JP5520034B2 - タッチパネル及び座標位置検出方法 - Google Patents

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本発明は、タッチパネル及び座標位置検出方法に関する。
タッチパネルは、ディスプレイに直接入力をすることが可能な入力デバイスであり、ディスプレイの前面に設置して使用される。このタッチパネルは、ディスプレイにより視覚的にとらえた情報に基づき、直接入力することができることから、様々な用途において普及している。
このようなタッチパネルとしては、抵抗膜方式が広く知られている。抵抗膜方式のタッチパネルは、透明導電膜が形成された上部電極基板及び下部電極基板において、各々の透明導電膜同士が対向するように設置し、上部電極基板の一点に力を加えることにより各々の透明導電膜同士が接触し、力の加えられた位置の位置検出を行うことができるものである。
抵抗膜方式のタッチパネルは、4線式と5線式とに大別することができる。4線式は、上部電極基板又は下部電極基板のどちらか一方にX軸の電極が設けられており、他方にY軸の電極が設けられている。一方、5線式は、下部電極基板にX軸の電極及びY軸の電極がともに設けられており、上部電極基板は、電圧を検出するためのプローブとして機能するものである(例えば、特許文献1、2)。
具体的に、図1及び図2に基づき5線式のタッチパネルについて説明する。図1は、5線式のタッチパネルの斜視図であり、図2は、5線式のタッチパネルの断面の概要図である。
5線式のタッチパネル200は、上部電極基板となる一方の面に透明導電膜230の形成されたフィルム210と、下部電極基板となる一方の面に透明導電膜240の形成されたガラス220からなり、透明導電膜230及び透明導電膜240が対向するようにスペーサ250を介し設置されている。5線式のタッチパネル200と不図示のホストコンピュータとはケーブル260により電気的に接続されている。
このような構成の5線式のタッチパネル200では、図3(a)に示すように、透明導電膜240の端部の4辺に設けられた電極241、242、243、244により、X軸方向、Y軸方向に交互に電圧を印加し、透明導電膜230と透明導電膜240とが、接触位置A点において接触することにより、図3(b)に示すように、透明導電膜230を介し電位Vaを検出し、X軸方向及びY軸方向の各々の座標位置を検出する方式である。
ところで、上述した5線式のタッチパネルでは、一点における接触位置は検出することは可能であるが、複数点が同時に接触した場合には位置検出をすることができない。
即ち、図4(a)に示すように、透明導電膜240の4辺に設けられた電極241、242、243、244により、X軸方向、Y軸方向に交互に電圧を印加した場合において、透明導電膜230と透明導電膜240とが接触位置A点及びB点の2点において接触すると、A点とB点の間の中間点における押下されていない一点の座標位置が検出されてしまう。これは、図4(b)に示すように、電位検出による位置検出方法であることから、接触位置A点及びB点の二点で接触した場合であっても、透明導電膜230を介し検出される電位はVcの1つだけであるため、接触位置が一点であるものと判断してしまうためである。
特開2004−272722号公報 特開2008−293129号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、複数の接触位置において同時に接触した場合においても、各々の接触位置を検出することが可能なタッチパネル及びタッチパネルにおける座標位置検出方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されるタッチパネルにおいて、前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されており、前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記抵抗膜におけるシート抵抗は、10Ω/□以上であることを特徴とする。
また、本発明は、前記一方の方向は短手方向であって、前記他方の方向は長手方向であることを特徴とする。
また、本発明は、第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されており、前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されているタッチパネルにおける座標位置検出方法において、前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されているものであって、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向とは垂直方向となる他方の方向に電位分布を生じさせる第1の電位勾配形成工程と、前記第1の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出し、前記検出された電位に基づき前記他方の方向における座標位置を検出する第1の位置検出工程と、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向に電位分布を生じさせる第2の電位勾配形成工程と、前記第2の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位及び電流値を検出する電位電流検出工程と、前記電位電流検出工程において検出された電位に基づき前記一方の方向における座標位置を検出する第2の位置検出工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されており、前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されているタッチパネルにおける座標位置検出方法において、前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されているものであって、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、一様に電位分布を生じさせる電位形成工程と、前記電位形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出し、前記検出された電位に基づき前記一方の方向とは垂直方向となる他方の方向の座標位置を検出する第1の位置検出工程と、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向に電位分布を生じさせる電位勾配形成工程と、前記電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位及び電流値を検出する電位電流検出工程と、前記電位電流検出工程において検出された電位に基づき前記一方の方向における座標位置を検出する第2の位置検出工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されており、前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されているタッチパネルにおける座標位置検出方法において、前