JP5030429B2 - 保護素子とこの保護素子を備えるパック電池 - Google Patents

保護素子とこの保護素子を備えるパック電池 Download PDF

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Description

本発明は、主としてパック電池に使用されて電池を保護する保護素子と、この保護素子を備えるパック電池に関する。
パック電池は、電池が異常な状態で充放電されるのを防止するために、電池と直列に保護素子を接続している。この用途に使用される保護素子は開発されている(特許文献1参照)。この保護素子は、電池が異常な状態で充放電されるときに電流を遮断する。異常時に電池の電流を遮断するために、保護素子は過電流のジュール熱に加熱されて溶断する低融点金属のヒューズを内蔵する。さらに、電池が過充電される等の異常時に、ヒューズを短時間で溶断する加熱抵抗を備える。加熱抵抗は、通電される電流によるジュール熱で加熱される。加熱された加熱抵抗は、低融点金属のヒューズを加熱して溶断する。加熱抵抗が、低融点金属のヒューズに熱結合されているからである。
保護素子は、図1の回路図でパック電池に内蔵される。この回路図に示すように、保護素子192のヒューズ195は、電池191と直列に接続される。したがって、ヒューズ195が熱で溶断されると、電池191の電流は遮断される。ヒューズ195は過電流が流れると、ジュール熱に加熱されて溶断される。溶断したヒューズ195は、電池191の電流を遮断する。また、図の回路図の保護素子192は、加熱抵抗194でヒューズ195を加熱して溶断する。加熱抵抗194は、FET等のスイッチング素子193に接続されて、スイッチング素子193で通電が制御される。スイッチング素子193は制御回路196でオンオフに制御される。制御回路196は、電池191の異常を検出して、スイッチング素子193をオンオフに切り換える。電池191が異常な状態、たとえば過充電される状態になると、制御回路196はスイッチング素子193をオンに切り換える。オン状態のスイッチング素子193は、加熱抵抗194に通電させる。通電する加熱抵抗194はジュール熱で加熱されて、低融点金属のヒューズ195を溶断する。
特開2000−340267号公報
加熱抵抗の発生熱は、供給電圧の2乗に比例して大きくなる。したがって、加熱抵抗は供給電圧が高くなると、発生熱量が大幅に変動する。たとえば、図1に示すように、4個の電池191を直列に接続しているパック電池は、3つの電池191がショートして、ひとつの電池191が過充電になったとき、1本の電池191で加熱抵抗194を加熱してヒューズ195を溶断する必要がある。また、4つの電池191の全てが過充電されて、加熱抵抗194を加熱するときには、4本の電池電圧が加熱抵抗194に過大な加熱電流を流すことになる。すなわち、この構造のパック電池は、1本の電池191で加熱抵抗194を加熱してヒューズ195を溶断できるように設計する必要がある。このため、複数の電池電圧が加熱抵抗194に加えられて加熱電流が流れると、加熱電流は極めて大きくなる。
たとえば、図に示すように電池を4直列に接続するパック電池は、3本の電池がショートして1本の電池で加熱電流を流すときと、4本の電池で加熱電流を流すときでは、加熱電流が4倍も変化する。このため、加熱抵抗に大電流が流れるときに、ヒューズが溶断される前に加熱抵抗が焼損されると、加熱抵抗でヒューズを溶断できなくなる問題点がある。
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、パック電池に内蔵する電池電圧が大幅に変動しても、加熱抵抗でヒューズを確実に溶断できる保護素子とこの保護素子を備えるパック電池を提供することにある。
本発明の保護素子は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
保護素子2は、加熱すると溶断される低融点金属5と、この低融点金属5に熱結合されて、通電される電流で発生するジュール熱で低融点金属5を加熱する加熱抵抗4とを備える。加熱抵抗4は、基板14の表面に設けられた電気抵抗の異なる複数の抵抗膜15を備え、複数の抵抗膜15を互いに並列に接続している。
また、複数の抵抗膜15は、供給電圧が高いと、焼損される或いは抵抗膜と直列接続された電流制御素子にて電流制御される低抵抗な抵抗素子7Aと、低融点金属5を加熱して溶断する高抵抗な抵抗素子7Bからなる。
本発明の保護素子は、電池1に接続される電池端子11と、充電器に接続される充電端子12と、スイッチング素子3に接続されるスイッチ端子13とを備えることができる。この保護素子は、低融点金属5の一端を電池端子11に接続して他端を充電端子12に接続し、加熱抵抗4の一端をヒューズと電池端子11と充電端子12の何れかに接続して、他端をスイッチ端子13に接続し、スイッチ端子13に接続されるスイッチング素子3をオンにして加熱抵抗4に通電することができる。
本発明のパック電池は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
パック電池は、電池1と、この電池1に直列に接続してなる保護素子2とを備える。保護素子2は、加熱すると溶断される低融点金属5と、この低融点金属5に熱結合されて、通電される電流で発生するジュール熱で低融点金属5を加熱する加熱抵抗4とを備える。加熱抵抗4は、基板14の表面に設けられた電気抵抗の異なる複数の抵抗膜15を備え、複数の抵抗膜15を互いに並列に接続している。
また、複数の抵抗膜15は、供給電圧が高いと、焼損される或いは抵抗膜と直列接続された電流制御素子にて電流制御される低抵抗な抵抗素子7Aと、低融点金属5を加熱して溶断する高抵抗な抵抗素子7Bからなる。
保護素子は、基板14に設けている電気抵抗が異なる抵抗膜15を異なる幅とし、幅の広い抵抗膜15の電気抵抗を小さくして、幅の狭い抵抗膜15の電気抵抗を大きくすることができる。
保護素子は、基板14に設けた抵抗膜15にスリット16を設けて、スリット16でもって互いに並列に接続された複数の抵抗膜15に分割することができる。
本発明の保護素子とこの保護素子を備えるパック電池は、パック電池に内蔵する電池電圧が大幅に変動しても、加熱抵抗でヒューズを確実に溶断できる特長がある。それは、本発明が、通電される電流で発生するジュール熱で低融点金属を加熱する加熱抵抗を、基板の表面に設けられた電気抵抗の異なる複数の抵抗膜とし、複数の抵抗膜を互いに並列に接続しているからである。さらに、この保護素子は、基板の表面に複数の抵抗膜を設けて、電気抵抗の異なる複数の抵抗を互いに並列に接続する状態に配設するので、製造コストを低減して安価に多量生産できる特長がある。とくに、本発明の保護素子は、抵抗膜幅、スリット簡単に加熱抵抗の電気抵抗を調整できる特長がある。


