JP3174125U - 棒状化粧料繰出容器及び化粧品 - Google Patents

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Abstract

【課題】細径のジェルアイライナー用の棒状化粧料を用いることが可能であり、製造コストを抑えることが可能な棒状化粧料繰出容器を提供する。
【解決手段】両端が開口された先筒と、先筒と係合可能な容器本体を具備する。先筒は、棒状化粧料を収容する収容部と、収容部内に密着し摺動する押出部を備える。容器本体は、外周に雄螺子を設ける移動体と、雌螺子を有し先筒と同期回転可能な雌螺子部材と、雌螺子部材と係合するバネ部材とを備える。移動体に連動して押出部が摺動することにより、棒状化粧料が先筒先端の開口から外部へ押し出される。
【選択図】図1

Description

本考案は、ジェルアイライナー用の棒状化粧料を用いた棒状化粧料繰出容器及び化粧品に関する。
アイメイクに用いられるアイライナー用化粧品としては、従来から棒状化粧料を使用するペンシルタイプの化粧品が知られている。このペンシルタイプの化粧品は繰出容器に棒状化粧料を収容して使用することが可能であるので携帯性に優れている点が利点として上げられる。
また、近年ではアイメイクの多様化に伴いアイラインを細く描ける化粧品が所望されてきており、アイラインを筆やコーム等で細く描くことが可能なジェルタイプのアイライナー用化粧品の需要が高まってきている。
このジェルタイプのアイライナー用化粧品の場合、細く描けるという利点以外にも、ユーザの皮膚に塗布する際には滑らかな使用感をユーザに与えると共に塗布した化粧料を塗り広げることも可能であり、棒状化粧料とは違った使用感や仕上がりの化粧を施すことが可能となっている。
しかし、ジェルタイプの化粧品の場合、ジャー容器等の収容容器に化粧料を収容し、筆やコーム等の塗布具で化粧料をユーザに塗布することになるので、収容容器と塗布具が別体となっており、ペンシルタイプの化粧品ほど携帯性は優れていなかった。
下記特許文献1には、棒状化粧料等の棒状体を繰り出す繰出容器が開示されている。

特開2006−305318号公報
ところで、ペンシルタイプに用いられる棒状化粧料では、化粧料を棒状芯の形態に維持するためにある程度の硬度が必要である。例えば、直径φ3前後の細径の棒状芯の硬度としては1.5(N)以上の硬度の棒状芯が使用されるのが一般的であり、広くは2(N)前後の硬度の棒状芯が使用されている。
また、ジェルタイプに用いられる化粧料は、その滑らかな使用感や塗布した後の化粧料の伸びを実現させる為に硬度としては0.1〜0.3(N)とされるのが一般的である。
このように、ジェルタイプに用いられる化粧料の硬度では棒状芯の形態に成形するには軟らかすぎてジェルタイプの化粧料をペンシルタイプの化粧品としては使用されてこなかった。
また、ペンシルタイプの化粧品を製造する際、従来は化粧料を容器に充填又は装填する際に失敗した場合には容器の構造上容器全部が使用不可となり破棄することになり、失敗した場合にかかるコストを抑えることが可能な容器が望まれていた。
そこで、本考案はジェルタイプの化粧料をペンシルタイプの化粧品に用いることを可能とすると共に化粧料の充填又は装填に失敗した場合でも製造コストを抑えることが可能な棒状化粧料繰出容器及び化粧品を提供することを目的とする。
本考案の棒状化粧料繰出容器としては、両端が開口されており化粧料を収容する収容部を有する先筒と、本体筒と回転止めとで構成され先筒と係合可能な容器本体と、を具備し、先筒の収容部に収容されるジェルアイライナー用の棒状化粧料と、外周に雄螺子を設け容器本体内に配置される移動体と、移動体の雄螺子と螺合結合する雌螺子を有し先筒と同期回転可能な容器本体内に位置する雌螺子部材と、バネ部材を有し容器本体と同期回転可能であり容器本体内に位置して雌螺子部材と係合するバネ部材と、を備える棒状化粧料繰出容器であって、先筒には、収容部内に密着し摺動する押出部を更に備え、移動体を先筒及び容器本体内を摺動させるための摺動操作が行われることにより摺動する移動体に連動して押出部が収容部内を摺動することにより棒状化粧料が先筒先端の開口より外部へ押し出され、棒状化粧料は、硬度が0.1〜2(N)及び直径がφ3以下であることを特徴としている。
