JP5034736B2 - 無線icデバイス - Google Patents

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本発明は無線ICデバイスに関し、例えばRF−ID(Radio Frequency Identification)システムに用いられる非接触型無線ICタグ等の無線ICデバイスに関する。
従来、無線ICチップと放射板とを備えた無線ICデバイスが提案されている。
例えば特許文献1には、図13の平面図に示す無線ICデバイスが開示されている。この無線ICデバイスは、放射板である主アンテナ101及び整合部103を形成した基材104上に、整合部103と電気的に導通するように無線ICチップ105が実装される。
特開2005−244778号公報
しかし、この無線ICデバイスには次のような問題点がある。
(1)無線ICチップを基材上の実装電極に実装するとき、基材に対して相対的に小さな実装電極上に無線ICチップを実装する必要がある。そのため、高精度な実装機が必要になったり、実装に時間がかかったりする。
(2)上記(1)の問題を解決するために、無線ICチップをストラップと呼ばれる間接搭載用部材の電極に実装し、そのストラップをさらに基材上の実装電極に実装すれば、実装精度を緩和することができる。しかし、ストラップ実装用に、整合部や主アンテナを形成した基材が別に必要となる。
(3)上記(2)のようにストラップ実装を行う場合には、アンテナや整合部をストラップ実装用に再設計する必要がある。
無線ICデバイスの要求仕様に応じて無線ICチップの実装形態を選択し、放射板や整合部を設計し直すと、部品の種類が増えるため、工程管理が煩雑になり、コスト負担も大きくなる。
本発明は、かかる実情に鑑み、無線ICチップを複数の形態で実装することができる無線ICデバイスを提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した無線ICデバイスを提供する。
無線ICデバイスは、(a)基材と、(b)前記基材に形成され、無線ICチップを実装する形態が異なる複数対の実装電極と、(c)前記基材に形成され、前記実装電極に電気的に接続された放射板と、(d)少なくとも一対の前記実装電極に結合された無線ICチップとを備える。
上記構成において、実装電極は、例えば、無線ICチップ単体の実装、ストラップ付き無線ICチップの実装、給電回路基板付き無線ICチップの実装など、2以上の実装形態に対応できる。放射板は、無線ICチップの複数の実装形態に共通で使用できる。そのため、無線ICチップの実装形態に応じて実装電極や放射板の構成が異なる複数種類の基材を用意する必要がなくなる。
好ましくは、前記実装電極は、前記無線ICチップが搭載された状態の間接搭載用部材が実装されるための間接搭載用電極を含む。
この場合、無線ICチップを間接搭載用部材に実装し、この間接搭載用部材を実装電極(すなわち、間接搭載用電極)に実装することにより、実装精度が緩和されるので、無線ICチップの実装を容易に行うことができる。
好ましくは、前記実装電極は、前記間接搭載用電極の電極同士が対向する領域に形成された、前記無線ICチップを単体で実装するための単体搭載用電極を含む。
この場合、間接搭載用電極の内側に単体搭載用電極が配置されるので、間接搭載用電極と単体搭載用電極とが並べて配置される場合よりも、無線ICデバイスを小型化することができる。
好ましくは、前記実装電極は、インダクタンス素子、共振回路および/または整合回路が形成された給電回路基板に前記無線ICチップが搭載された状態の電磁結合モジュールを実装するための電磁結合モジュール用電極を含む。
この場合、給電回路基板のインダクタンス素子と実装電極(すなわち、電磁結合モジュール用電極)とが電磁界結合すれば無線ICチップを駆動することができるので、電磁結合モジュールは接着剤等を用いて電磁結合モジュール用電極に実装することができる。電磁結合モジュールの実装位置ずれの許容範囲は、無線ICチップ単体や間接搭載用部材を電気的に導通するように実装電極に実装する場合よりも緩和することができ、実装が容易になる。
より好ましくは、前記電磁結合モジュールが、前記基板の前記放射板が形成された主面と異なる主面に実装される。
電磁結合モジュールは、実装電極と電気的に導通するように実装電極に実装する必要がないため、基材の放射板が形成された主面と異なる主面に実装することができる。この場合、電磁結合モジュールが実装されている基材の主面を物品に貼り付け、電磁結合モジュールを基材で覆うことによって、電磁結合モジュールを衝撃や湿度などの外部環境の変化から保護することができるので、無線ICデバイスの信頼性を向上することができる。
