JP5030266B2 - ボーダー部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーンルームやオフィスルーム等の部屋の内側に敷設されるフリーアクセスフロアに関し、特にそのボーダー部構造に関するものである。
図15及び図16は、従来のボーダー部材6、及びこの従来のボーダー部材6を設置した場合のボーダー部構造1を示す平面図及び側面断面図である。ボーダー部材6は、図16に示すように、フリーアクセスフロア2が敷設される部屋の下地床面10上であって、フリーアクセスフロア2の標準パネル3と、部屋の壁4との間に設置されているが、ボーダー部材6は、このような場所だけでなく、標準パネル3に連続する床面を形成するために、図示しない様々な場所に設置される。
すなわち、ボーダー部材6は、定形部材である標準パネル3を配置することができない、壁4の壁際や、部屋内の壁4から離れた場所の、図示しない柱の周囲等に形成される中途半端な空間に、標準パネル3に連続する床面を形成するために設置される。
以下の説明においては、壁4の壁際や、図示しない柱の周囲等において、ボーダー部材6のような標準パネル3以外の部材を配置することにより、標準パネル3に連続する床面が形成される空間をボーダー部と呼ぶこととする(図16参照)。また、標準パネル3と隣合ってボーダー部材6がボーダー部に配置された状態をボーダー部構造1と呼ぶこととする。
ボーダー部材6は金属製で、下地床面10と略垂直の方向に厚さ(図16中、寸法t)を有し、下地床面10と略平行方向の長さと幅を有する水平板部26と、この水平板部26の壁4側の一端から下地床面10側に垂直に折れ曲がって連続して形成された垂直板部28とを備えて構成されている。
ボーダー部材6は、その水平板部26がボーダー部の下地床面10上方を覆い、この水平板部26における垂直板部28と反対側の端部26aが、最も壁4寄りの標準パネル3の上面に載置されると共に、垂直板部28が、下地床面10上に略垂直に突き立てられて配置される。
このようなボーダー部材6により、ボーダー部には、標準パネル3と下地床面10との間の高さ方向に大きな段差(標準支持脚8の高さに標準パネル3の厚さを加えた寸法の段差)が生じないようにし、かつ部屋のフリーアクセスフロア2の床面が標準パネル3から壁4迄延長して形成されるようになっていた。
一方、フリーアクセスフロア2は、その標準パネル3が標準支持脚8により支持される構造になっている。標準支持脚8は、金属製のパイプ材12と、このパイプ材12の上端と下端のそれぞれを閉止する合成樹脂製の上側キャップ14及び下側キャップ16を備えて構成されている。上側キャップ14には、下地床面10と略平行である上端面18が形成されている。
図17は、図15,16における標準支持脚8だけを取り出して示す、標準支持脚8の平面図である。同図に示すように、標準支持脚8は、その上側キャップ14の上端面18上に開口するよう形成されて、後述する標準パネル3の折曲った側板部24と係合可能な4本の溝部20を有している。
この標準支持脚8の4本の溝部20は、これら4本の中の2本が、上端面18上の一方向に伸びるよう互いに平行に一定間隔で並んで配置され、この2本と直角に交差するように、他の2本が互いに平行に一定間隔で並んで配置されている。これら4本の溝部20のそれぞれは、互いに平行に並んで配置される2本の組合せ同士が、互いの長さ方向のほぼ中央において交差している。各溝部20の長さ方向において、この長さ方向と直角方向に伸びる他の溝部20との交差位置から、この長さ方向と平行な、上側キャップ14の円周面接線までの長さ寸法を、図17においてはLで表すこととする。
また、図18は、図15,16における標準パネル3だけを取り出して示す、標準パネル3の平面図である。標準パネル3は、定形部材であって、同図に示すように、平面形状が略正方形の天板部22と、天板部22の四辺のそれぞれに、下地床面10側(図18中、紙面に垂直方向の奥側)に一定高さを有するよう折曲げて設けられる側板部24とを有している。
図15に示すように、標準パネル3は、水平面において縦方向及び横方向に整列して配置される。そして、標準支持脚8は、ボーダー部と隣合って配置される標準パネル3の、ボーダー部側の隅部を支持するのに用いられるものを除いて、4枚の標準パネル3の各隅部が一ヶ所に集まる位置に配置され、この4枚の標準パネル3の各隅部を下側から支持するようになっている。
このようなフリーアクセスフロア2の、各標準支持脚8が4枚の標準パネル3の各隅部を支持するときの支持構造は、各標準パネル3における天板部22の各隅部が、図17に示す標準支持脚8の上端面18上に載置されると共に、各標準パネル3の天板部22における四辺のそれぞれと平行方向に伸びる、図18に示す各側板部24の両端部のそれぞれが、対応する標準支持脚8の図17に示す溝部20の寸法Lの長さ範囲で係合する構造になっている。
しかしながら、上述したような従来のボーダー部構造1においては、金属製のボーダー部材6の水平板部26の図16中左右方向の長さの調整を、その水平板部26における垂直板部28と反対側の端部を切り落とすことにより行なうため、このような金属製の水平板部26の切断作業が、ボーダー部構造1の設置作業の効率を低下させてしまうという問題があった。