また、棒状化粧料の硬度が0.15〜1.5(N)であることを特徴としている。
また、本体筒と回転止めとを同期回転可能に嵌合することで容器本体を形成すると共に先筒と容器本体とを相対回転可能に嵌合し、先筒と容器本体とが相対回転することで摺動操作とされる、ことを特徴としている。
また、本体筒と回転止めとを相対回転可能に嵌合することで容器本体を形成すると共に先筒と本体筒とを同期回転可能に嵌合し、先筒と本体筒に対して回転止めが相対回転することで摺動操作とされる、ことを特徴としている。
また、本考案の化粧品としては、棒状化粧料繰出容器と、棒状化粧料と、を備えていることを特徴としている。
本考案をこのような構成とすることで、ジェルタイプの化粧料をその利点を生かしつつ、細径の棒状化粧料として使用可能な棒状化粧料繰出容器となる。
本考案の棒状化粧料繰出容器及び化粧品は、ジェルアイライナー用の棒状化粧料として硬度が0.1〜2(N)でありその直径をφ3以下の細径としており、これにより、携帯性に優れ、滑らかな使用感で塗布後の化粧料を塗り広げることが可能となる。
また、先筒に押出部を設けることで、棒状化粧料の充填時又は装填時に不良品等が出てきても、先筒のみを交換するだけで済むので製造コストを抑えることができる。
また、本考案の棒状化粧料繰出容器において、押出部と移動体を別部材として設けると共にバネ部材を設けることで、棒状化粧料を充填又は装填した後に移動体を押出部に装着する際、棒状化粧料を容器内で押し上げてしまう不具合を防止することができる。
本考案の棒状化粧料繰出容器の初期状態を示す縦断面図である。 図1に示す状態からキャップが取り外され、使用者により移動体及び押出部が前進したときの縦断面図である。 図1に示す状態からキャップが取り外され、容器本体と先筒が係合する前の状態の縦断面図である。 図1〜図3中の先筒と押出部を示す斜視図である。 図1〜図3中の本体筒と回転止めとが分離したときの容器本体を示す斜視図である。 図1〜図3中の移動体を示す斜視図である。 図1〜図3中の雌螺子部材とバネ部材とを示す斜視図である。 図1中のキャップと中蓋を示す斜視図である。 本考案の棒状化粧料繰出容器の変形例を示す縦断面図である。 本考案の変形例であり、チップを備えた棒状化粧料繰出容器を示す縦断面図である。
以下、添付図面を参照して、本考案の実施形態について詳細に説明する。なお、同一又は相当要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
図1〜図3は、本考案の実施形態に係る棒状化粧料繰出容器の各状態を示す各縦断面図、図4は先筒と押出部の斜視図、図5は容器本体を構成する本体筒と回転止めの斜視図、図6は移動体の斜視図、図7はバネ部材と雌螺子部材の斜視図、図8はキャップと中蓋の斜視図、図9は本考案の棒状化粧料繰出容器の変形例の縦断面図、図10は本考案の変形例でありチップを備えた棒状化粧料繰出容器の縦断面図である。
なお、本考案の棒状化粧料繰出容器は、ジェルアイライナー用の棒状化粧料を収容すると共に適宜使用者の操作により繰出可能とされている。
図1〜図3に示すように、棒状化粧料繰出容器100は、両端が開口された筒状の先筒1と、その前部に先筒1の後部を挿入してこの先筒1を着脱可能とすると共に相対回転可能に係合する容器本体2と、を外形構成として具備している。
なお、本考案においては、先筒1が交換可能として説明していくが、この先筒1が交換不可、つまり先筒1が容器本体2に係合した後は軸線方向移動不可としてもよい。
