ケーブル
3 裏面側接続タブ
4 封止材
5 表面部材
6 裏面部材
11 n型単結晶シリコンウエハ
12,12a 表面電極
13p,13n バスバー電極部
14p,14n フィンガー電極部
15p,15n 集電極
21 i型非晶質シリコン膜
22 p型非晶質シリコン膜
23 i型非晶質シリコン膜
24 n型非晶質シリコン膜
25,25a 裏面電極
P1,P2 中心位置

Claims (10)

  1. 第1面および第2面にそれぞれ第1電極および第2電極を有する複数の太陽電池を備えた太陽電池モジュールであって、
    前記第1電極および前記第2電極は、一の方向に延び互いに平行に配列された複数のフィンガー電極を含み、
    各太陽電池は、前記第1面の前記第1電極に接合され前記一の方向と直交する他の方向に延びる帯状の1または複数の第1接続部材と、前記第2面の前記第2電極に接合され前記他の方向に延びる帯状の1または複数の第2接続部材とを備え、
    各太陽電池の少なくとも一部の前記第1接続部材の幅方向の中心位置と前記第2接続部材の幅方向の中心位置とが異なると共に、
    隣接する太陽電池の前記第1接続部材が接続される第2接続部材を有する太陽電池は、前記第2面の端部に前記一の方向に延びる接続部を有し、前記第1接続部材は前記第2面の前記接続部の前記第2接続部材の幅方向の中心位置とは異なる位置の上に接続されることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 第1面および第2面にそれぞれ第1電極および第2電極を有する複数の太陽電池を備えた太陽電池モジュールであって、
    前記第1電極および前記第2電極は、一の方向に延び互いに平行に配列された複数のフィンガー電極を含み、
    各太陽電池は、前記第1面の前記第1電極に接合され前記一の方向と直交する他の方向に延びる帯状の1または複数の第1接続部材と、前記第2面の前記第2電極に接合され前記他の方向に延びる帯状の1または複数の第2接続部材とを備え、
    各太陽電池の前記第1接続部材の数と前記第2接続部材の数とが異なると共に、
    隣接する太陽電池の前記第1接続部材が接続される第2接続部材を有する太陽電池は、前記第2面の端部に前記一の方向に延びる接続部を有し、前記第1接続部材は前記第2面の前記接続部の前記第2接続部材の幅方向の中心位置とは異なる位置の上に接続されることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 各太陽電池の前記第1接続部材の数と前記第2接続部材の数とが異なることを特徴とす
    る請求項1記載の太陽電池モジュール。
  4. 各太陽電池の前記第2接続部材の数は前記第1接続部材の数よりも多いことを特徴とする請求項2または3記載の太陽電池モジュール。
  5. 各太陽電池の各第1接続部材の形状と各第2接続部材の形状とが異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  6. 各太陽電池の各第1接続部材の最大幅は各第2接続部材の最大幅よりも小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  7. 各太陽電池の各第1接続部材の最大厚さは各第2接続部材の最大厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  8. 各太陽電池の各第1接続部材は略円形の断面を有し、各第2接続部材は平板状の断面を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  9. 各太陽電池の前記第2接続部材の前記接続部は、当該太陽電池の第2面に接触しないように設けられたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  10. 各太陽電池の前記第1接続部材は隣接する他の太陽電池の第2面側まで延び、前記第1接続部材の端部が前記接続部に接続されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
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