また、従来のボーダー部構造1においては、ボーダー部材6の水平板部26の端部26aが、パネル部材3の上面に載置されているので、フリーアクセスフロア2の床面上に水平板部26の厚さ分(図16中寸法t)の段差が形成されてしまうため、このような段差の上に整理棚や書庫等が載置された場合には、この整理棚や書庫等が傾むいてしまうおそれがあり、好ましくないという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、金属製のボーダー部材の水平板部の切断作業を伴わずにボーダー部に設置することができるボーダー部構造を提供することを課題とするものである。
また本発明は、上記問題点に鑑みて、フリーアクセスフロアの床面上に段差が形成されるのを防止することができるボーダー部構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明によるボーダー部構造は、
標準パネルの一辺の長さより長く、かつ標準パネルの一辺の長さの3倍の長さより短い長さを有するボーダー部に配置されるボーダー部構造であって、
下地床面と略平行に配置される第1水平板部と、この第1水平板部の一端から下方に折れ曲がって連続して形成され、先端部が下地床面に接地される第1垂直板部とを有する第1ボーダー部材と、
前記長さのボーダー部内の下地床面上に配置されるボーダー部内支持脚と、
前記下地床面と略平行に配置される床板部を有して、この床板部の一端部が前記ボーダー部内支持脚上に載置される端部部材と、
前記下地床面と略平行に配置される第2水平板部を有しこの第2水平板部の一端が前記ボーダー部内支持脚上の前記端部部材とは反対側に載置され、他端が前記第1水平板部上の前記第1垂直板部側に載置される第2ボーダー部材と
を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明によるボーダー部構造において、
前記第1水平板部に、前記第1垂直板部側が低く他端側が高くなる段差が形成され、前記第1水平板部の第1垂直板部側に形成された段差面に、前記第2ボーダー部材の第2水平板部における他端とシート部材が載置されることを特徴とするものである。
また、本発明によるボーダー部構造において、
前記ボーダー部内支持脚の上面に溝部が形成され、当該溝部に、前記端部部材の床板部の一端部に形成された端部部材掛止部、及び前記第2ボーダー部材の第2水平板部の一端部に形成された第2ボーダー掛止部が掛止されたことを特徴とするものである。
また、本発明によるボーダー部構造において、
前記下地床面と略平行に配置される第3水平板部と、この第3水平板部の一端部から下方に折れ曲がって連続して形成され、先端部が下地床面に接地される第3垂直板部とを有する第3ボーダー部材を設け、
前記第1ボーダー部材における第1水平板部の他端側を前記第3ボーダー部材における第3水平板部の一端側に連結して支持するように構成することができ、
前記ボーダー部の長さに応じて、前記第3ボーダー部材が選択的に追加して設けられることを特徴とするものである。
また、本発明によるボーダー部構造において、
その上端面に開口するよう形成される凹部を有し、ボーダー部と標準パネルが配置される領域との境界線上に配置される境界線上支持脚を備え、
前記第3ボーダー部材は、前記第3水平板部における前記第3垂直板部側の一端側に被係合部が設けられると共に、第3垂直板部とは反対側の他端側に前記凹部に係合する折り曲げ部が設けられ、
前記第1ボーダー部材は、前記第1水平板部における前記他端側に、前記凹部及び前記被係合部のいずれにも選択的に係合可能な係合部が設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明に係るボーダー部構造によれば、
下地床面と略平行に設けられる第1水平板部と、この第1水平板部の一端から折れ曲がって連続して形成され、先端部が下地床面に接地される第1垂直板部とを有する第1ボーダー部材と、
ボーダー部内の下地床面上に配置されるボーダー部内支持脚と、
下地床面と略平行に設けられる第2水平板部を有して、この第2水平板部の一端が前記ボーダー部内支持脚上に載置され、他端が前記第1水平板部上に載置される第2ボーダー部材と、
前記ボーダー部内支持脚上に載置される端部部材とを備えることにより、
金属製のボーダー部材の水平板部の切断作業を伴わずボーダー部にボーダー部構造を設置することができる。
また、本発明のボーダー部構造において、
前記第1水平板部に、前記第1垂直板部側が低く他端側が高くなる段差が設けられ、第1水平板部の第1垂直板部側に、前記第2ボーダー部材の第2水平板部における他端とシート部材が載置されることにより、
前記第1水平板部の他端側と前記第2水平板部との間に段差ができるのを防止して、フリーアクセスフロアの床面上に段差が形成されるのを防止することができる。
また、本発明のボーダー部構造において、
下地床面と略平行に設けられる第3水平板部と、この第3水平板部の一端から折れ曲がって連続して形成され、先端部が床面に接地される第3垂直板部を有する第3ボーダー部材を設け、
