JP5035776B2 - 樹脂製パネル - Google Patents

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この発明は、インナパネルとアウタパネルとを内部に中空部を有するように重ねて接合した樹脂製パネルの改良に関し、特に接合対策に関するものである。
特許文献1には、樹脂製アウタパネルの外周縁部に凹条溝を凸条で仕切り形成し、該凹条溝に接着剤を収容して樹脂製インナパネルと上記アウタパネルとを内部に中空部を有するように重ねて上記凸条をインナパネルの外周縁部に当接させることにより、上記接着剤が凹条溝から外部に溢れ出さないように両パネルを接合した自動車用リヤゲートが開示されている。
特表2007−513016号公報(段落0021欄、図3)
ところで、上記の特許文献1の如き樹脂製パネルに曲げや捩り方向の力が作用すると、接着剤が剪断方向(パネル面に対して平行な方向)に変形して(ズレて)しまうので、パネル全体の剛性が低下することになる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接着剤を剪断方向に変形しないようにしてパネル全体の剛性を高めることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、樹脂製パネルに曲げや捩り方向の力が作用した際、凹条溝の溝長手方向の複数箇所で圧縮力を作用させたことを特徴とし、具体的には、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、樹脂製インナパネルと樹脂製アウタパネルとを備え、これらインナパネル及びアウタパネルのいずれか一方の外周縁部には、接着剤を収容する凹条溝が凸条で仕切り形成され、該凹条溝には、凹部を有する複数個の筒状部が少なくとも一部を上記凹条溝内に位置付けるように、かつ上記凸条とほぼ同じ高さになるように溝長手方向に間隔をあけて一体に突設され、上記インナパネル及びアウタパネルのいずれか他方の外周縁部には、複数個の突起部が上記各筒状部に対応するように溝長手方向に間隔をあけて一体に突設され、上記凹条溝及び各筒状部の凹部に接着剤を収容して上記インナパネルとアウタパネルとを内部に中空部を有するように重ねて接合した状態で、上記凸条及び各筒状部の各々の先端が上記インナパネル及びアウタパネルのいずれか他方の外周縁部に当接乃至微小な隙間をあけて接近するとともに、上記各突起部がその周りに接着剤を介在させて上記各筒状部の凹部に嵌入していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各筒状部には、切欠部が凹部と凹条溝とを連通するように形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、凹条溝の溝長手方向の複数箇所で、各筒状部の凹部内周と該凹部に嵌入された各突起部外周との隙間が小さくなっているため、樹脂製パネルに曲げや捩り方向の力が作用しても、当該箇所では接着剤に圧縮力が作用して接着剤が剪断方向に変形し難く、パネル全体の剛性を高めることができる。。
請求項2に係る発明によれば、凹部から接着剤が切欠部を経て凹条溝に流出するため、凹部で接着剤が過剰に圧縮されず、大きな圧縮反発力によるパネルの変形要因をなくすことができるとともに、接着剤が凸条を越えて凹条溝の外に溢れ出すのを防止することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図3はこの発明の実施形態に係る樹脂製パネルとしての自動車用リヤゲート1を示す。このリヤゲート1は、図示しないが、上端部が車体後部の開口部上縁に枢支され、左右一対のダンパステーの伸縮作動により、上記開口部を下開き可能に開閉するように構成されている。
上記リヤゲート1は、図1及び図2に示すように、樹脂製インナパネル3と樹脂製アウタパネル5とを備えている。上記インナパネル3の上端縁、車幅方向両側の側端縁、及び下端縁から上方に離れた近傍位置の各々の内面には、第1凸条7が略矩形環状に一体に立設されている。また、該第1凸条7の内側寄りのインナパネル3内面には、第2凸条9が第1凸条7と同じ高さになるように、かつ平行になるように略矩形環状に一体に立設されている。そして、上記第1凸条7と第2凸条9との間、つまりインナパネル3の外周縁部に、接着剤Aを収容する凹条溝11が上記第1凸条7及び第2凸条9で仕切り形成されている。
また、上記凹条溝11には、凹部13aを有する複数個の円環状の筒状部13が少なくとも一部を上記凹条溝11内に位置付けるように、かつ上記第1及び第2凸条7,9とほぼ同じ高さになるように溝長手方向に間隔をあけて一体に突設されている。本例では、これら筒状部13は、上記凹条溝11に大半部分を位置付けるとともに、残りの部分を第2凸条9からインナパネル3内側方に膨出させて第2凸条9と交わっている。また、上記各筒状部13には、V字状の切欠部13bが先端から基端側にかけて凹部13aと凹条溝11とを連通するように形成されている。
一方、上記アウタパネル5の外周縁部である上端縁寄り、車幅方向両側の側端縁寄り、及び下端縁から上方に離れた近傍位置の各々の内面には、複数個の裁頭円錐形状の突起部15が上記各筒状部13に対応するように溝長手方向に間隔をあけて一体に突設され、該各突起部15には、アウタパネル5を成形した際の熱収縮差によるヒケを防止するための細穴15aが形成されている。
そして、上記凹条溝11及び各筒状部13の凹部13aに接着剤Aを収容して上記インナパネル3とアウタパネル5とを内部に中空部Sを有するように重ねて接合した状態で、上記第1凸条7、第2凸条9及び各筒状部13の各々の先端が上記アウタパネル5の外周縁部に微小な隙間Cをあけて接近するとともに、上記各突起部15がその周りに接着剤Aを介在させて上記各筒状部13の凹部13aに嵌入している。図3中、一点鎖線は凹条溝11の形成領域を示す。
このように、この実施形態では、複数個の筒状部13をその一部がインナパネル3外周縁部の第2凸条9と交わるように、大半部分を凹条溝11内に位置付けて溝長手方向に間隔をあけて一体に突設したので、上記凹条溝11の溝長手方向の複数箇所で、各筒状部13の凹部13a内周と、該凹部13aに嵌入された各突起部15外周との隙間が小さく、リヤゲート1に曲げや捩り方向の力が作用しても、当該箇所では接着剤Aに圧縮力が作用して接着剤Aが剪断方向に変形し難く、リヤゲート1全体の剛性を高めることができる。。
さらに、この実施形態では、インナパネル3とアウタパネル5とを重ねた際、各筒状部13の凹部13aに収容されている接着剤Aが上記アウタパネル5によって圧縮されるが、この圧縮された接着剤Aの一部が切欠部13bを経て凹条溝11に流出するので、凹部13a内の接着剤Aは過剰に圧縮されて反発力が強くなり過ぎることがなく、これにより、リヤゲート1の変形要因をなくすことができる。また、凹条溝11内の接着剤Aが第1凸条7を越えてリヤゲート1の外周端縁に溢れ出したり、第2凸条9を越えてインナパネル3の内側方、つまりリヤゲート1の内部である中空部S側に溢れ出すのを防止することができる。
なお、この実施形態では、インナパネル3の外周縁部に第1凸条7、第2凸条9、凹条溝11及び筒状部13を形成し、アウタパネル5の外周縁部に突起部15を形成したが、これとは逆に、アウタパネル5の外周縁部に第1凸条7、第2凸条9、凹条溝11及び筒状部13を形成し、インナパネル3の外周縁部に突起部15を形成することも可能である。
さらに、この実施形態では、筒状部13の大半部分を凹条溝11内に位置付けるとともに、残りの部分を第2凸条9からインナパネル3の内側方に膨出させたが、その割合は適宜変更可能である。また、筒状部13を第1凸条7と交わるようにしてもよく、さらには、筒状部13を第1及び第2凸条7,9の双方と交わらないように凹条溝11内に位置付けてもよい。
また、インナパネル3とアウタパネル5とを接合した状態で、第1凸条7、第2凸条9及び筒状部13の各々の先端をアウタパネル5の外周縁部に微小な隙間Cをあけて接近させたが、両者を当接させてもよい。
さらにまた、この実施形態では、筒状部13に切欠部13bを1個形成したが、筒状部13(凹部13a)の大きさや、切欠部13bの形状如何によっては2個以上であってもよい。
この発明は、インナパネルとアウタパネルとを内部に中空部を有するように重ねて接合した樹脂製パネルについて有用である。
図3のI−I線における断面図である。 リヤゲート外周縁部の分解斜視図である。 リヤゲートの正面図である。
符号の説明
1 リヤゲート(パネル)
3 インナパネル
5 アウタパネル
7 第1凸条
9 第2凸条
11 凹条溝
13 筒状部
13a 凹部
13b 切欠部
15 突起部
A 接着剤
C 隙間
S 中空部

