JP5033200B2 - 短辺方向スライド型無線装置 - Google Patents
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Description
本発明は、筐体の短辺方向にスライド開閉する無線装置に関し、特にその通信特性の改善技術に関する。
昨今の携帯通信網の発達と整備により、大容量で高速なデータ通信が可能となってきている。これにより、携帯無線装置(端末)などの無線装置の使用方法として、電話機ベースのものの他にPC(Personal Computer)ベースのもののウェイトが高くなってきている。使用形態の多様化に伴って携帯無線装置の形状そのものも多様化してきており、従来の折り畳み型やスライド型(本明細書では、説明の便宜上、長辺方向スライド型と表記する。)とともに、ワイド画面(横表示)で大画面が使いやすい、筐体の短辺方向に第1及び第2の筐体とがスライド開閉する形態の無線装置(本明細書では説明の便宜上、短辺方向スライド型と表記する。)が注目を浴びてきている。
一般的に、小型の筐体に取り付けられたアンテナに高周波信号が給電されると、アンテナが配置されている第2の筐体のアンテナ近傍に誘起電流が生じる。第1の筐体が、高周波的に第2の筐体と短絡状態と等価に接続されている場合には、第2の筐体と同様に第1の筐体にも誘起電流が生じ、これらの誘起電流がアンテナの放射特性に寄与している。
現在、無線装置で使用される主な周波数帯は、筐体の短辺方向の長さがλ/4程度となる波長に対応する周波数帯であることが多く、上述した誘起電流は、その共振長であるλ/4の方向、即ち筐体の短辺方向に流れるように生じる。これらの筐体上に生じる誘起電流を制御する事により、良好なアンテナ特性を得る事が可能となる。
例えば、下記特許文献1においては、長辺方向スライド型携帯無線装置のアンテナ特性の改善に関する技術報告がされている。この特許文献1によると、アンテナの広帯域化・放射パターンの制御が可能であるが、広帯域化のための接続負荷は誘導性、放射パターン制御のための接続負荷は容量性と、それぞれ異なるリアクタンス定数が必要になるため、同一周波数帯でアンテナの広帯域化・放射パターンの制御の両方の目的を実現することは難しかった。
また、下記特許文献2は、小型・薄型の長辺方向スライド型装置の自由空間中のアンテナ特性の改善のための技術を開示するが、元々、アンテナ特性が確保出来ないという課題に対する新技術を提案しているものである。
特開2006−203806号公報
特開2006−325098号公報
第1の筐体と第2の筐体が短辺方向にスライド開閉する携帯無線装置で、アンテナ給電点がアンテナを配置した筐体のスライド方向の端部に配置された場合において、スライド開時の通信品質が劣化する。この問題について、以下に説明する。
アンテナが給電されると、アンテナが配置された第2の筐体に、上述した誘起電流が生じる。この誘起電流は、共振長であるλ/4程度の長さを持つ筐体の短辺方向に沿って、アンテナ給電点から他端部に向かって流れる。
一方、第1の筐体側にも、第2の筐体と同様の誘起電流が生じる。この誘起電流は、第2の筐体側の生じる誘起電流と同様に、筐体の短辺方向に沿ってアンテナ給電点側から他端部に向かって流れる。
ここで、第1の筐体と第2の筐体に生じる誘起電流は、スライド開時の状態では給電点を中心として、互いに逆向きに流れる電流となる。即ち、第1の筐体内に生じる誘起電流と第2の筐体内に生じる誘起電流とが互いに逆相となるため打ち消し合うことになる。打ち消された電流成分は、開いた状態でデータ通信を行う時の主偏波となる垂直偏波成分に寄与している。
ところで、携帯通信向けの基地局アンテナの偏波面は垂直偏波が主流である。つまり、上記の打ち消し合う電流線分は、スライド開時の状態でデータ通信を行う際の主偏波成分であり、この成分が減少することにより、良好な通信品質を確保出来ないことになる。
本発明は、上記の問題を解決し、短辺方向スライド型の無線装置において良好な通信品質を確保することを目的とする。
尚、自由空間特性としては、従来の縦スライド型の携帯無線装置と異なり、横スライド開時のアンテナ周辺は、アンテナから見て地導体とみなせる第1の筐体が近くに存在しなくなるため、非常に良好なアンテナ特性が得られている。
