JP5035603B2 - 棒状化粧料容器 - Google Patents
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Description
該軸筒内には、脱着自在であって、棒状化粧料を突出可能に収容するカートリッジ体、尾栓と一体となり、該カートリッジ体を軸筒の開口部より出没させるカートリッジ体出没機構、及び尾栓への打突によりカートリッジ体内に収容される棒状化粧料を突出させるノック機構を内装し、
該カートリッジ体は、芯筒と、芯筒内において棒状化粧料を保持する、該芯筒内に保持された皿状の芯チャックとからなり、該芯筒の後端側は後方へ開口した凹陥部が形成され、該凹陥部にはOリング及びブッシュからなる把持部が嵌着されるとともに、該凹陥部の底部には貫通孔が穿設され、
該カートリッジ体出没機構は、カム筒、スライダー及び該スライダーの摺動により圧縮又は伸長するスプリングから構成され、該カム筒は、円筒状のカム筒基部の前方に、頂点に位置する係止凹部を前方側として、これに連なる傾斜縁からなる略三角湾曲面のカム体を形成するとともに、その後方には尾栓と係合する係合部を形成してなるものであり、スライダーは外周面に係止突起を突設してなり、前記カム筒の傾斜縁に対して該係止突起を当接させるとともに、該係止突起とそれよりも前方の軸筒内壁との間でスプリングを保持した上での尾栓の回転によるカム筒の回転によって、スライダーの係止突起がカム筒の傾斜縁を前進してカム体の係止凹部に係合することで、スライダー自体が前進するとともに前進した状態で固定され、又、尾栓の逆回転によって前記係止突起と係止凹部との係合が解除された際には、スプリングの弾撥力によって係止突起が傾斜縁を後退して、スライダーが当初の位置に復帰するものであり、
該ノック機構は、移動自在となる押棒を内部に挿通するノック筒と、該ノック筒の先端側が挿入されるホルダー筒とからなり、ノック筒はその先端部に三ツ割の連結部を固持するとともに、略中間において径外方向へ突出する突起部とホルダー筒内壁との間にスプリングを保持し、ホルダー筒は、挿入されたノック筒の先端より前方に三ツ割孔を有して、該三ツ割孔に一定の摩擦力を有して脱着自在となるリングが嵌入され、更に該リングに対して脱着自在となるよう三ツ割が嵌入されるとともに、該リングの前方にリングストッパーが設けら、又、ホルダー筒の外側には係止突縁が設けられて、軸筒の内壁面に軸方向に設けられた案内溝に遊嵌し、前記カートリッジ体出没機構によるカートリッジ体の最大前進時において、該ホルダー筒の係止突縁が該案内溝の最先部に対して隙間を残すよう位置決めされてなるものであり、
上記ノック機構のノック筒の後端を前記スライダーに固持するとともに、ホルダー筒の先端にカートリッジ体の後端部を連結した上、該ノック筒の押棒を、芯筒の凹陥部底部に形成された貫通孔を通して芯チャック外底部に当接させることにより、
尾栓の回転によるスライダー更にはノック筒の前進に伴って、押棒を把持した状態で前記リング内に嵌入された三ツ割が前進し、該三ツ割の前進によって該リングの嵌入された三ツ割孔を有するホルダー筒が前進して、その連結されたカートリッジ体を前進させて軸筒よりカートリッジ体を突出させ、更に、尾栓を打突してのノック筒の前進に伴って、同様に押棒を把持した三ツ割の前進によってホルダー筒及びカートリッジ体が前進するものの、ホルダー筒の係止突縁が案内溝の最先端に至ることによって停止すれば、三ツ割とリングが押棒を把持しながら三ツ割孔から前方へ突出し、その後、リングがリングストッパーによって前進を停止すれば、三ツ割のみが拡開して前進することで、押棒の把持を解除し、又、尾栓の打突を停止すれば、ノック筒の突起部とホルダー筒内壁との間のスプリングの弾撥力によって、ノック筒、三ツ割及びリング、ホルダー筒並びに尾栓が復帰し、更に、尾栓の逆回転による前記係止突起と係止凹部との係合解除に基づくスライダー更にはノック筒の後退に伴って、前記押棒を把持した状態でリング内に嵌入された三ツ割が後退し、該三ツ割の後退によって、ホルダー筒が後退して、その連結されたカートリッジ体を軸筒内に後退させてなるものである。
