JP5035150B2 - ユーザインターフェース装置 - Google Patents

ユーザインターフェース装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5035150B2
JP5035150B2 JP2008180054A JP2008180054A JP5035150B2 JP 5035150 B2 JP5035150 B2 JP 5035150B2 JP 2008180054 A JP2008180054 A JP 2008180054A JP 2008180054 A JP2008180054 A JP 2008180054A JP 5035150 B2 JP5035150 B2 JP 5035150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display screen
selection
objects
screen
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008180054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010020520A (ja
Inventor
重明 西橋
希 北川
麻子 永田
正広 伊藤
真紀子 田内
健史 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008180054A priority Critical patent/JP5035150B2/ja
Publication of JP2010020520A publication Critical patent/JP2010020520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5035150B2 publication Critical patent/JP5035150B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、ユーザインターフェース装置に関するものである。
従来、スティック部材等の操作部材をユーザが操作したときに、その操作に対応して、表示画面中のポインタを移動させ、所定の決定操作をユーザが行ったときに、当該ポインタの位置に該当するオブジェクト(例えばボタン画像)に割り当てられた処理を実行するユーザインターフェース装置が知られている。
特開2008―65451号公報
しかし、従来のユーザインターフェース装置においては、操作部材の可動範囲全体が、表示画面全体に割り当てられるようになっている。すなわち、操作部材を動かすことで、ポインタは、表示画面のどの位置にも移動することができるようになっている。
このようになっている場合、オブジェクト自体が表示画面全体に占める領域が小さい場合でも、ポインタの位置は、表示画面のどの位置にも移動することができてしまう。したがって、ユーザにとっては、ポインタが小さいオブジェクトの領域に入るように操作部材を操作するために、細かい位置の調整を行わなければならないので、操作が不便となってしまう。
本発明は上記点に鑑み、操作部材を操作して表示画面中のオブジェクトに位置を合わせて決定することで、当該オブジェクトに割り当てられた処理を実行する技術において、ユーザがオブジェクトに位置を合わせるために不必要に細かい位置調整を強いられないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、あらかじめ定められた可動範囲内
で、ユーザの操作を受けて位置を変える操作部材(41)と、ユーザによって個々に選択
可能な複数のオブジェクトを、表示画面中に並べて表示するディスプレイ(2)とを備え
、当該操作部材(41)の当該可動範囲内の位置(以下、操作位置という)のそれぞれを
、当該表示画面内の位置(以下、画面位置という)に割り当て、この割り当てと、可動範囲内の操作位置に基づいて、対応するオブジェクトに割り当てられた処理を実行するユーザインターフェース装置に関するものである。
このユーザインターフェース装置は、当該複数のオブジェクトについての複数の選択領域を、当該操作部材(41)の当該可動範囲の全体に割り当てるようになっている。このようになっていることで、ユーザが操作部材(41)を操作しても、操作位置に対応する位置が当該複数のオブジェクトの複数の選択領域を外れることがない。
したがって、表示画面に比べて当該複数のオブジェクトについての複数の選択領域が小さい範囲であったとしても、ユーザは、操作部材(41)の可動範囲すべてを有効活用して、それら複数の選択領域を指定できるので、ユーザがオブジェクトに位置を合わせるために不必要に細かい位置調整を強いられることがない。
また、請求項1に更に記載のように、ユーザインターフェース装置は、操作位置と画面位置との割り当てによれば、現在の操作位置が、複数のオブジェクトのうちいずれか1つのオブジェクトの選択領域内の画面位置に対応するとき、当該選択領域の中央部の画面位置に対応する操作位置に現在の操作位置を移動させるよう、操作部材(41)に付勢力を及ぼすようになっていてもよい。
このようになっていることで、各オブジェクトの選択領域内において、当該選択領域内の中央部に引き込まれるように、操作部材(41)が付勢力を受ける。オブジェクトの選択領域の中心に引き込むような力を操作部材(41)に及ぼす技術は、上記特許文献1にも記載されている。
しかし、このような技術を、請求項1に記載の発明の他の特徴と組み合わせることで、以下に示すような顕著な効果が発揮される。操作部材(41)の可動範囲の全体を、複数のオブジェクトの複数の選択領域のみに割り当てられない場合、1つのオブジェクトの選択領域内に割り当てられる操作位置の範囲が狭くなってしまう。
操作部材(41)の操作位置を検出するためのセンサには、操作位置を検出する分解能に限界があるので、上記の場合、このような狭い範囲内で滑らかに変化する付勢力を発生させることは困難である。なぜなら、ユーザインターフェース装置は、付勢力を算出するときには、現時点における操作部材(41)の操作位置を検出し、その検出した位置に応じて付勢力を算出するので、1つのオブジェクトの選択領域内における検出位置の数が少ないほど、当該選択領域内において与える付勢力のバリエーションも少なくなってしまうからである。したがって、画面位置の変化に対して滑らかに変化する付勢力を発生させることができない場合、操作位置の変化と共に付勢力が階段状に急激に変化してしまうので、ユーザは、付勢力によって操作部材(41)ががたついてしまうような感覚を覚えてしまう。
一方、操作部材(41)の可動範囲の全体を、複数のオブジェクトの複数の選択領域のみに割り当てる場合、そうでない場合に比べ、1つのオブジェクトの選択領域内に割り当てられる操作位置の範囲が広くなるので、その分だけ付勢力の変化を滑らかにすることができ、ひいては、操作部材(41)のがたつきを抑えることができる。
また、請求項1に更に記載のように、ディスプレイ(2)は、表示画面を互いに隣接する複数の部分表示画面(e10、e20、e30)に区分けし、区分けされた複数の部分表示画面(e10、e20、e30)のそれぞれの内部の表示画面よりも狭い領域において、個々に選択可能な複数のオブジェクトを並べて表示するようになっていてもよい。
その場合、ユーザインターフェース装置は、当該複数の部分表示画面のうちいずれか1つの部分表示画面に対して所定の決定操作がユーザによって行われたとき、前記操作部材(41)の前記可動範囲内の操作位置のそれぞれを前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の画面位置に割り当てるようになっていてもよい。
このようになっていれば、多数のオブジェクトを1つの画面に表示しても、それらオブジェクトが複数の部分表示画面の区分けによってグループ分けされ、各グループ内でのみ、複数のオブジェクトの複数の選択領域が操作部材(41)の可動範囲全体に割り当てられる。したがって、多数のオブジェクトを1つの画面に表示しても、そのためにオブジェクトを指定するための操作が細かくなってしまうことがない。
したがって、例えば、ユーザの利便性を損なうことなく、多数のオブジェクトを1つの画面に表示することで、オブジェクトの一覧性を高めることができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記複数の対象選択領域の並び方向は横方向であり、前記複数の対象選択領域の各々は横方向に隣り合う対象選択領域と接触することで、前記複数の対象選択領域の総和となる領域は、1つの横長の総和の矩形領域となり、操作位置の横方向をX軸方向とし縦方向をY軸方向とし、操作位置(X、Y)の取り得る範囲をX ≦X≦X 、Y ≦Y≦Y であるとし、前記表示画面内の横方向をP軸方向とし縦方向をQ軸方向とし、前記総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、P L1 ≦P≦P R1 、Q B1 ≦Q≦Q T1 とした場合、前記割り当て手段(220、405)は、前記操作位置(X、Y)から前記画面位置(P、Q)への変換は、
(P−P L1 )/(P R1 −P L1 )=(X−X )/(X −X
(Q−Q B1 )/(Q T1 −Q B1 )=(Y−Y )/(Y −Y