好ましい一態様は、前記給電回路基板が多層基板である。
この場合、無線ICチップと放射板とのインピーダンス整合を行う整合回路を多層基板内に形成することにより、整合回路を基材に形成する場合よりも、無線ICデバイスを小型化することができる。
好ましい他の態様は、前記給電回路基板がフレキシブル基板である。
この場合、給電回路基板を薄くすることができ、無線ICデバイスを低背化できる。
好ましくは、少なくとも一つの前記実装電極と前記放射板との間にその両端が接続され、当該実装電極に実装された前記無線ICチップと当該放射板とのインピーダンス整合を行う、整合部を備える。
例えば、無線ICデバイスを、無線ICチップの単体での実装と、間接搭載用部材を介しての実装とに併用する場合、放射板とのインピーダンス整合を行うための整合部を備えることにより、アンテナ形状を大きくする(設計変更する)必要がなくなる。
好ましくは、使用周波数が異なる複数の前記無線ICチップが、それぞれ、異なる前記実装電極に実装されている。
この場合、使用周波数が異なる無線ICチップを複数個搭載できるため、使用周波数が異なる複数のシステム(例えば、RF−IDシステム)に簡単に対応することができる。放射板は異なる使用周波数に共通に用いることができるので、複数の使用周波数に対応する無線ICデバイスを小型化することができる。
好ましくは、少なくとも一つの前記無線ICチップを覆うように形成された保護膜を備える。
この場合、保護膜で覆うことにより、無線ICチップの機械的、電気的信頼性を向上することができる。
本発明の無線ICデバイスは、無線ICチップを実装する形態が異なる複数対の実装電極を備えるので、無線ICチップを複数の形態で実装することができる。
以下、本発明の実施の形態として、RF−IDシステムに用いる無線ICデバイスの実施例について、図1〜図12を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の無線ICデバイス10について、図1a及び図1bと図8を参照しながら説明する。図1aは、無線ICデバイス10の平面図である。図1bは、無線ICデバイス10の要部拡大平面図である。
図1aに示すように、無線ICデバイス10は、基材12の一方主面である上面12aに、一対の放射板14,16と、形状が異なる2対の実装電極20,22とが形成され、実装電極20,22のいずれか一方のみに、不図示の無線ICチップが実装される。無線ICデバイス10は、基材12が物品に貼り付けられた状態で使用される。このとき、基材12のどちらの主面が物品に貼り付けられてもよい。
放射板14,16は、基材12の中央付近に放射板14,16の一端側14b,16bが互いに近接して配置され、他端側14a,16aはそれぞれ基材12の両端側に配置されている。。
図1bに示すように、放射板14,16の一端側14b,16bは、それぞれ2本に分岐し、2対の実装電極20,22のそれぞれの電極であるランド20a,20b;22a,22bに電気的に接続されている。
一方の実装電極20は、放射板14,16にそれぞれ電気的に接続されるランド20a,20bと、浮き電極であるランド20s,20tとからなる。ランド20a,20b.20s,20tは、図8(a)の要部平面透視図、図8(a)の線A−Aに沿って切断した要部断面図である図8(b)に示すように、単体の無線ICチップ30を実装するために用いる。すなわち、無線ICチップ30の各端子が、フリップチップボンディングや導電性接着剤によって、ランド20a,20b,20s,20tに接続される。一方の実装電極20は、無線ICチップ30が単体で実装される単体搭載用電極である。
必要に応じて、図8に示すように、無線ICチップ30を覆う保護膜31を、樹脂等を用いて形成する。この場合、無線ICチップ30は、保護膜31で覆われることにより、実装電極20との接続状態が保持されるので、無線ICチップ30の機械的、電気的信頼性を向上することができる。
他方の実装電極22は、一方の実装電極20のランド20a,20bよりも面積が大きいランド22a,22bからなる。他方の実装電極22のランド22a,22bの間隔は、一方の実装電極20のランド20a,20bの間の間隔よりも大きい。他方の実装電極22のランド22a,22bには、無線ICチップが実装された状態の間接搭載用部材を実装するために用いることができる。すなわち、他方の実装電極22は間接搭載用電極であり、後述する実施例7のように、無線ICチップが実装された状態の間接搭載用部材が、はんだや導電性接着剤等によって、ランド22a,22bに接続される。