そして、その状態で尾栓を打突すると、ノック筒の前進に応じてホルダー筒更にはカートリッジ体が前進するものの、ボルダー筒の係止突縁と軸筒の案内溝の先端との係合によってホルダー筒の前進が停止させられた後は、三ツ割がリングとともに押棒を把持しながらホルダー筒の三ツ割孔から前進するので、該前進した押棒が外底部に当接する芯チャックを押勢するので、棒状化粧料は開口部より突出するものとなる。
更に尾栓の打突を停止しても、芯チャックの外底部に当接する押棒は、芯筒の凹合部に嵌着される把持部により、三ツ割が三ツ割孔内に嵌入されるまで把持しているので後退せず、常に押棒と芯チャックの外底部との当接は維持される。
該軸筒内には、脱着自在であって、棒状化粧料を突出可能に収容するカートリッジ体と、尾栓と一体となり、軸筒の開口部より該カートリッジ体を出没自在とする回転筒、及び該カートリッジ体と回転筒の両者を外装する受け筒を内装し、
該軸筒は、軸筒の肉厚が厚い厚肉部を前側に、肉厚が薄い薄肉部を後側に配して、厚肉部と薄肉部との間の内壁面に周縁段部を形成すると共に、該周縁段部に案内溝後端部を形成する案内溝を厚肉部側に軸筒長手方向に刻設し、
該カートリッジ体は、芯筒、噛合孔を有する基部と雄ネジ部よりなるネジ軸、芯チャック本体内に棒状化粧料を保持し、軸部内に雌ネジ孔を有すると共にその最後端外周に係合突起を突設する芯チャック、及び該係合突起を遊嵌し案内する案内溝を有する回止筒から構成され、芯筒内において芯チャックの軸部内の雌ネジ孔内にネジ軸の雄ネジ部を噛合させる共に、ネジ軸の基部外周に、軸方向には離脱不能でありつつ同期して回転しうるよう回止筒を外装し、
該回転筒は、先端にカートリッジ体の前記ネジ軸の基部に穿設する噛合孔に対し噛合自在となる噛合部を配設するとともに、後端に外方へ突設する係合ピンからなり、
該尾栓は、軸筒後方に突出する尾栓本体と、最先端において円周方向に係止溝を設ける螺旋状のカム溝をその側面に刻設してなる筒状の挿嵌部からなり、
該受け筒は、外方に突出して前記軸筒に刻設した案内溝に遊嵌する突起部を有するものであって、
上記尾栓と回転筒とを、回転筒の係合ピンを尾栓の螺旋状のカム溝に遊嵌して一体とした上で、該回転筒とカートリッジ体のネジ軸とを、該回転筒先端の噛合部と該ネジ軸の噛合孔を噛合させ、又、受け筒と回転筒とを、軸方向には離脱不能であって、同期して回転しうるよう嵌合するとともに、受け筒とカートリッジ体の回止筒とを、軸方向には脱着可能であるものの、個別の回転は不能となるよう嵌合してなるものである。
すなわち、軸筒3内部の密閉性を保持するため軸筒3の開口部3’を閉塞するように装着されているキャップ2は、引張することで軸筒3より脱離する。
次に、軸筒3の後端に突出して保持される尾栓14を、尾栓14と一体になるカム筒17の係止縁22が、止め筒16の係止突縁16’に当接するまで回転させる。該尾栓14の回転によるカム筒17の回転により、スライダー25は、その外周に突設する係止突起26がカム体18の傾斜縁20に沿ってスプリング27を圧縮しつつ前進する。このとき、該スライダー25内に後端を固持するノック筒40も、スライダー25に押勢されて同様に軸筒3内を前進するものである。
更に、該スライダー25の係止突起26は、カム体18の傾斜縁20に沿って移動した後、該カム体18の先端に有する係止凹部19内に係合することにより、固定される。この状態で、ノック筒40もスライダー25の移動距離だけ前進して固定されることとなり、このノック筒40の前進に応じて、ノック筒40の先端部に固持された連結部36’が前進し、該連結部36’の前進に伴って、案内筒33の先端の開口部34’に設けられたリング35内に保持された三ツ割36が、押棒42を把持したまま前進することから、該三ツ割36が前記リング35を介して案内筒33を前進させ、更に該案内筒33の前進によって、軸筒3の内壁面に刻設する案内溝4に係止突縁32を遊嵌するホルダー28も、軸筒3内を前進し、該案内溝4内において係止突縁32の先端にわずかな隙間を残して固定される。
