JP5035566B2 - 位置入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルやタブレット等として用いられる位置入力装置に係り、特に、押圧操作面の裏面側導体を介して得られる操作信号に基づいて押圧点位置を特定するようにした位置入力装置に関する。
タッチパネルやタブレット等として用いられる位置入力装置は、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
この位置入力装置は、指先やペン先等による押圧操作で所望の位置を指定可能な押圧操作面を有する操作部と、操作部に通電して駆動するための駆動部と、駆動部により操作部を駆動した状態において、当該操作部における押圧操作に応じた操作信号を検出する操作信号検出部と、操作信号検出部で検出された操作信号を処理して、押圧操作により指定された位置に対応する位置データを生成するための信号処理部とを包含している。
操作部は、フィルム状、シート状、又は薄板状であって、所定の電気抵抗値が一様に分布され、かつ位置の基準となる所定変位方向の一端部には第1の電極がまた他端部には第2の電極が配置された第1の導体と、第1の導体の裏面側に僅かの隙間を介して対向配置された第2の導体とを包含し、第1の導体に対してその表面側から局部的に加圧された際、その加圧部において第1の導体と第2の導体とが導通するように構成されている。
特開平8−190453号公報
上述の位置検出装置にあっては、駆動部は、電源から生成される所定電圧を、第1の導体の第1の電極と第2の電極との間に印加し、第1の導体上のいずれかの点が押圧されて、第1の導体と第2の導体とが導通すると、その導通点の抵抗分割電圧が、第2の導体側へと現れるようになっている。また、操作信号検出部は、操作信号を、第2の導体に現れる電圧値として検出する電圧検出手段を包含している。
第1の導体上の2つの点が同時に押圧されて、それらの2点が同時に第2の導体と導通すると、2つの導通点間の電位差により、それら2つの導通点相互間には、第2の導体を介して電流が流れる。すると、それら2点の電圧は中和乃至平均化されてしまい、第2の導体に現れる電圧は、それら2点間の中点位置に対応する値となるから、電圧検出手段を介して検出される電圧から該当する2つの押圧点の位置データを直接的に生成することはできない。
そのため、2点押し入力を可能とするためには、信号処理部に複雑な2点押し対応処理を組み込まねばならない。従来装置における2点押し対応処理の説明図が図6に示されている。
同図に示されるように、この2点押し対応処理は、相前後して検出される操作信号の時間差に着目し、それらの時間差が同時押し相当の微かな時間差以内であるときには、先の操作信号から求められた座標を1点目の座標(P01)、後の操作信号から求められた座標を中点の座標(P00)と認定し、それらの座標(P01、P00)から2点目の座標(P02)を推定により求めるものである。なお、図において、1aは操作部の押圧操作面である。
しかしながら、このような2点押し対応処理にあっては、(1)いずれかの操作信号が先でなければならないから、完全な同時2点押しには対応できないこと、(2)1点目の座標と中点の座標とから2点目の座標を求めるものであるから、2点目座標の誤差が比較的に大きいこと、(3)僅かな時間差で得られた2つの操作信号が、2点押しを意図したものなのか、1点押しののち、素早く中点位置を押し直したものなのかの判別が困難であること、(4)2点同時押しのままで、押圧点と押圧点との間隔を拡げたり狭めたりと言った押圧点スライド操作にも対応できないこと、(5)押圧点の位置を特定するための演算が複雑で、信号処理部におけるソフトウェア的な負担が大きいこと、等々の問題点があった。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、(1)1点押しの場合は勿論のこと、完全同時2点押しの場合であっても、各押圧点の位置乃至座標を正確に入力でき、(2)2点同時押しのままで、押圧点と押圧点との間隔を拡げたり狭めたりと言った押圧点スライド操作をしても、それら2つの押圧点の位置乃至座標を逐次連続的に入力することができ、(3)僅かな時間差で得られた2つの操作信号が、2点押しを意図したものなのか、1点押しののち、素早く中点位置を押し直したものなのかを判別して確実に入力することができ、(4)押圧点の位置を特定するための演算が簡単で、信号処理部のソフトウェア的な負担が軽い、位置入力装置を提供することにある。
この発明の他の目的並びに作用効果については、以下の明細書の内容を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるはずである。
上述の[発明が解決しようとする課題]は、以下の構成を有する位置入力装置により解決することができるものと考えられる。
すなわち、この位置入力装置は、操作部と、駆動部と、操作信号検出部と、信号処理部とを包含する。