前記第1ボーダー部材における第1水平板部の他端側を前記第3ボーダー部材における第3水平板部の一端側に連結して支持するように構成することができるようにしたことにより、
寸法が長いボーダー部に対しても、ボーダー部構造を設置することができる。
また、本発明のボーダー部構造において、標準パネルと部屋の一部との間のボーダー部の長さに応じて、前記第3ボーダー部材が選択的に追加して設けられることにより、前記第1水平板部上における前記第2水平板部のスライド長さの他、第1〜第3ボーダー部材のそれぞれの長さも予め短く作成しておくことができるので、ボーダー部の各種長さに各種形態で対応させることができる。
また、本発明のボーダー部構造において、
その上端面に開口するよう形成される凹部を有し、ボーダー部と標準パネルが配置される領域との境界線上に配置される境界線上支持脚を備え、
前記第3ボーダー部材は、前記第3水平板部における前記第3垂直板部側の一端側に被係合部が設けられると共に、第3垂直板部とは反対側の他端側に前記凹部に係合する折り曲げ部が設けられ、
前記第1ボーダー部材は、前記第1水平板部における前記他端側に、前記凹部及び前記被係合部のいずれにも選択的に係合可能な係合部が設けられていることにより、
ボーダー部構造に第3ボーダー部材が設けられるときは、第1ボーダー部材と第3ボーダー部材を確実に連結できることにより、ボーダー部に床面が確実に形成されるようにすることができる。
以下、本発明に係るボーダー部構造を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態に係るボーダー部構造32について説明するために参照する図である。従来と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、従来と同様の構成についての重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態に係るボーダー部構造32は、従来のボーダー部構造1(図15,16参照)に係るボーダー部材6の代わりに、図1及び図2に示すように、第1ボーダー部材40、ボーダー部内支持脚8A、第2ボーダー部材36、端部部材34、及びシート部材41を備えており、これらがボーダー部に設置される構造になっている。
本実施の形態に係るボーダー部構造32が設置されるボーダー部は、このボーダー部構造32が設置される前において、図3(a)に示すように、壁4の壁際に標準支持脚8が配置できなかったり、図3(b)に示すように、壁4の壁際に標準支持脚8と標準パネル3の両方が配置できなかったりするために形成される中途半端な空間(図3(a)及び(b)中、寸法M)と、このような中途半端な空間側から1枚目の標準パネル3を取り外した跡の空間(図3(a)及び(b)中、寸法S)とが足し合わされる長さに形成されるものである。
また、図4に示すように、壁4の壁際に形成される中途半端な空間の長さMが短いために、このような長さMから最も壁4寄りの標準支持脚8内における溝20同士で挟まれる長さpを差し引いた長さNが、後述する図5(a)中の長さbとfとを足し合せた長さ(b+f)よりも短い場合には、図4に示すように、ボーダー部は、長さMの中途半端な空間と、この中途半端な空間側から2枚目までの標準パネル3を取り外した跡の空間(図4中、寸法2S)とが足し合わされる長さに形成されるものである。
また、図1及び図2に示すように、ボーダー部構造32のボーダー部内支持脚8Aは、ボーダー部内の下地床面10上に、ボーダー部の図1中上下方向に一定間隔に並んで配置されるものである。
このボーダー部内支持脚8Aは、標準支持脚8と同様の構造を有しているが、標準パネル3を支持するものではないため、このような観点から、標準パネル3を支持する標準支持脚8とは区別することとする。また、図2に示すような、ボーダー部と標準パネル3が配置される領域との境界線K上に配置される支持脚を、他の支持脚8,8Aとは区別して、特に境界線上支持脚8Bと呼ぶこととする。
また、端部部材34は、図2に示すように、下地床面10と略平行の床板部44、及びこの床板部44の一方の端部から下地床面10側に略垂直に折れ曲がって連続して形成された下垂板部46、並びに床板部44における下垂板部46とは反対側の端部から下地床面10側に略垂直に折れ曲がって形成される端部部材掛止部48を有している。
端部部材34は、図1に示すように、標準パネル3の一辺の長さのほぼ2倍の長さを有しており、この長さ方向の両端及び長さ中間位置のそれぞれにおいて、図2に示すように、床板部44が各ボーダー部内支持脚8Aの上端面18上に載置されると共に、端部部材掛止部48が、各ボーダー部内支持脚8Aにおける図2中左側の溝部20に掛止されることにより、各ボーダー部内支持脚8Aに支持されている。
次に、ボーダー部構造32の第1ボーダー部材40は、図2に示すように、下地床面10と略平行に設けられる第1水平板部54、及びこの第1水平板部54の一方の端部から下方に略垂直に折れ曲がって連続して形成され、先端部が下地床面10に接地される第1垂直板部56、並びに第1水平板部54における第1垂直板部56とは反対側の端部から下地床面10側に略垂直に折れ曲がって形成される第1ボーダー掛止部58を有している。