その結果、カートリッジ体5を構成する芯筒6の後端がホルダー28の前方に開口する連結孔29に嵌合しているので、ホルダー28が前進して固定されることによって、カートリッジ体5は軸筒3より突出して固定される。
その上、リング35と三ツ割36が開口部34’より一定量突出すると、ホルダー28の連結孔29’内に形成された段部31がリングストッパーとなって、リング 35のみが該段部31と当接して停止することから、三ツ割36と分離し、該三ツ割36はその停止したリング35より更に前進して拡開し、押棒42に対する把持を解除するものとなる。すなわち、押棒42は尾栓14への打突によりノック筒40が前進することで、三ツ割36に把持されたままカートリッジ体5のOリング10及びブッシュ11による把持部12の圧力に抗しながら前進するものである。従って、三ツ割36が拡開して押棒42による把持を解除した後は、該押棒42はカートリッジ体5のOリング10及びブッシュ11による把持部12のみによって把持されるものとなる。
その後、該尾栓14への打突をやめると、尾栓14はもとよりスライダー25及びノック筒40は案内筒33内の圧縮されたスプリング39の弾発力により後退し、更に該ノック筒40の先端部に三ツ割36の連結部36’が固持されているので、三ツ割36も同時に軸筒3内を後退するものとなる。この際、三ツ割36は後退するにつれ、未だ案内筒33の開口部34’には没入していないリング35内に嵌り込みながら該リング35とともに案内筒33の開口部34’に嵌入する。
その結果、拡開していた三ツ割36は閉成するとともに、押棒42を再度把持するものとなる。すなわち、押棒42は、三ツ割36が案内筒33の開口部34’に嵌入するまでカートリッジ体5のOリング10及びブッシュ11のみに把持されており、該三ツ割36はリング35とともに案内筒33の開口部34’に嵌入してはじめて押棒42を把持するので、三ツ割36自体によっては一旦前進した押棒42を後退させることはない。
従って、この前進した押棒42によって芯筒6内の芯チャック7も押勢されることで前進するので、棒状化粧料13は芯筒6の開口部6’より突出するものとなる。
なお、棒状化粧料13を芯筒6の開口部6’からより多く突出させるには、前記尾栓14に対する打突を繰り返せばよい。
その結果、該スライダー25の係止突起26によって圧縮されていたスプリング27は軸筒3後方に向かって伸長するので、スライダー25は自動的に軸筒3内を後退することになる。
このとき、スライダー25に固持されたノック筒40並びに三ツ割36及びリング35を介して、ノック機構Bを構成する案内筒33及びホルダー28も同様に軸筒3内を後方に引張されて後退するので、該ホルダー28と一体に連結されるカートリッジ体5は迅速に軸筒3内に没入するものとなる。
又、軸筒103は、その内径が略中央前方部分(カートリッジ体110の内装部分に相当する。)と略中央後方部分(回転筒123及び尾栓134の内装部分に相当する。)とでは異なり、該軸筒103の略中央前方部分は軸筒103の内径が細径化されることで厚肉部105となっており、略中央後方部分においては軸筒103の内径が太径化されることで薄肉部106となっている。その結果、軸筒103の内壁面104において該内径の異なる境界において軸筒103の円周方向に周縁段部109が形成されるものである。そして、内径が細径化されている軸筒103の厚肉部105には軸筒長手方向に沿って案内溝107が設けられており、前記周縁段部109において案内溝後端部108を形成して途切れている。