という2つの一次式を用いて変換するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェース装置である。
また、請求項3に記載の発明は、前記複数の対象選択領域の並び方向は縦方向かつ横方向であり、前記複数の対象選択領域の各々は縦方向に隣り合う対象選択領域と接触していると共に横方向に隣り合う対象選択領域と接触することで、前記複数の対象選択領域の総和となる領域は、1つの総和の矩形領域となり、
操作位置の横方向をX軸方向とし縦方向をY軸方向とし、操作位置(X、Y)の取り得る範囲をX ≦X≦X 、Y ≦Y≦Y であるとし、前記表示画面内の横方向をP軸方向とし縦方向をQ軸方向とし、前記総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、P L2 ≦P≦P R2 、Q B2 ≦Q≦Q T2 とした場合、前記割り当て手段(220、405)は、前記操作位置(X、Y)から前記画面位置(P、Q)への変換は、
(P−P L2 )/(P R2 −P L2 )=(X−X )/(X −X
(Q−Q B2 )/(Q T2 −Q B2 )=(Y−Y )/(Y −Y
という2つの一次式を用いて変換するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェース装置である。
また、請求項4に記載の発明は、前記複数の対象選択領域の並び方向は縦方向であり、前記複数の対象選択領域の各々は縦方向に隣り合う対象選択領域と接触せず隙間によって隔てられており、当該複数の対象選択領域を、並びを維持したまま隙間を排して繋ぎ合わせた結果の総和となる領域は、1つの総和の矩形領域となり、
操作位置の横方向をX軸方向とし縦方向をY軸方向とし、操作位置(X、Y)の取り得る範囲をX ≦X≦X 、Y ≦Y≦Y であるとし、前記表示画面内の横方向をP軸方向とし縦方向をQ軸方向とし、前記総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、P L3 ≦P≦P R3 、Q B3 ≦Q≦Q T3 とした場合、前記割り当て手段(220、405)は、前記操作位置(X、Y)から前記画面位置(P、Q)への変換は、
(P−P L3 )/(P R3 −P L3 )=(X−X )/(X −X
(Q−Q B3 )/(Q T3 −Q B3 )=(Y−Y )/(Y −Y
という2つの一次式を用いて変換するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェース装置である。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号(ただし、請求項2〜4における操作位置(X、Y)の括弧、画面位置(P、Q)の括弧、および、変換の一次式に用いる括弧は除く)は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る操作表示制御システム1(ユーザインターフェース装置の一例に相当する)の構成を示す。操作表示制御システム1は車両に搭載され、ディスプレイ2、車載装置3、ユーザの操作を受け付けるための遠隔デバイス部4、および、オーディオ装置5を有している。
ディスプレイ2は、表示画面中に画像を表示させることで、車内の乗員に当該画像を見せるための装置である。
オーディオ装置5は、車内の複数の位置に搭載された複数のスピーカを有し、表示制御部3からオーディオ装置5に出力された楽曲の音声信号をそれら複数のスピーカに出力させる装置である。なお、オーディオ装置5は、各スピーカが出力する音の大きさを、表示制御部3から受けた音量制御の信号に基づいて調節することができる。
車載装置3は、演算部31および記憶部32を有している。演算部31は、車内LAN等を介して車両内の各種センサ(GPS受信機、車速センサ)およびアクチュエータ(車室内空調装置、オーディオ装置5等)と信号の授受を行い、それらセンサから受けた信号に基づいた処理を行い、その処理において必要に応じてアクチュエータまたはディスプレイ2を制御する。また演算部31は、各種処理において、遠隔デバイス部4から受けたユーザ操作に関する情報に基づいて、アクチュエータまたはディスプレイ2を制御する。
例えば、演算部31は、オーディオ装置5による音楽再生のための各種設定を行うためのオーディオ設定処理において、メニュー画像をディスプレイ2に表示させる。そして、このメニュー画像には、遠隔デバイス部4の操作によってユーザが選択および決定可能なオブジェクト(例えばボタン画像)を複数含める。そして演算部31は、ユーザがこれらオブジェクトのうち1つを選択する操作を行い、さらに当該オブジェクトに対して所定の決定操作を行うと、当該オブジェクトに対応付けられた処理を実行する。
また演算部31は、ディスプレイ2の表示画面中にポインタを重畳させる。ポインタとは、表示画面中の特定の位置を視覚的に強調するための画像(例えば、十字マーク)である。演算部31は、遠隔デバイス部4から受けた画面位置の情報に合致するよう、表示画面中のポインタの位置を変化させる。画面位置とは、ディスプレイ2の表示画面上の位置をいう。本実施形態においては、ディスプレイ2の表示画面上の横方向位置Pと縦方向位置Qの組からなる座標値(P、Q)を、画面位置として用いる。
また演算部31は、現在ディスプレイ2の表示画面全体に表示させている画像(例えばメニュー画像)のオブジェクト情報を、遠隔デバイス部4に出力するようになっている。画像のオブジェクト情報とは、当該画像中の複数のオブジェクトの位置範囲の情報を含んでいる。オブジェクトとは、当該画像を構成する部分画像のうち、ユーザが遠隔デバイス部4を操作して選択操作および決定操作を行う対象となり得る画像(例えばボタン画像)をいう。
オブジェクトの決定操作とは、そのオブジェクトに割り当てられた機能を実行させるための操作をいう。これに対して選択操作とは、そのオブジェクトを決定操作の対象とするための操作をいう。選択操作としては、例えば、ポインタを当該オブジェクトの表示範囲内に移動させるための操作がある。
記憶部32は、ROM、フラッシュメモリ、HDD等の、不揮発性記憶媒体を備えた記憶装置である。この記憶部32には、演算部31が実行するためのプログラム、および、オブジェクトテーブル32aが記憶されている。オブジェクトテーブル32aは、演算部31がディスプレイ2に表示させる複数種類の画像のそれぞれについてのオブジェクト情報をあらかじめ含むテーブルである。演算部31は、これらプログラムおよびオブジェクトテーブル32aを記憶部32から読み出すことで、上記の作動および後述する作動を実現する。
また、記憶部32には、オーディオ装置5に出力するための複数の楽曲のデータが、当該楽曲の詳細情報(例えば、当該楽曲の名称の情報)と共に記録されている。
次に、遠隔デバイス部4の構成について、図1〜図3を用いて説明する。なお、図2は、遠隔デバイス部4の平面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。遠隔デバイス部4は、例えば、車両のインストゥルメントパネル等の、乗員よりも前側の位置に搭載される。
図1〜3に示すように、遠隔デバイス部4は、筐体10を有し、更に、筐体10内の決定スイッチ40a、キャンセルスイッチ40b、操作ノブ41、位置センサ42、反力アクチュエータ43、通信部44、およびデバイス制御部45を有している。なお、通信部44およびデバイス制御部45は、筐体10の外部にあってもよい。
筐体10は、遠隔デバイス部4の外形を成し、その内部の部材を保護する樹脂製のケースである。
決定スイッチ40aおよびキャンセルスイッチ40bのそれぞれは、筐体10の内部から外部に露出すると共に、ユーザによって押下されることで、その押下操作を検出し、検出した旨の信号をデバイス制御部45に出力する。なお、決定スイッチ40aは、上述の決定操作のためにユーザが押下するボタンである。
操作ノブ41は、上述のポインタを移動させる等のためのユーザの操作を受け付ける器具である。本実施形態においては、操作ノブ41の具体例として、スティックを任意の方向に倒す操作が可能なスティックタイプのものを採用する。
具体的には、図2および図3に示すように、接触部41aおよびスティック部41bを有している。接触部41aは、操作ノブ41の操作のためにユーザが直接触れる部分であり、スティッ筐体10の内部から外部に露出している。
スティック部41bは、棒状の部材であり、その一端が接触部41aに固定され、他端が筐体10に取り付けられている。スティック部41bの筐体10への取り付けは、スティック部41bが筐体10に対して前、後、左、右(それぞれ図2の紙面上の左、右、下、上に相当する)を含む2次元面内の任意の方向に傾斜可能となるような方法で実現されている。
このようになっていることで、ユーザは、接触部41aに触れて接触部41aを移動させることで、上述の所定の範囲内で、スティック部41bの筐体10に対する傾斜角を調節することができる。
ただし、スティック部41bが傾斜可能な範囲は、所定の範囲に制限されている。この制限は、機械的に実現されていてもよい。例えば、接触部41aの各方向への傾斜可能な角度範囲の限界は、接触部41aが筐体10に当接したときの角度となっていてもよい。あるいは、筐体10の内部に、スティック部41bの傾斜可能な範囲を制限する図示しない機構が設けられていてもよい。