第1ボーダー部材40は、図1及び図2に示すように、第1水平板部54における第1ボーダー掛止部58側の両隅部のそれぞれが、対応する境界線上支持脚8Bの上端面18上に載置されると共に、図2に示すように、第1ボーダー掛止部58が、境界線上支持脚8Bにおける図2中左側の溝部20に掛止されている。
また、第1ボーダー部材40の第1水平板部54には、図2中左右方向の長さ途中位置に、段差60が形成されている。この段差60は、後述する第2ボーダー部材36における第2水平板部50の厚さとほぼ同じ高さ分だけ、第1垂直板部56側が第1ボーダー掛止部58側よりも低くなるように形成されている。
第2ボーダー部材36は、図2に示すように、下地床面10に略平行に設けられる第2水平板部50、及びこの第2水平板部50の一方の端部から下地床面10側に略垂直に折れ曲がって形成される第2ボーダー掛止部52を有している。
第2ボーダー部材36は、図1及び図2に示すように、第2水平板部50における第2ボーダー掛止部52側の両隅部のそれぞれが、対応するボーダー部内支持脚8Aの上端面18上に載置されると共に、図2に示すように、第2ボーダー掛止部52が、ボーダー部内支持脚8Aにおける図2中右側の溝部20に掛止されていることにより、ボーダー部内支持脚8Aに支持されている。
また、第2ボーダー部材36は、その第2水平板部50における第2ボーダー掛止部52とは反対側の端部50aが、第1ボーダー部材40における第1水平板部54上に載置されて、段差60よりも第1垂直板部56側の長さ範囲内をスライドできるようになっている。
つまり、ボーダー部構造32は、図5(a)に示すように、第2ボーダー部材36における第2水平板部50の端部50aが、第1ボーダー部材40における第1水平板部54の段差60に突き当たった状態から、図5(b)に示すように、第2ボーダー部材36が、端部部材34、及びボーダー部内支持脚8Aと一体的になって、段差60から離れていく方向(図5中左方向)にスライドすることができるようになっている。
第2ボーダー部材36は、図5(c)に示すように、その第2水平板部50の端部50aと、第1ボーダー部材40における第1水平板部54の段差60との間の距離dが、「0」から、標準パネル3の配置間隔S(図3参照)と同じ長さまでの範囲内でスライド可能になっている。これによりボーダー部構造32は、図5(a)〜(c)に示すように、その全体の長さWが、最小長さCから最大長さ(C+S)までの範囲内で調整可能になっている。
ボーダー部構造32の全体長さWの調整範囲の長さは、標準パネル3の配置間隔Sの長さと同じ長さに設定されているので、図5(a)に示すように、ボーダー部構造32の最小長さCは、第2ボーダー部材36のスライド長さSを含んで構成されていると共に、このようなスライド長さSの他にも、端部部材34及びボーダー部内支持脚8Aを配置するなどのために必要な長さb、及び段差60よりも図中右側部分の長さfを含んで構成されている。したがって、ボーダー部構造32の最小長さCは、(C=b+S+f)と表すことができる。
一方、このようなボーダー部構造32の最小長さCと、図3(a)及び(b)に示す長さMとの間には、このような長さMが標準支持脚8や標準パネル3を配置できない中途半端な空間であることから、必ずM<(S+b)<Cの関係が成立する。
このため、このような長さMで示される中途半端な空間内には、ボーダー部構造32は設置することができないが、標準パネル3を1枚取り外してボーダー部を形成することにより、このようなボーダー部に対してボーダー部構造32を載置することができるようになる。そして、ボーダー部構造32の長さ調整を行なうことにより、ボーダー部の長さ全体に新たな床面を形成することができるようになる(図2参照)。
また、図4に示すように、長さMが短かすぎるために、このような長さMから最も壁4寄りの標準支持脚8内における溝20同士で挟まれる長さpを差し引いた長さNが、図5(a)に示すbとfとを足し合せた長さ(b+f)よりも短い場合には、このような図4に示す長さNに対して標準パネル3の1枚分の配置間隔の長さSを足し合わせた長さ(N+S)は、ボーダー部構造32の最小長さC=(b+S+f)よりも短いために、標準パネル3を1枚取り外しただけではボーダー部構造32を設置することはできない。
しかしながら、このような場合には、標準パネル3を2枚取り外してボーダー部を形成することにより、ボーダー部構造32を載置できるようになる。図示しないが、図4に示すような標準パネル3を2枚取り外して形成したボーダー部に対してボーダー部構造32を載置した場合には、このように載置したボーダー部構造32について、図5(a)〜(c)に示すような長さ調整を行なうことにより、やはり、ボーダー部の長さ全体にわたって新たな床面を形成することができる。
また、ボーダー部構造32に対して長さ調整を行なうことにより、図5(c)に示すように、その長さWを最大長さ(C+S)にした状態であっても、ボーダー部の長さの方が長すぎてしまい、このようなボーダー部の長さ全体にわたって新たな床面を形成することができない場合が仮にあったとしても、このような場合には、ボーダー部構造32の長さWを、標準パネル3の配置間隔Sと同じ長さ分だけ一旦短くして、図5(a)に示す状態に戻すと共に、このようにボーダー部構造32を長さSだけ短くした代わりに標準パネル3を1枚配置することにより、ボーダー部を新たに短く形成することができる。