操作部は、指先やペン先等による押圧操作で所望の位置を指定可能な押圧操作面を有する。駆動部は、操作部に通電して駆動するためのものである。操作信号検出部は、駆動部により操作部を駆動した状態において、当該操作部における押圧操作に応じた操作信号を検出する。信号処理部は、操作信号検出部で検出された操作信号を処理して、押圧操作により指定された位置に対応する位置データを生成する。
操作部は、第1の導体と第2の導体とを包含する。第1の導体は、フィルム状、シート状、又は薄板状であって、所定の電気抵抗値が一様に分布され、かつ位置の基準となる所定変位方向の一端部には第1の電極がまた他端部には第2の電極が配置されている。
第2の導体は、第1の導体の裏面側に僅かの隙間を介して対向配置され、かつその分布された電気抵抗値が、前記第1の導体に分布された電気抵抗値に比べて無視し得る程度に十分に小さく設定されている。
そして、第1の導体に対してその表面側から局部的な加圧が行われると、その加圧部において第1の導体と第2の導体とが導通するように構成されている。
駆動部は、電源から生成される所定電圧を、第1の導体の第1の電極と前記第2の導体との間に印加する第1の通電態様と、第1の導体の第2の電極と第2の導体との間に印加する第2の通電態様とを切り替えるためのスイッチ手段を包含する。
操作信号検出部は、操作信号を、第2の導体を介して流れる電流値として検出する電流検出手段を包含する。
信号処理部は、電流/位置・変換手段と、一致/不一致・判定手段と、入力位置出力手段とを包含する。
電流/位置・変換手段は、電流検出手段から出力される電流値のうちで、第1の通電状態のときに検出された電流値については、第1の電極側端部を基準として求められた電流値と位置との既知相関に基づいて、その電流値を第1の位置に変換し、第2の通電状態のときに出力された電流値については、第2の電極側端部を基準とする電流値と位置との既知相関に基づいて、その電流値を第2の位置に変換する。
一致/不一致・判定手段は、電流/位置・変換手段にて変換された第1の位置と第2の位置とを照合することにより、両者が一致するか一致しないかを判定する。
入力位置出力手段は、一致/不一致・判定手段にて両者が一致すると判定されるときには、第1の位置データ又は前記第2の位置を単一の入力位置として出力し、一致/不一致・判定手段にて両者が一致しないと判定されるときには、第1の位置と前記第2の位置とを2つの入力位置のそれぞれとして出力する。
このような構成よりなる位置入力装置は、つぎのような作用を有する。
第1の導体上における対をなす2つの電極(第1電極、第2電極)のいずれか一方(例えば、第1電極)と、第2の導体の裏面側に配置された第2の導体との間に電源電圧が印加された状態(第1の通電態様)において、2点押しが行われると、第2の導体の分布抵抗値は殆ど無視しうる程に小さい値であることから、それら2つの導通点同士は第2の導体を介して実質的に短絡されてしまう。
すると、電源を経由する閉回路を流れる電流は、電源印加側の電極(第1電極)とその第1電極に最も近い導通点(第1電極隣接導通点)との間の抵抗値のみに依存した値となる。この抵抗値は、換言すれば、第1電極から第1電極隣接押圧点までの距離(第1電極隣接押圧点の位置)に対応する。
同様にして、第1の導体上における第2電極と第2の導体との間に電源電圧が印加された状態(第2通電態様)において、2点押しが行われると、電源を経由する閉回路を流れる電流は、第2電極から第2電極隣接押圧点までの距離(第2電極隣接押圧点の位置)に対応する。
したがって、電流/位置・変換手段によって、第1電極隣接押圧点の位置と第2の電極隣接押圧点の位置とを求めることができる。
ここで、当然のことであるが、第1の通電態様の下に求められた第1電極隣接押圧点の位置と第2の通電態様の下に求められた第2電極隣接押圧点の位置とは、1点押しの場合にはほぼ一致し、2点押しの場合には異なる。
したがって、一致/不一致・判定手段により、第1電極隣接押圧点の位置と第2電極隣接押圧点の位置とを照合し、それらが一致するか一致しないかを確認すれば、1点押し状態か2点押し状態かを容易に判別することができる。
そして、1点押し状態のときには、第1電極隣接押圧点の位置及び第2電極隣接押圧点の位置は、いずれも単一押圧点の位置とみなすことができ、2点押し状態のときには、第1電極隣接押圧点の位置及び第2電極隣接押圧点の位置は、2個の押圧点を構成する第1電極側の押圧点の位置、第2の電極側押圧点の位置とみなすことができる。
したがって、入力位置出力手段によって、1点押し状態のときには、単一押圧点の位置を出力し、2点押し状態のときには、2個の押圧点を構成する2つの位置を正確に出力することができる。
第1の位置入力装置は、上述の作用を有することから、次のような効果を有する。
すなわち、第1の位置入力装置によれば、(1)1点押しの場合は勿論のこと、完全同時2点押しの場合であっても、各押圧点の位置乃至座標を正確に入力でき、(2)2点同時押しのままで、押圧点と押圧点との間隔を拡げたり狭めたりと言った押圧点スライド操作をしても、それら2つの押圧点の位置乃至座標を逐次連続的に入力することができ、(3)僅かな時間差で得られた2つの操作信号が、2点押しを意図したものなのか、1点押しののち、素早く中点位置を押し直したものなのかを判別して確実に入力することができ、(4)押圧点の位置を特定するための演算が簡単で、信号処理部のソフトウェア的な負担が軽い、と言った技術的効果を有する。