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されているものであって、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向とは垂直方向となる他方の方向に電位分布を生じさせる第1の電位勾配形成工程と、前記第1の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出し、前記検出された電位に基づき前記他方の方向における座標位置を検出する第1の位置検出工程と、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、一様に電位分布を生じさせる電位形成工程と、前記電位形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電流値を検出する電流検出工程と、前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向に電位分布を生じさせる第2の電位勾配形成工程と、前記第2の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出する電位検出工程と、前記電位検出工程において検出された電位に基づき一方の方向における座標位置を検出する第2の位置検出工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記電流検出工程または前記電位電流検出工程において検出された電流量に基づき前記分割された領域内において、一点接触であるか多点接触であるかを判断する判断工程を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記座標位置検出方法における各々の工程は、順次繰り返し行われるものであって、前記判断工程において、前記分割された領域内において多点接触であるものと判断された場合には、前記電位電流検出工程または前記電位検出工程において検出された電位に基づき算出される座標位置をYxとし、前回行われた第2の座標位置検出工程において検出された座標位置Yaを前記多点接触の一方の接触点の座標位置とし、前記多点接触の他方の接触点の座標位置をYbは、Yb=2×Yx−Yaにより算出するものであることを特徴とする。
本発明によれば、複数の接触位置において同時に接触した場合においても、各々の接触位置を検出することが可能なタッチパネル及びタッチパネルにおける座標位置検出方法を提供することができる。
従来の5線式のタッチパネルの斜視図 従来の5線式のタッチパネルの断面概要図 従来の5線式のタッチパネルにおける座標検出方法の説明図(1) 従来の5線式のタッチパネルにおける座標検出方法の説明図(2) 第1の実施の形態におけるタッチパネルの構造図 第1の実施の形態におけるタッチパネルの断面図 第1の実施の形態における座標位置検出方法のフローチャート 第1の実施の形態におけるタッチパネルの説明図(1) 第1の実施の形態におけるタッチパネルの説明図(2) 第1の実施の形態における座標位置検出方法の説明図 第2の実施の形態及び第3の実施の形態におけるタッチパネルの構造図 第2の実施の形態における座標位置検出方法のフローチャート 第2の実施の形態及び第3の実施の形態におけるタッチパネルの説明図(1) 第2の実施の形態及び第3の実施の形態におけるタッチパネルの説明図(2) 第3の実施の形態における座標位置検出方法のフローチャート 第3の実施の形態におけるタッチパネルの説明図
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。
〔第1の実施の形態〕
(タッチパネル)
第1の実施の形態におけるタッチパネルについて説明する。図5は、本実施の形態におけるタッチパネルの構成図であり、図6は、本実施の形態におけるタッチパネルの断面図である。尚、図5(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図5(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
本実施の形態におけるタッチパネルは、フィルム11の一方の面に透明導電膜12が形成された略長方形状の上部電極基板10と、上部電極基板10と略同じ形状のガラス基板21の一方の面に透明導電膜22が形成された下部電極基板20により構成される。
上部電極基板10と下部電極基板20とは、上部電極基板10における透明導電膜12と下部電極基板20における透明導電膜22とが対向するように、スペーサ31等を介し、接着剤または両面テープにより接合されている。
上部電極基板10における透明導電膜12は、長手方向(X軸方向)において、短手方向(Y軸方向)に延びるように、各々の領域12a、12b、12c、12d、12e、12fに分割されている。具体的には、各々の領域間における透明導電膜を除去することにより分割されている。分割された各々の領域12a、12b、12c、12d、12e、12fには、電気配線13が各々接続されており、この電気配線13はコネクタを有する接続部14を介し、制御回路及びホストコンピュータ等に接続されている。尚、本実施の形態では、電気配線13は、フレキシブル基板により構成されている。
一方、下部電極基板20における透明導電膜22は、短手方向(Y軸方向)に沿って、長手方向(X軸方向)において、各々の領域22a、22b、22c、22d、22e、22fに分割されている。具体的には、各々の領域間における透明導電膜を除去することにより分割されている。また、下部電極基板20の短手方向の両端には、長手方向(X軸方向)に延びるよう抵抗膜23及び24が設けられている。抵抗膜23の一方の端部(電極)23aは5Vに接続されており、他方の端部(電極)23bはスイッチ25に接続されている。また、抵抗膜24の一方の端部(電極)24aはスイッチ26に接続されており、他方の端部(電極)24bは0Vに接続(接地)されている。
尚、下部電極基板20において、透明導電膜22の分割された領域22a、22b、22c、22d、22e、22fは、上部電極基板10において、透明導電膜12の分割された領域12a、12b、12c、12d、12e、12fに対応するものである。このように、下部電極基板20における透明導電膜22及び上部電極基板10における透明導電膜12をともに分割することにより、隣接する領域の影響を受けることなく正確に接触点の座標位置の検出を行うことができる。
透明導電膜12及び透明導電膜22を構成する材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)、ZnO(酸化亜鉛)にAlまたはGa等が添加された材料、SnO(酸化スズ)にSb等が添加された材料等が挙げられる。
また、フィルム11は、PET(ポリエチレンテレフタレート:polyethylene terephthalate)、PC(ポリカーボネート:Polycarbonate)及び、可視領域において透明の樹脂材料が挙げられる。更に、ガラス基板21に代えて、樹脂基板を用いてもよい。
尚、本実施の形態におけるタッチパネルは、上部電極基板10を指等により押すことにより、上部電極基板10における透明導電膜12と、下部電極基板20における透明導電膜22とが接触し、接触した位置における電圧を検知することにより、上部電極基板10と下部電極基板20との接触位置、即ち、上部電極基板10が指等により押された位置を特定することができるものである。