接触部41aは、筐体10の内部から外部に露出すると共に、ユーザからの接触力を受けて、前、後、左、右(それぞれ図2の紙面上の左、右、下、上に相当する)を含む2次元球面上を移動する樹脂製の部材である。スティック部41bは、接触部41aの中心位置からの移動量に応じた角度で傾く。
位置センサ42は、操作ノブ41の操作位置を逐次検出してデバイス制御部45に出力する装置である。操作ノブ41の操作位置とは、スティック部41bの傾き方向と傾き角を一意に特定できる位置情報をいう。例えば、スティック部41bが筐体10の底面に対して図3のように垂直に延びている状態を基準状態とし、この基準状態に対するスティック部41bの傾き角度をθとし、スティック部41bの傾き方向が、所定の前方向(図2中のY方向に相当する)に対して成す(図2における時計回り方向の)角度をαとした場合、X=θsinα、Y=θcosαとする座標値(X、Y)を、操作ノブ41の操作位置としてデバイス制御部45に出力するようになっていてもよい。この値Xは、スティック部41bのX方向(右方向)の傾き量に相当し、値Yは、スティック部41bのY方向(前方向)の傾き量に相当する。
反力アクチュエータ43は、スティック部41bに対して力(付勢力)を加える装置である。反力アクチュエータ43がスティック部41bに加えることのできる付勢力の強さおよび方向は、デバイス制御部45の制御に従って変化するようになっている。操作ノブ41に対して付勢力が加えられると、その付勢力の方向が操作ノブ41を持つユーザの手にも伝わる。
反力アクチュエータ43としては、例えば、スティック部41bに機械的に接続され、それぞれスティック部41bのX方向およびY方向に、デバイス制御部45からの制御に従った大きさの付勢力を与えるステッピングモータ等を用いてもよい。
通信部44は、車載装置3のインターフェース部32と情報の授受を行うための通信インターフェースである。デバイス制御部45は、このインターフェースを介して車載装置3と通信することができる。
デバイス制御部45は、CPU、RAM、ROMを備えたマイコンであって、ROMに記憶されたプログラムをCPUがRAMに展開して実行することで、種々の処理を実現する。そして、その処理の際には、決定スイッチ40a、キャンセルスイッチ40b、位置センサ42等から信号を取得し、必要に応じて反力アクチュエータ43を制御し、また、通信部44を介して表示制御部3と通信を行う。
以下、上記のような構成の操作表示制御システム1の作動について説明する。演算部31は、図4に示すような、オーディオ設定用の画像50をディスプレイ2の表示画面いっぱいに表示させている。
なお、演算部31がこのようなオーディオ設定用画像50を表示する契機は、どのようなものであってもよい。例えば、操作ノブ41または図示しない操作装置(例えばタッチパネル、キーボード)等に対してユーザが所定の操作(具体的には、オーディオ設定開始操作)を行うことであってもよい。
演算部31は、このオーディオ設定用画像50をディスプレイ2に表示させ始めるときに、このオーディオ設定用画像50のオブジェクト情報を、遠隔デバイス部4に送信する。そして、遠隔デバイス部4においては、デバイス制御部45が通信部44を介してこのオブジェクト情報を受信する。
このオブジェクト情報には、オーディオ設定用画像50に含まれる第1階層のオブジェクトとして、オブジェクトe10、e20、およびe30についてのオーディオ設定用画像50中の配置の情報が含まれている。これら3つの第1階層オブジェクトe10〜e30は、遠隔デバイス部4の操作によってユーザが選択および決定可能なオブジェクトである。
具体的には、音量設定選択用オブジェクトe10は、オーディオ設定用画像50中の上部にあり、横方向(図4中のP軸方向に相当する)に0から50まで並ぶ複数の目盛りの画像を含む矩形領域の画像である。また、音場設定選択用オブジェクトe20は、オーディオ設定用画像50中の左下部にあり、縦方向(図4中のP軸方向に直交するQ軸方向に相当する)および横方向に方形の画像を複数並べた画像を含む矩形領域の画像である。また、楽曲設定選択用オブジェクトe30は、オーディオ設定用画像50中の右下部にあり、間隔を開けて縦方向に並ぶ短冊状の画像を含む矩形領域の画像である。
なお、これら第1階層オブジェクトe10〜e30の選択領域は、それぞれの画像の矩形領域に等しい。なお、後述するように、遠隔デバイス部4の操作位置が、あるオブジェクトの選択領域に対応する位置にあるときは、演算部31および当該オブジェクトが選択されていることになり、その時点において所定の決定操作が行われると、当該オブジェクトに対応した処理が車載装置3において実行される。
また、このオブジェクト情報には、各第1階層オブジェクトe10〜e30について、当該第1階層オブジェクトに含まれる複数の第2階層オブジェクトの、当該第1階層オブジェクト中の配置の情報が含まれている。
音量設定選択用オブジェクトe10に含まれる第2階層オブジェクトは、0から50までの51個の目盛りの画像のそれぞれである。これら目盛り画像のそれぞれの選択領域は、自身の目盛り画像を含み、自身の目盛り画像と同じ縦方向の長さであり、かつ、横方向は、自身の目盛り画像と、隣の目盛り画像とから等距離にある位置まで延びている。したがって、0から50までの目盛り画像の選択領域は、横方向に隙間なく並んでいる。
音場設定選択用オブジェクトe20に含まれる第2階層オブジェクトは、縦に10個および横に10個に並ぶ10×10=100個の方形画像のそれぞれである。なお、音場設定選択用オブジェクトe20中のこれら第2階層オブジェクトの選択領域は、それぞれの方形画像の領域に等しい。
楽曲設定選択用オブジェクトe30に含まれる第2階層オブジェクトは、隙間を開けて縦に11個並ぶ横長短冊状の矩形画像のそれぞれである。なお、楽曲設定選択用オブジェクトe30中のこれら第2階層オブジェクトの選択領域は、それぞれの画像の矩形領域に等しい。
このようなオーディオ設定用画像50を演算部31が表示している場合、操作表示制御システム1は、全体モードおよび部分領域モードのいずれかにあり、ユーザの遠隔デバイス部4に対する操作に応じてこれら2つのモード間を遷移するようになっている。ただし、デバイス制御部45に関しては、部分領域モードは、音量設定選択用オブジェクトe10に対応した部分領域モード、音場設定選択用オブジェクトe20に対応した部分領域モード、および楽曲設定選択用オブジェクトe30に対応した部分領域モード、という、3つの部分領域モードに更に分かれる。
図5および図6に、それぞれ演算部31およびデバイス制御部45が全体モード時に実行するプログラム100および200のフローチャートを示す。また、図6および図7に、それぞれ演算部31およびデバイス制御部45が部分領域モード時に実行するプログラム300および400のフローチャートを示す。
演算部31がオーディオ設定用画像50をディスプレイ2に表示させた直後は、操作表示制御システム1は全体モードにある。この全体モードにおいて、デバイス制御部45は、まずプログラム200のステップ210で、操作ノブ41の操作位置(X、Y)を示す信号を位置センサ42から取得することで、操作ノブ41の操作位置(X、Y)を特定する。
続いてステップ220では、特定した操作位置(X、Y)を変換して、当該操作位置(X、Y)に対応する画面位置(P、Q)を算出する。
ここで、全体モードにおいては、操作位置(X、Y)から画面位置(P、Q)への変換は、操作位置(X、Y)の取り得る範囲(すなわち、操作ノブ41の可動範囲)の全体を、画面位置(P、Q)の全体に移す写像(例えば線形写像)である。
例えば、操作位置(X、Y)の取り得る範囲を、X≦X≦X、Y≦Y≦Yとする。ここで、Xは、操作ノブ41をユーザから見て左側に最大限傾けた状態における操作位置のX座標値であり、Xは、操作ノブ41をユーザから見て右側に最大限傾けた状態における操作位置のX座標値である。また、Yは、操作ノブ41を後方(すなわち、ユーザに近づく方向)に最大限傾けた状態における操作位置のY座標値であり、Yは、操作ノブ41を前方(すなわち、ユーザから遠ざかる側)に最大限傾けた状態における操作位置のY座標値である。
また、画面位置の取り得る範囲を、P≦P≦P、Q≦Q≦Qとする。ここで、Pは、ディスプレイ2の表示画面中の(ユーザから見て)最も左側のP座標値であり、Pは、表示画面中の(ユーザから見て)最も右側のP座標値であり、Qは、表示画面中の(車両の上下を基準として)最も下側のQ座標値であり、Qは、表示画面中の(車両の上下を基準として)最も上側のQ座標値である。
このような場合においては、操作位置(X、Y)から画面位置(P、Q)への変換は、例えば、
(P−P)/(P−P)=(X−X)/(X−X
(Q−Q)/(Q−Q)=(Y−Y)/(Y−Y
という2つの一次式を用いて変換するようになっていてもよい。なお、P、P、Q、Q、X、X、Y、Yの値は、あらかじめデバイス制御部45のROMに記録されていてもよい。図9に、このような変換の結果生じた、全体モードにおける、操作位置(X、Y)とオーディオ設定用画像50内の位置との対応関係を示す。