本発明は、上記のような短辺方向スライド型の無線装置の持つ課題を解消するために考案されたものであり、第1の筐体と第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体にそれぞれ内包された導電性を有する部材と、第2の筐体内に、筐体の短辺方向に沿って放射エレメントが配置されたアンテナと、第1の筐体と第2の筐体をスライド可能に接続するスライド機構部と、第2の筐体内で、スライド開時に第1の筐体がスライドする方向の端部側に配置されたアンテナ給電点と、スライド機構部と第1の筐体または第2の筐体に内包された導電性を有する部材を接続するリアクタンス素子を備えている。
本発明の一観点によれば、第1の筐体と第2の筐体とを有し、筐体の短辺方向にスライドする短辺方向スライド型無線装置であって、前記第1の筐体内及び前記第2の筐体内にそれぞれ設けられた第1及び第2の導電性部材と、前記第2の筐体内に、前記第2の筐体の短手方向に沿って放射エレメントが配置されたアンテナと、前記第1の筐体と前記第2の筐体とをスライド可能に接続するスライド機構部と、前記スライド機構部と、前記第1の筐体または前記第2の筐体のいずれかに設けられた前記第1または第2の導電性部材と、を接続するリアクタンス素子と、を備えることを特徴とする短辺方向スライド型無線装置が提供される。
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短辺方向にスライドして開いた状態において、前記スライド機構部は、前記第1又は第2の導電性部材のうちの少なくとも一方と前記リアクタンス素子により接続され、前記リアクタンス素子により接続されていない方の前記導電性部材とは直流的に接続されていることが好ましい。前記スライド機構部は、前記第1又は第2の導電性部材のうちの少なくとも一方と前記リアクタンス素子により、前記第1の導電性部材と前記第2の導電性部材に生じる誘起電流が互いに同相となるように接続されていることが好ましい。前記第1の筐体側の誘起電流の位相を調整し、前記第1の筐体側の誘起電流の位相と同じになるように、前記リアクタンス素子の特性が調整されていることも好ましい。
また、前記第1の筐体に誘起される電流の位相を前記誘起電流と同じ方向にするように、アンテナ給電点に最も近い接合部のリアクタンス素子の特性値を調整し、第1の筐体に誘起される電流の位相を概略π/2進めるか又は遅らせるようにすることにより前記誘起電流と概略同相とすることが好ましい。これにより、打ち消しあう成分を減少させることができる。従って、誘起電流の総和は、スライド方向と概略同じ方向となり、スライド開時、すなわちデータ通信時において垂直偏波成分の放射に寄与する。
前記第1の筐体の短手方向の長さを、少なくとも1つの通信に使用する周波数帯の略λ/4とすることが好ましい。
本発明により、リアクタンス素子により第1の筐体に生じる誘起電流を第2の筐体に生じる誘起電流の位相と概略同位相なるように制御することができ、開き時データ通信時の通信品質を改善できる。
1…第1の筐体(表示側筐体)、
1a…第1の導電性回路基板、
3…第2の筐体(操作側筐体)、
3a…第2の導電性回路基板、
S…スライド機構部、
4n…リアクタンス素子、
6…アンテナ給電点、
9…アンテナ、
11a…第1の筐体上の誘起電流(1)(第2の筐体上の誘起電流を打ち消す成分)、
11b…第1の筐体上の誘起電流(2)(第2の筐体上の誘起電流を打ち消さない成分)、
15…スライドプレート小、
17…スライドプレート大、
21a、21b…第2の筐体上の誘起電流、
25…表示部(LCDなど)、
28a…誘起電流11a、21aの総和、
28b…誘起電流11b、21bの総和、
31〜34…スライド機構部Sと第2の筐体3との接合部、
41〜44…接合部31〜34に対応するリアクタンス素子、
51…受話部、
52…送話部、
122…操作部(キー入力部)。
1a…第1の導電性回路基板、
3…第2の筐体(操作側筐体)、
3a…第2の導電性回路基板、
S…スライド機構部、
4n…リアクタンス素子、
6…アンテナ給電点、
9…アンテナ、
11a…第1の筐体上の誘起電流(1)(第2の筐体上の誘起電流を打ち消す成分)、
11b…第1の筐体上の誘起電流(2)(第2の筐体上の誘起電流を打ち消さない成分)、
15…スライドプレート小、
17…スライドプレート大、
21a、21b…第2の筐体上の誘起電流、
25…表示部(LCDなど)、
28a…誘起電流11a、21aの総和、