本実施形態の棒状化粧料繰出容器100では、先筒1は容器本体2との相対回転時には軸線方向に離脱しない程度に容器本体2と係合されており、先筒1の交換時に軸線方向にある程度の力を加えると先筒1を引き抜くことが可能となっている。
そして、この棒状化粧料繰出容器100は、内部に、先筒1に収容される棒状の化粧料6と、その先筒1内に密着し内部を摺動可能な押出部5と、先筒1と同期回転可能に先筒1に挿入される雌螺子部材4bと、容器本体2と同期回転可能に容器本体2内に挿入され、雌螺子部材4bとクリック係合するバネ部材4aと、雌螺子部材4bと螺合可能であり先筒1と容器本体2とが相対回転することにより前進し所定の前進限まで進むと前進が停止する移動体3と、容器本体2を構成する、その前部に先筒1を挿入すると共にバネ部材4aと雌螺子部材4bとを備える本体筒2a及び本体筒2aと軸線方向移動不可且つ同期回転可能に嵌合すると共に移動体3が同期回転可能に挿入されている回転止め2b、を概略備えている。
なお、移動体3を前進する方向へ進ませる為に行う摺動操作である先筒1と容器本体2との相対回転の方向を、以降、繰出方向として説明していく。
先筒1は、図1〜図4に示すように、両端が開口した筒状であり、その前部は先端に備えられる先端開口部1cに向かって先細り形状となる外観を有している。そして、本実施形態の先筒1の後部の外周には、先筒1が容器本体2の本体筒2aと着脱可能且つ相対回転可能に係合する為の凹部1bが備えられており、この後部が本体筒2a内に挿入されることになる。
さらに、先筒1の前部内部には、棒状の化粧料6を収容する収容部1aが設けられており、この収容部1a内に密着して摺動可能な押出部5が備えられる。そして、先筒1の後部内部には、雌螺子部材4bが挿入され、この雌螺子部材4bと同期回転可能に係合するための軸線方向に延びる突条1dが備えられている。
押出部5は、図4に示すように円筒状をなし、収容部1a内に密着して備えられることで移動体3が繰出方向に移動するとこの移動体3の動きと連動して収容部1a内の化粧料6を先筒1の開口部1cより繰り出す役割を担っている。
また、本考案の棒状化粧料繰出容器100では、この押出部5を収容部1a内に備えさえすれば、化粧料6を先筒1の収容部1a内への充填又は装填作業を行うことが可能となる。つまり、従来の棒状化粧料繰出容器の製造工程では化粧料6の充填又は装填に失敗した場合は棒状化粧料繰出容器全てが使用不可となってしまっていたが、本考案の棒状化粧料繰出容器100では、化粧料6の充填又は装填に失敗した場合でも先筒1と押出部5だけを交換すればよい構成となっている。
容器本体2は、図1〜図3及び図5に示すように、本体筒2aと回転止め2bとから構成されており、この本体筒2aの後端側から回転止め2bが挿入され、回転止め2bは本体筒2aに対して軸線方向移動不可且つ同期回転可能に嵌合される。
そして、この容器本体2内に、移動体3とバネ部材4aと雌螺子部材4bとが備えられることになる。
本体筒2aは、両端が開口した円筒状であり、その前部には先筒1の後部が挿入され、本体筒2aの後部には回転止め2bが挿入される。そして、本実施形態の本体筒2aの前部の内周面には先筒1が着脱可能且つ相対回転可能に係合される為に先筒1の凹部1bと係合可能な凸部2aaが備えられている。さらに、先筒1の前部の内周面には、バネ部材4aを同期回転可能に係合する為の軸線方向に延びる突条2adが備えられている。また、本体筒2aの後部の内周面には回転止め2bを軸線方向移動不可に嵌合する為の嵌合突起2ab及びこの回転止め2bを同期回転可能に係合する為の軸線方向に延びる突条2acが備えられている。
また、回転止め2bは、その外周面に本体筒2aの嵌合突起2abと嵌合する為の周方向に沿って形成される嵌合溝2baと、本体筒2aの突条2acと係合する軸線方向に延びる突条2bbとを備えている。さらに、回転止め2bの内周面には、移動体3の後部が挿入され、この移動体3を同期回転可能且つ軸線方向移動可能に係合するための回転止め溝2bcが内周面全長にわたって備えられている。
移動体3は、図1〜図3及び図6に示すように棒状をなし、その外周には雌螺子部材4bとの螺合結合を可能とする雄螺子3aを備えている。また、移動体3の後端には移動体3を回転止め2b内に挿入した際に回転止め溝2bcと軸線方向摺動可能且つ周方向回転不可に係合する為の回転止め突起3bを備えている。また、移動体3の前端には先端3cが備えられており先筒1内に備えられる押出部5と当接する事になる。
このような構成の移動体3は、雌螺子部材4bと螺合結合している状態で容器本体2内に配置される。その際、移動体3の後部は回転止め2b内に挿入されて回転止め突起3bと回転止め溝2bcが係合することになる。
バネ部材4aは、図1〜図3及び図7に示すように両端が開口している筒状をなし、軸線方向に収縮して衝撃を吸収する弾性のある螺旋状のバネ部4aaが形成されると共にバネ部材4aの一方の端から軸線方向外側に突き出すように複数のクリック突起4abが形成されている。このクリック突起4abの形状としては図7に示すように、片側へ傾斜している傾斜面と垂直に軸線方向へ延びる面とを有する三角形状をしている。そして、このクリック突起4abは雌螺子部材4bとのクリック係合を可能としている。
さらに、このバネ部材4aの外周面にはバネ部4aaを軸線方向に挟んで外周面軸線方向に延びる突条4acが形成されており、この突条4acが容器本体2の本体筒2a内周面に備えられる突条2adと係合することによってバネ部材4aは容器本体筒2aと同期回転可能となる。
雌螺子部材4bは、図1〜図3及び図7に示すように、容器本体筒2a内に配置され、先筒1内に挿入されるものであって、その内周に移動体3の雄螺子3aと螺合する雌螺子4bbを備えている。そして外周面には軸線方向に延びる突条4bcが備えられており、この突条4bcと先筒1の突条1cとが係合することで先筒1と雌螺子部材4bは同期回転可能となる。また、雌螺子部材4bの後端には、先筒1に挿入された際に先筒1の後端が当接する段部4bdが形成されると共にバネ部材4aのクリック突起4abとクリック係合可能なクリック孔4baが形成される。
上述したバネ部材4aと雌螺子部材4bはクリック係合しており、バネ部材4aと雌螺子部材4bの内側に移動体3が雌螺子部材4bと螺合結合された状態で容器本体2内に配置されることになる。その際、バネ部材4aはクリック突起4abが形成されているのとは反対側の端が回転止め2bの端と当接する。そして、図3に示すように本体筒2aに先筒1が挿入される前の状態では、バネ部材4aと雌螺子部材4bは同期回転可能とされており、また、バネ部材4a、雌螺子部材4bは、図3の右方向の軸線方向へ移動可能となっている。その後、本体筒2aに先筒1が挿入されると、先筒1と雌螺子部材4bとが同期回転可能に係合すると共に先筒1の開口部1cが形成されているのとは反対側の端が雌螺子部材4bの段部4bdと当接するので、バネ部材4aと雌螺子部材4bは容器本体2内にバネ部材4aのバネ部4aaの収縮範囲内でのみ軸線方向への移動が可能に備えられる。
そしてバネ部材4aと雌螺子部材4bは、使用者が先筒1と容器本体2とを繰出方向へ相対回転することで繰出方向に相対回転し、クリック突起4abとクリック孔4baとのクリック係合が係合解除と係合復帰を繰り返し「カチカチ」というクリック音を発すると共にクリック感を使用者に与えることになる。
また、本実施形態のクリック突起4abの形状では、バネ部材4aと雌螺子部材4bを繰出方向とは逆の方向への相対回転は不可能となっている。
なお、クリック突起4abの形状は、図7に示したような形状以外にも例えば傾斜面が左右対称に形成される山形の形状とすることも可能であり、この山形形状を採用した場合、バネ部材4aと雌螺子部材4bを繰出方向とは反対方向の相対回転も可能となる。