無線ICデバイス10は、形状の異なる2対の実装電極20,22を備えているので、無線ICチップ単体での搭載と、間接搭載用部材に実装した状態での搭載とに併用することができる。放射板14,16は、無線ICチップの実装形態にかかわらず共通で使用でき、アンテナパターンを複数用意する必要がない。そのため、無線ICチップの実装形態に応じて実装電極や放射板の構成が異なる複数種類の基材を用意する必要がなくなる。
したがって、無線ICデバイス10の製造工程を簡略化することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、製造ライン上の基材が1種類のみとなり、放射板や実装電極のデザインが異なる基材が製造ライン上に混在しなくなるので、基材の取り違えなどの製造工程上のミスを防ぐことができ、工程管理の負担を軽減することができる。
<実施例2> 実施例2の無線ICデバイス10aについて、図2a、図2b、図9〜図12を参照しながら説明する。図2aは、無線ICデバイス10aの平面図である。図2bは、無線ICデバイス10aの要部拡大平面図である。
図2a及び図2bに示すように、無線ICデバイス10aは、実施例1の無線ICデバイス10に実装電極24が追加されている。以下では、実施例1との相違点を中心に説明し、実施例1と同様の構成部分には、同じ符号を用いる。
図2aに示すように、無線ICデバイス10aは、基材12の上面12aに、一対の放射板14,16と、形状が異なる3対の実装電極20,22,24とが形成され、実装電極20,22,24のいずれかに、不図示の無線ICチップが実装される。
図2bに示すように、放射板14,16の一端側14b,16bが、それぞれ3本に分岐し、実装電極20,22,24のランド20a,20b;22a,22b;24a,24bに電気的に接続されている。
実装電極20は、実施例1と同様に構成されている単体搭載用電極であり、放射板14,16にそれぞれ電気的に接続されるランド20a,20bと、浮き電極であるランド20s,20tとからなる。
実装電極22は、実施例1と同様に構成されている間接搭載用電極であり、実装電極20のランド20a,20bよりも面積が大きいランド22a,22bが、それぞれ放射板14,16に電気的に接続されている。
実装電極24は、実装電極20のランド20a,20bよりも面積が大きいランド24a,24bが、それぞれ放射板14,16に電気的に接続されている。ランド24a,24bは、図9の要部断面図に示すように、給電回路基板40に無線ICチップ34が搭載された電磁結合モジュール60を実装するために用いることができる。電磁結合モジュール60は、後述するように、実装電極24のランド24a,24bと電気的に導通するように実装電極24に実装する必要がないため、基材12の放射板14,16が形成されている基板12の上面12aと異なる下面12bに、実装電極24のランド24a,24bと対向するように配置し、例えば樹脂などの絶縁性接着剤等で固定する。
無線ICデバイス10aを使用する場合、電磁結合モジュール60が実装されている基材12の下面12bを物品に貼り付け、基材12で電磁結合モジュール60を覆うようにすることが好ましい。この場合、電磁結合モジュール60を衝撃や湿度などの外部環境の変化から保護することができ、無線ICデバイス10aの信頼性を向上することができる。
給電回路基板40には、図10に等価回路を模式的に示すように、インダクタンスL,LとキャパシタンスC,Cを含む共振回路が形成されている。給電回路基板40は、図10において矢印で示すように、キャパシタンスC,Cの接続部が実装電極24の一方のランド24aと電磁界結合し、インダクタンスL,Lが実装電極24の他方のランド24bと電磁界結合するように、実装される。
したがって、給電回路基板40上に前記無線ICチップ32を搭載した無線ICデバイス10aは、図示しないリーダライタから放射される高周波信号(例えば、UHF周波数帯)を放射板14,16で受信し、給電回路基板40内の共振回路を共振させ、所定の周波数の受信信号のみを無線ICチップ34に供給する。一方、この受信信号から所定のエネルギーを取り出し、このエネルギーを駆動源として無線ICチップ34にメモリされている情報を、共振回路にて所定の周波数に整合させた後、放射板14,16からリーダライタに送信、転送する。なお、放射板14,16から放射される信号の共振周波数は、共振回路の自己共振周波数によって実質的に決まる。
電磁界結合すればよいので、電磁結合モジュール60の実装位置ずれの許容範囲は、無線ICチップ単体や間接搭載用部材を電気的に導通するように実装電極に搭載する場合よりも緩和することができ、実装が容易になる。
