JP5034159B2 - 鉛蓄電池用負極活物質及びそれを用いた鉛蓄電池 - Google Patents

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本発明は、鉛蓄電池の改良に関するもので、特に負極活物質の添加剤の改良に関するものである。
近年、高容量の鉛蓄電池は、携帯用電子機器、非常用電源装置あるいは電気自動車などの電源として、その需要が増大してきており、種々の試みがなされている。鉛蓄電池の高容量化は、特許文献2に開示されたような、正、負極板を薄くして極板の枚数を増加させること、格子体に充填する活物質の密度を小さくして多孔性にすること、といった手段、あるいは特許文献1に開示されたような、負極活物質にカーボン等を添加して負極活物質の利用率を向上させて負極板の充電受入性能を向上させること、といった手段によって行われてきた。
特開2001−332264号公報 特開平10−040907号公報
上記した、正、負極板を薄くして極板の枚数を増加させることは、それによって格子体も薄くしなければならず、腐食によって格子体の強度が早期に低下するという問題があり、格子体に充填する活物質の密度を小さくして多孔性にすることは、充放電の反復や振動によって活物質の軟化や脱落が生じやすいという問題があって、いずれも鉛蓄電池の寿命性能が低下する原因を有していた。また、負極活物質に炭素粉末を添加して負極活物質の利用率を向上させて負極板の充電受入性能を向上させることは、活物質量の減少につながるという問題や、1CA以上の大電流での充電に対しては十分な効果が得られないという問題があって、高容量化には限界があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、寿命性能を損なうことがなく、活物質量の減少につながることのない、高容量の鉛蓄電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、キノン構造を有したキノン物質、または前記キノン物質を重合させたキノンポリマーを添加してなり、キノン物質またはキノンポリマーの添加量が、鉛粉に対して、0.01質量%以上、0.03質量%以下であることを特徴とする鉛蓄電池用負極活物質。(請求項1)であり、前記キノン物質が、ベンゾキノン、アントラキノン、ナフトキノンあるいはそれらの誘導体(請求項)であることを特徴とする。また、本発明は、前記のいずれか一項に記載の負極活物質を用いた鉛蓄電池(請求項)である。
本発明は、上記した鉛蓄電池用負極活物質、あるいは前記負極活物質を用いた鉛蓄電池であるから、寿命性能を損なうことがなく、活物質量の減少につながることのない、高容量の鉛蓄電池を提供するのに寄与することができる。
上記した鉛蓄電池用負極活物質、すなわちキノン構造を有したキノン物質、または前記キノン物質を重合させたキノンポリマーを鉛粉に添加すると、キノン構造のC=O部が活物質表面に吸着し、充放電を反復させることによって進行する負極活物質の収縮、すなわち比表面積の低下を抑制することができる、と考えられる。
以下、本発明を、その実施の形態によって説明する。
本実施形態に係る鉛蓄電池を以下のように作製した。すなわち、キノン物質Aとして、化1に示したベンゾキノン、キノン物質Bとして化2に示したナフトキノン、キノン物質Cとして化3に示したアントラキノン、および前記キノン物質Cにアミノ基を導入した誘導体を重合させたキノンポリマーDを準備し、これらに化4に示した基本構造のリグニンを鉛粉に対して0.25質量%、硫酸バリウムを鉛粉に対して1.0質量%、活物質補強材としてのポリプロピレン樹脂の短繊維(平均長さ2〜5m)を鉛粉に対して0.03質量%添加し、鉛粉とともに混合した後、希硫酸と水を加えて練り合わせて負極活物質ペーストを調製した。前記鉛粉としては公知の方法で作製したものを用いた。このように調製した負極活物質ペーストは、キノン物質A、B、CおよびキノンポリマーDを、鉛粉に対して、それぞれ0.01質量%、0.02質量%、0.03質量%、0.04質量%および0.05質量%の5種類として、20種類準備した。同様に、前記鉛粉、リグニン、硫酸バリウムおよび活物質補強材のみで従来の負極活物質ペーストを調製して準備した。
Figure 0005034159
Figure 0005034159