28b…誘起電流11b、21bの総和、
31〜34…スライド機構部Sと第2の筐体3との接合部、
41〜44…接合部31〜34に対応するリアクタンス素子、
51…受話部、
52…送話部、
122…操作部(キー入力部)。
以下、本発明の実施の形態による短辺方向スライド型の無線装置について、短辺方向スライド型の携帯無線装置を例にして図面を参照しながら説明を行う。以下、本明細書では、説明の便宜上、第1の筐体を表示側筐体(主となる大きな表示部を有する方の筐体)、第2の筐体を操作側筐体(主となる多くの操作キーが配置された方の筐体)と称し、第1の筐体と第2の筐体を構成、又はこれらに内包される導電性部材(プリント基板など)を含めて表示側筐体(第1の筐体)、操作側筐体(第2の筐体)と呼ぶ。アンテナは、操作側筐体に配置されているものとする。スライド機構部は大小のプレートからなり、スライドプレート大(第1のスライドプレート)は表示側筐体に、スライドプレート小(第2のスライドプレート)は操作側筐体に固定されるものとし、スライド動作を補助するためのばねなどで直流的に導通されているものとする。このスライド機構部は、表示側筐体とは導通接続されているものとする。また、このスライド機構部は、操作側筐体とはリアクタンス素子を介して接続されているものとする。以下、上記の構造を例として説明をする。
以上のように各部材の配置を例示的に規定しているが、本発明はこれに限るものではなく、アンテナが表示側筐体に配置されていても良いし、リアクタンス素子の配置を操作側筐体とスライド機構部の接続部としているが、リアクタンス素子を表示側筐体とスライド機構部の接続部に配置しても良い。
(第1の実施の形態)
図1Aは、本実施の形態による短辺方向スライド型の携帯無線装置の基本構成例を示す機能ブロック図であり、図1Bはその分解斜視図である。図1Aに示すように、携帯電話機Aは、無線通信を行うためのアンテナ9と、無線部238と、制御部(CPU)231と、記憶メモリ232と、を有している。その他、カメラ112、スピーカ114、マイク124、ライト234などを有していても良い。
図1Aは、本実施の形態による短辺方向スライド型の携帯無線装置の基本構成例を示す機能ブロック図であり、図1Bはその分解斜視図である。図1Aに示すように、携帯電話機Aは、無線通信を行うためのアンテナ9と、無線部238と、制御部(CPU)231と、記憶メモリ232と、を有している。その他、カメラ112、スピーカ114、マイク124、ライト234などを有していても良い。
図1Bにも示されるように、外観構成としては、短辺方向スライド型の携帯無線装置Aは、表示側筐体(第1の筐体)1と操作側筐体(第2の筐体)3とを有している。表示側筐体1と操作側筐体3には、第1の導電性回路基板1aと第2の導電性回路基板(地導体)3aとが内部に設けられている。これら導電性回路基板(第1及び第2の導電性回路部材)1a・3aに、表示部の駆動回路や通信部の各種回路などが集積化されているが、これらの構成は周知であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
操作側筐体3の側端部において、筐体の短辺方向に沿って配置されたアンテナ9と、表示側筐体1と、表示側筐体1と操作側筐体3とを筐体の短辺方向にスライド可能に接続するスライド機構部Sが設けられている。スライド機構Sは、表示側筐体1と操作側筐体3との間に、表示側筐体1側から順番に、スライドプレート大17と、スライドプレート小15とが配置されており、これらの間でスライドするように構成されている。スライドプレート小15と導電性回路基板3aは電気的に接続されており、操作側の導電性回路基板3aには、スライドプレート小15と接続用の電極パターンが設けられる。スライドプレート小15と電極パターンとは直接接触していても良いし、電極パターンにバネなどを実装して、そのバネなどがスライドプレート小15に接触するようにしても良い。尚、操作側の導電性回路基板3aに設けられる電極パターンは、導電性回路基板上のGNDパターンとは電気的に分離されており、図1Cに示す接続用電極パターンLとGNDパターンとの間にリアクタンス素子RDが実装されている。以下、上述したスライドプレート小15と導電性回路基板3aの接続用電極、及び、接続用電極とリアクタンス素子を含めて接合部と称する。