以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための保護素子とこの保護素子を備えるパック電池を例示するものであって、本発明は保護素子とパック電池を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2の回路図に示すパック電池は、電池1の異常を検出する制御回路6と、この制御回路6の出力信号でオンオフに切り換えられるスイッチング素子3と、このスイッチング素子3に制御されて異常時に電池1の電流を遮断する保護素子2を備える。
保護素子2は、低融点金属5と、この低融点金属5に熱結合されて、低融点金属5を加熱して溶断する加熱抵抗4を備える。低融点金属5は、電池1と直列に接続されて、異常時に溶断されて電池1の電流を遮断する。加熱抵抗4は、ジュール熱で加熱されて、熱結合している低融点金属5を熱で溶断する。
保護素子2は、電池1に接続される電池端子11と、充電器や負荷に接続される充電端子12と、スイッチング素子3に接続されるスイッチ端子13とを備える。低融点金属5は、一端を低融点金属5に、他端を充電端子12に接続している。加熱抵抗4は一端を低融点金属5の中間に接続して、他端をスイッチ端子13に接続している。
制御回路6は、電池1が異常な状態になることを検出し、電池1が異常な状態になると、スイッチング素子3をオンにする信号を出力する。制御回路6が検出する電池1の異常な状態とは、たとえば、満充電された電池がさらに充電される状態、あるいは、電池に過電流が流れる状態である。ただ、本発明は、電池の異常な状態をこの状態には特定しない。電池の異常な状態とは、満充電された電池の充電や過電流のみでなく、たとえば、電池温度が異常な温度に上昇した状態等、パック電池を安全に、あるいは正常に使用できない電池が充電又は放電される状態を意味するものとする。複数の電池1を内蔵するパック電池は、各々の電池1の異常な状態を検出して、いずれかの電池1が異常な状態で使用されると、スイッチング素子3をオンにする信号を出力する。制御回路6は、全ての電池1が正常な状態にあるとき、スイッチング素子3をオンにする信号を出力せずに、スイッチング素子3をオフに保持する。
スイッチング素子3はFETである。FETは、ゲートを制御回路6の出力端子に接続して、ソースをアース側に、ドレインを加熱抵抗4に接続している。スイッチング素子3には、FETに代わってトランジスタ等の他のスイッチング素子も使用できる。トランジスタは、ベースを制御回路に接続して、エミッタをアースに、コレクタを加熱抵抗に接続する。スイッチング素子をトランジスタとするパック電池は、電池が異常な状態になると、トランジスタをオンにする信号を制御回路が出力する。さらに、スイッチング素子にはリレーも使用できる。リレーはノーマルオープン側の接点をアースと加熱抵抗との間に接続し、励磁コイルをアースと制御回路の出力側とに接続する。このパック電池は、電池が異常な状態になると、リレーの励磁コイルに通電して、ノーマルオープン側の接点を閉じて、加熱抵抗に加熱電流を流す。
図のパック電池は、保護素子2の電池端子11を電池1に、充電端子12を出力端子10に接続して、出力端子10と電池1との間に、保護素子2の低融点金属5を直列に接続している。低融点金属5は、所定の温度に加熱されると溶断されて電流を遮断するヒューズである。ヒューズは、加熱抵抗4で加熱されない状態においても、それ自体に流れる過大な電流のジュール熱で溶断して電流を遮断できる。すなわち、ヒューズは自己発熱で溶断できる。ただし、本発明は、低融点金属を必ずしもヒューズとする必要はなく、低融点金属には、それ自体に流れる電流のジュール熱では溶断されないが、加熱抵抗に加熱されて溶断できるものも使用できる。
図3ないし図11の保護素子2、42、52、62、72、82、102、112は、加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114を低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115の中間に接続して、一対の低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115を直列に接続している。一方の低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115は、電池端子11、411、511、611、711、811、1011、1111を介して電池に、他方の低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115は、充電端子12、412、512、612、712、812、1012、1112を介してパック電池の出力端子に接続される。この保護素子2、42、52、62、72、82、102、112は、電池の放電電流と充電電流の両方を遮断できる。電池に接続される低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115を溶断して、電池の放電電流を遮断し、また、充電器に接続される状態では充電器に接続される低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115を溶断し、充電電流を遮断できる。
ただ、保護素子は、図12に示すように、加熱抵抗124の一端を充電端子1212に接続することもできる。この保護素子122は、電池の放電電流を遮断できる。また、保護素子は、図示しないが、加熱抵抗の一端を電池端子に接続することもできる。この保護素子は電池の充電電流を遮断できる。なお、この図において、1211は、電池端子を示している。
保護素子2、42、52、62、72、82、102、112、122は、加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断できるように、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125に熱結合して加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124を配設している。図3ないし図7、及び図12の保護素子2、42、52、62、72、122は、低融点金属5、45、55、65、75、125に加熱抵抗4、44、54、64、74、124を接近して配設して、加熱抵抗4、44、54、64、74、124を低融点金属5、45、55、65、75、125に熱結合し、図8ないし図11の保護素子82、102、112は、低融点金属85、105、115と加熱抵抗84、104、114との間に絶縁材819、1019、1119を配設して、加熱抵抗84、104、114を低融点金属85、105、115に熱結合する。低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125に接近して、あるいは絶縁材819、1019、1119を介して配設される加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124は、輻射熱や熱伝導で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱する。さらに、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125に一端を接続している加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124は、接続点18、418、518、618、718、818、1118、1218を介して伝導される熱によっても低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱する。低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125に熱結合される加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124は、通電される電流で発生するジュール熱で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断する。