(位置検出方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルを用いた位置検出方法について説明する。図7は、本実施の形態におけるタッチパネルを用いた位置検出方法のフローチャートである。
最初に、ステップ102(S102)に示すように、下部電極基板20における透明導電膜22において、X軸方向に電位分布が生じるよう電圧を印加する。具体的には、図8に示すように、スイッチ25を0Vに接続(接地)し、スイッチ26を5Vに接続する。これにより、抵抗膜23の一方の端部23aと抵抗膜24の一方の端部24aには5Vの電圧が印加され、抵抗膜23の他方の端部23bと抵抗膜24の他方の端部24bには0Vの電圧が印加される。従って、透明導電膜22の分割された領域22a、22b、22c、22d、22e、22fにおいては、印加される電圧の値が、領域22a、22b、22c、22d、22e、22fの順に高くなっている。尚、図8(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図8(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
次に、ステップ104(S104)に示すように、接触点のX座標が検出される。例えば、図8に示すように、A点、B点、C点の3点で接触している場合では、上部電極基板10における透明導電膜12の分割された領域12b及び12eにおいて電位が検出される。よって、上部電極基板10における透明導電膜12の分割された領域12a、12b、12c、12d、12e、12fの各々の領域において電位を検出することにより位置検出を行うことができる。尚、各々の領域12a、12b、12c、12d、12e、12fには接続部14を介し対応した電圧計が接続されているか、あるいは、各々の領域12a、12b、12c、12d、12e、12fと電圧計とが接続部14及び不図示のマルチプレクサを介し接続されている。また、各々の領域において接触点が存在していない場合においては、電圧計により電位が検出されない。
図8に示す場合においては、C点の接触点は、領域22e内において一点で接触しており、更に、領域22e内においてもX軸方向に電位分布が生じているため、領域12eより測定される電位により、C点における正確な座標位置を検出することが可能である。また、領域22b内においても同様に電位分布が生じているが、領域12bより検出される電位は、A点とB点の中間地点の電位である。従って、同一の領域内において接触点が二点以上の場合では、各々の接触点の正確な座標位置を検出することはできないものの、A点及びB点は、領域12b内で接触していることから、タッチパネル全体におけるおおよそのX座標の位置を知ることができる。
尚、透明導電膜12及び透明導電膜22におけるX軸方向の分割数をより細かくすることにより、分割された同一の領域内に接触点が二点以上存在することとなる確率を減らすことができる。また、より正確に接触点のX座標の位置を検出することができる。以上により、C点におけるX座標及びA点、B点におけるおおよそのX座標を得ることができる。また、この段階においては、領域22bにおける接触点がA点とB点の二点であることは認識することができない。
次に、ステップ106(S106)に示すように、下部電極基板20における透明導電膜22において、Y軸方向に電位分布が生じるよう電圧を印加する。具体的には、図9に示すように、スイッチ25を5Vに接続し、スイッチ26を0Vに接続(接地)する。これにより、抵抗膜23の一方の端部23aと他方の端部23bは5Vの電圧が印加され、抵抗膜23全体に5Vの電圧が印加される。一方、抵抗膜24の一方の端部24aと他方の端部24bは0Vの電圧が印加され、抵抗膜24全体に0Vの電圧が印加される。このようにして、透明導電膜22の分割された領域22a、22b、22c、22d、22e、22fにおいて、Y軸方向における電位勾配を生じさせる。尚、図9(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図9(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
次に、ステップ108(S108)に示すように、上部電極基板10において電位及び電流の検出を行う。具体的には、下部電極基板20における透明導電膜22の分割された領域22a、22b、22c、22d、22e、22fごと、即ち、上部電極基板10における透明導電膜12の分割された領域12a、12b、12c、12d、12e、12fごとに、電位の測定と電流量の計測が行われる。尚、各々の領域12a、12b、12c、12d、12e、12fは接続部14を介し対応した電流が設けられているか、または、各々の領域12a、12b、12c、12d、12e、12fと電流計とが、接続部14及び不図示のマルチプレクサを介し接続されている。
次に、ステップ110(S110)に示すように、各々の領域内における接触点の数が、一点であるか二点以上であるか判断される。具体的には、ステップ108において計測した電流量に基づき判断される。即ち、各々の領域内において接触点が二点以上である場合は、電流量が増加する。よって、所定の電流量よりも多く流れる場合には、領域内における接触点は二点以上であるものと判断される。一方、流れる電流量が所定の電流量よりも少ない場合には、領域内における接触点は一点であるものと判断される。従って、ステップ108において計測された電流量が所定の値よりも大きい場合はステップ112に移行し、ステップ108において計測された電流量が所定の値に満たない場合はステップ114に移行する。例えば、図9に示す場合において、領域22eのように、C点の一点のみが接触点となる場合には、流れる電流量が少ないためステップ112に移行し、領域22bのように、A点とB点の二点の接触点を有する場合には、流れる電流量が多いためステップ114に移行する。
次に、ステップ112(S112)に示すように、接触点におけるY座標の座標位置が検出される。即ち、ステップ110において、領域内における接触点が一点であるものと判断されているため、ステップ108において検出した各々の領域における電位に基づき、領域内における接触点のY座標の位置が算出される。具体的には、図9において、領域22eには接触点がC点の一点のみであるため、透明導電膜12における領域12eにおいて検出された電位に基づきC点におけるY座標が検出される。