続いてステップ225では、ステップ220の変換結果の画面位置(P、Q)を、通信部44を用いて表示制御部3に送信する。続いてステップ230では、決定スイッチ40aが押下されたか否かを決定スイッチ40aからの信号に基づいて判定し、押下されていなければ再度ステップ210を実行し、押下されていれば、決定操作があった旨の信号を、通信部44を介して表示制御部3に送信し、さらに、その押下の時点(決定操作があった時点)において選択されていた第1階層オブジェクトについての部分領域モードに移行して、プログラム100の実行を終了する。なお、押下の時点において選択されていた第1階層オブジェクトとして、その押下の時点における画面位置(P、Q)(すなわち、直前のステップ220で変換した結果の画面位置(P、Q))が属する第1階層オブジェクトを採用する。
このように、デバイス制御部45は、全体モードにおいては、決定スイッチ40aが押下されるまでは、繰り返し操作ノブ41の操作位置(X、Y)を画面位置(P、Q)に変換して表示制御部3に送信し続ける。
この送信された画面位置(P、Q)の情報は、演算部31が受信する。この演算部31は、全体モードにおいては、まずプログラム100のステップ110で、この画面位置(P、Q)を受信し、続いてステップ120で、この画面位置(P、Q)に相当するディスプレイ2の表示画面上の位置に、ポインタ51を表示させる。続いてステップ130で、決定操作があった旨の信号をデバイス制御部45から受信したか否かを判定し、受信していなければ再度ステップ110を実行し、受信していれば、続いてステップ140で、部分領域モードに移行し、プログラム100の実行を終了する。
このように、演算部31は、全体モードにおいては、ユーザによる決定操作があるまでは、繰り返し受信した画面位置(P、Q)の変化に応じて、すなわち、ユーザによる操作ノブ41の操作に応じて、ポインタ51を移動させる。
また、ユーザが決定スイッチ40aを押下すると、演算部31は、部分領域モードに遷移し、デバイス制御部45は、その押下の時点(決定操作があった時点)で選択されていた第1階層オブジェクトに対応する部分領域モードに遷移する。
部分領域モードにおいては、演算部31は、プログラム300のステップ310で、デバイス制御部45から送信された画面位置(P、Q)を受信する。続いてステップ320では、当該画面位置(P、Q)がどの第2階層オブジェクトの選択領域に属しているかを特定し、特定した第2階層オブジェクトを、ディスプレイ2において強調表示させる。すなわち、ユーザによって選択されている第2階層オブジェクトを強調表示させる。
例えば、音量設定選択用オブジェクトe10に含まれる第2階層オブジェクトの1つが選択されている場合は、当該選択されている第2階層オブジェクト(すなわち目盛り画像)に、当該オブジェクトよりも大きいスライドバー52を重ねて、ディスプレイ2に表示させる。
また例えば、音場設定選択用オブジェクトe20に含まれる第2階層オブジェクトの1つ53が選択されている場合は、当該選択されている第2階層オブジェクト(方形画像)53を、他のオブジェクトとは異なる色(例えば、他のオブジェクトよりも濃い色)で、ディスプレイ2に表示させる。
また例えば、楽曲設定選択用オブジェクトe30に含まれる第2階層オブジェクトの1つ54が選択されている場合は、当該選択されている第2階層オブジェクト(横長矩形画像)54を、他のオブジェクトとは異なる色(例えば、他のオブジェクトよりも濃い色)で、ディスプレイ2に表示させる。
続いてステップ330では、キャンセル操作があった旨の信号をデバイス制御部45から受信したか否かを判定し、受信していれば続いてステップ360で全体モードに移行し、受信していなければ続いてステップ340を実行する。
ステップ340では、決定操作があった旨の信号をデバイス制御部45から受信したか否かを判定し、受信していれば続いてステップ350を実行し、受信していなければ再度ステップ310を実行する。
ステップ350では、決定操作が行われた対象となる第2階層オブジェクト(すなわち、決定操作があった時点において選択されていた第2階層オブジェクト)に対応したオーディオ設定処理を実行する。
例えば、音量設定選択用オブジェクトe10に含まれる第2階層オブジェクト(すなわち、目盛り画像)の1つが決定操作の対象となった場合、同じ音量設定選択用オブジェクトe10中のすべての第2階層オブジェクトにおける当該決定対象オブジェクトの相対位置に応じて、オーディオ装置5の各スピーカ全体に適用する基本音量を決定し、その決定に従ってオーディオ装置5を制御する。具体的には、左からN番目(ただしNは自然数)のオブジェクトが選択された場合は、基本音量をN−1に設定する。
また例えば、音場設定選択用オブジェクトe20に含まれる第2階層オブジェクト(すなわち、縦10×横10に並ぶ方形画像)の1つが決定操作の対象となった場合、音場設定選択用オブジェクトe20に属するすべての第2階層オブジェクト中の当該決定対象オブジェクトの相対位置に基づいて、音場を設定する。
具体的には、当該相対位置に対応する車両中の位置において、最も良い品質の音が聞こえるように、オーディオ装置5の各スピーカ間の相対的な音量の差を決定し、その決定に従ってオーディオ装置5を制御する。このような各スピーカの音量の相対的な調整によって、音場が設定される。
例えば、当該相対位置が、右上方の位置であれば、右前方座席において最も良い音質の音が聞こえるように、オーディオ装置5の各スピーカ間の相対的な音量の差を決定し、その決定に従ってオーディオ装置5を制御する。
また例えば、楽曲設定選択用オブジェクトe30に含まれる第2階層オブジェクト(すなわち、縦に11個並ぶ横長矩形画像)の1つが決定操作の対象となった場合、当該オブジェクトにあらかじめ割り当てられた楽曲の音声信号をオーディオ装置5に出力することで、オーディオ装置5による当該楽曲の再生を開始させる。
ステップ350に続いては、ステップ360で、全体モードに移行する。ステップ360の後、プログラム300の実行を終了する。
このようなプログラム300を実行することで、演算部31は、部分領域モードにおいて、受信した画面位置(P、Q)を選択領域とする第2階層オブジェクト(すなわち、ユーザによって選択されたオブジェクト)を強調表示する。そして、ユーザが決定操作を行うと、当該選択されたオブジェクトに対応するオーディオ設定処理を実行し、全体モードに戻る。また、ユーザがキャンセル操作を行った場合も、全体モードに戻る。
また、第1階層オブジェクトe10〜e30のそれぞれに対応する部分領域モードにおいて、デバイス制御部45は、まず図8のプログラム400のステップ405で、対応する第1階層オブジェクトに基づいて、操作ノブ41の可動範囲の全体をディスプレイ2の表示画面の一部に割り当てる。
より具体的には、以下のようになる。なお、以下では、現在の部分領域モードに対応する第1階層オブジェクト中にあるすべての第2階層オブジェクトの選択領域のそれぞれを、対象選択領域という。この割り当ては、操作ノブ41の可動範囲の全体を、すべての対象選択領域の総和の領域(の一部または全部)のみに割り当てる。すなわち、この割り当てによって、操作ノブ41が取り得るすべての操作位置(X、Y)のそれぞれは、当該選択領域のいずれかの内部の画面位置(P、Q)に対応付けられる。なお、すべての対象選択領域の総和の領域は、ディスプレイ2の表示画面よりも狭い領域である。
更に具体的には、この割り当てによって、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の並びの方向に対応する範囲の全体は、対象選択領域の並びに沿った順で、対象選択領域のいずれかの内部に割り当てられる。そして、この割り当てによって、各選択領域中には、必ず操作位置(X、Y)のいずれかが割り当てられることになる。
したがって、上記の割り当ては、操作位置(X、Y)の取り得る範囲の全体を、すべての対象選択領域内の画面位置(P、Q)のみに移す写像(例えば線形写像)であり、かつ、操作位置(X、Y)の取り得る範囲のうち、対象選択領域の並びの方向に対応する全範囲を、対象選択領域の並びに沿った順で、対象選択領域のいずれかの内部にのみ割り当てる写像である。
以下、それぞれの部分領域モードにおける上記写像(換言すれば、操作位置(X、Y)から画面位置(P、Q)への変換)の具体例について説明する。なお、操作位置(X、Y)の取り得る範囲は、既述の通り、X≦X≦X、Y≦Y≦Yであるとする。
(1)音量設定選択用オブジェクトe10に対応する部分領域モードである場合:
この場合、図4を用いて説明した通り、対象選択領域は51個あり、そのそれぞれは、目盛り画像を含む矩形領域であり、かつ、横方向(すなわちP軸方向)に並んでいる。したがってこの場合、対象選択領域の並び方向は、横方向である。
また、各対象選択領域は、横方向に隣り合う対象選択領域と接触している。したがって、これら51個の対象選択領域の総和となる領域は、1つの横長の矩形領域となる。この総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、PL1≦P≦PR1、QB1≦Q≦QT1とする。ここで、PL1は、総和の矩形領域中の(ユーザから見て)最も左側のP座標値であり、PR1は、総和の矩形領域中の(ユーザから見て)最も右側のP座標値であり、QB1は、総和の矩形領域中の(車両の上下を基準として)最も下側のQ座標値であり、QT1は、総和の矩形領域中の(車両の上下を基準として)最も上側のQ座標値である。
このような場合においては、操作位置(X、Y)から画面位置(P、Q)への変換は、例えば、