加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124は、一端を低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125に接続して、他端をスイッチ端子13、413、513、613、713、813、1113、1213を介してスイッチング素子に接続される。加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124は、複数の分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aを並列に接続している。図3ないし図5、及び図8ないし図12の保護素子2は2回路の分流回路4A、44A、54A、84A、104A、114A、124Aを並列に、図6と図7の保護素子62、72は3回路の分流回路64A、74Aを並列に接続している。各々の分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aは、電気抵抗が異なる抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127を備える。分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aは、抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127に電流制御素子58、78、118を直列に接続し、あるいは接続することなく、並列に接続される。図5、図7及び図11の保護素子52、72、112は、分流回路54A、74A、114Aの抵抗素子57、77、117に電流制御素子58、78、118を直列に接続している。電流制御素子は、必ずしも全ての分流回路の抵抗素子に接続する必要はない。図の保護素子52、72、112は、ひとつの抵抗素子57、77、117を除く他の抵抗素子57、77、117と直列に電流制御素子58、78、118を接続している。
電流制御素子58、78、118は、温度又は電流で電気抵抗が変化して分流回路54A、74A、114Aの電流を制御する素子である。この電流制御素子58、78、118は、PTC、NTC、ブレーカ、ヒューズ等の素子である。PTCは、流れる電流のジュール熱に加熱されて設定温度よりも高くなると、電気抵抗が急激に増加する。電気抵抗が増大したPTCは、直列に接続している抵抗素子の電流を減少させる。NTCは、温度が高くなると電気抵抗が減少する電気特性を有する。NTCは、流れる電流のジュール熱に加熱されて温度が上昇する。ジュール熱で加熱されてNTCの温度が設定温度よりも高くなると、電気抵抗が急激に減少して、直列に接続している抵抗素子の電流を増加させる。ブレーカは、通電される電流が設定電流よりも大きくなると電流を遮断して、直列に接続している抵抗素子の電流を遮断する。ヒューズも、ブレーカと同じように、通電される電流が設定電流よりも大きくなると、溶断して電流を遮断する。ヒューズが溶断されると、これと直列に接続している抵抗素子の電流を遮断する。
各々の分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aには、電気抵抗が異なる抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127を接続している。各々の抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127は、電気抵抗が異なるので、加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124の供給電圧が同じであっても、ジュール熱による発熱量が異なる。保護素子2、42、52、62、72、82、102、112、122は、加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124の発生熱で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断するが、抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127のジュール熱による発熱量が小さすぎると低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を熱で溶断できない。
抵抗素子のジュール熱による発熱量は消費電力Wに比例する。抵抗素子の発熱量Q(cal)は、Q=0.24WTとなる。この式において、Wは消費電力、Tは時間(sec)である。
この式から、抵抗素子は消費電力に比例して発熱量が大きくなる。いいかえると、消費電力が発熱量を特定する。たとえば、抵抗素子の消費電力を2倍にすると発熱量も2倍になる。抵抗素子の消費電力Wは、以下の式(1)で示すように、電気抵抗と供給電圧で特定される。
W=E/R…………(1)
ただし、この式において、Eは抵抗素子の供給電圧、Rは電気抵抗である。
この式に示すように、抵抗素子の消費電力は電気抵抗に反比例して大きくなる。したがって、抵抗素子は、電気抵抗が1/2になると消費電力と発熱量は2倍に、電気抵抗が1/3になると消費電力と発熱量は3倍になる。このことから、並列に接続している抵抗素子は、電気抵抗によって消費電力と発熱量が異なり、電気抵抗の小さいものは大きいものよりも発熱量が大きくなる。
図15に示すように、加熱抵抗184をひとつの抵抗素子187とする従来の保護素子182は、加熱抵抗184の熱で低融点金属185を加熱して溶断するが、発熱量が大きすぎると、それ自体が焼損するので、加熱抵抗184の電気抵抗は、低融点金属185を溶断できるように小さい電気抵抗としながら、それ自体が焼損しない大きい電気抵抗とする必要がある。すなわち、加熱抵抗184は、電気抵抗を所定の範囲に設定している。加熱抵抗は電気抵抗が大きすぎると、発熱量が小さくなって低融点金属を溶断できなくなり、反対に電気抵抗が小さすぎると発熱量が大きすぎて、それ自体が焼損する。このことから、加熱抵抗の電気抵抗は、所定の供給電圧において、それ自体が焼損することなく、低融点金属を加熱して溶断できる発熱量となるように決定している。