詳細に説明すれば、回転筒123とカートリッジ体110のネジ軸115とは、回転筒123の先端に配設される噛合部124と、ネジ軸115の基部116に穿設する噛合孔118との噛合により、又、回転筒123と受け筒130とは前記回転嵌合部146により、更に、カートリッジ体110の回止筒138と受け筒130とは前記着脱嵌合部147及び回止ローレット140、132とによりそれぞれ一体となっている。そして、カートリッジ体110内においても、前述のように、ネジ軸115と回止筒138とが回転嵌合部145により一体となっている。
その上、該受け筒130と回転嵌合部146を介して一体となる回転筒123は、尾栓134内に内装されたスプリング144の弾性によって尾栓134から前方へ押勢されているが、前述したように、回転筒123の後端縁と尾栓本体135との間で間隔を有して逃げ148を形成するとともに、回転筒123の突出部126の後端縁と尾栓134の先端縁との間にも逃げ148を形成していることから、回転筒123は該逃げ148の長さだけ後方へ移動可能となっている。その結果、受け筒130に突設する突起部131の外方への突出部分が遊嵌する案内溝107の長さに比して、尾栓134の回転による回転筒123の移動距離の方が確実に長くなることから、製作に際して各部材の寸法に対して誤差が生じていても、受け筒130に突設する突起部131の外方への突出部分が軸筒103内において最も後退した場合には、確実に案内溝107より離脱するものとなる。
また、該回転筒123は尾栓134内に内装されたスプリング144の弾撥力により前方へ押勢されているので、該回転筒123と一体となる受け筒130も同方向へ押勢されている。従って、該受け筒130が軸筒103内を最も後退して案内溝107より離脱していても、尾栓134を右回転させることで同期して回転する受け筒130に突設する突起部131の外方への突出部分は、案内溝後端部108にその位置が合致すると、該スプリング144の弾撥力により再度案内溝107内に遊嵌されるものとなる。
すなわち、軸筒103内部の密閉性を保持するため軸筒103の開口部103’を閉塞するように装着されているキャップ102は、引張することによって軸筒103より脱離する。
次に、軸筒103の後端に回転自在に嵌着する尾栓134を最大で180°右回転させると、受け筒130が回転筒123を介してスプリング144の弾撥力により前方へ押勢されていることから、軸筒103の内壁面104に刻設された案内溝107の案内溝後端部108より離脱した状態で、周縁段部109において軸筒103の円周方向に回転自在となっていた受け筒130の突起部131の外方への突出部分が、周縁段部109に形成する案内溝後端部108より案内溝107内に遊嵌されることとなる。
そして、尾栓134の挿嵌部136は、該挿嵌部136の螺旋状に略半回転するカム溝137に遊嵌する回転筒123の係合ピン125を該カム溝137に沿って案内しながら回転するので、該回転筒123は前進し、最終的に回転筒123の係合ピン125がカム溝137の先端部の係止溝137’に係合する。このとき、係止溝137’は円周方向に設けられているので、回転筒123はそれ以上前進することができないものとなる。この回転筒123の前進に伴って、回転筒123と一体となる受け筒130も、その突起部131の外方への突出部を案内溝107内に遊嵌しつつ前進することとなる。
そしてこの回転筒123及び受け筒130の前進に伴って、カートリッジ体110も前方へ移動して軸筒103の開口部103’より突出して固持される。このとき、回転筒123の係合ピン125は、カム溝137先端において挿嵌部136の円周方向に設けられた係止溝137’に係合しているので、尾栓134を右回転させてもカートリッジ体110が前進することはなく、又、逆にカートリッジ体110に対して前方からの押圧力が作用しても、軸筒103の開口部103’より突出したカートリッジ体110が、軸筒103内へ押し戻されることはない。