次に、ステップ114(S114)に示すように、接触点における他のY座標の位置が算出される。ところで、通常分割された狭い領域内において、二点が同時に接触することは極めて稀である。従って、同一の分割された領域内に接触点が二点であるものと判断された場合には、前回の座標位置の検出の際に、少なくとも一点の接触点が存在していたものと想定される。よって、前回の接触点における座標位置を基準として、新たに接触した座標位置を算出する。尚、前回の接触点の位置情報については、不図示のホストコンピュータ内のメモリ等により保存されている。例えば、図9に示す場合では、領域22bでは、A点とB点の二点の接触点において接触しているが、このうちどちらか一方は、前回も接触していた可能性が高い。また、透明導電膜22が分割された領域22a、22b、22c、22d、22e、22fは、X軸方向に短くY軸方向に長く形成されており、短時間で接触点は移動しないものと考えることができる。よって、前回も接触していた接触点に基づき他の接触点のY座標を検出する。例えば、領域22bにおいては、A点のみが前回の座標位置検出で検出された場合においては、前回検出されたA点におけるY座標位置をYaとし、ステップ108において検出された電位により算出された座標位置(A点とB点の中点の座標位置)をYxとした場合、B点のY座標位置となるYbは、(1)式により算出することができる。
Yb=2×Yx−Ya・・・・・・・・・・・・(1)
以上より、B点のY座標位置を算出することができる。
このようにして、本実施の形態では、タッチパネルにおける接触点が複数の場合であっても、各々の接触点における座標位置の検出を行うことができる。
尚、本実施の形態では、ステップ102からステップ114を連続して繰り返し行うことにより、接触点の移動状態を把握することができる。また、ステップ102からステップ114における動作の周期を短くすることにより、同一の領域内に同時に二点が接触点する確率を減少させることができる。
次に、図10に基づき、本実施の形態におけるステップ102からステップ114を繰り返し行った場合において、ステップ108からステップ114の動作について、より詳しく説明する。
図10は、透明導電膜22における任意の領域において、ステップ108で検出される電位と電流及び電流と電圧より検出される接触点との関係を示すものである。尚、T1〜T9は、同一の領域における検出電流、検出電圧、電流値による判断、押下箇所の状態を時系列に並べたものである。また、本実施の形態におけるタッチパネルにおいては、一点で接触している場合には、電流値は1Aが検出され、二点で接触している場合には、電流値が2A流れるように設定されている。
最初に、T1では、検出される電流値は1Aで、電圧値は4Vとなる場合である。この場合、領域内における接触点は一点であるものと判断され、接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において4Vとなる位置であるものと判断される。尚、T1以前では、この領域内において接触点は存在していないものとする。
次に、T2では、検出される電流値は2Aで、電圧値は3Vとなる場合である。この場合、領域内における接触点は二点であり、一方の接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において4Vとなる位置であるものと判断され、他方の接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において2Vとなる位置であるものと判断される。
次に、T3では、検出される電流値は2Aで、電圧値は3Vとなる場合である。この場合、T2の状態が継続しているものと判断され、領域内における接触点は二点であり、一方の接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において4Vとなる位置であり、他方の接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において2Vとなる位置であるものと判断される。
次に、T4では、検出される電流値は1Aで、電圧値は2Vとなる場合である。この場合、領域内における接触点は一点であるものと判断され、接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において2Vとなる位置であるものと判断される。
次に、T5では、検出される電流値0Vで、電圧値が検出されない場合である。この場合、領域内における接触点は存在していないものと判断される。
次に、T6では、検出される電流値は1Aで、電圧値は4Vとなる場合である。この場合、領域内における接触点は一点であるものと判断され、接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において4Vとなる位置であるものと判断される。
次に、T7では、検出される電流値は2Aで、電圧値は3Vとなる場合である。この場合、領域内における接触点は二点であり、一方の接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において4Vとなる位置であるものと判断され、他方の接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において2Vとなる位置であるものと判断される。
次に、T8では、検出される電流値は1Aで、電圧値は4Vとなる場合である。この場合、領域内における接触点は一点であるものと判断され、接触点のY座標の位置はY軸方向の電位分布において4Vとなる位置であるものと判断される。
次に、T9では、検出される電流値0Vで、電圧値が検出されない場合である。この場合、領域内における接触点は存在していないものと判断される。
以上のように、本実施の形態では、ステップ102からステップ114を連続して繰り返し行うことにより、タッチパネルにおける複数の接触点の位置座標を検出することができる。
〔第2の実施の形態〕
(タッチパネル)
次に、第2の実施の形態におけるタッチパネルについて説明する。図11は、本実施の形態におけるタッチパネルの構成図であり、図11(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図11(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
上部電極基板110における透明導電膜112は、長手方向(X軸方向)において、短手方向(Y軸方向)に延びるように、各々の領域112a、112b、112c、112d、112e、112fに分割されている。具体的には、各々の領域間における透明導電膜を除去することにより分割されている。分割された各々の領域112a、12b、112c、112d、112e、112fには、電気配線113が各々接続されており、この電気配線113はコネクタを有する接続部114を介し、制御回路及びホストコンピュータ等に接続されている。尚、本実施の形態では、電気配線113は、フレキシブル基板により構成されている。
一方、下部電極基板120における透明導電膜122は、短手方向(Y軸方向)に沿って、長手方向(X軸方向)において、各々の領域122a、122b、122c、122d、122e、122fに分割されている。具体的には、各々の領域間における透明導電膜を除去することにより分割されている。また、下部電極基板120の短手方向の両端には、長手方向(X軸方向)に延びるよう抵抗膜123及び124が設けられている。抵抗膜123の一方の端部(電極)123aは5Vに接続されており、他方の端部(電極)123bはスイッチ125に接続されている。また、抵抗膜124の一方の端部(電極)124aはスイッチ126に接続されており、他方の端部(電極)124bはスイッチ127に接続されている。