給電回路基板40は、例えば、セラミックやポリイミドあるいは液晶ポリマーなどの樹脂等の複数の絶縁層が積層された多層基板であり、図11の分解斜視図に示すように、不図示の絶縁層の各層の表面又は裏面には、導電材料を用いて、インダクタンスL,Lのらせんパターン44a〜44e;45a〜45e、キャパシタンスC,Cの電極パターン42a〜42c、無線ICチップ34の端子に接続される外部電極パターン41a〜41dが形成され、パターン間は、絶縁層を貫通する貫通孔に形成された貫通導体46を介して接続されている。
インダクタンスL,LをL値が異なる2重らせん構造にすることで、給電回路基板で発生する信号の共振周波数を2つにすることができ、広帯域化が可能になる。RF−IDの使用周波数は各国ごとに数M〜数十MHz程度異なっているが、それら全てに対応可能な帯域を持つようにすれば、設計変更することなく各国の仕様に対応することができる。
なお、図10に示す等価回路においてはインダクタンスとキャパシタンスを使用して共振回路を構成しているが、インダクタンス素子のみを用いても構わない。その場合、インダクタンス素子間や層間で発生する浮遊容量を使用して設計することもできる。また、給電回路基板内には無線ICチップと放射板とのインピーダンス整合を行うための整合回路を内蔵しても構わない。さらに、本実施例の変形例として放射板の形状やサイズを考慮して共振回路を設計してもよい。その場合、電磁結合モジュールと放射板との実装位置精度を高くする必要があるが、無線ICデバイスの放射特性を向上することができるという特徴がある。
給電回路基板40の代わりに、図12の平面図に示すように、PETフィルムなどのフレキシブル基板51を用いて形成された給電回路基板50を用いてもよい。この給電回路基板50は、フレキシブル基板51上に、キャパシタンスCの電極パターン53、インダクタンスL,Lのパターン52、無線ICチップ34の端子と接続するための外部電極パターン54a〜54dが、金属等の導電材料を用いて形成されている。
給電回路基板50は薄くすることができるので、無線ICデバイスを低背化できる。
<実施例3> 実施例3の無線ICデバイス10bについて、図3a及び図3bを参照しながら説明する。図3aは、無線ICデバイス10bの平面図である。図3bは、無線ICデバイス10bの要部拡大平面図である。
図3a及び図3bに示すように、無線ICデバイス10bは、実施例1の無線ICデバイス10に、整合部26a,26bが追加されている。
整合部26a,26bは、無線ICチップを単体で搭載するための実装電極20のランド20a,20bと、放射板14,16の一端側14b,16bとの間に接続されている。整合部26a,26bは、実装電極20に実装される無線ICチップと、放射板14,16とのインピーダンス整合を行うため、適宜な値のインピーダンスとなるように形成されている。
無線ICデバイス10bは、整合部26a,26bを備えることにより、無線ICチップを単体で実装電極20に搭載したときも、間接搭載用部材を介して無線ICチップを実装電極22に搭載したときも、インピーダンスが整合するようにできる。したがって、無線ICを実装する形態に応じて、放射板14,16のアンテナ形状を設計変更する必要がなくなる。
<実施例4> 実施例4の無線ICデバイス10cについて、図4a及び図4bを参照しながら説明する。図4aは、無線ICデバイス10cの平面図である。図4bは、無線ICデバイス10cの要部拡大平面図である。
図4a及び図4bに示すように、無線ICデバイス10cは、実施例3の無線ICデバイス10bと異なり、間接搭載用の実装電極22側に、整合部27a,27bを備える。
無線ICデバイス10cは、整合部27a,27bを備えることにより、無線ICチップを単体で実装電極20に搭載したときも、間接搭載用部材を介して無線ICチップを実装電極22に搭載したときも、インピーダンスが整合するようにできる。したがって、無線ICを実装する形態に応じて、放射板14,16のアンテナ形状を設計変更する必要がなくなる。
<実施例5> 実施例5の無線ICデバイス10dについて、図5a及び図5bを参照しながら説明する。図5aは、無線ICデバイス10dの平面図である。図5bは、無線ICデバイス10dの要部拡大平面図である。
図5a及び図5bに示すように、無線ICデバイス10dは、実施例2の無線ICデバイス10bに、整合部28a,28bが追加されている。
整合部28a,28bの一端は、それぞれ、電磁結合モジュール搭載用の実装電極24のランド24a,24bに接続され、整合部28a,28bの他端は、それぞれ、放射板14,16の一端側14b,16bに接続されている。整合部28a,28bは、実装電極24に実装される電磁結合モジュールの無線ICチップと、放射板14,16とのインピーダンス整合を行うため、適宜な値のインピーダンスとなるように形成されている。