その上で、更に尾栓134を右回転させると、先ず回転筒123の係合ピン125が尾栓134のカム溝137の係止溝137’に係合しているので、尾栓134と回転筒123とは共回りすることとなる。この回転筒123の回転によって、回転嵌合部146によって同期して回転しうるよう一体となっている受け筒130も回転しようとするが、該受け筒130の突起部131の外方への突出部分が軸筒103の案内溝107に遊嵌されていることから、受け筒130は回転することができず、回転筒123だけがその回転嵌合部146における摩擦に抗して回転することとなる。一方、この回転筒123の回転は、噛合部124と噛合孔118との噛合によって、ネジ軸115に伝達される。該ネジ軸115は回転嵌合部145によって回止筒138と同期して回転しうるよう一体となっているものの、該回止筒138は受け筒130との間で回止ローレット132、140の噛合によって個別の回転が不能となるよう一体となっている。即ち、尾栓134の回転は回転筒123の先端に配設する噛合部124とカートリッジ体110のネジ軸115の噛合孔118との噛合を介して、ネジ軸115に伝達される。この時、ネジ軸115の回転に伴って回止筒138も同期して回転しようとするものの、回止筒138は、その突起部131の外方への突出部を軸筒103の案内溝107に遊嵌することによって回転不能となっている受け筒130との間で、回止ローレット132、140の噛合によって個別の回転が不能となるように一体となっていることから回転せず、ネジ軸115は回止筒138との間の回転嵌合部おける摩擦に抗して回転することとなる。
その結果、回転するネジ軸115の雄ネジ部117と螺合する雌ネジ孔114を有する芯チャック112は、該芯チャック112の係合突起119が回転しない回止筒138の案内溝141へ遊嵌しているため前方へ案内され、該芯チャック112に保持される棒状化粧料122は芯筒111の開口部111’より突出するものとなる。
そしてさらに回転させることで、該尾栓134のカム溝137は遊嵌して一体となる回転筒123の係合ピン125を案内しつつ回転することによって、回転筒123は軸筒103内を後退する。このとき、受け筒130と回転筒123との回転嵌合部146の摩擦により、一体になって後退し、従ってカートリッジ体110も軸筒内を後退するものとなる。
その結果、カートリッジ体110は迅速に軸筒103内に没入するものとなる。
なお、前述のようにカム溝137の後端部が延長されているので、尾栓134を左回転させた際、軸筒103の内壁面104の案内溝107内に遊嵌されている受け筒130に突設する突起部131の外方への突出部分を、尾栓134と回転筒123との間の逃げ148の分だけ余分に後退させることができ、各部材の寸法にバラ付きがあったとしても、突起部131の外方への突出部分を確実に案内溝107の案内溝後端部108より離脱させることができる。このため、一旦カートリッジ体110を軸筒103内に没入させた後、さらに尾栓134を左回転させても、受け筒130に突設する突起部131の外方への突出部分は軸筒103の内壁面104の案内溝107より離脱しているので、回転筒123の回転と同期して空転する。従って、回転筒123と回転嵌合部146を介して一体となる受け筒130、該受け筒130と着脱嵌合部147及び回止ローレット132、140を介して一体となる回止筒138、該回止筒138と回転嵌合部145を介して一体となるとともに、前記回転筒123と噛合部124と噛合孔118を介して一体となるネジ軸115の全てが、尾栓134の回転に合わせて一体に回転することとなる。そのため、芯筒111内において棒状化粧料122を保持する芯チャック112がネジ軸115に対して後退することがないことから、該棒状化粧料122の芯筒111内への没入に伴う棒状化粧料122の破損を防止できるものである。
2 キャップ
3 軸筒
3’ 開口部
4 案内溝
5 カートリッジ体
6 芯筒
6’ 開口部
7 芯チャック
7’ 外底部
8 凹陥部
9 貫通孔
10 Oリング