(P−PL1)/(PR1−PL1)=(X−X)/(X−X
(Q−QB1)/(QT1−QB1)=(Y−Y)/(Y−Y
という2つの一次式を用いて変換するよう設定してもよい。なお、PL1、PR1、QB1、QT1、X、X、Y、Yの値は、あらかじめデバイス制御部45のROMに記録されていてもよい。
なお、上記の第1式を採用する場合、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の並びの方向に対応する範囲の全体(すなわち、X方向についてのXからXまでの範囲)は、対象選択領域の並びに沿った順で、均等に、すべての対象選択領域の横方向全体に、割り当てられる。
また、上記の第2式を採用する場合、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の並びに直交する方向に対応する範囲の全体(すなわち、Y方向についてのYからYまでの範囲)は、均等に、対象選択領域の縦向全体に、割り当てられる。
なお、上記の第2式に変えて、Q=Qという式を採用してもよい。ここで、Qは、QB1≦Q≦QT1を満たすなら、どのような値でもよい。例えば、Qは定数であってもよいし、Pに依存してQB1≦Q≦QT1の範囲内で変化する値であってもよい。すなわち、音量設定選択用オブジェクトe10に対応する部分領域モードにおいては、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域が並んでいない方向に対応する範囲の全体(すなわち、Y方向についてのYからYまでの範囲)は、対象選択領域の縦向全体に割り当てられていなくともよい。
図10に、このような変換の結果生じた、音量設定選択用オブジェクトe10に対応する部分領域モードにおける、対象選択領域の並び方向の操作位置Xの範囲X≦X≦Xと、オーディオ設定用画像50内の画面位置(P、Q)との対応関係を示す。
(2)音場設定選択用オブジェクトe20に対応する部分領域モードである場合:
この場合、図4を用いて説明した通り、対象選択領域は縦10×横10の100個あり、そのそれぞれは、車内の位置を特定するための方形領域である。したがってこの場合、対象選択領域の並び方向は、縦方向(すなわちQ軸方向)かつ横方向である。
また、各対象選択領域は、縦方向に隣り合う対象選択領域と接触していると共に、横方向に隣り合う対象選択領域と接触している。したがって、これら51個の対象選択領域の総和となる領域は、1つの大きな矩形領域となる。この総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、PL2≦P≦PR2、QB2≦Q≦QT2とする。ここで、PL2は、総和の矩形領域中の(ユーザから見て)最も左側のP座標値であり、PR2は、総和の矩形領域中の(ユーザから見て)最も右側のP座標値であり、QB2は、総和の矩形領域中の(車両の上下を基準として)最も下側のQ座標値であり、QT2は、総和の矩形領域中の(車両の上下を基準として)最も上側のQ座標値である。
このような場合においては、操作位置(X、Y)から画面位置(P、Q)への変換は、例えば、
(P−PL2)/(PR2−PL2)=(X−X)/(X−X
(Q−QB2)/(QT2−QB2)=(Y−Y)/(Y−Y
という2つの一次式を用いて変換するよう設定してもよい。なお、PL2、PR2、QB2、QT2、X、X、Y、Yの値は、あらかじめデバイス制御部45のROMに記録されていてもよい。
なお、上記の第1式を採用する場合、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の横の並びの方向に対応する範囲の全体(すなわち、X方向についてのXからXまでの範囲)は、対象選択領域の並びに沿った順で、均等に、すべての対象選択領域の横方向全体に、割り当てられる。
また、上記の第2式を採用する場合、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の縦の並びに直交する方向に対応する範囲の全体(すなわち、Y方向についてのYからYまでの範囲)は、均等に、対象選択領域の縦向全体に、割り当てられる。
図11に、このような変換の結果生じた、音場設定選択用オブジェクトe20に対応する部分領域モードにおける、対象選択領域の縦横平面方向の操作位置(X、Y)の範囲X≦X≦X、Y≦Y≦Yと、オーディオ設定用画像50内の画面位置(P、Q)との対応関係を示す。
(3)楽曲設定選択用オブジェクトe30に対応する部分領域モードである場合:
この場合、図4を用いて説明した通り、対象選択領域は11個あり、そのそれぞれは、楽曲名を示す横長の矩形領域であり、かつ、縦方向に並んでいる。したがってこの場合、対象選択領域の並び方向は、縦方向である。
また、各対象選択領域は、縦方向に隣り合う対象選択領域と接触せず、当該対象選択領域よりも縦方向に狭い隙間によって隔てられている。この場合においても、操作位置(X、Y)は、隙間の領域に割り当てられない。
ここで、これら11個の縦に並ぶ対象選択領域を、並びを維持したまま隙間を排して繋ぎ合わせた結果の総和となる領域(図12参照)について考える。この操作領域は、1つの矩形領域となる。この総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、PL3≦P≦PR3、QB3≦Q≦QT3とする。ここで、PL3は、総和の矩形領域中の(ユーザから見て)最も左側のP座標値であり、PR3は、総和の矩形領域中の(ユーザから見て)最も右側のP座標値であり、QB3は、総和の矩形領域中の(車両の上下を基準として)最も下側のQ座標値であり、QT3は、総和の矩形領域中の(車両の上下を基準として)最も上側のQ座標値である。
このような場合においては、操作位置(X、Y)から画面位置(P、Q)への変換は、例えば、
(P−PL3)/(PR3−PL3)=(X−X)/(X−X
(Q−QB3)/(QT3−QB3)=(Y−Y)/(Y−Y
という2つの一次式を用いて変換するよう設定してもよい。なお、PL3、PR3、QB3、QT3、X、X、Y、Yの値は、あらかじめデバイス制御部45のROMに記録されていてもよい。
なお、上記の第1式を採用する場合、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の並びに直交する方向に対応する範囲の全体(すなわち、X方向についてのXからXまでの範囲)は、均等に、対象選択領域の横向全体に、割り当てられる。
また、上記の第2式を採用する場合、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域の並びの方向に対応する範囲の全体(すなわち、Y方向についてのYからTまでの範囲)は、対象選択領域の並びに沿った順で、均等に、すべての対象選択領域の縦方向全体に、割り当てられる。
なお、上記の第1式に変えて、P=Pという式を採用してもよい。ここで、Pは、PB3≦P≦PT3を満たすなら、どのような値でもよい。例えば、Pは定数であってもよいし、Qに依存してPB3≦P≦PT3の範囲内で変化する値であってもよい。すなわち、楽曲設定選択用オブジェクトe30に対応する部分領域モードにおいては、操作位置(X、Y)のうち、対象選択領域が並んでいない方向に対応する範囲の全体(すなわち、X方向についてのXからXまでの範囲)は、対象選択領域の縦向全体に割り当てられていなくともよい。
図12は、このような変換の結果生じた、楽曲設定選択用オブジェクトe30に対応する部分領域モードにおける、対象選択領域の並び方向の操作位置Yの範囲Y≦Y≦Yと、オーディオ設定用画像50内の画面位置(P、Q)との対応関係を示す図である。
ステップ405に続いてステップ410では、対象選択領域の配置に基づいて付勢力の設定を行う。付勢力の設定とは、具体的には操作位置(X、Y)の全範囲のそれぞれに対して、付勢力の方向および大きさを割り当てることをいう。この付勢力は、対象選択領域の内部において、当該対象選択領域の(対象選択領域の並び方向における)中央部に、操作ノブ41を引き込むような力となるよう設定する。
まず、音量設定選択用オブジェクトe10に対応する部分領域モードにおける付勢力について、図13の例を用いて説明する。図13は、音量設定選択用オブジェクトe10中の第2階層オブジェクトである目盛り画像の一部61〜63の拡大図と、それら第2階層オブジェクト61〜63のそれぞれについての選択領域61a〜63aの内部において割り当てられる付勢力を示すグラフとを、共に表した図である。
なお、このグラフにおいては、操作位置(X、Y)のX軸方向の位置と、選択領域61a〜63aの内部の画面位置(P、Q)のP軸方向の位置とが対応付けられているが、この対応関係は、直前のステップ405において割り当てられたものを用いる。
このグラフに示すように、各選択領域61a〜63aの内部では、対応する目盛り画像61〜63の左側においては、操作ノブ41を右方向に付勢する力が割り当てられ、対応する目盛り画像61〜63の右側においては、操作ノブ41を左方向に付勢する力が割り当てられる。すなわち、各選択領域61a〜63aの内部では、当該選択領域61a〜63aの左右方向(すなわち並び方向、かつX軸方向)の中心にある目盛り画像61〜63に操作ノブ41を引き込むような付勢力が割り当てられる。そして、選択領域61a〜63aの左右方向中心に操作ノブ41を引き込む力の強さは、操作ノブ41の操作位置(X、Y)に対応する画面位置(P、Q)が当該中心から左右方向に離れるにつれて増大していくが、ある距離まで離れると、それ以降は低下する。