また、スライド方向AR1と交差する方向(長辺方向)には、接合部が1つ又は複数配置されており、図1Bでは接合部31〜34の4つを図示している。
以下、接合部31に実装されているリアクタンス素子を41、接合部3nに実装されているリアクタンス素子を4nと表記する。このように、接合部31〜34を介して操作側筐体3と表示側筐体1とが高周波的に接続されている。
また、アンテナ9に給電するアンテナ給電点6は、操作側筐体3の短手方向のスライド接合部側に配置されている。操作側筐体3には、キーボードのボタンや方向キーなどの操作部(キー入力部)122が設けられており、表示側筐体1には、LCDなどの表示部25、通話等に用いる受話部51(図1Aのスピーカ114)、送話部52(図1Aのマイク124)等が設けられている。
表示側筐体1と操作側筐体3とのスライドを開にした時のデータ通信時の携帯無線装置の保持状態は、表示側筐体1を上側にし、操作側筐体3の両端を両手で保持するのが一般的であり、表示部25が地表面に対して略45度程度となることが多いので、この状態をデータ通信時の携帯無線装置における状態として定義する。操作側筐体3のうちアンテナ9を避けたほぼ全面には、導電性回路基板3aが設けられている。
図2は、図1のスライド方向に沿う断面構成を示す図である。図2(a)は、アンテナ給電点6に最も近いリアクタンス素子(奥側には、例えば複数のリアクタンス素子が配置されていても良い。)が接合部31(〜34)において短絡状態の時の各筐体に生じる誘起電流のイメージを示す図である。図において、導電性回路基板3aの下方には、アンテナ給電点6を介してアンテナ9が配置されている。
以上に説明した状態では、表示側筐体1と操作側筐体3とが機構的に導通接続している状態と等価である。誘起電流11aは、表示側筐体1に誘起される電流、誘起電流21aは操作側筐体3に誘起される電流を示している。また、誘起電流28aは表示側筐体1及び操作側筐体3に誘起された電流の総和であり、放射の主要因となる電流分布のイメージを示す図である。
図2(b)は、図2(a)の状態から、接合部31〜34に設けられているリアクタンス素子の特性を調整することにより、誘起電流11aの位相を調整し、誘起電流21aの位相と概略同等程度となるようにした誘起電流11bのイメージを示す図である。誘起電流28bは誘起電流11bと誘起電流21bとの総和のイメージを示している。
例えば、スライドプレート大17が、表示側筐体1の筐体カバーを兼ねており、装置Aを組み立てた場合に表示側の導電性回路基板1aと直流的に導通している。別の構成例としては、スライドプレート大17が筐体カバーを兼ねていない場合には、公知の方法で、導電性回路基板1aか、筐体カバーを構成する導体部品に直流的に繋がっている構造でも良い。
図2(a)に示す状態は、上記解決しようとする課題において説明した状態の電流分布であり、誘起電流11aと誘起電流21aとは逆方向となるため互いに打ち消しあう。従って、誘起電流の総和の主成分は誘起電流28aに示すようになり、筐体長辺方向の偏波が主偏波となる。この誘起電流28aは、スライド開時データ通信時において、上記解決しようとする課題の欄で説明したように、水平偏波成分に寄与する放射電流であるため、例えば、基地局からの到来波と直交してしまい、自由空間でのアンテナ特性が良くても、実際の使用状態では受信感度が劣化してしまうという問題が生じる。
そこで、図2(a)の状態から、アンテナ給電点6に最も近い接合部31のリアクタンス素子の特性値を調整し、筐体1の誘起電流11の位相を概略π/2進めるか又は遅らせるようにすることにより、図2(b)に示すように、第1の筐体1に誘起される電流の位相を誘起電流11bに示すように同じ方向にすることができ、誘起電流21bと概略同相とすることで、打ち消しあう成分を減少させることができる。従って、誘起電流11bと誘起電流21bとの総和は、誘起電流28bに示すようにスライド方向AR1と概略同じ方向となり、スライド開時、すなわちデータ通信時において垂直偏波成分の放射に寄与する。
図3は、スライド開時における、垂直面と水平面の利得を示す表である。図2(b)の状態が継続されている場合には、図3に示すように、スライド開時のデータ通信状態において、無線通信で利用される2GHz帯(1.9GHz〜2.1GHz程度)において、垂直偏波の利得が大幅に改善している。即ち、接合部31〜34にそれぞれリアクタンス素子を設け接続負荷有りの状態とすることにより、各通信周波数帯において、垂直偏波の利得を向上させることができることがわかる。