上述の位置入力装置において、一致/不一致・判定手段が、前記第1の位置と前記第2の位置との偏差が所定の基準偏差以内のときには両者が一致すると判定し、前記第1の位置と前記第2の位置との偏差が所定の基準偏差を外れるときには両者が一致しないと判定するものであれば、基準偏差の値を調整することで、要求される位置検出分解能に応じて最適な判定処理を実現することができる。
すなわち、位置検出分解能で定まる単位領域を想定した場合、上述の第1の位置と第2の位置とが一致するか一致しないかは、つまるところ、それら2つの位置が同一の単位領域内に収まっているか否かの問題に帰結する。したがって、上記の基準偏差の値を位置検出分解能で定まる単位領域のサイズに対応させることにより、最適な一致/不一致の判定が可能となるのである。
上述の位置入力装置において、第1の導体上の分布抵抗値を、第1の導体上の前記導通点が所定変位方向に沿って移動したときに、所定の第1の電極又は第2の電極と導通点との間の抵抗値が直線的に変化するように分布されていれば、電流/位置・変換のためのプログラムが簡単で済む。
上述の位置入力装置において、所定変位方向が、直線状の直交2方向とされ、かつ少なくともスイッチ手段が、2つの変位方向のそれぞれについて設けられていれば、XY座標値の入力ができる。
上述の位置入力装置において、第1の導体及び第2の導体がいずれも透明であれば、画像表示器の画面前面に配置してタッチパネルとなる。
本発明の位置入力装置によれば、(1)1点押しの場合は勿論のこと、完全同時2点押しの場合であっても、各押圧点の位置乃至座標を正確に入力でき、(2)2点同時押しのままで、押圧点と押圧点との間隔を拡げたり狭めたりと言った押圧点スライド操作をしても、それら2つの押圧点の位置乃至座標を逐次連続的に入力することができ、(3)僅かな時間差で得られた2つの操作信号が、2点押しを意図したものなのか、1点押しののち、素早く中点位置を押し直したものなのかを判別して確実に入力することができ、(4)押圧点の位置を特定するための演算が簡単で、信号処理部のソフトウェア的な負担が軽い、と言った技術的効果を有する、と言った効果がある。
以下に、本発明に係る位置入力装置の好適な実施の一形態を添付図面にしたがって詳細に説明する。
本発明装置の全体を操作部の構造を中心として模式的に示す構成図が図1に示されている。
位置入力装置は、指先やペン先等による押圧操作で所望の位置を指定可能な押圧操作面を有する操作部1と、操作部1に通電して駆動するための駆動部(詳細は後述)と、駆動部により操作部を駆動した状態において、当該操作部における押圧操作に応じた操作信号を検出する操作信号検出部(詳細は後述)と、操作信号検出部で検出された操作信号を処理して、押圧操作により指定された位置に対応する位置データを生成するための信号処理部(詳細は後述)とを包含する。
操作部1は、フィルム状、シート状、又は薄板状であって、所定の電気抵抗値が一様に分布され、かつ位置の基準となる所定変位方向の一端部には第1の電極がまた他端部には第2の電極が配置された第1の導体11と、第1の導体の裏面側に僅かの隙間を介して対向配置され、かつその分布された電気抵抗値が、第1の導体11に分布された電気抵抗値に比べて無視し得る程度に十分に小さく設定された第2の導体12とを包含し、第1の導体11に対してその表面側から局部的に加圧された際、その加圧部において第1の導体11と第2の導体12とが導通するように構成されている。
図示の実施形態は、本発明に係る位置入力装置を画像表示装置(図示せず)の表示画面の前面側に配置される透明なタッチパネルとして具現化したものである。
そのため、第1の導体11としては、所定の電気抵抗値が一様に分布された透明なフィルム状導電性素材(例えば、PET樹脂等)からなる長方形状を有する膜体(以下、「高抵抗導体膜」と言う)11aが採用されている。
高抵抗導体膜11aの長辺に沿うX方向の一端部にはX方向の第1電極111が、他端部にはX方向の第2電極112が配置されている。それらの電極111、112は、それぞれ対応する短辺に沿って直線状に延設されている。
高抵抗導体膜11aの短辺に沿うY方向の一端部にはY方向の第1電極113が、他端部にはY方向の第2電極114が配置されている。それらの電極113、114は、それぞれ対応する長辺に沿って直線状に延設されている。
第2の導体12としては、電気抵抗値が殆ど0とされた透明なフィルム状導電性素材(例えば、酸化インジウム等)からなる同様な長方形状を有する膜体(以下、「0抵抗導体膜」と言う)12aが採用されている。
0抵抗導体膜12aの長辺に沿うX方向の一端部にはX方向の第1電極121が、他端部にはX方向の第2電極122が配置されている。それらの電極121、122は、それぞれ対応する短辺に沿って直線状に延設されている。