なお、この例においては、操作ノブ41を上下方向(すなわち、Y軸方向)に付勢する力は設定しない。また、この左右方向の付勢力の大きさは、操作ノブ41の操作位置(X、Y)のY軸方向の位置には依存しない。
次に、音場設定選択用オブジェクトe20に対応する部分領域モードにおける付勢力について、図14の例を用いて説明する。図14は、音場設定選択用オブジェクトe20中の第2階層オブジェクトである方形画像の一部81〜89の拡大図と、それら第2階層オブジェクト81〜89のそれぞれについての選択領域81〜89の内部において割り当てられる付勢力を示すグラフとを、共に表した図である。
なお、このグラフにおいては、操作位置(X、Y)と、選択領域81〜89の内部の画面位置(P、Q)とが対応付けられているが、この対応関係は、直前のステップ405において割り当てられたものを用いる。
このグラフに示すように、各選択領域81〜89の内部では、対応する選択領域81〜89の中心からの上下方向の距離に基づいて、操作ノブ41を上下方向に付勢する力が設定され、対応する選択領域81〜89の中心からの左右方向の距離に基づいて、操作ノブ41を左右方向に付勢する力が設定される。そして、その付勢力は、各選択領域81〜89の内部において、対応する選択領域81〜89の中心に操作ノブ41を引き込むような付勢力となっている。
具体的には、選択領域81〜89の下側のグラフに示すように、各選択領域81〜89の内部では、その選択領域の中心の左側においては、操作ノブ41を右方向に付勢する力が割り当てられ、その選択領域の中心の右側においては、操作ノブ41を左方向に付勢する力が割り当てられる。
また、選択領域81〜89の左側のグラフに示すように、各選択領域81〜89の内部では、その選択領域の中心の上側においては、操作ノブ41を下方向に付勢する力が割り当てられ、その選択領域の中心の下側においては、操作ノブ41を上方向に付勢する力が割り当てられる。
そして、選択領域81〜89の中心に操作ノブ41を引き込む力の強さは、操作ノブ41の操作位置(X、Y)に対応する画面位置(P、Q)が当該中心から離れるにつれて増大していくが、ある距離まで離れると、それ以降は低下する。
次に、楽曲設定選択用オブジェクトe30に対応する部分領域モードにおける付勢力について、図15の例を用いて説明する。図15は、楽曲設定選択用オブジェクトe30中の第2階層オブジェクトである矩形画像71〜73の拡大図と、それら第2階層オブジェクト71〜73のそれぞれについての選択領域71〜73内部において割り当てられる付勢力を示すグラフとを、共に表した図である。なお、図15においては、選択領域71〜73の間にある隙間には、付勢力を割り当てないので、それら隙間についての表示は省略している。
なお、このグラフにおいては、操作位置(X、Y)のY軸方向の位置と、選択領域71〜73の内部の画面位置(P、Q)のQ軸方向の位置とが対応付けられているが、この対応関係は、直前のステップ405において割り当てられたものを用いる。
このグラフに示すように、各選択領域71〜73の内部では、対応する選択領域71〜73の上下方向中心の下側においては、操作ノブ41を上方向に付勢する力が割り当てられ、当該上下方向中心の上側においては、操作ノブ41を下方向に付勢する力が割り当てられる。すなわち、各選択領域71〜73の内部では、当該選択領域71〜73の上下方向(すなわち並び方向、かつY軸方向)の中心に操作ノブ41を引き込むような付勢力が割り当てられる。そして、選択領域71〜73の上下方向中心に操作ノブ41を引き込む力の強さは、操作ノブ41の操作位置(X、Y)に対応する画面位置(P、Q)が当該中心から上下方向に離れるにつれて増大していくが、ある距離まで離れると、それ以降は低下する。
なお、この例においては、操作ノブ41を左右方向(すなわち、X軸方向)に付勢する力は設定しない。また、この上下方向の付勢力の大きさは、操作ノブ41の操作位置(X、Y)のX軸方向の位置には依存しない。
ステップ410に続いてステップ415では、位置センサ42からの信号に基づいて、操作ノブ41の現在の操作位置(X、Y)を特定する。続いてステップ420では、反力アクチュエータ43を制御して、当該操作位置(X、Y)に応じた付勢力を発生させる。操作位置(X、Y)と付勢力との対応関係は、直前のステップ410で設定したものを用いる。
続いてステップ425では、ステップ415で特定した操作位置(X、Y)を画面位置(P、Q)に変換する。すなわち、当該操作位置(X、Y)に対応する画面位置(P、Q)を、ステップ405において設定した割り当てに基づいて算出する。
続いてステップ430では、通信部44を用いて変換後の画面位置(P、Q)を、演算部31に送信する。すると、演算部31は、上述の通り、当該画面位置(P、Q)に対応する第2階層オブジェクトの選択領域をハイライト表示する。すなわち、当該オブジェクトが選択された状態にする。
続いてステップ435では、キャンセルスイッチ40bが押下されたか否かを判定し、押下されていなければ続いてステップ440を実行し、押下されていれば、続いてステップ445を実行する。
ステップ440では、決定スイッチ40aが押下されたか否かを判定し、押下されていれば続いてステップ450を実行し、押下されていなければ再度ステップ415を実行する。
このようになっているので、決定スイッチ40aもキャンセルスイッチ40bも押下されない状態においては、デバイス制御部45は、ユーザの操作ノブ41の操作に応じて、操作位置(X、Y)に応じた付勢力を操作ノブ41に及ぼし、また、操作位置(X、Y)に対応した画面位置(P、Q)を特定し、その位置を演算部31に通知するという作動を、繰り返し継続的に実行する。
したがって、ユーザが操作ノブ41を操作すると、画面位置(P、Q)は対象選択領域の範囲内でのみ変化し、当該画面位置(P、Q)を選択領域とする第2階層オブジェクトを選択状態とする。
キャンセルスイッチ40bが押下された後のステップ445では、通信部44を用いて、演算部31に対して、ユーザのキャンセル操作があった旨の信号を送信し、続いてステップ455で、ステップ405で設定した操作ノブ41の可動範囲の表示画面への割り当てを破棄し、全体モード時の割り当て(図6のステップ220参照)に戻す。続いてステップ460では、ステップ410で行った付勢力の設定を破棄する。続いてステップ465では、全体モードに移行し、その後プログラム400の実行を終了する。
決定スイッチ40aが押下された後のステップ450では、通信部44を用いて、演算部31に対して、ユーザの決定操作があった旨の信号を演算部31に送信する。すると、この信号を受信した演算部31は、その決定操作の時点において選択されていた第2階層オブジェクトに対応するオーディオ設定処理を実行する(図7のステップ340、350参照)。ステップ450に続いては、ステップ455〜465を実行することで、操作ノブ41の可動範囲の割り当ておよび付勢力の設定を解除して、全体モードに戻る。
以上説明した通り、操作表示制御システム1は、操作ノブ41の可動範囲内の操作位置(X、Y)のそれぞれを、ディスプレイ2の表示画面内の画面位置(P、Q)に対応に割り当て(図6のステップ220、図8のステップ425参照)、当該割り当てによれば、現時点の操作位置(X、Y)が、第2階層オブジェクトのうちいずれか1つのオブジェクトについての選択領域内の画面位置(P、Q)に対応とき、所定の決定操作をユーザが行ったことに基づいて(ステップ340参照)、当該1つのオブジェクトに割り当てられた処理を実行する(ステップ350参照)。
そして、この操作表示制御システム1は、当該複数の第2階層オブジェクトについての複数の選択領域を、操作ノブ41の当該可動範囲の全体のみに割り当てるようになっている。このようになっていることで、ユーザが操作ノブ41を操作しても、操作位置に対応する位置が当該複数のオブジェクトの複数の選択領域を外れることがない。
したがって、表示画面に比べて当該複数の第2階層オブジェクトについての複数の選択領域が小さい範囲であったとしても、ユーザは、操作部材41の可動範囲すべてを有効活用して、それら複数の選択領域を指定できるので、ユーザがオブジェクトに位置を合わせるために不必要に細かい位置調整を強いられることがない。
また、操作表示制御システム1は、操作位置(X、Y)と画面位置(P、Q)との割り当てによれば、現在の操作位置(X、Y)が、当該複数のオブジェクトのうちいずれか1つのオブジェクトについての選択領域内の画面位置(P、Q)に対応するとき、当該選択領域の中央部に対応する位置に操作位置(X、Y)を移動させるよう、操作ノブ41に付勢力を及ぼすようになっている(ステップ420参照)。
このように、目的のオブジェクトを選択しやすくなるように、オブジェクトの中心方向へ向けて操作ノブ41を付勢することで、表示画面50に表示された選択可能な第2階層オブジェクトを、表示画面50に比して小さく、かつ多数表示した場合でも、それら選択可能なオブジェクトのうち、ユーザが選択したいと思うオブジェクトを素早く確実に選択させることができる。そして、1つの画面中に多くの選択可能なオブジェクトを表示させることで、画面切り替え等にかかるユーザの操作の手数を減らすことができる。