ただ、加熱抵抗の消費電力と発熱量は、電気抵抗が一定であっても、供給電圧の2乗に比例して大きくなるので、供給電圧が規定値よりも大きくなると、発熱量が急激に大きくなって焼損する。たとえば加熱抵抗の供給電圧が規定電圧の2倍になると、発熱量は4倍に増加して加熱抵抗を焼損させる。焼損した加熱抵抗は電流が極端に少なくなってジュール熱を発生しなくなる。この加熱抵抗は、焼損した後の発熱量が極端に少なくなって低融点金属を加熱できなくなる。
以上の理由で、ひとつの抵抗素子からなる加熱抵抗が、損傷することなく低融点金属を加熱して溶断できる供給電圧は規定の範囲に制限される。供給電圧が規定範囲よりも低くなると、消費電力が小さくなって低融点金属を加熱して溶断できなくなり、反対に規定範囲よりも高くなると消費電力が大きくなってそれ自体が焼損して、低融点金属を加熱して溶断できなくなる。このため、ひとつの抵抗素子からなる加熱抵抗が低融点金属を加熱して溶断できる電圧範囲は規定の範囲に制限される。
本発明の保護素子は、図3ないし図12に示すように、加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124に供給される電圧が大幅に変化しても、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断できるように、複数の分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aで加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124を構成する。各々の分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aには、電気抵抗が異なる抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127を接続している。電気抵抗の小さい抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127は、低い供給電圧における消費電力と発熱量が大きく、供給電圧の低い状態で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断する。電気抵抗の大きい抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127は、高い供給電圧における消費電力と発熱量が大きく、供給電圧が高い状態で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断する。図3ないし図12の保護素子2、42、52、62、72、82、102、112、122は、供給電圧の低い状態では、低抵抗な抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127が低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断する。この状態で、高抵抗な抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127は消費電力と発熱量が小さいために、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断できない。供給電圧が高くなると、高抵抗な抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127の消費電力と発熱量が大きくなって、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断する。
図3、図4、図8ないし図10、及び図12の保護素子2、42、82、102、122は、加熱抵抗4、44、84、104、122の供給電圧が高くなると、低抵抗な抵抗素子7A、47A、87A、107A、127Aの消費電力と発熱量が大きくなって焼損される。図5と図11に示す保護素子52、112は、抵抗素子57A、117Aに電流制御素子58、118を接続しているので、供給電圧が高くなると、電流制御素子58、118で低抵抗な抵抗素子57、117の電流を遮断する。ただ、電流制御素子を直列に接続する保護素子は、電流制御素子をNTCとして、供給電圧が高くなるときに、電流制御素子でもって低抵抗な抵抗素子を焼損させることもできる。図3ないし図5、及び図8ないし図12の保護素子2、42、52、82、102、112、122は、加熱抵抗4、44、54、84、104、114、124に供給される電圧が高くなると、低抵抗な抵抗素子7A、47A、87A、107A、127Aを焼損して電流を遮断し、あるいは低抵抗な抵抗素子57A、117Aに流れる電流を電流制御素子58、118で減少して、低抵抗な抵抗素子57A、117Aの焼損を防止する。
抵抗素子57、117に直列に接続する電流制御素子58、118をPTC58A、118Aとする保護素子52、112は、供給電圧が高くなると、PTC58A、118Aの電気抵抗が急激に増加して、これに接続している抵抗素子57、117の電流を著しく減少させて、実質的にはほとんど流れなくする。図5に示すように、2回路の分流回路54Aを並列に接続する保護素子52は、電気抵抗の小さい低抵抗な抵抗素子57Aと直列に、電流制御素子58のPTC58Aを接続して、電気抵抗の大きい抵抗素子57Bには電流制御素子を接続しない。PTC58A、118Aは、トリップ電圧よりも低い電圧において電気抵抗が小さく、印加電圧がトリップ電圧よりも高くなるとトリップして電気抵抗が急激に増加する素子である。PTC58A、118Aの電気抵抗が急激に増加する電圧がトリップ電圧である。
電流制御素子58、118をPTC58A、118Aとする保護素子52、112は、PTC58A、118Aの印加電圧がトリップ電圧よりも高くなると、PTC58A、118Aの電気抵抗が急激に大きくなる。この状態で、低抵抗な抵抗素子57A、117Aの電流は著しく減少し、実質的には電流が遮断される。加熱抵抗54、114に供給される電圧は、PTC58A、118Aと低抵抗な抵抗素子57A、117Aとに分圧されるので、供給電圧が分圧してPTC58A、118Aに供給され、PTC58A、118Aの印加電圧がトリップ電圧を越えると、PTC58A、118Aは電気抵抗が急激に増加する。分圧して供給されるPTC58A、118Aの印加電圧がトリップ電圧よりも低いとき、PTC58A、118Aは極めて低抵抗な状態にある。したがって、この状態で、PTC58A、118Aは、これと直列に接続している低抵抗な抵抗素子57A、117Aの電流を遮断しない。この状態において、PTC58A、118Aと直列に接続している低抵抗な抵抗素子57A、117Aは、PTC58A、118Aに電流が遮断されることなく、電流が流れてジュール熱で発熱する。したがって、低抵抗な抵抗素子57A、117Aは、供給電圧が低い状態ではPTC58A、118Aで電流が遮断されず、供給電圧が高くなると、PTC58A、118Aで電流が電流が遮断される。このため、低抵抗な抵抗素子57A、117Aは、供給電圧が低いときにジュール熱で発熱し、供給電圧が高くなるとPTC58A、118Aで電流が遮断される。したがって、低抵抗な抵抗素子57A、117Aは、加熱抵抗54、114の供給電圧が高くなっても、大電流で焼損されない。