ここで、棒状化粧料繰出容器100の組み付け工程について説明する。まず本体筒2aの後端側から回転止め2bを挿入して、本体筒2aに対して軸線方向移動不可且つ同期回転可能に回転止め2bを嵌合し容器本体2を形成する。次いで、クリック係合させたバネ部材4aと雌螺子部材4bの内側に移動体3を挿入し雌螺子部材4bと螺合結合させて、このバネ部材4aと雌螺子部材4bと移動体3を容器本体2内に配置する。そして、押出部5を挿入した先筒1へ化粧料6を充填又は装填し、その後、この化粧料6と押出部5を収容した先筒1を容器本体2へ挿入することで、化粧料6を繰出可能な棒状化粧料繰出容器100となる。
また、本考案の棒状化粧料繰出容器100では、図1、図8に示すように先筒1に収容される化粧料6を密閉する為のキャップ7が先筒1の前部に装着される。更に、このキャップ7の内部には先筒1の先端を覆うように装着される中蓋7aが設けられており、これにより化粧料6を一層密閉状態に保つことが可能となる。
なお、本実施形態の棒状化粧料繰出容器100では、キャップ7と中蓋7aが別部材となっているが、この中蓋7aに相当する構成をキャップ7に形成してもよい。
このような構成の棒状化粧料繰出容器100は、使用者が先筒1と容器本体2とを繰出方向に相対回転させることによりバネ部材4aと雌螺子部材4bが相対回転し、雌螺子部材4bの雌螺子4bbと移動体3の雄螺子3aとが螺合結合していることによって移動体3が繰出方向(図1における右方向)に移動する。この際、移動体3の回転止め突起3bは回転止め2bの回転止め溝2bcと周方向回転不可となるように係合しているので、移動体3と回転止め2bは同期回転することになる。
つまり、先筒1と容器本体2を繰出方向に相対回転させることで、先筒1と雌螺子部材4bが同期回転し、容器本体2とバネ部材4aと移動体3とが同期回転して移動体3が繰出方向に移動することになる。
そして、移動体3の先端3cが押出部5と当接している事から、移動体3の繰出方向への移動に伴って押出部5も移動し、これにより化粧料6は図2に示すように先筒1の開口部1cより繰り出されることになる。
また、移動体3の繰出方向への移動が更に行われると、雌螺子4bbと雄螺子3aとの螺合が解除され移動体3の繰出限となる。ただ、螺合が解除されてもバネ部材4aがバネ部4aaの弾性力によって雌螺子部材4bを軸線方向に押し上げてすぐさま雌螺子4bbと雄螺子3aとが螺合復帰することになる。
また、例えば、化粧料6を使い終わった後に先筒1を新しく交換する際は、容器本体2から先筒1を抜いた後、雌螺子部材4bと移動体3を繰出方向とは逆方向へ相対回転させて図1、図3に示すような初期位置へ移動体3を戻してから、新しい先筒1を容器本体2へ挿入すればよい。
また、先筒1を容器本体2に組み付ける際に先筒1内に収容されている化粧料6の量が多かった場合、そのまま先筒1を挿入すると移動体3が押出部5を押して化粧料6が開口部1cより外へ飛び出してしまう可能性もある。しかし、本考案の移動体3は雌螺子部材4bと螺合しており移動体3が押出部5を押す力を雌螺子部材4bと係合しているバネ部材4aのバネ部4aaが収縮することで吸収され、化粧料6が開口部1cより飛び出すのを防止している。
ここで、本考案の棒状化粧料繰出容器100に用いられる化粧料6としては、アイライナーに用いられるジェル状の棒状化粧料である。この棒状化粧料としての化粧料6は棒状物の針入度試験の測定硬度が0.1〜2(N)であり、その直径はφ3(3mm)以下である。
なお、更に好ましくは硬度を0.15〜1.5(N)としてもよい。