尚、第1の筐体側に生じる誘起電流は11a、スライド開時に重なる第1の筐体1と第2の筐体3の面積と間隔により決定される静電容量、スライド機構部Sの構造、電流が流れうる金属部品の形状、長さ、アンテナとの位置関係、など多岐に渡る要因から複雑に影響を受けるため、体系的に解析することが難しい。そこで、リアクタンス素子41〜44の調整の範囲を、短絡・開放を含めた全ての値を取りうる。また、結合部31〜34にそれぞれ配置されるリアクタンス素子41〜44は、それぞれ異なる値を取ることも可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による通信技術について、図4、図5を参照しながら説明を行う。上述した第1の実施の形態では、2GHz帯のシングルバンドの構成について説明したが、本発明ではマルチバンドに対応した場合であっても同様の効果を奏する。無線装置において、複数の無線通信周波数帯を利用する場合に、低域側の第1の使用(通信)周波数帯faと高域側の第2の使用(通信)周波数帯fbとが比較的離れている場合に、周波数帯faに最適なリアクタンス素子4の値と周波数帯fbに最適なリアクタンス素子4の値とはそれぞれ異なることがある。
次に、本発明の第2の実施の形態による通信技術について、図4、図5を参照しながら説明を行う。上述した第1の実施の形態では、2GHz帯のシングルバンドの構成について説明したが、本発明ではマルチバンドに対応した場合であっても同様の効果を奏する。無線装置において、複数の無線通信周波数帯を利用する場合に、低域側の第1の使用(通信)周波数帯faと高域側の第2の使用(通信)周波数帯fbとが比較的離れている場合に、周波数帯faに最適なリアクタンス素子4の値と周波数帯fbに最適なリアクタンス素子4の値とはそれぞれ異なることがある。
現在、携帯無線装置向けの周波数帯として主に使用されている周波数帯は、800MHz帯、900MHz帯、1.7GHz帯、1.8GHz帯、1.9GHz帯、2GHz帯である。ここで、800MHz帯と900MHz帯とを第1の周波数帯fa、それぞれ近接している1.7GHz帯〜2GHz帯を第2の周波数帯fbとすると、概略fb≒2faとなる。
また、最も普及している携帯無線装置の概略寸法は、筐体短辺方向が概略fbの波長λbのλb/4、即ち40〜50mm程度、筐体長辺方向が概略faの波長λaのλa/4、即ち85〜95mm程度である。第1の周波数帯faについて、スライド開時の誘起電流分布を考えると、λa/4となる筐体長辺方向が主となる。この時、リアクタンス素子41〜44の少なくとも1つをfaに合わせて調整することにより、第1の筐体と第2の筐体とを合わせたスライド方向の長さが概略λa/2程度、つまり垂直偏波成分がλ/4波長ダイポールに近い放射特性を得ることが可能となる。
この時、faの周波数帯に最適なリアクタンス素子41〜44の値と、fbの周波数帯に最適なリアクタンス素子41〜44の値とは異なるが、リアクタンス素子の構成により、異なる周波数帯の調整を同時に行うことが可能である。
リアクタンス素子の構成について、図4(a)、(b)に示すように、最も簡単な構成であるLCフィルタについて例示的に説明する。カットオフ周波数fcの並列共振回路フィルタ(図4(a):等価的にコイルとコンデンサが並列になっている共振回路。共振点ではコイルとコンデンサのリアクタンスが相乗的に働き,共振インピーダンスが∞になる)の構成とすることで、fa<fc<fbとした場合、faの周波数帯は誘導性、fbの周波数帯で容量性として接続できる。また、カットオフ周波数fcの直列共振回路フィルタ(図4(b):等価的にコイルとコンデンサが直列になっている共振回路。共振点ではコイルとコンデンサのリアクタンスが相乗的に働き,共振インピーダンスが0になる)の構成とすることで、ノッチとは逆にfaの周波数帯で容量性、fbの周波数帯で誘導性として接続することも可能である。
すなわち、マルチバンドアンテナの対応周波数帯が2倍程度離れている場合、それぞれの周波数帯、本実施例のfaとfbの周波数帯、にそれぞれ最適なリアクタンス素子41の値は異なり、最適なリアクタンス値としての範囲も異なるが、上記図4(a)(b)のような素子構成とする事で、それぞれの周波数帯で最適な調整を行うことが可能となる。