高抵抗導体膜12aの短辺に沿うY方向の一端部にはY方向の第1電極123が、他端部にはY方向の第2電極124が配置されている。それらの電極123、124は、それぞれ対応する長辺に沿って直線状に延設されている。
高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとは、両者間に一様に分散配置されたスペーサ突部(図示せず)を介して上下に重ね合わされ、それにより、両者間には上下の膜体の導通を阻止する僅かな隙間が形成される。そして、高抵抗導体膜11aに対してその表面側から局部的に加圧が行われると、その加圧部において高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとが導通する。
駆動部は、電源Eから生成される所定電圧を、高抵抗導体膜11aのX方向の第1電極111と0抵抗導体膜12aとの間に印加するX方向の第1通電態様と、高抵抗導体膜11aの第2のX方向電極112と0抵抗導体膜12aとの間に印加するX方向の第2通電態様と、高抵抗導体膜11aの第1のY方向電極113と0抵抗導体膜12aとの間に印加するY方向の第1通電態様と、高抵抗導体膜11aの第2のY方向電極114と0抵抗導体膜12aとの間に印加するY方向の第2通電態様とに切り替えるためのスイッチ手段を包含する。
スイッチ手段は、図示の例にあっては、X方向の第1スイッチS11と、X方向の第2スイッチS12と、Y方向の第1スイッチS21と、Y方向の第2スイッチS22と、第1のXY切替スイッチS31と、第2のXY切替スイッチX32とを包含する。
X方向、Y方向の第1、第2通電態様と、スイッチ手段を構成する各スイッチの状態との関係は、次の通りである。なお、電源Eのプラス側の電位を+E(V)、マイナス側の電位を0(V)と仮定する。
[X方向の第1通電態様]
第1のXY切替スイッチS31はa側、第2のXY切替スイッチS32はa側、X方向の第1スイッチS11はOFF、X方向の第2スイッチS12はONとされる。
すると、高抵抗導体膜11aのX方向の第1電極111の電位は+E(V)、同第2電極112の電位は0(V)、0抵抗導体膜12aのX方向の第2電極122の電位は0(V)となる。
その結果、高抵抗導体膜11aのX方向の第1電極111と0抵抗導体膜12aのX方向の第2電極122との間に電源電圧E(V)が印加される。
[X方向の第2通電態様]
第1のXY切替スイッチS31はa側、第2のXY切替スイッチS32はa側、X方向の第1スイッチS11はON、X方向の第2スイッチS12はOFFとされる。
すると、高抵抗導体膜11aのX方向の第1電極111の電位は+E(V)、同第2電極112の電位は0(V)、0抵抗導体膜12aのX方向の第1電極121の電位はE(V)となる。
その結果、高抵抗導体膜11aのX方向の第2電極112と0抵抗導体膜12aのX方向の第1電極121との間に電源電圧E(V)が印加される。
[Y方向の第1通電態様]
第1のXY切替スイッチS31はb側、第2のXY切替スイッチS32はb側、Y方向の第1スイッチS21はOFF、Y方向の第2スイッチS22はONとされる。
すると、高抵抗導体膜11aのY方向の第1電極113の電位は+E(V)、同第2電極114の電位は0(V)、0抵抗導体膜12aのY方向の第2電極124の電位は0(V)となる。
その結果、高抵抗導体膜11aのY方向の第1電極113と0抵抗導体膜12aのY方向の第2電極124との間に電源電圧E(V)が印加される。
[Y方向の第2通電態様]
第1のXY切替スイッチS31はb側、第2のXY切替スイッチS32はb側、Y方向の第1スイッチS21はON、Y方向の第2スイッチS22はOFFとされる。
すると、高抵抗導体膜11aのY方向の第1電極113の電位は+E(V)、同第2電極114の電位は0(V)、0抵抗導体膜12aのY方向の第2電極124の電位は0(V)となる。
その結果、高抵抗導体膜11aのY方向の第2電極114と0抵抗導体膜12aのY方向の第1電極123との間に電源電圧E(V)が印加される。
操作信号検出部は、操作信号を、0抵抗導体膜12を経由する閉回路を流れる電流値として検出する電流検出手段2を包含する。後述するように、この電流検出手段2は、上述の4つの通電態様のそれぞれにおいて、押圧導通点を通って、高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとの間を流れる電流値を検出するように接続されている。
電流検出手段2により検出された電流値は、A/D変換器3を介して、CPU4から読取可能とされている。
CPU4は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等々を主体として構成されており、図4及び図5のフローチャートにしたがって動作することにより、上述の4つの通電態様の切替処理、及び電流検出手段2で検出される電流値から押圧点の座標データD(X,Y)を生成出力するための信号処理を実行するように構成されている。