したがって、標準パネル3を1枚設置することによりボーダー部を短くすれば、このような短くした新たなボーダー部に対して、改めてボーダー部構造32の長さ調整を行なうことができるので、結局、このような短くした新たなボーダー部の長さ全体にわたって新たな床面を形成することができるようになる。
このようにボーダー部構造32の全体の長さの調整範囲の長さが、標準パネル3の配置間隔Sの長さと同じ長さになっていることと、ボーダー部の長さが、ボーダー部構造32が設置される前において、標準パネル3を取り外したり設置したりすることにより、標準パネル3の配置間隔Sごとに長さ調整できることに鑑みれば、ボーダー部構造32は、あらゆる長さのボーダー部に対応可能になっているということができる。
また、ボーダー部構造32は、図1及び図2に示すように、その図中左右方向の全体長さが、ボーダー部の同方向の長さに対応するように調整して設置された後、第1ボーダー部材40の第1水平板部54における段差60と第2ボーダー部材36の第2水平板部50との間に、合成樹脂製のシート部材41が載置される。
このシート部材41は、予め第2ボーダー部材36の第2水平板部50の厚さとほぼ同じ厚さで作成された大き目のシート部材41の素材から、カッターナイフ等のような簡易の切断器具により切断して形成することができるものである。シート部材41は、第1水平板部54上に両面テープ等で貼り付けられていてもよい。
このような本実施の形態に係るボーダー部構造32によれば、その第1ボーダー部材40の第1水平板部54に対する第2ボーダー部材36のスライド調整により、ボーダー部構造32の全体長さを調整することができるため、このボーダー部構造32のボーダー部への設置作業を、従来のように金属製のボーダー部材の水平板部の切断作業を伴わずに行なうことができるので、ボーダー部構造32の設置作業の効率が低下するのを防止することができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造32によれば、シート部材41が、第1ボーダー部材40の第1水平板部54における段差60と、第2ボーダー部材36の第2水平板部50との間に載置されるようになっていることにより、第1ボーダー部材40と第2ボーダー部材36で形成される床面上に凹部を形成する2つの段差ができないようにすることができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造32によれば、第1ボーダー部材40の第1水平板部54が、標準パネル3上には載置されないので、フリーアクセスフロア2の床面上に段差が形成されるのを防止して、その段差の上に載置した整理棚や書庫等が傾むいてしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造32によれば、その長さの調整範囲が、図5に示すように、標準パネル3の配置間隔Sと同じ長さになっているので、図2に示すように、ボーダー部の壁4からの長さにかかわらず、このボーダー部内に標準パネル3に連続する床面を壁4と隙間なく形成することができる。
次に、図6から図14は、本発明の第2の実施の形態に係るボーダー部構造62について説明するために参照する図である。
前記第1の実施の形態に係るボーダー部構造32と同様の部分や構成についての重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態に係るボーダー部構造62は、図6及び図7に示すように、第1ボーダー部材70、ボーダー部内支持脚8A、境界線上支持脚8B、第2ボーダー部材66、端部部材34、及びシート部材41を備えて構成されている。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62は、設置対象となるボーダー部の壁4からの長さが部屋ごとに異なる長さで形成されることに応じて、前記第1の実施の形態に係るボーダー部構造32と同様に、第2ボーダー部材66が第1ボーダー部材70に対してスライド可能になっていることの他に、図8及び図9に示すように、ボーダー部に隣合って配置される標準パネル3と第1ボーダー部材70との間に、第3ボーダー部材64が、選択的に配置される構成になっている。
第3ボーダー部材64は、下地床面10に略平行であって、その図9中左右方向の長さが標準パネル3の配置間隔S(図3参照)のおよそ半分の長さに設定された、第3水平板部72を有している。
また、第3ボーダー部材64は、第3水平板部72におけるその図11中の左端部であって、図10中の上下方向の両端部のそれぞれから、図11中下方に略垂直に折れ曲がって連続して形成される第3垂直板部74を有している。この第3垂直板部74は、図9に示すように、その先端部が下地床面10に接地するようになっている。
また、第3ボーダー部材64は、図11に示すように、第3水平板部72における第3垂直板部74とは反対側の端部から、図11中下方に(下地床面10側に)略垂直に折れ曲がって形成される折り曲げ部76を有している。