Claims (2)

  1. 樹脂製インナパネルと樹脂製アウタパネルとを備え、
    これらインナパネル及びアウタパネルのいずれか一方の外周縁部には、接着剤を収容する凹条溝が凸条で仕切り形成され、
    該凹条溝には、凹部を有する複数個の筒状部が少なくとも一部を上記凹条溝内に位置付けるように、かつ上記凸条とほぼ同じ高さになるように溝長手方向に間隔をあけて一体に突設され、
    上記インナパネル及びアウタパネルのいずれか他方の外周縁部には、複数個の突起部が上記各筒状部に対応するように溝長手方向に間隔をあけて一体に突設され、
    上記凹条溝及び各筒状部の凹部に接着剤を収容して上記インナパネルとアウタパネルとを内部に中空部を有するように重ねて接合した状態で、上記凸条及び各筒状部の各々の先端が上記インナパネル及びアウタパネルのいずれか他方の外周縁部に当接乃至微小な隙間をあけて接近するとともに、上記各突起部がその周りに接着剤を介在させて上記各筒状部の凹部に嵌入していることを特徴とする樹脂製パネル。
  2. 請求項1に記載の樹脂製パネルにおいて、
    各筒状部には、切欠部が凹部と凹条溝とを連通するように形成されていることを特徴とする樹脂製パネル。
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