また、本考案の棒状化粧料繰出容器100に用いられる化粧料6の硬度は、株式会社レオテック社「FUDOHレオメータ」を使用して測定された硬度である。その測定方法としては、測定温度25℃条件下において、1mmφの円柱のアプリケータを進入速度6cm/minの速度で棒状化粧料である化粧料6に深さ10mm挿入したときにこの棒状化粧料の化粧料6に生じるピーク値を測定している。このような測定方法は化粧品において硬度を計るために使用される一般的な測定方法である。
上記のように本考案は、硬度がジェルアイライナーとしての軟らかさを十分に保持している0.1〜2(N)であり、その芯径がφ3以下の細径の棒状化粧料を化粧料6として用いることができ、携帯性に優れ、滑らかな使用感と塗布した後に塗り広げることが可能となっている。
また、先筒1に押出部5を設けることで、化粧料6の充填時又は装填時に不良品等が出てきても、従来のように棒状化粧料繰出容器100全てを破棄する必要がなく、先筒1と押出部5のみを交換するだけで済むので製造コストを抑えることができる。
また、本考案の棒状化粧料繰出容器100において、押出部5と移動体3を別部材として設けると共にバネ部材4aを設けることで、化粧料6を充填又は装填した後に先筒1を容器本体2に挿入し移動体3の先端3cが押出部5に当接される際、化粧料6を先筒1内で押し上げて、開口部1cから化粧料6が飛び出してしまう不具合を防止することができる。
以上、本考案をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。
図9に示す棒状化粧料繰出容器200は、上記実施形態の棒状化粧料繰出容器100の変形例である。
上記実施形態の棒状化粧料繰出容器100との違いとしては、先筒1と本体筒2aとが同期回転可能に係合し、容器本体2を構成する本体筒2aと回転止め2bとが相対回転可能に係合している点にある。つまり、図示する棒状化粧料繰出容器200においては、先筒2と本体筒2aに対して回転止め2bが相対回転することによって移動体3が繰出方向へ移動し、この移動体3の移動に伴って押出部5も移動することで化粧料6が先筒1の開口部1cより繰り出されることになる。
このような棒状化粧料繰出容器200の構成としては、上記実施形態の棒状化粧料繰出容器100の構成と比べ、先筒2の本体筒2a内に挿入される後部の外周軸線方向に本体筒2aとの同期回転を可能とする突条(図示せず)を備え、本体筒2a前部の内周面軸線方向にも先筒2後部の外周面に備えられる突条と係合するための突条(図示せず)が備えられることになる。
なお、先筒2と本体筒2aが同期回転可能に動作する構成であれば、上記のような突条の変わりに同様の効果を得られる別の構成としてもよい。
さらに、棒状化粧料繰出容器200の構成としては、上記実施形態の棒状化粧料繰出容器100の構成と比べ、本体筒2a後部の内周面に突条2acは備えられておらず、回転止め2bの外周面には突条2bbが備えられていない。また、回転止め2bは、図示するように、棒状化粧料繰出容器100の回転止め2bと比べその後部が軸線方向に突出している形状となっており、回転止め2bを把持しやすくする為にこのような形状としている。
また、上述したように、先筒2と本体筒2aに対して回転止め2bが相対回転する構成となることからバネ部材4aと雌螺子部材4bもクリック係合したまま同期回転することになる。
このような構成の棒状化粧料繰出容器200は、その他の構成は棒状化粧料繰出容器100と同様であるので、故に、奏する効果も同じである。
図10に示す棒状化粧料繰出容器300は、本考案の棒状化粧料繰出容器100又は棒状化粧料繰出容器200の変形例である。
棒状化粧料繰出容器100又は棒状化粧料繰出容器200との違いとしては、容器本体2の回転止め2bの後端側に把持部9が備えられており、この把持部9はチップ8を把持する為に備えられるものである。また、このチップ8は、対象に塗布した化粧料6をぼかしたり、広げたりするために使用される。
その他の構成としては棒状化粧料繰出容器100又は棒状化粧料繰出容器200と同様であり、故に、奏する効果も同じである。