次に、以上の構成よりなる位置入力装置における押圧点の位置検出原理について説明する。
本発明装置の全体を操作部の等価回路を中心として模式的に示す構成図(1点押しの場合)が図2に示されている。なお、この図は、押圧点P1に関するX方向の位置検出原理を説明するものである。
X方向の第1スイッチS11がOFF、第2スイッチS12がONとされて、第1の通電態様が選択されると、高抵抗導体膜11aの第1電極111と0抵抗導体膜12aの第2電極122との間に電源Eの電圧E(V)が印加される。
この状態において、高抵抗導体膜11a上の点P1が押下されて、高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとが導通すると、導通点P1と第2電極112との間の抵抗R2は、0抵抗導体膜12aにより短絡されるため、図中波線で示される電流検出手段2を流れる電流は、第1電極111と第1電極隣接導通点P1との間の抵抗R1の値のみを反映した電流(以下、「第1抵抗側電流」と言う)I1となる。
抵抗値R1の値は、第1電極111と導通点P1とのX方向距離L1にも対応する。そのため、電流検出手段2により検出される第1抵抗側電流I1を、電流I1と距離L1との関係(既知相関)に当て嵌めることにより、第1電極111を基準とするX方向距離L1として、押圧点P1の第1電極を基準とするX方向位置(以下、「第1位置」と言う)を求めることができる。
この例にあっては、第1抵抗側電流I1と距離L1との関係(既知相関)は、距離L1の算出が容易となるようにリニアな関係に設定されている。これは、高抵抗導体膜11a上の分布抵抗と第1電極111の形状等を適切に選択することで容易に実現することができる。
X方向の第1スイッチS11がON(図中仮想線で囲まれたS11’)、第2スイッチS12がOFF(図中仮想線で囲まれたS12’)とされて、第2の通電態様が選択されると、高抵抗導体膜11aの第2電極112と0抵抗導体膜12aの第2電極122との間に電源Eの電圧E(V)が印加される。
この状態において、高抵抗導体膜11a上の点P1が押下されて、高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとが導通すると、導通点P1と第1電極111との間の抵抗R1は、0抵抗導体膜12aにより短絡されるため、図中実線で示される電流検出手段2を流れる電流は、第1電極112と導通点P1との間の抵抗R2の値のみを反映した電流(以下、「第2抵抗側電流」と言う)I2となる。
抵抗値R2の値は、第2電極112と導通点P1とのX方向距離L2にも対応する。そのため、電流検出手段2により検出される電流値I2を、電流値I2と距離L2との関係(既知相関)に当て嵌めることにより、第2電極112を基準とするX方向距離L2として、押圧点P1の第2電極を基準とするX方向位置(以下、「第2位置」と言う)を求めることができる。
この例にあっては、第2抵抗側電流I2と距離L2との関係(既知相関)は、距離L2の算出が容易となるようにリニアな関係に設定されている。これは、高抵抗導体膜11a上の分布抵抗と第2電極112の形状等を適切に選択することで容易に実現することができる。
本発明装置の全体を操作部の等価回路を中心として模式的に示す構成図(2点同時押しの場合)が図3に示されている。なお、この図は、2つの同時押圧点P11,P12に関するX方向の位置検出原理を説明するものである。
X方向の第1スイッチS11がOFF、第2スイッチS12がONとされて、第1の通電態様が選択されると、高抵抗導体膜11aの第1電極111と0抵抗導体膜12aの第2電極122との間に電源Eの電圧E(V)が印加される。
この状態において、高抵抗導体膜11a上の2つの点P11,P12が押下されて、高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとが2点で導通すると、導通点P11と第2電極112との間の抵抗は、0抵抗導体膜12aにより短絡されるため、図中波線で示される電流検出手段2を流れる電流は、第1電極111と導通点P11との間の抵抗R1の値のみを反映した第1抵抗側電流I1となる。
抵抗値R1の値は、第1電極111と導通点P11とのX方向距離L1にも対応する。そのため、電流検出手段2により検出される第1抵抗側電流I1を、電流I1と距離L1との関係(既知相関)に当て嵌めることにより、第1電極111を基準とするX方向距離L1として、押圧点P11の第1位置を求めることができる。
X方向の第1スイッチS11がON(図中仮想線で囲まれたS11’)、第2スイッチS12がOFF(図中仮想線で囲まれたS12’)とされて、第2の通電態様が選択されると、高抵抗導体膜11aの第2電極112と0抵抗導体膜12aの第2電極122との間に電源Eの電圧E(V)が印加される。
この状態において、高抵抗導体膜11a上の2つの点P11、P12が押下されて、高抵抗導体膜11aと0抵抗導体膜12aとが2点で導通すると、導通点P12と第1電極111との間の抵抗は、0抵抗導体膜12aにより短絡されるため、図中実線で示される電流検出手段2を流れる電流は、第2電極112と導通点P12との間の抵抗R2の値のみを反映した第2抵抗側電流I2となる。