加熱抵抗4、44、54、84、104、114、124の供給電圧が高くなると、低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aの電流は遮断され、これに代わって、高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bが低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断するようになる。高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bの消費電力が増加してジュール熱が大きくなるからである。すなわち、供給電圧が低いときは、低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aが低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断し、供給電圧が高い状態では、高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bが低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断する。
以上のように、供給電圧が低いときに低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aが低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断し、供給電圧が高くなると高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bが低融点金属5、45、55、85、105、115、125を溶断するように、低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aと高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bの電気抵抗が特定される。
抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127A、7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bの電気抵抗は、供給電圧と、消費電力と、発熱量と、低融点金属5、45、55、85、105、115、125を溶断できる熱量とを考慮して特定される。たとえば、抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127A、7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bの消費電力を5W以上として、低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断できるとし、かつ低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aでもって、5V以上の供給電圧で低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断するとすれば、低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aの電気抵抗は5Ωとなる。
低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aは、供給電圧が高くなると消費電力が大きくなって焼損する。抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aが焼損する消費電力を15Wより大きくすると、低抵抗な抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aに供給できる最高電圧は8.6Vとなる。抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aの供給電圧がこの電圧を越えると、消費電力が15Wを越えて焼損するからである。
低抵抗な抵抗素子57A、117Aに直列に接続しているPTC58A、118Aは、低抵抗な抵抗素子57A、117Aの供給電圧が上昇するときに電気抵抗が大きくなって、低抵抗な抵抗素子57A、117Aの供給電圧を8.6V未満に制限する。たとえば、PTC58A、118Aは低抵抗な抵抗素子57A、117Aの供給電圧が8Vを越えると、トリップして電気抵抗が急激に大きくなる。PTC58A、118Aは、低抵抗な抵抗素子57A、117Aと直列に接続されるので、低抵抗な抵抗素子57A、117Aの電圧が8V未満では、電気抵抗が極めて小さく、低抵抗な抵抗素子57A、117Aの電流を小さく制限しない。PTC58A、118Aがトリップして電気抵抗が大きくなる状態で、高抵抗な抵抗素子57B、117Bが低融点金属55、115を加熱して溶断する。
高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bは、電気抵抗を10Ωとする。この高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bは、供給電圧が7.1Vを越えるときに消費電力が5Wを越えて、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を溶断する。この電気抵抗の高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bは、供給電圧が12.2Vとなると、消費電力が15Wとなるので、高抵抗な抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bの供給電圧が12.2Vになるまで発熱して、低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を溶断する。
以上のことから、消費電力を5W〜15Wとする範囲で低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を溶断できるふたつの抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127A、7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bであって、電気抵抗を5Ωとする抵抗素子7A、47A、57A、87A、107A、117A、127Aと、10Ωとする抵抗素子7B、47B、57B、87B、107B、117B、127Bとを分流回路4A、44A、54A、84A、104A、114A、124Aの抵抗素子7、47、57、87、107、117、127とする加熱抵抗4、44、54、84、104、114、124は、抵抗素子7、47、57、87、107、117、127の供給電圧が5V〜12.2Vとなる広い範囲で低融点金属5、45、55、85、105、115、125を加熱して溶断できる。とくに、図5と図11に示す保護素子52、112は、供給電圧を5V〜8Vとする範囲では電気抵抗を5Ωとする抵抗素子57A、117Aが低融点金属55、115を加熱して溶断し、供給電圧が8Vを越えて、PTC58A、118Aがトリップして電気抵抗が大きくなった後は、電気抵抗を10Ωとする抵抗素子57B、117Bが低融点金属55、115を加熱して溶断する。