また、第3ボーダー部材64は、第3水平板部72における第3垂直板部74のそれぞれの付け根に、被係合部78を有している。被係合部78のそれぞれは、図10中の上下方向に一定長さを有し、第3水平板部72の厚さと同じ深さで切欠いてできた切り欠き78a(図11参照)と、これに隣接する矩形状の孔78b(図10参照)とが一体的に繋がって構成されている。
このような第3ボーダー部材64が、ボーダー部の壁4からの長さに応じて、選択によりボーダー部構造62の一部としてボーダー部に設置される場合には、図8中左右方向において、第3水平板部72における第1ボーダー部材70と反対側であって、図中上下方向の両端部(両隅部)が、対応する境界線上支持脚8Bの上端面18上に載置され、図9に示すように、折り曲げ部76が境界線上支持脚8Bの溝部20に係合される。
次に、第1ボーダー部材70は、図12及び図13に示すように、第1水平板部80、及び第1垂直板部56を有している。本実施の形態に係る第1水平板部80は、前記第1の実施の形態に係る第1水平板部54よりも、その図12及び図13中左右方向の長さが短く形成されている。
また、第1ボーダー部材70は、その第1水平板部80における第1垂直板部56とは反対側の端部であって、図12中の上下方向の両端部のそれぞれから、図13中下方(下地床面10側)に略垂直に折れ曲がって形成される係合部84を有している。
この係合部84は、図10及び図11に示す第3ボーダー部材64の孔78bに嵌入して被係合部78に係合可能になっていると共に、図7に示すように、境界線上支持脚8Bの溝部20に対しても、選択的に係合可能になっている。
なお、本実施の形態においては、混乱を防止する便宜上、係合の語を、前記掛止の語と使い分けている。すなわち、特許請求の範囲の請求項5にも記載されているように、第1ボーダー部材70の係合部84、及び第3ボーダー部材64の折り曲げ部76に関する場合には係合の語を使い、上述したその他の場合には掛止の語を使うようになっている。
次に、同じく図7に示すように、第2ボーダー部材66は、第1ボーダー部材70の第1水平板部80上で図中左右方向にスライドする第2水平板部68を有している。本実施の形態に係る第2水平板部68は、前記第1の実施の形態に係る第2水平板部50よりも、その図7中左右方向の長さが短く形成されている。
第2ボーダー部材66は、図14(a)〜(c)に示すように、その第2水平板部68における第2ボーダー掛止部52とは反対側の端部68aと、第1ボーダー部材70における第1水平板部80の段差60との間の距離dが、「0」から、標準パネル3の配置間隔S(図3参照)の半分の長さまでの範囲内でスライド可能になっている。これによりボーダー部構造62は、その全体の長さWが、最小長さCから最大長さC+S/2までの範囲内で調整可能になっている。
また、ボーダー部構造62は、図14(c)に示すように、その全体の長さWが、C+S/2であるときには、図14(d)に示すように、第2ボーダー部材66における第2水平板部68の端部68aと、第1ボーダー部材70における第1水平板部80の段差60との間の距離dを「0」に戻すと共に、第3ボーダー部材64を第1ボーダー部材70に連結した構成に置換えることができる。
これによりボーダー部構造62は、図14(d)〜(f)に示すように、第3ボーダー部材64を第1ボーダー部材70に連結した状態で、その全体の長さWが、(C+S/2)から(C+S)までの範囲内で調整可能になっている。したがって、ボーダー部構造62は、図14(a)〜(f)に示すように、その全体の長さWが、最小長さCから最大長さ(C+S)までの範囲内で調整可能になっている。
このような本実施の形態に係るボーダー部構造62によれば、その第2ボーダー部材66のスライド調整動作、及び第3ボーダー部材64の選択的な設置によりボーダー部の全体長さを調整することができるため、このボーダー部構造62のボーダー部への設置作業を行なう際に、従来のように金属製のボーダー部材の水平板部の切断作業を伴わずに行なうことができるので、ボーダー部構造62の設置作業の効率が低下するのを防止することができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62によれば、前記第1の実施の形態と同様に、シート部材41が、第1ボーダー部材70の第1水平板部80上の段差60と、第2ボーダー部材66の第2水平板部68との間に載置されるようになっていることにより、第2ボーダー部材66と第1ボーダー部材70で形成される床面上に凹部を形成する段差ができないようにすることができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62によれば、第1ボーダー部材70の第1水平板部80、及び第3ボーダー部材64の第3水平板部72が、標準パネル3上には載置されないので、フリーアクセスフロアの床面上に段差が形成されるのを防止して、その段差の上に載置した整理棚や書庫等が傾むいてしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62によれば、このボーダー部構造62がボーダー部に設置される際に備える必要がある調整長さに対して、第1水平板部80