尚、下部電極基板120において、透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fは、上部電極基板110において、透明導電膜112の分割された領域112a、112b、112c、112d、112e、112fに対応するものである。このように、下部電極基板120における透明導電膜122及び上部電極基板110における透明導電膜112をともに分割することにより、隣接する領域の影響を受けることなく正確に接触点の座標位置の検出を行うことができる。
(位置検出方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルを用いた位置検出方法について説明する。図12は、本実施の形態におけるタッチパネルを用いた位置検出方法のフローチャートである。
最初に、ステップ202(S202)に示すように、下部電極基板120における透明導電膜122において、全体が5Vのとなるように電圧を印加する。具体的には、図13に示すように、スイッチ125、スイッチ126及びスイッチ127を全て5Vに接続する。これにより、抵抗膜123の一方の端部123aと抵抗膜124の一方の端部124a及び抵抗膜123の他方の端部123bと抵抗膜124の他方の端部124bには5Vの電圧が印加される。従って、透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fの全体に5V電圧が印加されている。尚、図13(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図13(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
次に、ステップ204(S204)に示すように、接触点のX座標が検出される。例えば、図13に示すように、A点、B点、C点の3点で接触している場合では、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112b及び112eにおいて電位が検出される。よって、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112a、112b、112c、112d、112e、112fの各々の領域において電位を検出することにより位置検出を行うことができる。尚、各々の領域112a、112b、112c、112d、112e、112fには接続部114を介し対応した電圧計が接続されているか、または、各々の領域112a、112b、112c、112d、112e、112fと電圧計とが接続部114及び不図示のマルチプレクサを介し接続されている。また、各々の領域において接触点が存在していない場合においては、電圧計により電位が検出されない。
図13に示す場合においては、C点の接触点は、領域122e内において接触しており、タッチパネル全体におけるおおよそのX座標の位置を知ることができる。また、A点及びB点の接触点は、領域122b内において接触しており、タッチパネル全体におけるおおよそのX座標の位置を知ることができる。
尚、透明導電膜112及び透明導電膜122におけるX軸方向の分割数をより細かくすることにより、分割された同一の領域内に接触点が二点以上存在することとなる確率を減らすことができる。また、より正確に接触点のX座標の位置を検出することができる。以上により、A点、B点及びC点におけるおおよそのX座標を得ることができる。また、この段階においては、領域122bにおける接触点がA点とB点の二点であることは認識することができない。
次に、ステップ206(S206)に示すように、下部電極基板120における透明導電膜122において、Y軸方向に電位分布が生じるよう電圧を印加する。具体的には、図14に示すように、スイッチ125を5Vに接続し、スイッチ126を0Vに接続(接地)し、スイッチ127を0Vに接続(接地)する。これにより、抵抗膜123の一方の端部123aと他方の端部123bは5Vの電圧が印加され、抵抗膜123全体に5Vの電圧が印加される。一方、抵抗膜124の一方の端部124aと他方の端部124bは0Vの電圧が印加され、抵抗膜124全体に0Vの電圧が印加される。このようにして、透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fにおいて、Y軸方向における電位勾配を生じさせる。尚、図14(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図14(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
次に、ステップ208(S208)に示すように、上部電極基板110において電位及び電流の検出を行う。具体的には、下部電極基板120における透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fごと、即ち、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112a、112b、112c、112d、112e、112fごとに、電位の測定と電流量の計測が行われる。尚、各々の領域112a、112b、112c、112d、112e、112fは接続部114を介し対応した電流が設けられているか、あるいは、各々の領域112a、112b、112c、112d、112e、112fと電流計とが、接続部114及び不図示のマルチプレクサを介し接続されている。
次に、ステップ210(S210)に示すように、各々の領域内における接触点の数が、一点であるか二点以上であるか判断される。具体的には、ステップ208において計測した電流量に基づき判断される。即ち、各々の領域内において接触点が二点以上である場合は、電流量が増加する。よって、所定の電流量よりも多く流れる場合には、領域内における接触点は二点以上であるものと判断される。一方、流れる電流量が所定の電流量よりも少ない場合には、領域内における接触点は一点であるものと判断される。従って、ステップ208において計測された電流量が所定の値よりも大きい場合はステップ212に移行し、ステップ208において計測された電流量が所定の値に満たない場合はステップ214に移行する。例えば、図14に示す場合において、領域122eのように、C点の一点のみが接触点となる場合には、流れる電流量が少ないためステップ212に移行し、領域122bのように、A点とB点の二点の接触点を有する場合には、流れる電流量が多いためステップ214に移行する。
次に、ステップ212(S212)に示すように、接触点におけるY座標の座標位置が検出される。即ち、ステップ210において、領域内における接触点が一点であるものと判断されているため、ステップ208において検出した各々の領域における電位に基づき、領域内における接触点のY座標の位置が算出される。具体的には、図14において、領域122eには接触点がC点の一点のみであるため、透明導電膜112における領域112eにおいて検出された電位に基づきC点におけるY座標が検出される。