なお、図10に示す図は、例として棒状化粧料繰出容器100に把持部9とチップ8を追加した構成を示している。
1 先筒、1a 収容部、1b 凹部、1c 先端開口部、1d,2ac,2ab,2bb,4ac,4bc 突条、2 容器本体、2a 本体筒、2aa 凸部、2ab 嵌合突起、2b 回転止め、2ba
嵌合溝、2bc 回転止め溝、3 移動体、3a 雄螺子、3b 回転止め突起、3c
先端、4a バネ部材、4aa バネ部、4ab クリック突起、4b 雌螺子部材、4ba
クリック孔、4bb 雌螺子、4bd 段部、5 押出部、6 化粧料、7 キャップ、7a 中蓋、8 チップ、9 把持部、100,200,300 棒状化粧料繰出容器
本考案の棒状化粧料繰出容器としては、両端が開口されており化粧料を収容する収容部を有する先筒と、本体筒と回転止めとで構成され先筒と係合可能な容器本体と、を具備し、先筒の収容部に収容されるジェルアイライナー用の棒状化粧料と、外周に雄螺子を設け容器本体内に配置される移動体と、移動体の雄螺子と螺合結合する雌螺子を有し先筒と同期回転可能な容器本体内に位置する雌螺子部材と、バネ部を有し容器本体と同期回転可能であり容器本体内に位置して雌螺子部材と係合するバネ部材と、を備える棒状化粧料繰出容器であって、先筒には、収容部内に密着し摺動する押出部を更に備え、移動体を先筒及び容器本体内を摺動させるための摺動操作が行われることにより摺動する移動体に連動して押出部が収容部内を摺動することにより棒状化粧料が先筒先端の開口より外部へ押し出され、棒状化粧料は、硬度が0.1〜2(N)及び直径がφ3以下であることを特徴としている。

Claims (5)

  1. 両端が開口されており化粧料を収容する収容部を有する先筒と、本体筒と回転止めとで構成され該先筒と係合可能な容器本体と、を具備し、該先筒の該収容部に収容されるジェルアイライナー用の棒状化粧料と、外周に雄螺子を設け該容器本体内に配置される移動体と、該移動体の該雄螺子と螺合結合する雌螺子を有し該先筒と同期回転可能な該容器本体内に位置する雌螺子部材と、バネ部材を有し該容器本体と同期回転可能であり該容器本体内に位置して該雌螺子部材と係合するバネ部材と、を備える棒状化粧料繰出容器であって、
    前記先筒には、前記収容部内に密着し摺動する押出部を更に備え、
    前記移動体を前記先筒及び前記容器本体内を摺動させるための摺動操作が行われることにより摺動する該移動体に連動して前記押出部が前記収容部内を摺動することにより前記棒状化粧料が該先筒先端の開口より外部へ押し出され、
    前記棒状化粧料は、硬度が0.1〜2(N)及び直径がφ3以下であることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
  2. 前記棒状化粧料の硬度が0.15〜1.5(N)である、請求項1に記載の棒状化粧料繰出容器。
  3. 前記本体筒と前記回転止めとを同期回転可能に嵌合することで前記容器本体を形成すると共に前記先筒と該容器本体とを相対回転可能に嵌合し、該先筒と該容器本体とが相対回転することで前記摺動操作とされる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の棒状化粧料繰出容器。
  4. 前記本体筒と前記回転止めとを相対回転可能に嵌合することで前記容器本体を形成すると共に前記先筒と該本体筒とを同期回転可能に嵌合し、該先筒と該本体筒に対して該回転止めが相対回転することで前記摺動操作とされる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の棒状化粧料繰出容器。
  5. 請求項1〜4に記載の棒状化粧料繰出容器と、前記棒状化粧料と、を備える、化粧品。
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