例えば、faを900MHz帯、fbを2GHz帯としたマルチバンドアンテナとした場合の例を以下に示す。図6は、リアクタンス素子41が1)4.0pF、2)1.5nH、3)図4(a)の素子構成では900MHz帯でおおよそ4.0pF、2GHz帯でおおよそ1.5pF程度に調整されたとき、のそれぞれに対する900MHz帯と2GHz帯の垂直偏波の利得を示している。図6に示す通り、1)、3)のときに900MHz帯の利得は高く、2)、3)のときに2GHz帯の利得が高くなっている。即ち、リアクタンス素子41によって900MHz帯、2GHz帯の開き時データ通信状態での垂直偏波の利得が改善していることが分かる。
その他、誘電体フィルタやπ型フィルタ・T型フィルタのような位相器の構成とすることにより、表示側筐体上の誘起電流の位相を調整することが可能である。
また、fa・fbのそれぞれに対応するリアクタンス素子4a・4bを用意し、RFSWなどにより使用周波数帯によって切り替えることも可能である。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明を行う。第2の実施の形態ではマルチバンドアンテナの電流制御をリアクタンス素子41だけで行う例について説明したが、本実施の形態では、マルチバンドアンテナの電流制御をアンテナ給電点6から筐体の長手方向に沿って複数の接合部(図では接合部32、33、34)を有し、それらの接合部32、33、34にそれぞれ設けられたリアクタンス素子42、43、44が配置されている構成で行う例について説明する。図6は、本実施の形態による短辺方向スライド型携帯無線装置の一構成例を示す図である。
次に、本発明の第3の実施の形態による通信技術について図面を参照しながら説明を行う。第2の実施の形態ではマルチバンドアンテナの電流制御をリアクタンス素子41だけで行う例について説明したが、本実施の形態では、マルチバンドアンテナの電流制御をアンテナ給電点6から筐体の長手方向に沿って複数の接合部(図では接合部32、33、34)を有し、それらの接合部32、33、34にそれぞれ設けられたリアクタンス素子42、43、44が配置されている構成で行う例について説明する。図6は、本実施の形態による短辺方向スライド型携帯無線装置の一構成例を示す図である。
筐体上の誘起電流を制御するとき、誘起電流の流れる経路におけるリアクタンス素子とアンテナ給電点の距離が重要となる。リアクタンス素子とアンテナ給電点が近接している場合、電流が発生してからリアクタンス素子に到達するまでの位相変化が小さく電流のインピーダンス分布が狭いため、広帯域の電流位相の制御可能が容易となる。逆に、リアクタンス素子とアンテナ給電点が離れている場合、電流が発生してからリアクタンス素子に到達するまでに位相が変化し電流のインピーダンス分布が広くなり、意図通りの電流位相の制御が不可能になる。
すなわち、図7に示すように、faで示される第1の周波数帯とfbで示される第2の周波数帯とが、概略fb≒2faと表記できる程度に離れている構成である上記の第2の実施の形態による短辺方向スライド型携帯無線装置の場合には、筐体の短辺方向の長さがλb/4程度であり、長辺方向の長さがλa/4≒λb/2程度となる。このとき、図7(b)に示すように、リアクタンス素子43は、アンテナ給電点6から3番目に近い位置にあり、すなわち、faの周波数帯に対しては3λa/16(λa/4以下)程度離れた位置にあり波長λaに対して近い位置に配置されている。また、fbの周波数帯に対しては3λb/8(λb/4以上)程度となり波長λbに対しては離れた位置に配置されている。
このような構成にすることにより、リアクタンス素子43は、faの周波数帯に対しては有効に作用するが、fbの周波数帯に対しては有効に作用しないようにすることができ、faの周波数帯に関する調整のみに利用することができる。
尚、いわゆる長辺方向にスライドする長辺方向スライド型携帯無線装置の場合には、スライド方向は携帯無線装置の短辺方向と直交するため、リアクタンス素子の配置に関する自由度は低くなりがちであり、アンテナ給電点に対するリアクタンス素子の配置位置の調整による効果は、短辺方向スライド型携帯無線装置の場合に比べて小さくなる。すなわち、本実施の形態による短辺方向スライド型携帯無線装置の場合には、スライド方向と無線装置の筐体の長辺方向とが直交することになるため、リアクタンス素子を配置する場所により、所望の周波数帯だけをより効果的に調整することが可能となる。