保護素子は、図6と図7に示すように、分流回路64A、77Aを3回路として、さらに使用できる電圧範囲を広くできる。たとえば、分流回路64A、77Aを3回路とする保護素子62、72は、抵抗素子67A、77A、67B、77B、67C、77Cの電気抵抗を5Ω、10Ω、20Ωとして、抵抗素子67A、77A、67B、77B、67C、77Cに供給される電圧範囲を、5V〜17.3Vと広くできる。
さらに、図7の保護素子72は、5Ωと10Ωの抵抗素子77に、電流制御素子78のPTC78Aを直列に接続している。PTC78Aは、直列に接続している抵抗素子77の消費電力が焼損する前にトリップする。トリップしたPTC78Aは、電気抵抗が大きくなって、直列に接続している抵抗素子77の電流を実質的に遮断する。図7の保護素子72は、複数の分流回路74Aを備えて、最も電気抵抗の大きい抵抗素子77Cには電流制御素子を接続していないが、全ての抵抗素子に直列に電流制御素子を接続することもできる。各々の電流制御素子は、直列に接続している抵抗素子が焼損する前に電気抵抗を大きくして、抵抗素子の電流を実質的に遮断する。
以上の保護素子2、42、52、62、72、82、102、112、122は、各々の抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127が低融点金属5、45、55、65、75、85、105、115、125を加熱して溶断できる消費電力範囲を、5W〜15Wの一定とするが、各々の抵抗素子は、低融点金属を溶断できる消費電力範囲を全て一定とする必要はない。たとえば、各々の抵抗素子は、低融点金属を溶断できる消費電力範囲を異なるようにすることもできるからである。たとえば、抵抗素子は、低融点金属との熱結合状態によって、低融点金属を溶断できる消費電力範囲が変化する。熱結合が少なく、抵抗素子から低融点金属への熱伝導率の小さい抵抗素子は、低融点金属を溶断できる消費電力が大きくなる。反対に熱結合が大きく、抵抗素子から低融点金属への熱伝導率が大きい抵抗素子は、小さい消費電力で低融点金属を溶断できるからである。
保護素子は、分流回路の数を多くして、使用できる供給電圧範囲、すなわち加熱抵抗で低融点金属を溶断できる電圧範囲を大きくできる。保護素子は、並列に接続する分流回路の数を、直列に接続される電池の個数に対応することができる。ただ、保護素子は、必ずしも、並列に接続する分流回路の数と、直列に接続される電池の個数とを等しくする必要はない。たとえば、抵抗素子に、低融点金属を溶断できる電圧範囲が広いものを使用して、ひとつの分流回路に複数の電池を対応させることもできる。すなわち、並列接続する分流回路の数を、直列接続される電池の個数よりも少なくすることができる。
保護素子は、電流制御素子に、PTCに代わってヒューズを使用することもできる。ヒューズは、所定の所定の電流が流れると溶断して電流を遮断する。電流制御素子をヒューズとする保護素子は、保護素子のPTCがトリップする電圧で、ヒューズを溶断して、抵抗素子の電流を遮断する。この保護素子は、PTCを溶断して抵抗素子の電流を遮断するので、供給電圧が高くなっても、抵抗素子を焼損しない。
また、保護素子は、電流制御素子として、PTCに代わってブレーカを使用することもできる。ブレーカは、所定の電流が流れると電流を遮断する。したがって、電流制御素子をブレーカとする保護素子は、保護素子のPTCがトリップする電圧で、ブレーカで抵抗素子の電流を遮断するので、供給電圧が高くなっても、抵抗素子を焼損することがない。
さらに、保護素子は、電流制御素子として、PTCに代わってNTCを使用することもできる。NTCは、PTCとは反対に、温度が高くなると電気抵抗が減少する。したがって、この保護素子は、供給電圧が高くなると、NTCの電気抵抗が減少して、これと直列に接続している抵抗素子の電流を増加させる。したがって、この保護素子は、供給電圧が高くなると、NTCと直列に接続している抵抗素子を確実に焼損させて、焼損しない抵抗素子で低融点金属を加熱して溶断する。
図3ないし図12に示す保護素子2、42、52、62、72、82、102、112、122は、加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124を、基板14、414、514、614、714、814、1014、1114、1214の表面に設けられた電気抵抗の異なる複数の抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215とする。すなわち、分流回路4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124Aの抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127を、基板表面に設けている抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215としている。電気抵抗が異なる複数の抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215は、互いに並列に接続されて加熱抵抗4、44、54、64、74、84、104、114、124を構成する。
図3、及び図5ないし図12に示す保護素子2、52、62、72、82、102、112、122は、電気抵抗が異なる抵抗膜15、515、615、715、815、1015、1115、1215を、基板14、514、614、714、814、1014、1114、1214の表面にスリット16、516、616、716、816、1016、1116、1216を介して平行に配設している。
さらに、図3ないし図7、及び図12に示す抵抗膜15、415、515、615、715、1215の抵抗素子7、47、57、67、77、127は、低融点金属5、45、55、65、75、125に接近して配設されて、低融点金属5、45、55、65、75、125を加熱する。とくに、図4の保護素子42は、低融点金属45と抵抗膜415の抵抗素子47とを互いに接近して平行に配設して、抵抗膜415の抵抗素子47で効率よく低融点金属45を加熱する。これ等の図に示す保護素子2、42、52、62、72、122は、絶縁基板14、414、514、614、714、1214の表面に分離して、低融点金属5、45、55、65、75、125と、抵抗素子7、47、57、67、77、127の抵抗膜15、415、515、615、715、1215を積層して固定している。