上での第2水平板部68のスライド長さを、第3ボーダー部材64の長さ分だけ短くすることができるので、第1ボーダー部材70及び第2ボーダー部材66について、その長さを短く形成することができるので、ボーダー部の各種長さに各種形態で対応させることができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62によれば、ボーダー部の壁4からの長さに応じて第3ボーダー部材64を設置しない場合と設置する場合のいずれにおいても、第1ボーダー部材70の係合部84が、境界線上支持脚8Bの溝部20、又は第3ボーダー部材64の被係合部78のいずれかに確実に係合するようになっていることにより、ボーダー部構造62により形成される床面が標準パネル3に連続して形成することができるので、ボーダー部に床面が確実に形成されるようにすることができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62によれば、ボーダー部構造62の長さが、図14に示すように、標準パネル3の配置間隔Sと同じ長さの範囲内で調整することができるようになっているので、図7及び図9に示すように、ボーダー部の壁4からの長さによらず、このボーダー部内に標準パネル3に連続する床面を隙間なく形成することができる。
また、本実施の形態に係るボーダー部構造62においては、第2ボーダー部材66のスライド長さ、及び第3ボーダー部材64の長さのそれぞれが、標準パネル3の配置間隔Sのおよそ半分の長さに設定されていたが、これらの長さは個別に任意の長さに設定することができ、これらの長さを長く設定したような場合には、寸法が長いボーダー部に対しても、本実施の形態のようなボーダー部構造を設置することができる。
なお、前記第1の実施の形態に係るボーダー部構造32においては、第1ボーダー部材40の第1垂直板部56に配線を通すことができるような開口部は設けられていなかったが、配線を通すことができるような孔形状等の開口部を設けてもよい。前記第2の実施の形態に係るボーダー部構造62の、第1ボーダー部材70の第1垂直板部56についても同様である。
また、前記第1,2の実施の形態に係るボーダー部構造32,62においては、図2,5に示す端部部材34、及び第2ボーダー部材36,66を支持するのにボーダー部内支持脚8Aが用いられていたが、端部部材34、及び第2ボーダー部材36,66を支持する機能を備えているものであれば、ボーダー部内支持脚8Aとは異なる、円柱状等の他のタイプの支持脚が用いられてもよい。
また、前記第1,2の実施の形態に係るボーダー部構造32,62においては、シート部材41を備えるようになっていたが、シート部材41を設ける隙間が狭い場合等のように、シート部材41を備えないようになっていてもよい。
また、前記第1,2の実施の形態に係るボーダー部構造32,62においては、図1,6,8に示すように、端部部材34の長さが、標準パネル3の一辺の長さのほぼ2倍の長さを有していたが、標準パネル3の一辺の長さとほぼ同じ長さを、或いはその一辺の長さの2倍以上の長さを有するようになっていてもよい。
また、前記第1,2の実施の形態に係るボーダー部構造32,62は、壁4の壁際に形成されるボーダー部に設置されるようになっていたが、柱等の部屋の他の構造物の近傍に形成されるボーダー部に対しても設置することができることはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係るボーダー部構造32、及びフリーアクセスフロア2を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るボーダー部構造32、及びフリーアクセスフロア2を示す図であって、図1中におけるB−B線矢視の側面断面図である。 図2に示すボーダー部構造32が設置される前のボーダー部、及びフリーアクセスフロア2を示す図であって、図3(a)は標準支持脚8を壁4の壁際に配置できない状態を、図3(b)は標準支持脚8及び標準パネル3の両方を壁4の壁際に配置できない状態を示す側面断面図である。 図2に示すボーダー部構造32が設置される前のボーダー部、及びフリーアクセスフロア2を示す図であって、標準支持脚8及び標準パネル3を配置できない中途半端な空間の長さMが短い状態を示す側面断面図である。 図2に示すボーダー部構造32を示す図であって、その幅方向の長さ調整の様子を示す側面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボーダー部構造62、及びフリーアクセスフロア2を示す平面図であって、第3ボーダー部材64を設置しない状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボーダー部構造62、及びフリーアクセスフロア2を示す図であり、第3ボーダー部材64を設置しない状態を示す図であって、図6中におけるC−C線矢視の側面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボーダー部構造62、及びフリーアクセスフロア2を示す平面図であって、第3ボーダー部材64を設置した状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るボーダー部構造62、及びフリーアクセスフロア2を示す図であり、第3ボーダー部材64を設置した状態を示す図であって、図8中におけるD−D線矢視の側面断面図である。 