(まとめ)
本発明の実施の形態による短辺方向スライド型携帯無線装置においては、第1の筐体と第2の筐体とをスライドさせるスライド機構部と、上記第1の筐体又は第2の筐体内に設けられた導電性部材とを接続するリアクタンス素子を設け、リアクタンス素子により第1の筐体に生じる誘起電流を第2の筐体に生じる誘起電流の位相と概略同位相なるように制御することにより、スライドによる筐体開き状態におけるデータ通信時の通信品質を改善することができる。尚、上記実施の形態では、携帯無線装置を例にして説明したが、据え置き型の無線装置にも本発明を適用することができ、本発明の範囲内に入るものである。
本発明の実施の形態による短辺方向スライド型携帯無線装置においては、第1の筐体と第2の筐体とをスライドさせるスライド機構部と、上記第1の筐体又は第2の筐体内に設けられた導電性部材とを接続するリアクタンス素子を設け、リアクタンス素子により第1の筐体に生じる誘起電流を第2の筐体に生じる誘起電流の位相と概略同位相なるように制御することにより、スライドによる筐体開き状態におけるデータ通信時の通信品質を改善することができる。尚、上記実施の形態では、携帯無線装置を例にして説明したが、据え置き型の無線装置にも本発明を適用することができ、本発明の範囲内に入るものである。
本発明は、短辺方向スライド型無線装置に利用可能である。
Claims (6)
- 第1の筐体と第2の筐体とを有し、前記第1の筺体と前記第2の筺体とが筐体の短辺方向にスライドする端辺方向スライド型無線装置であって、
前記第1の筺体内に設けられた第1の導電性部材と、
前記第2の筺体内に設けられた第2の導電性部材と、
前記第2の筐体内に、前記第2の筐体の短辺方向に沿って放射エレメントが配置されたアンテナと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とをスライド可能に接続する導電性のスライド機構部と、
前記第2の筐体内で、スライド開時に第1の筐体がスライドする方向の端部側に配置されたアンテナ給電点と、
前記第1または第2の導電性部材の少なくともいずれかに設けられるリアクタンス素子と、を備え、
前記第1の導電性部材と前記第2の導電性部材とを電気的に接続する経路上で、前記スライド機構部と前記リアクタンス素子とが直列に接続されていること
を特徴とする短辺方向スライド型無線装置。 - 前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短辺方向にスライドし開いた状態において、
前記スライド機構部は、前記第1又は第2の導電性部材のうちの少なくとも一方と前記リアクタンス素子により接続され、前記リアクタンス素子により接続されていない方の前記導電性部材とは直流的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の短辺方向スライド型無線装置。 - 前記スライド機構部は、前記第1又は第2の導電性部材のうちの少なくとも一方と前記リアクタンス素子により、
前記第1の導電性部材と前記第2の導電性部材に生じる誘起電流が互いに同相となるように接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の短辺方向スライド型無線装置。 - 前記第1の筐体に誘起される電流の位相を前記誘起電流と同じ方向にするように、アンテナ給電点に最も近い接合部の前記リアクタンス素子の特性値を調整し、前記第1の筐体に誘起される電流の位相を概略π/2進めるか又は遅らせるようにすることにより前記誘起電流と概略同相とすることを特徴とする請求項3記載の短辺方向スライド型無線装置。
- 前記第1の筐体側の誘起電流の位相を調整し、前記第1の筐体側の誘起電流の位相と同じになるように、前記リアクタンス素子の特性が調整されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の短辺方向スライド型無線装置。
- 前記第1の筐体の短辺方向の長さを、少なくとも1つの通信に使用する周波数帯の略λ/4とすることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の短辺方向スライド型無線装置。
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