図8ないし図11の保護素子82、102、112は、低融点金属85、105、115と、抵抗素子87、107、117の抵抗膜815、1015、1115を、間に絶縁材819、1019、1119を介在して積層している。この保護素子82、102、112は、抵抗膜815、1015、1115の抵抗素子87、107、117の熱で効率よく低融点金属85、105、115を加熱して溶断できる。抵抗膜815、1015、1115の抵抗素子87、107、117と、低融点金属85、105、115とが絶縁材819、1019、1119を介して広い面積で接するために、抵抗膜815、1015、1115の抵抗素子87、107、117の熱が広い面積で低融点金属85、105、115に効率よく伝導されるからである。
図9の断面図に示す保護素子82は、絶縁材819を絶縁基板814とする。この保護素子82は、基板814の片面に抵抗膜815の抵抗素子87を、反対面に低融点金属85を固定している。この保護素子82は、抵抗膜815と低融点金属85を固定するための基板814を、抵抗膜815と低融点金属85の絶縁材819に併用するので簡単な構造にできる。
また、図10の保護素子102は、絶縁基板1014の表面に抵抗膜1015の抵抗素子107を固定し、この抵抗膜1015の表面を絶縁材1019で被覆して、絶縁材1019の表面に低融点金属105を積層している。この保護素子102は、絶縁材1019に抵抗膜1015を支持する強度が要求されず、絶縁材1019を薄くして抵抗膜1015の抵抗素子107から低融点金属105への熱伝導効率を高くできる。
基板14、414、514、614、714、814、1014、1114、1214に設けられる抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215からなる抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127は、分流回路4A、47A、57A、67A、77A、87A、107A、117A、127Aにより電気抵抗が異なる。基板14、414、514、614、714、814、1014、1114、1214に設けられる抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215の電気抵抗は、厚さで電気抵抗をコントロールできる。抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215は、厚くして電気抵抗を小さく、薄くして電気抵抗を大きくできる。したがって、基板14、414、514、614、714、814、1014、1114、1214の表面に設けられる複数の抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215は、厚さが異なるようにして、電気抵抗の異なる抵抗素子7、47、57、67、77、87、107、117、127とすることができる。抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215は、導電ペーストを基板14、414、514、614、714、814、1014、1114、1214に塗布して設けられるので、導電ペーストを塗布する回数で抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215の厚さをコントロールできる。導電ペーストは、金属やカーボン等の導電粉末をバインダーに分散してものである。この導電ペーストはバインダーを硬化させ、あるいはバインダーを消失して所定の電気抵抗の抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215とする。
また、基板に設ける抵抗膜は、幅で電気抵抗をコントロールすることもできる。抵抗膜は、幅を広くして電気抵抗を小さくし、幅を狭くして電気抵抗を大きくできる。したがって、基板の表面に、長さと厚さを同じとして、幅の異なる複数の抵抗膜を設けて、電気抵抗が異なる抵抗素子とすることもできる。この構造は、基板に所定の面積に抵抗膜を設け、この抵抗膜にスリットを設けて、スリットで複数の抵抗膜に分割して、電気抵抗が異なる抵抗素子とすることができる。
さらに、抵抗膜の電気抵抗は、図13に示すように、電流の経路を長くするようにスリット1317を設けて電気抵抗をコントロールすることもできる。この図の保護素子132は、一方の抵抗膜1315にスリット1317を設けて電気抵抗を大きくしている。この抵抗膜1315は、横方向に複数のスリット1317を設けているが、図14に示すように、抵抗膜1415の縦方向に電流経路を長くするスリット1417を設けて電気抵抗を大きくすることもできる。なお、図13と図14に示す実施例において、前述の実施例と同じ構成要素については、上2桁を除く下桁に同符号を付して、その説明を省略している。
さらに、抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215、1315、1415の電気抵抗は、抵抗膜の抵抗率でコントロールすることもできる。抵抗率の小さい導電ペーストを塗布して電気抵抗の小さい抵抗膜とし、また抵抗率の高い導電ペーストを塗布して電気抵抗の高い抵抗膜とすることができる。この抵抗膜は、幅と長さを同じにして、抵抗率で電気抵抗をコントロールできる。抵抗膜の抵抗率は、導電ペーストに含まれる導電粉末の添加量や種類でコントロールできる。たとえば、導電粉末の添加量の多い導電ペーストを基板に塗布して電気抵抗の小さい抵抗膜を設け、導電粉末の添加量の少ない導電ペーストを基板に塗布して電気抵抗の大きい抵抗膜を設けることができる。さらに、電気抵抗の小さい金属粉末等の導電粉末を添加する導電ペーストを基板に塗布して電気抵抗の小さい抵抗膜を設け、カーボン等の電気抵抗の大きい導電粉末の導電ペーストを基板に塗布して電気抵抗の大きい抵抗膜を設けることもできる。
以上のように、抵抗膜15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215、1315、1415の電気抵抗は、膜厚、幅、スリット、抵抗率等でコントロールできるが、これ等を組み合わせて抵抗膜の電気抵抗を所定の値とすることもできる。
以上の保護素子を内蔵するパック電池は、電池1が正常な状態にあるときに、制御回路6がスイッチング素子3をオフに保持する。スイッチング素子3がオフ状態にあると、加熱抵抗4には電流が流れない。したがって、低融点金属5が加熱抵抗4に加熱されることがなく、低融点金属5が溶断されることはない。したがって、電池1は低融点金属5を介してパック電池の出力端子10に接続される。この状態で、パック電池は充電され、あるいは放電される。
電池1が異常に状態になると、制御回路6はスイッチング素子3をオフからオンに切り換える。オンになったスイッチング素子3は、加熱抵抗4に加熱電流を流す。加熱抵抗4は、加熱電流によるジュール熱で加熱される。加熱された加熱抵抗4は、低融点金属5を加熱して溶断する。低融点金属5が溶断されると、電池1はパック電池の出力端子10から切り離されて、電流が遮断される。