11 ブッシュ
12 把持部
13 棒状化粧料
14 尾栓
15 凹陥孔
16 止め筒
16’ 係止突縁
17 カム筒
18 カム体
19 係止凹部
20 傾斜縁
21 係合部
22 係止縁
23 カム筒基部
24 垂直縁
25 スライダー
26 係止突起
27 スプリング
28 ホルダー
29、29’ 連結孔
30 貫通孔
31 段部
32 係止突縁
33 案内筒
34 先端部
34’ 開口部
35 リング
36 三ツ割
36’ 連結部
37 案内筒基部
38 段部
39 スプリング
40 ノック筒
41 突起部
42 押棒
43 段部
101 棒状化粧料容器
102 キャップ
103 軸筒
103’ 開口部
104 内壁面
105 厚肉部
106 薄肉部
107 案内溝
108 案内溝後端部
109 周縁段部
110 カートリッジ体
111 芯筒
111’ 開口部
112 芯チャック
113 軸部
114 雌ネジ孔
115 ネジ軸
116 基部
117 雄ネジ部
118 噛合孔
119 係合突起
120 芯チャック本体
121 係止周縁
122 棒状化粧料
123 回転筒
124 噛合部
125 係合ピン
126 突出部
127 切り込み
128 係止周縁
129 段部
130 受け筒
131 突起部
132 回止ローレット
133 係止凹部
134 尾栓
135 尾栓本体
136 挿嵌部
137 カム溝
137’ 係止溝
138 回止筒
139 鍔部
140 回止ローレット
141 案内溝
142 係止凹部
143 係止周縁
144 スプリング
145、146 回転嵌合部
147 着脱嵌合部
148 逃げ
A カートリッジ体出没機構
B ノック機構
Claims (2)
- 後端に尾栓を回転自在且つ打突自在に嵌着する軸筒と、該軸筒前端の開口部に対して脱着自在となるキャップとから構成され、
該軸筒内には、脱着自在であって、棒状化粧料を突出可能に収容するカートリッジ体、尾栓と一体となり、該カートリッジ体を軸筒の開口部より出没させるカートリッジ体出没機構、及び尾栓への打突によりカートリッジ体内に収容される棒状化粧料を突出させるノック機構を内装し、
該カートリッジ体は、芯筒と、芯筒内において棒状化粧料を保持する、該芯筒内に保持された皿状の芯チャックとからなり、該芯筒の後端側は後方へ開口した凹陥部が形成され、該凹陥部にはOリング及びブッシュからなる把持部が嵌着されるとともに、該凹陥部の底部には貫通孔が穿設され、
該カートリッジ体出没機構は、カム筒、スライダー及び該スライダーの摺動により圧縮又は伸長するスプリングから構成され、該カム筒は、円筒状のカム筒基部の前方に、頂点に位置する係止凹部を前方側として、これに連なる傾斜縁からなる略三角湾曲面のカム体を形成するとともに、その後方には尾栓と係合する係合部を形成してなるものであり、スライダーは外周面に係止突起を突設してなり、前記カム筒の傾斜縁に対して該係止突起を当接させるとともに、該係止突起とそれよりも前方の軸筒内壁との間でスプリングを保持した上での尾栓の回転によるカム筒の回転によって、スライダーの係止突起がカム筒の傾斜縁を前進してカム体の係止凹部に係合することで、スライダー自体が前進するとともに前進した状態で固定され、又、尾栓の逆回転によって前記係止突起と係止凹部との係合が解除された際には、スプリングの弾撥力によって係止突起が傾斜縁を後退して、スライダーが当初の位置に復帰するものであり、
該ノック機構は、移動自在となる押棒を内部に挿通するノック筒と、該ノック筒の先端側が挿入されるホルダー筒とからなり、ノック筒はその先端部に三ツ割の連結部を固持するとともに、略中間において径外方向へ突出する突起部とホルダー筒内壁との間にスプリングを保持し、ホルダー筒は、挿入されたノック筒の先端より前方に三ツ割孔を有して、該三ツ割孔に一定の摩擦力を有して脱着自在となるリングが嵌入され、更に該リングに対して脱着自在となるよう三ツ割が嵌入されるとともに、該リングの前方にリングストッパーが設けら、又、ホルダー筒の外側には係止突縁が設けられて、軸筒の内壁面に軸方向に設けられた案内溝に遊嵌し、前記カートリッジ体出没機構によるカートリッジ体の最大前進時において、該ホルダー筒の係止突縁が該案内溝の最先部に対して隙間を残すよう位置決めされてなるものであり、