次に、ステップ214(S214)に示すように、接触点における他のY座標の位置が算出される。ところで、通常分割された狭い領域内において、二点が同時に接触することは極めて稀である。従って、同一の分割された領域内に接触点が二点であるものと判断された場合には、前回の座標位置の検出の際に、少なくとも一点の接触点が存在していたものと想定される。よって、前回の接触点における座標位置を基準として、新たに接触した座標位置を算出する。尚、前回の接触点の位置情報については、不図示のホストコンピュータ内のメモリ等により保存されている。例えば、図14に示す場合では、領域122bでは、A点とB点の二点の接触点において接触しているが、このうちどちらか一方は、前回も接触していた可能性が高い。よって、前回も接触していた接触点に基づき他の接触点のY座標を検出する。例えば、領域122bにおいては、A点のみが前回の座標位置検出で検出された場合においては、前回検出されたA点におけるY座標位置をYaとし、ステップ208において検出された電位により算出された座標位置(A点とB点の中点の座標位置)をYxとした場合、B点のY座標位置となるYbは、前述の(1)式により算出することができる。
以上より、B点のY座標位置を算出することができる。
このようにして、本実施の形態では、タッチパネルにおける接触点が複数の場合であっても、各々の接触点における座標位置の検出を行うことができる。
尚、本実施の形態では、ステップ202からステップ214を連続して繰り返し行うことにより、接触点の移動状態を把握することができる。また、ステップ202からステップ214における動作の周期を短くすることにより、同一の領域内に同時に二点が接触点する確率を減少させることができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第2の実施の形態と同様のタッチパネルを用いた接触点における座標位置の検出方法である。図15は、本実施の形態におけるタッチパネルを用いた位置検出方法のフローチャートである。
最初に、ステップ302(S302)に示すように、下部電極基板120における透明導電膜122において、X軸方向に電位分布が生じるよう電圧を印加する。具体的には、図16に示すように、スイッチ125を0Vに接続(接地)し、スイッチ126を5Vに接続し、スイッチ127を0Vに接続(接地)する。これにより、抵抗膜123の一方の端部123aと抵抗膜124の一方の端部124aには5Vの電圧が印加され、抵抗膜123の他方の端部123bと抵抗膜124の他方の端部124bには0Vの電圧が印加される。従って、透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fにおいては、印加される電圧の値が、領域122a、122b、122c、122d、122e、122fの順に高くなっている。
次に、ステップ304(S304)に示すように、接触点のX座標が検出される。例えば、図16に示すように、A点、B点、C点の3点で接触している場合では、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112b及び112eにおいて電位が検出される。従って、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112a、112b、112c、112d、112e、112fの各々の領域において電位を検出することにより位置検出を行うことができる。尚、各々の領域において接触点が存在していない場合においては、電圧計により電位が検出されない。また、図16(a)は、本実施の形態における上部電極基板における構成図であり、図16(b)は、本実施の形態における下部電極基板における構成図である。
図16に示す場合においては、C点の接触点は、領域122e内において一点で接触しており、更に、領域122e内においてもX軸方向に電位分布が生じているため、領域112eより測定される電位により、C点における正確な座標位置を検出することが可能である。また、領域122b内においても同様に電位分布が生じているが、領域112bより検出される電位は、A点とB点の中間地点の電位である。従って、同一の領域内において接触点が二点以上の場合では、各々の接触点の正確な座標位置を検出することはできないものの、A点及びB点は、領域112b内で接触していることから、タッチパネル全体におけるおおよそのX座標の位置を知ることができる。
尚、透明導電膜112及び透明導電膜122におけるX軸方向の分割数をより細かくすることにより、分割された同一の領域内に接触点が二点以上存在することとなる確率を減らすことができる。また、より正確に接触点のX座標の位置を検出することができる。以上により、C点におけるX座標及びA点、B点におけるおおよそのX座標を得ることができる。また、この段階においては、領域122bにおける接触点がA点とB点の二点であることは認識することができない。
次に、ステップ306(S306)に示すように、下部電極基板120における透明導電膜122において、全体が5Vのとなるように電圧を印加する。具体的には、図13に示すように、スイッチ125、スイッチ126及びスイッチ127を全て5Vに接続する。これにより、抵抗膜123の一方の端部123aと抵抗膜124の一方の端部124a及び抵抗膜123の他方の端部123bと抵抗膜124の他方の端部124bには5Vの電圧が印加される。従って、透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fにおいて全体に5V電圧が印加されている。
次に、ステップ308(S308)に示すように、電流量の検出が行われる。具体的には、透明導電膜122は全体的に5Vの電圧が印加されているため、各々の接触点における電流量が検出される。例えば、図13に示すように、A点、B点、C点の3点で接触している場合では、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112b及び112eにおいて電流が検出される。領域112bではA点とB点の2点において接触しているため電流量は多く、領域112eではC点の一点において接触しているため電流量は少ない。尚、接触点を有しない領域122a、122c、122d、122fにおいては電流が流れない。
次に、ステップ310(S310)に示すように、下部電極基板120における透明導電膜122において、Y軸方向に電位分布が生じるよう電圧を印加する。具体的には、図14に示すように、スイッチ125を5Vに接続し、スイッチ126を0Vに接続(接地)し、スイッチ127を0Vに接続(接地)する。これにより、抵抗膜123の一方の端部123aと他方の端部123bは5Vの電圧が印加され、抵抗膜123全体に5Vの電圧が印加される。一方、抵抗膜124の一方の端部124aと他方の端部124bは0Vの電圧が印加され、抵抗膜124全体に0Vの電圧が印加される。このようにして、透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fにおいて、Y軸方向における電位勾配を生じさせる。
次に、ステップ312(S312)に示すように、上部電極基板110において電位の検出を行う。具体的には、下部電極基板120における透明導電膜122の分割された領域122a、122b、122c、122d、122e、122fごと、即ち、上部電極基板110における透明導電膜112の分割された領域112a、112b、112c、112d、112e、112fごとに、電位の測定が行われる。