図3、図4、図6、図8ないし図10、図12ないし図14に示す保護素子2、42、62、82、102、122、132、142は、供給電圧が高いと低抵抗な抵抗素子7、47、67、87、107、127、137、147を焼損させて、残りの抵抗素子7、47、67、87、107、127、137、147で低融点金属5、45、65、85、105、125、135、145を加熱して溶断する。図5、図7、及び図11に示す保護素子52、72、112は、供給電圧が高いと、電流制御素子58、78、118が低抵抗な抵抗素子57、77、117の電流を制御して、残りの抵抗素子57、77、117で低融点金属55、75、115を加熱して溶断する。焼損され、あるいは電流制御素子58、78、118で電流制御される抵抗素子57、77、117の個数は、供給電圧によって変化する。いいかえると、パック電池に内蔵される電池の個数や種類によって焼損する抵抗素子57、77、117の個数が変化する。複数の電池を直列に接続しているパック電池は、直列接続する電池の個数が多くなって、電圧が高くなると、焼損され、あるいは電流制御される抵抗素子57、77、117の個数が多くなる。
直列に接続する電池1の個数が多くなって出力電圧を高くしているパック電池は、スイッチング素子3がオンになる状態で、電気抵抗の小さい抵抗素子7が低融点金属5を加熱し、供給電圧が高くなると、電気抵抗の小さい抵抗素子7から焼損し、あるいは電流制御素子8がこれと直列に接続している抵抗素子7の電流を制御して、最適な電気抵抗の抵抗素子7が低融点金属5を加熱して溶断する。
従来のパック電池の回路図である。 本発明の一実施例にかかるパック電池の回路図である。 図2に示すパック電池の保護素子の概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 図8に示す保護素子の断面図である。 保護素子の他の一例を示す断面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 保護素子の他の一例を示す概略平面図である。 従来の保護素子を示す回路図である。
符号の説明
1…電池
2、42、52、62、72、82、102、112、122、132、142…保護素子
3…スイッチング素子
4、44、54、64、74、84、104、114、124、134、144…加熱抵抗
4A、44A、54A、64A、74A、84A、104A、114A、124A、134A、144A…分流回路
5、45、55、65、75、85、105、115、125、135、145…低融点金属
6…制御回路
7、47、57、67、77、87、107、117、127、137、147…抵抗素子
7A、47A、57A、67A、77A、87A、107A、117A、127A、137A、147A…抵抗素子
7B、47B、57B、67B、77B、87B、107B、117B、127B、137B、147B…抵抗素子
67C、77C…抵抗素子
58、78、118…電流制御素子
58A、78A、118A…PTC
10…出力端子
11、411、511、611、711、811、1011、1111、1211、1311、1411…電池端子
12、412、512、612、712、812、1012、1112、1212、1312、1412…充電端子
13、413、513、613、713、813、1113、1213、1313、1413…スイッチ端子
14、414、514、614、714、814、1014、1114、1214、1314、1414…基板
15、415、515、615、715、815、1015、1115、1215、1315、1415…抵抗膜
16、516、616、716、816、1016、1116、1216、1316、1416…スリット
1317、1417…スリット
18、418、518、618、718、818、1118、1218、1318、1418…接続点
819、1019、1119…絶縁材
182…保護素子
184…加熱抵抗
185…低融点金属
187…抵抗素子
191…電池
192…保護素子
193…スイッチング素子
194…加熱抵抗
195…ヒューズ
196…制御回路

Claims (3)

  1. 加熱すると溶断される低融点金属(5)と、この低融点金属(5)に熱結合されて、通電される電流で発生するジュール熱で低融点金属(5)を加熱する加熱抵抗(4)とを備える保護素子であって、
    加熱抵抗(4)が、基板(14)の表面に設けられた電気抵抗の異なる複数の抵抗膜(15)を備え、複数の抵抗膜(15)を互いに並列に接続してなり、
    複数の抵抗膜(15)は、供給電圧が高いと、焼損される或いは抵抗膜と直列接続された電流制御素子にて電流制御される低抵抗な抵抗素子(7A)と、低融点金属(5)を加熱して溶断する高抵抗な抵抗素子(7B)からなり、
    基板(14)に設けている電気抵抗が異なる抵抗膜(15)は幅が異なり、幅の広い抵抗膜(15)の電気抵抗を小さくして、幅の狭い抵抗膜(15)の電気抵抗を大きくし
    基板(14)に設けた抵抗膜(15)にスリット(16)を設けて、スリット(16)でもって互いに並列に接続された複数の抵抗膜(15)に分割している保護素子。
  2. 請求項1に記載される保護素子であって、
    電池(1)に接続される電池端子(11)と、充電器に接続される充電端子(12)と、スイッチング素子(3)に接続されるスイッチ端子(13)とを備え、低融点金属(5)は一端を電池端子(11)に接続して他端を充電端子(12)に接続しており、加熱抵抗(4)は一端を低融点金属(5)と電池端子(11)と充電端子(12)の何れかに接続して、他端をスイッチ端子(13)に接続しており、
    スイッチ端子(13)に接続されるスイッチング素子(3)をオンにして加熱抵抗(4)に通電するようにしてなる保護素子。
  3. 電池(1)と、この電池(1)に直列に接続してなる保護素子(2)とを備えるパック電池であって、
    保護素子(2)は、加熱すると溶断される低融点金属(5)と、この低融点金属(5)に熱結合されて、通電される電流で発生するジュール熱で低融点金属(5)を加熱する加熱抵抗(4)とを備え、
    加熱抵抗(4)は、基板(14)の表面に設けられた電気抵抗の異なる複数の抵抗膜(15)を備えて、複数の抵抗膜(15)を互いに並列に接続してなり、
    複数の抵抗膜(15)は、供給電圧が高いと、焼損される或いは抵抗膜と直列接続された電流制御素子にて電流制御される低抵抗な抵抗素子(7A)と、低融点金属(5)を加熱して溶断する高抵抗な抵抗素子(7B)からなり、
    基板(14)に設けている電気抵抗が異なる抵抗膜(15)は幅が異なり、幅の広い抵抗膜(15)の電気抵抗を小さくして、幅の狭い抵抗膜(15)の電気抵抗を大きくし
    基板(14)に設けた抵抗膜(15)にスリット(16)を設けて、スリット(16)でもって互いに並列に接続された複数の抵抗膜(15)に分割している保護素子を備えるパック電池。
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