無線ICデバイス10dは、整合部28a,28bを備えることにより、無線ICチップを単体で実装電極20に搭載したときも、間接搭載用部材を介して無線ICチップを実装電極22に搭載したときも、無線ICチップが給電回路基板に搭載された状態の電磁結合モジュールを実装電極24に搭載したときも、インピーダンスが整合するようにできる。したがって、無線ICを実装する形態に応じて、放射板14,16のアンテナ形状を設計変更する必要がなくなる。
<実施例6> 実施例6の無線ICデバイス10eについて、図6a及び図6bを参照しながら説明する。図6aは、無線ICデバイス10eの平面図である。図6bは、無線ICデバイス10eの要部拡大平面図である。
図6a及び図6bに示すように、無線ICデバイス10eは、基材12の上面12aに、一対の放射板14,16と、形状が異なる3対の実装電極21,23,25とが形成されている。
3対の実装電極21,23,25は、長手方向に対して平行に、かつ略一直線上に配置されている。すなわち、放射板14,16の一端側14b,16bにそれぞれ接続された間接搭載用の実装電極23のランド23a,23bの内側に、電磁結合モジュール搭載用の実装電極25のランド25a,25bが配置され、実装電極23のランド23a,23bと接続されている。電磁結合モジュール搭載用の実装電極25のランド25a,25bの内側には、単体搭載用の実装電極21のランド21a,21b,21s,21tが配置されている。単体搭載用の実装電極21のランド21a,21b,21s,21tのうち、一部のランド21a,21bは、電磁結合モジュール搭載用の実装電極25のランド25a,25bに接続され、他のランド21s,21tは浮き電極であり、電磁結合モジュール搭載用の実装電極25のランド25a,25bに接続されていない。
無線ICデバイス10eは、実装電極21,23,25が略一直線上に配置されることにより、実施例2の実装電極20,22,24のように間隔を設けて並列に2次元的に配置される場合よりも、小型化になる上、構成がシンプルになり、アンテナデザインもシンプルになる。
また、実装電極21,23,25のランド21a,21b,21s,21t;23a,23b;25a,25bが略一直線上に、かつ対称に1次元的に配置されているので、実装位置は一方向のみを調整すればよいため、実施例2のように実装電極が2次元的に配置されている場合と比べると、実装位置の調整が簡単になる。
さらに、実装電極21,23,25のランド21a,21b,21s,21t;23a,23b;25a,25bが略一直線上に配置されているので、実施例2のように実装電極が2次元的に配置されている場合と比べると、搭載位置によるアンテナ特性への影響が小さい。
<実施例7> 実施例7の無線ICデバイス10fについて、図7a及び図7bを参照しながら説明する。図7aは、無線ICデバイス10fの平面図である。図7bは、無線ICデバイス10fの要部拡大平面図である。
図7a及び図7bに示すように、無線ICデバイス10fは、実施例1の無線ICデバイス10と同様に、基材12の上面12aに、一対の放射板14,16と、形状が異なる実装電極20,22とが形成されている。
実施例1の無線ICデバイスでは実装電極20,22のいずれか一方のみに無線ICチップが実装されるのに対し、実施例7の無線ICデバイス10fでは、実装電極20,22の両方に、それぞれ使用周波数帯の異なる無線ICチップ30,32が実装される。
すなわち、一方の実装電極20には、無線ICチップ30が単体で搭載される。他方の実装電極22には、無線ICチップ32が間接搭載用部材36a,36bに搭載された状態で実装され、導電性接着剤等を用いて、実装電極20のランド22a,22bに間接搭載用部材36a,36bが接続される。
無線ICデバイス10fは、異なる使用周波数に同じ放射板14,16を用いることができる。したがって、異なる使用周波数に対応することができる複合モジュールを、同一の放射板14,16を用いて、小型化することができる。
<まとめ> 以上に説明した無線ICデバイスは、無線ICチップを実装する形態が異なる複数対の実装電極を基材に設けることにより、無線ICチップを複数の形態で実装することができる。
なお、本発明の無線ICデバイスは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