抵抗値R2の値は、第2電極112と導通点P12とのX方向距離L2にも対応する。そのため、電流検出手段2により検出される第2抵抗側電流I2を、電流値I2と距離L2との関係(既知相関)に当て嵌めることにより、第2電極112を基準とするX方向距離L2として、押圧点P12の第2位置を求めることができる。
ここで、図2と図3との比較から明らかなように、第1の通電態様の下に求められた第1位置と第2の通電態様の下に求められた第2位置とは、図2に示される1点押しの場合にはほぼ一致し、図3に示される2点押しの場合には明らかに異なる。
したがって、第1位置と第2位置とを照合し、それらが一致するか一致しないかを確認すれば、1点押し状態か2点押し状態かを容易に判別することができる。
そして、1点押し状態のときには、第1位置及び第2位置は、いずれも単一押圧点P1の位置とみなすことができ、2点押し状態のときには、第1位置及び第2位置は、2個の押圧点を構成する第1電極側押圧点P11の位置、第2電極側押圧点の位置P12とみなすことができる。
したがって、1点押し状態のときには、単一押圧点の位置を出力し、2点押し状態のときには、2個の押圧点を構成する2つの位置を正確に出力することができる。
次に、上述の位置測定原理を踏まえた上で、位置入力装置の動作を、図2〜図4を参照しながら詳細に説明する。
信号処理部を構成するCPUで実行される制御プログラムの全体を概略的に示すフローチャートが図4に示されている。同図に示されるように、CPU4においては、イニシャライズ処理(ステップ10)にて各種のフラグやレジスタ類等を初期設定したのち、X軸側処理(ステップ20)、Y軸側処理(ステップ30)、及び座標データ出力処理(ステップ40)を順に繰り返す。
図4のフローチャートにおけるX軸側処理の詳細を示すフローチャートが図5に示されている。同図に示されるように、X軸側処理が開始されると、先ず、第1及び第2の切替スイッチS31、S32の双方をa側に切替設定したのち、第1の通電態様に設定するために、X方向の第1スイッチS11をOFF、X方向の第2スイッチS12をONにそれぞれ設定する(ステップ2001)。
続いて、電流検出手段2の検出電流をA/D変換器3を介して読み込むことにより、第1抵抗側電流I1の読み込みを行う(ステップ2002)。
続いて、上で読み込まれた第1抵抗側電流I1の値を、電流I1と第1位置との既知の関係に当て嵌めることにより、読み込まれた第1抵抗側電流I1に対応する第1位置を求める(ステップ2003)。
この当て嵌めは、電流I1と第1位置との既知の関係を示す関数式に読み込まれた電流値I1を代入してもよいし、そのような関係を示す関数テーブルを読み込まれた電流値I1を引数として参照するようにしたテーブルルックアップ方式でもよい。いずれにしても、電流I1と第1位置との既知の関係はリニアであるから、目的とする第1位置は容易に求めることができる。
続いて、第1及び第2の切替スイッチS31,S32の双方をa側に維持したまま、第2の通電態様に設定するために、X方向の第1スイッチS11をON、X方向の第2スイッチS12をOFFにそれぞれ設定する(ステップ2004)。
続いて、電流検出手段2の検出電流をA/D変換器3を介して読み込むことにより、第2抵抗側電流I2の読み込みを行う(ステップ2005)。
続いて、上で読み込まれた第2抵抗側電流I2の値を、電流I2と第2位置との既知の関係に当て嵌めることにより、読み込まれた第2抵抗側電流I2に対応する第2位置を求める(ステップ2006)。
この当て嵌めは、電流I1と第1位置との既知の関係を示す関数式に読み込まれた電流値I2を代入してもよいし、そのような関係を示す関数テーブルを読み込まれた電流値I2を引数として参照するようにしたテーブルルックアップ方式でもよい。いずれにしても、電流I2と第2位置との既知の関係はリニアであるから、目的とする第1位置は容易に求めることができる。
続いて、上で求められた第1位置と第2位置とが、一致するか一致しないかを判定する(ステップ2007)。この一致/不一致・判定は、第1の位置と前記第2の位置との偏差(|第1位置−第2位置|)が所定の基準偏差a以内のときには両者が一致すると判定し、前記第1の位置と前記第2の位置との偏差が所定の基準偏差を外れるときには両者が一致しないと判定するものである。このとき、基準偏差の値を調整することで、要求される位置検出分解能に応じて最適な判定処理を実現することができる。
すなわち、位置検出分解能で定まる単位領域を想定した場合、第1の位置と第2の位置とが一致するか一致しないかは、つまるところ、それら2つの位置が同一の単位領域内に収まっているか否かの問題に帰結する。したがって、上記の基準偏差の値を位置検出分解能で定まる単位領域のサイズに対応させることにより、最適な一致/不一致の判定が可能となるのである。
先の原理説明から明らかなように、両者が一致すると言うことは1点押しであることを意味し、両者が一致しないと言うことは2点押しであることを意味する。ここで、基準偏差aの値は、それが大きければ1点押しか2点押しかの判定精度が高まる反面、入力位置分解能は低下する。逆に、それが小さければ1点押しか2点押しかの判定精度は低下する反面、入力位置分解能は高まることとなる。したがって、基準偏差aの値を調整することで、目的とする1点押し/2点押し・判定精度と入力位置分解能とを獲得することができる。
続いて、両者が一致すると判定されると(ステップ2007YES)、第1位置又は第2位置を単一の入力位置P1として一時記憶し(ステップ2008)、両者が一致しないと判定されるときには(ステップ2007NO)、第1の位置と第2の位置とを2つの入力位置P11、P12のそれぞれとして記憶する(ステップ2010)。
続いて、それらの記憶値は、各前回の記憶値と照合され(ステップ2009又はステップ2011)、1点押し又は2点押しのいずれかにおいて、ノイズ等によるエラー排除基準となる所定回数nの照合一致が確認されると(ステップ2012YES)、X軸側処理は終了して、Y軸側処理(ステップ30)へと移行する。なお、第1通電態様と第2通電態様との切替周期は、目的とする入力応答性を考慮して適宜に決定すればよい。この実施形態においては、切替周期は150回/秒とされた。
Y軸側処理(ステップ30)の詳細については図示しないが、X軸側からY軸側へ変わること以外は、図5に示されるX軸側処理の詳細と同様である。
そして、Y軸側処理(ステップ30)が終了すると、単一の入力位置P1又は同時押下された2つの入力位置が、入力された座標データD(X,Y)として出力される。こうして出力される座標データD(X,Y)は、入力対象となる装置(例えば、作業用機器の入力装置、パソコン、ゲーム機等々)へと取り込まれ、所定の演算処理に供される。
以上の実施形態によれば、つぎのような効果がある。
この位置入力装置によれば、(1)1点押しの場合は勿論のこと、完全同時2点押しの場合であっても、各押圧点の位置乃至座標を正確に入力でき、(2)2点同時押しのままで、押圧点と押圧点との間隔を拡げたり狭めたりと言った押圧点スライド操作をしても、それら2つの押圧点の位置乃至座標を逐次連続的に入力することができ、(3)僅かな時間差で得られた2つの操作信号が、2点押しを意図したものなのか、1点押しののち、素早く中点位置を押し直したものなのかを判別して確実に入力することができ、(4)押圧点の位置を特定するための演算が簡単で、信号処理部のソフトウェア的な負担を軽減されること、(5)XY座標入力が可能なタッチパネルを提供できること、(5)1点押しか2点押しかの判定精度、及び入力座標分解能を適切に設定できること、と言った技術的効果が得られる。
上述の実施形態において、位置入力装置の構成要素の一部は、次のように変形することもできる。
駆動部は、図示の回路構成に限定されるものではなく、要するに、電源から生成される所定電圧を、高抵抗導体膜11aの第1の電極111と0抵抗導体膜12aとの間に印加する第1の通電態様と、前記高抵抗導体膜11aの第2の電極112と0抵抗導体膜12aとの間に印加する第2の通電態様とを切り替えるためのスイッチ手段を包含するものであればよい。
したがって、例えば、電源Eの正側を、切替スイッチを介して高抵抗導体膜11のX方向の第1点電極又は第2電極とに択一的に切替える一方、電源Eの負側については、0抵抗導体膜12のいずれかの電極に固定的に接続すると言った構成でも同様な目的を達することができる。
また、直流電源Eに代えて、交流電源を採用することもできる。その場合には、電流検出手段2として、交流型のものを採用しなければならない。
本発明に係る位置入力装置のタッチパネル以外の他の実施形態としては、次のようなものが考えられる。
すなわち、本発明に係る位置入力装置は、パソコン等への手書き入力等に供されるタブレットとしても具現化することができる。
その場合には、第1及び第2の導体11、12は、透明である必要はない。また、第1の導体については、フィルム状、シート状、又は薄板状である必要があるが、第2導体12については、抵抗値分布がほぼ0に近い素材であれば足り、必ずしも、フィルム状、シート状、又は薄板状である必要はない。
本発明は、画像表示器の画面前面に配置される透明なタッチパネル、或いはパソコンに対して手書き図形をペン入力するタブレット等において、同時2点押し入力ができることから、使い勝手が向上する。
本発明装置の全体を操作部の構造を中心として模式的に示す構成図である。 本発明装置の全体を操作部の等価回路を中心として模式的に示す構成図(1点押しの場合)である。 本発明装置の全体を操作部の等価回路を中心として模式的に示す構成図(2点同時押しの場合)である。 信号処理部を構成するCPUで実行される制御プログラムの全体を概略的に示すフローチャートである。 図4のフローチャートにおけるX軸側処理の詳細を示すフローチャートである。 従来装置における2点押し対応処理の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 操作部