例えば、音量の設定において、細かく音量を設定するために、特定の音量の値を設定できるオブジェクトを小さくかつ多数表示しても、ユーザが選択したいと思うオブジェクトを素早く確実に選択させることができる。
また、音量や良い音が聞こえる位置を設定する音場設定において、値を細かく設定できるように選択可能なオブジェクトを数多くかつ小さく配置しても、ユーザが選択したいと思うオブジェクトを素早く確実に選択させることができる。
また、楽曲曲の選択では、曲リスト中の曲が多い場合でも、何度も表示画面をスクロールして所望の曲を選択させるのではなく、全曲分の選択可能なオブジェクトを1つの表示画面中に小さく配置しても、ユーザが選択したいと思うオブジェクトを素早く確実に選択させることができる。
また、操作ノブ41に付勢力を発生させる技術を、上記のような、操作ノブ41の可動範囲の全体を複数の選択領域の内部のみに割り当てる技術と組み合わせると、以下のような顕著な効果が発揮される。
操作ノブ41の可動範囲の全体を、複数のオブジェクトの複数の選択領域に割り当てられない場合、1つのオブジェクトの選択領域内に割り当てられる操作位置(X、Y)の範囲が不可避的に狭くなってしまう。
この場合、このような狭い画面位置(P、Q)の範囲内で滑らかに変化する付勢力を発生させることは困難である。なぜなら、操作ノブ41の操作位置(X、Y)を検出するための位置センサ42には、操作位置(X、Y)を検出する分解能に限界があるからである。
つまり、デバイス制御部45は、付勢力を算出するときには、現時点における操作ノブ41の操作位置(X、Y)を検出し、その検出した位置に応じて付勢力を算出するので、1つのオブジェクトの選択領域内における検出位置の数が少ないほど、当該選択領域内において与える付勢力のバリエーションも少なくなってしまうからである。このように、画面位置(P、Q)の変化に対して滑らかに変化する付勢力を発生させることができない場合、操作位置(X、Y)の変化と共に付勢力が階段状に急激に変化してしまうので、ユーザは、操作ノブ41が、がたついてしまうような感覚を覚えてしまう。
一方、操作ノブ41の可動範囲の全体を、複数のオブジェクトの複数の選択領域のみに割り当てる場合、そうでない場合に比べ、1つのオブジェクトの選択領域内に割り当てられる操作位置の範囲が広くなるので、その分だけ付勢力の変化を滑らかにすることができ、ひいては、操作ノブ41のがたつきを抑えることができる。
また、操作表示制御システム1のディスプレイ2は、表示画面を、それぞれ第1階層オブジェクトe10、e20、e30の選択領域から成る複数の部分表示画面に区分けし、区分けされた複数の部分表示画面のそれぞれの内部において、個々に選択可能な複数の第2階層オブジェクトを並べて表示するようになっている。
その場合、操作表示制御システム1は、当該複数の部分表示画面のうちいずれか1つの部分表示画面がユーザによって選択されたとき(図6のステップ230参照)、選択された部分表示画面内に表示されている複数の第2階層オブジェクトについての複数の選択領域を、操作ノブ41の可動範囲の全体に、割り当てるようになっている(図8のステップ405参照)。
このようになっていれば、多数の第2階層オブジェクトを1つの画面に表示しても、それら第2階層オブジェクトが複数の部分表示画面の区分けによってグループ分けされ、各グループ内でのみ、複数の第2階層オブジェクトの複数の選択領域が操作ノブ41の可動範囲全体に割り当てられる。したがって、多数の第2階層オブジェクトを1つの画面に表示しても、そのために第2階層オブジェクトを指定するための操作が細かくなってしまうことがない。
したがって、ユーザの利便性を損なうことなく、多数の第2階層オブジェクトを1つの画面に表示することで、第2階層オブジェクトの一覧性を高めることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、デバイス制御部45は、全体モードにおいても、操作ノブ41の操作位置(X、Y)を、各第1階層オブジェクトの近傍において、当該第1階層オブジェクトの中央部に引き込むような付勢力を反力アクチュエータ43に発生させるようになっていてもよい。
また、デバイス制御部45は、全体モードにおいても、操作ノブ41の可動範囲の全体を、3つの第1階層オブジェクトe10〜e30の選択可能範囲内にのみ割り当てるようになっていてもよい。
また、上記の実施形態において、演算部31およびデバイス制御部45がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
また、操作表示制御システム1は、車両に搭載されない状態で用いられてもよい。また、操作表示制御システム1は、車両用ナビゲーションシステムであってもよい。
本発明の実施形態に係る操作表示制御システム1の構成を示すブロック図である。 遠隔デバイス部4の構成を示す図である。 図3のA−A断面図である。 ディスプレイ2が表示画面に表示するオーディオ設定用画像50である。 全体モード時に演算部31が実行するプログラム100のフローチャートである。 全体モード時にデバイス制御部45が実行するプログラム200のフローチャートである。 部分領域モード時に演算部31が実行するプログラム300のフローチャートである。 部分領域モード時にデバイス制御部45が実行するプログラム400のフローチャートである。 全体モードにおける、操作位置(X、Y)とオーディオ設定用画像50内の位置との対応関係を示す図である。 操作位置(X、Y)のX方向の全範囲と、音量設定選択用オブジェクト中の第2階層オブジェクトの選択領域との対応関係を示す図である。 操作位置(X、Y)のX、Y方向の全範囲と、音場設定選択用オブジェクト中の第2階層オブジェクトの選択領域との対応関係を示す図である。 操作位置(X、Y)のY方向の全範囲と、楽曲設定選択用オブジェクト中の第2階層オブジェクトの選択領域との対応関係を示す図である。 音量設定選択用オブジェクトに対応する部分領域モードにおいて設定される付勢力の一例を示すグラフである。 音場設定選択用オブジェクトに対応する部分領域モードにおいて設定される付勢力の一例を示すグラフである。 楽曲設定選択用オブジェクトに対応する部分領域モードにおいて設定される付勢力の一例を示すグラフである。
符号の説明
1 操作表示制御システム
2 ディスプレイ
3 表示制御部
4 遠隔デバイス部
5 オーディオ装置
31 演算部
40a 決定スイッチ
40b キャンセルスイッチ
41 操作ノブ
41a 接触部
41b スティック部
42 位置センサ
43 反力アクチュエータ
45 デバイス制御部
50 オーディオ設定用画像
61〜63、71〜73、81〜89 第2階層オブジェクト
61a〜63a、71〜73、81〜89 選択領域
e10〜e30 第1階層オブジェクト

Claims (4)

  1. あらかじめ定められた可動範囲内で、ユーザの操作を受けて位置を変える操作部材(41)と、
    表示画面を互いに隣接する複数の部分表示画面(e10、e20、e30)に区分けし、区分けされた前記複数の部分表示画面(e10、e20、e30)のそれぞれの内部において、ユーザによって個々に選択可能な複数のオブジェクト並べて表示するディスプレイ(2)と、
    前記複数の部分表示画面のうちいずれか1つの部分表示画面に対して所定の決定操作がユーザによって行われたとき、前記操作部材(41)の前記可動範囲内の操作位置のそれぞれを前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の画面位置に割り当てる割り当て手段(220、405)と
    前記割り当て手段(220、405)の割り当てによれば、前記可動範囲内の現在の操作位置が、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトのうちいずれか1つのオブジェクトの選択領域内の画面位置に対応するとき、当該選択領域の中央部の画面位置に対応する前記可動範囲内の操作位置に前記現在の操作位置を移動させるよう、前記操作部材(41)に付勢力を及ぼす付勢手段(420)と、
    記割り当て手段(220、405)の割り当てと、前記可動範囲内の操作位置とに基づいて、対応するオブジェクトに割り当てられた処理を実行する決定処理手段(140、350)と、を備えことを特徴とするユーザインターフェース装置。
  2. 前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の並び方向は横方向であり、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の各々は横方向に隣り合う選択領域と接触することで、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の総和となる領域は、1つの横長の総和の矩形領域となり、
    前記可動範囲内の操作位置の横方向をX軸方向とし縦方向をY軸方向とし、前記可動範囲内の操作位置(X、Y)の取り得る範囲をX ≦X≦X 、Y ≦Y≦Y であるとし、前記表示画面内の横方向をP軸方向とし縦方向をQ軸方向とし、前記総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、P L1 ≦P≦P R1 、Q B1 ≦Q≦Q T1 とした場合、前記割り当て手段(220、405)は、前記操作位置(X、Y)から前記画面位置(P、Q)への変換は、