無線ICデバイスの平面図である。(実施例1) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例1) 無線ICデバイスの平面図である。(実施例2) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例2) 無線ICデバイスの平面図である。(実施例3) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例3) 無線ICデバイスの平面図である。(実施例4) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例4) 無線ICデバイスの平面図である。(実施例5) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例5) 無線ICデバイスの平面図である。(実施例6) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例6) 無線ICデバイスの平面図である。(実施例7) 無線ICデバイスの要部拡大平面図である。(実施例7) 無線ICデバイスの(a)要部拡大平面図、(b)要部拡大断面図である。(実施例1の変形例) 無線ICデバイスの要部拡大断面図である。(実施例2) 電磁結合モジュールの実装状態を模式的に示す説明図である。(実施例2) 給電回路基板の分解斜視図である。(実施例2) 給電回路基板の平面図である。(実施例2の変形例) 無線ICデバイスの平面図である。(従来例)
符号の説明
10,10a〜10f 無線ICデバイス
12 基材
12a 上面(主面)
12b 下面(主面)
14,16 放射板
20,21 単体搭載用実装電極
20a,20b,20s,20t ランド(電極)
22,23 間接搭載用実装電極
22a,22b,23a,23b ランド(電極)
24,25 電磁結合モジュール搭載用実装電極
24a,24b,25a,25b ランド(電極)
26a,26b 整合部
27a,27b 整合部
28a,28b 整合部
30,32,34 無線ICチップ
31 保護膜
36a,36b 間接搭載用部材
40,50 給電回路基板
60 電磁結合モジュール

Claims (12)

  1. 基材と、
    前記基材に形成され、無線ICチップを実装する形態が異なる複数対の実装電極と、
    前記基材に形成され、前記実装電極に電気的に接続された放射板と、
    少なくとも一対の前記実装電極に結合された無線ICチップと、
    を備えたことを特徴とする、無線ICデバイス。
  2. 前記実装電極は、前記無線ICチップが搭載された状態の間接搭載用部材が実装されるための間接搭載用電極を含むことを特徴とする、請求項1に記載の無線ICデバイス。
  3. 前記実装電極は、前記間接搭載用電極の電極同士が対向する領域に形成された、前記無線ICチップを単体で実装するための単体搭載用電極を含むことを特徴とする、請求項2に記載の無線ICデバイス。
  4. 前記実装電極は、インダクタンス素子が形成された給電回路基板に前記無線ICチップが搭載された状態の電磁結合モジュールを実装するための電磁結合モジュール用電極を含むことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の無線ICデバイス。
  5. 前記給電回路基板内に共振回路が形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の無線ICデバイス。
  6. 前記給電回路基板内に整合回路が形成されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載の無線ICデバイス。
  7. 前記電磁結合モジュールが、前記基板の前記放射板が形成された主面と異なる主面に実装されたことを特徴とする、請求項4、5又は6に記載の無線ICデバイス。
  8. 前記給電回路基板が多層基板であることを特徴とする、請求項4〜7に記載の無線ICデバイス。
  9. 前記給電回路基板がフレキシブル基板であることを特徴とする、請求項4〜7に記載の無線ICデバイス。
  10. 少なくとも一つの前記実装電極と前記放射板との間にその両端が接続され、当該実装電極に実装された前記無線ICチップと当該放射板とのインピーダンス整合を行う、整合部を備えたことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の無線ICデバイス。
  11. 使用周波数が異なる複数の前記無線ICチップが、それぞれ、異なる前記実装電極に実装されたことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載の無線ICデバイス。
  12. 少なくとも一つの前記無線ICチップを覆うように形成された保護膜を備えたことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の無線ICデバイス。
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