1a 押圧操作面
2 電流検出手段
3 A/D変換器
4 CPU
11 第1の導体
12 第2の導体
11a 高抵抗導体膜
12a 0抵抗導体膜
111 X方向の第1電極(高抵抗導体膜)
112 X方向の第2電極(高抵抗導体膜)
113 Y方向の第1電極(高抵抗導体膜)
114 Y方向の第2電極(高抵抗導体膜)
121 X方向の第1電極(0抵抗導体膜)
122 X方向の第2電極(0抵抗導体膜)
123 Y方向の第1電極(0抵抗導体膜)
124 Y方向の第2電極(0抵抗導体膜)
P1 1点押しのときの押圧点
P11 2点押しのときの第1の押圧点
P12 2点押しのときの第2の押圧点
S11 X方向の第1スイッチ(第1の切替状態)
S11’ X方向の第1スイッチ(第2の切替状態)
S12 X方向の第2スイッチ(第1の切替状態)
S12’ X方向の第2スイッチ(第2の切替状態)
S21 Y方向の第1スイッチ
S22 Y方向の第2スイッチ
S31 第1のXY切替スイッチ
S32 第2のXY切替スイッチ
E 電源
R1 第1電極隣接抵抗値
R2 第2電極隣接抵抗値
L1 第1電極から第1電極隣接押圧点までの距離
L2 第2電極から第2電極隣接押圧点までの距離

Claims (5)

  1. 指先やペン先等による押圧操作で所望の位置を指定可能な押圧操作面を有する操作部と、前記操作部に通電して駆動するための駆動部と、前記駆動部により操作部を駆動した状態において、当該操作部における押圧操作に応じた操作信号を検出する操作信号検出部と、前記操作信号検出部で検出された操作信号を処理して、押圧操作により指定された位置に対応する位置データを生成するための信号処理部とを有し、
    前記操作部は、
    フィルム状、シート状、又は薄板状であって、所定の電気抵抗値が一様に分布され、かつ位置の基準となる所定変位方向の一端部には第1の電極がまた他端部には第2の電極が配置された第1の導体と、
    前記第1の導体の裏面側に僅かの隙間を介して対向配置され、かつその分布された電気抵抗値が、前記第1の導体に分布された電気抵抗値に比べて無視し得る程度に十分に小さく設定された第2の導体とを包含し、
    前記第1の導体に対してその表面側から局部的に加圧された際、その加圧部において前記第1の導体と前記第2の導体とが導通するように構成されており、
    前記駆動部は、
    電源から生成される所定電圧を、前記第1の導体の第1の電極と前記第2の導体との間に印加する第1の通電態様と、前記第1の導体の第2の電極と前記第2の導体との間に印加する第2の通電態様とを切り替えるためのスイッチ手段を包含し、
    前記操作信号検出部は、
    前記操作信号を、前記第2の導体を介して流れる電流値として検出する電流検出手段を包含し、
    前記信号処理部は、
    前記電流検出手段から出力される電流値のうちで、第1の通電状態のときに検出された電流値については、第1の電極側端部を基準として求められた電流値と位置との既知相関に基づいて、その電流値を第1の位置に変換し、第2の通電状態のときに出力された電流値については、第2の電極側端部を基準とする電流値と位置との既知相関に基づいて、その電流値を第2の位置に変換する電流/位置・変換手段と、
    前記電流/位置・変換手段にて変換された第1の位置と第2の位置とを照合することにより、両者が一致するか一致しないかを判定する一致/不一致・判定手段と、
    前記一致/不一致・判定手段にて両者が一致すると判定されるときには、前記第1の位置又は前記第2の位置を単一の入力位置として出力し、前記一致/不一致・判定手段にて両者が一致しないと判定されるときには、前記第1の位置と前記第2の位置とを2つの入力位置のそれぞれとして出力する入力位置出力手段とを包含する、ことを特徴とする位置入力装置。
  2. 前記一致/不一致・判定手段は、前記第1の位置と前記第2の位置との偏差が所定の基準偏差以内のときには両者が一致すると判定し、前記第1の位置と前記第2の位置との偏差が所定の基準偏差を外れるときには両者が一致しないと判定するものである、ことを特徴とする請求項1に記載の位置入力装置。
  3. 前記第1の導体上の分布抵抗値は、第1の導体上の前記導通点が前記所定変位方向に沿って移動したときに、前記所定の第1の電極又は第2の電極と前記導通点との間の抵抗値が直線的に変化するように分布されている、ことを特徴とする請求項1に記載の位置入力装置。
  4. 前記所定変位方向は、直線状の直交2方向とされ、かつ少なくとも前記通電態様切替手段は、2つの変位方向のそれぞれについて設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の位置入力装置。
  5. 前記第1の導体及び前記第2の導体はいずれも透明である、ことを特徴とする請求項1に記載の位置入力装置。
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