次に、ステップ314(S314)に示すように、各々の領域内における接触点の数が、一点であるか二点以上であるか判断される。具体的には、ステップ308において計測した電流量に基づき判断される。即ち、各々の領域内において接触点が二点以上である場合は、電流量が増加する。よって、所定の電流量よりも多く流れる場合には、領域内における接触点は二点以上であるものと判断される。一方、流れる電流量が所定の電流量よりも少ない場合には、領域内における接触点は一点であるものと判断される。従って、ステップ308において計測された電流量が所定の値よりも大きい場合はステップ318に移行し、ステップ308において計測された電流量が所定の値に満たない場合はステップ316に移行する。
次に、ステップ316(S316)に示すように、接触点におけるY座標の座標位置が検出される。即ち、ステップ314において、領域内における接触点が一点であるものと判断されているため、ステップ312において検出した各々の領域における電位に基づき、領域内における接触点のY座標の位置が算出される。具体的には、図14において、領域122eには接触点がC点の一点のみであるため、透明導電膜112における領域112eにおいて検出された電位に基づきC点におけるY座標が検出される。
次に、ステップ318(S318)に示すように、接触点における他のY座標の位置が算出される。ところで、通常分割された狭い領域内において、二点が同時に接触することは極めて稀である。従って、同一の分割された領域内に接触点が二点であるものと判断された場合には、前回の座標位置の検出の際に、少なくとも一点の接触点が存在していたものと想定される。よって、前回の接触点における座標位置を基準として、新たに接触した座標位置を算出する。尚、前回の接触点の位置情報については、不図示のホストコンピュータ内のメモリ等により保存されている。例えば、図14に示す場合では、領域122bでは、A点とB点の二点の接触点において接触しているが、このうちどちらか一方は、前回も接触していた可能性が高い。よって、前回も接触していた接触点に基づき他の接触点のY座標を検出する。例えば、領域122bにおいては、A点のみが前回の座標位置検出で検出された場合においては、前回検出されたA点におけるY座標位置をYaとし、ステップ312において検出された電位により算出された座標位置(A点とB点の中点の座標位置)をYxとした場合、B点のY座標位置となるYbは、(1)式により算出することができる。以上より、B点のY座標位置を算出することができる。
このようにして、本実施の形態では、タッチパネルにおける接触点が複数の場合であっても、各々の接触点における座標位置の検出を行うことができる。
尚、本実施の形態では、ステップ302からステップ318を連続して繰り返し行うことにより、接触点の移動状態を把握することができる。また、ステップ302からステップ318における動作の周期を短くすることにより、同一の領域内に同時に二点が接触点する確率を減少させることができる。尚、上記以外の内容については、第2の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、電流量の測定と電位の測定を分離して行うことにより、タッチパネルにおける接触点が一点であるか二点以上であるかをより正確に把握することができる。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
本発明は、抵抗膜式タッチパネルに適用することができ、各種情報処理機器のディスプレイが、抵抗膜式タッチパネルで構成される場合に有用である。この場合の情報処理機器の例としては、携帯電話、情報携帯端末(PDA)、携帯音楽プレイヤー、携帯画像プレイヤー、携帯ブラウザ、ワンセグチューナー、電子辞書、カーナビゲーションシステム、コンピュータ、POS端末、在庫管理端末、ATM、各種マルチメディア端末等がある。
10 上部電極基板
11 フィルム
12 透明導電膜
12a、12b、12c、12d、12e、12f 分割された領域
13 電気配線
14 接続部
20 下部電極基板
21 ガラス
22 透明導電膜
22a、22b、22c、22d、22e、22f 分割された領域
23 抵抗膜
23a 電極(一方の端部)
23b 電極(他方の端部)
24 抵抗膜
24a 電極(一方の端部)
24b 電極(他方の端部)
25 スイッチ
26 スイッチ
31 スペーサ

Claims (10)

  1. 第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、
    第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、
    前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、
    を有し、前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されるタッチパネルにおいて、
    前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、
    前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されており、
    前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、
    前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、
    前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されていることを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記抵抗膜におけるシート抵抗は、10Ω/□以上であることを特徴とする請求項に記載のタッチパネル。
  3. 前記一方の方向は短手方向であって、前記他方の方向は長手方向であることを特徴とする請求項またはに記載のタッチパネル。
  4. 第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、
    第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、
    前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、
    前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されており、
    前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、
    前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されているタッチパネルにおける座標位置検出方法において、
    前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、
    前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、
    前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されているものであって、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向とは垂直方向となる他方の方向に電位分布を生じさせる第1の電位勾配形成工程と、