    (P−P L1 )/(P R1 −P L1 )=(X−X )/(X −X
    (Q−Q B1 )/(Q T1 −Q B1 )=(Y−Y )/(Y −Y
    という2つの一次式を用いて変換するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェース装置。
  3. 前記前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の並び方向は縦方向かつ横方向であり、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の各々は縦方向に隣り合う選択領域と接触していると共に横方向に隣り合う選択領域と接触することで、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の総和となる領域は、1つの総和の矩形領域となり、
    前記可動範囲内の操作位置の横方向をX軸方向とし縦方向をY軸方向とし、前記可動範囲内の操作位置(X、Y)の取り得る範囲をX ≦X≦X 、Y ≦Y≦Y であるとし、前記表示画面内の横方向をP軸方向とし縦方向をQ軸方向とし、前記総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、P L2 ≦P≦P R2 、Q B2 ≦Q≦Q T2 とした場合、前記割り当て手段(220、405)は、前記操作位置(X、Y)から前記画面位置(P、Q)への変換は、
    (P−P L2 )/(P R2 −P L2 )=(X−X )/(X −X
    (Q−Q B2 )/(Q T2 −Q B2 )=(Y−Y )/(Y −Y
    という2つの一次式を用いて変換するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェース装置。
  4. 前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の並び方向は縦方向であり、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域の各々は縦方向に隣り合う選択領域と接触せず隙間によって隔てられており、前記決定操作の対象となった前記部分表示画面内の前記複数のオブジェクトの選択領域を、並びを維持したまま隙間を排して繋ぎ合わせた結果の総和となる領域は、1つの総和の矩形領域となり、
    前記可動範囲内の操作位置の横方向をX軸方向とし縦方向をY軸方向とし、前記可動範囲内の操作位置(X、Y)の取り得る範囲をX ≦X≦X 、Y ≦Y≦Y であるとし、前記表示画面内の横方向をP軸方向とし縦方向をQ軸方向とし、前記総和の矩形領域内に相当する画面位置(P、Q)の範囲を、P L3 ≦P≦P R3 、Q B3 ≦Q≦Q T3 とした場合、前記割り当て手段(220、405)は、前記操作位置(X、Y)から前記画面位置(P、Q)への変換は、
    (P−P L3 )/(P R3 −P L3 )=(X−X )/(X −X
    (Q−Q B3 )/(Q T3 −Q B3 )=(Y−Y )/(Y −Y
    という2つの一次式を用いて変換するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のユーザインターフェース装置。
JP2008180054A 2008-07-10 2008-07-10 ユーザインターフェース装置 Expired - Fee Related JP5035150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180054A JP5035150B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 ユーザインターフェース装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180054A JP5035150B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 ユーザインターフェース装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010020520A JP2010020520A (ja) 2010-01-28
JP5035150B2 true JP5035150B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=41705351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008180054A Expired - Fee Related JP5035150B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 ユーザインターフェース装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5035150B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5358474B2 (ja) 2010-02-12 2013-12-04 トヨタ自動車株式会社 入力装置
JP5413448B2 (ja) 2011-12-23 2014-02-12 株式会社デンソー 表示システム、表示装置、及び操作装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0772856B2 (ja) * 1990-09-10 1995-08-02 株式会社日立製作所 ポインティング装置およびその座標変換方法
JP3048748B2 (ja) * 1992-05-26 2000-06-05 株式会社日立製作所 ペン入力方法およびペン入力システム
JPH11232968A (ja) * 1998-02-19 1999-08-27 Sensor Tec Kk スティックコントローラ
JP2003097964A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Nissan Motor Co Ltd 入力制御装置
JP3972800B2 (ja) * 2002-11-08 2007-09-05 株式会社デンソー 入力装置
JP4741863B2 (ja) * 2005-03-22 2011-08-10 アルプス電気株式会社 力覚付与型入力装置
JP4690299B2 (ja) * 2006-12-14 2011-06-01 株式会社東海理化電機製作所 遠隔操作式入力装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010020520A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4836050B2 (ja) 車載電子機器用入力システム
JP4690299B2 (ja) 遠隔操作式入力装置
JP5028038B2 (ja) 車載表示装置および車載表示装置の表示方法
US8108137B2 (en) Map scrolling method and navigation terminal
US8355838B2 (en) Vehicular input device and method for controlling the same
US20070268270A1 (en) Touch operation input device
JP4631957B2 (ja) ナビゲーション装置
US20190322176A1 (en) Input device for vehicle and input method
EP2999941A1 (en) Map display controller
JP3972800B2 (ja) 入力装置
JP5754438B2 (ja) ユーザインターフェース装置およびプログラム
JP5035150B2 (ja) ユーザインターフェース装置
JP4715867B2 (ja) 操作表示制御システム。
US10191548B2 (en) Operation apparatus
JP6018775B2 (ja) 車載機器の表示制御装置
JP2008014871A (ja) 車載電子装置
JP6915492B2 (ja) 表示制御装置
JP2013033343A (ja) 車両用操作装置
JP2011164722A (ja) 遠隔入力装置
JP2013221979A (ja) 情報システム
JP4840332B2 (ja) 遠隔操作装置
JP2020042621A (ja) 車載表示システム
JP6558380B2 (ja) 車両用入力装置、入力装置、及び、車両用入力装置の制御方法
JP6489253B2 (ja) 表示装置、及び車載機器操作システム
WO2016031148A1 (ja) 車両用タッチパッドおよび車両用入力インターフェイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5035150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees