JP2008311106A - パック電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実かつ適正にヒューズを溶断して、確実な動作を行わせる。
【解決手段】パック電池は、電池セル1と、電池セル1の充放電経路に直列に配置されて、熱で溶断されて電流を遮断する複数のヒューズ5であって、電池セル1側に配置された第1のヒューズ5Aと、電気機器側に配置された第2のヒューズ5Bと、ヒューズ5の近傍に配置されて、これを加熱する加熱抵抗4であって、一方の端子を第1のヒューズ5Aと第2のヒューズ5Bとの間に電気的に接続した加熱抵抗4とを備える。加熱抵抗4は、第1のヒューズ5Aよりも第2のヒューズ5Bに近接して配置している。
【選択図】図4

Description

本発明は、ヒューズ溶断スイッチを備えるパック電池に関する。
パック電池は、過電流が流れると、内蔵される電池セルの特性が低下する。また、パック電池に過大な電流が流れるとジュール熱で発熱して安全に使用できなくなる。このような弊害を防止するために、過電流を検出して電流を遮断する回路を内蔵するパック電池が開発されている(特許文献参照1)。
この公報に記載されるパック電池は、図1に示すように、電池91と直列に、ヒーターである加熱抵抗94を備える抵抗内蔵型ヒューズ92を接続している。このパック電池は、電池91に過電流が流れる等の異常時に、加熱抵抗94に通電して、電池91と直列に接続されたヒューズ95を溶断して電流を遮断する。また、この図の例では2本の加熱抵抗94を並列に接続しているが、図2に示すように、1本の加熱抵抗84で2つのヒューズ85を加熱する抵抗内蔵型ヒューズ82も利用されている。このような抵抗内蔵型ヒューズは、加熱抵抗とヒューズとを一体としてなるユニットや素子として提供されている。また、ヒューズを1つのみとする抵抗内蔵型ヒューズも存在するが、この構成では加熱抵抗に常時電流が通電されて熱損失が大きいため、通常は2個のヒューズを用いる構成が採用される。
図2に示す抵抗内蔵型ヒューズ82は、外部スイッチ83の操作により内蔵される加熱抵抗84に電流が流れてヒューズ85を加熱して溶断しようとする。ここで、2個のヒューズ85の内、電池81側に位置するヒューズ85Aは、電流が流れる経路、すなわち電流源である電池セル81の出力インピーダンスが低く、かつ電池81と抵抗内蔵型ヒューズ82との間にFET等の抵抗体もないことから、充分な電流が流れる経路に置かれているため、電池電圧がある程度あれば確実に溶断される。しかしながら、もう一方の出力端子側のヒューズ85Bは、充電器が接続されていない場合、あるいは接続されていたとしても充放電制御用のFETがオーミックショートしている場合や、充電器からの電流が溶断電流未満だった場合、電池81側のヒューズ85Aが先に切れると、加熱抵抗84に溶断のための充分な電流が流れなくなるため、図3に示すように、充電器側のヒューズ85Bは溶断されなくなってしまう。このため、不正な電流経路ができ、充電器側からの電流により発熱が継続したり、発熱により抵抗内蔵型ヒューズのフラックスが分解し溶断できなくなるという問題があった。
また、加熱抵抗84が焼き切れる前にヒューズ85を溶断する必要があるため、入力電圧の上限値が決まるが、両側のヒューズ85に対してほぼ均等な配置となっているため、電圧上限値はどちらの入力に対しても同じ値となってしまう。このため、いずれのヒューズが先に溶断するかは判らない、逆に言えば、電池側に位置するヒューズの方が充電器側のヒューズよりも先に溶断することが十分に起こり得る問題があった。
特開2000−340267号公報 特開2004−357440号公報 特開2004−127532号公報 特開平7−153367号公報 特開2000−306477号公報 特開2004−363630号公報
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、確実かつ適正にヒューズを溶断して、確実な動作を行わせるパック電池を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の目的を達成するために、本発明のパック電池は、電池セル1と、電池セル1の充放電経路に直列に配置されて、熱で溶断されて電流を遮断する複数のヒューズ5であって、電池セル1側に配置された第1のヒューズ5Aと、電気機器側に配置された第2のヒューズ5Bと、前記ヒューズ5の近傍に配置されて、これを加熱する加熱抵抗4であって、一方の端子を前記第1のヒューズ5Aと前記第2のヒューズ5Bとの間に電気的に接続した加熱抵抗4とを備える。前記加熱抵抗4は、前記第1のヒューズ5Aよりも前記第2のヒューズ5Bに近接して配置している。これにより、このパック電池は、第2のヒューズを第1のヒューズよりも先に確実に溶断させて、その後の処理を確実に行えるようにして信頼性を高めることができる。
また、本発明の請求項2の電池パックは、電池セル1と、電池セル1の充放電経路に直列に配置されて、熱で溶断されて電流を遮断する複数のヒューズ35であって、電池セル1側に配置された第1のヒューズ35Aと、電気機器側に配置された第2のヒューズ35Bと、前記ヒューズ35の近傍に配置されて、これを加熱する加熱抵抗4であって、一方の端子を前記第1のヒューズ35Aと前記第2のヒューズ35Bとの間に電気的に接続した加熱抵抗4とを備える。前記第2のヒューズ35Bは、前記第1のヒューズ35Aよりも先に溶断するように、ヒューズの太さを細くしている。この構成によっても、第2のヒューズを第1のヒューズよりも先に確実に溶断させて、その後の処理を確実に行えるようにして信頼性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。また特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
図4の回路図に示すパック電池は、電池セル1と、この電池セル1に直列に接続されて、異常時に電池セル1の電流を遮断する保護素子2と、電池セル1の異常を検出する制御回路6と、この制御回路6の出力信号でオンオフに切り換えられて、保護素子2を制御するスイッチング素子3とを備える。
電池セル1は、リチウムイオン二次電池である。ただ、電池はニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池などの充電できる全ての電池とすることもできる。図のパック電池は、複数の電池セル1を内蔵している。ただ、パック電池は、ひとつの電池セルを内蔵することもできる。図のパック電池は、複数の電池セル1を直列に接続して、出力電圧を高くしている。ただ、パック電池は、複数の電池セルを、並列に接続し、あるいは並列と直列に接続することもできる。
保護素子2は、充放電経路に直列に配置された複数のヒューズ5と、このヒューズ5の近傍に配置されて、これを加熱する加熱抵抗4とを備える。ヒューズ5は、異常時に溶断されて、電池セル1の電流を遮断する。加熱抵抗4は、ジュール熱で加熱されて、ヒューズ5を熱で溶断する。図5と図6は、保護素子2の概略構成図と等価回路図を示している。図の保護素子2は、電池セル1に接続される電池端子11と、出力端子10に接続される充電端子12と、スイッチング素子3に接続されるスイッチ端子13とを備える。
ヒューズ5は、電池セル1側に配置された第1のヒューズ5Aと、電気機器側、いいかえると出力端子10側に配置された第2のヒューズ5Bとを互いに直列に接続している。ヒューズ5は、第1のヒューズ5Aの一端と第2のヒューズ5Bの一端とを中間接続点15で接続すると共に、第1のヒューズ5Aの他端を電池端子11に、第2のヒューズ5Bの他端を充電端子12に接続している。さらに、ヒューズ5は、第1のヒューズ5Aと第2のヒューズ5Bの中間接続点15に、加熱抵抗4の一端を接続している。図5に示す保護素子2は、第1のヒューズ5Aと第2のヒューズ5Bを1本のヒューズで構成し、このヒューズの中間を、電極16を介して加熱抵抗4の一端に接続している。したがって、この場合、この電極16が中間接続点15に相当する。図4のパック電池は、保護素子2の電池端子11を電池セル1に、充電端子12を出力端子10に接続して、出力端子10と電池セル1との間に、保護素子2のヒューズ5を直列に接続している。
これらのヒューズ5は、所定の温度に加熱されると溶断されて電流を遮断する低融点金属である。低融点金属であるヒューズ5は、加熱抵抗4で加熱されない状態においても、それ自体に流れる過大な電流のジュール熱で溶断して電流を遮断できる。すなわち、低融点金属であるヒューズ5は自己発熱で溶断できる。ただし、ヒューズの低融点金属には、必ずしもそれ自体に流れる電流のジュール熱では溶断されないが、加熱抵抗に加熱されて溶断できるものも使用できる。
加熱抵抗4は、一方の端子を、第1のヒューズ5Aと第2のヒューズ5Bの中間接続点15に接続して、他端をスイッチ端子13を介してスイッチング素子3に接続している。この加熱抵抗4は、スイッチング素子3をオンに制御して通電される状態で、ジュール熱によって発熱し、ヒューズ5を加熱して溶断する。
加熱抵抗4は、ヒューズ5を加熱して溶断できるように、ヒューズ5の近傍に位置して、ヒューズ5に熱結合する状態で配置している。図5に示す加熱抵抗4は、絶縁材8を介して絶縁状態でヒューズ5に積層して配設している。この加熱抵抗4は、絶縁材8に熱を伝導させてヒューズ5を加熱する。ただ、加熱抵抗は、絶縁材を介することなく、ヒューズに接近して配置して、輻射熱でヒューズを加熱することもできる。さらに、加熱抵抗4は、第1のヒューズ5Aと第2のヒューズ5Bの中間接続点15に一端を接続しているので、中間接続点15を介して伝導される熱によってもヒューズ5を加熱する。
さらに、図に示す加熱抵抗4は、第1のヒューズ5Aよりも第2のヒューズ5Bに近接して配置している。それは、異常時において、加熱される加熱抵抗4でもって、電池セル1側の第1のヒューズ5Aよりも出力端子10側の第2のヒューズ5Bの方を先に溶断するためである。第1のヒューズ5Aよりも第2のヒューズ5Bに近接して配置される加熱抵抗は、第1のヒューズ5Aよりも第2のヒューズ5Bの方を効果的に加熱する。したがって、加熱抵抗4に通電する状態で、第2のヒューズ5Aの方が第1のヒューズ5Bよりも早く溶融温度まで加熱されて、先に溶断される。
図6に示す加熱抵抗4は、ひとつの抵抗素子7で構成している。ひとつの抵抗素子7で構成される加熱抵抗4は、ジュール熱による発熱量が小さすぎるとヒューズ5を加熱して溶断できない。反対に、発熱量が大きすぎるとそれ自体が焼損する。したがって、この抵抗素子7は、ジュール熱による発熱量を、ヒューズ5を溶断するが、それ自体が焼損しない範囲となるように使用条件を制約している。
ただ、加熱抵抗は、必ずしもひとつの抵抗素子とする必要はなく、複数の抵抗素子で構成することもできる。この加熱抵抗は、複数の抵抗素子を並列に、あるいは直列に、あるいはまた並列と直列に接続することができる。図7に示す保護素子22は、加熱抵抗24を、互いに並列に接続された3本の抵抗素子27で構成している。これらの抵抗素子27は、電気抵抗が異なり、かつ焼損される供給電圧が異なるものを使用している。このように電気抵抗が異なる複数の抵抗素子27で構成される加熱抵抗24は、加熱抵抗24に供給される電圧が大幅に変化しても、ヒューズ5を確実に加熱して溶断できる特長がある。したがって、複数の抵抗素子で構成される加熱抵抗は、各抵抗素子の電気抵抗を、供給電圧と消費電力と発熱量とヒューズを溶断できる熱量とを考慮して特定される。
制御回路6は、電池セル1が異常な状態になることを検出し、電池セル1が異常な状態になると、スイッチング素子3をオンにする信号を出力する。制御回路6が検出する電池セル1の異常な状態とは、たとえば、満充電された電池セルがさらに充電される状態、あるいは、電池セルに過電流が流れる状態である。ただ、本発明は、電池セルの異常な状態をこの状態には特定しない。電池セルの異常な状態とは、満充電された電池セルの過充電や過電流のみでなく、たとえば、電池温度が異常な温度に上昇した状態等、パック電池を安全に、あるいは正常に使用できない電池セルが充電又は放電される状態を意味するものとする。たとえば、電池セルの内部に鉄粉などの異物が混入していて、セパレータの劣化で電極同士が短絡して異常発熱する場合があるが、このような状況になって、それ以後、充放電できなくするような状態も含んでいる。複数の電池セル1を内蔵するパック電池は、各々の電池セル1の異常な状態を検出して、いずれかの電池セル1が異常な状態で使用されると、スイッチング素子3をオンにする信号を出力する。制御回路6は、全ての電池セル1が正常な状態にあるとき、スイッチング素子3をオンにする信号を出力せずに、スイッチング素子3をオフに保持する。
スイッチング素子3はFETである。FETは、ゲートを制御回路6の出力端子に接続して、ソースをアース側に、ドレインを加熱抵抗4に接続している。スイッチング素子3には、FETに代わってトランジスタ等の他のスイッチング素子も使用できる。トランジスタは、ベースを制御回路に接続して、エミッタをアースに、コレクタを加熱抵抗に接続する。スイッチング素子をトランジスタとするパック電池は、電池が異常な状態になると、トランジスタをオンにする信号を制御回路が出力する。さらに、スイッチング素子にはリレーも使用できる。リレーはノーマルオープン側の接点をアースと加熱抵抗との間に接続し、励磁コイルをアースと制御回路の出力側とに接続する。このパック電池は、電池が異常な状態になると、リレーの励磁コイルに通電して、ノーマルオープン側の接点を閉じて、加熱抵抗に加熱電流を流す。
以上のパック電池は、電池セル1が正常な状態にあるときに、制御回路6がスイッチング素子3をオフに保持する。スイッチング素子3がオフ状態にあると、加熱抵抗4には電流が流れない。したがって、ヒューズ5が加熱抵抗4に加熱されることがなく、ヒューズ5が溶断されることはない。電池セル1は、ヒューズ5を介してパック電池の出力端子10に接続される。この状態で、パック電池は充電され、あるいは放電される。
電池セル1が異常な状態になると、制御回路6はスイッチング素子3をオフからオンに切り換える。オンになったスイッチング素子3は、図8に示すように、加熱抵抗4に加熱電流を流す。加熱抵抗4は、加熱電流によるジュール熱で加熱されて、ヒューズ5を加熱する。ここで、図の加熱抵抗4は、第1のヒューズ5Aよりも第2のヒューズ5Bに近接して配置しているので、第1のヒューズ5Aよりも第2のヒューズ5Bの方を効果的に加熱する。このため、第2のヒューズ5Bは、第1のヒューズ5Aよりも早く溶融温度まで加熱されて、図9に示すように、第1のヒューズ5Aよりも先に溶断される。第2のヒューズ5Bが溶断されると、電池セル1は出力端子10から切り離されて、パック電池の出力電流が遮断される。また、この状態で、加熱抵抗4は出力端子10側から遮断されており、充電器等の電気機器からも遮断される。さらに、この状態では、第1のヒューズ5Aが溶断されていないので、電池セル1から供給される電流が第1のヒューズ5Aを介して加熱抵抗4に流れる。加熱抵抗4は、さらにこの電流によるジュール熱で加熱されて、図10に示すように、第1のヒューズ5Aを加熱して溶断する。第1のヒューズ5Bが溶断されると、電池セル1は加熱抵抗4から切り離されて、電池セル1の出力電流が遮断される。
さらに、図11の回路図は、本発明の他の実施例のパック電池を示す。このパック電池の保護素子32は、図12に示すように、第2のヒューズ35Bの太さを第1のヒューズ35Aよりも細くして、第2のヒューズ35Bが第1のヒューズ35Aよりも先に溶断されるようにしている。ヒューズは、同じ材質で製作される場合、細いヒューズの方が太いヒューズよりも早く溶断される。図に示すヒューズ35は、出力端子10側に配置される第2のヒューズ35Bの太さを、電池セル1側に配置される第1のヒューズ35Aよりも先に溶断されるように細くしている。
ただし、本明細書において、第2のヒューズの太さを第1のヒューズよりも細くするとは、その外径を小さくするだけでなく、その厚さを薄くすることも含む広い意味で使用する。それは、断面形状を円形や多角形とするヒューズにおいては、その外径を小さくすることによって溶断されやすくでき、板状のヒューズにおいては、その厚さを薄くすることによって溶断されやすくできるからである。すなわち、本明細書において、第2のヒューズの太さを第1のヒューズよりも細くするとは、その断面積を小さくする状態を含む広い意味で使用する。
また、上の例では、作り易さを考慮して同一金属としているが、融点の異なる異種金属を用い、第1のヒューズを高融点、第2のヒューズを低融点とすることで同様の機能を実現することもできる。また、同一金属を使用して同じ太さ(厚さ)とする場合であっても、ヒューズ部から周囲への熱抵抗を変える、すなわち出力端子の形状や厚みを電池端子より小さく薄い形状とすることでも実現でき、あるいは、加熱抵抗の熱をヒューズに伝導する絶縁体の熱伝導率を調整する、すなわち、第1のヒューズ側の絶縁材の熱伝導率を低くし、第2のヒューズ側の絶縁材の熱伝導率を高くすることによっても実現できる。
第2のヒューズ35Bの太さを第1のヒューズ35Aよりも細くする保護素子32は、加熱抵抗4に通電される電流で発生するジュール熱で、第1のヒューズ35Aと第2のヒューズ35Bが均等に加熱されても、細い第2のヒューズ35Bの方が太い第1のヒューズ35Aよりも先に溶断される。したがって、この保護素子32は、加熱抵抗4を、第1のヒューズ35Aと第2のヒューズ35Bから等距離に配置しながら、第1のヒューズ35Aよりも第2のヒューズ35Bの方を先に溶断できる。ただ、加熱抵抗は、前述の実施例のように、第1のヒューズよりも第2のヒューズに近接して配置することもできる。この構造は、第2のヒューズを最も速やかに溶断できる。
図11と図12に示す保護素子32は、第1のヒューズ35Aと第2のヒューズ35Bの中間接続点15に接続される加熱抵抗4を第1のヒューズ35Aと第2のヒューズ35Bのほぼ真ん中に配置している。したがって、加熱抵抗4の発熱は、第1のヒューズ35Aと第2のヒューズ35Bの両方に均等に伝導される。ただ、この保護素子32は、第2のヒューズ35Bを第1のヒューズ35Aよりも細くしているので、第2のヒューズ35Bの方が第1のヒューズ35Aよりも先に溶断される。その後、第1のヒューズ35Aは、加熱抵抗4でさらに加熱されて溶断される。
なお、図11と図12に示す実施例において、前述の実施例と同じ構成要素については、同符号を付して、その説明を省略している。
従来のパック電池の回路図である。 従来の他のパック電池の回路図である。 図2に示すパック電池のヒューズが溶断される状態を示す図である。 本発明の一実施例にかかるパック電池の回路図である。 保護素子の一例の断面を示す概略構成図である。 図5に示す保護素子の等価回路図である。 保護素子の他の一例を示す回路図である。 図4に示すパック電池の加熱抵抗に電流が流れる状態を示す図である。 第2のヒューズが溶断された状態を示す図である。 第1のヒューズが溶断された状態を示す図である。 本発明の他の実施例にかかるパック電池の回路図である。 保護素子の他の一例の断面を示す概略構成図である。
符号の説明
1…電池セル
2…保護素子
3…スイッチング素子
4…加熱抵抗
5…ヒューズ 5A…第1のヒューズ
5B…第2のヒューズ
6…制御回路
7…抵抗素子
8…絶縁材
10…出力端子
11…電池端子
12…充電端子
13…スイッチ端子
15…中間接続点
16…電極
22…保護素子
24…加熱抵抗
27…抵抗素子
32…保護素子
35…ヒューズ 35A…第1のヒューズ
35B…第2のヒューズ
81…電池
82…抵抗内蔵型ヒューズ
83…外部スイッチ
84…加熱抵抗
85…ヒューズ 85A…ヒューズ
85B…ヒューズ
91…電池
92…抵抗内蔵型ヒューズ
94…加熱抵抗
95…ヒューズ

Claims (2)

  1. 電池セルと、
    前記電池セルの充放電経路に直列に配置されて、熱で溶断されて電流を遮断する複数のヒューズであって、電池セル側に配置された第1のヒューズと、電気機器側に配置された第2のヒューズと、
    前記ヒューズの近傍に配置されて、これを加熱する加熱抵抗であって、一方の端子を前記第1のヒューズと前記第2のヒューズとの間に電気的に接続した加熱抵抗と、
    を備える電池パックであって、
    前記加熱抵抗は、前記第1のヒューズよりも前記第2のヒューズに近接して配置されてなることを特徴とするパック電池。
  2. 電池セルと、
    前記電池セルの充放電経路に直列に配置されて、熱で溶断されて電流を遮断する複数のヒューズであって、電池セル側に配置された第1のヒューズと、電気機器側に配置された第2のヒューズと、
    前記ヒューズの近傍に配置されて、これを加熱する加熱抵抗であって、一方の端子を前記第1のヒューズと前記第2のヒューズとの間に電気的に接続した加熱抵抗と、
    を備える電池パックであって、
    前記第2のヒューズは、前記第1のヒューズよりも先に溶断するように、ヒューズの太さを細くしてなることを特徴とするパック電池。
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