    前記第1の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出し、前記検出された電位に基づき前記他方の方向における座標位置を検出する第1の位置検出工程と、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向に電位分布を生じさせる第2の電位勾配形成工程と、
    前記第2の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位及び電流値を検出する電位電流検出工程と、
    前記電位電流検出工程において検出された電位に基づき前記一方の方向における座標位置を検出する第2の位置検出工程と、
    を有することを特徴とする座標位置検出方法。
  5. 第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、
    第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、
    前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、
    前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されており、
    前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、
    前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されているタッチパネルにおける座標位置検出方法において、
    前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、
    前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、
    前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されているものであって、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、一様に電位分布を生じさせる電位形成工程と、
    前記電位形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出し、前記検出された電位に基づき前記一方の方向とは垂直方向となる他方の方向の座標位置を検出する第1の位置検出工程と、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向に電位分布を生じさせる電位勾配形成工程と、
    前記電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位及び電流値を検出する電位電流検出工程と、
    前記電位電流検出工程において検出された電位に基づき前記一方の方向における座標位置を検出する第2の位置検出工程と、
    を有することを特徴とする座標位置検出方法。
  6. 第1の基板上に形成された上部導電膜を有する上部電極基板と、
    第2の基板上に形成された下部導電膜を有する下部電極基板と、
    前記下部導電膜おいて電位分布を生じさせるために前記下部導電膜の四隅に各々設けられた4つの電極と、を有し、
    前記上部導電膜と前記下部導電膜とは対向して配置されており、
    前記上部導電膜は、一方の方向に沿った複数の領域に分割されており、
    前記下部導電膜は、前記複数の領域に対応する位置において、前記複数の領域と略同一の形状に分割されているタッチパネルにおける座標位置検出方法において、
    前記上部導電膜及び前記下部導電膜は略正方形又は略長方形の形状であって、
    前記下部導電膜の一方の方向の両端には、前記一方の方向に垂直な他方の方向に沿った2本の抵抗膜が設けられており、
    前記2本の抵抗膜の両端には、前記4つの電極が各々接続されているものであって、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向とは垂直方向となる他方の方向に電位分布を生じさせる第1の電位勾配形成工程と、
    前記第1の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出し、前記検出された電位に基づき前記他方の方向における座標位置を検出する第1の位置検出工程と、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、一様に電位分布を生じさせる電位形成工程と、
    前記電位形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電流値を検出する電流検出工程と、
    前記4つの電極を介し、前記下部導電膜に、前記一方の方向に電位分布を生じさせる第2の電位勾配形成工程と、
    前記第2の電位勾配形成工程における電位分布が生じている状態で、前記上部導電膜より各々の分割された領域における電位を検出する電位検出工程と、
    前記電位検出工程において検出された電位に基づき一方の方向における座標位置を検出する第2の位置検出工程と、
    を有することを特徴とする座標位置検出方法。
  7. 記電位電流検出工程において検出された電流量に基づき前記分割された領域内において、一点接触であるか多点接触であるかを判断する判断工程を有することを特徴とする請求項4または5に記載の座標位置検出方法。
  8. 前記座標位置検出方法における各々の工程は、順次繰り返し行われるものであって、
    前記判断工程において、前記分割された領域内において多点接触であるものと判断された場合には、前記電位電流検出工程において検出された電位に基づき算出される座標位置をYxとし、前回行われた第2の座標位置検出工程において検出された座標位置Yaを前記多点接触の一方の接触点の座標位置とし、前記多点接触の他方の接触点の座標位置をYbは、
    Yb=2×Yx−Ya
    により算出するものであることを特徴とする請求項に記載の座標位置検出方法。
  9. 前記電流検出工程において検出された電流量に基づき前記分割された領域内において、一点接触であるか多点接触であるかを判断する判断工程を有することを特徴とする請求項6に記載の座標位置検出方法。
  10. 前記座標位置検出方法における各々の工程は、順次繰り返し行われるものであって、
    前記判断工程において、前記分割された領域内において多点接触であるものと判断された場合には、前記電位検出工程において検出された電位に基づき算出される座標位置をYxとし、前回行われた第2の座標位置検出工程において検出された座標位置Yaを前記多点接触の一方の接触点の座標位置とし、前記多点接触の他方の接触点の座標位置をYbは、
    Yb=2×Yx−Ya
    により算出するものであることを特徴とする請求項9に記載の座標位置検出方法。
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