図8に示す第3ボーダー部材64を示す平面図である。 図10に示す第3ボーダー部材64を示す図であって、図10中におけるE−E線矢視の側面断面図である。 図6,8に示す第1ボーダー部材70を示す平面図である。 図12に示す第1ボーダー部材70を示す側面図である。 図7,9に示すボーダー部構造62を示す図であって、その幅方向の長さ調整の様子を示す側面断面図である。 従来のボーダー部構造1、及びフリーアクセスフロア2を示す平面図である。 従来のボーダー部構造1、及びフリーアクセスフロア2を示す図であって、図15中におけるA−A線矢視の側面断面図である。 図15中の標準支持脚8だけを取り出して示すその平面図である。 図15中の標準パネル3だけを取り出して示すその平面図である。
符号の説明
1 ボーダー部構造
2 フリーアクセスフロア
3 標準パネル
4,4a,4b 壁
6 ボーダー部材
8 標準支持脚
8A ボーダー部内支持脚
8B 境界線上支持脚
10 下地床面
12 パイプ材
14 上側キャップ材
16 下側キャップ材
18 上端面
20 溝部
22 天板部
24 側板部
26 水平板部
26a 端部
28 垂直板部
32 ボーダー部構造
34 端部部材
36 第2ボーダー部材
40 第1ボーダー部材
41 シート部材
44 床板部
46 下垂板部
48 端部部材掛止部
50 第2水平板部
50a 端部
52 第2ボーダー掛止部
54 第1水平板部
56 第1垂直板部
58 第1ボーダー掛止部
60 段差
62 ボーダー部構造
64 第3ボーダー部材
66 第2ボーダー部材
68 第2水平板部
68a 端部
70 第1ボーダー部材
72 第3水平板部
74 第3垂直板部
76 折り曲げ部
78 被係合部
78a 切り欠き
78b 孔
80 第1水平板部
84 係合部

Claims (5)

  1. 標準パネルの一辺の長さより長く、かつ標準パネルの一辺の長さの3倍の長さより短い長さを有するボーダー部に配置されるボーダー部構造であって、
    下地床面と略平行に配置される第1水平板部と、この第1水平板部の一端から下方に折れ曲がって連続して形成され、先端部が下地床面に接地される第1垂直板部とを有する第1ボーダー部材と、
    前記長さのボーダー部内の下地床面上に配置されるボーダー部内支持脚と、
    前記下地床面と略平行に配置される床板部を有して、この床板部の一端部が前記ボーダー部内支持脚上に載置される端部部材と、
    前記下地床面と略平行に配置される第2水平板部を有しこの第2水平板部の一端が前記ボーダー部内支持脚上の前記端部部材とは反対側に載置され、他端が前記第1水平板部上の前記第1垂直板部側に載置される第2ボーダー部材と
    を備えたことを特徴とするボーダー部構造。
  2. 前記第1水平板部に、前記第1垂直板部側が低く他端側が高くなる段差が形成され、前記第1水平板部の第1垂直板部側に形成された段差面に、前記第2ボーダー部材の第2水平板部における他端とシート部材が載置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のボーダー部構造。
  3. 前記ボーダー部内支持脚の上面に溝部が形成され、当該溝部に、前記端部部材の床板部の一端部に形成された端部部材掛止部、及び前記第2ボーダー部材の第2水平板部の一端部に形成された第2ボーダー掛止部が掛止された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のボーダー部構造。
  4. 前記下地床面と略平行に配置される第3水平板部と、この第3水平板部の一端から下方に折れ曲がって連続して形成され、先端部が下地床面に接地される第3垂直板部を有する第3ボーダー部材を設け、
    前記第1ボーダー部材における第1水平板部の他端側を前記第3ボーダー部材における第3水平板部の一端側に連結して支持するように構成することができ
    前記ボーダー部の長さに応じて、前記第3ボーダー部材が選択的に追加して設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のボーダー部構造。
  5. その上端面に開口するよう形成される凹部を有し、ボーダー部と標準パネルが配置される領域との境界線上に配置される境界線上支持脚を備え、
    前記第3ボーダー部材は、前記第3水平板部における前記第3垂直板部側の一端側に被係合部が設けられると共に、第3垂直板部とは反対側の他端側に前記凹部に係合する折り曲げ部が設けられ、
    前記第1ボーダー部材は、前記第1水平板部における前記他端側に、前記凹部及び前記被係合部のいずれにも選択的に係合可能な係合部が設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載のボーダー部構造。
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