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次に、上記した各負極活物質ペーストを、Pb−0.07重量%Ca−1.5重量%Sn合金から製造したエキスパンド格子体に充填し、熟成、乾燥して未化成の負極板を作成した。そして、この未化成の負極板を4枚、公知の方法で作製した未化成のペースト式正極板を3枚準備し、正、負極板間にポリエチレンからなるセパレータを介在させて積層して極板群とした。そして、各極板群をポリプロピレン製の電槽内に配置し、電槽内に20℃の比重が1.28の希硫酸からなる電解液を注液し、公知の条件で電槽化成を行って本発明に係る鉛蓄電池a、b、cおよびdと従来例の鉛蓄電池を5個ずつ完成させた。このようにして得られた鉛蓄電池は、公称容量が27Ah、正極板の寸法が縦115mm、横103mm、厚さ1.5mmであった。なお、本発明に係る鉛蓄電池a、b、cおよびdは、各々前述したキノン物質A、B、CおよびキノンポリマーDを負極活物質ペースト中に含むものに対応している。
次に、前述した本発明に係る鉛蓄電池および従来例の鉛蓄電池をサイクル寿命試験に供し、各キノン物質A、B、CおよびキノンポリマーDの添加量とサイクル寿命数との関係を図1に示す。なお、試験条件は、25℃の周囲温度下で、25Aの定電流で4分間の放電を行った後、14.4Vの定電圧で最大充電電流を25Aとして10分間の充電を行い、その後、272Aの定電流で判定放電を行い、30秒目の電圧が7.2Vを下回ったところを寿命とした。図1は、このようにして寿命に至るまでに反復できたサイクル数の最高値を、従来例の鉛蓄電池で反復できたサイクル数の最高値を100として示している。
図1の結果より、本発明の鉛蓄電池は、各キノン物質A、B、CおよびキノンポリマーDの添加量が0.01質量%以上、0.03質量%以下にするのが好ましい、と言える。なお、キノン物質を添加した場合とキノンポリマーを添加した場合との作用効果上の差異としてはキノン構造のC=O部の多少によることが考えられる。
次に、上記したサイクル寿命試験の終了後、すべての電池を解体し、それぞれの負極板で、BET法によって負極活物質の比表面積を分析し、結果を表1に示す。なお、表1は従来例の鉛蓄電池における比表面積の最高値を100として示している。
Figure 0005034159
表1の結果より、従来例の鉛蓄電池における負極板の比表面積に対し、本発明に係る鉛蓄電池における負極板の比表面積は大きくなっていることがわかる。このことから、キノン物質やキノンポリマーの添加によって、負極活物質の収縮が抑制され、比表面積の低下が抑制されている、と言える。
上記したキノン物質A、B、Cは官能基や側鎖をもたない基本的なキノン類であったが、アミノ基、クロロ基あるいはアルキル基が導入された誘導体であってもよい。たとえば、ナフトキノンの誘導体としてはフィロキノン、メナキノン、メナジオンなどのビタミンK類があり、ベンゾキノンの誘導体としてはプラストキノンがあり、アントラキノンの誘導体としてはアミノジヒドロキシアントラキノンがあり、いずれも上記したキノン物質A、BおよびCと同様に使用できる。これらのことは、キノンポリマーDについても同様である。
また、上記した実施形態では、キノン物質CのキノンポリマーDについてのみ説明したが、キノン物質A、Bのキノンポリマーであっても、キノンポリマーDと同様の構造であることから、実質的に同様の効果が得られるものと考えられる。
上記した実施形態は、自動車用電池等に用いられる液式鉛蓄電池についてのものであるが、コンシューマー用や据置用に用いられる制御弁式鉛蓄電池についても同様の結果が得られた。すなわち、制御弁式鉛蓄電池として、2V、7Ahの電池について、65℃の周囲温度下でフロート充電寿命試験に供した後、解体して負極活物質の比表面積を分析したところ、従来例と比較して比表面積の低下が抑えられていることがわかった。このことから、制御弁式鉛蓄電池においても、キノン物質やキノンポリマーの添加によって、負極活物質の収縮が抑制されていることが考えられる。このように、本発明は、鉛蓄電池の種類や形式に関わらずに、その効果が発揮できるものであり、その試験方法も、実施形態以外の方法によってもよい。
上述した如く、本発明は、負極活物質の収縮が抑制できる長寿命の鉛蓄電池を提供するのに寄与できるから、産業上の利用可能性が大である。
キノン物質A、B、CおよびキノンポリマーDを添加した場合の添加量とサイクル寿命数との関係を、これらが無添加の場合と比較した図。

Claims (3)

  1. キノン構造を有したキノン物質、または前記キノン物質を重合させたキノンポリマーを添加してなり、前記キノン物質またはキノンポリマーの添加量が、鉛粉に対して、0.01質量%以上、0.03質量%以下であることを特徴とする鉛蓄電池用負極活物質。
  2. キノン物質が、ベンゾキノン、アントラキノン、ナフトキノンあるいはそれらの誘導体である、請求項1に記載の鉛蓄電池用負極活物質。
  3. 請求項1または2に記載の負極活物質を用いたことを特徴とする鉛蓄電池。
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