上記ノック機構のノック筒の後端を前記スライダーに固持するとともに、ホルダー筒の先端にカートリッジ体の後端部を連結した上、該ノック筒の押棒を、芯筒の凹陥部底部に形成された貫通孔を通して芯チャック外底部に当接させることにより、
尾栓の回転によるスライダー更にはノック筒の前進に伴って、押棒を把持した状態で前記リング内に嵌入された三ツ割が前進し、該三ツ割の前進によって該リングの嵌入された三ツ割孔を有するホルダー筒が前進して、その連結されたカートリッジ体を前進させて軸筒よりカートリッジ体を突出させ、更に、尾栓を打突してのノック筒の前進に伴って、同様に押棒を把持した三ツ割の前進によってホルダー筒及びカートリッジ体が前進するものの、ホルダー筒の係止突縁が案内溝の最先端に至ることによって停止すれば、三ツ割とリングが押棒を把持しながら三ツ割孔から前方へ突出し、その後、リングがリングストッパーによって前進を停止すれば、三ツ割のみが拡開して前進することで、押棒の把持を解除し、又、尾栓の打突を停止すれば、ノック筒の突起部とホルダー筒内壁との間のスプリングの弾撥力によって、ノック筒、三ツ割及びリング、ホルダー筒並びに尾栓が復帰し、更に、尾栓の逆回転による前記係止突起と係止凹部との係合解除に基づくスライダー更にはノック筒の後退に伴って、前記押棒を把持した状態でリング内に嵌入された三ツ割が後退し、該三ツ割の後退によって、ホルダー筒が後退して、その連結されたカートリッジ体を軸筒内に後退させることを特徴とする棒状化粧料容器。 - 後端に尾栓を回転自在に嵌着する軸筒と、該軸筒前方の開口部に対して脱着自在となるキャップとから構成され、
該軸筒内には、脱着自在であって、棒状化粧料を突出可能に収容するカートリッジ体と、尾栓と一体となり、軸筒の開口部より該カートリッジ体を出没自在とする回転筒、及び該カートリッジ体と回転筒の両者を外装する受け筒を内装し、
該軸筒は、軸筒の肉厚が厚い厚肉部を前側に、肉厚が薄い薄肉部を後側に配して、厚肉部と薄肉部との間の内壁面に周縁段部を形成すると共に、該周縁段部に案内溝後端部を形成する案内溝を厚肉部側に軸筒長手方向に刻設し、
該カートリッジ体は、芯筒、噛合孔を有する基部と雄ネジ部よりなるネジ軸、芯チャック本体内に棒状化粧料を保持し、軸部内に雌ネジ孔を有すると共にその最後端外周に係合突起を突設する芯チャック、及び該係合突起を遊嵌し案内する案内溝を有する回止筒から構成され、芯筒内において芯チャックの軸部内の雌ネジ孔内にネジ軸の雄ネジ部を噛合させる共に、ネジ軸の基部外周に、軸方向には離脱不能でありつつ同期して回転しうるよう回止筒を外装し、
該回転筒は、先端にカートリッジ体の前記ネジ軸の基部に穿設する噛合孔に対し噛合自在となる噛合部を配設するとともに、後端に外方へ突設する係合ピンからなり、
該尾栓は、軸筒後方に突出する尾栓本体と、最先端において円周方向に係止溝を設ける螺旋状のカム溝をその側面に刻設してなる筒状の挿嵌部からなり、
該受け筒は、外方に突出して前記軸筒に刻設した案内溝に遊嵌する突起部を有するものであって、
上記尾栓と回転筒とを、回転筒の係合ピンを尾栓の螺旋状のカム溝に遊嵌して一体とした上で、該回転筒とカートリッジ体のネジ軸とを、該回転筒先端の噛合部と該ネジ軸の噛合孔を噛合させ、又、受け筒と回転筒とを、軸方向には離脱不能であって、同期して回転しうるよう嵌合するとともに、受け筒とカートリッジ体の回止筒とを、軸方向には脱着可能であるものの、個別の回転は不能となるよう嵌合してなることを特徴とする棒状化粧料容器。
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